JP2013120286A - 表示パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】表示性能を劣化させることなく一方向の長さを大幅に拡大することができる表示パネルを提供する。
【解決手段】本発明に係る表示パネル100は、対向する2つの長辺104aと対向する2つの短辺104bとからなる略四角形の基板104と、基板104の上に交差するように形成された複数の第1の電極101及び複数の第2の電極102と、第1の電極101と第2の電極102との交点に設けられ、第1の電極101と第2の電極102との間における電気的な変化により発光状態が変化する発光層103とを備え、複数の第1の電極101及び複数の第2の電極102の少なくとも一部は、基板104の長辺104a側に引き出され、長辺104a側に引き出された第1の電極101及び第2の電極102の少なくともいずれか一方は、長辺104aに対して斜めに形成されている。
【選択図】図1B

Description

本発明は、表示パネルに係わり、特に、画像や文字情報を表示することが可能なパッシブマトリクス駆動型の表示パネルに関するものである。
近年、表示パネルは、LCDやPDPが市場の大半を占める中で、有機ELや無機ELのエレクトロルミネッセンス(EL)技術を用いたEL表示パネル、または、電気泳動方式、エレクトロクロミック方式、サーマル方式あるいは2色粒子回転方式などの技術を用いた電子ペーパーが提案されている。
これらの表示パネルは、主に、アクティブマトリクス駆動方式、又は、パッシブマトリクス駆動方式で駆動される。
アクティブマトリクス駆動方式の表示パネルは、マトリクス状に配置された複数のサブピクセルの各サブピクセル毎に薄膜トランジスタ(TFT)が使用されており、TFTによってサブピクセルの発光状態を詳細に制御できる。
一方、パッシブマトリクス駆動方式の表示パネルは、例えば、図11に示すように、基板層1104と基板層1105との間に形成された横方向に走る第1の電極1101と縦方向に走る第2の電極1102とを備えており、第1の電極1101と第2の電極1102とが交差する位置の画素に対して電圧を印加することで、第1の電極1101と第2の電極1102との間に形成された発光層1103を発光させることができる。そして、光らせたいところの画素を順次点灯させることにより所望の映像を映し出すことができる。
このように、パッシブマトリクス駆動方式の表示パネルは、薄膜トランジスタを形成する必要がないため、製造が容易で安価であるといった利点がある。
現在、情報の多量化及び多様化によって、表示パネルの大型化(大画面化)が求められているが、パッシブマトリクス駆動方式の表示パネルを大型化させて画素を増加させると、直交する第1の電極及び第2の電極が長くなって配線抵抗が高くなる。これにより、発光駆動のDuty比、すなわち、1フレームを表示する間の画素に電圧を印加する時間の比率が増加して、1発光画素あたりの電圧印加時間が短くなる。また、これを補おうとすると、印加する電流・電圧が比例して増加してしまい大型化が制限される。
そのため、特許文献1に開示された従来技術では、電極配線全体の抵抗を低減するために、図12に示すように、表示面側基板に設ける透明ライン電極2102を、透明導電性材料2102aと低抵抗導電性材料2102bとが交互に配置された構成としている。
また、特許文献2に開示された従来技術では、走査線の配線抵抗によって生じる電圧降下を補正するために、図13に示すように、走査線の電流を検出する電流検出部3001と信号線の駆動電圧を補正する補正回路3004とを設け、走査線及び信号線の交点と信号線制御回路3002や走査線制御回路3003との距離が大きくなるに従って前記駆動電圧の補正量を増加させるとともに、当該補正量を電流検出部3001で検出された走査線の電流に基づいて変化させている。
特開2006−154664号公報 特開2008−3181号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された従来技術は、従来のパッシブマトリクス駆動方式の電極構造を基本とした改善であり、多少の大型化は可能であっても大幅に大型化することができないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、表示性能を劣化させることなく表示パネルの一方向の長さを大幅に拡大することができる表示パネルを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る表示パネルは、対向する2つの長辺と対向する2つの短辺とからなる略四角形の基板と、前記基板の上に交差するように形成された複数の第1の電極及び複数の第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との交点に設けられ、前記第1の電極と前記第2の電極との間における電気的な変化により表示状態が変化する表示素子とを備え、前記複数の第1の電極及び前記複数の第2の電極の少なくとも一部は、前記基板の長辺側に引き出され、前記長辺側に引き出された前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくともいずれか一方は、前記長辺に対して斜めに形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第1の電極及び第2の電極が基板の長辺に対して斜めに形成されており、また、第1の電極及び第2の電極のいずれもが長辺側に引き出されている。これにより、表示性能を劣化させることなく、表示パネルの一方向の長さを大幅に拡大することができる。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記第1の電極及び前記第2の電極の両方が前記長辺に対して斜めに形成されていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記第1の電極と前記第2の電極とは、同じ長辺側に引き出されるように構成してもよい。
あるいは、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記第1の電極と前記第2の電極とは、同じ長辺側に交互に引き出されるように構成してもよい。
あるいは、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記第1の電極は、一方の長辺側に引き出され、前記第2の電極は、他方の長辺側に引き出されるように構成してもよい。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記基板は透明であることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記第1の電極及び前記第2の電極は透明であることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記表示素子は、EL発光素子であり、前記第1の電極と前記第2の電極との間における電気的な変化により発光状態が変化するように構成してもよい。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記第1の電極と前記第2の電極との交点全てに前記表示素子が存在するように構成してもよい。
あるいは、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記第1の電極と前記第2の電極との交点のひとつおきに前記表示素子が存在するように構成してもよい。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記表示素子が存在する前記交点の一つを一つのサブピクセルに対応させたときに、前記表示パネルは、縦方向に配列される複数のサブピクセルを一ラインとする複数のラインを有し、前記複数のラインは、緑色のサブピクセル及び赤色のサブピクセルで構成されるラインと、青色のサブピクセルのみで構成されるラインとからなることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記表示素子が存在する前記交点の一つを一つのサブピクセルに対応させたときに、前記表示パネルは、縦方向に配列される複数のサブピクセルを一ラインとする複数のラインを有し、前記複数のラインは、青色のサブピクセル及び赤色のサブピクセルで構成されるラインと、緑色のサブピクセルのみで構成されるラインとからなることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記複数の第1の電極及び前記複数の第2の電極の少なくともいずれか一方の少なくとも一部は、前記基板の短辺側に引き出されることが好ましい。
あるいは、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、前記複数の第1の電極の少なくとも一部は、前記基板の一方の短辺側に引き出され、前記複数の第2の電極の少なくとも一部は、前記基板の他方の短辺側に引き出されるように構成してもよい。
また、本発明の一態様に係る表示パネルにおいて、当該表示パネルは、パッシブマトリクス駆動型の表示パネルであるとしてもよい。
本発明によれば、表示性能を劣化させることなく表示パネルの一方向の長さを大幅に拡大することができる。
本発明の実施の形態1に係る表示パネルの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る表示パネルの正面図である。 本発明の実施の形態1に係る表示パネルの断面図(図1AにおけるA−A線断面図)である。 本発明の実施の形態1の変形例2に係る表示パネルの断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例3に係る表示パネルの断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例4に係る表示パネルの断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例5に係る表示パネルの断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例6に係る表示パネルの断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例7に係る表示パネルの断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例8に係る表示パネルの断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例9に係る表示パネルの断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例10に係る表示パネルの平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例10に係る表示パネルにおける1画素のレイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例10に係る表示パネルにおけるRGBの各サブピクセルのレイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例11に係る表示パネルの平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例11に係る表示パネルにおける1画素のレイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る表示パネルの平面図である。 本発明の実施の形態3に係る表示パネルの平面図である。 本発明の実施の形態4に係る第1の表示パネルモジュールの平面図である。 本発明の実施の形態4に係る第2の表示パネルモジュールの平面図である。 本発明の実施の形態4に係る表示パネルモジュールにおける表示パネルとプリント基板との接続部分の第1例を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大断面図である。 本発明の実施の形態4に係る表示パネルモジュールにおける表示パネルとプリント基板との接続部分の第2例を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大断面図である。 本発明の実施の形態4に係る表示パネルモジュールにおける表示パネルとプリント基板との接続部分の第3例を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大断面図である。 本発明の実施の形態4に係る表示パネルモジュールにおける表示パネルとプリント基板との接続部分の第4例を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大断面図である。 本発明の実施の形態4に係る表示パネルモジュールにおける表示パネルとプリント基板との接続部分の第5例を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大断面図である。 本発明の実施の形態5における表示パネルのアプリケーションとしての一実施例を示す図である。 従来のパッシブマトリクス駆動方式の表示パネルの概略構成を示す図である。 特許文献1に開示された従来の表示パネルにおける電極構成を説明するための図である。 特許文献2に開示された従来の表示パネルの構成を示す図である。
(本発明に至った経緯)
まず、本発明の実施の形態の説明に先立って、本発明に至った経緯について説明する。
上述のように、従来のパッシブマトリクス駆動方式の電極構造を基本とした改善では、多少の大型化は可能であっても大幅に大型化することはできないという課題がある。つまり、単純に大型化して電極を長配線化すると、信号がばらついてSN比が低下し、画質が劣化してしまう。そこで、本願発明者は、そもそも大型化できない根本的な要因についてもう一度熟考してみた。
基板上の電極に供給する電流や電圧の制限は、電極の配線抵抗、すなわち、電極配線における単位面積当たりの抵抗値と配線幅と長さとで決定される。つまり、大型化できない要因は、電極配線の長さが既定されてしまうために表示パネルの大きさが既定されてしまうことにあることに気づいた。さらに、熟考を重ねた結果、図11に示すように、従来の表示パネルでは、2本の電極配線が縦方向と横方向とで直交するように配列されているので、大幅に大型化することができないということに気づいた。このことから、本願発明者は、電極配線の配列を変えることで、表示パネルの一方向の大きさは無限に拡大できる可能性があるという知見を得た。
本発明は、このような知見に基づいてなされたものであり、電極の配列に着目して着想された画期的なものである。以下、本発明に係る表示パネルについて、実施の形態に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。また、各図において、基本的に同じ機能を有する構成要素については同じ符号を付している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る表示パネル100について、図1A〜図1Bを用いて説明する。図1A及び図1Bは、本発明の実施の形態1に係る表示パネルを表示面側から見た図であり、図1Aは、当該表示パネルの概略構成を示す斜視図であり、図1Bは、表示面側の基板を透過して見たときにおける表示パネルの正面図である。なお、図1Cは、図1AのA−A線における断面図である。
図1A〜図1Cに示すように、本実施の形態に係る表示パネル100は、パッシブマトリクス駆動型(単純マトリクス型)の表示パネルであり、少なくとも一方が透明な基板104と基板105との2枚が対向しており、基板104の上には複数の第1の電極101と複数の第2の電極102とからなる対向電極が形成され、第1の電極101と第2の電極102との間には発光層103が配置されている。なお、図1A及び図1Bにおいて、第1の電極101及び第2の電極102は、細黒線で図示されているが、実際には、図11の太白線で図示される第1の電極1101及び第2の電極1102と同じように、一定の幅を有するように形成されている。図1Cにおける第1の電極101及び第2の電極102は、一定の幅を有するように図示している。このことは、以降同様である。
基板104は、表示面とは反対側の下側に配置される第1の基板であって、図1Bに示すように、対向する2つの長辺104aと対向する2つの短辺104bとからなる略四角形の基板である。一方、基板105は、基板104に対向して配置される第2の基板であって、表示面を構成する対向基板である。基板105も基板104と同様に、対向する2つの長辺と対向する2つの短辺とからなる略四角形の基板である。本実施の形態において、基板104及び基板105は、いずれも同じ大きさの矩形基板である。
複数の第1の電極101及び複数の第2の電極102は、画素領域110において立体交差するように配置されており、いずれも画素領域110から基板104(基板105)の長辺104a側に向かって引き出されるように配置されている。本実施の形態において、第1の電極101と第2の電極102とは、図1Bに示すように、基板104の同じ長辺104aから交互に引き出されている。
さらに、複数の第1の電極101及び複数の第2の電極102のうち、基板104の長辺104a側に引き出された第1の電極101及び第2の電極102は、画素領域110では基板104(基板105)の長辺104aに対して斜めに形成されている。例えば、各第1の電極101における長辺104aとのなす角(傾斜角)を約40度の一定の角度となるように、また、各第2の電極102における長辺104aとのなす角(傾斜角)を約−40度(140度)の一定の角度となるように形成することができる。なお、長辺104a側に引き出される第1の電極101及び第2の電極102は、画素領域110の外の周辺領域では、長辺104aに対して垂直(短辺104bと平行)となるように形成されている。
このように、第1の電極101と第2の電極102とは画素領域110内においては交点を形成するように交互に斜めに配置されている。また、第1の電極101と第2の電極102との交点は表示パネル100におけるサブピクセルとなる。図1Cは、2つの交点における断面図を示している。図1Cに示すように、基板104の上に、第1の電極101(下部電極)、発光層103及び第2の電極102(上部電極)が順次積層されており、第2の電極102の上に基板105が配置されている。なお、隣接する発光層103の間には、絶縁性を有する透明材料が充填されていても構わない。
なお、複数の第1の電極101は、X1、X2、X3・・・Xmからなるm本の電極配線であり、画素領域110では、互いに平行となるように全て直線状に形成されている。また、複数の第2の電極102は、Y1、Y2、Y3・・・Ynからなるn本の電極配線であり、画素領域110では、互いに平行となるように全て直線状に形成されている。また、長辺側に引き出された第1の電極101及び第2の電極102は、画素領域110の外の周辺領域に設けられた端子電極(引き出し電極)と電気的に接続されていてもよい。この端子電極は、外部のドライバ等から第1の電極101及び第2の電極102に所定の電圧(信号)の供給を受けるための電極であり、表示パネル外部の例えばプリント基板の電極配線と電気的に接続される。
発光層103は、第1の電極101と第2の電極102との各交点に設けられており、第1の電極101と第2の電極102との間における電気的な変化により発光状態が変化する。例えば、第1の電極101を陽極、第2の電極102を陰極として、第1の電極101及び第2の電極102に所定の電圧(信号)を印加することによって各交点に配置される発光層103を発光させることができる。発光層103が有機EL層の場合、第1の電極101及び第2の電極102によって発光層103に電流が注入されて発光層103が発光する。これにより、サブピクセルの表示状態を変化させることができるので、表示パネルとして機能させることができる。
以上の表示パネル100は、例えば次のような材料等を用いて構成することができる。基板105は、表示面側の基板なので、ガラス基板や透明プラスチック基板等の透明基板を用いる。基板104は、基板105と同様の透明基板を用いることもできるが、不透明なプラスチックや無機材料からなる不透明基板を用いてもよい。第1の電極101及び第2の電極102は、導電性材料であればどのようなものを用いても構わないが、一般には、アルミニウム、銅、銀などの金属又はこれらの合金からなる低抵抗導電性材料(低抵抗電極)、もしくは、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電性材料(透明電極)が使用される。発光層103は、有機ELや無機EL等の自発光型の表示素子、又は、液晶等の非時発光型の表示素子を用いることができる。
本実施の形態では、基板104及び基板105はガラス基板を使用し、発光層103は有機ELを使用し、第1の電極101及び第2の電極102はともにアルミニウム合金を使用した。また、第1の電極101及び第2の電極102の配線幅はいずれも約15μmとし、第1の電極101と第2の電極102との各交点間距離は約100μmとした。また、第1の電極101及び第2の電極102の配線の長さはいずれも約140mmとした。表示パネル100(基板104、105)の大きさは、縦が100mm、横が200mmとした。なお、表示パネル100(基板104、105)の縦の長さは、上述のとおり、第1の電極101及び第2の電極102の電極材料及び配線幅で決定されるが、横の長さは、これらの電極材料及び配線幅によって既定されないので、200mm以上と、どれだけでも長く設計することが可能である。
このような表示パネル100は、次のような方法によって作製することができる。まず、ガラス基板からなる基板104の上にアルミニウム合金を蒸着してパターニングすることで複数の第1の電極101を形成し、その後、発光層103としてEL層を蒸着形成する。その後、アルミニウム合金を蒸着してパターニングすることで第2の電極102を形成し、その後、ガラス基板からなる基板105によって封止した。
以上、本発明の実施の形態1に係る表示パネル100によれば、交差する第1の電極101及び第2の電極102が、画素領域110において長辺104aに対して斜めに形成されているとともに、いずれも画素領域110から長辺104a側に引き出されている。これにより、表示性能を劣化させることなく、表示パネル100の一方向の大きさ、本実施の形態では横方向(基板104の長手方向)の長さを大幅に拡大することができる。これにより、例えば、アスペクト比が16:9を大きく超えるような表示パネルを実現することができる。
また、本実施の形態において、第1の電極101の上記傾斜角をθ1とし、第2の電極102の上記傾斜角をθ2とすると、第1の電極101と第2の電極102とは、θ1=−θ2(=40度)として電極交点において左右対称となるような傾斜角で形成することが好ましい。これにより、基板104の長辺104aの長さをどれだけ大きくしたとしても、第1の電極101の配線長と第2の電極102の配線長とを同じすることができるので、配線抵抗のばらつきによる画質の劣化を防止することができる。
(実施の形態1の変形例1)
次に、本発明の実施の形態1の変形例1に係る表示パネルについて説明する。なお、本変形例における表示パネルの構成は、図1A〜図1Cに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成であるので、図1A〜図1Cを用いて説明する。
本変形例に係る表示パネルは透明ディスプレイであり、図1A〜図1Cにおいて、基板104及び基板105をガラス基板とし、発光層103を有機ELとし、第1の電極101(陽極)をITOからなる高仕事関数の透明電極とし、第2の電極102(陰極)をMgAgからなる低仕事関数の電極とした。また、第1の電極101及び第2の電極102の配線幅は、いずれも約150μmとし、第1の電極101と第2の電極102との各交点間距離は約200μmとした。また、第1の電極101及び第2の電極102の配線の長さはいずれも約50mmとした。表示パネル100(基板104、105)の大きさは、縦が35mm、横が70mmとした。なお、表示パネル100(基板104、105)の縦の長さは、第1の電極101及び第2の電極102の電極材料及び配線幅で決定されるが、横の長さは、これらの電極材料及び配線幅によって既定されないので、70mm以上と、どれだけでも長く設計することが可能である。
このような表示パネル100は、次のような方法によって作製することができる。まず、ガラス基板からなる透明な基板104の上にITOをスパッタ成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングによってITOをパターン形成することで複数の第1の電極101を形成する。その後、発光層103としてEL層を蒸着形成する。その後、MgAgを蒸着してパターニングすることで第2の電極102を形成し、その後、ガラス基板からなる基板105によって封止する。各層は数十nmオーダの厚みのため透けて透明に見える。なお、第2の電極102としては、MgAgに代えて、IZOからなる透明電極を用いることもできる。これにより、第1の電極101及び第2の電極102を両方とも透明にすることができる。
以上、本発明の実施の形態1の変形例1に係る透明な表示パネル100によれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができ、表示性能を劣化させることなく、表示パネル100の一方向の大きさ大幅に拡大することができる。
さらに、本変形例の構成によれば、発光層103の上層及び下層には、光を邪魔する物体が極めて少ないことから、発光層103の上下の両方向に向かって光を発光させることができる。
なお、基板104及び105をガラス基板とし、発光層103を有機ELとし、第1の電極101を線幅約150μmのITOとし、第2の電極102を線幅約50μmのアルミニウム合金とし、各交点間距離を約250μmとする構成の場合、アルミニウム合金が存在するところだけが光を通さずに発光層103の光を反射するため、発光層103の光を基板104側にだけ放出させることができる。なお、アルミニウム合金が存在しないところは透明になる。
(実施の形態1の変形例2)
次に、本発明の実施の形態1の変形例2に係る表示パネルについて、図2Aを用いて説明する。図2Aは、本発明の実施の形態1の変形例2に係る表示パネルの断面図であって、図1AのA−A断面に対応する。
本変形例における表示パネルの基本的な構成は、図1A及び図1Bに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成である。本変形例における表示パネルが実施の形態1における表示パネル100と異なる点は、第1の電極101の線幅である。
図2Aに示すように、本変形例に係る表示パネルは、実施の形態1と同様に、基板104と、基板104の上に順次形成された、第1の電極101、発光層103及び第2の電極102と、第2の電極102の上に設けられた基板105とを備える。
図2Aに示す本変形例に係る表示パネルは、図1Cに示す表示パネル100と比べて、第1の電極101の幅が狭くなっており、発光層103が狭くなった部分の隙間を埋めるように形成されている。
以上、本発明の実施の形態1の変形例2に係る表示パネルによれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができ、表示性能を劣化させることなく、表示パネルの一方向の大きさ大幅に拡大することができる。
さらに、本変形例のような構成にすることによって、構成上できた隙間を利用して形成された発光層103によって第1の電極101を覆うことができる。すなわち、発光層103を封止材としても利用することができる。これにより、封止材として別の材料を使う必要がなくなるので、封止材をなくすこともできる。従って、封止性を有する表示パネルを簡単な構成により安価に作製することができる。なお、隣接する発光層103の間にさらに絶縁性を有する透明材料を充填させてもよく、この場合、実施の形態1と比べて封止性が向上した表示パネルを実現することができる。
(実施の形態1の変形例3)
次に、本発明の実施の形態1の変形例3に係る表示パネルについて、図2Bを用いて説明する。図2Bは、本発明の実施の形態1の変形例3に係る表示パネルの断面図であって、図1AのA−A断面に対応する。
本変形例における表示パネルの基本的な構成は、図1A及び図1Bに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成である。本変形例における表示パネルが実施の形態1における表示パネル100と異なる点は、第1の電極101及び第2の電極102の線幅である。
図2Bに示す本変形例に係る表示パネルは、図1Cに示す表示パネル100と比べて、第1の電極101及び第2の電極102の幅が狭くなっており、発光層103が狭くなった部分の隙間を埋めるように形成されている。すなわち、図2Aの変形例2と比べて、第1の電極101に加えて、さらに第2の電極102の幅も狭くなっている。
以上、本発明の実施の形態1の変形例3に係る表示パネルによれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができ、表示性能を劣化させることなく、表示パネルの一方向の大きさ大幅に拡大することができる。
さらに、本変形例によれば、構成上できた隙間を利用して形成された発光層103によって第1の電極101及び第2の電極102を覆うことができ、発光層103を封止材としても利用することができる。これにより、封止材として別の材料を使う必要がなくなるので、封止材をなくすこともできる。従って、封止性を有する表示パネルを簡単な構成により安価に作製することができる。なお、隣接する発光層103の間にさらに絶縁性を有する透明材料を充填させてもよく、この場合、実施の形態1と比べて封止性が向上した表示パネルを実現することができる。
(実施の形態1の変形例4)
次に、本発明の実施の形態1の変形例4に係る表示パネルについて、図2Cを用いて説明する。図2Cは、本発明の実施の形態1の変形例4に係る表示パネルの断面図であって、図1AのA−A断面に対応する。
本変形例における表示パネルの基本的な構成は、図1A及び図1Bに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成である。本変形例における表示パネルが実施の形態1における表示パネル100と異なる点は、発光層103の構成である。
図2Cに示す本変形例に係る表示パネルは、図1Cに示す表示パネル100と比べて、発光層103が基板104と基板105との間に分離形成されることなく画素領域110において全面に形成されている点である。また、変形例3と同様に、実施の形態1と比べて、第1の電極101及び第2の電極102の幅も狭くなっている。
以上、本発明の実施の形態1の変形例4に係る表示パネルによれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができ、表示性能を劣化させることなく、表示パネルの一方向の大きさ大幅に拡大することができる。
さらに、本変形例によれば、発光層103が分離されることなく画素領域110の全面に形成されているので、容易に表示パネルを作製することができる。なお、発光層103が分離形成されていないので、本変形例における表示パネルは、基本的には単色表示となる。
(実施の形態1の変形例5)
次に、本発明の実施の形態1の変形例5に係る表示パネルについて、図2Dを用いて説明する。図2Dは、本発明の実施の形態1の変形例5に係る表示パネルの断面図であって、図1AのA−A断面に対応する。
本変形例における表示パネルの基本的な構成は、図1A及び図1Bに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成である。本変形例における表示パネルが実施の形態1における表示パネル100と異なる点は、封止部材の構成である。
すなわち、実施の形態1では、基板105を設けることによって、第1の電極101、第2の電極102及び発光層103を封止していたが、本変形例では、図2Dに示すように、基板105に代えて封止層106によって、第1の電極101、第2の電極102及び発光層103を封止している。封止層106としては、透明樹脂等を用いることができる。
このように、封止部材は、平面部材である必要はなく、発光層103を空気や水などの接触から防ぐものであれば、どのような形であっても構わない。なお、本変形例でも、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
(実施の形態1の変形例6)
次に、本発明の実施の形態1の変形例6に係る表示パネルについて、図3Aを用いて説明する。図3Aは、本発明の実施の形態1の変形例6おける表示パネルの断面図である。なお、本変形例における表示パネルの基本的な構成は、図1A及び図1Bに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成であり、図3Aは、図1AのA−A断面に対応する。
本変形例に係る表示パネルは有機EL表示パネルであり、第1の電極101と第2の電極102との交点に設けられた表示素子(表示媒体)は、有機EL素子(有機EL発光素子)で構成され、第1の電極101と第2の電極102との間における電気的な変化により発光状態が変化する。すなわち、本変形例では、発光層に有機EL発光層を使用した場合であり、発光層の構造が実施の形態1よりも詳細になっている。
図3Aに示すように、本変形例に係る表示パネルは、基板104と、基板104の上に順次積層して形成された、第1の電極101、第1の注入・輸送層111、発光層113、第2の注入・輸送層112、及び第2の電極102と、第2の電極102の上に設けられた基板105とを備える。
第1の電極101及び第2の電極102は、発光層113に電流を注入するための電極として機能し、実施の形態1と同様の材料を用いることができる。
第1の注入・輸送層111及び第2の注入・輸送層112は、電子や正孔を効率よく注入させたり輸送させたりするための層である。例えば、下側の第1の電極101が陽極で、上側の第2の電極102が陰極の場合、第1の注入・輸送層111は、電子を注入・輸送する層であり、第2の注入・輸送層112は、正孔を注入・輸送する層である。また、これら第1の注入・輸送層111及び第2の注入・輸送層112は、材料の違いや効率、コストなどの重視する目的によって、注入層のみであったり、輸送層のみであったり、または、全く無い場合もある。したがって、第1の注入・輸送層111及び第2の注入・輸送層112は、目的や性能によって層数は変化する。
発光層113は、電界発光機能を有する有機材料によって構成された有機発光層であり、例えば、Alq3を用いることができる。
このように構成された表示パネルでは、第1の電極101と第2の電極102とに所定の電圧を印加することによって各サブピクセルの発光層113の表示状態を発光状態と非発光状態とに制御することができ、これにより、所望の画像を表示することができる。
以上、本変形例に係る表示パネルによれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができ、表示性能を劣化させることなく、表示パネルの一方向の大きさ大幅に拡大することができる。
(実施の形態1の変形例7)
次に、本発明の実施の形態1の変形例7に係る表示パネルについて、図3Bを用いて説明する。図3Bは、本発明の実施の形態1の変形例7における表示パネルの断面図である。なお、本変形例における表示パネルの基本的な構成も、図1A及び図1Bに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成であり、図3Bは、図1AのA−A断面に対応する。
本変形例に係る表示パネルは無機EL表示パネルであり、第1の電極101と第2の電極102との交点に設けられた表示素子は、無機EL素子(無機EL発光素子)で構成され、第1の電極101と第2の電極102との間における電気的な変化により発光状態が変化する。
図3Bに示すように、本変形例に係る表示パネルは、基板104と、基板104上に順次積層して形成された、第1の電極101、第1の絶縁層121、発光層123、第2の絶縁層122、及び第2の電極102と、第2の電極102の上に設けられた基板105とを備える。発光層123には、硫化亜鉛(ZnS)、硫化カドミウム(CdS)又はセレン化亜鉛(ZnSe)などの無機材料からなる蛍光体が用いられる。
本変形例における表示パネルでは、例えば、第1の電極101と第2の電極102との間に1,000,000V/cm程度の交流電圧を印加すると、高電界で加速された電子が発光層123内の蛍光体の発光中心を衝突励起し、それが緩和する際に発光が生じる。第1の絶縁層121及び第2の絶縁層122は、発光層123内に流れる電流を制限する機能を有し、無機ELの絶縁破壊を抑えることが可能であり、かつ、安定な発光特性を得られるように作用する。
このように構成された表示パネルでは、第1の電極101と第2の電極102とに所定の電圧を印加することによって各サブピクセルの発光層123の表示状態を発光状態と非発光状態とに制御することができ、これにより、所望の画像を表示することができる。
以上、本変形例に係る表示パネルによれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができ、表示性能を劣化させることなく、表示パネルの一方向の大きさ大幅に拡大することができる。
なお、前記構成は一例であって、これらに限定されるものでなく、従来から無機ELとして公知の層構成を適宜用いることができる。
(実施の形態1の変形例8)
次に、本発明の実施の形態1の変形例8に係る表示パネルについて、図3Cを用いて説明する。図3Cは、本発明の実施の形態1の変形例8における表示パネルの断面図である。なお、本変形例における表示パネルの基本的な構成も、図1A及び図1Bに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成であり、図3Cは、図1AのA−A断面に対応する。
本変形例に係る表示パネルは液晶表示パネルであり、第1の電極101と第2の電極102との交点に設けられた表示素子は、液晶表示素子であって、第1の電極101と第2の電極102との間における電気的な変化により表示状態が変化する。
図3Cに示すように、本変形例に係る表示パネルは、2枚の薄いガラス基板からなる基板104と基板105とで液晶層133をはさんだ構造をしている。基板104には第1の電極101を覆うように第1の配向膜131が形成されており、基板105には第2の電極102を覆うように第2の配向膜132が形成されている。第1の配向膜131及び第2の配向膜132は、液晶層133の液晶分子を一定方向に配列させるための膜であり、その表面にはラビング等の配向処理が施されている。例えば、液晶層133はTN液晶である場合、第1の配向膜131及び第2の配向膜132によって、液晶分子は電圧無印加の状態で90度にねじれている。各基板104及び105に形成された第1の電極101及び第2の電極102は、液晶層133に電圧をかけて液晶分子の向きを制御するための電極として機能し、いずれも透明電極とすることができる。また、カラー表示を可能とするために、第2の電極102と基板105との間にカラーフィルタ134が設けられている。さらに、基板104及び105の外側面(表示パネルの裏と表)には、偏光方向が90度異なる向きで配置された第1の偏光板135及び第2の偏光板136が貼り付けられている。
このように構成された表示パネルでは、第1の電極101と第2の電極102とに電圧を印加することによって各サブピクセルの液晶層133における液晶分子の配向状態を制御することができる。これにより、各サブピクセルの表示状態を透過状態と非透過状態とに制御することができ、これにより、所望の画像を表示することができる。
以上、本変形例に係る表示パネルによれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができ、表示性能を劣化させることなく、表示パネルの一方向の大きさ大幅に拡大することができる。
なお、前記構成は一例であって、これらに限定されるものでなく、従来から液晶表示パネルとして公知の層構成を適宜用いることができる。
(実施の形態1の変形例9)
次に、本発明の実施の形態1の変形例9に係る表示パネルについて、図3Dを用いて説明する。図3Dは、本発明の実施の形態1の変形例9における表示パネルの断面図である。なお、本変形例における表示パネルの基本的な構成も、図1A及び図1Bに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成であり、図3Dは、図1AのA−A断面に対応する。
本変形例に係る表示パネルは電子ペーパーであり、第1の電極101と第2の電極102との交点に設けられた表示素子は、インク層で構成され、第1の電極101と第2の電極102との間における電気的な変化により表示状態が変化する。
図3Cに示すように、本変形例に係る表示パネルは、電子ペーパーのうち、黒色と白色の粒子を内部に持つマイクロカプセル143をもつ電気泳動方式としている。例えば、プラスチック基板からなる基板105に、黒色と白色の粒子を内部に持つマイクロカプセル143をコーティングすることで前面基板を作製し、この前面基板をガラス基板からなる基板104と貼り合わせる。また、基板104側の第1の電極101と基板105側の第2の電極102とは、例えば透明電極とすることができる。
このように構成された表示パネルでは、第1の電極101と第2の電極102とに印加された電圧によってマイクロカプセル143内に封入された粒子の位置を制御することができる。これにより、各サブピクセルの表示状態を白表示状態と黒表示状態とに制御することでことができ、これにより、所望の画像を表示することができる。
以上、本変形例に係る表示パネルによれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができ、表示性能を劣化させることなく、表示パネルの一方向の大きさ大幅に拡大することができる。
なお、前記構成は一例であって、これらに限定されるものでなく、従来から液晶パネルとして公知の層構成を適宜用いることができる。
(実施の形態1の変形例10)
次に、本発明の実施の形態1の変形例10に係る表示パネルについて、図4Aを用いて説明する。図4Aは、本発明の実施の形態1の変形例10に係る表示パネルの平面図であって、表示面側から見たサブピクセルの一部を示す図である。なお、本変形例における表示パネルの基本的な構成も、図1A〜図1Cに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成である。
すなわち、発光層103は、図4Aには図示されていないが、上述の通り、第1の電極101と第2の電極102との間に配置されている。また、複数の第1の電極101と複数の第2の電極102とは基板104の長辺から交互に引き出されている。さらに、複数の第1の電極101と複数の第2の電極102とは、画素領域110内においては交差するように交互に斜めに配置されている。
そして、本変形例では、複数の第1の電極101と複数の第2の電極102との各交点が、表示パネルの各サブピクセル(単位画素)110Sとなっている。すなわち、発光層103が存在する交点の一つを、一つのサブピクセル110Sに対応させている。さらに、本変形例では、第1の電極101と第2の電極102との交点全てに発光層103が存在するように構成されている。このため、本変形例における表示パネルでは、縦方向に配列される複数のサブピクセルを一つのライン(縦ライン)としたときに、画素領域110は複数の縦ラインで構成されており、かつ、左右に隣接する縦ラインにおけるサブピクセル110S同士が互い違いとなるように構成されている。すなわち、本変形例におけるサブピクセル110Sは、階段状配列となっている。
このような構成において、例えば、第1の電極101を陽極とし、第2の電極102を陰極として、発光層103に電流を供給することにより発光層103が発光し、これにより、各サブピクセル110Sの表示状態を変化させることができる。
図4Bは、本変形例に係る表示パネルにおける1画素のレイアウトを示す図であり、複数のサブピクセル110Sで1つの画素(1ピクセル)PXを構成する3つの例を示している。
図4Bの(a)は、階段状(千鳥状)に配列された複数のサブピクセル110Sのうち上下左右に隣接する4つのサブピクセル110S1〜110S4によって1画素PXを構成するレイアウトを示している。
また、図4Bの(b)は、階段状に配列された複数のサブピクセル110Sのうち上下と左右のいずれか一方とに隣接する3つのサブピクセル110S1〜110S3によって1画素PXを構成するレイアウトを示している。
また、図4Bの(c)は、階段状に配列された複数のサブピクセル110Sのうち縦方向に連続する3つのサブピクセル110S1〜110S3によって1画素PXを構成するレイアウトを示している。
各サブピクセルは、例えば、赤色(R)の光を発する発光層に対応する赤色サブピクセル、緑色(G)の光を発する発光層に対応する緑色サブピクセル、及び、青色(B)の光を発する発光層に対応する青色サブピクセルとすることができる。これにより、カラー表示を可能とすることができる。さらに、白色の光を発する発光層に発光層に対応する白色サブピクセルを加えてもよい。
この場合、図4Bの(a)及び(b)のようなレイアウトでは、輝度の感度が高い緑色サブピクセルと逆に輝度の感度が低い青色サブピクセルとの配置を工夫することで横線の見え方がよくなる。この点について、図4Cを用いて説明する。図4Cは、本変形例に係る表示パネルにおけるRGBの各サブピクセルのレイアウトを示す図である。
図4Cの(a)は、画素領域110における複数の縦ラインが、緑色のサブピクセル110Sと赤色のサブピクセル110Sとが交互に配列されて構成されるGR縦ラインと、青色のサブピクセル110Sのみで構成されるB縦ラインとからなるレイアウトを示している。すなわち、1画素は、緑色及び赤色に対応するGR縦ラインと青色のみに対応するB縦ラインとで構成される。なお、GR縦ラインとB縦ラインとは、基板104の長手方向(左右方向)に沿って交互に配列されている。これにより、サブピクセルが階段状に配列されているような場合であっても、緑色サブピクセルと赤色サブピクセルとの横ラインを直線に近づけることができるので、横線をスムースに知覚することができる。
また、図4Cの(b)は、画素領域110における複数の縦ラインが、青色のサブピクセル110Sと赤色のサブピクセル110Sとが交互に配列されて構成されるBR縦ラインと、緑色のサブピクセル110Sのみで構成されるG縦ラインとからなるレイアウトを示している。すなわち、1画素は、青色及び赤色に対応するBR縦ラインと緑色のみに対応するG縦ラインとで構成される。なお、BR縦ラインとG縦ラインとは、基板104の長手方向(左右方向)に沿って交互に配列されている。これにより、サブピクセルが階段状に配列されているような場合であっても、緑色サブピクセルと赤色サブピクセルとの横ラインを直線に近づけることができるので、横線をスムースに知覚することができる。
より具体的には、図4Bの(a)の画素レイアウトにおいて、サブピクセル110S2を青色サブピクセル、サブピクセル110S3を赤色サブピクセル、サブピクセル110S1及び110S4を緑色サブピクセルに対応させる。また、同図の画素レイアウトにおいて、サブピクセル110S2を緑色画素レイアウト、サブピクセル110S3を赤色サブピクセル、サブピクセル110S1及び110S2を青色サブピクセルに対応させる。
なお、本変形例では、複数のサブピクセルで1ピクセルとしたが、1つのサブピクセルで1ピクセル(1画素)として単色表示できることは言うまでもない。
(実施の形態1の変形例11)
次に、本発明の実施の形態1の変形例11に係る表示パネルについて、図5Aを用いて説明する。図5Aは、本発明の実施の形態1の変形例11における表示パネルの平面図であって、表示面側から見たサブピクセルの一部を示す図である。なお、本変形例における表示パネルの基本的な構成も、変形例10と同様に、図1A〜図1Cに示す実施の形態1における表示パネル100と同様の構成である。
本変形例でも、変形例10と同様に、複数の第1の電極101と複数の第2の電極102との各交点が、表示パネルの各サブピクセル110Sとなっている。すなわち、発光層103が存在する交点の一つを、一つのサブピクセル110Sに対応させている。但し、本変形例では、変形例10と異なり、第1の電極101と第2の電極102との交点のひとつ置きに発光層103が存在するように構成され、画素領域110内の複数のサブピクセル110Sがマトリクス状の格子配列となっている。これにより、本変形例における表示パネルでは、縦方向に配列される複数のサブピクセルを一つのライン(縦ライン)としたときに、画素領域110は複数の縦ラインで構成されており、かつ、左右に隣接する縦ラインにおけるサブピクセル110S同士がずれずに一致するように構成されている。
図5Bは、本変形例に係る表示パネルにおける1画素のレイアウトを示す図であり、複数のサブピクセル110Sで1つの画素(1ピクセル)PXを構成する3つの例を示している。
図5Bの(a)は、第1のレイアウト例を示しており、複数のサブピクセル110Sのうち縦横に隣接する4つのサブピクセル110S1〜110S4によって1画素PXが構成されている。
また、図5Bの(b)は、第2のレイアウト例を示しており、複数のサブピクセル110Sのうち横方向に連続する3つのサブピクセル110S1〜110S3によって1画素PXが構成されている。
また、図5Bの(c)は、第3のレイアウト例を示しており、複数のサブピクセル110Sのうち縦方向に連続する3つのサブピクセル110S1〜110S3によって1画素PXが構成されている。
図5Bの(a)〜(b)において、各サブピクセルは、例えば、赤色(R)の光を発する発光層に対応する赤色サブピクセル、緑色(G)の光を発する発光層に対応する緑色サブピクセル、及び、青色(B)の光を発する発光層に対応する青色サブピクセルとすることができる。これにより、カラー表示を可能とすることができる。さらに、白色の光を発する発光層に発光層に対応する白色サブピクセルを加えてもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る表示パネル200について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態2における表示パネルの平面図であって、表示面側から見た図である。
本実施の形態に係る表示パネル200は、実施の形態1に係る表示パネル100と基本的な構成は同じであり、基板104と、基板104の上に順次形成された、第1の電極101、発光層103(不図示)、及び第2の電極102と、基板105(不図示)とを備える。
そして、本実施の形態に係る表示パネル200は、複数の第1の電極のうちの一部が基板104の短辺104b側に引き出されるように構成されている。具体的には、図6に示すように、表示パネル200は、実施の形態1の表示パネル100に対して、基板104の短辺104b側に引き出された第1の電極201を備える。
本実施の形態では、第1の電極と第2の電極との交点が画素領域110内において均一に配置されるように、複数の第1の電極201が、基板104の2つの短辺104bのうちの1辺から引き出されるように配置されている。
複数の第1の電極201は、X’1、X’2、X’3・・・X’pからなるp本の電極配線であり、画素領域110では、互いに平行となるように全て直線状に形成されている。また、複数の第1の電極201は、第2の電極102とも平行となるように形成されている。なお、各第1の電極201の材料等は、上述の第1の電極101の材料等とすることができる。
以上、本実施の形態に係る表示パネル200によれば、実施の形態1と同様に、第1の電極101及び第2の電極102が、基板104の長辺104aに対して斜めに形成されているとともに、いずれも長辺104a側に引き出されている。これにより、表示性能を劣化させることなく、表示パネル200の一方向の大きさ、本実施の形態でも横方向(基板104の長手方向)の長さを大幅に拡大することができる。
さらに、本実施の形態では、第1の電極101の補助電極として、さらに第1の電極201が基板104上に形成されている。従って、実施の形態1では、画素領域110における左下の三角領域には第1の電極101と第2の電極102との交点が存在せずに、矩形状の基板104に無効領域が生じていたが、本実施の形態では、第1の電極201によって上記三角領域にも第2の電極102との交点を構成することができる。これにより、実施の形態1に対して、基板104における有効領域を増加させることができる。
なお、本実施の形態において、第1の電極201は、基板104の2つの短辺104bのうちの左側の短辺104bから引き出したが、右側の短辺104bから引き出しても構わない。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る表示パネル300について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態3における表示パネルの平面図であって、表示面側から見た図である。
本実施の形態に係る表示パネル300は、実施の形態1に係る表示パネル100と基本的な構成は同じであり、基板104と、基板104の上に順次形成された、第1の電極101、発光層103(不図示)、及び第2の電極102と、基板105(不図示)とを備える。
そして、本実施の形態に係る表示パネル300は、複数の第1の電極及び複数の第2の電極のうちのそれぞれ一部が基板104の短辺104b側に引き出されるように構成されている。具体的には、図7に示すように、表示パネル300は、実施の形態1の表示パネル100に対して、基板104の2つの短辺104b側に引き出された第1の電極201及び第2の電極202を備える。
本実施の形態では、第1の電極と第2の電極との交点が画素領域110内において均一に配置されるように、複数の第1の電極201が、基板104の2つの短辺104bのうちの一方から引き出されるように配置されているとともに、複数の第2の電極202が、基板104の2つの短辺104bのうちの他方から引き出されるように配置されている。
複数の第1の電極201の構成は、実施の形態2と同様である。一方、複数の第2の電極202は、Y’1、Y’2、Y’3・・・Y’qからなるq本の電極配線であり、画素領域110では、互いに平行となるように全て直線状に形成されている。また、複数の第2の電極202は、第1の電極101とも平行となるように形成されている。なお、各第2の電極202の材料等は、上述の第2の電極102の材料とすることができる。
以上、本実施の形態に係る表示パネル300によれば、実施の形態1と同様に、第1の電極101及び第2の電極102が、基板104の長辺104aに対して斜めに形成されているとともに、いずれも長辺104a側に引き出されている。これにより、表示性能を劣化させることなく、表示パネル300の一方向の大きさ、本実施の形態でも横方向(基板104の長手方向)の長さを大幅に拡大することができる。
さらに、本実施の形態では、第1の電極101の補助電極としてさらに第1の電極201が基板104上に形成されているとともに、第2の電極102の補助電極としてさらに第2の電極202が基板104上に形成されている。従って、実施の形態1では、画素領域110における左下及び右下の三角領域には第1の電極101と第2の電極102との交点が存在せずに、矩形状の基板104に無効領域が生じていたが、本実施の形態では、第1の電極201及び第2の電極202によって上記2つの三角領域にも第2の電極102及び第1の電極101との交点を構成することができる。これにより、実施の形態1に対して、基板104における有効領域を増加させることができる。さらに、本実施の形態では、有効領域を基板104と同じ形状の矩形状とすることができるので、表示パネルの全面を利用して画像を表示することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4に係る表示パネルモジュールについて、図8A及び図8Bを用いて説明する。図8Aは、本発明の実施の形態4に係る第1の表示パネルモジュールの平面図であり、図8Bは、本発明の実施の形態4に係る第2の表示パネルモジュールの平面図である。
図8Aに示すように、第1の表示パネルモジュール401は、実施の形態1の表示パネル100と、プリント基板410とを備える。プリント基板410には、表示パネル100を駆動するための電圧(信号)を供給するための配線が形成されており、例えば、第1の電極101に所定の電圧を供給するドライバと、第2の電極102に所定の電圧を供給するドライバとが実装されている。また、第1の電極101及び第2の電極102は、プリント基板410にまで引き伸ばされている。なお、第1の電極101(第2の電極102)とプリント基板410の配線との電気的接続は、表示パネル100とプリント基板410との電極接続領域(引き出し領域)411に、ACF(異方性導電性フィルム)を熱圧着させることによっても行うことができる。このように、短辺側(左右側)への電極の引き出しを行わずに、一端(長辺)からの引き出しのみで構成される電極の交点のみを画素領域として使用することも可能である。
また、図8Bに示すように、第2の表示パネルモジュール402は、実施の形態3の表示パネル300と、3つのプリント基板410、420、430とを備える。プリント基板410は、図8Aと同様である。例えば、プリント基板420には、左側の短辺に引き出される第1の電極201に所定の電圧を供給するドライバが実装され、プリント基板430には、右側の短辺に引き出される第2の電極202に所定の電圧を供給するドライバが実装されている。また、短辺に引き出される第1の電極201及び第2の電極202は、プリント基板420、430にまで引き伸ばされている。なお、短辺に引き出される第1の電極201(第2の電極202)とプリント基板420(プリント基板430)の配線との電気的接続は、表示パネル300とプリント基板420との電極接続領域(引き出し領域)421及び表示パネル300とプリント基板430との電極接続領域(引き出し領域)431に、ACFを熱圧着させることによっても行うことができる。このように、図8Bでは、表示パネル300の左側にも右側にも電極交点が均一に画素領域内に配置されるように構成された表示パネル300に対して、左側の1辺から引き出された第1の電極201がプリント基板420の電極接続領域421においてまとめられ、右側の1辺から引き出された第2の電極202がプリント基板430の電極接続領域431においてまとめられている。これにより、表示パネルの全面を利用して画像を表示することができる。
次に、本実施の形態における第1及び第2の表示パネルモジュール401、402における、表示パネルとプリント基板との具体的な接続方法について、図9A〜図9Eを用いて説明する。図9A〜図9Eは、それぞれ、本実施の形態の表示パネルモジュールにおける表示パネルとプリント基板との接続部分の第1例〜第5例を示す図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大断面図である。
図9Aの(a)及び(b)に示すように、第1の電極101は、基板104から引き出されてプリント基板440にまとめられ、第2の電極102は、基板105から引き出されてプリント基板450にまとめられている。このように、2つのプリント基板を用いて第1の電極101及び第2の電極102をまとめてもよい。
また、図9Bの(a)及び(b)に示すように、1つのプリント基板460によって第1の電極101及び第2の電極102をまとめることもできる。すなわち、第1の電極101をプリント基板460の一方の面に引き出すとともに、第2の電極102をプリント基板460の他方の面に引き出すことで、第1の電極101及び第2の電極102を1枚のプリント基板460にまとめることができる。
また、図9A及び図9Bでは、第1の電極101と第2の電極102とが基板104の長手方向に沿って交互に引き出される場合の接続方法を示したが、図9Cの(a)に示すように、平面視において第1の電極101と第2の電極102とが重畳して引き出される場合であっても、図9Cの(b)に示すように、第1の電極101をプリント基板440にまとめて、第2の電極102をプリント基板450にまとめることで、第1の電極101(第2の電極102)とプリント基板440(プリント基板450)との接続を行うことができる。
同様に、図9Dの(b)に示すように、第1の電極101をプリント基板460の一方の面に引き出すとともに第2の電極102をプリント基板460の他方の面に引き出すことで、図9Dの(a)に示すように、第1の電極101と第2の電極102とが平面視で重畳して引き出される場合であっても、第1の電極101(第2の電極102)とプリント基板440(プリント基板450)との接続を行うことができる。
また、図9Eの(a)に示すように、第1の電極101と第2の電極102とが基板104の長手方向に沿って交互に引き出される場合であっても、図9Eの(b)に示すように、画素領域の周辺において第2の電極102を第1の電極101が形成される基板104上に配線することによって(すなわち、第1の電極101も第2の電極102も同じ基板104から引き出すことによって)、1つのプリント基板470で接続を行うことができる。
なお、図9A〜図9Eの接続方法は、表示パネル300における第1の電極201(第2の電極202)とプリント基板420(プリント基板430)との接続についても適用することができる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5に係る表示パネルのアプリケーションについて、図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態5における表示パネルのアプリケーションとしての一実施例を示す図である。なお、図10では、実施の形態4における第2の表示パネルモジュール402をショーケース500に用いた例を示している。
図10に示すように、本実施の形態で使用する表示パネルは、実施の形態3における表示パネル300であって、パッシブマトリクス駆動型の透明表示パネルである。また、実施の形態4で説明したように、表示パネル300の長辺側と左右の短辺側とに3つのプリント基板410、420、430を接続することによって表示パネル全体を利用して画像を表示することができる。
本実施の形態におけるショーケース500の大きさは、1辺が400mmの立方体であり、表示パネル300は、観察者がみるケース表面501側の上下に2枚使用している。また、プリント基板410、420、430は、いずれも、観察者側の面であるケース表面501とは異なる面に配置されているため、ショーケース500内の展示物600(りんご)の視認を邪魔することがない。また、表示パネル300は、展示物600を邪魔する位置に配置されていないため、表示パネル300の透過率や表示パネル300による光の拡散は大きな問題にはならない。
例えば、図10に示すように、表示パネル300には、“甘さ一際”とか“青森産”などの展示物600と関係のある文字や画像を表示することができるため、観察者に展示物600の情報を与えたり、購買意欲をそそる宣伝を行ったりすることができる。
なお、本実施の形態において、表示パネル300の大きさは、縦(短辺)が70mmで、横(長辺)が400mmの矩形状であり、表示パネル300が重なっていないケース表面501の中央部分は、縦が260mmで横が400mmの領域(開口領域)となる。
以上のように、本実施の形態の表示パネルは、表示性能を劣化させることなく横方向の大きさを大幅に拡大することができるため、観察者に対して購買意欲をそそるショーケースの新しい使い方を提供することができる。
以上、本発明に係る表示パネル、表示パネルモジュール及びその適用例について、実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態等では、第1の電極101と第2の電極102との間における電気的な変化により表示状態が変化する表示素子として、有機EL素子、無機EL素子及び液晶表示素子等を例示したが、これに限らない。
また、上記の実施の形態等では、長辺側に引き出された第1の電極101及び第2の電極102のいずれについても、基板104の長辺104aに対して斜めに形成したが、これに限らず、長辺側に引き出された第1の電極101及び第2の電極102の少なくともいずれか一方が、長辺104aに対して斜めに形成されていればよい。例えば、第1の電極101が長辺104aに対して斜めに形成され、第2の電極102が長辺104aに対して垂直(短辺104bと平行)に形成されていても構わない。もちろん、その逆でも構わない。
また、上記の実施の形態等では、第1の電極101の長辺104aに対する傾き(傾斜角θ1)を約40度とし、第2の電極102の長辺104bに対する傾き(傾斜角θ2)を約−40度としたが、これに限らず、これらの傾斜角θ1及びθ2は、表示パネル(基板104)の長辺104aの長さやアスペクト比、あるいは、表示パネルの使用目的に応じて適宜選択すればよい。この場合、傾斜角θ1及びθ2の絶対値が小さいほど(緩い角角度であるほど)、図1Bに示すような電極交点のない三角領域(無効領域)を低減させることができるので、上記傾斜角θ1及びθ2の絶対値を小さくすることで短辺104b側に引き出される第1の電極201及び第2の電極202(並びに短辺側のプリント基板)を設ける必要がなくなるとともに、有効画素領域を増加させることができる。特に、アスペクト比の小さい基板104を用いる場合は、上記傾斜角θ1及びθ2の絶対値は小さいことが好ましい。また、上記傾斜角θ1及びθ2の絶対値を大きくすることにより画素を粗くすることができるので、低解像度の表示パネルを安価に製造したいような場合は、基板サイズを変更することなく上記傾斜角θ1及びθ2の絶対値を大きくするだけで低解像度の表示パネルを製造することができる。
また、上記の実施の形態等では、複数の第1の電極101及び複数の第2の電極102はそれぞれ平行に形成し、上記傾斜角θ1及びθ2をいずれも画素領域110内で一定としているが、これに限らない。例えば、画素領域110内の左右端部領域では上記傾斜角θ1及びθ2の絶対値が小さくなるように、画素領域110内の中央領域では上記傾斜角θ1及びθ2の絶対値が大きなるように形成してもよい。
また、上記の実施の形態等では、第1の電極101及び第2の電極102は、対向する2つの長辺104aのうちの一方にのみ引き出した(すなわち、第1の電極101及び第2の電極102を同じ長辺104a側に引き出した)が、これに限らない。例えば、第1の電極101を一方の長辺104a側に引き出し、第2の電極102を他方の長辺104a側に引き出すように構成しても構わない。
また、上記の実施の形態等では、パッシブマトリクス駆動型の表示パネルについて説明したが、アクティブマトリクス駆動型の表示パネルにも適用することができる。但し、パッシブマトリクス駆動型の表示パネルは、アクティブマトリクス駆動型の表示パネルよりも、電極の長配線化に伴う画質の劣化が著しいので、本発明は、パッシブマトリクス駆動型の表示パネルの方が効果的である。
また、上記の実施の形態等では、基板104、105の形状は、矩形状の四角形としたが、平行四辺形や台形等の四角形とすることもできる。なお、基板104、105の形状を平行四辺形や台形とすることにより、図1Bに示すような電極交点のない三角領域(無効領域)を低減させることができる。この場合、第1の電極101及び第2の電極102の傾斜角と平行四辺形や台形の鋭角とを略同等にすることが好ましい。
その他、各実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態及び変形例における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明は、表示パネルを用いた画像表示装置等の電子機器において広く利用することができ、特に、本発明は、一方向の大きさを大幅に拡大することができるため、アスペクト比の大きい細長の表示パネルにおいて有用である。
100、200、300 表示パネル
101、201、1101 第1の電極
102、202、1102 第2の電極
103、113、123、1103 発光層
104、105 基板
104a 長辺
104b 短辺
106 封止層
110 画素領域
110S サブピクセル
131 第1の配向膜
132 第2の配向膜
133 液晶層
134 カラーフィルタ
135 第1の偏光板
136 第2の偏光板
143 マイクロカプセル
401 第1の表示パネルモジュール
402 第2の表示パネルモジュール
410、420、430、440、450、460、470 プリント基板
411、421、431 電極接続領域
500 ショーケース
501 ケース表面
600 展示物
1104、1105 基板層
2102 透明ライン電極
2102a 透明導電性材料
2102b 低抵抗導電性材料
3001 電流検出部
3002 信号線制御回路
3003 走査線制御回路
3004 補正回路

Claims (15)

  1. 対向する2つの長辺と対向する2つの短辺とからなる略四角形の基板と、
    前記基板の上に交差するように形成された複数の第1の電極及び複数の第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との交点に設けられ、前記第1の電極と前記第2の電極との間における電気的な変化により表示状態が変化する表示素子とを備え、
    前記複数の第1の電極及び前記複数の第2の電極の少なくとも一部は、前記基板の長辺側に引き出され、
    前記長辺側に引き出された前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくともいずれか一方は、前記長辺に対して斜めに形成されている、
    表示パネル。
  2. 前記第1の電極及び前記第2の電極の両方が、前記長辺に対して斜めに形成されている、
    請求項1に記載の表示パネル。
  3. 前記第1の電極と前記第2の電極とは、同じ長辺側に引き出される、
    請求項1又は2に記載の表示パネル。
  4. 前記第1の電極と前記第2の電極とは、同じ長辺側に交互に引き出される、
    請求項1又は2に記載の表示パネル。
  5. 前記第1の電極は、一方の長辺側に引き出され、
    前記第2の電極は、他方の長辺側に引き出される、
    請求項1又は2に記載の表示パネル。
  6. 前記基板は、透明である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示パネル。
  7. 前記第1の電極及び前記第2の電極は、透明である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示パネル。
  8. 前記表示素子は、EL発光素子であり、前記第1の電極と前記第2の電極との間における電気的な変化により発光状態が変化する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示パネル。
  9. 前記第1の電極と前記第2の電極との交点全てに前記表示素子が存在する、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示パネル。
  10. 前記第1の電極と前記第2の電極との交点のひとつおきに前記表示素子が存在する、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示パネル。
  11. 前記表示素子が存在する前記交点の一つを一つのサブピクセルに対応させたときに、前記表示パネルは、縦方向に配列される複数のサブピクセルを一ラインとする複数のラインを有し、
    前記複数のラインは、緑色のサブピクセル及び赤色のサブピクセルで構成されるラインと、青色のサブピクセルのみで構成されるラインとからなる、
    請求項9に記載の表示パネル。
  12. 前記表示素子が存在する前記交点の一つを一つのサブピクセルに対応させたときに、前記表示パネルは、縦方向に配列される複数のサブピクセルを一ラインとする複数のラインを有し、
    前記複数のラインは、青色のサブピクセル及び赤色のサブピクセルで構成されるラインと、緑色のサブピクセルのみで構成されるラインとからなる、
    請求項9に記載の表示パネル。
  13. 前記複数の第1の電極及び前記複数の第2の電極の少なくともいずれか一方の少なくとも一部は、前記基板の短辺側に引き出される、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の表示パネル。
  14. 前記複数の第1の電極の少なくとも一部は、前記基板の一方の短辺側に引き出され、
    前記複数の第2の電極の少なくとも一部は、前記基板の他方の短辺側に引き出される、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の表示パネル。
  15. 当該表示パネルは、パッシブマトリクス駆動型の表示パネルである、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の表示パネル。
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