JP2013140567A - 部品を製造するサプライヤの選定方法及びサプライヤ選定システム - Google Patents

部品を製造するサプライヤの選定方法及びサプライヤ選定システム Download PDF

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Shinichiro Hori
慎一郎 堀
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勝彦 武田
Junichi Kobayashi
淳一 小林
Eiichiro Hanyu
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Abstract

【課題】部品を納入するサプライヤの評価基準を定めるとともに、サプライヤによる部品の製造工程を評価項目により評価する、部品を製造するサプライヤの選定方法及びサプライヤ選定システムを提供する。
【解決手段】部品を製造するサプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシートを用いて、サプライヤを、予め設定された暫定合格基準を基に評価するサプライヤ評価工程と、部品の製造工程における評価項目からなる製造チェックシートを用いて、部品の製造工程を評価する部品の製造工程評価工程と、を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所望の品質の部品を製造するサプライヤの選定において、サプライヤの管理面に係る評価項目と、サプライヤによる部品の製造工程の評価項目とから、総合的に評価してサプライヤを選定する、部品を製造するサプライヤの選定方法及びサプライヤ選定システムに関するものである。
一般的に、サプライヤから部品を調達する場合、部品の品質を確保するために様々な工夫がなされている。その一例として、実際に部品の製造設備を有するサプライヤの製造工程について監査を行うことがある。この種の監査では、サプライヤが有する製造設備に基づいて、事前に製造工程に対応する評価項目からなるチェックシートを作成し、監査員が当該チェックシートの各項目を記入していくことによって行われる。このように従来は、チェックシート記入方式によって、サプライヤの製造工程の安定性・継続性などを定量的に評価し、部品の品質管理を行っている。
特許文献1には、一般製品の品質管理を効率的に行うことができる作業表に関する技術が開示されているが、本願発明者が知る限りにおいて、チェックシートを用いた監査に関する技術は上述した慣例的なものにとどまっており、技術的な研究開発がなされていないのが現状である。
実用新案登録第3092647号
従来から行われてきた上述したようなチェックシート記入方式の監査方法には、以下の問題点がある。
(1)まず、部品に対するチェックシートは、部品の種類ごとに作成する必要があるため、多くの部品について信頼性のあるチェックシートを作成することは多大な労力・費用を要する。
(2)特に、チェックシートを構成する監査項目の選定や項目ごとの評価の重み付けの設定は、チェックシートの作成者の能力や経験に大きく左右される。
そのため、信頼性のあるチェックシートを作成するためには有識者に頼らざるを得ず、その労力・費用の負担はより一層を大きなものとなっている。
(3)また、チェックシートを部品ごとに別個に作成する場合、その作成者は、チェックシートごとに異なるのが一般的である。
そのため、各チェックシートに含まれる評価項目に統一性がなく、データとして評価結果を蓄積したとしても、統計的な分析に利用することは難しかった。
そのため、評価結果に基づいてサプライヤを正確に評価したり、その評価結果に基づいた適切な是正指導を十分に利用しきれていないという問題点がある。
また、部品の評価が正しかったとしても、そのことがそのままサプライヤを適正に評価することにつながるとは限らない。サプライヤの部品製造に対する取り組み、技術力、経営方針など、管理面を知らなければ、そのようなサプライヤの状況を踏まえた、適切な是正指導を行い得ないからである。
本発明は上記問題点に鑑みて提案されたものであり、所望の品質の部品を製造するサプライヤの選定において、サプライヤの管理面に係る評価項目と、サプライヤによる部品の製造工程における評価項目とから、総合的に評価してサプライヤを選定する、部品を製造するサプライヤの選定方法及びサプライヤ選定システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る請求項1では、部品を製造するサプライヤの選定方法であって、部品を製造するサプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシートを用いて、評価項目の評価点数の合計が、所定の合格基準点に達していれば暫定合格とする暫定合格基準を基に、サプライヤを選定する評価をするサプライヤ評価工程と、部品の製造工程における評価項目からなる製造チェックシートを用いて、部品の製造工程を評価する部品の製造工程評価工程と、を備えたことを特徴とする。
これにより、部品を製造するサプライヤを選定するに当たり、サプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシートを、暫定合格基準を基にサプライヤを評価することができる。
次いで、その部品の製造工程を製造チェックシートを用いて評価して、管理面に係る評価項目と製造工程における評価項目とから、最終的に適切なサプライヤを決定するようにしたので、サプライヤを管理面と製造面とから是正指導して、良好な部品の調達につながる。
このように、管理面に係る評価項目、部品製造面での評価基準がそれぞれチェックシートで標準化されることで、同一基準で監査実績データを蓄積することが可能となる。
このため、複数の事業所が同一サプライヤの採用検討の無駄を省き、迅速な採用判断につながる。また、的確な是正計画を立てることが可能となる。
また、本発明に係る請求項2では、暫定合格基準は、サプライヤの管理面に係る評価項目に、メーカへの納入実績評価を加味して、納入実績評価と前記評価項目との総合評価点数が、所定の合格基準点数を上回るか否かを判定して、上回る場合に暫定合格とする処置を行う、ことを特徴とする。
これにより、管理面に係る評価項目が合格基準点に満たない低い評価であっても、実際にメーカへの納入実績があって、この納入実績評価を管理面に係る評価項目に対する評価を加味して、総合的に合格基準点を上回った時に暫定的に合格とみなされる。
また、本発明に係る請求項3では、サプライヤ評価工程は、サプライヤの管理面に係る評価項目を、予め登録されてなる管理面に係る評価項目情報を記憶した管理データベースから取り出して、管理面に係る評価項目を含むフォーマットの監査チェックシートを作成する監査チェックシート作成工程を含む、ことを特徴とする。
これにより、標準化された監査チェックシートとして自動的に作成することができる。
また、本発明に係る請求項4では、管理データベースに記憶された評価項目の各々には、評価項目の重要度に応じて予め設定された最大評価点が登録されており、監査チェックシートに含まれる評価項目毎に、登録された最大評価点を上限として評価点を入力する入力工程と、入力された評価点を統計処理して評価結果を出力する出力工程とを備えたことを特徴とする。
これにより、部品重要度が高い部品に関しては、合格基準を上げるということができ、より精度の高い評価を得ることができ、ひいてはサプライヤの評価をより適正なものとすることができる。
また、各評価項目における評価を点数の高低で行うことにより、数値的な評価結果が得られる。
また、本発明に係る請求項5では、部品の製造工程評価工程は、部品の製造工程を構成し得る工法の上位項目として予め設定された基本工法が登録されてなる基本工法情報、基本工法の下位項目としてあらかじめ設定された詳細工法が登録されてなる詳細工法情報、及び、詳細工法に対応する詳細項目が登録されてなる評価項目情報を互いに関連付けて記憶した製造データベースから、評価情報である部品の製造工程を構成する工法に対応する基本工法、詳細工法及び評価項目をそれぞれ選定する選択工程と、選択した基本工法、詳細工法及び評価項目を含むフォーマットの製造チェックシートを作成する製造チェックシート作成工程と、を備えたことを特徴とする。
これにより、評価対象である部品の製造工程に含まれる各工法を、予めデータベースに予め記憶された基本工法、詳細工法及び評価項目に対応付けることにより、これらを組み合わせて監査用の製造チェックシートを容易に作成することができる。特に、製造チェックシートに含まれる評価項目は、予めデータベースに登録されたものを用いているので、従来のように製造チェックシートの品質が作成者のスキルに左右されることがなく、一定品質を維持することができる。
また、本発明に係る請求項6では、データベースに記憶された評価項目の各々には、該評価項目の重要度に応じて予め設定された最大評価点が登録されており、製造チェックシートに含まれる評価項目毎に、登録された最大評価点を上限として評価点を入力する入力工程と、入力された評価点を統計処理して評価結果を出力する出力工程とを備えたことを特徴とする。
これにより、部品重要度が高い部品に関しては、合格基準を上げるということができ、より精度の高い評価を得ることができ、ひいてはサプライヤの評価をより適正なものとすることができる。
また、各評価項目における評価を点数の高低で行うことにより、数値的な評価結果が得られる。
また、本発明に係る請求項7では、出力工程は、評価項目の各々に対して入力された評価点の合計を算出して、最大評価点に対する達成率を算出して出力することを特徴とする。
これにより、評価結果を共通の評価項目に基づいて数値化することによって、評価結果の統計処理が可能となり、その活用度を大幅に促進することができる。
また、本発明に係る請求項8では、出力工程は、評価対象の部品を製造する複数のサプライヤの各々について算出した評価結果を、サプライヤ毎に列挙して出力することを特徴とする。
これにより、評価結果を複数のサプライヤ間で容易に比較することができる。
また、本発明に係る請求項9では、基本工法は材料選択工法、鋳造工法、鍛造工法、熱処理工法、表面処理工法、溶接工法、及び、機械加工工法からなることを特徴とする。
これにより、予めデータベースに基本工法を登録しておくことにより、様々な部品の製造工程を共通の基準で評価することができる。その結果、評価に用いる製造チェックシートの品質を均一化することができ、更に統計的な分析処理が可能となる。
また、本発明に係る請求項10では、部品を製造するサプライヤの選定システムであって、部品を製造するサプライヤを、サプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシートを用いて、評価項目の評価点数の合計が、所定の合格基準点に達していれば暫定合格とする暫定合格基準を基に、サプライヤを選定する評価をするサプライヤ評価システムと、部品の製造工程を評価項目からなる製造チェックシートを用いて評価する部品の製造工程評価システムと、を含み、サプライヤ評価システムは、サプライヤの管理面に係る評価項目を予め登録されてなる管理面に係る評価項目情報を記憶した管理データベースと、管理面に係る評価項目を含むフォーマットの監査チェックシートを作成する監査チェックシート作成手段と、を備え、部品の製造工程評価システムは、部品の製造工程を構成し得る工法の上位項目として予め設定された基本工法が登録されてなる基本工法情報、基本工法の下位項目として予め設定された詳細工法が登録されてなる詳細工法情報、及び、詳細工法に対応する評価項目が登録されてなる評価項目情報を互いに関連付けて記憶した製造データベースと、評価対象である部品の製造工程を構成する工法について、製造データベースから対応する基本工法、詳細工法及び評価項目をそれぞれ選定する選択手段と、選択された基本工法、詳細工法及び評価項目を含むフォーマットの製造チェックシートを作成する製造チェックシート作成手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、サプライヤ評価システムにおいて、管理データベースからサプライヤの管理面に係る評価項目を順次取り出して監査チェックシートを作成し、予め設定された暫定合格基準により、サプライヤを評価することができる。
次いで、評価対象である部品の製造工程に含まれる各工法を、予め製造データベースに予め記憶された基本工法、詳細工法及び評価項目に対応付けることにより、これらを組み合わせて監査用の製造チェックシートを容易に作成することができる。特に、製造チェックシートに含まれる評価項目は、予め製造データベースに登録されたものを用いているので、従来のように製造チェックシートの品質が作成者のスキルに左右されることがなく、一定品質を維持することができる。
また、本発明に係る請求項11では、暫定合格基準は、サプライヤの管理面に係る評価項目に、メーカへの納入実績評価を加味して、納入実績評価と評価項目との総合評価点数が、所定の合格基準点数を上回るか否かを判定して、上回る場合に暫定合格とする処置を行うものである、ことを特徴とする。
これにより、管理面に係る評価項目が合格基準点に満たない低い評価であっても、実際にメーカへの納入実績があって、この納入実績評価を管理面に係る評価項目に対する評価を加味して、総合的に合格基準点を上回った時に暫定的に合格とみなされる。
また、本発明に係る請求項12では、評価項目の各々には、評価項目の重要度に応じて予め設定された最大評価点が関連付けて登録されており、製造チェックシートに含まれる評価項目毎に、登録された最大評価点を上限として評価点を入力する入力手段と、入力手段から入力された評価点を統計処理して評価結果を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
これにより、部品重要度が高い部品に関しては、合格基準を上げるということができ、より精度の高い評価を得ることができ、ひいてはサプライヤの評価をより適正なものとすることができる。
また、各評価項目における評価を点数の高低で行うことにより、数値的な評価結果が得られる。
また、本発明に係る請求項13では、出力手段は、評価項目の各々に対して入力された評価点の合計を算出して、最大評価点に対する達成率を算出して出力することを特徴とする。
これにより、評価結果を共通の評価項目に基づいて数値化することによって、評価結果の統計処理が可能となり、その活用度を大幅に促進することができる。
また、本発明に係る請求項14では、出力手段は、評価対象の部品を製造する複数のサプライヤの各々について算出した評価結果を、サプライヤ毎に列挙して出力することを特徴とする。
これにより、評価結果を複数のサプライヤ間で容易に比較することができる。
さらに、本発明に係る請求項15では、基本工法は材料選択工法、鋳造工法、鍛造工法、熱処理工法、表面処理工法、溶接工法、及び、機械加工工法からなることを特徴とする。
これにより、予めデータベースに基本工法を登録しておくことにより、様々な部品の製造工程を共通の基準で評価することができる。その結果、評価に用いる製造チェックシートの品質を均一化することができ、更に統計的な分析処理が可能となる。
本発明によれば、部品を製造するサプライヤを選定するに当たり、サプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシートを、暫定合格基準を基にサプライヤを評価することができる。
次いで、その部品の製造工程を製造チェックシートを用いて評価して、管理面に係る評価項目と製造工程における評価項目とから、最終的に適切なサプライヤを決定するようにしたので、サプライヤを管理面と製造面とから是正指導して、良好な部品の調達につながる。
このように、管理面に係る評価項目、部品製造面での評価基準がそれぞれチェックシートで標準化されることで、同一基準で監査実績データを蓄積することが可能となる。
このため、複数の事業所が同一サプライヤの採用検討の無駄を省き、迅速な採用判断につながる。また、的確な是正計画を立てることが可能となる。
本発明に係る部品を製造するサプライヤ選定システムの一実施形態の全体構成を概念的に示すブロック構成図である。 本実施形態に係る部品の製造工程評価システムにおける、基本工法と詳細工法との関係を概念的に示したものである。 本実施形態に係るサプライヤ選定システムによる制御内容を工程順に示すフローチャートである。 サプライヤ選定システムのうちのサプライヤ評価システムにおいて実行される、サプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシートの一例を示す図である。 サプライヤ評価システムにおいて実行される部品重要度別の合格基準を示した図である。 サプライヤ評価システムにおいて用いられる暫定合格基準の一例を示す図である。 本実施形態に係るサプライヤ評価システムの出力部による評価結果及びその統計処理結果の出力形態の一例である。 本実施形態に係るサプライヤ評価システムの出力部による評価結果及びその統計処理結果をレーダーチャート形式で出力した一例である。 本実施形態に係る部品の製造工程評価システムによる制御内容を工程順に示すフローチャートである。 図9のステップS101及ぶS102における基本工法・詳細工法の選択方法を概念的に示したものある。 詳細工法及びこれに対応する評価項目の具体例を示す一覧表である。 図9のステップS104で作成されたチェックシートの一例を示す模式図である。 本実施形態に係る部品の製造工程評価システムの出力部による評価結果及びその統計処理結果の出力形態の一例である。 本実施形態に係る部品の製造工程評価システムの出力部による評価結果及びその統計処理結果の出力形態の他の例である。 本実施形態に係る部品の製造工程評価システムの出力部による評価結果及びその統計処理結果をレーダーチャート形式で出力した一例である。
以下、本発明に係るサプライヤ選定システムについての実施形態を示し、添付の図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の説明では本発明に係る部品を製造するサプライヤの選定方法をコンピュータなどの情報処理装置を用いたサプライヤ選定システムによって実施した場合を例に説明する。
図1に、本実施形態に係る部品を製造するサプライヤの選定システム100の全体構成を概念的に示す。
この選定システム100は、オペレータがデータを入力するための入力部1と、後述する各種処理に必要なデータを記憶しているデータベース2(後述する管理データベース2a、製造データベース2b)と、入力部1やデータベース2から取得したデータを用いて処理を行う演算部3と、該演算部3における演算結果を表示するための表示部4とを備えてなる。尚、入力部1はキーボード、マウスやタッチパネルであり、本発明に係る「入力手段」の一例である。表示部4はディスプレイなどのユーザインターフェースであり、本発明に係る「出力手段」の一例である。
ここでの選定システム100は、サプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシート(後述)を作成して、予め設定された暫定合格基準(後述)を基に、部品を製造するサプライヤを評価するサプライヤ評価システム101と、部品の製造工程における評価項目からなる製造チェックシート(後述)を用いて、部品の製造工程を評価する部品の製造工程評価システム102と、を含む。
サプライヤ評価システム101は、サプライヤの管理面に係る評価項目を、予め登録されてなる管理面に係る評価項目情報を記憶した管理データベース2aと、管理データベース2aから管理面に係る評価項目情報を、入力部1の入力指令により取り出す管理項目取出部5と、取り出された管理面に係る評価項目情報を一旦メモリするメモリ6と、管理面に係る評価項目を含むフォーマットの監査チェックシートを作成する監査チェックシート作成部7と、を備える。
管理データベース2aには、演算部3での処理に必要なデータとして、サプライヤの管理面に係る評価項目、すなわち、管理面に係る評価項目の上位項目としての(1)全般、(2)図面管理、(3)計測機器管理、(4)初品管理、(5)原材料管理、(6)外注管理、(7)工程内管理、(8)履歴管理、(9)完成検査、(10)完成品管理、(11)是正処置、(12)教育・訓練、(13)継続的改善と製造能力、(14)他メーカへの納入実績、が登録されている。
また、以上のような管理面に係る評価項目の上位項目のうち、例えば(1)全般は、さらに下位項目として1.品質方針が文書化され従業員に周知徹底されているか、2.組織と品質保証業務は明確になっているか(組織と主要業務)、3.品質責任者は決められているか、4.組織の上で関連業務が明確になっているか、5.品質保証/管理者用の品質マニュアルがあるか(品質に係る社内全体の仕組・手順等を包括的に記述したもの)、6.品質、コスト、納期について顧客満足度を調べているか、7.訓練された品質管理者/作業者は質、量とも十分であるか、8.保守保全された生産設備/検査機器は質、量とも十分であるか、9.製造されている製品に応じた職場の整理/整頓/清掃が行われているか、10.作業環境は、安全/環境規制に基づいて管理され適合しているか、11.品質記録の保管期限は決められ守られているか、が登録されている。
また、(2)図面管理に関しては、下位項目として、1.図面管理の手順は決められているか、2.最新の図面が活用されているか、3.図面管理台帳はあるか、4.図面を管理・維持する担当者は決められているか、が登録されている。
なお、(3)計測機器管理、(4)初品管理、(5)原材料管理、(6)外注管理、(7)工程内管理、(8)履歴管理、(9)完成検査、(10)完成品管理、(11)是正処置、(12)教育・訓練、(13)継続的改善と製造能力についての下位項目についてはここでは省略する。
そして、(14)他メーカへの納入実績に関しては、下位項目として、1.西側先進国への納入実績があるか(同業他社コンペチタ等)すなわち、満足:同業他社のコンペチタ実績、概ね満足:同業他社に限らず実績あり。不満足:実績なし、2.今後の取り組み(姿勢)はあるか、満足:技術ポテンシャルがあり、意欲的である。概ね満足:どちらかが欠ける。不満足:いずれもない、が登録されている。
また、各評価項目には、それぞれの重要度に応じた最大評価点(詳しくは後述する)が規定されており、項目ごとの重み付けがなされている。このようにデータベースに登録された評価項目や最大評価点の選定には、好ましくは有識者など高いスキルを有する者が選定することが好ましいが、本発明ではチェックシート毎に選定する必要がないので、作成者の負担が少なくて済む。
次に、部品を製造する点での評価を行う評価項目からなるチェックシート(後述)を用いて評価する部品の製造工程評価システム102について説明する。
部品の製造工程評価システム102は、部品の製造工程を構成し得る工法の上位項目として予め設定された基本工法が登録されてなる基本工法情報、基本工法の下位項目として予め設定された詳細工法が登録されてなる詳細工法情報、及び、前記詳細工法に対応する評価項目が登録されてなる評価項目情報を互いに関連付けて記憶した製造データベース2bと、評価対象である部品の製造工程を構成する工法について、製造データベース2bから対応する基本工法、詳細工法及び評価項目をそれぞれ選定する選択部8と、選択された基本工法、詳細工法及び評価項目を含むフォーマットの製造チェックシートを作成する製造チェックシート作成部9と、を備える(図1参照)。
部品の製造工程評価システム102は、実質的には、前述のサプライヤ評価システム101と共通の構成となっている。すなわち製造工程評価システム102は、オペレータがデータを入力するための入力部1と、後述する各種処理に必要なデータを記憶している製造データベース2bと、入力部1や製造データベース2bから取得したデータを用いて処理を行う演算部3と、該演算部3における演算結果を表示するための表示部4とを備えてなる。尚、入力部1はキーボード、マウスやタッチパネルであり、本発明に係る「入力手段」の一例である。表示部4はディスプレイなどのユーザインターフェースであり、本発明に係る「出力手段」の一例である。
製造データベース2bには演算部3での処理に必要なデータとして、基本工法情報、詳細工法情報、評価項目情報が記憶されている。基本工法情報は、評価対象となる部品の製造工程を構成し得る工法の上位項目として予め設定された基本工法が登録されてなるものである。本願発明者の鋭意研究によれば、一般的な部品の製造工程は基本的に「材料選択工法」、「鋳造工法」、「鍛造工法」、「熱処理工法」、「表面処理工法」、「溶接工法」、及び、「機械加工工法」という7つの基本工法の組み合わせからなることが見出した。すなわち、一般的に部品の製造工程は複数の工法の組み合わせからなっているが、これらの複数の工法は7つの基本工法のいずれかに分類することができる。このように本製造工程評価システム102では、部品の製造工程を基本工法情報に登録された基本工法に分類することにより、様々な部品の製造工程を共通の基準で評価することができる。
詳細工法情報は、基本工法の下位項目として予め設定された詳細工法が登録されてなる。ここで図2は、基本工法と詳細工法との関係を概念的に示したものである。上述したように、一般的に部品の製造方法は7つの基本工法に分類されるが、これら基本工法の各々は更に詳細工法に分類される。例えば、基本工法「材料選択工法」は、詳細工法「製鋼」「鍛造材」「鋳造材」・・・に分類され、基本工法「鋳造」は詳細工法「自硬性」「熱硬化性」「ダイカスト」・・・に分類される(その他の基本工法についても図2に示すように細分類されている)。すなわち、部品の製造工程は一般的に、基本工法に大分類されると共に、詳細工法に中分類される。
尚、図2に示す詳細工法の具体的な内容は一例にすぎず、評価対象である部品の特性に応じて、その内容は適宜変更されることは言うまでもない。
以上構成されるサプライヤの選定システム100について、制御内容を図3に示すフローチャートを基に説明する。
先ず対象部品を選定し(ステップS1)、その部品を製造するサプライヤ候補を選定し(ステップS2)、システム監査、すなわちサプライヤ評価システム101を実行する(ステップS3)。
サプライヤ評価システム101は具体的には、サプライヤ評価システム101のオペレータが入力部1を操作することによって、管理項目取出部5によって、管理データベース2aに記憶されたサプライヤの管理面に係る評価項目のうちの上位項目である、(1)全般、(2)図面管理、………、(14)他メーカへの納入実績を取り出すことができる。 次いでこれら上位項目(1)〜(14)と共にそれぞれ下位項目を関連づけて、一旦、演算部3に内蔵されたメモリ6にメモリされ、監査チェックシート作成部7において、管理面に係る評価項目を含む所定フォーマットに従った監査チェックシートに作成される(図4参照)。
図4に示す監査チェックシートに記載されているように、サプライヤの管理面に係る各評価項目において、各々の上位項目に対する下位項目の評価基準が、それぞれ状況、すなわち満足、概ね満足、不満足、未実施に分けられ、評価結果に応じた段階的な点数が付与されている。
また、かかる監査チェックシートは、部品の重要度ごとに合格基準点が設定されている。例えば高い安全度が求められる部品に対しては重要度Aとし、合格基準を90〜100%としている(図5参照)。また、機械の性能に大きく影響のある部品に対しては重要度Bとし、合格基準を70〜89%としている。さらに特に重要な要素を持たない部品に対しては重要度Cとし、合格基準を50〜69%としている。
ここで、需要度Aの部品についての評価点と合格基準について図6に示し、説明する。図6に示す表を暫定合格基準表としている。
かかる暫定合格基準表に基づいて、サプライヤの管理面に係る評価項目が合格基準に達しているかが判定される(ステップS4)。
監査チェックシートで示した、サプライヤの管理面に係る各評価項目において、各々の上位項目(1)〜(13)については、最大付与可能得点と実際の部品の評価による付与得点とを示している。また、上位項目(14)メーカへの納入実績に関しては、係数とし、満足は×1.2、概ね満足は×1.0、不満足×0.9として、上位項目(1)〜(13)の総合評価点に割りかけている。
したがって、ここでの表は、この部品の(1)〜(13)の総合評価点が360で、最高評価点475に対し76%と、重要度Aの部品としては合格基準に達していない。しかしながら、(14)メーカへの納入実績があることから、上記総合評価点×1.2=432となり、暫定評価点は91%となるため、暫定合格としている。今後は、総合評価点が90%以上となるように是正指導を行ったうえで、再びステップS3のシステム監査を実施することになる。総合評価点が90%以上となれば、次の実際の部品の製造工程監査へと進む。
なお、以上のような工程を経ても合格基準に達しない場合には、再度サプライヤ候補選定のステップS2に戻る。
そして表示部4では監査チェックシート自体の出力の他に、演算部3によって集計された評価結果やその統計処理結果が出力される。図7に表示部4による評価結果及びその統計処理結果の出力形態の一例を示す。なお、かかる演算部3によって集計された評価結果やその統計処理結果は、データベース2における蓄積データベース2cに監査実績データとして蓄積することができる。
図7では、対象部品の製造設備を有するサプライヤA〜Cについて、本サプライヤ評価システム101を用いることによって、その評価結果を比較可能な形式で出力した例を示している。
ここでは、サプライヤA〜Cについて、それぞれ監査チェックシートで示された各項目ごとの点数が示され、総合評価点が記載されるとともに、メーカへの納入実績の有無から所定の掛け率で暫定総合評価を算出して示している。また、評価結果を統計的に演算することによって、達成率という形式で表示している。これにより、各サプライヤの適性を容易に把握することが可能となる。
図7から容易に解るように、サプライヤAは、総合評価で合格点に達しているので、以後の実際の部品の製造工程監査(ステップS5)へ進めることができる。
しかしながらサプライヤBは、一部の評価項目で問題点があり、この評価項目が是正されれば、メーカへの納入実績もあることから、総合評価も上がる可能性は高く、合格点に達すると考えられるので、是正指導を実施することができる。
なお、サプライヤCに関しては、総合評価が低く、メーカへの納入実績もないが、評価項目のうち、完成品検査、完成品管理、是正処置、教育・訓練、継続的改善の評価が比較的高く、今後の是正指導によって総合評価が合格基準に達することは考えられる。しかしながら、今回は、選定から外れることとなる。
そして、表示部4による評価結果及びその統計処理結果は、図8に示すレーダーチャート形式で出力することもできる。
このようにレーダーチャート形式で表示することにより、評価結果を視覚的により容易に把握することも可能である。
以上、サプライヤ評価システム101によれば、所定基準の監査チェックシートに基づいて、適切なサプライヤを迅速に選定することができ、管理面での合格点を取得したサプライヤに絞ることができる。
続いて、選定されたサプライヤによる実際の部品の製造に当たり、製造工程評価システム102による製造工程監査が実行される(ステップS5)。
そこで、製造工程監査について、図9に示すフローチャートに基づいて、制御内容を工程順に説明する。
まず製造工程評価システム102のオペレータは入力部1を操作することによって、評価対象である部品の製造工程に含まれる工法が、製造データベース2bに記憶された基本工法情報に含まれるどの基本工法・詳細工法に該当するのかを選定する(ステップS101&S102)。具体的には、基本工法・詳細工法の一覧(例えば図2に示す分類表など)を表示部4の画面上に表示して、マウスやキーボード・タッチパネルなどの入力部1を操作することによって選定する。このように選択された基本工法・詳細工法の選択動作は、演算部3の選択部8がデータベース2にアクセスすることによって関連する情報が取得される。尚、選択部8は本発明に係る「選択手段」の一例である。
ここで、図10はステップS101及ぶS102における基本工法・詳細工法の選択方法を概念的に示したものである。図10の例では、評価態様である部品の製造工程に含まれる基本工法として、「材料選択工法」「鍛造工法」「熱処理工法」「表面処理工法」「機械加工工法」を選択している。一方、基本工法のうち「鋳造工法」「溶接工法」は、評価対象となる製造工程に該当する工法が含まれていないとして選択されていない。このように基本工法の選択操作では、部品の製造工程に含まれる基本工法をオペレータの判断に基づいて選定する。
そして、選択した基本工法については、各基本工法の下位概念として登録されている詳細工法のなかから、評価対象の製造工程に含まれる工法に近いものを選定する。図10の例では、基本工法「材料選択工法」について詳細工法「鍛造材」が選択され、基本工法「鍛造工法」について詳細工法「型鍛造」が選択され、基本工法「熱処理工法」について詳細工法「高周波焼入れ」が選択され、基本工法「表面処理工法」について詳細工法「防錆処理」が選択され、基本工法「機械加工工法」について詳細工法「切削」が選択されている。
図9に戻って、続いて演算部3は、ステップS101及びS102で選択した基本工法・詳細工法に関連する評価項目をデータベース2から選定する(ステップS103)。この処理もまた、表示部4の画面上に表示された評価項目の一覧を、オペレータがマウスやキーボード・タッチパネルなどの入力部1を操作することにより行われる。これに伴い、演算部3の選択部8は、データベース2にアクセスし、対応する情報を取得する。尚、ステップS103における評価項目の選択は、ステップS101及びS102における基本工法・詳細工法を選定することによって、予め関連付けて登録された評価項目が自動的に選択されるようになっていてもよい。
図11は詳細工法及びこれに対応する評価項目を具体的に示す一覧表である。図11の例では、詳細工法「型鍛造」に対応する評価項目が示されているが、その他の詳細工法について同様に対応する評価項目が登録されている。また、各評価項目には、それぞれの重要度に応じた最大評価点(詳しくは後述する)が規定されており、項目ごとの重み付けがなされている。このようにデータベースに登録された評価項目や最大評価点の選定には、好ましくは有識者など高いスキルを有する者が選定することが好ましいが、本発明ではチェックシート毎に選定する必要がないので、作成者の負担が少なくて済む。
このように選択部8によって選択された基本工法・詳細工法・評価項目は、一旦、演算部3に内蔵されたメモリ6に格納され、製造チェックシート作成部9において所定フォーマットに従った製造チェックシートに作成される(ステップS104)。製造チェックシート作成部9は本発明に係る「チェックシート作成手段」の一例である。
ここで図12は、ステップS104で作成された製造チェックシートの一例を示す模式図である。この例では、評価項目「鍛造作業管理」を構成する更に詳細な工程毎に具体的な評価項目が規定されている。「調査内容」の欄には各詳細な工程毎においてチェックすべき事項、「重要度」の欄には詳細項目におけるその工程の重要度のランク、「評価点」の欄には評価結果に応じた段階的な点数、「評価基準」の欄には当該段階的な点数を付与する際の評価基準が規定されている。
特に「評価点」に規定された最大評価点は、「重要度」のランクに応じて設定されている。具体的には重要度が「A」の場合には最大評価点が「10」、重要度が「B」の場合は最大評価点が「5」、重要度が「C」の場合には最大評価点が「3」・・・というように設定される。このように評価項目毎に点数化することで、点数の高低に基づいて評価項目の良し悪しを容易に把握できると共に、評価結果の統計処理が可能となる。これにより、評価結果の活用度を大幅に促進することができる。
このように作成された製造チェックシートは表示部4によって紙媒体への印刷や、ディスプレイ上への表示として出力される(ステップS105)。尚、表示部4による製造チェックシートの出力形態は、製造工程の評価を行う担当者が認識可能な形態であれば、これに限らないことは言うまでもない。特に本システムをポータブル式のノートパソコンなどのモバイル機器に適用する場合には、ディスプレイ上への表示を行うことによって、随時更新可能にするとよい。
このように、評価対象である部品の製造工程を、製造データベースに予め記憶された基本工法及び詳細工法に対応付けることにより、均一な品質で製造チェックシートを自動的に作成することができる。そのため、部品毎に製造チェックシートを作成しなければならない場合であっても、作成者の負担が少なく、容易且つ高品質に製造チェックシートを作成できる。
表示部4では製造チェックシート自体の出力の他に、演算部3によって集計された評価結果やその統計処理結果が出力される。図13は表示部4による評価結果及びその統計処理結果の出力形態の一例を示す模式図である。
サプライヤが所有する製造設備について製造工程の評価を行う場合、評価者側の目的としては複数の部品サプライヤについて監査を行い、その結果を比較して最適なサプライヤを選定するようにしている(図3に示すフローチャートのステップS6)。図13の例では、サプライヤ評価システム101によって選定されたサプライヤA、Bについて、本製造工程評価システム102を用いることによって、その評価結果を比較可能な形式で出力した場合の表示部4の表示例を示している。
サプライヤA、Bは評価対象部品の製造工程のうち「材料選択工法」「鋳造工法」以外の基本工法に対応する設備を有するサプライヤである。なお、サプライヤは部品の製造工程の全てを兼ね備えている必要はなく、むしろ製造工程に含まれる一部の工法をその工法を得意とするサプライヤがそれぞれ担当するのが実情である。
サプライヤA、Bは基本工法として「鍛造工法」「熱処理工法」「表面処理工法」「機械加工工法」を担当しており、その評価結果は図13の該当欄に示すとおりである。尚、図10を参照して説明したように、本実施例で取り扱う製造工程には「鋳造工法」「溶接工法」は含まれていないため、図13の評価結果においても該当欄が空欄になっている。
このように図13の例では、評価結果を統計的に演算することによって、達成率という形式で表示している。これにより、各サプライヤの適性を容易に把握することが可能となる。また、同じ基本工法を担当する複数のサプライヤ間を比較可能な形式で表示することにより、どのサプライヤが最適であるかを容易に判別することができる。例えば、「型鍛造」「高周波焼入れ」「防錆処理」に関してはサプライヤBの達成率が最も高く、「切削」に関してはサプライヤAとBとが同率で達成率が高くなっている。このように各工程においてサプライヤ間の比較が容易になるため、評価結果の有効活用が可能となる。
なお、達成率が低くそのサプライヤが適正を欠くものである場合には、ステップS2のサプライヤ候補選定へと戻る。
上記説明では、単純に達成率の高いサプライヤを把握する場合について述べたが、他の活用例としては、達成率の低い工程を明確にすることによって、そのサプライヤに対して是正措置を効果的に行うことが挙げられる。このような活用方法も評価結果の活用例として大変有用である。
図14は表示部4による評価結果及びその統計処理結果の出力形態の他の例を示すものである。この例では、詳細工法「型鍛造」に関連する各評価項目について、評価点とその達成率を表示している。このように、図13に比べて更に細かい項目単位で評価結果を比較可能なように表示することで、評価結果のよりきめ細かい活用を行うこともできる。かかる評価結果を見て、合格基準に達しているサプライヤがあれば、実際に試作品製作を行い、評価を行う(図3に示すフローチャートのステップS7)。
続いて、図15は表示部4による評価結果及びその統計処理結果をレーダーチャート形式で出力した例である。このようにレーダーチャート形式で表示することにより、評価結果を視覚的により容易に把握することも可能である。
そして、実際に試作品製作の評価を行った結果、満足できるものである場合には、サプライヤの最終採用決定とすることができる(ステップS8)。
以上説明したように、サプライヤの選定システム100によれば、部品を製造するサプライヤを選定するに当たり、サプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシートを、暫定合格基準を基にサプライヤを評価することができる。
次いで、その部品の製造工程を製造チェックシートを用いて評価して、管理面に係る評価項目と製造工程における評価項目とから、最終的に適切なサプライヤを決定するようにしたので、サプライヤを管理面と製造面とから是正指導して、良好な部品の調達につながる。
このように、管理面に係る評価項目、部品製造面での評価基準がそれぞれチェックシートで標準化されることで、同一基準で監査実績データを蓄積することが可能となる。
このため、複数の事業所が同一サプライヤの採用検討の無駄を省き、迅速な採用判断につながる。また、的確な是正計画を立てることが可能となる。
また部品の製造工程評価において、対象である部品の製造工程に含まれる各工法を、予めデータベースに予め記憶された基本工法、詳細工法及び評価項目に対応付けることにより、これらを組み合わせて製造チェックシートを容易に作成することができる。特に、製造チェックシートに含まれる評価項目は、予めデータベースに登録されたものを用いているので、従来のように製造チェックシートの品質が作成者のスキルに左右されることがなく、一定品質を維持することができる。
本発明は、あらゆる製造工程において、完成品組み立てであろうが、部品の製造工程であろうが、少なくとも一部部品の製造を外部に委託して製造する製造工程に適用することができる。
100 選定システム
101 サプライヤ評価システム
102 製造工程評価システム
1 入力部
2 データベース
2a管理データベース
2b製造データベース
2c蓄積データベース
3 演算部
4 表示部
5 管理項目取出部
6 メモリ
7 監査チェックシート作成部
8 選択部
9 製造チェックシート作成部

Claims (15)

  1. 部品を製造するサプライヤの選定方法であって、
    前記部品を製造するサプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシートを用いて、前記評価項目の評価点数の合計が、所定の合格基準点に達していれば暫定合格とする暫定合格基準を基に、前記サプライヤを選定する評価をするサプライヤ評価工程と、
    前記部品の製造工程における評価項目からなる製造チェックシートを用いて、前記部品の製造工程を評価する部品の製造工程評価工程と、
    を備えたことを特徴とする部品を製造するサプライヤの選定方法。
  2. 前記暫定合格基準は、前記サプライヤの管理面に係る評価項目に、メーカへの納入実績評価を加味して、該納入実績評価と前記評価項目との総合評価点数が、所定の合格基準点数を上回るか否かを判定して、上回る場合に暫定合格とする処置を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の部品を製造するサプライヤの選定方法。
  3. 前記サプライヤ評価工程は、前記サプライヤの管理面に係る評価項目を、予め登録されてなる管理面に係る評価項目情報を記憶した管理データベースから取り出して、前記管理面に係る評価項目を含むフォーマットの監査チェックシートを作成する監査チェックシート作成工程を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の部品を製造するサプライヤの選定方法。
  4. 前記管理データベースに記憶された評価項目の各々には、評価項目の重要度に応じて予め設定された最大評価点が登録されており、
    前記監査チェックシートに含まれる評価項目毎に、前記登録された最大評価点を上限として評価点を入力する入力工程と、
    該入力された評価点を統計処理して評価結果を出力する出力工程と
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の部品を製造するサプライヤの選定方法。
  5. 前記部品の製造工程評価工程は、部品の製造工程を構成し得る工法の上位項目として予め設定された基本工法が登録されてなる基本工法情報、前記基本工法の下位項目としてあらかじめ設定された詳細工法が登録されてなる詳細工法情報、及び、前記詳細工法に対応する詳細項目が登録されてなる評価項目情報を互いに関連付けて記憶した製造データベースから、評価情報である部品の製造工程を構成する工法に対応する基本工法、詳細工法及び評価項目をそれぞれ選定する選択工程と、前記選択した基本工法、詳細工法及び評価項目を含むフォーマットの製造チェックシートを作成する製造チェックシート作成工程と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の部品を製造するサプライヤの選定方法。
  6. 前記製造データベースに記憶された評価項目の各々には、評価項目の重要度に応じて予め設定された最大評価点が登録されており、
    前記製造チェックシートに含まれる評価項目毎に、前記登録された最大評価点を上限として評価点を入力する入力工程と、
    該入力された評価点を統計処理して評価結果を出力する出力工程と
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の部品を製造するサプライヤの選定方法。
  7. 前記出力工程は、前記評価項目の各々に対して入力された評価点の合計を算出して、最大評価点に対する達成率を算出して出力することを特徴とする請求項4または6に記載の部品を製造するサプライヤの選定方法。
  8. 前記出力工程は、評価対象の部品を製造する複数のサプライヤの各々について算出した評価結果を、サプライヤ毎に列挙して出力することを特徴とする請求項4、6又は7に記載の部品を製造するサプライヤの選定方法。
  9. 前記基本工法は材料選択工法、鋳造工法、鍛造工法、熱処理工法、表面処理工法、溶接工法、及び、機械加工工法からなることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の部品を製造するサプライヤの選定方法。
  10. 部品を製造するサプライヤの選定システムであって、
    前記部品を製造するサプライヤを、サプライヤの管理面に係る評価項目からなる監査チェックシートを用いて、前記評価項目の評価点数の合計が、所定の合格基準点に達していれば暫定合格とする暫定合格基準を基に、前記サプライヤを選定する評価をするサプライヤ評価システムと、
    前記部品の製造工程を評価項目からなる製造チェックシートを用いて評価する部品の製造工程評価システムと、を含み、
    前記サプライヤ評価システムは、前記サプライヤの管理面に係る評価項目を予め登録されてなる管理面に係る評価項目情報を記憶した管理データベースと、
    前記管理面に係る評価項目を含むフォーマットの監査チェックシートを作成する監査チェックシート作成手段と、を備え、
    前記部品の製造工程評価システムは、部品の製造工程を構成し得る工法の上位項目として予め設定された基本工法が登録されてなる基本工法情報、前記基本工法の下位項目として予め設定された詳細工法が登録されてなる詳細工法情報、及び、前記詳細工法に対応する評価項目が登録されてなる評価項目情報を互いに関連付けて記憶した製造データベースと、
    評価対象である部品の製造工程を構成する工法について、前記製造データベースから対応する基本工法、詳細工法及び評価項目をそれぞれ選定する選択手段と、
    前記選択された基本工法、詳細工法及び評価項目を含むフォーマットの製造チェックシートを作成する製造チェックシート作成手段と
    を備えたことを特徴とする部品を製造するサプライヤの選定システム。
  11. 前記暫定合格基準は、前記サプライヤの管理面に係る評価項目に、メーカへの納入実績評価を加えて、該納入実績評価と前記評価項目との評価点数の合計が、所定の合格基準点数を上回るか否かを判定して、上回る場合に暫定合格とする処置を行うものである、ことを特徴とする請求項10に記載の部品を製造するサプライヤの選定システム。
  12. 前記評価項目の各々には、評価項目の重要度に応じて予め設定された最大評価点が関連付けて登録されており、
    前記製造チェックシートに含まれる評価項目毎に、前記登録された最大評価点を上限として評価点を入力する入力手段と、
    該入力手段から入力された評価点を統計処理して評価結果を出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とする請求項10または11に記載の部品を製造するサプライヤの選定システム。
  13. 前記出力手段は、前記評価項目の各々に対して入力された評価点の合計を算出して、最大評価点に対する達成率を算出して出力することを特徴とする請求項12に記載の部品を製造するサプライヤの選定システム。
  14. 前記出力手段は、評価対象の部品を製造する複数のサプライヤの各々について算出した評価結果を、サプライヤ毎に列挙して出力することを特徴とする請求項12又は13に記載の部品を製造するサプライヤの選定システム。
  15. 前記基本工法は材料選択工法、鋳造工法、鍛造工法、熱処理工法、表面処理工法、溶接工法、及び、機械加工工法からなることを特徴とする請求項10から14のいずれか1項に記載の部品を製造するサプライヤの選定システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115860276A (zh) * 2023-02-24 2023-03-28 惠州润众科技股份有限公司 基于多区域管理的pcb生产管理方法及系统

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