JP2013139848A - Disk rotor and disk brake device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ディスクロータ及びディスクブレーキ装置に関する。 The present invention relates to a disc rotor and a disc brake device.
従来からディスクブレーキ装置は、車輪と共に回転するディスクロータ(例えば、特許文献1参照)の摩擦面に摩擦パッドを押し付けることにより生じる摩擦力によって車輪に制動力を与える。特許文献1に示されたディスクロータは、インナパッドとしての摩擦パッドと摺接するインナロータと、インナロータに重ねられかつアウタパッドとしての摩擦パッドと摺接するアウタロータと、インナロータとアウタロータとの間に設けられかつこれらを連結するフィンと、を備えている。 2. Description of the Related Art Conventionally, a disc brake device applies a braking force to a wheel by a frictional force generated by pressing a friction pad against a friction surface of a disc rotor (for example, see Patent Document 1) that rotates with the wheel. The disk rotor disclosed in Patent Document 1 is provided between an inner rotor that is in sliding contact with a friction pad as an inner pad, an outer rotor that is superimposed on the inner rotor and that is in sliding contact with a friction pad as an outer pad, and an inner rotor and an outer rotor. And a fin for connecting the two.
ところで、上述のような特許文献1に記載されているディスクロータを備えたディスクブレーキ装置は、例えば、制動時の鳴きの低減の点でさらなる改善の余地がある。 By the way, the disk brake device provided with the disk rotor described in Patent Document 1 as described above has room for further improvement in terms of reduction of squeal during braking, for example.
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、制動時の鳴きを低減することができるディスクロータ及びディスクブレーキ装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a disc rotor and a disc brake device that can reduce squeal during braking.
上記目的を達成するために、本発明に係るディスクロータは、周方向に並べられる複数のインナロータ部材に分割されかつ車体に取り付けられたマウンティングにキャリパがスライド移動されることで摩擦パッドが摩擦面に接離するインナロータと、前記インナロータに軸線方向に重ねられかつ周方向に並べられる複数のアウタロータ部材に分割されているとともに前記マウンティングに前記キャリパがスライド移動されることで摩擦パッドが摩擦面に接離するアウタロータと、を備え、前記インナロータと前記アウタロータとが、前記軸線方向に同じ位置で前記複数のインナロータ部材及び前記複数のアウタロータ部材に分割され、かつ、前記軸線方向視において、互いに隣り合うアウタロータ部材とインナロータ部材とを連結する連結部を備えることを特徴とする。 In order to achieve the above object, the disk rotor according to the present invention is divided into a plurality of inner rotor members arranged in the circumferential direction, and the caliper is slid to the mounting attached to the vehicle body so that the friction pad becomes a friction surface. It is divided into an inner rotor that contacts and separates and a plurality of outer rotor members that are superimposed on the inner rotor in the axial direction and aligned in the circumferential direction, and the caliper slides on the mounting so that the friction pad contacts and separates from the friction surface. An outer rotor member, and the inner rotor and the outer rotor are divided into the plurality of inner rotor members and the plurality of outer rotor members at the same position in the axial direction, and are adjacent to each other in the axial direction view. For connecting the inner rotor member to the inner rotor member Characterized in that it comprises.
前記ディスクロータは、振動モードの次数に基づいて、前記インナロータ部材及び前記アウタロータ部材の分割数が定められることが望ましい。 In the disk rotor, the number of divisions of the inner rotor member and the outer rotor member is preferably determined based on the order of the vibration mode.
本発明に係るディスクブレーキ装置は、車体に取り付けられたマウンティングと、摩擦パッドを設けたキャリパと、前記キャリパを前記マウンティングにスライド移動自在に支持するキャリパスライド機構と、請求項1に記載のディスクロータと、を備えることを特徴とする。 The disc brake device according to the present invention comprises: a mounting attached to a vehicle body; a caliper provided with a friction pad; a caliper slide mechanism that slidably supports the caliper on the mounting; and the disc rotor according to claim 1. And.
本発明に係るディスクロータ及びディスクブレーキ装置は、インナロータとアウタロータの周方向の面内(伸縮)振動を抑制できるので、所謂面内の鳴きを低減することができる、という効果を奏する。 The disc rotor and disc brake device according to the present invention can suppress the in-plane (extension / contraction) vibration in the circumferential direction of the inner rotor and the outer rotor, so that the so-called in-plane noise can be reduced.
以下に、本発明に係るディスクブレーキ装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。 Hereinafter, embodiments of a disc brake device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In addition, this invention is not limited by this embodiment. In addition, constituent elements in the following embodiments include those that can be easily replaced by those skilled in the art or those that are substantially the same.
[実施形態]
図1は、実施形態に係るディスクブレーキ装置を示す概略構成図、図2は、実施形態に係るディスクブレーキ装置の要部を示す断面図、図3は、実施形態に係るディスクブレーキ装置のディスクロータと車軸とを示す斜視図、図4は、実施形態に係るディスクブレーキ装置のディスクロータの構成を示す平面図、図5は、実施形態に係るディスクブレーキ装置のディスクロータの構成を示す一部の断面図(図4中のV−V線に沿う断面図)である。
[Embodiment]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a disc brake device according to the embodiment, FIG. 2 is a cross-sectional view showing a main part of the disc brake device according to the embodiment, and FIG. 3 is a disc rotor of the disc brake device according to the embodiment. FIG. 4 is a plan view showing the configuration of the disc rotor of the disc brake device according to the embodiment, and FIG. 5 is a partial view showing the configuration of the disc rotor of the disc brake device according to the embodiment. It is sectional drawing (sectional drawing in alignment with the VV line in FIG. 4).
図1、図2に示す本実施形態のディスクブレーキ装置(以下、単にブレーキ装置と呼ぶ)1は、典型的には、車両に搭載され、車両の車体に回転可能に支持された車輪に制動力を付与するものである。このブレーキ装置1は、マウンティング6に支持されている浮動型のキャリパ5によりディスクロータ2に摩擦パッド3,4を押し付けて制動力を発生する。このキャリパ浮動型のブレーキ装置1は、キャリパ5がマウンティング6に対して、車輪の回転軸線L(図1中に矢印で示す)方向にスライド移動可能に支持されている。
A disc brake device (hereinafter simply referred to as a brake device) 1 of the present embodiment shown in FIGS. 1 and 2 is typically mounted on a vehicle and brake force is applied to a wheel rotatably supported on the vehicle body of the vehicle. Is given. The brake device 1 generates a braking force by pressing the
具体的には、ブレーキ装置1は、図1に示すように、ディスクロータ2と、一対の摩擦パッド3,4と、マウンティング6と、キャリパ5と、キャリパスライド機構7とを備える。
Specifically, as shown in FIG. 1, the brake device 1 includes a
ディスクロータ2は、略円板状に形成される。ディスクロータ2は、車軸A(図3に示す)に取り付けられて、車輪と一体的となって車軸Aの回転軸線L(図1中に一点鎖線で示し、軸線に相当する)回りに回転可能に設けられる。即ち、ディスクロータ2は、回転軸線Lを中心とした周方向に沿って、図1に示された矢印M方向(以下、ディスクロータ2の回転方向と記す)に回転する。即ち、回転方向Mは、キャリパ5のマウンティング6に対するスライド移動方向としての回転軸線Lに対して交差(図示例では、直交)する方向をなしている。なお、このディスクロータ2の詳細な構成は、後ほど説明する。
The
摩擦パッド3,4は、それぞれディスクロータ2の両側の摩擦面2a,2bに対向して設けられる。摩擦パッド3,4は、それぞれ、摩擦材31,41が裏金32,42に固定されて構成されている。摩擦パッド3が、後述するキャリパボディ51のシリンダ支持部53側に配置されてインナパッドをなし、摩擦パッド4が、キャリパボディ51のリアクション部54側に配置されてアウタパッドをなしている。摩擦パッド3は、裏金32の前後端部がマウンティング6に形成された一対のガイド部材に支持されて、裏金32がシリンダ支持部53に重ねられている。摩擦パッド4は、裏金42がキャリパ5のリアクション部54に固定又は移動自在に支持されている。こうして、摩擦パッド3,4は、キャリパ5に設けられている。摩擦パッド3,4は、後述するようにキャリパスライド機構7によりキャリパ5がマウンティング6に対して回転軸線L方向にスライド移動されることで、摩擦面2a,2bに接離自在にキャリパ5に設けられている。なお、接離とは、近づいたり離れることをいう。
The
マウンティング6は、サスペンション、中間ビームなどを介して車両の車体に取付けられている。マウンティング6は、ディスクロータ2の回転方向Mに間隔をあけて設けられた一対のスリーブ61と、一対のスリーブ61同士を連結した連結部62とを一体に備えている。スリーブ61は、それぞれ、一端部が開口しかつ他端部が閉塞した筒状に形成されている。スリーブ61の内側には、断面円形で内径が長手方向に一定の穴部63が形成されている。各スリーブ61の穴部63は、キャリパ5の後述するアーム部59側の一端部がスリーブ61の端面に開口しかつアーム部59から離れた側の他端部がスリーブ61内で閉塞している。各スリーブ61の穴部63は、ディスクロータ2の回転軸線Lに沿って延在している。
The
キャリパ5は、キャリパボディ51と、切替部60とを備えている。キャリパボディ51は、図2に模式的に示すように、ディスクロータ2の一方の摩擦面2aと間隔をあけて相対したシリンダ支持部53と、他方の摩擦面2bと間隔をあけて相対したリアクション部54と、シリンダ支持部53とリアクション部54とを連結した連結部55とを備えて、回転軸線L方向に切った断面形状がU字状に形成されている。キャリパボディ51は、両摩擦面2a,2bと間隔をあけたシリンダ支持部53及びリアクション部54を備えることで、ディスクロータ2を跨いだ格好に配されている。キャリパボディ51即ちキャリパ5は、キャリパスライド機構7により、マウンティング6に対して、回転軸線Lに沿ってスライド移動自在に支持されている。
The
切替部60は、液圧シリンダとしてのシリンダ機構52と、ブーツ72とを備えている。シリンダ機構52は、キャリパボディ51のシリンダ支持部53に設けられている。即ち、シリンダ機構52は、キャリパ5に設けられている。シリンダ機構52は、シリンダ支持部53に一体に設けられたシリンダ本体56と、このシリンダ本体56内に摺動自在に設けられたピストン57とを備えている。シリンダ本体56は、ディスクロータ2に相対する一端部が開口した有底筒状に形成されている。シリンダ本体56の内面には、このシリンダ本体56の内面とピストン57との間を液密に保つシール機構をなすパッキン58が設けられている。ピストン57は、摩擦パッド3の裏金32の基端面に接触している。シリンダ本体56内には、運転者のブレーキペダルの踏み込み操作に応じて、マスタシリンダから作動油が供給される。
The
ブーツ72は、ゴムなどの弾性材料で構成され、蛇腹状の円筒状に形成されている。ブーツ72は、内側に後述するスライドピン71を通して、マウンティング6のスリーブ61とスライドピン71の基端部との間に装着されている。ブーツ72は、これらのスリーブ61とスライドピン71の基端部との双方に取付けられている。ブーツ72は、マウンティング6のスリーブ61とスライドピン71の基端部との間の隙間を被覆する。ブーツ72は、穴部63内への異物の混入等を防ぐことができる。ブーツ72は、キャリパ5がマウンティング6に対して回転軸線Lに沿ってスライド移動する際に、全長が拡大、縮小するように弾性変形する。
The
切替部60は、シリンダ機構52のシリンダ本体56内に作動油が供給されると、この作動油の油圧によりピストン57が一方の摩擦面2aに近づき、摩擦パッド3をディスクロータ2の摩擦面2aに押し付ける。さらに、切替部60は、キャリパ5がスライド移動して摩擦パッド4をディスクロータ2の摩擦面2bに押し付ける。また、切替部60は、ブレーキペダルの踏み込み操作がされずに、シリンダ機構52のシリンダ本体56内に作動油が供給されないと、シリンダ本体56内の作動油の圧力が除圧される。そして、切替部60は、弾性復元力により全長が縮小してブーツ72が弾性変形していない中立状態となり、摩擦パッド3,4をディスクロータ2の摩擦面2a,2bから離間させる。このために、切替部60は、シリンダ機構52のシリンダ本体56内に作動油が供給されると摩擦パッド3,4をディスクロータ2の摩擦面2a,2bに押し付ける制動状態となる。切替部60は、シリンダ本体56内に作動油が供給されないと摩擦パッド3,4をディスクロータ2の摩擦面2a,2bから離間させる非制動状態となる。こうして、切替部60は、シリンダ本体56内に作動油が供給されるか否か即ちブレーキペダルの踏み込み操作がされるか否かにより、前記制動状態と前記非制動状態とが切り替え可能となっている。さらに、切替部60は、前記制動状態と前記非制動状態とを切り替えるのに連動して、摩擦パッド3,4が摩擦面2a,2bに接離するように、キャリパ5をマウンティング6に対してスライド移動させる。
When hydraulic oil is supplied into the
キャリパスライド機構7は、マウンティング6にキャリパ5を回転軸線Lに沿ってスライド移動自在に支持するものである。キャリパスライド機構7は、前述した穴部63と、各穴部63に対応したスライドピン71とを備えている。スライドピン71は、その基端部がキャリパボディ51のシリンダ支持部53の外縁から回転方向Mの前後に突出したアーム部59に固定されている。スライドピン71は、合計2つ設けられている。スライドピン71は、回転軸線Lと平行な円柱状に形成されている。スライドピン71は、その先端部が穴部63内に移動自在に挿入されている。前述した構成のキャリパスライド機構7は、スライドピン71が穴部63内に挿入されることにより、スライドピン71を介して、キャリパ5をマウンティング6に回転軸線Lに沿ってスライド移動自在に支持する。
The caliper slide mechanism 7 supports the
ディスクロータ2は、所謂ベンチレーデット型のディスクロータであって、図3及び図4に示すように、車軸AのホイールハブHに取り付けられる取付部81と、環状の摺動板部82と、締結部材としてのナットNと、を備えている。取付部81は、摺動板部82の後述するインナロータ86の内縁から立設した円筒状の円筒部83と、円筒部83の先端を塞ぐ円板状の円板部84とを備えている。円板部84には、ホイールハブHから立設したスタットボルトHBが挿通される取付孔85が複数設けられている。図示例では、取付孔85とスタットボルトHBは、回転軸線Lを中心として周方向に等間隔に12個設けられている。
The
摺動板部82は、円環状のインナロータ86と、インナロータ86に間隔をあけて回転軸線L方向に重ねられた円環状のアウタロータ87と、インナロータ86とアウタロータ87との間に設けられた複数のフィン88と、連結部90とを備えている。
The sliding
インナロータ86は、インナパッドとしての摩擦パッド3と相対している。インナロータ86は、マウンティング6にキャリパ5がスライド移動されることで、摩擦パッド3が表面に接離する。インナロータ86は、摩擦パッド3が表面に摺接する。即ち、インナロータ86の表面は、一方の摩擦面2aとなっている。インナロータ86は、周方向に並べられる複数(実施形態では、四つ)のインナロータ部材86aにより構成されている。即ち、インナロータ86は、周方向に並べられた複数(実施形態では、四つ)のインナロータ部材86aに分割されている。四つのインナロータ部材86aは、互いに同形状に形成され、かつ内縁から前述した円筒部83が立設している。
The
また、四つのインナロータ部材86aのうちの互いに隣り合うインナロータ部材86a間には、図5に示すように、所定の間隔の隙間CIが設けられている。互いに隣り合うインナロータ部材86a間に設けられる四つの隙間CIの間隔は、互いに等しく形成されている。インナロータ86は、四つのインナロータ部材86aが互いの間に隙間CIを設けた状態で周方向に並べられて、全体として円環状に形成されている。実施形態では、四つのインナロータ部材86aは、前述した摩擦パッド3の周方向の中心を零度とし、図4中の左回りに正の角度とすると、0度〜90度の間に一のインナロータ部材86aが配置されている。90度〜180度の間に一のインナロータ部材86aが配置され、180度〜270度の間に一のインナロータ部材86aが配置され、270度〜360度の間に一のインナロータ部材86aが配置されている。
Further, between the
アウタロータ87は、インナロータ86と間隔をあけて回転軸線L方向に重ねられて、このインナロータ86と同軸に配置されている。アウタロータ87は、アウタパッドとしての摩擦パッド4と相対している。アウタロータ87は、マウンティング6にキャリパ5がスライド移動されることで、摩擦パッド4が表面に接離する。アウタロータ87は、摩擦パッド4が表面に摺接する。即ち、アウタロータ87の表面は、他方の摩擦面2bとなっている。アウタロータ87は、周方向に並べられる複数(実施形態では、四つ)のアウタロータ部材87aにより構成されている。即ち、アウタロータ87は、周方向に並べられた複数(実施形態では、四つ)のアウタロータ部材87aに分割されている。四つのアウタロータ部材87aは、互いに同形状に形成されている。
The
また、四つのアウタロータ部材87aのうちの互いに隣り合うアウタロータ部材87a間には、図5に示すように、所定の間隔の隙間COが設けられている。互いに隣り合うアウタロータ部材87a間に設けられる四つの隙間COの間隔は、互いに等しく形成されている。また、互いに隣り合うアウタロータ部材87a間の隙間COの間隔は、互いに隣り合うインナロータ部材86a間の隙間CIの間隔と等しい。アウタロータ87は、四つのアウタロータ部材87aが互いの間に隙間COを設けた状態で周方向に並べられて、全体として円環状に形成されている。実施形態では、四つのアウタロータ部材87aは、前述した摩擦パッド4の周方向の中心を零度とし、図4中の左回りに正の角度とすると、0度〜90度の間に一のアウタロータ部材87aが配置されている。90度〜180度の間に一のアウタロータ部材87aが配置され、180度〜270度の間に一のアウタロータ部材87aが配置され、270度〜360度の間に一のアウタロータ部材87aが配置されている。
Further, between the
こうして、図5に示すように、隣り合うインナロータ部材86a間の隙間CIと、隣り合うアウタロータ部材87a間の隙間COとが、回転軸線L方向に並べられている。即ち、互いに隣り合うアウタロータ部材87a間の隙間COが、互いに隣り合うインナロータ部材86a間の隙間CIと、周方向に位相(位置)が一致する位置に設けられている。このように、インナロータ86とアウタロータ87とが、回転軸線L方向に同じ位置で複数のインナロータ部材86a及び複数のアウタロータ部材87aに分割されている。また、インナロータ部材86a及びアウタロータ部材87aが、0度〜90度の間と、90度〜180度の間と、180度〜270度の間と、270度〜360度の間に設けられていることで、仮にロータ86,87が一枚の円環状に形成されていた場合に周方向の圧縮荷重が極大となる位置及び引っ張り荷重が極大となる位置に、前述した隙間CI,COが設けられている。なお、本実施形態では、90度及び270度となる位置では、周方向の圧縮荷重が極大となり、0度及び180度となる位置では、周方向の引っ張り荷重が極大となる。
Thus, as shown in FIG. 5, the clearance CI between the adjacent
フィン88は、回転軸線L方向に並ぶインナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとに跨って立設しており、インナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとを一体に連結している。フィン88は、周方向に等間隔に複数設けられている。フィン88の長手方向は、ディスクロータ2の径方向と平行である。
The
連結部90は、図3、図4及び図5に示すように、帯板状に形成され、かつ、周方向に互いに隣り合うインナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとを連結している。こうして、回転軸線Lに離れた位置からみて即ち回転軸線L方向視において、連結部90は、互いに隣り合うインナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとを連結している。連結部90は、互いに隣り合うインナロータ部材86a及びアウタロータ部材87aの互いに立設する端同士を連結している。連結部90は、周方向に互いに隣り合うインナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとを連結して、複数(実施形態では、四つ)設けられている。複数の連結部90の両表面は、回転軸線Lに対して傾いている。複数の連結部90の両表面の回転軸線Lに対する傾き及び傾きの方向は、図5に示すように、互いに等しい。
As shown in FIGS. 3, 4, and 5, the connecting
ナットN(図3には、一つのみ示し、他を省略する)は、取付孔85内に挿通されたスタットボルトHBがねじ込まれる。ナットNは、取付孔85内に挿通されたスタットボルトHBがねじ込まれることで、ディスクロータ2に周方向に間隔をあけて複数設けられる。
A nut N (only one is shown in FIG. 3 and the others are omitted) is screwed with a stat bolt HB inserted into the mounting
前述した構成のディスクロータ2は、インナロータ86が摩擦パッド3に相対し、アウタロータ87が摩擦パッド4に相対した状態で、取付部81の円板部84がホイールハブHに重ねられる。このとき、取付孔85内にスタットボルトHBが挿通される。そして、取付孔85内に挿通されたスタットボルトHBに締結部材としてのナットNがねじ込まれて(締結されて)、ディスクロータ2は、ホイールハブHに取り付けられる。こうして、ナットNは、取付孔85内に挿通されたスタットボルトHBがねじ込まれることで、ディスクロータ2即ちインナロータ86とアウタロータ87との双方を車軸AのホイールハブHに締結する。
In the
前述した構成のブレーキ装置1は、例えば、運転者によるブレーキペダルの踏み込み操作が行われていないと、切替部60が非制動状態となって、摩擦パッド3,4が摩擦面2a,2bから間隔をあけている。そして、ブレーキ装置1は、例えば、運転者によるブレーキペダルの踏み込み操作が行われると、シリンダ機構52のシリンダ本体56内に作動油が供給されて、この作動油がピストン57をディスクロータ2の摩擦面2aに向かって加圧する。すると、ピストン57が図2中矢印B方向に前進し、このピストン57の前面が摩擦パッド(インナパッド)3の裏金32を押圧し、この摩擦パッド3の前面をディスクロータ2の摩擦面2aに接近させる。また、このとき、キャリパ5は、ピストン57が前進するその移動反力により、キャリパボディ51がこのピストン57とは逆方向、つまり、図2中矢印C方向に前進し、摩擦パッド(アウタパッド)4をディスクロータ2の摩擦面2bに接近させ、ブーツ72が伸張して全長が縮小する方向の弾性復元力を生じる。
In the brake device 1 configured as described above, for example, when the driver does not depress the brake pedal, the switching
そして、ブレーキ装置1は、切替部60が制動状態に切り替えられて、摩擦パッド3,4がディスクロータ2の各摩擦面2a,2bに押し付けられてディスクロータ2を挟持する。ブレーキ装置1は、これらの摩擦パッド3,4と、車輪と共に回転するディスクロータ2との間に摩擦抵抗力を発生させる。ブレーキ装置1は、ディスクロータ2に所定の回転抵抗力を作用させ、このディスクロータ2及びこれと一体で回転する車輪に制動力を付与する。
In the brake device 1, the switching
また、ブレーキ装置1は、運転者によるブレーキペダルの踏み込み操作が行われなくなると、シリンダ機構52のシリンダ本体56内に作動油が供給されずに、このシリンダ本体56内の作動油の圧力が除圧される。すると、ブレーキ装置1は、ピストン57が後退しかつブーツ72の弾性復元力によりキャリパボディ51が後退して切替部60が非制動状態に切り替えられ、摩擦パッド3,4がディスクロータ2から離間する。こうして、ブレーキ装置1は、運転者によるブレーキペダルの踏み込み操作が行われないと、切替部60が非制動状態となる。このように、切替部60は、ブレーキペダルの踏み込み操作が行われるか否かにより、非制動状態と制動状態とが切り替えられる。
In addition, when the brake pedal 1 is no longer depressed by the driver, the brake device 1 does not supply hydraulic oil to the cylinder
上記のように構成されたブレーキ装置1は、互いに隣り合うインナロータ部材86a間の隙間CI及びアウタロータ部材87a間の隙間COがインナロータ86及びアウタロータ87が一枚の円環状に形成されている場合に、周方向の圧縮荷重が極大となる位置及び周方向の引っ張り荷重が極大となる位置に設けられている。このために、周方向に互いに隣り合うインナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとを連結する連結部90には、インナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとから互いに逆向きの圧縮荷重又は引っ張り荷重が作用する。
In the brake device 1 configured as described above, when the gap CI between the
例えば、周方向の圧縮荷重が極大となる位置に設けられた連結部90には、インナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとから互いに逆向きの圧縮荷重が作用する。周方向の引っ張り荷重が極大となる位置に設けられた連結部90には、インナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとから互いに逆向きの引っ張り荷重が作用する。このために、インナロータ部材86aとアウタロータ部材87aに作用する圧縮荷重及び引っ張り荷重を、周方向に互いに隣り合うインナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとを連結する連結部90において相殺することができる。このために、インナロータ86とアウタロータ87は、周方向に変位しにくくなるとともに面内(伸縮)振動しにくくなる。したがって、インナロータ86とアウタロータ87の周方向の変位及び面内(伸縮)振動を、周方向に互いに隣り合うインナロータ部材86aとアウタロータ部材87aとを連結部を設けない場合よりも、抑制することができる。よって、制動時のインナロータ86とアウタロータ87の周方向の変位及び面内(伸縮)振動を抑制できるので、所謂面内の鳴き即ち制動時の鳴きを低減することができる。
For example, mutually opposite compressive loads act on the connecting
[変形例]
次に、本発明に係るディスクブレーキ装置の実施形態の変形例を図6に基づいて詳細に説明する。図6は、実施形態の変形例に係るディスクブレーキ装置のディスクロータの構成を示す平面図である。なお、本変形例において、前述した実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明する。
[Modification]
Next, a modification of the embodiment of the disc brake device according to the present invention will be described in detail with reference to FIG. FIG. 6 is a plan view showing a configuration of a disc rotor of a disc brake device according to a modified example of the embodiment. In this modification, the same parts as those in the above-described embodiment will be described with the same reference numerals.
本変形例では、図6に示すように、ロータ86,87は、それぞれ、二つのロータ部材86a,87aに分割されて構成されている。図6に示された例では、一つのインナロータ部材86a及びアウタロータ部材87aは、0度〜180度の間に設けられ、一つのインナロータ部材86a及びアウタロータ部材87aは、180度〜360度の間に設けられている。
In this modification, as shown in FIG. 6, the
本変形例においても、前述した実施形態と同様に、制動時のインナロータ86とアウタロータ87の周方向の伸縮する変位を抑制できるので、所謂面内の鳴き即ち制動時の鳴きを低減することができる。
Also in this modified example, since the displacement of the
実施形態では、90度毎にロータ部材86a,87aに分割してロータ86,87を構成し、変形例では、180度毎にロータ部材86a,87aに分割してロータ86,87を構成したが、本発明は、これに限定されない。本発明では、180度を自然数(ロータ86,87の振動モードの次数)で除した角度毎にロータ部材86a,87aに分割してロータ86,87を構成すれば良い。こうして、ロータ86,87は、振動モードの次数に基づいて、ロータ部材86a,87aの分割数が定められるのが望ましい。例えば、ロータ86,87の振動モードが1次の振動モードとなる場合には、180度を1で除して、180度毎にロータ部材86a,87aに分割すれば良い。ロータ86,87の振動モードが2次の振動モードとなる場合には、180度を2で除して、90度毎にロータ部材86a,87aに分割すれば良い。このように、ロータ86,87の振動モードの次数に応じた角度毎にロータ86,87を分割すれば良い。また、本発明では、インナロータ86を分割するインナロータ部材86aの数(角度)と、アウタロータ87を分割するアウタロータ部材87aの数(角度)とを必ずしも一致させなくても良いが、インナロータ86を分割するインナロータ部材86aの数(角度)と、アウタロータ87を分割するアウタロータ部材87aの数(角度)とを一致させるのが望ましい。
In the embodiment, the
なお、上述した本発明に係るブレーキ装置1は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。 The brake device 1 according to the present invention described above is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made within the scope described in the claims.
1 ディスクブレーキ装置
2 ディスクロータ
2a,2b 摩擦面
3,4 摩擦パッド
5 キャリパ
6 マウンティング
7 キャリパスライド機構
86 インナロータ
86a インナロータ部材
87 アウタロータ
87a アウタロータ部材
90 連結部
L 回転軸線(軸線)
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (3)
前記インナロータに軸線方向に重ねられかつ周方向に並べられる複数のアウタロータ部材に分割されているとともに前記マウンティングに前記キャリパがスライド移動されることで摩擦パッドが摩擦面に接離するアウタロータと、を備え、
前記インナロータと前記アウタロータとが、前記軸線方向に同じ位置で前記複数のインナロータ部材及び前記複数のアウタロータ部材に分割され、かつ、
前記軸線方向視において、互いに隣り合うアウタロータ部材とインナロータ部材とを連結する連結部を備えることを特徴とする、
ディスクロータ。 An inner rotor that is divided into a plurality of inner rotor members arranged in the circumferential direction and in which the friction pad comes into contact with and separates from the friction surface by sliding the caliper to a mounting attached to the vehicle body;
An outer rotor that is divided into a plurality of outer rotor members that are axially overlapped with the inner rotor and arranged in the circumferential direction, and the friction pad is brought into contact with and separated from the friction surface by sliding the caliper to the mounting. ,
The inner rotor and the outer rotor are divided into the plurality of inner rotor members and the plurality of outer rotor members at the same position in the axial direction; and
In the axial direction view, comprising a connecting portion that connects the outer rotor member and the inner rotor member adjacent to each other,
Disc rotor.
摩擦パッドを設けたキャリパと、
前記キャリパを前記マウンティングにスライド移動自在に支持するキャリパスライド機構と、
請求項1に記載のディスクロータと、を備えることを特徴とする、
ディスクブレーキ装置。 Mounting mounted on the car body,
Calipers with friction pads;
A caliper slide mechanism that slidably supports the caliper on the mounting;
A disk rotor according to claim 1,
Disc brake device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012000152A JP2013139848A (en) | 2012-01-04 | 2012-01-04 | Disk rotor and disk brake device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012000152A JP2013139848A (en) | 2012-01-04 | 2012-01-04 | Disk rotor and disk brake device |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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-
2012
- 2012-01-04 JP JP2012000152A patent/JP2013139848A/en active Pending
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