JP2013111380A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省エネを考慮しつつ、より効率的に球磨きができる封入球式遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技球を循環使用して遊技を行う封入球式遊技機において、封入球を研磨する研磨装置と、封入球の循環経路を、研磨装置を経由する経路と経由しない経路とに切替え可能な経路切替手段と、封入球の循環経路につき、研磨装置を経由する経路と経由しない経路との切替え時期を検出する研磨装置作動切替時期検出手段と、を備え、前記経路切替手段は、通常時は研磨装置を経由するように封入球の循環経路を切り替え、前記研磨装置作動切替時期検出手段により所定条件の成立が検出されると、封入球の循環経路を研磨装置を経由しない経路に切替える。
【選択図】図11

Description

本発明は、パチンコ遊技を行う封入球式遊技機に関する。
近年、環境問題や特に夏季における電力供給力不足懸念の問題があり、パチンコ遊技においても省エネを検討する必要性が高まっている。遊技店での遊技球の補給及び研磨装置に着目すると、現状では例えば島単位で循環させる大型の補給・研磨装置を使用しており消費電力も大きい。
そこで、遊技機を封入球式にすることによりこれらの大型補給・研磨装置が不要になり、省エネが期待される。そのようなものとして、例えば、大型の補給・研磨装置を不要とし、遊技機に対応して小型の研磨装置を設けた封入球式遊技機の例がある。
下記特許文献1に記載の技術では、遊技球の研磨装置を遊技機と別体に設け、通常時は研磨装置を経由せず、打ち込み球が所定数になり遊技中でない時に研磨装置を経由して循環する。
特許第4057660号
しかしながら、上記特許文献1の例にあっては、大型の補給・研磨装置は不要になるが、所定条件になるまでは、遊技中の球を研磨しないので、遊技中の球がよごれたままになるおそれがある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、省エネを考慮しつつ、より効率的に球磨きができる封入球式遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、遊技機本体内に所定数の遊技球を封入しておき、前記封入された遊技球を遊技領域内に発射して遊技を行うことが可能であるとともに、遊技機の進行を管理する遊技制御装置を備え、
前記遊技制御装置により、遊技結果が所定の利益状態あるいはそれ以外の状態であるかの判定を行い、所定の利益状態の場合には所定数の賞球数に対応させて遊技者の利益を増加させ、
前記遊技領域を経た遊技球を回収して発射位置に導くことにより、この封入された遊技球を循環使用して遊技を行う封入球式遊技機において、
前記封入球を研磨する研磨装置と、
封入球の循環経路を、研磨装置を経由する経路と経由しない経路とに切替え可能な経路切替手段と、
封入球の循環経路につき、研磨装置を経由する経路と経由しない経路との切替え時期を検出する研磨装置作動切替時期検出手段と、を備え、
前記経路切替手段は、通常時は研磨装置を経由するように封入球の循環経路を切り替え、前記研磨装置作動切替時期検出手段により所定条件の成立が検出されると、封入球の循環経路を研磨装置を経由しない経路に切替えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記研磨装置作動切替時期検出手段は、
省エネルギーの期間又は前記研磨装置の不具合発生時のうち、1つ以上を検出すると、所定条件が成立したと判断することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記研磨装置作動切替時期検出手段は、研磨装置不具合監視手段を含み、
前記研磨装置不具合監視手段は、
前記研磨装置から出てくる遊技球を監視し、研磨装置の作動中に一定時間、研磨装置から出てくる遊技球が検出されない場合に、研磨装置に不具合が発生したと判断することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記経路切替手段は、
前記研磨装置作動切替時期検出手段により所定条件の成立が検出されると、前記研磨装置の作動を停止させることを特徴とする。
本発明によれば、遊技中に封入球の研磨を行うので効率的に球磨きを行うことができる。また、電力消費のピークと想定される時期に球磨きを行わないことで、遊技機の低消費電力化と電力供給不足時の節電に寄与できる。
パチンコ機の前面図である。 パチンコ機の遊技盤の前面図である。 パチンコ機の裏機構を示す図である。 循環装置の構成を示す斜視図である。 循環装置の流路構成を示す図である。 パチンコ店のシステム構成図である。 パチンコ機の制御系を示すブロック図である。 操作・表示パネルを示す図である。 遊技制御装置のメイン処理を示すフローチャートである。 タイマ割込み処理を示すフローチャートである。 研磨装置制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例1として、封入球式遊技機をパチンコ機に適用した場合の形態例を、図面を参照して説明する。
A.パチンコ機の正面構成
最初に、図1によって本例のパチンコ機の全体構成について説明する。図1は本例のパチンコ機1(封入球式遊技機)の前面図である。
このパチンコ機1は、いわゆる封入球式遊技機と称されるもので、封入球制御(持ち玉制御)を行って遊技の進行を管理する遊技制御装置(図7参照)を備え、遊技機本体内に所定数(例えば、20個)の遊技球を封入しておき、遊技媒体貸出装置としてのカードユニット(CRユニット)より入力された球貸し情報に基づいた持球数を基に、前記封入された遊技球を遊技領域内に発射して遊技を行い、その遊技結果が所定の利益状態あるいはそれ以外の状態であるかの判定を行い、所定の利益状態の場合には所定数の賞球数に対応させて遊技者の利益(持球数)を増加させ、かつ遊技領域を経た遊技球を回収して発射位置に導くことにより、この封入された遊技球を循環使用してパチンコ遊技を行う機構になっている。
パチンコ機1は、当該パチンコ機1が設置される島に対して固定される機枠2と、この機枠2にヒンジ部3において回動可能に軸支されることによって、機枠2に対して開閉自在とされた前面枠4とを備える。この前面枠4には、遊技盤20(図2に示す)が取り付けられている。
また前面枠4には、その前面上側を覆うようにガラス枠5が開閉自在に取付けられている。なお、このガラス枠5により保持されるガラス板(透明のプラスチックボードでもよい、符号は省略)を介して、遊技盤20の後述する遊技領域22が前面から視認可能となっている。またガラス枠5は、ヒンジ部3において前面枠4に開閉可能に軸支されている。
ここで、前面枠4は遊技枠という名称で呼称され、ガラス枠5は前枠という名称で呼称されることもあるが、本実施例では前面枠4、ガラス枠5で説明している。
このガラス枠5の下側には下部パネル6が設けられ、下部パネル6には操作・表示パネル7が配置されている。
また、パチンコ機1には遊技媒体貸出装置としてのカードユニット15(CRユニット:カード式球貸制御ユニット)が併設されている。カードユニット15はカード投入口201に遊技カードを挿入して、遊技者が後述の操作・表示パネル7(パチンコ機1側に配置)の球貸ボタン303(図8参照)を操作することにより、所定度数の球貸しを行うようになっている。
なお、遊技カードは、遊技者の氏名、性別、年齢、暗証番号等の個人情報を登録して発行される会員カードと遊技者を特定しないビジターカードとがある。会員カードには、球貸しに使用可能な金額に関する情報、遊技の結果として得られた持球数(当日限り有効)に関する情報、貯球数(持球数の精算時に発生するもので所定条件の下で翌日以降も使用可能)に関する情報等が記録される。ビジターカードには、球貸しに使用可能な金額に関する情報、遊技の結果として得られた持球数(当日限り有効)に関する情報等が記録される。
カードユニット15には、その他に現金投入口202、暗証番号入力装置203、カードユニットエラー報知LED204が設けられている。現金投入口202は現金を投入可能なもので、ここに所定の紙幣(例えば、1000円、5000円、1万円)を投入することにより、カードユニット15の内部で投入紙幣の金額に対応したプリペイドカードが発行されて、当該プリペイドカードの度数範囲内で遊技球の貸出しが行われる。なお、遊技終了時に度数の残があれば、その球貸残度数情報(球貸しに使用可能な金額に関する情報)を、持球数があれば、その持球数に関する情報を記録したビジターカードがカード投入口201より排出される。
また、カードユニット15は前述の会員カードの使用も可能であり、その場合はカード投入口201に遊技カードとしての会員カードを投入し、球貸残度数情報(球貸しに使用可能な金額に関する情報)や、持球数に関する情報に応じた遊技球の貸出しや遊技を行うことができる。さらに、暗証番号入力装置203にて当該会員の暗証番号を入力することで、前述の貯球数から所定の球数を遊技に使用することができる。なお、暗証番号入力装置203にはLCDタッチパネル方式のものが採用され、遊技者は指でタッチパネルに触れて、暗証番号を入力可能であると共に貯球数の表示や使用する貯球数の入力やその使用指示も可能な構成である。カードユニットエラー報知LED204はカードユニット15に生じたエラーを報知するものである。
図2に示すように、遊技盤20は、板状の基材(いわゆるベニア)の前面に遊技釘を植設したもので、その前面の略円形領域がガイドレール21で囲まれることにより遊技領域22が形成されたものである。遊技領域22は、打ち込まれた遊技球を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定(入賞したか否かの判定)を行う領域であり、入賞口に遊技球が入って有効にセーフとなる場合は、所定数の遊技球が賞球として遊技者の持球数に加算される構成となっている。
また、前面枠4の開閉側(図1において右側)の縁部には、前面枠4及びガラス枠5の施錠装置(図示省略)の鍵挿入部8が形成されている。
また、ガラス枠5の下部に設けられた操作・表示パネル7は、持球数、球貸度数などを表示したり、球貸し、遊技の精算などの操作を行うためのものである(詳細は図8参照)。操作・表示パネル7の横には、遊技者が操作する押ボタン式の演出操作スイッチ9(図7参照)が設けられている。
また、下部パネル6には、効果音等を出力する下スピーカ10と、遊技球の発射操作を行う発射操作ハンドル11と、灰皿12とが設けられている。
さらに、図1において、符号13で示すものは、ガラス枠5の前面に設けられたLED(発光ダイオード)を発光源とする装飾ランプであり、符号14a、14bで示すものは、ガラス枠5の下部前面に設けられた複数のムービングライトである。図示省略しているが、ムービングライト14a、14bは、発光源としてLEDを備え、駆動源としてモータを備えている。ここで、装飾ランプ13とムービングライト14a、14bは図7に示す装飾表示LED141を構成する。
また、図1において、符号16a、16bで示すものは、ガラス枠5の上部左右両側に設けられた効果音等を出力する上スピーカである。
B.遊技盤の前面構成
図2において、符号21は遊技盤20のガイドレールであり、既述したように、遊技盤前面の略円形領域がこのガイドレール21で囲まれることにより遊技領域22が形成されている。
遊技領域22には、図2に示すように、アウト球流入口23、センターケース24、第1始動入賞口25、普通電動役物(普電)としての第2始動入賞口26、変動入賞装置27、一般入賞口28〜31、普図始動ゲート32、多数の遊技釘(図示省略)などが設けられている。また、遊技盤20の遊技領域22外には、一括表示装置35が設けられている。なお遊技釘は、遊技領域22の上部に飛入した遊技球がこれに当たりながら流下するものであり、センターケース等の取付部分を除いた遊技領域内に複数本植設されている。
センターケース24は、遊技盤20の裏側に取り付けられる表示装置41(図7に示す)の表示部41a(図2に示す)の前面周囲を囲む部材である。図示省略しているが、このセンターケース24には、演出又は装飾のためのLEDを発光源とするランプ類や、例えば表示装置41における演出表示と協働して演出効果を高める電動役物(モータやソレノイドなどの駆動源によって作動する可動部を有する役物)が設けられている。
なお、演出又は装飾のためのランプ類は、遊技盤20のセンターケース24以外の部分(遊技領域22外でもよい)にも設けられる。なお、遊技盤20(センターケース24含む)に設けられた演出又は装飾のためのランプ類は、盤装飾装置を構成する。また、センターケース24に設けられた電動役物は、盤演出装置を構成する。なお、盤演出装置を構成する電動役物は、遊技盤20のセンターケース24以外の箇所に設けられてもよい。
表示装置41は、例えば液晶表示装置を含んで構成され、通常、変動表示装置と称されるものである。なお、表示装置41の名称としては、同様の機能を持つ部材の呼び名として、例えば特図表示装置、図柄変動装置、可変図柄表示装置、識別情報変動装置、識別情報変動表示装置など各種あるが、機能が同じものは同一の範疇である。
表示装置41は、数字や文字などの識別情報(特図という)を表示可能な表示部41a(画面)を有し、複数列の特図を表示可能である。例えば、左側と中央と右側に特図を縦3列に表示し、各列において数字や文字等よりなる特図を停止状態で表示(停止表示)したり、あるいは変動状態(例えば、縦方向にスクロールする状態)で表示(即ち、変動表示)したりすることが可能である。
また、表示部には、上記特図とは別個に背景画像やキャラクタ画像などの演出用又は情報報知用の画像、或いは、いわゆる普図に相当する画像が表示可能である。なお、特図とは大当りに関連する変動表示ゲームで変動表示される識別情報であり、普図とは普図当り(大当りではない)に関連する変動表示ゲームで変動表示される識別情報である。
また始動入賞口25,26は、後述するように特図の始動入賞口として機能する入賞口であり、本例では図2に示すように上下に並んで配設されている。上側の第1始動入賞口25は常に開口している。下側の第2始動入賞口26は、開閉部材26aを左右両側に有し、これら開閉部材26aが逆ハの字状に開くと入賞可能になり、図2に示すようにこれら開閉部材26aが閉じていると入賞不可能である。これら始動入賞口25,26は、センターケース24の中央部下方に配置されている。
なお、第2始動入賞口は普通電動役物(普電)ともいい、普通変動入賞装置に相当する。
また変動入賞装置27は、開閉部材27bによって開閉される大入賞口27aを有する装置(いわゆるアタッカー)である。この大入賞口27aは、後述する大当りになったことを条件として開放されて遊技球が入賞可能となる。
前述したように、表示装置41の表示部41a(画面)には、特図とは別に普図の画像も表示しており、普図ゲームについて説明すると、以下の通りである。したがって、表示装置41は普通図柄可変表示装置に相当する。
遊技球が普図始動ゲート32を通過したとき、表示部41a等(表示装置41とは別に独自の普図表示器を配置してもよい)で普図の変動表示による普図の変動表示ゲーム(以下、普図変動表示ゲームという)が行われ、停止した普図が所定の態様(特定表示態様)であれば、普図当りと呼ばれる特典が付与される。
普図当りになると、第2始動入賞口26の一対の開閉部材26aが逆ハの字に開いた開状態に、所定の開放時間だけ一時的に保持される遊技が行われ、遊技球が始動入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて大当りになる可能性が増す。
また、上記普図の変動表示ゲーム中に、普図始動ゲート32にさらに遊技球が入賞したときには、表示部41a等(表示装置41とは別に独自の普図始動記憶表示器を配置してもよい)で普図始動記憶の保留表示が実行されて、例えば4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの終了後に、その記憶に基づいて上記普図の変動表示ゲームが繰り返される。なお、普図の確率を高確率にすれば、普図当たりしやすくなる。
ここで、時短について説明しておくと、以下のようなものである。
時短は「時間短縮」の略で、大当たり終了後、特図や普図の変動時間を通常よりも短縮し、時間効率を高めるとともに、普図当たり確率を高めて普通電動役物(普電)(第2始動入賞口26)の開放(普電の開放時間を通常よりも長くすることも含む)による始動口への入賞のサポートを行うことで、一定の特図の変動表示ゲームの実施回数まで持ち玉(持球数)を減らさずに効率よく特図を変動させる機能である。
次に一括表示装置35は、いわゆる普図の表示や特図の表示、さらには特図や普図の始動記憶の保留表示(場合により、特図保留表示、普図保留表示という)や、遊技状態の表示を行うものであり、例えばLEDを発光源とする複数の表示器(例えば、1個の小さなランプよりなる表示器、或いは本特図としての数字等を表示可能な例えば7セグメントの表示器)によって構成される。なお、始動記憶の保留表示(場合により、単に始動記憶表示という)とは、変動表示ゲームが未実施の状態で保留されている始動記憶の数等を報知するための表示であり、一般的には、始動記憶毎にランプ等の点灯によって表示する。即ち、始動記憶が3個有れば、3個のランプを点灯させたり、3個の図形を表示させたりすることによって行われる。
なお、この一括表示装置35の表示器によって表示されるものが本特図や本普図(正式な特図や普図)であるのに対して、前述の変動表示装置41の表示部等で行われる特図や普図の表示は、遊技者向けの演出用のダミー表示である。このため、遊技者から見て特図や普図といえば、このダミー表示の方を指している。なお以下では、このダミー表示であることを強調する場合に、例えば「飾り特図」と表記する。
このように、この一括表示装置35は、遊技者に認識しにくいかもしれないが遊技制御装置101が直接制御するもので、遊技盤20の検査などで使用されるものである。例えば、より遊技者に認識しやすい遊技者向けの特図の始動記憶の表示(特図保留表示)は、例えば変動表示装置41の表示部、或いは遊技盤20に設けた複数のランプ(発光部)によって行われる。
C.パチンコ機の裏機構
次に、図3は本実施例のパチンコ機1の裏機構を示す図である。
図3において、パチンコ機1における裏機構の主要な部品としては、外部情報端子板51、カードユニット接続端子板52、演出制御装置53、遊技制御装置54、循環装置55、研磨装置56、発射制御装置57、電源装置58などがある。
なお、従来の貯留タンク(上タンク)やセーフユニットに相当する構成要素は無い。
外部情報端子板51は、ホールコンピュータへ信号を出力するためのケーブルが接続されるホールコンピュータ端子51aと、持球管理装置へ信号やデータを出力するためのケーブルが接続される持球管理装置端子51bとを有している(これら各信号やデータの詳細は後述)。カードユニット接続端子板52は、パチンコ機1側とカードユニット15側との配線接続のための基板である。
演出制御装置53は、遊技制御装置54から出力される制御コマンドに基づき表示装置41や下スピーカ10や上スピーカ16a、16bなどを駆動制御するもので、所定のケース内にこの制御機能を実現する回路基板が収納されて構成されている(制御の詳細は後述)。
遊技制御装置54は遊技盤20に配設されている各種スイッチ、ソレノイド、ランプ等の電気部品(電気式役物)を電気的に制御するとともに、他の制御装置に制御情報を送って、遊技の進行を統括的に管理制御するもので、これら制御を行うマイコンを含む回路が形成された回路基板が、所定のケース61内に収納された構成となっている。ケース61は、4つのカシメ部62a、62b、62c、62dによって容易な開封を阻止するセキュリティ構造になっている。また、遊技制御装置54には遊技店設置時に必要に応じて遊技制御装置54が正規品であるかどうかを確認するために使用される検査装置へ信号を出力するためのケーブルが接続される検査装置接続端子63、所定の異常時に点灯(あるいは点滅)するエラー表示LED64、エラーを解除するためのエラー解除スイッチ65が配置されている。
循環装置55はパチンコ機1の内部に封入された封入球を循環させるためのもので、その循環経路の途中に研磨装置56が配置されている(詳細は後述)。
発射制御装置57は球の発射に必要な制御を行うもので、所定のケース内にこの制御機能を実現する回路基板が収納されて構成されている。電源装置58は、上記各制御装置やパチンコ機1の各電子部品に必要な電源を供給する。
図4は、循環装置55の構成を示す斜視図である。
図4において、循環装置55は所定の厚さを有する平板構造に形成され、内部に封入球が循環するための流路(図5参照)が形成されている。また、循環装置55には流路に沿って研磨装置56、切替ソレノイドカバー57が配置されている。研磨装置56は研磨装置カバー58、研磨装置モータ59、研磨送り流路70を備えている。なお、循環装置55には遊技球入口71が開口している。
研磨装置56は、球(封入球)を研磨するもので、研磨送り流路70から流入した球を研磨装置モータ59で揚送し、研磨装置カバー58の内部に配置された研磨布により球を磨き、戻り流路79(図5参照)を介して共通流路77(図5参照)に戻るようになっている。
図5は、循環装置55の流路構成を示す図である。
図5に示すように、循環装置55は遊技球入口71からアウト球、ファール球を流入させて重力によって球を下方に移動させ、球磨き可動時には流路72を通過するように切替ソレノイド73の切替レバー74が駆動制御され、球は流路72を経た後、研磨入口流路75に導かれ、研磨入口流路75から研磨送り流路70(図4参照)を介して研磨装置56に流入するようになっている(以下、この経路を研磨装置経由経路という)。
一方、球磨き停止時には球磨き停止時の流路76を通過するように切替ソレノイド73の切替レバー74が駆動制御され、球は流路76を経た後、第1封入球検出スイッチ164及び第2封入球検出スイッチ165が配置されている共通流路77を通過(以下、この経路を研磨装置非経由経路という)した後、遊技球出口78から球を発射するための球送り装置の方へ送られる構成である。また、封入球の流路は、透明部材で構成している。透明部材にすることにより、パチンコ機の裏面側から封入球の状態が視認可能になり、封入球の過不足や球づまり等の不具合を確認しやすい。なお、流路の部材は、透明部材の他、半透明、スリット付きなど封入球の状態を視認可能であればよい。
ここで、切替ソレノイド73としては、ラッチング型ソレノイドが採用されている。ラッチング型は、パルス電圧を印加させるだけで吸引及び復帰をし、保持のための電力の供給は不要なもので、いわゆる省エネルギータイプとなっている。そして、双安定型を使用している。また、停電、給電停止等の無通電状態が発生しても、吸着状態を維持しているため、本実施例のように封入球の循環流路を研磨装置56に流入する場合と、研磨装置56に流入しない場合との何れか1つに切り替えてロックするときには、便利である。
また、切替ソレノイド73としてラッチング型ソレノイドを採用すれば、省エネに資するとともに、動作も安定する。
具体的には、遊技球入口71から流入した球が研磨装置56に流入するように流路を切り替える場合には、切替ソレノイド73にパルス電圧を印加させて切替レバー74を吸引して遊技球入口71を流路72に連通させるように制御する。パルス電圧の印加は短時間の1回で済み、その後は切替レバー74がその位置で安定し、この流路が保持される。
この場合、球は遊技球入口71、流路72、研磨送り流路70を順次通って研磨装置56に流入し、研磨装置56で研磨された後、戻り流路79を介して共通流路77に戻る(すなわち、研磨装置経由経路を通る)。
一方、遊技球入口71から流入した球が研磨装置56に流入しないように流路を切り替える場合には、切替ソレノイド73にパルス電圧を印加させて切替レバー74を復帰(位置は流路72の入口を塞ぐ状態)させて遊技球入口71を流路76に連通させるように制御する。このとき、切替レバー74は図5の位置から流路内に突出して流路72の入口を塞ぐようになる(つまり原位置に復帰)。そして、同じくパルス電圧の印加は短時間の1回で済み、その後は切替レバー74がその原位置で安定し、この流路が保持される(すなわち、研磨装置非経由経路を通る)。
なお、球を研磨するか否かは、所定の条件が成立したかどうかで判断するが、それについては詳細を後述する。
共通流路77には、第1封入球検出スイッチ164及び第2封入球検出スイッチ165が配置されている。第1封入球検出スイッチ164は遊技球として封入されている球数の下限を検出するセンサであり、第2封入球検出スイッチ165は遊技球として封入されている球数の上限を検出するセンサである。これは、封入球が当該パチンコ機1に過不足なく封入されている必要性から、現状の封入球の最大と最小の封入球の数をチェックして、適正な範囲に封入球数があることを確認するために設けられているものである。
ここで、第1封入球検出スイッチ164は、封入球が所定数封入された状態では、電源投入時に「球あり」の状態になるように配置され、第2封入球検出スイッチ165は、「球なし」の状態になるように配置されている。さらに、第1封入球検出スイッチ164から数個分だけ第2封入球検出スイッチ165側へ球が連続した位置が所定の球数(例えば20個)の位置であり(共通流路77において、所定数の位置に目印をつけておけば、より便利である。)、ここからさらに数個分の空間を空けて第2封入球検出スイッチ165が配置されている。このように配置することにより、封入球の過不足を確実に検出することができると共に第2封入球検出スイッチ165を利用して研磨装置56から出てくる球の監視をすることが可能となる。
D.遊技店のシステム構成
次に、図6は本実施例のパチンコ機1が多数設置された遊技店のシステム構成を示す図である。
図6において、遊技店にはカード管理装置81、カード発行機82、カード精算機83、景品交換装置84、持球管理装置85、ホールコンピュータ86、多数のパチンコ機1a乃至1n及びカードユニット15a乃至15nが配置されている。
カード管理装置81はカード会社(図示略)と電話回線(例えば、ISDN等のデジタル回線)で結ばれており、カード会社はプリペイドカードを遊技カード(記憶媒体)として発行したり、遊技店における遊技カードに関する精算を行ったり、また、必要に応じてカード管理装置81の各種情報を受信したりする。遊技店は、カードの発行情報とか、必要な情報をカード会社から得たり、問い合わせる等のために電話回線を介してカード会社と接続されている。
カード管理装置81はカード発行機82、カード精算機83、景品交換装置84、持球管理装置85、多数のカードユニット15a乃至15nに対して情報伝送路87を介して接続されている。カード管理装置81はカード発行機82、カード精算機83、景品交換装置84、持球管理装置85、多数のカードユニット15a乃至15nを端末装置として扱い、これらの各端末装置の情報を管理する制御を行うとともに、各端末装置に挿入/排出される遊技カードの識別情報(つまり、カードID)に基づいて各遊技カードに記憶された金額情報および遊技価値情報と同等の情報を記憶管理するような制御を行う。
カード発行機82はカード会社から購入したカードを会員カードとして遊技者に発行するもので、遊技者の会員登録を行うと共に例えば1000円、2000円、3000円、5000円、1万円等の遊技価値を付加して会員カードを発行する。なお、会員登録を行えば、遊技価値の付加を行わずに発行してもよい。この場合、遊技価値の付加はカードユニット15で行うことになる。カード発行機82はカード管理装置81との間で情報伝送路87を介して情報(例えば、会員カードの会員登録情報や売上情報等)の転送を行うとともに、会員カードの発行に必要な制御を行う。
カード精算機83は遊技カードの度数残高に基づいて、遊技カードを精算するためのもので、例えば度数残高に応じた金額を返却したり、また、カード管理装置81との間で情報伝送路87を介して情報(例えば、遊技カード毎の返却金額情報等)の転送を行う。
景品交換装置84は遊技カードの持球数に基づいて、遊技者が望む景品と交換するための処理を行うもので、例えば遊技店の店員が景品交換装置84を操作して、遊技者に景品を渡す。その際には、持球管理装置85との間で情報伝送路87を介して情報交換を行い、遊技カードの持球数の照合を行う。また、遊技カードが会員カードの場合は、持球数を景品に交換する他、貯球数に変換することも可能である。貯球数とすることにより、所定の条件の下で翌日以降も使用可能となる。また、カード管理装置81との間で情報伝送路87を介して情報(例えば、景品交換情報、会員カードの貯球情報等)の転送を行う。
持球管理装置85はカード管理装置81、ホールコンピュータ86、多数のパチンコ機1a乃至1nと接続され、パチンコ機1a乃至1nからの情報に基づいて遊技者が獲得している持球数(遊技価値情報)の情報を記憶管理するような制御を行う。例えば、景品交換装置84にて遊技カードの持球数を景品交換する際に、遊技者が獲得した持球数と遊技カードとの情報の双方が合致しているか判断するなどの制御処理も行う。
カードユニット15a乃至15nは、遊技カードが挿入されることにより、遊技カードの情報(金額データ、持球数データ等)を読み取って球貸しを行ったり、遊技者の獲得した持球数を遊技カードに記憶したりするもので、カード管理装置81やホールコンピュータ86との間で情報伝送路87を介して情報(例えば、付加金額情報、球貸し使用情報、貯球使用情報等)の転送を行うとともに、遊技カードによる球貸し等に必要な制御を行う。
カードユニット15a乃至15nはそれぞれパチンコ機1a乃至1nに併設されて配置されており、両者の間は信号やデータの伝送が可能になっている。
ホールコンピュータ86は遊技店の管理室に設置されるとともに、各パチンコ機1a乃至1n及び持球管理装置85、カード管理装置81、各カードユニット15a乃至15n等の各装置に対して情報伝送路87を介して接続され、各パチンコ機1a乃至1n及び各カードユニット15a乃至15nからの遊技データ等を収集して、またその他の各装置からの不具合等の情報を収集して遊技店の営業管理を行うものである。具体的には、多数のパチンコ機1a乃至1n及び各カードユニット15a乃至15nから必要なデータを収集して各種遊技状態に対応するデータを整理し、整理したデータをディスプレイに表示させたり、営業上必要なデータの演算処理を行う。各装置の不具合等の情報を収集したら、必要に応じて当該装置の点検を行う等の対処を行うことが可能である。
E.制御系の構成
次に、本例のパチンコ機1の制御系について、図7を参照して説明する。なお図や以下の説明において、「SW」はスイッチを意味し、「SOL」はソレノイドを意味する。また、図面では部材の名称が長い場合に図示がしにくくなるので、適宜、短めにして表記(図示)することがある。
パチンコ機1は、制御系の主な構成要素として、遊技制御装置54(封入球制御を含む)、演出制御装置53、発射制御装置57、電源装置58を備えている。これらの各装置及び図7に示す各電子部品には電源装置58から必要な電源が供給される。
(遊技制御装置関係)
まず、パチンコ機1の遊技制御装置54の構成と、この遊技制御装置54に接続される機器について説明する。
遊技制御装置54は、遊技を統括的に制御するとともに、封入球制御も行う主制御装置(主基板)であって、CPU111、ROM112、RAM113、RTC114、検査装置のための試射試験端子115及び検査装置接続端子63を備えている。
ここで、遊技制御装置54は封入球制御も行うとしているが、詳しくは、封入球遊技に必要な制御として、主に封入球の発射から回収までの処理を行う他、更に本実施例では球貸し制御も行う構成である。
CPU111は、封入球遊技を管理する遊技プログラムを実行して遊技制御に必要な演算処理を行う。ROM112は、遊技プログラムを格納しており、RAM113は遊技プログラムに基づく処理を実行する際にワークエリア(作業領域)として用いられる。RTC(リアルタイムクロック)114は正味時刻(現実時刻)を計測するもので、カレンダ機能を備え、年月日を含めて時刻データを出力する。
なお、CPU111、ROM112、RAM113は、遊技用演算処理装置としての遊技用マイクロコンピュータに相当し、例えばアミューズメントチップ用のICとして製造されている。なお、RTC114を含めて遊技用演算処理装置に相当するアミューズメントチップ用のICとして製造してもよい。
試射試験端子115は、CPU111から得られる各種の遊技情報を検査装置に伝送するためのケーブルが接続される端子である。なお、この試射試験端子115及び関連部品は、試験機関で使用されるもので、遊技店で使用される遊技制御装置には未実装となる。
検査装置接続端子63は図3で示したものであるが、これにはパチンコ機1が遊技店に設置された後に、当局が当該パチンコ機1の検査を行うためのケーブルが接続される。
ここで、図7ではスイッチをSWと表記し、ソレノイドをSOLと表記している。
遊技制御装置54には、第1始動口スイッチ120(図7では始動口1SW)、第2始動口スイッチ121(図7では始動口2SW)、ゲートスイッチ122、入賞口スイッチ123、カウントスイッチ124、第1枠開放スイッチ125(図7では枠開放1SW)、第2枠開放スイッチ126(図7では枠開放2SW)からの検出信号が入力される。
第1始動口スイッチ120は前記第1始動入賞口25に入賞した遊技球を1個ずつ検出する入賞球検出用のセンサであり、第2始動口スイッチ121は前記第2始動入賞口26に入賞した遊技球を1個ずつ検出する入賞球検出用のセンサである。
カウントスイッチ124は前記変動入賞装置27の大入賞口に入賞した遊技球を検出する同様のセンサである。また、入賞口スイッチ123は一般入賞口28〜31に対して設けられた同様のセンサであり、一般入賞口がn個あるときには、それぞれに1個ずつ、全体としてn個設けられる。なお、一般入賞口のそれぞれに1個ずつセンサを設けるのではなく、複数の一般入賞口に対して、全体で1個のセンサを設けるようにしてもよい。ゲートスイッチ122は前記普図始動ゲート32を通過する遊技球を1個ずつ検出するセンサである。
これら遊技球を検出する上記各センサ120、121、122、123、124は、本例では近接スイッチであり、ハイレベルが11Vでロウレベルが7Vのような負論理の検出信号を出力するように回路構成されている。
また、第1枠開放スイッチ125はガラス枠5が開放されていることを検出するセンサであり、第2枠開放スイッチ126は前面枠4が開放されていることを検出するセンサである。
次に、遊技制御装置54は、遊技の進行や演出に関して必要な機器として、演出制御装置53、普電ソレノイド131、大入賞口ソレノイド132、普図・特図表示器133及び外部情報端子板51と接続されている。なお、普図・特図表示器133は一括表示装置35を構成する表示器である。
普電ソレノイド131は第2始動入賞口26の開閉部材を開閉させるソレノイド、大入賞口ソレノイド132は変動入賞装置27の開閉部材を開閉させるソレノイド、一括表示装置133は前述したように、いわゆる普図の表示や特図の表示、さらには特図や普図の始動記憶の保留表示や遊技状態の表示を行うものである。遊技制御装置54は、これらの普電ソレノイド131、大入賞口ソレノイド132、一括表示装置133に対して必要な制御信号を出力する。
また、遊技制御装置54からは演出制御装置53に対して、パラレル通信でデータ(例えば、演出コマンド)が送信されるようになっている。
さらに、遊技制御装置54からは外部情報端子板51を介してホールコンピュータ86に遊技情報が出力される。遊技情報としては、例えば遊技制御装置54に入力された信号を外部へ知らせる信号や、遊技進行の過程で発生する大当りを知らせる大当り信号、図柄を回動させるための条件となる始動口への入賞を知らせる始動口信号、図柄が回動開始、或いは、図柄の回動停止をトリガに図柄回転を知らせる図柄確定回数信号、遊技状態が遊技者に有利な状態であること(いわゆる確変状態、時短状態)を示す特典状態信号等、外部へ報知する信号である。
また、遊技制御装置54からは外部情報端子板51を介して持球管理装置85に遊技カードの識別情報(カードID)と遊技者が獲得している持球数(遊技価値情報)の情報が出力される。なお、遊技カードの識別情報(カードID)と持球数の情報は、情報伝送路87を介してカードユニット15から持球管理装置85へ送るようにしてもよい。
なお、本実施例では遊技制御装置54は封入球制御も行う(球貸し制御も含む)構成であり、遊技制御装置と封入球制御装置とを一体化して遊技制御装置とした構成であるが、これに限るものではなく、例えば遊技制御装置と封入球制御装置とを別体化して、それぞれの回路基板を配置して各ケースで覆うようにしてもよい。
本実施例では、遊技制御装置と封入球制御装置とを一体化して遊技制御装置とした構成であるので、封入球制御装置へ送出していた信号やコマンドが不要となって、制御負担が軽減するとともに、省スペース化、省電力化を図ることもできる。
次に、遊技制御装置54は、封入球の発射から回収までの処理及び球貸しに関して必要な機器として、操作・表示パネル7、研磨装置モータ59、切替ソレノイド73、カードユニット接続端子板52と接続されている。
また、封入球制御に必要な各種センサ等からの信号として、遊技制御装置54には、エラー解除スイッチ65、発射球検出スイッチ161、ファール球検出スイッチ162、アウト球検出スイッチ163、第1封入球検出スイッチ164(図7は封入球検出1SW)、第2封入球検出スイッチ165(図7では封入球検出2SW)からの検出信号が入力されている。
発射球検出スイッチ161は発射ボリューム(詳細は後述)の操作によって遊技領域22に発射された球を1個ずつ検出するセンサであり、ファール球検出スイッチ162は遊技領域22に達せずにファールとなった球を1個ずつ検出するセンサである。アウト球検出スイッチ163は遊技領域22から回収した球(アウト球及びセーフ球の両方を含む)を1個ずつ検出するセンサである。
第1封入球検出スイッチ164及び第2封入球検出スイッチ165は、前述したように、循環装置55の共通流路77に配置され、封入球の最大と最小の封入球の数をチェックするものである。
遊技制御装置54では、上記各スイッチ161乃至165からの検出信号を受けて、封入球の発射から回収までの球の挙動監視、ファール球の有無、封入球の最大と最小の封入球数のチェック等の処理を行うとともに、カードユニット15から送られてくる球貸し情報などに基づいて操作・表示パネル7に貸し球を加えて遊技者の持球数を表示するなどの制御を行う。
球の研磨に関する制御として、遊技制御装置54は通常時は封入球が研磨装置56に流入するように切替ソレノイド73を作動させて切替レバー74が流路72の入口を塞がない状態に制御する。これにより、封入球は研磨装置56を経由し、研磨されながら循環する。
また、遊技制御装置54は研磨装置作動切替時期を検出し、所定の条件成立時には、封入球が研磨装置56に流入しないように切替ソレノイド73を作動させて切替レバー74が流路72の入口を塞ぐ状態に制御する。したがって、このときは封入球が研磨装置56を経由せず、研磨無しで循環する。また、研磨装置56は作動を停止する。
ここで、所定の条件成立とは、以下の状態をいう。
(a)省エネルギー(略して、適宜、省エネという)時
例えば、6月〜9月の11時〜15時の間が相当する。これは、カレンダー機能を有するRTC114からのデータで確認する。そして、この間は封入球の循環経路を切替え(切替レバー74が流路72の入口を塞ぐ状態に切替え)、研磨装置56を停止させる。
(b)研磨装置56の不具合時
研磨装置56から出てくる遊技球を監視し、研磨装置56の作動中に遊技球が出てくるのが一定時間検出されなければ、不具合と見なし、封入球の循環経路を切替え(切替レバー74が流路72の入口を塞ぐ状態に切替え)、研磨装置56を停止させる。
ここで、上記の発明概念は、以下のように表される。
封入された遊技球を循環使用して遊技を行う封入球式遊技機において、
封入球を研磨する研磨装置と、
封入球の循環経路を、研磨装置を経由する経路と経由しない経路とに切替え可能な経路切替手段と、
封入球の循環経路につき、研磨装置を経由する経路と経由しない経路との切替え時期を検出する研磨装置作動切替時期検出手段と、を備え、
前記経路切替手段は、通常時は研磨装置を経由するように封入球の循環経路を切り替え、前記研磨装置作動切替時期検出手段により所定条件の成立が検出されると、封入球の循環経路を研磨装置を経由しない経路に切替えることを特徴とする封入球式遊技機。
また、上記(a)省エネルギー時を検出する構成は、以下のように表される。
研磨装置作動切替時期検出手段は、
省エネルギーの期間として、毎年、6月〜9月の11時00分から15時00分までの間を検出することを特徴とする封入球式遊技機。
上記(b)研磨装置56の不具合時を検出する構成は、以下のように表される。
研磨装置作動切替時期検出手段は、研磨装置不具合監視手段を含み、
前記研磨装置不具合監視手段は、
前記研磨装置から出てくる遊技球を監視し、研磨装置の作動中に一定時間、研磨装置から出てくる遊技球が検出されない場合に、研磨装置に不具合が発生したと判断することを特徴とする封入球式遊技機。
ここで、遊技制御装置54は研磨装置作動切替時期検出手段、研磨装置不具合監視手段の機能を実現する。遊技制御装置54、切替ソレノイド73及び切替レバー74は、経路切替手段の機能を実現する。
また、遊技制御装置54からはエラー表示LED64に対して所定の異常(例えば、球の発射不能、球詰まりなど)の場合にエラー信号が出力され、エラー信号に応じてエラー表示LED64が点灯(あるいは点滅)する。
さらに、遊技制御装置54からは研磨装置モータ59に対して上記の所定の条件が成立しない場合には、作動信号が出力され、この作動信号を受けて研磨装置モータ59はパチンコ機1の内部に封入されている封入球を研磨する研磨装置56を作動させて、球の研磨を行う。所定の条件成立のときは、研磨装置モータ59に対して作動信号が出力されず、研磨装置56は作動しない。
(演出制御装置関係)
次に、演出制御装置53の構成と、この演出制御装置53に接続される機器について説明する。
演出制御装置53は、主制御用マイコン、該主制御用マイコンの制御下でもっぱら映像制御を行う映像制御用マイコン、表示装置41への映像表示のための画像処理を行うグラフィックプロセッサとしてのVDP、各種のメロディや効果音などの出力を制御する音源LSIなどを有しているが、細かい構成は略している。
演出制御装置53は遊技制御装置54のCPU111からの制御コマンド(8ビットのデータ信号)を解析し、演出内容を決定して表示装置41の出力映像の内容を制御したり、音源LSIへの再生音の指示をして下スピーカ10及び上スピーカ16a、16bを駆動して効果音等を出したり、前述した装飾表示LED141の駆動制御などの処理を実行するとともに、演出操作スイッチ9からの信号に応じて演出内容を決定して演出の制御を行う。
(発射制御装置関係)
次に、発射制御装置57の構成と、この発射制御装置57に接続される機器について説明する。
発射制御装置57は遊技制御装置54から発射許可信号、停電検出信号を受けるようになっている。発射制御装置57は発射ボリューム171の操作に従って遊技球を発射位置まで送る球送りソレノイド172及び発射位置にある遊技球を発射する発射ソレノイド173を制御するとともに、発射制御装置57にはタッチセンサ174や発射停止スイッチ175からの信号が入力されている。タッチセンサ174は遊技者が発射ボリューム171にタッチしているか否かを検出するものであり、発射停止スイッチ175は遊技球の発射を一時的に停止するもので、遊技者によって操作されるものである。
なお、タッチセンサ174からの信号は発射制御装置57のみならず、遊技制御装置54にも入力される。これは、遊技制御装置54が研磨装置の作動・非作動を制御する際に、条件の一つとして遊技者がタッチしていることを検出するためである。
(操作・表示パネル)
遊技制御装置54は操作・表示パネル7との間で信号の授受を行っており、操作・表示パネル7は図8に示す構成になっている。
図8は、操作・表示パネル7を示す図である。
図8に示すように、操作・表示パネル7には球貸し可能な球貸度数を表示する球貸度数LED301、持球数を表示する持球数表示LED302が設けられているとともに、球貸ボタン303、精算ボタン304、休憩ボタン305、精算スイッチ有効表示LED306、休憩スイッチ有効表示LED307が配置されている。球貸ボタン303、精算ボタン304及び休憩ボタン305は、それぞれ図7の球貸SW、精算SW、休憩SWと対応しており、例えばマイクロスイッチが使用される。なお、これらの各ボタンをタッチパネルとした構成にしてもよい。タッチパネルとした場合は、これらのボタンはタッチパネルの機能として作動し、遊技者がこれらのボタンに触れると、オン(あるいはオン・オフの交互動作)するようになる。
球貸ボタン303は遊技者が所定度数の球貸しを望むときに操作するもの、精算ボタン304は遊技者が遊技結果の精算を望むときに操作するもの、休憩ボタン305は遊技者が一定時間(例えば、40分)の休憩を望むときに操作するものである。
遊技者がカードユニット15の現金投入口202に1000円の紙幣を投入すると、カードユニット15の内部で投入紙幣の金額に対応したプリペイドカードが発行されて、当該プリペイドカードの度数(例えば、10)が球貸度数LED301に表示される。遊技者が球貸ボタン303を押すと、プリペイドカードの度数の範囲内で球貸しが行われ、持球数表示LED302に表示される。例えば、球貸ボタン303を1回押すと、5度数の球貸しが行われ、持球数表示LED302に125(125個の球貸しに相当)と表示される。
精算ボタン304を押すと、球貸残度数や持球数の情報が記録された遊技カードがカードユニット15から排出される。球貸残度数(残金額)を精算したい場合は、遊技者は排出された遊技カードを持ってカード精算機83に挿入することで、残金額が返却される。持球数の精算(景品交換)をしたい場合は、遊技者は景品交換装置84に遊技カードを持って行き、例えば遊技店の店員の操作により持球数に対応する景品と交換することができる。会員カードであれば、持球数を貯球数に変換することも可能である。精算スイッチ有効表示LED306は精算可能であるときに点灯する。
休憩ボタン305を押すと、休憩情報が記録された遊技カードが排出され、休憩ボタン305が点灯状態になる。休憩スイッチ有効表示LED307は休憩可能であるときに点灯する。なお、休憩中は、遊技機は遊技不可能状態となる。
遊技制御装置54は遊技球が入賞したような場合には、操作・表示パネル7に対して遊技者の持球数を電子的に増加させ、持球数表示LED302に表示させる等の制御を行う。
また、前述した球貸度数LED301、球貸ボタン303はカードユニット接続端子板52を介して遊技制御装置54と接続されており、球貸ボタン303の操作信号はカードユニット接続端子板52を介してカードユニット15に送られて球貸しが行われ、球貸度数LED301はカードユニット接続端子板52を介してカードユニット15から出力される信号に基づいて球貸度数を表示する。
カードユニット接続端子板52はパチンコ機1側と球を貸し出すカードユニット15側との配線接続のための基板であるが、この基板で両者の配線接続がされていないと、パチンコ機1では遊技球の発射が不可能となるように制御される。
なお一般に、パチンコ機1の機種交換などの場合には、カードユニット15を除くパチンコ機全体を交換するか、或いはパチンコ機の枠側を残して遊技盤側(遊技盤と遊技制御装置などの主要な制御装置含む)だけを交換する場合もある。ただし、貸球4円であれば、何れも4円のものが使用されるが、例えば貸球1円専用台であれば、遊技盤側も枠側も貸球1円専用のものが使用されることを前提としている。
F.遊技の概要
次に、本例のパチンコ機1で行われる遊技の概要や遊技の流れについて説明する。
まず、パチンコ機1には所定数の封入球が封入されて、通常時(所定の条件成立時以外)には封入球は循環装置55を流れて循環し、かつ一定時間研磨装置56で研磨されている。すなわち、このときは封入球が研磨装置56に流入するように切替ソレノイド73が作動して切替レバー74が流路72の入口を塞がない状態に制御して保持され、これにより、封入球は研磨装置56を経由し、研磨されながら循環する。
遊技開始当初の時点(或いは遊技開始前の時点)では、客待ち状態(デモ中)となっており、客待ち画面の表示を指令するコマンドが遊技制御装置54のバッファから演出制御装置53に送信され、表示装置41の表示部41aには客待ち画面(動画又は静止画)が表示される。
そして、遊技者がカードユニット15に遊技カードを挿入して、所定単位度数の球貸し操作(例えば、操作・表示パネル7の球貸ボタン303を押す:図8参照)を行うと、所定数の持球数(例えば、125個)が加算されて、操作・表示パネル7の持球数表示LED302に表示される。
遊技者が発射ボリューム171を操作すると、発射位置にある遊技球がガイドレール21を介して遊技領域22に打込まれ、打込まれた遊技球が特図の始動入賞口25又は26に入賞すると(即ち、特図の始動入賞があると)、特図の変動表示を指令するコマンドが遊技制御装置54から演出制御装置53に送信され、表示部41aにおいて特図(数字、文字、記号、模様等よりなるもの)が変動(例えば、スクロール)する表示(いわゆる変動表示)が行われて、特図の変動表示ゲーム(以下、特図変動表示ゲームという)が行われる。一方、入賞せずに外れた球は、アウト球流入口23に流入する。
遊技領域22を落下した球はアウトあるいはセーフとなって、遊技領域22を経た後に回収されて循環し、再び発射位置に導かれることになる。このようにして、封入された遊技球が循環使用されてパチンコ遊技が行われる。
この発明概念は、以下のように示される。
遊技機本体内に所定数の遊技球を封入しておき、前記封入された遊技球を遊技領域内に発射して遊技を行うことが可能であるとともに、遊技機の進行を管理する遊技制御装置を備え、
前記遊技制御装置により、遊技結果が所定の利益状態あるいはそれ以外の状態であるかの判定を行い、所定の利益状態の場合には所定数の賞球数に対応させて遊技者の利益を増加させ、
前記遊技領域を経た遊技球を回収して発射位置に導くことにより、この封入された遊技球を循環使用して遊技を行う封入球式遊技機という概念である。
ここで、遊技制御装置により、遊技結果が所定の利益状態あるいはそれ以外の状態であるかの判定を行い、所定の利益状態の場合には所定数の賞球数に対応させて遊技者の利益を増加させるとは、遊技球がセーフになるか、アウトになるかの判定を行い、セーフには、入賞口(一般入賞口28〜31及び始動入賞口25,26を含む)に球が入ることが対応する。
また、所定の利益状態の場合には所定数の賞球数に対応させて遊技者の利益を増加させる場合には、セーフ球に基づいて賞球が持球数に加算される他に、大当りが発生して大量の賞球が大入賞口に入って持球数に加算される場合も含み、これらは遊技者の利益を増加させることに相当する。
遊技結果が表示装置の識別情報が所定態様となる特別遊技状態になるとは、表示装置の図柄が「7,7,7」などの大当り図柄に揃って大当りが発生することで、大当りには、16R大当り、15R大当り、10R大当り、2R確変大当り、2R突確大当りなどの各種大当りが含まれる。
なお、封入された遊技球による遊技結果がセーフ又はアウトとの判定は、所定の利益状態あるいはそれ以外の状態であるかの判定に相当する。セーフ球による賞球や大当りの発生による賞球などは、所定の利益状態の場合に遊技者の利益(持球数)を増加させることに相当する。
この場合、大当りや大当り後の一定期間ではない通常モードでは遊技球の発射毎に持球数が「1」だけ減算される一方、入賞があれば、入賞毎に当該入賞口に対応する賞球数が持球数に加算される封入球遊技が行われる。
そして、この変動表示ゲームの停止結果態様(変動表示により導出された特図の組合せ)が特別結果態様(例えば、「3、3、3」などのゾロ目)であれば、大当りと呼ばれる特典が遊技者に付与される。なお制御上は、例えば始動入賞があったことを条件として、大当り乱数等の値が抽出記憶されて、この抽出記憶された乱数値と予め設定された判定値とが判定時に比較判定され、この比較判定結果に基づいて、予め大当りとするか否かが決定され、この決定に応じて上記変動表示ゲームが開始される。
また、通常モードにおいて、変動表示ゲームの停止結果態様が特別結果態様のうちの特定の態様(例えば、「7、7、7」のゾロ目)であれば、上記大当りになるとともに、大当り遊技後(後述する特賞期間後)に、ゲーム状態が通常モードから確変モードへ移行する。この確変モードでは、特図が大当りになる確率(以下、特図の大当り確率という)を高める制御が行われる。また場合によっては、いわゆる時短(特図等の変動表示時間を短くして変動表示ゲームの頻度を高め当り易くするもの)も行われる。
上記大当りになって大当り状態に移行すると、ファンファーレ期間(大当りになったことを演出する効果音の出力などが実行される期間)を経て、変動入賞装置27の大入賞口が、規定時間(例えば、30秒)を超えない範囲内において、例えば10個入賞までの期間だけ一時的に開放される開放動作(大当たりラウンド)が行われる。そしてこの開放動作は、規定のラウンド数だけ繰り返し行われる。また、この大当り状態では、大当り状態を演出したり大当りラウンド数などを遊技者に報知するための大当り画面の表示を指令するコマンドが遊技制御装置54から演出制御装置53に送信され、表示部41aでは、このような大当り中の表示が実行される。
なお、この大当り状態になっている期間(ファンファーレ期間と、大入賞口が開放されている大当りラウンドの期間と、大当りラウンドと次の大当りラウンドの間のインターバル期間と、エンディング期間)が、特賞期間に相当する。
また上記大当りのラウンド数としては、例えば、通常は15ラウンド大当りが主の大当りであるが、プレミアとして16R大当りを発生させる構成でもよいし、その他の構成でもよい。また、いわゆる突確(出玉の少ない大当りを経由して大当り確率が変化する突然確変)として2ラウンド大当り等があってもよい。
また、上記特図の変動表示ゲーム中又は大当り中に、始動入賞口25又は26にさらに遊技球が入賞したときには、表示部41a等で特図の始動記憶の保留表示が行われて例えば4個まで記憶され、変動表示ゲーム又は大当り状態が終了した後に、その始動記憶に基づいて上記特図の変動表示ゲームが繰り返されたり、客待ち状態に戻ったりする。
即ち、変動表示ゲームが大当りで終了すれば大当り状態に移行し、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶がなければ客待ち状態に戻り、大当りが終了して始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、大当りが終了して始動記憶がなければ客待ち状態に戻る流れとなっている。
なお本形態例では、例えば特図の始動記憶(特図始動記憶)の表示を2種類(特図1保留表示と特図2保留表示)行うようにし、特図変動表示ゲームとして、2種類の変動表示ゲーム(第1変動表示ゲームと第2変動表示ゲーム)を実行する。即ち、遊技球が第1始動入賞口25に入ることによる特図始動入賞(第1始動入賞)が発生すると、表示装置41にて特図1の変動表示による第1変動表示ゲームが行われる。そして、何れかの特図変動表示ゲーム中などに遊技球が第1始動入賞口25に入賞すると、第1始動記憶(特図1保留表示に対応する始動記憶)が1個記憶され、これに対して、上記特図変動表示ゲーム終了後などに、表示装置41にて特図1の変動表示による第1変動表示ゲームが行われる。また、遊技球が第2始動入賞口26に入ることによる特図始動入賞(第2始動入賞)が発生すると、表示装置41にて特図2の変動表示による第2変動表示ゲームが行われる。そして、何れかの特図変動表示ゲーム中などに遊技球が第2始動入賞口26に入賞すると、第2始動記憶(特図2保留表示に対応する始動記憶)が1個記憶され、これに対して、上記特図変動表示ゲーム終了後などに、表示装置41にて特図2の変動表示による第2変動表示ゲームが行われる構成となっている。なお、第1始動記憶と第2始動記憶の両方があるときには、予め設定されたルールに従って第1変動表示ゲームと第2変動表示ゲームのうちの何れかが先に実行される。例えば、第2始動入賞口26に対応する第2変動表示ゲームが優先的に行われる態様(即ち、第2始動記憶が優先的に消化される態様)、或いは2種類の変動表示ゲームが交互に行われる態様などが有り得る。
一方、遊技中に、遊技球が普図始動ゲート32を通過したときは、表示部41a等で普図の変動表示による普図の変動表示ゲーム(以下、普図変動表示ゲームという)が行われる。そして、この普図変動表示ゲーム結果(停止した普図)が所定の態様(特定表示態様)であれば、普図当りと呼ばれる特典が付与される。
この普図当りになると、第2始動入賞口26の一対の開閉部材26aが逆ハの字に開いた開状態に、所定の開放時間だけ一時的に保持される遊技が行われる。これにより、遊技球が始動入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて大当りになる可能性が増す。
また、上記普図の変動表示ゲーム中に、普図始動ゲート32にさらに遊技球が入賞したときには、表示部41a等で普図始動記憶の保留表示が実行されて、例えば4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの終了後に、その記憶に基づいて上記普図の変動表示ゲームが繰り返される。
そして、本実施例では封入球式遊技の制御が行われるので、遊技球の発射毎に持球数が「1」だけ減算される一方、一般入賞があれば、入賞毎に当該入賞口に対応する賞球数が持球数に加算される。また、始動入賞口(特図の始動入賞口25又は26)に遊技球が入ると、予め決められた所定の賞球数が持球数に加算され、特図変動が開始される。そして、大当りが発生すると、大当り遊技が行われ、多くの賞球数が持球数に加算されることになる。大当り終了後には再び通常遊技に戻り、高確率(確率変動時)あるいは通常の低確率で封入球遊技が行われる。
次に、所定の条件成立時、具体的には省エネ時や研磨装置56の不具合が検出されると、封入球の循環経路が切替えられ(切替レバー74が流路72の入口を塞ぐ状態に切替えられ)、研磨装置56の作動が停止する。これにより、封入球が研磨装置56を経由せず、研磨無しで循環し、研磨装置56は作動を停止する。
G.制御系の動作
次に、遊技制御装置54の制御内容を説明する。
(a)遊技制御装置のメイン処理
まず、図9により、遊技制御装置54のメイン処理を説明する。
このメイン処理は、CPU111に強制的にリセットがかけられたことに基づいて開始する。即ち、遊技制御装置54に電源を供給している電源装置58の電源スイッチがオン操作されると、所定のタイミングに(電源投入時の所定のリセット期間に)電源装置58からリセット信号が遊技制御装置54に入力されてCPU111のリセット端子がオンし、その後このリセット信号が解除されると、CPU111が起動する。なお、停電からの電源復旧時にも、同様にリセット信号がオンした後に解除されてCPU111が起動する。また、作業者が遊技制御装置54のRAM113等の初期化をしようとする場合には、電源装置の初期化スイッチをオン操作しながら前記電源スイッチをオン操作する必要がある。
そしてCPU111が起動すると、まず割込みを禁止し、CPU111に内蔵されるCPU周辺回路(シリアルポートを含む)の初期設定を行うとともに、RAM113へのアクセスを許可した後、全出力ポートにオフ信号(2値信号の「0」に相当する信号)を出力する(ステップS1乃至S4)。
なお、リセット信号によって各出力ポートはオフ設定(リセット)されているので、ソフト的に各出力ポートにオフ信号を出力する必要は必ずしもないが、ここでは念のためにステップS4が設けられている。
次いで、ステップS5に進んで、この時点での待機中(ウェイト中)に停電が発生したか否かを判別する。停電が発生していればステップS30にジャンプしてRWMアクセス(RAM113へのアクセス)を禁止した後、待機し、停電が発生していなければ、次のステップS6で演出制御基板(演出制御装置53)の起動待ちのウェイト時間が経過したか否かを判断する。起動待ちのウェイト時間が経過していなければ、ステップS5に戻ってルーチンを繰り返し、同ウェイト時間が経過すると、ステップS7に進んで電源装置58の初期化スイッチを押しながらの電源投入であるかを判断する。
初期化スイッチを押しながらの電源投入であれば、ステップS13にジャンプする。一方、初期化スイッチを押さないで電源投入したのであれば、ステップS8に進んでRAM113の停電検査領域1,2の全ての値が正常な停電検査領域チェックデータであるか否か判断し、正常であれば停電復帰時であるとしてステップS9に進み、異常であれば(正常に記憶されてなければ)通常の電源投入時であるとしてステップS13に進む。なお、停電検査領域チェックデータは、後述するステップS28で設定されるものである。このステップS8では、このように複数のチェックデータによって停電復帰時であるか否か判定するので、停電復帰時であるか否かの判断が信頼性高く為される。
次にステップS9では、RAM113(図9ではRWMと表記、以下同様)のデータのチェックサムを算出し、ステップS10で電源遮断時のチェックサムと比較し、その値が正常(一致)か否かを判定する。このチェックサムが正常でない場合(即ちRAM113のデータが壊れているとき)には、ステップS13に進み、前記チェックサムが正常である場合にはステップS11に進む。
ステップS11では、停電復旧のための処理(初期値設定)を実行する。即ち、全ての停電検査領域をクリアし、チェックサム領域をクリアし、エラー及び不正監視に係る領域をリセットする。次いで、ステップS12で特図ゲーム処理番号に対応する停電復旧時のコマンド(停電復旧コマンド)を演出制御装置53に送信する。このステップS12を経ると、ステップS16に進む。
初期化スイッチを押しながらの電源投入でステップS13にジャンプした場合やステップS8、S10からステップS13にジャンプした場合には、このステップS13を含めてステップS13〜15の処理を行う。
ステップS13以降の処理に進むと、遊技制御装置54のRAM113内のデータ(アクセス禁止領域を除く)を初期化するなどの処理を行う。即ち、ステップS13では使用する全てのRAM113の領域をクリアする。具体的には、RAM113において、アクセス禁止領域より前の全作業領域をクリアし、アクセス禁止領域より後の全スタック領域をクリアする。次いで、ステップS14で初期化すべき領域に電源投入時の初期値をセーブし、ステップS15で電源投入時のコマンド(電源投入コマンド)を演出制御装置53に送信する処理を行う。電源投入コマンドが送信されると、他の制御装置は、この電源投入コマンドを受けて、例えば演出制御装置53であれば枠演出装置のモータの動作位置を初期位置にするなどの初期化を行う。
ステップS15を経ると、ステップS16に進んでホールコンピュータ86に起動報知信号オンデータを出力する。これは、遊技制御装置54からホールコンピュータ86に片方向で上記オンデータを出力するもので、ホールコンピュータ86は一方的に当該パチンコ機1が起動したことを知ることになり、当該パチンコ機1に対応するRAMエリアをクリアして情報収集に備える。
次いで、ステップS17で持球管理装置85に起動報知コマンドを送信する。これは、同様に遊技制御装置54から持球管理装置85に片方向で上記起動報知コマンドを送信するもので、持球管理装置85は一方的に当該パチンコ機1が起動したことを知ることになり、当該パチンコ機1に対応するRAMエリアをクリアして情報収集に備える。
なお、カードユニット15との間は双方向通信であるので、このような片方向での上記オンデータの出力やコマンドの送信はない。
次いで、ステップS18でRTC(リアルタイムクロック)114を初期化する。これにより、RTCから時刻データを読み出しできるようになる。
ステップS18を経ると、ステップS19に進み、例えばCPU111の内部に設けられたCTC(Counter/Timer Circuit)を起動する。CTCはタイマ割込みのための回路である。
次にステップS20では、CPU111に内蔵されるCPU周辺回路に設けられた乱数生成回路の起動設定を行う。この乱数生成回路によってハード的に特図や普図の各乱数のうちの一部が生成される。但し、これら乱数のうち一部の乱数の初期値は、後述するステップS22の処理によってソフト的に設定される。
なお、特図に関連する乱数としては、大当り乱数(大当りとするか否かを決定するための乱数)、大当り図柄乱数1,2(大当り停止図柄決定用の乱数)、変動パターン乱数(リーチの有無等を含む変動パターンを決定する乱数)、停止図柄乱数(外れの停止図柄決定用の乱数)などがある。また、普図に関連する乱数としては、例えば、普図当り乱数(普図当りとするか否かを決定するための乱数)などがある。このうちステップS20,22で対象とする乱数は、例えば、大当り乱数、普図当り乱数、大当り図柄乱数1,2である。なお、上記特図に関する乱数は、特図が2種類ある場合、特図1と特図2で共通でもよいし、別個に設けられていてもよい。
次いでステップS21では、割込みを許可し、次のステップS22では、初期値乱数更新処理を行う。初期値乱数更新処理は、遊技球を発射するタイミングを計って故意に当り等をねらうことが困難になるように、乱数の初期値を更新する処理である。
次いでステップS23に進み、停電監視信号のチェック回数(例えば2回)を設定し、次のステップS24で停電監視信号がオンしているか否か判定し、オンしていれば停電の最終判断のためのステップS25に進み、オンしていなければステップS22に戻る。通常運転中は、ステップS22〜S24を繰り返す。
そして、ステップS25に進むと、前記チェック回数分だけ停電監視信号のオン状態が継続しているか否か判定し、この判定結果が肯定的であると停電発生と最終判断してステップS26に進み、否定的であれば停電発生と判断できないとしてステップS24に戻る。
なお停電監視信号がオンになると、この停電監視信号をNMI割込信号として、実行中の処理を中断してステップS26以降の停電処理を強制的に実行する態様でもよい。但し本例の構成であると、停電監視信号のオン状態をステップS25で複数回チェックするので、実際には停電が発生していないのにノイズ等によって停電監視信号が一時的かつ瞬間的にオンした場合に停電発生と誤判断してしまうことがないという利点がある。
そしてステップS26に進むと、割込を禁止した後、次のステップS27で全ての出力をオフし(全ての出力ポートにオフデータを出力し)、次いでステップS28で停電情報設定処理を実行する。停電情報設定処理では、前述の停電検査領域チェックデータ1を停電検査領域1にセーブし、停電検査領域チェックデータ2を停電検査領域2にセーブする。
ステップS28を経ると、次のステップS29で、RAM113のデータのチェックサムを算出して所定のチェックサム領域にセーブし、次いでステップS30でRAM113へのアクセスを禁止した後、待機する。なお図9において、「RWM」とあるのはRAM113を意味する。
なお、以上のステップS26〜S30の停電処理は、停電によって電源電圧がCPU111の動作電圧未満に低下する前に行われる。
(b)遊技制御装置のタイマ割込処理
次に、遊技制御装置54のタイマ割込処理を図10により説明する。
このタイマ割込処理は、前述したメイン処理におけるステップS19,S21の処理によって開始され、所定のタイマ割込周期で繰り返し実行される。
このタイマ割込処理では、まずステップS41で、必要に応じてレジスタの退避や割込みの禁止を実行した後、ステップS42の入力処理を実行する。この入力処理では、前述の各センサ類(始動口スイッチ120、121、ゲートスイッチ122、入賞口スイッチ123、カウントスイッチ124など)の検出信号の読み取りを実行する。具体的には、各センサの出力値をタイマ割込周期毎に判定し、同じレベルの出力値が規程回数(例えば、2回)以上継続した場合に、この出力値のレベルを各センサの検出信号の確定的な値として読み取る。なお、何れかのセンサがオンしていることが読み取られると、それを示すフラグ(入力フラグ)がたてられる。
次に、ステップS43で、後述するステップS50、S52、S57、S58,S59,S60、S61で設定された出力データを対応する出力ポートに設定し出力する出力処理を実行し、その後、ステップS44でカードユニット接続確認処理を行う。これは、カードユニット15に電源が入っているか、パチンコ機1に電源が入っているか、カードユニット15とパチンコ機1との間の通信が正常であるか等をカードユニット接続端子板52を介して確認するものである。
次いで、ステップS45,S46で、乱数更新処理1,2をそれぞれ実行する。ここでは、特図に関連するソフト乱数及び普図に関連するソフト乱数の更新が行われる。特図に関連するソフト乱数としては、例えば、大当り図柄乱数1,2(大当り停止図柄決定用の乱数)、変動パターン乱数(リーチアクションの有無等を含む変動パターンを決定する乱数)、停止図柄乱数(外れの停止図柄決定用の乱数)などがある。ここでの、乱数の更新は、乱数を例えば「1」ずつ増やすことにより実行される。したがって、このタイマ割込み処理のルーチンが繰り返される毎に、乱数が変り、このソフト乱数の抽出値がアトランダム性を保つようになる。
なお、上記変動パターン乱数は、本例では変動パターン乱数1〜3の3種類が有る。このうち、変動パターン乱数1は後半変動(リーチ開始後の変動)のリーチ系統を選択するための乱数であり、変動パターン乱数2はリーチ系統の中から詳細な演出の振分(例えばプラス1コマで特図が停止するかマイナス1コマで特図が停止するか)を行うための乱数であり、変動パターン乱数3は前半変動(リーチ開始前までの変動)の態様を選択するための乱数である。また、上記変動パターン乱数は変動態様の全てを直接決定するものでもよいが、本例では、具体的な態様は演出制御装置53が決定する。例えば、変動時間とリーチ系統(リーチの大まかな種別)のみを変動パターン乱数1により決定し、決定した変動時間とリーチ系統に基づいて演出制御装置53が具体的な変動態様を決定する。
次いで、ステップS47でタイマ更新処理を行う。これにより、遊技プログラム内の処理で扱われる各種タイマの更新が統括的に行われる。
次いで、ステップS48でスイッチ監視処理を行う。これは、発射球検出スイッチ161、ファール球検出スイッチ162、アウト球検出スイッチ163からの信号を監視して、発射に伴う持球数の減算や盤面球数の増減など封入球制御のための処理を行うものである。
次いで、ステップS49でエラー監視処理を実行する。これは、前述の各センサ類の未検出エラーや、賞球加算の過剰エラーや、ガラス枠5の開放状態などを監視するための処理である。また、エラー解除スイッチの押下を監視し、対応するエラーの発生中かつ全ての解除条件を満たしていればエラーの解除設定も行う。
例えば、この処理で監視するエラーの種類は、以下の通りである。
・前枠開放(ガラス枠5開放)
・遊技枠開放(前面枠4開放)
・スイッチ異常(コネクタ抜け、スイッチ故障など)
・磁石不正
・振動不正
・電波不正
・浮遊球発生
・封入球異常(第1封入球検出スイッチ164及び第2封入球検出スイッチ165の信号に基づいて封入球の最大と最小の封入球の数をチェックし、異常を判定する。異常のときには、エラー表示LED64で報知する)
封入球異常には、下記がある。
(a)封入球不足
(b)封入球過剰
(c)通路球詰まり
次いで、ステップS50で発射許可信号編集処理を行う。これは、発射可能な状態になったら発射許可信号オンデータを設定し、例えば、カードユニット15が接続されていない場合や、持球数が0の時、ガラス枠や前面枠の開放中の時などの遊技条件を満たしていない場合や、磁石不正など不正行為の発生中の場合には発射許可信号オフデータ(発射できない)を設定し、全ての発射条件を満たしていれば発射許可信号オンデータを設定するものである。ここには、例えば停電時に発射杵先(発射杵は発射ソレノイド173で作動する)に残った球を電源投入時に空打ち発射する強制発射の処理も含まれる。
次いで、ステップS51でカードユニット通信ライン確認がOKか否かを判別する。これは、パチンコ機1側とカードユニット15側との配線接続のための基板(カードユニット接続端子板52)が接続されて、通信ラインの確認結果がOKであるかを判断するものである。カードユニット通信ライン確認がOKであれば、ステップS52、ステップS53、ステップS54を順次実行してステップS55に進み、OKでなければ、ステップS59にジャンプする。
カードユニット通信ライン確認がOKの場合には、ステップS52で球送り制御処理を行う。これには、球を発射位置まで送る条件が整った場合に球送りソレノイド172のオンデータを設定して、球を発射位置まで送る処理を行う他、停電時に発射杵先に残った球を電源投入時に空打ち発射して対処するために球送りソレノイド172をオフにしておく処理も含まれる。
次いで、ステップS53で操作パネル監視制御処理を行う。これは、操作・表示パネル7の精算ボタン304や休憩ボタン305の挙動を監視して、精算や休憩に関する処理を行うものである。次いで、ステップS54でカードユニット受信解析処理を行う。これは、遊技制御装置54とカードユニット15との間で通信を行うときに平文や暗号化で信号の授受を行う場合の通信方式や信号の解析などを行うものである。ステップS54を経ると、ステップS55に進む。
ステップS55では精算中あるいは休憩中であるかを判定する。遊技者が精算中あるいは休憩中であれば、ステップS56乃至ステップS58をジャンプしてステップS59に進む。これは、遊技者が精算中あるいは休憩中であれば、封入球遊技を行わないので、ステップS59にジャンプするものである。
精算中あるいは休憩中でなければ、ステップS56に進み、入賞口スイッチ監視処理を実行する。入賞口スイッチ監視処理は、前述したように設定される入力フラグ(特図の始動口スイッチ120、121、入賞口スイッチ123、及びカウントスイッチ124)を監視し、例えばカウントスイッチ124の入力フラグが設定されていると、15個の賞球の持球数加算を行う前準備などの処理を実行するものである。また、大入賞口27a、普電26の開放中以外での不正入賞の監視も行う。
次に、ステップS57では、特図ゲーム処理を行う。この特図ゲーム処理では、特図の変動表示ゲーム全体の統括的制御が行われる。即ち、変動開始条件(変動表示ゲームの開始条件)の成立時において、大当り乱数の判定や、特図の停止図柄の組み合わせ(結果態様)を設定する処理や、特図の変動態様を設定する処理が行われる。
ここで、変動開始条件の成立時とは、客待ち状態で始動口入賞があって変動表示ゲームが開始される時、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶があって再度変動表示ゲームが実行される時、大当たりが終了して始動記憶があって再度変動表示ゲームが実行される時の3種類がある。
また、この特図ゲーム処理では、特図の変動表示ゲームに関する各種出力データを設定する処理も行われる。即ち、特図の変動表示ゲームの遊技状態に合わせて、例えば、演出制御装置53などへ送信するコマンドの内容(コマンドデータ)を設定する。
次いで、ステップS58では、普図の変動表示ゲームのための処理を行う。即ち、普図の変動表示遊技の状態に合わせて演出制御装置53などへ送信するコマンドの内容を設定する処理などを行う。
次いで、ステップS59では外部情報編集処理を実行する。これは、遊技制御装置54からホールコンピュータ86、持球管理装置85などの外部装置へ出力しようとするデータの編集を行うものである。次いで、ステップS60でLED編集処理を行う。これは、各種LED(例えば、エラー表示LED64、持球数表示LED302、精算スイッチ有効表示LED306、休憩スイッチ有効表示LED307、一括表示装置35の本特図の表示器(LED、7セグメントの表示器)などの各LEDの表示に関する処理を行うものである。次いで、ステップS61で研磨装置制御処理を行う。これは、研磨装置56の作動や非作動の処理を行うものである(詳細は図11で後述)。
ステップS61を経ると、その後、メインルーチンを再開すべく、ステップS62でタイマ割込み要求をクリアし、ステップS63で退避させたレジスタを復帰させ、ステップS64で割込を許可し、そして割込時に中断した処理に復帰(リターン)する。
(c)研磨装置制御処理
次に、前記タイマ割込処理における研磨装置制御処理S61を図11により説明する。
このルーチンが開始されると、まずステップS71でRTC読込み周期タイマを「1」だけ更新(ここではデクリメント)する。これは、RTC読込み周期タイマを所定時間(例えば、1分)に設定しておいて(ステップS74参照)、それをデクリメントしていくものである。本例ではタイマ割込みの周期が4msであるので、割込み周期毎に読み込もうとすると時刻データ読み出しの通信時間に対し、速すぎる可能性もあるので、それよりも長い周期に設定される。次いで、ステップS72でRTC読込み周期タイマ=「0」か否かを判定し、「0」でなければステップS75にジャンプしてルーチンを繰り返し、「0」になると、ステップS73、S74を実行する。
ステップS73では、RTC(リアルタイムクロック)114からデータを読み込み(正味時刻を取得)、次いで、ステップS74でRTC読込み周期タイマを設定(例えば、1分)してステップS75に進む。
ステップS75では、最大封入球数検出スイッチが規定時間以上のオン状態継続か否かを判定する。封入球異常の判定では、第1封入球検出スイッチ164及び第2封入球検出スイッチ165の信号に基づいて封入球の最大と最小の封入球の数をチェックし、異常を判定するが、ここでは、特に第2封入球検出スイッチ165の信号が規定時間以上オン状態を継続していると、研磨装置56の球出口付近まで遊技球が溜まっている(封入球の循環経路の異常)と判断できるので、過剰に遊技球を揚送してしまって装置を破損等しないようにするため、その判定を行うものである。
ステップS75の結果がNOのときは、ステップS76に進み、研磨装置停止の日時・時間であるか否かを判定する。これは、研磨装置56の作動を停止させる所定の条件のうち、省エネ時であるか否かを判定するもので、具体的には、例えば6月〜9月の11時〜15時という日時・時間に合致しているかどうかを判定するものである。ステップS76でNOのときは、ステップS77に進んで、研磨装置経由経路に切替え済みであるか否かを判定する。これは、封入球が研磨装置56に流入する経路を循環している状態かどうかを判断するものであり、具体的には、切替ソレノイド73の切替レバー74を駆動して遊技球入口71を流路72に連通させる経路になっているかを判断する。
ステップS77で研磨装置経由経路に切替え済みでなければ、ステップS78に進み、切替ソレノイド73の出力データを研磨装置経由側に設定する。これにより、タイマ割込みの外部情報編集処理で切替ソレノイド73の切替レバー74が駆動されて遊技球入口71が流路72に連通する経路に切り替えられることになる。
ステップS78を経ると、ステップS79で球の発射中であるか否かを判定する。これは、球の発射許可中であり、かつタッチセンサ174がオンのときに球の発射中であると判定するもので、YESのときは、ステップS80に進む。次いで、ステップS80では最大封入球数検出スイッチに一定時間以上入力なしか否かを判定する。これは、第2封入球検出スイッチ165の信号が一定時間以上入力なしの状態が継続していると、封入球が研磨装置56から流れ出ていないので、研磨装置56に不具合が発生したと判断できるので、その判定を行うものである。
ステップS80の結果がNOのときは、研磨装置56に不具合なしと判断して、ステップS81に進み、研磨装置モータ59の順回転データを設定してリターンする。これにより、タイマ割込みの外部情報編集処理で研磨装置モータ59が順回転し、研磨送り流路70から流入した球が研磨装置モータ59によって揚送されて、研磨装置カバー58の内部に配置された研磨布により球が磨かれ、戻り流路79を介して共通流路77に戻ることになる。つまり、封入球が研磨装置56を経由して、研磨有りで循環することになる。
このように、封入球の循環経路が異常でない、研磨装置停止の日時・時間でない、研磨装置経由経路に切替え済み、球の発射中である、かつ研磨装置56に不具合なしという状態のときは、封入球が研磨装置56に流入して研磨装置56で研磨されて循環する。
一方、ステップS75で最大封入球数検出スイッチが規定時間以上のオン状態が継続しているときは、封入球の循環経路の異常と判断し、ステップS84にジャンプし、ステップS84で研磨装置モータ59のオフデータを設定してリターンする。これにより、タイマ割込みの外部情報編集処理で研磨装置モータ59がオフ(停止)し、球の研磨は行われない。
また、ステップS76でYESのとき、すなわち、研磨装置56の作動を停止させる所定の条件のうち、省エネ時(6月〜9月の11時〜15時)であると判断すれば、ステップS82に分岐して研磨装置非経由経路に切替え済みであるか否かを判定する。これは、封入球が研磨装置56に流入しない経路を循環している状態かどうかを判断するものであり、具体的には、切替ソレノイド73の切替レバー74を駆動して遊技球入口71を流路72の入口を塞ぐ状態の経路になっているかを判断する。
ステップS82で研磨装置非経由経路に切替え済みでなければ、ステップS83に進んで切替ソレノイド73の出力データを研磨装置非経由側に設定する。これにより、タイマ割込みの外部情報編集処理で切替ソレノイド73の切替レバー74が駆動されて遊技球入口71が流路72に連通せず(流路72の入口を塞いで)、研磨装置56に流入しない経路に切り替えられることになる。
ステップS83を経ると、ステップS84に進み、研磨装置モータ59のオフデータを設定してリターンする。したがって、省エネ時(6月〜9月の11時〜15時)には、封入球の循環経路が研磨装置非経由経路に切替えられ、研磨装置モータ59も停止して球の研磨は行われない。
また、ステップS79で球の発射中でないときも、ステップS84に分岐して研磨装置モータ59をオフ(停止)し、球の研磨は行わない。これにより、当該パチンコ機1が空台のとき、あるいは遊技者が遊技をしていないとき、休憩中のときなどは、研磨装置モータ59を停止させるので、パチンコ機1の電力消費を少なくして、省エネルギー化を図ることができる。
また、ステップS80で最大封入球数検出スイッチに一定時間以上入力なしと判定したときは、封入球が研磨装置56から流れ出ていないので、研磨装置56に不具合が発生したと判断し、ステップS82に分岐し、ステップS82以降の処理を実行する。これにより、封入球の循環経路が研磨装置非経由経路に切替えられ、研磨装置モータ59も停止して球の研磨は行われない。
このように、所定の条件として、(a)省エネルギー時、あるいは(b)研磨装置56の不具合時の何れか1つでも成立した場合には、封入球の循環経路が研磨装置非経由経路に切替えられ、封入球は研磨装置56に流入せずに循環し、研磨装置モータ59も停止して球の研磨は行われない。したがって、省エネを考慮しつつ、より効率的に球磨きができる。
本実施例によれば、以下のような効果がある。
本実施例のパチンコ機1では、通常時は封入球の循環経路が研磨装置経由経路に切替えられて、封入球は研磨装置56に流入し研磨されて循環するが、所定の条件成立時、具体的には省エネ時や研磨装置56の不具合が検出されると、封入球の循環経路が研磨装置非経由経路に切替えられ、封入球は研磨装置56を経由せず、研磨無しで循環し、研磨装置56は作動を停止する。
したがって、従来のように通常時及び遊技中は球磨きをしない遊技機と比べて、本実施例では通常時及び遊技中(所定の条件成立時は除く)においても、球磨きが行われるので、より効率的に球磨きができる。特に、遊技中に封入球の研磨を行うので、効率的に球磨きを行うことができる。
また、電力消費のピークと想定される時期、すなわち、6月〜9月の11時〜15時(省エネ時)には、封入球は研磨装置56を経由せず、研磨無しで循環し、研磨装置56は作動を停止するので、パチンコ機1の低消費電力化を図りながら、かつ電力供給不足時の節電にも寄与できる。
また、研磨装置56の不具合が検出されると、封入球は研磨装置56を経由せず、研磨無しで循環し、研磨装置56は作動を停止するので、パチンコ機1の低消費電力化を図りながら、遊技を続けることができ、遊技客に迷惑がかからず、かつ遊技店においても遊技台の稼働を確保できる。
ここで、所定の条件成立時に、研磨装置56の作動が停止する構成は、以下の発明概念で表わされる。
封入された遊技球を循環使用して遊技を行う封入球式遊技機において、
封入球を研磨する研磨装置と、
封入球の循環経路を、研磨装置を経由する経路と経由しない経路とに切替え可能な経路切替手段と、
封入球の循環経路につき、研磨装置を経由する経路と経由しない経路との切替え時期を検出する研磨装置作動切替時期検出手段と、を備え、
前記経路切替手段は、通常時は研磨装置を経由するように封入球の循環経路を切り替え、前記研磨装置作動切替時期検出手段により所定条件の成立が検出されると、封入球の循環経路を研磨装置を経由しない経路に切替え、
さらに、経路切替手段は、
研磨装置作動切替時期検出手段により所定条件の成立が検出されると、前記研磨装置の作動を停止させることを特徴とする封入球式遊技機。
次に、本発明の変形例について説明する。
(1)上記実施例では、研磨装置をパチンコ機に内蔵しているが、これに限るものではなく、例えば研磨装置は遊技機から脱着可能なように構成してもよい。このようにすると、研磨装置を容易に取り外せて点検・修理などに便利である。
(2)上記実施例では、封入球の循環経路につき、研磨装置を経由する経路と経由しない経路との切替え時期を研磨装置作動切替時期検出手段によって検出し、所定条件の成立が検出されると、封入球の循環経路を研磨装置を経由しない経路に切替える構成であるが、これに限るものではなく、例えば封入球の循環経路を切替えスイッチで切り替え可能な構成とし、その切替えスイッチを手動で、遊技店の店員が操作する構成にしてもよい。
そうすると、店員の判断で操作する封入球の循環経路を切替えることができ、便利である。例えば、6月〜9月でなき、5月であっても暑い日時があれば、手動で封入球の循環経路を研磨装置を経由しない経路に切り替えることもできる。
この発明概念は、以下のように表わされる。
遊技球を循環使用して遊技を行う封入球式遊技機において、
前記封入球を研磨する研磨装置と、
封入球の循環経路を、研磨装置を経由する経路と経由しない経路とに切替え可能な経路切替手段と、
経路切替手段の作動を手動で操作可能な操作スイッチと、を備え、
前記経路切替手段は、前記操作スイッチの操作結果に対応して、封入球の循環経路を研磨装置を経由する経路と経由しない経路とに切替えるように作動することを特徴とする封入球式遊技機。
(3)上記実施例では、省エネ時に、封入球の循環経路を研磨装置を経由しない経路に切替えているが、この省エネ時には、同時にパチンコ機の装飾ランプ等の電力を消費する電子部品を省エネモード(暗くする等)に制御してもよい。そうすると、より一層パチンコ機1の低消費電力化を図ることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1、1a乃至1n パチンコ機(封入球式遊技機)
7 操作・表示パネル
15、15a乃至15n カードユニット(遊技媒体貸出装置)
20 遊技盤
25 第1始動入賞口
26 第2始動入賞口(普通電動役物(普電))
27 変動入賞装置
41 表示装置
53 演出制御装置
54 遊技制御装置(研磨装置作動切替時期検出手段、経路切替手段、研磨装置不具合監視手段)
56 研磨装置
57 発射制御装置
73 切替ソレノイド(経路切替手段)
74 切替レバー(経路切替手段)

Claims (4)

  1. 遊技機本体内に所定数の遊技球を封入しておき、前記封入された遊技球を遊技領域内に発射して遊技を行うことが可能であるとともに、遊技機の進行を管理する遊技制御装置を備え、
    前記遊技制御装置により、遊技結果が所定の利益状態あるいはそれ以外の状態であるかの判定を行い、所定の利益状態の場合には所定数の賞球数に対応させて遊技者の利益を増加させ、
    前記遊技領域を経た遊技球を回収して発射位置に導くことにより、この封入された遊技球を循環使用して遊技を行う封入球式遊技機において、
    前記封入球を研磨する研磨装置と、
    封入球の循環経路を、研磨装置を経由する経路と経由しない経路とに切替え可能な経路切替手段と、
    封入球の循環経路につき、研磨装置を経由する経路と経由しない経路との切替え時期を検出する研磨装置作動切替時期検出手段と、を備え、
    前記経路切替手段は、通常時は研磨装置を経由するように封入球の循環経路を切り替え、前記研磨装置作動切替時期検出手段により所定条件の成立が検出されると、封入球の循環経路を研磨装置を経由しない経路に切替えることを特徴とする封入球式遊技機。
  2. 前記研磨装置作動切替時期検出手段は、
    省エネルギーの期間又は前記研磨装置の不具合発生時のうち、1つ以上を検出すると、所定条件が成立したと判断することを特徴とする請求項1記載の封入球式遊技機。
  3. 前記研磨装置作動切替時期検出手段は、研磨装置不具合監視手段を含み、
    前記研磨装置不具合監視手段は、
    前記研磨装置から出てくる遊技球を監視し、研磨装置の作動中に一定時間、研磨装置から出てくる遊技球が検出されない場合に、研磨装置に不具合が発生したと判断することを特徴とする請求項1又は2記載の封入球式遊技機。
  4. 前記経路切替手段は、
    前記研磨装置作動切替時期検出手段により所定条件の成立が検出されると、前記研磨装置の作動を停止させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の封入球式遊技機。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013176416A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Toyomaru Industry Co Ltd 封入式遊技機
JP2016128080A (ja) * 2016-04-12 2016-07-14 豊丸産業株式会社 封入式遊技機

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