JP2013158196A - 伝送システム及び受電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電界結合によって電気信号を送受信する伝送システムにおいて負荷抵抗に安定して効率よく電力を供給する伝送システム等を提供する。
【解決手段】 電気信号を送信する送電装置と、電気信号を非接触にて受信する受電装置とを備える伝送システムであって、受電装置は、負荷抵抗、コイル部、コンデンサ部、第1受電電極及び第2受電電極を有し、第1受電電極、コイル部及び第2受電電極は、順に直列に接続されており、負荷抵抗は、コイル部の一部又は全部と並列に接続され、コンデンサ部は、コイル部と並列に接続されており、送電装置は、第1送電電極及び第2送電電極を有し、第1送電電極及び第1受電電極が形成する第1伝送コンデンサ並びに第2送電電極及び第2受電電極が形成する第2伝送コンデンサの結合容量と、コンデンサ部の容量とにより決定される角周波数により、受電装置に電気信号を送信することを特徴とする伝送システムである。
【選択図】 図2
【解決手段】 電気信号を送信する送電装置と、電気信号を非接触にて受信する受電装置とを備える伝送システムであって、受電装置は、負荷抵抗、コイル部、コンデンサ部、第1受電電極及び第2受電電極を有し、第1受電電極、コイル部及び第2受電電極は、順に直列に接続されており、負荷抵抗は、コイル部の一部又は全部と並列に接続され、コンデンサ部は、コイル部と並列に接続されており、送電装置は、第1送電電極及び第2送電電極を有し、第1送電電極及び第1受電電極が形成する第1伝送コンデンサ並びに第2送電電極及び第2受電電極が形成する第2伝送コンデンサの結合容量と、コンデンサ部の容量とにより決定される角周波数により、受電装置に電気信号を送信することを特徴とする伝送システムである。
【選択図】 図2
Description
本発明は、伝送システム及び受電装置に関し、特に、電気信号(電力を含む。また、電力に情報信号を重畳させた信号を含む。以下、同様。)を送る送電装置と電気信号を非接触にて受け取る受電装置とを備える伝送システム等に関する。
従来、送電装置から受電装置へと非接触にて電気信号を伝送する伝送システムが開発されてきた。このうち、電磁誘導を応用して電気信号を伝送する方式は、送電側と受電側とで位置関係を精密に調整する必要があった。そこで、位置関係の制約を緩和する方式として、例えば、静電界を用いて非接触にて電気信号を伝送する伝送システムが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の伝送システムは、送電装置及び受電装置を備える。送電装置は、交流電源、第1送電電極及び第2送電電極を有する。受電装置は、負荷、コイル、第1受電電極及び第2受電電極を有する。受電装置の回路は、第1受電電極、コイル、第2受電電極が順に直列に接続されており、コイルと並列に負荷及びコンデンサが接続されている。第1送電電極と第1受電電極が第1伝送コンデンサを形成し、第2送電電極と第2受電電極が第2伝送コンデンサを形成する。第1伝送コンデンサ及び第2伝送コンデンサは、2つ合わせて1つの結合コンデンサとみることができる。
しかしながら、特許文献1には、例えば0052段落に、複数の並列共振回路の並列共振角周波数が相互に等しくなるように、各並列共振回路におけるコンデンサのキャパシタンス及びコイルのインダクタンスが設定されていることが記載されているように、各並列共振回路の相互関係により並列共振を実現することが記載されているのみである。0055段落には、結合コンデンサのキャパシタンスの変動の影響を低減させるために、負荷部のインピーダンスをきわめて大きい値にすることが記載されているが、安定性・効率性を考慮した具体的な回路設計について記載されていない。
ゆえに、本発明は、電界結合によって電気信号を送受信する伝送システムにおいて、負荷抵抗に安定して効率よく電力を供給する伝送システム等を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点は、電気信号を送信する送電装置と、前記電気信号を非接触にて受信する受電装置とを備える伝送システムであって、前記受電装置は、負荷抵抗、コイル部、コンデンサ部、第1受電電極及び第2受電電極を有し、前記第1受電電極及び前記第2受電電極は、前記送電装置から前記電気信号を電界結合により非接触にて受信するものであり、前記第1受電電極、前記コイル部及び前記第2受電電極は、順に直列に接続されており、前記負荷抵抗は、前記コイル部の一部又は全部と並列に接続され、前記コンデンサ部は、前記コイル部と並列に接続されており、前記送電装置は、前記電気信号を電界結合により非接触にて送信するための第1送電電極及び第2送電電極を有し、前記第1送電電極及び前記第1受電電極が形成する第1伝送コンデンサ並びに前記第2送電電極及び前記第2受電電極が形成する第2伝送コンデンサの結合容量と、前記コンデンサ部の容量とにより決定される角周波数により、前記受電装置に前記電気信号を送信することを特徴とする伝送システムである。
本発明の第2の観点は、第1の観点の伝送システムであって、前記コイル部は、直列に接続された第1コイル及び第2コイルを有し、前記負荷抵抗は、前記第1コイルと直列に接続され、前記第2コイルと並列に接続されている。
本発明の第3の観点は、第2の観点の伝送システムであって、前記第2コイルのインダクタンスは、前記第1コイルのインダクタンスよりも小さい。
本発明の第4の観点は、第3の観点の伝送システムであって、前記第2コイルのインダクタンスは、式(eq1)で表されることを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第1から第4のいずれかの観点の伝送システムであって、式(eq2)で表される角周波数により、前記受電装置に前記電気信号を送信することを特徴とする。
本発明の第6の観点は、送電装置から送信された電気信号を非接触にて受信する受信装置であって、負荷抵抗、コイル部、第1受電電極及び第2受電電極を備え、前記第1受電電極及び前記第2受電電極は、前記送電装置から前記電気信号を電界結合により非接触にて受信するものであり、前記第1受電電極、前記コイル部及び前記第2受電電極は、順に直列に接続され、前記コイル部は、直列に接続された第1コイル及び第2コイルを有し、前記負荷抵抗は、前記第1コイルと直列に接続され、前記第2コイルと並列に接続されている、受電装置である。
式(eq1)において、L2;第2コイルのインダクタンス、L;第1コイルのインダクタンス及び第2コイルのインダクタンスの和、Cs;前記送電装置及び前記受電装置の接合容量、Cp;前記コンデンサ部の容量、R;前記第1コイル又は前記第2コイルのコイル抵抗、RL;前記負荷の抵抗である。
式(eq2)において、ωc;前記送電装置が送信する電気信号の角周波数、L;前記コイル部のインダクタンス、Cs;前記結合容量、Cp;前記コンデンサ部の容量である。
さらに、本願発明を、電気信号を送る送電装置と送電装置から非接触にて電気信号を受け取る電子ペーパー装置又は受電装置とを備えた伝送システムにおける伝送方法の発明と捉えてもよい。あるいは、本願発明を電子ペーパー装置又は受電装置を生産する生産方法の発明と捉えてもよい。
本発明の各観点によれば、送電装置と受電装置とが形成する接合容量(第1伝送コンデンサ及び第2伝送コンデンサの結合容量)を考慮した正確な共振角周波数で電力を供給することが容易となる。そのため、負荷抵抗に安定して効率よく電力を供給することが可能となる。
しかも、送電装置側で広い角周波数での変調が不要となることにより、送電装置内の回路規模を縮小することも可能となる。
ここで、実際の結合容量を含めた回路において共振角周波数は、結合容量にも依存する。負荷抵抗に安定して大きな電力を供給するためには、単に、並列共振回路のみならず結合容量にも基づく角周波数で送信することが重要である。
すなわち、特許文献1に記載されているように、従来は、単に電力供給を実現することが主たる目的であり、その安定性・効率性については、抽象的な検討にとどまるものであった。例えば、特許文献1では、送電装置内部と受電装置内部(負荷部)の並列共振角周波数を一致させることを主たる目的としている。効率性を考慮すると、結合容量の影響を考慮する必要があるが、特許文献1には負荷部のインピーダンスを極めて大きくすることで結合容量の影響を可能な限り無視することが抽象的に記載されているのみである。すなわち、抽象的な安定性のみが考慮の対象とされており、効率性が考慮されていない。
本願発明の第1の観点によれば、コンデンサ部を設け、結合容量と共に、このコンデンサ部の容量をも考慮することにより、効率性を得ることが可能になる。
すなわち、特許文献1記載の各並列共振回路におけるコンデンサは、並列共振を実現するために設けられているものである。例えば、特許文献1には、結合容量を無視して決定された送電装置と受電装置の共振角周波数からずれた角周波数で送電を行うことは記載も示唆もされていない。これに対し、本願発明は、送電装置が、結合容量と前記コンデンサ部の容量とにより決定される角周波数により受電装置に電気信号を送信することから、コンデンサ部は、電力供給の安定性だけでなく効率性の向上をも実現するために設けられたものであり、目的を異にするものである。
また、本願発明の第6の観点にあるように、負荷を、コイル部の一部に並列に接続することによっても、効率性を向上することが可能になる。
また、第2の観点によれば、負荷抵抗RLは、第2コイルとのみ並列に接続されている。これにより、ゲインGを増大することが可能となる。特に、ゲインがαの値に対して極大かつ最大となる点は、当業者が通常予想しなかったことであり、発明者らの研究開発の過程で見出された知見である。極大値は、第1コイルを設けない場合(α=1)よりも大きな値をとる。したがって、負荷抵抗に対して安定して必要な電力を供給することがさらに容易となる。
特に、第3の観点によれば、第2コイルのインダクタンスを第1コイルのインダクタンスよりも小さくした場合(α<0.5)において、ゲインが極大値をとる。そのため、大きなゲインの下で負荷抵抗に電力を供給することが可能となる。
さらに、第4の観点によれば、第2コイルのインダクタンスを式(eq1)の値とすることにより、ゲインが極大かつ最大となる。したがって、負荷抵抗に対して安定して必要な電力を供給することがさらに容易となる。
さらに、第5の観点によれば、送電装置が接合容量の影響も考慮した式(eq2)の共振角周波数で電気信号を送信する。そのため、負荷抵抗に対して安定して必要な電力を供給することがさらに容易となる。
なお、特開2009−296857号公報に記載された伝送システムにおいては、負荷と並列にコンデンサが接続している。
しかし、特開2009−296857号公報に記載のコンデンサは、整流された後の直流を平滑化するものにすぎない。このコンデンサは、共振には寄与せず、共振角周波数のふれ幅を小さくすることができない。そのため、この文献には、コンデンサを用いて共振角周波数の変化量を小さくして制御を容易とすることについて記載も示唆もない。そもそも、この文献に記載された伝送システムは、直列共振回路であるため、本願の並列共振回路とは異なる技術に関するものである。
以下に、図面を参照して、本願発明を実施するための形態について述べる。ただし、本願発明の実施形態は、以下の実施例に限定されるものではない。
まず、図1を参照して、本願発明に係る伝送システムについて説明する。図1は、本願発明の実施の形態に係る伝送システム1のブロック図である。
伝送システム1(本願請求項中の「伝送システム」の一例)は、受電装置3(本願請求項中の「受電装置」の一例)と送電装置5(本願請求項中の「送電装置」の一例)とを備える。受電装置3は、2つの受電電極を用いて送電装置5から電界結合により非接触にて電気信号を受け取る。送電装置5は、受電装置3に非接触にて電気信号を送る。
受電装置3は、受電回路7と、第1受電電極9(本願請求項中の「第1受電電極」の一例)と、第2受電電極11(本願請求項中の「第2受電電極」の一例)とを有する。共振回路7は、負荷抵抗13(本願請求項中の「負荷抵抗」の一例)と、コイル部15(本願請求項中の「コイル部」の一例)と、コンデンサ部17(本願請求項中の「コンデンサ部」の一例)とを有する。第1受電電極9及び第2受電電極11は、送電装置5から非接触にて電気信号を受け取る。受け取った電気信号から生成された交流信号は、受電回路7において共振され、最終的には負荷抵抗13に消費される。
送電装置5は、交流信号生成部19と、第1送電電極21(本願請求項中の「第1送電電極」の一例)と、第2送電電極23(本願請求項中の「第2送電電極」の一例)とを備える。交流信号生成部19は、交流信号を生成する。第1送電電極21は、第1受電電極9に対向しており、第1受電電極9に向けて電気信号を放射する。第2送電電極23は、第2受電電極11に対向しており、第2受電電極11に向けて電気信号を放射する。第1受電電極9及び第1送電電極21は、第1伝送コンデンサ22(本願請求項中の「第1伝送コンデンサ」の一例)を形成する。第2受電電極11及び第2送電電極23は、第2伝送コンデンサ24(本願請求項中の「第2伝送コンデンサ」の一例)を形成する。第1伝送コンデンサ22及び第2伝送コンデンサ24は、2つ合わせて結合容量Cs(本願請求項中の「結合容量」の一例)の1つの結合コンデンサ25とみることができる。
続いて、図2を参照して、本願発明の実施の形態における伝送回路について述べる。図2は、本願発明の実施例1に係る伝送回路10の回路図である。
伝送回路10は、抵抗値RLの負荷抵抗13(本願請求項中の「負荷抵抗」の一例)と、インダクタンスLのコイル15(本願請求項中の「コイル部」の一例)と、キャパシタンスCpのコンデンサ17(本願請求項中の「コンデンサ部」の一例)と、交流信号生成部19と、第1受電電極9(本願請求項中の「第1受電電極」の一例)と第1送電電極21(本願請求項中の「第1送電電極」の一例)が対向して形成する第1伝送コンデンサ22と、第2受電電極11(本願請求項中の「第2受電電極」の一例)と第2送電電極23(本願請求項中の「第2送電電極」の一例)が対向して形成する第2伝送コンデンサ24とを有する。負荷抵抗13と、第1伝送コンデンサと、交流信号生成部19と、第2伝送コンデンサ24とは、順に直列で接続され、閉回路を形成する。負荷抵抗13、コイル15及びコンデンサ17は、互いに並列に接続されている。
この回路において、Csよりも大きなCpを設定することにより、送電装置から受電装置へ電気信号を共振角周波数で伝送する際、共振角周波数の変動が小さくなり、制御を容易とすることができる。
具体的には、第1伝送コンデンサ及び第2伝送コンデンサの結合容量と並列に、容量Cpのコンデンサが挿入されたことにより、共振角周波数ωcは、式(1)で表される。したがって、Csが変動してもCpが共振角周波数の変動を緩衝する役割を果たすことが可能となる。しかも、送電装置側で高度な制御が不要となることにより、送電装置内の回路規模を縮小することも可能となる。
特に、CpをCsよりも大きく設定することにより、Csが変動しても共振角周波数ωcに及ぼす影響を小さくすることが可能となる。したがって、共振角周波数を制御することが容易となる。結果として、負荷抵抗に安定して大きな電力を供給することが可能となる。
特許文献1では複数の並列共振回路が存在し、並列共振角周波数が共通となるようにコンデンサのキャパシタンス及びコイルのインダクタンスを決定するとされている(例えば特許文献1の0052段落)。すなわち、並列共振回路のみで決まる角周波数を与えるとしている。
しかし、この共振角周波数ωcは、並列共振回路のみで決まる角周波数ではない。並列共振回路で決まる角周波数で共振するためには、式(1)に示されるように、CsがCpに比べ極めて小さくなければならない。ところが、そのような場合は、Cs/(Cp+Cs)のファクターに比例するゲインGが、極めて小さくなってしまう。したがって、負荷抵抗に安定して大きな電力を供給するためには、単に、並列共振回路のみで与えられる角周波数ではなく、接合容量に基づく角周波数で送信することが重要である。
次に、図3を参照して、共振角周波数におけるゲインを増大させることができる伝送回路について述べる。図3は、実施例2に係る伝送回路50の回路図である。以下、伝送回路10と異なる点について中心に述べる。
伝送回路50は、コイル部として、第1コイル651、第1抵抗成分661、第2コイル652、第2抵抗成分662を有する。第1コイル651、第1抵抗成分661、第2コイル652、第2抵抗成分662は、直列で接続され、これらの回路素子全体としてコンデンサ67と並列に接続されている。また、負荷抵抗63は、第2コイル652及び第2抵抗成分662のみと並列に接続されており、第1コイル651及び第1抵抗成分661とは直列に接続されている。
第1コイル及び第2コイルのインダクタンスをそれぞれL1及びL2とし、第1コイル及び第2コイルのインダクタンスの和をLとする。また、L2のLに占める割合をαとする。このように伝送回路10におけるコイル15を分割して第2コイル652にのみ負荷抵抗を並列に接続することにより、ゲインを増大することが可能となる。以下に理由を述べる。
図3の回路において、ゲインGは、式(2)で表される。ここで、第1コイル651のインダクタンスL1及び第2コイル652のインダクタンスL2の和をLとする(式(3))。また、L2のLに占める比をαとする。このとき、共振角周波数ωcは、式(5)で表され、共振時のゲインは、式(6)で表される。ゲインのαに関する偏微分が0となる条件(式(7)、(8))より、αが式(9−1)で表される値となるとき、ゲインが極大(かつ最大)となる。R<<RLとすることにより、αの値は、式(9−2)で近似される。この式より、式(eq1)が得られる。また、このときのゲインは、式(10−1)で表され、同じく式(10−2)で近似される。
ここで、式(2)で表されるゲインGは、L1がL2よりも十分に小さければ、式(2)右辺の分母の第1項が0に近づき、式(11−1)で近似される。L1がL2よりも十分に大きければ、式(2)右辺の分母の第2項が0に近づき、ゲインGは、式(11−2)で近似される。
このとき、ゲインは、式(4)で表されたαに対して極大値をもつこととなる。極大値は、第1コイルを設けない場合(α=1)よりも大きな値をとる。したがって、負荷抵抗に対して安定して必要な電力を供給することがさらに容易となる。特に、第2コイルのインダクタンスを第1コイルのインダクタンスよりも小さくした場合(α<0.5)において、ゲインが極大値をとる。そのため、大きなゲインの下で負荷抵抗に電力を供給することが可能となる。したがって、負荷抵抗に対して安定して必要な電力を供給することがさらに容易となる。
αとゲインの関係について、グラフを用いて説明する。図4は、図3の回路におけるαとゲインとの関係を示すグラフである。
図4に示すように、α=0から0.13まではゲインが単調に増加し、α=0.13でゲインが極大かつ最大となり、α=0.13からα=1まではゲインが単調に減少する。
コイルを分割しない図2の伝送回路10(α=1のケース)と比較すると、ゲインが極大かつ最大となるαの値(約0.13)では、ゲインが3倍にも達することが分かる。このような顕著な効果は、本願の発明者らが見出すまで予想できなかったものである。
なお、負荷61は、電力を蓄えるバッテリーであってもよい。
1・・・伝送システム、3・・・受電装置、5・・・送電装置、7・・・受電回路、9及び59・・・第1受電電極、10及び50・・・伝送回路、11及び61・・・第2受電電極、13及び63・・・負荷抵抗、15及び65・・・コイル部、17及び67・・・コンデンサ部、25及び75・・・結合コンデンサ
Claims (6)
- 電気信号を送信する送電装置と、前記電気信号を非接触にて受信する受電装置とを備える伝送システムであって、
前記受電装置は、負荷抵抗、コイル部、コンデンサ部、第1受電電極及び第2受電電極を有し、
前記第1受電電極及び前記第2受電電極は、前記送電装置から前記電気信号を電界結合により非接触にて受信するものであり、
前記第1受電電極、前記コイル部及び前記第2受電電極は、順に直列に接続されており、
前記負荷抵抗は、前記コイル部の一部又は全部と並列に接続され、
前記コンデンサ部は、前記コイル部と並列に接続されており、
前記送電装置は、前記電気信号を電界結合により非接触にて送信するための第1送電電極及び第2送電電極を有し、
前記第1送電電極及び前記第1受電電極が形成する第1伝送コンデンサ並びに前記第2送電電極及び前記第2受電電極が形成する第2伝送コンデンサの結合容量と、前記コンデンサ部の容量とにより決定される角周波数により、前記受電装置に前記電気信号を送信することを特徴とする、伝送システム。 - 前記コイル部は、直列に接続された第1コイル及び第2コイルを有し、
前記負荷抵抗は、
前記第1コイルと直列に接続され、
前記第2コイルと並列に接続されている、請求項1記載の伝送システム。 - 前記第2コイルのインダクタンスは、前記第1コイルのインダクタンスよりも小さい、請求項2記載の伝送システム。
- 前記第2コイルのインダクタンスは、式(eq1)で表されることを特徴とする、請求項3記載の伝送システム。
- 前記送電装置は、式(eq2)で表される角周波数により、前記受電装置に前記電気信号を送信することを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の伝送システム。
- 送電装置から送信された電気信号を非接触にて受信する受信装置であって、
負荷抵抗、コイル部、第1受電電極及び第2受電電極を備え、
前記第1受電電極及び前記第2受電電極は、前記送電装置から前記電気信号を電界結合により非接触にて受信するものであり、
前記第1受電電極、前記コイル部及び前記第2受電電極は、順に直列に接続され、
前記コイル部は、直列に接続された第1コイル及び第2コイルを有し、
前記負荷抵抗は、
前記第1コイルと直列に接続され、
前記第2コイルと並列に接続されている、受電装置。
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CN108306421A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-07-20 | 华南理工大学 | 一种并联-串联型双耦合混合无线电能传输系统 |
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