JP2013090060A - 映像処理装置及び映像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】映像信号を出力しつつ別にコンテンツ情報の通信を行うことができる映像処理装置及び映像処理方法。
【解決手段】映像信号とこの映像信号と同じ(或いは異なる)コンテンツの音声信号とを通信路を通してシンク機器へ送出する通信部を備えたソース機器として働く映像処理装置。また、コンテンツの音声信号を通信路を通してシンク機器へ送出し、このコンテンツの選択情報を前記シンク機器から受け、この選択情報に基づいて前記コンテンツの選択をする映像処理方法。
【選択図】 図5

Description

本発明の実施形態は、音楽・動画コンテンツ情報の伝送および制御システムを構成する映像処理装置及び映像処理方法に関する。
送信機から受信機へケーブルなどを通して映像・音声を例えばベースバンド方式で転送できるI/Fがある。送信機は内部に保持している音楽・動画データファイルを再生する機能を有し、付加信号と共に映像・音声信号をベースバンド出力することが出来るシステムである。受信機ではそれを受信し映像をディスプレイに表示し、音声をスピーカなどから出力することが出来るシステムである。また受信機側から送信機側にも制御パケットを送信することができるシステムである。
そのうちの一つにMHLというI/Fがある。MHL(Mobile High-Definition Link)とはHDMI(High-Definition Multimedia Interface)における携帯機器との接続用I/Fのことであり、そのMHLの一機能として自由に情報を伝達するためのI/FとしてScratchPadやVendor Specific Packetなどがある。
しかしながら既存のI/Fでは、HDMIやMHLでソース機器から映像や音声データを転送してもそのコンテンツの詳細な内容(動画や音楽で言うとアーティスト名や曲名など)も一緒に転送することは出来ない。
比較としてUSBやDLNAではベースバンド方式で映像・音声を出力できる決まりがないが、MHLではBaseBand方式で映像・音声をTMDS信号として出力することが可能である。
例えば、特許文献1は概要として通信カラオケ装置において、センターと端末との間で、楽曲、音声、映像、テキストなどのメディアから構成される情報を送受信し、端末側の要求により、楽曲情報が端末に送信/表示される例である。ここに記載の内容では送信機は力ラオケ端末となり力ラオケ端末内で取得した楽曲情報を映像・音声・テキストなどとして重畳しディスプレイに映像・音声信号として出力している形式を取っている。
しかし例えば一本のケーブルでベースバンド方式の映像信号を出力しつつそれとは別にコンテンツ情報の通信を行う(それらの情報をディスプレイ側で組み合わせて表示する等)ことでより快適なインターフェースを実現可能としたいとの要望がある。が、かかる要望を実現するための手段は知られていない。
特開平8−214269号公報(図1)
本発明の実施の形態は、映像信号を出力しつつ別にコンテンツ情報の通信を行うことができる映像処理装置及び映像処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、実施形態によれば映像処理装置は、映像信号とこの映像信号と同じ(或いは異なる)コンテンツの音声信号とを通信路を通してシンク機器へ送出する通信部を備えたソース機器として働く。
発明の効果は特には記載しない。
この発明の一実施形態である携帯機器からの映像・音声信号(別コンテンツ)のDTVでの出力方法を示す図。 同実施形態のDTVで携帯機器以外の映像を表示しながら携帯機器の音声を出力、かつ音声情報を表示する様を示す図。 同実施形態のシンク機器である映像処理装置の構成の一例を示すブロック図。 同実施形態の他の例であるを携帯機器の楽曲情報リストを表示選択する様を示す図。 一実施形態にかかる情報処理装置に適用可能な携帯電話機の内部の構成を示すブロック図。 一実施形態にかかるシンク機器の映像処理装置とこれに接続されるソース機器の映像処理装置をもつ映像処理システムの一例を示すブロック図。 一実施形態にかかる映像処理装置が有しているMHL端子の信号名を示す説明図。 一実施形態にかかる映像処理装置の処理フロー図。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図を参照して説明する。
<一実施形態である映像処理システムの構成の一例>
ソース機器30等が示される、一実施形態である映像処理システムの構成の一例を図面を用いて説明する。先に図6は、実施形態にかかるシンク機器20の映像処理装置とこれに接続されるソース機器30の映像処理装置をもつ映像処理システムの一例を示すブロック図である。
一実施形態である映像処理システム10は、図6に示すように、MHLケーブル301(HDMI様の通信を行える)で接続されたシンク機器20とソース機器30を有している。なお、MHLケーブル301は、映像音声信号の専用線302と、制御信号の専用線303をもっており、一例として、映像音声信号の専用線302は制御信号の専用線303より高速に通信を行なう。
シンク機器20は、ソース機器30からの映像音声情報を表示し出力するための機器であり、具体的には後述のテレビ等である。ソース機器30は、映像音声情報をシンク機器20へ供給するための機器であり、具体的には、DVDプレーヤあるいは後述のレコーダ等である。
シンク機器20は、中央演算装置である制御部130を持ち、制御部130は、記憶部131と、通信部111と、表示部141と、操作部132の制御を行う。記憶部131は、シンク機器20自体の制御プログラムや音量・映像表示設定等(後述する)の各種設定情報を記憶する部分であり、具体的にはフラッシュメモリやハードディスクドライブ等である。
通信部111は、ソース機器30からの映像・音声信号を受信するとともに、ソース機器30を制御するためのコマンドを送信したり、ソース機器30側からのコマンドを受信したりする部分である。具体的には、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)や、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等である。MHLの場合は、制御コマンドの送受信にCEC(Consumer Electronics Control)相当のラインを用いる。
表示部141は、機器制御のためのメニュー画面やソース機器30からの映像を表示したり音声再生を行う部分であり、具体的には、液晶パネルやスピーカ等である。
一方、ソース機器30は、中央演算装置である制御部230を持ち、制御部230は、記憶部233、通信部211、操作部232の制御を行う。記憶部233は、ソース機器30自体の制御プログラムや音量・映像表示設定等の各種設定情報を記憶したり、映像・音声信号を保持したりしている部分であり、具体的にはフラッシュメモリやハードディスクドライブ、DVDドライブ等である。
通信部211は、シンク機器20へ映像・音声信号を送信するとともに、シンク機器20を制御するためのコマンド(制御信号)を送信したり、シンク機器20側からのコマンド(制御信号)を受信したりする部分である。ソース機器30を制御するためのメニュー画面も、通信部211を経由した映像信号としてシンク機器20へ送られる。シンク機器20側の通信部111と接続可能なインターフェース規格で実装されている部分であり、具体的にはHDMI、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等である。
・MHL端子
図7は、本発明の一実施形態にかかる映像処理装置が有しているMHL端子の信号名を示す説明図である。
通信部111,211がMHLである場合、MHL端子は、図7に示すようなコネクタピン配列を有している((a)は携帯機器側(b)はTV側)。特にCBUS信号によって、HDMI−CECプロトコルに準拠して定義されたコマンド相当の制御信号を送受信することで、相手機器の制御が可能となる。
<一実施形態である映像処理システムの具体的な一例>
次に、上述した映像処理システムの具体的な一例を図面を用いて以下に紹介する。図3は、一実施形態にかかるシンク側の映像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。図5は、同じくソース側の映像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
・シンク機器20
シンク機器20は、図3に示すように、一例として、デジタルテレビジョン装置である。シンク機器20は、入力側のセレクタ部116と、出力側のセレクタ部117とを有しており、入力側のセレクタ部116には、LANや上述したHDMIやディスプレイポート等の通信部111と、いわゆる衛星放送であるBS/CSチューナ部112と、いわゆる地上波チューナ部113とが接続され、エンコーダ部121に信号を出力する。又、BS/CSチューナ部112には衛星アンテナが、地上波チューナ部113には地上波アンテナが接続されている。
又、シンク機器20は、バッファ部122と、MPEGデコーダ部123と、音声映像処理部124と、映像信号に操作信号等を重畳するOSD125と、分離部129を有しており、これらの各部は、データバスを介して全体の動作を制御する制御部130に接続されている。更に、セレクタ部117の出力は、表示部141に接続される。
更に、シンク機器20は、ユーザの操作やリモコンRの操作を受けるリモコン通信部133を有している。ここで、リモコンRは、シンク機器20の本体に設けられる操作部132とほぼ同等の操作を可能とするものであり、チューナの操作、予約録画の設定等、各種設定が可能である。
・ソース機器30
ソース機器30は、図5に示すように、一例として、携帯電話機である。
図5は、情報処理装置に適用可能な携帯電話機1の内部の構成を表している。図5では、携帯電話機1が他の情報処理装置に係るテレビ2との間で無線通信を実現するための構成を主に説明し、携帯電話機1が一般的に備える構成についての詳細な説明は基本的に省略する。携帯電話機1は、携帯電話機無線通信モジュール11、WLAN通信モジュール13、CPU15、メモリ18、入力部19、および出力部2を有する。携帯電話機1の各部は、バス22により接続される。
携帯電話機無線通信モジュール11は、基地局3との音声やデータの送受信を実現する。携帯電話機無線通信モジュール11は、図示せぬアンテナを備え、移動体通信網に収容される基地局3から所定の通信処理システムで送信される無線信号を空間から受信する。また、携帯電話機無線通信モジュール11は、基地局3に対して所定の通信処理システムで無線通信できるようにアンテナを介して空間に所定の無線信号を放射する。携帯電話機無線通信モジュール11は、受信された信号に対して所定の処理を行った後CPU15にデータを出力したり、出力部2としてのレシーバより音声を出力したりする。また、携帯電話機無線通信モジュール11は、所定の処理を行った後CPU15より出力されたデータや入力部19としてのマイクロフォンより集音された音声を送信する。
MHL通信モジュール12はMHL通信部211を簡略化した機能を司る。
WLAN通信モジュール13は、内蔵されたアンテナを介して通信規格IEEE802.11aやIEEE802.11bなどに準拠した無線LAN通信を行う。
CPU(Central Processing Unit)15は、メモリ18としてのROM(Read Only Memory)に記憶されているプログラムまたはROMからRAM(Random Access Memory)にロードされた、オペレーティングシステム(OS)を含む各種のアプリケーションプログラムや制御プログラムに従って各種処理を実行する。CPU15は、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより携帯電話機1を統括的に制御する。RAMは、CPU15が各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。また、メモリ18は電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)を有する。
入力部19は、例えば操作キータイプやタッチパネルタイプなどの入力手段を介して入力を受け付け、この入力信号をCPU15に出力する。また、音声通話時には、マイクロフォンを介してユーザの音声を集音する。出力部2は、CPU15の指示に基づいて文字や画像などからなるデータを出力する。この出力部2は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイなどにより構成される。また、音声通話時にはレシーバを介して通話相手の音声を出力する。
さて携帯機器向けの高速映像伝送用のインターフェース規格として、MHL(モバイル・ハイデフニション・リンク、Mobile High-definition Link)がある。先に述べたHDMI端子と互換性を持つ5ピンの小型端子で搭載され、HDMIのデータ信号線が3対なのに対してデータ信号線は1対である。
MHLは、非圧縮なまま1080p, 30fpsの動画データを3端子で伝送でき、実際には5端子を持つUSBコネクタを流用する。差動伝送技術"TMDS"を使用して1対の信号線により動画映像情報と音声情報を最大2.25Gbit/secで伝送する。制御信号によりHDMIのCEC機能のような制御の実現が可能になる。
例えば図1のように携帯機器30(MHLのSOURCE機器)とDTV20(MHLのSINK機器)をMHLケーブルMCで接続し、携帯機器からベースバンド信号として映像・音声信号がDTVに伝送される。ここで、この映像IBと音声SDは同一コンテンツである必要はなく、例えば音楽再生アプリケーションをBackGroundで起動しつつInternetBrowserなどを起動している場合、映像IBはInternetBrowser、音声SDは音楽再生アプリケーションによって再生されている音楽、がそれぞれ出力されていることになる。このユースケースでは、携帯機器側で再生している音楽を聴きながら、DTV側のリモコン操作で携帯機器を操作しDTV画面上でInternetをブラウジングすることが出来る。
DTVでは、携帯機器から入力された映像信号をディスプレイに表示し、音声信号をDTV側のスピーカなど(その他ヘッドフォン出力や、光出力/ARC出力経由で外付けアンプからの出力などでもよい)から出力する。
または図2のように、DTVのディスプレイにはMHLからの映像ではなく別の映像BD(例えばデジタル放送やBS放送で受信した映像など)を表示しておいてもよい。例えばデジタル放送などの映像のみを字幕で楽しんだり、ただ何となく表示させておきたいだけの場合で、かつ、携帯機器からの音楽をDTV側のスピーカなどから聴きたいという場合でのユースケースである。
この際、現在再生されている楽曲情報(アーティスト名・アルバム名・曲名など)が何なのか知るためには、携帯機器側を操作して、図1の例の場合、携帯機器側でメインで起動中のInternetBrowserを終了し、音楽再生アプリケーションを起動するなどして、そのアプリケーションを通じて再生中の曲名を確認する必要がある。図2の例の場合も、携帯機器側の液晶表示部を直接確認するしかない。
そこで、携帯機器からDTVに現在再生中の楽曲情報をMHL特有の機能であるScratchPadやVendorSpecificPacketを利用して送信し、DTVのディスプレイに音楽再生アプリの映像が表示されていなくても、TV画面上に現在再生中の楽曲情報IF(図2)を表示させるための手法を以下のように構成する。
本実施例ではScratchPadを使用した場合を例に示す。まず、ScratchPad機能を利用して楽曲情報を転送する実施例を以下に示す。この実施例(送受信プロトコル)は一例であり他の実現方法でもよい。ここでは説明を簡単にするため楽曲情報は全て半角英数のみ(ここではShift-JISで説明)で構成されるものとする。全角にするためには既定の関数を用いればよい。また、ここでは楽曲情報とはアーティスト名・アルバム名・曲名として説明する。その他の情報を含む場合も同様である。
ScratchPadは一連のシーケンスで、一度に最大64byte(受信側のScratchPadサイズによる)までのデータを転送することが出来る。半角英数の場合1文字は1byteで表現されるため64個までの文字列を送ることができる(制御コード含む)。全角の場合その半数を送ることが出来る。
1byteのうち上位4bitが1111の場合制御コードと定義する(Shift-JISでは使用されない)。まずはアーティスト名を送信し次にアルバム名、曲名の順で送信する。例えば以下のように制御コードを定義する。
11111111(0xFF) :
再生中楽曲情報転送開始フラグ
11111110(0xFE) :
再生中楽曲情報転送終了フラグ
11110001(0xF1) :
アーティスト名転送開始フラグ
11110000(0xF0) :
アーティスト名転送終了フラグ
11110011(0xF3) :
アルバム名転送開始フラグ
11110010(0xF2) :
アルバム名転送終了フラグ
11110101(0xF5) :
曲名転送開始フラグ
11110100(0xF4) :
曲名転送終了フラグ
例えば、”ABC”というアーティスト名の”DEF”というアルバム名の”GHI”という曲名の場合、以下のように転送できる。(16進表記)
(1)FF - F1 - 41 - 42 - 43 - F0 - F3 - 44 - 45 - 46 - F2 - F5 - 47 - 48 - 49 - F4 - FE
この場合、64byte以内に収まり一度の通信で転送できる。ScratchPadサイズをオーバーする場合は、次回転送に跨いで転送すればよい(再生中楽曲情報転送終了フラグ0xFEを転送するまで)。
例えばScratchPadサイズが10の場合、以下のように2度にわけて転送できる。
(1)FF - F1 - 41 - 42 - 43 - F0 - F3 - 44 - 45 - 46
(2)F2 - F5 - 47 - 48 - 49 - F4 - FE
上記の例のように、送受信側双方で送受信プロトコルを定義すれば、ScratchPadを利用して楽曲情報を転送できる。なお、ScratchPad自体の転送プロトコルについてはMHLのSpecificationに定義されているため、ここでの説明は省略する。
以上の手順によってDTV側で、携帯機器での再生中楽曲情報を取得でき、DTV画面上にOSD表示させることができる。再生中の曲が変更になった場合には、再度携帯機器側から楽曲情報を転送し、DTV画面上に表示される楽曲表示内容を変更することができる。
(第2の実施形態)
本発明による第3の実施形態を図3を参照して説明する。実施形態1と共通する部分は説明を省略する。
再生中の曲を変更したい場合は、携帯機器側で音楽再生アプリケーションを操作し選曲する必要がある。例えば、前述した例のようにMHL側でInternetBrowserなど音楽再生アプリ以外の映像を出力している場合、MHL機器側でメインで起動中のInternetBrowserを終了し、音楽再生アプリケーションを起動し、そのアプリケーションを通じて選曲し、再度InternetBrowserを起動しなおすなどする必要がある。これらは非常に手間でありスマートな方法ではない。
そこで次に、転送された情報を用いて受信機から送信機側の制御を行う手法を構成する。
上記例では、現在再生中の楽曲情報のみを送信するようにしたが、携帯機器に格納されている全楽曲情報をDTV側に転送することも出来る。この場合の転送方法は前述した現在再生中楽曲情報の転送プロトコルを多少変更すればよく同等の議論で実現できるため説明は省略する。
DTV側では携帯機器の楽曲情報を格納するバッファを用意しておけば、その情報IF2を図3のようにOSD表示させることが出来る。そうすれば音楽再生アプリの映像を表示していない状態(デジタル放送などの映像を観ている状態やInternetBrowserなどを別アプリを表示している状態)でもDTV側のリモコン操作で、携帯機器の楽曲情報を閲覧し、その中から任意の楽曲を選択し、携帯機器に再生する曲目を設定することが出来る。
図8はこの映像処理装置の制御部230とMHL通信部211主体の処理フロー図である。
ステップS81: コンテンツ情報リスト(IF2)を伝送する。
ステップS82: DTV側でユーザによる外部からの選択変更指示があるか判定する。
ステップS83: この指示が無ければ継続処理(現在の音声出力、Artisit-BのAlbum-CのMusic-Cの選択状態の継続)を行う。
ステップS84: 上記指示があればその指示に基づいて選択変更処理(選択されたコンテンツの音声出力)を行う。
ステップS85: タイムアウトあれば処理を終了し、でなければステップS82に戻る。
実現方法としては、上記例のように、今度はDTV側(SINK側)から携帯機器側(SOURCE側)に対してScratchPadで楽曲情報を転送し、それを携帯機器側で受信し、指定された楽曲を音楽再生アプリケーションを利用して再生すればよい。
例えば、全く同じ楽曲情報のデータが複数存在する場合、携帯機器からDTVに転送する際に曲名を”GHI_01”,”GHI_02”と識別できるように変更して通知したり、或いは楽曲情報の一部としてインデックス番号を付加して対応することも出来る。後者の場合DTV側からは再生曲変更を伝える制御符号とインデックス番号のみを携帯機器に通知すれば、携帯機器側でその楽曲を特定し再生させることが出来る。
また、楽曲情報は動画ファイルなどの情報でもよく、MHL入力以外の映像を視聴していて、動画ファイルを選択した場合は、DTVをMHL入力視聴に切り換えるなどしてもよい。
上記構成によって、DTV側のリモコン操作で選曲できるため、現在メイン画面で出力されているInternetBrowserの画面を一旦終了したり、直接携帯機器を操作する必要が無くなる。
以上説明した実施例によれば下記の前提条件のもとに次の効果を得ることができる。
(1)通信路としてMHLケーブル一本のみによる接続において、携帯機器などの送信機側からベースバンド方式による映像・音声信号と同時に、ScratchPadなどのI/Fを使用してコンテンツ情報(再生中の楽曲情報など)を伝送し、携帯機器を直接操作せずDTVなどの受信機側でそれを表示することが出来る。
(2)MHLケーブルを介して送信機側のコンテンツ情報リストを伝送し、その情報を用いて受信機側から送信機側を制御し、DTV側のリモコン操作によって、携帯機器に格納されている任意の映像・音声信号をベースバンド出力させることによって、より快適でスマートな操作を実現可能とする。
(前提条件)
デジタルテレビ(以下DTVと記載、MHLのSINK機器)がMHL入力の映像・音声信号を受信し、ディスプレイ・スピーカなどに表示・出力し、携帯機器(MHLのSOURCE機器)のコンテンツを視聴できること。
携帯機器(MHLのSOURCE機器)が音声ファイルを有しその音声ファイルにはアーティスト名・アルバム名・曲名などの情報が付加されており、その音楽データを再生する音楽再生アプリケーションが存在すること。
また携帯機器はマルチタスク機能を有し、BackGroundでは音楽再生アプリケーションを起動しながら音声をMHL出力しつつ、MHLのメイン画面(MHL出力映像)には別のアプリケーション画面(例えばメーラやInternetBrowserなど)やメニュー画面などを表示できること。またマルチタスクであるため、BackGroundで起動中の音楽再生アプリケーションを制御することが出来ること。
効果の繰り返しとなるが、MHLケーブル一本のみによる接続において、送信機側(図中の携帯機器)からベースバンド方式による映像・音声信号と同時に、ScratchPadなどのI/Fを使用して上記コンテンツの情報(図中の再生中の楽曲情報)を伝送し、受信機側(図中のDTV)でそれを表示する。
また、MHLケーブルを介して送信機側のコンテンツ情報リストを伝送し、その情報を用いて受信機側から送信機側を制御し、任意のベースバンド方式による映像・音声信号を出力させる手法を提案し、より快適でスマートな操作を実現可能とする。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係わる構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
11…携帯電話機無線通信モジュール、12…MHL通信モジュール、13…WLAN通信モジュール、15…CPU、18…メモリ、19…入力部、2…出力部、20…シンク機器、30…ソース機器、111…通信部、130…制御部、131…記憶部、141…音声映像出力部、30…ソース機器、211…通信部、230…制御部、233…記憶部。
本発明の実施形態は、音楽・動画コンテンツ情報の伝送および制御システムを構成する映像処理装置及び映像処理方法に関する。
送信機から受信機へケーブルなどを通して映像・音声を例えばベースバンド方式で転送できるI/Fがある。送信機は内部に保持している音楽・動画データファイルを再生する機能を有し、付加信号と共に映像・音声信号をベースバンド出力することが出来るシステムである。受信機ではそれを受信し映像をディスプレイに表示し、音声をスピーカなどから出力することが出来るシステムである。また受信機側から送信機側にも制御パケットを送信することができるシステムである。
そのうちの一つにMHLというI/Fがある。MHL(Mobile High-Definition Link)とはHDMI(High-Definition
Multimedia Interface)における携帯機器との接続用I/Fのことであり、そのMHLの一機能として自由に情報を伝達するためのI/FとしてScratchPadやVendor Specific Packetなどがある。
しかしながら既存のI/Fでは、HDMIやMHLでソース機器から映像や音声データを転送してもそのコンテンツの詳細な内容(動画や音楽で言うとアーティスト名や曲名など)も一緒に転送することは出来ない。
比較としてUSBやDLNAではベースバンド方式で映像・音声を出力できる決まりがないが、MHLではBaseBand方式で映像・音声をTMDS信号として出力することが可能である。
例えば、特許文献1は概要として通信カラオケ装置において、センターと端末との間で、楽曲、音声、映像、テキストなどのメディアから構成される情報を送受信し、端末側の要求により、楽曲情報が端末に送信/表示される例である。ここに記載の内容では送信機は力ラオケ端末となり力ラオケ端末内で取得した楽曲情報を映像・音声・テキストなどとして重畳しディスプレイに映像・音声信号として出力している形式を取っている。
しかし例えば一本のケーブルでベースバンド方式の映像信号を出力しつつそれとは別にコンテンツ情報の通信を行う(それらの情報をディスプレイ側で組み合わせて表示する等)ことでより快適なインターフェースを実現可能としたいとの要望がある。が、かかる要望を実現するための手段は知られていない。
特開平8−214269号公報(図1)
本発明の実施の形態は、映像信号を出力しつつ別にコンテンツ情報の通信を行うことができる映像処理装置及び映像処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、実施形態によれば映像処理装置は、映像信号とこの映像信号と同じ(或いは異なる)コンテンツの音声信号とを通信路を通してシンク機器へ送出する通信部を備えたソース機器として働く。
この発明の一実施形態である携帯機器からの映像・音声信号(別コンテンツ)のDTVでの出力方法を示す図。 同実施形態のDTVで携帯機器以外の映像を表示しながら携帯機器の音声を出力、かつ音声情報を表示する様を示す図。 同実施形態のシンク機器である映像処理装置の構成の一例を示すブロック図。 同実施形態の他の例であるを携帯機器の楽曲情報リストを表示選択する様を示す図。 一実施形態にかかる情報処理装置に適用可能な携帯電話機の内部の構成を示すブロック図。 一実施形態にかかるシンク機器の映像処理装置とこれに接続されるソース機器の映像処理装置をもつ映像処理システムの一例を示すブロック図。 一実施形態にかかる映像処理装置が有しているMHL端子の信号名を示す説明図。 一実施形態にかかる映像処理装置の処理フロー図。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図を参照して説明する。
<一実施形態である映像処理システムの構成の一例>
ソース機器30等が示される、一実施形態である映像処理システムの構成の一例を図面を用いて説明する。先に図6は、実施形態にかかるシンク機器20の映像処理装置とこれに接続されるソース機器30の映像処理装置をもつ映像処理システムの一例を示すブロック図である。
一実施形態である映像処理システム10は、図6に示すように、MHLケーブル301(HDMI様の通信を行える)で接続されたシンク機器20とソース機器30を有している。なお、MHLケーブル301は、映像音声信号の専用線302と、制御信号の専用線303をもっており、一例として、映像音声信号の専用線302は制御信号の専用線303より高速に通信を行なう。
シンク機器20は、ソース機器30からの映像音声情報を表示し出力するための機器であり、具体的には後述のテレビ等である。ソース機器30は、映像音声情報をシンク機器20へ供給するための機器であり、具体的には、DVDプレーヤあるいは後述のレコーダ等である。
シンク機器20は、中央演算装置である制御部130を持ち、制御部130は、記憶部131と、通信部111と、表示部141と、操作部132の制御を行う。記憶部131は、シンク機器20自体の制御プログラムや音量・映像表示設定等(後述する)の各種設定情報を記憶する部分であり、具体的にはフラッシュメモリやハードディスクドライブ等である。
通信部111は、ソース機器30からの映像・音声信号を受信するとともに、ソース機器30を制御するためのコマンドを送信したり、ソース機器30側からのコマンドを受信したりする部分である。具体的には、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)や、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等である。MHLの場合は、制御コマンドの送受信にCEC(Consumer Electronics Control)相当のラインを用いる。
表示部141は、機器制御のためのメニュー画面やソース機器30からの映像を表示したり音声再生を行う部分であり、具体的には、液晶パネルやスピーカ等である。
一方、ソース機器30は、中央演算装置である制御部230を持ち、制御部230は、記憶部233、通信部211、操作部232の制御を行う。記憶部233は、ソース機器30自体の制御プログラムや音量・映像表示設定等の各種設定情報を記憶したり、映像・音声信号を保持したりしている部分であり、具体的にはフラッシュメモリやハードディスクドライブ、DVDドライブ等である。
通信部211は、シンク機器20へ映像・音声信号を送信するとともに、シンク機器20を制御するためのコマンド(制御信号)を送信したり、シンク機器20側からのコマンド(制御信号)を受信したりする部分である。ソース機器30を制御するためのメニュー画面も、通信部211を経由した映像信号としてシンク機器20へ送られる。シンク機器20側の通信部111と接続可能なインターフェース規格で実装されている部分であり、具体的にはHDMI、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等である。
・MHL端子
図7は、本発明の一実施形態にかかる映像処理装置が有しているMHL端子の信号名を示す説明図である。
通信部111,211がMHLである場合、MHL端子は、図7に示すようなコネクタピン配列を有している((a)は携帯機器側(b)はTV側)。特にCBUS信号によって、HDMI−CECプロトコルに準拠して定義されたコマンド相当の制御信号を送受信することで、相手機器の制御が可能となる。
<一実施形態である映像処理システムの具体的な一例>
次に、上述した映像処理システムの具体的な一例を図面を用いて以下に紹介する。図3は、一実施形態にかかるシンク側の映像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。図5は、同じくソース側の映像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
・シンク機器20
シンク機器20は、図3に示すように、一例として、デジタルテレビジョン装置である。シンク機器20は、入力側のセレクタ部116と、出力側のセレクタ部117とを有しており、入力側のセレクタ部116には、LANや上述したHDMIやディスプレイポート等の通信部111と、いわゆる衛星放送であるBS/CSチューナ部112と、いわゆる地上波チューナ部113とが接続され、エンコーダ部121に信号を出力する。又、BS/CSチューナ部112には衛星アンテナが、地上波チューナ部113には地上波アンテナが接続されている。
又、シンク機器20は、バッファ部122と、MPEGデコーダ部123と、音声映像処理部124と、映像信号に操作信号等を重畳するOSD125と、分離部129を有しており、これらの各部は、データバスを介して全体の動作を制御する制御部130に接続されている。更に、セレクタ部117の出力は、表示部141に接続される。
更に、シンク機器20は、ユーザの操作やリモコンRの操作を受けるリモコン通信部133を有している。ここで、リモコンRは、シンク機器20の本体に設けられる操作部132とほぼ同等の操作を可能とするものであり、チューナの操作、予約録画の設定等、各種設定が可能である。
・ソース機器30
ソース機器30は、図5に示すように、一例として、携帯電話機である。
図5は、情報処理装置に適用可能な携帯電話機1の内部の構成を表している。図5では、携帯電話機1が他の情報処理装置に係るテレビ2との間で無線通信を実現するための構成を主に説明し、携帯電話機1が一般的に備える構成についての詳細な説明は基本的に省略する。携帯電話機1は、携帯電話機無線通信モジュール11、WLAN通信モジュール13、CPU15、メモリ18、入力部19、および出力部2を有する。携帯電話機1の各部は、バス22により接続される。
携帯電話機無線通信モジュール11は、基地局3との音声やデータの送受信を実現する。携帯電話機無線通信モジュール11は、図示せぬアンテナを備え、移動体通信網に収容される基地局3から所定の通信処理システムで送信される無線信号を空間から受信する。また、携帯電話機無線通信モジュール11は、基地局3に対して所定の通信処理システムで無線通信できるようにアンテナを介して空間に所定の無線信号を放射する。携帯電話機無線通信モジュール11は、受信された信号に対して所定の処理を行った後CPU15にデータを出力したり、出力部2としてのレシーバより音声を出力したりする。また、携帯電話機無線通信モジュール11は、所定の処理を行った後CPU15より出力されたデータや入力部19としてのマイクロフォンより集音された音声を送信する。
MHL通信モジュール12はMHL通信部211を簡略化した機能を司る。
WLAN通信モジュール13は、内蔵されたアンテナを介して通信規格IEEE802.11aやIEEE802.11bなどに準拠した無線LAN通信を行う。
CPU(Central Processing Unit)15は、メモリ18としてのROM(Read Only Memory)に記憶されているプログラムまたはROMからRAM(Random
Access Memory)にロードされた、オペレーティングシステム(OS)を含む各種のアプリケーションプログラムや制御プログラムに従って各種処理を実行する。CPU15は、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより携帯電話機1を統括的に制御する。RAMは、CPU15が各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。また、メモリ18は電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)を有する。
入力部19は、例えば操作キータイプやタッチパネルタイプなどの入力手段を介して入力を受け付け、この入力信号をCPU15に出力する。また、音声通話時には、マイクロフォンを介してユーザの音声を集音する。出力部2は、CPU15の指示に基づいて文字や画像などからなるデータを出力する。この出力部2は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイなどにより構成される。また、音声通話時にはレシーバを介して通話相手の音声を出力する。
さて携帯機器向けの高速映像伝送用のインターフェース規格として、MHL(モバイル・ハイデフニション・リンク、Mobile High-definition Link)がある。先に述べたHDMI端子と互換性を持つ5ピンの小型端子で搭載され、HDMIのデータ信号線が3対なのに対してデータ信号線は1対である。
MHLは、非圧縮なまま1080p, 30fpsの動画データを3端子で伝送でき、実際には5端子を持つUSBコネクタを流用する。差動伝送技術"TMDS"を使用して1対の信号線により動画映像情報と音声情報を最大2.25Gbit/secで伝送する。制御信号によりHDMIのCEC機能のような制御の実現が可能になる。
例えば図1のように携帯機器30(MHLのSOURCE機器)とDTV20(MHLのSINK機器)をMHLケーブルMCで接続し、携帯機器からベースバンド信号として映像・音声信号がDTVに伝送される。ここで、この映像IBと音声SDは同一コンテンツである必要はなく、例えば音楽再生アプリケーションをBackGroundで起動しつつInternetBrowserなどを起動している場合、映像IBはInternetBrowser、音声SDは音楽再生アプリケーションによって再生されている音楽、がそれぞれ出力されていることになる。このユースケースでは、携帯機器側で再生している音楽を聴きながら、DTV側のリモコン操作で携帯機器を操作しDTV画面上でInternetをブラウジングすることが出来る。
DTVでは、携帯機器から入力された映像信号をディスプレイに表示し、音声信号をDTV側のスピーカなど(その他ヘッドフォン出力や、光出力/ARC出力経由で外付けアンプからの出力などでもよい)から出力する。
または図2のように、DTVのディスプレイにはMHLからの映像ではなく別の映像BD(例えばデジタル放送やBS放送で受信した映像など)を表示しておいてもよい。例えばデジタル放送などの映像のみを字幕で楽しんだり、ただ何となく表示させておきたいだけの場合で、かつ、携帯機器からの音楽をDTV側のスピーカなどから聴きたいという場合でのユースケースである。
この際、現在再生されている楽曲情報(アーティスト名・アルバム名・曲名など)が何なのか知るためには、携帯機器側を操作して、図1の例の場合、携帯機器側でメインで起動中のInternetBrowserを終了し、音楽再生アプリケーションを起動するなどして、そのアプリケーションを通じて再生中の曲名を確認する必要がある。図2の例の場合も、携帯機器側の液晶表示部を直接確認するしかない。
そこで、携帯機器からDTVに現在再生中の楽曲情報をMHL特有の機能であるScratchPadやVendorSpecificPacketを利用して送信し、DTVのディスプレイに音楽再生アプリの映像が表示されていなくても、TV画面上に現在再生中の楽曲情報IF(図2)を表示させるための手法を以下のように構成する。
本実施例ではScratchPadを使用した場合を例に示す。まず、ScratchPad機能を利用して楽曲情報を転送する実施例を以下に示す。この実施例(送受信プロトコル)は一例であり他の実現方法でもよい。ここでは説明を簡単にするため楽曲情報は全て半角英数のみ(ここではShift-JISで説明)で構成されるものとする。全角にするためには既定の関数を用いればよい。また、ここでは楽曲情報とはアーティスト名・アルバム名・曲名として説明する。その他の情報を含む場合も同様である。
ScratchPadは一連のシーケンスで、一度に最大64byte(受信側のScratchPadサイズによる)までのデータを転送することが出来る。半角英数の場合1文字は1byteで表現されるため64個までの文字列を送ることができる(制御コード含む)。全角の場合その半数を送ることが出来る。
1byteのうち上位4bitが1111の場合制御コードと定義する(Shift-JISでは使用されない)。まずはアーティスト名を送信し次にアルバム名、曲名の順で送信する。例えば以下のように制御コードを定義する。
11111111(0xFF) :
再生中楽曲情報転送開始フラグ
11111110(0xFE) :
再生中楽曲情報転送終了フラグ
11110001(0xF1) :
アーティスト名転送開始フラグ
11110000(0xF0) :
アーティスト名転送終了フラグ
11110011(0xF3) :
アルバム名転送開始フラグ
11110010(0xF2) :
アルバム名転送終了フラグ
11110101(0xF5) :
曲名転送開始フラグ
11110100(0xF4) :
曲名転送終了フラグ
例えば、”ABC”というアーティスト名の”DEF”というアルバム名の”GHI”という曲名の場合、以下のように転送できる。(16進表記)
(1)FF - F1 - 41 - 42 - 43 - F0 - F3 - 44 - 45 - 46 - F2
- F5 - 47 - 48 - 49 - F4 - FE
この場合、64byte以内に収まり一度の通信で転送できる。ScratchPadサイズをオーバーする場合は、次回転送に跨いで転送すればよい(再生中楽曲情報転送終了フラグ0xFEを転送するまで)。
例えばScratchPadサイズが10の場合、以下のように2度にわけて転送できる。
(1)FF - F1 - 41 - 42 - 43 - F0 - F3 - 44 - 45 - 46
(2)F2 - F5 - 47 - 48 - 49 - F4 - FE
上記の例のように、送受信側双方で送受信プロトコルを定義すれば、ScratchPadを利用して楽曲情報を転送できる。なお、ScratchPad自体の転送プロトコルについてはMHLのSpecificationに定義されているため、ここでの説明は省略する。
以上の手順によってDTV側で、携帯機器での再生中楽曲情報を取得でき、DTV画面上にOSD表示させることができる。再生中の曲が変更になった場合には、再度携帯機器側から楽曲情報を転送し、DTV画面上に表示される楽曲表示内容を変更することができる。
(第2の実施形態)
本発明による第3の実施形態を図3を参照して説明する。実施形態1と共通する部分は説明を省略する。
再生中の曲を変更したい場合は、携帯機器側で音楽再生アプリケーションを操作し選曲する必要がある。例えば、前述した例のようにMHL側でInternetBrowserなど音楽再生アプリ以外の映像を出力している場合、MHL機器側でメインで起動中のInternetBrowserを終了し、音楽再生アプリケーションを起動し、そのアプリケーションを通じて選曲し、再度InternetBrowserを起動しなおすなどする必要がある。これらは非常に手間でありスマートな方法ではない。
そこで次に、転送された情報を用いて受信機から送信機側の制御を行う手法を構成する。
上記例では、現在再生中の楽曲情報のみを送信するようにしたが、携帯機器に格納されている全楽曲情報をDTV側に転送することも出来る。この場合の転送方法は前述した現在再生中楽曲情報の転送プロトコルを多少変更すればよく同等の議論で実現できるため説明は省略する。
DTV側では携帯機器の楽曲情報を格納するバッファを用意しておけば、その情報IF2を図3のようにOSD表示させることが出来る。そうすれば音楽再生アプリの映像を表示していない状態(デジタル放送などの映像を観ている状態やInternetBrowserなどを別アプリを表示している状態)でもDTV側のリモコン操作で、携帯機器の楽曲情報を閲覧し、その中から任意の楽曲を選択し、携帯機器に再生する曲目を設定することが出来る。
図8はこの映像処理装置の制御部230とMHL通信部211主体の処理フロー図である。
ステップS81: コンテンツ情報リスト(IF2)を伝送する。
ステップS82: DTV側でユーザによる外部からの選択変更指示があるか判定する。
ステップS83: この指示が無ければ継続処理(現在の音声出力、Artisit-BのAlbum-CのMusic-Cの選択状態の継続)を行う。
ステップS84: 上記指示があればその指示に基づいて選択変更処理(選択されたコンテンツの音声出力)を行う。
ステップS85: タイムアウトあれば処理を終了し、でなければステップS82に戻る。
実現方法としては、上記例のように、今度はDTV側(SINK側)から携帯機器側(SOURCE側)に対してScratchPadで楽曲情報を転送し、それを携帯機器側で受信し、指定された楽曲を音楽再生アプリケーションを利用して再生すればよい。
例えば、全く同じ楽曲情報のデータが複数存在する場合、携帯機器からDTVに転送する際に曲名を”GHI_01”,”GHI_02”と識別できるように変更して通知したり、或いは楽曲情報の一部としてインデックス番号を付加して対応することも出来る。後者の場合DTV側からは再生曲変更を伝える制御符号とインデックス番号のみを携帯機器に通知すれば、携帯機器側でその楽曲を特定し再生させることが出来る。
また、楽曲情報は動画ファイルなどの情報でもよく、MHL入力以外の映像を視聴していて、動画ファイルを選択した場合は、DTVをMHL入力視聴に切り換えるなどしてもよい。
上記構成によって、DTV側のリモコン操作で選曲できるため、現在メイン画面で出力されているInternetBrowserの画面を一旦終了したり、直接携帯機器を操作する必要が無くなる。
以上説明した実施例によれば下記の前提条件のもとに次の効果を得ることができる。
(1)通信路としてMHLケーブル一本のみによる接続において、携帯機器などの送信機側からベースバンド方式による映像・音声信号と同時に、ScratchPadなどのI/Fを使用してコンテンツ情報(再生中の楽曲情報など)を伝送し、携帯機器を直接操作せずDTVなどの受信機側でそれを表示することが出来る。
(2)MHLケーブルを介して送信機側のコンテンツ情報リストを伝送し、その情報を用いて受信機側から送信機側を制御し、DTV側のリモコン操作によって、携帯機器に格納されている任意の映像・音声信号をベースバンド出力させることによって、より快適でスマートな操作を実現可能とする。
(前提条件)
デジタルテレビ(以下DTVと記載、MHLのSINK機器)がMHL入力の映像・音声信号を受信し、ディスプレイ・スピーカなどに表示・出力し、携帯機器(MHLのSOURCE機器)のコンテンツを視聴できること。
携帯機器(MHLのSOURCE機器)が音声ファイルを有しその音声ファイルにはアーティスト名・アルバム名・曲名などの情報が付加されており、その音楽データを再生する音楽再生アプリケーションが存在すること。
また携帯機器はマルチタスク機能を有し、BackGroundでは音楽再生アプリケーションを起動しながら音声をMHL出力しつつ、MHLのメイン画面(MHL出力映像)には別のアプリケーション画面(例えばメーラやInternetBrowserなど)やメニュー画面などを表示できること。またマルチタスクであるため、BackGroundで起動中の音楽再生アプリケーションを制御することが出来ること。
効果の繰り返しとなるが、MHLケーブル一本のみによる接続において、送信機側(図中の携帯機器)からベースバンド方式による映像・音声信号と同時に、ScratchPadなどのI/Fを使用して上記コンテンツの情報(図中の再生中の楽曲情報)を伝送し、受信機側(図中のDTV)でそれを表示する。
また、MHLケーブルを介して送信機側のコンテンツ情報リストを伝送し、その情報を用いて受信機側から送信機側を制御し、任意のベースバンド方式による映像・音声信号を出力させる手法を提案し、より快適でスマートな操作を実現可能とする。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係わる構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
11…携帯電話機無線通信モジュール、12…MHL通信モジュール、13…WLAN通信モジュール、15…CPU、18…メモリ、19…入力部、2…出力部、20…シンク機器、30…ソース機器、111…通信部、130…制御部、131…記憶部、141…音声映像出力部、30…ソース機器、211…通信部、230…制御部、233…記憶部。

Claims (5)

  1. 映像信号とこの映像信号と同じ或いは異なるコンテンツの音声信号とを通信路を通してシンク機器へ送出する通信部を備えたソース機器として働く映像処理装置。
  2. 前記通信部は、前記音声信号を前記シンク機器へ送出している場合に、前記コンテンツの情報を前記通信路を通してシンク機器へ送出する請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 更に前記シンク機器からの外部からの入力に基づく制御を受けて前記通信部を制御する制御部を備え、この制御部は前記制御に基づいて選択される前記コンテンツの前記音声信号を前記通信部に前記通信路を通してシンク機器へ送出させる請求項1に記載の映像処理装置。
  4. 前記通信路はMHL(Mobile High-Definition Link)によって成る請求項1に記載の映像処理装置。
  5. コンテンツの音声信号を通信路を通してシンク機器へ送出し、
    このコンテンツの選択情報を前記シンク機器から受け、
    この選択情報に基づいて前記コンテンツの選択をする映像処理方法。
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