以下、本発明の原理を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、無線基地局の概要を示した図である。図に示すように無線基地局1は、誤り検出符号化処理部1aおよび送信部1bを有している。無線基地局1は、移動局2の下り信号の受信に必要とされる第1の制御データと、移動局2の上りデータの送信に必要とされる第2の制御データとを移動局2に送信する。第1の制御データは、例えば、PDCCHで送信される下りスケジューリング情報であり、第2の制御データは、例えば、PDCCHで送信される上り無線リソース割り当て情報である。
誤り検出符号化処理部1aは、第1の制御データと第2の制御データとの双方を含むデータを単位として誤り検出符号化処理を施す。すなわち、誤り検出符号化処理部1aは、第1の制御データと第2の制御データとを別々ではなく、まとめて誤り検出符号化処理を行う。
送信部1bは、誤り検出符号化処理部1aによって誤り検出符号化処理された第1の制御データと第2の制御データとを移動局2に送信する。
このように、無線基地局1は、第1の制御データと第2の制御データとの双方を含むデータを単位として誤り検出符号化処理を施す。従って、移動局2では、第1の制御データと第2の制御データとの一方のみについて誤り検出をするということはなく、一方の制御データのみの受信に成功するということはない。例えば、第1の制御データに誤りがあれば、移動局は、第1の制御データと第2の制御データの両方で誤り検出をするため、第2の制御データの検出に失敗する。
これにより、移動局2は、第1の制御データの受信に失敗して、第2の制御データの受信に成功し、第2の制御データに基づき、上り信号を無線基地局1に送信することはない。すなわち、移動局2は、第1の制御データと第2の制御データとの両方の受信に成功して、下り信号の誤り検出結果を含む上り信号を送信するので、無線基地局1における受信データのフォーマットに不一致が生じるということはない。よって、無線基地局1は、上り信号を適正に受信することができる。
次に、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態に係る無線システムの構成例を示した図である。図には無線基地局11と移動局12とが示してある。図に示す無線基地局11と移動局12は、例えば、LTE(Long Term Evolution)に基づいた無線通信を行う。
無線基地局11は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをまとめて符号化し、PDCCHで送信する。
移動局12は、自局宛のPDCCHの検出を行う。移動局12は、自局宛のPDCCHの検出に成功し、検出したPDCCHの中に下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とが含まれていた場合には、下りデータの受信処理を行い、下りデータの誤り検出を行う。そして、上り無線リソース割り当て情報に基づくPUSCHにおいて、下りデータの誤り検出結果に応じたACK/NACKを上りデータに多重し、送信する。一方、自局宛の下りPDCCHの検出に失敗した場合には、移動局12は、PUSCHにおいて何も送信しない。
下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報は、まとめて符号化され、移動局に送信される。従って、移動局12では、一方の情報の検出に成功し、他方の情報の検出に失敗するということはない。すなわち、移動局12は、図31のように上りデータ304のみを無線基地局11に送信するということはなく、無線基地局11では、受信フォーマットの不一致が生じるということはない。
図3は、PDCCHの検出に成功した場合の無線基地局と移動局の動作を示した図である。図には、制御情報21と下りデータ22とが示してある。また、上りデータ23と上りデータに時間多重されたACK/NACK24とが示してある。
制御情報21は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをまとめて符号化したものである。無線基地局11は、この制御情報21をPDCCHで送信する。また、無線基地局11は、下りデータ22をPDSCHで送信する。
移動局12は、制御情報21の検出に成功し、制御情報21の下りスケジューリング情報に基づいて下りデータ22を受信する。移動局12は、受信した下りデータ22の誤り検出を行う。また、移動局12は、上り無線リソース割り当て情報に基づき、上りデータ23を無線基地局11に送信する。移動局12は、下りデータ22の誤り検出結果であるACK/NACK24を上りデータ23に多重して、無線基地局11に送信する。
図4は、PDCCHの検出に失敗した場合の無線基地局と移動局の動作を示した図である。図4において、図3と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
無線基地局11は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをまとめて符号化した制御情報21をPDCCHで送信する。また、無線基地局11は、下りデータ22をPDSCHで送信する。
移動局12は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とを含む制御情報21の検出に失敗したとする。この場合、移動局12は、下りスケジューリング情報を検出できないので、下りデータ22の受信処理を行わない。また、上りリソース割り当て情報も検出できないので、上りデータの送信処理も行わない。
無線基地局11は、PDSCHで下りデータ22を送ったにも関わらず、移動局12から何も受信しない。このため、無線基地局11は、ACK/NACKの信号が送信されていないことを示すDTXを検出する。無線基地局11は、DTXを検出すると、図の制御情報25および下りデータ26に示すように、先に送信した下りデータ22を再び移動局12に送信する。
移動局12は、再送されたデータを検出できた場合には、図3で説明したのと同様に、上りデータ23とACK/NACK24とを無線基地局11に送信する。
図31、図32では、下りスケジューリング情報301と上り無線リソース割り当て情報302とを別々に符号化していた。そのため、PDCCHに含まれる下りスケジューリング情報301と上り無線リソース割り当て情報302との一方だけその検出に失敗し、他方だけが検出に成功するという事象が生じていた。これにより、無線基地局と移動局の伝送フォーマットに不一致が生じていた。
これに対し、図2の無線基地局11は、図3、図4に示すように下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをまとめて符号化する。従って、移動局12では、一方のみの情報の検出に成功し、他方の情報の検出だけが成功するという事象は発生せず、移動局12は、まとめて符号化された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報の制御情報の検出に失敗すれば、上りデータを送信しない。
すなわち、図2の移動局12は、ACK/NACKを多重した上りデータと、ACK/NACKを多重しない上りデータとの異なったフォーマットの上りデータを送信することはなく、常にACK/NACKを多重した上りデータを送信するか、何もデータを送信しないことになる。これにより、無線基地局11では、移動局12からのフォーマットが統一されることになり、移動局12から適正にデータを受信することができる。
図5は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報の符号化を説明する図である。図には、下りスケジューリング情報31および上り無線リソース割り当て情報32が示してある。
無線基地局11は、図に示すように下りスケジューリング情報31と上り無線リソース割り当て情報32とをまとめて(1つのデータとして)誤り検出符号化を行う。例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号化を行う。無線基地局11は、さらに、誤り訂正符号化(FEC:Forward Error Correction)を行う。例えば、ターボ符号化や畳み込み符号化を行う。
このように、無線基地局11は、下りスケジューリング情報31と上り無線リソース割り当て情報32とをまとめて誤り検出符号化をする。これにより、移動局12は、一方のみの情報の誤り検出を行うということはない。すなわち、移動局12は、下りスケジューリング情報31と上り無線リソース割り当て情報32との一方に誤りがある場合には、スケジューリング情報31と上り無線リソース割り当て情報32の両方の誤りを検出することになる。
図6は、無線基地局の機能ブロック図である。図に示すように無線基地局11は、制御部41とデータ処理部42を有している。制御部41は、データ処理部42が行うデータ処理の制御を行う。
データ処理部42の下りデータ用制御データ生成部42aは、下りスケジューリング情報を生成する。
上りデータ用制御データ生成部42bは、上り無線リソース割り当て情報を生成する。
多重部42cは、下りデータ用制御データ生成部42aで生成された下りスケジューリング情報と、上りデータ用制御データ生成部42bで生成された上り無線リソース割り当て情報とを時間多重する。
誤り検出符号化部42dは、多重された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをまとめて誤り検出符号化を行う。例えば、CRC符号化を行う。
誤り訂正符号化部42eは、誤り検出符号化された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをまとめて誤り訂正符号化を行う。例えば、ターボ符号化や畳み込み符号化を行う。
下りデータ生成部42fは、移動局12に送信する下りデータを生成する。
誤り検出符号化部42gは、下りデータの誤り検出符号化を行う。例えば、CRC符号化を行う。
誤り訂正符号化部42hは、下りデータの誤り訂正符号化を行う。例えば、ターボ符号化や畳み込み符号化を行う。
送信信号処理部42iは、移動局12に送信する信号の信号処理を行う。例えば、符号化された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報の変調やリソースマッピングを行う。また、符号化された下りデータの変調やリソースマッピングなどを行う。
送受信部42jは、送信信号処理部42iから出力される信号を、アンテナを介して移動局12に無線送信する。また、送受信部42jは、移動局12から無線送信された信号を受信して、受信信号処理部42kに出力する。
受信信号処理部42kは、送受信部42jが受信した無線信号の復調やリソースデマッピングなどを行う。
復号部42lは、受信信号処理部42kから出力される信号の復号を行い、ACK/NACKの信号を復号する。
ACK/NACK判定部42mは、復号部42lによって復号された信号がACKであるかNACKであるか判断する。ACK/NACK判定部42mは、NACKを判定した場合、下りデータの再送を行うように下りデータ用制御データ生成部42aと下りデータ生成部42fを制御する。
誤り訂正復号部42nは、受信信号処理部42kから出力される上りデータの誤り訂正復号を行う。
誤り検出復号部42oは、誤り訂正復号部42nから出力される上りデータの誤り検出復号を行う。誤り検出復号部42oは、上りデータの誤りを検出した場合、再度、移動局12が上りデータを送信するように上りデータ用制御データ生成部42bを制御する。
上りデータ処理部42pは、誤り検出復号部42oから出力される上りデータに対し、所定の処理を行う。
図7は、移動局の機能ブロック図である。図に示すように移動局12は、制御部51とデータ処理部52を有している。制御部51は、データ処理部52が行うデータ処理の制御を行う。
データ処理部52の送受信部52aは、無線基地局11からアンテナを介して無線信号を受信する。
受信信号処理部52bは、送受信部52aが受信した無線信号の復調やリソースデマッピングなどを行う。
誤り訂正復号部52cは、受信信号処理部52bから出力される、多重された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報との信号の誤り訂正復号を行う。
誤り検出復号部52dは、誤り訂正復号部52cから出力される信号の誤り検出復号を行う。
分離部52eは、誤り検出復号部52dから出力される、多重された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報との分離を行う。分離した下りスケジューリング情報は、下りデータ用制御データ処理部52fに出力され、上り無線リソース割り当て情報は、上りデータ用制御データ処理部52gに出力される。
下りデータ用制御データ処理部52fは、下りスケジューリング情報に基づき、受信信号処理部52bを制御する。
上りデータ用制御データ処理部52gは、上り無線リソース割り当て情報に基づき、上りデータ生成部52mを制御する。
誤り訂正復号部52hは、受信信号処理部52bから出力される下りデータ信号の誤り訂正復号を行う。
誤り検出復号部52iは、誤り訂正復号部52hから出力される下りデータ信号の誤り検出復号を行う。
下りデータ処理部52jは、誤り検出復号部52iから出力される下りデータに対し、所定の処理を行う。
ACK/NACK生成部52kは、誤り検出復号部52iの下りデータの誤り検出復号に応じて、ACK/NACKを生成する。誤り検出復号部52iが下りデータの誤りを検出した場合、NACKを生成し、下りデータの誤りを検出しなかった場合、ACKを生成する。
符号化部52lは、ACK/NACK生成部52kから出力されるACKおよびNACKを符号化する。
上りデータ生成部52mは、上りデータ用制御データ処理部52gの制御に応じて、無線基地局11に送信する上りデータを生成する。例えば、上り無線リソース割り当て情報に当該移動局12の無線リソースが割り当てられていた場合、無線基地局11に送信する上りデータを生成する。
誤り検出符号化部52nは、上りデータ生成部52mで生成された上りデータの誤り検出符号化を行う。
誤り訂正符号化部52oは、誤り検出符号化部52nから出力される上りデータの誤り訂正符号化を行う。
送信信号処理部52pは、符号化部52lから出力されるACK/NACKの信号と誤り訂正符号化部52oから出力される上りデータとの変調やリソースマッピングなどを行う。
このように、無線基地局11は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをまとめて符号化する。これにより、移動局12からは、フォーマットの統一した上りデータが送信され、無線基地局11は、適正に上りデータを受信することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態では、無線基地局は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをまとめて誤り検出符号化し、誤り訂正符号化を行っていた。第2の実施の形態では、無線基地局は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれを誤り検出符号化してから、まとめて誤り訂正符号化を行う。
図8は、第2の実施の形態に係る下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報の符号化を説明する図である。図には、下りスケジューリング情報61と上り無線リソース割り当て情報62が示してある。
無線基地局は、図に示すように下りスケジューリング情報61と上り無線リソース割り当て情報62とのそれぞれにおいて誤り検出符号化を行う。例えば、CRC符号化を行う。
また、無線基地局は、誤り検出符号化した下りスケジューリング情報61と上り無線リソース割り当て情報62とを、まとめて誤り訂正符号化を行う。例えば、ターボ符号化や畳み込み符号化を行う。
このように、下りスケジューリング情報61と上り無線リソース割り当て情報62とのそれぞれを誤り検出符号化し、それらをまとめて誤り訂正符号化することによって、移動局では、一方のみの情報の誤り検出が低減される。すなわち、移動局は、下りスケジューリング情報61と上り無線リソース割り当て情報62との誤り訂正復号を適正に行うことができない場合には、スケジューリング情報61と上り無線リソース割り当て情報62の両方の誤りを検出することになる。
これにより、移動局は、下りスケジューリング情報の検出に失敗し、上り無線リソース割り当て情報の検出に成功して、上りデータのみを無線基地局に送信することが低減され、無線基地局での上りデータのフォーマットの不一致を抑制できる。
図9は、無線基地局の機能ブロック図である。図9の各部は、図6で示した無線基地局11の各部と同じ機能を有している。ただし、図9の無線基地局は、図6の無線基地局に対し、符号化の手順が異なっている。以下では、図6と異なる部分についてのみ説明する。
図9の無線基地局では、図6の無線基地局11に対し、下りデータ用制御データ生成部72aから出力される下りスケジューリング情報と、上りデータ用制御データ生成部72cから出力される上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれを、誤り検出符号化部72b,72dによって誤り検出符号化を行い、多重部72eで多重する。そして、多重された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とを、誤り訂正符号化部72fによってまとめて誤り訂正符号化する。
図10は、移動局の機能ブロック図である。図10の各部は、図7で示した移動局12の各部と同じ機能を有している。ただし、図10の移動局は、図7の移動局に対し、復号の手順が異なっている。以下では、図7と異なる部分についてのみ説明する。
図10の移動局の受信する信号は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれが誤り検出符号化され、まとめて誤り訂正符号化されている。従って、図10の移動局では、図7の移動局12に対し、受信した下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とを誤り訂正復号部82cによって誤り訂正復号する。
また、図10の移動局は、誤り訂正された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とを、分離部82dによって下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれに分離する。そして、誤り検出復号部82e,82gによって、分離されたそれぞれの下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報との誤り検出復号を行う。
このように、無線基地局は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれを誤り検出符号化してから、まとめて誤り訂正符号化を行う。これによっても、移動局からは、統一したフォーマットの上りデータが送信され得るので、無線基地局は、適正に上りデータを受信することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第3の実施の形態では、第2の実施の形態に対し、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれを誤り検出符号化してからインターリーブを行い、その後まとめて誤り訂正符号化を行う。
図11は、第3の実施の形態に係る下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報の符号化を説明する図である。図には、下りスケジューリング情報91および上り無線リソース割り当て情報92が示してある。
無線基地局は、図に示すように下りスケジューリング情報91と上り無線リソース割り当て情報92とのそれぞれにおいて誤り検出符号化を行う。例えば、CRC符号化を行う。また、無線基地局は、誤り検出符号化した下りスケジューリング情報91と上り無線リソース割り当て情報92とをまとめてインターリーブする。そして、無線基地局11は、インターリーブした下りスケジューリング情報91と上り無線リソース割り当て情報92とをまとめて誤り訂正符号化する。例えば、ターボ符号化や畳み込み符号化を行う。
このように、スケジューリング情報91と上り無線リソース割り当て情報92とのそれぞれを誤り検出符号化してまとめてインターリーブを行い、これらをまとめて誤り訂正符号化することによっても、移動局は、一方のみの情報の誤り検出を低減できる。すなわち、移動局は、下りスケジューリング情報91と上り無線リソース割り当て情報92との誤り訂正復号を適正に行うことができない場合には、スケジューリング情報91と上り無線リソース割り当て情報92の両方の誤りを検出することになる。
これにより、移動局は、下りスケジューリング情報91の検出に失敗し、上り無線リソース割り当て情報92の検出に成功して、上りデータのみを無線基地局に送信することが低減され、基地局での上りデータのフォーマットの不一致を抑制できる。
図12は、無線基地局の機能ブロック図である。図12の各部は、図9で示した無線基地局の各部と同じ機能を有している。ただし、図12の無線基地局は、図9の無線基地局に対し、インターリーブを行うところが異なっている。以下では、図9と異なる部分についてのみ説明する。
図12の無線基地局では、図9の無線基地局に対し、誤り検出符号化された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とを多重部102eによって多重した後、インターリーブ102fによって、多重されたデータをインターリーブする。そして、インターリーブしたデータを、誤り訂正符号化部102gによって、誤り訂正符号化する。
図13は、移動局の機能ブロック図である。図13の各部は、図10で示した移動局の各部と同じ機能を有している。ただし、図13の移動局は、図10の移動局に対し、デインターリーブを行うところが異なる。以下では、図10と異なる部分についてのみ説明する。
図13の移動局の受信する信号は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれが誤り検出符号化され、インターリーブおよび誤り訂正符号化されている。従って、図13の移動局では、図10の移動局に対し、誤り訂正復号部112cによって誤り訂正復号された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とを、デインターリーブ112dでデインターリーブを行う。
また、図13の移動局は、分離部112eによって、デインターリーブされた下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをそれぞれ分離する。そして、分離された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれを、誤り検出復号部112f,112hによって誤り検出復号する。
このように、無線基地局は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれを誤り検出符号化し、インターリーブする。そして、インターリーブした下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とをまとめて誤り訂正符号化を行う。これによっても、移動局からは、フォーマットの統一した上り信号が送信され得るので、無線基地局は、適正に上りデータを受信することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第4の実施の形態では、移動局は、自局宛の下りデータの有無に関わらず、PUSCHにおいてACK/NACK用の領域を確保する。そして、自局宛の下りデータを受信した場合には、ACKまたはNACKをその領域に多重し、自局宛の下りデータを受信しなかった場合には(自局宛の下りスケジューリング情報を検出しなかった場合には)、その領域でNACKを送信する。
図14は、第4の実施の形態に係る無線基地局と移動局の動作を示した図である。図には、下りスケジューリング情報121,126および上り無線リソース割り当て情報122,127と、下りデータ123,128とが示してある。また、上りデータ124,129と、PUSCHに確保されるACK/NACKの領域125,130が示してある。なお、下りスケジューリング情報121,126と上り無線リソース割り当て情報122,127は、それぞれが誤り検出符号化および誤り訂正符号化されて移動局に送信される。
移動局は、下りスケジューリング情報121の検出に成功したとする。移動局は、下りスケジューリング情報121に基づき、下りデータ123を受信する。
また、移動局は、上り無線リソース割り当て情報122の検出に成功したとする。移動局は、上り無線リソース割り当て情報122に基づき、上りデータ124を無線基地局に送信する。このとき、移動局は、PUSCHにACK/NACKを格納するための領域125を確保し、この領域125にACK/NACKを格納して無線基地局に送信する。
例えば、移動局は、受信した下りデータ123の誤りを検出しなかった場合には、領域125にACKを格納して無線基地局に送信する。受信した下りデータ123の誤りを検出した場合には、移動局は、領域125にNACKを格納して無線基地局に送信する。無線基地局は、領域125からACK/NACKを受信し、これに応じて、下りデータの再送を判断する。
移動局は、下りスケジューリング情報126の検出に失敗したとする。この場合、移動局は、下りデータ128の受信処理を行わない。
また、移動局は、上り無線リソース割り当て情報127の検出には成功したとする。移動局は、上り無線リソース割り当て情報127に基づき、上りデータ129を無線基地局に送信する。
このとき、移動局は、PUSCHにACK/NACKを格納するための領域130を確保し、この領域にNACKを格納して無線基地局に送信する。移動局は、下りデータを受信していないからである。
このように、PUSCHにACK/NACKを格納する領域を確保する。移動局は、下りスケジューリング情報の検出に成功して下りデータを受信した場合には、下りデータの誤り検出結果であるACK/NACKを領域に格納して送信し、下りスケジューリング情報の検出に失敗して下りデータを受信しなかった場合には、NACKを領域に格納して送信する。
これにより、移動局は、常に上りデータとACK/NACKの領域とを備えた同一の伝送フォーマットで無線基地局にデータを送信するので、無線基地局は、適正に上りデータを受信することができる。
図15は、無線基地局の機能ブロック図である。図15の各部は、図6で示した無線基地局11の各部と同じ機能を有している。ただし、図15の無線基地局は、図6の無線基地局11に対し、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれを誤り検出符号化および誤り訂正符号化して移動局に送信するところが異なる。また、図15の無線基地局は、ACK/NACKを格納する領域を確保したPUSCHを受信するところが異なる。以下では、図6と異なる部分についてのみ説明する。
図15の無線基地局は、図6の無線基地局11に対し、下りデータ用制御データ生成部132aから出力される下りスケジューリング情報と、上りデータ用制御データ生成部132dから出力される上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれを、誤り検出符号化部132b,132eおよび誤り訂正符号化部132c,132fによって符号化する。
また、図15の無線基地局の受信信号処理部132lは、PUSCHのACK/NACKの領域を認識し、その領域からACK/NACKを抽出して、復号部132mに出力する。
図16は、移動局の機能ブロック図である。図16の各部は、図7で示した移動局12の各部と同じ機能を有している。ただし、図16の移動局は、図7の移動局12に対し、それぞれが符号化された下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とを受信するところが異なる。また、PUSCHにおいてACK/NACKを格納する領域を確保するところが異なる。以下では、図7と異なる部分についてのみ説明する。
図16の移動局の受信する信号は、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれが符号化されている。従って、図16の移動局は、図7の移動局に対し、誤り訂正復号部142c,142fによって、下りスケジューリング情報と上り無線リソース割り当て情報とのそれぞれを誤り訂正復号し、誤り検出復号部142d,142gによってそれぞれを誤り検出復号する。
ACK/NACK生成部142lは、下りデータの誤り検出結果に応じてACK/NACKを生成する。また、下りデータが受信されなかった場合、NACKを生成する。
送信信号処理部142qは、PUSCHにおいて、ACK/NACKを格納する領域を確保する。そして、確保した領域に符号化されたACK/NACKを格納し、上りデータとともに無線基地局に送信するようにする。
このように、移動局は、常にPUSCHにACK/NACKを格納する領域を設けてACK/NACKを送信する。これにより、無線基地局は、常に同じ伝送フォーマットのPUSCHを受信することになり、適正に上りデータを受信することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第5の実施の形態では、移動局は、上りデータを送信するときに、ACK/NACKの有無を示す情報を制御チャネルとして付与する。
図17は、第5の実施の形態に係る無線基地局と移動局の動作を示した図である。図には、下りスケジューリング情報151,157、上り無線リソース割り当て情報152,158、および下りデータ153,159が示してある。また、上りデータ154,160、PUSCHに確保されるACK/NACKの領域155、およびACK/NACKの有無を示す制御情報156,161が示してある。なお、下りスケジューリング情報151,157と上り無線リソース割り当て情報152,158は、それぞれ符号化されて移動局に送信される。
移動局は、下りスケジューリング情報151の検出に成功したとする。移動局は、下りスケジューリング情報151に基づき、下りデータ153を受信する。
また、移動局は、上り無線リソース割り当て情報152の検出に成功したとする。移動局は、上り無線リソース割り当て情報152に基づき、上りデータ154を無線基地局に送信する。
このとき、移動局は、PUSCHにACK/NACKを格納するための領域155を確保し、領域155を確保したことを示す制御情報156を付与する。制御情報は、例えば、ビット情報で示され、‘1’でACK/NACKの領域155を確保したことを示し、‘0’でACK/NACKの領域155を確保しなかったことを示す。
なお、移動局は、下りスケジューリング情報151の検出に成功し、下りデータ153を受信している。従って、移動局は、その誤り検出結果を示すACK/NACKを領域155で無線基地局に送信し、領域155を設けたことを示す制御情報156(ビット1)を無線基地局に送信する。
移動局は、下りスケジューリング情報157の検出に失敗したとする。この場合、移動局は、下りデータ159の受信処理を行わない。
また、移動局は、上り無線リソース割り当て情報158の検出には成功したとする。移動局は、上り無線リソース割り当て情報158に基づき、上りデータ160を無線基地局に送信する。
このとき、移動局は、下りデータ159を受信していないため、下りデータ159の誤り検出を行わない。従って、移動局は、PUSCHにACK/NACKを格納するための領域をPUSCHに確保せず、ACK/NACKの領域を確保していないことを示す制御情報161(ビット0)を無線基地局に送信する。
このように、移動局は、ACK/NACKを無線基地局に送信する場合、それを送信するための領域を確保したか否かを示す制御情報を付与して無線基地局に送信する。
これにより、無線基地局は、上りデータにACK/NACK情報が付与されているのか否か判断することができ、適正に上りデータを受信することができる。
図18は、無線基地局の機能ブロック図である。図18の各部は、図15で示した無線基地局の各部と同じ機能を有している。ただし、図18の無線基地局は、移動局から送信されるACK/NACKを格納する領域を確保した旨の制御情報を抽出し、抽出した制御情報に基づき、ACK/NACKの有無を判断するところが異なる。以下では、図15と異なる部分についてのみ説明する。
図18の無線基地局では、図15の無線基地局に対し、受信信号処理部172lは、PUSCHに含まれている制御情報を取得する。復号部172mは、受信信号処理部172lによって取得された制御情報を復号する。
ACK/NACK制御情報判定部172nは、復号された制御情報が‘1’か‘0’かを判定する。すなわち、ACK/NACKがPUSCHに含まれているか否か判定する。ACK/NACKが含まれている場合、その旨をACK/NACK判定部172pおよび上りデータ処理部172sに通知する。ACK/NACK判定部172pおよび上りデータ処理部172sは、PUSCHにACK/NACKの領域が確保されていることを認識すると、ACK/NACKの判定および上りデータの処理を行う。
図19は、移動局の機能ブロック図である。図19の各部は、図16で示した移動局の各部と同じ機能を有している。ただし、図19の移動局は、図16の移動局に対し、PUSCHにACK/NACKの領域を確保したか否かを示す制御情報を付与するところが異なる。以下では、図16と異なる部分についてのみ説明する。
ACK/NACK制御情報生成部182lは、ACK/NACKの領域を確保したか否かを示す制御情報を生成する。例えば、下りスケジューリング情報の検出に成功した場合、無線基地局にACK/NACKを送信するので、ACK/NACK制御情報生成部182lは、ACK/NACKの領域を確保することを示す制御情報(ビット1)を生成する。下りスケジューリング情報の検出に失敗した場合、無線基地局にACK/NACKを送信しないので、ACK/NACK制御情報生成部182lは、ACK/NACKの領域を確保してないことを示す制御情報(ビット0)を生成する。
送信信号処理部182sは、ACK/NACKが生成された場合、PUSCHにACK/NACKの領域を確保し、制御情報と上りデータとを多重して無線基地局に送信する。
このように、移動局は、PUSCHにACK/NACKの領域を設けたか否かを示す制御情報を付与して無線基地局へ送信する。これにより、無線基地局は、PUSCHにACK/NACKが含まれているか否か判断できるため、移動局から送信される伝送フォーマットがどのようなものであるか認識でき、適正に上りデータを受信することができる。
次に、本発明の第6の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第6の実施の形態では、無線基地局は、移動局から送信される信号に対し、ACK/NACKが多重されるフォーマットとACK/NACKが多重されないフォーマットで受信を試みるようにする。
図20は、第6の実施の形態に係る無線基地局と移動局の動作を示した図である。図には、下りスケジューリング情報191,198、上り無線リソース割り当て情報192,199、および下りデータ193,200が示してある。また、上りデータ194,201およびACK/NACKを格納する領域195が示してある。さらに、無線基地局が受信を試みることができるPUSCHのフォーマット196,197,202,203が示してある。
移動局は、下りスケジューリング情報191の検出に成功したとする。移動局は、下りスケジューリング情報191に基づき、下りデータ193を受信する。
また、移動局は、上り無線リソース割り当て情報192の検出に成功したとする。移動局は、上り無線リソース割り当て情報192に基づき、上りデータ194を無線基地局に送信する。
このとき、移動局は、下りスケジューリング情報191の受信に成功しているため、PUSCHにACK/NACKを格納するための領域195を確保し、ACK/NACKを無線基地局に送信する。
無線基地局は、移動局から受信したデータに対し、ACK/NACKの領域195を含むフォーマット196と、ACK/NACKの領域195を含まないフォーマット197とで受信を試みる。無線基地局は、受信に成功した方のフォーマットのPUSCHを受信する。図20の例では、移動局は、領域195を含むPUSCHを送信しているため、無線基地局は、フォーマット196でPUSCHの受信に成功し、フォーマット197ではPUSCHの受信に失敗することになる。なお、受信の成功および失敗の判断は、例えば、上りデータの誤り検出に基づいて行う。
移動局は、下りスケジューリング情報198の検出に失敗したとする。この場合、移動局は、下りデータ200の受信処理を行わない。
また、移動局は、上り無線リソース割り当て情報199の検出には成功したとする。移動局は、上り無線リソース割り当て情報199に基づき、上りデータ201を無線基地局に送信する。
このとき、移動局は、下りデータ200を受信していないため、PUSCHにACK/NACKを格納するための領域を確保しない。従って、移動局は、上りデータ201のみを無線基地局に送信する。
無線基地局は、移動局から受信したデータに対し、ACK/NACKの領域を含むフォーマット202と、ACK/NACKの領域を含まないフォーマット203との受信を試みる。無線基地局は、受信に成功した方のフォーマットのPUSCHを受信する。図20の例では、移動局は、ACK/NACKの領域を含まないPUSCHを送信しているため、無線基地局は、フォーマット203でのPUSCHの受信に成功し、フォーマット202でのPUSCHの受信に失敗することになる。
このように、無線基地局は、移動局から送信され得る、ACK/NACKの領域を含む伝送フォーマットとACK/NACKの領域を含まない伝送フォーマットとの両方でデータの受信を試みる。
これにより、無線基地局は、移動局から異なる伝送フォーマットのデータを送信されても、適正に上りデータを受信することができる。
図21は、無線基地局の機能ブロック図である。図21の各部は、図15で示した無線基地局の各部と同じ機能を有している。ただし、図21の無線基地局は、移動局から受信したデータのフォーマットを認識するための機能を有するところが異なる。以下では、図15と異なる部分についてのみ説明する。
図21の無線基地局では、図15の無線基地局に対し、受信フォーマット制御部212mは、受信信号処理部212l、復号部212n、ACK/NACK判定部212o、誤り訂正復号部212p、誤り検出復号部212q、および上りデータ処理部212rに対し、受信したデータをACK/NACKの領域が多重されるフォーマットと、ACK/NACKの領域が多重されないフォーマットとの両方で処理をするよう制御する。受信信号処理部212l、復号部212n、ACK/NACK判定部212o、誤り訂正復号部212p、および上りデータ処理部212rは、誤り検出復号部212qによって上りデータに誤りが検出されなかった方のフォーマットの処理を採用するようにする。
図22は、移動局の機能ブロック図である。図22の各部は、図16で示した移動局の各部と同じ機能を有している。ただし、図22の移動局は、図16の移動局に対し、常にACK/NACKの領域を確保しないところが異なる。以下では、図16と異なる部分についてのみ説明する。
図22の移動局のACK/NACK生成部222nは、下りデータの誤り検出を行った場合、ACK/NACKを生成する。従って、図22の移動局は、下りスケジューリング情報の検出に失敗した場合、ACK/NACKの領域を生成しないため、ACK/NACKの領域を含むPUSCHと、ACK/NACKの領域を含まないPUSCHとを無線基地局に送信することになる。
このように、移動局は、下りデータの誤り検出に応じてACK/NACKを無線基地局に送信するため、ACK/NACKの領域を含むPUSCHとACK/NACKを含まないPUSCHの2種類の伝送フォーマットを無線基地局に送信することになる。無線基地局は、移動局からのPUSCHをACK/NACKの領域を含む伝送フォーマットとACK/NACKを含まない伝送フォーマットの2種類で受信処理をするようにする。これにより、無線基地局は、移動局から送信される伝送フォーマットが統一されていなくても適正に上りデータを受信することができる。
次に、本発明の第7の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第7の実施の形態では、移動局は、下りデータに対するACK/NACKと上りデータとを無線基地局に送信する場合、下りデータに対するACK/NACKと上りデータとをPUSCHの中に時間多重しない。移動局は、下りデータに対するACK/NACKを、予め割り当てられたPUCCHあるいは下りデータまたは下り制御データが送信される無線リソースと関連付けられたPUCCHで送信し、上りデータを上り無線リソース割り当て情報によって割り当てられたPUSCHで送信する。
図23は、第7の実施の形態に係る無線基地局と移動局の動作を示した図である。図には、下りスケジューリング情報231,238、上り無線リソース割り当て情報232,239、および下りデータ233,240が示してある。また、上りデータを送信するPUSCH234,236,241,243およびACK/NACKを送信するPUCCH235,237,242,244が示してある。
移動局は、下りスケジューリング情報231の検出に成功したとする。移動局は、下りスケジューリング情報231に基づき、下りデータ233を受信する。また、移動局は、上り無線リソース割り当て情報232の検出に成功したとする。移動局は、上り無線リソース割り当て情報232に基づき、上りデータを送信する。
移動局は、下りデータ233を受信しているので、下りデータ233の誤り検出を行い、その検出結果であるACK/NACKを無線基地局に送信する。移動局は、ACK/NACKをPUCCH235で送信し、上りデータをPUSCH234で無線基地局に送信する。すなわち、移動局は、下りデータ233に対するACK/NACKと上りデータとを周波数領域で多重し、無線基地局に送信する。
無線基地局は、下りデータ233に対するACK/NACKの受信を、予め割り当てられたかあるいは下りデータまたは下りデータと関連付けられたPUCCHで試みる。なお、移動局は、下りスケジューリング情報231の検出に成功しているので、無線基地局は、PUCCH237でACK/NACKを受信することになる。また、上りデータをPUSCH236で受信することになる。
移動局は、下りスケジューリング情報238の検出に失敗したとする。この場合、移動局は、下りデータ240の受信処理を行わない。
また、移動局は、上り無線リソース割り当て情報239の検出には成功したとする。移動局は、上り無線リソース割り当て情報239に基づき、上りデータをPUSCH241で送信する。
一方、移動局は、下りデータ240の受信処理を行っていないので、ACK/NACKを無線基地局に送信しない。この場合、移動局は、PUCCH242では何も送信しない。
無線基地局は、PUCCH244でACK/NACKの受信を試みる。しかし、移動局は、PUCCH242で何も送信しないので、無線基地局は、DTXを検出する。無線基地局は、PUSCH243で上りデータを受信する。
このように、下りデータに対するACK/NACKと、上りデータを送信する無線リソースとがPUCCHとPUSCHとにそれぞれ分かれており独立しているので、移動局が送信するPUSCHの送信フォーマットと無線基地局が想定しているPUSCHの送信フォーマットの不一致が起こらない。また、下りデータに対するACK/NACKの送受信も、上りデータの送信の有無に関わらずPUCCHで送信されるので、上りデータと独立して行うことができる。
図24は、無線基地局の機能ブロック図である。図24の各部は、図15で示した無線基地局の各部と同じ機能を有している。ただし、図24の無線基地局は、PUCCH受信処理部253でACK/NACK/DTXの復号および判定を行うところが異なる。また、PUSCH受信処理部254で上りデータの受信処理を行うところが異なる。以下では、図15と異なる部分についてのみ説明する。
PUCCH受信処理部253の復号部252mは、移動局からPUCCHで送信されたデータを復号する。ACK/NACK/DTX判定部252nは、復号されたデータに基づき、ACK/NACKの判定を行う。ACK/NACK/DTX判定部252nは、復号されたデータがなければ、DTXを検出する。
PUSCH受信処理部254の誤り訂正復号部252oは、移動局からPUSCHで送信された上りデータを誤り訂正復号する。誤り検出復号部252pは、移動局からPUSCHで送信された上りデータを誤り検出復号する。上りデータ処理部252qは、PUSCHで送信された上りデータの処理を行う。
図25は、移動局の機能ブロック図である。図25の各部は、図16で示した移動局の各部と同じ機能を有している。ただし、図25の移動局は、PUCCH送信処理部263でACK/NACK生成を行い、符号化するところが異なる。また、PUSCH送信処理部264で上りデータの送信処理を行うところが異なる。以下では、図16と異なる部分についてのみ説明する。
PUCCH送信処理部263のACK/NACK生成部262lは、下りデータに基づき、ACK/NACKを生成する。復号化部262mは、生成されたACK/NACKを符号化し、PUCCHで送信されるように処理する。
PUSCH送信処理部264の上りデータ生成部262nは、上りデータを生成する。誤り検出符号化部262oは、上りデータの誤り検出符号化を行う。誤り訂正符号化部262pは、上りデータの誤り訂正符号化を行い、PUSCHで送信されるように処理する。
このように、移動局は、PUCCHでACK/NACKを送信し、PUSCHで上りデータを送信する。これにより、無線基地局では、PUSCHの送信フォーマットとPUSCHの送信フォーマットの不一致が起こらないため、上りデータを適正に受信することができる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。