JP2013152638A - コード読取装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】コードシンボルの読み取りを、より効率的に行うことが可能なコード読取装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】上下左右方向に回動可能な可動部を少なくとも有する構造体と、前記可動部に設けられ、前記構造体周辺の画像を撮像する撮像部と、前記画像に含まれるコードシンボルを検出し、当該コードシンボルから情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が前記情報の読み取りに失敗した場合に、前記コードシンボルの各端部に存在する余白部分の大きさを算出し、この余白部分の大きさが所定量未満の端部方向を特定する特定手段と、前記特定手段で特定された端部方向に基づいて、当該端部方向の余白部分を拡大する方向に前記可動部を回動させる撮像範囲変更手段と、を備える。
【選択図】図7
【解決手段】上下左右方向に回動可能な可動部を少なくとも有する構造体と、前記可動部に設けられ、前記構造体周辺の画像を撮像する撮像部と、前記画像に含まれるコードシンボルを検出し、当該コードシンボルから情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が前記情報の読み取りに失敗した場合に、前記コードシンボルの各端部に存在する余白部分の大きさを算出し、この余白部分の大きさが所定量未満の端部方向を特定する特定手段と、前記特定手段で特定された端部方向に基づいて、当該端部方向の余白部分を拡大する方向に前記可動部を回動させる撮像範囲変更手段と、を備える。
【選択図】図7
Description
本発明の実施形態は、コード読取装置及びプログラムに関する。
従来、スーパーマーケット等では、商品等に付されたバーコード等のコードシンボルをCCDカメラ等のイメージセンサによって撮像し、撮像した画像からバーコードに保持された情報を読み取るコード読取装置が用いられている。また、従来、コードシンボルが付された対象物の高さや位置、大きさ、形状に基づいてイメージセンサの焦点距離を可変とする技術が提案されている。
ところで、コードシンボルの読み取りを行う場合、利用者はコードシンボルが付された商品等をコード読取装置に提示することになるが、コードシンボルの端部に存在する余白部分が所定量確保されていないと読み取りに失敗する可能性がある。このような場合、利用者はコードシンボルの提示位置を変更することになるが、その操作は利用者にとって煩わしく、読み取り効率が低下する可能性があった。
実施の形態のコード読取装置は、構造体と、撮像部と、読取手段と、特定手段と、撮像範囲変更手段と、を備える。構造体は、上下左右方向に回動可能な可動部を少なくとも有する。撮像部は、可動部に設けられ、前記構造体周辺の画像を撮像する。読取手段は、画像に含まれるコードシンボルを検出し、当該コードシンボルから情報を読み取る。特定手段は、読取手段が情報の読み取りに失敗した場合に、コードシンボルの各端部に存在する余白部分の大きさを算出し、この余白部分の大きさが所定量未満の端部方向を特定する。撮像範囲変更手段は、特定手段で特定された端部方向に基づいて、当該端部方向の余白部分を拡大する方向に可動部を回動させる。
図1は、実施形態に係るコード読取装置の外観を示す図である。同図に示すように、このコード読取装置1は、マスコットロボット等と称される人型や動物型のロボットとして実現されている。コード読取装置1は、一例として、ショッピングセンター等に設けられた設置台100に設置される。なお、コード読取装置1の駆動電源は、内蔵するバッテリパックや外部(商用電源)から供給されるものとする。
コード読取装置1は、基部2と、本体部としての胴体部3及び頭部4と、左右の腕部5、6とを備えている。胴体部3、頭部4及び腕部5、6は、詳しくは後述するが、基部2に対して相対動(回動)可能となっている。胴体部3、頭部4及び腕部5、6は、可動部の一例である。
基部2は、図1や図2に示すように、基部ハウジング2aと、左右の足部2bとを有している。左右の足部2bは、基部ハウジング2aに一体形成されている。コード読取装置1が設置台100(図1)に設置された状態では、基部ハウジング2aの底部と左右の足部2bの底部とが設置台100に当接している。
胴体部3は、図1や図2に示すように、基部2の上方に配置されている。胴体部3は、胴体ハウジング3aを有している。胴体部3は、連結機構(図示せず)によって、回動軸A1(図2、図4)回りに回動可能に基部2に連結されている。連結機構は、別の言い方をすると例えば関節部である。胴体部3の可動範囲は、図3に示すように、基準姿勢に対して左右に規定の規定角度α1ずつとなっている。図3中の矢印B1は、胴体部3の回動方向を示している。胴体部3は、第1のモータ141(図7)に連結されており、第1のモータ141によって回動軸A1回りに回動駆動される。胴体部3の回動軸A1回りの回動動作は、腰振り動作とも称される。
また、図1〜図6では図示を省略しているが、胴体部3には、音声によるメッセージや報知音等を出力するためのスピーカー12(図7参照)や、利用者の音声を収音するためのマイク13(図7参照)が設けられている。
左右の腕部5、6は、図1に示すように、胴体部3の側方に配置されて、胴体部3の胴体ハウジング3aを挟む位置に位置する。左(一方)の腕部5の構成と右(他方)の腕部6の構成とは、左右対称であるので、以下では左の腕部5について詳細に説明し、右の腕部6について重複する説明は省略する。
腕部5は、図2や図4に示すように、概略円板状に形成されるとともに、外周部から内周部に向かうにつれて厚さが厚くなっている。腕部5は、連結機構7によって、胴体部3の上部に連結されている。腕部5は、連結機構7によって、回動軸A2(図1)回りに回動可能に基部2に連結されている。詳しくは、腕部5は、上下に回動可能であって、閉位置(図1)と開位置(図2)との間で回動可能となっている。胴体部3の回動軸A2回りの可動範囲は、図2に示すように、基準姿勢に対して上方に規定の規定角度α2となっている。図1、図2中の矢印B2は、回動軸A2回りの胴体部3の回動方向を示している。腕部5は、第2のモータ142(図7)に連結されており、第2のモータ142によって回動軸A2回りに回動駆動される。腕部5の回動軸A2回りの回動動作は、羽ばたき動作とも称される。なお、右の腕部6の羽ばたき動作用のモータは、第3のモータ143(図7)である。つまり、各腕部5、6に、羽ばたき動作用のモータが設けられている。
また、腕部5は、連結機構7によって、回動軸A3(図1)回りに回動可能に基部2に連結されている。詳しくは、腕部5は、前後に回動可能である。回動軸A3回りの胴体部3の可動範囲は、図4に示すように、基準姿勢に対して一方向(前方)に規定の規定角度α3、基準姿勢に対して他方向(後方)に規定の規定角度α4となっている。図1、図4中の矢印B3は、回動軸A3回りの胴体部3の回動方向を示している。腕部5は、第4のモータ144(図7)に連結されており、第4のモータ144によって回動軸A3回りに回動駆動される。腕部5の回動軸A3回りの回動動作は、腕振り動作とも称される。なお、右の腕部6の腕振り動作用のモータは、第5のモータ145(図7)である。つまり、各腕部5、6毎に、腕振り動作用のモータが設けられている。
頭部4は、図1や図4に示すように、胴体部3の上方に配置されている。頭部4は、頭部ハウジング4aを有している。頭部ハウジング4aの正面の目(左目)に相当する位置には、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有した撮像部11が設けられている。撮像部11は、オートフォーカス機能を有し、制御部22の制御に従い撮像を行う。
コード読取装置1の利用者は、コードシンボルが付された商品等をコード読取装置1に正対させて頭部4にかざすことで、そのコードシンボルが撮像部11により撮像される。なお、本実施形態では、一台の撮像部11を設ける構成としたが、両目部分に一対の撮像部11を設ける形態としてもよい。
また、頭部4は、連結機構(図示せず)によって、回動軸A4(図4)回りに回動可能に胴体部3に連結されている。詳しくは、頭部4は、左右に回動可能となっている。図5に示すように、頭部4の回動軸A4回りの可動範囲は、基準姿勢に対して左右に規定角度α5ずつとなっている。図5中の矢印B4は、胴体部3の回動軸A4回りの回動方向を示している。頭部4は、第6のモータ146(図7)に連結されており、第6のモータ146によって回動軸A4回りに回動駆動される。頭部4の回動軸A4回りの回動動作は、首横振り動作とも称される。
また、頭部4は、連結機構(図示せず)によって、回動軸A5(図5)回りに回動可能に胴体部3に連結されている。詳しくは、頭部4は、上下に回動可能となっている。図6に示すように、頭部4の回動軸A5回りの可動範囲は、基準姿勢に対して上下に規定の規定角度α6ずつとなっている。図6中の矢印B5は、胴体部3の回動軸A5回りの回動方向を示している。頭部4は、第7のモータ147(図7)に連結されており、第7のモータ147によって回動軸A5回りに回動駆動される。頭部4の回動軸A5回りの回動動作は、首縦振り動作とも称される。
可動部(胴体部3、頭部4、左右の腕部5、6)を駆動する第1〜第7のモータ141〜147は、胴体ハウジング3aに収容されて、胴体ハウジング3aに固定されている。第1〜第7のモータ141〜147は、可動部を駆動する駆動部(アクチュエータ)の一例である。第1〜第7のモータ141〜147は、基部2および可動部(胴体部3、頭部4、左右の腕部5、6)とともに、構造体を構成している。なお、以下では、便宜上、第1のモータ141〜第7のモータ147を、単にモータ14と称することもある。
また、コード読取装置1は、図7に示すように、記憶部21と、制御部22と、通信部23とを備えている。
記憶部21は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体であって、一例として胴体ハウジング3aに収容されている。記憶部21は、後述するCPU(Central Processing Unit)が実行する各種プログラムや各種設定データを記憶している。また、記憶部21は、後述するコード読取処理に係るデータとして、動作パターンデータ211と、メッセージデータ212とを記憶している。
動作パターンデータ211には、コードシンボルの読取成功時や読取失敗時等に実現されるコード読取装置1の動作パターンが登録されている。なお、動作パターンデータ211の具体例については後述する。
メッセージデータ212には、コード読取装置1が発する音声に係るデータが予め登録されている。このメッセージデータ212には、例えば読取成功や読取失敗等の所定の事象に応じたメッセージ等が含まれる。なお、メッセージデータ212に登録されるデータは、音声データであってもよいし、音声合成用のテキストデータであってもよい。
制御部22は、CPU、プログラムや設定情報を格納したROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含むコンピュータであって、一例として胴体ハウジング3aに収容されている。CPUは、ROM又は記憶部21に記憶されたプログラムと協働することで、コード読取装置1の動作を統括的に制御する。
制御部22には、バスライン24等を介して、撮像部11、スピーカー12、マイク13、第1〜第7のモータ141〜147、記憶部21、通信部23等が接続されている。通信部23は、一例としてPOS(Point Of Sales)端末や商品マスタ等の外部装置と通信を行う。
制御部22は、撮像部11やスピーカー12、マイク13等を用いて、利用者へのアシスト処理を行う。一例として、制御部22は、マイク13を介して入力される音声を認識し、その音声に応じてコードシンボルの読み取りを開始する。
また、制御部22は、後述するコード読取処理に係る機能部として、画像取得部221と、コード読取部222と、原因特定部223と、撮像範囲変更部224と、報知処理部225と、動作制御部226とを備えている。これら機能部は、CPUとROM又は記憶部21に記憶された所定のプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよいし、専用のプロセッサ等で構成されるハードウェア構成であってもよい。
画像取得部221は、撮像部11で撮像された画像を取得する。なお、画像取得部221は、撮像部11で撮像されたフレーム毎の画像を順次取得する形態としてもよいし、所定の時間間隔(例えば2秒等)毎に取得する形態としてもよい。
コード読取部222は、画像取得部221で取得された画像を解析することで、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを検出し、そのコードシンボルに保持された情報を読み取る。
具体的に、コード読取部222は、画像取得部221で取得された画像を二値化し、この二値化した画像からコードシンボルを表す識別パターンを探すことを、コードシンボルを検出する。ここで、識別パターンとは、例えば、バーコードの場合には白黒の縞模様や、QRコード(登録商標)の場合には3隅の四角い切り出しシンボル(位置検出パターン、ファインダパターン)等である。コード読取部222は、画像中からコードシンボルを検出すると、そのコードシンボルを読み取り、所定の方式でデコードすることで、コードシンボルに保持された情報を取得する。
なお、コードシンボルの読み取りに成功した場合には、コード読取部222は、読み取り成功を示す信号を報知処理部225に出力する。また、コードシンボルの読み取りに失敗した場合には、コード読取部222は、読み取り失敗を示すエラー信号を原因特定部223に出力する。
原因特定部223は、コード読取部222からエラー信号を受け付けると、コードシンボルが撮像(検出)された画像から、読み取りが失敗した原因を特定し、その原因を示した原因情報を報知処理部225に出力する。
ここで、図8を参照し、原因特定部223の動作について説明する。なお、以下ではコードシンボルとしてJAN(Japanese Accepted Name)のバーコードを用いて説明するが、コードシンボルの種別はこれに限らないものとする。
一般に、バーコードを正しく読み取るためには、バーコードの縞模様の両端部にある余白部分(マージン)の大きさが、所定量(例えば、バーコードの最も細いバーの幅の10倍以上)保持されていることが条件となる。例えば、図8に示すように、画像G1内においてバーコードBCが右寄りに撮像されていた場合、左端部の余白部分の大きさに比べ、右端部の余白部分の大きさは小領域となるが、この右端部の余白部分の大さが所定量を満たさないと、バーコードBC自体を検出できたとしても読み取りに失敗する可能性がある。
そこで、原因特定部223は、コード読取部222からエラー信号を受け付けると、コード読取部222で検出されたバーコードBCの画像G1内での配置位置や大きさ等から、バーコードBCの両端部に存在する余白部分の大きさを算出する。そして、原因特定部223は、何れかの端部の余白部分の大きさが所定量に満たない場合に、この余白部分の不足が読み取り失敗の原因と特定し、この原因を示す原因情報を報知処理部225に出力する。例えば、図8に示す条件の場合、原因特定部223は、バーコードBCの右端部を示す端部方向“右”や、その端部の余白部分の大きさ(例えば、mm単位やピクセル単位)を示した原因情報を報知処理部225に出力する。なお、ここで端部方向は、コード読取装置1から見た方向である。
上記例では、バーコードを用いた例を説明したが、QRコード(登録商標)等の二次元コードの場合であっても同様に原因を特定することができる。但し、二次元コードの場合には、上下左右の4端部について余白部分の大きさを判定するものとする。なお、余白部分の判定において、全ての端部の余白部分が所定量を満たす場合には、読み取り失敗を示すエラー信号を報知処理部225に出力する。
撮像範囲変更部224は、原因特定部223から、特定の端部方向の余白部分の不足を示した原因情報を受け付けると、この端部方向に基づいて、余白部分を拡大させる自装置の回動方向を決定する。例えば、図8に示すようにバーコードBC右端部の余白部分の大きさが所定量を満たしていない場合、撮像部11の撮像範囲を右方向にずらすことで、その余白部分を拡大することができる。そこで、撮像範囲変更部224は、余白部分が不足と判断された端部方向を、余白部分を拡大させる自装置の回動方向として決定する。なお、撮像部11の光学系において鏡像反転が行われるような場合には、余白部分が不足と判断された端部方向とは逆の方向が回動方向となる。
また、撮像範囲変更部224は、回動方向を決定すると、その回動方向への回動を指示する指示信号を動作制御部226に出力することで、決定した回動方向へ胴体部3や頭部4を所定角度回動させる。これにより、撮像部11の撮像範囲が余白部分が不足した端部方向にずれるため、原因特定部223で特定された原因を改善することができる。なお、回動させる角度は、10度等の固定値としてもよいし、原因特定部223で特定された原因の程度、つまり余白部分の大きさに応じて決定する形態としてもよい。
報知処理部225は、コード読取部222又は原因特定部223から入力される信号に基づき、この信号内容をコード読取装置1の動作(アクション)や、音声出力により報知する。ここで、報知処理部225は、動作方向に応じたコード読取装置1の動作を、記憶部21に記憶された動作パターンデータ211を用いて決定する。
図9は、動作パターンデータ211の一例を示す図である。動作パターンデータ211には、読取成功や読取失敗等のイベント毎に当該イベントに応じた動作パターンが関連付けて登録されている。ここで、図9に示す動作パターンデータ211では、読取成功時に、頭部4を首縦振り動作させることが定義されており、読取失敗時に、頭部4を首横振り動作させることが定義されている。
報知処理部225は、コード読取部222から読み取り成功を示す信号を受け付けると、動作パターンデータ211からイベント名“読取成功”に対応する動作パターンを読み出し、その動作パターンの実行を指示した指示情報を動作制御部226に出力することで、この動作パターンに応じた動作をコード読取装置1に行わせる。また、報知処理部225は、記憶部21に記憶されたメッセージデータ212を用いることで、イベント名“読取成功”に応じたメッセージ等(例えば「読み取りが成功しました」等)をスピーカー12から出力させる。
一方、報知処理部225は、原因特定部223から読み取り失敗を示すエラー信号を受け付けた場合、動作パターンデータ211からイベント名“読取失敗”に対応する動作パターンを読み出し、その動作パターンの実行を指示した指示情報を動作制御部226に出力することで、この動作パターンに応じた動作をコード読取装置1に行わせる。また、報知処理部225は、記憶部21に記憶されたメッセージデータ212を用いることで、イベント名“読取失敗”に応じたメッセージ等(例えば「コードシンボルの配置位置、配置角度を変更して下さい」等)をスピーカー12から出力させる。
なお、動作パターンデータ211に設定される動作パターンは、上記の例に限らないものとする。例えば、各可動部の回動角度を直接指定する形態としてもよい。また、同一の報知方向に複数の動作パターンを登録することで、コード読取装置1にダンス等の連続した動作を行わせる形態としてもよい。
動作制御部226は、報知処理部225から入力される指示情報に従い、コード読取装置1のモータ14(第1〜第7のモータ141〜147)を駆動することで、指示された動作パターンをコード読取装置1に行わせる。
次に、コード読取装置1が行うコード読取処理について説明する。図10は、コード読取装置1が行うコード読取処理の手順を示すフローチャートである。なお、本処理の実行タイミングは特に問わず、撮像部11が画像を撮像する毎に実行する形態としてもよいし、所定時間毎(例えば10秒毎)に実行する形態としてもよい。また、音声入力等によりコードシンボルの読み取りが指示されている間、常時又は所定時間毎に実行する形態としてもよい。
まず、画像取得部221は、撮像部11が撮像した画像を取得する(ステップS11)。続いて、コード読取部222は、ステップS11で取得された画像を解析し、画像中にコードシンボルが存在するか否かを判定する(ステップS12)。ここで、コードシンボルが存在しない場合(ステップS12;No)、ステップS11に再び戻る。
また、ステップS12において、画像中からコードシンボルを検出した場合(ステップS12;Yes)、コード読取部222は、このコードシンボルの読み取りを行う。ここで、コードシンボルの読み取りに成功した場合(ステップS13;Yes)、コード読取部222は読み取り成功を示す信号を報知処理部225に出力する。
報知処理部225は、コード読取部222から読み取り成功を示す信号を受け付けると、動作パターンデータ211からイベント名“読取成功”に対応する動作パターンを読み出し、動作制御部226と協働することで、この動作パターンに応じた動作をコード読取装置1に行わせる(ステップS14)。また、報知処理部225は、メッセージデータ212を用いて、読取成功に応じたメッセージ等をスピーカー12から音声出力する(ステップS15)。次いで、制御部22は、コード読取部222で読み取られた情報を用いて所定の処理を実行し(ステップS16)、本処理を終了する。
ここで、ステップS16の処理内容は特に問わず、読み取られた情報の内容や使用環境等に応じて、任意の処理を実行させることが可能であるとする。例えば、商品に付されたバーコードからその商品に関する商品コード等の情報の読み取りを行う場合には、読み取った商品コードを、POS端末等の外部装置に出力してもよいし、この商品コードに関連付けられた商品名や単価等の商品情報を商品マスタ等から読み出して、音声出力してもよい。
一方、ステップS13において、コードシンボルの読み取りに失敗した場合(ステップS13;No)、コード読取部222は、エラー信号を原因特定部223に出力する。原因特定部223では、コード読取部222からエラー信号を受け付けると、画像内でのコードシンボルの配置位置から、該コードシンボルの各端部に存在する余白部分の大きさを算出する(ステップS17)。次いで、原因特定部223は、各端部の余白部分の大きさが所定量を満たすか否かを判定する(ステップS18)。
ステップS18において、余白部分の大きさが所定量未満の端部が存在する場合(ステップS18;No)、原因特定部223は、その端部方向や余白部分の大きさを示した原因情報を報知処理部225に出力する。撮像範囲変更部224は、特定の端部方向の余白部分の不足を示した原因情報を受け付けると、この端部方向に基づいて、余白部分を拡大させる自装置の回動方向を決定する(ステップS19)。次いで、撮像範囲変更部224は、動作制御部226と協働することで、ステップS19で決定した回動方向へ胴体部3や頭部4を所定角度回動させ(ステップS20)、ステップS11に再び戻る。
また、ステップS18において、全端部の余白部分の大きさが所定量を満たした場合(ステップS18;Yes)、原因特定部223は、読み取り失敗を示すエラー信号を報知処理部225に出力する。
報知処理部225は、原因特定部223から読み取り失敗を示す信号を受け付けると、動作パターンデータ211からイベント名“読取失敗”に対応する動作パターンを読み出し、動作制御部226と協働することで、この動作パターンに応じた動作をコード読取装置1に行わせる(ステップS21)。また、報知処理部225は、メッセージデータ212を用いて、コードシンボルの配置位置や配置角度の変更を促すメッセージをスピーカー12から音声出力し(ステップS22)、本処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、コードシンボルを読み取ることができない場合に、読み取り失敗の発生原因として余白部分の大きさが所定量を満たさない端部方向を特定し、特定した端部方向に基づいて、この端部方向の存在する余白部分の大きさを拡大する方向に自装置を回動させることで、コードシンボルの撮像範囲を変更する。これにより、余白部分の不足を自動で改善することができるため、利用者の手間を軽減することができるとともに、コードシンボルの読み取り効率を向上させることができる。
また、コード読取部222による読取成功時や読取失敗時に、そのイベントに応じた音声を出力するとともに、当該読み取り成功に応じた動作を前記可動部に実行させる。これにより、コードシンボルの読み取りが成功したことや読み取りが失敗したことを、利用者に報知することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上記実施形態では、コード読取装置1が画像取得部221、コード読取部222、原因特定部223、撮像範囲変更部224、報知処理部225及び動作制御部226の機能部を備える構成としたが、これに限らず、これら各機能部の一部又は全てを設置台100等の外部装置に備え、当該外部装置から有線又は無線通信等により、コード読取装置1の動作を制御する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、コード読取部222の読み取り対象を、バーコードや二次元コードとしたが、これに限らず、値引きシール等のサービスラベルであってもよい。なお、サービスラベルの読み取りを行う場合には、サービスラベルの識別パターン(例えば図案や模様等)を検出し、検出したサービスラベルに対応する情報(例えば値引き額等)を記憶部21や図示しない記憶装置から読み出すものとする。
また、上記実施形態のコード読取装置1で実行されるプログラムは、コード読取装置1が備える記憶媒体(ROM又は記憶部21)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態のコード読取装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
1 コード読取装置
2 基部
3 胴体部
4 頭部
5 腕部
6 腕部
11 撮像部
12 スピーカー
13 マイク
14 モータ
21 記憶部
211 動作パターンデータ
212 メッセージデータ
22 制御部
221 画像取得部
222 コード読取部
223 原因特定部
224 撮像範囲変更部
225 報知処理部
226 動作制御部
23 通信部
24 バスライン
100 設置台
2 基部
3 胴体部
4 頭部
5 腕部
6 腕部
11 撮像部
12 スピーカー
13 マイク
14 モータ
21 記憶部
211 動作パターンデータ
212 メッセージデータ
22 制御部
221 画像取得部
222 コード読取部
223 原因特定部
224 撮像範囲変更部
225 報知処理部
226 動作制御部
23 通信部
24 バスライン
100 設置台
Claims (6)
- 上下左右方向に回動可能な可動部を少なくとも有する構造体と、
前記可動部に設けられ、前記構造体周辺の画像を撮像する撮像部と、
前記画像に含まれるコードシンボルを検出し、当該コードシンボルから情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が前記情報の読み取りに失敗した場合に、前記コードシンボルの各端部に存在する余白部分の大きさを算出し、この余白部分の大きさが所定量未満の端部方向を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された端部方向に基づいて、当該端部方向の余白部分を拡大する方向に前記可動部を回動させる撮像範囲変更手段と、
を備えるコード読取装置。 - 前記撮像範囲変更手段は、前記特定手段で所定量未満と判定された余白部分の大きさに応じて、前記可動部を回動させる角度を決定する請求項1に記載のコード読取装置。
- 前記構造体は、前記撮像部が設けられ上下左右方向に回動可能な本体部と、当該本体部に連結された左右一対の腕部とを前記可動部として有し、
前記撮像範囲変更手段は、前記特定手段で特定された端部方向に基づいて、当該端部方向の余白部分を拡大する方向に前記本体部を回動させる請求項1又は2に記載のコード読取装置。 - 前記特定手段により、前記コードシンボルの各端部に存在する余白部分の大きさが所定量を満たすと判定された場合に、前記読み取り失敗に応じた音声を出力するとともに、当該読み取り失敗に応じた動作を前記可動部に実行させる報知手段を更に備える請求項1〜3の何れか一項に記載のコード読取装置。
- 前記報知手段は、前記読取手段による情報の読み取りが成功した場合に、当該読み取り成功に応じた音声を出力するとともに、当該読み取り成功に応じた動作を前記可動部に実行させる請求項1〜4の何れか一項に記載のコード読取装置。
- 上下左右方向に回動可能な可動部を少なくとも有する構造体と、前記構造体に設けられ、周辺の画像を撮像する撮像部と、を備えたコード読取装置のコンピュータを、
前記画像に含まれるコードシンボルを検出し、当該コードシンボルから情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が前記情報の読み取りに失敗した場合に、前記コードシンボルの各端部に存在する余白部分の大きさを算出し、この余白部分の大きさが所定量未満の端部方向を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された端部方向に基づいて、当該端部方向の余白部分を拡大する方向に前記可動部を回動させる撮像範囲変更手段と、
して機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012013415A JP2013152638A (ja) | 2012-01-25 | 2012-01-25 | コード読取装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012013415A JP2013152638A (ja) | 2012-01-25 | 2012-01-25 | コード読取装置及びプログラム |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=49048921
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JP2012013415A Pending JP2013152638A (ja) | 2012-01-25 | 2012-01-25 | コード読取装置及びプログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2013152638A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106485184A (zh) * | 2016-11-29 | 2017-03-08 | 北京慧眼智行科技有限公司 | 一种扫码方法和装置 |
-
2012
- 2012-01-25 JP JP2012013415A patent/JP2013152638A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106485184A (zh) * | 2016-11-29 | 2017-03-08 | 北京慧眼智行科技有限公司 | 一种扫码方法和装置 |
CN106485184B (zh) * | 2016-11-29 | 2018-12-14 | 北京慧眼智行科技有限公司 | 一种扫码方法和装置 |
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