JP2013162826A - 洗濯ネット - Google Patents

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Abstract

【課題】カップ付きウエアー等を収納して洗うのに適した洗濯ネットを提供する。
【解決手段】カップ付きウエアー、ワイヤレスブラジャー等の洗濯物Wを収納して洗うのに適した大きさのネット部材からなる袋体20で構成された洗濯ネットである。袋体20を、正面視で、上下の短円弧辺21,22と左右の長円弧辺23,24とを有する小判形の袋体20とし、短円弧辺および/または長円弧辺に洗濯物Wを出し入れするための開閉口25を設けるとともに、上下の短円弧辺、左右の長円弧辺のうちの少なくとも一辺の中央部分に寄せ縫い26を施しギャザー27を設けて立体化した。
【選択図】図2

Description

本発明は,洗濯ネットに関する。特に、カップ付きウエアー、ワイヤレスブラジャー等を収納して洗うのに適した洗濯ネットに関するものである。
近年(2008年年頃から)、タンクトップやキャミソールに胸を固定するためのカップがついているウエアーが販売されている。このようなウエアーは、「ブラトップ」、「カップ付きインナー」などと言われている(本願明細書では、カップ付きウエアーという)。
従来、カップ付きウエアーを洗うのに適した洗濯ネットはなかった。
従来の洗濯ネットとして,例えば特許文献1に見られるような、ブラジャーを入れて洗うのに適した略ドーム形状のブラジャー用洗濯ネットが知られている。
カップ付きウエアーにはブラジャーのカップが付いているから、ブラジャー用洗濯ネットを利用して、カップ付きウエアーを洗濯することも考えられる。
しかし、カップ付きウエアーは、タンクトップや袖付きのシャツ等にカップが付いているので、ドーム形のブラジャー用洗濯ネットを用いた場合には、カップ付きウエアーを丸めて入れなければならず無理に押し込むとしわになりやすいという問題があった。すなわち、ブラジャー用洗濯ネットは、容量が小さく、形状にも難点があるため、カップ付きウエアーを洗濯するのには適していなかった。
また、従来の洗濯ネットとして、特許文献2に見られるような、正面視トラック形状の洗濯ネットも知られている。
しかし、このものは、セーター等を洗うためのものであって、カップ付きウエアーを洗濯するのには大きすぎて適していない。
また、一般的な角型や球形の洗濯ネットを利用した場合、カップ付きウエアーのカップ部がねじれたり、カップ付きウエアーが洗濯ネットの一方に丸まった状態になり変形し易くなってしまう。
特許第2696093号公報 実公昭61−35192号公報
本発明が解決しようとする課題は,カップ付きウエアー等を収納して洗うのに適した洗濯ネットを提供することである。
上記課題を解決するために,本発明の洗濯ネットは,カップ付きウエアー、ワイヤレスブラジャー等の洗濯物を収納して洗うのに適した大きさのネット部材からなる袋体で構成された洗濯ネットであって、
前記袋体を、正面視で、上下の短円弧辺と左右の長円弧辺とを有する小判形の袋体とし、前記短円弧辺および/または長円弧辺に前記洗濯物を出し入れするための開閉口を設けるとともに、前記上下の短円弧辺、左右の長円弧辺のうちの少なくとも一辺の中央部分に寄せ縫いを施しギャザーを設けて立体化したことを特徴とする。
この洗濯ネットによれば,カップ付きウエアー等を開閉口から袋体内に入れて洗濯することができる。
この洗濯ネットは、正面視で、上下の短円弧辺と左右の長円弧辺とを有する小判形の袋体であり、上下の短円弧辺、左右の長円弧辺のうちの少なくとも一辺の中央部分に寄せ縫いが施されギャザーが設けられて立体化されているから、折り畳まれて袋体内に収納されたカップ付きウエアー等と袋体とがフィットしやすい。
したがって、この洗濯ネットによれば、カップ付きウエアー等を無理なく収容して洗濯することができ、洗濯時には、カップ付きウエアー等のカップ部がねじれにくくなり、カップ付きウエアー等が洗濯ネットの一方に丸まった状態にもなりにくい。
すなわち、この洗濯ネットによれば、カップ付きウエアー等を収納して好適に洗うことができる。
前記開閉口は、上の短円弧辺から一方の長円弧辺の少なくとも中央部まで延び、かつ、下の短円弧辺までは延びない開閉口とし、該開閉口を一杯に開いた際にも該開閉口より下方に袋状部が形成される構成とすることができる。
このように構成すると、折り畳んだカップ付きウエアー等を開閉口から下方へ向けて洗濯ネットに入れる際、開閉口より下方に形成されている袋状部が、該袋状部に入ったカップ付きウエアー等を保持する役割を果たすから、洗濯ネットを片手で持った状態で、カップ付きウエアー等を入れやすくなる。
前記開閉口は、左右いずれかの長円弧辺から上下の短円弧辺にまたがって設けることもできる。
このように構成すると、開閉口を大きく開いた状態で、カップ付きウエアー等を洗濯ネット内に容易に入れることが可能になる。
前記ギャザーは、上下の短円弧辺の両方に、かつ表裏両側に設けることができる。
このように構成すると,折り畳んだカップ付きウエアー等に対してよりフィットしやすいように、袋体を立体化することができる。
本発明に係る洗濯ネットの一実施の形態の斜視図。 同実施の形態に洗濯物を収容した状態を示す斜視図。 同実施の形態を示す図で、正面、平面、A−A断面、B−B断面、およびC−D部分拡大図を同時に示した図。 同実施の形態の左側面図。 同右側面図。 同底面図。 同実施の形態への洗濯物Wの入れ方の一例を示す斜視図。 変形例及び、該変形例への洗濯物Wの入れ方の一例を示す斜視図。 カップ付きウエアーWの一例を示す正面図。 同実施の形態で用いる立体的ネット素材の一例の一部を拡大して示す模式図で、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は底面図、(d)は斜め下方から見た斜視図。 同実施の形態における袋体の層構造の説明図。 比較例における立体的ネット素材の一例の一部を拡大して示す模式図で、(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は平面図、(c)は断面図、(d)は底面図。 比較例における袋体の層構造の説明図。 比較例における作用説明図。
以下,本発明に係る洗濯ネットの実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、この実施の形態の洗濯ネット10は、カップ付きウエアー、ワイヤレスブラジャー等の洗濯物(カップ付きウエアーを符号Wで示す(図9参照))を収納して洗うのに適した大きさのネット部材からなる袋体20で構成された洗濯ネットである。
図1〜図3に示すように、袋体20は、正面視で、上下の短円弧辺21,22と左右の長円弧辺23,24とを有する小判形の袋体であり、短円弧辺21および長円弧辺24に洗濯物(W)を出し入れするための開閉口25が設けられている。開閉口25は、図示はしないが、短円弧辺21または22にのみ設けることもでき、長円弧辺23または24にのみ設けることもできる。また、短円弧辺22および長円弧辺24(または23)に設けることもできる。
上下の短円弧辺21,22には、その表裏両側において、中央部分に寄せ縫い26が施されてギャザー27が設けられ、これによって袋体20が立体化されている。この実施の形態では、ギャザー27は複数(図示のものは上下の短円弧辺21,22の両方に、かつ表裏両側に計4個)設けられているが、ギャザー27は、上下の短円弧辺21,22、左右の長円弧辺23,24のうちの少なくとも一辺の中央部分に設ければ袋体20を立体化することが可能である。
このような洗濯ネット10によれば,カップ付きウエアーW等を開閉口25から袋体20内に入れて洗濯することができる(図2参照)。
この洗濯ネット10は、正面視で、上下の短円弧辺21,22と左右の長円弧辺23,24とを有する小判形の袋体であり、上下の短円弧辺21,22には、その表裏両側において、中央部分に寄せ縫い26が施されてギャザー27が設けられて立体化されているから、折り畳まれて袋体20内に収納されたカップ付きウエアーW等と袋体20とがフィットしやすい(図2参照)。
したがって、この洗濯ネット10によれば、カップ付きウエアーW等を無理なく収容して洗濯することができ、洗濯時には、カップ付きウエアーW等のカップ部C,Cがねじれにくくなり、カップ付きウエアーW等が洗濯ネット10の一方に丸まった状態にもなりにくい。
すなわち、この洗濯ネット10によれば、カップ付きウエアーW等を収納して好適に洗うことができる。
なお、ギャザー27は、上下の短円弧辺21,22、左右の長円弧辺23,24のうちの少なくとも一辺の中央部分に設ければ袋体20を立体化することが可能であるから、複数個のギャザー27を設けた場合ほどではないにせよ、同様の効果は得られる。
開閉口25は、袋体20にカップ付きウエアーW等を出し入れすることができる位置であれば任意の位置に設けることができるが、一つの望ましい構成は、図1〜図5に示すように、上の短円弧辺21から一方の長円弧辺(図示のものは24)の少なくとも中央部24cまで延び、かつ、下の短円弧辺22までは延びない開閉口25とし、図1、図7に示すように、開閉口25を一杯に開いた際にも開閉口25より下方に袋状部28が形成される構成とすることである。
このように構成すると、図7に示すように、折り畳んだカップ付きウエアーW等を開閉口25から下方へ向けて洗濯ネット10に入れる際、開閉口25より下方に形成されている袋状部28が、該袋状部28に入ったカップ付きウエアーW等を保持する役割を果たすから、洗濯ネット10を片手で持った状態で、カップ付きウエアーW等を入れやすくなる。
例えば洗濯ネット10の上部をつかんで、立ったままでもカップ付きウエアーW等を容易に入れることができる。
開閉口25のもう一つの望ましい構成は、図8に示すように、左右いずれかの長円弧辺(図示のものは23)から上下の短円弧辺21,22にまたがって開閉口25を設けた構成である。
このように構成すると、開閉口25を大きく開いた状態で、カップ付きウエアーW等を洗濯ネット10内に容易に入れることが可能になる。
開閉口25の開閉手段は、任意の構成(ボタン、ホック、面ファスナー等)を採用することができるが、この実施の形態では、スライドファスナー30を用いている。31はスライダーであり、32は、開閉口25を閉じた際にスライダー31を覆うようにして収容するゴムベルトである。
この実施の形態の洗濯ネット10は、図10に示すように、目の粗い第1ネット部材41と、目の細やかな第2ネット部材42とを、弾力性を備えた無数の糸部材44で連結した立体的ネット素材(いわゆるダブルラッセル)40を用いた洗濯ネットである。
図11にも示すように、立体的ネット素材40は、目の細やかな第2ネット部材42が袋体20の外側に、目の粗い第1ネット部材41が袋体20の内側に位置するように配置し、目の粗い第1ネット部材41の内側に該第1のネット部材41より目の細やかな第3のネット部材43(図11)を配置して、これら立体的ネット素材40と第3のネット部材43とで、洗濯物を入れる袋体20を構成している。
この洗濯ネット10によれば,立体的ネット素材40を構成する目の粗い第1ネット部材41によって適度な保形性と通水性が得られると同時に、目の細やかな第2ネット部材42と第3のネット部材43とによって袋体20内部への糸くず等の侵入を防止することができる。袋体20内に収納された洗濯物(W)と接触するのは目の細やかな第3のネット部材43であるから、洗濯物(W)を傷めにくい。したがって、第3のネット部材43は目の細やかな第2ネット部材42より目の細かなものとすることが望ましい。
そして、立体的ネット素材40は、目の細やかな第2ネット部材42が外側に配置されるから、水に対する抵抗ないし水掻き作用が低下し、結果として、袋体20内への糸くず等の侵入を効果的に防止することができる。
一般にダブルラッセルと称される立体的ネット素材40の保形性は、第1および/または第2ネット部材42の目の粗さを変えることで調整でき、目の粗さを大きくすれば保形性は増し、目の粗さを細かくすれば保形性は低減する。また、目の粗さを大きくすれば通水性は高くなり、目の粗さを細かくすれば通水性は低下する。
袋体20に関する適度な保形性、通水性、および糸くず等の侵入防止性を考慮すれば、袋体20を構成するに際し、図12、図13に示すように、立体的ネット素材40は、目の細やかな第2ネット部材42が内側に、目の粗い第1ネット部材41が外側に位置するように配置し、目の細やかな第2ネット部材42の内側に該第2ネット部材42と同等またはより目の細やかな第3のネット部材43を配置した構成とすることも可能である。
しかし、そのような構成の袋体20’を用いた洗濯ネットとした場合、本件出願人の実験によると、目の細やかな第2ネット部材42と第3のネット部材43との間S(図13、図14)に、綿埃状のもの(綿埃及び細い糸くず等)が入り込み、洗濯の回数を重ねると、第2ネット部材42と第3のネット部材43との間Sに、綿埃状のものが蓄積されるという問題が生じることが分かった。
その理由は必ずしも明かとは言えないが、上記構成の袋体20’を用いた洗濯ネットで洗濯を行うと、目の粗い第1ネット部材41は通水性に優れており、かつその網目をなす枠部41b(図12、図14)と目の細やかな第2ネット部材42とが多数の糸部材44で連結されていることから、袋体20の’表面に、水が入り込みやすい多数の凹部45(図12、図14)が形成され、それらの凹部45が図14に矢印Pで示すように水を掻く作用をなし、この水掻き作用によって凹部45内の水圧が高まり、その水圧によって、綿埃状のものが、矢印Dで示すように目の細やかな第2ネット部材42と第3のネット部材43との間Sに押し込まれるからである、と考えられる。
これに対し、この実施の形態の洗濯ネット10によれば,第2ネット部材42と第3のネット部材43との間に、綿埃状のものが蓄積されるという現象は見られなかった。その理由は、立体的ネット素材40は、目の細やかな第2ネット部材42が外側に配置されるから、水に対する抵抗ないし上述した水掻き作用が低下し(図11の矢印P’参照)、結果として、袋体20内への綿埃状のものの押し込み作用が低減されるからであると考えられる。
特にこの実施の形態のように、袋体20にギャザー27を設けると、ギャザー27の凹凸部分において水掻き作用が高まるが、この実施の形態によると、立体的ネット素材40は、目の細やかな第2ネット部材42が外側に配置されるから、ギャザー27を設けることによる水掻き作用の増大を抑制でき、結果として、袋体20内への糸くず等の侵入を効果的に防止することができる。
また、この実施の形態によると、袋体20の外側に配置されるネット部材は、目の細やかな第2ネット部材42であるので、洗濯ネット10外の洗濯物も傷めにくくなる。
以上,本発明の実施の形態について説明したが,本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく,本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
W カップ付きウエアー(洗濯物)
10 洗濯ネット
20 袋体
21,22 短円弧辺
23,24 長円弧辺
25 開閉口
27 ギャザー
28 袋状部

Claims (4)

  1. カップ付きウエアー、ワイヤレスブラジャー等の洗濯物を収納して洗うのに適した大きさのネット部材からなる袋体で構成された洗濯ネットであって、
    前記袋体を、正面視で、上下の短円弧辺と左右の長円弧辺とを有する小判形の袋体2020とし、前記短円弧辺および/または長円弧辺に前記洗濯物を出し入れするための開閉口を設けるとともに、前記上下の短円弧辺、左右の長円弧辺のうちの少なくとも一辺の中央部分に寄せ縫いを施しギャザーを設けて立体化したことを特徴とする洗濯ネット。
  2. 請求項1において、
    前記開閉口は、上の短円弧辺から一方の長円弧辺の少なくとも中央部まで延び、かつ、下の短円弧辺までは延びない開閉口とし、該開閉口を一杯に開いた際にも該開閉口より下方に袋状部が形成されることを特徴とする洗濯ネット。
  3. 請求項1において、
    前記開閉口は、左右いずれかの長円弧辺から上下の短円弧辺にまたがって設けたことを特徴とする洗濯ネット。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
    前記ギャザーは、上下の短円弧辺の両方に、かつ表裏両側に設けたことを特徴とする洗濯ネット。
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