JP2013116495A - アーク加工用電源装置 - Google Patents

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弘和 五百蔵
Hiroyuki Ibuki
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Abstract

【課題】本発明は、インバータ回路を2個並列に設けて運転するとき、パルス溶接法でベース電流からピーク電流に切り換わるとき、出力電流に波形ひずみが生じる。
【解決手段】 直流電源回路と、第1のインバータ回路、第1の主変圧器、第1の2次整流回路、第1の出力電流検出回路及び第1の直流リアクトルで第1の電源主回路を形成し、直流電源回路と出力端子との間に、前記第1の電源主回路と同一構成の第2の電源主回路を並列に設け、溶接電流指令値を第2の出力電流検出値で減算し第1の溶接電流指令値とする溶接電流指令減算回路と、第1の溶接電流指令値に基づいて第1のインバータ回路を制御する第1の出力制御回路と、溶接電流指令値を1/2にして第2の溶接電流指令値とする溶接電流除算回路と、第2の溶接電流指令値に基づいて第2のインバータ回路を制御する第2の出力制御回路と、を備えたことを特徴とするアーク加工用電源装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源装置に内蔵されているインバータ回路を2個並列に設けて、並列運転するアーク加工用電源装置に関するものである。
アーク加工用電源装置において、出力電流の増大の要求に対してインバータ回路を2個並列に設け並列運転で対応してきた。
図6は、インバータ回路、主変圧器、2次整流回路及び直流リアクトルで形成される電源主回路を2つ並列に設けた従来技術のアーク加工用電源装置である。図6において、商用交流電源ACを整流して直流電圧を出力する1次整流回路DR1と、直流電圧を平滑する平滑コンデンサC1とで直流電源回路が形成される。
図6に示す、第1のインバータ回路INV1、第1の主変圧器INT1、第1の2次整流回路DR2及び第1の直流リアクトルDCL1で第1の電源主回路を形成する。そして、例えば、ブリッジ接続された第1のインバータ回路は、図示省略の第1のスイッチング素子TR1乃至第4のスイッチング素子TR4によって形成され、第1の主変圧器INT1は、第1のインバータ回路INV1によって変換された高周波交流電圧をアーク加工に適した高周波交流電圧に変換し、第1の2次整流回路DR2は、第1の主変圧器INT1の出力を整流し第1の直流リアクトルDCL1を介してトーチTHと被加工物Mとの間に電力を供給する。
図6に示す、第2のインバータ回路、第2の主変圧器INT2、第2の2次整流回路DR3及び第2の直流リアクトルDCL2で第2の電源主回路を形成し、直流電源回路と出力端子との間に第2の電源主回路を並列に設け、第2のインバータ回路は、図示省略の第5のスイッチング素子TR5乃至第8のスイッチング素子TR8によって形成され、第2の主変圧器INT2は、第2のインバータ回路によって変換された高周波交流電圧をアーク加工に適した高周波交流電圧に変換し、第2の2次整流回路DR3は、第2の主変圧器INT2の出力を整流して第2の直流リアクトルDCL2を介してトーチTHと被加工物Mとの間に電力を供給する。
第1の出力電流検出回路ID1は、第1の主変圧器INT1の2次側の整流された出力電流を検出して第1の出力電流検出信号Id1として出力し、第2の出力電流検出回路ID2は、第2の主変圧器INT2の2次側の整流された出力電流を検出して第2の出力電流検出信号Id2として出力する。
溶接電流指令分割回路IRBは、溶接電流指令回路IRからの溶接電流指令値Irの値を、例えば、溶接電流指令値Irの値を1/2にし、第1の溶接電流分割指令値Ir1と第2の溶接電流分割指令値Ir2とに分割して出力する。
第1の出力制御回路SC1は、第1のインバータ回路を第1の溶接電流分割指令値Ir1と第1の出力電流検出値Id1との誤差増幅値に基づいて出力制御し、第2の出力制御回路SC2は、第2のインバータ回路を第2の溶接電流分割指令値Ir2と第2の出力電流検出値Id2との誤差増幅値に基づいて出力制御する。
図7は、従来技術の動作を説明する波形図である。図7において、図7(A)は、起動信号Tsを示し、同図(B)は、溶接電流指令値Irを示し、同図(C)は、第1の溶接電流分割指令値Ir1を示し、同図(D)は、第1の出力電流検出値Id1を示し、同図(E)は、第2の溶接電流分割指令値Ir2を示し、同図(F)は、第2の出力電流検出値Id2を示し、同図(G)は、出力電流Ioを示す。
次に、図7の波形図を用いて従来技術の動作について説明する。
図7(A)に示す時刻t=t1において、起動信号TsのHighレベルに応じて第1の出力制御回路SC1及び第2の出力制御回路SC2は起動する。溶接電流指令分割回路IRBは、溶接電流指令値Irを1/2にして、同図(C)に示す第1の溶接電流分割指令値Ir1と同図(E)に示す第2の溶接電流分割指令値Ir2とに分割して出力する。
時刻t=t2において、第1の溶接電流分割指令値Ir1の値がパルス状に急激に増加すると、第1の出力制御回路SC1は、急激に増加した第1の溶接電流分割指令値Ir1と図7(D)に示す第1の出力電流検出値Id1とを比較する。このとき、第1の溶接電流分割指令値Ir1が急激に増加することで第1の出力電流検出値Id1には、フィード・バック制御の応答性の遅れ等により大きなオーバーシュートが発生する。
さらに、時刻t=t2において、第2の溶接電流分割指令値Ir2の値もパルス状に急激に増加すると、第2の出力制御回路SC2、急激に増加した第2の溶接電流分割指令値Ir2と図7(F)に示す第2の出力電流検出値Id2とを比較する。このとき、第2の溶接電流分割指令値Ir2が急激に増加することで第2の出力電流検出値Id2には、フィード・バック制御の応答性の遅れ等により大きなオーバーシュートが発生する。
このとき、第1の出力制御回路SC1のフィード・バック制御と第2の出力制御回路SC2のフィード・バック制御とは個別(非同期)に制御するので、第1の出力電流検出値Id1のオーバーシュートの発生時期と第2の出力電流検出値Id2のオーバーシュートの発生時期とでズレが生じ、このズレにより第1の出力電流検出値Id1と第2の出力電流検出値Id2とを加算した図7(G)に示す出力電流Ioには、波形ひずみが発生する。
つぎに、時刻t=t5において、第1の溶接電流分割指令値Ir1の値がパルス状に減少すると、第1の出力制御回路SC1は、急激に減少した第1の溶接電流分割指令値Ir1と図7(D)に示す第1の出力電流検出値Id1とを比較する。このとき、第1の溶接電流分割指令値Ir1が急激に減少することで第1の出力電流検出値Id1には、フィード・バック制御の応答性の遅れ等により大きなアンダーシュートが発生する。
さらに、時刻t=t5おいて、第2の溶接電流分割指令値Ir2の値もパルス状に急激に減少すると、第2の出力制御回路SC2は、急激に減少した第2の溶接電流分割指令値Ir2と図7(F)に示す第2の出力電流検出値Id2とを比較する。このとき、第2の溶接電流分割指令値Ir2が急激に減少することで第2の出力電流検出値Id2には、フィード・バック制御の応答性の遅れ等により大きなアンダーシュートが発生する。
このとき、第1の出力制御回路SC1のフィード・バック制御と第2の出力制御回路SC2のフィード・バック制御とは個別(非同期)に制御するので、第1の出力電流検出値Id1のアンダーシュートの発生時期と第2の出力電流検出値Id2のアンダーシュートとの発生時期とでズレが生じ、このズレにより加算した図7(G)に示す出力電流Ioには、波形ひずみが発生する。
上述の対策として、パルス溶接法のベース電流からピーク電流、又はピーク電流からベース電流に切り換わるとき、第1の溶接電流分割指令値Ir1及び第2の溶接電流分割指令値Ir2に傾きを設けて、出力電流のオーバーシュート又はアンダーシュートを抑制している。(例えば、特許文献1)
特開平6−190562号公報
大容量のTIG溶接電源又はプラズマ溶接電源等において、インバータ回路を形成する半導体スイッチング素子(例えば、IGBT素子等)に、大容量のスイッチング素子が少なく、安定供給に不安があるためインバータ回路を並列に設けて対応していた。
しかし、インバータ回路(例えば、インバータ回路を2台並列運転)を常時並列で運転するとき、小電流領域から大電流領域(例えば、パルス溶接法のベース電流からピーク電流)に切り換わり第1の溶接電流分割指令値が急峻に増加するとき、この急峻に増加した第1の溶接電流分割指令値と第1の出力電流検出値とを比較してフィード・バック制御を行うとき応答性の遅れにより第1の出力電流検出値にオーバーシュートが発生する、と共に第2の出力電流検出値にオーバーシュートが発生する。このとき、第1の出力制御回路及び第2の出力制御回路のフィード・バック制御は個別(非同期)に制御し、この非同期の不安定な状態で第1の出力電流と第2の出力電流とを加算した出力電流には、各オーバーシュートの発生時期のズレにより波形ひずみが発生する。また、大電流領域から小電流領域(例えば、パルス溶接法のピーク電流からベース電流)に切り換わるときにも、出力電流に波形ひずみが発生する。
上記の出力電流の波形ひずみの発生を抑制するために、従来では第1の溶接電流分割指令値と第2の溶接電流分割指令値とに傾きを設けて、オーバーシュートを抑制していた。
しかし、パルス溶接法において、傾きを設けると周期的に高い電流(パルス電流)を流すことによる深い溶け込みが確保できなくなり、アークの集中も減少するので高速溶接が困難になり溶接性が落ちてしまう。
そこで、本発明では、小電流領域から大電流領域、又は小電流領域から大電流領域に切り換わるとき、出力電流に波形ひずみが生じないアーク加工用電源装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、商用交流電源を整流・平滑して直流電圧を出力する直流電源回路と、前記直流電圧を高周波交流電圧に変換する第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路の出力をアーク加工に適した高周波交流電圧に変換する第1の主変圧器と、前記第1の主変圧器の出力を整流する第1の2次整流回路と、前記整流された出力を平滑する第1の直流リアクトルと、前記整流された出力を検出し第1の出力電流検出信号として出力する第1の出力電流検出回路と、前記直流電源回路と出力端子との間に、第2のインバータ回路、第2の主変圧器、第2の2次整流回路、第2の直流リアクトル及び第2の出力電流検出回路を並列に設け、溶接電流指令値を第2の出力電流検出値で減算し第1の溶接電流指令値として出力する溶接電流指令減算回路と、前記第1の溶接電流指令値に基づいて前記第1のインバータ回路を出力制御する第1の出力制御回路と、前記溶接電流指令値を1/2にして第2の溶接電流指令値として出力する溶接電流除算回路と、前記第2の溶接電流指令値に基づいて前記第2のインバータ回路を出力制御する第2の出力制御回路と、を備えたことを特徴とするアーク加工用電源装置である。
第2の発明は、前記溶接電流除算回路は、前記溶接電流指令値が予め定めた基準値より小さいとき、前記第2の溶接電流指令値を零にし、前記溶接電流指令値が前記基準値より大きいとき、前記溶接電流指令値を1/2にして前記第2の溶接電流指令値として出力する、ことを特徴とする請求項1記載のアーク加工用電装置である。
第1の発明によれば、2台のインバータ回路を常時並列運転するとき、小電流領域から大電流領域(例えば、パルス溶接法のベース電流からピーク電流)に急峻に切り換わるとき、第1の出力電流のアンダーシュート(負の電力)と第2の出力電流のオーバーシュート(正の電力)との値が略同一になるので、2つの電流を加算した出力電流には、アンダーシュート及びオーバーシュートの発生が抑制される。
さらに、大電流領域から小電流領域(例えば、ピーク電流からベース電流)に切り換わるとき、第1の出力電流のオーバーシュート(正の電力)と第2の出力電流のアンダーシュート(負の電力)との値が略同一になるので、上記と同様に2つの電流を加算した出力電流には、オーバーシュート及びアンダーシュートの発生が抑制されるので、出力電流に波形ひずみが生じにくくなり、溶接の品質が大きく向上する。
第2の発明によれば、インバータ回路の並列運転において、溶接電流指令値が予め定めた基準値より小さい小電流領域ではインバータ回路を単独運転、基準値より大きい大電流領域ではインバータ回路を並列運転で行うとき、単独運転から並列運転に切り換わるとき、第1の出力電流のアンダーシュート(負の電力)と第2の出力電流のオーバーシュート(正の電力)との値が略同一になるので、単独運転から並列運転に切り換わるときに加算する出力電流には、アンダーシュート及びオーバーシュートの発生が抑制される。さらに、並列運転から単独運転に切り換わるときも上記と同様の効果を有するので、出力電流に波形ひずみが生じにくくなり、溶接の品質が大きく向上する。
本発明の実施形態1に係るアーク加工用電源装置の電気接続図である。 実施形態1の動作を説明する波形図である。 本発明の実施形態2に係るアーク加工用電源装置の電気接続図である。 実施形態2の指令値対応溶接電流指令減算回路の詳細図である。 実施形態2の動作を説明する波形図である。 従来技術のアーク加工用電源装置の電気接続図である。 従来技術の動作を説明する波形図である。
図1及び図2を参照して本発明の実施形態1について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るアーク加工用電源装置の電気接続図である。同図において、図6に示す従来技術のアーク加工用電源装置の電気接続図と同一符号の構成物は、同一動作を行うので説明は省略し、符号の相違する構成物についてのみ説明する。
図1に示す溶接電流指令減算回路SIは、溶接電流指令値Irを第2の出力電流検出回路ID2で検出した第2の出力電流検出値Id2で減算して第1の溶接電流指令値Irsを算出する。
図1に示す溶接電流除算回路IRDは、溶接電流指令値Irを2で除算し、1/2にして第2の溶接電流指令値Irdとして出力する。
図2は、実施形態1の動作を説明する波形図である。
図2において、図2(A)は、起動信号Tsを示し、同図(B)は、溶接電流指令値Irを示し、同図(C)は、第2の溶接電流指令値Irdを示し、同図(D)は、第2の出力電流検出値Id2を示し、同図(E)は、第1の溶接電流指令値Irsを示し、同図(F)は、第1の出力電流検出値Id1を示し、同図(G)は、出力電流Ioを示す。
図1及び図2を参照して本発明の実施形態1の動作について説明する。
図2(A)に示す時刻t=t1において、起動スイッチTSから起動信号Tsが出力されると、第1の出力制御回路SC1及び第2の出力制御回路SC2は動作を開始する。図1に示す溶接電流除算回路IRDは、溶接電流指令値Irを2で除算し、1/2にして第2の溶接電流指令値Irdとして出力する。
時刻t=t2のとき、図2(B)に示す溶接電流指令値Irがパルス状に急激に増加すると、同図(C)に示す第2の溶接電流指令値Irdもパルス状に急激に増加する。そして、第2の出力制御回路SC2は、急激に増加した同図(C)に示す第2の溶接電流指令値Irdと同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2とを比較して第2のインバータ回路INV2を出力制御する。このとき、第2の溶接電流指令値Irdがパルス状に急激に増加すると同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2には、フィード・バック制御の応答性の遅れによりオーバーシュートが発生する。
図1に示す溶接電流指令減算回路SIは、図2(B)に示す溶接電流指令値Irを同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2で減算し、同図(E)に示す溶接電流指令値Irsとして出力する。このとき、第1の出力制御回路SC1は、同図(E)に示す溶接電流指令値Irsに基づいて第1のインバータ回路INV1を出力制御すると、同図(F)に示す第1の出力電流検出値Id1にはアンダーシュートが発生する。
このとき、第1の出力制御回路及び第2の出力制御回路のフィード・バック制御は、並列運転のとき同期するので、オーバーシュートとアンダーシュートとの発生時期の略同一になり、且つ、第1の出力電流検出値のアンダーシュートの値(負の電力)と第2の出力電流検出値のオーバーシュートとの値(正の電力)とが略同一になるので、加算された出力電流は、アンダーシュートとオーバーシュートとが加算することで相殺され、出力電流に大きな波形ひずみが生じなくなる。
続いて、時刻t=t5のとき、図2(B)に示す溶接電流指令値Irがパルス状に急激に減少すると、同図(C)に示す第2の溶接電流指令値Irdもパルス状に急激に増加する。そして、第2の出力制御回路SC2は、急激に減少した同図(C)に示す第2の溶接電流指令値Irdと同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2とを比較して第2のインバータ回路INV2を出力制御する。このとき、同図(C)に示す第2の溶接電流指令値Irdがパルス状に急激に減少すると同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2には、フィード・バック制御の応答性の遅れによりアンダーシュートが発生する。
図1に示す溶接電流指令減算回路SIは、図2(B)に示す溶接電流指令値Irを同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2で減算し、同図(E)に示す溶接電流指令値Irsとして出力する。このとき、第1の出力制御回路SC1は、同図(E)に示す溶接電流指令値Irsに基づいて第1のインバータ回路INV1を出力制御すると、同図(F)に示す第1の出力電流検出値Id1にはオーバーシュートが発生する。
このとき、オーバーシュートとアンダーシュートとの発生時期が略同一になり、且つ、第1の出力電流検出値のオーバーシュートとの値(正の電力)と第2の出力電流検出値のアンダーシュートの値(負の電力)と略同一になるので、加算された出力電流は、アンダーシュート及びオーバーシュートとが加算することで相殺されるので、出力電流に大きな波形ひずみが生じなくなる。
「実施形態2」
つぎに、実施形態2の動作について、図3から図5を用いて説明し、実施形態1と同一動作の説明は省略し、相違する動作についてのみ説明する。
図は、(指令値対応)溶接電流指令減算回路SIAの詳細図であり、比較回路CP、基準値発生回路IRF、減算回路SIにて形成され、比較回路CPは、溶接電流指令値Irが予め定めた基準値Irfより大きいとき比較信号CpをHighレベルにして出力する。減算回路SIは、溶接電流指令値Irを第2の出力電流検出値Id2で減算し溶接電流指令値Irsとして出力する。
図3に示す(指令値対応)溶接電流除算回路IRAは、比較信号CpがLowレベルのとき溶接電流指令値Iraを零にし、比較信号CpがHighレベルのとき溶接電流指令値Irを2で除算し、1/2にして第2の溶接電流指令値Iraとして出力する。
図5は、実施形態2の動作を説明する波形図である。
図5において、図5(A)は、起動信号Tsを示し、同図(B)は、溶接電流指令値Irを示し、同図(C)は、第2の溶接電流指令値Iraを示し、同図(D)は、第2の出力電流検出値Id2を示し、同図(E)は、第1の溶接電流指令値Irsを示し、同図(F)は、第1の出力電流検出値Id1を示し、同図(G)は、出力電流Ioを示す。
図3から図5を参照して本発明の実施形態2の動作について説明する。
図5(A)に示す時刻t=t1において、起動スイッチTSから起動信号Tsに応じて第1の出力制御回路SC1及び第2の出力制御回路SC2は起動する。図4に示す比較回路CPは、溶接電流指令値Irと基準値Irfとを比較し、溶接電流指令値Irが基準値Irfより小さいとき、比較信号CpをLowレベルにして出力する。
図3に示す(指令値対応)溶接電流除算回路IRAは、比較信号CpがLowレベルのとき溶接電流指令値Iraを零にする。このとき、図5(B)に示す溶接電流指令値Irと同図(E)に示す溶接電流指令値Irsとが同一値になる。
時刻t=t2において、図5(B)に溶接電流指令値Irがパルス状に急激に増加し、溶接電流指令値Irが基準値Irfより大きくなると、図4に示す比較回路CPは、比較信号CpをHighレベルにして出力する。
図3に示す(指令値対応)溶接電流除算回路IRAは、比較信号CpがHighレベルになると溶接電流指令値Irを2で除算し、1/2にして図5(C)に示す第2の溶接電流指令値Iraとして出力する。このとき、時刻t=t2において、同図(C)に示す第2の溶接電流指令値Iraが急激に増加する。第2の出力制御回路SC2は、急激に増加した同図(C)に示す第2の溶接電流指令値Iraと同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2とを比較して第2のインバータ回路INV2を出力制御する。このとき、同図(C)に示す第2の溶接電流指令値Iraが急激に増加すると同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2には、フィード・バック制御の応答性の遅れによりオーバーシュートが発生する。
図4に示す減算回路SIAは、図5(B)に示す溶接電流指令値Irを同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2で減算し、同図(E)に示す第1の溶接電流指令値Irsとして出力する。
図3に示す第1のインバータ回路INV1は、図5(E)に示す溶接電流指令値Irsに基づいて出力制御すると同図(F)に示す第1の出力電流検出値Id1が出力される。このとき、第1の出力電流検出値Id1にはアンダーシュートが発生する。このとき、第1の出力制御回路及び第2の出力制御回路のフィード・バック制御は、並列運転のとき同期するので、オーバーシュートとアンダーシュートとの発生時期の略同一になり、且つ、第1の出力電流検出値のアンダーシュートの値(負の電力)と第2の出力電流検出値のオーバーシュートとの値(正の電力)とが略同一になるので、加算された出力電流は、アンダーシュートとオーバーシュートとが加算することで相殺され、出力電流に大きな波形ひずみが生じなくなる。
続いて、時刻t=t5において、図5(B)に示す溶接電流指令値Irがパルス状に急激に減少し、溶接電流指令値Irが基準値Irfより小さくなると、比較回路CPは、比較信号CpをHighレベルからLowレベルにする。
図3に示す(指令値対応)溶接電流除算回路IRAは、比較信号CpがLowレベルになると図5(C)に示す第2の溶接電流指令値Iraを零にする。第2の出力制御回路SC2は、同図5(C)に示す第2の溶接電流指令値Iraと同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2とを比較する。このとき、第2のインバータ回路INV2は、第2の溶接電流指令値Iraが急激に零になると同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2は、フィード・バック制御の応答性の遅れによりアンダーシュートが発生する。
図4に示す減算回路SIAは、図5(B)に示す溶接電流指令値Irを同図(D)に示す第2の出力電流検出値Id2で減算し、同図(E)に示す第1の溶接電流指令値Irsとして出力する。
図3に示す第1のインバータ回路INV1は、図5(E)に示す溶接電流指令値Irsに基づいて出力制御すると同図(F)に示す第1の出力電流検出値Id1が出力される。このとき、第1の出力電流検出値Id1にはオーバーシュートが発生する。
このとき、オーバーシュートとアンダーシュートとの発生時期が略同一になり、且つ、第1の出力電流検出値のオーバーシュートとの値(正の電力)と第2の出力電流検出値のアンダーシュートの値(負の電力)と略同一になるので、加算された出力電流は、アンダーシュート及びオーバーシュートとが加算することで相殺されるので、出力電流に大きな波形ひずみが生じなくなる。
上述よりインバータ回路が単独運転から並列運転、又は並列運転から単独運転に切り換わるときにも出力電流には、大きな波形ひずみが生じなくなる。
CP 比較回路
C1 平滑コンデンサ
DR1 1次整流回路
DR2 第1の2次整流回路
DR3 第2の2次整流回路
DCL1 第1の直流リアクトル
DCL2 第2の直流リアクトル
IRD 溶接電流除算回路
IRA (指令値対応)溶接電流除算回路
IRB 溶接電流指令分割回路
INV1 第1のインバータ回路
INV2 第2のインバータ回路
ID1 第1の出力電流検出回路
ID2 第2の出力電流検出回路
Id1 第1の出力電流検出信号
Id2 第2の出力電流検出信号
IR 溶接電流指令回路
IRF 基準値発生回路
Io 出力電流
Ir 溶接電流指令値(溶接電流指令信号)
Ir1 第1の溶接電流分割指令値
Ir2 第2の溶接電流分割指令値
Ira 第2の溶接電流指令値(第2の溶接電流指令信号)
Irs 第1の溶接電流指令値(第1の溶接電流指令信号)
INT1 第1の主変圧器
INT2 第2の主変圧器
M 被加工物
SI 溶接電流指令減算回路
SIA (指令値対応)溶接電流指令減算回路
SC1 第1の出力制御回路
SC2 第2の出力制御回路
Sc1 第1の出力制御信号
Sc2 第2の出力制御信号
TH トーチ
TS 起動回路
Ts 起動信号

Claims (2)

  1. 商用交流電源を整流・平滑して直流電圧を出力する直流電源回路と、前記直流電圧を高周波交流電圧に変換する第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路の出力をアーク加工に適した高周波交流電圧に変換する第1の主変圧器と、前記第1の主変圧器の出力を整流する第1の2次整流回路と、前記整流された出力を平滑する第1の直流リアクトルと、前記整流された出力を検出し第1の出力電流検出信号として出力する第1の出力電流検出回路と、前記直流電源回路と出力端子との間に、第2のインバータ回路、第2の主変圧器、第2の2次整流回路、第2の直流リアクトル及び第2の出力電流検出回路を並列に設け、溶接電流指令値を第2の出力電流検出値で減算し第1の溶接電流指令値として出力する溶接電流指令減算回路と、前記第1の溶接電流指令値に基づいて前記第1のインバータ回路を出力制御する第1の出力制御回路と、前記溶接電流指令値を1/2にして第2の溶接電流指令値として出力する溶接電流除算回路と、前記第2の溶接電流指令値に基づいて前記第2のインバータ回路を出力制御する第2の出力制御回路と、を備えたことを特徴とするアーク加工用電源装置。
  2. 前記溶接電流除算回路は、前記溶接電流指令値が予め定めた基準値より小さいとき、前記第2の溶接電流指令値を零にし、前記溶接電流指令値が前記基準値より大きいとき、前記溶接電流指令値を1/2にして前記第2の溶接電流指令値として出力する、ことを特徴とする請求項1記載のアーク加工用電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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