JP2013142784A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロセスカートリッジの交換頻度の偏りをより確実に抑制することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、中間転写体と、複数のプロセスカートリッジと、トナー像を中間転写体に転写する複数の一次転写手段と、中間転写体に転写されたトナー像を、記録材に転写する二次転写手段と、制御手段と、を有し、制御手段は、各プロセスカートリッジの残り寿命を決定し、プロセスカートリッジの残り寿命と残トナー容器の残り寿命が長いプロセスカートリッジでより多くの残トナー(二次転写手段による転写後に中間転写体に残留したトナー)が回収されるように、複数のプロセスカートリッジの残トナーの回収比率を算出し、トナー像を中間転写体に転写しない期間に、算出した回収比率で各プロセスカートリッジの前記残トナー容器に残トナーを回収させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、複写機やレーザービームプリンタなどの画像形成装置として、中間転写体を有する画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置では、一次転写工程により、第一像担持体としての感光ドラムの表面に形成された可転写画像としてのトナー像が、第二像担持体としての中間転写体に転写される。
上記一次転写工程を、複数色のトナー像に関して繰り返し実行することにより、中間転写体の表面に複数色のトナー像(カラー画像)が形成される。
そして、二次転写工程により、中間転写体の表面に形成された複数色のトナー像が、紙などの転写材表面に一括して転写される。
以上の工程により、転写材表面にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写体から転写材へのトナー像の転写(二次転写)を行った後に、中間転写体の表面に転写残トナー(二次転写残トナー)が残留してしまうという問題がある。
このような問題を解決する(中間転写体の表面に残留した転写残トナーを除去する)ための従来技術は、例えば特許文献1,2などに開示されている。
特許文献1に開示の画像形成装置は、二次転写位置の下流側、且つ、一次転写ニップの上流側に配置された帯電部材を有する。特許文献1に開示の画像形成装置では、帯電部材が転写残トナーを帯電することにより、一次転写位置で転写残トナーが中間転写体から感光ドラムへ移動される。
特許文献2に開示の画像形成装置は、感光ドラムの表面に形成されたトナー像を中間転写体に静電的に転写する転写ローラを有する。特許文献2に開示の画像形成装置では、感光ドラムや転写ローラの電位を制御することにより、転写残トナーが転写ローラから感光ドラムへ移動される。そして、残トナーは、感光ドラムから掻き取られ、残トナー容器へ収容される。また、特許文献2に開示の画像形成装置は、感光ドラムや残トナー容器を有する複数のプロセスカートリッジを有する。残トナー容器に残トナーが充満した場合には、該残トナー容器を有するプロセスカートリッジを新しいものに交換する必要がある。特許文献2に開示の画像形成装置では、一のプロセスカートリッジの残トナー容器内の残トナー量がある量に達した場合に、それ以降は、その残トナー容器への残トナーの回収は行わず、他のプロセスカートリッジの残トナー容器に残トナーが回収される。それにより、プロセスカートリッジの交換頻度の偏りを低減している。
特開平9−50167号公報 特開2001−175047号公報
しかしながら、プロセスカートリッジは、残トナー容器に残トナーが充満したこと以外の理由で交換が必要になることがある。そのため、特許文献2に開示の技術を用いたとしても、プロセスカートリッジの交換頻度に偏りが生じてしまうことがある。
そこで、本発明は、プロセスカートリッジの交換頻度の偏りをより確実に抑制することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、
中間転写体と、
トナー像担持体を備える複数のプロセスカートリッジと、
前記プロセスカートリッジ毎に、トナー像を前記トナー像担持体から前記中間転写体に転写する複数の一次転写手段と、
前記中間転写体に転写された前記トナー像を、記録材に転写する二次転写手段と、
制御手段と、
を有する画像形成装置であって、
前記プロセスカートリッジは、
残トナー容器と、
前記二次転写手段による転写後に前記中間転写体に残留した残トナーを前記残トナー容器内に回収する回収手段と、
自身が有する、前記残トナー容器を含む複数の部材の残り寿命を検知する検知手段と、
を有し、
前記制御手段は、
前記プロセスカートリッジ毎に、そのプロセスカートリッジの前記検知手段の検知結果から、該プロセスカートリッジの残り寿命を決定し、
プロセスカートリッジの残り寿命と残トナー容器の残り寿命が長いプロセスカートリッジでより多くの残トナーが回収されるように、前記複数のプロセスカートリッジの残トナーの回収比率を算出し、
トナー像を前記中間転写体に転写しない期間に、前記算出した回収比率で各プロセスカートリッジの前記残トナー容器に残トナーを回収させる
ことを特徴とする。
本発明によれば、プロセスカートリッジの交換頻度の偏りをより確実に抑制することができる。
実施例1に係る画像形成装置の構成の一例 実施例1に係る画像形成装置が有する制御部の機能構成の一例 実施例1に係る寿命検知手段の構成の一例 実施例1に係る画像形成装置におけるプリント時の処理の流れの一例 実施例1に係る残トナー回収手法の一例 実施例1に係る残トナー回収比率の算出方法の一例 実施例1に係る、各ステーションでの残トナー回収処理の一例 実施例1に係る第一ステーションでの残トナー回収処理の一例 実施例2に係る第一ステーションでの残トナー回収処理の一例 実施例2に係る、各プロセスカートリッジでの残トナー回収処理の一例
<実施例1>
(画像形成装置の構成)
本実施例に係る画像形成装置の構成を図1に示す。本実施例に係る画像形成装置は、中
間転写体、複数のプロセスカートリッジ、複数の一次転写手段などを備える。複数のプロセスカートリッジは、それぞれ個別に着脱可能である。複数の一次転写手段は複数のプロセスカートリッジに対応して設けられており、一次転写手段は、トナー像を対応するプロセスカートリッジから中間転写体に転写する。
具体的には、本実施例に係る画像形成装置は、図1に示すように、並設された4つのプロセスカートリッジ(後述する中間転写ベルト10の回転方向上流側から順にイエロー、マゼンダ、シアン、ブラック用のプロセスカートリッジ631a〜631d)を備える。以下、プロセスカートリッジ631a〜631dを単に「プロセスカートリッジ631」と記載し、一次転写手段4a〜4dを単に「一次転写手段4」と記載する。
プロセスカートリッジ631は、露光手段1、感光ドラム2、現像手段3、クリーニング手段5、帯電手段7などを備える。なお、図1では、プロセスカートリッジ631aが備える部材には数字の後にaを、プロセスカートリッジ631b,631c,631dが備える部材には数字の後にb,c,dを付している。プロセスカートリッジ631aが設けられた位置を第一ステーション、プロセスカートリッジ631b,631c,631dが設けられた位置を第二,三,四ステーションとよぶ。
なお、本実施例では、画像形成装置が4つのプロセスカートリッジを備える場合の例について説明するが、プロセスカートリッジの数は4つに限らない。プロセスカートリッジの数は、4つより少なくてもよいし、多くてもよい。
帯電手段7は、トナー像担持体である感光ドラム2の表面を均一に帯電する。
露光手段1は、帯電手段7により一様に帯電された感光ドラム2の表面に、画像情報に基づいてレーザービームを照射し、静電潜像を形成する。
現像手段3は、静電潜像が形成された感光ドラム2の表面にトナー(現像剤)を付着させ、トナー像を形成する。本実施例では、感光ドラム2の表面に付着されるトナーは、負極性に帯電されたトナーである。
クリーニング手段5は、中間転写ベルト10へのトナー像の転写(一次転写)後に感光ドラム2の表面に残留したトナーを除去し、該クリーニング手段5が有する残トナー容器内に回収する。
また、感光ドラム2(感光ドラム2a〜2dの全て)に対向した位置には、感光ドラム2の表面に形成されたトナー像が転写(一次転写)される無端状の中間転写体である中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10は、駆動ローラ11、テンションローラ12、及び、従動ローラ13により張架されている。
中間転写ベルト10を介して各感光ドラムに対向する位置には、一次転写手段4a〜4
dが設けられている。一次転写手段4a〜4dには転写電圧を印加する電源が接続されて
いる。以下、一次転写手段4a〜4dを単に「一次転写手段4」と記載する。
また、中間転写ベルト10上に付着した残トナーを帯電する帯電部材である残トナー帯電ローラ14が設けられている。残トナー帯電ローラ14は、後述する二次転写後に中間転写ベルト10上に残留したトナー(二次転写残トナー)を帯電(逆帯電)する。ここで、逆帯電とは、帯電の極性を反転させることを意味する。本実施例では、負極性に帯電しているトナーが、残トナー帯電ローラ14により、正極性に帯電される。
逆帯電した二次転写残トナーは、中間転写ベルト10上に付着したまま一次転写位置(一次転写手段4と感光ドラム2が対向する位置)へと移動し、該一次転写位置の感光ドラム2と、クリーニング手段5とにより、残トナー容器内に回収される。具体的には、正極性に逆帯電した二次転写残トナーは、一次転写手段4に正極性の電圧が印加されている場合に、該一次転写手段4の作用により感光ドラム2に逆転写され、クリーニング手段5により残トナー容器内に回収される。即ち、残トナー帯電ローラ14、一次転写手段4、感光ドラム2、クリーニング手段5などにより、二次転写後に中間転写ベルト10上に残留
したトナーが、残トナー容器内に回収される。
また、中間転写ベルト10を挟んで駆動ローラ11に対向する位置に、二次転写ローラ22が設けられている。
感光ドラム2に形成されたトナー像は、一次転写手段4の作用により、中間転写ベルト10に一次転写される。具体的には、一次転写手段4に正極性の電圧が印加され、一次転写手段4が所定の向きの電界を形成することにより、感光ドラム2に形成されたトナー像が中間転写ベルトに転写(一次転写)される。
一方、給送カセット37からピックアップローラ31により繰り出された記録材30は、不図示の分離部により1枚ずつ分離給送される。記録材30は、レジストローラ対33に送られ、レジストローラ対33により、所定のタイミングで中間転写ベルト10と二次転写ローラ22との間に搬送される。
そして、二次転写ローラ22の作用により、中間転写ベルト10に一次転写されたトナー像が記録材30に転写(二次転写)される。トナー像が転写された記録材30は定着手段34へ搬送され、トナー像が記録材30に定着される。トナー像が定着された記録材30は、排出ローラ対35に搬送され、画像形成装置本体の上部に設けられた排出トレイ36上に排出される。
(画像形成装置の機能構成)
図2に、本実施例に係る画像形成装置が有する制御部(画像形成エンジン)の機能構成の一例を示す。
画像形成エンジン620(CPU)は、ビデオインターフェイス640を介してコントローラ650から入力された命令に応じて画像形成部630を制御し、画像形成処理を行う。画像形成処理は、記録材に画像を形成し、画像が形成された記録材を排出する処理である。
画像形成部630は、上述した、プロセスカートリッジ631、一次転写手段4、二次転写ローラ22、残トナー帯電ローラ14、定着手段34等などを含む。
プロセスカートリッジ631は、上述した、帯電手段7、露光手段1、現像手段3、及び、クリーニング手段5の他に、寿命検知手段8を有する。
寿命検知手段8は、プロセスカートリッジ631(該寿命検知手段8を有するプロセスカートリッジ自身)が有する、残トナー容器を含む複数の部材の残り寿命を検知する。本実施例では、寿命検知手段8は、図3に示すとおり、トナー寿命検知手段81、ドラム寿命検知手段82、現像寿命検知手段83、残トナー容器寿命検知手段84などを有する。
トナー寿命検知手段81は、トナーの残り寿命(トナー寿命)として、トナー容量(残量)を検知する。
ドラム寿命検知手段82は、感光ドラム2の残り寿命(ドラム寿命)を検知する。感光ドラム2の残り寿命は、例えば、該感光ドラム2の所定時間と総駆動時間の差である。
現像寿命検知手段83は、現像手段3の残り寿命(現像寿命)を検知する。現像手段3の残り寿命は、例えば、該現像手段3の所定時間と総駆動時間の差である。
残トナー容器寿命検知手段84は、残トナー容器の残り寿命(残トナー容器寿命)を検知する。残トナー容器の残り寿命は、例えば、該残トナー容器に回収可能な残トナーの総量と、現在その残トナー容器に回収されている残トナーの量との差である。
画像形成エンジン620は、ROM601に格納された各種制御プログラムに基づいて画像形成部630の各部を制御し、画像形成処理を行う。RAM602は、画像形成エンジン620が上記制御プログラムを実行する際の作業領域として用いられる。
なお、図2の例では、画像形成エンジン620がCPUである場合について説明したが、画像形成エンジン620は、集積回路であるASICなどであってもよいし、CPUと
ASICで構成されていてもよい。即ち、画像形成エンジン620が実行する処理の一部または全部がASICにより実行されてもよい。
(画像形成装置の動作)
図4は、本実施例に係る画像形成装置におけるプリント時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
画像形成エンジン620がコントローラ650からの指示により画像形成開始のコマンドを受信すると、画像形成エンジン620は、画像形成処理(プリント)に必要な前回転処理を開始する(S101)。
前回転処理が終了した時点で、画像形成エンジン620は、画像形成処理(プリント動作)を開始する(S102)。なお、詳細は後述するが、連続プリント中は画像形成処理と並行して第一ステーションでの残トナーの回収も行われる。
その後、画像形成エンジン620は、必要数の記録材へのプリントが完了したか否かを判断する(S103)。
必要数の記録材へのプリントが完了していない場合には、S102へ処理が戻され、引き続きプリント動作が行われる。
必要数の記録材へのプリントが完了した場合(これ以上のプリント動作が不要となった場合)には、画像形成エンジン620は、画像形成処理の後処理として、後回転処理を開始する(S104)。
後回転処理では、画像形成エンジン620は、各ステーションでの残トナーの回収比率を計算し(S201)、その回収比率に応じて各ステーションでの残トナーの回収を行う(S202)。
(残トナー回収手法)
図5に示すように、プリント中における第一ステーションの一次転写位置では、一次転写手段4aに正極性のバイアスが印加され、上記所定の向きの電界が形成される。そのため、感光ドラム2a上に形成されたトナー像を構成するトナー(画像形成トナー)が中間転写ベルト10に転写される。それと同時に、残トナー帯電ローラ14で逆帯電された、中間転写ベルト10上の二次転写残トナーが、感光ドラム2aへ移動し、クリーニング手段5aにて残トナー容器へと回収される。したがって、プリント中は、残トナーが第一ステーション(プロセスカートリッジ631a)の残トナー容器に回収されることとなる。
一方、プリント終了後の後回転処理中は、第一ステーションの感光ドラム2a上に画像形成トナーは存在しない。そのため、第一ステーションで残トナーを通過させれば、第一ステーション以外のステーションでの残トナー回収を行うことが可能となる。
具体的には、一次転写手段4aのバイアスを、例えば、−500Vのように負極性とする。それにより、第一ステーションの一次転写位置に、上記所定の向きと逆向きの電界が形成される。このように、感光ドラム2a表面から中間転写ベルト10へトナーを転写させるためのバイアスと逆極性のバイアスを、一次転写手段4aに積極的に印加することにより、残トナーは、第一ステーションで回収されずに、ほぼ全量通過する。そして、第一ステーションよりも中間転写ベルト10の回転方向下流に位置するステーションで、残トナーを回収することが可能となる。
なお、他のステーションでも、同様に残トナーを通過させることができる。
そこで、本実施例では、画像形成エンジン620は、残トナー容器に残トナーを回収させる場合には、該残トナー容器を有するプロセスカートリッジに対応する一次転写手段4に、正極性のバイアスを印加し、上記所定の向きの電界を形成させる。そして、残トナー容器に残トナーを回収させない場合には、該残トナー容器を有するプロセスカートリッジに対応する一次転写手段4に、負極性のバイアスを印加し、上記所定の向きと逆向きの電界を形成させる。
なお、上記の電界を安定的に維持することを目的として、感光ドラムに当接する帯電ローラ(帯電手段)に帯電電圧を印加したり、感光ドラムを露光することによりドラム電位を安定させることが好ましい。
(残トナー回収比率の算出方法)
図6(A)に、寿命検知手段8で検知した、各ステーション(各プロセスカートリッジ)の寿命情報(トナー寿命、ドラム寿命、現像寿命、残トナー容器寿命)の一例を示す。図6(A)は、残りの寿命の最大値を100[%]とした場合の例である。即ち、図6(A)では、残りの寿命が長いほど値が大きくなり、残りの寿命が短いほど値が小さくなる(0[%]はプロセスカートリッジの交換が必要であることを意味する)。
なお、図6(A)において、「Y」は第一ステーション(プロセスカートリッジ631a)を意味する。「M」は第二ステーション(プロセスカートリッジ631b)を意味する。「C」は第三ステーション(プロセスカートリッジ631c)を意味する。「Bk」は第四ステーション(プロセスカートリッジ631d)を意味する。
画像形成エンジン620は、プロセスカートリッジ毎に、そのプロセスカートリッジの寿命検知手段8の検知結果から、該プロセスカートリッジの残り寿命を決定する。具体的には、画像形成エンジン620は、図6(B)に示すように、プロセスカートリッジ毎に、そのプロセスカートリッジの寿命検知手段8で検知された複数の部材の残り寿命のうち、最も短い残り寿命を、該プロセスカートリッジの残り寿命とする。
ここで、プロセスカートリッジ631aの残り寿命(寿命検知手段8で検知された残り寿命のうち、最も短い残り寿命)をy_crgと定義する。同様に、プロセスカートリッジ631b,631c,631dの残り寿命を、m_crg,c_crg,bk_crgと定義する。また、プロセスカートリッジ631aの残トナー容器寿命をy_boxと定義する。同様に、プロセスカートリッジ631b,631c,631dの残トナー容器寿命をm_box,c_box,bk_boxと定義する。
画像形成エンジン620は、プロセスカートリッジの残り寿命と残トナー容器寿命が長いプロセスカートリッジでより多くの残トナーが回収されるように、プロセスカートリッジ631a,631b,631c,631dの残トナーの回収比率を算出する。そして、トナー像を中間転写ベルト10に転写しない期間に、上記算出した回収比率で各プロセスカートリッジ631a,631b,631c,631dの残トナー容器に残トナーを回収させる。それにより、プロセスカートリッジの交換頻度の偏りをより確実に抑制することができる。
具体的には、画像形成エンジン620は、式1に示すように、プロセスカートリッジの残り寿命と残トナー容器寿命の平均値(和であってもよい)の比を、回収比率(y:m:c:bk)として算出する。yはプロセスカートリッジ631aの残トナーの回収比率、mはプロセスカートリッジ631bの残トナーの回収比率、cはプロセスカートリッジ631cの残トナーの回収比率、bkはプロセスカートリッジ631dの残トナーの回収比率である。
Figure 2013142784
なお、残トナー容器寿命がより長いプロセスカートリッジの比率が大きくなるように回収比率を算出するのは、残トナー容器の容量を有効利用するためである。
各残り寿命が図6(A)に示す値である場合、式1より、各プロセスカートリッジの残トナー回収比率は、図6(C)に示すように、30:45:65:20となる。そのため
、プロセスカートリッジの残り寿命と残トナー容器寿命が長いプロセスカートリッジ631cの回収比率が大きくなり、プロセスカートリッジ631cの残トナー容器に最も多くの残トナーが回収されることとなる。一方、プロセスカートリッジの残り寿命と残トナー容器寿命が短いプロセスカートリッジ631dの回収比率は小さくなり、プロセスカートリッジ631dの残トナー容器に残トナーがあまり回収されなくなる。
(残トナー回収処理)
後回転処理中は、トナー像は中間転写ベルト10に転写されない。そのため、後回転処理中は、一次転写手段へ負極性のバイアスを印加する時間を制御することで、各プロセスカートリッジに回収する残トナーの量を制御することができる。
本実施例では、画像形成エンジン620が、後回転処理中に、式1で算出した残トナー回収比率に応じて、一次転写手段へ印加するバイアスの極性を制御する。具体的には、図7に示すように、各プロセスカートリッジに対応する一次転写手段4a,4b,4c,4dの正極性のバイアスを印加する期間(残トナーの回収期間)と、負極性のバイアスを印加する期間(残トナーの非回収期間)と、が設定される。図7において、「バイアス(Y)」は、プロセスカートリッジ631aに対応する一次転写手段4aへ印加するバイアスを示す。同様に、「バイアス(M)」、「バイアス(C)」、「バイアス(Bk)」は、プロセスカートリッジ631b,631c,631dに対応する一次転写手段4b,4c,4dへ印加するバイアスを示す。「残トナー回収カートリッジ」は、残トナーの回収先の残トナー容器を有するプロセスカートリッジを示す。図7の横軸は時間であり、ステーション毎(プロセスカートリッジ毎;一次転写手段毎)に、中間転写ベルト10の残トナーが存在している(存在していた)領域がそのステーションの一次転写位置に到達した時刻が0とされている。そして、ステーション毎に、中間転写ベルト10の残トナーが存在している(存在していた)領域がそのステーションの一次転写位置を抜けた時刻がTとされている。即ち、図7の例では、1つのプロセスカートリッジで全ての残トナーを回収するのに要する時間がTとされている。
このとき、各プロセスカートリッジの残トナーの回収期間の長さ(t_y、t_m、t_c、t_bk)は、式2を用いて算出される。t_yはプロセスカートリッジ631aに対応する一次転写手段4aに正極性のバイアスを印加する時間である。同様に、t_m,t_c,t_bkは、一次転写手段4b,4c,4dに正極性のバイアスを印加する時間である。
Figure 2013142784
本実施例では、ステーション毎に、残トナーがそのステーションの一次転写位置に達してから式2により算出された時間だけ該ステーションの一次転写手段に正極性のバイアスが印加され、その後、該一次転写手段に負極性のバイアスが印加される。それにより、ステーション毎に、式1の回収比率に応じた量の残トナーの回収、及び、残トナーの通過を行うことができる。
具体的には、図7では、第一ステーションで、時刻0から時刻T1までの長さt_yの期間に、一次転写手段4aに正極性のバイアスが印加され、プロセスカートリッジ631aの残トナー容器に残トナーが回収される。時刻T1後、一次転写手段4aに印加するバイアスが負極性のバイアスに切り替えられる。そのため、残りの残トナーは第一ステーションを通過し、次の第二ステーションへ向かう。
第二ステーションでは、時刻T1から時刻T2までの長さt_mの期間に、一次転写手段4bに正極性のバイアスが印加され、プロセスカートリッジ631bの残トナー容器に残トナーが回収される。時刻T2後、一次転写手段4bに印加するバイアスが負極性のバイアスに切り替えられる。そのため、残りの残トナーは第二ステーションを通過し、次の第三ステーションへ向かう。
第三ステーションでは、時刻T2から時刻T3までの長さt_cの期間に、一次転写手段4cに正極性のバイアスが印加され、プロセスカートリッジ631cの残トナー容器に残トナーが回収される。時刻T3後、一次転写手段4cに印加するバイアスが負極性のバイアスに切り替えられる。そのため、残りの残トナーは第三ステーションを通過し、次の第四ステーションへ向かう。
第四ステーションでは、時刻T3から時刻Tまでの長さt_bkの期間に、一次転写手段4dに正極性のバイアスが印加され、プロセスカートリッジ631dの残トナー容器に残トナーが回収される。
以上により、全ての残トナーが回収される。
以上述べたように、本実施例によれば、プロセスカートリッジが有する、残トナー容器を含む複数の部材の残り寿命が検知され、その検知結果から、該プロセスカートリッジの残り寿命が決定される。プロセスカートリッジの残り寿命と残トナー容器の残り寿命が長いプロセスカートリッジでより多くの残トナーが回収されるように、複数のプロセスカートリッジの残トナーの回収比率が算出される。そして、トナー像を中間転写体に転写しない期間に、上記算出した回収比率で各残トナー容器に残トナーが回収される。
それにより、プロセスカートリッジの交換頻度の偏りをより確実に抑制することができる。具体的には、本実施例では、トナー容器以外の部材の残り寿命を考慮してプロセスカートリッジの残り寿命を決定することにより、プロセスカートリッジの交換頻度が均一になるように残トナーの回収量を制御することができる。例えば、残り寿命が長いプロセスカートリッジでの残トナーの回収量を多くすることにより、該プロセスカートリッジの残り寿命を、残り寿命が短い他のプロセスカートリッジの残り寿命に近づけることができる。その結果、それらのプロセスカートリッジの交換のタイミングを近づけることができる。
なお、本実施例では画像形成処理後の後回転処理中(後処理期間)に、式1で算出された回収比率で残トナーを回収する構成としたが、該回収比率に応じた残トナーの回収期間はこれに限らない。画像形成処理中に実行されるクリーニング動作や、画像形成モードを変更するためのモード変更動作などの動作の期間には、後回転処理中と同様に、感光ドラム上に画像形成トナーが存在しない期間(トナー像を中間転写ベルトに転写しない期間)が含まれる。例えば、一の記録材へトナー像を転写する画像形成処理と、該一の記録材の次の記録材へトナー像を転写する画像形成処理との間の期間には、感光ドラム上に画像形成トナーが存在しない。即ち、連続プリントにおける、Xページ目(Xは1以上の整数)の画像形成処理と、X+1ページ目の画像形成処理との間の期間には、感光ドラム上に画像形成トナーが存在しない。回収比率に応じた残トナーの回収期間は、そのような期間であってもよい。各ステーションで残トナーを通過させられる期間であれば、どのような期間に回収比率に応じた残トナーの回収が行われてもよい。
なお、本実施例では、残トナー容器に残トナーを回収させない場合に、一次転写手段に負極性のバイアスを印加し、所定の向きと逆向きの電界を形成させる構成としたが、この
構成に限らない。例えば、残トナー容器に残トナーを回収させない場合に、一次転写手段にバイアスを印加しなくてもよい。
なお、本実施例では、算出した回収比率に応じて各プロセスカートリッジの残トナーの回収期間を設定する構成としたが、この構成に限らない。例えば、算出した回収比率に応じて、各一次転写手段に印加するバイアスの大きさ(各プロセスカートリッジの、単位時間当たりの残トナーの回収量)を設定してもよい。
なお、本実施例では、プロセスカートリッジ毎に、そのプロセスカートリッジの寿命検知手段8で検知された複数の部材の残り寿命のうち、最も短い残り寿命を、該プロセスカートリッジの残り寿命とする構成としたが、この構成に限らない。例えば、残トナー容器寿命がプロセスカートリッジの残り寿命として選択され易くなるように、残トナー容器寿命に重み付けをし、重み付けされた残トナー容器寿命と他の部材の残り寿命のうち、最も短い残り寿命を、プロセスカートリッジの残り寿命としてもよい。そして、プロセスカートリッジの残り寿命の比率を、残トナーの回収比率としてもよい。
<実施例2>
本実施例に係る画像形成装置の全体構成は実施例1と同様のため、説明を省略する。
図8は、横軸を時間として、4枚の記録材への連続プリントを行った場合の、第一ステーションでの残トナー回収処理を示す図である。図8において、「画像形成(Y)」は、プロセスカートリッジ631aに対応する一次転写手段4aによる一次転写が行われる期間を示す。「X枚目画像形成(Y)」は、一次転写手段4aによる、X枚目の記録材に転写するトナー像の一次転写が行われる期間を示す。「残トナー回収(Y)」は、中間転写ベルト10の残トナーが存在している(存在していた)領域が第一ステーションの一次転写位置に入力される期間を示す。「X枚目残トナー回収(Y)」は、中間転写ベルト10の、X枚目の記録材への二次転写により生じた残トナーが存在している(存在していた)領域が第一ステーションの一次転写位置に入力される期間を示す。「状態」は、画像形成装置の動作の状態を示す。
実施例1では、図8に示すように、4枚の記録材への連続プリント中は、一次転写手段4aに正極性のバイアスが印可し続けられていた。そのため、4枚の記録材への連続プリント中は、残トナーがプロセスカートリッジ631aで全て回収されていた。そして、連続プリント後(3枚目の記録材へのプリントにより生じた残トナーの回収期間後半)から後回転処理へ処理が移行し、回収比率に応じた残トナー回収処理が実行されていた。
(残トナー回収処理)
上述したように、連続プリント中、残トナーはプロセスカートリッジ631aの残トナー容器に回収される。そのため、実施例1の方法では、プロセスカートリッジ631aの残トナー容器に回収される残トナーが他のプロセスカートリッジの残トナー容器に回収される残トナーに比べ極端に多くなってしまうことが危惧される。
そこで、本実施例では、図9に示すように、連続プリントにおける、記録材に転写するトナー像を中間転写ベルト10に転写する期間(一次転写期間)には、一次転写手段4aに対し正極性のバイアスを印加する。そして、連続プリントにおける、記録材に転写するトナー像を中間転写ベルト10に転写しない期間(非一次転写期間)には、一次転写手段4aに対し負極性のバイアスを印加する。即ち、一次転写期間には、プロセスカートリッジ631aの残トナー容器に残トナーが回収され、非一次転写期間には、プロセスカートリッジ631a以外のプロセスカートリッジの残トナー容器に残トナーが回収される。非一次転写期間は、連続プリントにおける、一の記録材に転写するトナー像を中間転写ベルト10に転写する期間と、一の記録材の次の記録材に転写するトナー像を中間転写ベルト10に転写する期間との間の期間である。
さらに、本実施例では、連続プリントが終了した後の後回転処理中の残トナー回収処理で使用する回収比率を算出する際に、実施例1では加味されていなかった、一次転写期間
にプロセスカートリッジ631aの残トナー容器に回収された残トナーの量を加味する。
図10は、各ステーションでの残トナー回収処理の一例を示す図である。図10の横軸は時間であり、プロセスカートリッジ毎(一次転写手段毎)に、N枚目(Nは2以上の整数)の記録材に転写するトナー像の中間転写ベルト10への一次転写の開始時刻が0とされている。
図10において、「画像形成(M)」は、プロセスカートリッジ631bに対応する一次転写手段4bによる一次転写が行われる期間を示す。「X枚目画像形成(M)」は、一次転写手段4bによる、X枚目の記録材に転写するトナー像の一次転写が行われる期間を示す。「残トナー回収(M)」は、中間転写ベルト10の残トナーが存在している(存在していた)領域が第二ステーションの一次転写位置に入力される期間を示す。「X枚目残トナー回収(M)」は、中間転写ベルト10の、X枚目の記録材への二次転写により生じた残トナーが存在している(存在していた)領域が第二ステーションの一次転写位置に入力される期間を示す。
「画像形成(C)」は、プロセスカートリッジ631cに対応する一次転写手段4cによる一次転写が行われる期間を示す。「X枚目画像形成(C)」は、一次転写手段4cによる、X枚目の記録材に転写するトナー像の一次転写が行われる期間を示す。「残トナー回収(C)」は、中間転写ベルト10の残トナーが存在している(存在していた)領域が第三ステーションの一次転写位置に入力される期間を示す。「X枚目残トナー回収(C)」は、中間転写ベルト10の、X枚目の記録材への二次転写により生じた残トナーが存在している(存在していた)領域が第三ステーションの一次転写位置に入力される期間を示す。
「画像形成(Bk)」は、プロセスカートリッジ631dに対応する一次転写手段4dによる一次転写が行われる期間を示す。「X枚目画像形成(Bk)」は、一次転写手段4dによる、X枚目の記録材に転写するトナー像の一次転写が行われる期間を示す。「残トナー回収(Bk)」は、中間転写ベルト10の残トナーが存在している(存在していた)領域が第四ステーションの一次転写位置に入力される期間を示す。「X枚目残トナー回収(Bk)」は、中間転写ベルト10の、X枚目の記録材への二次転写により生じた残トナーが存在している(存在していた)領域が第四ステーションの一次転写位置に入力される期間を示す。
「t_y_posi」は、第一ステーションでの一次転写中に行われる、第一ステーションでの残トナーの回収処理の期間である。
同様に、「t_m_posi」は、第二ステーションでの一次転写中に行われる、第二ステーションでの残トナーの回収処理の期間である。「t_c_posi」は、第三ステーションでの一次転写中に行われる、第三ステーションでの残トナーの回収処理の期間である。「t_bk_posi」は、第四ステーションでの一次転写中に行われる、第四ステーションでの残トナーの回収処理の期間である。但し、期間t_m_posi,t_c_posi,t_bk_posiに回収する残トナーの多くは、期間t_y_posiにプロセスカートリッジ631aの残トナー容器に回収されている。そのため、期間t_m_posi,t_c_posi,t_bk_posiに、プロセスカートリッジ631b,631c,631dの残トナー容器に回収される残トナーの量は極微量(ほぼ0)である。
「t_y_nega」は、第一ステーションの非一次転写期間内の、一次転写部4aへ負極性のバイアスを印加する期間を示す。本実施例では、第一ステーションの非一次転写期間が期間t_y_negaとされる。期間t_y_negaに第一ステーションの一次転写位置に入力された残トナーは、プロセスカートリッジ631aに回収されず、第二ステーション(プロセスカートリッジ631b)へと向かう。
同様に、「t_m_nega」は、第二ステーションの非一次転写期間内の、一次転写
部4bへ負極性のバイアスを印加する期間を示す。期間t_m_negaに第二ステーションの一次転写位置に入力された残トナーは、プロセスカートリッジ631bに回収されず、第三ステーション(プロセスカートリッジ631c)へ向かう。「t_c_nega1」、「t_c_nega2」は、第三ステーションの非一次転写期間内の、一次転写部4cへ負極性のバイアスを印加する期間を示す。期間t_c_nega2に第三ステーションの一次転写位置に入力された残トナーは、プロセスカートリッジ631cに回収されず、第四ステーション(プロセスカートリッジ631d)へ向かう。「t_bk_nega」は、第四ステーションの非一次転写期間内の、一次転写部4dへ負極性のバイアスを印加する期間を示す。
「t_m_posi2」は、第二ステーションの非一次転写期間内の、一次転写部4bへ正極性のバイアスを印加する時間を示す。期間t_m_posi2に第二ステーションの一次転写位置に入力された残トナーは、プロセスカートリッジ631bに回収される。
同様に、「t_c_posi2」は、第三ステーションの非一次転写期間内の、一次転写部4cへ正極性のバイアスを印加する時間を示す。期間t_c_posi2に第三ステーションの一次転写位置に入力された残トナーは、プロセスカートリッジ631cに回収される。「t_d_posi2」は、第四ステーションの非一次転写期間内の、一次転写部4dへ正極性のバイアスを印加する時間を示す。期間t_d_posi2に第四ステーションの一次転写位置に入力された残トナーは、プロセスカートリッジ631dに回収される。
このように、本実施例では、第一ステーションの一次転写期間中にプロセスカートリッジ631aに回収されなかった残トナーが、他のプロセスカートリッジに回収される。
(連続プリント中の残トナー回収比率の算出方法)
上述したように、連続プリント中の第一ステーションの非一次転写期間(t_y_nega)に第一ステーションの一次転写位置に入力された残トナーは、プロセスカートリッジ631a(の残トナー容器)に回収されずに第一ステーションを通過する。そして、上記通過した残トナーは、プロセスカートリッジ631aよりも中間転写ベルトの回転方向下流に位置するプロセスカートリッジに回収される。
ここで、上記第一ステーションを通過した残トナーの、第二〜四ステーションでの回収比率は、実施例1と同様に、式1を用いて算出される。但し、本実施例では、中間転写ベルト10に最初にトナー像を転写する一次転写手段4aに対応するプロセスカートリッジ631a(第一プロセスカートリッジ)では非一次転写期間中に残トナーの回収は行わない。そのため、プロセスカートリッジ631aの残トナーの回収比率yは0とされる。そして、期間t_m_posi2,t_c_posi2,t_bk_posi2の長さは、実施例1の式2と同様の考え方に基づき、式3により算出される。
Figure 2013142784
そして、残トナーが第二ステーションの一次転写位置に到達してからの期間t_m_posi2に、一次転写手段4bに正極性のバイアスが印加される。それにより、期間t_
m_posi2に第二ステーションの一次転写位置に入力された残トナーが、プロセスカートリッジ631bに回収される。期間t_m_posi2後、一次転写手段4bに負極性のバイアスが印加される。それにより、期間t_m_posi2後に、第二ステーションの一次転写位置に入力された残トナーは、該一次転写位置を通過し、第三ステーションへ向かう。
同様に、残トナーが第三ステーションの一次転写位置に到達してからの期間t_c_posi2に、一次転写手段4cに正極性のバイアスが印加される。それにより、期間t_c_posi2に第三ステーションの一次転写位置に入力された残トナーが、プロセスカートリッジ631cに回収される。期間t_c_posi2後、一次転写手段4cに負極性のバイアスが印加される。それにより、期間t_c_posi2後に、第三ステーションの一次転写位置に入力された残トナーは、該一次転写位置を通過し、第四ステーションへ向かう。
残トナーが第四ステーションの一次転写位置に到達してからの期間t_d_posi2に、一次転写手段4dに正極性のバイアスが印加される。それにより、期間t_d_posi2に第四ステーションの一次転写位置に入力された残トナーが、プロセスカートリッジ631dの残トナー容器に回収される。
なお、期間t_m_posi2,t_c_posi2,t_bk_posi2の長さは、画像形成エンジン620により算出される。
(後回転処理中の残トナー回収比率の算出方法)
N枚の記録材への連続プリントを行った際に、連続プリント中(第一ステーションでの一次転写中)に第一ステーションで行われる、残トナーの回収処理の総時間t_y_priは式4により算出できる。「t_y_posi(n)」は、連続プリント中に第一ステーションで行われる、n枚目(nは1以上の整数)の記録材へのトナー像の二次転写により生じた残トナーの回収処理の時間を示す。なお、t_y_posi(n)は、連続プリント中にプロセスカートリッジ631aに回収された残トナー(n枚目の記録材へのトナー像の二次転写により生じた残トナー)の量に対応する。総時間t_y_priは、連続プリント中にプロセスカートリッジ631aに回収された残トナーの総量に対応する。
Figure 2013142784
ここで、実施例1の方法によれば、後回転処理中に第一ステーションで行われる残トナーの回収時間(後回転処理中のプロセスカートリッジ631aの残トナーの回収量)は、式2で算出されたt_yとなる。
しかし、第1の量が第2の量よりも多い場合、後回転処理中にプロセスカートリッジ631aで残トナーを回収してしまうと、プロセスカートリッジ631aへの残トナーの回収が過剰となってしまう。第1の量は、実施例1の方法で算出された回収比率で、プロセスカートリッジ631aの残トナー容器に、後回転処理中に回収される残トナーの量である。第2の量は、連続プリント中にプロセスカートリッジ631aの残トナー容器に回収された残トナーの量である。
換言すれば、時間t_y_priが時間t_yよりも長い場合に、後回転処理中にプロセスカートリッジ631aで残トナーを回収してしまうと、プロセスカートリッジ631aへの残トナーの回収が過剰となってしまう。
そこで、本実施例では、第1の量と第2の量とを比較し、第1の量が第2の量より多い場合には、プロセスカートリッジ631aの、後回転処理中での残トナーの回収比率を0とする。そして、第1の量が第2の量以下である場合には、後回転処理中にプロセスカートリッジ631aの残トナー容器に回収される残トナーの量と、第2の量との和が第1の
量となるように、プロセスカートリッジ631aの、後回転処理中での残トナーの回収比率を調整する。
具体的には、式5に示すように、時間t_y_priが時間t_yよりも長い場合には、t_y=0とする。時間t_y_priと時間t_yが同じ、または、時間t_y_priが時間t_yよりも短い場合は、t_yをt_y−t_y_priに置き換える。
Figure 2013142784
そして、式2により、第二〜四ステーションでの残トナーの回収時間(t_m,t_c,t_bk)が算出される。但し、このとき、式2のTとして、T−t_yが用いられる。そして、図7に示すように一次転写部へ印加するバイアスの極性が制御され、回収比率に従った残トナーの回収が行われる。
なお、t_y_priの算出、t_y_priとt_yの比較、t_y,t_m,t_c,t_bkの算出等は、画像形成エンジン620により行われる。
以上述べたように、本実施例によれば、連続プリントにおける非一次転写期間に、中間転写体に最初にトナー像を転写する第一プロセスカートリッジ(プロセスカートリッジ631a)以外のプロセスカートリッジに残トナーが回収される。それにより、プロセスカートリッジ631aに回収される残トナーが他のプロセスカートリッジに回収される残トナーに比べ極端に多くなることが抑制できる。
また、本実施例によれば、第1の量が第2の量より多い場合には、プロセスカートリッジ631aの、後回転処理中での残トナーの回収比率が0とされる。そして、第1の量が第2の量以下である場合には、後回転処理中にプロセスカートリッジ631aに回収される残トナーの量と、第2の量との和が第1の量となるように、プロセスカートリッジ631aの、後回転処理中での残トナーの回収比率が調整される。それにより、プロセスカートリッジ631aに回収される残トナーが他のプロセスカートリッジに回収される残トナーに比べ極端に多くなることがより抑制できる。
4a〜4d 一次転写部
5a〜5d クリーニング手段
8 寿命検知手段
10 中間転写ベルト
22 二次転写ローラ
620 画像形成エンジン
631a〜631d プロセスカートリッジ

Claims (7)

  1. 中間転写体と、
    トナー像担持体を備える複数のプロセスカートリッジと、
    前記プロセスカートリッジ毎に、トナー像を前記トナー像担持体から前記中間転写体に転写する複数の一次転写手段と、
    前記中間転写体に転写された前記トナー像を、記録材に転写する二次転写手段と、
    制御手段と、
    を有する画像形成装置であって、
    前記プロセスカートリッジは、
    残トナー容器と、
    前記二次転写手段による転写後に前記中間転写体に残留した残トナーを前記残トナー容器内に回収する回収手段と、
    自身が有する、前記残トナー容器を含む複数の部材の残り寿命を検知する検知手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記プロセスカートリッジ毎に、そのプロセスカートリッジの前記検知手段の検知結果から、該プロセスカートリッジの残り寿命を決定し、
    プロセスカートリッジの残り寿命と残トナー容器の残り寿命が長いプロセスカートリッジでより多くの残トナーが回収されるように、前記複数のプロセスカートリッジの残トナーの回収比率を算出し、
    トナー像を前記中間転写体に転写しない期間に、前記算出した回収比率で各プロセスカートリッジの前記残トナー容器に残トナーを回収させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記プロセスカートリッジ毎に、そのプロセスカートリッジの前記検知手段で検知された前記複数の部材の残り寿命のうち、最も短い残り寿命を、該プロセスカートリッジの残り寿命とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、トナー像を前記中間転写体に転写しない期間に、前記算出した回収比率に応じて、各プロセスカートリッジの残トナーの回収期間を設定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記プロセスカートリッジは、
    前記トナー像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    前記帯電されたトナー像担持体の表面にトナーを付着させ、トナー像を形成する現像手段と、
    を有し、
    前記検知手段は、少なくとも、前記残トナー容器、トナー、前記トナー像担持体、及び、前記帯電手段の残り寿命を検知する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記一次転写手段は、所定の向きの電界を形成することにより、トナー像を前記中間転写体に転写し、
    前記制御手段は、
    前記残トナー容器に残トナーを回収させる場合には、該トナー容器を有する前記プロセスカートリッジに対応する前記一次転写手段に前記所定の向きの電界を形成させ、
    前記残トナー容器に残トナーを回収させない場合には、該トナー容器を有する前記プ
    ロセスカートリッジに対応する前記一次転写手段に前記所定の向きと逆向きの電界を形成させる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記トナー像を前記中間転写体に転写しない期間は、連続プリントにおける、一の記録材に転写するトナー像を前記中間転写体に転写する期間と、前記一の記録材の次の記録材に転写するトナー像を前記中間転写体に転写する期間との間の期間である非一次転写期間であり、
    前記制御手段は、前記中間転写体に最初にトナー像を転写する前記一次転写手段に対応する前記プロセスカートリッジである第一プロセスカートリッジの、前記非一次転写期間での残トナーの回収比率を0とする
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記トナー像を前記中間転写体に転写しない期間は、連続プリントが終了した後の後処理期間であり、
    前記制御手段は、
    プロセスカートリッジの残り寿命と残トナー容器の残り寿命が長いプロセスカートリッジでより多くの残トナーが回収されるように算出された前記回収比率で、前記中間転写体に最初にトナー像を転写する前記一次転写手段に対応する前記プロセスカートリッジである第一プロセスカートリッジの前記残トナー容器に、前記後処理期間に回収される残トナーの量である第1の量と、前記連続プリント中に前記第一プロセスカートリッジの前記残トナー容器に回収された残トナーの量である第2の量とを比較し、
    前記第1の量が前記第2の量より多い場合には、前記第一プロセスカートリッジの、前記後処理期間での残トナーの回収比率を0とし、
    前記第1の量が前記第2の量以下である場合には、前記後処理期間に前記第一プロセスカートリッジの前記残トナー容器に回収される残トナーの量と、前記第2の量との和が前記第1の量となるように、前記第一プロセスカートリッジの、前記後処理期間での残トナーの回収比率を調整する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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