JP2013164244A - 蓄熱装置 - Google Patents

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Atsuyuki Kobayashi
敬幸 小林
Takeshi Kito
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Abstract

【課題】過度の昇温による化学蓄熱材の劣化を抑制できる蓄熱装置を提供する。
【解決手段】反応媒体と反応して発熱するとともに、吸熱して反応媒体を再生する化学蓄熱材102と、化学蓄熱材102と熱交換媒体とを熱交換させることにより、化学蓄熱材102の発熱時に化学蓄熱材102から熱交換媒体に伝熱させるとともに、化学蓄熱材の吸熱時に熱交換媒体から化学蓄熱材102に伝熱させる熱交換器とを備える蓄熱装置において、熱交換器は、化学蓄熱材の発熱時における発熱速度Qaに対して、化学蓄熱材から熱交換媒体に伝熱させて化学蓄熱材から除熱するときの除熱速度Qbの方が大きい関係となるように、化学蓄熱材102と熱交換媒体の伝熱距離d1と、伝熱介在物として機能するプレート103の厚さとが設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、蓄熱装置に関するものである。
特許文献1、2には、非蓄熱時に固体となり蓄熱時には液体となる潜熱蓄熱材を用いた蓄熱装置が開示されている。
一方、特許文献3には、物質の吸着や水和等の可逆的な化学反応を利用して熱の吸収、放出を行うことができる化学蓄熱材を用いた蓄熱装置が開示されている。
特開平7−77393号公報 特開2008−196796号公報 特開2007−247928号公報
ところで、一般的に、化学蓄熱材の方が潜熱蓄熱材よりも蓄熱密度が高いことが知られている。
また、蓄熱材として化学蓄熱材を用いた場合、放熱過程において、化学蓄熱材の発熱量に対して、熱交換媒体の除熱量(系外部への熱の取りだしを意味する)が不十分だと、化学蓄熱材のみが作動温度よりはるかに高い温度まで昇温してしまう。これにより、化学蓄熱材の劣化が早められてしまい、これが、蓄熱と放熱過程の連続的なサイクル運転における出力低下の原因となる。
なお、このような問題については、特許文献1−3のいずれにも記載も示唆もされていない。
本発明は上記点に鑑みて、化学蓄熱材を用いた蓄熱装置において、化学蓄熱材の過度の昇温による化学蓄熱材の劣化を抑制できる蓄熱装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
反応媒体と反応して発熱するとともに、吸熱して反応媒体を再生する化学蓄熱材(102)と、
化学蓄熱材と熱交換媒体とを熱交換させることにより、化学蓄熱材の発熱時に化学蓄熱材から熱交換媒体に伝熱させるとともに、化学蓄熱材の吸熱時に熱交換媒体から化学蓄熱材に伝熱させる熱交換器(101)とを備える蓄熱装置において、
熱交換器は、化学蓄熱材の発熱時における発熱速度(Qa)に対して、化学蓄熱材から熱交換媒体に伝熱させて化学蓄熱材から除熱するときの除熱速度(Qb)の方が大きい関係となるように構成されていることを特徴としている。
これによれば、発熱速度に対して除熱速度の方が大きい関係となっているので、この関係を満たさない場合と比較して、化学蓄熱材の発熱量に対する熱交換媒体の除熱量を大きくでき、化学蓄熱材の過度の昇温を抑制でき、化学蓄熱材の劣化を抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態に係る蓄熱装置全体の構成図である。 (a)、(b)は、それぞれ、図1中の吸収器10を構成する熱交換器101の上面図、側面図である。 図2(a)中のA−A断面図である。 化学蓄熱材としてCaBrを用いたときの昇温操作の操作線である。 第1実施形態のモジュール(吸収器10)の出力評価に用いた評価装置の概略図である。 図5の評価装置において、放熱過程における吸収器10の出口と入口の温度差の時間履歴を示す測定結果である。 図5の評価装置において、蓄熱過程における吸収器10の出口と入口の温度差の時間履歴を示す測定結果である。 図5の評価装置において、1000回までの連続運転における放熱過程の出力の時間履歴を示す測定結果である。 図5の評価装置において、1000回までの連続運転における蓄熱過程の出力の時間履歴を示す測定結果である。 図5の評価装置において、連続サイクルにおける吸収材利用率の変化を示す測定結果である。 熱通過率Kの計算方法および計算領域を示す図である。 伝熱距離d1が0.75、1.5mmの場合における熱通過率Kの計算結果である。 第2実施形態に係る燃料供給システム全体の構成図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態に係る蓄熱装置1の全体構成図を示す。蓄熱装置1は、吸収器10と、蒸発器20と、凝縮器30とを備えている。
吸収器10は、CaBrを収容している。CaBrは、反応媒体を吸収・放出する吸収材であり、具体的には、反応媒体としての水(水蒸気)と反応(水和)して発熱するとともに、水和物の状態あるCaBr・HOのときに水を再生(放出)して吸熱する化学蓄熱材である。
吸収器10は、第1吸収器11と第2吸収器12から構成されている。第1吸収器11は、中温排熱源41との間で熱交換媒体が循環する第1熱交換媒体回路40を構成している。第2吸収器12は、高温熱の供給先との間で熱交換媒体が循環する第2熱交換媒体回路50を構成している。第1吸収器11と第2吸収器12は、どちらも、吸収材と熱交換媒体とを熱交換させるものである。
図1では、吸収器10として第1吸収器11と第2吸収器12の2つの吸収器を用いているが、1つの吸収器を用いても良い。この場合、1つの吸収器10に対して、第1熱交換媒体回路40と第2熱交換媒体回路50とが切り替えて接続される構成を採用する。
蒸発器20は、吸収材の反応媒体である水と熱交換媒体とを熱交換させることにより、水を加熱して蒸発させる熱交換器である。蒸発器20は、低温排熱源61との間で熱交換媒体が循環する熱交換媒体回路60を構成している。
凝縮器30は、吸収材の反応媒体である水(水蒸気)と熱交換媒体とを熱交換させることにより、水蒸気を冷却して凝縮させる熱交換器である。凝縮器30は、室外器(室外熱交換器)71との間で冷媒が循環する冷媒回路を構成している。室外器71は、外気と冷媒とを熱交換させて冷媒を冷却する熱交換器である。
吸収器10と、蒸発器20および凝縮器30とは、反応媒体が流れる反応媒体流路81を介して接続されている。反応媒体流路81には切替弁82が設けられており、切替弁82によって、吸収器10(第2吸収器12)と蒸発器20の接続状態と、吸収器10(第1吸収器11)と凝縮器30の接続状態とが切り替えられる。
図2(a)、(b)に、それぞれ、吸収器10を構成する熱交換器101の上面図、側面図を示す。また、図3に、図2(a)中のA−A断面図を示す。第1吸収器11と第2吸収器12は同じ構造である。なお、図2(b)、図3中の上下方向の矢印は、吸収器10が設置された状態での上下方向(天地方向)を示している。
第1吸収器11、第2吸収器12は、それぞれ、図2、3に示す熱交換器101と吸収材102とにより構成されるモジュールと、このモジュールを収容する図示しないケースとを備えている。
熱交換器101は、吸収材と熱交換媒体とを熱交換させることにより、吸収材の発熱反応時に吸収材から熱交換媒体に伝熱させるとともに、吸収材の吸熱反応時に熱交換媒体から吸収材に伝熱させるものである。
熱交換器101は、図2(a)に示すように、板厚が1mmよりも小さい複数のプレート103が積層された、いわゆるマイクロプレート熱交換器である。複数のプレート103が積層されることで、熱熱交換媒体流路104と充填部105とが交互に形成されている。
具体的には、図3に示すように、2枚のプレート103の間に熱交換媒体が流れる熱交換媒体流路104が形成されている。熱交換媒体流路104を形成する2枚のプレート103を一組として、複数組のプレート103が所定間隔で積層されている。複数組のプレート103の間、すなわち、熱交換媒体流路104と熱交換媒体流路104との間に吸収材102が充填される充填部105が形成されている。
各寸法については、例えば、1枚のプレート103の厚みt1は0.1mmであり、熱交換媒体流路104の幅w1は0.3mmであり、熱交換媒体流路104同士の間隔(充填部102の幅)w2は1mmである。このため、吸収材102と熱交換媒体の伝熱距離d1は0.75mmであり、吸収材102と熱交換媒体の間における伝熱抵抗が小さい熱交換機構となっている。伝熱距離d1とは、隣り合う熱交換媒体流路104と充填部105とにおける熱交換媒体流路104の中心から充填部105の中心までの距離を意味する。
また、熱交換媒体流路104および充填部102の高さh1は10mmである。
図2(a)、(b)に示すように、本実施形態の熱交換器101は、熱交換媒体流路104と充填部105とが水平方向に複数積層配置されている。熱交換媒体流路104の長手方向の一端と他端には、熱交換媒体を分岐もしくは合流させるタンク部106、107が設けられている。一方のタンク部106に流入した熱交換媒体は、複数の熱交換媒体流路104に分岐して流れた後、他方のタンク部107で合流し、熱交換器101から流出する。このとき、熱交換媒体は熱交換器101の内部を水平方向に流れる。なお、図2(a)の紙面垂直方向が吸収器10の設置状態での上下方向(天地方向)である。
プレート103およびタンク部106、107の材質は金属、例えば、ステンレスである。また、熱交換媒体流路104と充填部105とが形成されている部分が熱交換媒体と吸収材102とを熱交換させる熱交換コア部であり、この熱交換コア部は、例えば、重量は650g、寸法は横120mm×縦135mm×高さ10mm、体積は0.16Lとなっている。
充填部105に充填されている吸収材102は、250℃以上に加熱した状態にて24時間放置した後、ふるいの目が100〜200μmのふるいにて分級した粒子、すなわち、粒径が100−200μmの粒子からなる。図3に示すように、吸収材102は、各充填部105において、例えば、高さh2が2mmで20g充填されている。
充填部105は、反応媒体である水蒸気が流れる反応媒体流路81(図1参照)と接続されており、充填部105のうち反応媒体流路側の部位(本実施形態では、充填部105の上部)に、吸収材102の粒子径よりも網の目109が細かいメッシュ(網目状部材)108が設置されている。これにより、吸収材102の粒子の飛散を防止している。
なお、このとき用いるメッシュ108は、空隙率が90%以上のものである。空隙率が90%以上のメッシュ108を用いることで、メッシュ108の存在による反応媒体の流動抵抗の増大を抑制できるからである。
次に、上記した構成の蓄熱装置1の作動について、図1を用いて説明する。
蓄熱過程では、吸収器10(第1吸収器11)において、吸収材は中温排熱源41から反応熱の入力を受けて下記反応式(1)の反応が進行する。このとき、切替弁82によって吸収器10(第1吸収器11)と凝縮器30とが接続された状態となっている。吸収材から放出された反応媒体(水蒸気)は、吸収器10(第1吸収器11)から反応媒体流路81を通って凝縮器30へ移動し、その凝縮熱は環境熱源により除去される。
放熱過程では、切替弁82によって吸収器10(第2吸収器12)と蒸発器20とが接続された状態となっており、低温排熱源61により蒸発器20に蒸発熱が供給され、蒸発した作動媒体(水蒸気)が、蒸発器20から反応媒体流路81を通って吸収器10(第2吸収器12)へ移動する。そして、吸収器10(第2吸収器12)において、下記反応式(2)の反応が進行することにより作動媒体は吸収材に吸収され、発生した反応熱が出力される。
結果として、中温排熱は昇温され高温熱へ回生される。これら放熱過程と蓄熱過程を連続的にサイクルすることにより、連続的な出力が可能となる。このように、本実施形態の蓄熱装置1は、中温排熱を高温熱へ昇温させる気固吸収式ケミカルヒートポンプを構成している。
Figure 2013164244
Figure 2013164244

図4に上記反応式(1)、(2)の反応系における昇温操作の操作線を示す。本反応系における昇温操作の操作線は、作動媒体である水の蒸気圧線とCaBr・HOの蒸気圧線から表せるため、図4には、CaBr・HOと水の蒸気圧線を示している。なお、CaBr・HOの蒸気圧線は、後述の実験装置を用いて10℃毎に測定した結果である。
図4に示すように、CaBr・HOの蒸気圧は155℃において2.4kPaとなり、20℃相当の水蒸気圧となる。そのため、蓄熱温度を155℃以上にすることにより、凝縮器温度20℃において蓄熱が可能であることがわかる。工業的に設計が容易である大気圧以下を内部圧力の上限とした場合、蒸発器の水蒸気圧は100℃相当の101.3kPaが上限となる。246℃におけるCaBr・HOの蒸気圧は98.8kPaであることから、246℃において放熱が可能である。よって、理論的に約91℃の昇温操作が可能である。
本実施形態の蓄熱装置1は、蒸発器20、凝縮器30の圧力および温度を制御することで、吸収器10の放熱温度、蓄熱温度を制御することが可能となる。具体的には、図4に示す操作線から、環境温度(外気温)が20℃の条件下において、吸収材の水和物の吸熱反応により脱水する蓄熱作動を、吸収材の温度が155℃以上となる条件で行うことが可能である。なお、吸収器10の熱交換器101がステンレス製であれば、材料強度の観点から500℃以下となる条件で蓄熱作動を行うことが望ましい。このとき、蓄熱温度が放熱温度以上となっても良い。
また、大気圧以下を蒸発器20の内部圧力の上限とした場合、吸収材の水和反応により発熱する放熱作動を、吸収材の温度が246℃以下となる条件で行うことが可能である。なお、吸収材の温度が低すぎると、吸収材が水和反応する際の反応活性が悪くなったり、水蒸気圧が低くなったり等の問題が生じるため、吸収材の温度は低すぎないことが望ましい。仮に、水蒸気圧の低下を100℃相当の101.3kPaの1/10程度まで許容すると、45℃以上となる条件で放熱作動を行うことが望ましい。
次に、吸収器10を構成する上記したモジュールの出力評価の結果について説明する。上記したモジュールにおける出力の安定性と耐久性を評価するため1000回の連続サイクルにおける入出力特性の変化を評価した。
図5に、モジュールの出力評価に用いた評価装置の概略図を示す。
評価装置は実機における吸収器10の運転と合わせるため、吸収器10、蒸発器20と、凝縮器30とを各一器により構成した。評価装置には、それぞれの熱源を想定した恒温槽が配置されており、温度制御された熱交換流体(熱交換媒体)が各器へ供給される。
吸収器10は、上述の構成および寸法を有するものである。蒸発器20と凝縮器30における内部の水蒸気圧は熱交換流体の温度により決定される。吸収器10と蒸発器20、凝縮器30との間には切替弁82としての弁82a、82bが取り付けられており、各弁82a、82bの開閉は任意のタイミングで行うことが可能である。
各弁82a、82bの開閉により吸収器10が蒸発器20または凝縮器30に接続されるタイミングが制御され、サイクルの切り替えのタイミングとなる。各器には圧力センサーが装着されており圧力履歴を測定が可能であり、各器の熱交換器の入口と出口には白金測温抵抗体(Pt)と流量計(Fm)が取り付けられており、熱交換流体の温度と流量の連続測定が可能となっている。
入出力特性の評価には、入出力密度の時間履歴と吸収材有効利用率を用いた。入出力密度の算出は測定した流体流量と温度から下記数式(1)を用いており、モジュール体積で除すことにより規格化している。また、吸収材有効利用率は下記数式(2)、(3)により算出しており、充填した吸収材のうち熱交換流体への入出力に寄与した割合を示す。
Figure 2013164244
Figure 2013164244
Figure 2013164244

fluid:吸収器に流入する熱交換流体の比熱
ρfluid:吸収器に流入する熱交換流体の密度
abs:吸収器に流入する熱交換流体の流量
abs,in:吸収器の入口温度
abs,out:吸収器の出口温度
mod:モジュール(熱交換コア部)の体積
ΔHabs:吸熱量
w:吸収材の重量
m:吸収材のmol量
連続サイクル実験は蓄熱過程と放熱過程を150s毎に1000回繰り返すことにより行った。蓄熱過程への切り替えでは、吸収器10と凝縮器30の間の弁82bを開き、吸収器10と蒸発器20の間の弁82aを閉じた。放熱過程への切り替えでは、吸収器10と蒸発器20の間の弁82aを開き、吸収器10と凝縮器30の間の弁82bを開くことにより行った。本実験では、モジュールの顕熱による出力評価への影響を少なくするため、両過程において吸収器10に流す流体温度を一定とした。各熱源条件は、次の通りである。
・吸収器10に流入する熱交換流体の温度(Tabs,in)と流速(Fabs
abs,in=170℃、Fabs=2.0L/min
・蒸発器20に流入する熱交換流体の温度(Teva,in)と流速(Feva
eva,in=60℃、Feva=4.0L/min
・凝縮器30に流入する熱交換流体の温度(Tcon,in)と流速(Fcon
con,in=20℃、Fcon=4.0L/min
図6、7に、測定結果の代表例として、500回目における蓄熱過程と放熱過程における吸収器10の出口と入口の温度差の時間履歴を示す。放熱過程における0sは蒸発器20への接続のため弁82aが開いたタイミングとなる。弁82aが開くと蒸発器20から吸収器10へ水蒸気が移動することにより吸収器10の圧力は平衡水蒸気圧まで急激に高くなっている。同時に、出口と入口の温度差が増加しているおり、熱交換流体への熱出力が確認できる。また、蓄熱過程における150sは凝縮器30への接続のタイミングとなる。同様に、弁82bが開くと凝縮器30へ水蒸気が移動することにより吸収器10の圧力は急激に低下している。同時に、出口と入口の温度差が低下しており、熱交換流体から熱が入力され蓄熱していることがわかる。
図8、9に、1000回までの連続運転における蓄熱過程と放熱過程の出力の時間履歴を示す。図8の縦軸は入力密度(Pabs,in)であり、図9の縦軸は出力密度(Pabs,in)である。10回目のときに最大出力密度が2200W/Lと大きく、1000回の連続サイクルにおいても、両過程で継続的な入出力が確認された。また、両過程において出力のピークがサイクルの繰り返し回数に合わせて低下しており、1000回目の放熱過程の出力の最大値では10回目に対して約30%の低下が確認された。
図10に、連続サイクルにおける吸収材利用率の変化を示す。吸収材利用率は1000回目においても0.74[−]の高い値を維持していることがわかる。
次に、本実施形態の主な効果について説明する。
(1)吸収器10を構成する熱交換器101は、吸収材102と熱交換媒体の伝熱距離d1が0.75mmと小さく、かつ、熱交換媒体流路104と充填部105とを区画するとともに伝熱介在物として機能する区画壁であるプレート103の厚さt1が0.1mmと小さいため、最大出力密度を大きくできる。
ここで、放熱過程において、吸収材102の水和による発熱時における発熱速度Qaと、吸収材102から熱交換媒体に伝熱させて吸収材102から除熱するときの除熱速度Qbとを比較する。発熱速度Qaは、下記の数式(4)から算出できる。
Qa[W]=反応速度[1/s]×発熱量[kJ/mol]×吸収mol量[mol]・・・数式(4)
CaBrの反応速度は知られていないので、CaOの反応速度と同等と仮定する。CaOの反応速度は本願発明者らの過去の実験から0.006[1/s]であることがわかっている。圧力条件を補正すると、反応速度は0.006×(47.5/6.3)=0.045 [1/s]となる。発熱量は75.1[kJ/mol]であり、分子量は200[g/mol]であり、本試験で使用した吸収材は20[g]であることから、数式(4)から算出すると、発熱速度Qaは339[W]である。
一方、除熱速度Qbを算出すると、上記の通り、吸収器10の最大出力密度は2200W/Lであり、熱交換コア部の体積は162cmであるので、除熱速度Qbは356.4[W]である。
このように、吸収器10を構成する熱交換器101は、発熱速度Qaに対して、除熱速度Qbの方が大きい関係となるように構成されている。すなわち、吸収材102と熱交換媒体の伝熱距離d1と、伝熱介在物として機能する区画壁(プレート103)の厚さとが設定されている。
このため、本実施形態の蓄熱装置1によれば、発熱速度Qaに対して除熱速度Qbの方が大きい関係を満たさない場合と比較して、吸収材102の発熱量に対する熱交換媒体の除熱量を大きくでき、吸収材102の過度の昇温を抑制でき、吸収材102の劣化を抑制できる。
その結果、上記の通り、1000回の繰り返し試験において、高い吸収材利用率を維持でき、放熱過程の出力の低下を10回目に対して約30%程度に抑制できる。
なお、本実施形態では、伝熱距離d1を0.75mmとしたが、吸収器10の設計可能な範囲で、伝熱距離d1を0.75mmよりも小さくしても良い。伝熱距離d1が小さいほど、除熱速度Qbが大きくなるからである。例えば、充填部102の幅w2を吸収材102の粒径0.1mmと同じ大きさとし、熱交換媒体流路104の幅w1を、プレートの厚みt1と同じ0.1mmとすることが可能であることから、伝熱距離d1は0.2mmまで小さくすることが可能である。
参考として、本実施形態と異なり、吸収材102と熱交換媒体の伝熱距離d1が1.5mmの場合の発熱速度Qaと除熱速度Qbの関係について説明する。
除熱速度Qbは、下記の数式(5)のようにも表される。
Qb=K・A・dT・・・数式(5)
K:熱通過率[W/(m・K)]、A:伝熱面積(0.13m)、dT:温度差[K]
ただし、ここでの検討では、温度差dTを一定とする。
伝熱距離d1によって数式(5)中の熱通過率Kの値が変化する。図11に、熱通過率Kの計算方法を示す。図11中の破線で囲まれた領域を計算領域として、図11に記載の数式(3)、(4)、(5)により、伝熱距離d1が0.75、1.5mmの場合の熱通過率Kを計算した。この計算結果を図12に示す。なお、本実施形態の吸収器10が有する流路形状の場合のNuを8.23で一定とした。
図12に示すように、伝熱距離d1が0.75mmから1.5mmになると、熱通過率Kが約1/4になり、数式(5)より、除熱速度Qbが1/4になる。このため、上記の通り、伝熱距離d1が0.75mmのとき、発熱速度Qaは339[W]であり、除熱速度Qbは356.4[W]であり、発熱速度Qa<除熱速度Qbの関係が成立したが、伝熱距離d1が1.5mmのときでは、発熱速度Qa<除熱速度Qbの関係が成立しないことがわかる。
したがって、伝熱距離d1が0.75mmよりも大きな1.5mmのときでは、上記した吸収材102の劣化を抑制するという効果が得られないことが予想される。
(2)蓄熱過程において、吸収材102の水和物の吸熱による水の再生時における吸熱速度Qcと、熱交換媒体から吸収材102に伝熱させて吸収材102を加熱するときの加熱速度Qdとを比較する。熱力学および経験則より、化学蓄熱材の吸熱速度Qcは、発熱速度Qaと同じもしくはそれよりも小さい。また、一般的に、加熱速度Qdは除熱速度Qbとほぼ同じである。
したがって、吸収器10を構成する熱交換器101は、発熱速度Qaに対して除熱速度Qbの方が大きい関係であったことから、吸熱速度Qcに対して加熱速度Qdの方が大きい関係となるように構成されていると言える。
このため、本実施形態の蓄熱装置1によれば、発熱速度Qaに対して除熱速度Qbの方が大きい関係を満たさない場合と比較して、蓄熱過程における吸収材102の蓄熱時間を短縮できる。
(3)本実施形態の蓄熱装置1は、反応媒体を液体から気体に変換するための蒸発器20および反応媒体を気体から液体に変換するための凝縮器30の両方を備えている。
蒸発器20から気化させた反応媒体を吸収材102に供給することで、反応媒体を吸収材102と反応させて吸収材102を発熱させることができる(放熱過程)。また、吸熱により吸収材102から放出された反応媒体を凝縮器30で液化して反応媒体を回収することができる(蓄熱過程)。
このため、蒸発器20と凝縮器30の両方を備えることにより、放熱過程と蓄熱過程とを繰り返すことができる。また、蒸発器20と凝縮器30のうち蒸発器20のみを備えている場合であっても、凝縮器30の機能を蓄熱装置が適用されたシステムの一部を利用して実現させることで、放熱過程と蓄熱過程とを繰り返すことができる。蒸発器20と凝縮器30のうち凝縮器30のみを備えている場合においても同様である。よって、蓄熱装置1は、蒸発器20と凝縮器30の少なくとも一方を備えていれば良い。
(第2実施形態)
図13に、本発明の蓄熱装置を適用した燃料供給システムの全体構成図を示す。本実施形態は、第1実施形態で説明した蓄熱装置1を燃料供給システム200に適用した例である。この燃料供給システム200は、車両に適用されており、車両走行用の駆動力を出力するエンジン(内燃機関)EGへ燃料を供給するものである。
図13に示すように、燃料供給システム200は、高圧タンク201と、気化器202と、エンジンEGと、インジェクタ204と、改質器205と、蓄熱装置1を備えている。
高圧タンク201は、高圧液体燃料を貯蔵する液体燃料貯蔵手段である。高圧タンク11に貯蔵される燃料は、可燃性を有し、さらに、高圧化においては常温(15℃〜25℃程度)でも、容易に液化する燃料であり、例えば、アンモニアやジメチルエーテルが挙げられる。さらに、アンモニアやジメチルエーテルは水素を含有する燃料(水素化合物)であるので、改質することによって可燃性を有する水素ガスを生成することもできる。
気化器202は、高圧タンク201から流出した燃料を気化させる燃料気化手段である。気化器202は、具体的には、燃料と熱媒体としてのエンジン冷却水とを熱交換させる熱交換器で構成される。このため、燃料供給システム200は、気化器202とエンジンEGとの間をエンジン冷却水が循環する冷却水循環回路210を備えている。
気化器202の気体燃料出口から流出した気体燃料の流れは燃料配管203にて2つの流れに分岐され、分岐された一方の気体燃料は、気体燃料をエンジンEGの燃焼室内へ噴射供給する燃料噴射弁(インジェクタ)204へ流入し、分岐された他方の気体燃料は、気体燃料を改質して水素ガスを発生させる改質器205へ流入する。
エンジンEGは、いわゆるレシプロ型エンジンで構成されており、気化器202から供給される気体燃料を燃焼して消費し、発熱を伴いながら車両走行用の駆動力となる機械的エネルギを出力するエネルギ出力手段である。
インジェクタ204は、エンジンEGのシリンダヘッドに固定されて、エンジンEGの吸気ポートに向けて気体燃料を噴射するものである。これにより、気体燃料と燃焼用空気(吸気)が混合された混合気が燃焼室内へ供給される。なお、図13では、エンジンEGの1つの気筒のみを模式的に図示しているが、このエンジンEGは、多気筒型(例えば、4気筒)のエンジンであり、インジェクタ204は、各気筒に対して1個ずつ設けられている。
改質器205は、気体燃料を触媒下で改質可能温度まで加熱して改質反応させることによって、水素ガスを発生させるものである。改質器205にて発生した水素ガスは、補助燃料として吸気に混合されてエンジンEGの吸気ポートより燃焼室へ供給される。
蓄熱装置1は、第1実施形態で説明した構成と同じである。蓄熱装置1の吸収器10は、気化器202とエンジンEGとの間をエンジン冷却水が循環する冷却水循環回路210と接続されている。
また、燃料供給システム200は、排気と熱交換媒体とを熱交換させる排気用熱交換器221と、排気用熱交換器221と吸収器10との間で熱交換媒体が循環する排気用熱交換媒体循環回路220とを備えている。
なお、吸収器10が第1、第2吸収器11、12の2つの吸収器により構成される場合では、一方の吸収器と冷却水循環回路210とが接続され、他方の吸収器と排気用熱交換媒体循環回路220とが接続される。吸収器10が1つの吸収器により構成される場合では、1つの吸収器に対して、冷却水循環回路210と排気用熱交換媒体循環回路220とが切替可能に接続される。
このような構成の燃料供給システムは、エンジンEGの定常運転時では、気化器202において、エンジン冷却水の熱を利用して液状燃料を気化させ、気化させた燃料がエンジンEGに供給される。このとき、蓄熱装置1において、吸収器10と排気用熱交換媒体循環回路220とが接続された状態とすることにより、エンジンEGの排気の排熱を利用して、吸収器10に収容されている吸収材を加熱する。これにより、第1実施形態で説明した蓄熱作動を行う(蓄熱過程)。
一方、システム(エンジンEG)の始動時は、吸収器10と冷却水循環回路とが接続された状態として、吸収器10において、放熱作動を行うことで、エンジン冷却水を加熱する(放熱過程)。放熱作動は、吸収器10と蒸発器20との間の弁を開くことでも可能であるが、電気ヒータ等の他の加熱手段を用いて蒸発器20を加熱することで行うことが好ましい。
このようにして、蓄熱装置1に蓄えられた熱を気化器202側へ供給することで、エンジンEGの始動時に、気化器202における燃料を、確実かつ速やかに加熱して気化を促進することができ、システムの立ち上がり性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、蓄熱装置1の放熱を利用した加熱の対象を、気化器202としたが、改質器等を加熱の対象としても良い。
また、本実施形態では、車両に搭載される燃料供給システムに対して、本発明の蓄熱装置を適用した例を説明したが、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、燃料を燃焼させて熱エネルギを出力するボイラ装置等の燃料供給システムに対して、本発明の蓄熱装置を適用しても良い。また、エネルギ出力手段として、例えば、燃料ガス(水素ガス)と酸化剤ガス(空気)とを電気化学反応させて、電気エネルギを出力する燃料電池を採用した燃料供給システムに対して、本発明の蓄熱装置を適用しても良い。
(他の実施形態)
上述の各実施形態では、化学蓄熱材としてCaBrを用いたが、他の化学蓄熱材を用いても良い。化学蓄熱材としては、例えば、CaCl、CaO、MgO、Al、SrCl、ゼオライト、活性炭等が挙げられる。CaClに対しては、水、メタノール、アンモニア、メチルアミン等が反応媒体となる。CaO、MgO、Al、ゼオライト、活性炭に対しては、水が反応媒体となる。また、SrClに対してはアンモニアが反応媒体となる。
ところで、化学蓄熱材の反応媒体との反応時における反応速度は蓄熱密度に比例することが一般的に知られている。上記した化学蓄熱材のうちCaOが最も蓄熱密度が大きいことから、CaOが最も反応速度が大きいことが推測される。
第1実施形態で説明したとおり、蓄熱密度が最も大きなCaOの反応速度を用いて、発熱速度を算出したところ、第1実施形態では、発熱速度Qaに対して除熱速度Qbが大きいという関係が成立したので、CaO以外の他の化学蓄熱材を用いた場合においても、この関係が成立することは明らかである。
1 蓄熱装置
10 吸収器
11 第1吸収器
12 第2吸収器
20 蒸発器
30 凝縮器
101 吸収器を構成する熱交換器
102 吸収材(化学蓄熱材)
103 プレート
104 熱熱交換媒体流路
105 充填部

Claims (8)

  1. 反応媒体と反応して発熱するとともに、吸熱して前記反応媒体を再生する化学蓄熱材(102)と、
    前記化学蓄熱材と熱交換媒体とを熱交換させることにより、前記化学蓄熱材の発熱時に前記化学蓄熱材から熱交換媒体に伝熱させるとともに、前記化学蓄熱材の吸熱時に熱交換媒体から前記化学蓄熱材に伝熱させる熱交換器(101)とを備える蓄熱装置において、
    前記熱交換器は、前記化学蓄熱材の発熱時における発熱速度(Qa)に対して、前記化学蓄熱材から熱交換媒体に伝熱させて前記化学蓄熱材から除熱するときの除熱速度(Qb)の方が大きい関係となるように構成されていることを特徴とする蓄熱装置。
  2. 前記熱交換器は、前記化学蓄熱材の反応媒体の再生時における吸熱速度(Qc)に対して、熱交換媒体から前記化学蓄熱材に伝熱させて前記化学蓄熱材を加熱するときの加熱速度(Qd)の方が大きい関係となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱装置。
  3. 前記反応媒体を液体から気体に変換するための蒸発器(20)および前記反応媒体を気体から液体に変換するための凝縮器(30)の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の蓄熱装置。
  4. 前記化学蓄熱材は、CaBr、CaCl、CaO、MgO、Al、SrCl、ゼオライト、活性炭のいずれか1つであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の蓄熱装置。
  5. 前記化学蓄熱材はCaBrであり、前記反応媒体は水であり、
    前記化学蓄熱材の水和反応により発熱する放熱作動を、前記化学蓄熱材の温度が246℃以下となる条件で行い、
    前記化学蓄熱材の水和物の吸熱反応により脱水する蓄熱作動を、前記化学蓄熱材の温度が155℃以上となる条件で行うようになっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の蓄熱装置。
  6. 前記熱交換器は、
    熱交換媒体が流れる熱交換媒体流路(104)と、
    前記熱交換媒体流路と隣り合わせに位置し、前記化学蓄熱材が充填される充填部(105)と、
    前記熱交換媒体流路と前記充填部とを区画するとともに伝熱介在物として機能する区画壁(103)とを備え、
    前記区画壁は、厚さが0.1mm以下であり、
    隣り合う前記熱交換媒体流路と前記充填部とにおける前記熱交換媒体流路の中心から前記充填部の中心までの距離である伝熱距離(d1)が、0.75mm以下であることを特徴とする請求項5に記載の蓄熱装置。
  7. 前記化学蓄熱材は、粒径が100−200μmの粒子からなり、
    前記充填部は、前記反応媒体が流れる反応媒体流路(81)と接続されており、
    前記充填部のうち前記反応媒体流路側の部位に、前記化学蓄熱材の粒子径よりも網の目(109)が細かいメッシュ(108)が設置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の蓄熱装置。
  8. 前記メッシュは、空隙率が90%以上であることを特徴とする請求項7に記載の蓄熱装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017086062A1 (ja) * 2015-11-20 2017-05-26 株式会社豊田自動織機 化学蓄熱装置
WO2018193660A1 (ja) * 2017-04-21 2018-10-25 三菱電機株式会社 三流体熱交換器

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