JP2013148943A - 電力供給システム、給電側機器及び受電側機器 - Google Patents

電力供給システム、給電側機器及び受電側機器 Download PDF

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Abstract

【課題】通信ケーブルを介して給電する際に、給電側機器が受電側機器を省電力制御して、給電側機器及び受電側機器の消費電力を軽減すると共に、受電側機器が省電力モードを自動的に解除することができるようにする。
【解決手段】本発明は、給電側機器が通信回線を通じて受電側機器に対して電力供給を行う電力供給システムにおいて、給電側機器が、少なくとも、受電側機器を省電力モードで動作させるときに、通信回線の予備線を用いて受電側機器に電力を供給する給電装置を備え、受電側機器が、通信回線の予備線を通じて給電されたときに、少なくとも、給電側機器にパケットを送信する送信手段への電力供給を維持する受電装置を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力供給システム、給電側機器及び受電側機器に関するものであり、例えば、接続する機器に通信回線を通じて電力を給電する電力供給システム、給電側機器及び受電側機器に適用し得るものである。
従来、パケットを送受信する通信機器に電力を供給する電力供給方法として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3af等で標準化技術として規定されているPoE(Power over Ethernet(登録商標))技術がある。
PoE技術は、通信機器を接続するケーブルを利用して、電源を確保しにくい機器(例えば、遠隔端末等)に電力を供給するものである。ケーブルは、例えばカテゴリ5のLANケーブルを用いることができ、例えば8本の銅線からなるものであり、4組のツイストペア線を利用する。なお、一般に、4組のツイストペア線のうち、2組のツイストペア線を用いてデータ通信を行ない、残りの2組のツイストペア線は予備線として利用されない。
PoEによる電源供給の方法には、主として2つの方法(2タイプ)がある。Aタイプは、データ通信を行なう際に、給電装置が、データ通信に用いる2組のツイストペア線に電力を重畳して受電装置に供給する方法である。Bタイプは、給電装置が、データ通信に利用されていない残りの2組のツイストペア線を用いて受電装置に電力を供給する方法である。受電側は、タイプAまたはタイプBのどちらでも受けられる構成となっている。
図2は、従来のPoEを使用した通信システムの構成を示す構成図である。図2において、通信装置2は、PoE給電部91にて自装置の電力を、ケーブル4を通して、遠隔端末3のPoE受電部92に送る。PoE受電部92では送られてきた電力が、ある閾値に達したら送信部31及び受信部32に電力を供給することで、通信装置2と遠隔端末3との間でパケット通信を可能にする。
近年、通信機器においても消費電力を削減するために、通信を実施していないときに、機器をスリープ状態にすることで電力を削減する方法などが実施されている。
図2に例示する従来の構成において省電力動作を実施した場合、通信装置2は制御部23が省電力モードと認識した場合、制御部23は、送信部21及び受信部22における入力部211及び221以外の構成要素を、スリープ状態にして電力の削減を実施している。
スリープ状態の解除は、送信部21又は受信部22の入力部211及び221がパケット受信を検出したときに、制御部23がスリープ状態を解除し、上述したパケット通信を可能にしている。
また、特許文献1には、PoE受電側の装置が、PoEにより電力供給を受けるPoE方式と、システム装置側から電力供給を受ける方式との2系統を有し、通信系電力と制御系電力に分けることで、通信状態を確保する技術が記載されている。
特開2006−260108号公報
上述したように、通信装置2において省電力制御を行うことはできても、そのままでは、遠隔端末3に対して省電力動作を実施させることができない。例えば、通信装置2がスリープ状態になったときに、制御部23がPoE給電部91もスリープ状態にすることで、遠隔端末3への給電を停止する方法がある。
しかし、この方法は、遠隔端末3自体の電力を削減することができるが、遠隔端末3を起動させることができないという問題が生じ得る。
遠隔端末3が活きていれば、遠隔端末3からのパケットが、通信装置2の受信部22に入力されることで、通信装置3自体はスリープ状態から解除できる。しかし、上記のように、遠隔端末2の起動ができなければ、遠隔端末3はパケット送信ができないので、通信装置2はパケット受信によるスリープ状態の解除ができなくなってしまう。
よって、通信端末2が遠隔端末3に対して省電力動作をさせることができても、その省電力動作状態を解除するためには、手動で遠隔端末3の省電力設定を解除するか、又は、通信装置2の送信部21にパケットが入力して省電力動作状態を解除した後に、通信装置2が遠隔端末3に対して起動させる等の方法に限られてしまう。
特許文献1には、上述したように、受電側の装置が2系統の電力供給方式を有するが、受電側の装置は、電源供給が困難な場所等に設けられることが多いため、遠隔端末がシステム装置からの電力確保が困難であり、特許文献1の記載技術をそのまま適用することができない。
そのため、通信回線を介して給電する際に、給電機器が受電機器を省電力制御して、給電機器及び受電機器の消費電力を軽減すると共に、受電機器が省電力モードを自動的に解除することができる電力供給システム、給電側機器及び受電側機器が求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明は、給電側機器が通信回線を通じて受電側機器に対して電力供給を行う電力供給システムにおいて、(1)給電側機器が、少なくとも、受電側機器を省電力モードで動作させるときに、通信回線の予備線を用いて受電側機器に電力を供給する給電装置を備え、(2)受電側機器が、通信回線の予備線を通じて給電されたときに、少なくとも、給電側機器にパケットを送信する送信手段への電力供給を維持する受電装置を備えることを特徴とする電力供給システムである。
第2の本発明は、通信回線を通じて受電側機器に対して電力供給を行う給電側機器において、少なくとも、受電側機器を省電力モードで動作させるときに、通信回線の予備線を用いて受電側機器に電力を供給する給電装置を備えることを特徴とする給電側機器である。
第3の本発明は、給電側機器から通信回線を通じて電力供給を受ける受電側機器において、給電側機器から通信回線の予備線を通じて給電されたときに、少なくとも、給電側機器にパケットを送信する送信手段への電力供給を維持する受電装置を備えることを特徴とする受電側機器である。
本発明によれば、通信ケーブルを介して給電する際に、給電機器が受電機器を省電力制御して、給電機器及び受電機器の消費電力を軽減すると共に、受電機器が省電力モードを自動的に解除することができる。
第1の実施形態の電力供給システムの全体構成を示す構成図である。 従来のPoEを使用した通信システムの構成を示す構成図である。 第1の実施形態のPoE給電部とPoE受電部との間の構成を示す構成図である。 第1の実施形態の制御部における電力供給の制御処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態の電力供給システムの全体構成を示す構成図である。 第2の実施形態のPoE給電部とPoE受電部との間の構成を示す構成図である。 第2の実施形態の電力供給処理の動作を示すシーケンス図である。
(A)第1の実施形態
以下に、本発明の電力供給システム、給電側機器及び受電側機器の第1の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態では、例えばIEEE802.4afで標準化技術として規定されるPoE技術を採用して、通信装置が遠隔端末に対して電力を供給する電力供給システムに、本発明を適用する場合を例示する。
(A−1)第1の実施形態の構成
(A−1−1)全体構成
図1は、第1の実施形態の電力供給システムの全体構成を示す構成図である。図1において、この実施形態の電力供給システム10Aは、ケーブル4を介して、通信装置2と、遠隔端末3とを有して構成される。
図1において、通信装置2と遠隔端末3とは、ケーブル4を介して、相互にデータ通信を行なうものである。
ケーブル4は、通信装置2と遠隔端末3とを結ぶ通信ケーブルである。例えば、ケーブル4は、IEEE802.4afで規定されるLANケーブル(カテゴリ5の4組のツイストペア線)を適用することができる。
通信装置2は、ケーブル4を介して、遠隔端末3との間でデータ通信を行なうと共に、遠隔端末3に対して電力を供給するものである。また、図1に示すように、通信装置2は、送信部21、受信部22、制御部23、2個のPoE給電部11−1及び11−2を少なくとも有して構成されるものである。
PoE給電部11−1及び11−2は、ケーブル4を介して電力を遠隔端末3に与えるものである。PoE給電部11−1及び11−2による給電の詳細な方法は、IEEE802.4afに規定される方法を適用できる。
ここで、PoE給電部11−1は、タイプAの信号線重畳による給電を行うものであり、PoE給電部11−2は、タイプBの空き線による給電を行うものとする。
つまり、PoE給電部11−1は、送信部21が遠隔端末3に向けてパケットを送信する際に、制御部23からの指示に基づいてデータ信号を伝送する2組のツイストペア線に電圧をかけ、データ信号に電圧値を重畳して電力を供給するものである。
また、PoE給電部11−2は、4組ツイストペア線のうち、利用していない予備線であるツイストペア線(空き線)に電圧をかけて遠隔端末3に対して電力を供給するものである。
制御部23は、通信装置2の機能を制御するものであり、例えば、データ通信機能、省電力制御機能等を行うものである。
ここで、制御部23による省電力制御の方法は、特に限定されるものではなく、種々の方法を広く適用することができる。例えば、所定時間以上継続して、送信部21及び受信部22にパケットが入力しないことを検出した場合、制御部23が通信装置2の動作モードを省電力モードに移行させる等の方法を適用することができる。
また、制御部23は制御部23が省電力モードへ移行するとき、送信部21の入力部211及び受信部22の入力部221以外の構成要素と、PoE給電部11−1への給電を停止させるものとして説明する。
なお、省電力モードのときに、制御部23がスリープ状態(給電停止状態)とする対象は、送信部21の入力部211及び受信部22の入力部221以外の構成要素と、PoE給電部11−1とに限定されるものではなく、例えば、受信部22の入力部221以外の構成要素と、PoE給電部11−1とをスリープ状態する場合であってもよい。
送信部21及び受信部22は、ケーブル4に接続する通信手段である。送信部21は、制御部23の制御を受けて、例えば他の通信装置から受信したデータを含むパケットや自装置2が送信すべきデータを含むパケットを、ケーブル4に向けて送信するものである。受信部22は、制御部23の制御を受けて、ケーブル4からパケットを受信するものである。
遠隔端末3は、ケーブル4を介して通信装置2から電力の供給を受けて、データ通信を行なうものである。遠隔端末3は、通信ケーブルであるケーブル4に接続可能なものであれば、広く適用することができ、例えば、パーソナルコンピュータ本体、ディスプレイ装置、ACアダプタ装置、ネットワーク装置(例えば、スイッチ装置等)、電話機(例えば、一般的な電話機、IP電話機等)、ネットワークカメラ等を広く適用することができる。
また、遠隔端末3は、送信部31、受信部32、2個のPoE受電部12−1及び12−2を少なくとも有して構成されるものである。
PoE受電部12−1及び12−2は、ケーブル4を介してPoE給電部11−1及び11−2からの電力を受電するものである。
PoE受電部12−1は、Aタイプで受電を行うものであり、電流値が閾値を超えると、受信部32に対して電力を与えるものである。
PoE受電部12−2は、Bタイプで受電を行うものであり、電流値が閾値を超えると、送信部31に対して電力を与えるものである。
送信部31及び受信部32は、ケーブル4に接続する通信手段である。
送信部31は、例えば他の通信装置から受信したデータを含むパケットを、ケーブル4を介して、通信装置2に送信するものである。送信部31は、PoE受電部12−2と接続しており、PoE受電部12−2から電力を受けるものである。つまり、送信部31は、タイプBにより電力が供給されているので、通信装置2が省電力モードで動作している場合でも電力供給を受けている。従って、送信すべきデータがある場合、送信部31は、そのデータを含むパケットを通信装置2に向けて送信することができる。
受信部32は、ケーブル4を介して通信装置2からパケットを受信するものである。受信部32は、PoE受電部12−1と接続しており、PoE受電部12−1からタイプAにより電力供給を受けるものである。つまり、通信装置2が省電力モードになると、PoE給電部11−1はスリープ状態となるので、PoE受電部12−1への電力供給も遮断され、受信部32もスリープ状態となる。これにより、遠隔端末3においても、省電力化を図ることができる。
(A−1−2)PoE給電部及びPoE受電部の構成
図3は、第1の実施形態のPoE給電部11−1及び11−2と、PoE受電部12−1及び12−2との間の構成を示す構成図である。
図3(A)は、PoE給電部11−1及びPoE受電部12−1の回路構成図である。図3(A)は、タイプAにより給電する回路構成例である。
図3(A)において、PoE給電部11−1は1チップからなる回路構成であり、またPoE受電部12−1も1チップからなる回路構成である。制御部51及び制御部68は、例えばIEEE802.4af対応のCPUである。
PoE給電部11−1のトランス62は、1組の信号対(ツイストペア線)を介して、PoE受電部12−1のトランス64と接続しており、またPoE給電部11−1のトランス63は、1組の信号対(ツイストペア線)を介して、PoE受電部12−1のトランス65と接続しており、トランス62及び63はデータ信号に電圧を重畳する。
また、ダイオードブリッジ(DB)72は、PoE給電部11−1からの電圧がプラス又はマイナスであっても、正しくPoE受電部12−1に給電するものである。
なお、タイプBの回路構成は、図示しないが、図3(A)における2組の信号対に対するトランスに代えて、2組の予備対のツイストペア線に対して電圧を印加する回路構成を取ることができる。
図3(B)は、第1の実施形態の2系統のPoE給電部11−1及び11−2と、PoE受電部12−1及び12−2との間の接続構成を示す構成図である。
図3(B)に示すように、第1の実施形態は、2組のPoE給電部11−1及び11−2と、2組のPoE受電部12−1及び12−2とを有して構成される。
PoE給電部11−1及びPoE受電部12−1は、信号対である2組のツイストペア線で接続されており、タイプAによる給電を行う。また、PoE給電部11−2及びPoE受電部12−2は、予備対である2組のツイストペア線で接続されており、タイプBによる給電を行う。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の電力供給システム10Aの電力供給方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図4は、第1の実施形態の制御部23における電力供給の制御処理を示すフローチャートである。
まず、制御部23は、通信装置2における省電力モードの設定が有効であるか否かを判定する(S101)。
そして、省電力モードが有効に設定されている場合、制御部23は、送信部21及び受信部22にパケット受信があるか否かを確認する(S102)。すなわち、送信部21の入力部211及び受信部22の入力部221にパケットが入力したか否かを確認する。
パケットの受信がない場合、制御部23は、省電力モードへの移行条件に合致するか否かを判定し、省電力モードへの移行条件に合致するときには、制御部23は動作モードをスリープ状態に移行する(S103)。
すなわち、制御部23は、通信手段については、送信部21の入力部211と受信部22の入力部221以外の構成要素への給電を遮断すると共に、PoE給電部11−1への給電を遮断する。
これにより、PoE給電部11−1をスリープ状態とすることができるので、対向する遠隔端末3のPoE受電部12−1への給電も停止させることができる。さらに、遠隔端末3において、PoE受電部12−1が給電する受信部32への給電も停止することができるので、受信部32もスリープ状態とすることができる。つまり、通信装置2の省電力モードへの移行に応じて、遠隔端末3の動作モードも省電力モードに移行させることができ、通信装置2及び遠隔端末3も含み、消費電力を削減することができる。
また、このとき、PoE給電部11−2について、制御部23はスリープ状態にはしない。これは、PoE給電部11−2を起動させることで、遠隔端末3のPoE受電部12−2が起動し、送信部31に給電されることになる。従って、遠隔端末3から通信装置2に向けた送信パケットがあるときに、遠隔端末3がパケット送信でき、通信装置2において制御部23が受信部22のパケット受信を検出できるようにするためである。
制御部23は、入力部211及び入力部221にパケットが入力されるか否か監視する。そして、入力部211及び入力部221にパケットが入力されると(S104)、制御部23は、スリープ状態を解除する(S105)。
すなわち、入力部211及び221以外の送信部21及び受信部22の構成要素と、PoE給電部11−1とについて、制御部23はスリープ状態から解除する。
このとき、通信装置2のPoE給電部11−1のスリープ状態が解除されるため、遠隔端末3のPoE受電部12−1に電力が供給され、受信部32にも電力が供給され、遠隔端末3の省電力モードが解除される。
なお、上述した動作例では、遠隔端末3において、PoE受信部12−1及び受信部32がスリープ状態となる場合を説明した。これに限らず、遠隔端末3の送信部31及び受信部32の両方をスリープ状態とする場合には、通信装置2が、PoE給電部11−1及び11−2をスリープ状態にすることで実現することができる。この場合、スリープ状態解除条件は、手動での省電力モード解除、又は通信装置2の送信部21の入力部211でのパケット受信となる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、通信装置が2個のPoE給電部を備え、遠隔端末が2個のPoE受電部を備え、タイプA(信号線重畳による給電)とタイプB(空き線による給電)の両方を使用することで、遠隔端末の受信部と送信部のスリープ状態を個別に制御可能となる。これにより、通信装置と遠隔端末の両方の消費電力を削減することができる。
また、第1の実施形態によれば、遠隔端末の受信部だけをスリープ状態することで、通信装置は遠隔端末からのパケット受信をすることができ、これによって、通信装置のスリープ状態が解除され、更に遠隔端末のスリープ状態も自動的に解除される。そのため、遠隔端末のスリープ状態が解除できず、遠隔端末が使用できない状態を防ぐことができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の電力供給システム、給電側機器及び受電側機器の第2の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
第2の実施形態も、例えばIEEE802.4afで標準化技術として規定されるPoE技術を採用して、通信装置が遠隔端末に対して電力を供給する電力供給システムに、本発明を適用する場合を例示する。
(B−1)第2の実施形態の構成
(B−1−1)全体構成
図5は、第2の実施形態の電力供給システムの全体構成を示す構成図である。図5において、第2の実施形態の電力供給システム10Bは、ケーブル4を介して、通信装置2と、遠隔端末3とを有して構成される。
第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態は、2系統のPoE給電部及びPoE受電部を備える場合を例示したが、第2の実施形態は、AタイプとBタイプの両方に対応可能な1系統のPoE給電部及びPoE受電部を備え、スイッチによりAタイプとBタイプのいずれか又は両方により給電することができる点である。
図1において、通信装置2は、送信部21、受信部22、制御部25、PoE給電部15、SW(スイッチ)81及び82を少なくとも有して構成される。送信部21及び受信部22は、第1の実施形態と同じものである。
PoE給電部15は、Aタイプ(信号線重畳による給電)とBタイプ(空き線による給電)との両方の方式で給電するものである。
SW(スイッチ)81は、データ通信に利用される信号線に接続し、制御部25の制御により接続切替えを行うものである。これにより、PoE給電部15のAタイプによる給電に利用される信号線についての接続をON、OFFすることができる。
SW(スイッチ)82は、予備線に接続し、制御部25の制御により接続切替えを行うものである。これにより、PoE給電部15のBタイプによる給電に利用される予備線についての接続をON、OFFすることができる。
制御部25は、第1の実施形態と同様に、通信機能と通信装置2の省電力制御機能に加えて、SW81及び82に対して接続切替指示を行うものである。
なお、制御部25は、省電力モードのときに、入力部211及び221以外の送信部21及び受信部22の構成要素をスリープ状態とするものとする。すなわち、第2の実施形態では、PoE給電部15には電力が供給されている点で、第1の実施形態と異なる。
制御部25によるSW81及び82の接続切替指示の説明は動作の項で詳細に行うが、制御部25は、通信装置2を通常動作させるときには、SW81をONにしてSW82をOFFにするようにし、また、通信装置2を省電力モードで動作させるときに、SW81をOFFにしてSW82をONにするようにする。すなわち、通常動作のときにはAタイプで給電するようにし、省電力モードで動作させるときにはBタイプで給電するようにする。
遠隔端末3は、送信部31、受信部32、電源確認部33、PoE受電部16、SW(スイッチ)83を少なくとも有して構成される。送信部31及び受信部32は、第1の実施形態と同じものである。
PoE受電部16は、Aタイプ(信号線重畳による給電)とBタイプ(空き線による給電)との両方の方式で受電するものである。PoE受電部16は、出力電力を送信部31と、SW83を介して受信部32に与えるものである。
電源確認部33は、PoE受電部16に接続される信号線、予備線の電圧値を監視し、信号線、予備線のいずれ又は両方から電源が供給されているか否かを確認するものである。また、電源確認部33は、信号線、予備線の電源供給の確認結果に応じて、SW83に対して接続切替指示を行うものである。
ここで、電源確認部33によるSW83の接続切替指示の説明は、動作の項で詳細に説明するが、電源確認部33は、通信装置2のPoE給電部15からAタイプによる給電がなされているときは、SW83をONにするようにし、Bタイプによる給電がなされているときは、SW83をOFFにするようにする。すなわち、Aタイプの給電の場合には、遠隔端末3自体を通常動作で動作させるようにし、Bタイプの給電の場合には、遠隔端末3自体を受信部32をスリープ状態にする省電力モードで動作させるようにする。
SW83は、PoE受電部16と受信部32との間に介在し、電源確認部33からの接続切替指示に応じて、接続をON、OFFするものである。
(B−1−2)PoE給電部及びPoE受電部の構成
図6は、第2の実施形態のPoE給電部15とPoE受電部16との間の構成を示す構成図である。
図6において、PoE給電部15及びPoE受電部16の基本的な回路構成は、図3(A)と同様である。
図6に示すように、PoE給電部15は1回路として設けられている。また、SW81は信号線と接続しツイストペアの2線の両方を切り替え、SW82は予備線と接続しツイストペアの2線の両方を切り替える。
また、PoE受電部16も1回路として設けられている。PoE受電部16側のダイオードブリッジ(DB)72は、信号線と予備線と接続し、AタイプとBタイプによる給電を正しくPoE受電部16に与える。
図6に示すように、電源確認部33は、信号線の電圧値を監視してAタイプによる給電を確認する電源確認部33−1と、予備線の電圧値を監視してBタイプによる給電を確認する電源確認部33−2とを有する。電源確認部33−1及び33−2は、例えば、信号線、予備線の電圧が閾値を超えるか否かを監視することで給電されているか否かを監視する。また、IEEE802.4af等で規定されている給電方法に応じた閾値を用いて、給電を確認することができる。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態の電力供給システム10Bの電力供給方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図7は、第2の実施形態の電力供給処理の動作を示すシーケンス図である。
まず、通信装置2において、制御部25が通常動作で動作させる場合、制御部25は、SW81をONにし、SW82をOFFにする。これにより、通信装置2は遠隔端末3に対してAタイプによる給電を行う(S201)。
このとき、データ通信に用いられる信号線に電圧が重畳されて遠隔端末3に給電される。遠隔端末3では、電源確認部33が信号線、予備線の電圧値を監視しており、この場合、信号線に電圧が重畳されるので、電源確認部33はAタイプによる給電であることを確認する。電源確認部33はSW83をONにする。これにより、遠隔端末3では、送信部31及び受信部32に電力が供給され、遠隔端末3は通常動作を行う(S202)。
次に、通信装置2において、制御部25が、例えば、省電力モードが有効に設定されておりパケット受信がないと判断すると(S203)、制御部25は、SW82をONにする(S204)。
SW82がONとなるので、タイプA及びタイプBによる給電がなされる(S205)。遠隔端末3では、信号線及び予備線の電圧値が高くなるので、電源確認部33は、Aタイプ及びBタイプによる給電であることを確認する。これにより、電源確認部33は、動作モードの切り替えがあることを認識できる。
続いて、通信装置2では、制御部25が、通信装置2を省電力モードにするために、入力部211及び221以外の送信部21及び受信部22の構成要素への電源を遮断し(S206)、SW81をOFFにする(S207)。
SW81がOFFとなるので、タイプBによる給電がなされる(S208)。遠隔端末3では、電源確認部33がタイプBによる給電であることを確認すると、電源確認部33がSW83をOFFにする(S209)。これにより、受信部32への電力が停止し、受信部32がスリープ状態となる。遠隔端末3は、省電力モードとなり、消費電力を削減できる。
その後、通信装置2においてパケットが入力されると(S210)、制御部25は、スリープ状態から起動状態にするために、SW81をONにする(S211)。これにより、タイプA及びタイプBによる給電がなされる(S212)。
また、パケットが入力されると、制御部25は、送信部21及び受信部22に電力を供給してスリープ状態を解除すると共に(S213)、SW81をOFFにして(S214)、Aタイプによる給電がなされる(S215)。
遠隔端末3では、電源確認部33がタイプAによる給電であることを判断すると、電源確認部33はSW83をONにする(S216)。これにより、受信部32に電力が供給され、受信部32のスリープ状態が解除される。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、通信装置が1個のPoE給電部を備え、遠隔端末が1個のPoE受電部を備え、通信装置が、通常動作の場合とスリープ状態の場合とで給電経路を変更し、遠隔端末が、いずれの経路で受電したかを認識することで、通常状態か又はスリープ状態かを判定することができる。
また、第2の実施形態によれば、遠隔端末の受信部だけをスリープ状態することで、通信装置は遠隔端末からのパケット受信をすることができ、これによって、通信装置のスリープ状態が解除され、更に遠隔端末のスリープ状態も自動的に解除される。そのため、遠隔端末のスリープ状態が解除できず、遠隔端末が使用できない状態を防ぐことができる。
(C)他の実施形態
上述した第1及び第2の実施形態では、IEEE802.4afに規定されたPoE技術を想定して説明したが、IEEE802.4afの標準化技術に限定されるものではない。例えばIEEE802.4atの標準化技術や、IEEE802.4afやIEEE802.4at等の拡張技術にも広く適用することができる。
上述した第1及び第2の実施形態では、通信装置と遠隔端末とが1対1で接続している場合を例示したが、通信装置が例えばスイッチ装置等のように、多数の遠隔端末と通信できるものであってもよい。この場合、通信装置は、各遠隔端末毎に、第1及び第2の実施形態で説明したPoE給電部を備えるようにしてもよい。
2…通信装置、21…送信部、211…入力部、22…受信部、221…入力部、23及び25…制御部、11−1及び11−2、15…PoE給電部、81及び82…SW(スイッチ)、
3…遠隔端末、31…送信部、32…受信部、12−1及び12−2、16…PoE受電部、33…電源確認部、83…SW(スイッチ)、
4…ケーブル、10A及び10B…電力供給システム。

Claims (5)

  1. 給電側機器が通信回線を通じて受電側機器に対して電力供給を行う電力供給システムにおいて、
    上記給電側機器が、少なくとも、上記受電側機器を省電力モードで動作させるときに、上記通信回線の予備線を用いて上記受電側機器に電力を供給する給電装置を備え、
    上記受電側機器が、上記通信回線の予備線を通じて給電されたときに、少なくとも、上記給電側機器にパケットを送信する送信手段への電力供給を維持する受電装置を備える
    ことを特徴とする電力供給システム。
  2. 上記給電装置が、
    上記通信回線のデータ通信に係る信号線を用いて上記受電側機器に電力供給を行う第1の給電手段と、
    上記通信回線の予備線を用いて上記受電側機器に電力供給を行う第2の給電手段と
    を有し、
    上記受電装置が、
    上記通信回線のデータ通信に係る信号線を通じて電力を受電するものであって、受電した電力を受信手段に供給する第1の受電手段と、
    上記通信回線の予備線を通じて電力を受電するものであって、受電した電力を上記送信手段に供給する第2の受電手段と
    を有し、
    上記給電装置が、上記受電側機器を省電力モードで動作させるときに、上記第1の給電手段への電力を停止する制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 上記給電装置が、
    上記通信回線の信号線及び予備線を用いて上記受電側機器に電力を行う給電手段と、
    上記給電手段から出力される上記信号線の接続を切り替える第1のスイッチ手段と、
    上記給電手段から出力される上記予備線の接続を切り替える第2のスイッチ手段と、
    少なくとも、上記受電側機器を省電力モードで動作させるときに、上記第1のスイッチ手段をオフにする切替制御手段と
    を有し、
    上記受電装置が、
    上記通信回線の信号線及び予備線を通じて電力を受電する受電手段と、
    上記受電手段と受信手段との間の接続を切り替える第3のスイッチ手段と、
    上記受電手段が接続する上記信号線及び上記予備線を監視して電力の供給経路を確認し、少なくとも、上記予備線のみから供給されるときには、上記第3のスイッチ手段をオフにする電源確認手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  4. 通信回線を通じて受電側機器に対して電力供給を行う給電側機器において、
    少なくとも、上記受電側機器を省電力モードで動作させるときに、上記通信回線の予備線を用いて上記受電側機器に電力を供給する給電装置を備えることを特徴とする給電側機器。
  5. 給電側機器から通信回線を通じて電力供給を受ける受電側機器において、
    上記給電側機器から上記通信回線の予備線を通じて給電されたときに、少なくとも、上記給電側機器にパケットを送信する送信手段への電力供給を維持する受電装置を備えることを特徴とする受電側機器。
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