JP2013117221A - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば河川や湖沼、海、瀬若しくは滝、農業または工業用の水路、等の水流を利用した発電に好適で、構成が簡単で容易かつ安価に製作できるとともに、小形軽量で容易に設置でき、しかも水流に応じて安定した電力を得られる発電装置を提供すること。
【解決手段】発電機5を内蔵した発電ユニット3と、水流によって回転する回転手段とを備えること前記発電ユニット3を設置水域に係留すること。前記回転手段を前記発電機5に連係した発電装置であること。前記発電ユニット3の設置水域にプロペラ17を備えた一または複数の水車ユニット4を設置する。水流によって回転可能なプロペラ17を備えた一または複数の水車ユニット4を水流に沿って設置する。前記水車ユニット4を回転軸13,15を介して前記発電ユニット3に接続する。前記プロペラ17の回転力を前記発電機5に連係する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば河川や湖沼、海、瀬若しくは滝、農業または工業用の水路、等の水流を利用した発電に好適で、構成が簡単で容易かつ安価に製作できるとともに、小形軽量で容易に設置でき、しかも水流に応じて安定した電力を得られる発電装置に関する。
小形かつ安価に製作でき、しかも設置コストを低減できる再生可能なエネルギ−源として、種々の水力発電装置が提案されている。
例えば農業用水路の越流堰を利用した発電装置として、用水路の越流堰付近に用水路固定枠を設置し、該固定枠の下流側の近接位置に水車ユニットを設置し、該水車ユニットの水車のランナを、越流堰より上流側の上水位より下方に位置する大きさに設定し、水車の外観的な顕在化を抑制し、ランナを小形化して用水路の流水内に収めるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記水力発電装置は、堅牢な用水路と用水路固定枠と枠体、および越流堰を要し、また水車ユニットは用水路幅のランナを有するため、水車ユニットが大形化し、装置全体が大形大重量化して設備が大規模化し、装置ないし建設コストが高価になる等の問題があった。
このような問題を解決するものとして、河川等の流水を直接利用して発電する小形の水力発電装置であって、水上側に配置して漂流物の流入を防止する筋状スクリ−ンと、筋状スクリ−ンの下流側に配置し流水を水車に導く導水部と、水流に回転自在に支持された衝動型の水車部と、を備え、前記筋状スクリ−ンを水流に対し斜状に設置し、水車の回転力を発電機に伝達して発電するものがある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、前記水力発電装置は、河川等の水底に設置用基礎を設け、該基礎に筋状スクリ−ンと導水部と水車部と発電機を設置するため、装置全体が大形大重量化して設備が大規模化し、装置ないし建設コストが依然として高価になる等の問題があった。
そこで、このような問題を解決するものとして、複数の発電ユニットを連結ワイヤと集電線で連結し、前記発電ユニットは軸心を中心に回転して発電する回転ドラムを備え、該回転ドラムの周面に水流受け溝を形成して回転を促す一方、前記連結ワイヤの一端を河川の適所に係留し、他端を自由端にして回転ドラムを水流に浮かせ、該回転ドラムに水流を作用させて回転し、回転ドラムで発電した電力を集電するようにした、水流を利用する発電装置がある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記発電装置は、回転ドラムを自重に抗して水面に一様に浮かせることが難しく、また回転ドラムが個々の水流によって回転し、その回転中心の方向が互いに異なるため、回転ドラムが蛇行して揺動し水流に抗する形態になり易く、回転ドラムの一様な発電や所定の電力を得られない上に、発電ユニット間に集電線の配線を要し、その水密な配線が面倒で高価になる等の問題があった。
特開2003−269315号公報 特許第4653036号公報 特開2009−191708号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えば河川や湖沼、海、瀬若しくは滝、農業または工業用の水路、等の水流を利用した発電に好適で、構成が簡単で容易かつ安価に製作できるとともに、小形軽量で容易に設置でき、しかも水流に応じて安定した電力を得られる発電装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、発電機を内蔵した発電ユニットと、水流によって回転する回転手段とを備え、前記発電ユニットを設置水域に係留し、前記回転手段を前記発電機に連係した発電装置において、水流によって回転可能なプロペラを備えた一または複数の水車ユニットを水流に沿って設置し、該水車ユニットを回転軸を介して前記発電ユニットに接続し、プロペラの回転力を前記発電機に連係し、前記水流によってプロペラを合理的かつ効率良く回転し、その回動力によって発電機を効率良く安定して作動し、安定した電力を得られるようにしている。
請求項2の発明は、単一の発電ユニットと複数の水車ユニットとを備え、複数の水車ユニットのプロペラによって、安定した発電と高い電力を得られるようにしている。
請求項3の発明は、発電ユニットと水車ユニットを水中に設置し、水車ユニットに対する水流を安定化し、プロペラの安定した回転と安定した電力を得られるようにしている。
請求項4の発明は、発電ユニットと水車ユニットを水流に浮遊させて設置し、水流に応じてプロペラを合理的かつ効率良く回転し、その回動力によって発電機を効率良く安定して作動し、安定した電力を得られるようにしている。
請求項5の発明は、発電ユニットと水車ユニットを一列に配置し、その最上流側に発電ユニットまたは水車ユニットを配置し、例えば最上流位置に発電ユニットを配置する場合は、その設置とメンテナンスおよび発電機からの集電を容易に行なえ、最上流側に水車ユニットを配置する場合は、水流によってプロペラを強力に回転し、発電出力を向上し得るようにしている。
請求項6の発明は、発電ユニットを、前記列の最上流若しくは最下流位置、または中流位置に配置し、最上流位置に発電ユニットを配置する場合は、発電機からの集電を容易に行なえ、最下流位置に発電ユニットを配置する場合は、その設置とメンテナンスを容易に行なえ、中流位置に配置する場合は、発電ユニットの動揺を抑制し得るようにしている。
請求項7の発明は、発電ユニットまたは水車ユニットを索条を介して、水中または設置水域の底部の不動部に係留し、発電ユニットまたは水車ユニットの揺動を抑制し、それらの安定した作動を図るようにしている。
請求項8の発明は、発電ユニットまたは水車ユニットを索条を介して、設置水域の岸辺側に係留し、発電ユニットまたは水車ユニットの揺動を強力に抑制し、それらの安定した作動を図るようにしている。
請求項9の発明は、発電ユニットと水車ユニットの上部にフロ−トを設置し、各フロ−トを水面に設置し、発電ユニットと水車ユニットを水流に確実かつ安定して設置し、それらの安定した作動を得るようにしている。
請求項10の発明は、各フロ−トを索条を介して連結し、各フロ−トの動揺を抑制し、発電ユニットと水車ユニットの安定した作動を得るようにしている。
請求項11の発明は、最上流側のフロ−トを索条を介して水中に係留し、各フロ−トおよび発電ユニットと水車ユニットの動揺を抑制し得るようにしている。
請求項12の発明は、発電ユニットと水車ユニット、および水車ユニット相互を揺動可能に連結し、水流による発電ユニットおよび水車ユニットの揺動を吸収かつ許容し、水車ユニットのプロペラによる回動力を確実に発電機に伝達し、安定した発電作動と電力を得られるようにしている。
請求項13の発明は、発電ユニットと水車ユニットの間に一または複数のクラッチを配置し、前記プロペラの回転力を断続可能にし、水車ユニットの故障時や発電装置の例えば保守点検時に該当のクラッチを切離し、故障の拡大を阻止するとともに、前記故障や保守点検に速やかに対応可能にしている。
請求項14の発明は、隣接する発電ユニットと水車ユニットとの軸支部、または隣接する水車ユニットの軸支部を近接離反動かつ揺動可能に連結し、発電ユニットと水車ユニットを水流による複雑な変位に対応させるとともに、軸支部の各構成部の加工精度若しくは組み立て精度のバラツキを吸収かつ許容し、それらの精度を低減して容易かつ安価に製作し得るようにしている。
請求項15の発明は、軸支部に自在継手を介挿し、発電ユニットと水車ユニットを水流による複雑な変位に対応可能にし、プロペラの回転力を発電機に確実かつ安定して伝達し得るようにしている。
請求項16の発明は、軸支部にバネを介挿し、軸支部の各構成部の加工精度若しくは組み立て精度のバラツキを吸収かつ許容し、それらの精度を低減して容易かつ安価に製作し得るようにしている
請求項17の発明は、水車ユニットを収容するハウジング16の水流との対向面に、通水可能な防護カバ−を着脱可能に取付け、防護カバ−を小形軽量化し、従来の大形大重量の防護カバ−の使用を廃し、これを容易かつ安価に製作し得るとともに、異物を容易に除去し得るようにしている。
請求項18の発明は、発電ユニットのケーシング上にフロ−トを支持する支持枠を設け、該支持枠に所定の重量を備えたウェイト板を上下動可能に設け、水深に応じて発電ユニットの重心位置を調整可能にし、発電ユニットの安定した姿勢を得られるようにしている
請求項19の発明は、水車ユニットのハウジング上にフロ−トを支持する支持枠を設け、該支持枠に所定の重量を備えたウェイト板を上下動可能に設け、水深に応じて水車ユニットの重心位置を調整可能にし、水車ユニットの安定した姿勢を得られるようにしている
請求項20の発明は、設置水域の水中または底部に揺動リンクの一端部を起倒可能に連結し、該揺動リンクの他端部を発電ユニットまたは水車ユニットに回動可能に連結し、該揺動リンクを常時は転倒させて水中に位置付け、所望時に揺動リンクを起立させて上端部を水面上に移動し、前記発電ユニットまたは水車ユニットを水面上に表出可能にし、発電ユニットや水車ユニットの整備点検時や、水車ユニットの防護カバ−に付着したゴミを除去する際、発電ユニットと水車ユニットを水面上に表出させて、それらのメンテナンス作業を容易に行なえるようにしている。
請求項21の発明は、設置水域の水中または底部に平坦な基板を水流に沿って設置し、該基板に揺動リンクの一端部を起倒可能に支持し、該揺動リンクの他端部に発電ユニットまたは水車ユニットを回動可能に連結し、発電ユニットと水車ユニットを揺動リンクのリンク作動によって、水面上に確実に表出可能にしている。
請求項22の発明は、基板に複数の揺動リンクの一端部を等間隔に配置し、各揺動リンクを同長に構成するとともに、隣接する揺動リンクの両端部間距離を同長に構成し、前記発電ユニットと複数の水車ユニットを一時に水中に出没可能にし、一対の揺動リンクと、該リンクの両端部間を接続する一対のリンクとで四節回転連鎖機構を構成し、各揺動リンクの揺動角度を同一に形成し、発電ユニットと複数の水車ユニットを一斉に水中に出没させ、前記メンテナンス作業や発電の再開を迅速に行なえるようにしている。
請求項23発明は、上流側の揺動リンクに操作杆を連結し、該操作杆の他端に水面に浮
上可能な浮きを設け、前記操作杆の引き上げ操作を介して前記揺動リンクを起倒可能にし、上流側の水面に浮きを浮かべて操作杆の所在を視認可能にするとともに、操作杆の操作の容易化を図り、操作杆の操作による前記リンク機構のリンク作動を実現し得るようにしている。
請求項24の発明は、水車ユニットを下流側に沿って次第に大形に形成し、水車ユニットの体積ないし重量増と流体抵抗の増加を図って、下流側の水車ユニットの動揺を抑制し、発電ユニットと複数の水車ユニットを整然と安定して水中に設置し得るようにしている
請求項25の発明は、複数の水車ユニットを複数群に区画し、各群の水車ユニットを単一の回転軸上に配置し、隣接する群の回転軸同士を揺動可能に連結して、個々の水車ユニットの揺動を抑制し、それらの群毎の挙動を実現して水車ユニットの安定化を図るようにしている。
請求項26の発明は、水車ユニットに複数の支持脚を設け、該支持脚を設置水域の底部に移動可能に設置し、その少なくとも一の支持脚に水車ユニットの移動を阻止するアンカ−を設け、設置水域の底部に水車ユニットを容易かつ安定して設置し得るようにしている
請求項27の発明は、発電ユニットに複数の支持脚を設け、該支持脚を設置水域の底部に移動可能に設置し、その少なくとも一の支持脚に発電ユニットの移動を阻止するアンカ−を設け、設置水域の底部に発電ユニットを容易かつ安定して設置し得るようにしている
請求項28の発明は、発電ユニットと水車ユニットを河川、湖沼、海、瀬若しくは滝、水路に設置し、自然界または人工設備において再生可能なエネルギ−源を活用し得るようにしている。
請求項1の発明は、水流によって回転可能なプロペラを備えた一または複数の水車ユニットを水流に沿って設置し、該水車ユニットを回転軸を介して発電ユニットに接続したから、プロペラの回転力を前記発電機に連係し、前記水流によってプロペラを合理的かつ効率良く回転し、その回動力によって発電機を効率良く安定して作動し、安定した電力を得ることができる。
請求項2の発明は、単一の発電ユニットと複数の水車ユニットとを備えたから、複数の水車ユニットのプロペラによって、安定した発電と高い電力を出力することができる。
請求項3の発明は、発電ユニットと水車ユニットを水中に設置したから、これらを水面に設置した場合に比べ水車ユニットに対する水流を安定化し、プロペラの安定した回転と安定した電力を得ることができる。
請求項4の発明は、発電ユニットと水車ユニットを水流に浮遊させて設置したから、水流に応じてプロペラを合理的かつ効率良く回転し、その回動力によって発電機を効率良く安定して作動し、安定した電力を得ることができる。
請求項5の発明は、発電ユニットと水車ユニットを一列に配置し、その最上流側に発電ユニットまたは水車ユニットを配置したから、例えば最上流位置に発電ユニットを配置する場合は、その設置とメンテナンスおよび発電機からの集電を容易に行なえ、最上流側に水車ユニットを配置する場合は、水流によってプロペラを強力に回転し、発電出力を向上することができる。
請求項6の発明は、発電ユニットを、前記列の最上流若しくは最下流位置、または中流位置に配置したから、最上流位置に発電ユニットを配置する場合は、発電機からの集電を容易に行なえ、最下流位置に発電ユニットを配置する場合は、その設置とメンテナンスを容易に行なえ、中流位置に配置する場合は、発電ユニットの動揺を抑制することができる
請求項7の発明は、発電ユニットまたは水車ユニットを索条を介して、水中または設置水域の底部の不動部に係留したから、発電ユニットまたは水車ユニットの揺動を抑制し、それらの安定した作動を図ることができる。
請求項8の発明は、発電ユニットまたは水車ユニットを索条を介して、設置水域の岸辺側に係留したから、発電ユニットまたは水車ユニットの揺動を強力に抑制し、それらの安定した作動を図ることができる。
請求項9の発明は、発電ユニットと水車ユニットの上部にフロ−トを設置し、各フロ−トを水面に設置したから、発電ユニットと水車ユニットを水流に確実かつ安定して設置し、それらの安定した作動を得ることができる。
請求項10の発明は、各フロ−トを索条を介して連結したから、各フロ−トの動揺を抑制し、発電ユニットと水車ユニットの安定した作動を得るようにしている。
請求項11の発明は、最上流側のフロ−トを索条を介して水中に係留し、各フロ−トおよび発電ユニットと水車ユニットの動揺を抑制し得ることができる。
請求項12の発明は、発電ユニットと水車ユニット、および水車ユニット相互を揺動可能に連結したから、水流による発電ユニットおよび水車ユニットの揺動を吸収かつ許容するとともに、水車ユニットのプロペラによる回動力を確実に発電機に伝達し、安定した発電作動と電力を得られる効果がある。
請求項13の発明は、発電ユニットと水車ユニットの間に一または複数のクラッチを配置したから、前記プロペラの回転力を断続可能にし、水車ユニットの故障時や発電装置の例えば保守点検時に該当のクラッチを切離し、故障の拡大を阻止するとともに、前記故障や保守点検に速やかに対応させることができる。
請求項14の発明は、隣接する発電ユニットと水車ユニットとの軸支部、または隣接する水車ユニットの軸支部を近接離反動かつ揺動可能に連結したから、発電ユニットと水車ユニットを水流による複雑な変位に対応できるとともに、軸支部の各構成部の加工精度若しくは組み立て精度のバラツキを吸収かつ許容し、それらの精度を低減して容易かつ安価に製作することができる。
請求項15の発明は、軸支部に自在継手を介挿したから、発電ユニットと水車ユニットを水流による複雑な変位に対応可能にし、プロペラの回転力を発電機に確実かつ安定して伝達することができる。
請求項16の発明は、軸支部にバネを介挿したから、軸支部の各構成部の加工精度若しくは組み立て精度のバラツキを吸収かつ許容し、それらの精度を低減して容易かつ安価に製作することができる。
請求項17の発明は、水車ユニットを収容するハウジング16の水流との対向面に、通水可能な防護カバ−を着脱可能に取付けたから、防護カバ−を小形軽量化し、従来の大形大重量の防護カバ−の使用を廃し、これを容易かつ安価に製作し得るとともに、異物を容易に除去することができる。
請求項18の発明は、発電ユニットのケーシング上にフロ−トを支持する支持枠を設け、該支持枠に所定の重量を備えたウェイト板を上下動可能に設けたから、水深に応じて発電ユニットの重心位置を調整可能にし、発電ユニットの安定した姿勢を得ることができる
請求項19の発明は、水車ユニットのハウジング上にフロ−トを支持する支持枠を設け、該支持枠に所定の重量を備えたウェイト板を上下動可能に設けたから、水深に応じて水車ユニットの重心位置を調整可能にし、水車ユニットの安定した姿勢を得ることができる
請求項20の発明は、設置水域の水中または底部に揺動リンクの一端部を起倒可能に連結し、該揺動リンクの他端部を発電ユニットまたは水車ユニットに回動可能に連結し、該揺動リンクを常時は転倒させて水中に位置付け、所望時に揺動リンクを起立させて上端部を水面上に移動し、前記発電ユニットまたは水車ユニットを水面上に表出可能にしたから、発電ユニットや水車ユニットの整備点検時や、水車ユニットの防護カバ−に付着したゴミを除去する際、発電ユニットと水車ユニットを水面上に表出させて、それらのメンテナンス作業を容易に行なうことができる。
請求項21の発明は、設置水域の水中または底部に平坦な基板を水流に沿って設置し、該基板に揺動リンクの一端部を起倒可能に支持し、該揺動リンクの他端部に発電ユニットまたは水車ユニットを回動可能に連結したから、発電ユニットと水車ユニットを揺動リンクのリンク作動によって、水面上に確実に表出させることができる。
請求項22の発明は、基板に複数の揺動リンクの一端部を等間隔に配置し、各揺動リンクを同長に構成するとともに、隣接する揺動リンクの両端部間距離を同長に構成し、前記発電ユニットと複数の水車ユニットを一時に水中に出没可能にしたから、一対の揺動リンクと、該リンクの両端部間を接続する一対のリンクとで四節回転連鎖機構を構成し、各揺動リンクの揺動角度を同一に形成して、発電ユニットと複数の水車ユニットを一斉に水中に出没させ、前記メンテナンス作業や発電の再開を迅速に行なうことができる。
請求項23の発明は、上流側の揺動リンクに操作杆を連結し、該操作杆の他端に水面に浮上可能な浮きを設け、前記操作杆の引き上げ操作を介して前記揺動リンクを起倒可能にしたから、上流側の水面に浮きを浮かべて操作杆の所在を視認可能にし操作の容易化を図るとともに、操作杆の操作による前記リンク機構のリンク作動を実現することができる。
請求項24の発明は、水車ユニットを下流側に沿って次第に大形に形成したから、水車ユニットの体積ないし重量増と流体抵抗の増加を図って、下流側の水車ユニットの動揺を抑制し、発電ユニットと複数の水車ユニットを整然と安定して水中に設置することができる。
請求項25の発明は、複数の水車ユニットを複数群に区画し、各群の水車ユニットを単一の回転軸上に配置し、隣接する群の回転軸同士を揺動可能に連結したから、個々の水車ユニットの揺動を抑制し、それらの群毎の挙動を実現して水車ユニットの安定化を図ることができる。
請求項26の発明は、水車ユニットに複数の支持脚を設け、該支持脚を設置水域の底部に移動可能に設置し、その少なくとも一の支持脚に水車ユニットの移動を阻止するアンカ−を設けたから、設置水域の底部に水車ユニットを容易かつ安定して設置することができる。
請求項27の発明は、発電ユニットに複数の支持脚を設け、該支持脚を設置水域の底部に移動可能に設置し、その少なくとも一の支持脚に発電ユニットの移動を阻止するアンカ−を設けたから、設置水域の底部に発電ユニットを容易かつ安定して設置することができる。
請求項28の発明は、発電ユニットと水車ユニットを河川、湖沼、海、瀬若しくは滝、水路に設置したから、自然界または人工設備において再生可能なエネルギ−源を活用することができる。
本発明に適用した発電ユニットと水車ユニットを河川に浮かべた状況を示す正面図である。 図1の最上流側を拡大して示す部分断面図である。 図2の平面図で若干拡大して示している。 本発明に適用した発電ユニットの側面図である。 本発明に適用した最上流側の水車ユニットの軸支部を分解して示す断面図である。
本発明に適用した水車ユニットを上流側から見た側面図で、(a)はハウジングに防護ネットを取付けた使用状況を示し、(b)はハウジングから防護ネットを取外した使用状況を示している。 本発明に適用した自在継手を拡大して示す正面図である。 本発明に適用した自在継手を分解して示す斜視図である。 図9のA−A線に沿う断面図である。 本発明に適用した回転軸と中継軸との連結部を分解して示す斜視図である 本発明に適用した回転軸と中継軸との連結部を示す断面図である。
本発明に適用した発電ユニットと水車ユニットを河川に浮かべた状況を示す平面図で、各フロ−トを省略して図示している。 本発明の第2の実施形態の要部を示す正面図で、一部を部分断面図示している。 本発明の第3の実施形態を示す正面図である。 本発明の第4の実施形態を示す正面図である。 本発明の第5の実施形態を示す正面図で、発電装置を急流、瀬若しくは滝に設置した状況を示している。
本発明の第6の実施形態を示す平面図で、発電装置を農業または工業用水等の水路に設置した状況を示している。 前記第6の実施形態の要部を分解して示す拡大図である。 図17のB−B線に沿う拡大断面図である。 (a)は図17のC−C線に沿う拡大断面図、(b)は略Z字状に屈曲した索条または鋼板によって発電ユニットと水車ユニットを水路に設置した状況を示している。 本発明の第7の実施形態を示す正面図である。 本発明の第8の実施形態を示す正面図で、発電ユニットと水車ユニットを水中に出没可能にしている。
本発明の第9の実施形態を示す正面図である。 本発明の第10の実施形態を示す正面図である。 本発明の第11の実施形態を示す正面図で、発電ユニットと水車ユニットの各フロ−トを取外し、これらを設置水域の底部に設置可能にしている。 図25の実施形態に適用した水車ユニットと支持脚による設置状況を示している。 図25の実施形態に適用した水車ユニットを上流側から見た正面図である 図25の実施形態に適用した水車ユニットを下流側から見た正面図である
以下、本発明を河川の水流を利用した発電装置に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図12において1は河川で、発電装置2がその設置水域の水面1a下に浮遊状態で設置されている。
前記発電装置2は発電ユニット3と複数の水車ユニット4とを備え、発電装置2の先端、つまり最上流側に発電ユニット3が配置され、該発電ユニット3の後方、つまり下流側に複数の水車ユニット4が揺動可能に連結されている。
この場合、前記発電ユニット3や水車ユニット4および他の構成部分は、耐水性材料、防錆処理した金属、または合成樹脂を用いて耐水構造に構成している。
前記発電ユニット3は、発電機5を内蔵した略砲弾形状の堅牢な合成樹脂製のケーシング6を備え、該ケーシング6の外周面に一対の支持枠7を立設し、該支持枠7の上端部にフロ−ト8が設けられている。
前記フロ−ト8は合成樹脂製または発泡樹脂製の中空の略箱状に形成され、その平面形状は図3のようにケーシング6よりも大きな矩形に形成され、該フロ−ト8の浮力によって、発電機5を内蔵したケーシング6を水面1aの直下に位置付け、フロ−ト8の上部を水面1a上に浮上させている。
図中、9はケーシング6の先端部に設けた突片で、該突片9に軽量かつ柔軟で耐水性を有する合成樹脂製若しくは鋼製の索条10の一端が固定され、その他端が川底の係留部材12に固定されていて、該ワイヤ10に沿って集電線(図示略)が架線されている。
前記ケーシング6の後端部に発電機5に連係するターミナル回転軸13が回転可能に突設され、該ターミナル回転軸13に自在継手である軸継手14を介して、水車ユニット4に連係する回転軸15が回転可能に連結されている。実施形態では前記回転軸13,15を同径の管体で構成している。
前記複数の水車ユニット4は実質的に同一に構成され、これらのユニット4は実施形態の場合、プロペラ水車で構成されている。
すなわち、水車ユニット4は、通水可能な中空筒状のハウジング16と、該ハウジング16の内部に回転自在に支持されたプロペラ17と、前記ハウジング16の上端部に設けたフロ−ト18とを備えている。
前記ハウジング16は前後端部に複数の支持枠19を設け、該支持枠19の中心部に固定したボスの内部に軸受20,20を配置し、該軸受20,20の間に回転軸15が回転自在に支持されている。
前記プロペラ17は3枚の羽根を備え、該羽の基端部をスピンドル21に固定し、該スピンドル21を前記ハウジング16内の回転軸15に固定している。
図中、22はハウジング16の水上側の周面に着脱可能に取付けたメッシュ状の防護カバ−で、流水に混入した異物の侵入を防止し、異物の除去を容易に行なえるようにしている。
この場合、防護カバ−22をハウジング16の水上および水下側の両面に取付ければ、異物の侵入防止を強化できる。
なお、前記ハウジング16に常時防護カバー22を取付ける代わりに、例えばハウジング16の両側に杆状の複数のプロテクタ−16aを放射状に取付け、該プロテクタ−16aの外側に粗または密のメッシュの防護カバー22を着脱可能に設け、設置水域が清浄な場合は図6(b)のように防護カバー22を取り外し、プロペラ17に対する水力の低下ないし発電出力の低下を抑える一方、設置水域に異物が浮遊する汚染度に応じて適宜メッシュの防護カバー22を取付け、異物の除去と防護カバー22の装着による水力の低下ないし発電出力の低下を可及的に抑制するようにしても良い。
前記フロ−ト18は合成樹脂製または発泡樹脂製の中空の箱状に形成され、該フロ−ト18は前記フロ−ト8よりも小さな容積に形成され、その浮力によってプロペラ17を内蔵したハウジング16を水面1aの直下に位置付け、フロ−ト18の上部を水面1a上に浮上させ、回転軸15を常時は上流側の回転軸13と同軸かつ水平面上に配置している。
前記軸継手14は、ターミナル回転軸13ないし後述する中継軸の後端部と、水車ユニット4の外側に突出した回転軸15の前端部との間に配置され、これは図7乃至図9のように、前記1組の回転軸13,15の端部にビス23,24を介して固定した合成樹脂製の継手ブロック25,26と、該継手ブロック25,26の間に配置され、前記ブロック25,26を互いに揺動自在に連結する合成樹脂製の中間継手27と、を備えている。
前記継手ブロック25の一端に回転軸13を挿入可能な凹孔28が形成され、この他端にピン孔29を有する一対の係合片30が突設されている。
前記継手ブロック26の一端に回転軸15を挿入可能な凹孔31が形成され、この他端にスライド溝32が形成され、該スライド溝32の両側にピン孔33を有する一対の側板34が対向して形成されている。
前記中間継手27は略コ字形断面に形成され、その一端にピン孔35を有する一対の係合板36が対向して形成され、該係合板36,36を前記係合片30の内側に配置し、そのピン孔29,35にピン37を挿入し、その螺軸端にナット38をねじ込み、ピン37を中心に継手ブロック25を回動可能に連結している。
一方、中間継手27の他端にピン孔39を有する枢支板40が突設され、該枢支板40を前記スライド溝32に挿入し、それらのピン孔33,39にピン41を挿入し、その螺軸端にナット42をねじ込み、ピン41を中心に継手ブロック26を回動可能に連結している。
すなわち、中間継手27は継手ブロック25の係合片30を、ピン37の軸方向と直交平面、つまり図8において水平面上に回動可能に連結するとともに、継手ブロック26の係合片34,34を、ピン41の軸方向と直交平面、つまり図8において垂直面上に回動可能に連結している。
図中、43は継手ブロック25の上下端面に形成したビス孔、44は継手ブロック26の上下端面に形成したビス孔で、それぞれビス23,24を挿入可能にしている。45,46はターミナル回転軸13と回転軸15の端部に形成したネジ孔で、前記ビス23,24をねじ込み可能にしている。
この場合、前記軸継手14の各構成部は金属または合成樹脂等で構成しているが、金属の場合はメッキ等の適宜な防錆処理を要する。したがって、金属製の代わりに、各構成部分を堅牢な合成樹脂で構成すれば、軽量化と製作の容易化と低廉化を図れる。
前記発電ユニット3の下流側に配置した水車ユニット4,4の間には、図5のようにプロペラ17を支持する回転軸15,15の同軸上に、前記軸継手14と中継軸47とが配置されている。
前記中継軸47は、前記ターミナル回転軸13ないし回転軸15と同径で、それらよりも若干短小な管体で構成され、該中継軸47をターミナル回転軸13の代わりに、軸継手14の一端に連結し、その他端と上流側の回転軸15とをバネ48を介して、伸縮かつ揺動可能に連結し、各部の形状寸法および組み付け誤差を許容するとともに、回転軸15と中継軸47と軸継手14の曲げ応力および捩り応力を吸収可能にしている。
実施形態では前記バネ48として、引張りコイルスプリングを用いているが、圧縮コイルスプリングや板バネを用いることも可能であり、これらをステンレス鋼線またはステンレス鋼板を用いて製作している。
したがって、他の金属を用いる場合は適宜な防錆処理を要し、また金属製の代わりに、これらを堅牢な合成樹脂製とすれば、軽量化と製作の容易化と低廉化を図れる。
すなわち、前記回転軸15と中継軸47の対向端部周面にピン孔49,50が形成され、これらのピン孔49,50にピン51,52が圧入され、該ピン51,52にバネ48のフック48a,48aを掛け止めている。この場合、発電ユニット3と水車ユニット4の軸支部にも、バネ48と中継軸47を介挿し、各軸支部の変位に対応可能にすることが望ましい。
この他、図中、53は複数の水車ユニット4の所定位置に配置した防水構造のドグクラッチ等のクラッチで、例えば複数群の水車ユニット4の回転軸15の端部に一対のクラッチエレメント(図示略)を介挿し、該クラッチエレメントに駆動側および被動側の回転軸15若しくは回転継手14、または中継軸47を連係し、各水車ユニット4の動力を発電ユニット3へ伝達して発電可能にしている。
そして、回転軸15若しくは回転継手14、または中継軸47の過負荷時、または発電装置2の整備点検時に、一対のクラッチエレメントの連結を人力または電磁気的手段で解除し、回転軸15若しくは回転継手14、または中継軸47に対し全部または一部の動力の伝達を遮断し、故障およびその拡大を防止し、または整備点検を実行可能にしている。
このように構成した本発明の発電装置は、発電ユニット3と水車ユニット4とからなり、それらの製作と組立を要する。
先ず、発電ユニット3を製作する場合は、堅牢な合成樹脂によってケーシング6を略砲弾形に成形し、その内部に発電機5を組み込み、該発電機5に連係するタ−ミナル回転軸13の一端を、ケーシング6の後端部の外側に突出する。
前記ケーシング6の上部周面に一対の支持枠7を取付け、該支持枠7の上端部に設置板を介してフロ−ト8を取付ける。
前記フロ−ト8は合成樹脂または発泡樹脂によって略箱状に成形され、その平面形状を図3のようにケーシング6よりも大形の矩形に形成し、該フロ−ト8の浮力によって、発電機5を組み込んだケーシング6を浮上可能にする。
次に、水車ユニット4を製作する場合は、ハウジング16を中空筒状に組立て、その支持枠16,16の中央に軸受20,20を取付ける。
そして、ハウジング16の内部にスピンドル21と一体のプロペラ17を組み込み、該プロペラ17を支持する回転軸15を前記軸受20,20に支持し、その軸端部をハウジング16の外側に突出する。
また、フロ−ト18を合成樹脂または発泡樹脂によって略箱状に成形し、その平面形状を図3のようにフロ−ト8およびハウジング16よりも小形の矩形に成形し、該フロ−ト18の浮力によって、プロペラ17を組み込んだケーシング16を浮上可能にし、該フロ−ト18をケーシング16の上端面に取付ける。
一方、軸継手14を構成する継手ブロック25,26と中間継手27とを樹脂成形し、これらを組み立てる。
すなわち、継手ブロック25の一対の係合片30の間に中間継手27の一対の係合板36を挿入し、それらのピン孔29,35にピン37を挿入し、その螺軸端部にナット38をねじ込み、係合片30と係合板36とをピン37を中心に回動可能に連結する。
そして、中間継手27の他側の枢支板40を継手ブロック26のスリット32に挿入し、枢支板40と係合片34のピン孔39,33にピン41を挿入し、その螺軸端部にナット42をねじ込み、枢支板40と係合片34をピン41を中心に回動可能に連結する。この状況は図8のようである。
こうして組立てた軸継手14は、中間継手27に対し、継手ブロック25がピン37を中心に水平方向に回動可能に連結され、継手ブロック26がピン41を中心に垂直方向に回動可能に連結される。
この後、前記軸継手14を使用して発電ユニット3に水車ユニット4を連結する。
すなわち、軸継手14の継手ブロック25に設けた凹孔28に、発電ユニット3から突出したタ−ミナル回転軸13を挿入し、継手ブロック25の上下のビス孔43にビス23を挿入し、その螺軸をタ−ミナル回転軸13のネジ孔45にねじ込んで、タ−ミナル回転軸13を軸継手14の一端に連結する。
一方、軸継手14の継手ブロック26に設けた凹孔31に、水車ユニット4から上流側に突出した回転軸15を挿入し、継手ブロック26の上下のビス孔44にビス24を挿入し、その螺軸を回転軸15のネジ孔46にねじ込んで、回転軸15を軸継手14の他端に連結する。この状況は図7および図9のようで、発電ユニット3に最上流側の水車ユニット4が連結される。
次に、前記最上流側の水車ユニット4に次の水車ユニット4を連結する。
この場合は、中継軸47の端部のピン孔50にピン52を圧入し、また最上流側の水車ユニット4の回転軸15において、その下流側の突出端部のピン孔49にピン51を圧入し、該回転軸15と中継軸47とを対向配置する。
そして、バネ48を保持し、その両端のフック48aをピン51,521に掛け止め、回転軸15と中継軸47とを揺動かつ近接離反可能に連結する。この状況は図10および図11のようである。
この後、前記中継軸47の他端を軸継手14に連結する。
すなわち、各水車ユニット4の下流側に配置する軸継手14には、前述のタ−ミナル回転軸13の代わりに、中継軸47の他端を継手ブロック25の凹孔28に挿入し、これらをビス止めして中継軸47を軸継手14に連結し、該軸継手14の他端に三番目の水車ユニット4の回転軸15の一端をビス止めする。この状況は図5のようである。
そして、上流側に二つの水車ユニット4を連結後、その下流側に三番目の水車ユニット4を連結する場合は、前記二番目の水車ユニット4の連結と同様に、二番目の水車ユニット4の下流側に突出した回転軸15の端部に、バネ48を介して中継軸47の一端を連結する。
次に、前記中継軸47の他端を継手ブロック25の凹孔28に挿入し、これらをビス止めして中継軸47の他端を軸継手14に連結し、該軸継手14の他端に四番目の水車ユニット4の回転軸15の一端をビス止めする。
以降、同様にバネ48と中継軸47を介して下流側に水車ユニット4を継ぎ足す。
そして、継ぎ足した複数の水車ユニット4の所定位置、実施形態では5個の水車ユニット4毎にドグクラッチ等のクラッチ53を設置する。
すなわち、水車ユニット4の回転軸15の端部と軸継手14の間に、一対のクラッチエレメント(図示略)を介挿し、該クラッチエレメントに駆動側および被動側、例えば回転軸15と回転継手14との間、または回転継手14に連結する回転軸15と中継軸47との間に、一対のクラッチエレメントを適時断続可能に連結する。
このようにすることで、各水車ユニット4の動力を発電ユニット3に伝達し、発電可能にする一方、回転軸15若しくは回転継手14、または中継軸47の過負荷時または発電装置2の整備点検時に、一対のクラッチエレメントの連結を人力または電磁気的手段で解除し、回転軸15若しくは回転継手14、または中継軸47に対し全部または一部の動力の伝達を遮断し、過負荷や故障およびその拡大を防止し、または整備点検を実行可能にする。
そして、相隣接する発電ユニット3と水車ユニット4,4との間、および水車ユニット4,4の間に、自在継手である軸継手14を配置して、両側の軸部を揺動可能に連結しているから、回転軸15や中継軸47の水平および垂直変位に対応して、それらのトルクを円滑かつ確実に伝達できるとともに、回転軸15や中継軸47における応力や歪を軽減し、それらの負担を軽減する。
また、回転軸15と中継軸47とをバネ48を介して連結しているから、各構成部品の加工および組み付け上の寸法誤差によるピン51,52の軸間距離のバラツキを吸収かつ許容し、構成部品の加工と組み付けに特別な精度を要することなく、これを容易かつ安価に製作し組み付けられる。
しかも、前記バネ48は、その伸縮変位と捩り変位によって回転軸15と中継軸47の揺動変位や捩り変位を吸収し、かつ軽減して伝達するから、各部の作動を円滑かつ安定化する。
更に、本発明は発電ユニット3に所定数の水車ユニット4を連結し、水車ユニット4,4間は回転軸15と中継軸47とバネ48、および軸継手14を配置し、水車ユニット4,4間には従来のような集電線の配線を要しないから、前記配線の手間を削減し、これを容易かつ安価に設置できる。
また、発電ユニット3の突片9に索条10の一端を取付け、該索条10に沿って発電機5に接続した集電線を水密に配置し、その送電端を岸辺に設置した適宜充電装置または送電装置に接続する。
こうして発電ユニット3に所定数の水車ユニット4を連結し、各水車ユニット4の上流側に防護カバ−22を取付け後、これらを河川1の適所に設置する。
その場合は、発電ユニット3の突片9に索条10の一端を取付け、その他端を川底の係留部材12に取付け、連結した発電ユニット3と水車ユニット4とを適当な水流がある水面1aに浮かべる。
このようにすると、発電ユニット3と水車ユニット4の各フロ−ト8,18が水面1aに浮かび、かつ水流に流されて、これらが発電ユニット3を最上流側にし、各水車ユニット4が連結順に一列に整列する。この状況は図1および図12のようである。
その際、各水車ユニット4のハウジング16は水面1a下に位置し、該ハウジング16内を移動する水流によってプロペラ17が回転し、該水車ユニット4軸15が同期回転し、その回動力が上流側の回転継手14、中継軸47、バネ48、クラッチ53に伝達される。
前記クラッチ53は常時はクラッチエレメント(図示略)が連結し、駆動側の回動力を被動側に伝え、各水車ユニット4の回動力が発電ユニッ3の発電機5に伝達され、該発電機5が回転して発電する。
このように本発明は、水車ユニット4のプロペラ17を回転させ、その回動力を発電ユニット3の発電機5に伝えて発電しているから、従来のように発電ユニットを水流で回転して発電するものに比べ、高速かつ安定した回転を得られ、高い電力を安定して発電できるとともに、発電機構と回転機構を分離させて各機構の簡潔化を図り、しかも発電時における発電ユニッ3と水車ユニット4の安定化を図れる。
その際、各水車ユニット4は水流に沿って揺動し、その揺動変位を各回転継手14とバネ48が吸収して許容し、プロペラ17の回転と発電機5による発電が安定化する。
しかも、発電ユニット3の下流側に複数の水車ユニット4を配置しているから、各水車ユニット4のプロペラ17がフライホイ−ルとして機能し、各水車ユニット4におけるプロペラ17の回転のバラツキを補償し、安定した回転と安定した電力の生成を促す。
また、各水車ユニット4の上流側面に防護カバ−22を取付けているから、水中に混入したゴミや異物のハウジング16への浸入を阻止し、プロペラ17の故障を未然に防止し得る。
更に、各水車ユニット4の適所にクラッチ53を配置し、クラッチ53前後で動力を断続させているから、適時、クラッチ53の作動を停止し、水車ユニット4の過負荷や故障およびその拡大を防止し、または整備点検を実行可能にする。
図13乃至図28は本発明の他の実施形態を示し、前述の構成と対応する部分に同一の符合を用いている。
このうち、図13は本発明の第2の実施形態を示し、この実施形態では発電ユニット3のケーシング6の上部周面に支持枠7,7を延設し、該支持枠7,7に所定の重量を有するウェイト板54を上下動可能に設け、発電ユニット3の重心位置を調整可能にしている
また、水車ユニット4のハウジング16上部周面に一対の支持枠55,55を立設し、該支持枠55,55に所定の重量を有するウェイト板56を上下動可能に設け、水車ユニット4の重心位置を調整可能にしている。
すなわち、ウェイト板54を上動することによって発電ユニット3の重心位置を上げ、発電ユニット3の水中の高さ位置を上昇させ、ウェイト板54を下動することによって発電ユニット3の重心位置を下げ、発電ユニット3の水中の高さ位置を下降させるようにしている。
また、ウェイト板56を上動することによって重心位置を上げ、水車ユニット4の水中の高さ位置を上昇させ、ウェイト板56を下動することによって重心位置を下げ、水車ユニット4の水中の高さ位置を下降させるようにしている。
このようにすることによって、水深が比較的浅い水域では、ウェイト板54,56を上動させて発電ユニット3と水車ユニット4を浮上させ、ケ−シング6およびハウジング16の川底との接触および停滞を防止し、水深に応じて安定した発電を図るようにしている
図14は本発明の第3の実施形態を示し、この実施形態では上流側端部の他に、下流側端部の水車ユニット4にも索条10の一端を取付け、その他端を川底の係留部材12に係留し、水流による発電装置の川幅方向への移動を抑制し、水流の一定範囲で発電装置を浮遊させ、安定かつ安全な発電作用を得られるようにしている。
この場合、発電装置の上下流側端部の他に、中流域に一または複数の索条10を川底に係留し、発電装置の位置を保持するようにすれば、更に安定かつ安全な発電作用を得られる。
更に、発電装置を柔軟な係留部材10で係留する代わりに、例えば発電装置の上流側端部と下流側端部の川底に堅牢な支柱を立設し、該支柱に発電装置を係留すれば、一段と安定かつ安全な発電作用を得られる。
図15は本発明の第4の実施形態を示し、この実施形態では発電ユニット3を発電装置の最後尾に配置し、先頭の水車ユニット4に直接水流を作用させてプロペラ17の回転速度を増速し、高い発電出力を得るようにしている。
この場合、発電ユニット3を発電装置の最後尾以外に中間部に配置し、または複数の発電ユニット3を発電装置の適所に配置することも可能であり、そのようにすれば水車ユニット4または発電ユニット3の故障、および水車ユニット4の発電能力の低下または発電不能の事態を回避し得る。
図16は本発明の第5の実施形態を示し、この実施形態は緩やかな水流に発電装置を設置する代わりに、上下流に一定の落差がある急流若しくは瀬ないし滝に設置している。
この場合は、発電装置の先端部に発電ユニット3または水車ユニット4を配置し、後端部に発電ユニット3または水車ユニット4を配置し、その上下流側端部と中流部に索条10の一端を取付け、他端を川底に係留して、水流による発電ユニット3および水車ユニット4の揺動を抑え、安定した発電を促すようにしている。
この場合、発電ユニット3や水車ユニット4に適当な錘を付け、または小形のフロ−ト8,18に取り替えて、発電ユニット3や水車ユニット4の姿勢を安定化することが望ましい。
このように、この実施形態は緩やかな水流に比べ、水車ユニット4の回転速度が増速し発電能力が上昇するから、高い出力電力を得られる。
図17乃至図20は本発明の第6の実施形態を示し、この実施形態は本発明を河川1に設置する代わりに、一定の水流を有する農業または工業用水等の水路57に設置している
すなわち、1または複数の発電ユニット3と水車ユニット4とを、前記回転軸13,15と軸継手14、中継軸47とバネ48、クラッチ53を用いて、これらを前述のように揺動かつ近接離反動自在に連結している。
そして、発電ユニット3と水車ユニット4のフロ−ト8,18を取り外し、これらに索条58,59の一端を連結し、その他端を水路57の側壁57aの所定位置に連結し、発電ユニット3と水車ユニット4とを水路57の所定の水深位置に設置している。
このようにすることで、水流に対し発電ユニット3と水車ユニット4とを安定させ、それらの安定した作動を促すとともに、水車ユニット4に対し安定した水流を確保し、確実かつ安定した電力を得られるようにしている。
この場合、図20(b)のように索条58,59または鋼板を略Z字形状に形成し、その一端を発電ユニット3と水車ユニット4に連結し、その他端を水路57の開口縁部に固定すれば、水路57に対し発電ユニット3と水車ユニット4の設置の簡便化を図れる。
図21は本発明の第7の実施形態を示し、この実施形態は発電ユニット3のフロ−ト8の前部を索条60に接続し、該索条60の他端を前記係留部材12に接続するとともに、前記フロ−ト8と隣接する水車ユニット4のフロ−ト18を索条61で接続し、また隣接する水車ユニット4,4のフロ−ト18,18同士をワイヤ−等の索条62で接続している。
したがって、発電装置2は、索条10と回転軸13,15によって、ケ−シング6と各水車ユニット4のハウジング16が安定して牽引され、また索条60と索条61,62によって、フロ−ト8,18が安定して牽引され、使用時の安定性が増大する。
図22は本発明の第8の実施形態を示し、この実施形態は発電装置2の設置水域の底部に所定幅の平坦部を上下流方向に沿って設けている。実施形態では、前記平坦部として平板状の基板であるコンクリ−ト63を川底に敷設し、該コンクリ−ト63上に複数の軸支部64を上下流方向に沿って等間隔に設置している。
また、各ハウジング16の底部と、該底部と同高位置で、ケ−シング6から突設したステ−65の下端部とに軸支部66を設け、その隣接する軸支部66,66間距離を、軸支部64,64間距離と同長に形成している。
そして、各軸支部64に揺動リンク67の一端部を回動可能に連結し、その他端部を前記各軸支部66に回動可能に連結し、この相対する一対の揺動リンク67,67と、上下に相対する軸支部64,64間の固定リンクと、軸支部66,66間の可動リンクとで、四節回転連鎖機構ないし平行リンク機構を構成している。
図中、68は握持可能でかつ水面1aに浮上可能な浮きで、該浮き68に軽量で堅牢な操作杆69の一端を接続し、その他端をケ−シング6の突片9に接続している。
前記浮き68は常時はフロ−ト8の上流側の水面1aに浮上して、その所在を視認可能にされ、メンテナンス操作時に浮き68を握持して操作杆69を引張り、前記リンク機構を起立可能にしている。
この実施形態は、発電装置2の発電時に前記リンク機構を折畳み、各揺動リンク67を水中に没入させ、発電ユニット3と水車ユニット4の各フロ−ト8,18を水面1aに浮上させて、各ハウジング16内のプロペラ17を回転し、回転軸15を駆動させてケ−シング6内の発電装置を駆動し発電させている。その際、上流の水面1a上に浮き68を浮上させ、浮き68の所在を視認可能にしている。
なお、前記発電ユニット3や各水車ユニット4の引き上げは、人力による操作杆69の引張り力によっているが、これを手動または電動ウィンチ(図示略)に牽引させることも可能である。
このような発電装置2の発電時に、例えば防護カバー22にゴミが付着し、または発電ユニット3や水車ユニット4を修理点検する場合、浮き68を握持して上向きに引張り、これに操作杆69を同動させて、この引張力を上流側の揺動リンク67に作用させる。
そして、各揺動リンク67を軸支部64を支点に起立させ、各揺動リンク67の上端部を水面1a上に引き起こし、これにケ−シング6とハウジング16を同動させて、発電ユニット3と各水車ユニット4を水面1a上に引き上げ、かつその引き上げ位置を保持して防護カバー22に付着したゴミを除去し、または発電ユニット3や水車ユニット4の修理点検等のメンテナンス作業を行なう。
メンテナンス作業終了後、浮き68を手放し、各揺動リンク67を軸支部64を支点に傾倒させ、その上端部を水中に没入して発電ユニット3と水車ユニット4の各フロ−ト8,18を水面1aに浮上させた後、発電を再開する。
図23は本発明の第9の実施形態を示し、この実施形態は発電ユニット3に連係する複数の水車ユニット4のうち、下流側の水車ユニット4の形状寸法を上流側の水車ユニット4よりも次第に大形化し、その重量増と抵抗増を図って設置水域の幅方向への移動抑制し、それらの直進性と安定性を促して、発電装置2の安定した作動状態を得られるようにしている。
実施形態では、隣接する一対の水車ユニット4のうち、下流側の水車ユニット4の各構成部の形状寸法を、上流側の水車ユニット4に比べて約1.2〜1.4倍に形成し、水車ユニット4の体積と重量を前記倍率以上に増加させている。
図24は本発明の第10の実施形態を示し、この実施形態は発電ユニット3と水車ユニット4間、および隣接する水車ユニット4,4間毎に短小の回転軸13,15を配置し、これらを軸継手14で連結する代わりに、複数の水車ユニット4を2〜4個毎に複数群に区画し、これら各群の水車ユニット4に単一の回転軸15を配置し、相隣接する群の回転軸15,15を軸継手14で連結し、複数の回転軸13,15や軸継手14による屈曲を抑制し、各群の水車ユニット4の安定性を向上して、発電装置2の安定した作動状態を得るようにしている。
図25乃至図28は本発明の第11の実施形態を示し、この実施形態は発電ユニット3と水車ユニット4のフロ−ト8,18を取外し、各水車ユニット4のハウジング16の上端部を索条62で接続し、先頭のハウジング16とケ−シング6をワイヤ−等の索条70で接続している。
一方、各水車ユニット4のハウジング16の同高位置の両側にロータリ−軸71,71を突設し、該ロータリ−軸71は独自に回動可能な内外二つの軸部を同軸上に配置し、該軸部に一対の支持脚72,73の上端部を連結している。
このうち、外側の軸部に支持脚72の上端部を連結し、その下端部にアンカ−74を取付け、該アンカ−74を川底に設置し、また内側の軸部に支持脚73の上端部を連結し、該支持脚73の下端部を川底に立設している。
前記支持脚72,73の適宜位置にストッパ75を掛け渡し、該ストッパ75の両端部を支持脚72,73に設けた複数の孔または凸部(共に図示略)に掛け止め、支持脚72,73の開脚位置ないし開脚角度を堅持させている。
また、左右一対の支持脚72,73の適宜位置にストッパ76,77が掛け渡され、それらの両端部を支持脚72,73に設けた複数の孔または凸部(共に図示略)に掛け止め、各一対の支持脚72,73を保持している。
なお、水車ユニット4に限らず、発電ユニット3に対しても同様な支持脚で支持すれば、発電ユニット3の設置の安定性が向上する。
このように、この実施形態は発電ユニット3と水車ユニット4のフロ−ト8,18を省略することによって、部品点数を低減し発電装置2を安価に製作し得る。
そして、発電装置2の設置前は、水車ユニット4の各ストッパ75〜77を取外し、ロータリ−軸71を中心に支持脚72,73を折畳んでコンパクト化され、その取扱いや保管が至便になる。
次に、発電装置2を河川に設置する場合は、ロータリ−軸71を中心に支持脚72,73を拡開し、適宜開脚した支持脚72,73間にストッパ75を掛け渡し、前記角度を保持してハウジング16の高さを調整し、また左右の支持脚72,73間にストッパ76,77を掛け渡し、支持脚72,73を強固に支持する。
この後、支持脚72を上流側に配置し、該支持脚72の下端のアンカ−74を川底の適宜位置に設置するとともに、支持脚73をその下流側に配置し、支持脚73の下端部を川底の適宜位置に設置して、1台の水車ユニット4を川底に立設する。この場合、支持脚73を上流側に配置し、支持脚72をその下流側に配置することも可能である。以後、他の水車ユニット4を同様の要領で川底に立設する。この状況は図26乃至図28のようである。
こうして発電ユニット3と水車ユニット4を水中に設置し、ケ−シング6の先端部に索条10の一端を連結し、その他端を川底の係留部材12に連結して、発電装置2を水中に設置する。
この状況は図25のようで、発電ユニット3と水車ユニット4が水中に没入し、各水車ユニット4のプロペラ17が水流によって回転し、これに回転軸13,15が従動し、その駆動力がケ−シング6内部の発電装置に伝達され、該発電装置が回転して発電する。
その際、発電ユニット3と水車ユニット4の上部は索条62,70に支持されて揺動を抑制され、その下端部はアンカ−74によって堅牢に支持され、中間部は回転軸13,15に支持されているから、これらが水中で揺動する構成に比べて発電装置2が安定して発電作動し、安定した発電出力を得られる。
なお、前述の実施形態は何れも本発明を河川1や水路57に設置しているが、これに限らず一定の水流を有する海や湖沼、等に設置することも可能である。
このように本発明の発電装置は、構成が簡単で容易かつ安価に製作できるとともに、小形軽量で容易に設置でき、しかも水流に応じて安定した電力を得られるから、例えば河川、湖沼、海、瀬若しくは滝、農業または工業用の水路、等の水流を利用した発電に好適である。
1 河川
3 発電ユニット
4 水車ユニット
5 発電機
7 支持枠
8,18 フロ−ト
10,60 索条
14 自在継手
17 プロペラ
22 防護カバ−
48 バネ
53 クラッチ
54,56 ウェイト板
55 支持枠
61,62 索条
63 基板
67 揺動リンク
68 浮き
72,73 支持脚
74 アンカ−
1a 水面

Claims (28)

  1. 発電機を内蔵した発電ユニットと、水流によって回転する回転手段とを備え、前記発電ユニットを設置水域に係留し、前記回転手段を前記発電機に連係した発電装置において、水流によって回転可能なプロペラを備えた一または複数の水車ユニットを水流に沿って設置し、該水車ユニットを回転軸を介して前記発電ユニットに接続し、プロペラの回転力を前記発電機に連係したことを特徴とする発電装置。
  2. 単一の発電ユニットと複数の水車ユニットとを備えた請求項1記載の発電装置。
  3. 前記発電ユニットと水車ユニットを水中に設置した請求項1記載の発電装置。
  4. 前記発電ユニットと水車ユニットを水流に浮遊させて設置した請求項1記載の発電装置
  5. 前記発電ユニットと水車ユニットを一列に配置し、その最上流側に発電ユニットまたは水車ユニットを配置した請求項1記載の発電装置。
  6. 前記発電ユニットを、前記列の最上流若しくは最下流位置、または中流位置に配置した請求項5記載の発電装置。
  7. 前記発電ユニットまたは水車ユニットを索条を介して、水中または設置水域の底部の不動部に係留した請求項5記載の発電装置。
  8. 前記発電ユニットまたは水車ユニットを索条を介して、設置水域の岸辺側に係留した請求項5記載の発電装置。
  9. 前記発電ユニットと水車ユニットの上部にフロ−トを設置し、各フロ−トを水面に設置した請求項1記載の発電装置。
  10. 前記各フロ−トを索条を介して連結した請求項9記載の発電装置。
  11. 最上流側のフロ−トを索条を介して水中に係留した請求項9記載の発電装置。
  12. 前記発電ユニットと水車ユニット、および水車ユニット相互を揺動可能に連結した請求項1記載の発電装置。
  13. 前記発電ユニットと水車ユニットの間に一または複数のクラッチを配置し、前記プロペラの回転力を断続可能にした請求項1記載の発電装置。
  14. 隣接する発電ユニットと水車ユニットとの軸支部、または隣接する水車ユニットの軸支部を近接離反動かつ揺動可能に連結した請求項1記載の発電装置。
  15. 前記軸支部に自在継手を介挿した請求項14記載の発電装置。
  16. 前記軸支部にバネを介挿した請求項14記載の発電装置。
  17. 前記水車ユニットを収容するハウジング16の水流との対向面に、通水可能な防護カバ−を着脱可能に取付けた請求項1記載の発電装置。
  18. 前記発電ユニットのケーシング上にフロ−トを支持する支持枠を設け、該支持枠に所定の重量を備えたウェイト板を上下動可能に設けた請求項10記載の発電装置。
  19. 前記水車ユニットのハウジング上にフロ−トを支持する支持枠を設け、該支持枠に所定の重量を備えたウェイト板を上下動可能に設けた請求項10記載の発電装置。
  20. 設置水域の水中または底部に揺動リンクの一端部を起倒可能に連結し、該揺動リンクの他端部を発電ユニットまたは水車ユニットに回動可能に連結し、該揺動リンクを常時は転倒させて水中に位置付け、所望時に揺動リンクを起立させて上端部を水面上に移動し、前記発電ユニットまたは水車ユニットを水面上に表出可能にした請求項1記載の発電装置。
  21. 設置水域の水中または底部に平坦な基板を水流に沿って設置し、該基板に揺動リンクの一端部を起倒可能に支持し、該揺動リンクの他端部に発電ユニットまたは水車ユニットを回動可能に連結した請求項20記載の発電装置。
  22. 前記基板に複数の揺動リンクの一端部を等間隔に配置し、各揺動リンクを同長に構成するとともに、隣接する揺動リンクの両端部間距離を同長に構成し、前記発電ユニットと複数の水車ユニットを一時に水中に出没可能にした請求項20記載の発電装置。
  23. 上流側の揺動リンクに操作杆を連結し、該操作杆の他端に水面に浮上可能な浮きを設け、前記操作杆の引き上げ操作を介して前記揺動リンクを起倒可能にした請求項20記載の発電装置。
  24. 前記水車ユニットを下流側に沿って次第に大形に形成した請求項1記載の発電装置。
  25. 前記複数の水車ユニットを複数群に区画し、各群の水車ユニットを単一の回転軸上に配置し、隣接する群の回転軸同士を揺動可能に連結した請求項1記載の発電装置。
  26. 前記水車ユニットに複数の支持脚を設け、該支持脚を設置水域の底部に移動可能に設置し、その少なくとも一の支持脚に水車ユニットの移動を阻止するアンカ−を設けた請求項1記載の発電装置。
  27. 前記発電ユニットに複数の支持脚を設け、該支持脚を設置水域の底部に移動可能に設置し、その少なくとも一の支持脚に発電ユニットの移動を阻止するアンカ−を設けた請求項26記載の発電装置。
  28. 前記発電ユニットと水車ユニットを河川、湖沼、海、瀬若しくは滝、水路に設置した請求項1記載の発電装置。
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