JP2013150189A - 磁性シート及びそれを用いたアンテナ装置 - Google Patents

磁性シート及びそれを用いたアンテナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】縦横方向以外の方向、たとえば斜め方向における柔軟性を備え、特に薄型化された磁性シートを確実に小片に分割して柔軟性を備えた場合であっても、平面状に焼成することができる磁性シート及びそれを用いたアンテナ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】磁性体2と、磁性体2の少なくとも一面に設けられた保護部材3と、磁性体2の少なくとも一面に設けられた複数の穴部4と、を備え、磁性体2は、複数の穴部4を利用して分割されていることを特徴とする磁性シート1とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、RFIDなどのアンテナモジュールや非接触充電モジュールなどに用いられる磁性シート及びそれを用いたアンテナ装置に関する。
従来、電子部品の電磁波を遮断するために、その外表面に非常に薄い磁性シートが貼り付けられていた。この種の磁性シートは、特定の大きさの多数個の小片に分割した構造であることによって、柔軟性を有していた(例えば特許文献1)。
また、(特許文献1)では、表面側に縦横に交差する直線状の溝が形成されたフェライトシートを被覆シートと両面接着シートとに挟持させ、それを屈曲させて溝の全部を破断することによりフェライトシートを形成している。
特開2009−182062号公報
しかしながら、(特許文献1)に記載のフェライトシートでは、溝が形成された縦方向及び横方向にのみ柔軟性を備えるため、それ以外の方向、たとえば斜め方向における柔軟性を備えることが困難であった。
さらに、現在フェライトシートは薄型化が要望されており、例えば300μm程度の厚さのフェライトシートにおいては、溝の形成が特に困難となる。すなわち、溝の深さが少しでも浅いと、溝において良好に破断することができない。また、溝を少しでも深くすると、焼成前に溝によってフェライトシートが分割され、フェライトシートを平面状に焼成することができない。すなわち、フェライトシートが薄いため、許容される溝の深さの範囲が狭く、溝の深さの小さなばらつきが許されない。その結果、溝の深さの小さなばらつきにより、溝の全体を良好に破断(分割)することができなかった。
上記課題に鑑み本発明は、縦横方向以外の方向、たとえば斜め方向における柔軟性を備えることができ、使い勝手の良い磁性シートとすることができる磁性シート及びそれを用いたアンテナ装置を提供することを目的とする。さらに、特に薄型化された磁性シートを確実に小片に分割して柔軟性を備えた場合であっても、平面状に焼成することができる磁性シート及びそれを用いたアンテナ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、磁性体と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた保護部材と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた複数の穴部と、を備え、前記磁性体は、前記複数の穴部を利用して分割されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、縦横方向以外の方向、たとえば斜め方向における柔軟性を備えることができ、使い勝手の良い磁性シートとすることができる。さらに、薄型化された磁性シートを確実に小片に分割して柔軟性を備えた場合であっても、平面状に焼成することができる。
本実施の形態における磁性シートを示す図 本実施の形態における磁性シートを示す模式図 本実施の形態における小片に分割される前の磁性シートの要部拡大図 本実施の形態における小片に分割された後の磁性シートの要部拡大図 本実施の形態における穴部の断面拡大図 本実施の形態におけるフェライトシートの製造工程フロー図 本実施の形態における複数の穴部の形成方法を示す図 本実施の形態におけるアンテナ装置の構成図
請求項1に記載の発明は、磁性体と前記磁性体の少なくとも一面に設けられた保護部材と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた複数の穴部と、を備え、前記磁性体は、前記複数の穴部を利用して分割されていることを特徴とする磁性シートであって、縦横方向以外の方向、たとえば斜め方向における柔軟性を備えることができ、使い勝手の良い磁性シートとすることができる。さらに、薄型化されたフェライトシートを確実に小片に分割して柔軟性を備えた場合であっても、平面状に焼成することができる。
請求項2に記載の発明は、前記磁性体は、前記複数の穴部間において、少なくとも互いに最も近接する穴部との間で分割されたことを特徴とする請求項1に記載の磁性シートであって、穴部の模様や規則性に応じて、縦横方向以外の方向、たとえば斜め方向における柔軟性を確実に容易に備えることができる。
請求項3に記載の発明は、前記複数の穴部は、格子状に配置されたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の磁性シートであって、薄型化されたフェライトシートを規則的に確実に小片に分割して柔軟性を備えた場合であっても、平面状に焼成することができる。
請求項4に記載の発明は、前記複数の穴部は、上面部の面積が底面部の面積よりも大きいテーパ形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁性シートであって、より平面状に整った磁性シートを形成することができる。すなわち、磁性シートに凹凸が形成されにくい。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの磁性シートを備えたことを特徴とするアンテナ装置であって、縦横方向以外の方向、たとえば斜め方向における柔軟性を備えることができ、使い勝手の良いアンテナ装置とすることができる。さらに、薄型化された磁性シートを確実に小片に分割して柔軟性を備えた場合であっても、平面状に焼成することができるので、薄型化されたアンテナ装置を構成することができる。
(実施の形態)
以下、図面を用いて本発明の実施の形態における磁性シート及びそれを用いたアンテナ装置について説明する。
図1は、本実施の形態における磁性シートを示す図であり、磁性シート1の表面の写真である。図2は、本実施の形態における磁性シートを示す模式図である。図2(a)は、磁性シートの表面を示す図であり、図2(b)は、磁性シートの断面を示す図である。
磁性シート1は、磁性体2と、磁性体2の少なくとも一面に設けられた保護部材3と、磁性体2の少なくとも一面に設けられた複数の穴部4と、を備え、磁性体2は、複数の穴部4を利用して分割されている。すなわち、例えば、複数の穴部4間において、少なくとも互いに最も近接する穴部との間で分割されている。
磁性体2は、例えばフェライト焼結体であり、フェライトとしては、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライト、Mg−Zn系フェライトなどがあげられる。また、アモルファス金属、パ−マロイ、電磁鋼、珪素鉄、Fe−Al合金、センダスト合金のいずれかの磁性体などでも良い。また、シート状の樹脂材料の中に磁性材料を含有させても良い。磁性体2はシート状であり、厚みは50〜1000μm、本実施の形態においては特に50〜300μmである。本実施の形態においては100μmである。
保護部材3は、柔軟性を有しており、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などのプラスチックからなる。小片に分割された磁性体2をシート状に維持し、小片の磁性体2がこぼれたり破損したり、磁性体2の形状が変わらないようにしている。磁性シート1の上下面両面を保護部材3で接着してもよく、すくなくとも一方の面を保護する。また、保護部材3は絶縁性であることが好ましい。また、例えばアンテナパターンを備えたFPCなどとシート状の磁性体2を接着させる接着剤、接着シートなどであってもよい。
磁性シート1の上下面の少なくとも一方には複数の穴部4が形成される。穴部4は貫通孔であっても良いが、底部を備える凹部であるほうが好ましい。穴部4については後で詳しく説明する。
図3は、本実施の形態における小片に分割される前の磁性シートの要部拡大図である。図4は、本実施の形態における小片に分割された後の磁性シートの要部拡大図である。図5は、本実施の形態における穴部の断面拡大図である。図3、図4においては、(a)は模式図、(b)はその写真を示す。
これらの図において、複数の穴部は以下の構成である。
・最短の各穴部4間距離は1mmであり、0.5〜3mm程度であればよい。ただし、シート状の磁性体2の厚みによっても変化し、これに限られるものではない。本実施の形態においては、1つの穴部4に対して4つの穴部4が最短距離で隣接しており、3つ以上であることによってどの方向からも柔軟性をもつ磁性シート1を形成することができる。すなわち、複数の穴部4(特に3つ以上)と最も近接することによって、ある一方向の柔軟性が他の方向の柔軟性よりも強くなって柔軟性に方向性がでるのを防ぐことができる。
・複数の穴部4はひし形の格子状に配置されている。複数の穴部4間において一定の間隔を有してさえいれば、配列の形状は限定されない。ただし、磁性シート1(磁性体2のシート面)の面全体において均一であることが好ましい。また、三角形模様、多角形模様、幾何学模様や格子状のように一定の規則性を備えた配列であることが好ましい。これにより、均一に分割線5を形成することができる。
・穴部4は、図5に示すとおり開口部の面積が底面部の面積よりも大きいテーパ形状である。開口部41は0.35×0.2mmの略長方形であり、穴部4の底面42は0.21×0.1mmの略長方形である。(図5では、m1:m2=0.2:0.1)また、穴部4の開口部の面積は、穴部4の底面の面積の3〜4倍であることが好ましく、2〜5倍程度であればよい。これにより、より平坦な磁性シート1を形成することができる。すなわち、開口部の面積と底面部の面積とが同一であると、穴部4形成時に穴部4の周りが盛り上がりやすく、平坦に形成することが困難となる。
・穴部4の深さd2は、磁性シートの厚さd1(約100μm)の約10%(10μm程度)である。5〜30%が好ましい。穴部4の深さが浅すぎると、穴部4を利用して分割することが困難となる。穴部4の深さが深すぎると、穴部4形成時に穴部4の周囲が盛り上がるため磁性シート1を平坦に形成することが困難となる。しかし、穴部4開口部分の磁性体2を取り除けるのであれば、30%を越え貫通孔となっても問題ない。
・穴部4の底面の形状は、矩形、ひし形、多角形が好ましい。穴部4の形状は、穴部4を形成する例えばローラー(図7(a)参照)の突起の形状と同一である。磁性シート1の製造方法については後述する。穴部4の底面の形状が角を備えることによって、角を利用して分割しやすくなる。
・磁性シート1の上下面の面積に対する穴部4の開口部の面積占有率は27%であり、20〜40%程度であれば良い。また、磁性シート1の上下面の面積に対する穴部4の底面の面積占有率は8%であり、5〜15%程度であれば良い。
・穴部4の開口部の形状と底面部の形状とは略同一(略矩形)であり、面積が異なる(相似)。開口部と底面部の中心が重なると良い。これにより、分割線5が穴部4を通りやすくなるため、穴部4を均一または規則性をもって配置することにより、分割線5も均一に形成されるまたは規則的に形成される。
磁性シート1は、この穴部4を利用して小片に分割される。分割線5(スリット)は直線状であるとは限らず、折れ曲がっていたり、曲線状であったりすることもある。また、分割線5どうしが平行または直交するとは限らず、ランダムに交差することもある。図1、2に示すとおり、磁性シート1が矩形状である場合、最も近接する穴部4どうしをつなぐ直線は、磁性シート1の外辺(四辺)と交差する。
次に、磁性シート1の製造方法について説明する。
図6は、本実施の形態におけるフェライトシートの製造工程フロー図である。磁性シートの一例としてフェライトシートの製造工程フローを説明する。
原材料として例えば酸化鉄Fe23、酸化ニッケルNiO、酸化亜鉛ZnO、酸化銅CuOを、所定時間混合する。混合物のスラリーを110〜130℃の温度で乾燥した後、解砕して800〜910℃の温度で仮焼して粉砕することにより主成分粉末を作製する。
得られた本発明のフェライト磁性材料は、レーザ回折散乱法による粒度分布測定によると、0.5〜1.6μmの平均粒子径を有する。また、窒素ガス吸着法によるBETの比表面積測定によると、3〜7m2/gの値を有する。
上記作製されたフェライト磁性材料の100重量部に対して、ポリビニルブチラール系樹脂、フタル酸エステル系の可塑剤及び有機溶剤を配合した後、専用のミルで混合してスラリーを作製する。作製したスラリーの粘度は20℃で1500〜2500Pa・secであり、シート成形用として適切な粘度を有する。
次に、フェライト磁性材料より成るスラリーをPETフィルム上に製膜して50〜350μmの厚みを有するグリーンシートを作製する。
次に、このグリーンシートに複数の穴部4を形成する。
図7は、本実施の形態における複数の穴部の形成方法を示す図である。
図7(a)に示されるように複数の凸部11を規則的に配列したローラー10を、図7(b)に示すようにグリーンシート12上で押圧しながら回転させる。これにより、複数の凸部11がグリーンシート12の内部に入り込み、グリーンシート12上に複数の穴部4が形成される。
次に切断工程において、グリーンシート12を所定の形状に切断する。すなわち、グリーンシート12を非接触充電モジュール用としてや、RFIDやNFCの交信用スパイラルアンテナの形状に適合するように設計された専用の金型を用いて打ち抜き切断して所定の形状と厚みを有する成形体を作製する。
次に、所定の形状を有する成形体をサヤ詰めした後、脱脂及び焼成してフェライト焼成体を作製する。フェライト焼成体は、30〜300μmの厚みを有する。脱脂の条件は、200〜600℃である。次に、本焼成炉により1000℃(800〜1200℃が好ましい)の最高温度で焼成してフェライト焼成体を作製する。
次に、このシート状フェライト焼成体の上下両面に保護部材(保護テープ)を貼着する。その後、少なくとも保護部材の一方の面から押圧し、フェライトシートは穴部4を利用して分割される。押圧するのはフェライトシートの上下面のどちら側からでもよい。直線的な溝を形成して分割する場合は、溝部分で内側に折り込まれるよう溝を形成した面とは異なる面側から押圧しなくてはならない。しかしながら、複数の穴部4を利用して分割する本実施の形態においては、穴部4を形成した面側からであっても、他方の面側からであっても、同様にフェライトシートを分割することができる。また、穴部4はフェライトシートの上下面両面に形成しても良いし、一方の面のみであってもよい。
また、穴部4を利用して分割されるとは、図4に示すように必ずしも分割線5が穴部4を通るとは限らない。しかし、穴部4がある程度以上規則的であることを利用して、穴部4において磁性体2が他の部分より薄くなっているため、穴部4及び穴部4の周囲で磁性体2は割れやすい。その結果、主に最も近接する穴部4間をつなぐように分割線が入る。従って、磁性体2は、一定の規則性をもった配置である複数の穴部4間で分割されるため、ほぼ一定の規則性をもって分割される。その結果、磁性体2の場所によって小片の大小に大きなばらつきが生じることはない。なお、最も近接する穴部4間以外の場所にも分割線5が入ることもある。このように、穴部4を形成して押圧することのみによって磁性体2を規則的に分割することができるため、非常に容易に柔軟性を備える磁性シート1を得ることができる。すなわち、従来例のように溝を形成して分割するには、直線的な溝を一定間隔に一定の深さで形成しなくてはならないため、ばらつきも多く、時間がかかった。しかし、穴部4であれば深さにばらつきがあっても分割しやすく、溝よりも深く形成してもよい。更に、溝と異なりスタンプのように穴部4を形成することができるため、形成が非常に容易である。さらに、溝は溝自体が柔軟性の方向性を持つが、穴部4は穴部4自体が柔軟性の方向性をもたないため、磁性シート1が折り曲げられる方向に合わせて柔軟性を備えることができる。
さらに、穴部4であれば、穴部4の深さが磁性体2の厚みの5%以上であれば、穴部4を深く形成しても磁性体2を平坦なシート状に形成することができる。すなわち、それぞれが離間した複数の穴部4であるため、穴部4の形成時、穴部4がたとえ貫通孔であってもグリーンシート12がばらばらになることがない。従って、穴部4が形成される部分の磁性体2を十分に除去することができるのであれば、穴部4の深さは30%以上であってもよい。
さらに、磁性シート1は複数の穴部4を利用して、穴部4間に分割線5が入るため、あらゆる方向に分割線5を入れることができる。その結果、縦横方向だけでなく、斜め方向といったあらゆる方向に対して柔軟性を備えることができる。
次に、上記磁性シート1を備えるアンテナ装置の構成、形状について説明する。
図8は、本実施の形態におけるアンテナ装置の構成図である。
アンテナ6は、ループアンテナがスパイラル状に形成される。スパイラルの構造としては、中央に開口部を備えたスパイラル形状であればよく、その形状は円形または略矩形または多角形のいずれであってもよい。スパイラル構造とすることで、十分な磁界を得て、誘導電力の発生と相互インダクタンスによる無線通信媒体と無線通信媒体処理装置との通信を可能とするものである。アンテナ6を設けた基板は、ポリイミド、PET、ガラエポ基板等で形成することが可能である。
さらに、アンテナの材質としては、金、銀、銅、アルミ、ニッケル等の導電性の金属製線材、金属製板材、金属製箔材、または金属製筒材等から適宜選択することができ、金属線、金属箔、導電性ペースト、めっき転写、スパッタ、蒸着、もしくは、スクリーン印刷により形成することができる。
また、上下面両面を保護部材3によりコ−ティングされたシート状の磁性体2は、非常に優れた柔軟性を有しているので、パンチング等により、容易に打ち抜き成形加工ができるので、複雑な形状の加工も低コストで、しかも大量に成形できるという特徴も有する。
保護部材3は、樹脂、紫外線硬化型樹脂、可視光硬化型樹脂、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、耐熱性樹脂、合成ゴム、両面テープ、粘着層、またはフィルムなどでよく、アンテナ装置およびアンテナ装置を構成する各部品の曲げやたわみ等に対する柔軟性だけではなく、耐熱性、耐湿性等の耐候性を考慮して選定をおこなってもよい。
端子接続部7は、アンテナ6の外側に形成されており、アンテナ6の両端部と接続される。端子接続部7は、アンテナ6を設けた基板に形成されていてもよく、端子接続部7は携帯電話等の携帯端末の回路基板上のコネクターと接続される。チップコンデンサ8はループアンテナであるアンテナ6の終端である端子接続部7の近傍部の基板上に実装されており、チップコンデンサ8の静電容量値を変えることでアンテナ装置の共振周波数の共振点を変化させることができる。また、このアンテナ装置を携帯電話等の小型端末に搭載する際には、アンテナ6が形成された基板に両面テープ、接着剤、粘着層、または樹脂等を塗布することで携帯端末の必要な箇所に貼り付ける。
また、本実施の形態における磁性シートは、例えば携帯電話、デジタルカメラ、ノートPCなどの携帯端末、電子機器の非接触(無接点)充電システムのモジュールに用いられても良い。非接触充電モジュールは電磁誘導現象を利用して充電が行われるため、コイルと、このコイルの電力伝送効率を向上させる磁性シート1を備える。非接触充電モジュールに用いられる磁性シート1は比較的厚く、一般的に300μm〜1mmである。非接触充電モジュールに備えられる磁性シート1にもあらゆる方向に対する柔軟性が要望されており、本実施の形態の磁性シート1を備えることによってあらゆる方向への柔軟性を得ることができる。また、容易に薄型化することができる。
本発明によれば、あらゆる方向性に確実に容易に柔軟性を備えることのできる磁性シートを備えるアンテナ装置、非接触充電モジュールを搭載する携帯端末、特に携帯電話、ポータブルオーディオ、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の様々な電子機器に有用である。
1 磁性シート
2 磁性体
3 保護部材
4 穴部
5 分割線
6 アンテナ
7 端子接続部
8 チップコンデンサ
10 ローラー
11 凸部
12 グリーンシート
上記目的を達成するために、本発明は、磁性体と前記磁性体の少なくとも一面に設けられた保護部材と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた複数の穴部と、を備え、前記穴部の底面は多角形であり、前記磁性体は、前記複数の穴部の底面の角を利用して分割されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、磁性体と前記磁性体の少なくとも一面に設けられた保護部材と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた複数の穴部と、を備え、前記穴部の底面は多角形であり、前記磁性体は、前記複複数の穴部の底面の角を利用して分割されていることを特徴とする磁性シートであって、縦横方向以外の方向、たとえば斜め方向における柔軟性を備えることができ、使い勝手の良い磁性シートとすることができる。さらに、薄型化されたフェライトシートを確実に小片に分割して柔軟性を備えた場合であっても、平面状に焼成することができる。
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも1つの平面を備える磁性体と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた保護部材と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた複数の穴部と、を備え、複数の前記穴部それぞれは、3つ以上の他の前記穴部と略同一の最短距離で近接し、前記複数の穴部の底面は多角形であり、前記磁性体は、前記複数の穴部の底面の角を利用して分割され、分割された線はお互いに傾き、分割された前記磁性体の小片の外形はそれぞれ異なる形状であることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、少なくとも1つの平面を備える磁性体と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた保護部材と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた複数の穴部と、を備え、複数の前記穴部それぞれは、3つ以上の他の前記穴部と略同一の最短距離で近接し、前記複数の穴部の底面は多角形であり、前記磁性体は、前記複数の穴部の底面の角を利用して分割され、分割された線はお互いに傾き、分割された前記磁性体の小片の外形はそれぞれ異なる形状であることを特徴とする磁性シートであって、縦横方向以外の方向、たとえば斜め方向における柔軟性を備えることができ、使い勝手の良い磁性シートとすることができる。さらに、薄型化されたフェライトシートを確実に小片に分割して柔軟性を備えた場合であっても、平面状に焼成することができる。

Claims (5)

  1. 磁性体と前記磁性体の少なくとも一面に設けられた保護部材と、前記磁性体の少なくとも一面に設けられた複数の穴部と、を備え、前記磁性体は、前記複数の穴部を利用して分割されていることを特徴とする磁性シート。
  2. 前記磁性体は、前記複数の穴部間において、少なくとも互いに最も近接する穴部との間で分割されたことを特徴とする請求項1に記載の磁性シート。
  3. 前記複数の穴部は、格子状に配置されたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の磁性シート。
  4. 前記複数の穴部は、上面部の面積が底面部の面積よりも大きいテーパ形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁性シート。
  5. 請求項1〜4のいずれかの磁性シートを備えたことを特徴とするアンテナ装置。
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