JP2013156693A - 需要予測装置、需要予測方法および需要予測プログラム - Google Patents

需要予測装置、需要予測方法および需要予測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】需要を精度よく予測すること。
【解決手段】需要予測装置10は、引き合いのあった製品の予定納期と、払出す予定数と、受注の期待度とを対応付けて保持する需要情報162を記憶する記憶部16と、予定納期までの期間の長さおよび期待度に対応する係数を前記予定数に乗じた値を積算することによって製品の需要を予測する需要予測部161aとを備える。例えば、記憶部16は、過去において引き合いのあった製品が実際に払出された確率を予定納期までの期間の長さ毎かつ期待度毎に係数として保持する係数情報164をさらに記憶し、需要予測部161aは、予定納期までの期間の長さおよび期待度に対応する係数を、係数情報164から取得してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、需要予測装置、需要予測方法および需要予測プログラムに関する。
需要を予測する技術が知られている。例えば、特許文献1では、累積2次方式、累積3次方式及び累積4次方式の中で誤差が最も小さい方式の関数を使って、需要予測関数を算出する技術が開示されている。
特開2007−293614号公報
上記の需要予測技術は、実績値に基づいて需要を予測する。しかし、直近の需要の傾向は、過去の実績の傾向から変動している場合がある。このため、上記の需要予測技術では、需要を精度よく予測することができないことがあった。本発明は、需要を精度よく予測することができる需要予測装置、需要予測方法および需要予測プログラムを提供することを目的とする。
需要予測装置は、1つの態様として、引き合いのあった製品の予定納期と、払出す予定数と、受注の期待度とを対応付けて保持する需要情報を記憶する記憶部と、前記予定納期までの期間の長さおよび前記期待度に対応する係数を前記予定数に乗じた値を積算することによって前記製品の需要を予測する需要予測部とを備える。
需要予測方法は、1つの態様として、需要予測装置によって実行される需要予測方法であって、引き合いのあった製品の予定納期と、払出す予定数と、受注の期待度とを対応付けて保持する需要情報を取得するステップと、前記予定納期までの期間の長さおよび前記期待度に対応する係数を前記予定数に乗じた値を積算することによって前記製品の需要を予測するステップとを含む。
需要予測プログラムは、1つの態様として、需要予測装置に、引き合いのあった製品の予定納期と、払出す予定数と、受注の期待度とを対応付けて保持する需要情報を取得するステップと、前記予定納期までの期間の長さおよび前記期待度に対応する係数を前記予定数に乗じた値を積算することによって前記製品の需要を予測するステップとを実行させる。
本発明に係る需要予測装置、需要予測方法および需要予測プログラムは、需要を精度よく予測することができるという効果を奏する。
図1は、本実施例に係る需要予測装置を示すブロック図である。 図2は、需要情報の例を示す図である。 図3は、飛び込み需要情報の例を示す図である。 図4は、過去の飛び込み需要の発生履歴について説明するための図である。 図5は、係数情報の例を示す図である。 図6は、係数情報の設定について説明するための図である。 図7は、係数情報の設定について説明するための図である。 図8は、係数パターン情報の例を示す図である。 図9は、選択情報の例を示す図である。 図10は、選択情報の最適組合せ探索について説明するための図である。 図11は、選択情報の最適組合せ探索について説明するための図である。 図12は、需要予測処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る需要予測装置、需要予測方法および需要予測プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。さらに、この実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
まず、本実施例に係る需要予測装置の構成について説明する。図1は、本実施例に係る需要予測装置を示すブロック図である。図1に示すように、需要予測装置10は、表示部11と、入力部12と、通信部13と、媒体読取部14と、制御部15と、記憶部16とを備える。
表示部11は、液晶パネルまたは有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネル等の表示装置を有し、制御部15から送信される制御信号に基づいて、文字、記号、および図形等の各種情報を表示する。入力部12は、キーボード等の入力装置を有し、利用者が入力装置に対して行った操作に対応する信号を制御部15へ出力する。通信部13は、所定の通信プロトコルに基づいて、他の装置との間での情報の送受信を制御する。媒体読取部14は、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード等の可搬の非一過的(non-transitory)な記憶媒体からプログラムやデータを読み取る。
制御部15は、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)151と、記憶装置であるメモリ152とを備え、これらのハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって各種の機能を実現する。具体的には、制御部15は、記憶部16に記憶されているプログラムを読み出してメモリ152に展開し、メモリ152に展開されたプログラムに含まれる命令をCPU151に実行させる。そして、制御部15は、CPU151による命令の実行結果に応じて、メモリ152および記憶部16に対してデータの読み書きを行ったり、通信部13等の動作を制御したりする。
記憶部16は、磁気記憶装置または半導体記憶装置等の不揮発性を有する記憶装置を備え、各種のプログラムおよびデータを記憶する。記憶部16に記憶されるプログラムには、需要予測プログラム161が含まれる。記憶部16に記憶されるデータには、需要情報162と、飛び込み需要情報163と、係数情報164と、係数パターン情報165と、選択情報166とが含まれる。
図1において記憶部16が記憶していることとしたプログラムおよびデータの全体または一部は、媒体読取部14が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。あるいは、図1において記憶部16が記憶していることとしたプログラムおよびデータの全体または一部は、通信部13による通信によって他の装置から取得されてもよい。
需要予測プログラム161は、需要を予測するための計画を作成するための機能を提供する。需要予測プログラム161は、需要予測部161aと、更新部161bとを含む。
需要予測部161aは、指定された期間における需要Dを、以下の式(1)を用いて算出する。
Figure 2013156693
ここで、Duは、予め想定されていない需要であり、Deは、予め想定されている需要である。すなわち、需要予測部161aは、予め想定されていない需要と予め想定されている需要とを別々に予測し、それらを合計することにより、指定された期間における需要を算出する。
予め想定されている需要とは、需要を予測する時点において、営業活動および問い合わせ等による引き合いに基づいて具体的に予測される需要である。予め想定されていない需要とは、需要を予測する時点において、引き合いがない需要である。以下の説明では、予め想定されていない需要を「飛び込み需要」と称することがある。
このように、予め想定されている需要と予め想定されていない需要とを別々に予測することにより、それぞれの需要を好適な手法を用いて予測することができ、予測の精度が向上する。それぞれの需要を予測する手法については後述する。
更新部161bは、需要予測部161aによる予測に用いられる係数を更新する。更新部161bは、過去における引き合いおよび実績に基づいて係数を更新する。
需要情報162は、引き合いおよび実績に関する情報を保持する。図2は、需要情報162の例を示す図である。図2に示す需要情報162は、ID、製品番号、種別番号、予定納期、予定数、期待度、飛び込みフラグ、払出日、払出数、登録日といった項目を有する。IDの項目には、データを識別するための識別番号が格納される。製品番号の項目には、製品を識別するための識別番号が格納される。種別の項目には、製品の種別を識別するための識別番号が格納される。
予定納期の項目には、製品の払出を予定している時期を示す値が格納される。予定数の項目には、製品の払出を予定している数が格納される。期待度の項目には、受注の可能性の高さを示す値が格納される。期待度の項目の値は、顧客との交渉をもった担当者の判断に基づいて決定される。本実施例では、期待度の項目には、受注される可能性が高い順に、「5」、「4」、「3」、「2」、「1」のいずれか1つが格納される。
飛び込みフラグの項目には、製品の払出に先立って、引き合いが事前にあったか否かを示す値が格納される。本実施例では、事前に引き合いがあった場合、飛び込みフラグの項目には「N」が格納される。事前に引き合いがない場合、飛び込みフラグの項目には「Y」が格納される。需要情報162は、引き合いが事前にあったか否かを、飛び込みフラグの項目が無くても判定できるように構成されてもよい。
払出日の項目には、製品が払出された日付が格納される。払出数の項目には、製品が払出された数が格納される。製品が払出されるまでは、払出日および払出数の項目は空欄である。引き合いはあったが契約が成立しない等の理由で製品が払出されない場合、払出日および払出数の項目は空欄のままとなる。登録日の項目には、データが登録された日付が格納される。本実施例では、データが登録された日付を引き合いが発生した日付として扱う。
飛び込み需要情報163は、飛び込み需要を予測するための情報を保持する。図3は、飛び込み需要情報163の例を示す図である。飛び込み需要情報163には、1ヶ月間に発生する飛び込み需要の予測値が、部品の種別毎かつ払出日までの月数毎に格納される。例えば、図3に示す飛び込み需要情報163の1行目のデータは、「AAA」で識別される種別の製品の1ヶ月間に発生する飛び込み需要が、当月(0ヶ月後)に払出されるものが23個、1ヶ月後に払出されるものが18個、2ヶ月後に払出されるものが6個であること等を表している。
飛び込み需要情報163は、需要情報162に基づいて、更新部161bによって更新される。図4は、更新部161bによる飛び込み需要情報163の更新について説明するための図である。図4は、ある種別の製品の飛び込み需要の実績に関するデータを需要情報162から1年分抽出し、登録月毎かつ払出日までの月数毎に払出数を集計した結果を示している。飛び込み需要の実績に関するデータは、飛び込みフラグの項目に「Y」が格納され、払出日の項目に日付が格納されたデータである。登録月は、登録日の項目に格納されている年月である。払出日までの月数は、払出日の項目に格納されている年月と需要を予測する時点の年月との差である。
更新部161bは、このように登録月毎かつ払出日までの月数毎に集計された払出数の平均値を、払出日までの月数毎に算出する。そして、更新部161bは、算出した平均値を、1ヶ月間に発生する飛び込み需要の予測値として、製品の種別番号と対応付けて飛び込み需要情報163に格納する。更新部161bが飛び込み需要情報163を更新するタイミングおよび頻度は任意に決定してよい。図4に示した例では、1年分のデータを用いて飛び込み需要情報163を更新する例について説明したが、飛び込み需要情報163を更新するために用いるデータの期間は、需要を予測する期間の長さに応じて変更してよい。
需要予測部161aは、このようにして更新される飛び込み需要情報163に基づいて、指定された期間における指定された種別の製品の飛び込み需要Duを、以下の式(2)を用いて算出する。
Figure 2013156693
ここで、Nは、指定された期間の長さ(月数)である。diは、1ヶ月間に発生する飛び込み需要のうち、iヶ月後に払出されるものの予測値であり、飛び込み需要情報163から取得される。
例えば、飛び込み需要情報163が図3に示す通りであり、指定された期間の長さが3ヶ月の場合、需要予測部161aは、「AAA」で識別される種別の製品の飛び込み需要Duを以下のように算出する。
Du=(23×(3−0))+(18×(3−1))+(6×(3−2))
=(23×3)+(18×2)+(6×1)
=285
この式は、指定された期間の長さが3ヶ月の場合、1ヶ月後に払出される飛び込み需要が3ヶ月分発生し、2ヶ月後に払出される飛び込み需要が2ヶ月分発生し、3ヶ月後に払出される飛び込み需要が1ヶ月分発生することを示している。
このように、需要予測部161aは、飛び込み需要を、払出日までの月数毎の予測値を指定された期間の長さに応じて積み上げるようにして算出する。このため、飛び込み需要が精度よく算出される。
係数情報164は、予め想定されている需要を予測するための情報を保持する。図5は、係数情報164の例を示す図である。係数情報164には、引き合いの確度を示す係数が、部品の種別毎、期待度毎かつ予定納期までの月数毎に格納される。係数情報164には、さらに、係数を算出するために用いられた需要情報162のデータの件数が、部品の種別毎かつ期待度毎に、サンプル数として格納される。
例えば、図5に示す係数情報164の1行目のデータは、「AAA」で識別される種別の製品に関する引き合いのうち、「5」という期待度で需要情報162に登録されているものの確度が、当月(0ヶ月後)に払出される予定の場合で1.00、1ヶ月後に払出予定の場合で0.97、17ヶ月後に払出される予定の場合で0.21であること等を表している。
係数情報164は、需要情報162に基づいて、更新部161bによって更新される。図6および図7は、更新部161bによる係数情報164の更新について説明するための図である。図6は、ある種別の製品に関する引き合いのうち、期待度が「5」として登録され、払出が完了したものに関するデータを需要情報162から18ヶ月分抽出し、払出日までの月数毎かつ予定納期までの月数毎に払出数を集計した結果を示している。払出が完了した引き合いに関するデータは、飛び込みフラグの項目に「N」が格納され、払出日の項目に日付が格納されたデータである。予定納期までの月数は、予定納期の項目に格納されている年月と需要を予測する時点の年月との差である。
更新部161bは、このように払出日までの月数毎かつ予定納期までの月数毎に集計された払出数を予定納期までの月数毎に合計する。こうして、予定納期までの月数毎の払出数(実績数)が算出される。
続いて、更新部161bは、同じ種別の製品に関する引き合いのうち、期待度が「5」として登録されたものの実績に関するデータを、払出が完了したか否かに関わらず、需要情報162から同じく18ヶ月分抽出し、払出日までの月数毎かつ予定納期までの月数毎に集計する。更新部161bは、このように払出日までの月数毎かつ予定納期までの月数毎に集計された払出数を予定納期までの月数毎に合計する。こうして、予定納期までの月数毎の払出数が算出される。
そして、更新部161bは、予定納期までの月数毎に、払出数を予定数で割ることにより、引き合いの確度を算出する。更新部161bは、こうして算出した予定納期までの月数毎の確度を、係数として、製品の種別番号および期待度を表す「5」の値と対応付けて係数情報164に格納する。
更新部161bは、「5」以外の期待度についても、同様にして予定納期までの月数毎の確度を算出し、期待度を示す値と対応付けて係数情報164に格納する。更新部161bが係数情報164を更新するタイミングおよび頻度は任意に決定してよい。
更新部161bは、予定納期までの月数毎に算出した確度をそのまま係数情報164に格納するのではなく、移動平均法によってばらつきを補正した確度を係数情報164に格納してもよい。図7に示すグラフのように、3ヶ月または5ヶ月等の幅で移動平均を算出することにより、ばらつきが抑制された確度を得ることができる。
図6に示した例では、18ヶ月分のデータを用いて係数情報164を更新する例について説明したが、係数情報164を更新するために用いるデータの期間は、需要を予測する期間の長さに応じて変更してよい。
需要予測部161aは、このようにして更新される係数情報164に基づいて、指定された期間における指定された種別の製品の予め想定されている需要Deを、予定数に係数を乗じた値の積算値として算出する。具体的には、需要予測部161aは、指定された期間における指定された種別の製品の予め想定されている需要Deを、以下の式(3)を用いて算出する。
Figure 2013156693
ここで、Mは、製品が未払出の引き合いに対応する需要情報162のデータのうち、種別番号の項目に格納されている識別番号が指定された種別の識別番号と一致し、予定納期の項目に格納されている年月が指定された期間に含まれるデータの種類数である。Qjは、上記の条件を満たすj番目のデータの予定数の項目に格納されている値である。rjは、上記の条件を満たすj番目のデータに対応する係数である。rjは、指定された種別の識別番号と、予定納期までの月数と、j番目のデータの期待度の項目に格納されている値とに基づいて、係数情報164から取得される。予定納期までの月数は、j番目のデータの登録日の項目に格納されている年月からj番目のデータの予定納期の項目に格納されている年月までの月数である。
このように、需要予測部161aは、予め想定されている需要を、予定納期までの月数毎に設定された係数を用いて算出する。上述したように、期待度の項目の値は、顧客との交渉をもった担当者の判断に基づいて設定されるが、期待度の項目が示す確度と実際の確度との乖離は、納期までの期間の長さによって変動することがある。このため、予定納期までの月数毎に設定された係数を用いることは、算出される需要の精度の向上に貢献する。
例えば、納期までの期間が長い場合、担当者が払出できる可能性が高いと判断しても種々の事情により払出まで至らない場合があるため、実際の確度が期待度の項目が示す確度よりも低いことがある。あるいは、納期までの期間が短い場合、担当者が慎重を期して確度を低めに登録する場合があるため、期待度の項目が示す確度が実際の確度よりも低いことがある。
図8は、係数パターン情報165の例を示す図である。係数パターン情報165は、予め想定されている需要を予測するために用いられる係数の組み合わせを複数保持する。図8に示す係数パターン情報165には、それぞれがPT01〜PT08のパターン番号で識別される8個の係数パターンが登録されている。係数パターンは、期待度毎に設定された係数の組み合わせである。
図9は、選択情報166の例を示す図である。選択情報166は、係数パターン情報165に登録されている係数パターンから選択された係数パターンを部品の種別毎かつ予定納期までの月数毎(3ヶ月毎)に保持する。係数パターン情報165および選択情報166は、係数情報164に設定される係数を算出するために用いられた需要情報162のデータの件数(サンプル数)が少ない場合に、係数情報164の代わりに利用される。
選択情報166は、需要情報162に基づいて、更新部161bによって更新される。図10および図11は、更新部161bによる選択情報166の更新について説明するための図である。図10は、図8に示した係数パターン情報165に登録されている係数パターンを組み合わせて得られる全てのパターンと、それぞれのパターンに基づいて予測した需要と実際の需要との比率とを示している。
例えば、図10に示す1行目のデータは、払出日までの月数が、0〜2ヶ月、3〜5ヶ月、6〜8ヶ月、9〜11ヶ月、12〜14ヶ月、15〜17ヶ月のそれぞれに「PT01」で識別される係数パターンを選択した場合に算出される比率を示している。さらに、AAAという種別番号について、0〜2ヶ月、3〜5ヶ月、6〜8ヶ月、9〜11ヶ月、12〜14ヶ月、15〜17ヶ月のそれぞれに「AAA−01」、「AAA−02」、「AAA−03」、「AAA−04」、「AAA−05」、「AAA−06」というように対象とする期間ごとにコードを分け識別する。(種別番号の種類だけ生成する。今回の実施例では、14種別あるため、アルファベットは「NNN」まで生成する)すると、「AAA−01」については、「1.21」という比率が算出され、「AAA−02」については、「1.07」という比率が算出され、「AAA−03」については、「1.46」という比率が算出されている。1行目のデータは、さらに、「AAA―01」から「NNN−06」で識別される種別全体では「1.37」という比率が算出されたことと、「AAA−01」から「NNN−06」間の種別番号毎に算出された比率の偏差が0.16であることを示している。
例えば、「AAA−01」で識別される種別の実際の需要は、需要情報162に格納されているデータのうち、種別番号の項目のコードが「AAA−01」で、払出日の項目に値が格納されているデータを18か月分抽出し、それらのデータに対応する払出数を加算することによって算出される。「AAA−01」で識別される種別の需要の予測値は、抽出したデータの予定数の項目の値に係数を乗じた値を加算することによって算出される。係数を取得するために、データ作成時点の年月から払出日の項目の年月までの月数に対応するパターン番号が、同じ行のデータの係数パターンの組み合わせから取得される。そして、取得したパターン番号に対応する係数パターンが係数パターン情報165から取得され、取得された係数パターンから、抽出したデータの期待度の項目の値に対応する係数が取得される。抽出したデータ毎に、こうして係数が取得される。比率は、予測値に係数を乗じた値の積算値を、実際の需要の積算値で割ることによって算出される。
更新部161bは、係数パターンの全ての組み合わせについてこれらの値を算出した後、同一の種別番号で識別される製品全体の比率が1に近く、偏差が小さい組み合わせを選択する。そして、更新部161bは、選択した係数パターンの組み合わせを、選択情報166に格納する。同一の種別番号で識別される製品全体の比率が1に近く、偏差が小さいということは、どの種別番号で識別されても予測した需要が実際の需要に近いこと、すなわち、需要を予測するために用いる係数が好適であることを意味する。
更新部161bは、例えば、図11に示す領域R1のように、同一の種別番号で識別される製品全体の比率が0.98から1.02の範囲内にある組み合わせの中から、製品番号毎に算出された比率の偏差が最も小さい組み合わせを選択する。ここの範囲の取り方は分布の特性に従い、任意の幅に設定することとする。
このように、更新部161bは、係数パターン情報165に登録されている係数パターンの組み合わせの中から、実績に近い予測が得られた組み合わせを選択し、選択情報166に格納する。この手法では、係数パターンが予め用意されるため、需要の実績を求めるために用いられる需要情報162のデータの件数(サンプル数)が少ない場合であっても、極端に偏った係数が得られる可能性が低い。
一方、実績に基づいて係数が回帰的に設定される係数情報164では、サンプル数が少ないと、偏った係数が得られる可能性がある。このため、サンプル数が少ない場合には、式(3)で用いられる係数rjを、係数情報164ではなく、係数パターン情報165および選択情報から取得することにより、需要の予測精度を向上させることができる。
本実施例では、選択情報166にパターン番号が1ヶ月毎ではなく、3ヶ月毎に設定される。このように期間を長くすることにより、選択情報166を更新する際に比率等を算出するために用いるサンプル数を増やすことができ、より好適な係数パターンが選択される可能性が高くなる。
次に、図12を参照しながら、需要予測装置10が実行する需要予測処理の処理手順について説明する。図12は、需要予測処理の処理手順を示すフローチャートである。図12に示す処理手順は、制御部15が需要予測プログラム161を実行することによって実現される。需要予測処理の実行時には、需要を予測する期間と、需要を予測する製品の種別とが指定される。期間および種別は、例えば、入力部12を介して入力されるコマンド内で指定されてもよいし、通信部13を介して受信されるリクエスト内で指定されてもよいし、予め記憶部16に記憶される設定ファイル内で指定されてもよい。
図12に示すように、制御部15は、種別番号の項目の値が指定された種別番号と一致し、指定された期間内に払出が行われる予定の引き合いに対応する需要情報162のデータを選択する(ステップS101)。
引合情報として取得している予め想定している需要の予定数の精査を行うか、予め想定してない需要である飛び込み数の算出を行うかを選択する(ステップS102)。
予め想定している需要の予定数の精査を行うを選択した場合、制御部15は、種別番号の項目の値と、需要を予測する時点の年月から予定納期の項目に設定されている年月までの期間と、期待度の項目に設定されている値とに対応する係数およびサンプル数を係数情報164から取得する(ステップS103)。そして、制御部15は、取得したサンプル数を閾値と比較する(ステップS104)。閾値は、係数情報164に保持される係数が十分な精度を有することが保証されるように設定される。
サンプル数が閾値よりも多い場合(ステップS104,Yes)、制御部15は、予定数の項目の値に係数を乗じ(ステップS105)、演算結果を需要数に加算する(ステップS109)。需要数は、需要予測処理の開始時に0に設定される。その後、予測したい全ての種別番号について完了するまで制御部15は、ステップS101以降を再実行する(ステップS110)。
サンプル数が閾値よりも多くない場合(ステップS104,No)、制御部15は、選択情報166から、種別番号の項目の値と、需要を予測する時点の年月から予定納期の項目に設定されている年月までの期間とに対応するパターン番号を取得する(ステップS106)。続いて、制御部15は、係数パターン情報165から、期待度の項目に設定されている値と、取得したパターン番号とに対応する係数を取得する(ステップS107)。そして、制御部15は、予定数の項目の値に係数を乗じ(ステップS108)、演算結果を需要数に加算する(ステップS109)。その後、予測したい全ての種別番号について完了するまで制御部15は、ステップS101以降を再実行する(ステップS110)。
ステップS102で飛び込み数の算出を行うを選択した場合、制御部15は、指定された期間の長さおよび飛び込み需要情報163に基づいて、飛び込み需要を算出する(ステップS112)。そして、制御部15は、演算結果を需要数に加算する(ステップS109)。その後、予測したい全ての種別番号について完了するまで制御部15は、ステップS101以降を再実行する(ステップS110)。制御部15は、需要数を予測結果として出力し(ステップS111)、需要予測処理を終了する。
上述してきたように、本実施例に係る需要予測装置および需要予測方法によれば、需要を高い精度で予測することができる。
なお、上記の実施例で示した本発明の態様は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更することができる。例えば、上記の実施例で示したプログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと統合されていてもよい。需要予測装置10の機能を複数の装置に適宜分散させてもよい。
上記の実施例では、係数等を月単位で設定する例を示したが、係数等を設定する単位はこれには限定されず、例えば、週単位、2ヶ月単位、四半期単位、1年単位等でもよい。
10 需要予測装置
11 表示部
12 入力部
13 通信部
14 媒体読取部
15 制御部
16 記憶部
151 CPU
152 メモリ
161 需要予測プログラム
161a 需要予測部
161b 更新部
162 需要情報
163 飛び込み需要情報
164 係数情報
165 係数パターン情報
166 選択情報

Claims (7)

  1. 引き合いのあった製品の予定納期と、払出す予定数と、受注の期待度とを対応付けて保持する需要情報を記憶する記憶部と、
    前記予定納期までの期間の長さおよび前記期待度に対応する係数を前記予定数に乗じた値を積算することによって前記製品の需要を予測する需要予測部と
    を備える需要予測装置。
  2. 前記記憶部は、過去において引き合いのあった製品が実際に払出された確率を前記予定納期までの期間の長さ毎かつ前記期待度毎に前記係数として保持する係数情報をさらに記憶し、
    前記需要予測部は、前記予定納期までの期間の長さおよび前記期待度に対応する前記係数を、前記係数情報から取得する請求項1に記載の需要予測装置。
  3. 前記記憶部は、前記期待値毎に係数が設定された複数の係数パターンを保持する係数パターン情報と、前記係数パターンのいずれを選択するかを示す値を前記予定納期までの期間の長さ毎に保持する選択情報とをさらに記憶し、
    前記需要予測部は、前記予定納期までの期間の長さに基づいて、前記選択情報から前記係数パターンのいずれを選択するかを示す値を取得し、取得した値と前記期待度とに基づいて、前記係数パターン情報から、前記予定数に乗じる前記係数を取得する請求項1に記載の需要予測装置。
  4. 前記記憶部は、過去において引き合いのあった製品が実際に払出された確率を前記予定納期までの期間の長さ毎かつ前記期待度毎に前記係数として保持する係数情報をさらに記憶し、
    前記需要予測部は、過去において引き合いのあった製品の数が閾値よりも多い場合に、前記予定数に乗じる前記係数を前記係数情報から取得する請求項3に記載の需要予測装置。
  5. 前記需要予測部は、引き合いなしに発生する需要の所定の期間毎の件数に基づいて、飛び込み需要をさらに予測し、前記係数を前記予定数に乗じた値を積算することによって得られた値に当該飛び込み需要を加算することによって、需要を予測する請求項1から4のいずれか1項に記載の需要予測装置。
  6. 需要予測装置によって実行される需要予測方法であって、
    引き合いのあった製品の予定納期と、払出す予定数と、受注の期待度とを対応付けて保持する需要情報を取得するステップと、
    前記予定納期までの期間の長さおよび前記期待度に対応する係数を前記予定数に乗じた値を積算することによって前記製品の需要を予測するステップと
    を含む需要予測方法。
  7. 需要予測装置に、
    引き合いのあった製品の予定納期と、払出す予定数と、受注の期待度とを対応付けて保持する需要情報を取得するステップと、
    前記予定納期までの期間の長さおよび前記期待度に対応する係数を前記予定数に乗じた値を積算することによって前記製品の需要を予測するステップと
    を実行させる需要予測プログラム。
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