JP2013157728A - メールゲートウェイ、メール配信方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メールゲートウェイ10の集計部14は、再送キュー11bに入力されるメールに含まれる特定の情報ごとに、その特定の情報の統計情報を集計する。そして、新規キュー作成部16は、その集計数に基づいて、輻輳を引き起こす可能性のあるメールを扱う新規キュー12を作成する。したがって、通常キュー11が輻輳状態になることを防止することができる。また、メールゲートウェイ10は、特定の情報を含むメール40の送出を実行する新規キュー12において輻輳状態が引き起こされる場合には、当該新規キュー12へメール40を入力することをメール振分部13によって制限するため、その輻輳状態の影響を新規キュー12だけに限定することができる。
【選択図】図1
Description
まず、メールゲートウェイは、送信側携帯電話からメールを受信し、受信したメールの情報をキューに格納し、送信側携帯電話にメールを正常に受信したことを示す正常応答情報を返す。次に、メールゲートウェイは、受信したメールを、宛先のメール転送サーバ(MTA: Message Transfer Agent)に中継する。中継に成功した場合、メールゲートウェイは、キューに格納したメールの情報を削除して終了する。
はじめに、本実施形態のメールゲートウェイの動作の概要について、図1を用いて説明する。
図1は、メールゲートウェイ10が、端末30から送信されたメール40を受信して、メール振分部13においてメールをキューに振り分けて、メール転送サーバ20に中継する状態を表したものである。
通常キュー11は、送信キュー11aと再送キュー11bとを有しており、送信キュー11aには端末30から受信したメール40が入力され、メール40を宛先となるメール転送サーバ20に向けて送出(中継)する機能を有する。再送キュー11bは、中継に失敗したメール40を再送待ちとして保持する機能を有する。通常キュー11には、複数のメール転送サーバ20に送出するメールが入力される。
メール詰め替え部15は、再送キュー11bに保持されている、特定の情報を含むメール40を、新規キュー12に詰め替える機能を有する。
新規キュー作成部16は、集計部14によって集計された集計数を監視し、集計数が上限閾値を超える場合、新規キュー12を作成する機能を有する。
次に、本実施形態におけるメールシステムの構成について、図2を用いて説明する(適宜、図1参照)。なお、図2は、携帯通信キャリアで用いられるメールシステムの構成を表している。
図2に示すように、メールシステム1は、メールゲートウェイ10、外部記憶装置17、メール転送サーバ20、端末30および運用監視サーバ50を備えている。なお、端末30とメール転送サーバ20との間は、無線網60、キャリア設備網61、インターネット62を介して接続され、メールゲートウェイ10および運用監視サーバ50は、キャリア設備網61に接続している。
図3は、メールゲートウェイ10を実現する情報処理装置(例えば、コンピュータ)のハードウェア構成を示している。
情報処理装置は、処理部(プロセッサ)101と、キャリア設備網61との間で情報を送受信するための入出力インタフェース部102と、記憶部103と、これらを接続するバス等の内部通信線を備える。
また、処理部(プロセッサ)101は、記憶部103に記憶されているプログラムを動作させる機能を有する。
図4に示すように、メールゲートウェイ10を具現化するプログラム領域は、メール中継プロセス111を実現するプログラムと、コマンドI/F(Interface)プロセス112を実現するプログラムと、キュー管理プロセス113を実現するプログラムと、共有データ114と、を含んで構成される。
コマンドI/Fプロセス112は、GUI(Graphical User Interface)等によって実現され、携帯通信キャリアのオペレータが、メールゲートウェイ10の動作を設定するために、共有データ114に予め所定値を設定する場合に用いられる。
キュー管理プロセス113は、共有データ114に記憶しているキュー情報115の読み書きを実行する機能を有する。
共有データ114は、通常キュー11、新規キュー12のキュー情報115、キュー作成除外リスト116を記憶している。
キュー情報115は、キュー管理情報121を階層のトップとして、その配下に種々の情報を記憶している。なお、キュー情報115は、外部記憶装置17(図1参照)にそのバックアップが記憶される。
キュー名602は、作成したキューに付す名称である。
キューサイズ603は、キューに格納できるメッセージの上限数を表す。また、キューに格納できるメッセージの合計サイズを指定することも可能である。
有効期限604は、キューに滞在できる時間を表す。
再送時間605は、保持してから再送するまでの時間を表す。
送信レート607は、1秒間当たりに送信できるメッセージ数の上限を表す。
接続上限値608は、同時に接続するコネクション数(セッション数)の上限値を表す
規制フラグ609は、送信および/または受信を止めるためのフラグを表し、オペレータによって設定される。
集計対象702は、グループに属するメール40に共通の情報を表す。例えば、キュー長やタイムアウト回数、特定のメール転送サーバ20に送信されるメールのヘッダに含まれる共通の情報等である。
新規キュー作成情報703は、新規キューを作成するときの情報である。
下限閾値705は、新規キューを削除するか否かを判定する際に用いられる。新規キューに入力されるメール40の集計数がこの下限閾値705を下回る場合は、新規キューを削除する削除モードへ移行すると判定される。
作成済数707は、既に作成済の新規キューの数を表す。
制御フラグ708は、オペレータによって設定され、新規キューを作成しない指示または削除しない指示をフラグで表す。
収集対象フラグ709は、オペレータによって設定され、収集グループ情報125が収集対象となっているか否かをフラグで表す。
オプション710は、オペレータによって適宜設定される。
キー情報802は、メール40の統計情報を集計する際に用いるキー情報を表す。例えば、キー情報802は、メール40のヘッダに格納されている情報の中から抽出される。
集計数803は、キー情報を含むメール40の統計情報を集計した結果である集計数を表す。
下限閾値805は、キー情報ごとの集計数に対して設定する下限の閾値を表す。例えば、下限閾値805は、グループ内で下限閾値705を、キー情報ごとに配分するようにして設定される。つまり、収集グループ情報125の下限閾値705は、収集エントリ情報126の下限閾値805を加算した合計値となる。
状態フラブ806は、オペレータによって設定されるフラグであり、新規キューが作成済または未作成の状態を表す。
更新日時807は、収集エントリ情報126が更新されたときの日時を表す。
オプション808は、オペレータによって設定される。
図10(a)は集計する情報がキュー長の場合を表している。ここで、キュー長とは、キューに格納しているメッセージの数である。例えば、1行目は、キー情報ID901=「0001」、キー情報902=「AAA」、集計数(キュー長)903=「1010」、上限閾値(キュー長)904=「1000」、下限閾値(キュー長)905=「200」、状態フラグ906=「キュー作成済」、更新日時907=「2011/09/20 hh:mm:ss」、オプション(メッセージ/秒、最大値)908=「20、1000」となっている。この1行目において、集計数903の値が上限閾値904の値を超えたため、新規キューが作成され、状態フラグ906が「キュー作成済」となっている。
また、キュー長として、メッセージの合計サイズを指定することも可能である。
次に、メールゲートウェイ10の処理フロー例について、図11を用いて説明する(適宜、図1参照)。ただし、図11は、メール40が特定のキー情報を含むものだけに限られているものとして表されている。
ステップS1002では、メールゲートウェイ10は、外部記憶装置17に受け付けたメール40を記憶する。
ステップS1003では、メールゲートウェイ10は、外部記憶装置17から、記憶終了を示す応答情報を受信する。
ステップS1005では、メールゲートウェイ10は、メール転送サーバ20にメールを送信(中継)する。しかし、メール転送サーバ20が輻輳状態となっているため、送信したメールは中継失敗の状態となる。
ステップS1007では、メールゲートウェイ10は、収集エントリ情報126(図8参照)の集計数803を増加する。
ステップS1009では、メールゲートウェイ10は、新規キュー12を作成する。
ステップS1011では、メールゲートウェイ10は、受け付けたメール40のキー情報802に基づいて、新規キュー12を選択する。そして、メールゲートウェイ10は、当該新規キュー12に受け付けたメール40を格納する。
ステップS1026では、メールゲートウェイ10は、新規キュー12が空になったら削除する。
収集対象の収集グループでないと判定した場合(ステップS1101でNo)、処理はステップS1101へ戻り次の収集グループに対して判定を実行し、収集対象の収集グループであると判定した場合(ステップS1101でYes)、処理はステップS1102へ進む。
キー情報802に一致する収集エントリ情報126がないと判定した場合(ステップS1102でNo)、処理はステップS1103へ進み、キー情報802に一致する収集エントリ情報126があると判定した場合(ステップS1102でYes)、処理はステップS1103をスキップしてステップS1104へ進む。
ステップS1104では、メールゲートウェイ10は、収集エントリ情報126の集計数803を増加する。
未作成を示すと判定した場合(ステップS1106でYes)、処理はステップS1107へ進み、未作成を示さないと判定した場合(ステップS1106でNo)、処理はステップS1110へ進む。
上限閾値804を超えていると判定した場合(ステップS1107でYes)、処理はステップS1108へ進み、上限閾値804以下と判定した場合(ステップS1107でNo)、処理はステップS1110へ進む。
作成上限数706未満であると判定した場合(ステップS1108でYes)、処理はステップS1109へ進み、作成上限数706以上であると判定した場合(ステップS1108でNo)、処理はステップS1110へ進む。
ステップS1110では、メールゲートウェイ10は、未処理の収集グループがあるか否かを判定する。未処理の収集グループがある場合(ステップS1110でYes)、処理はステップS1101へ戻り、未処理の収集グループがない場合(ステップS1110でNo)、処理は終了し、次に再送キュー11bに入力されるメール40に対しての処理がステップS1101から実行される。
10 メールゲートウェイ
11 通常キュー(第1のキュー)
11a 送信キュー
11b 再送キュー
12 新規キュー(第2のキュー)
13 メール振分部
14 集計部
15 メール詰め替え部
16 新規キュー作成部
17 外部記憶装置
20 メール転送サーバ
30 端末
40 メール
101 処理部
102 入出力インタフェース部
103 記憶部
104 メールゲートウェイプログラム領域
114 共有データ
115,115a,115b キュー情報
116 キュー作成除外リスト
121 キュー管理情報
122 送信キュー情報
123 再送キュー情報
125,125a,125b 収集グループ情報
126,126a,126b 収集エントリ情報
706 作成上限数
707 作成済数
802 キー情報
803 集計数
804 上限閾値
805 下限閾値
806 状態フラグ
810 キー情報
Claims (13)
- 受信したメールを中継するメールゲートウェイであって、
受信したメールを宛先に向けて送信する送信キューと中継に失敗したメールを再送する再送キューとを有する第1のキューと、
前記再送キューに保持するメールに対して、当該メールに含まれる情報ごとに統計情報を集計する集計部と、
前記集計部によって集計された集計数が、予め設定してある上限閾値を超えるか否かを判定し、前記上限閾値を超えると判定した場合、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールの送信を実行する第2のキューを作成する新規キュー作成部と、
前記再送キューからの再送に失敗したメールの中で、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールを前記第2のキューに詰め替えるメール詰め替え部と、
を備えることを特徴とするメールゲートウェイ。 - 前記新規キュー作成部は、前記第2のキューの作成済数をカウントし、前記作成済数が予め設定してある作成上限数未満である場合、前記第2のキューを作成し、前記作成済数が前記作成上限数以上である場合、前記第2のキューの作成を止める
ことを特徴とする請求項1に記載のメールゲートウェイ。 - 新たに受信したメールの中で、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールを前記第2のキューに入力するメール振分部
をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメールゲートウェイ。 - 前記メール振分部は、前記第2のキューが輻輳状態となった場合には、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールを当該第2のキューへ入力することを制限する
ことを特徴とする請求項3に記載のメールゲートウェイ。 - 前記メールゲートウェイは、
前記集計部によって集計された前記第2のキューに保持されているメールの前記集計数が、予め設定されている下限閾値未満である場合、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールを前記第2のキューに入力することを止め、前記第2のキューに保持されるメールが無くなったとき、当該第2のキューを削除する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のメールゲートウェイ。 - 前記集計数は、キュー長またはタイムアウト回数である
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のメールゲートウェイ。 - 受信したメールを中継するメールゲートウェイのメール配信方法であって、
前記メールゲートウェイは、
受信したメールを宛先に向けて送信する送信キューと中継に失敗したメールを再送する再送キューとを有する第1のキューを備え、
前記再送キューに保持するメールに対して、当該メールに含まれる情報ごとに統計情報を集計する集計ステップと、
前記集計ステップによって集計された集計数が、予め設定してある上限閾値を超えるか否かを判定し、前記上限閾値を超えると判定した場合、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールの送信を実行する第2のキューを作成する新規キュー作成ステップと、
前記再送キューからの再送に失敗したメールの中で、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールを前記第2のキューに詰め替えるメール詰め替えステップと
を実行することを特徴とするメール配信方法。 - 前記新規キュー作成ステップでは、前記第2のキューの作成済数をカウントし、前記作成済数が予め設定してある作成上限数未満である場合、前記第2のキューを作成、前記作成済数が前記作成上限数以上である場合、前記第2のキューの作成を止める
ことを特徴とする請求項7に記載のメール配信方法。 - 新たに受信したメールの中で、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールを前記第2のキューに入力するメール振分ステップ
をさらに実行することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のメール配信方法。 - 前記メール振分ステップでは、前記第2のキューが輻輳状態となった場合には、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールを当該第2のキューへ入力することを制限する
ことを特徴とする請求項9に記載のメール配信方法。 - 前記集計ステップにおいて集計された前記第2のキューに保持されているメールの前記集計数が、予め設定されている下限閾値未満である場合、前記上限閾値を超えると判定された前記情報を含むメールを前記第2のキューに入力することを止め、前記第2のキューに保持されるメールが無くなったとき、当該第2のキューを削除する
ことを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか一項に記載のメール配信方法。 - 前記集計数は、キュー長またはタイムアウト回数である
ことを特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれか一項に記載のメール配信方法。 - 請求項7ないし請求項12に記載のメール配信方法を、コンピュータである前記メールゲートウェイに実行させるためのプログラム。
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