JP2013085752A - アイロン台の上面加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のアイロン台は、非常に重く運びにくく、さらに、上面加熱システムが一体化されたアイロン台の製造はかなり複雑であり、通常のアイロン台を製造するよりも費用がかかり、また熱効率も低い。
【解決手段】アイロン台のアイロン上面加熱装置10は、アイロン台13の上面12に組み付けられる可撓性の平板部材11と、前記平板部材11に配設され前記平板部材11の主要面11a、11bの少なくとも1つの面の少なくとも一部に影響を及ぼす加熱手段14とを有する。好ましくは、アイロン上面加熱装置10はアイロン台上面12に可撓性の平板部材11を迅速且つ取り外し可能に固定する固定手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、アイロン台の上面加熱装置に関する。
従来より、多くの公知のアイロン台の上面加熱装置がある。
アイロンをかけようとする衣類は、スチームを当てたり、スプレー容器、散水器、または他の類似手段など、アイロンとは別の他の手段により水を軽く噴霧されることがあり、アイロン台上面の加熱によってこのような衣類にしみ込んだ湿気が素早く蒸発する。
実際は、スチームが過剰に放出されたり、アイロンをかけようとする衣類の一部に噴霧した箇所がアイロンの熱から離れていると、スチームが当該衣類を冷却すると共に、全く不必要に湿らせたり、ぬらしたりしてしまう。
アイロン台上面を加熱するシステムは、大抵電気式であり、流体式の場合もある。
公知のシステムはアイロン台上部の構造体内に一体化される、またはアイロン台の上部または底部にしっかり固定されるという一般的な特徴を有する。
公知のシステムはアイロン台を効果的なものとするが、全体がアイロン台上面と、できるだけ邪魔にならないように平坦に折りたたみできるのが一般的な支持フレームとからなるため、アイロン台を非常に重く、運びにくいものとする。
さらに、上面加熱システムが一体化されたアイロン台の製造はかなり複雑であり、通常のアイロン台を製造するよりも費用がかかる。
公知の加熱装置のもう1つの欠点は、加熱層がアイロン台上面の下、即ちアイロンがけを行うためにアイロンが押圧する硬質の支持面を形成する平板状の部材の下にあるのが一般的であるという点にある。
このように、加熱層はアイロンをかけられる衣類から実際には比較的離間して配置され、加熱層とアイロンをかけられる衣類との間の低い熱伝導性を有する層の介在によってその効率が低下する。
公知の上面加熱装置のさらに他の欠点は、大抵の場合そうであるように、アイロン台上面が金属で作られた平板状の部材からなり、その支持体も金属で作られていると、アイロン台上面自体及び上面を支持するフレームの一部には、加熱手段によって発生した熱を保持したり分散したりする熱慣性が生じる。従って無駄に熱を分散させ、またアイロン台の一部を加熱して長時間熱いままにして、ユーザによるアイロン台の取り扱いをより一層問題のあるものとする。
本発明の狙いは、公知のアイロン台の上面加熱装置について上述した問題を解決することのできるアイロン台の上面加熱装置を提供することにある。
このような狙いのもと、本発明の目的は、軽量で既知のタイプのアイロン台にも容易に取り付けられるアイロン台のアイロン上面加熱装置を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、既知のタイプの加熱装置より効果的で効率のよい加熱装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、既知のタイプの加熱装置より低い熱分散の加熱装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、作動に必要なエネルギー消費を抑制可能な装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、既知のシステム及び技術を用いて実施することができ、且つ低コストで実施することができるアイロン台のアイロン上面加熱装置を提供することにある。
このような狙い、これらの目的、及び以下により明らかになるであろう他の目的を達成するため本発明のアイロン台の上面加熱装置は、アイロン台の上部アイロン面に取り付けられる可撓性のある平板部材を備え、前記可撓性のある平板部材は、その主要面のうち少なくとも1つの面の少なくとも一部に作用するように配置された加熱手段を備えることを特徴とする。
好ましくは前記装置は、アイロン台の上面に前記可撓性のある平板部材を取り外し可能に迅速に固定する固定手段を備える。
本発明のさらなる特徴及び利点は、限定しない例として添付図面に図示した本発明に係る装置の5つの好ましいが限定されない実施形態の説明からより明らかになるであろう。
本発明の第1実施形態に係る装置を部分的に分解して示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る装置を分解して示す概略断面図である。 本発明に係る装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る装置を分解して示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る装置を部分的に分解して示す斜視図である。 図5の実施形態の概略断面図である。 本発明の第4実施形態に係る装置の断面図である。 本発明の第5実施形態に係る装置の断面図である。
図に示すように、本発明の第1実施形態に係るアイロン台の上面加熱装置10は、参照番号10で表される。
この加熱装置10は、一般的なアイロン台13の上面12に載置するように形成された可撓性のある平板部材11を備える。
本発明の第1実施形態において、可撓性のある平板部材11はフランネルによって、即ちプラッシュ生地のシートによって形成される。
この可撓性のある平板部材11は、その主要面11a、11bの少なくとも1つの少なくとも一部に作用するように配置された加熱手段14を備える。
この装置10の第1実施形態において、加熱手段14は、使用状態において上面11aにわたって配置される、それ自体は公知のタイプの電気加熱ケーブルで構成される。
図1に示すように、電気加熱ケーブル15は例えば曲がりくねった状態で配置される。
本発明の別の実施形態において、加熱ケーブルの代わりに、それ自体は公知のタイプの可撓性のある平らな抵抗素子が設けられる。
なお、加熱手段14は加熱ケーブル15及び上述した可撓性のある平らな抵抗素子と同等の全ての部材を含むことができる。
また、本発明に係る装置10は、アイロン台に対して可撓性のある平板部材の迅速且つ取り外し可能な固定を行う固定手段も備える。
本発明の限定されない例を意図する本発明の第1実施形態において、上記の取り外し可能な迅速且つ取り外し可能な固定を行う固定手段はカバー16からなり、カバー16は、アイロン台上面12の下方へ位置する伸縮性のある縁取り部材17を有し、この縁取り部材17が緊張状態でカバー16をアイロン台上面12に固定すると共に、加熱手段14を有する平板部材11の位置を安定させる。
加熱手段10を取り外すためには、伸縮性のある縁取り部材17のところでカバー16を十分に保持し、アイロン台上面12からカバー16をはぎ取るように縁取り部材17を引き延ばせばよい。
図4に断面を概略的に示し、参照番号110で表される本発明の第2実施形態に係る装置において、加熱手段114、例えば加熱ケーブル115は可撓性のある平板部材111の下面111bに配置される。
このような配置とすることにより、使用状態におけるカバー116のアイロン面の平坦性が改善される。
図5及び図6は、参照番号210で表される本発明の第3実施形態に係る加熱装置を示している。
第3実施形態において、可撓性のある平板部材211は、下面211bに加熱手段214を有しており、同様の形状を有して第1平板部材211とアイロン台上面212との間に介挿される可撓性のある第2平板部材220と組み合わされることにより、一般的に金属からなるアイロン台上面212自体に向けての加熱手段の断熱性を改善する。
従って、加熱ケーブル215または他の同様の部材は、例えばフランネルとすることが可能な可撓性のある2つの平板部材間に挟持される。
なお、第2平板部材220は、必要性及び要求によって他の類似または同等の部材から作製されることもできる。
第1平板部材211及び第2平板部材220を含むサンドイッチ構造体は、カバー216によってアイロン台上面212に対向して保持される。
図7に参照番号310で示される本発明の第4実施形態に係る装置において、加熱手段314として、例えば電気加熱ケーブル315を有する平板部材311はカバー316内、即ちアイロン台上面312と対向するように設けられたカバー316の面に固定される。
このようにして、ユーザは、カバーと1つのフランネルとを備える本発明の第1実施形態のような2つの部材、及びカバーと2つのフランネルとを備える本発明の第3実施形態のような3つの部材の代わりに、1つの部材であるカバー316のみを取り扱えばよい。
図8に概略を示し、参照番号410で表される本発明の第5実施形態に係る加熱装置において、加熱手段414は可撓性のある平板部材411と一体化されており、この平板部材411は、例えば加熱ケーブル415または他の類似及び同等の加熱部材上に成型または当該加熱部材を覆って成型されるプラスチック材料で作製することができる。
なお、一般的に加熱手段14、114、214、及び314は裁縫、加熱プレス、超音波溶接、接着結合等の中から選択された少なくとも1つの方法によって可撓性のある平板部材に固定することができる。
加熱手段は、低エネルギー消費型であるのが好ましい。
本発明が意図した狙い及び目標を完全に達成することが実際に判った。
特に、本発明では、伸縮性のある縁取り部材17を有するカバー16により、様々な寸法のアイロン台上面に適合させることができるので、公知のアイロン台にも装着可能な軽量の加熱装置が得られ、且つ、電気加熱ケーブル15、及び一般的には加熱手段14を可撓性のある平板部材11に分散配置したことにより、アイロン面30の全面にわたり均一な加熱を実現することができる。
さらに、本発明では、アイロン面30に加熱手段14が近接することにより、公知の加熱装置よりも熱の拡散が低減され、かつ低エネルギー消費の加熱手段14の採用したことで公知の加熱装置より効果的で効率のよい装置が得られる。
さらに、本発明により、装置は簡単な取り扱い説明のみですみ、アイロンが生成する湿気がカバー、若しくはフランネル、またさらに悪いことにはアイロンをかけられる衣類に留まるのを防ぐことによってアイロン作業を楽にする。
さらに、本発明では、既存のシステムや技術を用いて、低コストでアイロン台上面の加熱を行うことが可能な装置が得られる。
このように考案された本発明は様々な変更や変形を行うことが可能であり、それらの全ては添付した特許請求の範囲に含まれる。さらに、詳細な構成の全ては他の技術的に同等の部材によって代替されてもよい。
使用する材料や、特定されない寸法及び形状については、必要性及びその時点の技術に応じて適宜定めることができる。

Claims (10)

  1. アイロン台(13)の上面(12)に組み付けられる可撓性の平板部材(11,111,211,220,311,411)と、
    前記平板部材に設けられ、前記平板部材の少なくとも主要面(11a,11b)のうちの1つの面の少なくとも一部に影響を与える加熱手段(14,114,214,314,414)と、
    を備えることを特徴とするアイロン台の上面加熱装置。
  2. アイロン台上面(12)に前記可撓性の平板部材(11)を迅速且つ取り外し可能に固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の上面加熱装置。
  3. 前記可撓性の平板部材(11)は、フランネルからなることを特徴とする請求項1または2に記載の上面加熱装置。
  4. 前記加熱手段(14)は、電気加熱ケーブル(15)、可撓性の平らな抵抗素子、または他の類似及び同等の素子からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の上面加熱装置。
  5. 前記固定手段は、前記アイロン台上面(12)の下に配置される伸縮性のある縁取り部材(17)を備えたカバー(16)によって形成されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の上面加熱装置。
  6. 前記加熱手段(214)を支持する前記可撓性の平板部材(211)と組み合わされる、前記可撓性の平板部材(211)と同様に形成された可撓性の第2平板部材(220)を備え、
    前記第2平板部材(220)は、前記加熱手段(214)が2つの前記平板部材(220,221)間に挟持されるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の上面加熱装置。
  7. 前記加熱手段(314)を有する前記平板部材(311)は、カバー(316)内に固定されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の上面加熱装置。
  8. 前記加熱手段(414)は、前記可撓性の平板部材(411)と一体化されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の上面加熱装置。
  9. 前記加熱手段(14,114,214,314)は、縫製、加圧プレス、超音波溶接、接着結合等の中から選択される少なくとも1つの方法によって、前記加熱手段(14,114,214,314)を支持する前記可撓性の平板部材に固定されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の上面加熱装置。
  10. 前記加熱手段は、低エネルギー消費タイプであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の上面加熱装置。
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