JP2013162687A - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】風力発電装置において、風速変化に対して高出力を維持する制御を容易にする。
【解決手段】風力発電装置1の変換器制御部5が、デューティ比を指示するデューティ比指示部52と、前回のサンプリングに対応するデューティ比指示値52からのデューティ比指示値の変化量として、正の第1変化量または負の第2変化量を選択する変化量決定部54と、第1変化量の絶対値が、第2変化量の絶対値よりも小さく、変化量決定部54において、前記出力電力が、前回のサンプリング時に求められた出力電力である参照電力以上である場合、第1変化量および第2変化量から、前回のサンプリングに対応するデューティ比指示値の変化量の正負の符号である参照符号に等しい符号の変化量が選択され、前記出力電力が参照電力よりも小さい場合、参照符号と異なる符号の変化量が選択される。
【選択図】図1

Description

本発明は、風力発電装置に関する。
従来より、風力発電装置では、出力電力が最大となるように、様々な制御が行われている。例えば、特開2006−149055号公報に記載の風力発電設備では、最大電力を取り出したときの電圧変換装置3の出力電力と、風力発電機2の出力電圧との相関関係を示す特性データが、制御回路8に予め記憶される。特性データは、最大電力点を結ぶ曲線上の電圧変換装置3の出力電力と、風力発電機2の出力電圧とを段階的に示している(段落0018)。当該風力発電設備では、風力発電機2の出力電圧、および、電圧変換装置3の出力電力が測定される。そして、風力発電機2の出力電圧、および、電圧変換装置3の出力電力を、上記特性データにおける最大電力点を結ぶ曲線に近づけるための垂下電流値が算出されて電圧変換装置3へと通知される(段落0019,0020)。
特開2003−120504号公報に記載の風力発電装置では、風速検出器21により風速が検出される。そして、回転速度指令演算器22により、風速の検出値に基づいて、最も効率良く風のエネルギーを受けることのできる風車1の回転速度が求められる。求められた回転速度は、回転速度制御器12への回転速度指令として出力され、回転速度指令に基づいて風車1が運転される(段落0018)。
特開2003−134890号公報に記載の風力発電装置では、発電機速度推定器10により、3相/2相変換器9の出力する2軸成分の電圧および電流信号に基づいて、同期発電機2の速度が推定される(段落0010)。これにより、発電機速度センサを用いることなく、風車に接続された同期発電機が可変速駆動される(段落0007)。
一方、特開昭57−206929号公報は、光電池の最大出力電力制御方式に関するものである。第4図の光電池1を電源とし、他励変換器2を用いたDC−AC変換システムでは、他励変換器2の電圧設定値を増加または減少方向に変化させたときに、光電池1の出力電力が増加した場合には、さらに電圧設定値を同じ方向に変化させる制御が行われる。また、光電池1の出力電力が減少した場合には、電圧設定値を逆の方向に変化させる制御が行われる(4頁左上欄12行〜右上欄9行)。
特開2006−149055号公報 特開2003−120504号公報 特開2003−134890号公報 特開昭57−206929号公報
ところで、特開2006−149055号公報に記載の制御方法では、風力発電設備の特性データを予め取得して制御回路8に記憶させておく必要がある。このため、風車や風力発電機の仕様等が変更されると、特性データを再取得しなければならない。また、複数の風力発電設備のそれぞれについて、設備固有の特性データを取得しなければならない。したがって、汎用性の高い制御を行うことが困難である。
特開2003−120504号公報に記載の制御方法では、風車の回転速度を継続的に取得する必要があるため、風力発電装置の構造が複雑化し、装置の製造コストが増大するおそれがある。また、特開2003−134890号公報に記載の制御方法では、同期発電機2の特性に基づいて同期発電機2の速度の推定が行われるため、同期発電機2の仕様等が変更されると、特性データを再取得しなければならず、汎用性が高い制御を行うことが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、風力発電装置において、風速変化に対して高出力を維持する制御を容易に実現することを目的としている。
本発明の例示的な一の側面に係る風力発電装置は、風車と、前記風車に回転部が接続された発電機と、前記発電機から出力される交流電力を直流電力に変換するAC−DC変換器と、前記AC−DC変換器から出力される直流電力の電圧を変換するDC−DC変換器と、サンプリング周期にて前記DC−DC変換器からの出力電流および出力電圧をサンプリングして出力電力を求める電力検出部と、前記出力電力に基づいて前記DC−DC変換器のデューティ比を制御する変換器制御部と、を備え、前記変換器制御部が、前回のサンプリング時に求められた出力電力を参照電力として記憶する電力記憶部と、前記DC−DC変換器に対して前記デューティ比を指示するデューティ比指示部と、前回のサンプリングに対応するデューティ比指示値を参照指示値として記憶する指示値記憶部と、前記参照指示値からの前記デューティ比指示値の変化量として、正の第1変化量または負の第2変化量を選択する変化量決定部と、前回のサンプリングに対応する前記デューティ比指示値の変化量の正負の符号を参照符号として記憶する符号記憶部と、を備え、前記第1変化量の絶対値が、前記第2変化量の絶対値よりも小さく、前記変化量決定部において、前記電力検出部にて求められた前記出力電力が、前記参照電力以上である場合、前記第1変化量および前記第2変化量から、前記参照符号に等しい符号の変化量が選択され、前記電力検出部にて求められた前記出力電力が、前記参照電力よりも小さい場合、前記第1変化量および前記第2変化量から、前記参照符号と異なる符号の変化量が選択される。
本発明では、風速変化に対して高出力を維持する制御を容易に実現することができる。
図1は、一の実施形態に係る風力発電装置の全体構成を示す図である。 図2は、発電機の断面図である。 図3は、ステータおよびロータの平面図である。 図4は、DC−DC変換器の1回の制御サイクルの流れを示す図である。 図5は、風車の回転数とDC−DC変換器からの出力電力との関係を示す図である。
図1は、本発明の一の実施形態に係る風力発電装置1の全体構成を示す図である。風力発電装置1は、風車2と、発電機3と、AC−DC変換器41と、DC−DC変換器42と、電力検出部43と、変換器制御部5と、蓄電池6と、変換器停止部71と、過電流保護部72と、を含む。発電機3の後述する回転部32(図2参照)は、風車2の回転軸21に接続される。
風力発電装置1では、風車2が風を受けて回転することにより、発電機3の回転部32が回転する。これにより、風車2により発生する運動エネルギーが、発電機3により電気エネルギーに変換される。発電機3では、風車2の回転速度に応じた可変周波数の交流電力が発生する。発電機3から出力される交流電力は、AC−DC変換器41へと導かれ、AC−DC変換器41により直流電力に変換される。AC−DC変換器41としては、例えば、ダイオードブリッジが使用される。AC−DC変換器41から出力される直流電力の電圧は、DC−DC変換器42により、所定の電圧に変換される。蓄電池6は、DC−DC変換器42に接続され、DC−DC変換器42からの出力電流により蓄電される。
電力検出部43は、所定のサンプリング周期にてDC−DC変換器42からの出力電流および出力電圧をサンプリングし、DC−DC変換器42からの出力電力を求める。変換器停止部71は、電力検出部43にて取得された出力電圧が、蓄電池6の最大電圧よりも大きい場合、または、蓄電池6の最低電圧よりも小さい場合に、DC−DC変換器42の動作を停止する。変換器停止部71は、出力電圧に基づいて蓄電池6の定格電圧を判定し、蓄電池6の最大電圧および最低電圧を設定する機能を有する。過電流保護部72は、電力検出部43にて取得された出力電流が、蓄電池6の充電時の定格電流よりも大きい場合に、後述するデューティ比指示部52からのDC−DC変換器42に対するデューティ比指示値を、所定の大きさだけ小さくする。過電流保護部72によるデューティ比指示値の変更は、デューティ比指示部52によるデューティ比の指示よりも優先される。
変換器制御部5は、DC−DC変換器42をPMW(Pulse Width Modulation)方式にて制御する。具体的には、DC−DC変換器42からの出力電力に基づいて、DC−DC変換器42のデューティ比が継続的に制御される。以下の説明では、電力検出部43がDC−DC変換器42からの出力電力を求め、変換器制御部5がDC−DC変換器42に対してデューティ比を指示する1回のサイクルを「制御サイクル」という。また、現在実行中の制御サイクルよりも前に行われた制御サイクルのうち、最新の制御サイクルを「前回の制御サイクル」という。さらに、前回の制御サイクルにおいて行われた出力電流および出力電圧の取得であるサンプリングを、「前回のサンプリング」という。
図2は、発電機3の断面図である。以下の発電機3に係る説明では、発電機3の中心軸J1方向における上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。上下方向は、発電機3が風力発電装置1に組み込まれたときの上下方向を示すものではない。また、中心軸J1を中心とする周方向を、単に「周方向」と呼び、中心軸J1を中心とする径方向を、単に「径方向」と呼ぶ。
発電機3はインナーロータ型である。発電機3は、静止部31と、回転部32と、軸受機構33と、を含む。軸受機構33は、発電機3の中心軸J1を中心に回転部32を静止部31に対して回転可能に支持する。
静止部31は、ハウジング311と、ステータ312と、ブラケット313と、を含む。ハウジング311は、有底略円筒状である。ステータ312は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、ハウジング311の内側面に取り付けられる。ブラケット313は、略環状であり、ハウジング311の上端に取り付けられる。ステータ312は、ステータコア314と、インシュレータ315と、コイル316と、を含む。ステータコア314は、薄板状の磁性鋼板が積層されて形成される。インシュレータ315は、ステータコア314の表面を被覆する絶縁体である。
回転部32は、いわゆるロータである。以下、回転部32を「ロータ32」と呼ぶ。ロータ32は、略円柱状である。ロータ32は、ステータ312の内側にて中心軸J1を中心に回転可能に支持される。ロータ32は、シャフト321と、ロータ本体322と、ロータマグネット323と、を含む。シャフト321は、中心軸J1を中心として配置される。ロータ本体322は、略円柱状であり、シャフト321に固定される。ロータ本体322は、薄板状の磁性鋼板が積層されて形成される。ロータマグネット323は、ロータ本体322内に配置される。
軸受機構33は、上部ボールベアリング331と、下部ボールベアリング332と、を含む。上部ボールベアリング331は、ブラケット313の内周面に取り付けられる。下部ボールベアリング332は、ハウジング311の底部中央に取り付けられる。シャフト321は、ブラケット313の開口を介してブラケット313の上側に突出する。シャフト321は、上部ボールベアリング331および下部ボールベアリング332により中心軸J1を中心に回転可能に支持される。シャフト321は、図1に示す風車2の回転軸21に接続される。
図3は、ステータ312およびロータ32の平面図である。インシュレータ315の図示は省略している。ステータコア314は、12本のティース317と、コアバック318と、を含む。ステータコア314を構成する積層鋼板の各層は、周方向において連続する1枚の金属板である。コアバック318は環状である。ティース317は、コアバック318から中心軸J1に向かって、すなわち、ロータ32に向かって突出する。ティース317は、周方向において等ピッチにて配置される。各ティース317上に図2に示すインシュレータ315を介して導線が巻回されることにより、コイル316が形成される。コイル316は集中巻きにて形成され、1つのティース317に1つのコイル316が形成される。
ロータ本体322は、中心軸J1に平行に形成された10個の孔324を有する。孔324は、周方向におよそ等ピッチにて配置される。10個の孔324内には、10個のロータマグネット323がそれぞれ挿入されて保持される。実際には、ロータ本体322の上面および下面には、ロータマグネット323の抜け止めが設けられる。ロータ32がステータ312に対して回転することにより、ステータ312から電力が取り出される。発電機3のステータ312からは、図1に示すように、U相、V相、W相の出力線34が引き出されてAC−DC変換器41に接続される。発電機3からの電流は、3つの出力線34を介し、上述のように、AC−DC変換器41へと導かれる。
変換器制御部5は、電力記憶部51と、デューティ比指示部52と、指示値記憶部53と、変化量決定部54と、符号記憶部55と、を含む。電力記憶部51は、前回のサンプリング時に電力検出部43により求められたDC−DC変換器42からの出力電力を、参照電力として記憶する。デューティ比指示部52は、DC−DC変換器42に対してデューティ比を指示する。指示値記憶部53は、前回の制御サイクルにおいてデューティ比指示部52によりDC−DC変換器42に指示されたデューティ比指示値を、参照指示値として記憶する。すなわち、参照指示値は、前回のサンプリングに対応するデューティ比指示値である。
変化量決定部54は、現在実行中の制御サイクルにおいて、デューティ比指示値を、参照指示値からどれだけ変化させるかを決定する。変化量決定部54は、第1比較器541と、第2比較器542と、を含む。符号記憶部55は、前回の制御サイクルにおいて変化量決定部54により決定されたデューティ比指示値の変化量、すなわち、前回のサンプリングに対応するデューティ比指示値の変化量の正負の符号を、参照符号として記憶する。本実施形態では、参照符号が正の場合、参照符号を示す数値として「+1」が符号記憶部55に記憶され、参照符号が負の場合、符号記憶部55に「−1」が記憶される。電力記憶部51、指示値記憶部53および符号記憶部55として、例えば、メモリが使用される。
次に、風力発電装置1におけるDC−DC変換器42の制御の流れについて説明する。以下では、既にDC−DC変換器42の制御が継続的に行われているものとして、1回の制御サイクルについて説明する。したがって、電力記憶部51、指示値記憶部53および符号記憶部55にはそれぞれ、前回のサンプリングに係る参照電力、参照指示値および参照符号が記憶されている。図4は、DC−DC変換器42の1回の制御サイクルの流れを示す図である。
DC−DC変換器42の制御では、まず、電力検出部43により、DC−DC変換器42からの出力電流および出力電圧がサンプリングされる(ステップS11)。続いて、DC−DC変換器42の出力電流および出力電圧から出力電力が求められる(ステップS12)。DC−DC変換器42の出力電力は、変化量決定部54の第1比較器541へと送られる。第1比較器541では、DC−DC変換器42の出力電力と電力記憶部51に記憶されている参照電力とが比較される(ステップS13)。出力電力が参照電力以上である場合は、第1比較器541から「+1」が出力され(ステップS14)、出力電力が参照電力よりも小さい場合は、第1比較器541から「−1」が出力される(ステップS15)。なお、上記説明における「参照電力以上である場合」および「参照電力よりも小さい場合」は、「参照電力よりも大きい場合」および「参照電力以下の場合」に置き換えられても実質的に同じである。以下の説明における他の比較動作においても同様である。電力検出部43により求められたDC−DC変換器42の出力電力は、電力記憶部51へも送られ、次回の制御サイクルにて利用される参照電力として記憶される。
変化量決定部54では、第1比較器541から出力された数値である「+1」または「−1」と、符号記憶部55に記憶されている参照符号を示す数値である「+1」または「−1」との積が、第2比較器542に入力される(ステップS16)。第1比較器541から「+1」が出力され、参照符号を示す数値が「+1」の場合は、第2比較器542に「+1」が入力される。第1比較器541から「+1」が出力され、参照符号を示す数値が「−1」の場合は、第2比較器542に「−1」が入力される。第1比較器541から「−1」が出力され、参照符号を示す数値が「+1」の場合は、第2比較器542に「−1」が入力される。第1比較器541から「−1」が出力され、参照符号を示す数値が「−1」の場合は、第2比較器542に「+1」が入力される。
第2比較器542では、第1比較器541から入力された数値と「0」とが比較される(ステップS17)。第1比較器541から入力された数値が「+1」である場合、すなわち、0以上である場合、第2比較器542からデューティ比指示部52へと、デューティ比指示値の変化量として、正の値である第1変化量「+N」が出力される(ステップS18)。また、第1比較器541から入力された数値が「−1」である場合、すなわち、0よりも小さい場合、第2比較器542からデューティ比指示部52へと、デューティ比指示値の変化量として、負の値である第2変化量「−M」が出力される(ステップS19)。
換言すれば、変化量決定部54では、電力検出部43にて求められたDC−DC変換器42の出力電力が、参照電力以上である場合、第1変化量「+N」および第2変化量「−M」から、参照符号に等しい符号の変化量が選択され、DC−DC変換器42の出力電力が、参照電力よりも小さい場合、第1変化量「+N」および第2変化量「−M」から、参照符号と異なる符号の変化量が選択される。第1変化量の絶対値「N」は、第2変化量の絶対値「M」よりも小さい。第2比較器542から出力されたデューティ比指示値の変化量は、符号記憶部55へも送られ、当該変化量の符号が、次回の制御サイクルにて利用される参照符号として記憶される。
デューティ比指示部52では、第2比較器542から入力された変化量を、指示値記憶部53に記憶されている参照指示値に加えることにより、デューティ比指示値が求められる(ステップS20)。デューティ比指示値は、デューティ比指示部52からDC−DC変換器42へと出力される。DC−DC変換器42のデューティ比は、デューティ比指示値に等しくなるように変更される(ステップS21)。デューティ比指示部52から出力されたデューティ比指示値は、指示値記憶部53へも送られ、次回の制御サイクルにて利用される参照指示値として記憶される。風力発電装置1では、ステップS11〜S21に示す制御サイクルが繰り返される。1回の制御サイクルにてデューティ比が変更されてから、次の制御サイクルにてデューティ比が変更されるまでの時間、すなわち、デューティ比の更新周期は、風車2のブレードの時定数等に基づき、デューティ比の変更が風車2の回転数に反映される程度に大きく、かつ、風速の変化に追随できる程度に小さく設定される。上記時定数としては、例えば、風車2とロータ32とのイナーシャに基づいて定義される機械的時定数が利用される。
図5は、風車2の回転数とDC−DC変換器42からの出力電力との関係を示す図である。図5中の破線81は、風速が秒速3mで一定である場合の風車2の回転数とDC−DC変換器42からの出力電力との関係を示す。また、破線82〜86はそれぞれ、風速が秒速4m,5m,6m,7m,8mで一定である場合の風車2の回転数とDC−DC変換器42からの出力電力との関係を示す。破線81〜86は、風洞実験により求められたものである。破線81〜86を求める際には、変換器制御部5によるDC−DC変換器42の制御は行われていない。
図5中の四角印91は、変換器制御部5によるDC−DC変換器42に対する上述の制御が行われている状態で、風速をランダムに変更した場合の風車2の回転数とDC−DC変換器42からの出力電力との関係を示す。また、実線92は、変換器制御部によるDC−DC変換器に対する制御において、第1変化量の絶対値と第2変化量の絶対値とを等しくした場合の風車の回転数とDC−DC変換器からの出力電力との関係を示す。以下、実線92に対応する制御を、「比較例の制御」という。四角印91,実線92は、シミュレーションにより求められたものである。
風力発電装置1では、図5中の破線81〜86に示すように、各風速において最も出力電力が大きくなる風車2の回転数が存在する。二点鎖線87は、破線81〜86のピークを近似的に結んだ線である。風力発電装置1では、風車2の回転数とDC−DC変換器42からの出力電力との関係が、二点鎖線87に近いほど、風速変化に対する追随性が良く、発電効率が高いといえる。
ところで、DC−DC変換器の出力制御が行われていない風力発電装置では、風速が急激に低下すると、DC−DC変換器からの出力がブレーキの役割を果たし、風車の回転数が急激に低下する。その後、風速が増加しても、一旦低下した風車の回転数を増加させるには、ある程度の時間を要するため、風車の回転数は風速に適した回転数までなかなか戻らず、発電効率は低くなってしまう。
また、DC−DC変換器のデューティ比の制御が行われる場合であっても、比較例の制御のように、第1変化量の絶対値と第2変化量の絶対値とを等しくした場合、風速の急激な低下に追随してデューティ比を大きく下げることが可能なように第2変化量を設定すると、第1変化量が大きくなりすぎて、風速変化に対するデューティ比の変動が過剰となる。すなわち、DC−DC変換器42の安定した制御が困難となる。一方、デューティ比を安定して制御できる程度に第1変化量を小さく設定すると、第2変化量の絶対値も小さくなるため、風速の急激な低下に追随してデューティ比を大きく下げることが困難となる。その結果、風車の回転数が急激に低下して発電効率が低くなってしまう。すなわち、図5に示すように、風車の回転数とDC−DC変換器からの出力電力との関係が、二点鎖線87から離れてしまう。
本実施形態に係る風力発電装置1の変化量決定部54では、上述のように、電力検出部43にて求められたDC−DC変換器42の出力電力が、参照電力以上である場合、第1変化量「+N」および第2変化量「−M」から、参照符号に等しい符号の変化量が選択され、DC−DC変換器42の出力電力が、参照電力よりも小さい場合、第1変化量「+N」および第2変化量「−M」から、参照符号と異なる符号の変化量が選択される。そして、第1変化量の絶対値「N」は、第2変化量の絶対値「M」よりも小さい。このため、風速が急激に低下した場合であっても、デューティ比を大きく低下させることにより、風車2の回転数が急激に低下することを防止することができる。また、風速が増加した場合も、1回の制御サイクルにおいて、第2変化量の絶対値「M」よりも小さい絶対値を有する第1変化量「+N」だけデューティ比を増加させることにより、安定した制御を実現することができる。以上のように、風力発電装置1では、風速変化に対して高出力を維持する
制御を容易に実現することができる。
このように、風力発電装置1では、風車2や発電機3の特性を示すデータを予め取得することなく、風力発電装置1の制御を行うことができるため、風力発電装置1の構造は、様々な種類の風車や発電機を有する風力発電装置に容易に適用することができる。換言すれば、風力発電装置1の構造を適用することにより、汎用性の高い制御を実現することができる。また、風車の回転速度や風速を取得することなく、風力発電装置1の制御を行うことができるため、風力発電装置1の構造を簡素化することができる。これにより、風力発電装置1の製造コストを低減することができる。
風力発電装置1では、電力検出部43にて取得された出力電圧が、蓄電池6の最大電圧よりも大きい場合、または、前記蓄電池の最低電圧よりも小さい場合に、変換器停止部71によりDC−DC変換器42の動作が停止される。これにより、蓄電池6の過充電を防止することができる。また、電力検出部43にて取得された出力電流が、蓄電池6の定格電流よりも大きい場合に、過電流保護部72により、デューティ比指示部52からのDC−DC変換器42に対するデューティ比指示値が、所定の大きさだけ小さくされる。これにより、過電流による各構成の焼損等を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、風車2や発電機3の構造は、上記実施形態に記載したものには限定されず、様々に変更されてよい。変換器制御部5は、電子回路や機械的なハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェアにより実現されてもよい。変換器制御部5がハードウェアにより実現される場合、電力記憶部51、指示値記憶部53および符号記憶部55として、例えば、積分回路のように信号を遅延させる機能を有する回路を用いることができる。
上記実施形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせられてよい。
本発明は、風力発電装置に利用可能である。
1 風力発電装置
2 風車
3 発電機
5 変換器制御部
6 蓄電池
32 回転部
41 AC−DC変換器
42 DC−DC変換器
43 電力検出部
51 電力記憶部
52 デューティ比指示部
53 指示値記憶部
54 変化量決定部
55 符号記憶部
71 変換器停止部
72 過電流保護部
S11〜S21 ステップ

Claims (3)

  1. 風車と、
    前記風車に回転部が接続された発電機と、
    前記発電機から出力される交流電力を直流電力に変換するAC−DC変換器と、
    前記AC−DC変換器から出力される直流電力の電圧を変換するDC−DC変換器と、
    サンプリング周期にて前記DC−DC変換器からの出力電流および出力電圧をサンプリングして出力電力を求める電力検出部と、
    前記出力電力に基づいて前記DC−DC変換器のデューティ比を制御する変換器制御部
    と、
    を備え、
    前記変換器制御部が、
    前回のサンプリング時に求められた出力電力を参照電力として記憶する電力記憶部と、
    前記DC−DC変換器に対して前記デューティ比を指示するデューティ比指示部と、
    前回のサンプリングに対応するデューティ比指示値を参照指示値として記憶する指示値記憶部と、
    前記参照指示値からの前記デューティ比指示値の変化量として、正の第1変化量または負の第2変化量を選択する変化量決定部と、
    前回のサンプリングに対応する前記デューティ比指示値の変化量の正負の符号を参照符号として記憶する符号記憶部と、
    を備え、
    前記第1変化量の絶対値が、前記第2変化量の絶対値よりも小さく、
    前記変化量決定部において、前記電力検出部にて求められた前記出力電力が、前記参照電力以上である場合、前記第1変化量および前記第2変化量から、前記参照符号に等しい符号の変化量が選択され、前記電力検出部にて求められた前記出力電力が、前記参照電力よりも小さい場合、前記第1変化量および前記第2変化量から、前記参照符号と異なる符号の変化量が選択される、風力発電装置。
  2. 前記DC−DC変換器からの出力電流により充電される蓄電池と、
    前記電力検出部にて取得された前記出力電圧が、前記蓄電池の最大電圧よりも大きい場合、または、前記蓄電池の最低電圧よりも小さい場合に、前記DC−DC変換器の動作を停止する変換器停止部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の風力発電装置。
  3. 前記DC−DC変換器からの出力電流により充電される蓄電池と、
    前記電力検出部にて取得された前記出力電流が、前記蓄電池の充電時の定格電流よりも大きい場合に、前記デューティ比指示部からの前記DC−DC変換器に対するデューティ比指示値を、所定の大きさだけ小さくする過電流保護部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の風力発電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015111983A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 株式会社Ihi 電力変換装置

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