JP2013165234A - Charged particle optical system, charged particle beam device, and method of manufacturing article - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、荷電粒子光学系に関する。 The present invention relates to a charged particle optical system.
電子ビームなどの荷電粒子線の偏向走査およびブランキングを制御することで基板に描画を行う描画装置が知られている。この描画装置は、線幅が0.1μm以下の4GDRAM以降のメモリデバイスの生産などにおいて、光露光方式に代わるパターン形成技術の1つとして採用され得る。このような描画装置の中でも、複数の電子ビームで並行してパターンを描画するマルチビーム方式の描画装置が存在する。このマルチ式描画装置は、製造コストの上昇要因の1つであるマスク(原版)が不要であり、またプログラマブルに各電子ビームを制御できるため多品種少量のデバイス製造に向いているなど、実用上多くの利点を有する。 2. Description of the Related Art A drawing apparatus that performs drawing on a substrate by controlling deflection scanning and blanking of a charged particle beam such as an electron beam is known. This drawing apparatus can be employed as one of pattern formation techniques that replaces the light exposure method in the production of memory devices after 4GDRAM having a line width of 0.1 μm or less. Among such drawing apparatuses, there is a multi-beam type drawing apparatus that draws a pattern in parallel with a plurality of electron beams. This multi-type drawing apparatus does not require a mask (original), which is one of the causes of increased manufacturing costs, and can control each electron beam in a programmable manner. Has many advantages.
このマルチ式描画装置では、電子銃から発せられた電子ビームは、レンズアレイを通過して後側の光学系に入射し、軌道を制御されつつ基板上に投影される。ここで、レンズアレイは、電子ビームを複数のビームに分割し、当該複数の電子ビームを後側の光学系の複数の屈折点にそれぞれ集束して入射させる。その場合、レンズアレイは、描画に影響を与えるような収差を発生させ得る。そこで、特許文献1は、レンズアレイにおける各レンズの光軸を、各レンズに入射する電子ビームの主光線と平行となるようにして収差を低減している。
In this multi-type drawing apparatus, an electron beam emitted from an electron gun passes through a lens array, enters a rear optical system, and is projected onto a substrate while controlling its trajectory. Here, the lens array divides the electron beam into a plurality of beams, and focuses and enters the plurality of electron beams at a plurality of refractive points of the rear optical system. In that case, the lens array may generate aberrations that affect drawing. Therefore, in
ここで、特許文献1に示す装置は、1点(理想的な点上のクロスオーバ)から電子ビームが発散する理想的な電子源を前提としている。しかしながら、実際のクロスオーバは、1点にはならないため、特許文献1の構成で収差を低減させるのには限界がある。
Here, the apparatus shown in
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、収差の影響を低減するのに有利な荷電粒子光学系を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such a situation, and an object thereof is to provide a charged particle optical system that is advantageous in reducing the influence of aberration.
上記課題を解決するために、本発明は、荷電粒子線の第1クロスオーバを生成する荷電粒子銃と、第1クロスオーバから発散した荷電粒子線から複数の第2クロスオーバを形成するレンズアレイとを有する荷電粒子光学系であって、レンズアレイは、該レンズアレイに含まれるレンズの光軸と該レンズに入射する荷電粒子線の主光線とが一致するように形成されている、ことを特徴とする。 In order to solve the above problems, the present invention provides a charged particle gun that generates a first crossover of charged particle beams, and a lens array that forms a plurality of second crossovers from charged particle beams that diverge from the first crossover. The lens array is formed such that the optical axis of the lens included in the lens array coincides with the principal ray of the charged particle beam incident on the lens. Features.
本発明によれば、例えば、収差の影響を低減するのに有利な荷電粒子光学系を提供することができる。 According to the present invention, for example, a charged particle optical system that is advantageous in reducing the influence of aberration can be provided.
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
まず、本発明の一実施形態に係る荷電粒子線装置と、この荷電粒子線装置が備える荷電粒子光学系との構成について説明する。特に、ここで説明する荷電粒子線装置は、複数の電子ビーム(荷電粒子線)を偏向(走査)させ、かつ電子ビームのブランキング(照射のOFF)を個別に制御することで基板(物体)に描画を行うマルチビーム方式の描画装置とする。なお、荷電粒子線は、本実施形態のような電子線に限定されず、イオン線などの他の荷電粒子線であってもよい。 First, a configuration of a charged particle beam device according to an embodiment of the present invention and a charged particle optical system provided in the charged particle beam device will be described. In particular, the charged particle beam apparatus described here deflects (scans) a plurality of electron beams (charged particle beams), and individually controls the blanking (irradiation OFF) of the electron beam, thereby controlling the substrate (object). A multi-beam type drawing apparatus that performs drawing is used. The charged particle beam is not limited to the electron beam as in the present embodiment, and may be another charged particle beam such as an ion beam.
図1は、本実施形態に係る描画装置の構成を示す図である。また、以下の各図では、基板に対する電子ビームの照射方向にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内に互いに直交するX軸およびY軸を取っている。さらに、以下の各図では、図1と同一構成のものには同一の符号を付す。描画装置1は、電子銃2を含む第1光学系3と、この第1光学系3から射出した複数の電子ビームから基板上に投影される複数の電子ビームを生成する第2光学系4と、基板を保持する基板ステージ5と、制御部6とを備える。ここで、「光学系」とは、荷電粒子光学系の意であり、以下同様である。また、電子ビームの減衰および高電圧による放電を回避または低減するため、制御部6を除く上記構成要素は、不図示の真空排気部により高真空とされた空間内に設置される。例えば、第1光学系3および第2光学系4は、高い真空度に保たれた電子光学鏡筒内に設置される。また、基板ステージ5は、電子光学鏡筒内の真空度と同程度またはそれ以上の真空度に保たれたチャンバー内に設置される。また、本実施形態における被処理基板としての基板7は、例えば単結晶シリコンからなるウエハであり、表面上には感光性を有するレジストが塗布されている。
FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration of a drawing apparatus according to the present embodiment. Further, in each of the following drawings, the Z axis is taken in the electron beam irradiation direction on the substrate, and the X axis and the Y axis perpendicular to each other are taken in a plane perpendicular to the Z axis. Further, in the following drawings, the same components as those in FIG. The
第1光学系3は、電子源(荷電粒子源)8、制御電極9およびアノード電極10からなる電子銃(荷電粒子銃)2と、レンズアレイ11とを含む。電子銃2は、電子源8への熱の印加や制御電極9およびアノード電極10による電界の印加により、電子ビームを放出し、第1クロスオーバ12を形成する。図中、第1クロスオーバ12から放出された電子ビーム13の軌跡を点線で示している。電子ビーム13は、レンズアレイ11により複数の第2クロスオーバ14を形成する。電子源8としては、例えば、LaB6、BaO/W(ディスペンサカソード)などのいわゆる熱電子型の電子源を採用し得る。レンズアレイ11は、電子源8に向かって凹形の3枚の多孔電極(第1電極24、第2電極25、第3電極26)とし得る。このレンズアレイ11は、第2電極には負の電位が与えられ、第1・第3電極は接地される、いわゆるアインツェル型の静電レンズアレイとし得る。ここで、電子銃2を構成する光学系は、回転対称形状をしているため、電子銃2により形成される電界の分布も回転対称となる。したがって、電子銃2またはその電界分布の回転対称の軸を第1光学系3の光軸とする。また、第2光学系4にも光軸が存在する。描画装置1は、第1光学系の光軸と第2光学系の光軸とが一致するように構成されている。なお、第1光学系3の詳細については、後述する。
The first
第2光学系4は、第1光学系3から照射された電子ビーム13から基板7上に投影される電子ビームを生成する投影光学系を含む。この第2光学系4は、コリメーターレンズ15、アパーチャアレイ16、第1集束レンズアレイ17、投影アパーチャアレイ18、ブランキング偏向器アレイ19、走査偏向器アレイ20、ストップアパーチャアレイ21および第2集束レンズアレイ22を含み得る。コリメーターレンズ15は、第1光学系3のレンズアレイ11により複数に分割された電子ビーム13を受け、屈折点から平行ビーム(所望の大きさを持った面積ビーム)を生成する静電レンズである。なお、コリメーターレンズ15は、電磁レンズであってもよい。アパーチャアレイ16は、マトリクス状に配列された複数の円形状の開口を有する開口部材であり、コリメーターレンズ15からほぼ垂直に入射した複数の電子ビーム13を整形する。第1集束レンズアレイ17は、3枚の多孔電極からなり、中間電極には負の電位が印加されて、上下電極は接地されるアインツェル型の静電レンズアレイとし得る。この第1集束レンズアレイ17は、アパーチャアレイ16により整形された電子ビーム13を投影アパーチャアレイ18上に個別に集束させる。投影アパーチャアレイ18は、電子ビーム13をさらに多数の小ビームに分割する。この投影アパーチャアレイ18は、NA(収束半角)を規定する役割も持たせるために、第1集束レンズアレイ17の瞳面(第1集束レンズアレイ17の前側焦点面)に設置される。ブランキング偏向器アレイ19は、複数の小ビームに個別に対応する偏向電極を含む偏向器をマトリクス状に有し、複数の小ビームのブランキング動作を個別に実施する。ここで、ある小ビームの照射をONとするには、制御部6は、その小ビームに対応した偏向電極には電圧を印加せず、第3クロスオーバ23の形成位置を、ストップアパーチャアレイ21の開口部内の位置とする。一方、ある小ビーム13の照射をOFFとするには、制御部6は、偏向電極に電圧を印加して電子ビーム13を偏向させる。偏向された小ビームは、ストップアパーチャアレイ21により遮断され、基板7上に到達しない。走査偏向器アレイ20は、複数の電子ビーム13に個別に対応する対向電極を含む偏向器をマトリクス状に有し、基板ステージ5に載置された基板7の表面上において電子ビームをX、Y軸方向に走査する。この走査偏向器アレイ20に含まれる各偏向器は、X、Y各軸方向について2段の偏向を行うために、それぞれ4段の対向電極で構成されうる。さらに、第2集束レンズアレイ22は、ストップアパーチャアレイ21を通過した小ビームを基板7の表面上に結像させる対物レンズであり、その結像倍率は、100分の1倍程度に設定され得る。これによれば、投影アパーチャアレイ18における電子ビーム13aのスポット径がFWHM(半値全幅)で2μmであるのに対し、基板7の表面上でのスポット径は、その100分の1に縮小され、FWHMで20nm程度となる。
The second optical system 4 includes a projection optical system that generates an electron beam projected onto the
基板ステージ5は、基板7を、例えば静電気力により保持しつつ、少なくともX、Y軸方向に移動(駆動)可能であり、その位置は、不図示の干渉計(レーザー測長器)などにより実時間で計測される。
The
制御部6は、描画装置1の描画に関わる各構成要素の動作を制御する各種制御回路と、各制御回路を統括する主制御部30とを有する。各制御回路として、まず、レンズ制御回路31は、レンズアレイ11、コリメーターレンズ15、第1集束レンズアレイ17および第2集束レンズアレイ22の動作を制御する。描画パターン発生回路32は、描画パターンを生成し、ビットマップ変換回路33は、その描画パターンをビットマップデータに変換する。ブランキング指令生成回路34は、このビットマップデータに基づいてブランキング指令情報を生成する。偏向信号発生回路35は、偏向信号を生成し、この偏向信号を不図示の偏向アンプ部に送信する。この偏向アンプ部は、偏向信号に基づいて走査偏向器アレイ20の動作を制御する。さらに、不図示のステージ制御回路は、主制御部30からの指令に基づいて、基板ステージ5位置が目標値となるように基板ステージ5のアクチュエータを制御する。このステージ制御回路は、パターン描画中は、基板7(基板ステージ5)をY軸方向に連続的にスキャン(移動)させる。このとき、走査偏向器アレイ20は、基板ステージ5の位置を基準として、基板7の表面上の電子ビーム(小ビーム)をX軸方向に走査させる。そして、ブランキング偏向器アレイ19は、基板7上で目標線量が得られるように電子ビーム(小ビーム)のブランキングを実施する。
The control unit 6 includes various control circuits that control the operation of each component related to drawing of the
次に、本実施形態に係る第1光学系3について詳説する。まず、比較のために従来の光学系について説明する。図7は、従来の光学系70の構成を示す図である。なお、図7において、図1に示す構成と同一構成のものには同一の符号を付し、説明を省略する。光学系70は、第1クロスオーバ12が1点であることを前提とする。また、電子源8、第1クロスオーバ12、制御電極9、電子源8から放出された電子ビーム13、およびアノード電極10は、光軸72を軸とする回転対称である。さらに、レンズアレイ71は、3枚の多孔電極(第1電極73、第2電極74、第3電極75)からなるアインツェル型の静電レンズアレイである。まず、電子銃から発した電子ビーム13は、レンズアレイ71に入射する。このレンズアレイ71の第1電極73は、アパーチャ機能を有するため、電子ビーム13は、その開口部(孔部)のみを通過する。そして、レンズアレイ71を通過して分割された各電子ビーム13は、レンズ機能により集束し、レンズ71aごとに第2クロスオーバ14を形成する。このとき、各レンズ71aに入射する電子ビーム13の主光線は、各レンズ71aの光軸76と一致するようにしている。しかしながら、実際には、電子銃は、図7に示すように球面収差を主とする収差を有するため、第1クロスオーバ12は、点状にはなっていない。そのため、各レンズ71aに入射する電子ビーム13の主光線は、各レンズ71aの光軸76とは一致しない(許容できないずれを有している)。その結果、第2クロスオーバ14の位置は、図7に示すように、光学系70の光軸72の法線方向において等間隔とはなっていない。図7の例では、レンズアレイ71の第2電極74に形成されている複数の開口部の互いの間隔が等しい場合、第2クロスオーバ14の形成位置の間隔(第1間隔d1、第2間隔d2)は、d1>d2となる。基板7上における複数の電子ビームの位置は、等間隔であることが望ましいところ、上記d1>d2の関係では、その実現が難しい。
Next, the first
これに対して、本実施形態の第1光学系3では、レンズアレイ11の構成を以下のようにしている。図2は、本実施形態に係る第1光学系3の構成を示す図である。通常、電子源8から放出された電子ビーム13が形成する第1クロスオーバ12は、球面収差により実際には1点(点状)にならない。具体的には、実際の第1クロスオーバ12の形成位置は、放出された電子ビーム13と光学系3の光軸27とのなす(開き)角度に依存し、角度が大きくなるにつれて電子源8側に近づく。そこで、本実施形態では、球面収差による電子ビーム13の照射角度のずれを考慮して、レンズアレイ11の各レンズ11aの光軸28を、各レンズ11aに入射する電子ビーム13の主光線と実質的に一致させるようにする。さらに、複数の第2クロスオーバ14が第1光学系3の光軸27の法線方向において実質的に均等な間隔d配列されるように、各レンズ11aの位置(開口部位置)を設定している。
In contrast, in the first
図3は、レンズアレイ11を構成する第2電極25の形状を示す図(断面図、および平面図)である。ここで、電子銃において第1クロスオーバ12に電子ビーム13が集束するときの球面収差によるZ軸方向収差量ΔσzおよびX軸方向収差量Δσxは、球面収差係数をCs、光軸27と電子ビームとがなす角度をαとすると、以下の式(1)、(2)で表される。
Δσz=−Cs×α2 (1)
Δσx=−Cs×α3 (2)
電子ビーム13は、電子銃2による第1クロスオーバ12から発散してレンズアレイ11に入射する。そこで、レンズアレイ11の形状は、収差量ΔσzおよびΔσxに基づいて以下のようにして決定することができる。
FIG. 3 is a diagram (a cross-sectional view and a plan view) showing the shape of the
Δσ z = −Cs × α 2 (1)
Δσ x = −Cs × α 3 (2)
The
図4は、レンズアレイ11を構成する第1電極24〜第3電極26の位置関係を示す図である。第1電極24から第3電極26に適切な電位V1、V2、V3をそれぞれ与えることで、レンズアレイ11は、静電レンズとして機能する。例えば、V1=V3=GND電位、V2=負電位とすれば、レンズアレイ11は、凸レンズとして機能するアインツェル型の静電レンズとなる。本実施形態では、第1電極24〜第3電極26は、それぞれ、上記の球面収差に基づいて決められた非球面形状を有している。その形状・サイズは、例えば、図4に示すように、それぞれ、半径L1・L2・L3の球面上の各点の位置をZ軸方向に−Cs×α2だけ、X軸方向に−Cs×α3だけずらして得られる。また、第1電極24〜第3電極26は、それらの回転対称軸と第1光学系3(電子銃)の光軸27とがそれぞれ一致するように構成(配置)されている。さらに、開口部40、41、42それぞれの回転対称軸と、それらに入射する電子ビーム13の主光線とが実質的に一致するように構成されている。よって、各レンズ11aの光軸28と電子ビーム13の主光線とが一致するため、レンズアレイによる像面湾曲量は、無視し得る値とし得る。なお、図4に示すように、レンズアレイ11の前側に、さらに電流制限部43(アパーチャアレイ)を設置する構成もあり得る。この電流制限部43は、第1電極24〜第3電極26と同様の形状であり、開口部40、41、42に対応し、光軸28とは同軸の軸を有する開口部44を含む。この電流制限部43により、第1電極24に入射する電子ビームを削減して第1電極24の温度上昇を低減することができる。なお、当該温度上昇の影響が小さい場合には、第1電極24が電流制限部43の役割を兼ねてもよい。
FIG. 4 is a diagram showing the positional relationship between the
図5は、第1電極24〜第3電極26の電位を上記のように設定したときの各レンズ11aの前側焦点位置、主面および後側焦点位置を示す図である。ここで、レンズアレイ11内の1つのレンズ11aについて、レンズの焦点距離をf、レンズの前側焦点位置から主面までの距離をa、またレンズの主面から後側焦点位置までの距離をbとすると、以下の式(3)に示す関係が成り立つ。
1/f=1/a+1/b (3)
なお、レンズの焦点距離fは、第1電極24〜第3電極26のそれぞれに与える電位により決定される。また、レンズの前側焦点位置は、第1クロスオーバ12の形成位置であり、一方、レンズの後側焦点位置は、第2クロスオーバ14の形成位置である。ここで、上記のとおり、複数の第2クロスオーバ14の位置は、第1光学系3の光軸27に対する法線の方向において均等な間隔を有することが望ましい。しかしながら、従来の構成は、このように複数の第2クロスオーバ14を均等な間隔で配置できないため、例えば、後側の第2光学系4の煩雑な調整を必要とし得る。本実施形態は、そのような調整を必要としない点で有利といえる。
FIG. 5 is a diagram showing the front focal position, main surface, and rear focal position of each
1 / f = 1 / a + 1 / b (3)
The focal length f of the lens is determined by the potential applied to each of the
このように、複数の第2クロスオーバ14が等間隔で配置されるように、本実施形態では、レンズアレイ11の複数の開口部40(41、42)の間隔を電子銃の収差量に応じて異ならせる。例えば、図5に示すように、レンズアレイ11の第2電極25において、ある2つの開口部41同士の間隔Δd1と、それらより第1光学系3の光軸27から離れた領域に形成された2つの開口部41同士の間隔Δd2との間に、Δd1<Δd2の関係を満足させる。具体的には、第2電極25の開口部41の位置は、角度αと式(3)とによって決まる第2クロスオーバ14の形成位置が光軸27の法線の方向において均等な間隔dをもって配列されるように決定され得る。一方、第1電極24と第3電極26との開口部40、42の形成位置は、3つの電極24、25、26の間隔に基づき、第2電極25の開口部41の回転対称軸、すなわち各レンズ11aの光軸28を開口部40、42の回転対称軸とする位置として決定され得る。
As described above, in this embodiment, the intervals between the plurality of openings 40 (41, 42) of the
図6は、描画装置1における第1光学系3の交換単位を示す図である。通常、作業者が描画装置において第1光学系3を組み込む場合、電子銃とレンズアレイ71との位置関係には、緻密な調整が要求される。そこで、本実施形態では、図6の破線枠50に示すように、電子銃とレンズアレイ11とを含む第1光学系3をユニット化し、交換単位としている。第1光学系3を構成する電子銃およびレンズアレイ11は、描画装置1内に組み込まれる前に、予め位置調整された状態でユニット化される。そして、作業者は、すでに位置調整された第1光学系3のユニット(交換ユニット)を描画装置1内に設置することで、描画装置を容易に組み立てる(製造する)ことができる。
FIG. 6 is a diagram showing an exchange unit of the first
以上のように第1光学系3においてレンズアレイ11を構成することで、電子銃の球面収差による影響が低減され、描画装置1に設置されて使用されたときに、複数の第2クロスオーバ14は、第1光学系3の光軸27の法線の方向において等間隔に配列される。これにより、コリメーターレンズ15にてコリメートされた複数の電子ビーム13は、光軸に実質的に平行に、かつ該法線方向において実質的に等間隔になる。したがって、第1光学系3を備えた描画装置1は、後側の第2光学系4に電子銃の球面収差による影響を低減するための構成(例えば、偏向器アレイを含む調整機構など)を設けなくてもよい。よって、そのような描画装置1は、描画精度の点で有利となり得る。
By configuring the
以上のように、本実施形態によれば、電子銃の収差による影響を低減し得る。または、描画装置の調整の簡略化の点で有利となり得る。 As described above, according to this embodiment, the influence of the aberration of the electron gun can be reduced. Alternatively, this can be advantageous in terms of simplifying the adjustment of the drawing apparatus.
なお、第1光学系3を構成するレンズアレイ11は、アインツェル型の静電レンズに限らず、レンズアレイとして機能する他の型式のレンズアレイとしてもよい。また、レンズアレイ11の形状は、電子銃の球面収差だけではなく他の収差による影響をも低減するような構成または形状としてもよい。例えば、第2光学系4により生じる収差、または、第1光学系3と第2光学系4との位置関係により生じる収差等が既知であれば、そのような収差の影響をも低減するような構成または形状としてもよい。
The
(他の実施形態)
上記実施形態にて電子線描画装置1を例示して説明した荷電粒子線装置は、電子線描画装置に限らず、電子顕微鏡やイオン線加工装置などの他の荷電粒子線装置にも適用可能である。例えば、上記実施形態の構成を適用した電子顕微鏡は、電子線描画装置の場合と同様、電子銃の収差による影響を低減するのに有利である。
(Other embodiments)
The charged particle beam apparatus described by exemplifying the electron
(物品の製造方法)
本発明の実施形態に係る物品の製造方法は、例えば、半導体デバイスなどのマイクロデバイスや微細構造を有する素子などの物品を製造するのに好適である。該製造方法は、感光剤が塗布された基板の該感光剤に上記の描画装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板に描画を行う工程)と、該工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含み得る。さらに、該製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージングなど)を含み得る。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
(Product manufacturing method)
The method for manufacturing an article according to an embodiment of the present invention is suitable for manufacturing an article such as a micro device such as a semiconductor device or an element having a fine structure. The manufacturing method includes a step of forming a latent image pattern on the photosensitive agent on the substrate coated with the photosensitive agent using the above drawing apparatus (a step of drawing on the substrate), and the latent image pattern is formed in the step. Developing the substrate. Further, the manufacturing method may include other well-known steps (oxidation, film formation, vapor deposition, doping, planarization, etching, resist stripping, dicing, bonding, packaging, and the like). The method for manufacturing an article according to the present embodiment is advantageous in at least one of the performance, quality, productivity, and production cost of the article as compared with the conventional method.
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。例えば、複数のクロスオーバ14から発散する複数の荷電粒子線をコリメートする光学素子として、図1におけるコリメーターレンズ15の替わりに、図8における複数の偏向器77を配置してもよい。
As mentioned above, although preferable embodiment of this invention was described, this invention is not limited to these embodiment, A various deformation | transformation and change are possible within the range of the summary. For example, a plurality of
2 電子銃
3 第1光学系
8 電子源
11 レンズアレイ
11a レンズ部
12 第1クロスオーバ
13 電子ビーム
14 第2クロスオーバ
28 光軸
2
Claims (10)
前記レンズアレイは、該レンズアレイに含まれるレンズの光軸と該レンズに入射する荷電粒子線の主光線とが一致するように形成されている、
ことを特徴とする荷電粒子光学系。 A charged particle optical system comprising: a charged particle gun that generates a first crossover of charged particle beams; and a lens array that forms a plurality of second crossovers from charged particle beams emanating from the first crossover,
The lens array is formed so that an optical axis of a lens included in the lens array coincides with a principal ray of a charged particle beam incident on the lens.
A charged particle optical system characterized by that.
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の荷電粒子光学系としての第1光学系と、
前記第1光学系から入射した複数の荷電粒子線から前記物体に入射させる複数の荷電粒子線を生成する荷電粒子光学系としての第2光学系と、を含む、
ことを特徴とする荷電粒子線装置。 A charged particle beam apparatus that makes a plurality of charged particle beams incident on an object,
A first optical system as a charged particle optical system according to any one of claims 1 to 4,
A second optical system as a charged particle optical system that generates a plurality of charged particle beams incident on the object from a plurality of charged particle beams incident from the first optical system,
A charged particle beam apparatus characterized by that.
前記工程で描画を行われた物体を現像する工程と、
を含むことを特徴とする物品の製造方法。 Drawing on an object using the charged particle beam device according to claim 8;
Developing the object drawn in the process;
A method for producing an article comprising:
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