JP2013143321A - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】発光部の上部・下部、および前部・後部の温度が適正温度となるように、冷却風の流れ方を制御可能とする光源装置と、この光源装置を備えたプロジェクターを提供する。
【解決手段】光源装置5は、光束を射出する発光部61と、発光部61の両端から延出する一対の封止部62A,62Bとを有する発光管6と、封止部62Aが挿通される挿通孔711と、光束を反射する反射部72とを有するリフレクター7と、リフレクター7に固定され、挿通孔711を覆うと共に外周部81に複数の通気孔812を有し、挿通孔711に挿通された封止部62Aを保持する保持部材8と、を備え、通気孔812は、選択的に塞がれている。
【選択図】図2
【解決手段】光源装置5は、光束を射出する発光部61と、発光部61の両端から延出する一対の封止部62A,62Bとを有する発光管6と、封止部62Aが挿通される挿通孔711と、光束を反射する反射部72とを有するリフレクター7と、リフレクター7に固定され、挿通孔711を覆うと共に外周部81に複数の通気孔812を有し、挿通孔711に挿通された封止部62Aを保持する保持部材8と、を備え、通気孔812は、選択的に塞がれている。
【選択図】図2
Description
本発明は、光源装置、この光源装置を備えたプロジェクターに関する。
従来、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して投写するプロジェクターが知られている。近年、投写される画像を鮮明に表示させるために、光源装置の高輝度化が要求され、超高圧水銀ランプ等の光源が用いられている。そして、高輝度化に伴って更に発熱する光源装置を効率良く冷却するための技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のランプユニット(光源装置)は、開口部および首状部を有する凹面反射鏡と、首状部の中心付近に貫通させた封止部と該封止部に接続する発光部とからなる光源と、開口部を覆う透光プレートと、首状部に設けた上部吸気孔および下部吸気孔とを有する光源ユニットと、光源ユニットの首状部を覆って設けられた送風ダクトと、光源ユニットの後方から送風ダクトを介して送風する吸気ファンとを具備している。そして、上部吸気孔は下部吸気孔よりも流路を大きくしている。これにより、発光部を直接的に冷却し、かつ発光部上部を積極的に冷却でき、また、発光部下部も適度に冷却するため、発光部全体の均一な冷却が可能となり、冷却効率が向上するとしている。
しかし、特許文献1の光源装置は、発光部の上部と下部の冷却バランスは取ることができるが、発光部の前後の冷却バランスは取りづらくなる。すなわち、特許文献1の光源装置のように、光源の後方からの送風による冷却は、発光部の前後で冷却度合いが変化して発光部の後部の根元部分が過冷却となり易い。そして、過冷却が進んだ場合には発光部に黒化現象が生じ易くなるという課題がある。なお、黒化現象が生じると、発光部の発光効率が落ち、光源装置から射出される光束の量が少なくなる。
従って、発光部の上部・下部、および前部・後部の温度が適正温度となるように、冷却風の流れ方を制御可能とする光源装置と、この光源装置を備えたプロジェクターが要望されていた。
従って、発光部の上部・下部、および前部・後部の温度が適正温度となるように、冷却風の流れ方を制御可能とする光源装置と、この光源装置を備えたプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る光源装置は、(a)光束を射出する発光部と、発光部の両端から延出する一対の封止部とを有する発光管と、(b)一方の封止部が挿通される挿通孔と、光束を反射する反射部とを有するリフレクターと、(c)リフレクターに固定され、挿通孔を覆うと共に外周部に複数の通気孔を有し、挿通孔に挿通された一方の封止部を保持する保持部材と、を備え、通気孔は、選択的に塞がれていることを特徴とする。
このような光源装置によれば、光源装置は、発光管とリフレクターと保持部材とを備え、保持部材は、リフレクターに固定され、挿通孔を覆うと共に外周部に複数の通気孔を有し、また、挿通孔に挿通された一方の封止部を保持する。この保持部材により、例えばリフレクターの上部前方から発光部に冷却風が吹き付けられた場合、冷却風の一部は、発光部および挿通孔を流動して保持部材に有する通気孔から保持部材の外に排気される。ここで、設置された通気孔を選択的に塞ぐことにより、冷却風の流れ方を調整する自由度を向上させることができる。これにより、発光部の上部・下部、および前部・後部の温度が更に適正温度となるように制御することができる。また、光源装置(発光管)が異なる場合にも、共通の保持部材を用いて、選択的に通気孔を塞ぐことでよいため、保持部材の共通化を図ることができる。
[適用例2]上記適用例に係る光源装置において、通気孔は、光軸に対して略垂直方向に開口し、略等間隔で環状に設置されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、例えば、光源装置が上下逆転した場合、すなわち、光源装置を収容したプロジェクターが机上に設置(以降、机上設置と称する)される場合と、プロジェクターを上下逆転して天井等に設置(以降、天吊り設置と称する)される場合とにおいて、その両方の設置姿勢に対応させることができる。このような通気孔を設置することにより、机上設置や天吊り設置を含め、異なる設置姿勢に対し、冷却風の流れ方が均一となるように制御することができる。従って、異なる設置姿勢に対し、発光部の上部・下部、および前部・後部の温度が適正温度となるように冷却することができる。
[適用例3]上記適用例に係る光源装置において、通気孔は、光軸に沿う方向に複数配置されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、冷却風の流れ方を微調整可能とする光源装置を実現することができる。これにより、発光部の上部・下部、および前部・後部の温度が更に適正温度となるように冷却することができる。また、異なる設置姿勢に対し、冷却風の流れ方が更に均一となるように制御することができる。
[適用例4]上記適用例に係る光源装置において、保持部材は、外周部に対して略垂直で、光束の射出方向とは反対側に後端面を有し、通気孔は、後端面に、光軸を中心として略等間隔で環状に複数配置されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、通気孔は、後端面に、光軸を中心として略等間隔で環状に配置されていることにより、例えば、光源装置を収容したプロジェクターが、机上設置される場合と天吊り設置される場合とにおいて、その両方の設置姿勢に対応させることができる。また、後端面に通気孔を設置する場合には、冷却風の流動のし易さを向上させることで、冷却風の流動量を増やすことができる。これらにより、発光部の上部・下部、および前部・後部の温度が更に適正温度となるように冷却することができる。また、後端面に通気孔を設置するため、後端面のいずれかの通気孔を塞ぐ場合に、外周部に設置されるいずれかの通気孔を塞ぐ場合に比べて、塞ぎ易くなり、作業効率が向上する。
[適用例5]上記適用例に係る光源装置において、開口する通気孔は、光軸に対して略対称に配置されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、異なる設置姿勢に対しても、冷却風の流れ方が均一となるように制御することができ、発光部の上部・下部、および前部・後部の温度が更に適正温度となるように冷却することができる。
[適用例6]本適用例に係るプロジェクターは、上述したいずれかの光源装置と、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、を備えることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、発光部の上部・下部、および前部・後部の温度が適正温度となるように、冷却風の流れ方を制御できる光源装置を備えることにより、光源装置の発熱を適正に冷却することができるため、光源装置の長寿命化を図ることができると共に、投写画像品質を長期間維持することができる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(第1実施形態)
図1は、実施形態に係るプロジェクター1の概構成を模式的に示す図である。なお、図1は、机上に設置されるプロジェクター1の内部構成を上方から見た図である。図1を参照して、本実施形態のプロジェクター1の概構成を説明する。
図1を含む以降の図面では、説明の便宜上、XYZ直交座標系で記載する。XYZ直交座標系は、光源装置5から射出された光束の進行方向となる照明光軸OAに沿う方向をX(+X)方向とする。そして、X方向に直交し、投写レンズ35から画像光が射出される方向とは逆側の方向をY(+Y)方向とする。更に、X方向およびY方向に直交し、かつ、机上設置での上方向(重力方向に逆らう方向)をZ方向(+Z)とする。
なお、+X方向を前方、−X方向を後方とし、光源装置5を後方(−X方向)から見た場合の−Y方向を右方向、+Y方向を左方向とし、+Z方向を上方、−Z方向を下方として、適宜使用する。また、図1を含む以降の図面では、各構成要素を図面上で認識できる程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際のものとは適宜異ならせて示している。
本実施形態のプロジェクター1は、光源装置5から射出される光束を画像情報に応じて変調してスクリーン(図示省略)等の投写面に拡大投写する装置である。図1に示すように、プロジェクター1は、光学ユニット3、制御部(図示省略)、制御部等に電力を供給する電源ユニット(図示省略)、およびプロジェクター1内部を冷却する冷却機構等を備え、これらが外装筺体2内部に収容されている。
光学ユニット3は、図1に示すように、光源装置5、照明光学装置31、色分離光学装置32、リレー光学装置33、電気光学装置34、およびこれら光学装置5,31〜34を内部に収容すると共に、投写レンズ35を所定位置で支持固定する光学部品用筺体36を備えて構成されている。
光源装置5は、放電型の発光管6、リフレクター7および保持部材8を備え、光源用筺体51に収容される。光源装置5は、発光管6から射出された光束をリフレクター7で反射させた後、平行化レンズ310に向けて射出する。本実施形態の光源装置5は、超高圧水銀ランプを採用している。なお、光源装置5に関する詳細は後述する。
照明光学装置31は、平行化レンズ310と、第1レンズアレイ311と、第2レンズアレイ312と、偏光変換素子313と、重畳レンズ314と、コンデンサーレンズ315と、を備えている。なお、平行化レンズ310は、本実施形態では、光源装置5の光源用筺体51に設置されており、光源装置5から射出された光束の射出方向を揃え、照明光軸OAに対して平行化して照明光学装置31(第1レンズアレイ311)に射出する。光軸としての照明光軸OAは、光源装置5から被照明領域側に射出される光束の中心軸である。第1レンズアレイ311は、光源装置5から射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸OAに沿った方向に射出する。第2レンズアレイ312は、第1レンズアレイ311から射出された部分光束をそれぞれ重畳レンズ314に向けて射出する。
偏光変換素子313は、第2レンズアレイ312から射出されたランダム偏光光となる各部分光束を液晶パネル342で利用可能な1種類の偏光光に略揃える機能を有する。なお、第2レンズアレイ312から射出され、偏光変換素子313によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ314によって、液晶パネル342の表面に略重畳される。なお、重畳レンズ314から射出された光束は、コンデンサーレンズ315により平行化されて液晶パネル342に重畳される。コンデンサーレンズ315は、詳細には、後述する3色の色光毎に設けられている。
色分離光学装置32は、第1ダイクロイックミラー321と、第2ダイクロイックミラー322と、反射ミラー323と、を備えている。色分離光学装置32は、照明光学装置31から射出された光束を、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の3色の色光に分離する。
リレー光学装置33は、入射側レンズ331と、リレーレンズ333と、反射ミラー332,334と、を備えている。リレー光学装置33は、色分離光学装置32で分離されたR光をR光用の液晶パネル342Rまで導く。なお、本実施形態では、リレー光学装置33がR光を導く構成としているが、これに限定されず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
電気光学装置34は、3つの入射側偏光板341と、光変調装置としての3つの液晶パネル342(R光用の液晶パネルを342R、G光用の液晶パネルを342G、B光用の液晶パネルを342Bとする)と、3つの射出側偏光板343と、1つのクロスダイクロイックプリズム345と、を備えている。
液晶パネル342(342R,342G,342B)は、色分離光学装置32で色光毎に分離された光束を画像情報に応じて変調する。クロスダイクロイックプリズム345は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状を有し、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム345は、液晶パネル342R,342G,342Bで変調された各色光を合成し、投写レンズ35に射出する。
投写レンズ35は、複数のレンズを組み合わせた組レンズで構成され、電気光学装置34で変調され合成された光束をスクリーン等の投写面上に拡大投写する。
図2は、光源装置5の概斜視図である。詳細には、光源装置5を概ね後方から見た概斜視図である。図3は、光源装置5の保持部材8を右方向から見た概断面図である。詳細には、図3は、保持部材8を照明光軸OAに沿って、XZ平面で切断した状態の概断面図である。図4は、光源装置5の保持部材8を後方から見た概断面図である。詳細には、図4は、保持部材8の環状に形成される通気孔812をYZ平面で切断した状態の概断面図である。図2〜図4を参照して、光源装置5の構成に関して説明する。
光源装置5は、図2〜図4に示すように、発光管6、リフレクター7および保持部材8を備えている。保持部材8は、リフレクター7の首状部71の後方に、首状部71を覆うように設置されている。発光管6は、石英ガラス等によって形成され、図3に示すように、中央に設けられた球状の発光部61、および、この発光部61の両側から延出する一対の封止部62A,62Bを有している。
図3に示すように、発光部61内には、水銀、希ガス、およびハロゲン等が封入された放電空間が形成されており、互いの先端が近接対向する一対の電極63A,63Bが配置されている。一対の封止部62A,62Bの内部には、一端部に電極63A,63Bが形成されるリード線64A,64Bと、リード線64A,64Bの他端部と電気的にそれぞれ一端部が接続されるモリブデン製の金属箔65A,65Bとが配置されている。
また、一対の封止部62A,62Bの内部には、これらの金属箔65A,65Bの他端部に、発光管6の外部まで延出するリード線66A,66Bの一端部がそれぞれ電気的に接続されている。発光部61は、リード線66A,66Bに電力が供給されると、近接対向する電極63A,63Bの間で放電が発生して光束を射出する。
リフレクター7は、耐熱ガラス製で、図2、図3に示すように、筒状の首状部71と、回転楕円面を有する反射部72とを有している。首状部71には、一方の封止部62Aが挿通される挿通孔711が設けられている。発光管6は、封止部62Aの先端を、この挿通孔711から突出させ、後述する保持部材8の固定孔821に挿通させた後、接着剤11で保持部材8に固定される。これにより、発光管6(発光部61)が反射部72の内面側に配置される。反射部72は、内面に金属薄膜が蒸着された反射面721を有し、発光部61から射出された光束を反射する。
保持部材8は、本実施形態では、絶縁性を有する碍子で構成されている。保持部材8は、筒状の外周部81と、外周部81に対して略垂直で、光束の射出方向とは反対側に配置される後端面82とを有し、概ね円筒状の形状を有して構成されている。また、保持部材8は、後端面82の中央に発光管6の封止部62Aを固定する固定孔821を有している。
ここで、光源装置5の製造方法に関して、簡略に説明する。
最初に、封止部62Aの端部621が首状部71から突出するように、封止部62Aを挿通孔711に挿通する。そして、首状部71から突出した封止部62Aを保持部材8の固定孔821に挿通する。そして、図示しない治具で封止部62Aを把持して、固定孔821と封止部62Aとの隙間に接着剤11を塗布して乾燥させ、保持部材8に発光管6を固定する。次に、保持部材8を図示しない治具で把持して、リフレクター7に対する発光管6の位置を調整する。調整後、保持部材8の外周部81の先端部811(図3参照)とリフレクター7の背面部722とに接着剤11を塗布して乾燥させ、保持部材8をリフレクター7に固定する。これにより、光源装置5が完成する。
最初に、封止部62Aの端部621が首状部71から突出するように、封止部62Aを挿通孔711に挿通する。そして、首状部71から突出した封止部62Aを保持部材8の固定孔821に挿通する。そして、図示しない治具で封止部62Aを把持して、固定孔821と封止部62Aとの隙間に接着剤11を塗布して乾燥させ、保持部材8に発光管6を固定する。次に、保持部材8を図示しない治具で把持して、リフレクター7に対する発光管6の位置を調整する。調整後、保持部材8の外周部81の先端部811(図3参照)とリフレクター7の背面部722とに接着剤11を塗布して乾燥させ、保持部材8をリフレクター7に固定する。これにより、光源装置5が完成する。
保持部材8の外周部81には、固定孔821の中心軸に対して略垂直方向に開口する通気孔812が、略等間隔で複数設置されている。詳細には、図4に示すように、通気孔812は、本実施形態では、照明光軸OAに対して略垂直方向に、45度の等間隔で環状に8個、設置されている。なお、図4に示すように、8個の通気孔812に対して、最上部に配置される通気孔812から時計回りに812a,812b,812c,812d,812e,812f,812g,812hとする。
なお、本実施形態の通気孔812は、選択的に塞がれている。詳細には、8個の通気孔812のうち、通気孔812b,812d,812f,812hの4つの通気孔812が塞がれている。本実施形態では、それぞれ90度の等間隔で配置される通気孔812を塞いでいる。従って、通気孔812は、照明光軸OAを中心に略対称配置となるように塞がれる。結果的に、通気孔812は、照明光軸OAを中心に略対称配置となるように開口される。なお、本実施形態の開口される通気孔812は、通気孔812をYZ平面で切断した断面である図4において照明光軸OAを中心に点対称となっている。
なお、通気孔812を塞ぐ部材として接着剤11を用いている。通気孔812を塞ぐ場合、塞ぐ通気孔812の内部にディスペンサー等により接着剤11を流し込み、乾燥させることで塞いでいる。
図3、図4を用いて、本実施形態の光源装置5を冷却する冷却機構4の構成に関して簡略に説明する。
本実施形態の光源装置5は、リフレクター7の前方の外周端部723を光源用筺体51に固定される。また、光源用筺体51には、冷却機構4として、図示省略する冷却ファンからの冷却風Wを流動するダクト511が設置されている。また、冷却機構4として、外周端部723近傍の上下方向(±Z方向)には、ダクト511を流動した冷却風Wがリフレクター7内に流入する流入口512が設置され、外周端部723近傍の左右方向(±Y方向)には、リフレクター7内を流動した冷却風Wを排気する排気口513(図4参照)が設置されている。
本実施形態の光源装置5は、リフレクター7の前方の外周端部723を光源用筺体51に固定される。また、光源用筺体51には、冷却機構4として、図示省略する冷却ファンからの冷却風Wを流動するダクト511が設置されている。また、冷却機構4として、外周端部723近傍の上下方向(±Z方向)には、ダクト511を流動した冷却風Wがリフレクター7内に流入する流入口512が設置され、外周端部723近傍の左右方向(±Y方向)には、リフレクター7内を流動した冷却風Wを排気する排気口513(図4参照)が設置されている。
なお、光源用筺体51には、冷却ファンからの冷却風Wをダクト511内に流動させる際に、重力に従って冷却風Wを外周端部723の上方向に流動させ、下方向には流動させないように流動方向を切り替える切り替え板(図示省略)が設置されている。この切り替え板により、光源装置5は、机上設置と天吊り設置において、必ず外周端部723の上方向の流入口512から冷却風Wが流入する構成となっている。従って、光源装置5が上下逆転した場合(机上設置を天吊り設置に切替えた場合)には、図3に示す外周端部723の下方向の流入口512が上になり、この流入口512から冷却風Wが流入することになる。
次に、図3、図4を参照して、冷却風Wの流動の仕方に関して説明する。
上方向の流入口512からリフレクター7内に流入した冷却風Wは、発光部61に向けて吹き付けるように流入する。そして、冷却風Wは、発光部61の上部から横部を冷却して保持部材8内に流動する冷却風W1と、発光部61の上部から横部および下部を冷却して光源用筺体51に設置した左右の排気口513に流動する冷却風W2とに分かれて流動する。
上方向の流入口512からリフレクター7内に流入した冷却風Wは、発光部61に向けて吹き付けるように流入する。そして、冷却風Wは、発光部61の上部から横部を冷却して保持部材8内に流動する冷却風W1と、発光部61の上部から横部および下部を冷却して光源用筺体51に設置した左右の排気口513に流動する冷却風W2とに分かれて流動する。
詳細には、冷却風W1は、発光部61の上部から横部・後部を主に冷却した後、挿通孔711を流動して、保持部材8に形成される通気孔812から保持部材8外に排気される。なお、冷却風W1は、塞がれていない4つの通気孔812a,812c,812e,812gを介し、冷却風W11,W12,W13,W14にそれぞれ分岐されて排気される。
冷却風W2は、発光部61の上部から前部・横部および下部を冷却した後、リフレクター7の反射面721を流動して、光源用筺体51に設置される左右の排気口513から光源用筺体51外に排気される。なお、冷却風W2は、左右の排気口513を介し、冷却風W21,W22にそれぞれ分岐されて排気される。
このように、保持部材8を設けて通気孔812を形成することにより、冷却風Wの流動を制御することができ、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度は、適正な温度範囲となるように冷却される。
開口する通気孔812(または、塞ぐ通気孔812)を決める場合、概ね、駆動電力が小さい光源装置5は、通気孔812の開口する数を少なく(または、塞ぐ数を多く)し、駆動電力が大きい光源装置5は、通気孔812の開口する数を多く(または、塞ぐ数を少なく)することでよい。なお、本実施形態では、光源装置5の駆動電力や発光管6の発熱量を考慮して、実験を行い通気孔812の開口する数を決めている。
また、本実施形態では、光源装置5を机上設置と天吊り設置とのどちらにも対応できるように、開口する通気孔812(または、塞ぐ通気孔812)が、YZ平面で切断した断面において照明光軸OAを中心に、対称配置となるように決めている。これらにより、光源装置5(プロジェクター1)の設置姿勢に影響されずに、発光部61の上部を積極的に冷却でき、下部は冷却し過ぎずに、また、発光部61の上部・下部・および前部・後部の温度が適正な温度範囲となるように、バランスをとって冷却している。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の光源装置5は、発光管6とリフレクター7と保持部材8とを備え、保持部材8は、リフレクター7に固定され、挿通孔711を覆うと共に外周部81に複数の通気孔812を有し、また、挿通孔711に挿通された一方の封止部62Aを固定孔821で固定している。そして、保持部材8により、リフレクター7の上部前方(流入口512)から発光部61に冷却風Wが吹き付けられた場合、冷却風Wの一部としての冷却風W1は、発光部61および挿通孔711を流動して保持部材8に有する通気孔812から保持部材8外に排気させることができる。また、残りの冷却風W2は、発光部61を流動してリフレクター7の左右前方(排気口513)から排気させることができる。この構成により、冷却風Wの流れ方を制御可能とする光源装置5を実現できる。従って、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度が適正温度となるように冷却することができる。
本実施形態の光源装置5は、発光管6とリフレクター7と保持部材8とを備え、保持部材8は、リフレクター7に固定され、挿通孔711を覆うと共に外周部81に複数の通気孔812を有し、また、挿通孔711に挿通された一方の封止部62Aを固定孔821で固定している。そして、保持部材8により、リフレクター7の上部前方(流入口512)から発光部61に冷却風Wが吹き付けられた場合、冷却風Wの一部としての冷却風W1は、発光部61および挿通孔711を流動して保持部材8に有する通気孔812から保持部材8外に排気させることができる。また、残りの冷却風W2は、発光部61を流動してリフレクター7の左右前方(排気口513)から排気させることができる。この構成により、冷却風Wの流れ方を制御可能とする光源装置5を実現できる。従って、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度が適正温度となるように冷却することができる。
本実施形態の光源装置5は、通気孔812が、外周部81に、照明光軸OAに対して略垂直方向に開口し、等間隔(本実施形態では角度45度)で環状に設置されている。これにより、光源装置5が上下逆転した場合、すなわち、光源装置5を収容したプロジェクター1が机上に設置される場合と、天吊り設置される場合とにおいて、その両方の設置姿勢に対応させることができる。このような通気孔812を形成することにより、異なる設置姿勢に対し、冷却風Wの流れ方が均一となるように制御することができる。従って、異なる設置姿勢に対し、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度が適正温度となるように冷却することができる。
本実施形態の光源装置5は、通気孔812が、選択的に塞がれている。これにより、光源装置5における、冷却風Wの流れ方を調整する自由度を向上させることができる。また、光源装置5(発光管6)が異なる場合にも、共通の保持部材8を用いて、選択的に通気孔812を塞ぐことでよいため、保持部材8の共通化を図ることができる。
本実施形態の光源装置5は、通気孔812が、選択的に塞がれ、開口する通気孔812が照明光軸OAに対して略対称に配置されることにより、異なる設置姿勢に対しても、冷却風Wの流れ方が均一となるように制御することができ、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度が更に適正温度となるように冷却することができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度が適正温度となるように、冷却風Wの流れ方を制御できる光源装置5を備えることにより、光源装置5の発熱を適正に冷却することができるため、光源装置5の長寿命化を図ることができると共に、投写画像品質を長期間維持することができる。
(第2実施形態)
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る光源装置5Aの保持部材8Aの概斜視図である。図6は、光源装置5Aの保持部材8Aを右方向から見た概断面図である。図7は、光源装置5Aの保持部材8Aを後方から見た概断面図であり、図7(a)は、保持部材8Aの前側の通気孔812の概断面図であり、図7(b)は、保持部材8Aの後側の通気孔813の概断面図である。なお、図6では、光源用筺体51(冷却機構4)の図示を省略している。また、図7では、保持部材8Aの通気孔812,813のみを断面図として図示している。図5〜図7を参照して、光源装置5Aの保持部材8Aの構成に関して説明する。
本実施形態の光源装置5Aは、第1実施形態の光源装置5と比較して、保持部材8Aの構成が第1実施形態の保持部材8の構成と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同様となる。なお、同様の構成には第1実施形態と同様の符号を付記している。
本実施形態の保持部材8Aは、図5、図6に示すように、外周部81において、第1実施形態での環状に設置された通気孔812の後方に、更に環状に設置される複数の通気孔813を有している。言い換えれば、保持部材8Aは、外周部81に照明光軸OAに沿う方向に複数設置される通気孔812,813を有して形成されている。
図7に示すように、前方に配置される通気孔812は、第1実施形態の通気孔812と同様に形成されている。詳細には、通気孔812は、照明光軸OAを中心として略垂直方向に略等間隔(45度の等間隔)で環状に、複数(8個)設置されている。なお、本実施形態の通気孔812は、全て開放されている(塞がれていない)。また、後方に配置される通気孔813は、前方の通気孔812と同様に設置されている。詳細には、通気孔813は、照明光軸OAを中心として略垂直方向に略等間隔(45度の等間隔)で環状に、複数(8個)設置されている。
なお、図7に示すように、8個の通気孔813に対して、最上部に配置される通気孔813から時計回りに813a,813b,813c,813d,813e,813f,813g,813hとする。通気孔813は、選択的に塞がれており、8個の通気孔813のうち、通気孔813b,813d,813f,813hの4つの通気孔813が塞がれている。本実施形態では、それぞれ90度の等間隔で配置される通気孔813を塞いでいる。従って、通気孔813は、照明光軸OAを中心に略対称配置となるように塞がれる。結果的に、通気孔813は、照明光軸OAを中心に略対称配置となるように開口される。なお、本実施形態の開口される通気孔813は、照明光軸OAを中心に点対称となっている。
図6、図7を参照して、冷却風Wの流動の仕方に関して説明する。
上方向の流入口512からリフレクター7内に流入した冷却風Wは、第1実施形態と概ね同様に冷却風W1と冷却風W2とに分かれて流動する。そして、冷却風W1は、発光部61の上部から横部・後部を主に冷却した後、挿通孔711を流動して、保持部材8Aに設置される通気孔812,813から保持部材8A外に排気される。なお、冷却風W1は、塞がれている4つの通気孔813b,813d,813f,813h以外の、開口している通気孔812(812a〜812h)と通気孔813(813a,813c,813e,813g)とを介して、それぞれ分岐されて排気される。
上方向の流入口512からリフレクター7内に流入した冷却風Wは、第1実施形態と概ね同様に冷却風W1と冷却風W2とに分かれて流動する。そして、冷却風W1は、発光部61の上部から横部・後部を主に冷却した後、挿通孔711を流動して、保持部材8Aに設置される通気孔812,813から保持部材8A外に排気される。なお、冷却風W1は、塞がれている4つの通気孔813b,813d,813f,813h以外の、開口している通気孔812(812a〜812h)と通気孔813(813a,813c,813e,813g)とを介して、それぞれ分岐されて排気される。
冷却風W2は、図6に示すように、第1実施形態と概ね同様に、発光部61の上部から前部・横部および下部を冷却した後、リフレクター7の反射面721を流動して、光源用筺体51に設置される左右の排気口513(図4参照)から光源用筺体51外に排気される。なお、冷却風W2は、左右の排気口513を介して、それぞれ分岐されて排気される。
このように、保持部材8Aを設けて複数の環状に設置される通気孔812,813を形成することにより、冷却風Wの流動を、第1実施形態の通気孔812に比べて微調整も可能に制御している。これにより、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度は、更に適正な温度範囲となるように冷却される。
なお、開口する通気孔812,813(または、塞ぐ通気孔812,813)を決める場合、本実施形態でも第1実施形態と同様に、光源装置5Aの駆動電力や発光管6の発熱量を考慮して、実験を行い通気孔812,813の開口する数を決めている。また、本実施形態でも、光源装置5Aを机上設置と天吊り設置とのどちらにも対応できるように、開口する通気孔812,813(または、塞ぐ通気孔812,813)が、照明光軸OAを中心に、対称配置となるように決めている。
上述した実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する他、以下の効果が得られる。
本実施形態の光源装置5Aは、外周部81に、照明光軸OAを中心として略垂直方向に略等間隔で、また、照明光軸OAに沿う方向に複数配置される通気孔812,813を有することにより、冷却風Wの流れ方を微調整可能とする光源装置5Aを実現することができる。これにより、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度が更に適正温度となるように冷却することができる。また、異なる設置姿勢に対し、冷却風Wの流れ方が更に均一となるように制御することができる。
本実施形態の光源装置5Aは、外周部81に、照明光軸OAを中心として略垂直方向に略等間隔で、また、照明光軸OAに沿う方向に複数配置される通気孔812,813を有することにより、冷却風Wの流れ方を微調整可能とする光源装置5Aを実現することができる。これにより、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度が更に適正温度となるように冷却することができる。また、異なる設置姿勢に対し、冷却風Wの流れ方が更に均一となるように制御することができる。
本実施形態の光源装置5Aのように、外周部81に、光軸に沿う方向に複数配置される通気孔812,813を有することにより、例えば、発光管6の長さが長くなる場合等には、冷却風Wの流れ方を調整するための通気孔の好適な形成の仕方となる。
(第3実施形態)
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る光源装置5Bの保持部材8Bの概斜視図である。図9は、光源装置5Bの保持部材8Bを右方向から見た概断面図である。なお、図9では、光源用筺体51(冷却機構4)の図示を省略している。図8、図9を参照して、光源装置5Bの保持部材8Bの構成に関して説明する。
本実施形態の光源装置5Bは、第1実施形態の光源装置5と比較して、保持部材8Bの構成が第1実施形態の保持部材8の構成と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同様となる。なお、同様の構成には第1実施形態と同様の符号を付記している。
本実施形態の保持部材8Bは、図8、図9に示すように、外周部81に第1実施形態と同様の通気孔812を有している。そして、保持部材8Bは、照明光軸OAに対して略垂直方向に構成される後端面82に、照明光軸OAを中心として略等間隔で環状に設置される通気孔822を更に有している。
通気孔822は、本実施形態では、後端面82に、照明光軸OAを中心として45度の等間隔で環状に8個、設置されている。なお、図8、図9に示すように、8個の通気孔822に対して、最上部に配置される通気孔822から時計回りに822a,822b,822c,822d(図示省略),822e,822f,822g,822hとする。
なお、本実施形態の通気孔812は、第1実施形態と同様に形成されているが、全て開放されている(塞がれていない)。そして、本実施形態の通気孔822は、選択的に塞がれている。詳細には、8個の通気孔822のうち、通気孔822b,822d,822f,822hの4つの通気孔822が塞がれている。本実施形態では、それぞれ90度の等間隔で配置される通気孔822を塞いでいる。従って、通気孔822は、照明光軸OAを中心に略対称配置となるように塞がれる。結果的に、通気孔822は、照明光軸OAを中心に略対称配置となるように開口される。なお、本実施形態の開口される通気孔822は、照明光軸OAを中心に点対称となっている。
図8、図9を参照して、冷却風Wの流動の仕方に関して説明する。
上方向の流入口512からリフレクター7内に流入した冷却風Wは、第1実施形態と概ね同様に冷却風W1と冷却風W2とに分かれて流動する。そして、冷却風W1は、発光部61の上部から横部・後部を主に冷却した後、挿通孔711を流動して、保持部材8Bに形成される通気孔812,822から保持部材8B外に排気される。なお、冷却風W1は、塞がれている4つの通気孔822b,822d,822f,822h以外の、開口している通気孔812(812a〜812h)と通気孔822(822a,822c,822e,822g)とを介して、それぞれ分岐されて排気される。
上方向の流入口512からリフレクター7内に流入した冷却風Wは、第1実施形態と概ね同様に冷却風W1と冷却風W2とに分かれて流動する。そして、冷却風W1は、発光部61の上部から横部・後部を主に冷却した後、挿通孔711を流動して、保持部材8Bに形成される通気孔812,822から保持部材8B外に排気される。なお、冷却風W1は、塞がれている4つの通気孔822b,822d,822f,822h以外の、開口している通気孔812(812a〜812h)と通気孔822(822a,822c,822e,822g)とを介して、それぞれ分岐されて排気される。
冷却風W2は、図9に示すように、第1実施形態と概ね同様に、発光部61の上部から前部・横部および下部を冷却した後、リフレクター7の反射面721を流動して、光源用筺体51に設置される左右の排気口513(図4参照)から光源用筺体51外に排気される。なお、冷却風W2は、左右の排気口513を介して、それぞれ分岐されて排気される。
このように、保持部材8Bにおいて、外周部81に通気孔812を設置し、後端面82に通気孔822を設置することにより、第1実施形態に比べて、冷却風Wが流動し易くなり、流動量が増える。
なお、開口する通気孔812,822(または、塞ぐ通気孔812,822)を決める場合、本実施形態でも第1実施形態と同様に、光源装置5Bの駆動電力や発光管6の発熱量を考慮して、実験を行い決めている。また、本実施形態でも、光源装置5Bを机上設置と天吊り設置とのどちらにも対応できるように、開口する通気孔812,822(または、塞ぐ通気孔812,822)が、照明光軸OAを中心に、対称配置となるように決めている。
上述した実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する他、以下の効果が得られる。
本実施形態の光源装置5Bは、外周部81に、照明光軸OAを中心として略垂直方向に略等間隔で環状に通気孔812が形成され、後端面82に、照明光軸OAを中心として略等間隔で環状に通気孔822が形成される。また、通気孔822は、選択的に塞ぐことにより、開口する通気孔822を、照明光軸OAを中心に、対称配置となるように構成されている。これらにより、冷却風Wの流動量が増え、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度が更に適正温度となるように冷却することができる。また、平面状に構成される後端面82に通気孔822を設置するため、いずれかの通気孔822を塞ぐ場合に、外周部81に設置されるいずれかの通気孔812を塞ぐ場合に比べて、塞ぎ易くなり、作業効率が向上する。
本実施形態の光源装置5Bは、外周部81に、照明光軸OAを中心として略垂直方向に略等間隔で環状に通気孔812が形成され、後端面82に、照明光軸OAを中心として略等間隔で環状に通気孔822が形成される。また、通気孔822は、選択的に塞ぐことにより、開口する通気孔822を、照明光軸OAを中心に、対称配置となるように構成されている。これらにより、冷却風Wの流動量が増え、発光部61の上部・下部、および前部・後部の温度が更に適正温度となるように冷却することができる。また、平面状に構成される後端面82に通気孔822を設置するため、いずれかの通気孔822を塞ぐ場合に、外周部81に設置されるいずれかの通気孔812を塞ぐ場合に比べて、塞ぎ易くなり、作業効率が向上する。
なお、上述した第1〜第3実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記第1実施形態の光源装置5において、保持部材8に形成する通気孔812は、8個の通気孔812で構成しているが、これに限られず、複数備えていればよい。これは、前記第2実施形態の通気孔812,813、および第3実施形態の通気孔812,822においても同様である。
前記第1実施形態の光源装置5において、保持部材8に形成する通気孔812のうち、4つの通気孔812b,812d,812f,812hが塞がれ、4つの通気孔812a,812c,812e,812gが開口している。しかし、これとは逆に、4つの通気孔812a,812c,812e,812gが塞がれ、4つの通気孔812b,812d,812f,812hが開口していることでもよい。これは、前記第2実施形態の通気孔813、および第3実施形態の通気孔822においても同様である。
前記第1実施形態の光源装置5において、保持部材8に形成する通気孔812の塞ぎ方(開口のさせ方)は、本実施形態に限られることはなく、用いられる発光管6の駆動電力や、発光管6の発熱量等により、実験を行い適宜決定することができる。なお、実験により、通気孔812を塞がずに全て開口させる場合も有り得る。これらは、前記第2実施形態の通気孔812,813および第3実施形態の通気孔812,822においても同様である。
前記第1実施形態の光源装置5は、プロジェクター1の机上設置および天吊り設置の設置姿勢に対応させて、保持部材8に形成される通気孔812の数や塞ぐ孔(開口させる孔)を決めている。しかし、これ以外に、プロジェクター1の横置き設置に対応させて、通気孔812の数や塞ぎ方(開口のさせ方)を決定してもよい。これは、前記第2実施形態の通気孔812,813、および第3実施形態の通気孔812,822においても同様である。
前記第3実施形態の光源装置5Bは、外周部81に通気孔812を有し、また、後端面82に通気孔822を有した構成となっている。しかし、これに限られず、外周部81には通気孔812を有さず、後端面82にのみ通気孔822を有する構成としてもよい。
前記第3実施形態の光源装置5Bは、後端面82に通気孔822を有する構成としている。そして、この通気孔822は、照明光軸OAからの中心距離が同一で1つの環状に設置されている。しかし、これに限られず、後端面82に、照明光軸OAからの中心距離が異なる複数の環状に通気孔822が設置されることでもよい。
前記第1実施形態の光源装置5は、外周部81に、照明光軸OAを中心として略垂直方向に略等間隔で環状に通気孔812が設置されている。しかし、これに限られず、通気孔812は、外周部81に、照明光軸OAを中心として略垂直方向に設置されていればよく、等間隔に設置されていなくてもよい、また環状でなくてもよい。これは、前記第2実施形態の通気孔812,813、および第3実施形態の通気孔812,822においても同様である。
前記第1実施形態の光源装置5は、プロジェクター1の机上設置および天吊り設置の両方の設置姿勢に対応できるように、保持部材8に設置される通気孔812の数や塞ぐ孔(開口させる孔)を決めている。しかし、これに限られず、プロジェクター1の設置が、机上設置、天吊り設置、横置き設置等のいずれか1つに決まる場合には、その設置姿勢に特化させて通気孔812の数や塞ぐ孔(開口させる孔)を決めることでよい。こうすることにより、設置姿勢に応じた冷却風Wの流し方を最適に制御することができる。
前記第1実施形態の光源装置5は、リフレクター7に首状部71が形成されているが、これに限られず、首状部71は有さずに、反射部72に挿通孔711のみを有する構成であってもよい。これは、前記第2実施形態および前記第3実施形態においても同様である。
前記実施形態のプロジェクター1は、R光、G光、B光に対応する3つの液晶パネル342を用いる、いわゆる3板方式を採用している。しかし、これに限られず、単板方式の液晶パネルを採用してもよい。また、コントラストを向上させるための液晶パネルを追加して採用してもよい。
前記実施形態の光源装置5,5A,5Bは、断面が略楕円面状の反射部72を有するリフレクター7を備えている。しかし、これに限られず、断面が略放物面状の反射部を有するリフレクターを備えていてもよい。このようなリフレクターを備えた場合、平行化レンズ310を省略することができる。
前記実施形態の光源装置5,5A,5Bは、超高圧水銀ランプを採用しているが、これに限られず、高輝度発光する種々の放電型のランプを採用することができ、例えば、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等を採用することができる。
1…プロジェクター、5,5A,5B…光源装置、6…発光管、7…リフレクター、8,8A,8B…保持部材、61…発光部、62A,62B…封止部、72…反射部、81…外周部、82…後端面、342…液晶パネル、711…挿通孔、812,813,822…通気孔、OA…照明光軸。
Claims (6)
- 光束を射出する発光部と、当該発光部の両端から延出する一対の封止部とを有する発光管と、
一方の前記封止部が挿通される挿通孔と、前記光束を反射する反射部とを有するリフレクターと、
前記リフレクターに固定され、前記挿通孔を覆うと共に外周部に複数の通気孔を有し、前記挿通孔に挿通された前記一方の封止部を保持する保持部材と、を備え、
前記通気孔は、選択的に塞がれていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1に記載の光源装置であって、
前記通気孔は、前記光軸に対して略垂直方向に開口し、略等間隔で環状に設置されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項2に記載の光源装置であって、
前記通気孔は、前記光軸に沿う方向に複数配置されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光源装置であって、
前記保持部材は、前記外周部に対して略垂直で、前記光束の射出方向とは反対側に後端面を有し、
前記通気孔は、前記後端面に、前記光軸を中心として略等間隔で環状に複数配置されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の光源装置であって、
開口する前記通気孔は、前記光軸に対して略対称に配置されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光源装置と、
前記光源装置から射出された前記光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
を備えることを特徴とするプロジェクター。
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CN103542336A (zh) * | 2013-10-11 | 2014-01-29 | 谢朝晖 | 一种高效led筒灯 |
-
2012
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