JP2013158410A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2013158410A
JP2013158410A JP2012021284A JP2012021284A JP2013158410A JP 2013158410 A JP2013158410 A JP 2013158410A JP 2012021284 A JP2012021284 A JP 2012021284A JP 2012021284 A JP2012021284 A JP 2012021284A JP 2013158410 A JP2013158410 A JP 2013158410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
unit
control means
gaming machine
symbol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012021284A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Osato
規之 大里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2012021284A priority Critical patent/JP2013158410A/ja
Publication of JP2013158410A publication Critical patent/JP2013158410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】検出対象となる物体の検出感度を高め、セキュリティ性や操作性を向上させた遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機は、対象物とセンサ410、420、430、440、450とが接触している接触位置と、対象物とセンサ410、420、430、440、450とが非接触であり且つ対象物とセンサ410、420、430、440、450との最短距離が第一の距離未満である近距離位置と、対象物とセンサ410、420、430、440、450とが非接触であり且つ対象物とセンサ410、420、430、440、450との最短距離が第一の距離以上であって第二の距離未満である遠距離位置とが少なくとも存在する状況下、対象物とセンサ410、420、430、440、450とが接触位置、近距離位置及び遠距離位置のいずれにあっても、対象物の三次元位置を特定可能な近接検知型センサ410、420、430、440、450を備える。
【選択図】図8

Description

遊技機に関する。
現在最も普及しているぱちんこ遊技機は、始動口(スタートチャッカー)に遊技球が入球したことを契機として、7セグ等の表示部上で「特別図柄」と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が特定態様(例えば「7」)となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技状態{通常時は閉状態にある大入賞口(アタッカー)が所定条件で開放する内容の遊技}に移行するタイプの、いわゆる「デジパチ」と呼ばれている機種(従来の「第一種遊技機」)である。ここで、遊技者の利益に直結する特別図柄の表示制御の負担を軽減するために、前記の「特別図柄」とは別に、遊技の興趣性を高めるための演出用の「装飾図柄」と称される図柄が、前記特別図柄の変動とシンクロした形で、前記表示部よりもサイズが大きい液晶・有機EL・FED・CRT等のディスプレイ上で変動表示される。そして、特別図柄の変動が開始されると装飾図柄もこれに合わせて変動を開始し、特別図柄が特定態様(例えば「7」)で停止した場合、装飾図柄もこれに合わせて所定態様(例えば「777」)で停止することとなる。そして、遊技者は、装飾図柄が所定態様で停止したことにより、特別遊技へ移行が確定したことを認識する。
また、現在最も普及している回胴式遊技機(スロットマシン)は、所定数の遊技メダルを投入後に遊技開始指示装置(スタートレバー)が操作されたことを契機として、複数の図柄が外周上に配置された複数列の回胴(リール)が回転動作し、当該回転動作を停止させるための回胴停止装置(ストップボタン)を駆使して回胴を停止させた結果、有効ライン上に所定の図柄の組合せ(例えば「777」)が並んだ場合には、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技状態{通常時よりも当選役の抽選確率が上昇する遊技状態}に移行するタイプである。ここで、スロットマシンにおいても、遊技の興趣性を高めるための演出用の画像等が、リールの回転動作及び停止動作とシンクロした形で、液晶等のディスプレイ上にて表示される。そして、遊技者は、ストップボタン等を操作した際に、リール上に表示された図柄とディスプレイ上に表示された演出用の画像等とを見比べながら、遊技の結果を予測して楽しむのである。
ところで、近年、このようなぱちんこ遊技機や回胴式遊技機等の遊技機においては、液晶ディスプレイ等の表示面に接触検知型のセンサを設け、当該センサと遊技者との接触点を検出することで、遊技者による演出内容の選択操作等を可能に構成されているものがある。また、接触検知型のセンサを用いて不正に出球を搾取せしめる不正行為(いわゆるゴト行為)を検出するよう構成されているものもある。
特開2006‐289068号公報 特開2005‐87364号公報 特開2005‐52418号公報
しかしながら、センサを用いたゴト行為の検出、及び、遊技者による演出内容の選択操作の検出の双方について着目した場合、いずれにおいても重要な点は、検出対象となる対象物の検出感度を高めることであり、以て、遊技機のセキュリティ性や操作性を向上させることである。このような観点から、従来技術を見直した場合、遊技機のセキュリティ性や操作性を向上させるための更なる改善の余地があるという課題が存在する。
本態様(1)に係る遊技機(例えば、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機)は、
検出すべき対象物の三次元位置を検出するセンサであって、対象物とセンサとが接触している接触位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離未満である近距離位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離以上であって第二の距離未満である遠距離位置とが少なくとも存在する状況下、対象物とセンサとが接触位置、近距離位置及び遠距離位置のいずれにあっても、対象物の三次元位置を特定可能な近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)と、
近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)からの前記三次元位置に係る情報を入力する三次元位置情報入力部(例えば、近接物体位置情報受信手段2326)と、
三次元位置情報入力部(例えば、近接物体位置情報受信手段2326)から入力された情報に基づき、遊技機を構成する部位のいずれに前記対象物が近接しているかを判定する近接物体存在位置判定部(例えば、物体接近監視制御手段2327)と、
少なくとも遊技の進行又は遊技の結果のいずれか一方を演出として出力可能な演出装置(例えば、演出表示装置2140、可動体役物200、遊技効果ランプ190)と、
演出装置に出力される前記演出の内容を決定する演出制御部(例えば、演出表示制御手段2320)と
を備え、
演出制御部(例えば、演出表示制御手段2320)は、
演出装置(例えば、演出表示装置2140、可動体役物200、遊技効果ランプ190)に出力されている出力体の出力態様を変化させる出力態様変化制御手段(例えば、装図変動操作制御手段2328d、可動体役物操作制御手段2328d、電飾操作制御手段2328e)
を備えており、
出力態様変化制御手段(例えば、装図変動操作制御手段2328d、可動体役物操作制御手段2328d、電飾操作制御手段2328e)は、近接物体存在位置判定部(例えば、物体接近監視制御手段2327)により前記部位の内の所定の部位に前記対象物が近接していると判定された場合、前記出力体の出力態様を前記三次元位置に係る情報に応じて変化させる
ことを特徴とする遊技機である。
又は、本態様(1)に係る遊技機(例えば、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機)は、
検出すべき対象物の三次元位置を検出するセンサであって、対象物とセンサとが接触している接触位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離未満である近距離位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離以上であって第二の距離未満である遠距離位置とが少なくとも存在する状況下、対象物とセンサとが接触位置、近距離位置及び遠距離位置のいずれにあっても、対象物の三次元位置を特定可能な近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)と、
近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)からの前記三次元位置に係る情報を入力する三次元位置情報入力部(例えば、近接物体位置情報受信手段2326)と、
三次元位置情報入力部(例えば、近接物体位置情報受信手段2326)から入力された情報に基づき、遊技機を構成する部位のいずれに前記対象物が近接しているかを判定する近接物体存在位置判定部(例えば、物体接近監視制御手段2327)と、
近接物体存在位置判定部(例えば、物体接近監視制御手段2327)による判定結果に基づき、前記部位の内の第一の部位に前記対象物が近接していると判定された場合には異常と判定する一方、前記部位の内の第一の部位とは異なる第二の部位に前記対象物が近接していると判定した場合には正常と判定する正否判定部(例えば、不正領域内監視制御手段2327a或いは演出指示領域内監視制御手段2327d)と、
正否判定部(例えば、不正領域内監視制御手段2327a或いは演出指示領域内監視制御手段2327d)により異常と判定された場合には、異常である旨を報知し得る報知制御を実行可能な異常報知制御手段(例えば、不正領域内監視制御手段2327)と、
少なくとも遊技の進行又は遊技の結果のいずれか一方を演出として出力可能な演出装置(例えば、演出表示装置2140、可動体役物200、遊技効果ランプ190)と、
演出装置(例えば、演出表示装置2140)に出力される前記演出の内容を決定する演出制御部(例えば、演出表示制御手段2320)と
を備え、
演出制御部(例えば、演出表示制御手段2320)は、
演出装置(例えば、演出表示装置2140、可動体役物200、遊技効果ランプ190)に出力されている出力体の出力態様を変化させる出力態様変化制御手段(例えば、装図変動操作制御手段2328d、可動体役物操作制御手段2328d、電飾操作制御手段2328e)
を備えており、
出力態様変化制御手段(例えば、装図変動操作制御手段2328d、可動体役物操作制御手段2328d、電飾操作制御手段2328e)は、所定条件下にて正否判定部(例えば、演出指示領域内監視制御手段2327d)により正常と判定された場合、前記出力体の出力態様を前記三次元位置に係る情報に応じて変化させる
ことを特徴とする遊技機である。
本態様(1)に係る遊技機によれば、検出対象となる対象物の検出感度を高め、遊技機のセキュリティ性や操作性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の展開斜視図である。 図3は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図4は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、静電容量シートの取り付け図1である。 図5は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、静電容量シートの取り付け図2である。 図6は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、静電容量シートの取り付け図3である。 図7は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、静電容量シートの取り付け図4である。 図8は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図9は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、近接検知型センサの動作原理説明図1である。 図10は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、近接検知型センサの動作原理明図2である。 図11は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図12は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図13は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。 図14は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図15は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図16は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図17は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1主遊技図柄(及び第2主遊技図柄)表示処理のフローチャートである。 図18は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1主遊技図柄(及び第2主遊技図柄)表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図19は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図20は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図21は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図22は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図23は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図24は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。 図25は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での近接物体位置情報受信処理のフローチャートである。 図26は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での不正領域内物体接近監視処理のフローチャートである。 図27は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での遊技部材配置領域内物体接近監視処理のフローチャートである。 図28は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での操作部材配置領域内物体接近監視処理のフローチャートである。 図29は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での演出指示領域内物体接近監視処理のフローチャートである。 図30は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での遊技手引き情報表示制御処理のフローチャートである。 図31は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での節電モード切換制御処理のフローチャートである。 図32は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図33は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図34は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図35は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図36は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での演出動作内容決定処理のフローチャートである。 図37は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での演出動作内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図38は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での演出動作制御処理のフローチャートである。 図39は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図40は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での遊技状態報知演出制御処理のフローチャートである。 図41は、実施形態に係る回胴式遊技機における、正面図である。 図42は、実施形態に係る回胴式遊技機における、静電容量シートの取り付け図である。
実施するための形態
はじめに、本特許請求の範囲及び本明細書における各用語の意義について説明する。「検出すべき対象物」とは、その材料には何ら限定されることのない物体(固体状の物体であってもよいし、液体状の物体であってもよい)である。特に、電気伝導体の性質をもつ材料(主に金属)から構成される物体においては、電気伝導率の高低には限定されず、絶縁体の性質をもつ材料(主にガラス、合成樹脂)から構成される物体(或いは、双方の材料から構成される物体の組合わせ)であってもよい。更には、物体の大小や物体の形状(外形、内部構造問わず)にも特に限定されない。「演出」とは、遊技の興趣性を高めるために遊技者に伝達される情報全般を指し、例えば、遊技者の視覚に伝達するものであれば、識別情報(例えば、装飾図柄)の変動態様(リーチ、スーパーリーチ等)をはじめ、当該変動態様にあわせて出力される動画像(例えば、アニメーション)や静止画像(例えば、絵、写真、文字等)、電飾ランプの点灯・点滅、可動体役物の可動パターン等又はこれらの組み合わせを挙げることができる。また、遊技者の聴覚に伝達するものであれば、識別情報の変動開始音、変動終了音、動画像や静止画像の表示タイミング、電飾ランプの点灯・点滅タイミング、可動体役物の可動タイミングと略同タイミングにて出力される音声やBGM等又はこれら組合わせを挙げることができる。また、遊技者の触角に伝達するものであれば、遊技機の一部部材であって遊技者が触手可能な位置に配置されている振動部材(モータやソレノイド等を内蔵した部材)を振動させるものを挙げることができる。「出力体」とは、例えば、前述の遊技者の視覚に伝達する情報を前提とした場合には、当該視覚に伝達する情報を構成する一又は複数のパーツであり、当該パーツとしては表示態様(画像表示、ランプ点灯・点滅、可動体役物の可動)に限定されるものではない。「近接」とは、物体と物体との接触をも含む概念であり、物体と物体とが非接触である場合には、双方の距離には何ら限定されない。「間隙」とは、物体と物体とを整合させた際に生じ得る隙間に加え、当該隙間を外力によって広げた場合をも含む概念である。「複数の電極の内の少なくとも一つから得られる取得値」とは、電気的な情報として表される値であれば特に限定されないが、例えば、電流値、電圧値、電力値、(交流であれば)周波数や振幅、位相等を挙げることができる。
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。尚、以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種であるが、これに限定されず、他の遊技機{例えば、従来の第2種や第3種、一般電役、普通機、複合機(例えば、従来の第1種の機能を二つ有する遊技機や、従来の第1種の機能と従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)といったぱちんこ遊技機の他に、スロットマシン、コインゲーム機等のアーケードマシン、各種ゲーム機}に応用された場合も本形態の範囲内である。また、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。
まず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、大別すると遊技機枠100と遊技盤120とに分けられ、遊技機枠100及び遊技盤120は、夫々複数のユニットを組み付けて形成されている。以下、遊技機枠100及び遊技盤120を構成する各ユニットについて順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠100は、外枠ユニット102、前枠ユニット104、透明板ユニット(又はガラスユニットともいう)106、扉ユニット(又はガラス扉、ともいう)108、球皿ユニット107(上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む)を主体として構成される。
外枠ユニット102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体であり、上下左右の枠杆(上枠杆102d、下枠杆102e、左枠杆102a、右枠杆102b)及び幕板102cを、額縁状に適宜組み付けてユニット化されている。ここで、左枠杆102aには、前枠ユニット104を組み付けるための上下1組の前枠用ヒンジ102a−1が固着され、右枠杆102bには、前枠ユニット104を施錠するための外枠側の施錠金具(不図示)が固着されている。また、本実施形態では、幕板102cに遊技状態に応じた音声を出力可能なスピーカ114が配設されており、左右の枠杆(左枠杆102a、右枠杆102b)が金属により、上下の枠杆(上枠杆102d、下枠杆102e)が木材により、幕板102cが樹脂により夫々形成されている。
前枠ユニット104は、外形サイズが、外枠ユニット102の開口部分に整合する枠体であり、外枠ユニット102に設けられた前枠用ヒンジ102a−1及び施錠金具(不図示)と、前枠ユニット104の適宜位置に設けられた(これらに対応した)ヒンジ機構104a−1並びに施錠装置(不図示)により、外枠ユニット102に対して横開き開閉可能、且つ施錠可能に取り付けられる。
前枠ユニット104には、遊技球を発射する発射機構、遊技盤120を着脱可能に収容させるための遊技盤収容機構、賞球を付与するための賞球払出機構や、遊技済み球を誘導又は回収するための遊技済み球排出機構等が設けられている。本実施形態では、基体を成し遊技盤収容機構が形成されると共に発射機構の取り付けられた前枠本体104aと、前枠本体104aに着脱可能に取り付けられ、賞球払出機構、遊技済み球排出機構が形成された裏機構ユニット104bと、から前枠ユニット104が形成されている。また、前枠本体104aの左側部には、後述する扉ユニット108を組み付けるための上下1組のガラス枠用ヒンジ104a−2が設けられており、前枠本体104aの右側部に扉ユニット108を施錠するためのガラス枠用施錠装置(不図示)が設けられている。更に前枠本体104aの下部には、後述する球皿ユニット107を組み付けるための球皿ユニット支持機構(球皿用ヒンジ104a−3を含む)が設けられている。
透明板ユニット106は、複数枚(例えば2枚)のガラスやアクリル板などの透明板106aを所定の間隔(20mm程度)をあけて平行に保持するためのものであり、コの字状の第一部材106bに形成されたガラス保持部(不図示)にガラスを挿入した後に、挿入部分を遮蔽する第二部材106cをはめ込み接着して一体化されて形成される。尚、透明板ユニット106(特に、透明板106a)は、後述する扉ユニット108の開口面を介して、遊技盤120の遊技領域120aを透視可能で且つ、当該開口面から異物が進入しない(当該開口面から遊技盤120及び遊技領域120aへアクセス困難となる)ように取り付けられる。
扉ユニット(ガラス扉)108は、前枠ユニット104に設けられたガラス枠用ヒンジ104a−2及びガラス枠用施錠装置(不図示)と、扉ユニット108の適宜位置に設けられた(これらに対応した)ヒンジ機構並びに施錠金具(不図示)により、前枠ユニット104に対して横開き開閉可能、且つ施錠可能に取り付けられる。尚、扉ユニット108は、外形サイズが、遊技盤120の外形に略整合する大きさで構成されており、中央に透明板ユニット106よりも小さい面積にて開口部108aが設けられ、透明板ユニット106を介して後述する遊技盤120及び遊技領域120aが、視認可能となっている。
扉ユニット108には、その背面側に、透明板ユニット106を保持する透明板ユニット保持部108b、開口部108aの周囲に電飾効果や視覚的効果が得られるような装飾が施された装飾部108c等も形成されている。尚、本実施形態では、扉ユニット108の左右上部に夫々スピーカ114が配設されている。扉ユニット108の部品構成等についての詳細は後述する。
球皿ユニット107は、前枠ユニット104に設けられた球皿ユニット支持機構(球皿用ヒンジ104a−3を含む)と、球皿ユニット107の適宜位置に設けられた係合部材(例えば、係合部材107a−1)とにより、前枠ユニット104に対して着脱可能に取り付けられる。尚、球皿ユニット107は、扉ユニット108を開閉した状態でのみ前枠ユニット104から着脱可能とすることで、当該遊技機専用の鍵を設けずとも、遊技に供されている状態では取り外しが困難な構造(例えば、扉ユニット108の一部と球皿ユニット107の一部がラップする構造)を採用している。
球皿ユニット107は、外形サイズが、方形状に形成され、上部にて発射装置に遊技球を供給する上球皿110、下部にて多数の賞球が払い出されたことにより、上球皿110に過剰な遊技球が供給された場合に当該過剰分の遊技球を貯留可能な下球皿112が形成され、下球皿112の右側に、遊技者の操作により発射装置の発射強度(遊技球の打球位置)を調整する発射ハンドル116が設けられている。また、球皿ユニット107の一部表面(本例では、上球皿110の上面)には、遊技者が演出時に操作するサブ入力ボタン300、遊技球の貸し出し要求を行うための貸出操作部(不図示)が配設されている。尚、球皿ユニット107の部品構成等についての詳細は後述する。
本実施形態における遊技機枠100の概略構成は以上の通りであるが、前述したように、遊技機枠100は複数のユニットから構成されており、より具体的には、外枠ユニット102の前方に前枠ユニット104(遊技盤120を内包)、前枠ユニット104の前方に透明板ユニット106、扉ユニット108及び球皿ユニット104aが、それぞれ着脱可能(又は開閉可能)に構成されている。このため、それぞれのユニットの整合部分には、開閉操作や着脱操作を容易にするための微少な間隙を有することとなる。よって、本実施形態においては、図示は省略するが、各ユニットの整合部分には、異物の混入を抑止するために、間隙が直線的にならないように整合部分にラビリンス構造(断面視で凹凸形状となるような構造)を採用していることが望ましい(但し、これには限定されない)。
尚、本実施形態では、扉ユニット108と球皿ユニット107とが別体の構造を採用しているが、双方を一体構造を採用しても良い。また、本実施形態においては、遊技結果に応じて物理的な遊技媒体を払い出す構造を採用しているが、電子式な媒体管理を行うよう構成してもよい。その場合には、下球皿112や賞球払出機構等は不要となり、遊技済み球を上皿110に戻して電子的な管理を行う遊技機形態(いわゆる封入循環形態)が採用され、球皿ユニット107或いは扉ユニット108等に電子媒体による精算・貸出用の操作部が配設されることになることを補足しておく。
次に、遊技盤120について説明する。遊技盤120は、木材又は合成樹脂により構成された遊技板に詳細後述する各種の遊技部品(レール、遊技釘、風車、入賞口、図柄表示装置、演出表示装置、球排出経路部材等)を取り付けて構成されている。以下、これら各種の遊技部品について詳述する。
遊技盤120は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120aが形成されており、当該遊技領域120aには、複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、補助遊技入球口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230、演出表示装置2140、補助遊技図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口2210は、第1入球検出装置2211を備える。ここで、第1入球検出装置2211は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口2110は、第2入球検出装置2111と、電動役物2112と、備える。ここで、第2入球検出装置2111は、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、第2主遊技始動口2110に遊技球が入球不能な閉鎖状態と遊技球が入球可能な開放状態に可変する。尚、本実施形態では、遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第2主遊技始動口2110に誘導され易いよう構成されており、他方遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第2主遊技始動口2110に誘導され難いよう構成されている(但し、これには限定されない)。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
次に、補助遊技入球口2410は、入球検出装置2411を備える。ここで、入球検出装置2411は、補助遊技入球口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技入球口入球情報を生成する。尚、補助遊技入球口2410への遊技球の入球は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を変位させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、第1主遊技図柄(第1特別図柄)又は第2主遊技図柄(第2特別図柄)が所定態様で停止した場合、「大当り」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方(右上方)に位置した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)と、第1電動役物2122(第2電動役物2222)と、を備える。ここで、第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1電動役物2122(第2電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1主遊技図柄に基づく特別遊技と第2主遊技図柄に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。
次に、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)と、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレイに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、主として、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、装飾図柄の保留球表示が行われる。具体的には、後述する演出表示制御手段2320の表示制御により、画面上に、装飾図柄の変動表示及び停止表示が実行される装飾図柄表示領域2311(不図示)と、第1主遊技図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第1保留表示部2312a及び第2主遊技図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第2保留表示部2312b(不図示)と、が形成される。尚、演出表示装置2140は、本実施形態では液晶ディスプレイで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。
次に、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄(普通図柄)の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄表示部2421と、補助遊技図柄保留表示部2422とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果(電飾)ランプ190は、センター飾り192や遊技領域120の内外、或いは後述する可動体役物200の内外等に多数設けられ、点灯・点滅等することでエラー発生時におけるエラー報知や遊技の興趣性を高めるための演出、或いは遊技者の遊技意欲を高めるための広告等の役割を果たす。尚、本実施形態においては、説明を簡便にするため、遊技効果(電飾)ランプ190は、演出表示装置2140の左右両端部(遊技者視点)に設けられ、遊技の興趣性を高めるための演出を実行するもののみを例示している。また、可動体役物200については、周知技術であるため機構の詳細な説明は割愛するが、演出表示装置2140上で展開されている演出動画像と連動して動作する役物機構を備えており、合成樹脂やバネ等の部材により構成された可動部材、可動部材の駆動源(例えば、ステッピングモータやソレノイド等)、可動部材の位置を検出するためのセンサ等をユニット化し遊技機と着脱可能に構成されているものを例示することができる。
次に、図3を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(主制御基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2140上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段(サブメイン制御基板)2320と、遊技の興趣性を高める演出の表示処理が実行される演出表示装置(サブサブ制御基板)2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠ユニット104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図4〜図10を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における特徴的な構成である近接検知型センサについて説明する。はじめに、前述したようなぱちんこ遊技機や回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)等の遊技機においては、遊技機を構成する各部材(特に、遊技者側に対して露出している各部材)の整合(接合・係合・嵌合を含む)部間隙等から不正器具(針金やソレノイド等)を挿入し、不正に出球を搾取せしめる不正行為(いわゆるゴト行為)が後を絶たない。このようなゴト行為に対しては、不正器具を用いて不正行為が行われる対象となる遊技部材(各種入賞口や基板等)の表面に接触検知型のセンサを設け、当該遊技部材と不正器具とが接触したか否かを検出して報知することでゴト行為を防止する手法が有効である。他方、近年の遊技機においては、液晶ディスプレイ等の表示面に接触検知型のセンサを設け、当該センサと遊技者との接触点を検出することで、遊技者による演出内容の選択操作等を可能に構成されているものがある。
ここで、センサを用いたゴト行為の検出、及び、遊技者による演出内容の選択操作の検出の双方について着目した場合、いずれにおいても重要な点は、検出対象となる物体の検出感度を高めることであり、以て、セキュリティ性や操作性を向上させることである。特に、検出対象となる物体がセンサと接触せずとも、当該物体がセンサに近接していることを検出できれば、これまで実現できなかったゴト行為の検出方法、及び、遊技者による演出内容の操作方法等を実現できる可能性がある。このような観点から、本実施形態では、接触検知型のセンサに代わり、近接検知型のセンサに着目し、特に、静電容量型センサを用いてセキュリティ性や操作性を向上させるための構成例について詳述する。
次に、図4〜図7を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における静電容量型センサの取り付け位置について例示する。静電容量型センサの動作原理については後述するが、静電容量型センサには、センサ態様としてシート状(フィルム状)のものが存在する。このシート状の静電容量型センサは、当該シート表面に近接している物体を検出することが可能であるが、シート状であるが故に取り付けスペースを確保することが容易であり、広範囲に亘って設置することが容易である。そこで、本実施形態では、以下、シート状の静電容量型センサ(以下、形状的な名称として静電容量シートと呼ぶことがある)を用いた静電容量型センサの取り付け例について説明する。
図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、扉ユニット108を構成する枠体への静電容量シートの取り付け模式図である。
本実施形態における扉ユニット108は、前面の装飾体となる扉枠108c(図示されるように複数の部材から構成されていてもよいし、一体成型されていてもよい)と、基体となる透明板ユニット保持部108bと、から構成されている。
ここで、透明板ユニット保持部108bの背面側(遊技盤側)には、透明板ユニット106を取り付ける透明板ユニット取付部(不図示)が形成されており、透明板ユニット106を扉ユニット108に取り付けることにより、扉ユニット108(透明板ユニット保持部108b)の開口部が透明板によって透視可能な状態で遮蔽されるようになっている。
このように構成された扉ユニット108において、静電容量シート410が、透明板ユニット保持部108bと扉枠108cの間に位置するように、透明板ユニット保持部108bに取り付けられている。尚、静電容量シート410の取り付け位置は、透明板ユニット保持部108bの後面でもよく、取り付ける部位においても、扉枠108cにて装飾体としてレンズ部材を設けている場合には、当該レンズ部材の背面側(換言すれば、扉枠108aの遊技者が触手可能な面の後方)であっても良い。
尚、本実施形態では、1枚の静電容量シート410を、透明板ユニット保持部108bと略同形となるよう、静電容量シート410の形状を加工したものを採用している。ここで、透明板ユニット保持部108bには、扉枠108aへ組み付けるためのボス逃げ孔やねじ止め部、スピーカ114等の部材や当該部材への配線等を挿通させる開口が適宜設けられており、静電容量シート410にも、これらの開口に対応した逃げ孔が形成されている(不図示)。このように構成することで、静電容量シート410へ近接する物体、換言すれば、透明板ユニット保持部108bの外周面へ近接する物体を検出することが可能となる。また、本実施形態では、1枚の静電容量シートで構成しているが、適宜分割して構成してもよい。
図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、遊技盤120(特に、遊技領域120a)を構成する部材への静電容量シートの取り付け模式図である。本実施形態における遊技盤120は、ブナやラワン等の木材を積層したベニヤ合板等を加工して形成される遊技板を基体として構成されており、前枠ユニット104に着脱可能に収容されている。そして、遊技盤120の前面には遊技領域120aが形成されていると共に、演出表示装置2140が配される領域が開口しており、遊技盤120の前面(又は後面)には、センター飾り192やユニット化された可動体役物や電飾部材等が取り付けられている。
遊技盤120(特に、遊技領域120a)は、扉ユニット108(特に、透明板ユニット保持部108b)の後方に配され、扉ユニット108が前枠ユニット104に対して閉状態にあると、透明板106aと遊技盤120との間に遊技球が流下可能な空間が形成され、遊技領域120a上にて遊技球を転動させて遊技可能な状態となる。そして、演出表示装置2140は、遊技盤120の後方に配され、遊技盤120の開口部を介して、演出表示装置2140上の表示内容が遊技者にとって視認可能な状態となる。このように構成された遊技盤120において、本実施形態では、遊技盤120(特に、遊技領域120a)の後面に静電容量シート420が取り付けられている。また、静電容量シート420を取り付けるに際しては、図示されるように、遊技領域120aと略同形となるよう、略楕円形の静電容量シート420において遊技領域120aの開口部に相当する部分が切除されている。尚、当該取り付けスペースに可動体役物や電飾部材等の遊技部材が突出していたり、当該遊技部材の取り付け孔等が配されている場合には、静電容量シート420の一部を更に切除(穴を開ける等)して構成してもよい。このように構成することで、静電容量シート420へ近接する物体、換言すれば、遊技盤120(特に、遊技領域120)へ近接する物体を検出することが可能となる。他方、演出表示装置2140の表示面には、静電容量シート430が取り付けられており、演出表示装置2140の表示面へ近接する物体(扉ユニット108が前枠ユニット104に対して閉状態にある場合には、透明板106aを限度として遊技者側から接近する物体)を検出することが可能となる。
尚、同図にて変更例として示すように、静電容量シート420を遊技釘や遊技部品の取り付け部分を避けるように加工した上で、遊技板の前面(セルシート120−1と遊技板120−2との間)に埋設配置してもよい。
図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、球皿ユニット107への静電容量シートの取り付け模式図である。前述のように、本実施形態における前枠ユニット104の前方下部には、前枠ユニット104に設けられた球皿ユニット支持機構(不図示)と、球皿ユニット107の適宜位置に設けられた係合部材(例えば、係合部材107a−1)とにより、前枠ユニット104に対して開閉可能に取り付けられている。
球皿ユニット107は、ユニットの基体をなす当て板107bに、上球皿110、下球皿112(必要に応じてスピーカ114)、発射ハンドル116、及び、遊技者によって操作可能な部材であって、演出表示装置2140上で実行されている演出内容の操作指示が可能な部材であるサブ入力ボタン300等を適宜組み付けて構成されている。このように構成された球皿ユニット107において、本実施形態では、当て板107bの後面側に静電容量シート440が取り付けられている。また、静電容量シート440を取り付けるに際しては、図示されるように、当て板107b後面と略同形とし、矩形の静電容量シート440において、球皿ユニット107の適宜位置に設けられた係合部材(例えば、係合部材107a−1)が突出する部分が切除されている。尚、当該取り付けスペースに他の遊技部材が突出していたり、当該遊技部材の取り付け孔や当該遊技部材への配線等が配されている場合には、静電容量シート440の一部を更に切除(穴を開ける等)して構成してもよい。このように構成することで、静電容量シート440へ近接する物体、換言すれば、球皿ユニット107の内外へ近接する物体を検出することが可能となる。
尚、静電容量シートを当て板107bの表面(例えば、上球皿110と下球皿112とが離間している空間において露出している当て板107bの表面)に取り付けても良く、このように構成することで、より遊技者に近接した位置にセンサを配置することができ、検出精度を高めることが可能となる。
次に、図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブ入力ボタン300を構成する部材への静電容量シートの取り付け模式図である。前述の通り、本実施形態における球皿ユニット107にはサブ入力ボタン300が取り付けられている。
サブ入力ボタン300は、操作者によって操作可能な位置に設けられ、複数の(単数であってもよい)操作部材から構成されている(本例では、球皿ユニット107の一部表面であって遊技者が触手可能な位置における開口部にて配されている)。このように構成されたサブ入力ボタン300において、本実施形態では、サブ入力ボタン300が配されている開口部であってサブ入力ボタン300の裏面に静電容量シート450が取り付けられている。また、静電容量シート450を取り付けるに際しては、図示されるように、サブ入力ボタン300が配されている領域をカバーできるよう、本例では楕円形の静電容量シート450とし、サブ入力ボタン300への配線等が配されている領域が切除されている。尚、当該取り付けスペースに他の遊技部材が突出していたり、当該遊技部材の取り付け孔や当該遊技部材への配線等が配されている場合には、静電容量シート450の一部を更に切除(穴を開ける等)して構成してもよい。このように構成することで、静電容量シート450へ近接する物体、換言すれば、サブ入力ボタン300へ近接する物体を検出することが可能となる。
以上のように、本実施形態においては、複数の部材(ユニット)を組み付けて遊技機枠100、遊技盤120がそれぞれ形成されており、遊技機枠100は、外枠部材(例えば、外枠ユニット102)、前枠部材(例えば、前枠ユニット104)、透明板部材(例えば、透明板ユニット106)、扉部材(例えば、扉ユニット108)、球皿部材(例えば、球皿ユニット107)を夫々組み付けて構成されている。
このような構成下、扉部材(例えば、扉ユニット108)は、遊技機前面(遊技者視点)の装飾体となる扉枠(例えば、扉枠108c)と、基体となるガラス枠(例えば、透明板ユニット保持部108b)と、から構成されており、第一の静電容量シート(例えば、静電容量シート410)が、扉枠(例えば、扉枠108a)における遊技者が触手可能な面の後方に取り付けられている。
また、このような構成下、前枠部材(例えば、前枠ユニット104)に着脱可能に収容された遊技盤(例えば、遊技盤120)の表面に第二の静電容量シート(例えば、静電容量シート420)が取り付けられているか、或いは、遊技盤(例えば、遊技盤120)に埋設配置されている。
また、このような構成下、遊技盤(例えば、遊技盤120)の開口部に収容された表示装置(演出表示装置2140)の表示面(一部又はすべて)には、第三の静電容量シート(例えば、静電容量シート430)が取り付けられている。
また、このような構成下、球皿部材(例えば、球皿ユニット107)を構成する基体をなす当て板(例えば、当て板107b)の背面(前枠ユニット104側)に第四の静電容量シート(例えば、静電容量シート440)が取り付けられている。
また、このような構成下、球皿部材(例えば、球皿ユニット107)の一部表面であって遊技者が触手可能な位置における開口部にて操作部材(例えば、サブ入力ボタン300)が配されており、当該操作部材(例えば、サブ入力ボタン300)が配されている開口部であって操作部材(例えば、サブ入力ボタン300)の裏面に第五の静電容量シート(例えば、静電容量シート450)が取り付けられている。
次に、図8のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板1000と、主制御基板1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板3000と、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190の点灯、可動体役物200の駆動等の演出全般やエラー報知を制御するサブメイン制御基板2320と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御基板2310と、を備える。ここで、主制御基板1000、賞球払出制御基板3000、サブメイン制御基板2320及びサブサブ制御基板2310には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。また、各基板は電源供給ユニットと接続(当該接続する構成については特に限定されない)しており、電源供給ユニットから電力を供給されることで電気的動作が可能となっている。
まず、主制御基板1000は、賞球払出制御基板3000と、サブメイン制御基板2320と、第1入球検出装置2211や第2入球検出装置2111等の入賞口センサSとに接続している。また、その他、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータ等とも接続しており、主制御基板1000から外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
次に、賞球払出制御基板3000は、遊技球の払出を実行する賞球払出機構210と、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板3000に伝達する遊技球貸出装置100とに接続している。また、サブサブ制御基板2310は、演出表示装置2140と接続している。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置100を別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板3000により貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行っても良い。
次に、サブメイン制御基板2320は、サブサブ制御基板2310と、サブ入力ボタン300と、可動体役物200(特に、駆動源であるモータ)及び可動体役物200の位置を検出する位置センサ201と、電飾ランプ190と、に接続している。また、その他、スピーカ114等とも接続している。ここで、本実施形態では、サブメイン制御基板2320は、前述の近接検知型センサ(本例では、静電容量型センサ)の動作制御を司る近接検知型センサ制御基板(コントローラ)4000と接続している。また、近接検知型センサ制御基板4000は、静電容量シート410{以下、機能的な名称として静電容量型センサ(枠部)410と呼ぶことがある}と、静電容量シート420{以下、機能的な名称として静電容量型センサ(遊技盤)420と呼ぶことがある}と、静電容量シート430{以下、機能的な名称として静電容量型センサ(液晶)430と呼ぶことがある}と、静電容量シート440{以下、機能的な名称として静電容量型センサ(下部)440と呼ぶことがある}と、静電容量シート450{以下、機能的な名称として静電容量型センサ(ボタン)450と呼ぶことがある}と、に接続している。そして、後述するように、近接検知型センサ制御基板4000は、静電容量型センサ(枠部)410、静電容量型センサ(遊技盤)420、静電容量型センサ(液晶)430、静電容量型センサ(下部)440、及び、静電容量型センサ(ボタン)450からの電気信号に基づき、これらセンサ部材に近接する物体の三次元位置に係る情報を導出すると共に、当該導出した情報(近接物体現在位置情報)をサブメイン制御基板2320側へ送信可能に構成されている。尚、近接検知型センサ制御基板4000は、他の制御基板と同様に、CPU、ROM、RAMが搭載された基板として構成し、電源供給ユニットから電力を供給されることで電気的動作が可能となるよう構成してもよいし、サブメイン制御基板2320と一体として構成してもよい。また、本実施形態では、近接検知型センサ制御基板4000とサブメイン制御基板2320(CPU)との間で、情報を一方向にて送出するのみ(いわゆる1WAY通信)の形態と採用しているが、双方向通信を採用し、サブメイン制御基板2320からの測定要求コマンドや測定結果要求コマンド等のコマンド受信に応じた結果データの送出を行うように構成しても良い。
次に、図9及び図10を参照しながら、静電容量型センサの動作原理について説明する。尚、説明に際しては、静電容量シート430{静電容量型センサ(液晶)430}を例にとって説明するが、他の静電容量型センサについても同様である。まず、図9(上段)は、静電容量型センサ(液晶)430の断面図である。同図に示されるように、静電容量型センサ(液晶)430は、二枚の透明な薄板状の誘電体(例えば、ガラス板、合成樹脂板等)431、433と、誘電体431と誘電体433とによってサンドイッチされた電極層432と、から構成されている。ここで、本実施形態においては、電極層432は、透明なワイヤ電極(検知電極)が複数配されており、図9(中段)にて示される平面図からも分かるように、静電容量シート430の平面方向における一方向に所定の間隔を保持して配列された複数のX軸電極432X(本例では、432X01〜432X12の12本の電極)と、当該一方向と直交する方向に所定の間隔を保持して配列された複数のY軸電極432Y(本例では、432Y01〜432Y12の12本の電極)とによって、ワイヤ電極がマトリクス状に配されて構成されている。そして、複数のX軸電極432X及び複数のY軸電極432Yには、図示しない周知の駆動源(バイアス源、及び、バイアス源と直列接続された交流信号源)から位置検知用の所定の高周波信号(電圧)が交互に印加される。このように構成された電極層432は、図9(下段)にて示される作用図からも分かるように、電極層432の周囲に電界(電場)を形成し、当該電界内に物体(導体、不導体問わず)が存在している場合には、当該物体と電極層432との間の静電容量が両者の距離に応じて変化する。そして、物体と電極層432との間の静電容量が変化した場合には、その静電容量の変化が影響するワイヤ電極内の高周波信号(電圧)が変化することとなり、当該電圧の変化量をコントローラ4000によって検出することで、物体の三次元座標を特定することが可能となるのである。
しかしながら、物体と電極層432との間の距離が大きくなると、静電容量の変化は微弱となり、必然的にワイヤ電極内の高周波信号(電圧)の変化も微弱となるため、物体の三次元座標を特定することが困難となる。より具体的には、物体と電極層432との対峙距離が、10cm程度未満であれば物体の三次元座標を特定することは容易であるが、物体と電極層432との対峙距離が、10cm程度以上になると物体の存在を検出すること自体が困難となるのが一般的である。ここで、静電容量型センサ(液晶)430が検出対象としたい物体を、遊技者の身体(特に掌や指)と想定した場合、ぱちんこ遊技機の構成によっては、扉ユニット108が前枠ユニット104に対して閉状態にある際には、透明板ユニット106(特に、透明板106a)と静電容量型センサ(液晶)430との距離が10cm以上となることが十分に考えられ、静電容量型センサ(液晶)430と遊技者の身体との対峙距離が10cm以上となることが担保されてしまい得る結果、静電容量型センサ(液晶)430にて遊技者の身体の存在を検出すること自体が困難となる恐れがある。よって、ぱちんこ遊技機において、これまで実現できなかったゴト行為の検出方法、及び、遊技者による演出内容の操作方法等を実現できる可能性を広げるためには、物体と電極層432との間の距離が大きくなっても物体の存在及び三次元座標を特定可能となるよう構成しておくことが望ましい。
本実施形態では、このような観点から、物体と電極層432との間の距離が近距離(例えば、0〜1cm)、中距離(例えば、1〜7cm)、遠距離(例えば、7〜20cm)のいずれの場合においても、物体の三次元座標を確実に検出できるよう構成されている。即ち、その動作原理は、図10(上段の表)にて示されるように、コントローラ4000は、複数のX軸電極432X及び複数のY軸電極432Yから出力された電圧変位量に基づき、当該電圧変位量が小さくなるに伴い、電圧変位量の増幅度合い(センシビティ)を大きく(高く)することで、微弱な電圧変位量であっても効率良く当該変位量を検出可能に構成されているのである。また、電圧変位量の増幅度合いを大きくする場合には、複数のX軸電極432X及び複数のY軸電極432Yにおける有効電極間隔を大きく(広く)するよう構成されている。ここで、有効電極とは、物体の三次元座標を特定するための有効な情報を出力する電極のことを意味し、本実施形態においては、複数のX軸電極432X及び複数のY軸電極432Yから出力された電圧変位量の内、有効電極としない電極からの出力を規則的に間引くよう構成されている。例えば、電圧変位量の増幅度合い=低の場合には、432X01〜432X12及び432Y01〜432Y12の全ての電極を有効電極とする一方、電圧変位量の増幅度合い=中の場合には、432X01〜432X12及び432Y01〜432Y12の内の末尾が偶数の電極を有効電極とし、電圧変位量の増幅度合い=高の場合には、432X01〜432X12及び432Y01〜432Y12の内の末尾が3の倍数の電極を有効電極とするのである。このように構成することで、複数のX軸電極432X及び複数のY軸電極432Yにおける有効電極間隔を規則的に広くしたり狭くしたりすることが可能となる。尚、電圧変位量の増幅度合いを大きくする場合において、有効電極間隔を大きくする理由は、電圧変位量を増幅した際におけるノイズ等の誤差の影響により、物体の三次元座標を誤って特定してしまうことを回避するためである。
そして、図10(下段のフロー)にて示されるように、コントローラ4000は、電圧変位量に係る所定の基準値(閾値)と複数のX軸電極432X及び複数のY軸電極432Yから出力された電圧変位量とに基づき、センシビティと有効電極の電極間距離を動的に切り替えながら物体の三次元座標を特定するよう構成されている。よって、物体と電極層432との間の距離が近距離にある場合には、分解能(レゾリューション)を高めて物体の三次元座標を詳細に特定可能とする一方、物体と電極層432との間の距離が遠距離にある場合であっても、センシビティを高めて物体の三次元座標を大まかに特定可能とすることができ、以て、物体と電極層432との間の距離が近距離、中距離、遠距離のいずれの場合においても、物体の検出方法を適切に切り替えることで、近接する物体の存在を確実に検出することができるのである。
尚、本例はあくまでも一例であり、物体の検出方法における段階数(本例では、近距離、中距離、遠距離の3段階)には限定されない。また、物体の検出方法における各段階と、物体及び電極層432間の距離との関連性についても限定されず、特に、物体及び電極層432間の距離は最大で100cm程度まで拡大することも可能である。更には、電極層432はワイヤ電極ではなく、点電極にて構成してもよいし、X軸電極432X及びY軸電極432Yとは異なる電極であって、物体と電極層432との間の距離の検出精度を向上させるためのZ軸電極(例えば、432X01〜432X12の夫々の電極間に更にワイヤ電極を設ける)を設けるよう構成してもよい。
次に、図11のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と情報伝達可能に接続されている。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本実施形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出制御装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、第1主遊技・第2主遊技・特別遊技・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動大当り、突然確率変動大当り、突然時間短縮変動大当り、小当り、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報、保留先読み情報等}を送信するための情報送信制御手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当りであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関する状態(通常遊技状態、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1主遊技始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段1111と、第2主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段1112と、補助遊技入球口2410に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段1121と、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1主遊技図柄保留手段1131と、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2主遊技図柄保留手段1132と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための補助遊技図柄保留手段1133とを有している。ここで、第1主遊技図柄保留手段1131、第2主遊技図柄保留手段1132及び補助遊技図柄保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1と、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技内容決定手段1142と、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1主遊技内容決定手段1141は、第1主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技内容決定手段1142は、第2主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段1150は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1主遊技図柄制御手段1151と、第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231上で、所定時間第2主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2主遊技図柄制御手段1152と、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく主遊技図柄の変動を優先するかを決定する主遊技図柄保留解除制御手段1154と、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段1153とを有している。
ここで、第1主遊技図柄制御手段1151は、前記第1主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2主遊技図柄制御手段1152は、前記第2主遊技内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1153aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を更に備えている。
次に、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当りに当選している(当りフラグが発生している)か否かの判定と共に、第1主遊技図柄が所定態様で停止したか否か又は第2主遊技図柄が所定態様で停止したか否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態とする大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2122又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時短は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1主遊技状態一時記憶手段1191と、第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2主遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
ここで、第1主遊技状態一時記憶手段1191は、第1主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2主遊技状態一時記憶手段1192は、第2主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、補助遊技図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dと、を有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口2210と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130とを有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口2110と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230とを有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、を有する。
次に、補助遊技周辺機器2400は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる補助遊技入球口2410と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
更に、主制御装置1000は、演出に係る一切の出力(表示を含む)制御を司るサブメイン制御基板(演出表示制御手段2320)と一方向的に情報伝達可能に接続している。そして、演出表示制御手段2320は、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る出力を行うサブサブ制御基板(演出表示手段2310)と、サブ入力ボタン300と、近接検知型センサ制御基板(コントローラ)4000と、情報伝達可能に接続している。尚、演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
ここで、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾表示制御手段2322と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、演出制御全般に係る情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324と、演出制御全般に係る制御を司る演出動作制御手段2325と、ぱちんこ遊技機に近接している物体の三次元位置情報を受信する近接物体位置情報受信手段2326と、ぱちんこ遊技機に近接している物体の有無及び近接位置を判別する物体接近監視制御手段2327と、ぱちんこ遊技機に近接している物体の近接位置に基づきサブ基板側での動作内容を制御する近接指示操作制御手段2328(又は、演出表示装置2140に表示されていた表示体の表示態様を変化させる表示態様変化制御手段2328)と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、装飾図柄表示制御手段2322は、主制御装置1000側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段2322aと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段2322cと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブル2322a−1を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2323aを有している。また、装図保留情報一時記憶手段2323aは、装飾図柄に係る保留数をカウントするための装図保留カウンタ2322a−1を有している。尚、主制御装置1000側から送信されてくる主遊技図柄の保留数の情報をそのまま装飾図柄の保留数として管理するように構成しても良く、双方を利用して装飾図柄の保留情報を管理するようにしても良い。
次に、演出動作制御手段2325は、演出動作全般に係る動作内容を決定する演出動作内容決定手段2325aを更に有している。ここで、演出動作内容決定手段2325aは、演出動作全般に係る動作内容を決定するために参照される演出動作内容決定用抽選テーブル2325aを更に有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、近接物体位置情報受信手段2326は、静電容量型センサ(枠部)410にて検出された物体の三次元位置情報を蓄積するためのトレース情報(枠部)バッファ2326aと、静電容量型センサ(遊技盤)420にて検出された物体の三次元位置情報を蓄積するためのトレース情報(遊技盤)バッファ2326bと、静電容量型センサ(液晶)430にて検出された物体の三次元位置情報を蓄積するためのトレース情報(液晶)バッファ2326cと、静電容量型センサ(下部)440にて検出された物体の三次元位置情報を蓄積するためのトレース情報(下部)バッファ2326dと、静電容量型センサ(ボタン)450にて検出された物体の三次元位置情報を蓄積するためのトレース情報(ボタン)バッファ2326eと、を更に有している。
次に、物体接近監視制御手段2327は、後述する不正領域内において接近する物体を監視する不正領域内監視制御手段2327aと、後述する遊技部材配置領域内において接近する物体を監視する遊技部材配置領域内監視制御手段2327bと、後述する操作部材配置領域内において接近する物体を監視する操作部材配置領域内監視制御手段2327cと、後述する演出指示領域内において接近する物体を監視する演出指示領域内監視制御手段2327dと、物体監視に係る情報を一時記憶するための監視関連情報一時記憶手段2327fと、を更に有している。ここで、遊技部材配置領域内監視制御手段2327bは、物体の三次元位置情報が時系列に蓄積されたパターンデータであって、複数のパターンデータが予め登録されている異常検出用トレースパターン参照テーブル2327b−1を更に有している。
次に、近接指示操作制御手段2328は、近接する物体の三次元位置情報に基づく遊技方法等の情報表示制御を司る遊技手引き情報表示制御手段2328aと、近接する物体の三次元位置情報に基づく後述する節電モードの切り替え制御を司る節電モード切換制御手段2328bと、近接する物体の三次元位置情報に基づく装飾図柄の変動表示制御を司る装図変動操作制御手段2328cと、近接する物体の三次元位置情報に基づく可動体役物200の駆動制御を司る可動体役物操作制御手段2328dと、近接する物体の三次元位置情報に基づく遊技効果(電飾)ランプ190の動作制御を司る電飾操作制御手段2328eと、近接する物体の三次元位置情報に基づく遊技状態の報知演出等の実行制御を司る遊技状態報知操作制御手段2328fと、を更に有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示手段2310は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図12〜図40のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図12〜図23のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。
まず、図12は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。はじめに、主制御装置1000が電源供給ユニットと接続するよう構成されている場合には、遊技機の電源投入時において、同図のステップ3000の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入時において、ステップ3100で、主制御装置1000は、主制御装置1000におけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、チェックサムを取得する)。次に、ステップ3200で、主制御装置1000は、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常であるか否かを判定する(例えば、電断時にセットされたチェックサムと一致するか否かを判定する)。ステップ3200でYesの場合、ステップ3300で、情報送信制御手段1300は、電源投入情報(コマンド)をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ3400で、主制御装置1000は、同図のステップ1000によって示される主制御装置1000側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込みを契機とする)を許可する(その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図のステップ1000が実行されることとなる)。尚、ステップ3200でNoの場合には、後述するRAM(ラム)クリア時の処理であるステップ3800に移行する。
次に、遊技機における電源断時においては、同図のステップ3600の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時において、ステップ3602で、主制御装置1000は、定時割り込み処理実行時における処理状態を保存する。次に、ステップ3604で、主制御装置1000は、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ3606で、主制御装置1000は、RAM領域への書き込みを禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、遊技機におけるRAM(ラム)クリア時においては、同図のステップ3800の処理が実行される。即ち、遊技機のRAMクリア時において、ステップ3802で、主制御装置1000は、RAM領域内の情報を全てクリアする。次に、ステップ3804で、情報送信制御手段1300は、ラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ3806で、主制御装置1000は、同図のステップ1000によって示される主制御装置1000側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込みを契機とする)を許可する(その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図のステップ1000が実行されることとなる)。
次に、定時割り込みタイミングに到達した場合には、同図のステップ1000の処理が実行される。即ち、定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込み)を契機として、ステップ1050で、主制御装置1000は、各種遊技状態確認処理{例えば、主制御装置1000への各種入力ポートに入力された情報の読み込み処理、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)、各種タイマのタイマ値計測処理、主制御装置1000への入力情報に基づく入力エラーチェック処理、等}を実行する。次に、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御装置3000を駆使して所定の賞球数の払出処理を行う。次に、ステップ1800で、主制御装置1000は、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータ等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1900で、主制御装置1000は、各種制御コマンド(例えば、賞球払出制御装置3000やサブメイン制御基板2320への制御コマンド)の送信処理を実行し、主制御側メインフローチャートであるステップ3700に移行する。尚、ステップ3700に移行後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御装置1000は、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、図13は、図12におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技入球口入球判定手段1113は、補助遊技入球口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1300の電動役物駆動判定処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1300の電動役物駆動判定処理)に移行する。
次に、図14は、図12におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技状態一時記憶手段1193を参照して補助遊技側の遊技状態を取得すると共に、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定して補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技側の遊技状態に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1に補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段1133は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2421上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部2421上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技側の遊技状態に基づき、開放タイマ1162に電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電動役物開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図15は、図12におけるステップ1300のサブルーチンに係る、遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段1111は、第1主遊技始動口2210の第1入球検出装置2211から第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)を取得する。次に、ステップ1312で、第1主遊技図柄保留手段1131は、当該遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。次に、ステップ1313で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報を演出表示制御手段2320へ送信する。次に、ステップ1314で、第2主遊技始動口入球判定手段1112は、第2主遊技始動口2110の第2入球検出装置2111から第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1316でYesの場合、ステップ1318で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)を取得する。次に、ステップ1324で、第2主遊技図柄保留手段1132は、当該遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。次に、ステップ1325で、情報送信制御手段1300は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報を演出表示制御手段2320へ送信し、次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1314に移行し、ステップ1314及びステップ1316でNoの場合には次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。
尚、本実施形態では、ステップ1313、ステップ1325にて演出表示制御手段2320へ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図16は、図12におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、主遊技図柄保留解除制御手段1154は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない。
次に、図17は、図16におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1402で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や図柄変動中でないことが条件となる。
次に、ステップ1414で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出し、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)から削除すると共に、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1403で、当否抽選手段1135は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図18(主遊技テーブル1)は、遊技状態毎の、第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1と第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3の一例である。尚、本実施形態では、説明の便宜上、小当り抽選テーブルは省略したが、このようなテーブルが別に存在していてもよい(この場合、先に大当り抽選をして次に小当り抽選をするか、先に小当り抽選をして次に大当り抽選をする)。或いは、大当りと小当りとが一緒になった一の抽選テーブルであってもよい。
次に、ステップ1417で、特別遊技移行決定手段1135aは、当該主遊技図柄当否抽選結果が当りか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の「当りフラグ」をオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1418をスキップする。
次に、ステップ1416−1で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び遊技内容決定乱数(例えば主遊技図柄決定乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。
ここで、図18(主遊技テーブル2)は、当否結果毎の、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(停止図柄)及び第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a(停止図柄)の一例である。本例に示されるように、本実施形態では、大当り図柄として複数の図柄が存在している。そして、この図柄の種類に基づいて、特別遊技時の利益状態や特別遊技後の遊技状態が決まるよう構成されている(これについては後述する)。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。
次に、ステップ1416−2で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190内の限定頻度フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、限定頻度フラグとは、後述するように、主遊技図柄が特定の図柄(本例では、ハズレ時に選択される特定ハズレ図柄「S」としているが、当選時に選択される図柄であってもよい)で停止表示された場合であって、当該停止表示後から所定回数の図柄変動が終了するまでオンとなるフラグである。ステップ1416−2でYesの場合、ステップ1416−3で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、各遊技状態に対応する第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び遊技内容決定乱数(例えば変動態様決定乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶して、ステップ1419−1に移行する。他方、ステップ1416−2でNoの場合、ステップ1416−4で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、主遊技図柄の変動態様として所定の変動時間値(例えば、10秒)となる「特定変動態様SP」を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶して、ステップ1419−1に移行する。
ここで、図18(主遊技テーブル3)は、当否結果・遊技状態毎の、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(変動態様)及び第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a(変動態様)の一例である。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。
次に、ステップ1419−1で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶された主遊技図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ1419−2で、情報送信手段1300は、図柄変動表示開始指示情報をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ1420で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1422で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上で、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1434でYesの場合、ステップ1437で、情報送信制御手段1300は、図柄確定表示指示情報をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ1438で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)は、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。
次に、ステップ1448−1で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、遊技状態一時記憶手段1190内の限定頻度フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1448−1でYesの場合、ステップ1448−2で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)を参照し、当該図柄変動の停止図柄が特定の図柄(本例では、特定ハズレ図柄「S」)であるか否かを判定する。ステップ1448−2でYesの場合、ステップ1448−3で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、遊技状態一時記憶手段1190内の限定頻度フラグをオンにし、ステップ1450に移行する。他方、ステップ1448−1でNoの場合、ステップ1448−4で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、限定頻度フラグがオンとなった後であって所定回数(例えば、10回)の図柄変動終了時であるか否かを判定する。ステップ1448−4でYesの場合、ステップ1448−5で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、遊技状態一時記憶手段1190内の限定頻度フラグをオフにし、ステップ1450に移行する。
次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1434又はステップ1448−4でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、ステップ1444でNoの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図19は、図17におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグ及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の時間短縮フラグをオフにする。次に、ステップ1462で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190内の時短終了フラグをオンにし、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図20は、図12におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上に表示された主遊技図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1505で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。
ここで、図21(特別遊技テーブル1)は、特別遊技内容参照テーブル1172aの一例である。本例に示されるように、「7A(7B)」は、多くの出球を獲得できる高利益特別遊技であり、「3A(3B)」は、「7A(7B)」よりも多くの出球を獲得できない中利益特別遊技である。他方、「1A(1B)、2A(2B)、4A(4B)、5A(5B)、6A(6B)」は、「3A(3B)」よりも多くの出球を獲得できない低利益特別遊技である。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されない。
次に、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の当りフラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。
次に、図22は、図12におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信制御手段1300は、サブメイン制御基板2320側に特別遊技開始表示指示情報を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1624に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222を駆動して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放し、ステップ1624に移行する。
次に、ステップ1624で、情報送信制御手段1300は、サブメイン制御基板2320側に現在の特別遊技中に係る遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、ステップ1626でNoの場合には、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222の駆動を停止して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、確率変動大当り及び時間短縮変動大当りの場合は15ラウンド、突然確率変動大当りの場合は2ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信制御手段1300は、サブメイン制御基板2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、図23は、図22におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段1180は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、今回の特別遊技が確率変動大当りであるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191内の確率変動フラグをオンにする。次に、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、今回の特別遊技が時間短縮変動有りであるか否かを判定する。ステップ1656でYesの場合、ステップ1658で、特定遊技制御手段1180は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、今回の特別遊技が時短回数制限有りであるか否かを判定する。ステップ1658でYesの場合、ステップ1660で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aに所定回数(例えば、30回)をセットして、ステップ1664に移行する。他方、ステップ1658でNoの場合、ステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aにカウンタ値として指定でき得る最大回数(例えば、65535回)をセットして、ステップ1664に移行する。次に、ステップ1664で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193内の時間短縮フラグをオンにし、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1652でNoの場合には、ステップ1656へ移行し、ステップ1656でNoの場合には、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、図24〜図40を参照して、サブ基板側で実行される制御処理を説明する。まず、図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブ基板(特にサブメイン制御基板2320)側のメインフローチャートである。ここで、同図(左)は、遊技機への電源投入時にのみ実行されるサブ基板側での初期処理であり、同図(右)は遊技機への電源投入後に繰り返し実行されるサブ基板側のメイン処理である。まず、同図(左)のフローチャートから説明すると、ステップ5002で、演出表示制御手段2320は、各種初期設定処理(入出力ポートの設定処理、バックアップ情報の復元処理、等)を実行する。次に、ステップ5004で、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からのコマンド(起動時に送信されるコマンドであって、本例における電源投入情報やラムクリア情報)受信待ち状態である旨を報知(例えば、サブサブ制御基板2310側へ報知コマンドを送信)し、主制御装置1000側からのNMI信号受信待ちループに移行する。次に、主制御装置1000側からのNMI信号を受信した場合、ステップ5006で、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からのコマンド(本例では、電源投入情報又はラムクリア情報)を受信したか否かを判定する。ステップ5006でYesの場合には、同図(右)のメイン処理フローチャートへ移行する一方、ステップ5006でNoの場合には、再度ステップ5006を実行することで、主制御装置1000側からのコマンド受信待ちループ処理が実行される。尚、主制御装置1000側からのコマンド種に応じて、当該メイン処理フローチャートを異ならせるよう構成してもよい(本例では、共通のメイン処理として構成されている)。
次に、同図(右)のメイン処理フローチャートについて説明する。まず、ステップ5100で、演出表示制御手段2320は、後述する近接物体位置情報受信処理を実行する。次に、ステップ5200で、演出表示制御手段2320は、後述する不正領域内物体接近監視処理を実行する。次に、ステップ5300で、演出表示制御手段2320は、後述する遊技部材配置領域内物体接近監視処理を実行する。次に、ステップ5400で、演出表示制御手段2320は、後述する操作部材配置領域内物体接近監視処理を実行する。次に、ステップ5500で、演出表示制御手段2320は、後述する演出指示領域内物体接近監視処理を実行する。次に、ステップ6000で、演出表示制御手段2320は、後述する遊技手引き情報表示制御処理を実行する。次に、ステップ6200で、演出表示制御手段2320は、後述する節電モード切換制御処理を実行する。次に、ステップ6400で、演出表示制御手段2320は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ6600で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6800で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ7000で、演出表示制御手段2320は、後述する演出動作内容決定処理を実行する。次に、ステップ7200で、演出表示制御手段2320は、後述する演出動作制御処理を実行する。次に、ステップ7400で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、本処理フローの先頭に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンを詳述する。
次に、図25は、図24でのステップ5100のサブルーチンに係る、近接物体位置情報受信処理のフローチャートである。まず、ステップ5102で、近接物体位置情報受信手段2326は、近接検知型センサ制御基板(コントローラ)4000から、静電容量型センサにより検出された物体の現在位置情報(近接物体位置情報)を受信したか否かを判定する。ステップ5102でYesの場合、ステップ5110で、近接物体位置情報受信手段2326は、当該受信した近接物体位置情報がいずれの静電容量型センサにより検出された情報であるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。即ち、ステップ5110で、近接物体位置情報が、静電容量型センサ(枠部)410により検出された情報であると判定された場合、ステップ5120で、近接物体位置情報受信手段2326は、トレース情報(枠部)バッファ2326aに、当該受信した近接物体位置情報を累積して一時記憶し(トレース情報とし)、次の処理(ステップ5200の不正領域内物体接近監視処理)に移行する。また、ステップ5110で、近接物体位置情報が、静電容量型センサ(遊技盤)420により検出された情報であると判定された場合、ステップ5130で、近接物体位置情報受信手段2326は、トレース情報(遊技盤)バッファ2326bに、当該受信した近接物体位置情報を累積して一時記憶し(トレース情報とし)、次の処理(ステップ5200の不正領域内物体接近監視処理)に移行する。また、ステップ5110で、近接物体位置情報が、静電容量型センサ(液晶)430により検出された情報であると判定された場合、ステップ5140で、近接物体位置情報受信手段2326は、トレース情報(液晶)バッファ2326cに、当該受信した近接物体位置情報を累積して一時記憶し(トレース情報とし)、次の処理(ステップ5200の不正領域内物体接近監視処理)に移行する。また、ステップ5110で、近接物体位置情報が、静電容量型センサ(下部)440により検出された情報であると判定された場合、ステップ5150で、近接物体位置情報受信手段2326は、トレース情報(下部)バッファ2326dに、当該受信した近接物体位置情報を累積して一時記憶し(トレース情報とし)、次の処理(ステップ5200の不正領域内物体接近監視処理)に移行する。また、ステップ5110で、近接物体位置情報が、静電容量型センサ(ボタン)450により検出された情報であると判定された場合、ステップ5160で、近接物体位置情報受信手段2326は、トレース情報(ボタン)バッファ2326eに、当該受信した近接物体位置情報を累積して一時記憶し(トレース情報とし)、次の処理(ステップ5200の不正領域内物体接近監視処理)に移行する。また、ステップ5110で、近接物体位置情報が、いずれのセンサ部により検出された情報であるかが判別できなかった場合には、ステップ5170で、近接物体位置情報受信手段2326は、当該受信した近接物体位置情報を消去し、次の処理(ステップ5200の不正領域内物体接近監視処理)に移行する。尚、ステップ5102でNoの場合には、次の処理(ステップ5200の不正領域内物体接近監視処理)に移行する。
次に、図26は、図24でのステップ5200のサブルーチンに係る、不正領域内物体接近監視処理のフローチャートである。まず、ステップ5210で、不正領域内監視制御手段2327aは、トレース情報(枠部)バッファ2326a内のトレース情報を参照する。次に、ステップ5212で、不正領域内監視制御手段2327aは、当該参照したトレース情報に基づき、静電容量型センサ(枠部)410に所定期間継続して物体が接近しているか否かを判定する。ここで、本実施形態においては、静電容量シート410のシート面全体を不正領域として設定しており、当該不正領域周辺において物体が所定期間継続して近接している場合には、不正行為が行われている可能性が高いと判定する趣旨である。ステップ5212でYesの場合、ステップ5213で、不正領域内監視制御手段2327aは、当該参照したトレース情報に基づき、静電容量型センサ(枠部)410に物体が接触したか(現時点で接触状態にあるか又は当該所定期間内に接触状態にあったか)否かを判定する。ステップ5213でYesの場合、ステップ5214で、不正領域内監視制御手段2327aは、演出表示手段2310、スピーカ114、電飾ランプ190等を駆使して、不正行為が行われていることを明確に報知し{例えば、(可能に構成されていれば)ホールコンピュータへの報知、演出表示手段2310への表示処理中止(ブラックアウト、画面フリーズ)等}、ステップ5220に移行する。他方、ステップ5213でNoの場合、ステップ5216で、不正領域内監視制御手段2327aは、演出表示手段2310、スピーカ114、電飾ランプ190等を駆使して、不正行為が行われている可能性がある旨を報知し(例えば、演出表示手段2310上へのメッセージ表示、スピーカ114からの警報出力、電飾ランプ190の点灯、点滅等であり、以下、不正行為が行われている可能性がある旨を報知する場合には同様である)、ステップ5220に移行する。尚、ステップ5212でNoの場合には、ステップ5220に移行する。尚、演出表示手段2310、スピーカ114、電飾ランプ190等を駆使した報知に際しては、遊技者が認識容易となるよう明確な報知を実行するよう構成してもよいが、遊技者が認識困難となるよう不明確な報知を実行するよう構成してもよい。その場合には、例えば、当該報知時にのみ再生される図柄変動効果音や演出効果音であって、ホール運営者側のみに警報である旨が伝達された音声の出力、或いは、当該報知時にのみ実行される電飾ランプ190の点灯、点滅パターンであって、ホール運営者側のみに警報である旨が伝達された電飾ランプ190の点灯、点滅パターンの実行、等を挙げることができる(以下、不正行為が行われている可能性がある旨を報知する場合には同様である)。
次に、ステップ5220で、不正領域内監視制御手段2327aは、トレース情報(下部)バッファ2326d内のトレース情報を参照する。次に、ステップ5222で、不正領域内監視制御手段2327aは、当該参照したトレース情報に基づき、静電容量型センサ(下部)440内の不正領域において、所定期間継続して物体が接近しているか否かを判定する。ここで、本実施形態においては、静電容量シート440のシート面一部を不正領域として設定しており、当該不正領域周辺において物体が所定期間継続して近接している場合には、不正行為が行われている可能性が高いと判定する趣旨である。尚、当該不正領域は、同図に示されるように、静電容量シート440の左右両辺近接、及び、下辺近接とする例を挙げることができるが、これは遊技機外部から球皿ユニット107内部へ不正器具が挿入されることを想定した一例であり、これには限定されない(球皿ユニット107の部材形状に基づき、不正器具が挿入される可能性が高い領域を不正領域とすればよい)。ステップ5222でYesの場合、ステップ5224で、不正領域内監視制御手段2327aは、演出表示手段2310、スピーカ114、電飾ランプ190等を駆使して、不正行為が行われている可能性がある旨を報知し、次の処理(ステップ5300の遊技部材配置領域内物体接近監視処理)に移行する。他方、ステップ5222でNoの場合には、次の処理(ステップ5300の遊技部材配置領域内物体接近監視処理)に移行する。
次に、図27は、図24でのステップ5300のサブルーチンに係る、遊技部材配置領域内物体接近監視処理のフローチャートである。まず、ステップ5310で、遊技部材配置領域内監視制御手段2327bは、トレース情報(遊技盤)バッファ2326b内のトレース情報を参照する。次に、ステップ5312で、遊技部材配置領域内監視制御手段2327bは、当該参照したトレース情報に基づき、静電容量型センサ(遊技盤)420内の遊技部材配置領域において、所定期間継続して物体が接近しているか否かを判定する。ここで、本実施形態においては、静電容量シート420のシート面一部を遊技部材配置領域として設定しており、当該遊技部材配置領域周辺において物体が所定期間継続して近接している場合には、不正行為が行われている可能性があると判定する趣旨である。尚、当該遊技部材配置領域は、同図に示されるように、静電容量シート420の一部面であって、当該一部面に対応する遊技盤120(特に、遊技領域120a)前方には、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220等が設けられている領域とする例を挙げることができるが、これは遊技機外部から不正器具(例えば、磁石やソレノイド)を用いて、各種入賞口への不正な入球を促す不正行為が行われることを想定した一例であり、これには限定されない(遊技性や想定される不正行為の手法に基づき、不正行為が行われる可能性が高い領域を遊技部材配置領域とすればよい)。ステップ5312でYesの場合、ステップ5314で、遊技部材配置領域内監視制御手段2327bは、当該参照したトレース情報に基づき、異常検出用トレースパターン参照テーブル2327b−1を参照し、所定のトレースパターンとの整合性(類似性)チェックを実行する。次に、ステップ5316で、遊技部材配置領域内監視制御手段2327bは、当該所定のトレースパターンとの整合性(類似性)チェックの結果、整合性(類似性)があるか否かを判定する。ステップ5316でYesの場合、ステップ5318で、遊技部材配置領域内監視制御手段2327bは、演出表示手段2310、スピーカ114、電飾ランプ190等を駆使して、不正行為が行われている可能性がある旨を報知し、次の処理(ステップ5400の操作部材配置領域内物体接近監視処理)に移行する。尚、ステップ5312又はステップ5316でNoの場合には、次の処理(ステップ5400の操作部材配置領域内物体接近監視処理)に移行する。尚、ステップ5314及びステップ5316で実行される所定のトレースパターンとの整合性(類似性)チェックの一例としては、例えば、遊技部材配置領域内にて複数の遊技球が集中して停留している状態(いわゆるブドウ状態)をトレースパターン(領域データ)として保持し、当該ブドウ状態が所定期間継続して発生していることを検出する、或いは、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220付近に異物が存在している状態をトレースパターンとして保持(例えば、不正器具の形状や材質が予め想定されているトレースパターンとして保持)し、当該異物が存在している状態が所定期間継続して発生していることを検出する、等を挙げることができる。
尚、同一シート内で不正或いはトラブルにより複数の検出点が生じる場合も考えられる。このような場合で、両者の位置が近接しており、検出が正確に行えない状況となる際には、先に検出した点に関する部分の検出精度を落として(ヒステリシス的な閾値を形成して)変位検出を実行し、後続の検出点についての精度を通常の状態で行うように構成しても良い。
次に、図28は、図24でのステップ5400のサブルーチンに係る、操作部材配置領域内物体接近監視処理のフローチャートである。まず、ステップ5410で、操作部材配置領域内監視制御手段2327cは、トレース情報(下部)バッファ2326d内のトレース情報を参照する。次に、ステップ5412で、操作部材配置領域内監視制御手段2327cは、当該参照したトレース情報に基づき、静電容量型センサ(下部)440内の操作領域において、現時点で(当該処理実行時点で)物体が接近しているか否かを判定する。ここで、本実施形態においては、静電容量シート440のシート面一部を操作領域として設定しており、当該操作領域周辺において物体が近接している場合には、遊技者による遊技部材の操作行為が行われようとしている(或いは、行われている)可能性が高いと判定する趣旨である。尚、当該操作領域は、図示されるように、静電容量シート440の一部面であって、当該一部面に対応する球皿ユニット107(特に、当て板107b)には、発射ハンドル116が設けられている領域とする例を挙げることができる。ステップ5412でYesの場合、ステップ5414で、操作部材配置領域内監視制御手段2327cは、監視関連情報一時記憶手段2327f内のハンドル操作領域物体接近フラグをオンにし、ステップ5420に移行する。他方、ステップ5412でNoの場合、ステップ5416で、操作部材配置領域内監視制御手段2327cは、監視関連情報一時記憶手段2327f内のハンドル操作領域物体接近フラグをオフにし、ステップ5420に移行する。
次に、ステップ5420で、操作部材配置領域内監視制御手段2327cは、トレース情報(ボタン)バッファ2326e内のトレース情報を参照する。次に、ステップ5422で、操作部材配置領域内監視制御手段2327cは、当該参照したトレース情報に基づき、静電容量型センサ(ボタン)450内において、現時点で(当該処理実行時点で)物体が接近しているか否かを判定する。ここで、本実施形態においては、静電容量シート450のシート面全体を操作領域として設定しており、当該操作領域周辺において物体が近接している場合には、遊技者による遊技部材の操作行為が行われようとしている(或いは、行われている)可能性が高いと判定する趣旨である。ステップ5422でYesの場合、ステップ5424で、操作部材配置領域内監視制御手段2327cは、監視関連情報一時記憶手段2327f内のボタン操作領域物体接近フラグをオンにし、次の処理(ステップ5500の演出指示領域内物体接近監視処理)に移行する。他方、ステップ5422でNoの場合、ステップ5426で、操作部材配置領域内監視制御手段2327cは、監視関連情報一時記憶手段2327f内のボタン操作領域物体接近フラグをオフにし、次の処理(ステップ5500の演出指示領域内物体接近監視処理)に移行する。
次に、図29は、図24でのステップ5500のサブルーチンに係る、演出指示領域内物体接近監視処理のフローチャートである。まず、ステップ5510で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、トレース情報(遊技盤)バッファ2326b内のトレース情報を参照する。次に、ステップ5512で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、当該参照したトレース情報に基づき、静電容量型センサ(遊技盤)420内の指示領域において、現時点で(当該処理実行時点で)物体が最接近している領域を特定する。
ここで、本実施形態においては、静電容量シート420のシート面一部を指示領域として設定しており、当該指示領域周辺において物体が近接している場合には、遊技者の身体動作(例えば、身振り手振り、指し示す動作、等)による演出指示行為が行われている可能性が高いと判定する趣旨である。尚、当該操作領域は、図示されるように、静電容量シート420の一部面であって、当該一部面に対応する遊技盤120(特に、遊技領域120a)の前方には、可動体役物200及び遊技効果ランプ190が設けられている領域とする例を挙げることができるが、本例のように、複数の可動体役物200及び複数の遊技効果(電飾)ランプ190が遊技盤上の異なる位置に設けられているぱちんこ遊技機も多い。そこで、本実施形態においては、当該複数の可動体役物200が設けられている領域を「領域1」又は「領域2」とし、当該遊技効果ランプ190が設けられている領域を「領域3」又は「領域4」としている(あくまで一例であり、遊技者による演出指示行為が行われる可能性が高い領域を指示領域とすればよい)。また、本例では、「領域1」〜「領域4」は、前述の遊技部材配置領域と重複しないよう構成されており、同一の静電容量シート420内において、遊技部材配置領域及び指示領域のいずれに物体が接近しているのかが明確になるよう構成(換言すれば、不正行為の検出と演出指示行為の検出とを明確に切り分けるよう構成)されているが、これには限定されない。その場合には、遊技部材配置領域と指示領域とが重複するよう構成すると共に、当該重複する領域においては、不正行為の検出を優先させるよう構成{例えば、電気伝導率の異なる物体が複数接近していることが検出できた場合には、電気伝導率の低い方の物体の検出を優先させることで、遊技者身体よりも不正器具(例えば、セルロイド等の絶縁体)を優先して検出可能とするよう構成}しておくことが望ましい。
次に、ステップ5514で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、「領域1」〜「領域4」の内のいずれの領域に物体が最接近しているかの特定結果によって異なる処理を実行する。即ち、ステップ5514で、「領域1」又は「領域2」に物体が最接近していると特定された場合、ステップ5520及びステップ5524で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の可動体役物指示領域物体接近フラグをオンにすると共に、電飾指示領域物体接近フラグをオフにし、ステップ5550に移行する。他方、ステップ5514で、「領域3」又は「領域4」に物体が最接近していると特定された場合、ステップ5530及びステップ5534で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の電飾指示領域物体接近フラグをオンにすると共に、可動体役物指示領域物体接近フラグをオフにし、ステップ5550に移行する。尚、ステップ5514で、「領域1」〜「領域4」のいずれの領域にも物体が最接近していない、換言すれば、「領域1」〜「領域4」のいずれの領域にも物体が近接していないと特定された場合、ステップ5540及びステップ5542で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の可動体役物指示領域物体接近フラグをオフにすると共に、電飾指示領域物体接近フラグをオフにし、ステップ5550に移行する。尚、当該特定された「領域1」〜「領域4」に係る情報を、監視関連情報一時記憶手段2327f内に一時記憶するよう構成してもよい。
次に、ステップ5550で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、トレース情報(液晶)バッファ2326c内のトレース情報を参照する。次に、ステップ5552で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、当該参照したトレース情報に基づき、静電容量型センサ(液晶)430内の指示領域において、現時点で(当該処理実行時点で)物体が接近しているか否かを判定する。ここで、本実施形態においては、静電容量シート430のシート面全体を指示領域として設定しており、当該指示領域周辺において物体が近接している場合には、遊技者の身体動作(例えば、身振り手振り、指し示す動作、等)による演出指示行為が行われている可能性が高いと判定する趣旨である(あくまで一例であり、当該シートの一部面を指示領域としてもよい)。ステップ5552でYesの場合、ステップ5554で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の液晶指示領域物体接近フラグをオンにする。次に、ステップ5556及びステップ5558で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、当該参照したトレース情報に基づき、静電容量型センサ(液晶)430内のいずれの領域において物体が最接近している領域を特定すると共に、静電容量型センサ(液晶)430と当該物体との距離を意味する指標である接近度(本例では、説明の便宜上、「近距離」、「中距離」、「遠距離」の3段階とするが、更に複数段階に分けてもよいし、接近度ではなく距離を実数で表すよう構成してもよい)を導出し、監視関連情報一時記憶手段2327fに一時記憶して、次の処理(ステップ6000の遊技手引き情報表示制御処理)に移行する。他方、ステップ5552でNoの場合、ステップ5560で、演出指示領域内監視制御手段2327dは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の液晶指示領域物体接近フラグをオフにし、次の処理(ステップ6000の遊技手引き情報表示制御処理)に移行する。尚、いうまでもないが、演出指示領域内監視制御手段2327dにより「近距離」、「中距離」、「遠距離」の垂直方向への近接に加え、上下左右方向への移動も判定し演出に利用することができる。
次に、図30は、図24でのステップ6000のサブルーチンに係る、遊技手引き情報表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6002で、遊技手引き情報表示制御手段2328aは、演出表示手段2310上にてデモ画面表示中であるか否か、換言すれば、非遊技進行状態中であるか否かを判定する。ステップ6002でYesの場合、ステップ6004で、遊技手引き情報表示制御手段2328aは、監視関連情報一時記憶手段2327f内のハンドル操作領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6004でYesの場合、ステップ6006で、遊技手引き情報表示制御手段2328aは、演出表示手段2310上の所定位置に遊技方法に係る情報(例えば、遊技球の借り方、ゲームフロー、大当り確率等の遊技機スペック)を所定時間表示し、ステップ6008に移行する。他方、ステップ6004でNoの場合には、ステップ6008に移行する。次に、ステップ6008で、遊技手引き情報表示制御手段2328aは、監視関連情報一時記憶手段2327f内のボタン操作領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6008でYesの場合、ステップ6010で、遊技手引き情報表示制御手段2328aは、演出表示手段2310上の所定位置にサブ入力ボタン300の操作方法に係る情報{例えば、演出表示手段2310側で管理している情報(大当り回数、図柄変動数等)の閲覧方法、演出ステージ(表示モード)の切り替え操作方法等}を所定時間表示し、次の処理(ステップ6200の節電モード切換制御処理)に移行する。尚、ステップ6002又はステップ6008でNoの場合には、次の処理(ステップ6200の節電モード切換制御処理)に移行する。
次に、図31は、図24でのステップ6200のサブルーチンに係る、節電モード切換制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態における節電モードとは、サブ基板側(サブメイン制御基板2320側及び/又はサブサブ制御基板2310側)での平均消費電力の高低を制御する動作状態を意味するが、サブ基板側での平均消費電力は、演出表示装置2140の輝度低減、電飾ランプ190の輝度低下及び/又は点灯間隔の短縮(所定の点灯・点滅パターンからの点灯期間の間引き)等によって低減させることが可能である。
まず、ステップ6202で、節電モード切換制御手段2328bは、監視関連情報一時記憶手段2327f内のハンドル操作領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、節電モード切換制御手段2328bは、監視関連情報一時記憶手段2327f内のボタン操作領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6204でYesの場合、ステップ6206で、節電モード切換制御手段2328bは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の可動体役物指示領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6206でYesの場合、ステップ6210で、節電モード切換制御手段2328bは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の液晶指示領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ6210でYesの場合には、ステップ6212に移行する。他方、ステップ6206でNoの場合、ステップ6208で、節電モード切換制御手段2328bは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の電飾指示領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ6208でYesの場合には、ステップ6210に移行する。尚、ステップ6202、ステップ6204、ステップ6208又はステップ6210でNoの場合には、次の処理(ステップ6400の保留情報管理処理)に移行する。
次に、ステップ6212で、節電モード切換制御手段2328bは、演出一般情報一時記憶手段2324内の節電フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6212でYesの場合、ステップ6214で、節電モード切換制御手段2328bは、演出一般情報一時記憶手段2324内の節電フラグをオンにする。そして、ステップ6216で、節電モード切換制御手段2328bは、サブ基板側での平均消費電力が低減されるよう動作設定し、次の処理(ステップ6400の保留情報管理処理)に移行する。他方、ステップ6212でNoの場合、ステップ6218で、節電モード切換制御手段2328bは、演出一般情報一時記憶手段2324内の節電フラグをオフにする。そして、ステップ6220で、節電モード切換制御手段2328bは、前述の(ステップ6216の)動作設定を解除し、次の処理(ステップ6400の保留情報管理処理)に移行する。
次に、図32は、図24でのステップ6400のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ6402で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな保留発生情報(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ6402でYesの場合、ステップ6404で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ6406で、装図保留情報表示制御手段2323は、主制御装置1000側から送信された保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値)を、装図保留情報一時記憶手段2323aに一時記憶し、ステップ6420に移行する。他方、ステップ6402でNoの場合、ステップ6410で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から図柄変動表示開始指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ6410でYesの場合、ステップ6412で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ6414で、装図保留情報表示制御手段2323は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段2323aから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ6416で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ6420に移行する。次に、ステップ6420で、装図保留情報表示制御手段2323は、演出表示手段2310を駆使して演出表示装置2140上(特に、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312b)に、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ6600の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。尚、ステップ6410でNoの場合には、ステップ6420に移行する。
次に、図33は、図24でのステップ6600のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6602で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6602でYesの場合、ステップ6604で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ6606で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)を参照する。次に、ステップ6608で、装図表示内容決定手段2322aは、主遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様に基づき装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1を参照して、装飾図柄の停止図柄を決定し装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。
ここで、図34(装図テーブル1)は、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1における停止図柄決定用テーブルの一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、主制御装置1000側から送信される主遊技図柄情報(停止図柄情報や変動態様情報)に基づき、装飾図柄の停止図柄や変動態様が決定されるよう構成されているが、主遊技図柄が特定の当り図柄である場合(本例では、「7A、7B」の場合)と、特定の当り図柄でない場合(本例では、「1A〜6A、1B〜6B」の場合)とでは選択され得る装飾図柄の停止図柄が異なるよう構成されている。即ち、遊技者にとっては、装飾図柄の停止図柄を視認することで、主遊技図柄が特定の当り図柄でないことを把握することは容易であるが、当該特定の当り図柄でない内の、いずれの当り図柄であるかを把握することが困難となるよう構成されている。尚、本構成はあくまで一例であり、これには何ら限定されない。
次に、ステップ6610で、装図表示内容決定手段2322aは、主遊技図柄の変動態様が「特定変動態様SP」であるか否かを判定する。ステップ6610でYesの場合、ステップ6612で、装図表示内容決定手段2322aは、所定確率1/A(例えば、1/5)に基づき、図柄変動操作演出(演出内容については後述)の実行可否抽選を実行し、ステップ6620に移行する。他方、ステップ6610でNoの場合、ステップ6614で、装図表示内容決定手段2322aは、所定確率1/B{1/Aよりも低確率(例えば、1/100)としてもよいし、必ず非当選となるよう構成してもよい}に基づき、図柄変動操作演出の実行可否抽選を実行し、ステップ6620に移行する。次に、ステップ6620で、装図表示内容決定手段2322aは、図柄変動操作演出の実行可否抽選に当選したか否かを判定する。ステップ6620でYesの場合、ステップ6622で、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の変動態様(装図変動態様)として「図柄変動操作態様」を決定して、装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶し、ステップ6630に移行する。他方、ステップ6620でNoの場合、ステップ6624で、装図表示内容決定手段2322aは、主遊技図柄に係る変動態様に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1を参照して装飾図柄の変動態様を決定すると共に、装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶し、ステップ6630に移行する。
ここで、図34(装図テーブル2)は、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1における変動態様決定用テーブルの一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、主制御装置1000側から送信される主遊技図柄情報(特に、変動態様情報)に基づき、装飾図柄の変動態様が一義的に決定されるよう構成されているが、これには限定されず、抽選によって装飾図柄の変動態様が決定されるよう構成してもよい。また、主遊技図柄の変動態様が「特定変動態様SP」であって、図柄変動操作演出の実行可否抽選に非当選となった場合には、装飾図柄の変動態様が「非リーチ」となるよう構成されているが、本構成はあくまで一例であり、これには何ら限定されない。
そして、ステップ6630で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ6800の装飾図柄表示制御処理)に移行する。尚、ステップ6602でNoの場合には、次の処理(ステップ6800の装飾図柄表示制御処理)に移行する。
次に、図35は、図24でのステップ6800のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6802で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6802でYesの場合、ステップ6804で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動許可フラグをオフにする。次に、ステップ6806で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ6808で、装飾図柄表示制御手段2322は、演出一般情報一時記憶手段2324内の演出動作内容決定許可フラグをオンにする。そして、ステップ6810で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の変動速度を「高速」にて、演出表示手段2310上(特に、装飾図柄表示領域2311)で装飾図柄の変動を開始し、ステップ6820に移行する。尚、ステップ6802でNoの場合には、ステップ6820に移行する。
次に、ステップ6820で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6820でYesの場合、ステップ6822で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cを参照し装図変動態様が「図柄変動操作態様」であるか否かを判定する。ステップ6822でYesの場合、ステップ6824で、装図変動操作制御手段2328cは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の液晶指示領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6824でYesの場合、ステップ6826で、装図変動操作制御手段2328cは、監視関連情報一時記憶手段2327fに一時記憶されている、静電容量型センサ(液晶)430内において物体が最接近している領域及び静電容量型センサ(液晶)430と当該物体との接近度を参照し、当該物体が演出表示手段2310上(特に、装飾図柄表示領域2311)のいずれの表示エリアに最接近しているかを導出すると共に、当該導出した表示エリアと各装飾図柄列の表示エリア(表示座標)とを比較し、当該物体が最接近している図柄列を特定する。次に、ステップ6828で、装図変動操作制御手段2328cは、当該参照した接近度が「遠距離」であるか否かを判定する。ステップ6828でYesの場合、ステップ6830で、装図変動操作制御手段2328cは、当該特定された図柄列における装飾図柄の変動速度を「中速」に変更し、ステップ6850に移行する。他方、ステップ6828でNoの場合、ステップ6832で、装図変動操作制御手段2328cは、当該参照した接近度が「中距離」であるか否かを判定する。ステップ6832でYesの場合、ステップ6834で、装図変動操作制御手段2328cは、当該特定された図柄列における装飾図柄の変動速度を「低速」に変更し、ステップ6850に移行する。他方、ステップ6832でNoの場合(接近度が「近距離」の場合)、ステップ6836で、装図変動操作制御手段2328cは、当該特定された図柄列における装飾図柄を仮停止させ(以降変動しないように表示を固定し)、ステップ6850に移行する。尚、ステップ6824でNoの場合には、ステップ6850に移行する。
他方、ステップ6822でNoの場合(装図変動態様が「図柄変動操作態様」でない場合)、ステップ6840で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動態様に基づき予め定められた所定の停止タイミングに基づき、各図柄列の装飾図柄を仮停止(及び、必要に応じて変動速度を変更)し、ステップ6850に移行する。次に、ステップ6850で、装飾図柄表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から図柄確定表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ6850でYesの場合、ステップ6852で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶されている装飾図柄の停止図柄に基づき、演出表示手段2310上(特に、装飾図柄表示領域2311)にて装飾図柄を確定表示する。次に、ステップ6854で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ7000の演出動作内容決定処理)に移行する。尚、ステップ6820又はステップ6850でNoの場合には、次の処理(ステップ7000の演出動作内容決定処理)に移行する。
次に、図36は、図24でのステップ7000のサブルーチンに係る、演出動作内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ7002で、演出動作内容決定手段2325aは、演出一般情報一時記憶手段2324内の演出動作内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7002でYesの場合、ステップ7004で、演出動作内容決定手段2325aは、演出一般情報一時記憶手段2324内の演出動作内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ7008で、演出動作内容決定手段2325aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶されている装図変動態様を参照し、当該装図変動態様が「図柄変動操作態様」でないか否かを判定する。ステップ7008でYesの場合、ステップ7010で、演出動作内容決定手段2325aは、当該参照した装図変動態様に基づき演出動作内容決定用抽選テーブル2325aを参照(図37を参照)し、抽選によって演出パターンを決定して演出一般情報一時記憶手段2324に一時記憶する。次に、ステップ7020で、演出動作内容決定手段2325aは、当該決定された演出パターンに基づき、演出動作内容決定用抽選テーブル2325aを参照(図37を参照)し、演出画像再生タイミング、電飾動作開始タイミング、可動体役物動作開始タイミングを取得して演出一般情報一時記憶手段2324に一時記憶すると共に、再生すべき演出画像(画像種別)、電飾動作内容(動作パターン種別)、可動体役物動作内容(可動パターン種別)を取得して演出一般情報一時記憶手段2324に一時記憶する。次に、ステップ7022で、演出動作内容決定手段2325aは、演出一般情報一時記憶手段2324内の演出動作許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ7200の演出動作制御手段)に移行する。尚、ステップ7002又はステップ7008でNoの場合には、次の処理(ステップ7200の演出動作制御手段)に移行する。
次に、図38は、図24でのステップ7200のサブルーチンに係る、演出動作制御処理のフローチャートである。まず、ステップ7202で、演出動作制御手段2325は、演出一般情報一時記憶手段2324内の演出動作許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7202でYesの場合、ステップ7204で、演出動作制御手段2325は、演出一般情報一時記憶手段2324内の演出動作許可フラグをオフにする。次に、ステップ7206で、演出動作制御手段2325は、演出一般情報一時記憶手段2324内の演出動作実行中フラグをオンにする。次に、ステップ7208で、演出画像表示制御手段2325bは、演出一般情報一時記憶手段2324内にセットされた演出画像を、演出表示手段2310を駆使して演出表示装置2140上にて表示開始し、ステップ7210に移行する。尚、ステップ7202でNoの場合には、ステップ7210に移行する。
次に、ステップ7210で、演出動作制御手段2325は、演出一般情報一時記憶手段2324内の演出動作実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7210でYesの場合、ステップ7212で、可動体役物操作制御手段2328dは、可動体役物操作指示可能期間{例えば、可動体役物の動作開始タイミング直後からの所定期間(例えば、5秒)}内であるか否かを判定する。ステップ7212でYesの場合、ステップ7214で、可動体役物操作制御手段2328dは、可動体役物200の周辺に手をかざすよう遊技者へ操作指示を促す(演出表示手段2310上へのメッセージ表示、スピーカー114からの音声出力等により報知)。次に、ステップ7216で、可動体役物操作制御手段2328dは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の可動体役物指示領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7216でYesの場合、ステップ7218で、可動体役物操作制御手段2328dは、演出一般情報一時記憶手段2324内にセットされた可動体役物の動作内容に基づき、可動体役物200の駆動源(例えば、モータ、ソレノイド等)を励磁して駆動を開始し、ステップ7220に移行する。尚、ステップ7212又はステップ7216でNoの場合には、ステップ7220に移行する。
次に、ステップ7220で、電飾操作制御手段2328eは、電飾操作指示可能期間{例えば、電飾動作の動作開始タイミング直後からの所定期間(例えば、5秒)}内であるか否かを判定する。ステップ7220でYesの場合、ステップ7222で、電飾操作制御手段2328eは、電飾ランプ190の周辺に手をかざすよう遊技者へ操作指示を促す(演出表示手段2310上へのメッセージ表示、スピーカ114からの音声出力等により報知)。次に、ステップ7224で、電飾操作制御手段2328eは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の電飾指示領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7224でYesの場合、ステップ7226で、電飾操作制御手段2328eは、演出一般情報一時記憶手段2324内にセットされた電飾動作内容に基づき、電飾ランプ190の点灯・点滅動作を開始し、ステップ7228に移行する。尚、ステップ7220又はステップ7224でNoの場合には、ステップ7228に移行する。
次に、ステップ7228で、演出動作制御手段2325は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cを参照し、装飾図柄が確定表示されたか否かを判定する。ステップ7228でYesの場合、ステップ7230で、演出動作制御手段2325は、演出一般情報一時記憶手段2324内の演出動作実行中フラグをオフにし、次の処理(ステップ7400の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ7210又はステップ7228でNoの場合には、次の処理(ステップ7400の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、図39は、図24でのステップ7400のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ7402で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ7402でYesの場合、ステップ7404で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ7404でYesの場合、ステップ7406及びステップ7408で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当り開始表示を行い、ステップ7412に移行する。尚、ステップ7402でNoの場合には、ステップ7412に移行する。
次に、ステップ7412で、演出表示制御手段2320は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置2140上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。次に、ステップ7414で、演出表示制御手段2320は、特別遊技終了後の遊技状態報知演出に係る実行条件{例えば、装飾図柄の停止図柄から特別遊技後の遊技状態が推測困難(本例では、装飾図柄の停止図柄が偶数図柄の当り図柄)であって、特定のラウンド(例えば、3ラウンド)の実行中である}を充足したか否かを判定する。ステップ7414でYesの場合、ステップ7500で、演出表示制御手段2320は、後述する遊技状態報知演出制御処理を実行し、ステップ7416に移行する。他方、ステップ7414でNoの場合には、ステップ7416に移行する。次に、ステップ7416で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ7416でYesの場合、ステップ7418で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2140上で、大当り終了表示を行う。次に、ステップ7420で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ5100の近接物体位置情報受信処理)に移行する。尚、ステップ7404又はステップ7416でNoの場合には、次の処理(ステップ5100の近接物体位置情報受信処理)に移行する。
次に、図40は、図39でのステップ7500のサブルーチンに係る、遊技状態報知演出制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態における遊技状態報知演出とは、特別遊技終了後の遊技状態を報知し得る演出であって、遊技者による電飾ランプ190の操作内容に基づき、当該遊技状態の報知可否を決定する演出である。尚、以下に示す遊技状態報知演出は、「演出種別1」及び「演出種別2」の二種類のみであるが、これら種類に何ら限定されるものではない。
まず、ステップ7502で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、遊技状態報知演出の「演出種別1」に係る実行条件を充足したか否か、換言すれば、「演出種別1」及び「演出種別2」の内の「演出種別1」が選択実行されているかを判定する。ここで、当該選択実行するための実行条件については特に限定されず、例えば、サブ入力ボタン300の操作内容(遊技者による選択操作内容)に基づき、「演出種別1」及び「演出種別2」のいずれかを実行するよう構成してもよいし、所定の抽選にて決定する(例えば、確率変動大当りの場合には、「演出種別2」が選択され易い)よう構成してもよい。ステップ7502でYesの場合、ステップ7510で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、左右どちらかの電飾ランプ190(前述の「領域3」又は「領域4」のいずれか)に手をかざすよう遊技者へ操作指示を促す(演出表示手段2310上へのメッセージ表示、スピーカ114からの音声出力等により報知)。尚、当該操作指示と併せて、演出内容(遊技者が操作指示した方の電飾ランプ190が点灯すれば、確率変動大当りである旨の説明)を報知するよう構成してもよい。次に、ステップ7512で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、操作指示可能期間中{例えば、当該報知後からの所定期間(例えば、5秒)内}であるか否かを判定する。ステップ7512でYesの場合、ステップ7514で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の電飾指示領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7514でYesの場合、ステップ7516で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、当該特別遊技が確率変動大当りであるか否かを判定する。ステップ7516でYesの場合、ステップ7518で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、監視関連情報一時記憶手段2327fを参照し、操作指示があった方の電飾ランプ190を点灯させて、呼び出し元の処理フローへ復帰する。他方、ステップ7516でNoの場合、ステップ7520で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、監視関連情報一時記憶手段2327fを参照し、操作指示がなかった方の電飾ランプ190を点灯させて、呼び出し元の処理フローへ復帰する。尚、ステップ7512又はステップ7514でNoの場合には、呼び出し元の処理フローへ復帰する。
他方、ステップ7502でNoの場合(「演出種別2」が選択実行されている場合)、ステップ7540で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、ステップ7542乃至ステップ7546で実行される演出内容の説明処理が実行中であるか否かを判定する。ステップ7540でYesの場合、ステップ7542で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、演出内容の説明処理1{演出表示装置2140上にて、所定枚数(例えば、9枚)のカード画像を伏せた状態で表示した後、所定の順番でカード画像がめくれる演出}を実行する。次に、ステップ7544で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、演出内容の説明処理2(演出表示装置2140上にて、再度カード画像を伏せた状態に戻す演出)を実行する。次に、ステップ7546で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、演出内容の説明処理3(演出表示装置2140上にて、いずれかのカード画像の表示領域に手をかざすよう遊技者に操作指示する演出であり、併せて、所定の順番通りにカード画像を指定すれば確率変動大当りであるか否かを報知する旨を説明してもよい)を実行し、呼び出し元の処理フローへ復帰する。他方、ステップ7540でNoの場合、ステップ7550で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、操作指示可能期間中{例えば、当該演出内容の説明処理後からの所定期間(例えば、10秒)内}であるか否かを判定する。ステップ7550でYesの場合、ステップ7552で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、監視関連情報一時記憶手段2327f内の液晶指示領域物体接近フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7552でYesの場合、ステップ7554で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、監視関連情報一時記憶手段2327fに一時記憶されている、静電容量型センサ(液晶)430内において物体が最接近している領域及び静電容量型センサ(液晶)430と当該物体との接近度を参照し、当該物体が演出表示手段2310上のいずれの表示エリアに最接近しているかを導出すると共に、当該導出した表示エリアと各カード画像の表示エリア(表示座標)とを比較し、当該物体が最接近しているカード画像を特定した上、当該特定されたカード画像がめくれる表示を実行する。次に、ステップ7556で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、ステップ7554の実行結果に基づき、所定の順番通り(演出内容の説明処理1における所定の順番通り)に、すべてのカード画像が選択されたか否かを判定する。ステップ7556でYesの場合、ステップ7558で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、当該特別遊技が確率変動大当りであるか否かを判定する。ステップ7558でYesの場合、ステップ7556で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態へ移行する旨を報知し、呼び出し元の処理フローへ復帰する。他方、ステップ7558でNoの場合、ステップ7562で、遊技状態報知操作制御手段2328fは、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態へ移行しない旨を報知し、呼び出し元の処理フローへ復帰する。尚、ステップ7550、ステップ7552又はステップ7556でNoの場合には、呼び出し元の処理フローへ復帰する。
(作用)
以上のように構成することで、本実施形態におけるぱちんこ遊技機によれば、扉ユニット108を構成する枠体へ静電容量シート410が取り付けられており、遊技盤120(特に、遊技領域120a)を構成する部材へ静電容量シート420が取り付けられており、演出表示装置2140の表示面には、静電容量シート430が取り付けられており、球皿ユニット107を構成する部材(特に、当て板107b)へ静電容量シート440が取り付けられているため、ぱちんこ遊技機が遊技者と正対する略全ての面が、いずれかの静電容量シートによってカバーされることとなる。そして、静電容量型センサとして機能する静電容量シートは、非接触の状態にて近接する物体を検出することが可能である。よって、遊技者側からぱちんこ遊技機側へ接近する物体を効率良く検出することが可能となり、以て、ぱちんこ遊技機のセキュリティ性や操作性を向上させることができるという効果を奏する。
また、本実施形態におけるぱちんこ遊技機によれば、コントローラ4000は、電圧変位量に係る所定の基準値(閾値)と複数のX軸電極432X及び複数のY軸電極432Yから出力された電圧変位量とに基づき、センシビティと有効電極の電極間距離を動的に切り替えながら物体の三次元座標を特定するよう構成されている。よって、物体と電極層432との間の距離が近距離、中距離、遠距離のいずれの場合においても、物体の検出方法を適切に切り替えることで、物体の存在を確実に検出することができる結果、ぱちんこ遊技機のセキュリティ性や操作性を更に向上させることができるという効果を奏する。
また、本実施形態におけるぱちんこ遊技機によれば、静電容量型センサ(枠部)410(静電容量シート410)及び静電容量型センサ(下部)440(静電容量シート440)内の不正領域において、当該不正領域周辺において物体が所定期間継続して近接している場合には、不正行為が行われている可能性が高いと判定するよう構成されているため、例えば、ぱちんこ遊技機を構成する各部材の間隙等から不正器具が挿入された場合には、効率良く検出することが可能である。よって、ぱちんこ遊技機のセキュリティ性を更に向上させることができるという効果を奏する。
また、本実施形態におけるぱちんこ遊技機によれば、静電容量型センサ(遊技盤)420(静電容量シート420)内の遊技部材配置領域において、所定のトレースパターンとの整合性(類似性)チェックの結果、整合性(類似性)がある場合には、不正行為が行われている可能性が高いと判定するよう構成されているため、例えば、遊技機外部から不正器具(例えば、磁石やソレノイド)を用いて、各種入賞口への不正な入球を促す不正行為が行われた場合には、効率良く検出することが可能である。よって、ぱちんこ遊技機のセキュリティ性を更に向上させることができるという効果を奏する。
また、本実施形態におけるぱちんこ遊技機によれば、静電容量型センサ(下部)440(静電容量シート440)及び静電容量型センサ(ボタン)450(静電容量シート450)内の操作部材配置領域において、当該操作部材配置領域周辺において物体が近接している場合には、遊技者による操作行為が行われようとしていると判定するよう構成されている。よって、ぱちんこ遊技機の操作性を更に向上させることができるという効果を奏する。
また、本実施形態におけるぱちんこ遊技機によれば、静電容量型センサ(遊技盤)420(静電容量シート420)内の指示領域において、当該指示領域周辺において物体が近接している場合には、遊技者による指示行為が行われていると判定するよう構成されている。また、近接する物体が複数存在する場合には、いずれの領域に物体が最接近しているかを判別可能に構成されているため、遊技者の身体動作(例えば、身振り手振り、指し示す動作、等)による演出指示行為が行われた場合、遊技者が意図している演出指示行為のみを効率良く抽出することが可能となる。よって、ぱちんこ遊技機の操作性を更に向上させることができるという効果を奏する。更に、静電容量型センサ(遊技盤)420(静電容量シート420)には、遊技部材配置領域と指示領域とが併設されているため、一の静電容量型センサによって、不正行為の検出及び演出指示行為の検出という異なる検出機能を併せ持たせることができるという効果を奏する。
また、本実施形態におけるぱちんこ遊技機によれば、静電容量型センサ(液晶)430(静電容量シート430)内の指示領域において、当該指示領域周辺において物体が近接している場合には、遊技者による演出指示行為が行われていると判定するよう構成されている。また、近接する物体が複数存在する場合には、いずれの領域に物体が最接近しているかを判別可能に構成されているため、遊技者の身体動作(例えば、身振り手振り、指し示す動作、等)による演出指示行為が行われた場合、遊技者が意図している演出指示行為のみを効率良く抽出することが可能となる。よって、ぱちんこ遊技機の操作性を更に向上させることができるという効果を奏する。また、ぱちんこ遊技機の構成によっては、演出表示装置2140の表示面と遊技者(特に、演出指示行為が行われている身体部位)との対峙距離が離間(例えば、10cm以上)してしまうことが担保されてしまい得る状況下であっても、遊技者による演出指示行為を効率良く検出することが可能である。
尚、本実施形態では、ぱちんこ遊技機について例示しているが、回胴式遊技機(いわゆる、スロットマシン)においても同様に適用することが可能である。そこで、適用例について説明する前に、回胴式遊技機の特徴(概略)を説明する。
次に、図41を参照しながら、本実施形態に係る回胴式遊技機の前面側の基本構造を説明する。まず、回胴式遊技機1は、主に遊技機枠と遊技機枠内に設置されたリールユニットで構成される。以下、これらを順に説明する。
次に、回胴式遊技機1の遊技機枠は、外枠10、扉(ドア)100、メダル受け皿104、を含む。まず、外枠10は、回胴式遊技機1を設置すべき位置に固定するための枠体である。次に、扉100は、外枠10の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠10に開閉可能に取り付けられる。ここで、図示しないが、外枠10と扉100との接合部には、扉100の開閉状態を検出可能なセンサ(扉開閉センサ)が設けられている。また、扉100には鍵穴106が設けられており、鍵穴106の形状と整合するキー(ドアキー)を鍵穴106に差し込む{加えて、所定の方向(例えば、時計回り)にひねる}ことで、扉100を開放状態とすることが可能となる。更に、本実施形態においては、ドアキーを鍵穴106に差し込む{加えて、所定の方向(例えば、反時計回り)にひねる}ことで、エラー状態を解除することができるよう構成されている。次に、メダル受け皿104は、放出口108から放出された遊技媒体(遊技メダル、或いは単にメダルと呼ぶことがある)の受け皿である。
次に、扉100は、遊技状態を視認可能にするための機構、遊技媒体の入力を可能にするための機構、リールユニットを操作するための機構、等を含む。具体的には、遊技状態を視認可能にするための機構として、リール窓110、投入数表示灯202、操作状態表示灯204、特別遊技状態表示装置206、払出数表示装置208、貯留数表示装置210等が取り付けられている。また、遊技媒体の入力を可能にするための機構として、メダル投入口2150、ベットボタン2130が取り付けられている。そして、リールユニットを操作するための機構として、スタートレバー2140、停止ボタンユニット2120が取り付けられている。以下、各要素について詳述する。
<遊技状態を視認可能にするための機構>
次に、リール窓110は、扉100の一部を構成する合成樹脂等によって形成された透明な部材であり、リール窓110を通して遊技機枠内に設置されたリールユニットを視認可能に構成されている。また、投入数表示灯202は、LEDによって構成されており、現在ベット(一の遊技を開始するために必要な遊技メダルを投入すること)されているメダル数と同数のLEDが点灯するよう構成されている。また、操作状態表示灯204は、LEDによって構成されており、現在の操作状態(メダル受付可否状態、再遊技入賞状態、遊技開始ウェイト状態等)に応じて点灯・消灯するよう構成されている。また、特別遊技状態表示装置206は、7セグメントディスプレイによって構成されており、特別遊技状態中において払出された払出数の総数が表示されるよう構成されている。また、払出数表示装置208は、7セグメントディスプレイによって構成されており、現在払出されている遊技メダル数が表示されるよう構成されている。また、貯留数表示装置210は、7セグメントディスプレイによって構成されており、遊技者の持ち球として遊技機内に貯留されているメダル数の総数が表示されるよう構成されている。
<遊技媒体の入力を可能にするための機構>
次に、メダル投入口2150は、遊技メダルの投入口であり、メダル受付可能状態である状況下において当該投入口に投入された遊技メダルは遊技機枠内部へと誘導される。また、遊技機枠内部にはメダル投入検出部2151(不図示)が設けられており、当該遊技機枠内部へと誘導された遊技メダルをベットされたメダルとして検出する。また、ベットボタン2130は、遊技者によって操作可能に構成されており、当該操作によって貯留されているメダルをベットすることができるよう構成されている。
<リールユニットを操作するための機構>
次に、スタートレバー2140は、遊技者によって操作可能に構成されており、当該操作によってリールユニットの動作を開始可能に構成されている。また、停止ボタンユニット2120は、遊技者によって操作可能な左リール停止ボタン2121、中リール停止ボタン2122、右リール停止ボタン2123を備えており、夫々の停止ボタンを操作することによってリールユニットの動作を順次停止可能に構成されている。
次に、回胴式遊技機1のリールユニットは、主リールユニット2110と主リールユニット2110の駆動源(ステッピングモータ等)とを備えている。また、主リールユニット2110は、左リール部2111、中リール部2112、右リール部2113を備えている。ここで、夫々のリール部は合成樹脂等により形成され、当該リール部の外周上(リール帯上)には複数の図柄が描かれている。そして、スタートレバー2140及び停止ボタンユニット2120における各停止ボタンの操作に基づき、夫々のリール部の回転動作及び停止動作を可能とするよう構成されている。また、図示しないが、左リール部2111、中リール部2122及び右リール部2113の内部にはLED(以下、リールバックライトと呼ぶことがある)が設けられており、当該LEDが点灯した際にはリール部外周を透過した光によって、リール部外周が点灯したように視認できるよう構成されている。
<その他の機構>
また、回胴式遊技機1の遊技機枠の内外には、遊技の興趣性を高めるための機構として、液晶ディスプレイ400、遊技効果(電飾)ランプ800、スピーカ900等が設けられている。
ここで、本実施形態においては、遊技機枠の一部を構成する部材として、合成樹脂等によって形成された部材である、上パネル310と、下パネル300と、が設けられている。また、上パネル310の裏側には陰極管311が設けられており、陰極管311を光源とした上パネル310を透過した光によって、上パネル310部に描かれたデザイン物が視認容易となるよう構成されている。また、下パネル300の裏側には陰極管301が設けられており、陰極管301を光源とした下パネル300を透過した光によって、下パネル300部に描かれたデザイン物が視認容易となるよう構成されている。更に、リール窓110の上部には、陰極管312が設けられており、陰極管312を光源とした主リールユニット2110の表面を反射した光によって、主リールユニット2110における各リール部の外周上に描かれた図柄が視認容易となるよう構成されている。
このように構成された回胴式遊技機において、ぱちんこ遊技機について例示した静電容量型センサとして機能する静電容量シートを取り付け、セキュリティ性や操作性を向上させるよう構成することができる。尚、以下の説明において、鉤括弧にて示される構成要素は、本実施形態にて説明した、ぱちんこ遊技機における構成要素を意味している。
即ち、図42(左側が正面図、右側が分解図)に示されるように、液晶ディスプレイ400の表示面にて「静電容量シート430」を取り付け、「静電容量型センサ(液晶)430」として機能させることで、遊技者の身体動作(例えば、身振り手振り、指し示す動作、等)による演出指示行為が行われた場合、当該演出指示行為に基づき演出動画像を変化させるよう構成することができる。また、リール窓110にて演出動画像を表示可能に構成されていた場合には、同様にリール窓110の後面(遊技者視点)にて「静電容量シート430」を取り付け、「静電容量型センサ(液晶)430」として機能させることで、遊技者の身体動作による演出指示行為が行われた場合、当該演出指示行為に基づき演出動画像を変化させるよう構成することができる。
また、ベットボタン2130が「サブ入力ボタン300」として機能するよう構成されていたり、ベットボタン2130付近にて「サブ入力ボタン300」が操作部材として設けられている場合には、当該操作部材の設置面の裏側にて「静電容量シート450」を取り付け、「静電容量型センサ(ボタン)450」として機能させることで、当該操作部材配置領域周辺において物体が近接している場合には、遊技者による操作行為が行われようとしていると判定するよう構成することができる。
また、上パネル310に「遊技効果(電飾)ランプ190」や「可動体役物200」に相当する部材が設けられており、演出動画像と連動して動作するよう構成されていた場合には、当該操作部材の設置面の裏側にて「静電容量シート420」を取り付け、「静電容量型センサ(遊技盤)420」として機能(特に、指示領域である「領域1」〜「領域4」に係る機能)させることで、当該指示領域周辺において物体が近接している場合には、遊技者による指示行為が行われていると判定するよう構成することができる。
そして、下パネル300の後面(遊技者視点)にて「静電容量シート440」を取り付け、「静電容量型センサ(下部)440」として機能させる(又は、「静電容量シート410」を取り付け、「静電容量型センサ(枠部)410」として機能させる)ことで、下パネル300の設置領域を不正領域として扱うことができ、当該不正領域周辺において物体が所定期間継続して近接している場合には、不正行為が行われている可能性が高いと判定するよう構成することができる。特に、回胴式遊技機においては、下パネル300の設置領域の後方には、遊技媒体の入出を管理する機構(ホッパー、セレクター等)や電源ユニット(及び設定変更ユニット)等の不正行為が行われやすい機構(部材)が集中して設置されているため、これら機構(部材)への不正アクセスを検出する感度を高めておくことが好適である。
(まとめ)
以上、ぱちんこ遊技機及びスロットマシンについて例示したが、本実施形態の要点としては以下の通りである。
本態様(1)に係る遊技機(例えば、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機)は、
検出すべき対象物の三次元位置を検出するセンサであって、対象物とセンサとが接触している接触位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離未満である近距離位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離以上であって第二の距離未満である遠距離位置とが少なくとも存在する状況下、対象物とセンサとが接触位置、近距離位置及び遠距離位置のいずれにあっても、対象物の三次元位置を特定可能な近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)と、
近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)からの前記三次元位置に係る情報を入力する三次元位置情報入力部(例えば、近接物体位置情報受信手段2326)と、
三次元位置情報入力部(例えば、近接物体位置情報受信手段2326)から入力された情報に基づき、遊技機を構成する部位のいずれに前記対象物が近接しているかを判定する近接物体存在位置判定部(例えば、物体接近監視制御手段2327)と、
少なくとも遊技の進行又は遊技の結果のいずれか一方を演出として出力可能な演出装置(例えば、演出表示装置2140、可動体役物200、遊技効果ランプ190)と、
演出装置に出力される前記演出の内容を決定する演出制御部(例えば、演出表示制御手段2320)と
を備え、
演出制御部(例えば、演出表示制御手段2320)は、
演出装置(例えば、演出表示装置2140、可動体役物200、遊技効果ランプ190)に出力されている出力体の出力態様を変化させる出力態様変化制御手段(例えば、装図変動操作制御手段2328d、可動体役物操作制御手段2328d、電飾操作制御手段2328e)
を備えており、
出力態様変化制御手段(例えば、装図変動操作制御手段2328d、可動体役物操作制御手段2328d、電飾操作制御手段2328e)は、近接物体存在位置判定部(例えば、物体接近監視制御手段2327)により前記部位の内の所定の部位に前記対象物が近接していると判定された場合、前記出力体の出力態様を前記三次元位置に係る情報に応じて変化させる
ことを特徴とする遊技機である。
本態様(1)に係る遊技機によれば、検出対象となる対象物の検出感度を高め、遊技機に接触しなくても、多彩なインタラクティブ性を有する遊技機を提供することができるのである。
本態様(2)に係る遊技機(例えば、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機)は、
検出すべき対象物の三次元位置を検出するセンサであって、対象物とセンサとが接触している接触位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離未満である近距離位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離以上であって第二の距離未満である遠距離位置とが少なくとも存在する状況下、対象物とセンサとが接触位置、近距離位置及び遠距離位置のいずれにあっても、対象物の三次元位置を特定可能な近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)と、
近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)からの前記三次元位置に係る情報を入力する三次元位置情報入力部(例えば、近接物体位置情報受信手段2326)と、
三次元位置情報入力部(例えば、近接物体位置情報受信手段2326)から入力された情報に基づき、遊技機を構成する部位のいずれに前記対象物が近接しているかを判定する近接物体存在位置判定部(例えば、物体接近監視制御手段2327)と、
近接物体存在位置判定部(例えば、物体接近監視制御手段2327)による判定結果に基づき、前記部位の内の第一の部位に前記対象物が近接していると判定された場合には異常と判定する一方、前記部位の内の第一の部位とは異なる第二の部位に前記対象物が近接していると判定した場合には正常と判定する正否判定部(例えば、不正領域内監視制御手段2327a或いは演出指示領域内監視制御手段2327d)と、
正否判定部(例えば、不正領域内監視制御手段2327a或いは演出指示領域内監視制御手段2327d)により異常と判定された場合には、異常である旨を報知し得る報知制御を実行可能な異常報知制御手段(例えば、不正領域内監視制御手段2327)と、
少なくとも遊技の進行又は遊技の結果のいずれか一方を演出として出力可能な演出装置(例えば、演出表示装置2140、可動体役物200、遊技効果ランプ190)と、
演出装置(例えば、演出表示装置2140)に出力される前記演出の内容を決定する演出制御部(例えば、演出表示制御手段2320)と
を備え、
演出制御部(例えば、演出表示制御手段2320)は、
演出装置(例えば、演出表示装置2140、可動体役物200、遊技効果ランプ190)に出力されている出力体の出力態様を変化させる出力態様変化制御手段(例えば、装図変動操作制御手段2328d、可動体役物操作制御手段2328d、電飾操作制御手段2328e)
を備えており、
出力態様変化制御手段(例えば、装図変動操作制御手段2328d、可動体役物操作制御手段2328d、電飾操作制御手段2328e)は、所定条件下にて正否判定部(例えば、演出指示領域内監視制御手段2327d)により正常と判定された場合、前記出力体の出力態様を前記三次元位置に係る情報に応じて変化させる
ことを特徴とする遊技機である。
本態様(2)に係る遊技機によれば、検出対象となる対象物の検出感度を高め、対象物が遊技機に接触するよりも事前に、不正を検知可能となり、従来技術よりも格段に不正行為を抑止することが可能な遊技機を提供することができるのである。
本態様(3)に係る遊技機(例えば、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機)は、
演出装置(例えば、演出表示装置2140、可動体役物200、遊技効果ランプ190)は、画像を表示可能な表示装置(例えば、演出表示装置2140)であって、
近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)は、前記表示装置(例えば、演出表示装置2140)の表示領域に対応する前方投影仮想面のいずれに前記対象物が存在するかを検出可能な位置に配置されている
ことを特徴とする遊技機である。
本態様(3)に係る遊技機によれば、表示装置などの演出出力装置に対応する前方仮想投影面のいずれに前記対象物が存在するかを検出可能な位置に配置すれば、演出装置と遊技者の操作とを連動させた今までにないインタラクティブ性を有する遊技機を提供することができるのである。
本態様(4)に係る遊技機(例えば、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機)は、
遊技機は、少なくとも二つのユニット部品(例えば、外枠ユニット102、前枠ユニット104、透明板ユニット106、扉ユニット108、球皿ユニット107)を組み付けられて構成される状況下、当該二つのユニット部品が遊技に供する状態に整合組み付けされた状態であっても間隙が形成され得るよう構成され、遊技機が遊技に供する状態において、前記対象物は遊技者側から当該間隙に対してアクセス可能に構成されており、
近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)は、前記間隙に対して前記対象物が近接したことを検出可能となる位置に配置されていると共に、
正否判定部(例えば、不正領域内監視制御手段2327a或いは演出指示領域内監視制御手段2327d)は、前記間隙を前記第一の部位として判定する
ことを特徴とする遊技機である。
本態様(4)に係る遊技機によれば、二つのユニット部品が遊技に供する状態に整合組み付けされる上で生じる間隙に対して前記対象物が近接したことを検出可能となる位置に配置されていると共に、正否判定部は、前記間隙を前記第一の部位として判定するように構成しておけば、隙間からの不正侵入に対して的確に不正の判定を行うことが可能となる。更に、二つのユニット部品が遊技に供する状態に整合組み付けされる上で生じる間隙に対して前記対象物が近接したことを検出可能となる位置に配置されていると共に、正否判定部は、前記間隙を前記第一の部位として判定するように構成しておけば、隙間からの不正侵入に対して的確に不正の判定を行うことが可能となる。
本態様(5)に係る遊技機(例えば、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機)は、
遊技機は、少なくとも二つのユニット部品(例えば、外枠ユニット102、前枠ユニット104、透明板ユニット106、扉ユニット108、球皿ユニット107)を組み付けられて構成される状況下、当該二つのユニット部品が遊技に供する状態に整合組み付けされた状態であっても間隙が形成され得るよう構成され、遊技機が遊技に供する状態において、前記対象物は遊技者側から当該間隙に対してアクセス可能に構成されており、
近接検知型センサ(例えば、静電容量型センサ410〜450を含む近接検知型センサ制御基板4000)は、前記間隙に対して前記対象物が近接したことを検出可能となる位置に配置されていると共に、
正否判定部(例えば、不正領域内監視制御手段2327a或いは演出指示領域内監視制御手段2327d)は、前記間隙を前記第一の部位として判定することに加え、
異常報知手段(例えば、不正領域内監視制御手段2327)は、
正否判定部(例えば、不正領域内監視制御手段2327a)により異常と判定された場合であって、前記間隙に対して前記対象物が第一の距離まで近接したことが検知されたことを契機として第一の異常報知を実行し、前記間隙に対して前記対象物が第一の距離よりも更に短い第二の距離まで近接したことが検知されたことを契機として第一の異常報知とは異なる第二の異常報知を実行する
ことを特徴とする遊技機である。
本態様(5)に係る遊技機によれば、正否判定部により異常と判定された場合であって、前記間隙に対して前記対象物が第一の距離まで近接したことが検知されたことを契機として第一の異常報知を実行し、前記間隙に対して前記対象物が第一の距離よりも更に短い第二の距離まで近接したことが検知されたことを契機として第一の異常報知とは異なる第二の異常報知を実行するようにしておけば、不正アクセスを実行する前段階から警告報知がなされるため、当該報知に基づいて監視カメラをズームさせたり、係員を急行させることができるため、実際に不正を行っている瞬間を捉えることが可能なる。
本態様(6)に係る遊技機(例えば、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機)は、
近接検知型センサは、
複数の電極(例えば、X軸電極432X、Y軸電極432Y)により前記対象物の三次元位置を検出するセンサであって、
複数の電極の内の少なくとも一つから得られる取得値(例えば、周波数や電圧)に基づき、当該複数の電極の内から当該取得値に基づき決定される間隔で配置された電極を、前記対象物の三次元位置を検出するための電極として選択する選択手段(例えば、近接検知型センサ制御基板4000)と、
前記取得値に基づき、前記電極の検知感度を、選択された前記電極の間隔が狭い場合には小さくなるようにし、選択された前記電極の間隔が広い場合には大きくなるようにして、選択された前記電極に応じた検知感度に調整する検知感度調整手段(例えば、近接検知型センサ制御基板4000)と
を備える
ことを特徴とする遊技機である。
本態様(6)に係る遊技機によれば、近接検知型センサに複数の電極により前記対象物の三次元位置を検出するセンサを利用し、複数の電極の内の少なくとも一つから得られる取得値に基づき、当該複数の電極の内から当該取得値に基づき決定される間隔で配置された電極を、対象物の三次元位置を検出するための電極として選択する選択手段と、取得値に基づき、電極の検知感度を、選択された電極の間隔が狭い場合には小さくなるようにし、選択された前記電極の間隔が広い場合には大きくなるようにして、選択された前記電極に応じた検知感度に調整する検知感度調整手段とを備えてもよく、このような構成により、検出物体の近接度合いに応じて適切な検知を行うことが可能となる。
(変更例)
また、隣接するCRユニットや各台計数機等周辺機器へのアクセス(不正行為)についての概要チェックを行うこともでき、その場合には、当該チェック情報に基づいて遊技機から警告報知を行ってもよいし、遊技機にて貸し出し要求信号について所定の制限{例えば、貸し出し時間を遅延させる、過剰な貸し出し要求を強制的にキャンセルする、遊技機の接続用信号(レディ信号・準備完了信号等)を非接続状態にする等}を課すよう制御してもよい。
また、スロットマシンにおけるメイン基板から送信される遊技操作信号に近似する操作(例えば、ベットボタン2130の操作によるベット行為が行われようとしている事象)を静電容量センサ(例えば、「静電容量シート450」)で検出し、当該操作に基づいて事前の演出準備を行ったり(例えば、ゲーム終了時に実行されている演出の切り替え準備又は切り替え実行)、動作コンペア(メイン基板からの信号とサブ制御基板独自の概略操作とが略一致するか)を行い、大幅な乖離をした場合には、警告報知(遊技者に直接報知するのではなく、遊技場運営者側に報知する形態が望ましい)を行ってもよい。
更に、本実施形態以外からの多々の変更が考えられる。例えば、本実施形態では、近接する物体との距離に関する測定を主に説明したが、静電容量を検出した点の多少によって、近接する物体の大きさを測定し、予め設定した範囲データから所定の物体外形であることを前提として演出変更のトリガとしたり、不正検出の基準値を変更したりすることも可能である。
また、本実施形態では、静電容量シートの取り付け形状として、基本的に遊技機と並行となる面(遊技機設置面を基準とした垂直面)を中心に貼り付ける例を示しているが、当該並行となる面に対して貼り付けられたある静電容量シートに対して、当該ある静電容量シートと直交面となるように異なる静電容量シートを貼り付けておき、双方の静電容量シートからの情報を活用して、距離精度(三次元位置の検出精度)を高めることも可能である。具体的には、「静電容量シート420」や「静電容量シート430」の情報に加え、「静電容量シート450」の情報を加味することで、「静電容量シート420」や「静電容量シート430」単体の情報で生じた増幅による測定誤差を、「静電容量シート450」の入力情報により補正する方法が考えられる。
また、本実施形態では、サブメイン制御基板2320が、近接検知型センサ制御基板4000からのすべての変化データを受信して判定処理を実施していたが、サブメイン制御基板2320が定期的に必要な箇所の変化データ(例えば、「領域1」及び「領域2」といったように、近接する物体の検出範囲を限定した三次元位置情報)を要求し、当該要求に基づき近接検知型センサ制御基板4000から変化データを出力するよう構成してもよく、その場合には、比較用のデータを近接検知型センサ制御基板4000にて保持して判断し(例えば、「領域1」及び「領域2」のいずれに物体が最接近しているかを判断し)、その結果をサブメイン制御基板2320に出力するようにすることも可能である。このように構成することで、サブメイン制御基板側の処理負担を低減させることができる。
更に、本実施形態では、静電容量シートを遊技機の前面側(遊技者側)からの不正対応並びに演出入力として主に利用していたが、遊技機の後面側(遊技場設備側)からの不正対応として、静電容量シートを遊技機背面{例えば、前枠の防護カバー104b−1(図2参照)}に設けてもよい。また、外枠ユニット102の左右側枠(例えば、左枠杆102aや右枠杆102bの内面)や前枠ユニット104側部(同様に、枠の内面)、扉ユニット(ガラス扉)108の左右膨出部(同様に、扉枠108cの内面)等にて、遊技機左右方向と直交するように静電容量シートを設けて物体の近接検出を行ってもよい。なお、当該直交面にて静電容量シートを配置する際には、二つの直交面が対向するよう(例えば、左枠杆102a及び右枠杆102bの内面、或いは、扉枠108cの左右両内面)に設けておき、当該二つの直交面に設けられた双方の静電容量シートからの入力データを活用することで、検知精度を高めることが可能となる。
102 外枠ユニット、104 前枠ユニット
106 透明板ユニット、108 扉ユニット
107 球皿ユニット、110 上球皿
112 下球皿、116 発射ハンドル
114 スピーカ、122 外レール
124 内レール、120 遊技盤
120a 遊技領域、192 センター飾り
142 アウト口、200 可動体役物
4000 近接検知型センサ制御基板(コントローラ)
410 静電容量型センサ(枠部)、420 静電容量型センサ(遊技盤)
430 静電容量型センサ(液晶)、440 静電容量型センサ(下部)
450 静電容量型センサ(ボタン)、432 電極層
432X X軸電極、432Y Y軸電極
1000 主制御装置、1100 遊技制御手段
1110 入球判定手段、1111 第1主遊技始動口入球判定手段
1112 第2主遊技始動口入球判定手段、1113 補助遊技入球口入球判定手段
1120 乱数取得判定実行手段、1121 第1主遊技乱数取得判定実行手段
1122 第2主遊技乱数取得判定実行手段、1123 補助遊技乱数取得判定実行手段
1130 保留制御手段、1131 第1主遊技図柄保留手段
1131a 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1132 第2主遊技図柄保留手段
1132a 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1133 補助遊技図柄保留手段
1133a 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段、1135 当否抽選手段
1135a 特別遊技移行決定手段、1135b 当否抽選用テーブル
1135b−1 第1主遊技用当否抽選テーブル、1135b−3 第2主遊技用当否抽選テーブル
1140 図柄内容決定手段、1141 第1主遊技内容決定手段
1141a 第1主遊技内容決定用抽選テーブル、1142 第2主遊技内容決定手段
1142a 第2主遊技内容決定用抽選テーブル、1143 補助遊技内容決定手段
1143a 補助遊技内容決定用抽選テーブル、1150 表示制御手段
1151 第1主遊技図柄制御手段、1151a 第1主遊技図柄変動時間管理手段
1151a−1 第1主遊技図柄変動管理用タイマ、1152 第2主遊技図柄制御手段
1152a 第2主遊技図柄変動時間管理手段、1152a−1 第2主遊技図柄変動管理用タイマ
1154 主遊技図柄保留解除制御手段、1153 補助遊技図柄制御手段
1153a 補助遊技図柄変動時間管理手段、1153a−1 補助遊技図柄変動管理用タイマ
1160 電動役物開閉制御手段、1161 条件判定手段
1162 開放タイマ、1170 特別遊技制御手段
1171 条件判定手段、1172 特別遊技内容決定手段
1172a 特別遊技内容参照テーブル、1173 特別遊技実行手段
1174 特別遊技時間管理手段、1174a 特別遊技用タイマ
1180 特定遊技制御手段、1181 特定遊技終了条件判定手段
1181a 時短回数カウンタ、1190 遊技状態一時記憶手段
1191 第1主遊技状態一時記憶手段、1191a 第1フラグ一時記憶手段
1191b 第1主遊技図柄情報一時記憶手段、1192 第2主遊技状態一時記憶手段
1192a 第2フラグ一時記憶手段、1192b 第2主遊技図柄情報一時記憶手段
1193 補助遊技状態一時記憶手段、1193a 補助遊技関連情報一時記憶手段
1193b 補助遊技図柄情報一時記憶手段、1194 特別遊技関連情報一時記憶手段
1300 情報送信制御手段、1400 賞球払出決定手段
2000 遊技周辺機器
2210 第1主遊技始動口、2211 第1入球検出装置
2130 第1主遊技図柄表示装置、2131 第1主遊技図柄表示部
2132 第1主遊技図柄保留表示部、2110 第2主遊技始動口
2111 第2入球検出装置、2112 電動役物
2230 第2主遊技図柄表示装置、2231 第2主遊技図柄表示部
2232 第2主遊技図柄保留表示部、2120 第1大入賞口
2121 第1入賞検出装置、2122 第1電動役物
2220 第2大入賞口、2221 第2入賞検出装置
2222 第2電動役物、2410 補助遊技入球口
2411 入球検出装置、2420 補助遊技図柄表示装置
2421 補助遊技図柄表示部、2422 補助遊技図柄保留表示部
2320 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)、2321 表示情報受信手段
2321a メイン側情報一時記憶手段、2322 装飾図柄表示制御手段
2322a 装図表示内容決定手段、2322a−1 装図変動内容決定用抽選テーブル
2322c 装図表示関連情報一時記憶手段
2323 装図保留情報表示制御手段、2323a 装図保留情報一時記憶手段
2323a−1 装図保留カウンタ、2324 演出一般情報一時記憶手段
2325 演出動作制御手段、2325a 演出動作内容決定手段
2325a−1 演出動作内容決定用抽選テーブル
2326 近接物体位置情報受信手段、2326a トレース情報(枠部)バッファ
2326b トレース情報(遊技盤)バッファ、2326c トレース情報(液晶)バッファ
2326d トレース情報(下部)バッファ、2326e トレース情報(ボタン)バッファ
2327 物体接近監視制御手段、2327a 不正領域内監視制御手段
2327b 遊技部材配置領域内監視制御手段、2327b−1 異常検出用トレースパターン参照テーブル
2327c 操作部材配置領域内監視制御手段、2327d 演出指示領域内監視制御手段
2327f 監視関連情報一時記憶手段、2328 近接指示操作制御手段
2328a 遊技手引き情報表示制御手段、2328b 節電モード切換制御手段
2328c 装図変動操作制御手段、2328d 可動体役物操作制御手段
2328e 電飾操作制御手段、2328f 遊技状態報知操作制御手段
2310 演出表示手段(サブサブ制御基板)、2311 装飾図柄表示領域
2312a 第1保留表示部、2312b 第2保留表示部
3000 賞球払出制御装置、300 サブ入力ボタン

Claims (6)

  1. 検出すべき対象物の三次元位置を検出するセンサであって、対象物とセンサとが接触している接触位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離未満である近距離位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離以上であって第二の距離未満である遠距離位置とが少なくとも存在する状況下、対象物とセンサとが接触位置、近距離位置及び遠距離位置のいずれにあっても、対象物の三次元位置を特定可能な近接検知型センサと、
    近接検知型センサからの前記三次元位置に係る情報を入力する三次元位置情報入力部と、
    三次元位置情報入力部から入力された情報に基づき、遊技機を構成する部位のいずれに前記対象物が近接しているかを判定する近接物体存在位置判定部と、
    少なくとも遊技の進行又は遊技の結果のいずれか一方を演出として出力可能な演出装置と、
    演出装置に出力される前記演出の内容を決定する演出制御部と
    を備え、
    演出制御部は、
    演出装置に出力されている出力体の出力態様を変化させる出力態様変化制御手段
    を備えており、
    出力態様変化制御手段は、近接物体存在位置判定部により前記部位の内の所定の部位に前記対象物が近接していると判定された場合、前記出力体の出力態様を前記三次元位置に係る情報に応じて変化させる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 検出すべき対象物の三次元位置を検出するセンサであって、対象物とセンサとが接触している接触位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離未満である近距離位置と、対象物とセンサとが非接触であり且つ対象物とセンサとの最短距離が第一の距離以上であって第二の距離未満である遠距離位置とが少なくとも存在する状況下、対象物とセンサとが接触位置、近距離位置及び遠距離位置のいずれにあっても、対象物の三次元位置を特定可能な近接検知型センサと、
    近接検知型センサからの前記三次元位置に係る情報を入力する三次元位置情報入力部と、
    三次元位置情報入力部から入力された情報に基づき、遊技機を構成する部位のいずれに前記対象物が近接しているかを判定する近接物体存在位置判定部と、
    近接物体存在位置判定部による判定結果に基づき、前記部位の内の第一の部位に前記対象物が近接していると判定された場合には異常と判定する一方、前記部位の内の第一の部位とは異なる第二の部位に前記対象物が近接していると判定した場合には正常と判定する正否判定部と、
    正否判定部により異常と判定された場合には、異常である旨を報知し得る報知制御を実行可能な異常報知制御手段と、
    少なくとも遊技の進行又は遊技の結果のいずれか一方を演出として出力可能な演出装置と、
    演出装置に出力される前記演出の内容を決定する演出制御部と
    を備え、
    演出制御部は、
    演出装置に出力されている出力体の出力態様を変化させる出力態様変化制御手段
    を備えており、
    出力態様変化制御手段は、所定条件下にて正否判定部により正常と判定された場合、前記出力体の出力態様を前記三次元位置に係る情報に応じて変化させる
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 演出装置は、画像を表示可能な表示装置であって、
    近接検知型センサは、前記表示装置の表示領域に対応する前方投影仮想面のいずれに前記対象物が存在するかを検出可能な位置に配置されている、請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 遊技機は、少なくとも二つのユニット部品を組み付けられて構成される状況下、当該二つのユニット部品が遊技に供する状態に整合組み付けされた状態であっても間隙が形成され得るよう構成され、遊技機が遊技に供する状態において、前記対象物は遊技者側から当該間隙に対してアクセス可能に構成されており、
    近接検知型センサは、前記間隙に対して前記対象物が近接したことを検出可能となる位置に配置されていると共に、
    正否判定部は、前記間隙を前記第一の部位として判定する、請求項2記載又は請求項2を引用する請求項3記載の遊技機。
  5. 遊技機は、少なくとも二つのユニット部品を組み付けられて構成される状況下、当該二つのユニット部品が遊技に供する状態に整合組み付けされた状態であっても間隙が形成され得るよう構成され、遊技機が遊技に供する状態において、前記対象物は遊技者側から当該間隙に対してアクセス可能に構成されており、
    近接検知型センサは、前記間隙に対して前記対象物が近接したことを検出可能となる位置に配置されていると共に、
    正否判定部は、前記間隙を前記第一の部位として判定することに加え、
    異常報知手段は、
    正否判定部により異常と判定された場合であって、前記間隙に対して前記対象物が第一の距離まで近接したことが検知されたことを契機として第一の異常報知を実行し、前記間隙に対して前記対象物が第一の距離よりも更に短い第二の距離まで近接したことが検知されたことを契機として第一の異常報知とは異なる第二の異常報知を実行する、請求項2記載又は請求項2を引用する請求項3〜4記載の遊技機。
  6. 近接検知型センサは、
    複数の電極により前記対象物の三次元位置を検出するセンサであって、
    複数の電極の内の少なくとも一つから得られる取得値に基づき、当該複数の電極の内から当該取得値に基づき決定される間隔で配置された電極を、前記対象物の三次元位置を検出するための電極として選択する選択手段と、
    前記取得値に基づき、前記電極の検知感度を、選択された前記電極の間隔が狭い場合には小さくなるようにし、選択された前記電極の間隔が広い場合には大きくなるようにして、選択された前記電極に応じた検知感度に調整する検知感度調整手段と
    を備える、請求項1〜5のいずれか一項記載の遊技機。
JP2012021284A 2012-02-02 2012-02-02 遊技機 Pending JP2013158410A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012021284A JP2013158410A (ja) 2012-02-02 2012-02-02 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012021284A JP2013158410A (ja) 2012-02-02 2012-02-02 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013158410A true JP2013158410A (ja) 2013-08-19

Family

ID=49171170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012021284A Pending JP2013158410A (ja) 2012-02-02 2012-02-02 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013158410A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016154791A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 山佐株式会社 スロットマシン
JP2017070460A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 株式会社大一商会 遊技機
JP2017070461A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 株式会社大一商会 遊技機
JP2020018364A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 株式会社オリンピア 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016154791A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 山佐株式会社 スロットマシン
JP2017070460A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 株式会社大一商会 遊技機
JP2017070461A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 株式会社大一商会 遊技機
JP2020018364A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 株式会社オリンピア 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5785043B2 (ja) 遊技台
JP2013009774A (ja) 遊技台
JP2014023730A (ja) 遊技台
JP5720022B2 (ja) 遊技台
JP5842207B2 (ja) 遊技台
JP2012061078A (ja) 遊技台
JP2014239712A (ja) 遊技台
JP2014028049A (ja) 遊技台
JP2013158410A (ja) 遊技機
JP5994010B2 (ja) 遊技機
JP2013202220A (ja) 遊技機
JP5392799B2 (ja) 遊技機
JP5110455B1 (ja) 遊技台
JP2012183231A (ja) 遊技台
JP2014068914A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2012139470A (ja) 遊技台
JP2014057785A (ja) 遊技機
JP2014068915A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2014124273A (ja) 遊技台
JP6142257B2 (ja) 遊技台
JP5879608B2 (ja) 遊技台
JP2014023731A (ja) 遊技台
JP2013202221A (ja) 遊技機
JP5552659B2 (ja) 遊技台
JP2012011081A (ja) 遊技台