JP2013115460A - 指向性アンテナ - Google Patents

指向性アンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP2013115460A
JP2013115460A JP2011257121A JP2011257121A JP2013115460A JP 2013115460 A JP2013115460 A JP 2013115460A JP 2011257121 A JP2011257121 A JP 2011257121A JP 2011257121 A JP2011257121 A JP 2011257121A JP 2013115460 A JP2013115460 A JP 2013115460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiating element
directional antenna
mhz
metal plate
reflector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011257121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5948044B2 (ja
Inventor
Takeshi Tanaka
健 田中
Mitsuru Muramoto
充 村本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yagi Antenna Co Ltd
Original Assignee
Yagi Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yagi Antenna Co Ltd filed Critical Yagi Antenna Co Ltd
Priority to JP2011257121A priority Critical patent/JP5948044B2/ja
Publication of JP2013115460A publication Critical patent/JP2013115460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5948044B2 publication Critical patent/JP5948044B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

【課題】反射板から放射素子までの距離を短く設定して小型化を図りながら広帯域化が可能な指向性アンテナを提供する。
【解決手段】反射板31は、略長方形状で左右両側部を後方に折返して副反射板とし、前面にスペーサを介して金属板32を少し高い位置に設ける。金属板32上には、所定高さの支持部材33、34を介して放射素子35、36を反射板31に対して所定の間隔で直線状に設ける。放射素子35、36には、それぞれ両側に平行して無給電の寄生素子37a、37b、38a、38bを設ける。また、放射素子35、36の上下に上部補助反射板46、下部補助反射板47及び内側補助反射板48、49を設ける。そして、金属板32の中央位置に給電部42を設けると共に、この給電部42から給電線路及びインピーダンス変換部44a、44bを介して放射素子35、36に給電する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信用基地局や放送用送信等において使用する指向性アンテナに関する。
従来、各種通信用基地局では、一般にVHF(Very High Frequency)帯の電波が使用され、また、アンテナとしては特定の水平方向領域に対して通信サービスを行う指向性アンテナ(セクタアンテナ)が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。この指向性アンテナでは、放射素子と金属反射板を用いた基本構造により、特定方向への指向性を強めている。
図9は、VHF帯で使用される従来の指向性アンテナ(セクタアンテナ)10の構成を示す斜視図である。
図9において、11は金属板により長方形状に形成された反射板で、その前面の略中央部に長方形の金属板12が設けられる。この金属板12には、上下両端部近傍に所定の高さの支持部材13、14が設けられ、この支持部材13、14の先端部に第1の放射素子15及び第2の放射素子16が装着される。上記放射素子15、16は、それぞれ例えばダイポール素子により構成され、反射板11の前面中央部に長手方向に沿って直線状に位置するように相互に所定の間隔を保ち、且つ反射板11と平行に設けられる。
上記金属板12の中央位置には、該金属板12及び上記反射板11とは絶縁された状態で給電部17が設けられる。この給電部17に対応する反射板11の背面中央には給電用接栓(図示せず)が設けられ、この給電用接栓の中心導体が反射板11の背面中央及び金属板12に設けられた透孔内に絶縁状態で挿入され、その先端が上記給電部17に接続される。また、上記給電用接栓の外部導体は、反射板11に接続される。
また、上記金属板12上には、絶縁材を介して給電線路18が設けられる。この給電線路18は、給電部17から放射素子15、16の給電点まで設けられる。上記給電線路18の途中には、例えば100Ωと50Ωのインピーダンス変換を行うインピーダンス変換部19が設けられる。また、金属板12に設けられた給電線路18は、支持部材13、14の側面に設けられた給電線路18a、18bを介して放射素子15、16の給電点に接続される。上記インピーダンス変換部19は、給電線路の分岐及び給電部17と放射素子15、16との間のインピーダンス整合を行っている。上記反射板11の前面には、放射素子15、16や給電線路18等を保護するカバー(図示せず)が設けられる。
そして、上記指向性アンテナ10は、反射板11の背面側において取付金具21a、21bにより支柱22に取付けられて使用される。
上記従来の指向性アンテナ10では、広帯域化を図る場合、例えば比帯域16%以上確保するためには反射板11と放射素子15、16との間を0.25λ(λは使用周波数帯域の低域周波数における波長)以上離す必要がある。上記0.25λの長さは、例えばVHF帯の172.5MHzの周波数では440mmとなり、反射板11と放射素子15、16との間隔が広くなって、アンテナが大型化してしまう。
また、上記指向性アンテナ10において、例えば120°ビームを構成する場合、反射板11と放射素子15、16との間隔を0.25λとすると、半値幅との関係により反射板11の幅は0.52λ(172.5MHzでは900mm)必要であり、この点からもアンテナが大型化する。
上記のように従来の指向性アンテナ10では、比帯域16%以上確保するためには反射板11と放射素子15、16との間隔を0.25λ以上離す必要があるが、小型化するために反射板11と放射素子15、16との間隔を0.25λより狭く設定すると、VSWR及び指向性が劣化してしまう。
図10は上記指向性アンテナ10において、反射板11と放射素子15、16との間隔を0.09λに設定した場合のVSWR特性を示している。このVSWR特性において、図中に示すマーカm1(172.5MHz)、マーカm2(187.0MHz)、マーカm3(202.5MHz)におけるVSWRは、
m1(172.5MHz):VSWR=2.3
m2(187.0MHz):VSWR=3.0
m3(202.5MHz):VSWR=4.7
となっている。
上記のように反射板11と放射素子15、16との間隔を0.09λに設定した場合、172.5MHz〜202.5MHz(30MHz 比帯域16%)におけるVSWRは、最悪値で「4.7」と劣化している。
また、図11は上記指向性アンテナ10において、反射板11と放射素子15、16との間隔を0.09λに設定した場合の垂直偏波水平面指向性、図12は同アンテナにおける垂直偏波垂直面指向性を示している。
図11において、特性aは172.5MHzにおける水平面指向性、特性bは187.5MHzにおける水平面指向性、特性cは202.5MHzにおける水平面指向性を示している。また、図中に示すマーカm1は202.5MHzにおけるF/B(front to back ratio)(180°)、マーカm2は187.5MHzにおけるF/B(180°)、マーカm3は172.5MHzにおけるF/B(180°)であり、その値は
m1(202.5MHz):F/B(180°)=−11.2
m2(187.5MHz):F/B(180°)=−9.6
m3(172.5MHz):F/B(180°)=−8.8
となっている。
図12において、特性aは172.5MHzにおける垂直面指向性、特性bは187.5MHzにおける垂直面指向性、特性cは202.5MHzにおける垂直面指向性を示している。また、図中に示すマーカm1は202.5MHzにおけるF/B(90°)、マーカm2は187.5MHzにおけるF/B(90°)、マーカm3は172.5MHzにおけるF/B(90°)であり、その値は
m1(202.5MHz):F/B(90°)=−11.2
m2(187.5MHz):F/B(90°)=−9.8
m3(172.5MHz):F/B(90°)=−8.8
となっている。
上記指向性アンテナ10における垂直偏波水平面指向性は、図11に示すように水平面半値幅は120°になるが、F/Bが最悪値「−8.8dB」と劣化している。
また、本発明に関連する公知技術として、2本のダイポール給電素子を平行して設けると共に、該2本のダイポール給電素子から放射された電波を主放射方向に反射させるリフレクタを前記2本のダイポール給電素子の背面側に設け、更に前記2本のダイポール給電素子よりもそれぞれ外側で、且つ該2本のダイポール給電素子よりも前方位置に2本の無給電素子を設けてなるセクタアンテナが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2011−124653号公報 特開2010−226196号公報
上記のように従来の指向性アンテナは、広帯域化を図る場合に反射板とアンテナ素子との間の距離を大きく設定しなければならず、この結果、アンテナが大型化してしまい、既存鉄塔やビルの屋上等に設置するのが困難になる。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、反射板から放射素子までの距離を短く設定して小型化を図りながら広帯域化が可能な指向性アンテナを提供することを目的とする。
第1の発明に係る指向性アンテナは、両側部を後方に折返してなる横幅が約0.25波長以下の折返し反射板と、前記折返し反射板上にスペーサを介して設けられる金属板と、前記金属板上に支持部材により所定高さに保持され、前記折返し反射板の前面中央に沿って所定の間隔で直線状に設けられる第1の放射素子及び第2の放射素子と、前記第1の放射素子及び第2の放射素子の両側部にそれぞれ所定の間隔で平行に設けられる無給電の寄生素子と、前記金属板の略中央部に設けられる給電部と、前記金属板上に絶縁して設けられ、前記第1の放射素子及び前記第2の放射素子に前記給電部からの給電信号を供給する給電線路と、前記給電線路に設けられ、前記給電部と前記第1の放射素子及び第2の放射素子との間のインピーダンスを整合するインピーダンス変換部とを具備し、前記折返し反射板と前記第1の放射素子及び第2の放射素子との間隔を約0.09波長に設定したことを特徴とする。
第2の発明は、前記第1の発明に係る指向性アンテナにおいて、前記第1の放射素子及び前記第2の放射素子の上下両端部に所定の間隔で補助反射板を設けたことを特徴とする。
第3の発明は、前記第1の発明又は第2の発明に係る指向性アンテナを多段に構成したことを特徴とする。
本発明によれば、VHF帯で使用される指向性アンテナにおいて、反射板から放射素子までの距離を短くして小型化を図りながら広帯域化を可能とし、且つF/Bを改善することができる。
本発明の一実施形態に係る指向性アンテナの構成を示す斜視図である。 同実施形態に係る指向性アンテナの給電系統の構成を示す斜視図である。 同実施形態に係る指向性アンテナの側面図である。 同実施形態に係る指向性アンテナにおいて、反射板上に放射素子のみを設けた場合と、放射素子及び寄生素子を設けた場合のVSWR特性を比較して示す図である。 同実施形態に係る指向性アンテナにおいて、放射素子に寄生素子のみを設けた場合と、更に上部補助反射板、下部補助反射板及び内側補助反射板を設けた場合の垂直偏波水平面指向性を比較して示す図である。 同実施形態に係る指向性アンテナのVSWR特性を示す図である。 同実施形態に係る指向性アンテナの垂直偏波水平面指向性を示す図である。 同実施形態に係る指向性アンテナの垂直偏波垂直面指向性を示す図である。 従来の指向性アンテナの構成を示す斜視図である。 従来の指向性アンテナのVSWR特性を示す図である。 従来の指向性アンテナの垂直偏波水平面指向性を示す図である。 従来の指向性アンテナの垂直偏波垂直面指向性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る指向性アンテナの構成を示す斜視図、図2は図1における給電系統の構成を示す斜視図である。図3は同実施形態に係る指向性アンテナの側面図である。
この実施形態では、VHF帯例えば172.5〜202.5MHzで使用される指向性アンテナ30について示している。図1ないし図3において、31は金属板により長方形状に形成された反射板で、左右両側部を後方に折返し、この折返し部を副反射板としている。上記反射板31は、全長(上下方向の長さ)R_leが約1.12λ、幅R_dが0.25λ以下例えば約0.23λ、折返し部の高さR_hが約0.06λに設定される。上記λは例えば使用周波数帯域の低域周波数における波長で、この例では172.5MHzの周波数における波長を示している。
上記反射板31には、前面の中央部に略長方形に形成された金属板32が例えば棒状に形成された複数のスペーサ(図示せず)を介して設けられる。この場合、金属板32は、上記スペーサにより反射板31との間に所定の間隔を保って設けられ、反射板31上に雨水が浸入した場合に、雨水が反射板31と金属板32との間隙を通って流れ、金属板32の前面側が雨水の影響を受けないようになっている。また、金属板32は、詳細を後述する給電線路を形成するため、反射板31の前面中央よりも一方の側部に偏って設けられる。上記反射板31と金属板32とは、電気的に接続された状態に保持される。
上記金属板32には、中央部に給電部42が設けられるが、その上部及び下部に切欠き32a、32bが形成される。この切欠き32a、32bは、後述する内側補助反射板48、49を反射板31に取付けるために設けられる。
上記金属板32上には、長手方向の端部近傍において放射素子35a、35bからなる第1の放射素子35及び放射素子36a、36bからなる第2の放射素子36が所定の高さに設けられる。この場合、第1の放射素子35及び第2の放射素子36を構成する一方の放射素子35a、36aは、高さhの金属からなる板状の支持部材33、34を介して設けられる。また、第1の放射素子35及び第2の放射素子36を構成する他方の放射素子35b、36bは、詳細を後述するように支持部材33、34の側面に絶縁して設けられる給電線路45a、45b(図2参照)を介して所定の高さh、すなわち放射素子35a、36aと同じ高さに保持される。
上記第1の放射素子35及び第2の放射素子36は、それぞれ例えば長さD_le、幅D_dの平板状のダイポール素子により構成され、反射板31の前面中央部に長手方向に沿って直線状に位置するように相互に所定の間隔(中心間隔)Laを保ち、且つ反射板31と平行に設けられる。上記第1の放射素子35と第2の放射素子36との間隔Laは、約0.59λに設定される。上記放射素子35、36の長さD_leは約0.41λ、幅D_dは約0.04λに設定される。また、放射素子35、36の高さ、すなわち、支持部材33、34の高さhは、約0.09λに設定される。
上記第1の放射素子35には、両側に平行して無給電の寄生素子37a、37bが設けられると共に、第2の放射素子36の両側に平行して無給電の寄生素子38a、38bが設けられる。すなわち、第1の放射素子35の上部及び下部近傍の背面側に所定長さのスペーサ39a、39bが水平に取付けられ、その先端部に寄生素子37a、37bが放射素子35と平行するように装着される。同様に第2の放射素子36の上部及び下部近傍の背面側に所定長さのスペーサ40a、40bが水平に取付けられ、その先端部に寄生素子38a、38bが放射素子36と平行するように装着される。上記寄生素子37a、37b、38a、38bは、例えば長方形状の金属板の両側を後方に折返して略コの字形に形成され、全長Dw_leが約0.34λ、横幅Dw_dが約0.02λ、折返し高さDw_hが0.01λに設定される。
そして、金属板32の中央位置に上記給電部42が設けられる。この給電部42に対応する反射板31の背面中央には給電用接栓(図示せず)が設けられ、この給電用接栓の中心導体が反射板31の背面中央及び金属板32に設けられた透孔内に絶縁状態で挿入されて、その先端が上記給電部42に接続される。また、上記給電用接栓の外部導体は、反射板11に接続される。上記給電部42における給電インピーダンスは、例えば50Ωに設定される。
上記給電部42は、図2に示すように給電線路43によりインピーダンス変換部44a、44bに接続されて2分岐され、それぞれ給電線路43a、43b及び給電線路45a、45bを介して放射素子35b、36bの給電点に接続される。上記給電線路43、インピーダンス変換部44a、44b及び給電線路43a、43bは、複数の絶縁ピン(図示せず)により金属板32上に所定の高さに設けられる。また、給電線路45a、45bは、支持部材33、34の側面に絶縁して設けられる。
上記給電線路43は、給電部42とインピーダンス変換部44a、44bとの間に設けられ、長さLが約0.07λ、幅が約20mmに設定され、インピーダンスが約50Ωとなっている。上記インピーダンス変換部44a、44bは、給電線路43と放射素子35、36との間のインピーダン整合を行うもので、金属板32の一方の側縁に沿って設けられ、高インピーダンス(100Ω)側の長さLが約0.18λ、線路幅が約17mmに設定され、低インピーダンス(50Ω)側の長さLが約0.11λ、線路幅が約24mmに設定される。また、インピーダンス変換部44a、44bに接続されている給電線路43a、43bは、長さLが約0.07λ、線路幅が約24mmに設定される。
また、上記反射板31の前面には、図1及び図3に示すように第1の放射素子35の上方位置に上部補助反射板46が設けられると共に、放射素子36の下方位置に下部補助反射板47が設けられる。上部補助反射板46及び下部補助反射板47は、高さRs1_hが約0.08λ、横幅Rs1_dが約0.14λに設定される。
更に、反射板31の前面には、放射素子35の下端と給電部42との間に内側補助反射板48が設けられると共に、放射素子36の上端と給電部42との間に内側補助反射板49が設けられる。内側補助反射板48、49の高さRs2_hは約0.08λ、横幅Rs2_dは約0.09λに設定される。上記放射素子35、36と、上部補助反射板46、下部補助反射板47及び内側補助反射板48、49との間隔Lhは、F/Bが目標仕様を満足するように例えば約0.03〜0.04λの範囲で調整する。
上記指向性アンテナ30には、反射板31の前面に設けられたアンテナ素子全体を覆うように例えば樹脂製の保護カバー(図示せず)が設けられる。
そして、上記指向性アンテナ30は、反射板31の背面側において取付金具51a、51bにより例えば直径rが約0.08λの支柱52に取付けられる。
以下に示す各素子の値は、上記指向性アンテナ30における主要素子の寸法例をまとめて示したものである。
反射板31の全長 R_le:約1.12λ
反射板31の幅 R_d:約0.23λ
反射板31の折返し部の高さR_h:約0.06λ
放射素子35、36の長さD_le:約0.41λ
放射素子35、36の幅 D_d:約0.04λ
放射素子35、36の高さ h:約0.09λ
寄生素子37a、37b、38a、38bの全長 Dw_le:約0.34λ
寄生素子37a、37b、38a、38bの横幅 Dw_d:約0.02λ
寄生素子37a、37b、38a、38bの折返し高さDw_h:約0.01λ
上部補助反射板46及び下部補助反射板47の高さ Rs1_h:約0.08λ
上部補助反射板46及び下部補助反射板47の横幅 Rs1_d:約0.14λ
内側補助反射板48、49の高さ Rs2_h:約0.08λ
内側補助反射板48、49の横幅 Rs2_d:約0.09λ
放射素子35、36と補助反射板46〜49との間隔
Lh:約0.03〜0.04λ
支柱52の直径 r:約0.08λ
なお、以上は指向性アンテナ30の各部の設定寸法の一例を示したものであり、その他の値に設定することも可能である。
図4は上記実施形態に係る指向性アンテナ30において、反射板31上に放射素子35、36のみを設けた場合のVSWR特性と、放射素子35、36に対して寄生素子37a、37b、38a、38bを設けた場合のVSWR特性を比較して示したものである。図4において、特性aは反射板31上に放射素子35、36のみを設けた場合のVSWR特性、特性bは放射素子35、36に対して寄生素子37a、37b、38a、38bを設けた場合におけるVSWR特性、特性cは放射素子35、36に対して寄生素子37a、37b、38a、38bを設けると共に給電線路43のインピーダンス調整を行った場合のVSWR特性を示している。
反射板31上に放射素子35、36のみを設けた場合のVSWR特性aは、VSWRが2.2以上であり、また帯域幅も非常に狭くなっている。これに対し、放射素子35、36に対して寄生素子37a、37b、38a、38bを設けた場合のVSWR特性bは、VSWR1.5以下の帯域幅が約22MHzであり、VSWRが改善されて広帯域となっている。更に、放射素子35、36に対して寄生素子37a、37b、38a、38bを設けると共に給電線路43のインピーダンス調整を行った場合のVSWR特性cは、VSWR1.5以下の帯域幅が約32MHzで、比帯域は約16%以上となっている。
上記のように放射素子35、36に対して寄生素子37a、37b、38a、38bを設けることで、VSWRを改善して広帯域化を図ることができる。
図5は上記実施形態に係る指向性アンテナ30において、放射素子35、36に寄生素子37a、37b、38a、38bを設けた場合と、更にF/Bを改善する上部補助反射板46、下部補助反射板47及び内側補助反射板48、49を設けた場合の垂直偏波水平面指向性を比較して示したものである。図5において、特性aは反射板31上に放射素子35、36及び寄生素子37a、37b、38a、38bを設けた場合の垂直偏波水平面指向性、特性bは更に放射素子35、36の上下両側に上部補助反射板46、下部補助反射板47及び内側補助反射板48、49を設けた場合の垂直偏波水平面指向性を示している。反射板31に放射素子35、36と寄生素子37a、37b、38a、38bを設けた場合のF/Bは、「−10.5dB」であるが、更に放射素子35、36の上下両側に上部補助反射板46、下部補助反射板47及び内側補助反射板48、49を設けた場合のF/Bは、「−13.2dB」となり、F/Bを改善することができる。
図6は、上記実施形態に係る指向性アンテナ30、すなわち、反射板31上に放射素子35、36及び寄生素子37a、37b、38a、38bを設けると共に、放射素子35、36に対して上部補助反射板46、下部補助反射板47及び内側補助反射板48、49を設け、給電線路43のインピーダンス調整を行った場合のVSWR特性を示している。図6において、マーカm1(172.5MHz)、マーカm2(187.0MHz)、マーカm3(202.5MHz)におけるVSWRは、
m1(172.5MHz):VSWR=1.5
m2(187.0MHz):VSWR=1.4
m3(202.5MHz):VSWR=1.5
となっており、172.5MHz〜202.5MHzの所望の帯域(30MHz 比帯域16%)において、VSWRを1.5以下に改善することができる。
図7は上記実施形態に係る指向性アンテナ30の垂直偏波水平面指向性を示したもので、特性aは172.5MHzの周波数における水平面指向性、特性bは187.5MHzの周波数における水平面指向性、特性cは202.5MHzおける水平面指向性を示しており、水平面半値幅は約120°となっている。また、図中に示すマーカm1は202.5MHz(特性c)におけるF/B(180°)、マーカm2は187.5MHz(特性b)におけるF/B(180°)、マーカm3は172.5MHz(特性a)におけるF/B(180°)であり、その値は
m1(202.5MHz):F/B(180°)=−13.1
m2(187.5MHz):F/B(180°)=−13.0
m3(172.5MHz):F/B(180°)=−12.5
となっている。
図8は上記実施形態に係る指向性アンテナ30の垂直偏波垂直面指向性を示したもので、特性aは172.5MHzの周波数における垂直面指向性、特性bは187.5MHzの周波数における垂直面指向性、特性cは202.5MHzおける垂直面指向性を示している。また、図中に示すマーカm1は202.5MHz(特性c)におけるF/B(−90°)、マーカm2は187.5MHz(特性b)におけるF/B(−90°)、マーカm3は172.5MHz(特性a)におけるF/B(−90°)であり、その値は
m1(202.5MHz):F/B(−90°)=−13.1
m2(187.5MHz):F/B(−90°)=−13.0
m3(172.5MHz):F/B(−90°)=−12.5
となっている。
上記実施形態に係る指向性アンテナ30によれば、放射素子35、36を反射板31から約0.09λの間隔で配置することが可能となり、120°ビームを維持しながら小型化を図ることができる。また、放射素子35、36に対して寄生素子37a、37b、38a、38b、上部補助反射板46、下部補助反射板47、内側補助反射板48、49を設け、給電線路43、43a、43b、45a、45b及びインピーダンス変換部44a、44bの最適化により、比帯域16%(172.5〜202.5MHz)でVSWR1.5以下、水平面半値幅120°、F/B「−12dB」以下とすることができる。
なお、上記実施形態では、反射板31上に第1の放射素子35及び第2の放射素子36を設けた1段構成の指向性アンテナ30について説明したが、この指向性アンテナ30を多段に設けて構成しても良いことは勿論である。
また、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
30…指向性アンテナ、31…反射板、32…金属板、32a、32b…切欠き、33、34…支持部材、35…第1の放射素子、36…第2の放射素子、37a、37b、38a.38b…寄生素子、39a、39b、40a、40b…スペーサ、42…給電部、43、43a、43b、45a、45b…給電線路、44a、44b…インピーダンス変換部、46…上部補助反射板、47…下部補助反射板、48、49…内側補助反射板、51a、51b…取付金具、52…支柱。

Claims (3)

  1. 両側部を後方に折返してなる横幅が約0.25波長以下の折返し反射板と、前記折返し反射板上にスペーサを介して設けられる金属板と、前記金属板上に支持部材により所定高さに保持され、前記折返し反射板の前面中央に沿って所定の間隔で直線状に設けられる第1の放射素子及び第2の放射素子と、前記第1の放射素子及び第2の放射素子の両側部にそれぞれ所定の間隔で平行に設けられる無給電の寄生素子と、前記金属板の略中央部に設けられる給電部と、前記金属板上に絶縁して設けられ、前記第1の放射素子及び前記第2の放射素子に前記給電部からの給電信号を供給する給電線路と、前記給電線路に設けられ、前記給電部と前記第1の放射素子及び第2の放射素子との間のインピーダンスを整合するインピーダンス変換部とを具備し、
    前記折返し反射板と前記第1の放射素子及び第2の放射素子との間隔を約0.09波長に設定したことを特徴とする指向性アンテナ。
  2. 前記第1の放射素子及び前記第2の放射素子の上下両端部に所定の間隔で設けられる補助反射板とを具備することを特徴とする請求項1に記載の指向性アンテナ。
  3. 前記請求項1又は請求項2に記載の指向性アンテナを多段に構成したことを特徴とする指向性アンテナ。
JP2011257121A 2011-11-25 2011-11-25 指向性アンテナ Expired - Fee Related JP5948044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011257121A JP5948044B2 (ja) 2011-11-25 2011-11-25 指向性アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011257121A JP5948044B2 (ja) 2011-11-25 2011-11-25 指向性アンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013115460A true JP2013115460A (ja) 2013-06-10
JP5948044B2 JP5948044B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=48710663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011257121A Expired - Fee Related JP5948044B2 (ja) 2011-11-25 2011-11-25 指向性アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5948044B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016025565A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 株式会社フジテレビジョン アンテナ装置
JP2016025564A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 株式会社フジテレビジョン アンテナ装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63193701A (ja) * 1987-02-06 1988-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 2周波共振プリントダイポ−ルアンテナ
JP2001352215A (ja) * 2000-04-06 2001-12-21 Lucent Technol Inc 単一又は二重偏波のアンテナとアンテナ・アレイに望ましいビーム幅を生成する方法
JP2003110354A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Furukawa Electric Co Ltd:The 中継局およびこれに用いられる送信アンテナ並びに受信アンテナ
JP2006067478A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Kobayashi Kirokushi Co Ltd Rfidデータキャリア
US20090289867A1 (en) * 2008-05-26 2009-11-26 Southern Taiwan University Wideband printed dipole antenna for wireless applications
JP2010245892A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Hitachi Kokusai Electric Inc アンテナ装置
JP2011124653A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Hitachi Kokusai Electric Inc アンテナ装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63193701A (ja) * 1987-02-06 1988-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 2周波共振プリントダイポ−ルアンテナ
JP2001352215A (ja) * 2000-04-06 2001-12-21 Lucent Technol Inc 単一又は二重偏波のアンテナとアンテナ・アレイに望ましいビーム幅を生成する方法
JP2003110354A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Furukawa Electric Co Ltd:The 中継局およびこれに用いられる送信アンテナ並びに受信アンテナ
JP2006067478A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Kobayashi Kirokushi Co Ltd Rfidデータキャリア
US20090289867A1 (en) * 2008-05-26 2009-11-26 Southern Taiwan University Wideband printed dipole antenna for wireless applications
JP2010245892A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Hitachi Kokusai Electric Inc アンテナ装置
JP2011124653A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Hitachi Kokusai Electric Inc アンテナ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016025565A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 株式会社フジテレビジョン アンテナ装置
JP2016025564A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 株式会社フジテレビジョン アンテナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5948044B2 (ja) 2016-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3614491B1 (en) Multi-band base station antennas having broadband decoupling radiating elements and related radiating elements
EP3841637B1 (en) Antennas including multi-resonance cross-dipole radiating elements and related radiating elements
JP3734666B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いたアレーアンテナ
JP5060588B2 (ja) 偏波ダイバーシチアンテナ
KR100467904B1 (ko) 스켈톤 슬롯 복사기 및 그를 이용한 다중대역 패치 안테나
KR20140069968A (ko) 이동통신 기지국 안테나
JP2009200776A (ja) 偏波ダイバーシチアンテナ
US11239544B2 (en) Base station antenna and multiband base station antenna
JP4579186B2 (ja) アンテナ装置
JP4512630B2 (ja) ダイポールアンテナおよびダイポールアレイアンテナ
KR20100109764A (ko) 스켈톤 슬롯 복사기 및 그 스켈톤 슬롯 복사기를 이용한 광대역 패치 안테나
JP5948044B2 (ja) 指向性アンテナ
CN117477213A (zh) 一种贴壁天线
JP4927921B2 (ja) アンテナおよびアレイアンテナ
CN210692768U (zh) 基站天线和多频带基站天线
JP2007006062A (ja) 無指向性アンテナ
JP2008060764A (ja) 水平偏波無指向性アンテナ
JP2008153967A (ja) アンテナ装置
KR101593416B1 (ko) 커플링 엘리먼트를 이용하는 안테나
KR101120990B1 (ko) 광대역 옴니 안테나
JP2006203428A (ja) 60°ビームアンテナ装置
JP2006014152A (ja) 平面アンテナ
JP4638845B2 (ja) 反射鏡付きアンテナの一次放射器
KR101021478B1 (ko) 멀티밴드 옴니 안테나
JP4979030B2 (ja) アンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130530

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5948044

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees