JP2013153316A - ネットワークシステム,オフロード装置,及びオフロードトラフィックの制御方法 - Google Patents

ネットワークシステム,オフロード装置,及びオフロードトラフィックの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コア網のトラフィック削減の向上を図る。
【解決手段】移動局が接続可能な複数の基地局とコア網のとの間に介在し、オフロードトラヒックをオフロード網との間で送受信するアンカポイントとして機能する一方で、アンカポイントと移動局が接続中の基地局との間でオフロードトラヒックを中継する中継ポイントとして機能するオフロード装置であって、移動局が自装置を介してオフロードトラヒックの通信を開始する場合に、アンカポイント情報を記憶する記憶装置と、通信の継続中に、移動局のハンドオーバによって他のオフロード装置が中継ポイントとなる場合に、他のオフロード装置にアンカポイント情報を送信する送信装置と、自装置が中継ポイントとして機能する場合に、他のオフロード装置から受信されたアンカポイント情報を用いてオフロード対象のトラヒックを中継し、通信の終了時には、アンカポイントの設定を解除する制御装置とを含む。
【選択図】図4A

Description

本発明は、ネットワークシステム,オフロード装置,及びオフロードトラフィックの制御方法に関する。
LTE/EPC(Long term Evolution/Evolved Packet Core)は、第3世代携帯電話
網(3G mobile system)の次世代における移動通信システムとして、3GPPにて標準化されている。LTE/EPCは、LTE網(LTEに準拠した無線アクセス網:eUTRANと呼ばれる)と、コア網としてのEPC網(SAE(System Architecture Evolution)とも呼ばれる)とを含む。EPC網は、IMS(IP Multimedia Subsystem)網を介してIP(Internet Protocol)網(パケット網)に接続される。IP網は、例えば、IS
P(Internet Service Provider)網(インターネット)やイントラネットである。
移動局(モバイル端末:UE(User Equipment)と呼ばれる)は、LTE網を介してEPC網に接続することができ、EPC網及びIMS網を介してIP網に接続される。そして、移動局は、IP網に接続された様々なサーバや端末装置にアクセスすることによって、様々なパケット通信サービス(例えば、Webサービス、VoIP(Voice over IP))を
享受することができる。
EPC網は、MME(Mobility Management Entity),S−GW(Serving Gateway)
,P−GW(Packet Data Network Gateway),PCRF(Policy and Charging rule Function)のような複数のノードを有している。移動局は、S−GW及びP−GWを介してIMS網に接続され、IP網にアクセス可能となる。
ところで、EPC網におけるトラヒック削減を目的の一つとした、トラヒックオフロード技術がある。トラヒックオフロード技術では、移動局からのトラヒックがS−GWやP−GWを経由することなくISP網へ到達するように、EPC網にオフロード装置が設けられる。オフロード装置は、移動局(無線アクセス網)からのトラヒックに対するアンカポイントとして機能する。オフロード装置は、移動局からのトラヒックを、EPC網と異なるオフロード用のネットワーク(オフロード網:例えば、IP網,MPLS(Multi Protocol Label Switching)網)へ転送する(オフロード)。オフロードされたトラヒックは、オフロード網を通じて目的のIP網に到達する(接続される)。
特表2004−523148号公報 特表2010−541312号公報
EPC網におけるトラヒックのオフロードでは、移動局における通信回線設定時に、通信回線単位でオフロードのアンカポイントとなるオフロード装置が決定される。アンカポイントのオフロード装置は、移動局が接続する基地局の変更によって変更されない。すなわち、移動局の位置に関係なく、移動局からの全てのオフロードトラヒックは、アンカポイント(のオフロード装置)を経由する。これによって、移動局の移動を起因とする、移動局と目的のIP網との通信の切断や途絶が回避される。
しかしながら、移動局の移動によって、移動局からのオフロードすべきトラヒックを受けるオフロード装置と、アンカポイントのオフロード装置とが異なる状態となった場合には、オフロード装置間にトラヒックが発生する。オフロード装置間のトラヒックに係る伝送距離は、アンカポイントのオフロード装置と移動局との距離が離れる程、長くなる。
また、例えば、現在の移動局の位置において、移動局からのトラヒックを受けるオフロード装置(アンカポイントのオフロード装置と異なる)が目的のIP網へ向けたオフロードを実施することによってオフロード装置間のトラヒックの伝送距離を大幅に短縮できる状況であっても、トラヒックはアンカポイントのオフロード装置を経由する。このようなトラヒックは、EPC網(コア網)の負荷増大、リソースの浪費を招来する虞があった。
本発明の一側面は、コア網のトラヒック削減の向上を図ることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、移動局が接続可能な複数の基地局と、
前記複数の基地局を収容するコア網と、
前記複数の基地局と前記コア網との間に介在し、オフロード対象のトラヒックをオフロード網との間で送受信するアンカポイントとして機能する一方で、前記アンカポイントと前記移動局が接続中の前記複数の基地局の一つとの間で前記オフロード対象のトラヒックを中継する中継ポイントとして機能する複数のオフロード装置とを含み、
前記各オフロード装置は、
前記移動局が自装置を介してオフロード対象のトラヒックの通信を開始する場合に、自装置に係る前記トラヒックの回線情報,前記通信の識別情報,及び前記トラヒックのアンカポイントの位置情報を含むアンカポイント情報を記憶する記憶装置と、
前記通信の継続中に、前記移動局のハンドオーバによって他のオフロード装置が前記中継ポイントとなる場合に、前記他のオフロード装置に前記アンカポイント情報を送信する送信装置と、
自装置が前記中継ポイントとして機能する場合に、他のオフロード装置から受信された前記アンカポイント情報を用いてオフロード対象のトラヒックを中継し、前記通信の終了時には、前記アンカポイントの設定を解除する制御装置とを含む
ネットワークシステムである。
本発明の一側面によれば、コア網のトラフィック削減の向上を図ることができる。
図1は、第1実施形態に係るネットワークシステムの構成例を示す。 図2は、オフロードGW(oGW)のハードウェア構成例を示す。 図3は、図2に示したCPUが記憶装置に記憶されたプログラムを実行することによって実現されるoGWの機能の説明図である。 図4Aは、図3に示したCPUが実現する機能の説明図である。 図4Bは、移動局の起動からオフロード通信開始までのシーケンス例を示す。 図4Cは、オフロード通信中における、S1ベースのハンドオーバのシーケンス例を示す。 図4Dは、オフロード通信中における、X2ベースのハンドオーバのシーケンス例を示す。 図5は、オフロード条件適用状態テーブルのデータ構造例を示す。 図6は、Uplink GTP-uパケット(S-GW宛)のデータ構造例を示す。 図7は、Downlink GTP-uパケット(eNB宛)のデータ構造例を示す。 図8は、uplink オフロードアンカポイント宛パケットのデータ構造例を示す。 図9は、アンカポイントからWebサイトへ伝送されるパケットのデータ構造例を示す。 図10は、Webサイトからアンカポイントへ伝送されるパケットのデータ構造例を示す。 図11は、downlink オフロード振り分けポイント宛パケットのデータ構造例を示す。 図12は、振分ポイントでのBearer状態管理データのデータ構造例を示す。 図13は、オフロードアンカポイントでのTOF中継状態管理データのデータ構造例を示す。 図14は、Initial Context Setup Request メッセージの構成例を示す。 図15は、Initial Context Setup Responseメッセージの構成例を示す。 図16は、Handover Required メッセージの構成例を示す。 図17は、Handover Request メッセージの構成例を示す。 図18は、Handover Request Ack.メッセージの構成例を示す。 図19は、Handover Commandメッセージの構成例を示す。 図20は、UE Context Release Commandメッセージの構成例を示す。 図21は、X2AP:.Handover Requestメッセージの構成例を示す。 図22は、X2AP:.Handover Request Ack.メッセージの構成例を示す。 図23は、X2AP:UE Context Releaseメッセージの構成例を示す。 図24は、Path Switch Requestメッセージの構成例を示す。 図25は、Path Switch Request Ack.メッセージの構成例を示す。 図26は、uplink GTP-uパケット(S-GW宛)受信時の処理フロー例を示す。 図27は、オフロードアップリンク宛のパケット受信時の処理フロー例を示す。 図28は、オフロード網からのオフロードアンカポイント宛のパケット受信時の処理フロー例を示す。 図29は、downlink オフロード振り分けポイント宛パケット受信時の処理フロー例を示す。 図30は、Initial Contex Setup Request メッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図30Aは、オフロード用GTP−uトンネル生成フロー(サブルーチン)の例を示す。 図31は、Initial Context Setup Responseメッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図32は、Handover Requiredメッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図33は、Handover Requestメッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図34は、Handover Request Ack.メッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図35は、Handover Commandメッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図35Aは、オフロード用GTP−u切替処理フロー(サブルーチン)の例を示す。 図36は、UE Context Release Commandメッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図37は、X2AP: Handover Requestメッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図38は、Path Switch Requestメッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図39は、Path Switch Request Ack.メッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図40は、X2AP: UE Context Releaseメッセージ傍受時の処理フロー例を示す。 図41は、TCP Connection生成後のオフロード条件適用状態の例(Bearer状態データ)を示す。 図42は、TCP Connection生成後のオフロード条件適用状態の例(中継状態管理データ)を示す。 図43は、TCP Connection生成後のオフロード条件適用状態の例(オフロード条件適用状態データ)を示す。 図44は、TCP Connection生成後のオフロード条件適用状態の例(トラヒックの流れ)を示す。 図45は、S1-Based Handoverでのオフロード条件適用状態の引き継ぎの例(Bearer状態データ)を示す。 図46は、S1-Based Handoverでのオフロード条件適用状態の引き継ぎの例(中継状態管理データ)を示す。 図47は、S1-Based Handoverでのオフロード条件適用状態の引き継ぎの例(オフロード条件適用状態データ)を示す。 図48は、S1-Based Handoverでのオフロード条件適用状態の引き継ぎの例(トラヒックの流れ)を示す。 図49は、Handover完了後にTCP Connectionが維持された場合の、オフロード条件適用状態の例(Bearer状態データ)を示す。 図50は、Handover完了後にTCP Connectionが維持された場合の、オフロード条件適用状態の例(オフロード条件適用状態データ)を示す。 図50Aは、Handover完了後にTCP Connectionが維持された場合の、オフロード条件適用状態の例(中継状態管理データ)を示す。 図51は、Handover完了後にTCP Connectionが維持された場合の、オフロード条件適用状態の例(トラヒックの流れ)を示す。 図52は、X2-Base Handoverでのオフロード条件適用状態の引き継ぎの例(Bearer状態データ)を示す。 図53は、X2-Base Handoverでのオフロード条件適用状態の引き継ぎの例(中継状態管理データ)を示す。 図54は、X2-Base Handoverでのオフロード条件適用状態の引き継ぎの例(オフロード条件適用状態データ)を示す。 図55は、X2-Base Handoverでのオフロード条件適用状態の引き継ぎの例(トラヒックの流れ)を示す。 図56は、Handover後の新TCP Connection生成後のオフロード条件適用状態の例(オフロード条件適用状態データ)を示す。 図57は、Handover後の新TCP Connection生成後のオフロード条件適用状態の例(中継状態管理データ)を示す。 図58は、Handover後の新TCP Connection生成後のオフロード条件適用状態の例(トラヒックの流れ)を示す。 図58Aは、Handover後の新TCP Connection生成後のオフロード条件適用状態の例(Bearer状態データ)を示す。 図59は、Handover後のTCP Connection切断後のオフロード条件適用状態の例(オフロード条件適用状態データ)を示す。 図60は、Handover後のTCP Connection切断後のオフロード条件適用状態の例(中継状態管理データ)を示す。 図61は、Handover後のTCP Connection切断後のオフロード条件適用状態の例(トラヒックの流れ)を示す。 図62は、Handover後のTCP Connection切断後のオフロード条件適用状態の例(Bearer状態データ)を示す。 図63は、第2実施形態に係るネットワークシステムの構成例を示す。 図64は、移動局を起動し、IPTV放送の視聴を開始し、Multicastパケット通信がオフロードされる場合のシーケンス例を示す。 図65は、オフロード条件適用テーブル構成例(Multicast/UDP/IPTV)を示す。 図66は、eNBから S-GWへ向かうGTP-uのパケット(IGMP-join,IGMP-leave)の構成例を示す。 図67は、S-GWからeNBへ向かうGTP-uのパケット(IPTV放送配信)の構成例を示す。 図68は、オフロード対象としたuplinkパケットを振分ポイントのoGWからアンカポイントのoGWへ伝達するときに利用するパケット(IGMP-join,IGMP-leave)の構成例である。 図69は、オフロード対象としたuplinkパケット(IGMP-join, IGMP-leave)をアンカポイントのoGWからオフロードネットワークへ送信するときに利用するパケット(IGMP-join, IGMP-leaveの構成例を示す。 図70は、IPTV局からオフロードネットワークを経由してオフロードアンカポイントへ到達するパケット(IPTV放送配信)の構成例を示す。 図71は、オフロードアンカポイントのoGWから振分ポイントのoGWへ伝達するときに利用するパケット(IPTV放送配信)の構成例を示す。 図72は、オフロードアンカポイントでのTOF中継状態管理データの構成例を示す。 図73は、eNBからS-GWへ向かうuplink GTP-uパケット(IGMP-join/IGMP-leave)を振分ポイントのoGWが受信した場合の処理フロー例を示す。 図74は、オフロードアンカポイントのoGWが振り分けポイントのoGWからオフロード対象のuplinkパケット(IGMP-join,IGMP-leave)を受信した場合の処理フロー例を示す。 図75は、オフロードネットワークからオフロードアンカポイントのoGWがIPTV放送配信のMulticastパケットを受信した場合の処理フロー例である。 図76は、Handover Commandメッセージ傍受時の処理フローの例を示す。 図77は、X2AP: Handover Requestメッセージ傍受時の処理フローの例を示す。 図78は、IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(Bearer状態管理データの設定例)を示す。 図79は、IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(TOF中継状態管理データの設定例)を示す。 図80は、IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(オフロード条件適用状態データの設定例)を示す。 図81は、IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(トラヒックの流れ)を示す。 図82は、S1-base Handoverでのオフロード条件適用状態(IPTV放送視聴情報)の引き継ぎの例(Bearer状態管理データの設定例)を示す。 図83は、S1-based Handoverでのオフロード条件適用状態(IPTV放送視聴情報)の引き継ぎの例(TOF中継状態管理データの設定例)を示す。 図84は、S1-based Handoverでのオフロード条件適用状態(IPTV放送視聴情報)の引き継ぎの例(オフロード条件適用状態データの設定例)を示す。 図85は、S1-based Handoverでのオフロード条件適用状態(IPTV放送視聴情報)の引き継ぎの例(トラヒックの流れ)を示す。 図86は、Handover完了時にIPTV放送視聴を維持するオフロード条件適用状態の例(Bearer状態管理データの設定例)を示す。 図87は、Handover完了時にIPTV放送視聴を維持維持するオフロード条件適用状態の例(オフロード条件適用状態データの設定例)を示す。 図88は、Handover完了時にIPTV放送視聴を維持維持するオフロード条件適用状態の例(トラヒックの流れ)を示す。 図89は、X2-based Handoverでのオフロード条件適用状態(IPTV放送視聴情報)の引き継ぎの例(Bearer状態管理データの設定例)を示す。 図89Aは、Handover完了時にIPTV放送視聴を維持維持するオフロード条件適用状態の例(Bearer状態管理データの設定例)を示す。図-157は、図-154の状態でのTOF中継状態管理データの設定例である。 図90は、X2-based Handoverでのオフロード条件適用状態(IPTV放送視聴情報)の引き継ぎの例(TOF中継状態管理データの設定例)を示す。 図91は、X2-based Handoverでのオフロード条件適用状態(IPTV放送視聴情報)の引き継ぎの例(オフロード条件適用状態データの設定例)を示す。 図92は、X2-based Handoverでのオフロード条件適用状態(IPTV放送視聴情報)の引き継ぎの例(トラヒックの流れ)を示す。 図93は、Handover後の新IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(オフロード条件適用状態データの設定例)を示す。 図94は、Handover後の新IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(TOF中継状態管理データの設定例)を示す。 図95は、 Handover後の新IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(トラヒックの流れ)を示す。 図96は、Handover後の新IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(Bearer状態管理データの設定例)を示す。 図97は、Handover後の新IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(オフロード条件適用状態データの設定例)を示す。 図98は、Handover後の新IPTV放送視聴開始後のオフロード条件適用状態の例(TOF中継状態管理データの設定例)を示す。 図99は、 Handover後のIPTV放送視聴離脱後のオフロード条件適用状態の例(トラヒックの流れ)を示す。 図100は、Handover後のIPTV放送視聴離脱後のオフロード条件適用状態の例(Bearer状態管理データの設定例)を示す。 図101は、oGWが記憶装置で保持するeNBを収容するoGW情報の構成例を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〔第1実施形態〕
第1実施形態では、トラヒックオフロード対象のTCP(Transmission Control Protocol)通信について、TCPコネクション(TCP Connection:TCPセッションとも呼ばれる)毎に、TCPコネクションに係る通信を開始したオフロード装置を目的のパケット網とのアンカポイント装置として決定する。
また、“トラヒックオフロード対象のTCPコネクション情報”と、その“オフロードアンカポイントの位置(オフロード装置)”とを管理する。そして、移動局(UE)の移動(
ハンドオーバ)に伴って、ハンドオーバ先のオフロード装置に対し、“トラヒックオフロード対象のTCPコネクション情報”と、その“オフロードアンカポイントの位置(装置
)情報”とオフロードトラヒックの回線情報とを含むアンカポイント情報を伝える。これによって、TCP通信をハンドオーバ先のオフロード装置でも維持する。その後、TCPコネクションの終了(切断)を契機として、当該TCPコネクションに係るパケット網とオフロードアンカポイントを解放する。
<全体構成>
図1は、第1実施形態に係るネットワークシステムの構成例を示す。図1において、ネットワークシステムは、大略して、LTE網(eUTRAN)10と、EPC網20と、IMS網30と、ISP(Internet Service Provider)網(インターネット)40と、オフ
ロード網50(図1では、オフロード網51,52を例示)とを備えている。LTE網10は、無線アクセス網の一例であり、EPC網20はコア網の一例である。ISP網40は、パケット網の一例である。図1において、ISP網40には、Webサイト#aを提供するWebサーバ41と、Webサイト#bを提供するWebサーバ42とが接続されている。但し、Webサーバ41及び42は、ISP網40に接続される通信相手(Correspondence node:サーバ及び端末装置)の例示である。サーバ及び端末装置の種類、サ
ービスは、TCP通信を行うものであれば良い。
LTE網10は、“eNodeB(eNB)”と呼ばれるLTE準拠の基地局11を含む。EPC網20は、コア網の例示である。EPC網20は、eNBの他に、第2世代(2G:例えばGSM),第3世代(3G:例えばW−CDMA),第3.5世代(HSPA)の3GPPの無線アクセス網を収容することができる。さらに、EPC網20は、CDMA2000,WiFiのようなnon−3GPPの無線アクセス網を収容することもできる。無線アクセス網10は、上記した各無線アクセス網を含む。移動局(UE)60は、基地局11と無線接続することで、EPC網20及びISP網40を経て、Webサーバ41,42のような通信相手にアクセスすることができる。移動局60は、移動局60の移動に応じて、接続先の基地局11を変更し(ハンドオーバ)、通信相手との通信を継続することができる。
EPC網20は、制御用交換局(MME)21(図4A参照),S−GW22,P−GW23,PCRF(図示せず)のような様々なノードを含んでいる。MME21は、ネットワーク制御のCプレーン(Control Plane)を扱う。MME21は、ベアラ(Bearer:
ユーザとパケット網との間のコネクション)の確立・解放や、移動局の位置登録やハンドオーバのような移動制御を行う。また、MME21は、加入者情報が登録されたHSS(Home Subscriber Server:図示せず)と連携した移動局の認証を行う。
S−GW22は、ユーザデータのパケットデータであるUプレーン(User Plane)を扱う。S−GW22は、3GPP(eNB,2G/3G)の無線アクセス網のアンカポイントとして機能し、P−GW23との間でユーザパケットデータの中継処理を行う。
P−GW23は、ISP網40のようなパケット網に対する接続ポイントとなる。P−GW23は、移動局へのIPアドレスの払い出し、ベアラ確立時におけるパケット網への接続に関したユーザ認証を行う。さらに、P−GW23は、PCRFの指示に従うQoS(Quality of Service)制御,課金データ生成,及びDHCPサーバのような機能を有する。MME21,S−GW22,P−GW23のような各ノードは、EPC網20に1以上配置される。
基地局11(本実施形態では、eNodeBを例示する)は、“S1−MMEインタフェース”と呼ばれるUプレーンのインタフェースによってMME21と接続される。また、基地局11は、“S1−Uインタフェース”と呼ばれるインタフェースによってS−G
W22と接続される。S−GW22とMME21とは、“S11インタフェース”と呼ばれるCプレーンのインタフェースで接続される。S−GW22とP−GW23とは、“S5”と呼ばれるUプレーンのインタフェース、及びUプレーン用のインタフェースによって接続される。また、基地局11間は、“X2インタフェース”と呼ばれるインタフェースによって接続される。
図1に示すEPC網20は、さらに、オフロードトラヒックを制御するノードとして機能する、1以上のオフロード装置(以下、オフロードゲートウェイ(オフロードGW:oGW)と表記)70を備えている。図1に示す例では、オフロードGW70の例示として、オフロードGW#1,オフロードGW#2,及びオフロードGW#3が図示されている。
オフロードGW70は、基地局11とS−GW22との間に配置される。オフロードGW70の設置数は、適宜決定可能である。例えば、オフロードGW70は、基地局11毎に配置することができる。オフロードGW70は、基地局11とS−GW22との間で送受信されるCプレーンのパケットを傍受する。そして、オフロードGW70は、基地局11とS−GW22間を流れるUプレーンのトラヒックのうち、オフロード対象のトラヒック(オフロードトラヒック)を決定する。
アップリンク通信(移動局(基地局11)→通信相手)のオフロードトラヒックにおけるUプレーンデータ(ユーザパケット)は、オフロードGW70にて分岐し、オフロード網50へ転送される。オフロード網50へ転送されたトラヒックは、EPC網20(S−GW22,P−GW23)を経由することなくISP網40に接続され、最終的に目的の通信相手(例えばWebサーバ41)に到達する。一方、オフロードGW70は、ダウンリンク通信(通信相手(オフロード網50)→移動局60(基地局11))のオフロードトラヒックを、S−GW22から基地局11へのトラヒックに合流させる。
移動局60は、移動によって、自身の接続先の基地局11を切り替える(ハンドオーバ)。基地局11間のハンドオーバによって、基地局11からのアップリンクのトラヒックを受信するオフロードGW70が変更される。例えば、移動局60と接続される基地局11が基地局11Aから基地局11Bに変更されることによって、オフロードGW70は、オフロードGW#AからオフロードGW#Bへ変更される。
<オフロードGW>
図2は、オフロードGW(oGW)70のハードウェア構成例を示す。図2において、oGW70は、複数の回線インタフェース71と、回線インタフェース71に接続されたパケット転送制御装置(パケット転送制御回路:パケット転送コントローラ)72と、パケット転送制御装置72に接続されたCPU(Central Processing Unit)73及び記憶
装置74とを備えている。
回線インタフェース71は、オフロードGW70と基地局11とを結ぶ回線,オフロードGW70とS−GW22とを結ぶ回線,オフロードGW70とMME21とを結ぶ回線,及びオフロードGW70とオフロード網50とを結ぶ回線を収容する。オフロードGW70には、オフロードGW70が収容する回線数に対応する1以上の回線インタフェース71が設けられる。回線インタフェース71は、汎用又は専用の半導体回路(LSI,ASICなど)によって形成される。
パケット転送制御装置72は、パケット転送処理を行う。すなわち、パケット転送制御装置72は、ルーティングテーブルを有し、パケットの宛先アドレスに対応する出力ポートをルーティングテーブルから割り出し、出力ポートへ向けてパケットを送出する。パケ
ット転送制御装置72は、汎用又は専用の半導体回路(LSI,ASIC,プログラマブルロジックデバイス(PLD),DSP(Digital Signal Processor)など)が搭載され
た回路チップとして形成されることができる。
CPU73は、パケット転送制御装置72の制御を通じて、oGW70全体の動作を制御する。CPU73は、コントローラ(制御部)の一例であり、プロセッサの一例である。なお、CPU73の機能を司るコントローラは、専用又は汎用のハードウェアチップの適用によって実現されることができる。記憶装置74は、ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの半導体メモリによって形成される。記憶装置74は、CPU7
3の作業領域,CPU73によって実行される各種のプログラムやプログラムの実行に際して使用されるデータの格納領域を提供する。
図3は、図2に示したCPU73が記憶装置74に記憶されたプログラムを実行することによって実現されるoGW70の機能の説明図である。図3に示すように、CPU73がプログラムを実行することによって、CPU73は、振分ポイント(中継ポイント)75及びアンカポイント76として機能する。
振分ポイント(中継ポイント)75としての機能は、S1AP傍受処理171,X2AP傍受処理172,合流処理173,振分処理174とを含む。記憶装置74には、ベアラ状態管理データ175と、オフロード条件適用状態管理データ176とが記憶される。ベアラ状態管理データ及びオフロード条件適用状態管理データは、振分ポイント75によって使用される。
アンカポイント76としての機能は、TOF(Tramc Omoad Function) NAPT(Network Address Port Translation)処理177を含み、記憶装置74には、TOF中継状態管理データ178が記憶される。TOF中継状態管理データはアンカポイント76によって使用される。
図4Aは、図3に示したCPU73が実現する機能の説明図である。図4Aには、ソースoGWであるオフロードGW70(#A)と、ターゲットoGWであるオフロードGW70(#B)とが示されている。
図4Aにおいて、S1AP傍受処理171は、基地局11とS−GW22との間で送受信される、S1AP(S1 Application Protocol)に基づく制御パケットを傍受する。S
1APは、基地局11(eUTRAN)とMME21(EPC)との間のシグナリングサービスを提供するCプレーンのプロトコルである。S1APが有する機能は、例えば、ベアラの確立,変更及び開放、ハンドオーバ制御及び待ち受け移動局への着信制御である。
X2AP傍受処理172は、基地局11間で送受信される、X2AP(X2 Application
Protocol)に基づく制御パケットを傍受する。X2APは、 X2インタフェース上の基地局(eNodeB)間のCプレーンプロトコルであり、基地局11間における負荷管理及びハンドオーバ調整を支援する。
振分処理174は、アップリンクのGTP−U(GPRS Tunneling Protocol for User Plane)トンネルを流れるトラヒックのうち、トラヒックオフロードの対象のトラヒックを、TOF NAPT処理177に分岐させる。GTP−Uは、基地局11とS−GW22との間のIP伝送用プロトコルである。トラヒックは、GTP−Uに基づいて基地局11とS−GW22との間に確立されたベアラ(GTP−Uトンネル)を流れる。なお、TEID(Tunnel Endpoint IDentifier)は、パケットのGTPヘッダに設定される、GTP
−Uトンネルの終端点の識別子である。
合流処理175は、TOF NAPT処理177からのオフロードトラヒックを、ダウンリンクのGTP−Uトンネルを流れるS−GW22からのトラヒックに合流させる。
アンカポイント76のTOF NAPT処理177は、EPC網20とオフロード網50
との間のNAPT処理(オフロード対象のトラヒックに関するIPアドレス変換、TCP/UDPポート変換)を行う。
本実施形態では、移動局60と通信相手(Webサーバ41を例示する)との間でオフロード対象のTCP通信が開始されたときのオフロードGW70が、振分ポイント及びアンカポイントとして設定される。例えば、図4Aに示すように、基地局11Aに接続した移動局60がWebサーバ41(図1)とのTCP通信を開始したときに、当該TCP通信のオフロード処理を実行したオフロードGW#Aが、振分ポイント及びアンカポイントとして設定される。
振分ポイントの変更は、移動局60の移動に伴うハンドオーバによって起こる。即ち、移動局60のハンドオーバ先の基地局11(ターゲット基地局)が、ハンドオーバ元の基地局11(ソース基地局)と異なるオフロードGW70に収容されている場合に、振分ポイントが変更される。
本実施形態では、新たな振分ポイントとなるオフロードGW70(ターゲットoGW)に対して、元のオフロードGW70(ソースoGW)から、オフロード対象のトラヒックの利用回線情報と、トラヒックに係る通信の識別情報(本実施形態ではTCPコネクション情報)と、アンカポイントの位置情報とが送信される。
ターゲットoGWは、送信された情報を保持し、オフロード対象のトラヒックをアンカポイントへ転送したり、アンカポイントから受信されるトラヒックを基地局11へ向けて転送したりするために使用する。これによって、通信(TCP通信)の継続中は、ハンドオーバに拘らず、アンカポイントの設定(位置)を維持することができる。
一方で、ターゲットoGWにて新たなオフロード対象のTCP通信が開始された場合には、当該ターゲットoGWが当該TCP通信におけるアンカポイントとなる。また、維持されていたTCP通信が終了した場合には、オフロードトラヒックに対するアンカポイントの設定が解除(廃棄(削除))される。
なお、ハンドオーバには、同一のMME21の管理範囲内で実施されるX2ベースドハンドオーバ(X2 based handover)と、異なるMME21間に跨って行われるS1ベース
ドハンドオーバ(S1 based handover)とがある。オフロードGW70の変更は、オフロ
ードGW70が基地局11毎に設置されている場合、X2ベースドハンドオーバとS1ベースドハンドオーバとの双方について起こる。
以下、オフロードGW70のさらなる詳細について説明する。図4Bは、移動局の起動及びオフロード処理の例を示すシーケンス図である。図4Cは、S1ベースのハンドオーバの処理例を示すシーケンス図であり、図4Dは、X2ベースのハンドオーバの処理例を示すシーケンスである。各シーケンスの詳細は後述する。
<オフロード条件適用状態データ>
図5は、図4Aに示したオフロード条件適用状態データ176を保持するオフロード条件適用状態テーブル176Aのデータ構造例を示す。図5に示すように、オフロード条件適用状態テーブル176Aは、oGW内UE識別子と、利用社回線識別子(E RAB ID)と
、TCPコネクション情報と、オフロードアンカポイント情報とを含む1以上のレコードを格納する。
“oGW内UE識別子”は、当該オフロードGW(oGW)で移動局(UE)60を一意に識別する情報である。“利用者回線識別子”は、移動局60内での回線を一意に識別する情報であり、移動局60での回線識別子(E RAB ID)と同期する。“TCPコネクション情報”は、移動局60と通信相手(例えばWebサイト#1)との通信における、オフロード対象のTCP通信のコネクション情報である。図5の例では、TCPコネクション情報は、移動局の識別子,IPアドレス,TCPポート番号を含む。
“オフロードアンカポイント情報”は、オフロード対象のTCP通信を開始した位置でのオフロードアンカポイントの位置情報である。図5の例では、オフロードアンカポイント情報は、オフロードトラヒックに係るTEID及びオフロードGWの識別子を含む。
<パケット>
図6は、基地局(eNB)11からS−GW22へ向かう、アップリンクのGTP−Uパケット(ULカプセル化パケット)のデータ構造例を示す。図6に示すように、GTP−Uパケットは、ユーザデータ,TCPヘッダ,及びIPヘッダを有するIPパケットが、GTP−Uヘッダ,UDP_G(User Datagram Protocol)ヘッダ及びIP_Gヘッダでカプセル化されている。さらに、カプセル化パケットにレイヤ2(L2)ヘッダ及びレイヤ1(L1)ヘッダが付与されている。
GTP−U内のIPパケットの宛先IPアドレスとして、目的のWebサーバのIPアドレスが設定されており、送信元IPアドレスは、移動局60のIPアドレスが設定されている。一方、IP_Gヘッダの宛先IPアドレスは、目的のS−GW22のIPアドレスであり、送信元アドレスは、基地局11のIPアドレスである。TEIDとしては、GTPトンネルの終端点に位置するS−GW22を示す値が設定される。
図7は、S−GW22から基地局11へ送信される、ダウンリンクのGTP−Uパケット(DLカプセル化パケット)のデータ構造例を示す。図7に示す例では、IPヘッダ及びIP_Gヘッダ中の送信先IPアドレスと宛先IPアドレスが、図6に示したGTP−Uパケットと逆になる。TEIDは、目的の基地局11内のトンネル終端点を指す。また、図7に示すデータ構造例は、オフロード網50経由のパケットを振分ポイント172から基地局11へ送信されるGTP−Uのパケットのデータ構造例でもある。
図8は、オフロード対象のアップリンクパケットを振分ポイントのオフロードGW70からアンカポイントのオフロードGW70へ伝達するときに利用するパケット(ULアンカポイント向けパケット)の構成例(データ構造例)である。説明を簡単にするため、GTP−Uを用いたパケットを例示している。オフロードGW間を転送されるパケットは、GTP−Uと異なるプロトコルに基づくパケットを適用可能である。
図9は、オフロード対象のアップリンクパケットをアンカポイントのオフロードGW70からWebサーバ41(Webサイト#a)へ送信するときに利用されるパケット(ULオフロードパケット)の構成例である。図10は、Webサーバ41(Webサイト#a)からオフロードネットワークを経由してオフロードアンカポイントのオフロードGW70へ到達するパケット(DLオフロードパケット)の構成例である。図11は、オフロードアンカポイントのオフロードGW70から振分ポイントのオフロードGW70へ情報を伝達するときに利用するパケット(DL振分ポイント向けパケット)の構成例である。説明を簡単にするため、GTP−Uベースのパケットを例示する。
<ベアラ状態管理データ>
図12は、ベアラ状態管理データ175の説明図である。本実施形態において、ベアラ状態管理データ175は、ベアラ利用者特定テーブル175Aと、ベアラテーブル175Bとで管理される。但し、テーブル構成は例示である。
ベアラ利用者特定テーブル175A(ベアラ利用者特定テーブル175a,175b)は1連のテーブルである。ベアラ利用者特定テーブル175bの“オフロードGW内UE識別子”は、ベアラ利用者特定テーブル175aのオフロードGW内UE識別子と同値であり、同一レコードであることを明示するために記載されている。
“オフロードGW内UE識別子”は、当該オフロードGW(oGW)で移動局(UE)を一意に識別する情報を記憶する。同一の移動局に対して、オフロードGW内UE識別子は、同一の移動局に対して、オフロード条件適用状態テーブル176A(図5)と、ベアラ利用者特定テーブル175Aとの双方に、同一の値を有するオフロードGW内UE識別子が記憶される。
“MME内UE識別子”は、MME21で付与された移動局60の識別子(MME UE S1AP
ID)である。“MME装置識別子”は、MME内UE識別子を移動局60に付与したMME21(MME装置)の識別子である。“eNB内UE識別子(S1AP)”は、基地局11(eNB)で付与された移動局60の識別子(eNB UE S1AP ID)である。
“eNB内UE識別子(X2AP)”は、基地局11で付与された移動局60の識別子(eNB UE X2AP ID)である。“eNB装置識別子”は、eNB内UE識別子(S1AP)およびeNB内UE識別子(X2AP)を移動局60に付与した基地局11の識別子である。
“T-Target セル識別情報”は、ハンドオーバ先のオフロードGW70で受信されたハ
ンドオーバ元の基地局11が選択したハンドオーバ先セル識別情報である。“T-Targetセル内UE識別情報”は、ハンドオーバ先のオフロードGW70で受信されたハンドオーバ先の基地局11が選択したハンドオーバ先セル内の移動局60の識別情報である。 “Target ID”は、ハンドオーバ元のオフロードGW70で受信されたハンドオーバ元の基地
局11が選択したハンドオーバ先の基地局11の識別子である。
“S-Target セル識別情報”は、ハンドオーバ元のオフロードGW70で受信されたハ
ンドオーバ元の基地局11が選択したハンドオーバ先セル識別情報である。“S-Targetセル内UE識別情報”は、ハンドオーバ元のオフロードGW70で受信したハンドオーバ先の基地局11が選択したハンドオーバ先セル内の移動局60の識別情報である。
<ベアラテーブル>
図12に示すベアラテーブル175Bは、以下のようなデータを有する。“オフロードGW内UE識別子”は、オフロードGW70で移動局60を一意に識別する情報である。ベアラテーブル175Bには、同一の移動局60に関して、ベアラ利用者特定テーブル175Aの“オフロードGW内UE識別子”と同値が格納される。“利用者回線識別子”は、移動局60内での回線を一意に識別する情報であり、移動局60での回線識別子(E RAB
ID)と同期する。
“uplink回線割り付け情報”は、利用者回線識別子に対するS−GW22へ向かうアップリンクパケットの宛先情報である。“downlink回線割り付け情報”は、利用者回線識別子に対する基地局11へ向かうダウンリンクパケットの宛先情報である。“TOF振分ポイント位置情報”は、オフロード網50経由のパケットをオフロードアンカポイントのオフロードGW70から振分ポイントのオフロードGW70へ伝達するための宛先情報であ
る。振分ポイントのオフロードGW70は、この“TOF振分ポイント位置情報”に基づいて、オフロードアンカポイントのオフロードGW70からのパケットを待ち受ける。
“TOFアンカポイント位置情報”は、オフロード対象のパケットを振分ポイントのオフロードGW70からオフロードアンカポイントのオフロードGW70へ伝達するための宛先情報である。振分ポイントのオフロードGW70は、この“TOFアンカポイント位置情報”に基づいて、オフロードアンカポイントのオフロードGW70へパケットを送信する。
<TOF中継状態管理データ>
次に、オフロードアンカポイントでのTOF中継状態管理データ178の構成例について説明する。図13は、TOF中継状態管理データ178に含まれるTOF中継管理テーブル178aと、TOFセッション管理テーブル(TOF Session管理テーブル)178b
とのデータ構造例を示す。
図13において、TOF中継管理テーブル178aにおける、“オフロードGWアンカ内UE識別子”は、オフロードGW(oGW)70のアンカポイント内で移動局60を一意に識別する情報である。“利用者回線識別子”は、移動局60内での回線を一意に識別する情報であり、移動局60での回線識別子(E RAB ID)と同期する。
“TOFアンカポイント位置”は、オフロード対象のパケットを振分ポイントのオフロードGW70からオフロードアンカポイントのオフロードGW70へ伝達するための宛先情報である。オフロードアンカポイントのオフロードGW70は、この“TOFアンカポイント位置”に基づいて、振分ポイントのオフロードGW70からのパケットを待ち受ける。
“TOF振分ポイント位置”は、オフロード網50経由のパケットをオフロードアンカポイントのオフロードGW70から振分ポイントのオフロードGW70へ伝達するための宛先情報である。オフロードアンカポイントのオフロードGW70は、この“TOF振分ポイント位置”に基づいて、振分ポイントのオフロードGW70へパケットを送信する。
図13において、TOFセッション管理テーブル178bは、以下の情報を有する。“オフロードGWアンカ内UE識別子”は、オフロードGW(oGW)70のアンカポイント内で移動局60を一意に識別する情報である。同一の移動局60に関して、TOF中継管理テーブル178aに格納される“オフロードGWアンカ内UE識別子”と同値が格納される。
“利用者回線識別子”は、移動局60内での回線を一意に識別する情報である。移動局60での回線識別子(E RAB ID)と同期する。“UE TCPコネクション情報”として、
TCP通信のセッション(Session)毎に、移動局60側のIPアドレス及びポート番号
が記憶される。“oGW TCPコネクション情報”は、TCP通信のセッション毎に、
移動局60側のIPアドレス及びポート番号に対応する、オフロードGW70側のIPアドレス及びポート番号が記憶される。“Session状態”として、TCP通信のセッション
毎の通信状態(“接続中”,アップリンク(UL)切断確認待ち、ダウンリンク(DL)切断確認待ち)が記憶される。
<メッセージ>
次に、ノード間でやりとりされる主なメッセージのデータ構造例を示す。図14は、端末装置60の起動時に、MME21から基地局11へ送信される、Initial Context Setup Requestメッセージの構成例を示す。図15は、Initial Context Setup Requestメッセ
ージの応答メッセージである、Initial Context Setup Responseメッセージの構成例を示す。Initial Context Setup Responseメッセージは、基地局11からMME21へ送信される。
図16は、移動局60のS1ベースのハンドオーバ時に、移動局60からソースMME21へ送信されるHandover Requiredメッセージの構成例を示す。図17は、S1ベース
のハンドオーバ時に、ターゲットMME21からターゲット基地局11へ送信されるHandover Requestメッセージの構成例を示す。図18は、Handover Requestメッセージに応じてターゲット基地局11からターゲットMME21へ返信されるHandover Request Ack.
メッセージの構成例を示す。
図19は、ソースMME21からソース基地局(サービング基地局)11へ送信されるHandover Commandメッセージの構成例を示す。図20は、ソースMME21からソース基地局11へ送信されるUE Context Release Commandメッセージの構成例を示す。
図21は、X2ベースのハンドオーバにおいて、ソース基地局11からターゲットオフロードGW70経由でターゲット基地局11へ転送される、X2AP: Handover Requestメッセージの構成例を示す。図22は、X2AP: Handover Requestメッセージの応答メッセージである、X2AP:Handover Request Ack.メッセージの構成例を示す。X2AP:Handover Request Ack.メッセージは、ターゲットoGW70を介して、ターゲット基地局11からソース基地局11へ送信される。図23は、X2AP: UE Context Releaseメッセージの構成例を示す。
図24は、X2ベースのハンドオーバにおいてターゲット基地局11からMME21へ送信されるPath Switch Request メッセージの構成例を示す。図25は、Path Switch Request メッセージの応答として、MME21からターゲット基地局11へ送信されるPath
Switch Request Ack.メッセージを示す。
<処理フロー>
次に、オフロードGW70における処理フローについて説明する。以下の処理は、CPU73(図2)によって実行される。図26は、基地局11からS−GW22へ向かうuplink GTP-Uパケット(図6)を振分ポイントのオフロードGW70が受信した場合の処
理フロー例を示す。
図26において、最初に、ベアラテーブル175B(図12B)のアップリンク回線割付情報が受信パケットのTEIDに一致するベアラテーブル175Bのレコードが取り出され、oGW内UE識別子、及び利用者回線識別子が特定される(S1)。
次に、レコードがあるか否かが判定される(S2)。レコードがなければ、処理がS11へ進み、受信パケット(GTP−u)がS−GW22へ中継され、図26の処理が終了する。これに対し、レコードがあれば、処理がS3へ進む。
レコードがある場合には、オフロード条件適用状態テーブル176A(図5)から、oGW内UE識別子、利用者回線識別子に対応し、且つTCPコネクション情報が受信パケットのTCPコネクション情報(ソースIPアドレス(SA),ソースポート番号(scr port))と一致するレコードが取り出される(S3)。
次に、レコードがあるか否かが判定される(S4)。レコードがあれば、処理がS5へ進み、レコードが無ければ、処理がS8へ進む。
S5では、GTP−uユーザデータは、TCPの切断要求(flag=fin)であるか否か
が判定される。このとき、切断要求であれば、処理がS6に進み、切断要求以外であれば、処理がS7に進む。
S6では、オフロード条件適用状態テーブル176A(図5)から、oGW内UE識別子、利用者回線識別子に対応し、且つTCPコネクション情報が受信パケットのTCPコネクション情報(ソースIPアドレス(SA),ソースポート番号(scr port))と一致するレコードが削除される。
S7では、受信パケット(GTP−u)のGTP−uヘッダのTEIDが、オフロード条件適用状態テーブル176Aのオフロードアンカポイント情報へ書き換えられ、オフロードアンカポイント情報が示すアンカポイントへパケットが中継される。その後、図26の処理が終了する。
S8では、GTP−uユーザデータは、TCPの接続要求(flag=syn)か否かが判定される。このとき、接続要求以外であれば、処理がS11へ進み、接続要求であれば、処理がS9へ進む。
S9では、受信パケットのTCPコネクション情報を含むレコードが、オフロード条件適用状態テーブル176Aに追加される。追加レコードのTCPコネクション情報は、移動局60のoGW内UE識別子、利用者回線識別子と対応付けられる。
S10では、受信パケット(GTP−u)のGTP−uヘッダのTEIDがベアラテーブル175BのTOFアンカポイント位置情報で書き換えられる。さらに、パケットが、TOFアンカポイント位置情報の示すアンカポイントへ中継され、図26の処理が終了する。
図27は、オフロードアンカポイントのオフロードGW70が振り分けポイントのオフロードGW70からオフロード対象のuplinkパケット(図8)を受信した場合の処理フロー例である。
図27において、最初に、TOF中継管理テーブル178a(図13A)におけるTOFアンカポイント位置が受信パケットのGTP−uヘッダのTEIDと一致するレコードがTOF中継管理テーブル178aから取り出され、oGWアンカ内UE識別子及び利用者回線識別子が特定される(S21)。
次に、レコードがあるか否かが判定される(S22)。レコードが無ければ、図27の処理が終了する。これに対し、レコードがあれば、処理がS23へ進む。
S23では、受信パケットのUE側TCPコネクション情報とTOFセッション管理テーブル178b(図13)のoGWアンカ内UE識別子、利用者回線識別子と対応し、且つUE TCPコネクション情報が一致するTOFセッション管理テーブル178bのレコードが取り出される。
次に、レコードがあるか否かが判定される。レコードがあれば、処理がS28に進み、レコードが無ければ、処理がS25に進む。
S25では、GTP−uユーザデータは、TCPの接続要求か否かが判定される。このとき、接続要求以外であれば、図27の処理が終了する。これに対し、接続要求であれば、処理がS26に進む。
S26では、oGW(アンカポイント)のTCP通信ポートが捕捉され、oGWアンカ内UE識別子及び利用者回線識別子と対応付けて、TOFセッション管理テーブル178bにレコードが追加される。アンカポイントのTCP通信ポートは、テーブル178bのoGW TCPコネクション情報として記憶される。
S27では、GTP−uカプセルからGTP−uユーザデータが取り出されてTCP/IPパケットが得られる。続いて、oGW側TCPコネクション情報でTCP/IPパケットの送信側TCPコネクション情報が書き換えられる。そして、宛先へ向けてTCP/IPパケットが送信される。その後、図27の処理が終了する。
S28では、GTP−uユーザデータは、TCPの切断要求か否かが判定される。このとき、切断要求以外であれば、処理がS27に進む。これに対し、切断要求であれば処理がS29に進む。
S29では、TOFセッション管理テーブル178bから取り出されたレコードのセッション状態が“UL切断確認待ち”か否かが判定される。このとき、UL切断確認待ちの状態であれば、TOFセッション管理テーブル178bから、取り出されたレコードが削除され(S31)、図27の処理が終了する。
これに対し、UL切断確認待ちでなければ、TOFセッション管理テーブル178bの一致したレコードのセッション状態に“DL切断確認待ち”を設定する(S30)。その後、図27の処理が終了する。
図28は、オフロード網50からオフロードアンカポイントのオフロードGW70がオフロードアンカポイント宛のパケットを受信した場合の処理フロー例を示す。図28のS41では、受信パケット(TCP/IP)の宛先情報(dst情報)をoGW側TCPコネ
クション情報として取り出される(S41)。
次に、TOFセッション管理テーブル178bのレコード内で、UE側TCPコネクション情報がoGW側TCPコネクション情報と一致するレコードが検索され、取り出される(S42)。
次に、レコードがあるか否かが判定される(S43)。レコードがなければ、図28の処理が終了する。これに対し、レコードがあれば、処理がS44に進む。
S44では、受信パケットはTCPの切断要求を示すか否かが判定される。このとき、切断要求であれば、処理がS47に進む。切断要求以外であれば、処理がS45に進む。
S45では、TCP/IPパケットのoGW側TCPコネクション情報に対応するUE側TCPコネクション情報でTCP/IPパケットの宛先のTCPコネクション情報を書き換える。さらに、GTP−uカプセル化を行い、GTP−uパケット(カプセル化パケット)を生成する。
S46では、S42で取り出したレコードに対応するTOF中継管理テーブル178aのレコードのTOF DL−TEID値(TOF振分ポイント位置)を、GTP−uパケ
ットのTEIDに設定する。そして、TOF DL−oGW値を宛先としてGTP−uパケットが送信される。その後、図28の処理が終了する。
S47では、TOFセッション管理テーブル178bから取り出されたレコードのセッ
ション状態が“DL切断確認待ち”か否かが判定される。このとき、セッション状態がDL切断確認待ちであれば、TOFセッション管理テーブル178bから取り出されたレコードが削除される(S49)。これに対し、セッション状態がDL切断確認待ち以外であれば、TOFセッション管理テーブル178bにおいて一致するレコードのセッション状態に“UL切断確認待ち”が設定される。その後、図28の処理が終了する。
図29は、振分ポイントのオフロードGW70がオフロードアンカポイントのオフロードGW70から移動局宛のdownlinkパケットを受信した場合の処理フロー例である。
最初に、ベアラ管理状態データ175のベアラテーブル175BのTOF振分ポイント位置情報が受信パケットのGTP−uヘッダのTEIDと一致するレコードがベアラテーブル175Bから取り出される(S51)。
次に、レコードがあるか否かが判定される(S52)。レコードがなければ、図29の処理が終了する。これに対し、レコードがあれば、受信パケットのTEIDが、S51で取り出されたレコード中のダウンリンク回線割付情報で書き換えられる。そして、ダウンリンク回線割付情報に対応する基地局11(eNB)へパケットが送信される(S53)。その後、図29の処理が終了する。
図30は、CPU73のS1AP傍受処理171によって実行される、Initial Context Setup Requestメッセージ(MME->eNB)の傍受時の処理フロー例を示す。最初に、oGW
内UE識別子が捕捉される(S61)。
次に、oGW内UE識別子に対応付けて、Initial Context Setup Requestメッセージ
中の“MME UE S1AP ID”と “eNB UE S1AP ID”とをベアラ利用者特定テーブル175A
のMME内UE識別子、 eNB内UE識別子(S1AP)に夫々登録する(S62)。
続いて、oGW内UE識別子に対応付けて、Initial Context Setup Requestメッセー
ジ中のアップリンク向け回線割付情報を利用者回線識別子(E RAB ID)毎に、ベアラテーブル175Bのアップリンク割付情報へ登録する(S63)。
その後、オフロード用GTP−uトンネルの生成処理が行われ(S64)、図30の処理が終了する。
図30Aは、図30に示したGTP−uトンネルの生成処理(サブルーチン)の例を示す。サブルーチンの入力として、MME UE S1AP ID (MMEでのUE識別子)とMMEID(MMEの装置ID)とが使用される。
図30Aにおいて、S64aでは、CPU73は、アンカポイントでのoGWアンカ内UE識別子を捕捉する。以降の処理(S64b〜S64e)は、利用者のオフロード対象の利用者回線識別子毎に繰り返し実行される。
CPU73は、TOFアンカポイント位置を捕捉する(S64b)。続いて、CPU73は、TOF振分ポイント位置を捕捉する(S64c)。次に、CPU73は、TOF振分ポイント位置及びTOFアンカポイント位置を、利用者回線識別子毎に、MME内UE識別子が対応するベアラテーブル175Bのレコードに、TOF振分ポイント位置情報、TOFアンカポイント位置情報として記憶する(S64d)。
続いて、CPU73は、oGWアンカ内UE識別子、及び利用者回線識別子毎に、TOF振分ポイント位置及びTOFアンカポイント位置を、アンカポイントのTOF中継管理
テーブル178aのレコード中の、TOF振分ポイント位置、TOFアンカポイント位置として記憶する(S64e)。図30Aの処理フローによって、振分ポイントとオフロードアンカポイントのオフロードGW間でオフロード対象パケットを伝達するためのリソースが生成される。
図31は、CPU73のS1AP傍受処理171によって実行される、Initial Context Setup Responseメッセージ(eNB->MME)の傍受時の処理フロー例を示す。最初に、Initial Context Setup Responseメッセージ中の“MME UE S1AP ID”でベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子を検索し、対応するレコードを確定する(S71)。
次に、Initial Context Setup Responseメッセージ中のダウンリンク向け回線割付情報を、利用者回線識別子(E RAB ID)毎に、ベアラテーブル175Bのダウンリンク割付情報に設定する。その後、図31の処理が終了する。
図32は、S1ベースのハンドオーバ時にCPU73のS1AP傍受処理171によって実行される、Handover Requiredメッセージ(source eNB->Source MME)の傍受時の処理
フロー例を示す。
最初に、Handover Requiredメッセージ中の“MME UE S1AP ID”でベアラ利用者特定テ
ーブル175AのMME内UE識別子を検索し、対応するレコードを確定する(S81)。
次に、Handover Requiredメッセージ中の“Target ID”,“Source to Target Transparent Container”内のセル識別情報を、ベアラ利用者特定テーブル175Aにおける対応レコードの“Target ID”、“S-Targetセル識別情報”に設定する(S82)。その後、
図32の処理が終了する。
図33は、S1ベースのハンドオーバ時にCPU73のS1AP傍受処理171によって実行される、Handover Requestメッセージ(target MME -> target eNB)の傍受時の処理フローを示す。
図33に示すS83では、CPU73は、oGW内UE識別子を捕捉する。続いて、S83aでは、CPU73は、oGW内UE識別子対応に、Handover Requestメッセージ中の“MME UE S1AP ID”及び“Source to Target Transparent Container”内の“Call ID
”情報をベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子、T-Targetセル位置情報へ登録する。
次に、S83bでは、CPU73は、oGW内UE識別子対応に、Handover Request
メッセージ中のアップリンク向け回線割付情報を利用者回線識別子毎にベアラテーブル175Bに登録する。
その後、オフロード用GTP−uトンネル生成処理が実行される(S64)。その後、図33の処理が終了する。
図34は、S1ベースのハンドオーバ時にCPU73のS1AP傍受処理171によって実行される、Handover Request Ack.メッセージ(target eNB -> target MME) の傍受時の処理フロー例を示す。
最初に、Handover Request Ack.メッセージ中の“MME UE S1AP ID”でベアラ利用者特
定テーブル175AのMME内UE識別子を検索し、対応するレコードを確定する(S8
5)。
次に、Handover Request Ack.メッセージ中の“eNB UE S1AP ID”,“Target to Source Transparent Container”内のセル内UE識別情報を、ベアラ利用者特定テーブル17
5AにおけるeNB内UE識別子、T-C-セル内UE識別情報として、S85で確定したレコードに記憶する(S86)。
次に、Handover Request Ack.メッセージ中のダウンリンク向け回線割付情報を、利用
者回線識別子毎に、ベアラテーブル176Bのダウンリンク回線割付情報に設定する(S87)。その後、図34の処理が終了する。
図35は、S1ベースのハンドオーバ時にCPU73のS1AP傍受処理171によって実行される、Handover Commandメッセージ(source MME -> source eNB)の傍受時の処理フロー例を示す。
最初に、CPU73は、Handover Commandメッセージ中の“MME UE S1AP ID”でベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子を検索し、対応するレコードを確定するとともに、oGW内UE識別子を確定する(S91)。
次に、CPU73は、Handover Commandメッセージ中の“Target to Source Transparent Container”内のセル内UE識別情報をベアラ利用者特定テーブル175AのS-Targetセル内UE識別情報に設定する(S92)。
次に、CPU73は、確定されたレコードのTarget IDで示される基地局11を収容す
るターゲットオフロードGW70を特定する(S93)。
次に、CPU73は、ベアラ利用者特定テーブル175Aの“Target ID”,“S-Targetセル識別情報”,“S-Targetセル内UE識別情報”と、ターゲットオフロードGW70
におけるベアラ利用者特定テーブル175Aの“eNB装置識別子”,“T-Targetセル識別
情報”,“T-Targetセル内UE識別情報”が一致するレコードを確定する。また、CPU73は、ターゲットoGW内UE識別子を確定する(S94)。
次に、CPU73は、oGW内UE識別子に対応する、オフロード条件適用状態テーブル176A中の、“利用者回線識別子”,“TCPコネクション情報”,“オフロードアンカポイント情報”を、ターゲットオフロードGW70のoGW内UE識別子に対応する
“利用者回線識別子”,“TCPコネクション情報”,“オフロードアンカポイント情
報”として、オフロード条件適用状態テーブル176Aにレコードを追加する(S95)。
次に、CPU73は、オフロード用GTP−u切換処理を行う(S96)。その後、図34の処理が終了する。
図35Aは、図35に示したオフロード用GTP−u切換処理のサブルーチンの処理フレー例を示す。図35Aに示すS96a〜S96cの処理は、ターゲットoGWのUE対応のオフロード条件適用状態テーブル176Aの全レコードについて繰り返し実行される。
S96aでは、CPU73は、ターゲットオフロードGW70のベアラテーブル175Bから基地局11への利用者回線識別子対応のTOF振分ポイント位置情報を取り出す。
S96bでは、CPU73は、オフロードアンカポイント情報で示すアンカポイントのオフロードGW70を特定する。
次に、CPU73は、アンカポイントオフロードGW70におけるアンカポイントのTOF中継管理テーブル175aに格納されたTOFアンカポイント位置情報がオフロードアンカポイントと一致するレコードのTOF振分ポイント位置にTOF振分ポイント位置情報を設定する(S96c)。その後、図35Aの処理が終了する。
図35Aの処理によって、移動局60のハンドオーバに伴い、オフロードアンカポイントのオフロードGW70がオフロード網50から受信したパケットの送信先をハンドオーバ先の振分ポイントのオフロードGW70へ切り替えることができる。
図36は、S1ベースのハンドオーバ時にCPU73のS1AP傍受処理171によって実行される、UE Context Release Commandメッセージ(source MME -> source eNB)の傍受時のフロー例を示す。
最初に、CPU73は、UE Context Release Commandメッセージ中の“MME UE S1AP ID”でベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子を検索し、対応するレコードを確定するとともに、oGW内UE識別子を確定する(S101)。
次に、CPU73は、自oGWアンカポイントのTOF中継状態管理テーブル178aにおける、“TOF振分ポイント位置”及び“TOFアンカポイント位置”の組が、oGW内UE識別子に対応するベアラテーブル175Bの“TOF振分ポイント位置情報”及び“TOFアンカポイント位置情報”の組と一致する、自oGWアンカポイントのTOF中継管理テーブル178aのレコードを削除する(S102)。
次に、CPU73は、oGW内UE識別子に対応するオフロード条件適用状態テーブル176Aのレコードを削除する(S103)。
次に、CPU73は、oGW内UE識別子に対応する、ベアラ利用者特定テーブル175A及びベアラテーブル175Bのレコードを削除する(S104)。その後、図36の処理が終了する。
図37は、X2ベースのハンドオーバ時にCPU73のX2AP傍受処理172によって実行される、X2AP: Handover Requestメッセージ(source eNB -> target eNB)の傍受時の処理フローの例を示す。
最初に、CPU73は、Handover Request の送信元の基地局11が、自oGWが収容
する基地局11か否かを判定する(S111)。基地局11が自oGWに収容されている場合には、処理がS119に進む。これに対し、基地局11が他のoGWに収容されている場合には、処理がS112に進む。
S112では、CPU73は、oGW内UE識別子を捕捉する。
続いて、CPU73は、Handover Request 内の“MME UE S1AP ID”をoGW内UE識
別子と対応付ける。さらに、CPU73は、“MME UE S1AP ID”をベアラ利用者テーブル175AのMME内UE識別子として登録する(S113)。
次に、CPU73は、Handover Request 内のアップリンク回線割付情報をoGW内U
E識別子と対応付ける。さらに、CPU73は、利用者回線識別子毎に、ベアラテーブル175Bのアップリンク回線割付情報に登録する(S114)。
次に、CPU73は、オフロード用GTP−uトンネル生成処理(図30A)を行う(S115)。
次に、CPU73は、送信元の基地局11を収容するソースオフロードGW70を特定する(S116)。
次に、CPU73は、ベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子と、ソースオフロードGW70のベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子とが一致するレコードを確定する。これによって、ソースオフロードGW内UE識別子が確定される(S117)。
次に、CPU73は、ソースオフロードGW70のoGW内UE識別子に対応する、オフロード条件適用状態テーブル176Aにおける、利用者回線識別子,TCPコネクション情報,オフロードアンカポイント情報を、ターゲットオフロードGW70のoGW内UE識別子に対応する、オフロード条件適用状態テーブル176Aの、利用者回線識別子,TCPコネクション情報,及びオフロードアンカポイント情報として、追加する(S118)。
S119では、CPU73は、Handover Requestメッセージ中の“MME UE S1AP ID”でベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子を検索し、対応するレコードを確定する。
S120では、CPU73は、Handover Requestメッセージ中の“Old eNB UE X2AP ID”情報を、ベアラ利用者特定テーブル175Aの“eNB内UE識別子(X2AP)”に記録する。その後、図37の処理が終了する。
図38は、X2ベースのハンドオーバ時にCPU73のX2AP傍受処理172によって実行される、Path Switch Requestメッセージ(target eNB -> MME)の傍受時の処理フローの例を示す。
図38において、S131では、CPU73は、Path Switch Requestメッセージ中のMME UE S1AP IDでベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子を検索し、対
応するレコードを確定する。
次のS132では、CPU73は、Path Switch Requestメッセージ中のダウンリンク
回線割付情報を、利用者回線識別子毎に、ベアラテーブル175Bのダウンリンク回線割付情報へ設定する。その後、オフロード用のGTP−u切替処理が実行される(S96:図35A参照)。
図39は、X2ベースのハンドオーバ時にCPU73のX2AP傍受処理172によって実行される、Path Switch Request Ack.メッセージ(MME -> Target eNB)の傍受時の処
理フロー例を示す。
図39における、S135では、CPU73は、Path Switch Request Ack.メッセージ中のMME UE S1AP IDでベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子を検索し、対応するレコードを確定する。
次のS136では、CPU73は、Path Switch Request Ack.メッセージ中のアップリンク回線割付情報を、利用者回線識別子毎に、ベアラテーブル175Bのアップリンク回
線割付情報へ設定する。その後、図39の処理が終了する。
図40は、X2ベースのハンドオーバ時にCPU73のX2AP傍受処理172によって実行される、X2AP: UE Context Releaseメッセージ(target eNB -> source eNB)の傍受時の処理フロー例を示す。
図40において、S121では、CPU73は、UE Context Release の送信元の基地
局11が当該オフロードGW70が収容する基地局か否かを判定する。このとき、当該オフロードGW70によって収容された基地局であれば、図40の処理が終了する。
これに対し、基地局11が他のオフロードGW70によって収容された基地局であれば、CPU73は、UE Context Release 中の“Old eNB UE X2AP ID”でベアラ利用者特定
テーブル175AのeNB内UE識別子(X2AP)を検索し、対応するレコードを確定するとともに、oGW内UE識別子を確定する(S122)。
次のS123では、CPU73は、oGW内UE識別子に対応するオフロード条件適用状態テーブル176Aのレコードを削除する。次のS124では、CPU73は、oGW内UE識別子に対応するベアラ利用者特定テーブル175A及びベアラテーブル175Bのレコードを削除する。その後、図40の処理が終了する。
<oGW収容表>
図101は、oGW70が記憶装置74で保持するeNB11を収容するoGW情報の構成例を示す。oGW70のCPU73は、図57に示すeNB収容表を用いて(参照して)、eNB11を収容するoGW70を割り出すことができる。eNB収容表は、例えば、oGW70において、移動局60のハンドオーバによって、振分ポイントとなるoGW70を特定するために使用される。
<動作例>
以下、図面を参照して、第1実施形態の動作例を説明する。
<<動作例1:TCPコネクション生成>>
最初に、移動局60が起動して、オフロード対象のTCP通信がオフロードされるまでの動作について説明する。
[動作1−1]
図4Bのシーケンスにおいて、移動局60(UE#x)が起動すると、アタッチ手順を行う。すなわち、移動局は、基地局11へ接続要求メッセージである、Attach Requestメッセージを送信する(図4B<1>)。Attach Requestメッセージは、基地局11(eNB#1)経由でMME21(MME#1)へ送信される。
MME21は、S−GW(SGW)22(S-GW#1)にCreate Session Requestメッセージを送る(図4B<2>)。MME21は、S−GW22からCreate Session Response
メッセージを受信する(図4B<3>)。
[動作1−2]
S−GW22からCreate Session Responseメッセージを受信したMME21は、Initial Context Setup Requestメッセージ(図14)を生成し、基地局11へ送る(図4B<4>)。オフロードGW(oGW)70は、Initial Context Setup Requestメッセージ
を傍受する(図4B<5>)。
すなわち、オフロードGWは、図30及び図30Aに示した処理を実行する。図30に示す処理によって、ベアラ利用者特定テーブル175A及びベアラテーブル175Bに対し、oGW内UE識別子(8000)、MME内UE識別子(MME#1 UE S1AP ID#x)、MM
E装置識別子(MME#1)、eNB内UE識別子(eNB UE S1AP ID#x)、eNB装置識別子(eNB#1)、利用者回線識別子(1,2)、uplink回線割付情報(1:TEID#SGW-u1, SGW#1, 2: TEID#SGW-u2, SGW#1)、TOF振分ポイント位置情報(1:オフロード非適用 2: TOF DL-TEID#1)、T
OFアンカポイント位置情報(TOF UL-TEID#1, oGW#1)が登録され、確定される(図41に示すテーブル175A及び175Bを参照)。
また、図30Aに示す処理によって、オフロードGW70内の振分ポイント75とアンカポイント76との間にオフロード用のGTP−uトンネルが確立される。
[動作1−3]
また、オフロードGW70のCPU73によって、TOF中継管理テーブル178aの記憶内容が、図42に示す状態となる。すなわち、TOF中継管理テーブル178aにおいて、oGWアンカ内UE識別子、利用者回線識別子、TOFアンカポイント位置、TOF振分ポイント位置が確定する。
[動作1−4]
Initial Context Setup Requestメッセージを受信した基地局11は、応答メッセージ
であるInitial Context Setup Responseメッセージ(図15)を送信する(図4B<6>)。オフロードGW70は、Initial Context Setup Responseメッセージを傍受し(図4B<7>)、図31に示した処理を実行する。これによって、ベアラテーブル175Bに対し、downlink回線割付情報(1: eNB-TEID#1, eNB#1, 2: eNB-TEID#2, eNB#1)が登録され、確定する(図41参照)。
[動作1−5]
続いて、図4Bのシーケンスにおいて、移動局60がWebサイトとの接続を開始すると(図4B<8>)、基地局11(eNB#1)から、GTP−uパケット(図5)がS−G
W22(S-GW#1)へ向けて送信される(図4B<9>)。すると、オフロードGW70(oGW#1)は、GTP−uパケットを受信し、図26に示した処理を行う。このとき、図2
6におけるS1〜S4及びS8〜S10の処理が実行される。
[動作1−6]
図26のS9の処理によって、オフロード条件適用状態テーブル176AにoGW内UE識別子および利用者回線識別子に対応する、TCPコネクション情報及びオフロードアンカポイント情報が記憶される(図43のテーブル176Aを参照)。
[動作1−7]
図26のS10の処理によって、図8に示したオフロードアンカポイント向けのパケットが生成され、振分ポイントのオフロードGW70からアンカポイントのオフロードGW70へパケットが送信される。ここでは、オフロードGW70(oGW#1)内において、振
分ポイント75からアンカポイント76へパケットが転送される。
[動作1−8]
アンカポイント76では、図27に示した処理が実行される。ここでは、S21〜S27の処理が実行され、TCP/IPパケット(図9)がWebサイトへ向けてオフロード網50へ送信される(図4B<11>)。
S26の処理によって、TOFセッション管理テーブル178bには、oGWアンカ内
UE識別子、利用者回線識別子に対応する、UE TCPコネクション情報、oGW T
CPコネクション情報、セッション状態が記憶される(図42参照)。
[動作1−9]
TCP/IPパケットがオフロード網50を経由してWebサイトに到達すると、Webサイトからオフロード網50を経由して、ダウンリンクパケット(図10)が、オフロードGW70(oGW#1)のアンカポイント76へ到達する(図4B<12>)。アンカポイント76では、パケット受信により、図28に示す処理(S41〜S46)を行う。
[動作1−10]
続いて、オフロードアンカポイントのオフロードGW70(oGW#1:アンカポイント7
6)から、振分ポイントのオフロードGW70(GW#1:振分ポイント75)へ図11に示したパケットが送信されると(図4B<13>)、振分ポイント75(oGW#1)は、パケ
ットを受信し、図29に示した処理(S51〜S53)を行い、基地局11(eNB#1)へ
向けて、図7に示したパケットを送信する(図4B<14>)。これによって、図44に示すようなオフロード網50経由でのTCP通信が確立する。
[動作1−11]
移動局60(以下、UE#xとも表記)からWebサイトへ向かうアップリンクデータは、以下のようにして伝達される。すなわち、eNB#1で受信されたUE#xからのデータ(図4B<15>)は、基地局11(eNB#1)からS−GW#1宛にGTP−uパケ
ット(図6)で送信される(図4B<16>)。振分ポイント75(oGW#1)は、図6の
パケットを受信すると図26の処理(振分処理174を含む)を行い、図8に示すパケットをアンカポイント76(oGW#1)へ送る(図4B<17>)。アンカポイント76(oGW#1)は、図8に示すパケットを受けると図27の処理を行い、図9のパケットをオフロード網50経由でWebサイトへ送信する(図4B<18>)。
[動作1−12]
Webサイトから移動局(UE#x)へ向かうデータは、以下のようにして伝達される。すなわち、データは、Webサイトからオフロードのアンカポイント76(oGW#1)宛に、
図10に示すパケットが送信される(図4B<19>)。アンカポイント76(oGW#1)
は、図10のパケットを受信すると、図28の処理を行い、図11のパケットを振分ポイント75(oGW#1)へ送信する(図4B<20>)。振分ポイント75(oGW#1)は、図11のパケットを受けると図29の処理(合流処理173を含む)を行い、図7のパケットをeNB#1へ送る(図4B<21>)。eNB#1はデータをUE#xへ送る(図4B<22>)。
<<動作例2:S1ベースのハンドオーバに対するTCPコネクションの維持>>
次に、移動局60(UE#x)でのTCP通信を維持しつつ、移動局60の移動に伴い、ハンドオーバ元の基地局11(“Source eNB”とも表記)からハンドオーバ先の基地局11(“Target eNB”とも表記)へハンドオーバするまでの動作について、図4CのS1ベースのハンドオーバ手順を示すシーケンスに従って説明する。
[動作2−1]
UE#xの移動に伴いSource eNB(eNB#1)がS1ベースのハンドオーバを開始すると、Source eNB(eNB#1)から、ハンドオーバ元のMME21(以下、“source MME(MME#1)”と
表記)へHandover Requiredメッセージ(図16)が送信される(図4C<1>)。する
と、ハンドオーバ元のオフロードGW(以下、“Source oGW(oGW#1)”と表記)は、Handover Requiredメッセージを傍受し(図4C<2>)、図32に示した処理(S81及びS82)を行う。
[動作2−2]
図45は、S1-Based Handover でのオフロード条件適用状態の引継の例を示す。図32の処理によって、Source oGW(oGW#1)のベアラ利用者特定テーブル175bに、Handover Requiredメッセージ中のハンドオーバ先の基地局11の識別子“Target ID=eNB#2”,及
びハンドオーバ先のセル識別情報“S-Targetセル識別情報=Cell ID#x”が登録され、確
定する。
[動作2−3]
source MME(MME#1)は、ハンドオーバ先のMME21(以下、“Target MME(MME#2)”とも表記)へ、Forward Relocation Requestメッセージを送る(図4C<3>)。すると、Target MME(MME#2)は、Target eNB#2へHandover Requestメッセージ(図17)を送信す
る(図4C<4>)。ハンドオーバ先のオフロードGW70(以下 “Target oGW(oGW#2)”とも表記)は、Handover Requestメッセージを傍受し(図4C<5>)、図33及び
図30Aに示した処理を実行する。
[動作2−4]
Handover Requestメッセージの傍受によって、図45に示すように、Target oGW(oGW#2)は、ベアラ利用者特定テーブル175A´(テーブル175a´及び175b´)に、
oGW内UE識別子、MME内UE識別子、MME装置識別子、eNB装置識別子、利用者回線識別子、uplink回線割付情報、TOF振分ポイント位置情報、TOFアンカポイント位置情報、T -targetセル識別情報を記憶し、確定させる。
[動作2−5]
また、Target oGW(oGW#2)は、図46に示すように、TOF中継管理テーブル178a
´に、oGWアンカ内UE識別子、利用者回線識別子、TOFアンカポイント位置、TOF振分ポイント位置を記憶し、確定させる。
[動作2−6]
続いて、Target eNB(eNB#2)がTarget MME(MME#2)へHandover Request Ack.メッセージ(図18)を送る(図4C<6>)。すると、Target oGW(oGW#2)は、Handover Request Ack.メッセージを傍受し、図34の処理を行う(図4C<7>)。
[動作2−7]
図34の処理によって、Target oGW(oGW#2)は、図45に示すように、ベアラテーブル
175B´にdownlink回線割付情報を記憶し、確定させる。また、Target oGW(oGW#2)は
、Bearer利用者特定テーブル175b´に、Handover Request Ack.メッセージから得たT-Targetセル内UE識別情報を記憶し、確定させる。
[動作2−8]
Handover Request Ack.メッセージを受信したTarget MME(MME#2)は、Forward Relocation Response メッセージをSource MME(MME#1)へ送る(図4C<8>)。すると、Source MME(MME#1)は、Target eNB(eNB#1)に対し、Handover Commandメッセージ(図19)を送
信する(図4C<9>)。このとき、Source oGW(oGW#1)は、Handover Commandメッセー
ジを傍受し(図4C<10>)、図35及び図35Aの処理を行う。
[動作2−9]
図35及び図35Aの処理によって、Source oGW(oGW#1)は、ベアラ利用者特定テーブ
ル175bに、S-Targetセル内UE識別情報を登録し、確定させる(図45参照)。これによって、Source oGW(oGW#1)のベアラ利用者特定テーブル175AのTarget ID,S-Targ
etセル識別情報,S-Targetセル内UE識別情報と、Target oGW (oGW#2)のベアラ利用者特定テーブル175A´のeNB装置識別子,T-Targetセル識別情報,T-Targetセル内UE識別
情報とが一致する。従って、移動局60(UE#x)に対するSource oGW(oGW#1)のoG
W内UE識別子(8000)とTarget oGW(oGW#2)のoGW内UE識別子(8102)のとを対応付け
することができる。
[動作2−10]
図35のS95の処理によって、oGW#1は、oGW#2との連携において、図47に示すように、oGW#1のオフロード条件適用状態テーブル176AにおけるoGW内UE識別子(8000)に対応する利用者回線識別子、TCPコネクション情報、オフロードアンカポイント情報のコピーを、oGW#2におけるUE#xのoGW内UE識別子(8102)に対応付けて、oGW#2のオフロード条件適用状態テーブル176A´に登録する。これによって、oGW#1及びoGW#2は、オフロード対象のトラヒック毎にオフロードアンカポイント情報を知ることができる。
[動作2−11]
また、oGW#1は、テーブル178a´(図46)の記憶内容に基づき、oGW#1のアンカポイント76における、オフロードアンカポイント情報(TOF UL-TEID#1)に対応
するTOF振分ポイント位置を、oGW#2のTOF振分ポイント位置情報(TOF DL-TEID#2)へ切り替える(図46参照)。
これによって、図48のように、UEの移動に伴うS1-Based Handoverにおいて、TC
Pコネクションは、維持されたままで、UE#x→eNB#2→振分ポイント75(oGW#2)→アンカポイント76(oGW#1)→Webサイトの経路へ移行する。
なお、図4Cにおいて、Target eNBは、Handover Request に対する処理が終了すると
、完了メッセージであるHandover NotifyをTarget MMEへ送る。これによって、ダウンリ
ンクデータの宛先eNBが、Source eNBからTarget eNBに切り替わる。
[動作2−12]
動作例2の終了後における、eNB#2が受信するUE#xからのデータ(図4<11>)は、以下のようにしてWebサイトへ伝達される。すなわち、eNB#2からS−GW#2へ向けて、GTP−uパケット(図6)が送信される(図4<12>)。振分ポイント75(oGW#2)は、パケットを受けると図26の処理(振分処理174を含む)を行
い、図8に示すパケットをアンカポイント76(oGW#1)へ送る(図4<13>)。アン
カポイント76(oGW#1)は、図8に示すパケットを受けると、図27の処理を行い、図
9のパケットをオフロード網50経由でWebサイトへ送信する(図4<14>)。
[動作2−13]
これに対し、WebサイトからUE#xへ向かうデータは、以下のようにして伝達される。すなわち、Webサイトからのダウンリンクデータは、オフロード網50経由で、アンカポイント76(oGW#1)宛に、図10に示すパケットで送信される(図4<15>)
。アンカポイント76(oGW#1)は、図10に示すパケットを受信すると、図28の処理
を行い、図11のパケットを振分ポイント75(oGW#2)へ送信する(図4<16>)。
振分ポイント75(oGW#2)は、図11に示すパケットを受けると図29に示した処理(
合流処理173を含む)を行い、図7のパケットをeNB#2へ送る(図4<17>)。eNB#2は、ダウンリンクデータをUE#xに送る(図4<18>)。
[動作2−14]
Source MME(MME#1)は、Source eNB(eNB#1)に対し、UE#xのために確保したリソース
を解放するために、UE Context Release Commandメッセージ(図20) を送信する(図
4C<19>)。すると、Source oGW(oGW#1)は、UE Context Release Commandメッセー
ジを傍受し(図4C<20>)、図36に示した処理を行う。
[動作2−15]
図36に示すS101〜S104の処理によって、Source oGW(oGW#1)におけるoGW
内UE識別子(8000)に対応するレコードが削除される。すなわち、ベアラ利用者特定テーブル175A,ベアラテーブル175B,オフロード条件適用状態テーブルの対応レコードが削除される(図49及び,図50参照)。そして、Source oGW(oGW#1)の振分ポイン
ト75のリソースが解放される。なお、図50Aは、ハンドオーバ完了後の、オフロード条件適用状態の例を示す。
これによって、図51に示すように、TCPコネクションに対して、Source oGW(oGW#1)のアンカポイント76のリソースは、TCP通信を維持するために保持される。
<<動作例3::X2ベースのハンドオーバに対するTCPコネクションの維持>>
次に、UE#xでのTCP通信を維持しつつ、UE#xの移動に伴い、Source eNBからTarget eNBへハンドオーバするまでの動作について、図4Dに示すシーケンスに従って説明する。
[動作3−1]
UE#xの移動に伴いSource eNB(eNB#1)がX2ベースのハンドオーバを開始すると、Source eNB(eNB#1)からTarget eNB (eNB#2)へ、X2AP: Handover Requestメッセージ(図21)が送信される(図4D<1>)。Source oGW(oGW#1)は、X2AP: Handover Requestメ
ッセージを傍受し(図4D<2>)、図37に示した処理(S111,S119,S120)を行う。
[動作3−2]
図37に示した処理によって、Source oGW(oGW#1)は、ベアラ利用者特定テーブル17
5A(図52参照)のeNB内UE識別子(X2AP)を確定する。
[動作3−3]
Target oGW(oGW#2)は、X2AP: Handover Requestメッセージを傍受し(図4D<3>)
、図37に示した処理(S111〜S118)及び図30Aに示したオフロード用GTP−uトンネル生成処理を行う。
[動作3−4]
S111〜S118の処理によって、Target oGW(oGW#2)において、図52に示すよう
に、oGW内UE識別子、MME内UE識別子、MME装置識別子、eNB装置識別子、利用者回線識別子、uplink回線割付情報、TOF振分ポイント位置情報、TOFアンカポイント位置情報が確定し、ベアラ利用者特定テーブル175A´及びベアラテーブル175B´に記憶される。
[動作3−5]
また、Target oGW(oGW#2)において、図53に示すように、oGWアンカ内UE識別子
、利用者回線識別子、TOFアンカポイント位置、TOF振分ポイント位置が確定し、TOF中継管理テーブル178a´に記憶される。
[動作3−6]
上記したように、Target oGW(oGW#2)のベアラ利用者特定テーブル175A´において
MME内UE識別子が確定する。このとき、図52に示すように、oGW#1のベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子とoGW#2のベアラ利用者特定テーブル175A´のMME内UE識別子とは一致する。これによって、UE#xに対するoGW#1のoGW内UE識別子(8000)とoGW#2のoGW内UE識別子(8102)のとの対応付けができる。
[動作3−7]
図54に示すように、oGW#1のoGW内UE識別子(8000)に対応するオフロード条件適用状態テーブル176Aの利用者回線識別子、TCPコネクション情報、及びオフロードアンカポイント情報のコピーが、oGW#1からoGW#2に渡される。oGW#2は、コピーをoGW#2のオフロード条件適用状態テーブル176A´に記憶する。これによって、oGW#2は、オフロード対象のトラヒック毎にオフロードアンカポイント情報を知ることができる。
[動作3−8]
その後、Target eNB(eNB#2)からX2AP: Handover Request Ack.メッセージが送信され、oGW#2,oGW#1を経由してSource eNB(eNB#1)に届く(図4D<4>)。その後
、オフロード網50,PGW23からのダウンリンクデータは、Source eNB(eNB#1),o
GW#1,oGW#2,Target eNB(eNB#2)を経由してUE#xへ到達する(図4D<5
>)。UE#xからのアップリンクデータは、Target eNB(eNB#2)及びoGW#2経由で
、オフロード網50(PGW23)へ送信される(図4D<6>)。
[動作3−9]
続いて、Target eNB(eNB#2)は、Path Switch Requestメッセージ(図24)を MME(MME#1)に送信する(図4D<7>)。Target oGW(oGW#2)は、Path Switch Requestメッセージを傍受し(図4D<8>)、図38及び図35Aの処理を行う。
[動作3−10]
図38及び図35Aの処理によって、oGW#2のTOF中継管理テーブル178a´に記憶されたTOF振分ポイント位置がoGW#1に渡され、oGW#1のTOF中継管理テーブル178aのTOFポイント位置として設定される(図35AのS96c)。これによって、Source oGW(oGW#1)におけるTOF振分ポイント位置がoGW#2のTOF
振分ポイント位置(TOF DL-TEID#2)に切り替えられる。
[動作3−11]
その後、MME(MME#1)がTarget eNB(eNB#2)に対し、Path Switch Request Ack.メッセージ(図25)を送信する(図4D<8>)。すると、Target eNB(eNB#2)は、Path Switch Request Ack.メッセージを傍受し、図39に示す処理(S135,S136)を行う
(図4D<9>)。
[動作3−12]
図39に示す処理によって、Target oGW(oGW#2)のベアラテーブル175B´において
、oGW内UE識別子(8102)に対応するuplink回線割付情報がS−GW#1からS−GW#2へ切り替えられる(図52参照)。
これによって、図55に示すように、UE#xの移動に伴うX2ベースのハンドオーバにおいて、TCPコネクションは、維持されたまま、UE#x→eNB#2→振分ポイント(oGW#2)→アンカポイント(oGW#1)→Webサイトの経路へ移行する。
[動作3−13]
動作例3によって、UE#xからWebサイトへ向かうアップリンクデータは、以下のようにして伝達される。すなわち、eNB#2で受信されるUE#xからのアップリンクデータ(図4D<9>)は、S−GW#1宛のGTP−uパケット(図6)で送信される(図4D<10>)。振分ポイント75(oGW#2)は、図6のパケットを受けると図26
の処理を行い、図8に示すパケットをアンカポイント76(oGW#1)へ送る(図4D<1
1>)。アンカポイント76(oGW#1)は、図8のパケットを受けると図27の処理を行
い、図9のパケットをWebサイトへ送信する(図4D<12>)。
[動作3−14]
一方、WebサイトからUEへ向かうダウンリンクデータは、以下のようにして伝達される。すなわち、Webサイトからアンカポイント76(oGW#1)宛に、図10のパケッ
トが送信される(図4D<13>)。アンカポイント76(oGW#1)は、図10のパケッ
トを受信すると、図28の処理を行い、図11のパケットを振分ポイント75(oGW#2)
へ送信する(図4D<14>)。振分ポイント75(oGW#2)は、図11のパケットを受
けると図29の処理を行い、図7のパケットをeNB#2へ送る(図4D<15>)。eNB#2は、ダウンリンクデータをUE#xに送る(図4D<16>)。
[動作3−15]
その後、図4Dには図示しないが、Target eNB(eNB#2)がSource eNB(eNB#1)へX2AP: UE Context Releaseメッセージを送信する。すると、Source oGW(oGW#1)は、X2AP: UE Context Releaseメッセージを傍受し、図40に示す処理(S121〜S124)を行う。これによって、Source oGW(oGW#1)のoGW内UE識別子(8000)に対応するレコードが、ベ
アラ利用者特定テーブル175A,ベアラテーブル175Bから削除されるとともに(図49参照)、オフロード条件適用状態テーブル176Aから削除される(図50参照)。そして、Source oGW(oGW#1)の振分ポイント75のリソースが解放される。このようにし
て、図51に示したように、TCPコネクションに対して、Source oGW(oGW#1)のアンカ
ポイント76のリソースは、TCP通信を維持するために保持される。
<<動作例4:ハンドオーバ後の新TCPコネクション生成>>
次に、UE#xがTCPコネクションを維持した状態で、ハンドオーバ後に、新TCPコネクションを生成する場合について説明する。
[動作4−1]
UE#xがWebサイトとの新しい接続を開始すると、Target eNB(eNB#2)からTCP
の接続要求(syn)を含むGTP−uパケット(図6)がTarget S-GW(S-GW#2)へ向けて送信される。すると、Target oGW(oGW#2)は、GTP−uパケットを受信し、図26に示し
た処理を行う。この処理の結果、図8に示すパケットが、オフロードアンカポイント(oGW#2のアンカポイント76)へ送信される。
[動作4−2]
Target oGW(oGW#2)のオフロード条件適用状態テーブル176A´に対し、oGW内U
E識別子及び利用者回線識別子に対応する、新たなTCPコネクション情報とそのオフロードアンカポイント情報とが記憶される(図56参照)。
[動作4−3]
続いて、Target oGW(oGW#2)の振分ポイント75からTarget oGW(oGW#2)のアンカポイント76へ向けて送信されたパケット(図8)をアンカポイント76(oGW#2)が受信する
と、図27に示した処理が実行され、図9に示すパケットがオフロード網50経由でWebサイトへ送信される。
[動作4−4]
Target oGW(oGW#2)のTOFセッション管理テーブル178b´には、oGWアンカ内
UE識別子(8102)、利用者回線識別子(2)に対応するUE TCPコネクション情報、oGW TCPコネクション情報、及びセッション状態が記憶される(図57参照)。
[動作4−5]
続いて、図9に示したパケットがオフロード網50を経由してWebサイトに到達すると、Webサイトからオフロード網50を経由して、図10に示したパケットが、アンカポイント76(oGW#2)へ到達する。アンカポイント76(oGW#2)は、図10に示したパケットを受信し、図28に示した処理を行う。
[動作4−6]
続いて、アンカポイント76(oGW#2)から、振分ポイント75(oGW#2)へ図11に示したパケットが送信される。このパケットを受信した振分ポイント75(oGW#2)は、図
29に示した処理を行い、Target eNB(eNB#2)へ向けて図7のパケットを送信する。これ
によって、図58に示すように、オフロード網50経由での新たなTCP通信が確立する。なお、図58Aは、新TCPコネクション確立後のベアラ状態データを示す。
[動作4−7]
維持されたTCP通信に係るUE#x−Webサイト間のアップリンクデータ及びダウンリンクデータの伝送経路及びoGW#1,oGW#2での処理は、動作例2や3の場合と変わらないので説明を省略する。
これに対し、新TCPコネクションのUE#xからWebサイトへ向かうアップリンクデータは、以下のようにして伝送される。すなわち、アップリンクデータは、eNB#2からS−GW#2宛にGTP−uパケット(図6)で送信される。振分ポイント75(oGW#2)は、図6に示したパケットを受けると図26に示した処理を行い、図8に示したパ
ケットをアンカポイント76(oGW#2)へ送る。アンカポイント76(oGW#2)は、図8に示したパケットを受けると図27の処理を行い、図9に示したパケットをWebサイトへ送信する。
一方、新TCPコネクションのWebサイトからUE#xへ向かうダウンリンクデータは、以下のようにして伝送される。すなわち、ダウンリンクデータは、Webサイトからアンカポイント76(oGW#2)宛に、図10に示したパケットで送信される。アンカポイ
ント76(oGW#2)は、図10に示したパケットを受信すると、図28の処理を行い、図
11に示したパケットを振分ポイント75(oGW#2)へ送信する。振分ポイント75(oGW#2)は、図11のパケットを受けると図29の処理を行い、図7のパケットをeNB#2へ送る。そして、ダウンリンクデータは、eNB#2からUE#xへ送信される。
このように、ハンドオーバ後に生成された新たなTCPコネクション(TCPセッション)のオフロードアンカポイントは、その生成時にUE#xが接続しているeNBとS−GWとの間に介在するoGW70のアンカポイント76に設定される。
<<動作例5:ハンドオーバ後のTCPコネクション切断>>
UE#xがTCPコネクションを維持した状態で、ハンドオーバ後にTCPコネクションを切断する場合について説明する。
[動作5−1]
UE#xがWebサイトとのTCPコネクションを切断すると、Target eNB(eNB#2)よ
りTCPの切断要求(fin)を含むGTP−uパケット(図6)が、Target S-GW(S-GW#2)
へ向けて送信される。Target oGW(oGW#2)は、GTP−uパケットを受信し、図26に示
す処理を行い、図8に示すパケットをアンカポイント76(oGW#1)へ送信する。
[動作5−2]
図26に示す処理(S5,S6)によって、図59に示すように、Target OGW(oGW#2)
のオフロード条件適用状態テーブル176A´からTCPコネクションに対応するレコード(oGW内UE識別子,利用者回線識別子,TCPコネクション情報,オフロードアンカポイント情報)が削除される。
[動作5−3]
続いて、Target oGW(oGW#2)の振分ポイント75からSource oGW(oGW#1)のアンカポイ
ント76へ向けて図8に示すパケットが送信される。アンカポイント76(oGW#1)が、
図8に示すパケットを受信すると、図27に示す処理を行い、図9に示すパケットをWebサイトへ向けて送信する。
[動作5−4]
図27に示す処理(S28〜S30)によって、図60に示すように、Source oGW(oGW#1)のアンカポイント76におけるTOFセッション管理テーブル178bの対応レコードのセッション状態として、“DL切断確認待ち”が記憶される。
[動作5−5]
図9に示したパケットがオフロード網50を経由してWebサイトに到達すると、Webサイトからオフロード網50を経由して、図10に示したパケットが、アンカポイント76(oGW#1)に到達する。アンカポイント76(oGW#1)は、図10に示したパケットを受信すると、図28に示した処理(S44,S47,S49)を行う。
これにより、図60に示したように、Source oGW(oGW#1)のTOFセッション管理テーブル178bの対応するレコードが削除される。また、上記レコードの削除によって、TOFセッション管理テーブル178bから、Source oGW(GW#1)のアンカポイント76を通過する、oGWアンカ内UE識別子対応の全てのTCPコネクションが切断されたことをCPU73は認識することができる。これに伴い、CPU73は、SourceoGW(oGW#1)のoGW内UE識別子(8000)に対応するTOF中継管理テーブル178aのレコードを削除し、oGWアンカ内UE識別子対応のオフロードリソースを解放する。
[動作5−6]
続いて、アンカポイント76(oGW#1)から、振分ポイント75(oGW#2)へ図11に
示したパケットが送信されると、振分ポイント75(oGW#2)は、当該パケットを受信し
、図29に示した処理を行い、Target eNB(eNB#2)へ向けて図7に示したパケットを送信
する。これによって、TCPコネクションの切断確認がUE#xへ到達する。このようにして、図61に示すように、TCPコネクションに対する経路が削除される。但し、新TCPコネクションに対する経路は維持される。
[動作5−7]
新TCPコネクションに係るアップリンク及びダウンリンクの経路は、新TCPコネクションの確立時から変更がないので説明を省略する。TCPコネクションは切断によって経路が消滅する。なお、図62は、TCPコネクション切断後のベアラ状態データを示す。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態によれば、ターゲットoGWがハンドオーバを契機として、ソースoGW
から利用回線情報、TCPコネクション情報(通信の識別情報の一例),及びオフロードアンカポイント位置情報を受信し、これらの情報を用いて振分ポイント(中継ポイント)として機能する。これによって、継続中のTCP通信を維持することができる。一方で、通信の終了時には、アンカポイントに係る情報を削除することで、アンカポイントを解除することができる。また、新たなTCPコネクションの生成時には、自装置がアンカポイントになることができる。
このようにして、新たなTCPコネクションが、最初に設定されたオフロードアンカポイントを経由して確立されることを回避することができる。これによって、例えば、図1において、移動局60が基地局11Dに接続している状態において、Webサイト#bとの新たなTCPコネクションをオフロード網50経由で確立することができる。この場合、従来では、オフロードGW#CからオフロードGW#Aまでのオフロードトラヒックが必要であったが、このようなオフロードトラヒックを削減できることになる。よって、EPC網20(コア網:モバイル伝達網)におけるオフロードトラヒックの効率的な削減により、トラフィック削減の向上を図り、EPC網20の負荷を軽減し、リソースの有効活用を図ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と共通点を有するので、共通点については説明を省略し、主として相違点について説明する。第1実施形態がTCPコネクションを扱っていたのに対し、第2実施形態ではUDPを扱う点で相違する。
<ネットワーク構成>
図63は、第2実施形態のネットワーク構成例を示す。第1実施形態(図1)との相違点は、Webサイトを提供するWebサーバ41,42の代わりに、IPTV局として機能するコンテンツ配信サーバ41A,41Bが配置されていることである。
図63において、移動局60が最初に基地局11A(アクセス開始位置#A)との接続を行い、IPTV局#mとの通信をオフロード網50(51)を介して行っていると仮定する。その後、移動局60の移動によって、通信を継続しつつ基地局11C(移動先C)へハンドオーバしたと仮定する。そして、IPTV局#nとの通信を開始すると仮定する。
この場合、アクセス開始位置#Aで開始したセッション#1があるため、移動先#CでIPTV局(コンテンツ配信サーバ)41Bとの通信用のセッション#2もセッション#1について決定したオフロードアンカポイント(oGW#A)を通過する。このため、通信経路が長くなるだけでなく、IP移動伝達ネットワーク(EPC網20)内の通信経路も長くなり、EPC網20のトラヒックの削減効果を低いものとしていた。
換言すれば、オフロードアンカポイントは、最初に接続されたオフロードGW70(oGW#A)に設定されているため、オフロードGW70(oGW#C)とoGW#Aとのトラヒックが発生する。さらに、oGW#CとIPTV局#nとの最短経路が図63中の経路Xであっても、オフロードトラヒックはoGW#Aを経由する。このため、図63中の経路Yのような引き延ばされた経路となっていた。第2実施形態は、このような問題を解決する。
すなわち、第2実施形態では、トラヒックオフロード対象としたマルチキャスト(Multicast)通信について、Multicast通信毎に、通信を開始したオフロード装置(oGW)をISP網(インターネット)とのアンカポイント装置とし、「トラヒックオフロード対象
のMulticast視聴情報とそのオフロードアンカポイントの位置(装置)」を管理する。さらに、移動局(UE)の移動に伴い、ハンドオーバ先のオフロード装置へ「トラヒックオフ
ロード対象のMulticast視聴情報とそのオフロードアンカポイントの位置(装置)」を伝える。これによって、Multicast視聴からの離脱(通信の終了を示すメッセージ)を契機として、そのMulticast通信のインターネットとのオフロードアンカポイントを解放する。
<オフロードGW(oGW)の構成>
図63に示すオフロードGW70の構成として、図2,図3,図4Aを用いて説明したオフロードGW70の構成を適用することができる。このため、詳細な説明は省略する。また、S1ベースのハンドオーバのシーケンス(図4C),及びX2ベースのハンドオーバのシーケンス(図4C)も共通である。
但し、図4B及び図4Cにおける、通信相手“Webサイト”は、第2実施形態では“IPTV局”である。UE→Webサイトへのアップリンクデータ(payload)は、第2
実施形態ではIGMP-join又はIGMP-leaveである。一方、第2実施形態におけるIPTV局
→UEへのダウンリンクデータ(payload)は、UDP/IPでIPマルチキャストされ
る放送コンテンツデータである。
図64は、第2実施形態における、移動局60の起動からオフロード通信開始までのシーケンスを示す。第1実施形態(図4B)との大きな相違は、IPTV局からのダウンリンクデータがUDPで配信されることである。詳細な手順は後述する。
<オフロード条件適用状態データ>
図65は、図4Aに示したオフロード条件適用状態データ176を保持するオフロード条件適用状態テーブル276Aのデータ構造例を示す。図65に示すように、オフロード条件適用状態テーブル276Aは、oGW内UE識別子と、利用社回線識別子(E RAB ID)と、Multicast視聴情報と、オフロードアンカポイント情報とを含む1以上のレコード
を格納する。
“oGW内UE識別子”は、当該オフロードGW(oGW)で移動端末(UE)60を一意に識別する情報である。“利用者回線識別子”は、移動端末60内での回線を一意に識別する情報であり、移動端末60での回線識別子(E RAB ID)と同期する。“Multicast視
聴情報”として、移動局(UE)60がIPTV局から得るコンテンツに関して、オフロード対象とされたマルチキャストアドレス(Multicast Address)を記憶する。“オフロ
ードアンカポイント情報”は、オフロード対象のMulticast Addressでの視聴を開始した
位置でのオフロードアンカポイントの位置情報である。
<パケット>
図66は、eNB11からS−GW21へ向かうGTP−uパケット(IGMP(Internet Group Management Protocol)-join, IGMP-leave)のデータ構造例を示す。IGMPは、IPマルチキャストでパケットの配信を受けるホストのグループを制御するためのプロトコルでる。IGMP-joinは、ホストのグループ参加要求であり、IGMP-leaveはグループから
の離脱要求である。
図67は、S−GW21からeNB11へ向かうGTP−uのパケット(IPTV放送
配信)のデータ構造例を示す。また、図67は、オフロード網50経由のパケットを振分ポイントのoGW70からeNB11へ送信する場合のGTP−uのパケットの構成例でもある。
図68は、オフロード対象のuplinkパケットを振分ポイントのoGW70からアンカポ
イントのoGW70へ伝達するときに利用するパケット(IGMP-join,IGMP-leave)のデータ構造例である。説明を簡単にするため、GTP−uをベースとしている。
図69は、オフロード対象のuplinkパケット(IGMP-join, IGMP-leave)をアンカポイントのoGW70からオフロード網50へ送信するときに利用するパケット(IGMP-join, IGMP-leaveのデータ構造例を示す。
図70は、IPTV局からオフロード網50を経由してオフロードアンカポイントへ到達するパケット(IPTV放送配信)のデータ構造例を示す。図71は、オフロードアンカポイントのoGW70から振分ポイントのoGW70へデータを伝達するときに利用するパケット(IPTV放送配信)のデータ構造例を示す。説明を簡単にするため、GTP−uをベースとしている。
<ベアラ状態管理データ>
第2実施形態でも、各oGW70は、ベアラ状態管理データ175として、ベアラ利用者特定テーブル175A(175a,175b)と、ベアラテーブル175Bとを有している。両テーブル175A,175Bのデータ構造は、第1実施形態(図12)と同じであるため説明を省略する。
図72は、第2実施形態における、オフロードアンカポイントでのTOF中継状態管理データ178のデータ構造例を示す。図72に示すTOF中継管理テーブル278aのデータ構造は、第1実施形態のTOF中継管理テーブル178a(図12)と同じである。このため、説明を省略する。
図72に示したTOFセッション管理テーブル278bは、第1実施形態のTOFセッション管理テーブル178bと異なり、以下の構造を有している。すなわち、“oGWアンカ内UE識別子”は、oGW70のアンカポイント内でUE60を一意に識別する情報を格納する。同一のUE60に関して、TOF中継管理テーブル278aに記憶されるoGWアンカ内UE識別子と同値が格納される。
“利用者回線識別子”は、UE60内での回線を一意に識別する情報を記憶する。UE60での回線識別子(E RAB ID)と同期する。“Multicast視聴情報”として、UE60で
のMulticast視聴毎のMulticast 視聴情報(例えば、Multicast Address)が記憶される。
<メッセージ>
第2実施形態では、第1実施形態で説明したInitial Context Setup Requestメッセー
ジ(図14),Initiall Context Setup Responseメッセージ(図15),Handover Requiredメッセージ(図16)を適用可能である。また、第2実施形態は、第1実施形態におけるHandover Requestメッセージ(図17),Handover Request Ack.メッセージ(図1
8)を適用可能である。また、第2実施形態は、第1実施形態における、Handover Commandメッセージ(図19),UE Context Release Commandメッセージ(図20)を適用可能である。また、第2実施形態は、第1実施形態における、X2AP:Handover Requestメッセ
ージ(図21),X2AP:Handover Request Ack.メッセージ(図22),X2AP:UE Context Releaseメッセージ(図23)を適用可能である。さらに、第2実施形態では、第1実施形
態におけるPath Switch Requestメッセージ(図24), Path Switch Request Ack.メッセージ(図25)を適用可能である。
<処理フロー>
次に、第2実施形態におけるoGW70における処理フローについて説明する。以下の処理は、CPU73(図2)によって実行される。図73は、eNB11からS−GW2
2へ向かうuplink GTP-uパケット(IGMP-join/IGMP-leave:図66)を振分ポイントのo
GW70が受信した場合の処理フロー例を示す。
図73において、S201,S202の処理は、第1実施形態(図26)のS1,S2と同じ処理である。S202において、レコードがなければ、処理がS211へ進み、受信パケット(GTP−u)がS−GW22へ中継され、図73の処理が終了する。これに対し、レコードがあれば、処理がS203へ進む。
S203では、CPU73は、オフロード条件適用状態テーブル276A(図65)から、oGW内UE識別子、利用者回線識別子に対応し、且つMulticast視聴情報が受信パ
ケットのグループアドレス(Group Address)情報と一致するレコードを取り出す。
S204では、CPU73は、レコードがあるか否かを判定する。レコードがあれば、処理がS205へ進み、レコードが無ければ、処理がS208へ進む。
S205では、CPU73は、GTP−uユーザデータがIGMP-leave(離脱要求)か否かを判定する。このとき、GTP−uユーザデータがIGMP-leave(離脱要求)であれば処理がS206に進み、IGMP-join(参加要求)であれば、処理がS207に進む。
S206では、CPU73は、オフロード条件適用状態テーブル176A(図5)から、oGW内UE識別子、利用者回線識別子に対応し、且つMulticast視聴情報が受信パケ
ットのグループアドレス(Group Address)情報と一致するレコードを削除する。
S207では、受信パケット(GTP−u)のGTP−uヘッダのTEIDが、オフロード条件適用状態テーブル276Aのオフロードアンカポイント情報へ書き換え、オフロードアンカポイント情報が示すアンカポイントへパケットを中継する。その後、図73の処理が終了する。
S208では、CPU73は、GTP−uユーザデータがIGMP-join(参加要求)か否
かを判定する。このとき、GTP−uユーザデータがIGMP-join(参加要求)であれば処
理がS209に進み、IGMP-leave(離脱要求)であれば、処理がS211に進む。
S209では、CPU73は、受信パケットのグループアドレスを含むレコードを、対応するoGW内UE識別子、利用者回線識別子とともに、オフロード条件適用状態テーブル276Aに追加する。
S210では、CPU73は、受信パケット(GTP−u)のGTP−uヘッダのTEIDをベアラテーブル175B(図12)のTOFアンカポイント位置情報で書き換える。さらに、CPU73は、パケットをTOFアンカポイント位置情報の示すアンカポイントへ中継する。その後、図73の処理が終了する。
図74は、オフロードアンカポイントのoGW70が振り分けポイントのoGW70からオフロード対象のuplinkパケット(IGMP-join,IGMP-leave)を受信した場合の処理フロー例を示す。
図74において、S221,S222の処理は、第1実施形態(図27)におけるS21,S22と同様の処理である。S222において、レコードが無ければ、図74の処理が終了する。これに対し、レコードがあれば、処理がS223へ進む。
S223では、CPU73は、受信パケットのグループアドレスとTOFセッション管
理テーブル278b(図72)のoGWアンカ内UE識別子,利用者回線識別子,Multicast視聴情報が一致するTOFセッション管理テーブル278bのレコードを取り出す。
S224では、CPU73は、レコードがあるか否かを判定する。レコードがあれば、処理がS228に進み、レコードが無ければ、処理がS225に進む。
S225では、CPU73は、GTP−uユーザデータがIGMP-join(参加要求)か否
かを判定する。このとき、GTP−uユーザデータがIGMP-join(参加要求)であれば処
理がS226に進み、IGMP-leave(離脱要求)であれば、処理がS227に進む。
S226では、CPU73は、oGW(アンカポイント)のTCP通信ポートを捕捉し、oGWアンカ内UE識別子及び利用者回線識別子と対応付けたレコードを、TOFセッション管理テーブル278bに追加する。このとき、アンカポイントのTCP通信ポートは、Multicast視聴情報として記憶される。
S227では、CPU73は、GTP−uカプセルからGTP−uユーザデータを取り出すことによって、IGMPパケットを得る。続いて、oGW70のオフロード網のIPアドレスでIGMPパケットのソースアドレス(SA)情報を書き換える。そして、CPU73は、宛先へ向けてIGMPパケットを送信し、図74の処理を終了する。
S228では、CPU73は、GTP−uユーザデータがIGMP-leave(離脱要求)か否かを判定する。このとき、GTP−uユーザデータがIGMP-leave(離脱要求)であれば処理がS229に進み、IGMP-join(参加要求)であれば、処理がS227に進む。
S229では、CPU73は、TOFセッション管理テーブル278bから取り出されたレコードを削除し、図74の処理を終了する。
図75は、オフロード網50からオフロードアンカポイントのoGW70がIPTV放送配信のMulticastパケットを受信した場合の処理フロー例を示す。
図75において、S241では、CPU73は、受信パケット(UDP/IP)の宛先アドレス情報(DA情報)をoGW側Multicast配信情報として取り出す。
次のS242では、CPU73は、TOFセッション管理テーブル278b内で、Multicast視聴情報値がoGW側Multicast配信情報と一致するレコードを検索し、取り出す。
次のS243では、CPU73は、レコードがあるか否かを判定する。レコードがなければ、図75の処理が終了する。これに対し、レコードがあれば、処理がS244に進む。
S244では、CPU73は、受信パケット(UDP/IP)のGTP−uカプセル化を行い、GTP−uパケット(カプセル化パケット)を生成する。
S245では、CPU73は、S242で取り出したレコードに対応するTOF中継管理テーブル278aのレコードのTOF DL−TEID値(TOF振分ポイント位置)
を、GTP−uパケットのTEIDに設定する。そして、CPU73は、TOF DL−oGW値を宛先としてGTP−uパケットを送信する。S245の処理は、Multicast視
聴情報値がoGW側Multicast配信情報と一致するレコードが無くなるまで繰り返される
。その後、図75の処理が終了する。
第2実施形態において、振分ポイントのoGW70がオフロードアンカポイントのoGW70からUE60宛のdownlinkパケットを受信した場合の処理フローは、第1実施形態(図29)と同じであるため、説明を省略する。
また、第2実施形態において、Initial Context Setup Requestメッセージ(MME->eNB)
を傍受したときの処理フロー,及びInitial Context Setup Responseメッセージ(eNB->MME)を傍受したときの処理フロー,及びオフロード用GTP−uトンネル生成処理は、第1実施形態の例示(図30,図31,図30A)を適用することができる。このため説明を省略する。
また、第2実施形態において、Handover Requiredメッセージ(source eNB->Source MME)を傍受したときの処理フロー, Handover Requestメッセージ(tartget MME -> target eNB)を傍受したときの処理フロー,及びHandover Request Ack.メッセージ(tartget eNB -> target MME)を傍受したときの処理フロー,は、第1実施形態の例示(図32,図33
)を適用することができる。このため説明を省略する。
図76は、第2実施形態における、Handover Commandメッセージ(source MME -> source eNB)を傍受したときの処理フローの例を示す。図76において、S291〜S294の処理は、第1実施形態(図35)におけるS91〜S95の処理と同じであるので説明を省略する。S295では、CPU73は、oGW内UE識別子に対応する、オフロード条件適用状態テーブル276A中の、“利用者回線識別子”,“TCPコネクション情報”,“オフロードアンカポイント情報”を、ターゲットoGW70のoGW内UE識別子に対応する “利用者回線識別子”,“TCPコネクション情報”,“オフロードアンカポ
イント情報”として、ターゲットoGW70のオフロード条件適用状態テーブル276Aにレコードを追加する。S296の処理は、第1実施形態のS96(オフロード用GTP−u切替処理:図35A)と同様であるので、説明を省略する。S296の終了後、図76の処理が終了する。
第2実施形態において、UE Context Relese Command(source MME -> source eNB)を傍
受したときの処理フロー,及びX2AP: UE Context Releaseメッセージ(target eNB -> source eNB)を傍受したときの処理フローは、第1実施形態の例示(図36,図40)を適用することができる。このため、説明を省略する。
図77は、第2実施形態における、X2AP: Handover Requestメッセージ(source eNB ->
target eNB)を傍受したときの処理フローの例を示す。図77において、S301〜S307,S309及びS310の処理は、第1実施形態(図37)におけるS111〜S307,S119及びS120の処理と同じである。このため、説明を省略する。
S308では、CPU73は、Source oGW70のoGW内UE識別子に対応する、オフロード条件適用状態テーブル276Aにおける、利用者回線識別子,Multicast視聴情報
,オフロードアンカポイント情報のコピーを含むレコードを、Target oGW70のオフロード条件適用状態テーブル276Aに、oGW内UE識別子と対応付けて追加する。その後、図77の処理が終了する。
さらに、第2実施形態において、Path Switch Requestメッセージ(target eNB -> MME)を傍受したときの処理フロー,及びPath Switch Request Ack.メッセージ(MME -> Target
eNB)を傍受したときの処理フローは、第1実施形態の例示(図38,図39)を適用す
ることができる。このため、説明を省略する。
<動作例>
以下、図面を参照して、第2実施形態の動作例を説明する。
<<動作例6:IPTV放送の視聴開始>>
最初に、移動端末(UE)60が起動して、オフロード対象のIPTV放送の配信がオフロードされるまでの動作について、図64のシーケンスを用いて説明する。
[動作6−1]
図64において、移動端末60(UE#x)が起動すると、UE#xは、eNB11(eNB#1)へ、Attach Requestメッセージを送信する(図64<1>)。Attach Requestメッセージは、eNB#1経由でMME21(MME#1)へ到達する。
MME21は、S−GW(SGW)22(S-GW#1)にCreate Session Requestメッセージを送る(図64<2>)。MME21は、S−GW22からCreate Session Response
メッセージを受信する(図64<3>)。
[動作6−2]
S−GW22からCreate Session Responseメッセージを受信したMME21は、Initial Context Setup Requestメッセージ(図14)を生成し、eNB11へ送る(図64<4>)。oGW70は、Initial Context Setup Requestメッセージを傍受する(図64
<5>)。すなわち、oGW70は、図30及び図30Aに示した処理を実行する。
図30に示す処理によって、ベアラ利用者特定テーブル175A及びベアラテーブル175Bに対し、oGW内UE識別子(8000)、MME内UE識別子(MME#1 UE S1AP ID#x)、MME装置識別子(MME#1)、eNB内UE識別子(eNB UE S1AP ID#x)、eNB装置識別子(eNB#1)、利用者回線識別子(1,2)、uplink回線割付情報(1:TEID#SGW-u1, SGW#1, 2: TEID#SGW-u2, SGW#1)、TOF振分ポイント位置情報(1:オフロード非適用 2: TOF DL-TEID#1)、TOFアンカポイント位置情報(TOF UL-TEID#1, oGW#1)が登録され、確定される(図41に示すテーブル175A及び175Bを参照)。また、図30Aに示す処理によって、oGW70内の振分ポイント75とアンカポイント76との間にオフロード用のGTP−uトンネルが確立される。
[動作6−3]
また、oGW70のCPU73によって、TOF中継管理テーブル278aの記憶内容が、図79に示す状態となる。すなわち、TOF中継管理テーブル278aにおいて、oGWアンカ内UE識別子、利用者回線識別子、TOFアンカポイント位置、TOF振分ポイント位置が確定する。
[動作6−4]
Initial Context Setup Requestメッセージを受信したeNB11は、応答メッセージ
であるInitial Context Setup Responseメッセージ(図15)を送信する(図64<6>)。oGW70は、Initial Context Setup Responseメッセージを傍受し(図64<7>)、図31に示した処理を実行する。これによって、ベアラテーブル175Bに対し、downlink回線割付情報(1: eNB-TEID#1, eNB#1, 2: eNB-TEID#2, eNB#1)が登録され、確定する(図78参照)。
[動作6−5]
続いて、図64のシーケンスにおいて、UE60がIPTV局との接続を開始すると(図64<8>)、eNB11(eNB#1)から、UE60のアップリンクデータを含むGT
P−uパケット(図66:IGMP-joinパケット)がS−GW22(S-GW#1)へ向けて送信
される(図64<9>)。すると、oGW70(oGW#1)は、IGMP-joinパケットを受信し
、図73に示した処理を行う。このとき、図73におけるS201〜S204及びS208〜S210の処理が実行される。
[動作6−6]
図73におけるS209の処理によって、オフロード条件適用状態テーブル276Aに対し、oGW内UE識別子および利用者回線識別子に対応する、Multicast視聴情報及び
オフロードアンカポイント情報が記憶される(図80のテーブル276Aを参照)。
[動作6−7]
図73におけるS210の処理によって、図68に示したオフロードアンカポイント向けのGTP−u(IGMP-join)パケットが生成され、振分ポイントのoGW70からアン
カポイントのoGW70へ送信される。ここでは、oGW70(oGW#1)内において、振
分ポイント75からアンカポイント76へパケットが転送される。
[動作6−8]
アンカポイント76では、図74に示した処理が実行される。ここでは、S221〜S227の処理が実行され、IGMP-joinパケット(図69)がオフロード網50へ送信され
る(図64<11>)。S226の処理によって、TOFセッション管理テーブル278bには、oGWアンカ内UE識別子、利用者回線識別子に対応する、Multicast視聴情報
が記憶される(図79参照)。
[動作6−9]
IGMP-joinパケットがオフロード網50を経由してIPTV局(コンテンツ配信サーバ
)に到達すると、IPTV局からオフロード網50を経由して、ダウンリンクパケット(図70)が、oGW70(oGW#1)のアンカポイント76へ到達する(図64<12>)。アンカポイント76では、パケット受信により、図75に示す処理が行われる。
[動作6−10]
続いて、オフロードアンカポイントのoGW70(oGW#1:アンカポイント76)から
、振分ポイントのオフロードGW70(oGW#1:振分ポイント75)へ図71に示したパ
ケットが送信されると(図64<13>)、振分ポイント75(oGW#1)は、パケットを
受信し、図29に示した処理(S51〜S53)を行い、基地局11(eNB#1)へ向けて
、図67に示したパケットを送信する(図64<14>)。そして、ダウンリンクデータ(IPTV放送コンテンツ)が、UE60に到達する(図64<15>)。これによって、図81で示すようなオフロード網50経由のMulticast視聴が確立し、UE60のユー
ザは、IPTV局から配信された放送コンテンツを視聴することができる。
[動作6−11]
UE60(UE#x)からIPTV局へ向かうデータ(IGMP-join)は、以下のように
して伝達される。すなわち、eNB11(eNB#1)で受信されたUE#xからのデータ(参加要求)は、基地局11(eNB#1)からS−GW#1宛にGTP−uパケット(IGMP-join)で送信される。振分ポイント75(oGW#1)は、GTP−uパケット(IGMP-join)のパケットを受信すると、図73の処理(振分処理174を含む)を行い、図68に示すパケットをアンカポイント76(oGW#1)へ送る。アンカポイント76(oGW#1)は、図68に示すパケットを受けると図74の処理を行い、図69のIGMP-joinパケットをオフ
ロード網50経由でIPTV局へ送信する。
[動作6−12]
これに対し、IPTV局からUE#xへ向かうデータ(放送コンテンツ)は、以下のようにして配信される。すなわち、IPTV局からアンカポイント76(oGW#1)宛に、図70のパ
ケットが送信さる。アンカポイント76(oGW#1)は、図70のパケットを受信すると、
図75の処理を行い、図71のパケットを振分ポイント75(oGW#1)へ送信する。振分
ポイント75(oGW#1)は、図71のパケットを受けると図29の処理を行い、図67の
パケットをeNB#1へ送る。eNB#1は、放送コンテンツデータをUE#xへ送る。
<<動作例7:S1ベースのハンドオーバに対するIPTV放送維持>>
次に、UE60(UE#x)でのIPTV放送の視聴を維持しつつ、UE#xの移動に伴い、Source eNBからTarget eNBへハンドオーバするまでの動作について、図4CのS1ベースのハンドオーバ手順を示すシーケンスに従って説明する。
[動作7−1]
UE#xの移動に伴いSource eNB(eNB#1)がS1ベースのハンドオーバを開始すると、Source eNB(eNB#1)から、ハンドオーバ元のMME21(以下、“source MME(MME#1)”と
表記)へHandover Requiredメッセージ(図16)が送信される(図4C<1>)。する
と、Source oGW(oGW#1)は、Handover Requiredメッセージを傍受し(図4C<2>)、図32に示した処理(S81及びS82)を行う。
[動作7−2]
図82は、S1-Based Handover でのオフロード条件適用状態の引継の例を示す。図32の処理によって、Source oGW(oGW#1)のベアラ利用者特定テーブル175bに、Handover Requiredメッセージ中のハンドオーバ先のeNB11(Target eNB#2)の識別子“Target
ID=eNB#2”,及びハンドオーバ先のセル識別情報“S-Targetセル識別情報=Cell ID#x”が登録され、確定する。
[動作7−3]
source MME(MME#1)は、Target MME(MME#2)へ、Forward Relocation Requestメッセージを送る(図4C<3>)。すると、Target MME(MME#2)は、Target eNB#2へHandover Requestメッセージ(図17)を送信する(図4C<4>)。Target oGW(oGW#2)は、Handover
Requestメッセージを傍受し(図4C<5>)、図33及び図30Aに示した処理を実行する。
[動作7−4]
Handover Requestメッセージの傍受によって、図82に示すように、Target oGW(oGW#2)は、ベアラ利用者特定テーブル175A´(テーブル175a´及び175b´)に、
oGW内UE識別子、MME内UE識別子、MME装置識別子、eNB装置識別子、利用者回線識別子、uplink回線割付情報、TOF振分ポイント位置情報、TOFアンカポイント位置情報、T -targetセル識別情報を記憶し、確定させる。
[動作7−5]
また、Target oGW(oGW#2)は、図83に示すように、TOF中継管理テーブル278a
´に、oGWアンカ内UE識別子、利用者回線識別子、TOFアンカポイント位置、TOF振分ポイント位置を記憶し、確定させる。
[動作7−6]
続いて、Target eNB(eNB#2)がTarget MME(MME#2)へHandover Request Ack.メッセージ(図18)を送る(図4C<6>)。すると、Target oGW(oGW#2)は、Handover Request Ack.メッセージを傍受し、図34の処理を行う(図4C<7>)。
[動作7−7]
図34の処理によって、Target oGW(oGW#2)は、図82に示すように、ベアラテーブル
175B´にdownlink回線割付情報を記憶し、確定させる。また、Target oGW(oGW#2)は
、Bearer利用者特定テーブル175A´に、Handover Request Ack.メッセージから得たT-Targetセル内UE識別情報を記憶し、確定させる。
[動作7−8]
Handover Request Ack.メッセージを受信したTarget MME(MME#2)は、Forward Relocation Response メッセージをSource MME(MME#1)へ送る(図4C<8>)。すると、Source MME(MME#1)は、Target eNB(eNB#1)に対し、Handover Commandメッセージ(図19)を送
信する(図4C<9>)。このとき、Source oGW(oGW#1)は、Handover Commandメッセー
ジを傍受し(図4C<10>)、図76の処理を行う。
[動作7−9]
図76の処理によって、Source oGW(oGW#1)は、ベアラ利用者特定テーブル175Aに
、S-Targetセル内UE識別情報を登録し、確定させる(図82参照)。これによって、Source oGW(oGW#1)のベアラ利用者特定テーブル175AのTarget ID,S-Targetセル識別情報,S-Targetセル内UE識別情報と、Target oGW (oGW#2)のベアラ利用者特定テーブル175A´のeNB装置識別子,T-Targetセル識別情報,T-Targetセル内UE識別情報とが一致
する。従って、移動端末60(UE#x)に対するSource oGW(oGW#1)のoGW内UE識
別子(8000)とTarget oGW(oGW#2)のoGW内UE識別子(8102)のとを対応付けすることが
できる。
[動作7−10]
図76のS295の処理によって、oGW#1は、oGW#2との連携において、図84に示すように、oGW#1のオフロード条件適用状態テーブル176AにおけるoGW内UE識別子(8000)に対応する利用者回線識別子、TCPコネクション情報、オフロードアンカポイント情報のコピーを、oGW#2におけるUE#xのoGW内UE識別子(8102)に対応付けて、oGW#2のオフロード条件適用状態テーブル176A´に登録する。これによって、oGW#1及びoGW#2は、オフロード対象のトラヒック毎にオフロードアンカポイント情報を知ることができる。
[動作7−11]
また、oGW#1は、テーブル278a´(図83)の記憶内容に基づき、oGW#1のアンカポイント76における、オフロードアンカポイント情報(TOF UL-TEID#1)に対応
するTOF振分ポイント位置を、oGW#2のTOF振分ポイント位置情報(TOF DL-TEID#2)へ切り替える(図83参照)。
これによって、図85のように、UE#xの移動に伴うS1-Based Handoverにおいて、
IPTV放送視聴は維持されたままで、UE#x→eNB#2→振分ポイント75(oGW#2)→アンカポイント76(oGW#1)→IPTV放送局の経路へ移行する。
[動作7−12]
動作7−11の終了後における、eNB#2が受信するUE#xからのデータ(IGMP-join)は以下のようにしてIPTV局へ伝達される。すなわち、eNB#2からS−GW
#2へ向けて、GTP−uパケット(IGMP-join)が送信される。振分ポイント75(oGW#2)は、パケットを受けると図73の処理を行い、図68に示すパケットをアンカポイント76(oGW#1)へ送る。アンカポイント76(oGW#1)は、図68に示すパケットを受けると、図74の処理を行い、図69のパケットをオフロード網50経由でIPTV局へ送信する。
[動作7−13]
これに対し、IPTV局からUE#xへ向かうデータは、以下のようにして伝達される。すなわち、IPTV局からのダウンリンクデータ(放送コンテンツ)は、オフロード網50経由で、アンカポイント76(oGW#1)宛に、図70に示すパケットで送信される。
アンカポイント76(oGW#1)は、図70に示すパケットを受信すると、図75の処理を
行い、図71のパケットを振分ポイント75(oGW#2)へ送信する。振分ポイント75(oGW#2)は、図71に示すパケットを受けると図29に示した処理(合流処理173を含む)を行い、図67のパケットをeNB#2へ送る。eNB#2は、ダウンリンクデータをUE#xに送る。
[動作7−14]
Source MME(MME#1)は、Source eNB(eNB#1)に対し、UE Context Release Commandメッセージ(図20) を送信する(図4C<19>)。すると、Source oGW(oGW#1)は、UE Context Release Commandメッセージを傍受し(図4C<20>)、図36に示した処理を行う。
[動作7−15]
図36に示すS101〜S104の処理によって、Source oGW(oGW#1)におけるoGW
内UE識別子(8000)に対応するレコードが削除される。すなわち、ベアラ利用者特定テーブル175A,ベアラテーブル175B,オフロード条件適用状態テーブルの対応レコードが削除される(図86及び,図87参照)。そして、Source oGW(oGW#1)の振分ポイン
ト75のリソースが解放される。なお、図89Aは、ハンドオーバ完了後の、オフロード条件適用状態の例を示す。
これによって、図88に示すように、IPTV放送の視聴に対して、Source oGW(oGW#1)のアンカポイント76のリソースは、IPTV放送の視聴を維持するために保持される
<<動作例8:X2ベースのハンドオーバに対するTCPコネクションの維持>>
次に、UE#xでのTCP通信を維持しつつ、UE#xの移動に伴い、Source eNBからTarget eNBへハンドオーバするまでの動作について、図4Dに示すシーケンスに従って説明する。
[動作8−1]
UE#xの移動に伴いSource eNB(eNB#1)がX2ベースのハンドオーバを開始すると、Source eNB(eNB#1)からTarget eNB (eNB#2)へ、X2AP: Handover Requestメッセージ(図21)が送信される(図4D<1>)。Source oGW(oGW#1)は、X2AP: Handover Requestメ
ッセージを傍受し(図4D<2>)、図77に示した処理(S301,S309,S310)を行う。
[動作8−2]
図77に示した処理によって、Source oGW(oGW#1)は、ベアラ利用者特定テーブル17
5A(図89参照)のeNB内UE識別子(X2AP)を確定する。
[動作8−3]
Target oGW(oGW#2)は、X2AP: Handover Requestメッセージを傍受し(図4D<3>)
、図77に示した処理(S301〜S308)及び図30Aに示したオフロード用GTP−uトンネル生成処理を行う。
[動作8−4]
S301〜S308の処理によって、Target oGW(oGW#2)において、図89に示すよう
に、oGW内UE識別子、MME内UE識別子、MME装置識別子、eNB装置識別子、利用者回線識別子、uplink回線割付情報、TOF振分ポイント位置情報、TOFアンカポイント位置情報が確定し、ベアラ利用者特定テーブル175A´及びベアラテーブル175B´に記憶される。
[動作8−5]
また、Target oGW(oGW#2)において、図90に示すように、oGWアンカ内UE識別子
、利用者回線識別子、TOFアンカポイント位置、TOF振分ポイント位置が確定し、TOF中継管理テーブル278a´に記憶される。
[動作8−6]
上記したように、Target oGW(oGW#2)のベアラ利用者特定テーブル175A´において
MME内UE識別子が確定する。このとき、図89に示すように、oGW#1のベアラ利用者特定テーブル175AのMME内UE識別子とoGW#2のベアラ利用者特定テーブル175A´のMME内UE識別子とは一致する。これによって、UE#xに対するoGW#1のoGW内UE識別子(8000)とoGW#2のoGW内UE識別子(8102)のとの対応付けができる。
[動作8−7]
図91に示すように、oGW#1のoGW内UE識別子(8000)に対応するオフロード条件適用状態テーブル176Aの利用者回線識別子、Multicast視聴情報、及びオフロード
アンカポイント情報のコピーが、oGW#1からoGW#2に渡される。oGW#2は、コピーをoGW#2のオフロード条件適用状態テーブル176A´に記憶する。これによって、oGW#2は、オフロード対象のトラヒック毎にオフロードアンカポイント情報を知ることができる。
[動作8−8]
その後、Target eNB(eNB#2)からX2AP: Handover Request Ack.メッセージが送信され、oGW#2,oGW#1を経由してSource eNB(eNB#1)に届く(図4D<4>)。その後
、オフロード網50,PGW23からのダウンリンクデータは、Source eNB(eNB#1),o
GW#1,oGW#2,Target eNB(eNB#2)を経由してUE#xへ到達する(図4D<5
>)。UE#xからのアップリンクデータは、Target eNB(eNB#2)及びoGW#2経由で
、オフロード網50(PGW23)へ送信される(図4D<6>)。
[動作8−9]
続いて、Target eNB(eNB#2)は、Path Switch Requestメッセージ(図24)を MME(MME#1)に送信する(図4D<7>)。Target oGW(oGW#2)は、Path Switch Requestメッセージを傍受し(図4D<8>)、図38及び図35Aの処理を行う。
[動作8−10]
図38及び図35Aの処理によって、oGW#2のTOF中継管理テーブル178a´に記憶されたTOF振分ポイント位置がoGW#1に渡され、oGW#1のTOF中継管理テーブル178aのTOFポイント位置として設定される(図35AのS96c)。これによって、Source oGW(oGW#1)におけるTOF振分ポイント位置がoGW#2のTOF
振分ポイント位置(TOF DL-TEID#2)に切り替えられる。
[動作8−11]
その後、MME(MME#1)がTarget eNB(eNB#2)に対し、Path Switch Request Ack.メッセージ(図25)を送信する(図4D<8>)。すると、Target eNB(eNB#2)は、Path Switch Request Ack.メッセージを傍受し、図39に示す処理(S135,S136)を行う
(図4D<9>)。
[動作8−12]
図39に示す処理によって、Target oGW(oGW#2)のベアラテーブル175B´において
、oGW内UE識別子(8102)に対応するuplink回線割付情報がS−GW#1からS−GW#2へ切り替えられる(図89参照)。
これによって、図92に示すように、UE#xの移動に伴うX2ベースのハンドオーバにおいて、IPTV視聴が維持されたまま、UE#x→eNB#2→振分ポイント(oGW#2)→アンカポイント(oGW#1)→IPTV局の経路へ移行する。
[動作8−13]
動作例3によって、UE#xからWebサイトへ向かうアップリンクデータ(IGMP-join又はIPMG-leave)は、以下のようにして伝達される。すなわち、eNB#2で受信され
るUE#xからのアップリンクデータ(参加又は離脱要求)は、S−GW#1宛のGTP−uパケット(IGMP-join又はIPMG-leave)で送信される。振分ポイント75(oGW#2)は、図66のパケットを受けると図73の処理を行い、図68に示すパケットをアンカポイント76(oGW#1)へ送る。アンカポイント76(oGW#1)は、図68のパケットを受けると図74の処理を行い、図69のパケットをIPTV局へ送信する。
[動作8−14]
一方、IPTV局からUE#xへ向かうダウンリンクデータ(放送コンテンツ)は、以下のようにして伝達される。すなわち、IPTV局からアンカポイント76(oGW#1)宛
に、図70のパケットが送信される。アンカポイント76(oGW#1)は、図70のパケッ
トを受信すると、図75の処理を行い、図71のパケットを振分ポイント75(oGW#2)
へ送信する(図4D<14>)。振分ポイント75(oGW#2)は、図71のパケットを受
けると図29の処理を行い、図67のパケットをeNB#2へ送る(図4D<15>)。eNB#2は、ダウンリンクデータをUE#xに送る(図4D<16>)。
[動作8−15]
その後、図4Dには図示しないが、Target eNB(eNB#2)がSource eNB(eNB#1)へX2AP: UE Context Releaseメッセージを送信する。すると、Source oGW(oGW#1)は、X2AP: UE Context Releaseメッセージを傍受し、図40に示す処理(S121〜S124)を行う。これによって、Source oGW(oGW#1)のoGW内UE識別子(8000)に対応するレコードが、ベ
アラ利用者特定テーブル175A,ベアラテーブル175Bから削除されるとともに(図49参照)、オフロード条件適用状態テーブル176Aから削除される(図50参照)。そして、Source oGW(oGW#1)の振分ポイント75のリソースが解放される。このようにし
て、図51に示したように、IPTV視聴に対して、Source oGW(oGW#1)のアンカポイン
ト76のリソースは、IPTV視聴を維持するために保持される。
<<動作例9:ハンドオーバ後の新IPTV視聴開始>>
次に、UE#xがIPTV視聴を維持した状態で、ハンドオーバ後に、新IPTV放送の視聴を開始する場合について説明する。
[動作9−1]
UE#xが新たなIPTV放送の視聴を開始すると、Target eNB(eNB#2)からGTP−
uパケット(IGMP-join)がTarget S-GW(S-GW#2)へ向けて送信される。すると、Target oGW(oGW#2)は、GTP−uパケット(IGMP-join)を受信し、図73に示した処理を行う。この処理の結果、図68に示すパケットが、Target oGW(oGW#2)の振分ポイント75からTarget oGW(oGW#2)のアンカポイント76へ向けて送信される。
[動作9−2]
Target oGW(oGW#2)のオフロード条件適用状態テーブル176A´に対し、oGW内U
E識別子及び利用者回線識別子に対応する、新たなMulticast視聴情報とそのオフロード
アンカポイント情報とが記憶される(図93参照)。
[動作9−3]
続いて、アンカポイント76(oGW#2)が、図68に示したパケットを受信すると、図
74に示した処理が実行され、図69に示すパケットがオフロード網50経由でIPTV局へ送信される。
[動作9−4]
Target oGW(oGW#2)のTOFセッション管理テーブル278b´には、oGWアンカ内
UE識別子(8102)、利用者回線識別子(2)に対応するMulticast視聴情報が記憶される(図94参照)。
[動作9−5]
続いて、図69に示したパケットがオフロード網50を経由してIPTV局(視聴を維持しているIPTV局(コンテンツ配信サーバ)と同じでも異なっていても良い)に到達する。すると、IPTV局からオフロード網50を経由して、図70に示したパケットが、アンカポイント76(oGW#2)へ到達する。アンカポイント76(oGW#2)は、図70に示したパケットを受信し、図75に示した処理を行う。
[動作9−6]
続いて、アンカポイント76(oGW#2)から、振分ポイント75(oGW#2)へ図71に示したパケットが送信される。このパケットを受信した振分ポイント75(oGW#2)は、図
29に示した処理を行い、Target eNB(eNB#2)へ向けて図67のパケットを送信する。こ
れによって、図95に示すように、オフロード網50経由での新たなIPTV放送の視聴が開始される。なお、図96は、新たなIPTV放送の視聴開始後のベアラ状態データを示す。
[動作9−7]
維持されたIPTV視聴に係るUE#x−IPTV局間のアップリンクデータ及びダウンリンクデータの伝送経路及びoGW#1,oGW#2での処理は、動作例7や8の場合と変わらないので説明を省略する。
これに対し、新たなIPTV放送視聴に関して、UE#xからIPTV局へ向かうアップリンクデータ(IGMP)は、以下のようにして伝送される。すなわち、アップリンクデータは、eNB#2からS−GW#2宛にGTP−uパケット(IGMP-join 又はIGMP-leave)で送信される。振分ポイント75(oGW#2)は、図66に示したパケットを受けると図
73に示した処理を行い、図68に示したパケットをアンカポイント76(oGW#2)へ送
る。アンカポイント76(oGW#2)は、図68に示したパケットを受けると図74の処理
を行い、図69に示したパケットをIPTV局へ送信する。
一方、新たなIPTV放送視聴に係るIPTV局からUE#xへ向かうダウンリンクデータ(放送コンテンツ)は、以下のようにして伝送される。すなわち、ダウンリンクデータは、IPTV局からアンカポイント76(oGW#2)宛に、図70に示したパケットで送
信される。アンカポイント76(oGW#2)は、図70に示したパケットを受信すると、図
75の処理を行い、図71に示したパケットを振分ポイント75(oGW#2)へ送信する。
振分ポイント75(oGW#2)は、図71のパケットを受けると図29の処理を行い、図6
7のパケットをeNB#2へ送る。そして、ダウンリンクデータ(放送コンテンツ)は、eNB#2からUE#xへ送信される。
このように、ハンドオーバ後に生成された新たなIPTV視聴に係るオフロードアンカポイントは、その開始時にUE#xが接続しているeNBとS−GWとの間に介在するoGWのアンカポイント76に設定される。
<<動作例10:ハンドオーバ後のIPTV放送視聴離脱>>
UE#xがIPTV放送の視聴を維持した状態で、ハンドオーバ後に当該視聴状態から離脱する場合について説明する。
[動作10−1]
UE#xがIPTV放送の視聴を停止(IPTV放送視聴離脱)すると、Target eNB(eNB#2)よりIGMP-leaveのGTP−uパケット(図66)が、Target S-GW(S-GW#2)へ向けて送信される。Target oGW(oGW#2)は、GTP−uパケット(IGMP-leave)を受信し、図7
3に示す処理を行い、図68に示すパケットをアンカポイント76(oGW#1)へ送信する
[動作10−2]
図73に示す処理(S205,S206)によって、図97に示すように、Target OGW(oGW#2)のオフロード条件適用状態テーブル176A´からIPTV放送視聴に対応するレコ
ード(oGW内UE識別子,利用者回線識別子,Multicast視聴情報,オフロードアンカ
ポイント情報)が削除される。
[動作10−3]
続いて、Target oGW(oGW#2)の振分ポイント75からSource oGW(oGW#1)のアンカポイ
ント76へ向けて図68に示すパケットが送信される。アンカポイント76(oGW#1)が
、図68に示すパケットを受信すると、図74に示す処理を行い、図69に示すパケットをIPTV局へ向けて送信する。
[動作10−4]
図74に示す処理(S228,S229)によって、図98に示すように、Source oGW(oGW#1)のアンカポイント76におけるTOFセッション管理テーブル278bの対応レコードが削除される。また、TOF中継管理テーブル278aの対応レコードも削除される。
[動作10−5]
図69に示したパケットがオフロード網50を経由してIPTV局に到達すると、IPTV局からオフロード網50を経由して、図70に示したパケットが、アンカポイント76(oGW#1)に到達する。アンカポイント76(oGW#1)は、図70に示したパケットを受信すると、図75に示した処理を行う。この時点でUE#xは、マルチキャストグループから離脱している。このため、マルチキャストパケットのUE#xに対する配信は実施されない。
これにより、図99に示すように、IPTV放送視聴に対する経路が削除される。但し、新たなIPTV放送視聴に対する経路は維持される。
[動作10−6]
新たなIPTV放送視聴に係るアップリンク及びダウンリンクの経路は、新TCPコネクションの確立時から変更がないので説明を省略する。なお、図100は、IPTV放送
離脱後のベアラ状態データを示す。
<第2実施形態の作用効果>
第2実施形態によれば、oGW70が振分ポイント75とアンカポイント76とを有し、ハンドオーバを契機として、Target oGWがオフロードアンカポイントの情報と、維持
されるIPTV放送の視聴情報(Multicast視聴情報)とを保持する。これによって、新
たなIPTV放送の視聴開始時に、自oGWをオフロードアンカポイントとしたIPTV放送の視聴(Multicastパケットの受信経路確立)が可能となる。また、IGMP-leave(離脱要求)を、適正にオフロードアンカポイントのoGW70へ伝達することができる。
このようにして、Multicast配信サービスの享受開始において、新たなMulticastパケットの配信経路が、最初に設定されたオフロードアンカポイントを経由して確立されることを回避することができる。
これによって、例えば、図63において、移動端末60が基地局11Cに接続している状態において、IGMP局#n(サーバ41B)からのMulticastパケットの配信経路を
、オフロード網51ではなくオフロード網52経由で確立することができる。この場合、オフロードGW#CからオフロードGW#Aまでのトラヒックが削減される。よって、EPC網20(コア網:モバイル伝達網)におけるオフロード用のトラヒックの削減により、トラフィック削減の向上を図り、EPC網20への負荷を軽減し、リソースの有効活用を図ることができる。
<その他>
(付記1) 移動局が接続可能な複数の基地局と、
前記複数の基地局を収容するコア網と、
前記複数の基地局と前記コア網との間に介在し、オフロード対象のトラヒックをオフロード網との間で送受信するアンカポイントとして機能する一方で、前記アンカポイントと前記移動局が接続中の前記複数の基地局の一つとの間で前記オフロード対象のトラヒックを中継する中継ポイントとして機能する複数のオフロード装置とを含み、
前記各オフロード装置は、
前記移動局が自装置を介してオフロード対象のトラヒックの通信を開始する場合に、自装置に係る前記トラヒックの回線情報,前記通信の識別情報,及び前記トラヒックのアンカポイントの位置情報を含むアンカポイント情報を記憶する記憶装置と、
前記通信の継続中に、前記移動局のハンドオーバによって他のオフロード装置が前記中継ポイントとなる場合に、前記他のオフロード装置に前記アンカポイント情報を送信する送信装置と、
自装置が前記中継ポイントとして機能する場合に、他のオフロード装置から受信された前記アンカポイント情報を用いてオフロード対象のトラヒックを中継し、前記通信の終了時には、前記アンカポイントの設定を解除する制御装置とを含む
ネットワークシステム。(1)
(付記2) 移動局が接続可能な複数の基地局と、前記複数の基地局を収容するコア網のとの間に介在し、オフロード対象のトラヒックをオフロード網との間で送受信するアンカポイントとして機能する一方で、前記アンカポイントと前記移動局が接続中の前記複数の基地局の一つとの間で前記オフロード対象のトラヒックを中継する中継ポイントとして機能するオフロード装置であって、
前記移動局が自装置を介してオフロード対象のトラヒックの通信を開始する場合に、自装置に係る前記トラヒックの回線情報,前記通信の識別情報,及び前記トラヒックのアンカポイントの位置情報を含むアンカポイント情報を記憶する記憶装置と、
前記通信の継続中に、前記移動局のハンドオーバによって他のオフロード装置が前記中
継ポイントとなる場合に、前記他のオフロード装置に前記アンカポイント情報を送信する送信装置と、
自装置が前記中継ポイントとして機能する場合に、他のオフロード装置から受信された前記アンカポイント情報を用いてオフロード対象のトラヒックを中継し、前記通信の終了時には、前記アンカポイントの設定を解除する制御装置とを含む
オフロード装置。(2)
(付記3) 前記制御装置は、前記通信の継続中に、オフロード対象のトラフィックに係る新たな通信が開始される場合には、自装置が前記新たな通信のアンカポイントとなるための前記アンカポイント情報を前記記憶装置に記憶する
付記2に記載のオフロード装置。(3)
(付記4) 前記通信がTCP通信である
付記2に記載のオフロード装置。
(付記5) 前記通信が、IPマルチキャスト通信である
付記2に記載のオフロード装置。
(付記6) 移動局が接続可能な複数の基地局と、
前記複数の基地局を収容するコア網と、
前記複数の基地局と前記コア網との間に介在し、オフロード対象のトラヒックをオフロード網との間で送受信するアンカポイントとして機能する一方で、前記アンカポイントと前記移動局が接続中の前記複数の基地局の一つとの間で前記オフロード対象のトラヒックを中継する中継ポイントとして機能する複数のオフロード装置とを含むネットワークシステムにおいて、
前記各オフロード装置が、
前記移動局が自装置を介してオフロード対象のトラヒックの通信を開始する場合に、自装置に係る前記トラヒックの回線情報,前記通信の識別情報,及び前記トラヒックのアンカポイントの位置情報を含むアンカポイント情報を記憶装置に記憶し、
前記通信の継続中に、前記移動局のハンドオーバによって他のオフロード装置が前記中継ポイントとなる場合に、前記他のオフロード装置に前記アンカポイント情報を送信し、
自装置が前記中継ポイントとして機能する場合に、他のオフロード装置から受信された前記アンカポイント情報を用いてオフロード対象のトラヒックを中継し、前記通信の終了時には、前記アンカポイントの設定を解除する
ことを含むオフロードトラフィックの制御方法。(4)
11・・・基地局
20・・・EPC網(コア網)
22・・・S−GW(ゲートウェイ)
60・・・移動局
70・・・オフロードGW(オフロード装置)
71・・・回線インタフェース
73・・・CPU
74・・・記憶装置

Claims (4)

  1. 移動局が接続可能な複数の基地局と、
    前記複数の基地局を収容するコア網とと、
    前記複数の基地局と前記コア網との間に介在し、オフロード対象のトラヒックをオフロード網との間で送受信するアンカポイントとして機能する一方で、前記アンカポイントと前記移動局が接続中の前記複数の基地局の一つとの間で前記オフロード対象のトラヒックを中継する中継ポイントとして機能する複数のオフロード装置とを含み、
    前記各オフロード装置は、
    前記移動局が自装置を介してオフロード対象のトラヒックの通信を開始する場合に、自装置に係る前記トラヒックの回線情報,前記通信の識別情報,及び前記トラヒックのアンカポイントの位置情報を含むアンカポイント情報を記憶する記憶装置と、
    前記通信の継続中に、前記移動局のハンドオーバによって他のオフロード装置が前記中継ポイントとなる場合に、前記他のオフロード装置に前記アンカポイント情報を送信する送信装置と、
    自装置が前記中継ポイントとして機能する場合に、他のオフロード装置から受信された前記アンカポイント情報を用いてオフロード対象のトラヒックを中継し、前記通信の終了時には、前記アンカポイントの設定を解除する制御装置とを含む
    ネットワークシステム。
  2. 移動局が接続可能な複数の基地局と、前記複数の基地局を収容するコア網との間に介在し、オフロード対象のトラヒックをオフロード網との間で送受信するアンカポイントとして機能する一方で、前記アンカポイントと前記移動局が接続中の前記複数の基地局の一つとの間で前記オフロード対象のトラヒックを中継する中継ポイントとして機能するオフロード装置であって、
    前記移動局が自装置を介してオフロード対象のトラヒックの通信を開始する場合に、自装置に係る前記トラヒックの回線情報,前記通信の識別情報,及び前記トラヒックのアンカポイントの位置情報を含むアンカポイント情報を記憶する記憶装置と、
    前記通信の継続中に、前記移動局のハンドオーバによって他のオフロード装置が前記中継ポイントとなる場合に、前記他のオフロード装置に前記アンカポイント情報を送信する送信装置と、
    自装置が前記中継ポイントとして機能する場合に、他のオフロード装置から受信された前記アンカポイント情報を用いてオフロード対象のトラヒックを中継し、前記通信の終了時には、前記アンカポイントの設定を解除する制御装置とを含む
    オフロード装置。
  3. 前記制御装置は、前記通信の継続中に、オフロード対象のトラフィックに係る新たな通信が開始される場合には、自装置が前記新たな通信のアンカポイントとなるための前記アンカポイント情報を前記記憶装置に記憶する
    請求項2に記載のオフロード装置。
  4. 移動局が接続可能な複数の基地局と、
    前記複数の基地局を収容するコア網と、
    前記複数の基地局と前記コア網との間に介在し、オフロード対象のトラヒックをオフロード網との間で送受信するアンカポイントとして機能する一方で、前記アンカポイントと前記移動局が接続中の前記複数の基地局の一つとの間で前記オフロード対象のトラヒックを中継する中継ポイントとして機能する複数のオフロード装置とを含むネットワークシステムにおいて、
    前記各オフロード装置が、
    前記移動局が自装置を介してオフロード対象のトラヒックの通信を開始する場合に、
    自装置に係る前記トラヒックの回線情報,前記通信の識別情報,及び前記トラヒックのアンカポイントの位置情報を含むアンカポイント情報を記憶装置に記憶し、
    前記通信の継続中に、前記移動局のハンドオーバによって他のオフロード装置が前記中継ポイントとなる場合に、前記他のオフロード装置に前記アンカポイント情報を送信し、
    自装置が前記中継ポイントとして機能する場合に、他のオフロード装置から受信された前記アンカポイント情報を用いてオフロード対象のトラヒックを中継し、前記通信の終了時には、前記アンカポイントの設定を解除する
    ことを含むオフロードトラフィックの制御方法。
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