JP2013129044A - ボルト軸力管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルトの締付施工時におけるボルトの軸力管理を独立した3箇所で行うボルト軸力管理システムを提供する。
【解決手段】歪センサ22が接続された固有番号記録制御部100を内部に有する締結管理ボルト1と、歪センサ22の歪量から軸力値を算出し、且つ、固有番号記録制御部100から出力される締結管理ボルト1の固有番号に関連付けたデータを記録処理し、且つ、無線送信する軸力検出、処理、無線部200と、固有番号記録制御部100と軸力検出、処理、無線部200とを接続する接続部75を有する締結管理レンチ70と、を有する締結管理ボルト締結装置300と、インターネット網に接続された第1の管理端末50と、第2の管理端末60とから成る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ボルト軸力管理システムに係り、詳しくは、ボルトの締付施工時におけるボルトの軸力管理を独立した3箇所で行うボルト軸力管理システムに関する。
送電線スペーサ、鉄骨構造物等の接続は一般的にボルトが使われる。ボルトの重要締付部に関しては、通常、まず仮締めが行われ、マーキングし、検査担者立会のもとで本締めが行われる。しかしながら、送電線の送電線スペーサの取り付け等においては、高所作業のため、簡単に第3者の立ち会いによりボルトの締付状態を検査することは不可能に等しく、省略される場合がある。このため、締付担当者のミスにより本締めが行われず、軸力が正しくかかっていない場合が生じ、放置すると脱落などの大事故になる危険性がある。また、何等かの原因で、取付けが行われていない場合が生じる。1960年代は、このようなヒューマンエラーよる故障より、機械的な故障の割合が高く、1970年代はこの割合が等しくなり、現在ではこの割合が反転して、ヒューマンエラーよる故障が高くなっているため、新たな対策が求められている。
特許文献1は、歪センサをボルトに埋め込み、ボルト締め込み時にボルトの軸力を測定する、旨の記載がある。しかし、特許文献1の発明は、ボルトの軸力測定のため機材の持ち込みが必要で、現場で簡単にボルトの締付けと軸力測定を行う事は不可能であった。また、第3者が別の場所で軸力を確認するのも困難であった。また、測定されるボルトが設置に指定されたボルトかどうかの検証もできなかった。特許文献2は、ボルトを特定するため、RFIDをボルトに貼り付け、その固有番号を非接触で読み取る、旨の記載がある。ところがRFIDで読み取る場合、非接触なので測定しているボルト以外の近辺のボルトの固有番号を読み取っている可能性がある。ボルトの締付状態の管理を確実に行うには、このような読み取りの曖昧さを排除する事が必要である。また、RFIDは電波の性質上、ボルト等の金属表面に貼ると電波の送受信が困難になる場合もある。
実開平6−347349号公報 特開2007−199867号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ボルトの締付施工時におけるボルトの軸力管理を独立した3箇所で行うことが可能なボルト軸力管理システムを提供する。
本発明のボルト軸力管理システムは、ボルトの締付施工時におけるボルトの軸力管理を行うボルト軸力管理システムにおいて、歪センサが接続された固有番号記録制御部を内部に有する締結管理ボルトと、固有番号記録制御部から出力される歪センサの歪量から軸力値を算出し、且つ、固有番号記録制御部から出力される締結管理ボルトの固有番号に関連付けてデータ化して記録処理し、関連付けられたデータを無線送信し、該データを解析し、異常があれば警告信号を発生する軸力検出、処理、無線部と、固有番号記録制御部と軸力検出、処理、無線部とを接続する接続部を有する締結管理レンチと、を有する締結管理ボルト締結装置と、無線送信された該関連付けられたデータを受信し、受信したデータをインターネット網に送信すると共に、データを解析し、異常があれば警告信号を軸力検出、処理、無線部へ送信する、第1の管理端末と、第1の管理端末から送信された該関連付けられたデータをインターネットを介して受信し、受信したデータを解析し、異常があれば警告信号を第1の管理端末へ送信する第2の管理端末と、から成ることを特徴とする。
本発明のボルト軸力管理システムの上記軸力検出、処理、無線部、上記第1の管理端末、及び上記第2の管理端末は、それぞれスピーカを具備し、締結管理レンチを、締結管理ボルトから外すと、軸力検出、処理、無線部は、締め付け作業完了と見做し、締結管理ボルトから送られてきた最後の歪量と固有番号から得られた上記関連付けられたデータを無線送信すると共に、当該データの最終軸力値が規定の軸力の範囲内にない場合、警告音信号をスピーカに送信し、第1の管理端末は、関連付けられたデータを受信し、受信した前記データをインターネット網に送信すると共に、当該データの最終軸力値が規定の軸力の範囲内にない場合、警告音信号を前記スピーカに送信し、第2の管理端末は、関連付けられたデータを受信し、当該データの最終軸力値が規定の軸力の範囲内にない場合、警告音信号をスピーカに送信することを特徴とする。
本発明のボルト軸力管理システムの上記軸力検出、処理、無線部は、GPS手段を有し、軸力検出、処理、無線部は、締結管理レンチが,締結管理ボルトから抜かれると、締結作業完了と見做し、且つ、締結管理レンチが締結作業場所から所定の距離以上離れたとGPS手段を介して確認すると、締結作業箇所における所定の締結作業をすべて終えたと見做し、締結作業箇所において締結したボルト数と軸力とを確認し、当該確認されたボルト数と軸力と、GPS手段から得られた位置情報とから、関連付けられたデータを作成し、該データを第1の管理端末へ無線送信すると共に、締め付け作業未了の締結管理ボルトが発見された場合、警告音信号をスピーカに送信し、第1の管理端末は、当該データを受信し、インターネット網のサーバーを介して、第2の管理端末に送信すると共に、作業未了のボルト固有番号があれば、警告音信号を締結管理ボルト締付装置が有するスピーカと第1の管理端末が有するスピーカに送信し、第2の管理端末は、当該データをサーバーを介して受信し、作業未了のボルト番号があれば、警告音信号を第1の管理端末と第2の管理端末とが有するスピーカに送信することを特徴とする。
本発明のボルト軸力管理システムの上記軸力検出、処理、無線部は、締結管理レンチが、締結管理ボルトから抜かれると、締め付け作業終了と見做し、当該データの軸力値が、規定の軸力の範囲以下か、以内か、又は以上かを判断し、その判断結果を3〜4種類の警告音信号に対応させて軸力検出、処理、無線部のスピーカに送信することを特徴とする。
本発明のボルト軸力管理システムの上記関連付けられたデータは、ボルト締め付け日時、ボルト固有番号、軸力の最終値、及び、位置情報を持ち、軸力検出、処理、無線部の外部出力端子から取り出せることを特徴とする。
本発明によれば、ボルトの締付施工時におけるボルトの軸力管理を独立した3箇所で行うボルト軸力管理システムを提供することができる。
本発明によるボルト軸力管理システムの構成図。 本発明による締結管理ボルト締付装置の構成図。 本発明による固有番号記録制御部及び軸力検出、処理、無線部の構成図。 締結管理ボルトの軸力管理方法を示すフローチャート。 締結管理ボルトの締め忘れ管理方法を示すフローチャート。
本発明の実施の形態について図を用いて説明する。最初に、本発明によるボルト軸力管理システムの構成と、その構成要素について説明する。図1は、本発明によるボルト軸力管理システムの構成図である。図1において、ボルト軸力管理システム400は、締結管理ボルト締付装置300と第1の管理端末50と、第2の管理端末60とを有している。締結管理ボルト締付装置300と第1の管理端末50とは、無線で接続され、第1の管理端末50と第2の管理端末60とは、インターネット網を介して接続されている。そして、この3箇所において、ボルトの締付施工時におけるボルトの軸力管理を独立して行う。
締結管理ボルト締付装置300は、締付施工される軸力管理ボルト1と締結管理レンチ70と軸力記録、無線部200とを有している。第1の管理端末50は、軸力記録、無線部200と無線で接続されるアンテナ51と無線機52とパソコン53とを有し、パソコン53は、インターネット網のサーバー54に接続されている。第2の管理端末60は、パソコンを有し、インターネット網のサーバー61に接続されている。
軸力管理ボルト1は、歪センサ22を具備する固有番号記録制御部100を有し、締結管理レンチ70は、固有番号記録制御部100と軸力検出、処理、無線部200とを接続する接続部75を有し、軸力検出、処理、無線部200は、ボルトの軸力管理情報を生成し出力する軸力検出、処理、無線基板37を有している。
図2は、本発明による締結管理ボルト締付装置の構成図である。図2aにおいて、締結管理ボルト締付装置300の軸力管理ボルト1は、T型の垂直方向の穴を有し、その壁面には歪センサ22が封入固着され、T型の水平方向のアセンブリー穴2穴には、固有番号記録制御基板21が埋め込まれ、互いに歪センサリード線11により、接続されている。
図2a、図2bにおいて、締結管理レンチ70は、内部に形成された軸力管理ボルト1の頭部を覆う該頭部と同形状の空洞を有する締付部73と、ボルトの締付方向を設定するラチェット機構72を具備したレンチレバー部71とを有している。また、レンチレバー部71は、固有番号記録制御基板21と軸力検出、処理、送信基板37とを接続する接続部75を、締付部73の内部に形成された空洞の上部に有している。
接続部75の接続箇所77において、図3に示す、歪センサ出力端子24と歪センサ入力端子38、電源入力端子25と電源出力端子39、軸力管理ボルト1の固有番号出力端子26と軸力管理ボルト1の固有番号入力端子40、グランド端子28とグランド端子41とがピンやバネ構造により各々接続されている。また、歪センサ22への電源供給は、歪センサ出力端子24と歪センサ入力端子38との接続、マイクロチップ27への電源供給は、電源入力端子25と電源出力端子39との接続により行われる。
接続リード線37−1により延線された、歪センサ入力端子38、電源出力端子39、軸力管理ボルト1の固有番号入力端子40、及びグランド端子41は、締結管理レンチ70の接続部75に挿入され、密接バネ76により、締結管理レンチ70に支持、固定されている。また、軸力管理ボルト1の頭部と締付部73との間では、互いの隙間による傾きが生じるが、密接バネ76はこのガタツキを吸収するため、接続箇所77での接続不良の発生を防ぐことが可能となる。
図3は、本発明による固有番号記録制御部、及び軸力検出、処理、無線部の構成図である。図3において、固有番号記録制御部100は、固有番号記録制御基板21と歪センサ22とを有している。固有番号記録制御基板21は、マイクロチップ27を有し、且つ、歪センサ出力端子24と、電源入力端子25と、軸力管理ボルト1の固有番号出力端子26と、グランド端子28とを具備している。マイクロチップ27は、電源入力端子25と軸力管理ボルト1の固有番号出力端子26とに接続され、歪センサ22は、歪センサリード線11を介して、歪センサ出力端子24とグランド端子28とに接続されている。
つぎに、軸力検出、処理、無線部200は、軸力検出、処理、無線基板37を有し、軸力検出、処理、無線基板37は、接続リード線37−1に接続されて成る歪センサ入力端子38と、電源出力端子39と、軸力管理ボルト1の固有番号入力端子40と、グランド端子41と外部出力端子36とを具備している。また、軸力検出、処理、無線基板37は、抵抗23−1〜23−3、電源29、A/D変換器30、CPU35、アンテナ43を具備する無線モジュール42、時計31、メモリー32、スピーカ33、及びGPS34を有している。
歪センサ入力端子38は、接続リード線37−1を介して抵抗素子23−1の一端に接続され、該他端は、電源29に接続されている。電源出力端子39は、電源29に接続されている。固有番号入力端子40は、接続リード線37−1を介してCPU35に接続されている。グランド端子41は、接続リード線37−1を介して抵抗素子23−3の一端に接続されている。抵抗素子23−3の他端は、抵抗素子23−2の一端に接続されている。抵抗素子23−2の他端は、電源29に接続されている。外部出力端子36はCPU35に接続されている。
歪センサ入力端子38と抵抗素子23−1の一端との接続ノード44−1と、抵抗素子23−3の他端と抵抗素子23−2の一端との接続ノード44−2は、抵抗素子23−1〜3と歪センサ22とが形成するブリッジ回路の出力ノードとなり、それぞれA/D変換器30に接続されている。さらに、A/D変換器30、アンテナ43を具備する無線モジュール42、時計31、メモリー32、スピーカ33、及びGPS34がCPU35に接続されて制御される。
次に、図2、3を基に、本発明による締結管理ボルト締結装置300の動作を説明する。図2において締結管理ボルト1は締付け時において、ボルトの頭部が締結管理レンチ70の締付部73の空洞内に差し込まれ、接続部75の接続箇所77において、図3に示す歪センサ出力端子24と歪センサ入力端子38、電源入力端子25と電源出力端子39、軸力管理ボルト1の固有番号出力端子26と軸力管理ボルト1の固有番号入力端子40、グランド端子28とグランド端子41とが端子やバネ構造により各々接続される。また、電源29は、電源入力端子25と電源出力端子39とによりマイクロチップ27へ、歪センサ出力端子24と歪センサ入力端子38とにより歪センサ22へ供給される。
軸力管理ボルト1は、締結管理レンチ70によりラチェット72に設定された締付方向で締付けられると、ボルト1のネジ部と頭部が上下に引っ張られる軸力により、歪センサ22も引っ張られて伸びる。歪センサ22は引っ張られると抵抗値が変化するため、軸力は電気信号に変換されて検出される。ボルト1の伸びと抵抗値の変化がほぼ比例し、事前にボルト1に加えた軸力と抵抗値の変化の関係を把握しておけば、ボルト1の軸力を電気的に測定できる。また、金属は温度により伸び縮みがあるが、ボルト1の熱膨張係数と歪センサ22の抵抗温度係数を逆になるように選べばそれぞれが相殺され、温度による影響が補償される。
電源はまず抵抗素子23−1を経由して歪センサ22に供給される。歪センサ22と抵抗素子23−1〜23−3でブリッジ回路接続を構成しており、各抵抗の大きさが完全に同一の場合、ブリッジ回路の出力ノード44−1、44−2間の電圧はゼロである。歪センサ22は軸力に応じて伸縮し、ブリッジ回路の出力ノード44−1、44−2間には、歪センサ22の抵抗素子の抵抗変化に応じた電圧が出力されるので、事前にボルト1に加えた軸力と抵抗値の変化に応じた出力電圧の関係を把握しておけば、軸力を測定することができる。
また、固有番号記録制御基板21における固有番号の記録、制御を行う固有番号記録用マイクロチップ27は、例えばワンチップマイクロコンピュータで、電源が投入されると、予め記録された軸力管理ボルト1の固有番号が一定の間隔でシリアル信号でアウトプットされる。この信号は以前から使われている調歩同期方式で、例えば9600bps、8ビット等の信号である。固有番号は例えば10桁の英数字で最初の4桁が製造者ID、後の6桁がシリアル番号とする。この番号は後、製造ロット番号、製造日、納入先、ボルトサイズ、ボルト材質、等の情報をデータベースで管理することができる。
次に、本発明によるボルト軸力管理システム400の動作を説明する。図4は、締結管理ボルトの軸力管理方法を示すフローチャートである。締結管理ボルト1と締結管理レンチ70とを接続し、まず軸力検出、処理、無線部200のCPU35はマイクロチップ27からの固有番号を受け、歪センサ22からの電圧をA/Dコンバータ30で読み取り、デジタル信号に変換するため、歪センサ22からの歪信号の出力を待機する(ステップ100)。
歪センサ22からの歪信号の出力により、CPU35は軸力値Tを算出し、事前に蓄積した規定の軸力値T0をメモリー(図示せず)から読出して比較し、軸力値Tが規定の軸力値T0に等しくないときは(ステップ110)、0.9T0以下かどうかを比較し(ステップ120)、0.9T0以下であれば、音質Aで発音するよう、警告信号をスピーカ33に送信する(ステップ130)。
0.9T0以下になければ、0.9T0〜T0の範囲にあるときは(ステップ140)、音質Bで発音すると共に、T0まで音量が大きくなるよう、警告信号をスピーカ33に送信する(ステップ150)。0.9T0〜T0の範囲にないときは、T0〜1.1T0の範囲にあるか比較し(ステップ160)、範囲にあれば、音質Cで発音すると共に、1.1T0まで音量が小さくなるまで発音するよう、警告信号をスピーカ33に送信する(ステップ170)。T0〜1.1T0の範囲になければ、軸力値Tは1.1T0以上であるため(ステップ180)、音質Dで発音するよう、警告信号をスピーカ33に送信する(ステップ190)。
このようにすると、レンチの発音の音質の変化により、規定の軸力T0を狙って締付作業を行うことができるため、作業が容易となると共に、確実に規定の軸力T0で締結管理ボルト1を締付けることができる。このとき、CPU35は、無線モジュール42からのデータの送信は行わない。
次に、ステップ110において、軸力値Tと規定の軸力値T0とが等しい時点で、締結管理ボルト1から締結管理レンチ70を抜くと締結管理ボルト1からの固有番号出力が止まるので、CPU35は、締付作業完了と見做し(ステップ200)、軸力の最終値から算出した軸力値Tとマイクロチップ27からの固有番号とを関連付けてデータ化し、そのデータを無線モジュール42のアンテナ43から第1の管理端末50へ送信し、且つ、算出した軸力値Tをチェックし、その値が規定軸力の0.9T0〜1.1T0以外のとき、警告音信号をスピーカ33に送信する(ステップ220)。
第1の管理端末50の無線機52は、関連付けられたデータを受信し、パソコン53は、受信したデータをインターネット網のサーバー54を介して、第2の管理端末60に送信する(ステップ230)と共に、第1の管理端末50の有するメモリ(図示せず)から、事前に蓄積した規定の軸力値T0を読出し、受信した最終データから算出した軸力値Tと比較し、規定の軸力の範囲内にない場合、警告音信号を軸力検出、処理、無線部200が有するスピーカ33と第1の管理端末50が有するスピーカ(図示せず)に送信する(ステップ240)。
第2の管理端末60は、関連付けられたデータをサーバー61を介して受信し(ステップ250)、第1の管理端末50と同様の処理を行い、当該データの最終軸力値が規定の軸力の範囲内にない場合、警告音信号を第1の管理端末50と第2の管理端末60とが有するスピーカ(図示せず)に送信する(ステップ260)。
ステップ220、240、及び260において、軸力値Tが規定の軸力の範囲内にある場合、軸力管理ボルト1は規定の軸力値の範囲内で締付けられたと判断し、特定の固有番号の締結管理ボルト1の締付作業は終了する。このように、特定の固有番号の締結管理ボルト1の締付軸力値Tに対し、3箇所でリアルタイムに独立して管理することにより、締付担当者のミスにより本締めが行われず、軸力が正しくかかっていない場合等で発生する接続部品の脱落などの事故をオンラインで防止できる。
このように上記作業が繰り返して行なわれ、所定の数のボルトの締付作業が終了する。ところが、何等かの原因で、締結すべきボルト箇所の作業が行われない事態が発生する場合がある。図5は、締結管理ボルトの締め忘れ管理方法を示すフローチャートである。この場合、図4のステップ200において締結管理ボルト1から締結管理レンチ70が抜かれると、ステップ210において、関連付けデータの他に、抜かれた時点のGPSデータと締付作業が終了したボルト総数nXとが、記憶されている。
この記憶されたGPSデータとボルト総数nXとを読み出し(ステップ300)、記憶されたGPSデータを起点に、その後、所定の時間毎に得られたGPSデータを用いて距離Lを算出し、事前に記憶されている所定の距離L0と比較する(ステップ305)。算出した距離Lが所定の距離L0を越えると、ステップ210の関連データにボルト総数nXを加えた関連データを作成し、第1の管理端末へ送信する(ステップ310)と共に、読み出したボルト総数nXと事前に記憶されている所定のボルト数n0とを比較し、ボルト総数nXと所定のボルト数n0とが等しくない場合は、警告音信号をスピーカ33に送信する(ステップ310)。ボルト総数nXと所定のボルト数n0とが等しい場合は、再度軸力値Tが規定の軸力の範囲内にあるか比較し、範囲内に無い場合は、警告音信号をスピーカ33に送信する(ステップ320)。
第1の管理端末50の無線機52は、関連付けられたデータを受信し、パソコン53は、受信したデータをインターネット網のサーバー54を介して、第2の管理端末60に送信する(ステップ325)と共に、第1の管理端末50の有するメモリから、事前に蓄積した所定のボルト数n0を読出し、受信した最終データのボルト総数nXと比較し、等しくない場合、警告音信号を軸力検出、処理、無線部200が有するスピーカ33と第1の管理端末50が有するスピーカに送信する(ステップ330)。ボルト総数nXと所定のボルト数n0とが等しい場合は、再度、軸力値Tが規定の軸力の範囲内にあるか比較し、範囲内に無い場合は、警告音信号を軸力検出、処理、無線部200が有するスピーカ33と第1の管理端末50が有するスピーカに送信する(ステップ335)。
第2の管理端末60は、関連付けられたデータをサーバー61を介して受信し(ステップ340)、第1の管理端末50と同様の処理を行い、ボルト総数nXと所定のボルト数n0とが等しくない場合は、警告音信号を第1の管理端末50と第2の管理端末60とが有するスピーカに送信する(ステップ345)。等しい場合は、再度、軸力値Tが規定の軸力の範囲内にあるか比較し、範囲内に無い場合は、警告音信号を第1の管理端末50と第2の管理端末60とが有するスピーカに送信する(ステップ350)。
ステップ320、335、及び350において、軸力値Tが規定の軸力の範囲内にある場合、所定のボルト数n0のすべてが、規定の軸力値T0の範囲内で締付けられたと判断し、特定の固有番号の締結管理ボルト1の締付作業は終了する。このように、作業漏れの発生においても、3箇所でリアルタイムに独立してオンラインで管理することができる。
また、締結管理ボルト1から締結管理レンチ70を抜くと締結管理ボルト1からの固有番号出力が止まり、CPU35は、締付作業完了と見做し、その時の時間を時計31から読み取り、締結管理ボルト1の固有データとしてボルト締め付け日時、ボルト固有番号、軸力の最終値、位置情報がメモリー32に記録されると共に、無線モジュール42からアンテナ43を介し第1の管理端末50へ送信することも可能である。
この場合、第1の管理端末50の無線機52は、アンテナ51を介し送信されたデータを受信し、パソコン53はそのデータを表示する。また、パソコン53は、受信したデータを表示すると共に、インターネット網のサーバー54を介して、第2の管理端末60に送信する。また、パソコン53、及び第2の管理端末60でのデータの表示は、前記GPSデータを基に、地図情報画面上に、ボルト締付日時、ボルト固有番号、軸力の最終値、位置情報などを表示し、よりリアルに、作業中の状態をリアルタイムで共有することも可能である。これにより、施工現場から安全な距離だけ離れた地点で、独立して所定のボルトの所定の締付状態を検査することが可能となるため、締め付けのミスにより本締めが行われず、軸力が正しくかかっていない場合の事故の発生をオンラインで管理し、事故を防止することが可能となる。
また、メモリー32はフラッシュメモリーであって、電源を落しても消えないため、工事完了後、このメモリー32のデータを外部出力端子36からダウンロードコマンドにより別の媒体に移し、オフラインで完全な工事記録として保存することもできる。
以上説明したように本発明によれば、ボルトの締付施工時におけるボルトの軸力、及び取付け忘れの管理を独立した3箇所でリアルタイムで行うことが可能となるため、本締めが行われず、軸力が正しくかかっていない場合等で起きる、接続部品の脱落などの事故、及び取付け忘れから生じる事故を事前に防止できるボルト軸力管理システムを提供することができる。
1 軸力管理ボルト
2 アセンブリー穴
11 歪センサリード線
21 軸力検出基板
22 歪センサ
23−1〜3 抵抗素子
24 歪センサ出力端子
25 電源入力端子
26 固有番号出力端子
27 マイクロチップ
28 グランド端子
29 電源
30 A/D変換機
31 時計
32 メモリー
33 スピーカ
34 GPS
35 CPU
36 外部出力端子
37 軸力検出、処理、無線基板
37−1 接続リード線
38 歪センサ入力端子
39 電源出力端子
40 固有番号入力端子
41 グランド端子
42 無線モジュール
43 アンテナ
44−1〜2 ブリッジ回路の出力ノード
50 第1の管理端末
51 アンテナ
52 無線機
53 パソコン
54 サーバー
60 第2の管理端末
61 サーバー
70 締結管理レンチ
71 レンチレバー部
72 ラチェット機構
73 締付部
75 接続部
76 密接バネ
77 接続箇所
100 軸力検出部
200 軸力検出、処理、無線部
300 締結管理ボルト締付装置
400 ボルト軸力管理システム

Claims (6)

  1. ボルトの締付施工時におけるボルトの軸力管理を行うボルト軸力管理システムにおいて、
    歪センサが接続された固有番号記録制御部を内部に有する締結管理ボルトと、
    前記固有番号記録制御部から出力される前記歪センサの歪量から軸力値を算出し、且つ、前記固有番号記録制御部から出力される前記締結管理ボルトの固有番号に関連付けてデータ化して記録処理し、前記関連付けられたデータを無線送信し、前記データを解析し、異常があれば警告信号を発生する軸力検出、処理、無線部と、
    前記固有番号記録制御部と前記軸力検出、処理、無線部とを接続する接続部を有する締結管理レンチと、を有する締結管理ボルト締結装置と、
    前記無線送信された前記関連付けられたデータを受信し、受信した前記データをインターネット網に送信すると共に、前記データを解析し、異常があれば警告信号を前記軸力検出、処理、無線部へ送信する、第1の管理端末と、
    前記第1の管理端末から送信された前記関連付けられたデータを前記インターネットを介して受信し、前記受信した前記データを解析し、異常があれば警告信号を前記第1の管理端末へ送信する第2の管理端末と、から成ることを特徴とするボルト軸力管理システム。
  2. 前記軸力検出、処理、無線部、前記第1の管理端末、及び前記第2の管理端末は、それぞれスピーカを具備し、
    前記締結管理レンチを、前記締結管理ボルトから外すと、前記軸力検出、処理、無線部は、締め付け作業完了と見做し、前記締結管理ボルトから送られてきた最後の前記歪量と前記固有番号から得られた前記関連付けられたデータを無線送信すると共に、当該データの最終軸力値が規定の軸力の範囲内にない場合、警告音信号を前記スピーカに送信し、
    前記第1の管理端末は、前記関連付けられたデータを受信し、受信した前記データをインターネット網に送信すると共に、当該データの最終軸力値が規定の軸力の範囲内にない場合、警告音信号を前記スピーカに送信し、
    前記第2の管理端末は、前記関連付けられたデータを受信し、当該データの最終軸力値が規定の軸力の範囲内にない場合、警告音信号を前記スピーカに送信することを特徴とする請求項1に記載のボルト軸力管理システム。
  3. 前記軸力検出、処理、無線部は、GPS手段を有し、
    前記軸力検出、処理、無線部は、前記締結管理レンチが,
    前記締結管理ボルトから抜かれると、締結作業完了と見做し、且つ、前記締結管理レンチが前記締結作業場所から所定の距離以上離れたと前記GPS手段を介して確認すると、前記締結作業箇所における所定の締結作業をすべて終えたと見做し、前記締結作業箇所において締結したボルト数と軸力とを確認し、当該確認されたボルト数と軸力と、前記GPS手段から得られた位置情報とから、関連付けられたデータを作成し、該データを第1の管理端末へ無線送信すると共に、締め付け作業未了の締結管理ボルトが発見された場合、警告音信号を前記スピーカに送信し、
    前記第1の管理端末は、当該データを受信し、インターネット網のサーバーを介して、第2の管理端末に送信すると共に、作業未了のボルト固有番号があれば、警告音信号を前記締結管理ボルト締付装置が有する前記スピーカと前記第1の管理端末が有する前記スピーカに送信し、
    前記第2の管理端末は、当該データをサーバーを介して受信し、作業未了のボルト番号があれば、警告音信号を前記第1の管理端末と前記第2の管理端末とが有する前記スピーカに送信することを特徴とする請求項2に記載のボルト軸力管理システム。
  4. 前記第1の管理端末は、前記受信したデータを表示すると共に、前記インターネット網のサーバーを介して前記第2の管理端末60に送信し、前記第2の管理端末60は、前記データを受信すると共に、該データを表示し、前記表示は、共に、前記GPSデータを基に、地図情報画面上に、ボルト締付日時、ボルト固有番号、軸力の最終値、位置情報などを表示することを特徴とする請求項3に記載のボルト軸力管理システム。
  5. 前記軸力検出、処理、無線部は、前記締結管理レンチによる前記締結管理ボルト締付施工時に、前記歪センサの歪量から軸力値を算出し、その軸力値が、規定の軸力の範囲以下か、以内か、又は以上かを判断し、その判断結果を3〜4種類の警告音信号に対応させて前記軸力検出、処理、無線部の前記スピーカに送信することを特徴とする請求項2又は3に記載のボルト軸力管理システム。
  6. 前記関連付けられたデータは、ボルト締め付け日時、ボルト固有番号、軸力の最終値、及び、位置情報を持ち、前記軸力検出、処理、無線部の外部出力端子から取り出せることを特徴とする請求項3に記載のボルト軸力管理システム。
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