図1,図2は、本発明の電子機器として好適な電子機器であるサイクルコンピュータの構成の例を示している。図1は、上から順に、本電子機器の本体正面図、本体背面図、端子部拡大斜視図である。本電子機器は、防水構造の略直方体のケース本体1の内部に図2に示す電子回路を有する構成である。図1の本体正面図に示すように、ケース本体1の上方内部にはGPS受信器8を備える。また本電子機器は、ケース本体1の正面に、表示部5と、表示部5上に積層して設けた入力部6としてのタッチパネル6aと、入力部6としてのタッチスイッチであるボタン6b、6c、6d、6eとを備える。表示部5は、平面視略長方形の本体正面の略中央部に設けている。表示部5は半透過型2.4インチのフルカラードットマトリックス液晶ディスプレイである。表示部5はバックライトを有するため、夜間等の暗い状況でも表示内容を視認できる。また半透過型液晶であるので、日光が当たる場所でも反射光により表示内容を視認できる。図1に示すように縦状態において表示部5の上部には、右側にメニューボタン6b、左側にマップ/メータ切り替えボタン6cを備える。また、表示部5の下部には、右側にスタート/ストップボタン6d、左側にラップ/リセットボタン6eを備える。ボタン6b〜6eは、略正方形状のボタンである。左側にあるマップ/メータ切り替えボタン6cの左辺とラップ/リセットボタン6eの左辺と表示部5の左辺とは、横方向略同一位置になるように配置している。また、右側にあるメニューボタン6bの右辺とスタート/ストップボタン6dの右辺と表示部5の右辺とは、横方向略同一位置になるように配置している。このように配置することで、左右方向については、このそれぞれの横方向の位置を基準に、ケース本体1の最大幅を決定でき、かつ、ボタンを左右に離して設置することができる。またボタン6b〜6eは、表示部5の近傍に配置しているので、画面操作に関するものであることがわかりやすい。またボタン6b〜6e上には、それぞれ図1(a)に示すような異なる図形によるアイコンを印刷してあるので、どのボタンがどの機能に対応するものであるのか容易に把握することができる。なお、ボタン6b〜6eは例えば静電容量式のタッチスイッチとしてもよいし、抵抗膜式のタッチスイッチとしてもよい。また、接点式のキースイッチとしてもよい。ただし、ボタン6b〜6eの表面は、ケース本体1の表面と面一になるように構成するとよい。
ケース本体1の背面には、図1の本体背面図に示すように、平面視略長方形の本体背面の略中央部に取付シャフト部1aが設けられている。図2(a)に示すように、自転車のハンドルバーまたはステムのいずれかのバー101には、ラバーパッド93が巻かれ、その上に底面がバーの外周の形状としたゴム素材からなるマウントベース92を載置し、マウントベース92の上にマウント91を載置し、マウントベース壁面に設けた穴に結束バンドを通して、これらをハンドルバーに図3(a)に示すように結束して、自転車に取り付けられる。取付シャフト部1aは、図1本体背面図に示すように、他の本体背面より突出した突起部と突起部の先端部に設けた十字部を備える。突起部は例えば略円柱状である。十字部は、4本の係止爪部を備える。係止爪部は、突起部の先端面において十字方向に各々延出する。一方、図3(a)(b)に示すように、マウント91は有底の穴部91aを備える。穴部91aには、4つの被係止部が設けられている。被係止部は、穴部の内周から径方向内側に突出し、かつ穴部を軸方向から見た場合に90°ずつずらした位置に各々設けられている。取付シャフト部1aをマウントの穴部91aに挿入して回転させることによって、係止爪部が被係止部に各々係止する。それ故、ケース本体1はマウント91に取り付けられる。この状態から取付シャフト部1aを90°回転させた場合、係止爪部は被係止部の何れかに係止する。従って、マウントをバーやダッシュボードから取り外すことなく、バー101に対してケース本体の取付方向を90°ずつ回転させることができ、縦位置と横位置での取付が可能である。なお、この取付構造については、例えば、その他公知の構造で構成してもよい。
また、ケース本体1の下端部には、ラバー素材からなる開閉自在に設置された端子カバー1bを備え、端子カバー1bを開くと、本体ケース1に設けたminiUSB端子21と後述するメモリカード13のmicroSDカード装着部13aが露出する。端子カバー1bを閉じた状態ではIPX7の防水性能が得られるようこれらを密閉する。miniUSB端子21は、図4(b)(c)に示すようにコンセントに接続されたACアダプタ90の出力端子であるminiUSBプラグ91と接続され、電源が供給される。また車両の図示しないシガーソケットプラグからも同様にminiUSB端子21と接続されるアダプタを備える。そして、ケース本体1の内部にはバッテリを備え、miniUSB端子21に供給された電源にもとづきバッテリに充電を行う充電回路を備える。バッテリからは図2の各部等に、電源が供給される。したがって、本電子機器は、自転車等に設置された際などには、バッテリに充電された電力に基づいて動作することができる。
ケース本体1の背面側からみた右側側面上部には、入力部6としての電源ボタン6fを設けており、制御部18は、電源オフ状態で、図5(a)に示すように2秒以上の押下が検出された場合、バッテリまたはminiUSB端子21から供給される電力を図2の各部等に供給する制御を行う。電源投入時には、後述するメータ画面を表示する。以下、表示部5に表示する画面を用いて説明している内容は、制御部18の処理によって表示部5に描画する処理となる。表示部5には、図5(b)に示す5つのパターンのいずれかで、制御部18が検出したバッテリ残量を、表示部5にアイコン表示することができる。
またケース本体1の背面側からみた上方側面左側には、フラッシュライト22を備える。またケース本体1の背面側からみた左側側面下方の内部にはスピーカ20を備える。また、microSDカードを読み書きできるメモリカードリーダ13を備え、図5(b)に示すようにメモリカードリーダ13に装着されたmicroSDカードであるメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込んだり、データベース19や制御部18のメモリの内容をメモリカード14に書き込んだりすることができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータに、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報がある場合、その更新情報を制御部18が本電子機器に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)し、データベース19のデータを更新する。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよい。
データベース19は、制御部18のマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報を登録しており、その後に追加された目標物についてのデータ等は上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、MiniUSB端子21を介して接続したパソコン等から行なうこともできる。
ケース本体1の内部には、さらに、気圧センサ15と、3軸の加速度センサ16と、3軸のジャイロセンサ17と、地磁気センサ23と、無線通信器7を備える。無線通信器7は、無線通信機器12とデータの無線による送受信を行う通信器である。具体的には、ANT+規格の通信モジュールであり、ANT+規格に準拠した車輪の回転を検知するスピードセンサ、ペダルの回転を検知するケイデンスセンサ、運転者の心拍を検知するハートレートセンサ等の無線通信機器12と通信を行う。制御部18は、無線通信器7を介してこれらセンサから得られた情報をメータ画面等に表示する機能を備える。
制御部18は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンであり、図2に示すように上述した各部が接続されており、上記の各種の入力機器から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、上記の各種の出力機器を利用して所定の情報を出力する。本実施形態の電子機器における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
制御部18は、電源ボタン6fの2秒未満の押下である短押しが検出された場合には、図6の左上段に示すショートカットメニュー画面を表示する。このショートカットメニュー画面は、上段に輝度調整部、中段にフラッシュライト設定部、下段にロック設定部を備える。輝度調整部は現在10段階のいずれかから設定可能な表示部5の輝度が現在どの輝度にあるかを示す輝度表示部と、その左下の輝度減少ボタンと、右下の輝度増加ボタンと、これら両ボタン間に表示する「輝度」の文字列からなる。輝度表示部は、左端から現在の輝度の設定値に応じた数分の矩形の枠内を反転表示して表示することで輝度を示す。輝度減少ボタンのタッチが検出された場合には、輝度を1段階下げる。その結果、反転表示される矩形の枠の数はひとつ減少することになる。輝度増加ボタンのタッチが検出された場合には、輝度を1段階上げる。その結果、反転表示される矩形の枠の数はひとつ増加することになる。フラッシュライト設定部は、「フラッシュライト」の文字列とその右隣に設けたフラッシュライト設定ボタンとからなる。フラッシュライト設定ボタンは、フラッシュライト22の現在の状態がオンであるかオフであるかをボタン上に表示する。フラッシュライト設定ボタンのタッチが検出された場合には、現在のフラッシュライト22の現在の状態がオンである場合にはオフに、オフの場合にはオンに変更する。フラッシュライト22は、この設定がオンの場合に点灯させ、オフの場合には消灯する。ロック設定部は、ロックボタンを備える。ロックボタン上には「ロック」の文字を表示しており、ロックボタンのタッチが検出された場合には、図6右上段に示すようにショートカットメニュー画面のロックボタンの表示を「ロック解除」に変更する。この状態では、ロックボタンのタッチ以外の入力部5の操作を無視する処理を行う。その結果、画面操作を禁止させることができる。この状態で「ロック解除」と表示されたロックボタンのタッチが検出された場合には、ショートカットメニュー画面の表示を図6の左上段の表示に戻して、入力部5の操作を受け付ける状態に戻す。
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、メータ画面表示機能、マップ画面表示機能、走行履歴表示機能などがある。
図7(a)は、メータ画面表示機能によって表示するメータ画面の例である。このメータ画面の例では、上下方向を6分割し、上から4段目までは表示部5の左右方向いっぱいに個別のメータ表示領域を設ける一方、下の2段は表示部5の左右方向を中央部で2分割して4つの領域を設けている。このメータ画面の例では、上から下へ向けて順に、GPS受信器8によって受信した時刻表示部、スピードセンサから受信した車輪の回転の数と予め設定された車輪の周長から走行距離を表示する距離表示部、時間あたりの走行距離を求めて表示する速度表示部、走行開始からの走行距離と時間から平均速度を求めて表示する平均速度表示部、気圧センサ15から得た気圧を表示する気圧表示部、加速度センサ16によって取得した重力加速度の方向に基づいて勾配を求めて表示する勾配表示部を備える。気圧表示部の右側にはGPS受信器8によって求められた高度表示部を備える。勾配表示部の右側にはこれまでの走行距離から求めた消費カロリー表示部を備える。どのメータをどの位置にどのように表示するかは設定画面で設定することができる。
一方、図7(b)はマップ画面表示機能によって表示するマップ画面の例である。マップ画面は、図7(b)に示すように、地図表示部51の上に、速度表示部52aと時刻表示部52bとからなる情報表示部52、地図上での現在位置を示す二重丸からなる現在地アイコン53、地図の拡大入力部54aと縮小入力部54bとからなる地図スケール変更ボタン表示部54、地図の縮尺を示す縮尺表示部55を備える。速度表示部52aは画面上部の左側に設けており、GPS受信器8によって算出された現在の時速を取得して表示する。時刻表示部52bは、画面上部の右側に設けており、GPS受信器8によって受信した現在時刻を取得して表示する。現在地アイコンは画面中央よりやや下の位置に常に表示させるように表示しており、現在位置の移動に伴い地図表示部51に表示する現在位置周辺の地図をスクロール表示する。地図の拡大入力部54aは画面下部の左側に設けており、この領域のタッチが検出された場合に地図の縮尺を小さくする。地図の縮小入力部54bは画面下部の右側に設けており、この領域のタッチが検出された場合に地図の縮尺を大きくする。地図の縮尺は14段階で10m〜200kmまで変更できる。縮尺表示部55は地図の拡大入力部54aと地図の縮小入力部54bの間に設けており、現在表示している地図の縮尺を表示する。このように地図の拡大入力部54aと地図の縮小入力部54bを左右の両端寄りに設け、その間の空間に縮尺表示部55を設けることにより、拡大縮小の押し間違いを防止でき、かつ、地図の拡大入力部54aと地図の縮小入力部54bが縮尺変更のためのボタンであることを容易に認識させることができ、現在の縮尺に対してどちらの方向に変更するべきかを現在の縮尺を見ながら指示することが容易にできる。
制御部18は、いずれの画面においても表示部5の上部に左右方向に設けた帯状のアイコン表示部内にアイコンを表示する処理を行う。なお、以下の各図ではアイコン表示部の記載は省略しているが、実際にはすべての画面の上部にアイコン表示部を備えている。このアイコン表示部は、例えば、図8の上部のように表示する。なお図8において丸1〜丸7は説明の便宜上付したもので、この数字は、表示部5の画面に表示するものではなく、この数字の下の矩形の枠内が画面に表示する部分である。左側丸1の部分がログデータの記録中に表示するアイコンである。ログは、履歴ともいい、図2に示した各部から受信したデータを設定されているログ記録間隔の時間間隔でメモリに記録する処理を行う。記録後、ログデータをデータベース19に保存した場合、このアイコンを消去する。丸1は前述のロック中に表示するアイコンである。丸3のアイコンは現在の動作モードを表示する。動作モードとしては、ウォーキング、ランニング、バイクの3種類がある。丸4はGPS受信器8において現在位置が測位できているときに表示する。丸5のアイコンは現在のバッテリ(リチウムイオン電池)の残量と充電状態を図5(b)に示すいずれかの図柄で表示するものである。丸6のアイコンはアラームがセットされていることを示すものである。丸7はGPS受信器8から受信した時刻を表示している。
メニューボタン6bへのタッチが検出された場合、図8に示すメインメニューを表示部5に表示させる。メインメニューは、上下に3行、左右に2列のボタンを設けている。左側の列として上から順に、データ管理ボタン、トレーニングボタン、モードボタンを設けている。右側の列として上から順にマップメニューボタン、メーターメニューボタン、設定ボタンを設けている。
図8に示したメインメニューにおいて図9(a)に示すようにモードボタンのタッチが検出された場合には、図9(b)に示すようなモード選択画面を表示する。なお、以下図中に手を模したイメージを記載しているが、このイメージは表示部5に表示するものではなく、例えばこの手のイメージの指先部分をユーザがタッチすべきであることを示すものである。実際には、指先周囲の略矩形で囲まれた箇所(ボタンの部分)がタッチ可能な範囲である。モード選択画面は、上から下へ順に「ウォーキング」「ランニング」「バイク1」「バイク2」「バイク3」の各モードボタンを備える。いずれかのモードボタンのタッチが検出された場合には、そのモードに設定する。なお、各モードは、表示される項目や画面内容は基本的に同じだが、選択したモードに応じた公知の方法で消費カロリーの計算を行う。また、後述するように、速度、距離、経過時間などの表示項目を、動作モードごとに設定でき、動作モードごとに走行距離や経路、時刻、消費カロリーを記録でき履歴として確認することができる。また、動作モードごとにログ記録間隔を設定できる。なお、ログデータ記録中や、保存前の状態ではモードの変更はできず、この場合、図9(c)に示すような「保存していない履歴があるか記録中のためモードの変更は行えません。履歴を保存しモード変更を行いますか?」の文字列と「はい」「いいえ」のボタンを備える確認ダイアログを表示する。「はい」ボタンのタッチが検出された場合には、メモリ上のログデータをデータベース19に保存してモード変更を行う。「いいえ」ボタンのタッチが検出された場合には、モード変更せずに前の画面に戻る。
なお、以降の画面で、時間や数値の入力をさせることが生じるが、この場合には、図10に示す数値入力画面を表示する。数値入力画面は、上部にタイトル表示部を設けており、上部左側に直前の画面に戻る、戻るボタンを設けている。タイトル表示部の下には、入力文字表示部と決定ボタンを設けている、入力文字表示部は入力された文字を表示する部分である。決定ボタンは入力文字表示部に表示している文字を決定して、前画面の入力部に入力するためのボタンである。その下には、0〜9の数字を入力する数字ボタンと、図11左側の図に示すひらがな入力画面に切り替えるひらがな切り替えボタンと、ハイフンを入力するハイフンボタンと、左カーソル移動ボタン、右カーソル移動ボタン、入力済みの最後の数値を消去する一字削除ボタン、入力した数値を取消し0にする全消去ボタン等の入力ボタンを備える。同様に、図11左の図に示すようにひらがな入力画面にはひらがなボタンを設けている。ひらがなボタンは50音の「あ段」の文字を表示している。例えば「あ」のひらがなボタンの1回タッチが検出された場合には「あ」を、2回タッチが検出された場合には「い」を、・・・5回タッチが検出された場合には「お」を、6回タッチされた場合には戻って「あ」をといった具合に各段の文字を入力することができる。ひらがな入力画面には小文字入力画面を設けており、小文字の存在する文字が入力された直後に小文字ボタンの押下が検出された場合にはその文字を小文字に変える。またひらがな入力画面には数値入力画面でひらがな切り替えボタンだった箇所にカタカナ切り替えボタンを設けており、カタカナ切り替えボタンの押下が検出された場合には、図11中段のカタカナ入力画面を表示する。カタカナ入力画面はひらがな入力画面と同様の構成でカタカナを入力できる。カタカナ入力ではひらがな入力画面でカタカナ切り替えボタンだった箇所に英字切り替えボタンを設けており、英字切り替えボタンの押下が検出された場合には、図11右側のアルファベット入力画面を表示する。アルファベット入力画面はひらがな入力画面と同様の構成でアルファベットを入力できる画面である。アルファベット入力画面にはカタカナ入力画面で英字切り替えボタンだった箇所に数字切り替えボタンを設けており、数字切り替えボタンの押下が検出された場合には、図10の数値入力画面を表示する。以上のようにして、数字、ひらがな、かたかな、アルファベットを入力することができる。また数字、ひらがな、かたかな、アルファベットの各入力画面の切り替えは各画面内で同一箇所に設けた切り替えボタンで行うことができる。またこの切り替えボタンは、表示部5の右端部といった端部に設けているため、グローブ等をした状態でも容易に文字種を切り替えることができる。数値入力画面、ひらがな入力画面、カタカナ入力画面、アルファベット入力画面等の文字入力画面によって、各画面上の入力部等に文字を入力することができる。
本電子機器では個人データを登録して個人ごとにデータを管理する機能を備える。個人データの登録は次のように行う。
図8のメインメニューで設定ボタンのタッチが検出されると、図12(a)の設定サブメニューを表示する。設定サブメニューは、上段にタイトル表示部、中段に内容表示部、下段に画面遷移部を備える。設定サブメニューは、プロフィール、初期化、システム情報の3つの項目からいずれの処理を行うかを選択させる画面である。設定サブメニューにはボタン表示部に上から下へ順に、プロフィールボタン、初期化ボタン、システム情報ボタンを備え、画面遷移部の左側に戻るボタンを備える。戻るボタンのタッチが検出された場合には、メインメニューへ戻る。この画面を表示した状態で、プロフィールボタンのタッチが検出された場合には、図12(b)のプロフィール設定対象選択画面を表示する。以下、図面において、タイトル表示部や画面遷移部の存在しない図は内容表示部のみを図示したものであり、実際にはタイトル表示部や画面遷移部を備えるものである。プロフィール設定対象選択画面には、上から順に、個人ボタン、バイク1ボタン、バイク2ボタン、バイク3ボタンを備える。個人ボタンのタッチが検出されると、図12(c)に示す個人プロフィール設定画面を表示する。個人プロフィール設定画面は、左上に性別入力ボタン、右上に年齢入力ボタン、左下に身長入力ボタン、右下に体重入力ボタンを表示する。性別入力ボタンのタッチが検出された場合には、図示省略する「男性」「女性」のボタンを設けた画面を表示、いずれかタッチされた方を選択された性別として性別入力ボタン上に表示しなおす。年齢入力ボタン、身長入力ボタン、体重入力ボタンのいずれかがタッチされた場合には、それぞれ数値入力画面を表示して入力された数値をそのボタン上に表示しなおす。戻るボタンのタッチが検出されたら、その時点の入力内容を確定して、データベース19に個人プロフィールとして記憶する。
本電子機器では、本電子機器を取り付ける自転車に関するプロフィールを3台分まで登録することができる。これをバイクデータの登録という。バイクデータの登録は次のように行う。以下一台目の自転車である「バイク1」のプロフィールを設定する例で説明する。
図8のメインメニューで設定ボタンのタッチが検出されると、図12(a)の設定サブメニューを表示する。設定サブメニューで、プロフィールボタンのタッチが検出された場合には、図12(b)のプロフィール設定対象選択画面を表示する。この画面で図13(a)に示すように、バイク1ボタンのタッチが検出されると、図13(b)に示すようなバイクプロフィール設定画面を表示する。バイクプロフィール設定画面は、上から下へ順に名称、重量、タイヤ周径の入力ボタンを備え、各ボタンがタッチされた際には、文字入力画面を表示して入力された文字の内容に各ボタン上の文字をそのボタン上に表示しなおす。タイヤ周径まで入力された状態では、図13(c)に示すように積算走行距離表示部とその右側に積算走行距離リセットボタンを表示する。積算走行距離表示部は、この自転車において本電子機器を最初に取り付けてからの積算走行距離をGPS受信器8の1秒ごとの位置の移動距離の積算として求めて積算走行距離としてデータベース19に記憶しておき、この記憶された積算走行距離を表示する部分である。積算走行距離リセットボタンのタッチが検出された場合には、このデータベース19に記憶された積算走行距離を0にリセットする。0にリセットすると図13(d)に示すように積算走行距離リセットボタンを積算走行距離手入力ボタンに変更する。積算走行距離手入力ボタンのタッチが検出された場合には数値入力画面を表示して積算走行距離の手入力が可能である。戻るボタンのタッチが検出されたら、その時点の入力内容を確定して、データベース19にバイク1プロフィールとして記憶する。以上バイク1の例で説明したが、バイク2、バイク3の場合も、プロフィール設定対象選択画面でバイク2またはバイク3をタッチして同様に設定する処理を行う。
次にトレーニングで使用する速度のゾーン(上限値と下限値の値)の設定について説明する。図8のメインメニューで、図14(a)に示すようにトレーニングボタンのタッチが検出された場合には、図14(b)に示すようなトレーニングメニューを表示する。トレーニングメニューは、上から下に順に、アラートボタン、ゾーンボタン、ワークアウトボタンを備える。ゾーンボタンのタッチが検出された場合、図14(c)に示すゾーン設定対象選択画面を表示する。ゾーン設定対象選択画面は、上から順に下へ向かって速度ボタン、ケイデンスボタン、心拍数ボタンを備える。ここでは速度ボタンがタッチされた例で説明する。速度ボタンのタッチが検出された場合、図15(a)に示すようなゾーン入力画面を表示する。ゾーン入力画面は、図13(a)の「1」〜「5」の表示のように、上から順に5つのゾーン入力部を備え、その下に設定したゾーン外になった場合に警告灯(フラッシュライト22の点灯)を行うか否かを設定する警告灯表示オンオフ設定ボタンを備える。ゾーン入力部は、5つのゾーン入力部のいずれであるかを識別するための「1」〜「5」のいずれかの数字と、その右側にある下限入力ボタンと、右側の上限入力ボタンと、下限入力ボタンと上限入力ボタンとの間にあり下限入力ボタンと上限入力ボタンとの間の範囲であることを示す「〜」の表示を備える。例えば、図15(a)に示すようにゾーン1の下限入力ボタンの押下が検出された場合には数値入力画面を表示して、数値入力画面で入力された数値にそのボタン上の数値を表示しなおす。下限入力ボタンの処理も同様である。戻るボタンのタッチが検出されたら、その時点の入力内容を確定して、データベース19にトレーニング速度のゾーンとして記憶する。以上速度のゾーンの例で説明したがケイデンス、心拍数の場合も、同様に設定する処理を行う。なおすべてのゾーンを必ず設定する必要はなく、必要に応じて設定すればよい。設定した数値は、図16(a)に示すようにメータ画面でグラフを表示するようにしている場合に、そのグラフの中に破線でその数値の位置を描画する。また図16(b)に示すようにメータ画面で数値で表示するようにしている場合には、アイコンで現在の数値がどのゾーンになるかを表示する。
次にメータ画面の表示設定について説明する。マップ/メータ切り替えボタン6cのタッチをタッチして図17に示すようなメータ画面に切り替える。本電子機器には図17に示すようなメータレイアウトを用意しており、これらの中から任意に最大4ページまで選択できる。メータレイアウトには、図17に示すように、2分割、3分割、4分割、6分割、8分割、グラフ、セルフトレーナー、ワークアウト等のレイアウトを設定できる。
メータレイアウトの設定は、図8のメインメニューで図18(a)に示すようにメータメニューのタッチが検出された場合に開始する。メータメニューのタッチが検出されると、図18(b)に示すページ数設定画面を表示する。ページ数設定画面は、上から順にページ数設定部、詳細設定部、自動ページ送り設定部を備える。ページ数設定部にはページ数入力ボタンを備える。詳細設定部には、ページ1、ページ2、ページ3、ページ4の4ページ分の4つの詳細設定ボタンを備える。詳細設定ボタンは、ページ数設定ボタンで設定されたページ数分の詳細設定が可能であり、ページ数設定ボタンで設定されたページ数を超えるページの詳細設定ボタンはグレー表示として、タッチが検出されても詳細設定はできない状態としている。自動ページ送り設定部には、ページ数設定ボタンで設定されたページ数のページを自動的に所定時間おきに送っていく(変更していく)か否かを設定するボタンである。
例えば、図18(b)に示すようにページ数を1に設定した場合、ページ1の詳細設定ボタンは選択可能として通常表示し、ページ2〜ページ4の3つの詳細設定ボタンは選択不可としてグレー表示する。図18(c)に示すように、ページ1の詳細設定ボタンのタッチが検出された場合、図19(a)に示すようにメータ表示詳細設定画面を表示する。メータ表示詳細設定画面は、上から下へ順に、表示内容設定部、項目数設定部、表示項目設定部を備える。表示内容設定部は、図16に例示するようにメータ画面として「メータ」と「グラフ」とのいずれを表示するかを選択して設定する表示内容選択ボタンを備える。表示内容選択ボタンがタッチされた場合、図示しない「メータ」と「グラフ」のボタンと表示していずれかの選択を受け付け、選択された内容を表示内容選択ボタン上に表示する。図19(a)はメータが選択された状態を示している。次に図19(b)に示すように項目数を選択する。項目数設定部には項目数入力ボタンを備え、項目数入力ボタンのタッチが検出された場合には、数値入力画面を表示し、1〜8の範囲で入力された数値を項目数入力ボタン上に表示する。項目数入力ボタンの右側には項目設定ボタン(「>>」と表示しているボタン)を備える。このボタンのタッチが検出された場合、図19(c)に示すように実際の分割画面のどの分割位置にどの項目を表示するのかを設定する表示項目レイアウト設定画面を表示する。図19(b)の例では項目数として「6」が選択されているため、図19(c)に示すように上下方向を6分割した表示項目レイアウト設定画面を表示し、各分割位置内に、現在どの項目が設定されているかを右側に表示し、その左に変更ボタンを備える。変更ボタンのタッチが検出された場合には、その変更ボタンを有する分割位置に表示させる項目を選択する図20(a)に示す項目選択画面を表示する。
表示内容としてメータが選択されている場合には、図21(a)に示すように、タイム、ラップタイム、前回Lp(以下Lpはラップを示す)、停止時間、走行時間、距離、ラップ距離、前ラップ距離、速度、平均速度、最高速度、ラップ平均速度、ラップ最高速度、前Lp平均速度、前Lp最高速度、ラップ数、高度、気圧、進行方位、勾配、消費カロリー、Lp消費カロリー、前Lp カロリー、累積高度(+)、累積高度(−)、目的地方向、日付、時刻の選択項目を表示し、いずれかから選択させる。表示内容としてグラフが選択されている場合には、図21(b)に示すように、速度/ 時間、速度/ 距離、高度/ 時間、高度/ 距離の選択項目を表示し、いずれかから選択させる。
なお、タイムは、スタート後の走行している時間を「時:分:秒」の形式で表示するものである。ラップタイムは、現在ラップの経過時間を「時:分:秒」の形式で表示するものである。前回Lpタイムは、前回ラップの経過時間を「時:分:秒」の形式で表示するものである。停止時間は、スタート後の停止している時間を「時:分:秒」の形式で表示するものである。走行時間はスタート後の経過時間を「時:分:秒」の形式で表示するものである。距離は、スタート後の走行距離をmまたはkmの形式で表示するものである。ラップ距離は、現在ラップの走行距離をmまたはkmの形式で表示するものである。前ラップ距離は、前回ラップの走行距離をmまたはkmの形式で表示するものである。速度は、現在の走行速度をkm/hの形式で表示するものである。平均速度は、スタート後の平均速度をkm/hの形式で表示するものである。最高速度は、スタート後の最高速度をkm/hの形式で表示するものである。ラップは、平均速度現在ラップの平均速度をkm/hの形式で表示するものである。ラップ最高速度は、現在ラップの最高速度をkm/hの形式で表示するものである。前Lp平均速度は、前回ラップの平均速度をkm/hの形式で表示するものである。前Lp最高速度前回ラップの最高速度をkm/hの形式で表示するものである。ラップ数は、現在のラップ数を表示するものである。高度は、の高度をmの形式で表示するものである。気圧は、現在の気圧をhpaの形式で表示するものである。進行方位は、進行方向の方位を度の形式で表示するものである。勾配は、坂道の勾配を%の形式で表示するものである。消費カロリーは、スタート後の消費カロリーをkcalの形式で表示するものである。Lp消費カロリーは、現在ラップの消費カロリーをkcalの形式で表示するものである。前Lpカロリーは、前回ラップの消費カロリーをkcalの形式で表示するものである。累積高度(+)は、スタート後の累積上昇高度をmの形式で表示するものである。累積高度(−)は、スタート後の累積下降高度をmの形式で表示するものである。目的地方向は、目的地の方向を矢印で表示するものである。日付は、現在の日付を年月日の形式で表示するものである。時刻は、現在の時刻を「時:分」の形式出表示するものである。グラフの速度/時間は、速度と走行時間による変化を示すグラフを表示するものである。グラフの速度/距離は、速度と距離による変化を示すグラフを表示するものである。高度/時間は、高度と走行時間による変化を示すグラフを表示するものである。高度/距離は、高度と距離による変化を示すグラフを表示するものである。戻るボタンのタッチが検出されたら、その時点の入力内容を確定して、データベース19に画面レイアウトとして記憶する。なお、設定の一例を、図を交えて説明したが他の設定も同様の処理で行う。
次にログ記録機能とその処理について説明する。メータ画面またはマップ画面でスタート/ストップボタン6dのタッチが検出された場合、ログの記録を開始し、ログの記録が開始されている状態でメータ画面またはマップ画面でスタート/ストップボタン6dのタッチが検出された場合、ログの記録を一時停止する。図22は、マップ画面でこれらの操作が行われた場合の表示部5への表示例である。図22(a)に示すマップ画面を表示している状態で、スタート/ストップボタン6dのタッチが検出された場合、ログの記録を開始して、「START」の文字を表示するログ記録開始ダイアログを画面の中央に5秒間表示し、ログ記録開始ダイアログを消去する。この状態でスタート/ストップボタン6dのタッチが検出された場合、ログの記録を一時停止して、「STOP」の文字を表示するログ記録一時停止ダイアログを画面の中央に表示する。ログ記録一時停止ダイアログを画面に表示している状態でラップ/リセットボタン6eのタッチが検出された場合、図23(a)に示すように「履歴を保存しますよろしいですか?」の文字列と「はい」と「いいえ」のボタンを備える履歴保存確認ダイアログを非画面の中央に表示する。「はい」ボタンへのタッチが検出された場合には、メモリ上の履歴をデータベース19へ格納し、図23(b)に示すように「履歴を保存しました」の文字を表示する履歴保存ダイアログを5秒間表示して、履歴保存ダイアログを消去する。また、ログの記録中にラップ/リセットボタン6eのタッチが検出された場合、ラップをデータベース19に保存して図23(c)に示すように「ラップを保存しました」の文字を表示するラップ保存ダイアログを5秒間表示して、ラップ保存ダイアログを消去する。保存するラップは、ログの記録開始または前回ラップ/リセットボタン6eのタッチが検出されてから今回ラップ/リセットボタン6eのタッチが検出されるまでのラップとなる。記録するラップの内容は、具体的には、図21(a)に示したように、制御部18に備えるタイマーでカウントしたラップの経過時間、GPS受信器8から取得したラップの走行距離、これらから求めたらポプの平均速度、公知の方法でもとめたラップの消費カロリーである。これらをデータベース19に記録するとともに、メモリカード14に記録する。
本電子機器は、このようにして保存された履歴の管理を行う履歴管理機能を備える。次に履歴管理機能の処理について説明する。図8のメインメニューで図24(a)に示すようにデータ管理ボタンのタッチが検出された場合、図24(b)に示すようなデータ管理項目選択画面を表示する。このデータ管理項目選択画面は、上から下へ順に閲覧ボタン、削除ボタン、ファイルボタンを備える。閲覧ボタンのタッチが検出された場合、図24(c)に示すような閲覧データ選択画面を表示する。閲覧データ選択画面は、上側に集計データボタン、下側にグラフボタンを備える。集計データボタンのタッチが検出された場合、図25(a)に示すようなカレンダー画面を表示する。カレンダー画面は一ヶ月単位で日付を表示する画面であり、上部の左に設けた逆送りボタンのタッチが検出された場合に前の月、順送りボタンのタッチが検出された際に次の月のカレンダーを表示する。カレンダー中でログの記録がある日の日付を反転表示して日付ボタンとしている。この日付ボタンのタッチが検出された場合には、そのタッチされた日付のログを表示するログ表示画面を表示する。ログの表示は、図25(b)に示すように、時刻とその時刻におけるラップの数を表示し、その下にその日の合計カロリー、合計時間、合計距離を表示し、その下に平均の、ケイデンス値、心拍値、時速を、さらにその下に最大の、ケイデンス値、心拍値、時速を、表示する。また個別のログをタッチすると、そのログの中でのこれらの合計、平均、最大のそれぞれの値を表示する。さらに図25(c)に示すように、その左下側には、軌跡表示ボタンを備え、軌跡表示ボタンのタッチが検出された場合には選択されたログの示す位置の軌跡を地図上に連続する線として表示させることができる。またカレンダーの左側には週ごとに、週を選択する「>」と表示された週選択ボタンを設けている。ユーザは閲覧したい週の週選択ボタンを押下すると図26(a)に示すようにその選択した週の合計・平均・最大の前述した値を表示する図26(b)のような画面が表示される。
閲覧データ選択画面において、図27(a)に示すように、グラフボタンのタッチが検出された場合も同様に、同様にカレンダー画面を表示し、カレンダー画面で選択された日付のログ表示画面を表示する。このようにグラフボタンがタッチされた場合に表示するログ表示画面は最下部にグラフ表示ボタンを設けている。グラフ表示ボタンのタッチが検出された場合、図27(d)に示すように時間を横軸、心拍数を縦軸とした折れ線グラフ画面を表示する。この画面の「折れ線グラフ」と表示したタイトル部分のタッチが検出された場合、「ヒストグラム」のグラフ画面に切り替える。この画面の「ヒストグラム」と表示したタイトル部分のタッチが検出された場合、「折れ線グラフ」のグラフ画面に切り替える。また図28(a)に示す各グラフ画面の縦軸の左側にある項目名ボタンのタッチが検出されると、図28(b)に示すような項目の選択画面を表示する。項目の選択画面で選択された項目を縦軸としてグラフ表示を行う。図28(c)は、図27(b)で項目として「高度(気圧)」が選択された場合のグラフの表示例である。
またグラフはラップ単位でも表示させることができる。例えば、図29(a)に示すように、グラフ表示したい個別ログへのタッチが検出された場合、図29(b)に示すようにラップ詳細ボタンを表示する。図29(b)の画面でラップ詳細ボタンのタッチが検出された場合に、図29(c)に示すような画面を表示しこの画面でグラフ表示したいラップへのタッチが検出され、グラフ表示ボタンのタッチが検出された場合にはそのラップのグラフを表示する。この場合もその他の機能は前述した内容と同様である。
次に履歴管理機能として履歴(ログ)の削除の処理について説明する。図8に示したメインメニューで図30(a)に示すようにデータ管理ボタンのタッチが検出され、表示されるデータ管理項目選択画面で図30(b)に示すように削除ボタンのタッチが検出された場合に、図30(c)に示す削除対象ログ選択画面を表示する。削除対象ログ選択画面は、上から下へ順に、選択ボタン、全てボタン、1ヶ月保存ボタンを備える。全てボタンのタッチが検出された場合には、図31(a)に示すように「全ての履歴を削除しますよろしいですか?」といった文字列と、左側に「はい」右側に「いいえ」のボタンを表示する確認ダイアログを表示する。「はい」ボタンのタッチが検出された場合には、全てのログを削除してこのダイアログを消去する。「いいえ」のボタンのタッチが検出された場合には、ログの削除はせずにこのダイアログを消去する。1が月保存ボタンの押下が検出された場合には、図31(b)に示すように「当月以外の履歴を削除しますよろしいですか?」といった文字列と、左側に「はい」右側に「いいえ」のボタンを表示する確認ダイアログを表示する。「はい」ボタンのタッチが検出された場合には、当月以外のログを削除してこのダイアログを消去する。「いいえ」のボタンのタッチが検出された場合には、ログの削除はせずにこのダイアログを消去する。選択ボタンのタッチが検出された場合には、図31(c)に示すように、カレンダー画面を表示し、削除した履歴のある月を逆送りボタン、順送りボタンによって選択させる。削除したいログのある月・週・日のいずれかをタッチして画面の下にある削除ボタンをタッチする。削除ボタンのタッチが検出された場合には、図31(d)に示すように「選択した履歴を削除しますよろしいですか?」といった文字列と、左側に「はい」右側に「いいえ」のボタンを表示する確認ダイアログを表示する。「はい」ボタンのタッチが検出された場合には、選択されたログを削除してこのダイアログを消去する。「いいえ」のボタンのタッチが検出された場合には、ログの削除はせずにこのダイアログを消去する。
なお、一部の履歴を削除したしたい場合には、図32に示すように、削除したい履歴を含んだ日のタッチを検出し(図32(a))、カレンダー画面の左下部に表示する日詳細ボタンのタッチを検出する(図32(b))。そして、削除したいログのタッチを検出する(図32(c))、図32(d)に示すように複数のデータを選択することもできる。この状態で削除ボタンのタッチを検出すると図21(d)と同様にダイアログを表示して、「はい」ボタンのタッチが検出された場合、選択されたデータを消去する。
次に履歴ファイルの管理機能としてファイル機能の処理について説明する。図8のメインメニューで図33(a)に示すようにデータ管理ボタンがタッチされ表示される図33(b)に示すようにデータ管理項目選択画面でファイルボタンがタッチされた場合、図33(c)に示すように、処理選択画面を表示する。この処理選択画面は上から下へ順に入力ボタン、出力ボタン、削除ボタンを備える。この画面で入力ボタンがタッチされた場合、図33(d)に示すように入力ファイル選択画面を表示する。入力ファイル選択画面は、上から下へ順にバイナリボタン、NMEAボタン、GPXボタン、POTボタンを備える。この画面はどのようなファイル形式のデータを入力するかを選択する画面である。この画面でいずれかのボタンがタッチされると、そのタッチされたファイル形式ファイルをメモリカード14から検索して一覧として図34(a)に示すように表示する。この一覧の中からタッチされた場合、そのファイルをインポート(入力)するか否かの確認ダイアログを図34(b)に示すように表示する。このダイアログは「ファイルをインポートしますよろしいですか?」といった文字列と、左側に「はい」右側に「いいえ」のボタンを表示するダイアログである。「はい」ボタンのタッチが検出された場合には、選択されたファイルをインポートしてデータベース19に格納する。「いいえ」のボタンのタッチが検出された場合には、インポートは実施せずにこのダイアログを消去する。
図35(a)に示すように、処理選択画面で出力ボタンがタッチされた場合、図35(b)に示すように出力対象選択画面を表示する。出力対象選択画面は、上側に履歴ボタン、下側にルートボタンを備える。履歴ボタンのタッチが検出された場合には図2に示した各部からのログデータ(履歴データ)全体を出力する処理を行うのに対し、ルートボタンのタッチが検出された場合にはログデータ中に含まれるGPS受信器8の位置履歴データであるルートデータのみを出力する。履歴ボタンまたはルートボタンのいずれかがタッチされた場合には、図35(c)に示すように、出力したい履歴またはルートの日付と時間のファイルにタッチする。このタッチが検出されると、図35(d)に示すようなファイル形式選択画面を表示する。ファイル形式選択画面には、バイナリボタン、NMEAボタン、POTボタン、GPXボタンを備え、タッチされたボタンの名称に記載のファイル形式でファイルを出力する指示が入力される。この画面でこれらのいずれかのボタンのタッチが検出された場合には、図35(e)に示すような確認ダイアログを表示する。このダイアログは「ファイルをエクスポートしますよろしいですか?」といった文字列と、左側に「はい」右側に「いいえ」のボタンを表示するダイアログである。「はい」ボタンのタッチが検出された場合には、これまでの画面で選択されたファイル形式で選択されたファイルをメモリカード14へエクスポートする。「いいえ」のボタンのタッチが検出された場合には、エクスポートは実施せずにこのダイアログを消去する。
図36(a)に示すように、処理選択画面で削除ボタンがタッチされた場合、図36(b)に示すように削除ファイル形式選択画面を表示する。削除ファイル形式選択画面は、上から下へ順にバイナリボタン、NMEAボタン、GPXボタン、POTボタンを備える。この画面はどのようなファイル形式のデータを削除するかを選択する画面である。この画面でいずれかのボタンがタッチされると、そのタッチされたファイル形式ファイルをメモリカード14から検索して一覧として図36(c)に示すように表示する。この一覧の中からタッチされた場合、そのファイルを削除するか否かの確認ダイアログを図36(d)に示すように表示する。このダイアログは「選択したファイルを削除しますよろしいですか?」といった文字列と、その下の左側に「はい」右側に「いいえ」のボタンを表示するダイアログである。「はい」ボタンのタッチが検出された場合には、選択されたファイルを削除する。「いいえ」のボタンのタッチが検出された場合には、削除は実施せずにこのダイアログを消去する。
次にワークアウトの設定の処理について説明する。ワークアウトの設定では、複数のステップを組み合わせたトレーニングメニューを作成することができる。図8のメインメニューで図37(a)に示すようにトレーニングボタンのタッチが検出された場合には、前述と同様に図37(b)に示すようなトレーニングメニュー画面を表示する。トレーニングメニューで、ワークアウトボタンのタッチが検出された場合には、図37(c)に示すワークアウト設定画面を表示する。ワークアウト設定画面は、上部に新規作成ボタンを備え、その下に作成済のワークアウト名を表示したボタンを表示する。新規作成ボタンのタッチが検出された場合には、図38(a)に示すような画面を表示する。この画面に備えるステップ追加ボタンのタッチが検出された場合には、図38(b)に示す編集メニューを表示する。編集メニューは上から下へ順に編集ボタン、削除ボタン、挿入ボタンを備える。編集ボタンのタッチが検出された場合には、図38(c)に示す条件設定画面を表示する。条件設定画面は、上段に終了条件ボタン、下段にコーチング設定ボタンを備える。終了条件ボタンは、終了条件を設定するボタンであり、終了条件ボタンの名称として表示している「オープン」が現在選択されている終了条件である。終了条件は、図38(d)に示すように、「オープン」「タイム」「距離」「繰り返し」「条件付き繰り返し」を備える。終了条件ボタンのタッチを検出するごとにこの順にボタン上の表示を変更して、終了条件を変更する。
「オープン」は、スタート/ストップボタン6dのタッチが検出された場合にステップを終了する終了条件である。「タイム」は設定した時間の経過でステップを終了する終了条件である。「距離」は設定した距離の移動でステップを終了する条件である。繰り返しはトレーニングを繰り返す回数を設定する終了条件である。条件付き繰り返しは、設定した条件を満たすまでトレーニングを繰り返す終了条件である。タイムまたは距離の終了条件が選択された場合には、いったん数値入力画面を表示してその値を入力させ、次に示す図39の場合と同様にタイムまたは距離と表示した終了条件ボタンの下にその値を表示する(本画面は図示しない)。また、「繰り返し」の終了条件が選択された場合には、一旦、図39上段に示すような繰り返しの終了条件設定画面を表示する。繰り返しの終了条件設定画面は、上段に終了条件ボタンを備え、中段に繰り返し回数、下段に戻りステップを入力するテキストボックスを備える。回数はトレーニングを繰り返す回数であり、戻りステップは次に実行するステップを設定するテキストボックスである。各テキストボックスの位置のタッチが検出された場合には数値入力画面を表示して入力させる構成となっている。同様に、終了条件として、条件付き繰り返しが選択されている場合には、図40(a)の上段に示すように、条件付き繰り返しの終了条件設定画面を表示する。条件付き繰り返しの終了条件設定画面は、上段に終了条件ボタンを備え、中段に条件、下段に戻りステップを入力するボックスを備える。条件はトレーニングを繰り返す条件であり、戻りステップは次に実行するステップを設定するテキストボックスである。各テキストボックスの位置のタッチが検出された場合には条件選択画面や数値入力画面を表示して入力させる構成となっている。これらの各設定画面の最下段には決定ボタンを設けており、決定ボタンがタッチされた時点に表示している内容を、設定された条件としてデータベース19に記憶する。このデータベース19に記憶された条件によって処理を行うこととなる。条件が「オープン」の場合、図40(b)に示すように、コーチングボタンを終了条件ボタンの下に表示する。コーチングボタン上には現在のコーチング設定を表示しており、コーチング設定としては「なし」と「速度」が設けられている。コーチングボタンのタッチによって両者を切り替える構成としている。「なし」の場合には、目標は設定されず特段の処理を行わない。「速度」を設定した場合には、図40(c)のような画面を表示し、図14の画面で設定した速度の「ゾーン1」から「ゾーン5」の中から選択ができる。またこの画面でカスタムを選んで任意の上限・下限を数値入力画面から入力することも可能に構成している。
このように作成したワークアウトの設定は、同様の操作で編集したり削除したりすることができる。例えば、図41に示すように、メインメニュー画面(図41(a))でトレーニングボタンのタッチが検出され、次の画面(図41(b))でワークアウトボタンのタッチが検出され、次の画面(図41(c)で設定済のワークアウト名のボタンのタッチが検出された場合には、データベース19からそのワークアウト名の条件設定を読みだして現在の設定内容を表示する画面(図41(d))に表示する。この画面には、下部に編集ボタン、削除ボタン、開始ボタンを備える。編集ボタンのタッチが検出された場合、現在の設定で図33(c)以降で説明したのと同様の処理で画面を表示してそのデータの編集を可能としている。また、削除ボタンのタッチが検出された場合には、「このワークアウトを削除しますよろしいですか?」の文字列と「はい」「いいえ」のボタンを有する確認ダイアログを表示し、「はい」のボタンがタッチされた場合には、そのワークアウト名のデータをデータベース19から削除する。また図38(a)の画面で挿入したい位置の後のステップの部分をタッチが検出されると、図38(b)の画面を表示し、この画面で挿入ボタンのタッチが検出された場合には、図38(c)以降の設定と同様の処理で設定された内容を新規ステップとして追加してデータベース19に記憶する機能も備える。図41(d)の画面で、図42(a)に示すように、開始ボタンのタッチが検出された場合には、データベース19に設定されたこのワークアウトを開始し、図42(b)のようにその設定内容のワークアウト画面を表示させる。なお、このワークアウト中に、図42(a)のメインメニューが呼び出され、トレーニングが選択されて図42(b)の画面でワークアウトが選択された場合には、ワークアウト実行中であるので、図43(a)に示すように、ワークアウト実行中である旨を表示する。この画面に備える停止ボタンのタッチが検出された場合には、ワークアウトの実行を一時停止し、図43(b)に示すように現在の設定を表示する。この画面の下部に備える再開ボタンのタッチが検出された場合には、元のワークアウトの画面に戻る。また図43(a)の画面に備える確認ボタンのタッチが検出された場合には、図43(c)に示すように現在のワークアウトの設定内容を表示する。
次にアラートの設定処理について説明する。アラート機能は、設定した任意の「時間」「距離」「速度」に応じ、アラート音をスピーカ20から出力する機能である。図8のメインメニューで、図44(a)に示すように、トレーニングボタンがタッチされ、表示される図44(b)の画面でアラートボタンのタッチが検出された場合に、図44(c)に示すアラート設定画面を表示する。アラート設定画面は、上から下へ順に、時間、距離、速度の各ボタンを表示しており、時間ボタンと距離ボタンの右側には、アラートを発する時間や距離の値を表示する領域を備える。また、速度ボタンの下側には左側に速度の下限値、右側に速度の上限値を表示する領域を備える。この値を表示する領域のタッチが検出された場合には数値入力画面を表示してこの値を入力させる処理を行う。時間、距離、速度の各ボタン上の表示は、それぞれタッチが検出されるごとに「オン」「1回」「オフ」と順に変化させる。「オン」は設定値に達するたびにアラート音をスピーカ20から出力する。すなわち設定値に達したらリセットして再びカウントすることを繰り返す。「1回」は最初に設定値に達したときにアラート音をスピーカ20から出力する。「オフ」はアラート音を出力しない。
以上のような構成の本電子機器によれば、自転車に乗る運転者にとって操作がしやすく、使いやすいサイクルコンピュータを実現できる。すなわち、本電子機器は、自転車に取り付け可能な電子機器である。そして、表示部5と、表示部5上のタッチ位置を検出可能なタッチパネル6aと、タッチされたか否かを識別可能なボタン6b、6c、6d、6eと、自転車の走行状態を取得するGPS受信機8、無線通信機7、気圧センサ15、加速度センサ16、ジャイロセンサ17等の取得部と、タッチパネル6a、ボタン6b、6c、6d、6e、及び、取得部からの入力に基づいて所定の処理を実行する制御部18とを備え、制御部18は、所定の処理として取得部の取得した自転車の走行状態に基づく走行時の処理を行い、ボタン6b、6c、6d、6eへのタッチに基づき走行状態に基づく走行時の処理の制御を行う一方、タッチパネル6aへのタッチに基づき走行時の処理の設定処理を行う。
このような構成により、単にボタン6b、6c、6d、6eへタッチするだけで、ボタン6b、6c、6d、6eへのタッチに基づき走行時の処理の制御が行われる。例えばハンドルを握りながら、親指で各ボタンをタッチすることも可能となる。したがって、タッチパネル6aによってこのような走行時の処理の制御を行う構成に比べ、表示部5上のタッチ位置を確認して該当する位置をタッチするといった操作が不要となる。走行中に表示部5を注視するといった操作を要求することなく、走行時の処理の制御が行わせることができる。一方でタッチパネル6aへのタッチに基づき走行時の処理の設定処理を行うことができる。このような設定は例えば非走行時に走行に先立って前もって行う。このようなときには、例えばタッチパネルのように表示部5上に表示したボタン等をタッチして、詳細な設定を容易にできる。このように、前記表示部5上のタッチ位置を検出可能なタッチパネル6aとタッチされたか否かを識別可能なボタン6b、6c、6d、6eとを備えることで、例えば、走行時の処理の制御と、非走行時における走行時の処理の設定処理との双方を、容易に行うことができる。したがって、より使い勝手のよいサイクルコンピュータ等の電子機器を提供することができる。
(2)タッチパネル6aへのタッチに基づき設定処理する走行時の処理は、例えば、ボタン6cへのタッチに基づき制御する走行状態に基づく走行時のサイクルコンピュータ機能についてのものとしている。すなわち、設定処理は、マップ/メータ切り替えボタンによって切り替えるメータ画面をどのような分割画面としてどの項目を表示するかを設定する処理である。このようにして、タッチパネル6aへのタッチに基づき予め設定しておいた設定で走行時の処理がなされ、その走行時の処理をボタンマップ/メータ切り替えボタン6cへのタッチに基づき制御することができる。
(3)走行時の処理は、取得部の取得した自転車の走行状態としてのログ(履歴)の記録処理であり、走行時の処理の制御は、このログの記録処理の開始または終了の制御である構成としている。走行時に自転車の走行状態の記録開始・記録終了の指示を表示部5の表示を見ることなくスタート/ストップボタン6dによって容易に入力できる。
(4)走行時の処理は、取得部の取得した自転車の走行状態の所定の範囲の記録処理であり、走行時の処理の制御は、ラップの範囲の確定の制御である構成としている。走行時の自転車の走行状態の所定の範囲の記録処理においてその範囲の確定の指示を、表示部5を見ることなくラップ/リセットボタン6eによって容易に入力することができる。
(5)走行時の処理は、取得部の取得した自転車の位置に基づく表示処理であり、前記走行時の処理の制御は、前記表示処理の切り替え制御である構成としている。走行時に表示処理をマップ/メータ切り替えボタン6cへのタッチによって表示部5を見ることなく容易に切り替えることができる。
(6)表示処理として、自転車の位置を含むマップ表示処理と、自転車の位置に基づくサイクルコンピュータ処理とを備え、表示処理の切り替え制御は、マップ表示処理とサイクルコンピュータ処理との切り替え制御である構成としている。メニューボタン6bへのタッチによって表示部5を見ることなく、走行時に表示処理をマップ表示処理とサイクルコンピュータ処理とを切り替えることができる。
(7)ボタン6b、6c、6d、6eは複数の異なる位置に配置しており、自転車の運転者に近い側に備えたボタン6d、6eへのタッチに基づき走行状態に基づく走行時の処理の制御を行う一方、これより遠い側に備えたボタン6b、6cへのタッチに基づき前記設定処理を行う画面を表示部5に表示させる制御を行う構成としている。
運転者は、走行時には、自己に近い側に備えたボタン6d、6eへタッチすればそのタッチに基づいて走行状態に基づく走行時の処理の制御を行わせることができる。また、例えば、その走行に先立つ設定時には、自己より遠い側に備えたボタン6bをタッチすれば設定処理を行う画面を表示部5に表示させることができる。したがって、走行中には走行時の処理の制御を自己に近い側のボタン6d、6eへのタッチによって行うことができる一方、自己に遠い側のボタン6bを、走行中に誤ってタッチして、設定画面を表示させてしまうといった誤操作を防止することができる。
(8)近い側のボタン6d、6eと遠い側のボタン6bとは、表示部5を挟んだ位置に配置しており、前記近い側のボタン6d、6eは表示部5よりも運転者寄りの位置に配置し、遠い側のボタン6bは表示部5よりも運転者から離れた位置に配置する構成としている。運転者は、表示部5を挟んで自己に近い側のボタン6d、6eをタッチすることで走行時の処理の制御を行わせることができ、表示部5を挟んで自己に遠い側のボタン6bをタッチすることで設定処理を行う画面を前記表示部5に表示させることができる。よって、走行時に操作すべきボタン6d、6eと、設定処理時に操作すべきボタン6bとが、表示部5を挟んで明確にわかれていることから、より使い勝手のよいサイクルコンピュータ等の電子機器等を提供することができる。
(9)ボタン6b、6c、6d、6eは4箇所の異なる位置に配置しており、表示部5を挟んで表示部5の外側の表示部5の左上部、右上部、左下部、右下部に備える構成としている。このように、位置が明確に、上と下、右と左で別れており、従来に比べ、どの機能がどのボタン6b、6c、6d、6eに割り当てられているのか運転者が混乱することを防止することができる。また(8)の構成の効果と相まって、走行時と設定時とでどの機能がどのボタンに割り当てられているのか運転者が混乱することを防止することができる。
(10)制御部18は、自転車の走行中に取得部の取得した走行状態に基づく所定の表示項目を表示し、当該表示項目をカスタマイズ設定するカスタマイズ設定機能を備え、当該カスタマイズ設定はタッチパネル6aへのタッチ入力に基づいて行う構成としている。このようにすることで、タッチ入力の位置に基づいて直感的な操作を実現でき、複雑なカスタマイズを表示部5に表示した複数のボタンとタッチパネルのそのボタン位置のタッチによって実現することができる。一方で、そのカスタマイズ設定に基づく表示を走行時に行いその表示の制御をボタン6cで行うようにしている。例えば、タッチパネル6aへのタッチに基づき複数のページをカスタマイズ設定によって作成しておき、そのページの切り替えをマップ/メータ切り替えボタン6cのタッチの検出によって行うようにしてもよい。例えば、4つのページを設定し、マップ/メータ切り替えボタン6cのタッチを検出するごとにページ1、ページ2、ページ3、ページ4、メータ画面の順にサイクリックに切り替えるようにしてもよい。
また、タッチパネル6aの領域を図45に示すように表示部5に表示したメータ画面の上から約4分の1の位置に水平方向に引いた水平線hと、表示部5の左右方向中心線で下端から水平線hに接する位置まで引いた垂直線vと、表示部5に表示したメータ画面の周囲の線で囲まれる3つの領域A〜Cに分け、各領域へのタッチの検出に応じて異なる処理を行うようにするとよい。なお、水平線h及び垂直線vは説明の便宜上付した仮想線であり実際には表示されるものではないが、例えばメータ画面のタッチが検出された際など所定の操作があった場合に表示するように構成してもよい。例えば図45において水平線hより上の領域である領域cの中のタッチが検出された場合には、スピーカ20から「リン」という音を出すリン音発生処理を行うと良い。水平線hより下で垂直線vより左の領域である領域Aの中のタッチが検出された場合には前述したページを逆送りし、水平線hより下で垂直線vより右の領域である領域Bの中のタッチが検出された場合には前述したページを順送りする処理をするとよい。このようにすれば、運転中であっても予め自己の設定した各ページに容易に切り替えることができる。例えばハンドルを握りながら、親指で各領域をタッチすることも可能となる。
(11)メニューボタン6bとして走行時の処理の設定処理を行うための画面を表示するためのものを備え、制御部18は、当該メニューボタン6bへのタッチが検出された場合に、タッチパネル6aへのタッチに基づき走行時の処理の設定処理を行うための画面を表示する構成としている。メニューボタン6bへのタッチによってタッチパネル6aへのタッチに基づき走行時の処理の設定処理を行うことができる。したがって、例えば、設定処理以外の処理による表示を行なっているときに、このメニューボタン6bへタッチすることで設定画面を容易に呼び出すことができ、万一、走行中または停車中に設定が必要になった場合に、容易に設定を変更することができる。
(12)(1)〜(11)のいずれかに記載の電子機器の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとしている。