JP2013092853A - 道路管制センターシステムの子局側監視・制御装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 高速道路の各付帯設備，連動機器の監視対象に接続される子局側監視用基板の仕様電圧を設備，連動機器に対応させ、簡易でコンパクトな構造により監視・制御装置を小型化する。
【解決手段】 高速道路のインターチェンジ、トンネル等の各部に配置され、区域内の道路付帯設備や現場連動機器を監視・制御する監視・制御装置２は、監視対象５や制御対象６に接続する複数の監視・制御用基板８，９と、これらを挿入可能な複数のスロット７ａを有する矩形箱状のモジュールラック７と、モジュールラック７に内蔵されるＣＰＵユニット１０と、モジュールラック７に内蔵される電源ユニット１１とを具備させる。監視用基板８は、各付帯設備や現場連動機器のうちの監視対象５に接続され、設備・機器に応じて仕様電圧が異なる。この監視用基板８に対して電源ユニット１１は、設備・機器に応じた各仕様電圧の動作用電源を供給する。
【選択図】 図３

Description

本発明は、高速道路の各部に配置された付帯設備・機器の動作状態を監視し、高速道路の状況に応じて親局側の中央管理装置からの指令に基づき付帯設備・機器を動作制御する道路管制センターシステムにおける子局側の監視・制御装置に関するものである。

道路管制センターシステムは、特許文献１に記載のように、高速道路のインターチェンジ、サービスエリア又はトンネルなどに配置された子局によって所定の区域ごとに高速道路の付帯設備やこの付帯設備に連動する機器などの動作状態を監視し、これをネットワークを通じて親局側の中央管理装置に伝送し、中央管理装置により高速道路の状況に応じて付帯設備，機器に必要な動作を行わせる指令を発し、この指令を受けて各子局の監視・制御装置が区域内の特定の付帯設備・機器を動作制御する。

特開平８−１２９６９２号公報

上記従来の道路管制センターシステムの子局側監視・制御装置においては、付帯設備、連動機器の仕様電圧に応じて電圧が異なるため、これらの監視・制御装置の仕様電圧に一律に変換しているため、付帯設備、連動機器にそれぞれ接続される監視・制御用基板に電圧変換を行う回路をそれぞれ組み込む必要があり、多数の監視・制御用基板を装着する装置全体が大型化せざるを得ず、小型化の障害になっている。
そこで、本発明は、子局側で電源の必要な監視用基板を各付帯設備，連動機器に応じて異なる仕様電圧によってそれぞれ動作させ、簡易コンパクトな構造による小型化を可能にする子局側の監視・制御装置を提供することを課題としている。

上記の課題を解決するために、本発明は、高速道路に沿って設けられた各種付帯設備・機器の状態を監視し、これらの状態をネットワークを介して親局側中央管理装置３に知らせる一方、親局側中央管理装置３からの指令を受けて特定の設備・機器の動作を遠隔制御する道路管制センターシステム１の子局側監視・制御装置２において、付帯設備・機器の監視対象５にそれぞれ接続され、各付帯設備・機器を監視する監視用基板８と、付帯設備・機器の制御対象６にそれぞれ接続され、各付帯設備・機器を制御する制御用基板９と、これらの監視・制御用基板８，９を板面が隣接するように一列に並べて装着可能なスロット７ａを有するモジュールラック７と、スロット７ａの並び方向に、監視・制御用基板８，９の動作を制御すると共に、入出力信号の受送信処理を制御するＣＰＵユニット１０と、動作用の電源ユニット１１とを具備させ、各監視用基板８は、設備・機器５，６ごとに異なる仕様電圧によって動作し、電源ユニット１１は監視用基板８によって異なる仕様電圧に応じた電源を供給するように構成した。

本発明は、監視用基板が付帯設備、現場連動機器に応じて異なる仕様電圧のまま監視動作を行うため、共通電圧に変換する回路を省き、簡易でコンパクトな構造により装置全体を小型に構成することができる。

道路管制センターシステムの概略的ブロック図である。 本発明に係る子局側監視・制御装置の正面図である。 図２の子局側監視・制御装置の機能ブロック図である。 （Ａ）は制御用基板の機能ブロック図、（Ｂ）は監視用基板の機能ブロック図である。

本発明の実施の一態様を図面を参照して説明する。
図１において、道路管制センターシステム１は、高速道路に沿って設置された付帯設備や現場連動機器のうちの監視対象５及び制御対象６と、インターチェンジ、トンネル等の各部に配置され、区域内の道路付帯設備や現場連動機器を遠隔監視・制御する子局の監視・制御装置２と、親局の中央管理装置３と、この中央管理装置３と監視・制御装置２との間をＬＡＮ接続する例えばインターネットなどのようなネットワーク４とを備えている。監視・制御装置２は、監視対象５の動作状態を検出することにより、故障・警報情報、あるいは電力量や電圧など情報を取得し、これらの情報をネットワーク４を介して、親局の中央管理装置３に送り、中央管理装置３に監視対象５の動作状態を把握させて高速道路を管理させると共に、中央管理装置３からの指令を受けて制御対象６の動作を遠隔制御する。

図２に示すように、子局の監視・制御装置２のモジュールラック７は矩形箱状をなし、複数の監視・制御用基板８，９を挿入可能な横方向一列に並ぶ複数のスロット７ａを有する。モジュールラック７には、監視・制御用基板８，９の他に、監視・制御装置２の各種動作及び中央管理装置３との信号の送受信処理を制御するためのＣＰＵユニット１０と、監視用基板８に応じて商用電圧から各種仕様電圧に変換して動作用電源を供給する電源ユニット１１と、監視対象５の電流を測定する電流監視ユニット１２と、監視対象５の電力量を積算する電力量監視ユニット１３とが内蔵される。各ユニット１０，１１，１２，１３は、監視・制御用基板８，９の並び方向に配置される。モジュールラック８の下部には、電源ユニット１１から監視用基板８への電源ケーブル１５を中継する端子台７ｂが設けられている。

監視用基板８及び制御用基板９は、図３に示すように、監視対象５や制御対象である付帯設備や現場連動機器にそれぞれ接続される。制御用基板８は、付帯設備や連動機器に所定の動作を実行させるための制御を行う。監視用基板８は、付帯設備や連動機器の状態を検出する。すなわち、スロット７ａに装着されたこれらの監視・制御用基板８，９には、各監視対象５や制御対象６からの信号ケーブル１４が接続される。監視用基板８には、電源ユニット１１からの電源ケーブル１５が端子台７ｂを介して接続される。
電源ユニット１１は、監視対象５に応じて異なる２４Ｖ，４８Ｖ，１１０Ｖの３種類の仕様電圧を監視用基板８に対して供給する。

例えば、図４（Ａ）に示すように、子局の監視・制御装置２のスロット７ａに挿入された制御用基板９が、高速道路上の照明施設を制御対象６とするものである場合、制御用基板９内に照明施設の照明をＯＮ，ＯＦＦするスイッチ９ａを含む。先ず親局の管理装置３から照明全灯ＯＮの指令が出されると、この指令をネットワーク４を通じてＣＰＵユニット１０が受け、制御用基板９内のスイッチ９ａをＯＮするように制御する。照明施設用の制御用基板９は照明施設を制御する機能に特化されており、照明施設の電源を含む回路９ｂが構成されているので、電源ユニット１１による供給電源は不要となる。
一方、図４（Ｂ）に示すように、子局の監視・制御装置２のスロット７ａに挿入された監視用基板８が高速道路上の施設の扉を監視対象５とするものである場合、監視用基板８には扉に付設した連動スイッチ５ａを含む回路８ａが構成されている。扉が開いた状態では連動スイッチ５ａが開いているので、監視・制御装置２が連動スイッチ５ａを含む回路８ａの無通電状態を検出し、この状態を信号としてＣＰＵユニット１０がネットワーク４を通じて親局の管理装置３に伝送する。このような施設の扉を監視する監視用基板８は扉の状態を監視する機能に特化されており、回路８ａの通電用の電源が必要となるので、電源ユニット１１により仕様電圧の電源が供給される。

１ 道路管制センターシステム
２ 監視・制御装置
３ 中央管理装置
４ ネットワーク
５ 監視対象
６ 制御対象
７ モジュールラック
７ａ スロット
７ｂ 端子台
８ 監視用基板
９ 制御用基板
１０ ＣＰＵユニット
１１ 電源ユニット

Claims (1)

1. 高速道路に沿って設けられた各種付帯設備・機器を監視し、これらの状態をネットワークを介して親局側中央管理装置に知らせる一方、親局側中央管理装置からの指令を受けて特定の設備・機器の動作を遠隔制御する子局側監視・制御装置において、
   前記付帯設備・機器の監視対象にそれぞれ接続され、各監視対象を監視する監視用基板と、
   前記付帯設備・機器の制御対象にそれぞれ接続され、各制御対象を制御する制御用基板と、
   これらの監視・制御用基板を板面が隣接するように並べて一列に装着可能なスロットを有するモジュールラックと、
   前記スロットの並び方向に、前記監視・制御用基板の動作を制御すると共に、入出力信号の受送信処理を制御するＣＰＵユニットと、動作用の電源ユニットとを備え、
   前記監視用基板は、接続された前記監視対象ごとに異なる仕様電圧によって動作し、
   前記電源ユニットは、前記監視用基板によって異なる仕様電圧に応じた電源を供給することを特徴とする道路管制センターシステムの子局側監視・制御装置。

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