JP2013142984A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013142984A
JP2013142984A JP2012002478A JP2012002478A JP2013142984A JP 2013142984 A JP2013142984 A JP 2013142984A JP 2012002478 A JP2012002478 A JP 2012002478A JP 2012002478 A JP2012002478 A JP 2012002478A JP 2013142984 A JP2013142984 A JP 2013142984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
color
scattered light
pixel regions
reliability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2012002478A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoka Kobuna
京佳 小鮒
Toshiyuki Ono
利幸 小野
Masahiro Sekine
真弘 関根
Yasunori Taguchi
安則 田口
Nobuyuki Matsumoto
信幸 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012002478A priority Critical patent/JP2013142984A/ja
Priority to US13/714,887 priority patent/US20130176455A1/en
Publication of JP2013142984A publication Critical patent/JP2013142984A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • G06T5/73
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/73Colour balance circuits, e.g. white balance circuits or colour temperature control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6027Correction or control of colour gradation or colour contrast
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image

Abstract

【課題】画像内の散乱光の色の推定精度を向上させる。
【解決手段】実施形態によれば、画像処理装置は、算出部102と、散乱光推定部110とを備える。算出部102は、複数の第1の画素領域11の各々に対して、(1)第1の画素領域11内の画素値分布が色空間において平面的であるほど高い値を持つ第1の評価値と、(2)第1の画素領域11内の画素値分布を色空間において近似する推定平面上で第1の画素領域11内の画素値が広く分布しているほど高い値を持つ第2の評価値と、(3)推定平面と色空間の原点との間の距離が小さいほど高い値を持つ第3の評価値とのうち少なくとも1つの評価値が高いほど高くなるように第1の信頼度12を算出する。散乱光推定部110は、第1の信頼度12に基づいて選択された複数の第2の画素領域13に基づいて画像10内の散乱光の色14を推定する。
【選択図】図1

Description

実施形態は、画像内の散乱光の推定技術に関する。
あるオブジェクトをカメラで撮影する場合に、オブジェクトからの反射光はカメラに届くまでに大気によって減衰及び散乱される。そして、カメラに到達する光は、オブジェクトからの反射光の成分と周囲の光が大気によって散乱された散乱光の成分とが混合されたものとなる。この散乱光の成分が原因で、カメラによる撮影画像に霞がかかることがある。撮影画像から散乱光の成分を除去(即ち、霞を除去)できれば、除去後の画像においてオブジェクトからの反射光の成分が忠実に復元されるので撮影画像の視認性を向上させることができる。しかしながら、撮影画像から散乱光の成分を除去するためには、撮影画像内の散乱光の色を推定する必要がある。
R Fattal, "Single Image Dehazing", ACM Transactions on Graphics, SIGGRAPH, Volume 27, Issue 3, August 2008.
実施形態は、画像内の散乱光の色の推定精度を向上させることを目的とする。
実施形態によれば、画像処理装置は、取得部と、第1の算出部と、第1の選択部と、散乱光推定部とを備える。取得部は、画像から複数の第1の画素領域を取得する。第1の算出部は、複数の第1の画素領域の各々に対して、(1)第1の画素領域内の画素値分布が色空間において平面的であるほど高い値を持つ第1の評価値と、(2)第1の画素領域内の画素値分布を色空間において近似する推定平面上で第1の画素領域内の画素値が広く分布しているほど高い値を持つ第2の評価値と、(3)推定平面と色空間の原点との間の距離が小さいほど高い値を持つ第3の評価値とのうち少なくとも1つの評価値が高いほど高くなるように第1の信頼度を算出する。第1の選択部は、複数の第1の画素領域から第1の信頼度に基づいて複数の第2の画素領域を選択する。散乱光推定部は、複数の第2の画素領域に基づいて画像内の散乱光の色を推定する。
第1の実施形態に係る画像処理装置を例示するブロック図。 第2の実施形態に係る画像処理装置を例示するブロック図。 図1の画像処理装置による画像処理を例示するフローチャート。 図3のステップS102の詳細を例示するフローチャート。 第3の実施形態に係る画像処理装置を例示するブロック図。 図5の画像処理装置による画像処理を例示するフローチャート。 第3の実施形態に係る画像処理装置を例示するブロック図。
以下、図面を参照しながら実施形態の説明が述べられる。尚、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号が付され、重複する説明は基本的に省略される。以降の説明において、色空間は、RGB空間であると仮定されるが異なる種別の空間であってもよい。また、画素値は、色空間における点として扱われる。
(第1の実施形態)
図1に示されるように、第1の実施形態に係る画像処理装置は、取得部101と、第1の信頼度算出部102と、第1の選択部103と、散乱光推定部110とを備える。図1の画像処理装置は、入力画像10内の散乱光の色14を推定する。尚、散乱光の色14は入力画像10内で一様であると仮定されるものの、各画素に混入する散乱光の量はオブジェクトから視点(例えばカメラ)までの間に存在する粒子の量に依存して異なる可能性があると仮定される。
取得部101は、入力画像10から複数の第1の画素領域11を取得する。取得部101は、複数の第1の画素領域11を第1の信頼度算出部102及び第1の選択部103へと出力する。
第1の画素領域11は、例えば入力画像10をブロック状に分割することによって得られる領域であってもよい。以降の説明において、第1の画素領域11は、入力画像10をブロック状に分割することによって得られる領域とする。或いは、第1の画素領域11は、例えば入力画像10内の1以上のオブジェクトの各々を分割することによって得られる領域であってもよい。
第1の画素領域11は、複数の画素を備える。これら複数の画素は、必ずしも空間的に連続していなくてもよい。但し、一般的に反射光の色はオブジェクト毎に異なるので、第1の画素領域11に含まれるオブジェクトの総数は小さいことが好ましい。例えば、取得部101は、入力画像10を水平方向または垂直方向に縮小し、縮小された入力画像10をブロック状に分割したり、縮小された入力画像10内の1以上のオブジェクトの各々を分割したりすることによって複数の第1の画素領域11を取得してもよい。
第1の信頼度算出部102は、複数の第1の画素領域11を取得部101から入力する。第1の信頼度算出部102は、複数の第1の画素領域11の各々に対して第1の信頼度12を算出する。第1の信頼度算出部102は、複数の第1の信頼度12を第1の選択部103へと出力する。
第1の信頼度12は、後述される入力画像10内の散乱光の色14の推定における第1の画素領域11の信頼性を評価するものである。即ち、第1の信頼度12が高い第1の画素領域11を用いることによって、散乱光の推定精度を向上させることができる。第1の信頼度12の詳細は後述される。
第1の選択部103は、取得部101から複数の第1の画素領域11を入力し、第1の信頼度算出部102から複数の第1の信頼度12を入力する。第1の選択部103は、複数の第1の画素領域11から第1の信頼度12の高いものを選択することによって、複数の第2の画素領域13を得る。第1の選択部103は、複数の第2の画素領域13を散乱光推定部110へと出力する。
具体的には、第1の選択部103は、複数の第1の画素領域11から第1の信頼度12が第1の閾値以上であるものを選択することによって、複数の第2の画素領域13を得ることができる。或いは、第1の選択部103は、第1の信頼度12の降順に所定個数(但し、2以上)の第1の画素領域11を選択することによって、複数の第2の画素領域13を得ることもできる。
散乱光推定部110は、第1の選択部103から複数の第2の画素領域13を入力する。散乱光推定部110は、複数の第2の画素領域13に基づいて入力画像10内の散乱光の色14を推定する。
具体的には、所与の画素領域がオブジェクトの局所的な均一反射面に対応しており、当該所与の画素領域においてオブジェクトからの反射光の明るさ及び散乱光の混入する量が画素間で異なることのみに起因して画素値の差が生じていると仮定される。この仮定によれば、所与の画素領域における任意の画素値は、オブジェクトからの反射光の色と散乱光の色14とのαブレンドによって決まる。即ち、所与の画素領域における任意の画素値は、色空間において反射光の色のベクトルと散乱光の色14のベクトルとの線形和によって形成される理想平面上の一点を占める。前述の通り、散乱光の色14は入力画像10内で一様である。故に、散乱光の色14のベクトルと、相異なる画素領域における相異なる反射光の色のベクトルとの線形和が形成する相異なる理想平面同士の交線は、散乱光の色14のベクトルを示す。散乱光推定部110は、係る仮定の下で、散乱光の色14を推定することができる。
以下、図3を参照して図1の画像処理装置によって行われる画像処理の一例を説明する。図3の画像処理が開始すると、ステップS101が行われる。
ステップS101において、取得部101は、入力画像10から複数の第1の画素領域11を取得する。第1の信頼度算出部102は、ステップS101において取得された複数の第1の画素領域11の各々に対して第1の信頼度12を算出する(ステップS102)。
第1の選択部103は、ステップS101において取得された複数の第1の画素領域11からステップS102において算出された第1の信頼度12の高いものを選択し、複数の第2の画素領域13を得る(ステップS103)。
散乱光推定部110は、ステップS103において選択された複数の第2の画素領域13に基づいて散乱光の色14を推定する(ステップS104)。ステップS104が完了すると、図3の画像処理は終了する。
ここで、図3のステップS102は、複数の第1の画素領域11の各々に対して例えば図4に示される第1の信頼度算出処理を行うことによって実現される。図4の第1の信頼度算出処理が開始すると、ステップS102−1が行われる。
ステップS102−1において、第1の信頼度算出部102は、第1の画素領域11内の各画素の重みw(x)を算出する。ここで、xは、各画素を特定する位置ベクトルであり、例えば入力画像10内で画素が占める座標によって表すことができる。また、画素xの画素値は、I(x)=(I(x),I(x),I(x))によって表すことができる。I(x)は、3次元ベクトルであり、画素xのRGB値を要素として持つ。重みw(x)は、後述される注目画素xと画素xとの間の色の差d(x,x)が小さいほど、大きくなるように算出される。
注目画素xは、第1の画素領域11内の複数の画素のうちのいずれか1つである。注目画素xは、例えば第1の画素領域11内の特定の位置(例えば中心位置)を占める画素であってよいし、第1の画素領域11内の平均画素値に最も近い画素であってもよい。或いは、注目画素xは、位置及び画素値のいずれにも基づかないで第1の画素領域11から任意に選択されてもよい。以降の説明では、注目画素xは、第1の画素領域11内の中心位置を占める画素とする。
注目画素xとそれ以外の周辺画素x’との間の色の差d(x,x’)は下記数式(1)によって導出できる。尚、注目画素xと注目画素xとの間の色の差d(x,x)は、0とみなすことができる。
Figure 2013142984
数式(1)において、U(x)は画素値I(x)のYUV色空間におけるU成分を表し、V(x)は画素値I(x)のYUV色空間におけるV成分を表す。数式(1)から明らかなように、色の差d(x,x’)は、注目画素xの色と周辺画素x’の色とが近いほど小さな値となる。
重みw(x)は、例えば下記数式(2)によって、注目画素xと画素xとの間の色の差d(x,x)が小さいほど、大きくなるように算出される。
Figure 2013142984
数式(2)において、σθは定数である。数式(2)によって算出される重みw(x)は0以上1以下である。
第1の信頼度算出部102は、ステップS102−1において算出した重みw(x)を用いて、第1の画素領域11内の画素値分布の共分散行列Cを算出する(ステップS102−2)。第1の信頼度算出部102は、共分散行列Cの第i行第j列の要素Cijを下記数式(3)によって算出できる。
Figure 2013142984
前述の通り色空間としてRGB空間が想定されているので、数式(3)においてi,j=1,2,3である。Rは、第1の画素領域11を表す。nは、第1の画素領域11(=R)内で個々の画素を識別するインデックスであり、1からNまでの連続する自然数を取り得る。即ち、Nは、第1の画素領域11(=R)内の画素の総数を表す。xは、nによって識別される画素の位置ベクトルを表す。xnpは、画素値I(x)の第p番目の要素である。p=1,2,3である。数式(3)によれば、注目画素xと色の近い画素ほど共分散行列Cへの寄与が大きいので、この共分散行列Cは均一反射面を近似する効果がある。具体的には、第1の画素領域11において均一反射面以外の色、ノイズなどが混入している場合があるが、係る混入の影響が前述の重み付けによって緩和される。
第1の信頼度算出部102は、ステップS102−2において算出した共分散行列Cの主成分分析を行う(ステップS102−3)。具体的には、第1の信頼度算出部102は、共分散行列Cの第1の主成分の固有ベクトル及び固有値と、第2の主成分の固有ベクトル及び固有値と、第3の主成分の固有ベクトル及び固有値とを算出する。
第1の信頼度算出部102は、ステップS102−3において行った主成分分析の結果に基づいて、第1の画素領域11に対する第1の信頼度12を算出する(ステップS102−4)。ステップS102−4が完了すると、第1の画素領域11に対する第1の信頼度算出処理が終了する。以下、第1の信頼度12の詳細を説明する。
第1の画素領域11がオブジェクトの局所的な均一反射面に対応しており、第1の画素領域11においてオブジェクトからの反射光の明るさ及び散乱光の混入する量が画素間で異なることのみに起因して画素値の差が生じていると仮定する。この仮定が成立しているならば、第1の画素領域11内の任意の画素値は、色空間において反射光の色のベクトルと散乱光の色14のベクトルとの線形和によって形成される理想平面上の一点を占める。そして、第1の画素領域11内の画素値は、いずれも上記理想平面上に分布する。換言すれば、理論上は、第1の画素領域11内の画素値が分布する平面を推定することによって、第1の画素領域11の理想平面を第1の画素領域11の推定平面として間接的に導出できる。第1の画素領域11(=R)の推定平面は、ステップS102−3における主成分分析の結果のうち第1の主成分の固有ベクトルv と、第2の主成分の固有ベクトルv との線形和によって形成される平面であるとする。
しかしながら、第1の画素領域11がオブジェクトの局所的な均一反射面に対応していなかったり画素値にノイズが付加されたりすると、上記仮定に合致しない要因によって画素値が変動する。故に、第1の画素領域11内の画素値は上記理想平面上に必ずしも分布せず、第1の画素領域11の推定平面は第1の画素領域11の理想平面とは必ずしも一致しない。
ここで、散乱光の色14は、理論上は相異なる理想平面に基づいて推定されるが、実際上は相異なる推定平面に基づいて推定する必要がある。即ち、理想平面との差異が大きい推定平面(即ち、精度の低い推定平面)は、散乱光の色14の推定精度を劣化させるおそれがある。故に、散乱光の色14の推定における第1の画素領域11の信頼性(即ち、第1の画素領域11の推定平面の精度の高さ)を算出することが、散乱光の色14の推定精度の向上に寄与する。
第1の信頼度12は、主に以下の3つの評価基準の一部または全部に基づいて算出される。
第1の評価基準は、第1の画素領域11内の画素値分布が色空間においてどの程度平面的であるか、である。第1の画素領域11内の画素値分布が色空間において平面的であるほど(換言すれば、第1の画素領域11内の画素値が色空間における任意の平面に近いほど)、第1の画素領域11の信頼性は高いと評価できる。第1の評価基準に対する評価値をeとする。評価値eが高いほど、第1の画素領域11内の画素値分布が色空間において平面的である。eは、平面度と呼ぶこともできる。評価値eは、ステップS102−3における主成分分析の結果のうち第3の主成分の固有値に基づいて算出できる。
第2の評価基準は、第1の画素領域11の推定平面上で第1の画素領域11内の画素値がどの程度広く分布しているか、である。第1の画素領域11の推定平面上で第1の画素領域11内の画素値が広く分布しているほど、第1の画素領域11の信頼性は高いと評価できる。第2の評価基準に対する評価値をeとする。評価値eが高いほど、第1の画素領域11の推定平面上で第1の画素領域11内の画素値が広く分布している。eは、平面分散度と呼ぶこともできる。評価値eは、ステップS102−3における主成分分析の結果のうち第1の主成分の固有値及び第2の主成分の固有値に基づいて算出できる。例えば、評価値eは、第1の主成分の固有値と第2の主成分の固有値との和が大きいほど高い値となるように算出されてよい。或いは、評価値eは、第2の主成分の固有値のみに基づいて算出されてもよい。
第3の評価基準は、第1の画素領域11の推定平面と色空間の原点との間の距離はどの程度であるか、である。散乱光の色14のベクトルと第1の画素領域11における反射光の色のベクトルとはいずれも色空間における原点を通るので、これらによって形成される理想平面もまた原点を通る。故に、第1の画素領域11の推定平面と色空間の原点との間の距離が短いほど、第1の画素領域11の信頼性は高いと評価できる。第3の評価基準に対する評価値をeとする。評価値eが高いほど、第1の画素領域11の推定平面と色空間の原点との間の距離が短い。
第1の信頼度算出部102は、下記数式(4)に従って、第1の画素領域11(=R)の第1の信頼度12(=E1(R))を算出する。
Figure 2013142984
数式(4)において、w,w,wは、夫々、0以上1以下の値を取り得る重みを表す。但し、重みw,w,wのうち少なくとも1つは、0より大きな値を取るものとする。換言すれば、第1の信頼度算出部102は、評価値e,e,eのうち少なくとも1つの評価値が高くなるほど高くなるように第1の画素領域11(=R)の第1の信頼度12(=E1(R))を算出する。数式(4)以外にも、例えば評価値e,e,eのうち少なくとも2つの積によって第1の信頼度12(=E1(R))が算出されてもよい。
前述の通り、第1の選択部103は、複数の第1の画素領域11から第1の信頼度12の高いものを選択することによって、複数の第2の画素領域13を得る。即ち、複数の第1の画素領域11のうち散乱光の色14の推定において信頼性が高いと評価されたものが、複数の第2の画素領域13として選別される。そして、散乱光推定部110は、係る複数の第2の画素領域13を利用するので、散乱光の色14を高精度に推定することができるといえる。
以上説明したように、第1の実施形態に係る画像処理装置は、入力画像の局所領域内の画素値が色空間において当該局所領域における反射光の色のベクトルと散乱光の色のベクトルとの線形和によって形成される理想平面上に分布されるという仮定に基づいて散乱光の色を推定する。そして、この画像処理装置は、散乱光の色の推定における複数の第1の画素領域の各々の第1の信頼度を前述の第1の評価基準、第2の評価基準及び第3の評価基準の少なくとも1つから評価し、第1の信頼度が高い第1の画素領域を選別してから散乱光の色を推定する。従って、この画像処理装置によれば、入力画像内の散乱光の色の推定精度を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、前述の第1の実施形態において、複数の第2の画素領域13に基づいて散乱光の色14を推定するための技法の一例を具体的に示すものである。図2に示されるように、本実施形態に係る画像処理装置は、取得部101と、第1の信頼度算出部102と、第1の選択部103と、散乱光推定部210とを備える。図2の画像処理装置は、入力画像10内の散乱光の色24を推定する。
散乱光推定部210は、方向推定部211と、大きさ推定部212とを備える。
方向推定部211は、第1の選択部103から複数の第2の画素領域13を入力する。方向推定部211は、複数の第2の画素領域13に基づいて散乱光の色の方向25を推定する。方向推定部211は、推定した散乱光の色の方向25を大きさ推定部212へと出力する。
散乱光の色の方向25を推定するには、複数の第2の画素領域13の推定平面を導出する必要がある。故に、前述の第1の信頼度算出部102と同様に、複数の第2の画素領域13の各々について、重みw(x)を算出し(ステップS102−1と同様)、重み付き共分散行列Cを算出し(ステップS102−2と同様)、主成分分析を行う(ステップS102−3)必要がある。尚、方向推定部211は、第1の信頼度算出部102とは独立して上記処理を行ってもよいし、第1の信頼度算出部102による処理結果を再利用してもよい。
第2の画素領域13(=R)の推定平面は、当該第2の画素領域13(=R)の重み付き共分散行列Cの第1の主成分の固有ベクトルv 及び第2の主成分の固有ベクトルv の線形和によって形成される。理想的には、複数の第2の画素領域13の推定平面の各々は、散乱光の色24のベクトルを含んでいる。即ち、相異なる第2の画素領域13の推定平面同士の交線は、散乱光の色24のベクトルを表す。
故に、方向推定部211は、例えば、下記数式(5)によって、散乱光の色の方向25を表すベクトルAを推定できる。
Figure 2013142984
数式(5)は、複数の第2の画素領域13の推定平面の各々に投影された場合の大きさの総和が最大となるベクトルAを示す。尚、実際上は、方向推定部211は、下記数式(6)に示される3行3列の行列の第1の主成分の固有ベクトルを算出することによって、数式(5)のベクトルAを導出する。
Figure 2013142984
或いは、方向推定部211は、下記数式(7)によって、散乱光の色の方向25を表すベクトルAを推定してもよい。
Figure 2013142984
数式(7)において、f(E1(R))は、第2の画素領域13(=R)の第1の信頼度12(=E1(R))に応じた重みを表す。重みf(E1(R))は、第1の信頼度12(=E1(R))が高いほど大きな値となるように定められる。数式(7)は、複数の第2の画素領域13の推定平面の各々に投影された場合の大きさの重み付き総和が最大となるベクトルAを表す。尚、実際上は、方向推定部211は、下記数式(8)に示される3行3列の行列の第1の主成分の固有ベクトルを算出することによって、数式(7)のベクトルAを導出する。
Figure 2013142984
或いは、方向推定部211は、前述の数式(5)−(8)などの計算に基づかないで、色空間における所定の方向を散乱光の色の方向25として推定してもよい。尚、この場合には、方向推定部211は複数の第2の画素領域13を入力する必要はない。例えば入力画像10が白昼に撮影されたものであれば、散乱光の色24はミー散乱によって白色(黒以外の無彩色)に近くなると予想できる。故に、方向推定部211は、RGB空間において(1,1,1)と同じ方向の大きさ=1のベクトルを散乱光の色の方向25として推定してもよい。また、入力画像10が夕焼けを撮影したものであれば、散乱光は赤色に近くなると予想できる。故に、方向推定部211は、RGB空間においてベクトル(1,0,0)を散乱光の色の方向25として推定してもよい。また、入力画像10が水中で撮影されたものであれば、散乱光は青色に近くなると予想できる。故に、方向推定部211は、RGB空間においてベクトル(0,0,1)を散乱光の色の方向25として推定してもよい。
大きさ推定部212は、第1の選択部103から複数の第2の画素領域13を入力し、方向推定部211から散乱光の色の方向25を入力する。大きさ推定部212は、散乱光の色の方向25と複数の第2の画素領域13とに基づいて、散乱光の色の大きさを推定する。大きさ推定部212は、推定した散乱光の色の大きさを散乱光の色の方向25に乗算することによって散乱光の色24を得る。大きさ推定部212は、散乱光の色24を出力する。
前述の通り、複数の第2の画素領域13の各々は、均一反射面に対応すると仮定される。故に、任意の第2の画素領域13において、任意の画素値I(x)は、下記の数式(9)によって表すことができる。尚、任意の第2の画素領域13の反射光の色のベクトルをBとし、散乱光の色24のベクトルをAとする。また、散乱光の色の大きさをαとすれば、A=αAである。
Figure 2013142984
数式(9)において、t(x)は画素xにおける散乱光の混入する量に影響するパラメータ(0以上1以下)を表す。l(x)は画素xにおける反射光の明るさの変化に影響するパラメータ(0以上1以下)である。パラメータl(x)及びt(x)は、独立とみなすことができる。故に、大きさ推定部212は、パラメータl(x)及びt(x)の共分散C(l(x),t(x))の絶対値を最小化するαを導出することによって散乱光の色の大きさを推定できる。
例えば、大きさ推定部212は、任意の第2の画素領域13(=R)についてαを一定幅で変動させて共分散C(l(x),t(x))の最小値を探索できる。具体的には、大きさ推定部212は、αを初期値αと設定し、散乱光の色24のベクトルA=αと設定する。大きさ推定部212は、この散乱光の色24のベクトルA=αに基づいて、共分散C(l(x),t(x))の最小値Cを独立成分分析(ICA;independent component analysis)を用いて導出する。大きさ推定部212は、α,α,・・・についても同様に共分散C(l(x),t(x))の最小値C,C,・・・を導出できる。そして、大きさ推定部212は、これらC,C,C,・・・の中から最小値Cを探索し、これに対応するαを上記第2の画素領域13(=R)に基づく散乱光の色の大きさαとして推定できる。即ち、第2の画素領域13(=R)に基づく散乱光の色24のベクトルA=αとなる。尚、推定された散乱光の色の大きさ(=α)は、第2の画素領域13毎に異なる可能性がある。散乱光の色24は入力画像10内で一様であると仮定されているので、大きさ推定部212は例えば下記数式(10)によって入力画像10内の散乱光の色24のベクトルAの大きさを推定してもよい。
Figure 2013142984
数式(10)において、Nは、散乱光の色の大きさを推定するために利用された画素領域(例えば、第2の画素領域13)の総数を表す。数式(10)によれば、大きさ推定部212は、第2の画素領域13毎に推定した散乱光の色の大きさαの算術平均を入力画像10内の散乱光の色24のベクトルAの大きさとして推定する。
或いは、大きさ推定部212は例えば下記数式(11)によって入力画像10内の散乱光の色24のベクトルAの大きさを推定してもよい。
Figure 2013142984
数式(11)において、f(E1(R))は、第2の画素領域13(=R)の第1の信頼度12(=E1(R))に応じた重みを表す。重みf(E1(R))は、第1の信頼度12(=E1(R))が高いほど大きな値となるように定められる。数式(11)によれば、大きさ推定部212は、第2の画素領域13毎に推定した散乱光の色の大きさαの重み付き平均を入力画像10内の散乱光の色24のベクトルAの大きさとして推定する。
或いは、大きさ推定部212は例えば下記数式(12)によって入力画像10内の散乱光の色24のベクトルAの大きさを推定してもよい。
Figure 2013142984
数式(12)によれば、大きさ推定部212は、第2の画素領域13毎に推定した散乱光の色の大きさαの最大値を入力画像10内の散乱光の色24のベクトルAの大きさとして推定する。
以上説明したように、第2の画像処理装置は、第1の実施形態において説明した複数の第2の画素領域に基づいて散乱光の色の方向及び散乱光の色の大きさを推定することによって、散乱光の色を導出する。従って、この画像処理装置によれば、入力画像内の散乱光の色の推定精度を向上させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る画像処理装置は、図5に例示されるように、取得部101と、第1の信頼度算出部102と、第1の選択部103と、第2の信頼度算出部304と、第2の選択部305と、散乱光推定部310とを備える。図5の画像処理装置は、入力画像10内の散乱光の色34を推定する。
第2の信頼度算出部304は、第1の選択部103から複数の第2の画素領域13を入力する。第2の信頼度算出部304は、複数の第2の画素領域13のうち2以上を備える1以上の組み合わせの各々に対して、第2の信頼度36を算出する。具体的には、第2の信頼度算出部304は、組み合わせに含まれる第2の画素領域13の画素値分布を近似する推定平面の1以上のペアがなす角度の直交性を表す直交度の総和(独立度と呼ぶこともできる)が大きいほど高くなるように第2の信頼度36を算出する。尚、第2の信頼度の詳細は後述される。第2の信頼度算出部304は、1以上の第2の信頼度36を第2の選択部305へと出力する。但し、後述されるように、第2の信頼度算出部304は、必ずしも全ての組み合わせについて第2の信頼度36を算出しない。
第2の選択部305は、第1の選択部103から複数の第2の画素領域13を入力し、第2の信頼度算出部304から1以上の第2の信頼度36を入力する。第2の選択部305は、2以上の第2の画素領域13を備える1以上の組み合わせから第2の信頼度36の高い1つの組み合わせを選択することによって、複数の第3の画素領域37を得る。具体的には、第2の選択部305は、1以上の組み合わせから第2の信頼度36が最高のものを選択することによって、複数の第3の画素領域37を得ることができる。第2の選択部305は、複数の第3の画素領域37を散乱光推定部310へと出力する。
散乱光推定部310は、方向推定部311と、大きさ推定部312とを備える。
方向推定部311は、第2の選択部305から複数の第3の画素領域37を入力する。方向推定部311は、複数の第3の画素領域37に基づいて散乱光の色の方向35を推定する。方向推定部311は、推定した散乱光の色の方向35を大きさ推定部312へと出力する。方向推定部311は、複数の第3の画素領域37に対して前述の方向推定部211と同一または類似の処理を行うことによって、散乱光の色の方向35を推定する。
大きさ推定部312は、第1の選択部103から複数の第2の画素領域13を入力し、方向推定部311から散乱光の色の方向35を入力する。大きさ推定部312は、散乱光の色の方向35と複数の第2の画素領域13とに基づいて、散乱光の色の大きさを推定する。大きさ推定部312は、推定した散乱光の色の大きさを散乱光の色の方向35に乗算することによって散乱光の色34を得る。大きさ推定部312は、散乱光の色34を出力する。大きさ推定部312は、散乱光の色の方向35及び複数の第2の画素領域13に対して前述の大きさ推定部312と同一または類似の処理を行うことによって、散乱光の色の大きさを推定する。
以下、図6を参照して図5の画像処理装置によって行われる画像処理の一例を説明する。図6の画像処理が開始すると、ステップS101が行われる。尚、図6においてステップS101,S102,S103は図3のものと同じであるので詳細を省略する。
第2の信頼度算出部304は、ステップS103において選択された複数の第2の画素領域13のうちの2以上を備える1以上の組み合わせの各々に対して第2の信頼度36を算出する(ステップS304)。第2の選択部305は、上記1以上の組み合わせからステップS304において算出された第2の信頼度36の高い1つの組み合わせを選択することによって、複数の第3の画素領域37を得る(ステップS305)。
方向推定部311は、ステップS305において選択された複数の第3の画素領域37に基づいて散乱光の色の方向35を推定する(ステップS311)。大きさ推定部312は、ステップS103において選択された複数の第2の画素領域13とステップS311において推定された散乱光の色の方向35とに基づいて散乱光の色の大きさを推定し、推定した散乱光の色の大きさを散乱光の色の方向35に乗じることによって散乱光の色34を得る(ステップS312)。ステップS312が完了すると、図6の画像処理は終了する。
以下、第2の信頼度36の詳細を説明する。典型的には、任意の組み合わせの第2の信頼度36は、当該組み合わせに含まれる第2の画素領域13の画素値分布を近似する推定平面の1以上のペアの直交度の総和(独立度と呼ぶこともできる)とすることができる。
尚、複数の第2の画素領域13のうち2以上を備える組み合わせの総数は概して膨大である。従って、全ての組み合わせに対して第2の信頼度36を算出することは実際上困難となるおそれがある。そこで、好ましくは、第2の信頼度算出部304は、例えば貪欲アルゴリズムなどを利用することによって、第2の信頼度36の計算量を抑えつつ、妥当な組み合わせが複数の第3の画素領域37として選択されることを可能とする。
第2の信頼度算出部304は、例えば下記数式(13)に従って、2個の第2の画素領域13(=R,R)を備える1以上の組み合わせの各々に対して第2の信頼度36を算出し、当該第2の信頼度36を最大化するものを探索する。
Figure 2013142984
数式(13)において、vRi ,vRj は、第2の画素領域13(=R,R)内の画素値分布の重み付き共分散行列Cの第3の主成分の固有ベクトルを表す。この第3の主成分の固有ベクトルは、第2の画素領域13の推定平面の法線に相当する。また、Wは、複数の第2の画素領域13の集合を表す。尚、数式(13)において、第2の画素領域13の一方(=RまたはR)は、第1の信頼度12が最大である1つの第2の画素領域13に固定されてもよい。係る技法によれば、数式(13)の計算量を低減できる。
続いて、第2の信頼度算出部304は、例えば下記数式(14)に従って、第2の信頼度36を最大化するn個(n≧2)の第2の画素領域13に更にもう1個の第2の画素領域13を組み合わせた場合の第2の信頼度36の増分を算出し、当該第2の信頼度36の増分を最大化するものを更に探索する。即ち、第2の信頼度算出部304は、第2の信頼度36の算出対象を絞り込みつつ、組み合わせに含まれる第2の画素領域13の総数を2,3,・・・と増大させることができる。
Figure 2013142984
数式(14)において、Wは、本アルゴリズムによって探索されたn個の第2の画素領域13の集合である。即ち、集合Wの要素の数は、2個、3個,・・・と逐次的に増大する。
第2の信頼度算出部304は、例えばnが所定数に達した段階で第2の信頼度36の算出を終了してもよいし、第2の信頼度36が第2の閾値以上となった段階で第2の信頼度36の算出を終了してもよい。また、第2の信頼度算出部304は、第2の信頼度36の変化が予め定めたある一定値よりも小さくなった段階で第2の信頼度36の算出を終了してもよい。
以上説明したように、第3の実施形態に係る画像処理装置は、2以上の第2の画素領域を備える1以上の組み合わせのうち推定平面同士の直交度の総和の高い組み合わせを複数の第3の画素領域として選択し、複数の第3の画素領域に基づいて散乱光の色の方向を推定する。従って、第3の実施形態に係る画像処理装置によれば、散乱光の色の方向の推定精度を向上できる。
尚、本実施形態に係る画像処理装置は、例えば図7に示されるものに変形されてもよい。図7の画像処理装置は、図5の画像処理装置における散乱光推定部310を散乱光推定部410に置き換えたものに相当する。散乱光推定部410は、方向推定部311と、大きさ推定部412とを含む。
大きさ推定部412は、第2の選択部305から複数の第3の画素領域37を入力し、方向推定部311から散乱光の色の方向35を入力する。大きさ推定部412は、散乱光の色の方向35と複数の第3の画素領域37とに基づいて、散乱光の色の大きさを推定する。大きさ推定部412は、推定した散乱光の色の大きさを散乱光の色の方向35に乗算することによって散乱光の色44を得る。大きさ推定部412は、散乱光の色44を出力する。大きさ推定部412は、散乱光の色の方向35及び複数の第3の画素領域37に対して前述の大きさ推定部212,312と同一または類似の処理を行うことによって、散乱光の色の大きさを推定する。
上記各実施形態の処理は、汎用のコンピュータを基本ハードウェアとして用いることで実現可能である。上記各実施形態の処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記憶媒体に記憶される。記憶媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記憶媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能であれば、何れであってもよい。また、上記各実施形態の処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・入力画像
11・・・第1の画素領域
12・・・第1の信頼度
13・・・第2の画素領域
14,24,34,44・・・散乱光の色
25,35・・・散乱光の色の方向
36・・・第2の信頼度
37・・・第3の画素領域
101・・・取得部
102・・・第1の信頼度算出部
103・・・第1の選択部
110,210,310,410・・・散乱光推定部
211,311・・・方向推定部
212,312,412・・・大きさ推定部
304・・・第2の信頼度算出部
305・・・第2の選択部

Claims (10)

  1. 画像から複数の第1の画素領域を取得する取得部と、
    前記複数の第1の画素領域の各々に対して、(1)前記第1の画素領域内の画素値分布が色空間において平面的であるほど高い値を持つ第1の評価値と、(2)前記第1の画素領域内の前記画素値分布を前記色空間において近似する推定平面上で当該第1の画素領域内の画素値が広く分布しているほど高い値を持つ第2の評価値と、(3)前記推定平面と前記色空間の原点との間の距離が小さいほど高い値を持つ第3の評価値とのうち少なくとも1つの評価値が高いほど高くなるように第1の信頼度を算出する第1の算出部と、
    前記複数の第1の画素領域から前記第1の信頼度に基づいて複数の第2の画素領域を選択する第1の選択部と、
    前記複数の第2の画素領域に基づいて前記画像内の散乱光の色を推定する散乱光推定部と
    を具備する、画像処理装置。
  2. 前記散乱光推定部は、
    前記複数の第2の画素領域に基づいて前記色空間における前記散乱光の色の方向を推定する方向推定部と、
    前記複数の第2の画素領域と前記散乱光の色の方向とに基づいて、前記画像内の散乱光の色の大きさを推定する大きさ推定部と
    を備える、請求項1の画像処理装置。
  3. 前記複数の第2の画素領域のうちの2以上を備える1以上の組み合わせの各々に対して、当該組み合わせに含まれる第2の画素領域内の画素値分布を近似する推定平面の1以上のペアがなす角度の直交性を表す直交度の総和が大きいほど高くなるように第2の信頼度を算出する第2の算出部と、
    前記第2の信頼度に基づいて前記1以上の組み合わせから1つの組み合わせを選択することによって、複数の第3の画素領域を得る第2の選択部と
    を更に具備し、
    前記方向推定部は、前記複数の第3の画素領域に基づいて前記色空間における前記散乱光の色の方向を推定する、
    請求項2の画像処理装置。
  4. 前記複数の第1の画素領域の各々は、注目画素と1以上の周辺画素とを含み、
    前記第1の算出部は、前記複数の第1の画素領域の各々に対して、前記注目画素からの色の差が小さいほど大きな重みを用いて前記1以上の周辺画素に重み付けを行い、重み付けされた画素値分布に基づいて前記第1の信頼度を算出する、
    請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記複数の第2の画素領域の各々は、注目画素と1以上の周辺画素とを含み、
    前記第2の算出部は、前記複数の第2の画素領域の各々に対して、前記注目画素からの色の差が小さいほど大きな重みを用いて前記1以上の周辺画素に重み付けを行い、重み付けされた画素値分布に基づいて前記第2の信頼度を算出する、
    請求項3の画像処理装置。
  6. 前記散乱光推定部は、前記第1の信頼度が高いほど大きな重みを用いて前記複数の第2の画素領域に重み付けを行い、重み付けされた複数の第2の画素領域に基づいて前記散乱光の色を推定する、請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像処理装置。
  7. 前記方向推定部は、前記第1の信頼度が高いほど大きな重みを用いて前記複数の第2の画素領域に重み付けを行い、重み付けされた複数の第2の画素領域に基づいて前記散乱光の色の方向を推定する、請求項2の画像処理装置。
  8. 前記散乱光推定部は、
    前記色空間における前記散乱光の色の方向を所定方向と推定する方向推定部と、
    前記複数の第2の画素領域と前記散乱光の色の方向とに基づいて、前記画像内の散乱光の色の大きさを推定する大きさ推定部と
    を備える、請求項1の画像処理装置。
  9. 画像から複数の第1の画素領域を取得することと、
    前記複数の第1の画素領域の各々に対して、(1)前記第1の画素領域内の画素値分布が色空間において平面的であるほど高い値を持つ第1の評価値と、(2)前記第1の画素領域内の前記画素値分布を前記色空間において近似する推定平面上で当該第1の画素領域内の画素値が広く分布しているほど高い値を持つ第2の評価値と、(3)前記推定平面と前記色空間の原点との間の距離が小さいほど高い値を持つ第3の評価値とのうち少なくとも1つの評価値が高いほど高くなるように第1の信頼度を算出することと、
    前記複数の第1の画素領域から前記第1の信頼度に基づいて複数の第2の画素領域を選択することと、
    前記複数の第2の画素領域に基づいて前記画像内の散乱光の色を推定することと
    を具備する、画像処理方法。
  10. コンピュータを、
    画像から複数の第1の画素領域を取得する手段、
    前記複数の第1の画素領域の各々に対して、(1)前記第1の画素領域内の画素値分布が色空間において平面的であるほど高い値を持つ第1の評価値と、(2)前記第1の画素領域内の前記画素値分布を前記色空間において近似する推定平面上で当該第1の画素領域内の画素値が広く分布しているほど高い値を持つ第2の評価値と、(3)前記推定平面と前記色空間の原点との間の距離が小さいほど高い値を持つ第3の評価値とのうち少なくとも1つの評価値が高いほど高くなるように第1の信頼度を算出する手段、
    前記複数の第1の画素領域から前記第1の信頼度に基づいて複数の第2の画素領域を選択する手段、
    前記複数の第2の画素領域に基づいて前記画像内の散乱光の色を推定する手段
    として機能させるための画像処理プログラム。
JP2012002478A 2012-01-10 2012-01-10 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Abandoned JP2013142984A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012002478A JP2013142984A (ja) 2012-01-10 2012-01-10 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US13/714,887 US20130176455A1 (en) 2012-01-10 2012-12-14 Image processing apparatus and image processing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012002478A JP2013142984A (ja) 2012-01-10 2012-01-10 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013142984A true JP2013142984A (ja) 2013-07-22

Family

ID=48743673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012002478A Abandoned JP2013142984A (ja) 2012-01-10 2012-01-10 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20130176455A1 (ja)
JP (1) JP2013142984A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015133098A1 (ja) * 2014-03-06 2015-09-11 日本電気株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラムを記憶した記憶媒体

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009877A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Brother Ind Ltd 画像処理装置,画像処理方法およびプログラム
JP2008536365A (ja) * 2005-03-17 2008-09-04 ディミスト・テクノロジーズ・リミテッド 画像処理方法
US20100259651A1 (en) * 2009-04-08 2010-10-14 Raanan Fattal Method, apparatus and computer program product for single image de-hazing
JP2010287183A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Denso Corp 霧画像復元装置及び運転支援システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6788812B1 (en) * 1999-06-18 2004-09-07 Eastman Kodak Company Techniques for selective enhancement of a digital image
US6839088B2 (en) * 2001-03-31 2005-01-04 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University System and method for estimating physical properties of objects and illuminants in a scene using modulated light emission
US20070047803A1 (en) * 2005-08-30 2007-03-01 Nokia Corporation Image processing device with automatic white balance
US7876970B2 (en) * 2006-01-13 2011-01-25 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for white balancing digital images
US8350934B2 (en) * 2010-10-21 2013-01-08 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Color image sensor array with color crosstalk test patterns
JP5948073B2 (ja) * 2012-02-08 2016-07-06 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 画像信号処理装置、画像信号処理方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008536365A (ja) * 2005-03-17 2008-09-04 ディミスト・テクノロジーズ・リミテッド 画像処理方法
JP2008009877A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Brother Ind Ltd 画像処理装置,画像処理方法およびプログラム
US20100259651A1 (en) * 2009-04-08 2010-10-14 Raanan Fattal Method, apparatus and computer program product for single image de-hazing
JP2010287183A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Denso Corp 霧画像復元装置及び運転支援システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015133098A1 (ja) * 2014-03-06 2015-09-11 日本電気株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラムを記憶した記憶媒体
JPWO2015133098A1 (ja) * 2014-03-06 2017-04-06 日本電気株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20130176455A1 (en) 2013-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6489551B2 (ja) 画像のシーケンスにおいて前景を背景から分離する方法およびシステム
CN106133788B (zh) 处理数字图像的图像处理装置
US10559095B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and medium
US9196021B2 (en) Video enhancement using related content
US9367920B2 (en) Method and apparatus for processing images
US8665319B2 (en) Parallax image generating apparatus and method
JP7032871B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム、記憶媒体
CN109636890B (zh) 纹理融合方法和装置、电子设备、存储介质、产品
US10628999B2 (en) Method and apparatus with grid-based plane estimation
US8908994B2 (en) 2D to 3d image conversion
US20140098263A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
KR20220140669A (ko) 인지 민감도를 고려하는 영상 화질 측정 방법 및 장치
JP5909176B2 (ja) 陰影情報導出装置、陰影情報導出方法及びプログラム
US10497106B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer-readable recording medium having recorded thereon a program for performing the image processing method
JP2015148895A (ja) 物体数分布推定方法
US10546392B2 (en) Image processing method and apparatus
JP5795556B2 (ja) 陰影情報導出装置、陰影情報導出方法及びプログラム
JP7301589B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
WO2017129115A1 (en) Orientation-based subject-matching in images
JP2013142984A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2013041398A (ja) 画像処理装置、方法及びプログラム
JP2017201454A (ja) 画像処理装置及びプログラム
Gill et al. Light field visual attention prediction using Fourier disparity layers
Mun et al. Depth Estimation from Light Field Images via Convolutional Residual Network
Jung Hybrid integration of visual attention model into image quality metric

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150219

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150526

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20150527