JP2013121266A - 電子機器および電子機器の状態制御方法 - Google Patents

電子機器および電子機器の状態制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザにコールドブートをさせる手間をなくさせる技術を提供する。
【解決手段】監視部170はバッテリ160の状態を監視し、バッテリ残量が所定値を下回ったことを検出すると、状態制御部140が電子機器10の電源をオフする。その後、電子機器10が充電器に接続されると、充電制御部150はバッテリ160への充電を開始する。状態制御部140は、充電の開始を契機として、コールドブートを実行し、電子機器10をサスペンド状態にする。
【選択図】図7

Description

本発明は、電力制御機能を搭載した電子機器に関する。
携帯型のゲーム機やPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器が普及している。近年では、多くの電子機器が通信機能を搭載し、またスマートフォンのように、携帯電話やPDA等の機能を一つにまとめた多機能型の電子機器も登場している。
米国特許第7,558,820号公報
携帯型の電子機器はバッテリで駆動されるため、無用な電力消費を可能な限り低減できることが好ましい。そのため、一般的に電子機器は省電力機能を搭載して、電子機器がユーザにより操作されない状態が所定時間継続したときに、自律的に省電力状態に遷移するようになっている。一方でシステムサスペンドの状態であっても、定期的に所定の処理の実行を要求するアプリケーションが存在する。メールアプリケーションはその代表格であり、電子機器がサスペンド状態にあっても、定期的にメールサーバから新着メールを受信することを要求する。これによりユーザは、電子機器をアウェイク状態に復帰させたときに、すぐに最新の受信メールを閲覧できるようになる。
定期的にシステムレジュームを要求するアプリケーションが複数存在する場合、高頻度でシステムレジュームを発生させると、バッテリの消費量が大きくなるという問題がある。そこで、システムレジュームをタイマ起動する際に、タイマの時刻を効率的に設定する技術の登場が望まれている。
またバッテリ残量が所定値よりも少なくなると、電源は自動的にオフされる。ユーザは電子機器を使用しないとき、充電器があれば電子機器を充電するが、バッテリ残量が不足したことにより電源オフとなった電子機器を充電すると、ユーザが次回電子機器を使用する際には、電源ボタンを押して、システムをコールドブートしなければならない。電子機器が電源オフとなっていたことをユーザが知らなければ、コールドブートしなければならないことも認識していないため、ユーザは、次回使用時に違和感を覚えることがある。
そこで本発明は、タイマの時刻を効率的に設定する技術を提供することを目的とし、また、ユーザにコールドブートをさせる手間をなくさせる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電子機器はバッテリへの充電を制御する充電制御部と、バッテリへの充電が開始されると、コールドブートを実行後、サスペンド状態とする状態制御部とを備える。
本発明の別の態様は、電子機器の状態制御方法である。この方法は、バッテリ残量が所定値を下回った場合に、電子機器の電源をオフするステップと、バッテリへの充電が開始された後に、コールドブートを実行するステップと、電源をオフする直前のサスペンド状態にてメモリに保存していたシステムデータの少なくとも一部を用いてサスペンド状態を設定するステップとを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によると、タイマの時刻を効率的に設定する技術を提供できる。また本発明によると、ユーザにコールドブートをさせる手間をなくさせる技術を提供できる。
(a)は電子機器の前面を示す図であり、(b)は電子機器の背面を示す図である。 (a)は電子機器の上面を示す図であり、(b)は電子機器の下面を示す図であり、(c)は電子機器の左側面を示す図である。 電子機器の回路構成を示す図である。 電子機器の状態遷移を説明するための図である。 タイマレジューム処理を行う電子機器の機能ブロックを示す図である。 (a)〜(c)は、0時以降のタイマ設定時刻と、起動するアプリケーションの各例の関係を示す図である。 自動コールドブート処理を行う電子機器の機能ブロックを示す図である。
本実施例の電子機器は、バッテリ駆動される情報端末装置であって、動作状態を通常(アウェイク)状態と、通常状態よりも電力消費の少ない省電力状態との間で遷移させる機能をもつ。省電力状態は段階的に用意され、第1の段階は、ディスプレイの輝度値を下げる減光状態であり、第2の段階はサスペンド状態である。この電力制御機能は、システムソフトウェアに組み込まれる電力制御アプリケーションにより実現され、電力制御アプリケーションは、ユーザからの操作入力がない無操作時間を計測して、無操作時間が所定時間に到達すると、動作状態を通常状態から省電力状態に遷移させる。
本実施例では、電子機器に、複数のアプリケーションがインストールされている。これらのアプリケーションは、システムサスペンドの状態において、それぞれ所定の処理を定期的に実行するような設定がされている。電子機器は、各アプリケーションからの要求を受けて、サスペンド状態から、タイマを用いて、アプリケーションを実行可能な状態に遷移させるレジューム処理を実行する。本実施例において、アプリケーションを実行可能な状態とは、省電力状態における第1の段階(減光状態)または通常状態(アウェイク状態)を含む。このとき電子機器は、複数のアプリケーションの要求を集約して、タイマ起動する時刻を設定することで、レジューム処理を効率的に実現する。
本実施例の電子機器の外観構成および回路構成を説明する。以下に示す電子機器は、携帯型のゲーム機であるが、他の種類の携帯型端末装置であってもよい。
[前面部の構成]
図1(a)は、電子機器10の前面を示す。電子機器10は、横長の筐体により形成され、ユーザが把持する左右の領域は、円弧状の外郭を有している。電子機器10の前面には、矩形のタッチパネル50が設けられる。タッチパネル50は、表示装置20と、表示装置20の表面を覆う透明な前面タッチパッド21から構成される。表示装置20は有機EL(Electro-Liminescence)パネルであり、画像を表示する。なお表示装置20は液晶パネルなどの表示手段であってもよい。前面タッチパッド21は、同時にタッチされた複数ポイントの検出機能をもつマルチタッチパッドであって、タッチパネル50はマルチタッチスクリーンとして構成される。
タッチパネル50の右側には、菱形の頂点にそれぞれ位置する△ボタン22a、○ボタン22b、×ボタン22c、□ボタン22d(以下、総称する場合には「操作ボタン22」とよぶ)が設けられ、タッチパネル50の左側には、上キー23a、左キー23b、下キー23c、右キー23d(以下、総称する場合には「方向キー23」とよぶ)が設けられる。ユーザは方向キー23を操作して、上下左右および斜方の8方向を入力できる。方向キー23の下側には左スティック24aが設けられ、また操作ボタン22の下側には右スティック24bが設けられる。ユーザは左スティック24aまたは右スティック24b(以下、総称する場合には「アナログスティック24」とよぶ)を傾動して、方向および傾動量を入力する。筐体の左右頂部には、Lボタン26a、Rボタン26bが設けられる。操作ボタン22、方向キー23、アナログスティック24、Lボタン26a、Rボタン26bは、ユーザが操作する操作手段を構成する。
操作ボタン22の近傍に、前面カメラ30が設けられる。左スティック24aの左側および右スティック24bの右側には、それぞれ音声を出力する左スピーカ25aおよび右スピーカ25b(以下、総称する場合には「スピーカ25」とよぶ)が設けられる。また左スティック24aの下側にHOMEボタン27が設けられ、右スティック24bの下側にSTARTボタン28およびSELECTボタン29が設けられる。
[背面部の構成]
図1(b)は、電子機器10の背面を示す。電子機器10の背面には、背面カメラ31および背面タッチパッド32が設けられる。背面タッチパッド32は、前面タッチパッド21と同様に、マルチタッチパッドとして構成される。電子機器10は、前面および背面において、2つのカメラおよびタッチパッドを搭載している。
[上面部の構成]
図2(a)は、電子機器10の上面を示す。既述したように、電子機器10の上面の左右端側に、Lボタン26a、Rボタン26bがそれぞれ設けられる。Lボタン26aの右側には電源ボタン33が設けられ、ユーザは、電源ボタン33を所定時間(たとえば2秒)以上押下することで、電源をオンまたはオフする。なお電子機器10は、操作手段が操作されない時間(無操作時間)が所定時間続くと、サスペンド状態に遷移する電力制御機能を有している。電子機器10がサスペンド状態に入ると、ユーザは電源ボタン33を短時間(たとえば2秒以内)押下することで、電子機器10をサスペンド状態からアウェイク状態に復帰させることができる。
ゲームカードスロット34は、ゲームカードを差し込むための差込口であり、この図では、ゲームカードスロット34がスロットカバーにより覆われている状態が示される。なおゲームカードスロット34の近傍に、ゲームカードがアクセスされているときに点滅するLEDランプが設けられてもよい。アクセサリ端子35は、周辺機器(アクセサリ)を接続するための端子であり、この図ではアクセサリ端子35が端子カバーにより覆われている状態が示される。アクセサリ端子35とRボタン26bの間には、ボリュームを調整するための−ボタン36aと+ボタン36bが設けられている。
[下面部の構成]
図2(b)は、電子機器10の下面を示す。メモリカードスロット37は、メモリカードを差し込むための差込口であり、この図では、メモリカードスロット37が、スロットカバーにより覆われている状態が示される。電子機器10の下面において、音声入出力端子38、マイク39およびマルチユース端子40が設けられる。マルチユース端子40はUSB(Universal Serial Bus)に対応し、USBケーブルを介して他の機器と接続できる。
[左側面部の構成]
図2(c)は、電子機器10の左側面を示す。電子機器10の左側面には、SIMカードの差込口であるSIMカードスロット41が設けられる。
[電子機器の回路構成]
図3は、電子機器10の回路構成を示す。各構成はバス92によって互いに接続されている。無線通信モジュール71はIEEE802.11b/g等の通信規格に準拠した無線LANモジュールによって構成され、AP2を介して、外部ネットワークに接続する。なお無線通信モジュール71は、ブルートゥース(登録商標)プロトコルの通信機能を有してもよい。携帯電話モジュール72は、ITU(International Telecommunication Union;国際電気通信連合)によって定められたIMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)規格に準拠した第3世代(3rd Generation)デジタル携帯電話方式に対応し、携帯電話網4に接続する。SIMカードスロット41には、携帯電話の電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたSIMカード74が挿入される。SIMカード74がSIMカードスロット41に挿入されることで、携帯電話モジュール72は、携帯電話網4との間で通信可能となる。
CPU(Central Processing Unit)60は、メインメモリ64にロードされたプログラムなどを実行する。GPU(Graphics Processing Unit)62は、画像処理に必要な計算を実行する。メインメモリ64は、RAM(Random Access Memory)などにより構成され、CPU60が使用するプログラムやデータなどを記憶する。ストレージ66は、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)などにより構成され、内蔵型の補助記憶装置として利用される。
モーションセンサ67は、電子機器10の動きを検出し、地磁気センサ68は、3軸方向の地磁気を検出する。GPS制御部69は、GPS衛星からの信号を受信し、現在位置を算出する。前面カメラ30および背面カメラ31は、画像を撮像し、画像データを入力する。前面カメラ30および背面カメラ31は、CMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)によって構成される。
表示装置20は、有機EL表示装置であり、陰極および陽極に電圧を印加することで発光する発光素子を有する。省電力モードでは、電極間に印加する電圧を通常よりも低くすることで、表示装置20を減光状態とすることができ、電力消費を抑えられる。なお表示装置20はバックライトを備えた液晶パネル表示装置であってもよい。省電力モードでは、バックライトの光量を下げることで、液晶パネル表示装置を減光状態として、電力消費を抑えることができる。
インタフェース90において、操作部70は、電子機器10における各種操作手段を含み、具体的には、操作ボタン22、方向キー23、アナログスティック24、Lボタン26a、Rボタン26b、HOMEボタン27、STARTボタン28、SELECTボタン29、電源ボタン33、−ボタン36a、+ボタン36bを含む。前面タッチパッド21および背面タッチパッド32は、マルチタッチパッドであり、前面タッチパッド21は、表示装置20の表面に重ね合わせて配置される。スピーカ25は、電子機器10の各機能により生成される音声を出力し、マイク39は、電子機器10の周辺の音声を入力する。音声入出力端子38は、外部のマイクからステレオ音声を入力し、外部のヘッドホンなどへステレオ音声を出力する。
ゲームカードスロット34には、ゲームファイルを記録したゲームカード76が差し込まれる。ゲームカード76は、データの書込可能な記録領域を有しており、ゲームカードスロット34に装着されると、メディアドライブにより、データの書込/読出が行われる。メモリカードスロット37には、メモリカード78が差し込まれる。メモリカード78は、メモリカードスロット37に装着されると、外付け型の補助記憶装置として利用される。マルチユース端子40は、USB端子として利用でき、USBケーブル80を接続されて、他のUSB機器とデータの送受信を行う。アクセサリ端子35には、周辺機器が接続される。
図4は、電子機器10の状態遷移を説明するための図である。本実施例の電子機器10では、省電力状態として、表示装置20を減光する減光状態と、電子機器10のシステムをサスペンドするサスペンド状態とが段階的に用意されている。減光状態では、表示装置20が減光され、これにより表示装置20の電力消費量を低減できる。またサスペンド状態では、サスペンド状態になる直前の作業状態を保存したRAMや、レジューム処理を行うための制御信号を出力するタイマなどへの電力は供給されるものの、その他の部品への電力供給が停止される。CPU60への電力供給も停止されるため、サスペンド状態は、高い省電力効果が実現される。なおサスペンド状態では、表示装置20が完全に消灯されるため、一段階前の省電力状態を減光状態とすることで、ユーザに、段階的な省電力制御が実行されていることを認識させることができる。なお減光状態では、表示装置20が完全に消灯されてもよく、特にタイマレジュームによるサスペンド状態から減光状態への遷移時には、表示装置20が完全に消灯されてよい。
電源オフの状態から、ユーザが電源ボタン33を所定時間(たとえば2秒)以上押すと、電子機器10はコールドブートして、アウェイク状態となる。コールドブートはメモリチェックを行ったり、OSの初期化作業などを行うため、システム起動にかかる時間は長い。アウェイク状態において、無操作時間が時間T1に到達すると電子機器10は減光状態となり、無操作時間が時間T2(T2>T1)に到達すると電子機器10はサスペンド状態となる。減光状態およびサスペンド状態において、ユーザが電源ボタン33を短時間(たとえば2秒以内)押すと、電子機器10はアウェイク状態に遷移する。
本実施例において、サスペンド状態にある電子機器10は、メールアプリケーションやGPSによる測位アプリケーションなどの要請に基づいて、減光状態に復帰するレジューム処理を実行する。レジューム処理の実行時刻は、サスペンド状態に入る前に予めタイマに登録されており、レジューム処理により、メールアプリケーションおよび測位アプリケーションが起動し、各アプリケーションにより予定されていた処理が完了すると、再びサスペンド状態に戻る。なおレジューム処理により、サスペンド状態からアウェイク状態に復帰してもよく、いずれにしてもアプリケーションが実行可能な状態に復帰すればよい。
なお、サスペンド状態にある電子機器10は、僅かながらも電力を消費する。そのためサスペンド状態でバッテリ残量が次第に少なくなっていき、サスペンド状態を維持することが困難になると、電子機器10は、残量不足を検出して、サスペンド状態から自律的に電源オフの状態となる。その後、電子機器10の充電が開始されると、本実施例の電子機器10は、電源オフの状態を維持するのではなく、自動的にコールドブートして、その後、サスペンド状態に遷移する。
以下、図4に示す状態遷移において、サスペンド状態からタイマレジューム処理により減光状態に復帰する動作と、電源オフの状態から充電開始によりサスペンド状態に遷移する動作について説明する。
図5は、タイマレジューム処理を行う電子機器10の機能ブロックを示す。電子機器10は、タイマ管理部110、タイマ130および状態制御部140を備える。状態制御部140は、図4に示す状態遷移を制御する。これらの構成は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、レジューム機能を実現するためのこれらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
タイマ管理部110は、タイマ130に設定時刻を登録する。タイマ130は、時刻を計時し、計時値が設定時刻になると所定の信号を出力する。状態制御部140は、タイマ130から所定の信号を受け取ると、レジューム処理を実行する。レジューム処理では、サスペンド状態への移行直前にメモリにセーブされたシステムデータを用いて、サスペンド状態への移行直前の作業環境が復元される。なおタイマ130および状態制御部140によるレジューム処理は、既知のタイマ起動処理であり、本実施例では、タイマ管理部110が、タイマ130に効率的に設定時刻を登録することを特徴とする。
本実施例では、複数のアプリケーション100a、100bが、サスペンド状態において、定期的に所定の処理を実行するように設定されている。たとえば、この設定は、ユーザにより行われてもよく、システムにより行われてもよい。タイマ管理部110は複数のアプリケーション100a、100bからの要求を受け取り、各アプリケーションの要求を集約して、サスペンド状態から減光状態に復帰したときに、可能な限り多くのアプリケーションが所定の処理を実行できるように、タイマ130に設定時刻を登録する。たとえばアプリケーション100aはメールアプリケーションであって、30分ごとに、メールサーバから新着メールを受信することを要求し、アプリケーション100bはGPS測位アプリケーションであって、15分ごとに測位処理を実行することを要求する。
ここでタイマ管理部が、各アプリケーション100からの要求を集約せずに、それぞれ独立して応答する場合について説明する。たとえば電子機器10が、0時から2時までの間にサスペンド状態にあり、この間にタイマ管理部が、各アプリケーション100の要求に独立して応える形でタイマ130の設定時刻を登録する。0時から2時までの間において、アプリケーション100aの最初の起動時刻が0:10である場合、以降の起動時刻は、0:40,1:10,1:40となる。またアプリケーション100bの最初の起動時刻が0:05である場合、以降の起動時刻は、0:20,0:35,0:50,1:05,1:20,1:35,1:50となる。したがって、30分間隔で起動するアプリケーション100aのために、状態制御部140は、4回レジューム処理を実行し、また15分間隔で起動するアプリケーション100bのために、状態制御部140は、8回レジューム処理を実行する。したがって、各アプリケーション100の要求に独立して応じる場合には、計12回のレジューム処理が行われることになる。
そこで、本実施例のタイマ管理部110は、各アプリケーション100からの要求を集約して、複数のアプリケーション100が1回のレジューム処理時に起動できるように、タイマ130の設定時刻を登録する。たとえばタイマ管理部110は、0時から2時までのサスペンド状態において、レジューム処理の実行時刻を、0:05,0:20,0:35,0:50,1:05,1:20,1:35,1:50に設定する。このときアプリケーション100aは、0:05,0:35,1:05,1:35に、30分間隔でメール受信処理を実行でき、またアプリケーション100bは、0:05,0:20,0:35,0:50,1:05,1:20,1:35,1:50に、15分間隔で測位処理を実行できる。このように本実施例の電子機器10のタイマ時刻設定機能によると、計8回のレジューム処理で、各アプリケーション100a、100bの要求に応えることができる。レジューム処理の回数を少なくすることで、バッテリの消費量を低減することが可能となる。
なお、たとえばTV番組を録画予約するアプリケーションでは、アプリケーションの起動時刻が重要であり、その場合には、予約指定された時刻に、タイマ130の設定時刻が登録される必要がある。したがって本実施例のタイマ管理部110は、定期的に処理を実行するアプリケーション100が存在する場合のレジューム処理を制御することを前提としている。
タイマ管理部110は、時間間隔保持部112、時間情報受付部114および設定部116を有する。時間間隔保持部112は、アプリケーションを実行可能な状態に復帰させる時間間隔Tを保持する。時間間隔Tは固定値であり、タイマ130に設定される時刻の最小間隔に相当し、前回の設定時刻から今回の設定時刻の間隔は、時間間隔T×N(Nは自然数)に設定される。時間情報受付部114は、アプリケーション100が所定の処理を実行する時間間隔を特定する時間情報を受け付けて、保持する。設定部116は、時間情報受付部114が受け付けた時間情報と、時間間隔Tに基づいて、タイマ130に設定時刻を登録する。
電源オフの状態から、ユーザが電源ボタン33を押すと、電子機器10はコールドブートして、アウェイク状態となる。コールドブートの際、時間情報受付部114は、各アプリケーション100から、サスペンド状態における処理の実行時間間隔を特定する時間情報を受け付け、ここではアプリケーション100aから時間情報Taを、アプリケーション100bから時間情報Tbを受け付けて、保持する。設定部116は、複数のアプリケーション100a、100bから取得した時間情報Ta、Tbをもとに、タイマ130の設定時刻を定める。
なおアプリケーション100は、任意のタイミングで時間情報を時間情報受付部114に提供してもよい。たとえば、サスペンド状態において定期的に所定の処理を実行することをユーザがアプリケーション100に設定したタイミングで、アプリケーション100が、時間情報を時間情報受付部114に提供してもよい。また時間情報受付部114が、アプリケーション100に対して時間情報を問い合わせ、アプリケーション100が、それに応答して時間情報を提供してもよい。時間情報受付部114は、受け付けた全ての時間情報を保持する。なお、アプリケーション100が定期的な処理の実行をしない設定になった場合、アプリケーション100は、定期的な処理をしなくなったことを時間情報受付部114に通知し、時間情報受付部114は、そのアプリケーション100の時間情報を破棄する。以下では、コールドブートの際に、時間情報受付部114が、複数のアプリケーション100から時間情報を受け付ける場合について説明する。
本実施例のタイマ130は、設定時刻を1つだけ登録できる。したがって設定部116は、設定時刻をタイマ130に登録すると、タイマ130の計時値が設定時刻になった後に、すぐに次の設定時刻を導出して、タイマ130に登録する。設定部116は、電子機器10の動作状態に関わらず、タイマ130の設定時刻を決定し、したがって仮にタイマ130の設定時刻に電子機器10がアウェイク状態にあったとしても、次回のタイマ130の設定時刻を求めて登録する。状態制御部140は、タイマ130から制御信号を受けたとき、サスペンド状態にある場合に限って、システムレジュームを実行する。
設定部116は、コールドブート後、最初の設定時刻をタイマ130に登録する。最初の設定時刻は、コールドブート時刻に時間間隔Tを加えた時刻であってよい。また最初の設定時刻は、0≦K<TとなるKをランダムに選択し、コールドブート時刻に、時間Kを加えた時刻であってもよい。なお設定部116は、0≦K<TとなるKをランダムに選択し、現在時刻がF時G分だとすると、最も早く到来するF時(K+M×T)分に、最初の設定時刻を決定してもよい。ここでMは0以上の整数である。このように設定部116は、コールドブート後の最初の設定時刻を、ランダム値を用いて決定する。なお、コールドブート時刻は、ランダム値に対応する。これにより当該電子機器10と、他の電子機器10とが、一斉に同じタイミングでタイマ起動する可能性を低減でき、たとえばメールサーバに同じタイミングでアクセスが集中する事態を回避できる。
設定部116は、最初の設定時刻Tiniを決定し、タイマ130に登録する。続いて、時間が経過し、タイマ130の計時値が設定時刻Tiniになると、設定部116は、次に設定する時刻を算出する。ここで設定部116は、設定時刻を、前回設定時刻に、時間間隔T×N(Nは自然数)を加えた時刻に定める。このとき、設定部116は、時間間隔Tと、アプリケーション100から提供された時間情報Ta、Tbとを比較する。
(第1例)
ここで時間間隔保持部112が保持する時間間隔Tが15分、時間情報Taが30分、時間情報Tbが15分であったとする。T≧TaまたはT≧Tbである場合、設定部116は、最初の設定時刻の次の設定時刻をTini+Tに決定する。つまり、アプリケーション100が要求する起動間隔Ta、Tbが、レジューム処理する最小の時間間隔T以下であれば、タイマ130には、時間間隔Tごとに設定時刻が登録され、状態制御部140は、時間間隔Tごとにレジューム処理を実行する。これによりアプリケーション100の要求に応えることが可能となる。
この例では、T=15分、Tb=15分であるため、T≧Tbであり、次の設定時刻はTini+Tに決定される。このように、本実施例のタイマ管理部110では、T≧Tbとなるアプリケーション100が1つでも存在すれば、設定部116は、Tごとにタイマ130の設定時刻を決定し、登録する。その結果、上記したように、0時から2時までのサスペンド状態において、レジューム処理の実行時刻を、0:05,0:20,0:35,0:50,1:05,1:20,1:35,1:50に設定し、このときアプリケーション100aは、0:05,0:35,1:05,1:35に、30分間隔でメール受信処理を実行でき、またアプリケーション100bは、0:05,0:20,0:35,0:50,1:05,1:20,1:35,1:50に、15分間隔で測位処理を実行できる。このように本実施例の電子機器10のタイマ時刻設定機能によると、複数のアプリケーション100からの要求を集約することで、レジューム処理の回数を少なくしつつ、各アプリケーション100a、100bの要求に応えることができる。
図6(a)は、0時以降のタイマ設定時刻と、起動するアプリケーションの第1例の関係を示す。設定部116は、時間情報受付部114で受け付けた時間情報を用いてタイマ130に設定時刻を登録するとともに、各設定時刻において起動するアプリケーション100を特定する情報を状態制御部140に提供する。この第1例では設定部116が、15分おきの設定時刻を決定してタイマ130に登録し、また30分ごとにアプリケーション100aを特定する情報を、また15分ごとにアプリケーション100bを特定する情報を状態制御部140に通知する。状態制御部140は、タイマ130から15分ごとに所定の信号を受け取るとレジューム処理を実行し、予め通知された特定情報を用いて、対応するアプリケーション100を起動する。これにより、アプリケーション100aは、0:05,0:35,1:05,1:35に、30分間隔でメール受信処理を実行し、またアプリケーション100bは、0:05,0:20,0:35,0:50,1:05,1:20,1:35,1:50に、15分間隔で測位処理を実行する。
図6(a)には、0:05,0:35,1:05,1:35に、アプリケーション100a、100bが同時にそれぞれの処理を実行している様子が示される。1回のレジューム時に、まとめて複数のアプリケーション100a、100bが処理を実行することで、全体のレジューム処理回数を少なくでき、バッテリの消費量を低減できる。なお、この場合、サスペンド状態が終了する2時以降においても、設定部116が、タイマ130に設定時刻(2:05,2:20)を登録している様子が示されており、2時以降の各アプリケーション100の動作は、各アプリケーション100に依存する。
(第2例)
次に、T<Ta、T<Tbである場合について説明する。たとえばT=15分、Ta=30分、Tb=60分であるとする。設定部116は、各アプリケーションから受け付けた時間情報のいずれもが、時間間隔Tよりも大きい場合には、設定時刻を、前回設定時刻に、時間間隔T×N(Nは2以上の自然数)を加えた時刻に定めることがある。設定部116は、T<Ta、T<Tbから、時間間隔Tごとにシステムレジュームする必要のないことを判定し、各アプリケーション100ごとに起動するべき周期を導出する。具体的に、設定部116は、T×P≧Ta、T×Q≧Tbとなる最小のP,Q(P,Qは自然数)を求め、アプリケーション100aに対してはT×Pの周期で、アプリケーション100bに対してはT×Qの周期でシステムレジュームすればよいことを認識する。ここでは、P=2,Q=4であることが求められ、したがって、アプリケーション100aに対しては30分ごとに、アプリケーション100bに対しては60分ごとに、システムレジュームすればよいことが導出される。また、P<Qであって、QがPの整数倍であるため、設定部116は、T×P(30分)ごとにシステムレジュームすれば、アプリケーション100bの要求にも応えられることを認識する。
したがって設定部116は、T×Pごとにタイマ130の設定時刻を決定し、登録する。その結果、0時から2時までのサスペンド状態において、レジューム処理の実行時刻を、0:05,0:35,1:05,1:35に設定し、このときアプリケーション100aは、0:05,0:35,1:05,1:35に、30分間隔でメール受信処理を実行でき、またアプリケーション100bは、0:05,1:05に、60分間隔で測位処理を実行できる。このように本実施例の電子機器10のタイマ時刻設定機能によると、複数のアプリケーション100からの要求を集約することで、レジューム処理の回数を少なくしつつ、各アプリケーション100a、100bの要求に応えることができる。
図6(b)は、0時以降のタイマ設定時刻と、起動するアプリケーションの第2例の関係を示す。第2例では設定部116が、30分おきの設定時刻を決定してタイマ130に登録し、また30分ごとにアプリケーション100aを特定する情報を、また60分ごとにアプリケーション100bを特定する情報を状態制御部140に通知する。状態制御部140は、タイマ130から30分ごとに所定の信号を受け取るとレジューム処理を実行し、予め通知された特定情報を用いて、対応するアプリケーション100を起動する。これにより、アプリケーション100aは、0:05,0:35,1:05,1:35に、30分間隔でメール受信処理を実行し、またアプリケーション100bは、0:05,1:05に、60分間隔で測位処理を実行する。
図6(b)には、0:05,1:05に、アプリケーション100a、100bが同時にそれぞれの処理を実行している様子が示される。1回のレジューム時に、まとめて複数のアプリケーション100a、100bが処理を実行することで、全体のレジューム処理回数を少なくでき、バッテリの消費量を低減できる。
(第3例)
第2例では、QがPの整数倍であったが、以下の例では、T<Ta、T<Tbである場合であって、QがPの整数倍でない例を説明する。たとえばT=15分、Ta=30分、Tb=40分であるとする。設定部116は、各アプリケーションから受け付けた時間情報のいずれもが、時間間隔Tよりも大きいため、Tiniの次の設定時刻を、Tiniに、時間間隔T×N(Nは2以上の自然数)を加えた時刻に定める。
このとき設定部116は、T<Ta、T<Tbから、毎回、Tごとにシステムレジュームする必要のないことを判定し、各アプリケーション100ごとに起動するべきタイミングを導出する。具体的に、設定部116は、T×P≧Ta、T×Q≧Tbとなる最小のP,Q(P,Qは自然数)を求め、アプリケーション100aに対してはT×Pの周期で、アプリケーション100bに対してはT×Qの周期でシステムレジュームすればよいことを認識する。ここでは、P=2,Q=3であることが求められ、したがって、アプリケーション100aに対しては30分ごとに、アプリケーション100bに対しては45分ごとに、システムレジュームすればよいことが導出される。
このように設定部116は、T×P、T×Qごとにタイマ130の設定時刻を決定し、登録する。その結果、0時から2時までのサスペンド状態において、レジューム処理の実行時刻を、0:05,0:35,0:50,1:05,1:35に設定し、このときアプリケーション100aは、0:05,0:35,1:05,1:35に、30分間隔でメール受信処理を実行でき、またアプリケーション100bは、0:05,0:50,1:35に、45分間隔で測位処理を実行できる。本実施例の電子機器10のタイマ時刻設定機能によると、複数のアプリケーション100からの要求を集約することで、レジューム処理の回数を少なくしつつ、各アプリケーション100a、100bの要求に応えることができる。なお、アプリケーション100bは、40分ごとに測位することを要求しているが、T×Q≧Tbとなる最小のQを求めることで、可能な限り、アプリケーション100bの要求に沿ったレジューム処理を実現できる。
図6(c)は、0時以降のタイマ設定時刻と、起動するアプリケーションの第3例の関係を示す。図6(c)には、0:05,1:35に、アプリケーション100a、100bが同時にそれぞれの処理を実行している様子が示される。1回のレジューム時に、まとめて複数のアプリケーション100a、100bが処理を実行することで、全体のレジューム処理回数を少なくでき、バッテリの消費量を低減できる。
タイマ起動された各アプリケーション100は、所定の処理を終了すると、状態制御部140に対して、処理が終了したことを通知して、起動を終了する。アプリケーション100は、タイマ起動された場合、タイマ起動時に設定されている所定の処理を終了すると、状態制御部140に対して、処理の終了を通知する機能をもつ。状態制御部140は、処理実行を予定していた全てのアプリケーション100から終了通知を受け取ると、電子機器10の動作状態をサスペンド状態に遷移させる。なお、この時点では、既に設定部116によるタイマ130の設定時刻登録は完了しており、タイマ130は、計時値が設定時刻に一致すると、状態制御部140に対して所定の信号を出力する。
上記したように、タイマ管理部110は、コールドブート後に、最初の設定時刻Tiniをランダム値を用いて決定し、タイマ130の計時値がTiniとなったとき、次の設定時刻を、アプリケーション100から受け付けた時間情報をもとに、(Tini+時間間隔T×N(Nは自然数))に決定する。このように次の設定時刻は、あくまでもアプリケーション100から受け付けた時間情報をもとに決定されるため、タイマ130の計時値がTiniとなったときに、アプリケーション100から時間情報を受け付けていなければ、次の設定時刻は決定されない。この場合、アプリケーション100から時間情報を受け付けた時点で、タイマ管理部110は、受け付けた時間情報に基づいて、次の設定時刻を、(Tini+時間間隔T×N)に決定する。なおタイマ管理部110は、最初の設定時刻Tiniを、アプリケーション100から時間情報を受け付けたことを契機として、決定してもよい。
次に、図4に示す状態遷移において、電源オフの状態から充電処理によりサスペンド状態に遷移する動作について説明する。
図7は、自動コールドブート処理を行う電子機器10の機能ブロックを示す。電子機器10は、状態制御部140、充電制御部150および監視部170を備える。図5に示したように、状態制御部140は、電子機器10の動作状態を制御する。なお図5に関しては、状態制御部140が、レジューム処理を実行したが、図7に関しては、状態制御部140は、電源オフからサスペンド状態への遷移処理を実行する。これらの構成は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、自動コールドブート機能を実現するためのこれらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
サスペンド状態にある電子機器10は、RAMなどへの電力供給により、僅かではあるが電力を消費している。そのためサスペンド状態でバッテリ残量が次第に少なくなっていき、サスペンド状態を維持することが困難になると、電子機器10は、残量不足であることを検出して、サスペンド状態から自律的に電源オフの状態となる。この自動電源オフ処理は、状態制御部140および監視部170によって実現される。具体的に、監視部170は、バッテリ160の残量を監視しており、バッテリ残量が第1の所定値を下回ったことを検出すると、状態制御部140が、電子機器10の電源をオフする。
状態制御部140は電子機器10の電源をオフする前に、以下の処理を実行する。
(1)状態制御部140は、サスペンド状態への移行直前にメモリに保存したシステムデータの少なくとも一部を、復帰用データとして、不揮発性メモリ(たとえばフラッシュメモリ172)の所定領域に記憶させる。フラッシュメモリ172は、ストレージ66であってよい。
(2)状態制御部140は、フラッシュメモリ172の所定領域に、バッテリ残量が不足したことにより電源オフしたことを示す情報(フラグ)を記録する。
システムデータは、サスペンド状態への移行直前の作業状態を特定するデータであり、サスペンド状態から復帰する際に利用されるものである。たとえばシステムデータは、アウェイク状態において実行されていたアプリケーションの状態データや、タイマ管理部110がタイマ130の時刻設定に使用するデータを含む。状態制御部140は、システムデータの全てをフラッシュメモリ172に退避させることが好ましいが、バッテリ160の残量不足による電源オフの直前には、システムデータの全てをフラッシュメモリ172に転送する時間が足りない。そこで状態制御部140は、システムデータの一部を復帰用データとしてフラッシュメモリ172に記憶させる。復帰用データは、少なくともタイマ管理部110がタイマ設定に使用するデータを含み、具体的にはタイマ管理部110がアプリケーション100から受け付けた時間情報を含む。また復帰用データは、アウェイク状態において実行していたアプリケーションを特定する情報を含んでよい。なお電源オフまでの時間が十分あれば、状態制御部140は、全てのシステムデータを、フラッシュメモリ172に退避させてもよい。
状態制御部140は、少なくとも以上の2つの処理を実行した後、電源をオフする。
その後、ユーザが電子機器10を充電器に接続すると、充電制御部150が、バッテリ160への充電を制御する。具体的に充電制御部150は、電源線を通じて供給される外部電源からの電力をバッテリ160に供給する。たとえば充電制御部150は、予備充電電流I1による予備充電後、最大充電電流をI2(I2>I1)とする急速充電を実行してもよい。なお充電制御部150は、携帯端末装置において既知の充電制御を実行するものであってよい。
充電制御部150がバッテリ160への充電を開始すると、状態制御部140はコールドブートを実行する。監視部170が充電の開始を検出すると、状態制御部140は、フラッシュメモリ172の所定領域を参照して、バッテリ残量不足により電源オフしたことを示す情報(ローバッテリ電源オフ情報)が存在することを確認し、コールドブートを実行する。なお、ローバッテリ電源オフ情報が存在しなければ、状態制御部140は、コールドブートを実行しない。なお、監視部170がバッテリ残量が第2の所定値を上回ったことを検出したときに、状態制御部140が、コールドブートを実行するようにしてもよい。第2の所定値は、コールドブートを実行するのに十分な値に設定される。
状態制御部140は、コールドブートを実行後、電子機器10の動作状態をサスペンド状態とする。具体的に状態制御部140は、コールドブート実行後、フラッシュメモリ172に記憶された復帰用データを、レジューム処理時に使用される揮発性メモリ(メインメモリ64であってよい)の領域に移し、フラッシュメモリ172から復帰用データを削除する。またタイマ管理部110に対して、復帰用データに含まれるアプリケーション100の時間情報を提供し、タイマ管理部110は、時間情報を用いて、タイマ130に設定時刻を登録するとともに、その設定時刻に起動するアプリケーション100を特定する情報を状態制御部140に通知する。以上の処理が行われた後、状態制御部140は、動作状態をサスペンド状態とする。以後、充電制御部150によりバッテリ160の充電処理が続けられる。
以上のように、バッテリ160の残量不足により電源オフとなった場合であっても、状態制御部140が充電開始にともなって自動的にコールドブートを行って、サスペンドするため、ユーザは、電子機器10の次回使用時に、電源ボタン33を長押しする必要なく、電子機器10を扱うことができるようになる。また、電源オフ直前のシステムデータの少なくとも一部をフラッシュメモリ172に退避させておき、コールドブート後に、退避させた復帰用データを用いてサスペンド状態を再構成することで、電源オフになる直前の状態を、可能な限り再現することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10・・・電子機器、20・・・表示装置、33・・・電源ボタン、100・・・アプリケーション、110・・・タイマ管理部、112・・・時間間隔保持部、114・・・時間情報受付部、116・・・設定部、130・・・タイマ、140・・・状態制御部、150・・・充電制御部、160・・・バッテリ。

Claims (9)

  1. 電子機器であって、
    バッテリへの充電を制御する充電制御部と、
    バッテリへの充電が開始されると、コールドブートを実行後、サスペンド状態とする状態制御部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. バッテリ残量を監視する監視部をさらに備え、
    前記監視部が、バッテリ残量が第1の所定値を下回ったことを検出すると、前記状態制御部は当該電子機器の電源をオフし、
    前記充電制御部が、バッテリへの充電を開始すると、前記状態制御部は、コールドブートを実行することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記監視部が、バッテリ残量が第1の所定値を下回ったことを判定すると、前記状態制御部は、サスペンド状態への移行直前にメモリに保存したシステムデータの少なくとも一部を、復帰用データとして不揮発性メモリに記憶させた後、当該電子機器の電源をオフすることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記状態制御部は、前記状態制御部は、コールドブートを実行後、前記不揮発性メモリに記憶された復帰用データを、別のメモリに移すことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記状態制御部がコールドブートを実行後、復帰用データを用いて、タイマに設定時刻を登録するタイマ管理部をさらに備えることを特徴とする請求項3または4に記載の電子機器。
  6. 監視部が、バッテリ残量が第2の所定値を上回ったことを検出すると、前記状態制御部が、コールドブートを実行することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子機器。
  7. バッテリ残量が所定値を下回った場合に、電子機器の電源をオフするステップと、
    バッテリへの充電が開始された後に、コールドブートを実行するステップと、
    電源をオフする直前のサスペンド状態にてメモリに保存していたシステムデータの少なくとも一部を用いてサスペンド状態を設定するステップと、
    を備えることを特徴とする電子機器の状態制御方法。
  8. コンピュータに、
    バッテリ残量が所定値を下回った場合に、電子機器の電源をオフする機能と、
    バッテリへの充電が開始された後に、コールドブートを実行する機能と、
    電源をオフする直前のサスペンド状態にてメモリに保存していたシステムデータの少なくとも一部を用いてサスペンド状態を設定する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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