JP2013145075A - 灯火形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管状火炎の安定高負荷燃焼等の特徴を残しながら、輝炎を形成し、火炎輻射をも利用できる灯火形成装置を提供する。
【解決手段】円筒状のバーナ本体1内面に接線方向に向けて燃焼用空気を噴出させる噴出部4を備え、軸方向における一端の壁面1aに、軸方向燃料噴射部6を備え、他端1bに透明管部材2を連通接続するとともに、軸方向燃料噴射部6は、燃焼用空気が燃焼空間Aにおいて旋回しつつ燃料と混合し管状火炎を形成して燃焼するとともに、輝炎形成領域Bに輝炎を形成可能な輝炎形成燃焼姿勢と、燃焼用空気が燃焼空間Aにおいて予混合され、燃焼空間A内において青炎を形成して燃焼する青炎形成燃焼姿勢との間で姿勢変更自在に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、円筒状の燃焼空間において混合気が管状火炎を形成して燃焼するバーナに関し、特に、天然ガス等の気体燃料を輝炎燃焼させ、装飾的な火炎を形成する灯火形成装置に関する。
従来、円筒状の燃焼空間を形成するバーナ本体内面に、接線方向に向けて空気と燃料ガスとの混合気を噴出させてまたは空気と燃料ガスとを各別に噴出させて、管状火炎を形成して燃焼する管状火炎バーナが知られており(たとえば、特許文献1、2参照。)、この管状火炎バーナの特徴を利用した応用開発が進められている。
また、このような管状火炎バーナを用いた輝炎バーナが開発されている(特許文献3)。
特開平11−281015号公報 特開平11−281018号公報 特開2009−222291号公報
上記管状火炎バーナでは、燃焼空間内に管状火炎を形成して安定した高負荷燃焼等を実現することができる。このような火炎バーナに形成される輝炎は、大気中の拡散火炎に比べて温度が高く、比較的高空気比(たとえば、1.3)でも輝炎状態を保つため、煤が残りにくくかつ輻射が強い。
しかし、上記特許文献1、2に記載された管状火炎バーナで混合気を燃焼させると、一般に不輝炎が形成されるため、装飾的な輝炎は形成されず、燃焼量と空気比が適当な範囲内にある場合、当該混合気は管状火炎バーナの燃焼空間内でほぼ燃焼を完了し当該燃焼空間の外には火炎が存在しないため、当該管状火炎バーナの火炎輻射を利用することも困難となる。
また、このようにして高空気比で火炎を形成すると、バーナ本体内の円筒状の燃焼空間で高負荷な燃焼が継続するとともに、燃料ガス、燃焼用空気、燃焼排ガスの複雑な気流により、騒音が発生し、装飾的な輝炎を提供したい環境が静音を必要とする灯火形成装置としては不都合がある場合も発生する。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、管状火炎の安定高負荷燃焼等の特徴を残しながら、輝炎を形成し、火炎輻射をも利用できる灯火形成装置を提供する点にある。
〔構成1〕
上記目的を達成するための本発明の灯火形成装置の特徴構成は、
円筒状の燃焼空間を形成するバーナ本体内面に接線方向に向けて燃料ガスと燃焼用空気とを混合して、あるいは別個に噴出させる噴出部を備えるとともに、前記バーナ本体における前記燃焼空間の軸方向における一端の壁面に、軸方向に燃料ガスを噴射させる軸方向燃料噴射部を備え、前記バーナ本体における前記燃焼空間の軸方向における他端に透明管部材を連通接続するとともに、前記透明管部材内側に輝炎形成領域を形成し、
前記軸方向燃料噴射部は、前記噴出部から噴出した燃焼用空気が前記燃焼空間において旋回しつつ燃料ガスと混合し管状火炎を形成して燃焼する状態で、軸方向燃料噴射部から噴射した燃料ガスが前記輝炎形成領域に輝炎を形成可能な輝炎形成燃焼姿勢と、燃料ガスが前記噴出部から噴出した燃焼用空気と前記燃焼空間において予混合され、前記燃焼空間内において青炎を形成して燃焼する青炎形成燃焼姿勢との間で姿勢変更自在に設けられている点にある。
〔作用効果1〕
本特徴構成によれば、噴出部から噴出された燃料ガス(以下単に燃料と記載する場合がある)と燃焼用空気とが混合気となり、この混合気が燃焼空間内で燃焼して形成される管状火炎(の可視光発光部分)は、燃焼空間を形成するバーナ本体の内面(内壁面近傍)に沿って且つ内面からわずかに浮きあがった状態で、管状(中空の円筒状)に形成される。その管状火炎の中空部分は、ほぼ燃焼反応を終えた(正確にはCOがCO2に、OHがH2Oに変化する反応を一部残した)高温の燃焼ガスであり、その燃焼ガスが燃焼空間の一端から他端に向かって、旋回しながら全体として軸方向に流動する。
そして、燃焼空間の軸方向における一端の壁面部に配置された軸方向燃料噴射部から管状火炎の中心に向けて燃料ガスが噴射されると、燃焼に先立って、あるいは並行してこの燃料ガスは熱分解されて高エネルギーの煤が形成される。この煤が加熱されることにより黒体輻射に準じた固体輻射が発せられ、燃焼空間の軸方向における他端から輝炎が良好に形成される。さらに、燃料ガスおよび煤が、管状火炎によって高温(管状火炎の中心部の燃焼ガス温度は、対流によって燃焼空間の周部壁面(バーナ本体の内面)に熱を奪われることがないため、ガス輻射を無視すれば、断熱火炎温度と等しくなる。)に加熱されることにより、通常の拡散火炎から発せられる輝炎よりも強い輻射が得られる。
また、軸方向燃料噴射部は燃焼空間の軸方向における一端の壁面部に配置されているので、当該軸方向燃料噴射部から噴射される燃料ガスは管状火炎の中空部分の低酸素な燃焼ガスと混合されて緩慢に分解・燃焼しながら螺旋状に通流し、当該燃焼空間を出たところでその大部分を輝炎燃焼させることができる。すなわち、管状火炎またはその燃焼で形成される酸素含有高温燃焼ガスによって輝炎を包み込んで燃焼させることができるので、当該輝炎部分およびその下流で煤の大部分が燃焼し、輝炎燃焼後の煤の量を通常の拡散燃焼による輝炎に比べて格段に少なくすることができる。
特に、この燃焼が、燃料ガスと燃焼用空気とを燃焼空間内で混合するいわゆる拡散燃焼の構成をとる場合、一般に、逆火がなく、混合器が必要なく、しかも燃焼量の絞り比(TDR:ターンダウン比)を大きくとることができる。また、燃焼空間内において混合気の不均一性が生じる可能性があるが、当該不均一性に起因して輝炎による輻射を大きくすることができる。さらに、暖炉等の火炎を鑑賞する用途には、不均一な輝炎(火炎)の方が動きが出て、演出効果が増大する効果も得られる。
よって、管状火炎の安定高負荷燃焼等の特徴を残しながら、さらに、輝炎を形成し、火炎輻射をも確実に利用することができる。
ここで、前記バーナ本体における前記燃焼空間の軸方向における他端に透明管部材を連通接続するとともに、前記透明管部材内側に輝炎形成領域を形成してあるから、燃焼空間を出たところで形成される輝炎は、前記透明管部材内側の輝炎形成領域にて形成されるから、この輝炎を安定に保持して、装飾用かつ火炎輻射用として利用することが可能となる。
このとき、前記透明管部材内側の輝炎形成領域では、高エネルギーの煤が燃焼してガス化するが、このような反応は常に100%完全に進行するわけではなく、一部が未反応のまま透明管部材の内側に付着する場合がある。特に、燃焼空間内における燃焼開始時や、酸素不足による不完全燃焼時には、煤の発生が避けられないと考えられている。このような煤の付着を抑制するためには、前記燃焼空間内における燃料の燃焼状態をより完全燃焼が行われやすい状態に調整することが好ましい。そのために、輝炎を形成させつつ燃焼を行う定常燃焼状態としての輝炎形成燃焼を行うまえに、まず供給される燃料を完全燃焼させる燃焼状態を形成することが考えられる。
そこで、前記軸方向燃料噴射部を、輝炎形成燃焼姿勢と、青炎形成燃焼姿勢との間で姿勢変更自在に設けておけば、燃焼開始時には、まず、燃料ガスが燃焼用空気と予混合されやすい青炎形成燃焼姿勢とすることで、前記噴出部から噴出した燃焼用空気が前記燃焼空間において予混合され、前記燃焼空間内において青炎を形成して燃焼する青炎形成燃焼姿勢で燃焼を行うことで、煤の発生を抑制しながら燃焼を開始することができるとともに、この際の燃焼熱で、透明管部材を予熱しておくことができる。そして燃焼状態がより安定したところで、輝炎形成燃焼姿勢とすることで、前記噴出部から噴出した燃焼用空気が前記燃焼空間において旋回しつつ燃料と混合し管状火炎を形成して燃焼するとともに、前記輝炎形成領域に輝炎を形成可能な輝炎形成燃焼姿勢で燃焼を行うことによって、煤の発生しにくい運転条件を維持することができ、透明管部材に対する煤の付着を効率よく抑制することができる。
また、青炎形成燃焼姿勢で燃焼状態を安定させ、輝炎形成燃焼姿勢で輝炎を形成する燃焼を行う運転動作を行えるから、青炎形成燃焼姿勢で燃焼を安定させている期間に発生する熱で、前記透明管部材が予熱されるから、前記燃焼空間で発生した煤を含む混合気が、輝炎形成領域で急冷されて燃焼が不安定化することも避けられ、この燃焼の不安定化に伴って煤が透明管部材に付着するのを抑制することができる。
また姿勢の変更により、輝炎形成燃焼姿勢としても、たとえば軸方向燃料噴射部の噴射位置や、噴射方向を、前記バーナ本体や透明筒部材の形状、寸法に応じて適宜選択することにより、安定燃焼が行われて、輝炎が形成されやすい姿勢として、同時に騒音の発生しにくい姿勢を選択でき、騒音対策をとることも容易になる。
〔構成2〕
また、前記バーナ本体と前記透明管部材との接続部に、前記バーナ本体内径よりも小径の絞部を設けてあることが好ましい。
〔作用効果2〕
すなわち、絞部を設けることにより、前記バーナ本体の内部に形成される管状火炎は燃焼空間内部に保持されやすく、軸方向燃料噴射部から供給される燃料が、前記管状火炎の影響を受けて、不安定になることもない。さらに、絞部の上流側に形成される負圧により、透明管部材内に形成される輝炎を絞部側に引き寄せて安定化できる。結果、管状火炎と輝炎とがともに安定燃焼を図ることができる。
また、安定燃焼が行われれば、空気比が大きくても混合気の流れ整流することにより騒音が発生しにいように調整することができる。
〔構成3〕
また、前記軸方向燃料噴射部における燃料噴射端部の前記燃焼空間内への進入深さを調整する出退機構を設けることができる。
〔作用効果3〕
上記出退機構を設けてあれば、前記軸方向燃料噴射部における燃料噴射端部の前記燃焼空間内への進入深さを調整することができる。
ここで、燃料噴射端部の前記燃焼空間内への進入深さを少なくすると、前記軸方向燃料噴射部から供給される燃料は、前記燃焼空間において余裕のある広い予混合領域で燃焼用空気と混合できる状態を実現できるため、燃焼初期に青炎を形成して燃焼するようにして、予熱が完了するまで充分な混合状態で燃焼を完結させることができる。
逆に燃料噴射端部の前記燃焼空間内への進入深さを大きくすると、燃料噴射端部から供給される燃料ガスは、高エネルギーの煤を含有している状態で輝炎形成領域に進入するから、前記輝炎形成領域において輝炎が形成される燃焼が実現できる。
すなわち、少なくともこの2位置を切り替えられれば所望の燃焼状態を切換えて実現できるとともに、その2位置間で姿勢変更が可能であれば、より安定燃焼ができ、煤が透明管部材に付着しにくく、騒音の発生しにくい燃焼状態を選択することが容易になる。
〔構成4〕
前記バーナ本体内面に接線方向に向けて噴出する燃焼用空気に燃料ガスを供給する燃料供給部を備えるとともに、前記燃料供給部からの燃料供給量を調節する燃料供給量調整部を設けてあることが好ましい。
〔作用効果4〕
また、燃焼開始時期においては、上記バーナ本体の燃焼領域において、管状火炎の安定燃焼を図る必要性が高く、燃焼領域における管状火炎を形成するためには、前記バーナ本体内面に接線方向に向けて噴出する燃焼用空気に燃料を供給する燃料供給部を備えるとともに、前記燃料供給部からの燃料を燃焼させる方が、前記軸方向燃料噴射部からの燃料を燃焼させるのに比べて、燃焼用空気と燃料との混合を図ることができて効率がよい。逆に、燃焼領域の管状火炎が安定すると、輝炎形成領域に進入する高エネルギーの煤を含む燃料を多くすることが望ましく、この場合、前記軸方向燃料噴射部からの燃料を前記輝炎燃焼領域に向かって噴射する方が効率がよい。
そこで、前記バーナ本体内面に接線方向に向けて噴出する燃焼用空気に燃料を供給する燃料供給部を備えるとともに、前記燃料供給部からの燃料供給量を調節する燃料供給量調整部を設けておけば、前記管状火炎の燃焼状態を安定化したい場合に前記燃料供給部から供給される燃料を燃焼させて燃焼の安定化を図ることができる。
〔構成5〕
また、燃焼開始時と燃焼が安定する定常燃焼時との間で燃焼状態を制御する燃焼状態制御手段を備えるとともに、前記燃焼状態制御手段は、定常燃焼時に前記燃料供給部からの燃料供給量を燃焼開始時の燃料供給量より抑制することもできる。
〔作用効果5〕
構成4の項で述べたように、燃焼開始時には管状火炎の燃焼の安定化を図るためには、前記燃料供給部から燃料供給を行うことが好ましい。しかし逆に、輝炎燃焼を行っている定常運転時には、むしろ、燃料供給部からの燃料供給よりも前記軸方向燃料噴射部からの燃料を必要とする。そこで、前記燃焼状態制御手段は、定常燃焼時に前記燃料供給部からの燃料供給量を燃焼開始時の燃料供給量より抑制することにより、適切な燃料供給バランスを実現することができる。
〔構成6〕
さらに、前記軸方向燃料噴射部からの燃料供給量を調節する軸方向燃料噴射量調節部を設けてあってもよい。
〔作用効果6〕
構成4の項で述べたように、燃焼開始時と、定常燃焼時とでは供給される燃料の燃焼到達位置は相違する。そこで、前記軸方向燃料噴射部からの燃料供給量を調節する軸方向燃料噴射量調節部を設けて、燃焼初期と定常燃焼との間で軸方向に供給されるべき燃料の量も変更可能としてあれば、より適切に燃料供給バランスの調整が行える。
〔構成7〕
また、燃焼開始時と燃焼が安定する定常燃焼時との間で燃焼状態を制御する燃焼状態制御手段を備えるとともに、前記燃焼状態制御手段は、燃焼開始時に、前記軸方向燃料噴射量調節部からの燃料供給量を定常燃焼時の燃料供給量より抑制することができる。
〔作用効果7〕
構成4の項で述べたように、燃焼開始時には管状火炎の燃焼の安定化を図るためには、前記燃料供給部から燃料供給を行うことが好ましく、この場合、前記軸方向燃料噴射量調節部からの燃料供給量を定常燃焼時の燃料供給量より抑制することによって適切な燃料供給バランスを実現することができる。
実施形態における灯火形成装置の概念図、(a)は縦断側面図(b)は横断平面図 実施形態における灯火形成装置の概念図(斜視図) 灯火形成装置の燃焼状態の説明図 別実施形態における輝炎バーナの軸方向に垂直な断面の概念図 別実施形態における輝炎バーナの軸方向に垂直な断面の概念図
本発明にかかる灯火形成装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
〔バーナ本体〕
図1、2に示すように、本願にかかる灯火形成装置は、軸方向における一端に壁面1aを有するとともに、他端に開口1bを有し、内部に円筒状の燃焼空間Aを形成するバーナ本体1を備える。また、前記バーナ本体1における前記燃焼空間Aの軸方向における他端に透明管部材2を連通接続するとともに、前記透明管部材2内側に輝炎形成領域Bを形成する。前記バーナ本体1の開口1bと前記透明管部材2とは、前記バーナ本体1内径よりも小径の絞部21を介して接続されている。
前記バーナ本体1は、その燃焼空間Aに供給する空気を受け入れる空気受入空間3aおよびその燃焼空間Aに供給する燃料ガス(燃料)を受け入れる燃料受入空間3bを備える。前記燃焼空間Aはバーナ本体1の中央部に配置され、空気受入空間3aおよび燃料受入空間3bは燃焼空間Aを挟み込む状態で、バーナ本体1の内面(内壁面部分)と外面(外壁面部分)との間に一対設けられている。
〔噴出部〕
前記バーナ本体1には、前記空気受入空間3aから燃焼空間Aを形成するバーナ本体1内面の接線方向に向けて燃焼用空気を噴出させる噴出部としての空気用スリット4を設け、前記空気用スリット4から前記バーナ本体1内面に接線方向に向けて噴出する燃焼用空気に、燃料受入空間3bから燃料を供給する燃料供給部としての燃料用スリット5を設けてある。当該空気用スリット4は空気をバーナ本体1の内面の接線方向へ向けて相互に衝突せずに噴出できるように中心をずらせて対向して構成されている。このとき、空気受入空間3aと、燃料受入空間3bとが周方向に交互になるように配置されている。
前記空気用スリット4は、軸方向に連なる状態でバーナ本体1のほぼ全長に亘って当該バーナ本体1の内面に形成されている。燃料用スリット5は、空気用スリット4の流路途中部分に接続され、燃料受入空間3bから燃焼空間Aに燃料ガスを供給する。この空気用スリット4の流路途中に燃料受入空間3bから燃料用スリット5を介して燃料ガスを供給することにより、その流路途中において混合気を形成して燃焼空間Aを形成するバーナ本体1の内面の接線方向に向けて混合気を噴出させ、燃焼空間A内において同一回転方向に旋回させる。また、空気用スリット4から噴出または噴射される空気流量を調整する空気流量調整部61、燃料用スリット5から噴出または噴射される燃料ガス流量を調整する燃料供給量調整部62が流量調整弁として設けられている。
また、前記空気用スリット4(噴出部)は、燃焼空間Aの軸方向に垂直な断面視で回転対称となるように配置されているので、燃焼空間A内に混合気をできるだけ均一に噴出させて当該燃焼空間A内における不完全燃焼の防止、輝炎バーナの不均一な昇温に伴う変形を防止することができる。なお、これら複数の噴出部は、燃焼空間内で同一回転方向の管状火炎を形成することができるように、燃焼空間Aを形成するバーナ本体1内面の接線方向に同一回転方向に混合気等を噴出させる。
〔軸方向燃料噴射部〕
前記バーナ本体1において、燃焼空間Aの軸方向における一端の壁面1aから燃料ガスを軸方向に噴射させる軸方向燃料噴射部6を設けてある。前記軸方向燃料噴射部6は、前記燃焼空間A内に出退駆動自在に設けられるノズル6aを備え、前記ノズル6aの先端部(燃料噴射端部)が、前記壁面1a近傍まで引退し、燃焼空間Aの一端より燃料を徐々に供給する青炎形成燃焼姿勢と、前記ノズル6aの先端部(燃料噴射端部)が、前記壁面1a近傍から前記燃焼空間A内方側に突出して、燃料を輝炎形成領域Bで輝炎燃焼させる輝炎形成姿勢との間で、燃焼空間A内への進入深さを調整して姿勢変更自在に出退駆動する出退機構70を設けてある。
前記出退機構70は、たとえば、前記軸方向燃料噴射部6を燃料噴射管71aを保持して円筒の軸方向にスライド可能とするスライド機構71bを設け、燃料噴射管71aをスライド移動させる駆動装置72を設けることによって実現することができる。
また、軸方向燃料噴射部6から噴出または噴射される燃料ガス流量を調整する軸方向燃料噴射量調節部63が流量調整弁として設けられている。さらに、この空気流量調整部61からの空気流量、燃料供給量調整部62、軸方向燃料噴射量調節部63からの燃料流量および前記出退機構70による前記ノズル6aの先端部(燃料噴射端部)の燃焼空間A内への進入深さを制御する燃焼状態制御手段8を備えている。この燃焼状態制御手段8は、CPUなどから構成されるマイコンにより構成することができ、前記各空気流量調整部61、燃料供給量調整部62、軸方向燃料噴射量調節部63に対する空気、燃料ガスの流量調整や、前記出退機構70の姿勢制御を、所定のプログラム等に基づいて実行する。
〔燃焼状態の制御〕
図3(a)に示すように、燃焼用空気と燃料ガスが供給されると、前記噴出部(空気用スリット4)から噴出した燃焼用空気と燃料供給部(燃料用スリット5)からの燃料ガスとが混合した円筒状の混合気流れと、軸方向燃料噴射部6からの燃料ガスの流れが、燃焼空間Aに形成される。
可燃限界内の適当な空気比の混合気は、点火すると燃焼し、燃焼空間A内において中空円筒状のいわゆる管状火炎を形成する。管状火炎の中空部分は、ほぼ燃焼反応を終えた(正確にはCOがCO2に、OHがH2Oに変化する反応を一部残した)高温の燃焼ガスであり、その燃焼ガスが、燃焼空間Aの壁面1a側端から他端に形成された開口1bに向かって、旋回しながら全体として軸方向に流動する。なお、この状態では、この燃焼空間A内の管状火炎による燃焼により混合気は当該燃焼空間A内でほぼ燃焼が完了し、燃焼空間Aの他端に設けられた開口1bからは燃焼ガスが排出されるのみで、当該開口からは輝炎はほぼ形成されていない状態である。これにより、当該空気用スリット4および燃料用スリット5から混合気を均一な流量分布で供給して形成される管状火炎は、COやNOxの発生が抑えられている。また、バーナ本体1の内面の近傍や空気受入空間3a、燃料受入空間3bには燃焼前の温度が低い混合気が存在することとなるため、バーナ本体1の内部に形成された燃焼空間Aの周部壁面の温度上昇を最小限に抑えることができる。
燃焼開始初期(燃焼開始時)は、前記軸方向燃料噴射部6からの燃料ガス量を抑制して、おもに前記噴出部(空気用スリット4)から噴出した燃焼用空気と燃料供給部(燃料用スリット5)からの燃料ガスとにより前記燃焼空間内で青炎を形成する青炎燃焼を行う。すなわち、前記軸方向燃料噴射部6からの燃料ガスは、前記壁面近傍より徐々に供給されるが、前記輝炎形成領域Bに進入した高温の燃焼ガスが輝炎を形成しない状態で燃焼を行う。
燃焼空間A内において管状火炎が形成され混合気の燃焼が行われている状態で、燃料供給部(燃料用スリット5)に供給される燃料ガスを、燃料供給量調整部62によりその流量を調整しながら軸方向燃料噴射部6から燃焼空間A内の軸方向で管状火炎の中心付近(中空部分)に噴射させると、図3(b)に示すように、燃料ガスは燃焼に先立って、あるいは並行して熱分解され煤が形成される。この煤が加熱されることにより黒体輻射に準じた固体輻射が発せられ、管状火炎による燃焼ガスの流動に伴い燃料ガスおよび煤が燃焼空間Aの開口1b側端から排出され、輝炎が形成される。さらに、燃料ガスおよび煤が、管状火炎によって高温に加熱されることにより、通常の拡散火炎から発せられる輝炎よりも強い輻射が得られる。なお、軸方向燃料噴射部6は燃焼空間Aの一端の壁面1a中心部に配置されているので、当該軸方向燃料噴射部6から噴射される燃料ガスは管状火炎の中空部分の低酸素な燃焼ガスと混合されて部分的に燃焼し、当該部分燃焼ガスおよび煤は燃焼空間Aの中空部分を螺旋状に通流し、当該燃焼空間Aから出たところでその大部分を輝炎燃焼させることができる。すなわち、管状火炎またはその燃焼で形成される燃焼空間A内の周部壁面近傍を螺旋状に通流する酸素含有高温燃焼ガスによって輝炎を包み込んで燃焼させることができるので、当該輝炎部分およびその下流で煤の大部分が燃焼し、輝炎燃焼後の煤の量を通常の拡散燃焼による輝炎に比べて格段に少なくすることができる。
したがって、燃焼開始後、燃焼空間Aにおける燃焼状態が安定し始めると、前記軸方向燃料噴射部6からの燃料供給料を増加するとともに、前記燃料供給部(燃料用スリット5)から供給される燃料ガスを抑制する制御を行う。すると、前記輝炎形成領域Bに輝炎が形成されやすくなる。また、輝炎形成領域Bの周壁を形成する透明管部材2は、燃焼開始初期の青炎燃焼状態時に輝炎形成領域Bに流入する高温の排気により予熱されているから、前記輝炎を形成する煤を容易には冷却することなく、前記透明管部材2に煤として付着するのが抑制される。
前記燃料の供給量の変更は、燃焼状態制御手段8により空気流量調整部61および燃料供給量調整部62および軸方向燃料噴射量調節部63の開度を調整して行われる。空気受入空間3aに供給される空気流量と、燃料受入空間3bに供給される燃料ガスの流量と、軸方向燃料噴射部6に供給される燃料ガスの流量との比率が所定の比率になるようにすることで、管状火炎の形成および輝炎の輝度や大きさ並びに輝炎部分において燃焼した後の燃焼ガス中に含まれる煤の量を適切なバランスにすることができる。なお、この所定の比率としては、予め記憶手段(図示せず)に記憶された過去の運転時における、上記両燃料ガスの流量の比率と、管状火炎の形成状態、輝炎の輝度や大きさ、輝炎燃焼後の燃焼ガス中の煤の量との関係を用いることで、所望の運転状況に応じた比率を適宜選択して用いることができる。
なお、噴出部から燃焼空間Aに噴出される混合気中の燃料ガスの流量Q1に対する軸方向燃料噴射部6から燃焼空間Aに噴射される燃料ガスの流量Q2の比率は、どのような比率であっても、両者を合計した燃料ガス流量が総括で可燃空気比範囲内にある限りほぼ燃焼は可能であるが、輝炎燃焼する灯火形成装置としての好ましい比率の範囲は、Q2/Q1=0.5〜2程度である。つまり、燃焼状態制御手段8により噴出部(空気用スリット4)から噴出される燃料ガス量と、軸方向燃料噴射部6から噴射される燃料ガス量とが所定の関係となるように制御されるので、燃焼空間Aの開口1b側端で形成される輝炎(火炎)の輝度と当該輝炎部分で燃焼した後の燃焼ガス中の煤の量を制御することができる。これにより、火炎輻射の利用と煤の抑制のバランスをとりながら、管状火炎を形成して燃料ガスを燃焼させることが可能になり、下流における煤の再燃焼や煙突の掃除を省略または簡略化できることになる。
よって、本願にかかる灯火形成装置は、管状火炎の安定高負荷燃焼等の特徴を残しながら、さらに、輝炎を形成し、火炎輻射をも確実に利用することができる。
また、軸方向燃料噴射部6からの燃料ガスの供給位置を調整することによって、前記輝炎の輝度、大きさを調整することができるとともに、前記バーナ本体より発生する騒音量が調整でき、装飾用火炎としての輝炎の用途によって、騒音量を抑制することができる燃焼条件を選択することができるようになる。なお、この燃焼条件は、バーナ本体1の大きさ、透明管部材2の大きさ等によって異なり、騒音に関して、管状火炎の燃焼の際に発生する気流の共鳴音をキャンセルする位置で軸方向燃料噴射部6からの燃料ガスの供給が行えれば理想的である。また、輝炎の輝度に関して、前記軸方向燃料噴射部6の燃焼空間Aに対する進入深さが浅いほど、前記燃焼空間A内で燃料が完全燃焼されやすく、深いほど軸方向燃料噴射部6から供給される燃料が不完全燃焼状態のまま輝炎形成領域Bに進入しやすくなるとともに、管状火炎からの熱を受けにくくなる。そのため、軸方向燃料噴射部6を適度に燃焼空間Aに進入させて、不完全燃焼度合いと管状火炎から受ける熱量のバランスを最適化することにより、より輝度の高い輝炎を形成させられるようになる。このような位置は、各灯火形成装置毎に経験的に求めることができ、輝度および騒音に関して最適化しうる位置を輝炎形成燃焼姿勢として定めることができる。
また、加えて、両燃料ガスの流量を適切に制御することにより、燃焼空間Aの一端において形成される火炎を不輝炎から輝炎まで、また、燃焼空間A内において形成される管状火炎を旋回火炎から(旋回を伴う)噴流火炎にまで変化させることが可能となる。これにより、燃焼熱を対流から火炎輻射までの形態で任意に利用することが可能になり、輝炎バーナとして機能する灯火形成装置を提供することができる。
〔別実施形態〕
(1)なお、燃焼空間内に混合気、燃焼用空気、燃料ガスを各別に噴出させる各噴出部を、燃焼空間の軸方向に長辺をもつスリットで構成することにより、円筒状の燃焼空間を形成するバーナ本体内面の接線方向への混合気または燃焼用空気および燃料ガスの噴出を均一に行うことができる。これにより、当該スリットから混合気、燃焼用空気、燃料ガスを均一な流量分布で供給して形成される管状火炎は、COやNOxの発生が抑えられる。また、バーナ本体の内面の近傍(内壁面近傍)およびスリットの出入口の近傍には燃焼前の温度が低い混合気、燃焼用空気、燃料ガスが存在することとなるため、バーナ本体の温度上昇(過熱)を最小限に抑えることができる。また、燃焼空間内に流入する寸前で燃焼用空気と燃料ガスとが混合するので、逆火の恐れが少なくなる。また、混合器を必要とせず、しかも燃料量の絞り比(TDR:ターンダウン比)を大きくとることができる。
(2)また、たとえば、図4に示す灯火形成装置のように構成することもできる。
本構成によると、燃焼空間Aを形成するバーナ本体1の内面(内壁面部分)の接線方向に向けて、噴出部としての空気用スリット4と燃料用スリット5とから、燃焼用空気と燃料ガスとを各別に噴出させる構成としている。
この灯火形成装置は、空気受入空間3aと燃料受入空間3bとがバーナ本体1の周方向に交互にそれぞれ2つずつ設けられている。噴出部として、空気受入空間3aから燃焼空間Aを形成するバーナ本体1の内面の接線方向に燃焼用空気を噴出する空気用スリット4と、燃料受入空間3bから燃焼空間Aを形成するバーナ本体1の内面の接線方向に燃料ガスを噴出する燃料用スリット5とを設けている。空気用スリット4は、燃料用スリット5よりも幅広に形成している。
この空気用スリット4から燃焼用空気、燃料用スリット5から燃料ガスを、それぞれ燃焼空間Aを形成するバーナ本体1の内面(内壁面部分)の接線方向に向けて噴出させ、バーナ本体1の内面付近でこれら燃焼用空気および燃料ガスが混合されて同一回転方向に旋回させることができる。
これにより、燃焼空間A内において燃焼用空気と燃料ガスとが混合するので、逆火の恐れがなく、混合器を必要とせず、しかも燃料量の絞り比(TDR:ターンダウン比)を大きくとることができる。また、燃焼空間A内において混合気のマクロな不均一性が生じる可能性があるが、当該不均一性に起因して輝炎による輻射を大きくすることができる。さらに、暖炉等の火炎を鑑賞する用途には、不均一な輝炎(火炎)の方が動きが出て、演出効果が増大する効果も得られる。
(3)これまで説明してきた灯火形成装置において、前記噴出部を、前記軸方向に複数配置された円形断面ノズル4cとすることもできる。たとえば、図5に示す灯火形成装置のように構成することもできる。
本構成によると、燃焼空間Aを形成するバーナ本体1の内面(内壁面部分)の接線方向に向けて、円形断面ノズル4c(噴出部の一例)から燃焼用空気と燃料ガスとの混合気を噴出させる。
燃焼空間Aを形成するバーナ本体1の内面の接線方向へ向けて相互に衝突せずに混合気を噴出できるように中心をずらせて対向して一対の円形断面ノズル4cが配置され、この円形断面ノズル4cと軸方向に間隔を隔てて一対の円形断面ノズル4cが設けられている。この4つの円形断面ノズル4cは周方向に互い90度ずつずれて回転対称となるように配置されている。
これら円形断面ノズル4cから噴出される混合気は、連通路4dにより燃焼空間Aを形成するバーナ本体1の内面(内壁面部分)の接線方向に向けて噴出され、燃焼空間A内において同一回転方向に旋回する。
この構成によれば、燃焼空間A内に混合気、燃焼用空気、燃料ガスを各別に噴出させる各噴出部を、燃焼空間Aの軸方向に複数配置された円形断面ノズル4cで構成するので、比較的簡単に製造可能で製造コストが少ない複数の円形断面ノズル4cを用いて、円筒状の燃焼空間Aを形成するバーナ本体1内面の接線方向へ混合気等を各別に噴出させることができる。この円形断面ノズル4cは軸方向に複数配置されるので、形成される火炎をより円筒状の管状火炎に近づけられるとともに、常温の混合気、燃料ガス、燃焼用空気の供給による冷却と上記管状火炎によりバーナ本体1の内面(内壁面近傍)に形成される未燃混合気層の断熱効果によって、バーナ本体1の内面の過熱を抑えることができる。なお、円形断面ノズル4cの数が比較的少ない場合には真正な管状火炎が形成されるものではないが、管状火炎による輝炎を形成し、火炎輻射を利用する灯火形成装置を構成する目的のためには十分な性能が得られる。また、暖炉等の火炎を鑑賞する用途の場合には、不均一な輝炎(火炎)を形成してこの輝炎を楽しむ用途にはより適しているともいえる。
〔その他〕
上述の別実施形態にも示すように、噴出部や、軸方向燃料噴射部を構成するノズルの数や形状は、適宜公知の形態で設計変更を行うことができる。また、前記噴射部から供給される燃焼用空気に燃料供給部からの燃料を供給しつつ混合するのに代えて、予混合で供給することもできるし、燃焼空間内で混合される形態とすることもできる。
本発明は、管状火炎の安定高負荷燃焼等の特徴を残しながら、さらに、管状火炎による輝炎を形成し、火炎輻射をも利用できる輝炎バーナとして装飾的な火炎を形成することができ、ガスファンヒータ等として好適に用いることができる。
1 :バーナ本体
1a :壁面
1b :開口
2 :透明管部材
21 :絞部
3a :空気受入空間
3b :燃料受入空間
4 :空気用スリット
4c :円形断面ノズル
4d :連通路
5 :燃料用スリット
6 :軸方向燃料噴射部
6a :ノズル
61 :空気流量調整部
62 :燃料供給量調整部
63 :軸方向燃料噴射量調節部
70 :出退機構
71a :管
71a :二重管
72 :駆動装置
72b :管
8 :燃焼状態制御手段
A :燃焼空間
B :輝炎形成領域

Claims (7)

  1. 円筒状の燃焼空間を形成するバーナ本体内面に接線方向に向けて燃料ガスと燃焼用空気とを混合して、あるいは別個に噴出させる噴出部を備えるとともに、
    前記バーナ本体における前記燃焼空間の軸方向における一端の壁面に、軸方向に燃料ガスを噴射させる軸方向燃料噴射部を備え、
    前記バーナ本体における前記燃焼空間の軸方向における他端に透明管部材を連通接続するとともに、前記透明管部材内側に輝炎形成領域を形成し、
    前記軸方向燃料噴射部は、
    前記噴出部から噴出した燃焼用空気が前記燃焼空間において旋回しつつ燃料ガスと混合し管状火炎を形成して燃焼する状態で、軸方向燃料噴射部から噴射した燃料ガスが前記輝炎形成領域に輝炎を形成可能な輝炎形成燃焼姿勢と、
    燃料ガスが前記噴出部から噴出した燃焼用空気と前記燃焼空間において予混合され、前記燃焼空間内において青炎を形成して燃焼する青炎形成燃焼姿勢との間で
    姿勢変更自在に設けられている灯火形成装置。
  2. 前記バーナ本体と前記透明管部材との接続部に、前記バーナ本体内径よりも小径の絞部を設けてある請求項1に記載の灯火形成装置。
  3. 前記軸方向燃料噴射部における燃料噴射端部の前記燃焼空間内への進入深さを調整する出退機構を設けてある請求項1または2に記載の灯火形成装置。
  4. 前記バーナ本体内面に接線方向に向けて噴出する燃焼用空気に燃料ガスを供給する燃料供給部を備えるとともに、前記燃料供給部からの燃料供給量を調節する燃料供給量調整部を設けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の灯火形成装置。
  5. 燃焼開始時と燃焼が安定する定常燃焼時との間で燃焼状態を制御する燃焼状態制御手段を備えるとともに、前記燃焼状態制御手段は、定常燃焼時に前記燃料供給部からの燃料供給量を燃焼開始時の燃料供給量より抑制する請求項4に記載の灯火形成装置。
  6. 前記軸方向燃料噴射部からの燃料供給量を調節する軸方向燃料噴射量調節部を設けてある請求項1〜5のいずれか一項に記載の灯火形成装置。
  7. 燃焼開始時と燃焼が安定する定常燃焼時との間で燃焼状態を制御する燃焼状態制御手段を備えるとともに、前記燃焼状態制御手段は、燃焼開始時に前記軸方向燃料噴射量調節部からの燃料供給量を定常燃焼時の燃料供給量より抑制する請求項6に記載の灯火形成装置。
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