JP2013149662A - 有機薄膜太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】混合層の大部分(例えば層厚方向の90%の領域)で吸収される光子の数を層厚方向にほぼ一定にして、発生する励起子の密度を層厚方向にほぼ一定にし、これによって、キャリアの再結合による失活を抑えて発電の高効率化および長寿命化を図る。
【解決手段】有機薄膜太陽電池は、一対の電極の間に発電層を有する。発電層に含まれる混合層は、それぞれがp型材料とn型材料とを含む複数の層で構成される。混合層の最も光入射側の層において、該層に含まれるp型材料とn型材料との重量の総和に対するp型材料の重量比率は、30%以下である。また、可視光を含む波長範囲の光が一方の電極を介して混合層に入射したときに、混合層の光入射側から層厚の90%までの領域において、各層で吸収される光子の数が、最も光入射側の層で吸収される光子の数に対して±25%の範囲内となるように、混合層の各層におけるp型材料の重量比率が設定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、一対の電極の間に発電層を有し、この発電層が、p型材料とn型材料とが混合された混合層を有する有機薄膜太陽電池に関するものである。
従来から、有機材料を用いて発電層を構成した有機薄膜太陽電池が知られている。例えば図13は、特許文献1の有機薄膜太陽電池101の概略の構成を示す断面図である。この有機薄膜太陽電池101は、陽極102と陰極103との間に、光電変換層としての発電層104を形成して構成されている。発電層104は、p型の有機材料(例えばZnPc(亜鉛フタロシアニン))からなる陽極102側のP層104aと、n型の有機材料(例えばC60(フラーレン誘導体))からなる陰極103側のN層104bとでI層104c(p型材料とn型材料との混合層)を挟むことによって形成されている。I層104cは、発電層104における変換効率を向上させるために設けられている。
また、I層104cにおいて、最も陽極102側の部分でのp型材料とn型材料との重量混合比(P/N)は、3よりも大きく、P/Nが陽極102側から陰極103側に向かって小さくなっている。I層104cにおけるP/Nを上記のように設定することにより、高い変換効率を実現するとともに、経時変化による変換効率の低下を低減し、耐久性を向上させるようにしている。
また、特許文献2の有機薄膜太陽電池は、発電層のI層において、最も陽極側の部分でのP/Nが、1<(P/N)<3である点で、特許文献1の有機薄膜太陽電池101と異なっているが、最も陽極側の部分でのP/Nが1または3である従来の素子に比べて、変換効率が大幅に向上するものとなっている。
特開2011−23594号公報(請求項1、段落〔0011〕、〔0012〕、〔0046〕〜〔0061〕、図1等参照) 特開2011−23580号公報(請求項1、段落〔0011〕、〔0044〕〜〔0057〕、図1等参照)
ところで、特許文献1の各実施例では、陽極102はITO(錫ドープ酸化インジウム)からなる透明電極で構成されており、陰極103はアルミニウムで構成されていることから、有機薄膜太陽電池101における光入射側は陽極102側である、つまり、陽極102側から発電層104に光が入射することが容易に推認できる。したがって、発電層104のI層104cの最も光入射側(陽極102側)の層におけるP/Nが、3よりも大きいことになる。つまり、混合層の最も光入射側の層における、p型材料とn型材料との重量の総和に対するp型材料の重量比率(以下、単に比率とも称する)は、50%をはるかに超える。
混合層では、主にp型材料がn型材料よりも可視光の吸収を担うため、混合層の最も光入射側の層におけるp型材料の比率が50%以上である場合は、可視光を含む波長範囲の光が混合層に入射したときに、混合層の最も光入射側の層で吸収される光子の数(光子の吸収量)が増大しすぎて、それよりも下層で吸収される光子の数が急激に減少しやすくなる。このため、混合層の層厚方向の大部分(例えば層厚方向の90%の領域)において、光子の吸収量を層厚方向にほぼ一定にすることができなくなる。
混合層の大部分で光子の吸収量が層厚方向に不均一であると、混合層に光が入射したときに発生する励起子(電子と正孔のペア)の密度が層厚方向に不均一となり、励起子発生領域が層厚方向に偏在する。その結果、励起子の密度が高い領域においてキャリア(電子または正孔)の再結合による失活が生じ、有機薄膜太陽電池における発電の高効率化および長寿命化を図ることができなくなる。
なお、特許文献2の構成であっても、混合層の最も光入射側の層におけるP/Nは1よりも大きく、混合層の最も光入射側の層における、p型材料とn型材料との重量の総和に対するp型材料の比率は、50%を超えるため、上記と同様の問題が生ずる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、混合層の大部分(例えば層厚方向の90%の領域)で吸収される光子の数を層厚方向にほぼ一定にして、発生する励起子の密度を層厚方向にほぼ一定にすることができ、これによって、キャリアの再結合による失活を抑えて発電の高効率化および長寿命化を図ることができる有機薄膜太陽電池を提供することにある。
本発明の有機薄膜太陽電池は、一対の電極の間に発電層を有し、前記発電層が、p型材料とn型材料とが混合された混合層を有する有機薄膜太陽電池であって、前記混合層は、それぞれがp型材料とn型材料とを含む複数の層で構成されており、前記混合層の最も光入射側の層において、該層に含まれるp型材料とn型材料との重量の総和に対するp型材料の重量比率が、30%以下であり、可視光を含む波長範囲の光が一方の電極を介して前記混合層に入射したときに、前記混合層の光入射側から該混合層の層厚の90%までの領域において、該領域に含まれる各層で吸収される光子の数が、最も光入射側の層で吸収される光子の数に対して±25%の範囲内となるように、前記混合層を構成する各層におけるp型材料の重量比率が設定されていることを特徴としている。
混合層の光入射側から層厚の90%までの領域の各層で吸収される光子の数が、最も光入射側の層で吸収される光子の数に対して±25%の範囲内となるように、混合層を構成する各層におけるp型材料の重量比率が設定されているので、可視光を含む波長範囲の光が混合層に入射したときに、混合層の各層で吸収される光子の数が層厚方向にほぼ一定となり、光子の吸収によって生じる励起子の密度を層厚方向にほぼ一定にすることができる。つまり、混合層において励起子発生領域が層厚方向に偏在するのを抑えることができる。これにより、キャリアの再結合による失活を抑えて、有機薄膜太陽電池における発電の高効率化および長寿命化を図ることができる。
しかも、混合層の最も光入射側の層におけるp型材料の重量比率が30%以下と少ないので、最も光入射側の層で吸収される光子の数(光子の吸収量)が増大しすぎて、それよりも下層で吸収される光子の数が急激に減少するのを抑えることができる。これにより、上記のように、混合層の大部分の領域で光子の吸収量を層厚方向にほぼ一定にする、つまり、各層での光子の吸収量を、最も光入射側の層での吸収量に対して所定範囲に収めることが可能となる。
本発明の有機薄膜太陽電池において、前記混合層の最も光入射側の層におけるp型材料の重量比率が、20%以下であることが望ましい。
この場合、混合層の最も光入射側の層と下層とで、吸収される光子の数が大きく変動するのを確実に抑えることができる。これにより、混合層における光子の吸収量を層厚方向にほぼ一定にすることが確実に可能となる。
本発明の有機薄膜太陽電池において、前記混合層の光入射側から該混合層の層厚の半分までの領域において、前記混合層の各層におけるp型材料の重量比率は、40%以下であり、かつ、光入射側から層厚方向に遠ざかるにつれて単調に増加することが望ましい。
混合層の光入射側の半分の領域について、各層におけるp型材料の重量比率を上記のように設定することにより、混合層の残り半分の領域についてのp型材料の重量比率の設定のバリエーションを確保しながら、混合層における光子の吸収量を層厚方向にほぼ一定にすることができる。
本発明の有機薄膜太陽電池において、前記混合層における層厚の半分から、光入射側から層厚の90%までの領域において、前記混合層の各層におけるp型材料の重量比率は、光入射側から最も遠い層で80%以上となるように、光入射側から層厚方向に遠ざかるにつれて単調に増加してもよい。
上記のようなp型材料の重量比率の設定により、混合層の層厚方向の90%の領域において、各層での光子の吸収量をほぼ一定にすることができる。
本発明の有機薄膜太陽電池において、前記混合層における層厚の半分から、光入射側から層厚の90%までの領域において、前記混合層の各層におけるp型材料の重量比率は、光入射側から層厚方向に遠ざかるにつれて単調に減少した後、光入射側から最も遠い層で80%以上となるように単調に増加してもよい。
上記のようなp型材料の重量比率の設定によっても、混合層の層厚方向の90%の領域において、各層での光子の吸収量をほぼ一定にすることができる。
本発明の有機薄膜太陽電池において、前記一対の電極は、前記発電層に対して光入射側に位置する透明電極からなる陰極と、前記発電層に対して光入射側とは反対側に位置する陽極とで構成されていてもよい。
この場合は、発電層に対して光入射側が陰極(透明電極)で、その反対側が陽極である構成、つまり、発電層に対して陰極側から光が入射する構成において、上述した本発明の効果を得ることができる。
本発明のように、混合層の各層におけるp型材料の重量比率を設定することにより、混合層の層厚方向の90%の領域で吸収される光子の数が、層厚方向にほぼ一定となるので、発生する励起子の密度を層厚方向にほぼ一定にすることができる。これにより、キャリアの再結合による失活を抑えて、有機薄膜太陽電池における発電の高効率化および長寿命化を図ることができる。
しかも、混合層の最も光入射側の層におけるp型材料の重量比率が30%以下と少ないので、最も光入射側の層での吸収される光子の数が増大しすぎて、それよりも下層で吸収される光子の数が急激に減少するのを抑えることができる。これにより、上記のように、混合層の大部分の領域で光子の吸収量を層厚方向にほぼ一定にすることが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る有機薄膜太陽電池の概略の構成を示す断面図である。 単層膜に入射した光の一部が単層膜で吸収され、残りの光が単層膜を透過する様子を模式的に示す説明図である。 実施例1の有機薄膜太陽電池において、混合層の各層におけるp型材料の比率を示すグラフである。 実施例1において、上記混合層の各層で吸収される光子の数を、最も光入射側の層で吸収される光子の数を基準にして相対的に示すグラフである。 実施例2の有機薄膜太陽電池において、混合層の各層におけるp型材料の比率を示すグラフである。 実施例2において、上記混合層の各層で吸収される光子の数を、最も光入射側の層で吸収される光子の数を基準にして相対的に示すグラフである。 参考例1の有機薄膜太陽電池において、混合層の各層におけるp型材料の比率を示すグラフである。 参考例1において、上記混合層の各層で吸収される光子の数を、最も光入射側の層で吸収される光子の数を基準にして相対的に示すグラフである。 参考例2の有機薄膜太陽電池において、混合層の各層におけるp型材料の比率を示すグラフである。 参考例2において、上記混合層の各層で吸収される光子の数を、最も光入射側の層で吸収される光子の数を基準にして相対的に示すグラフである。 参考例3の有機薄膜太陽電池において、混合層の各層におけるp型材料の比率を示すグラフである。 参考例3において、上記混合層の各層で吸収される光子の数を、最も光入射側の層で吸収される光子の数を基準にして相対的に示すグラフである。 従来の有機薄膜太陽電池の概略の構成を示す断面図である。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(太陽電池の構成)
図1は、本実施形態の有機薄膜太陽電池1の概略の構成を示す断面図である。この有機薄膜太陽電池1は、一対の電極である陽極2と陰極3との間に、発電層(光電変換層)4を形成して構成されている。本実施形態では、発電層4に対して、陰極3が光入射側に位置し、陽極2が光入射側とは反対側に位置している。
陰極3は、電子を取り出すための電極であり、本実施形態では、例えば、ITOからなる透明電極で構成されている。なお、陰極3は、ITO以外にも、SnO、ZnO等の透明導電性金属酸化物で構成されていてもよい。陰極3は、図示しない透明な基板(例えばガラス基板)上に形成されている。このように陰極3を透明電極で構成することにより、発電層4に対して陰極3側から光を入射させる構成を実現することができる。
陽極2は、正孔を取り出すための電極であり、陰極3と発電層4を介して対向する対電極を構成している。陽極2は、本実施形態では、例えばアルミニウムで構成されている。なお、陽極2は、アルミニウム以外の金属(例えば金、銀、銅、白金、ロジウム、ルテニウム、マグネシウム、インジウム等)で構成されていてもよい。このように陽極2を金属材料で構成することにより、陰極3側から入射して発電層4で吸収されずにそこを透過した光を、陽極2によって発電層4側に反射させ、発電層4にて再吸収させることができるので、光電変換効率の向上が期待できる。
発電層4は、入射光を受光して光電変換を行う層であり、光入射側から、N層4bと、I層4c(混合層)と、P層4aとを積層して構成されている。
P層4aは、正孔の輸送に寄与する層であり、p型の有機材料(有機半導体材料)で構成されている。このようなp型の有機材料としては、例えば、ポリ3−ヘキシルチオフェン(P3HT)等のポリチオフェン(共役系ポリマー)を用いることができるが、その他にも、アントラセン等の縮合多環芳香族低分子化合物を用いることができる。
N層4bは、電子の輸送に寄与する層であり、n型の有機材料(有機半導体材料)で構成されている。このようなn型の有機材料としては、例えばPCBM(6,6−フェニル−C61−ブチリックアシッドメチルエステル;以下ではPC〔61〕BMと記載する)や、フラーレン(C60、C70など)を用いることができる。
I層4cは、複数の層で構成されている。I層4cの各層は、p型材料とn型材料とを含んでいる。なお、各層におけるp型材料の比率については後述する。本実施形態では、I層4cの各層のp型材料およびn型材料は、P層4aのp型の有機材料およびN層4bのn型の有機材料と同じ材料でそれぞれ構成されているが、異なる材料で構成されていてもよい。
上記の構成において、可視光を含む波長範囲の光が、図示しない基板および陰極3を介して発電層4に入射すると、発電層4のI層4cで励起子(電子および正孔のペア)が生じる。そして、電子はN層4b側に、正孔はP層4a側に集まり、陰極3と陽極2との間に電位差が生ずる。上記の電位差に相当する電流は、一対の電極(陰極3、陽極2)を介して外部に取り出される。
(p型比率の設定)
次に、I層4cの各層におけるp型材料の比率について説明する。本実施形態では、I層4cの最も光入射側の層において、この層に含まれるp型材料とn型材料との重量の総和に対するp型材料の重量比率(以下、単に比率とも称する)が、30%以下(好ましくは20%以下)に設定されている。そして、可視光を含む波長範囲(例えば280〜800nm)の光が陽極2を介してI層4cに入射したときに、I層4cの光入射側からI層4cの層厚の90%までの領域において、該領域に含まれる各層で吸収される光子の数が、最も光入射側の層で吸収される光子の数に対して±25%(好ましくは±20%)の範囲内となるように、I層4cを構成する各層におけるp型材料の比率が設定されている。なお、各層はp型材料とn型材料とからなり、各層におけるp型材料の比率が決まれば、n型材料の比率もそれに応じて自動的に決まるので、ここでは、p型材料の比率の設定に特化して説明する。
以下、このようなp型材料の比率の設定の具体例について、実施例1および2として説明する。また、実施例1および2との比較のため、参考例1〜3についても併せて説明する。
まず、p型材料の比率の算出の概要について説明する。有機薄膜太陽電池として、光入射側から、基材(BK7)、透明電極(ITO)、発電層、対電極(Al)をこの順で積層した構成を考える。ただし、実施例1、2および参考例1では、透明電極を陰極とし、対電極を陽極としている。つまり、発電層を挟持する一対の電極は、発電層に対して光入射側に位置する透明電極からなる陰極と、発電層に対して光入射側とは反対側に位置する陽極とで構成されている。そして、発電層は、光入射側から、N層、I層、P層を順に積層して構成されているものとする(図1参照)。
一方、参考例2および3では、後述するように、特許文献1の構成と対応付けるため、発電層に対して光入射側の電極を陽極とし、光入射側とは反対側の電極を陰極としている。そして、発電層は、光入射側から、P層、I層、N層を順に積層して構成されているものとする。また、各実施例および参考例とも、発電層を構成するp型材料としてはP3HTを用い、n型材料としてはPC〔61〕BMを用いた。
図2は、単層膜に入射した光の一部が単層膜で吸収され、残りの光が単層膜を透過する様子を模式的に示している。任意の波長(例えば518nm)の光が単層膜に入射したときに、入射光の光子の数をA(個)とし、単層膜で吸収される光子の数をM(個)とし、単層膜で吸収されずにそこを透過した光子の数をA(個)とすると、Mは以下の式で表される。
M=A−A=A−A・exp(−2k・K・d)
=A(1−(exp(−2k・K・d))
ただし、
d:単層膜の膜厚(nm)
K:2π/λ
λ:入射光の波長(nm)
k:消衰係数
である。
このとき、上記の消衰係数kは、以下の式により算出される。
k=a・kp+(1−a)・kn
ただし、
kp:p型材料の消衰係数
kn:n型材料の消衰係数
a :p型材料の比率(単層膜におけるp型材料とn型材料との重量の総和
に対するp型材料の重量比率)
である。例えば、波長518nmの光についてのp型材料(P3HT)の消衰係数kpは、1.898865である。なお、波長518nmの光についてのn型材料(PC〔61〕BM)の消衰係数knは、光の吸収が非常に少ないため、0として考えることができる。消衰係数kpおよびknの値は、分光エリプソメトリー(測定器)での測定によって得ることができる。
次に、混合層をm個の層に均等に(均一な層厚で)分割して、各層を光入射側から1層目、2層目、・・・m層目としたときに、各層に対する入射光(波長518nm)の光子の数をA、A、・・・A(m−1)(個)とし、各層で吸収される光子の数をM、M、・・・M(個)とし、各層で吸収されずにそこを透過した光子の数をA、A、・・・A(個)とすると、M、M、・・・Mは、それぞれ以下の式で表される。
=A−A=A−A・exp(−2k・K・d)
=A(1−(exp(−2k・K・d))
=A−A=A−A・exp(−2k・K・d)
=A(1−(exp(−2k・K・d))



=A(m−1)−A=A(m−1)−A(m−1)・exp(−2k・K・d)
=A(m−1)(1−(exp(−2k・K・d))
ただし、
〜k:第1層〜第m層のそれぞれにおける消衰係数
である。なお、消衰係数k〜kは、実際は層ごとに異なる値であるが、便宜的に、上記の消衰係数kで統一して考えることができる。
以上のように、単一の波長の光が混合層に入射したときに混合層の各層で吸収される光子数M〜Mは、消衰係数k(p型材料の比率aを含む)を用いて表されるので、これらの光子数M〜Mを略一定の値に設定することにより、そのときの各層におけるp型材料の比率aを算出することができる。
このように、単一の波長の光が混合層に入射した場合において、混合層の各層におけるp型材料の比率aを算出できると、次に、可視光を含む波長範囲の光が混合層に入射したときに、混合層の各層で吸収される光子の数を、波動光学の分野では周知の解析法である転送行列法を用いて求めることができる。この転送行列法によれば、混合層の各層のp型材料の比率、各波長における材料の屈折率および消衰係数、各層の層厚などを変数として、混合層の各層で吸収される光子の数を求めることができる。以下、各実施例および参考例について説明する。
<実施例1>
実施例1では、混合層の層厚を200nmとし、混合層を構成する各層の層厚(単位層厚)を10nmとした。つまり、混合層は、層厚方向に均等に分割された20個の層からなるものとした。そして、上記の算出方法によって、混合層の各層におけるp型材料の比率を算出した。図3は、実施例1における混合層の各層ごとのp型材料の比率を示している。
次に、波長280〜800nmの光が混合層に入射した場合において、混合層の各層で吸収される光子の数を転送行列法を用いて計算し、混合層の1層目(最も光入射側の層)で吸収される光子の数を100%として、他の層で吸収される光子の数を相対的に求めた。図4は、実施例1における、混合層の各層で吸収される光子数の相対値を示している。なお、図4では、各層で吸収される光子数が常に100%を示すフラットな直線とはなっていないが、その大きな理由は、入射光が波長幅を持っており(波長518nm以外の光も含んでおり)、各波長ごとにp型材料での光子の吸収量が異なることによる。
なお、p型材料(P3HT)の屈折率は、波長518nmの光について、1.739402であり、消衰係数は、波長518nmの光について、上述した1.898865である。
図4より、混合層の光入射側から層厚の90%までの領域(第1層から第18層まで)において、各層で吸収される光子の数が、最も光入射側の第1層で吸収される光子の数に対して±25%の範囲内に収まっていることがわかる。
<実施例2>
実施例2では、実施例1と同様に、混合層の層厚を200nmとし、混合層を構成する各層の層厚(単位層厚)を10nmとした。そして、単一の波長の光が混合層に入射したときに混合層の各層で吸収される光子数M〜Mが略一定で、かつ、実施例1での光子数M〜Mとは異なる値となるように、混合層の各層ごとのp型材料の比率を設定した。図5は、実施例2における混合層の各層ごとのp型材料の比率を示している。
次に、波長280〜800nmの光が混合層に入射した場合において、混合層の各層で吸収される光子の数を転送行列法を用いて計算し、混合層の光入射側の1層目で吸収される光子の数を100%として、他の層で吸収される光子の数を相対的に求めた。図6は、実施例2における、混合層の各層で吸収される光子数の相対値を示している。
図6より、混合層の光入射側から層厚の90%までの領域(第1層から第18層まで)において、各層で吸収される光子の数が、最も光入射側の第1層で吸収される光子の数に対して±25%の範囲内(特に±20%の範囲内)に収まっていることがわかる。
なお、実施例1および2において、混合層の残りの領域(第19層および第20層)では、p型材料の比率が80%以上と高いにもかかわらず、吸収される光子の数が少ない。これは、混合層の第1層から第18層で、ほとんどの光子が吸収されるためと考えられる。
<参考例1>
参考例1では、実施例1と同様に、混合層の層厚を200nmとし、混合層を構成する各層の層厚(単位層厚)を10nmとした。そして、混合層の各層で吸収される光子数M〜Mとは無関係に、混合層の各層のp型材料の比率を一定(例えば55%)に設定した。図7は、参考例1における混合層の各層ごとのp型材料の比率を示している。
次に、波長280〜800nmの光が混合層に入射した場合において、混合層の各層で吸収される光子の数を転送行列法を用いて計算し、混合層の光入射側の1層目で吸収される光子の数を100%として、他の層で吸収される光子の数を相対的に求めた。図8は、参考例1における、混合層の各層で吸収される光子数の相対値を示している。
図8に示すように、参考例1では、混合層の各層で吸収される光子の数が略一定とはなっていない。これは、図7で示したように、混合層の最も光入射側の第1層において、p型材料の比率が50%以上であるため、第1層での光子の吸収量が増大しすぎて、第2層以降の層での光子の吸収量が急激に減少するためと考えられる。
<参考例2>
参考例2は、特許文献1の実施例4の構成に対応するものである。なお、特許文献1の実施例4では、混合層の層厚を15nmとし、この混合層をP/N比(p型材料とn型材料との重量混合比)の異なる4層で構成しているが、参考例2では、本実施形態の実施例との比較のため、1層の厚さを0.75nmとし、これを20層積み重ねて混合層が構成されているものとした。そして、P/N比の異なる4層構成に対応させるために、全20層からなる混合層において、光入射側から5層ごとに、p型材料の比率を段階的に減少させた。このとき、混合層の光入射側の第1層〜第5層におけるp型材料の比率は、特許文献1の実施例4と同じ80%に設定した。図9は、参考例2における混合層の各層ごとのp型材料の比率を示している。
次に、波長280〜800nmの光が混合層に入射した場合において、混合層の各層で吸収される光子の数を転送行列法を用いて計算し、混合層の光入射側の1層目で吸収される光子の数を100%として、他の層で吸収される光子の数を相対的に求めた。図10は、参考例2における、混合層の各層で吸収される光子数の相対値を示している。
図10に示すように、参考例2についても、参考例1と同じように、混合層の各層で吸収される光子の数が略一定とはなっていない。これは、図9で示したように、混合層の光入射側の層(第1層〜第5層)において、p型材料の比率が50%以上であるため、そこでの光子の吸収量が増大しすぎて、下層(第6層以降の層)での光子の吸収量が減少するためと考えられる。また、光子の吸収量の減少の度合いが参考例1よりも少ないのは、参考例2では、混合層の層厚が15nmであり、参考例1(混合層の層厚は200nm)よりも格段に薄いため、混合層を透過して光入射側とは反対側の電極(陰極)で反射されて再度混合層に入射した光の吸収が影響しているものと考えられる。
<参考例3>
参考例3は、特許文献1の比較例1の構成に対応するものである。なお、特許文献1の比較例1では、混合層の層厚を50nmとし、この混合層を一定のP/N比(p型材料の比率が50%で一定)で構成しているが、参考例3では、便宜的に、1層の厚さを5nmとし、これを10層積み重ねて混合層が構成されているものとした。図11は、参考例3における混合層の各層ごとのp型材料の比率を示している。
次に、波長280〜800nmの光が混合層に入射した場合において、混合層の各層で吸収される光子の数を転送行列法を用いて計算し、混合層の光入射側の1層目で吸収される光子の数を100%として、他の層で吸収される光子の数を相対的に求めた。図12は、参考例3における、混合層の各層で吸収される光子数の相対値を示している。
図12に示すように、参考例3についても、参考例1および2と同様に、混合層の各層で吸収される光子の数が略一定とはなっていない。これは、図11で示したように、混合層の光入射側の層(第1層)において、p型材料の比率が50%であるため、そこでの光子の吸収量が増大しすぎて、下層(第2層以降の層)での光子の吸収量が減少するためと考えられる。
以上、実施例1および2では、混合層の光入射側から層厚の90%までの領域の各層で吸収される光子の数が、最も光入射側の第1層で吸収される光子の数に対して±25%の範囲内となるように、混合層を構成する各層におけるp型材料の比率が設定されている。このようなp型材料の比率の設定により、所定の波長範囲の光が混合層に入射したときに、混合層の各層で吸収される光子の数が層厚方向にほぼ一定となる。これにより、混合層の各層での光子の吸収によって生じる励起子の密度を層厚方向にほぼ一定にすることができ、励起子発生領域が混合層の層厚方向に偏在するのを抑えることができる。その結果、キャリアの再結合による失活を抑えて、有機薄膜太陽電池における発電の高効率化および長寿命化を図ることができる。
しかも、混合層の第1層におけるp型材料の重量比率が30%以下と少ないので、第1層で吸収される光子の数が増大しすぎて、それよりも下層で吸収される光子の数が急激に減少するのを抑えることができる。これにより、上記のように、混合層の大部分の領域(第1層〜第18層)で、光子の吸収量を層厚方向にほぼ一定にすることができる。つまり、混合層の大部分の領域で、光子の吸収量を、第1層での吸収量に対して所定範囲に収めることが可能となる。
特に、実施例1および2では、混合層の第1層におけるp型材料の比率が20%以下と少ないので(図3、図5参照)、混合層の第1層とその下層とで、吸収される光子の数が大きく変動するのを確実に抑えることができ、光子の吸収量を層厚方向にほぼ一定にすることが確実に可能となる。
また、実施例1および2では、図3および図5に示すように、混合層の光入射側の第1層から、混合層の層厚の半分にあたる第10層までの領域において、各層におけるp型材料の比率は、40%以下であり、かつ、光入射側から層厚方向に遠ざかるにつれて単調に増加している。混合層の光入射側の半分の領域について、各層のp型材料の比率を上記のように設定すれば、それ以降の領域については、p型材料の比率を実施例1のように設定しても、実施例2のように設定しても、混合層の大部分(第1層〜第18層)において、光子の吸収量を層厚方向にほぼ一定にすることができる(図4、図6参照)。つまり、混合層の層厚方向の半分より下層におけるp型材料の比率の設定のバリエーションを確保しながら、混合層の大部分で、光子の吸収量を層厚方向にほぼ一定にすることができる。
また、実施例1では、図3に示すように、混合層における層厚の半分から、光入射側から層厚の90%までの領域(第10層〜第18層)において、混合層の各層におけるp型材料の比率は、光入射側から最も遠い第18層で80%以上となるように、光入射側から層厚方向に遠ざかるにつれて単調に増加している。このようにp型材料の比率を設定することにより、図4に示すように、混合層の層厚方向の90%の領域(第1層〜第18層)において、各層での光子の吸収量をほぼ一定にすることができる。
また、実施例2では、図5に示すように、混合層における層厚の半分から、光入射側から層厚の90%までの領域(第10層〜第18層)において、混合層の各層におけるp型材料の比率は、光入射側から層厚方向に遠ざかるにつれて単調に減少した後、光入射側から最も遠い第18層で80%以上となるように単調に増加している。このようにp型材料の比率を設定しても、図6に示すように、混合層の層厚方向の90%の領域(第1層〜第18層)において、各層での光子の吸収量をほぼ一定にすることができる。
また、実施例1および2では、発電層を挟持する一対の電極は、発電層に対して光入射側に位置する透明電極からなる陰極と、発電層に対して光入射側とは反対側に位置する陽極とで構成されているので、そのような一対の電極を用いて、発電層に対して陰極側から光を入射させる構成において、上述した効果を得ることができる。
また、混合層に対して片側から光が入射し、混合層の層厚方向に沿って光が一方向に進行する際に、層厚方向においてほぼ均一に光子が吸収されるので、光入射側とは反対側に位置する電極(陽極)を反射型の金属電極で構成し、反射光を混合層に再度入射させて光子を再吸収させる必要がなくなる。つまり、陽極を、陰極と同じようにITOなどの透明電極で構成しても、混合層で吸収される光子の数を層厚方向にほぼ一定にできることに変わりはない。したがって、陽極を構成する材料を反射型の金属材料に制限する必要がない分、陽極の構成材料のバリエーションを増大させることができる。
なお、各実施例で示した混合層の全体の層厚や、混合層の各層におけるp型材料の比率および各層の層厚(単位層厚)などは一例であり、本実施形態の値に限定されるわけではない。また、用いるp型材料およびn型材料も各実施例で示したものに限定されるわけではなく、他のp型材料およびn型材料を用いても、混合層の各層におけるp型材料の比率を適切に設定することにより、上述した効果を得ることができる。
本発明は、一対の電極の間に発電層を有し、この発電層が、p型材料とn型材料とが混合された混合層を有する有機薄膜太陽電池に利用可能である。
1 有機薄膜太陽電池
2 陽極(電極)
3 陰極(電極)
4 発電層
4c I層(混合層)

Claims (6)

  1. 一対の電極の間に発電層を有し、前記発電層が、p型材料とn型材料とが混合された混合層を有する有機薄膜太陽電池であって、
    前記混合層は、それぞれがp型材料とn型材料とを含む複数の層で構成されており、
    前記混合層の最も光入射側の層において、該層に含まれるp型材料とn型材料との重量の総和に対するp型材料の重量比率が、30%以下であり、
    可視光を含む波長範囲の光が一方の電極を介して前記混合層に入射したときに、前記混合層の光入射側から該混合層の層厚の90%までの領域において、該領域に含まれる各層で吸収される光子の数が、最も光入射側の層で吸収される光子の数に対して±25%の範囲内となるように、前記混合層を構成する各層におけるp型材料の重量比率が設定されていることを特徴とする有機薄膜太陽電池。
  2. 前記混合層の最も光入射側の層におけるp型材料の重量比率が、20%以下であることを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜太陽電池。
  3. 前記混合層の光入射側から該混合層の層厚の半分までの領域において、前記混合層の各層におけるp型材料の重量比率は、40%以下であり、かつ、光入射側から層厚方向に遠ざかるにつれて単調に増加することを特徴とする請求項2に記載の有機薄膜太陽電池。
  4. 前記混合層における層厚の半分から、光入射側から層厚の90%までの領域において、前記混合層の各層におけるp型材料の重量比率は、光入射側から最も遠い層で80%以上となるように、光入射側から層厚方向に遠ざかるにつれて単調に増加することを特徴とする請求項3に記載の有機薄膜太陽電池。
  5. 前記混合層における層厚の半分から、光入射側から層厚の90%までの領域において、前記混合層の各層におけるp型材料の重量比率は、光入射側から層厚方向に遠ざかるにつれて単調に減少した後、光入射側から最も遠い層で80%以上となるように単調に増加することを特徴とする請求項3に記載の有機薄膜太陽電池。
  6. 前記一対の電極は、前記発電層に対して光入射側に位置する透明電極からなる陰極と、前記発電層に対して光入射側とは反対側に位置する陽極とで構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の有機薄膜太陽電池。
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