JP2013084260A - 装置、方法、及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】タッチスクリーンディスプレイを備える装置において、タッチスクリーンディスプレイに表示されているホーム画面を別のホーム画面に変更する場合の操作性を向上させること。
【解決手段】装置（例えば、スマートフォン）１は、タッチスクリーンディスプレイ２と、タッチスクリーンディスプレイ２に表示されている第１ホーム画面に対する第１方向へのフリックジェスチャが行われると、第１規則に従って第１ホーム画面を別のホーム画面に変更し、第１ホーム画面に対する第２方向へのフリックジェスチャが行われると、第２規則に従って第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するコントローラ１０と、を備える。
【選択図】図５

Description

本発明は、装置、方法、及びプログラムに関する。特に、本発明は、タッチスクリーンディスプレイを有する装置、その装置を制御する方法、及びその装置を制御するためのプログラムに関する。

タッチスクリーンディスプレイを備える装置が知られている。タッチスクリーンディスプレイを備える装置には、例えば、スマートフォン及びタブレットが含まれる。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、タッチスクリーンディスプレイを介して指又はスタイラスペンのジェスチャを検出する。そして、タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、検出したジェスチャに従って動作する。検出したジェスチャに従った動作の例は、例えば、特許文献１に記載されている。

タッチスクリーンディスプレイを備える装置の基本的な動作は、装置に搭載されるＡｎｄｒｏｉｄ（登録商標）、ＢｌａｃｋＢｅｒｒｙ（登録商標） ＯＳ、ｉＯＳ、Ｓｙｍｂｉａｎ（登録商標） ＯＳ、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標） Ｐｈｏｎｅ等のＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）によって実現される。

タッチスクリーンディスプレイを備える装置の多くは、ホーム画面と呼ばれる画面をタッチスクリーンディスプレイに表示する。そして、このような装置の多くは、利用者のタッチスクリーンディスプレイに対するジェスチャを検出すると、タッチスクリーンディスプレイに表示されているホーム画面を、その隣のホーム画面に変更することができる。

国際公開第２００８／０８６３０２号

本発明は、タッチスクリーンディスプレイに表示されているホーム画面を別のホーム画面に変更する場合の操作性を向上させることができる装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。

本発明に係る装置は、１つの態様において、タッチスクリーンディスプレイと、前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第１方向へのフリックジェスチャが行われると、第１規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更し、前記第１ホーム画面に対する第２方向へのフリックジェスチャが行われると、第２規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するコントローラと、を備える。

本発明に係る方法は、１つの態様において、タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第１方向へのフリックジェスチャが行われると、第１規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するステップと、前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第２方向へのフリックジェスチャが行われると、第２規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するステップと、を含む。

本発明に係るプログラムは、１つの態様において、タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第１方向へのフリックジェスチャが行われると、第１規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するステップと、前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第２方向へのフリックジェスチャが行われると、第２規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するステップと、を実行させる。

図１は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。 図２は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す正面図である。 図３は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す背面図である。 図４は、ホーム画面の一例を示す図である。 図５は、実施形態に係るスマートフォンの機能を示すブロック図である。 図６は、変更規則テーブルに記憶された内容の一例を示す図である。 図７は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第１の例を示す図である。 図８は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第２の例を示す図である。 図９は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第３の例を示す図である。 図１０は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第４の例を示す図である。 図１１は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第５の例を示す図である。 図１２は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第６の例を示す図である。 図１３は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の処理手順を示すフローチャートである。

本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。

（実施形態）
図１から図３を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン１の外観について説明する。図１から図３に示すように、スマートフォン１は、ハウジング２０を有する。ハウジング２０は、フロントフェイス１Ａと、バックフェイス１Ｂと、サイドフェイス１Ｃ１〜１Ｃ４とを有する。フロントフェイス１Ａは、ハウジング２０の正面である。バックフェイス１Ｂは、ハウジング２０の背面である。サイドフェイス１Ｃ１〜１Ｃ４は、フロントフェイス１Ａとバックフェイス１Ｂとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス１Ｃ１〜１Ｃ４を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス１Ｃと総称することがある。

スマートフォン１は、タッチスクリーンディスプレイ２と、ボタン３Ａ〜３Ｃと、照度センサ４と、近接センサ５と、レシーバ７と、マイク８と、カメラ１２とをフロントフェイス１Ａに有する。スマートフォン１は、カメラ１３をバックフェイス１Ｂに有する。スマートフォン１は、ボタン３Ｄ〜３Ｆと、コネクタ１４とをサイドフェイス１Ｃに有する。以下では、ボタン３Ａ〜３Ｆを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン３と総称することがある。

タッチスクリーンディスプレイ２は、ディスプレイ２Ａと、タッチスクリーン２Ｂとを有する。ディスプレイ２Ａは、液晶ディスプレイ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）、有機ＥＬパネル（Ｏｒｇａｎｉｃ Ｅｌｅｃｔｒｏ−Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ ｐａｎｅｌ）、又は無機ＥＬパネル（Ｉｎｏｒｇａｎｉｃ Ｅｌｅｃｔｒｏ−Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ ｐａｎｅｌ）等の表示デバイスを備える。ディスプレイ２Ａは、文字、画像、記号又は図形等を表示する。

タッチスクリーン２Ｂは、タッチスクリーン２Ｂに対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン２Ｂは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン２Ｂに接触した位置を検出することができる。

タッチスクリーン２Ｂの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式（又は超音波方式）、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン２Ｂが接触を検出する指、又はスタイラスペン等は単に「指」ということがある。

スマートフォン１は、タッチスクリーン２Ｂにより検出された接触、接触が行われた位置、接触が行われた時間及び接触が行われた位置に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ２に対して行われる操作である。スマートフォン１によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。

タッチは、タッチスクリーン２Ｂに指が触れるジェスチャである。スマートフォン１は、タッチスクリーン２Ｂに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチとは、タッチスクリーン２Ｂに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン１は、タッチスクリーン２Ｂに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。

リリースは、指がタッチスクリーン２Ｂから離れるジェスチャである。スマートフォン１は、指がタッチスクリーン２Ｂから離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ２上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン１は、指がタッチスクリーンディスプレイ２上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。

タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン１は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが２回連続するジェスチャである。スマートフォン１は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが２回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。

ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン１は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン１は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。

フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン１は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。

ピンチインは、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン１は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン１は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。

スマートフォン１は、タッチスクリーン２Ｂを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン１が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ２に表示されている画面に応じて異なる。

図４を参照しながら、ディスプレイ２Ａに表示される画面の例について説明する。図４は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ２Ａに表示される。ホーム画面は、スマートフォン１にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン１は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ２Ａに表示される。

スマートフォン１は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図４に示すホーム画面４０には、複数のアイコン５０が配置されている。それぞれのアイコン５０は、スマートフォン１にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン１は、アイコン５０に対するジェスチャを検出すると、そのアイコン５０に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン１は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン５０に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。

スマートフォン１は、メールアプリケーションをフォアグランドで実行している状態で、例えばボタン３Ｂに対するクリックが検出されると、ホーム画面４０をディスプレイ２Ａに表示し、メールアプリケーションをバックグランドで実行する。そして、スマートフォン１は、ブラウザアプリケーションに対応付けられたアイコン５０に対するタップが検出されると、ブラウザアプリケーションをフォアグランドで実行する。

アイコン５０は、画像と文字列を含む。アイコン５０は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン５０は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン５０は、所定の規則に従って配置される。アイコン５０の背後には、壁紙４１が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン１は、任意の画像を壁紙４１として用いることができる。画像は、例えば、利用者の設定に従って任意の画像が壁紙４１として決定される。

スマートフォン１は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン１は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン１は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された１つをディスプレイ２Ａに表示する。

スマートフォン１は、ホーム画面上に、１つ又は複数のロケータを表示する。ロケータのシンボルの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータのシンボルは、現在表示されているホーム画面の位置を示す。現在表示されているホーム画面に対応するシンボルは、他のシンボルと異なる態様で表示される。

図４に示す例では、７つのシンボルを含むロケータ５１が表示されている。これは、ホーム画面４０の数が７つであることを示す。７つのシンボル各々は、円形である。また、図４に示す例では、左端のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。すなわち、左端のシンボルを除くシンボルは円形の枠として表示されているが、左端のシンボルは円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示されている。これは、左端のホーム画面が現在ディスプレイ２Ａに表示されていることを示している。

スマートフォン１は、ホーム画面を表示中にジェスチャを検出すると、ディスプレイ２Ａに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン１は、右フリックを検出すると、ディスプレイ２Ａに表示するホーム画面を１つ左のホーム画面に切り替える。また、スマートフォン１は、左フリックを検出すると、ディスプレイ２Ａに表示するホーム画面を１つ右のホーム画面に切り替える。スマートフォン１がフリックジェスチャに応じてホーム画面を変更する処理については、後で詳細に説明する。また、スマートフォン１は、ホーム画面を変更すると、ロケータの表示を、変更後のホーム画面の位置に合わせて更新する。

ディスプレイ２Ａの上端には、領域４２が設けられている。領域４２には、充電池の残量を示す残量マーク４３、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク４４が表示される。スマートフォン１は、領域４２に、現在時刻、天気の情報、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域４２は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域４２は、ホーム画面４０以外の画面でも設けられることがある。領域４２が設けられる位置は、ディスプレイ２Ａの上端に限られない。

ここで、ホーム画面４０の上下方向について説明する。ホーム画面４０の上下方向は、ディスプレイ２Ａに表示される文字または画像の上下方向を基準とした方向である。よって、ホーム画面４０は、タッチスクリーンディスプレイ２の長手方向において領域４２に近い側がホーム画面４０の上側となり、領域４２から遠い側がホーム画面４０の下側となる。そして、領域４２において電波レベルマーク４４が表示されている側がホーム画面４０の右側であり、領域４２において残量マーク４３が表示されている側がホーム画面４０の左側である。

なお、図４に示したホーム画面４０は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面４０の数、及びホーム画面４０での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。

図５は、スマートフォン１の構成を示すブロック図である。スマートフォン１は、タッチスクリーンディスプレイ２と、ボタン３と、照度センサ４と、近接センサ５と、通信ユニット６と、レシーバ７と、マイク８と、ストレージ９と、コントローラ１０と、カメラ１２及び１３と、コネクタ１４と、加速度センサ１５と、方位センサ１６と、ジャイロスコープ１７とを有する。

タッチスクリーンディスプレイ２は、上述したように、ディスプレイ２Ａと、タッチスクリーン２Ｂとを有する。ディスプレイ２Ａは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン２Ｂは、接触を検出する。コントローラ１０は、スマートフォン１に対するジェスチャを検出する。コントローラ１０は、タッチスクリーン２Ｂと協働することによって、タッチスクリーン２Ｂ（タッチスクリーンディスプレイ２）に対する操作（ジェスチャ）を検出する。

ボタン３は、利用者によって操作される。ボタン３は、ボタン３Ａ〜ボタン３Ｆを有する。コントローラ１０はボタン３と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。

例えば、ボタン３Ａ〜３Ｃは、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。例えば、ボタン３Ｄは、スマートフォン１のパワーオン／オフボタンである。ボタン３Ｄは、スリープ／スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン３Ｅ及び３Ｆは、音量ボタンである。

照度センサ４は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ４は、例えば、ディスプレイ２Ａの輝度の調整に用いられる。近接センサ５は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ５は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ２が顔に近付けられたことを検出する。

通信ユニット６は、無線により通信する。通信ユニット６によって行われる通信方式は、無線通信規格である。例えば、無線通信規格として、２Ｇ、３Ｇ、４Ｇ等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格として、ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）、Ｗ−ＣＤＭＡ、ＣＤＭＡ２０００、ＰＤＣ、ＧＳＭ（登録商標）、ＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙ−ｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）等がある。例えば、無線通信規格として、ＷｉＭＡＸ（Ｗｏｒｌｄｗｉｄｅ Ｉｎｔｅｒｏｐｅｒａｂｉｌｉｔｙ ｆｏｒ Ｍｉｃｒｏｗａｖｅ Ａｃｃｅｓｓ）、ＩＥＥＥ８０２．１１、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＩｒＤＡ、ＮＦＣ等がある。通信ユニット６は、上述した通信規格の１つ又は複数をサポートしていてもよい。

レシーバ７は、コントローラ１０から送信される音声信号を音声として出力する。マイク８は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ１０へ送信する。なお、スマートフォン１は、レシーバ７に加えて、スピーカをさらに有してもよい。スマートフォン１は、レシーバ７に代えて、スピーカをさらに有してもよい。

ストレージ９は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ９は、コントローラ１０の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ９は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ９は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ９は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。

ストレージ９に記憶されるプログラムには、フォアグランドまたはバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ２Ａに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン２Ｂを介して検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ１０に実行させる。制御プログラムは、例えば、ＯＳである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット６による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ９にインストールされてもよい。

ストレージ９は、例えば、制御プログラム９Ａ、メールアプリケーション９Ｂ、ブラウザアプリケーション９Ｃ、変更規則テーブル９Ｄおよび設定データ９Ｚを記憶する。メールアプリケーション９Ｂは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション９Ｃは、ＷＥＢページを表示するためのＷＥＢブラウジング機能を提供する。設定データ９Ｚは、スマートフォン１の動作に関する各種の設定機能を提供する。

制御プログラム９Ａは、スマートフォン１を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、通信ユニット６、レシーバ７、及びマイク８等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム９Ａが提供する機能には、例えば、変更規則テーブル９Ｄの変更規則に従ってホーム画面を別のホーム画面に変更する機能が含まれる。なお、制御プログラム９Ａが提供する機能は、メールアプリケーション９Ｂ等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。

変更規則テーブル９Ｄは、ディスプレイに表示されているホーム画面に対するフリックジェスチャの方向と、フリックジェスチャに応じて変更された後のホーム画面の位置とが対応付けられたデータである。これらの変更規則については、後で詳細に説明する。

コントローラ１０は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）である。コントローラ１０は、通信ユニット６等の他の構成要素が統合されたＳｏＣ（Ｓｙｓｔｅｍ−ｏｎ−ａ−ｃｈｉｐ）等の集積回路であってもよい。コントローラ１０は、スマートフォン１の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。

具体的には、コントローラ１０は、ストレージ９に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ９に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、ディスプレイ２Ａ及び通信ユニット６等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ１０は、タッチスクリーン２Ｂ、ボタン３、加速度センサ１５等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、変更規則テーブル９Ｄの変更規則に従ってホーム画面４０を別のホーム画面に変更する。

カメラ１２は、フロントフェイス１Ａに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ１３は、バックフェイス１Ｂに面している物体を撮影するアウトカメラである。

コネクタ１４は、他の装置が接続される端子である。コネクタ１４は、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）、ＨＤＭＩ（Ｈｉｇｈ−Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）、ライトピーク（サンダーボルト）、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ１４は、Ｄｏｃｋコネクタのような専用に設計された端子でもよい。コネクタ１４に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。

加速度センサ１５は、スマートフォン１に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ１６は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ１７は、スマートフォン１の角度及び角速度を検出する。加速度センサ１５、方位センサ１６及びジャイロスコープ１７の検出結果は、スマートフォン１の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。

なお、図５においてストレージ９が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、通信ユニット６による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。また、図５においてストレージ９が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ９に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図５においてストレージ９が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、コネクタ１４に接続される読み取り装置が読み取り可能なＣＤ、ＤＶＤ、又はＢｌｕ−ｒａｙ等の記憶媒体に記憶されていてもよい。

また、図５に示したスマートフォン１の構成は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン３の数と種類は図５の例に限定されない。例えば、スマートフォン１は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン３Ａ〜３Ｃに代えて、テンキー配列又はＱＷＥＲＴＹ配列等のボタンを備えていてもよい。また、スマートフォン１は、画面に関する操作のために、ボタンを１つだけ備えてもよいし、ボタンを備えなくてもよい。また、図５に示した例では、スマートフォン１が２つのカメラを備えることとしたが、スマートフォン１は、１つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。また、照度センサ４と近接センサ５とは、１つのセンサから構成されていてもよい。また、図５に示した例では、スマートフォン１が位置及び姿勢を検出するために３種類のセンサを備えることとしたが、スマートフォン１は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよいし、位置及び姿勢を検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。

次に、図６を参照して、変更規則テーブル９Ｄについて説明する。図６は、変更規則テーブル９Ｄに記憶された内容の一例を示す図である。図６に示すように、変更規則テーブル９Ｄは、規則９０ａ、規則９０ｂおよび規則９０ｃを記憶している。規則９０ａは、本実施形態における第１規則の一例である。規則９０ｂおよび規則９０ｃは、本実施形態における第２規則の一例である。変更規則テーブル９Ｄは、規則ごとに、ディスプレイ２Ａに表示されているホーム画面に対するフリックジェスチャの方向と、フリックジェスチャに応じて変更された後のホーム画面の位置とを対応付けて記憶している。

例えば、規則９０ａは、ディスプレイ２Ａに表示されているホーム画面に対する右フリックが検出されると、表示されているホーム画面の左隣に位置するホーム画面が新たにディスプレイ２Ａに表示されることを規定している。また、規則９０ａは、ディスプレイ２Ａに表示されているホーム画面に対する左フリックが検出されると、表示されているホーム画面の右隣に位置するホーム画面が新たにディスプレイ２Ａに表示されることを規定している。

規則９０ｂは、ディスプレイ２Ａに表示されているホーム画面に対する上フリックが検出されると、左から５番目のホーム画面が新たにディスプレイ２Ａに表示されることを規定している。また、規則９０ｂは、ディスプレイ２Ａに表示されているホーム画面に対する下フリックが検出されると、右端のホーム画面が新たにディスプレイ２Ａに表示されることを規定している。

規則９０ｃは、ディスプレイ２Ａに表示されているホーム画面に対する上フリックが検出されると、表示されているホーム画面の３つ右に位置するホーム画面が新たにディスプレイ２Ａに表示されることを規定している。また、規則９０ｃは、ディスプレイ２Ａに表示されているホーム画面に対する下フリックが検出されると、表示されているホーム画面の３つ左に位置するホーム画面が新たにディスプレイ２Ａに表示されることを規定している。

規則９０ｂおよび規則９０ｃは、同じ方向のフリックジェスチャに異なる変更後のホーム画面の位置を対応付けるものである。このため、スマートフォン１は、規則９０ｂおよび規則９０ｃのいずれか一方を選択する。なお、変更規則テーブル９Ｄは、上述した３つの変更規則だけでなく、さらに別の変更規則を記憶することができる。また、変更規則テーブル９Ｄに記憶された変更規則は、利用者によって内容が変更できるようになっていてもよい。

以下に、スマートフォン１が、利用者のタッチスクリーンディスプレイに対するジェスチャに応じてホーム画面を別のホーム画面に変更する制御の例を示す。

図７は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第１の例を示す図である。スマートフォン１は、ステップＳ１１に示すように、図４と同様のホーム画面４０ａをディスプレイ２Ａに表示している。“Ｂｒｏｗｓｅｒ”アイコンおよび“Ｃａｌｃｕｌａｔｏｒ”アイコンが、ホーム画面４０ａの左上領域であってロケータ５１の下側に配置されている。また、スマートフォン１は、ステップＳ１１では、左端のホーム画面をディスプレイ２Ａに表示しているため、ロケータ５１の左端のシンボルを、円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示している。

ステップＳ１１では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ａを左フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ａに対する左フリックを検出すると、規則９０ａに従ってホーム画面を変更する。すなわち、スマートフォン１は、ホーム画面４０ａに対する左フリックを検出すると、ホーム画面４０ａの右隣に位置するホーム画面４０ｂを、ホーム画面４０ａに代えてディスプレイ２Ａに表示する。このとき、スマートフォン１は、ステップＳ１２およびＳ１３に示すように、ホーム画面４０ａ、ホーム画面４０ｂならびにホーム画面４０ａおよびホーム画面４０ｂ各々に配置されたアイコン５０を、ディスプレイ２Ａの左方向にスクロールさせて表示する。

ステップＳ１２は、ホーム画面が切り替わる途中の様子を示している。スマートフォン１は、ホーム画面のスクロールに伴って、“Ｂｒｏｗｓｅｒ”アイコンおよび“Ｃａｌｃｕｌａｔｏｒ”アイコンを徐々にディスプレイ２Ａの表示領域の外に向かうように表示する。ステップＳ１２では、“Ｂｒｏｗｓｅｒ”アイコンの一部（右半分）がディスプレイ２Ａの表示領域の左端で途切れて表示されている。また、ステップＳ１２では、ステップＳ１１では表示されていなかった“Ｃａｌｅｎｄａｒ”アイコンの一部（左半分）が、ディスプレイ２Ａの表示領域の右端で途切れて表示されている。

スマートフォン１は、ステップＳ１３として、ディスプレイ２Ａにホーム画面４０ｂを表示する。“Ｃａｌｅｎｄａｒ”アイコンおよび“Ｃａｍｅｒａ”アイコンがホーム画面４０ｂの左上領域に配置される。また、スマートフォン１は、ステップＳ１３として、ロケータ５１の左から２番目のシンボルを、円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示する。このとき、スマートフォン１は、ステップＳ１１で円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示していたロケータ５１の左端のシンボルを、円形の枠として表示する。

そして、ステップＳ１３では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ｂを左フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ｂに対する左フリックを検出すると、規則９０ａに従ってホーム画面を変更する。すなわち、スマートフォン１は、ステップＳ１４として、ホーム画面４０ｂの右隣のホーム画面であるホーム画面４０ｃをホーム画面４０ｂに代えてディスプレイ２Ａに表示する。なお、ホーム画面がステップＳ１３に示す状態からＳ１４に示す状態に切り替わる途中の様子を示す図は省略している。

スマートフォン１は、ステップＳ１４として、ディスプレイ２Ａにホーム画面４０ｃを表示する。ステップＳ１４では、ホーム画面４０ｃの左上領域に“Ｃｌｏｃｋ”アイコンおよび“Ｍａｉｌ”アイコンが配置されている。また、スマートフォン１は、ステップＳ１４として、ロケータ５１の左から３番目のシンボルを、円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示する。このとき、ステップＳ１３で円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示していたロケータ５１の左から２番目のシンボルを、円形の枠として表示する。

図８は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第２の例を示す図である。図８に示すスマートフォン１は、第２規則として規則９０ｂが設定されている。スマートフォン１は、ステップＳ２１に示すように、図４と同様のホーム画面４０ａをディスプレイ２Ａに表示している。また、スマートフォン１は、ステップＳ２１では、ステップＳ１１と同様に、左端のホーム画面をディスプレイ２Ａに表示しているため、ロケータ５１の左端のシンボルを、円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示している。

ステップＳ２１では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ａを上フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ａに対する上フリックを検出すると、規則９０ｂに従ってホーム画面を変更する。すなわち、スマートフォン１は、ホーム画面４０ａに対する上フリックを検出すると、左から５番目のホーム画面であるホーム画面４０ｅを、ホーム画面４０ａに代えてディスプレイ２Ａに表示する。このとき、スマートフォン１は、ステップＳ２２およびＳ２３に示すように、ホーム画面４０ａ、ホーム画面４０ｅならびにホーム画面４０ａおよびホーム画面４０ｅ各々に配置されたアイコン５０を、ディスプレイ２Ａの上方向にスクロールさせて表示する。

ステップＳ２２は、ホーム画面が切り替わる途中の様子を示している。スマートフォン１は、ホーム画面のスクロールに伴って、“Ｂｒｏｗｓｅｒ”アイコンおよび“Ｃａｌｃｕｌａｔｏｒ”アイコンを徐々にディスプレイ２Ａの表示領域の外に向かうように表示する。スマートフォン１は、ステップＳ２２で、境界線４５を、アイコン５０とロケータ５１との間に表示する。境界線４５は、ホーム画面４０ａの左右方向に延びている。ステップＳ２２では、“Ｂｒｏｗｓｅｒ”アイコンおよび“Ｃａｌｃｕｌａｔｏｒ”アイコン各々の一部（下半分）が、境界線４５で途切れて表示されている。また、ステップＳ２２では、ステップＳ２１では表示されていなかった“Ｎｅｗｓ”アイコンおよび“Ｐｈｏｎｅ”アイコン各々の一部（上半分）が、ディスプレイ２Ａの表示領域の下端で途切れて表示されている。

スマートフォン１は、ステップＳ２３として、ディスプレイ２Ａにホーム画面４０ｅを表示する。“Ｎｅｗｓ”アイコンおよび“Ｐｈｏｎｅ”アイコンがホーム画面４０ｅの左上領域に配置される。また、スマートフォン１は、ステップＳ２３として、ロケータ５１の左から５番目のシンボルを、円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示する。このとき、スマートフォン１は、ステップＳ２１で円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示していたロケータ５１の左端のシンボルを、円形の枠として表示する。

ここまで、図７および図８を参照して、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第１の例および第２の例について説明した。

本実施形態に係るスマートフォン１は、ディスプレイ２Ａに表示されているホーム画面に対する左方向または右方向へのフリックジェスチャが行われると、表示されているホーム画面を第１規則に設定されている規則９０ａに従って別のホーム画面に変更する。一方、本実施形態に係るスマートフォン１は、ディスプレイ２Ａに表示されているホーム画面に対する上方向または下方向へのフリックジェスチャが行われると、表示されているホーム画面を第２規則に設定されている規則９０ｂに従って別のホーム画面に変更する。このように、スマートフォン１は、フリックジェスチャの方向に応じて異なる規則に従ってホーム画面を変更することで、ホーム画面を別のホーム画面に変更する場合の操作性を向上させることができる。

また、本実施形態に係るスマートフォン１は、表示されているホーム画面に対する左方向／右方向へのフリックジェスチャが行われると、表示されているホーム画面の右隣／左隣のホーム画面を表示する。このように、スマートフォン１は、表示されているホーム画面の隣のホーム画面を表示させることで、表示されているホーム画面に最も近いホーム画面を確実に表示することができるため、操作性がさらに向上する。

また、本実施形態に係るスマートフォン１は、表示されているホーム画面に対する上方向または下方向へのフリックジェスチャが行われると、表示されているホーム画面を予め決められたホーム画面に切り替える。このように、スマートフォン１は、予め決められたホーム画面を表示することで、利用者が所望するホーム画面を確実に表示することができるため、操作性がさらに向上する。

なお、上述した第２の例において、スマートフォン１は、境界線４５をディスプレイ２Ａに表示しなくてもよい。

図９は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第３の例を示す図である。スマートフォン１は、ステップＳ３１で、左から２番目のホーム画面であるホーム画面４０ｂをディスプレイ２Ａに表示している。ホーム画面４０ｂの左上領域には、“Ｃａｌｅｎｄａｒ”アイコンおよび“Ｃａｍｅｒａ”アイコンが配置されている。そして、スマートフォン１は、ロケータ５１の左から２番目のシンボルを、円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示している。

ステップＳ３１では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ｂを下フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ｂに対する下フリックを検出すると、規則９０ｂに従ってホーム画面を変更する。すなわち、スマートフォン１は、ホーム画面４０ｂに対する下フリックを検出すると、右端のホーム画面であるホーム画面４０ｇを、ホーム画面４０ｂに代えてディスプレイ２Ａに表示する。このとき、スマートフォン１は、ステップＳ３２およびＳ３３に示すように、ホーム画面４０ｂがめくれてその下からホーム画面４０ｇが現れるように表示する。

スマートフォン１は、ステップＳ３２で、ステップＳ２２と同様に、ホーム画面４０ｂの左右方向に延びる境界線４５を、アイコン５０とロケータ５１との間に表示する。ステップＳ３２では、ホーム画面４０ｂにおいてアイコン５０が配置される領域が、境界線４５に近い左上部分からめくれたように表示されている。“Ｃａｌｅｎｄａｒ”アイコンおよび“Ｃａｍｅｒａ”アイコンは、ホーム画面４０ｂのめくれた部分によって一部が途切れて表示されている。また、ホーム画面４０ｂがめくれたことによって、ホーム画面４０ｇの“ＳＭＳ”アイコンおよび“Ｗｅａｔｈｅｒ”アイコン各々の一部が現れている。

ステップＳ３３では、ホーム画面４０ｂが、ステップＳ３２と比べてさらにめくれて表示されている。“Ｃａｌｅｎｄａｒ”アイコンおよび“Ｃａｍｅｒａ”アイコンはホーム画面４０ｂのめくれた部分によって見えなくなっている。そして、“ＳＭＳ”アイコンおよび“Ｗｅａｔｈｅｒ”アイコン各々は、その全体が表示されている。

スマートフォン１は、ステップＳ３４として、ディスプレイ２Ａにホーム画面４０ｇを表示する。また、スマートフォン１は、ステップＳ３４として、ロケータ５１の右端のシンボルの形状を、円から三角形に変更する。この三角形は、一辺がタッチスクリーンディスプレイ２の短手方向と平行であり、その一辺と向かい合う頂点が、その一辺よりもディスプレイ２Ａの下側に位置する。つまり、右端のシンボルは、いわゆる逆三角形として表示されている。また、この右端のシンボルは、三角形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示されている。

以上に説明したように、本実施形態に係るスマートフォン１は、規則９０ｂに従ってホーム画面を変更する場合に、変更後のホーム画面の位置に対応するロケータ５１のシンボルの形状を、円から三角形に変更する。そして、スマートフォン１は、ホーム画面に対する下フリックジェスチャがなされた場合には、三角形状のシンボルを、一辺に対してその一辺に対向する頂点がディスプレイの下側に位置するように表示する。一方、スマートフォン１は、ホーム画面に対する上フリックジェスチャがなされた場合には、三角形状のシンボルを、一辺に対してその一辺に対向する頂点がディスプレイの上側に位置するように表示する。このように、スマートフォン１は、規則９０ｂに従ってホーム画面を変更する場合にロケータの表示態様を異ならせるため、利用者は規則９０ｂに従ってホーム画面が変更されたことを認識することができる。また、スマートフォン１は、フリックジェスチャの方向とロケータの三角形状のシンボルの頂点の向きとを対応付けるため、利用者は、ロケータのシンボルの形状とフリックジェスチャの方向とを対応付けて認識することができる。

また、本実施形態に係るスマートフォン１は、規則９０ａに従ってホーム画面を変更する場合に、ホーム画面をスクロールさせて表示する。また、スマートフォン１は、規則９０ｂに従ってホーム画面を変更する場合に、表示されているホーム画面がめくれてその下から別のホーム画面が現れるように表示する。このように、スマートフォン１は、規則９０ａに従ってホーム画面を変更する場合と、規則９０ｂに従ってホーム画面を変更する場合とでホーム画面を変更する態様を異ならせるため、利用者は規則９０ｂに従ってホーム画面が変更されたことを認識することができる。

なお、上述した第３の例において、スマートフォン１は、境界線４５をディスプレイ２Ａに表示しなくてもよい。

図１０は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第４の例を示す図である。スマートフォン１は、ステップＳ４１に示すように、図４と同様のホーム画面４０ａをディスプレイ２Ａに表示している。

ステップＳ４１では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ａを上フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ａに対する上フリックを検出すると、ステップＳ４２に示すように、規則９０ｂに従って、左から５番目のホーム画面であるホーム画面４０ｅをディスプレイ２Ａに表示する。

スマートフォン１は、ステップＳ４２で、ロケータ５１の左から５番目のシンボルの形状を、円から三角形に変更する。この三角形は、一辺がタッチスクリーンディスプレイ２の短手方向と平行であり、その一辺と向かい合う頂点が、その一辺よりもディスプレイ２Ａの上側に位置する。また、この左から５番目のシンボルは、三角形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示されている。

そして、ステップＳ４３では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ｅを左フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ｅに対する左フリックを検出すると、規則９０ａに従ってホーム画面を変更する。すなわち、スマートフォン１は、ステップＳ４４として、ホーム画面４０ｅの右隣に位置するホーム画面４０ｆを、ホーム画面４０ｅに代えてディスプレイ２Ａに表示する。ステップＳ４４では、ホーム画面４０ｆの左上領域に“Ｐｈｏｔｏｓ”アイコンおよび“Ｓｅｔｔｉｎｇｓ”アイコンが表示されている。

また、スマートフォン１は、ステップＳ４４として、ロケータ５１の左から６番目のシンボルの形状を、円から三角形に変更する。このとき、左から６番目のシンボルは、ステップＳ４２およびＳ４３における左から５番目のシンボルと同様の態様で表示されている。そして、スマートフォン１は、ステップＳ４２およびＳ４３において三角形で表示されていた左から５番目のシンボルを、円形の枠として表示する。

図１１は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第５の例を示す図である。スマートフォン１は、ステップＳ５１に示すように、図４と同様のホーム画面４０ａをディスプレイ２Ａに表示している。

ステップＳ５１では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ａを上フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ａに対する上フリックを検出すると、ステップＳ５２に示すように、規則９０ｂに従って、左から５番目のホーム画面であるホーム画面４０ｅをディスプレイ２Ａに表示する。また、スマートフォン１は、ステップＳ５２に示すように、ロケータ５１の左から５番目のシンボルの形状を、図１０のステップＳ４２と同様の三角形に変更する。

そして、ステップＳ５３では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ｅを下フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ｅに対する下フリックを検出すると、規則９０ｂに従ってホーム画面を変更する。すなわち、スマートフォン１は、ステップＳ５４として、右端のホーム画面であるホーム画面４０ｇを、ホーム画面４０ｅに代えてディスプレイ２Ａに表示する。また、スマートフォン１は、ステップＳ５４として、ロケータ５１の右端のシンボルの形状を、図９のステップＳ３４と同様の三角形に変更する。

ここまで、図１０および図１１を参照して、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第４の例および第５の例について説明した。

本実施形態に係るスマートフォン１は、画面上下方向のフリックジェスチャが行われ規則９０ｂまたは規則９０ｃに従ってホーム画面を変更した後に、変更されたホーム画面に対して左方向または右方向へのフリックジェスチャが行われると、第１規則である規則９０ａに従ってホーム画面を変更する。また、本実施形態に係るスマートフォン１は、第２規則である規則９０ｂまたは規則９０ｃのいずれか一方に従ってホーム画面を変更した後に、変更されたホーム画面に対して上方向または下方向へのフリックジェスチャが行われると、第２規則である規則９０ｂまたは規則９０ｃのいずれか一方に従ってホーム画面を変更する。このように、スマートフォン１は、異なる変更規則を組み合わせてホーム画面を変更することができるため、様々なホーム画面の変更の仕方を実現でき、操作性がさらに向上する。

図１２は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第６の例を示す図である。図１２に示すスマートフォン１は、第２規則として規則９０ｃが設定されている。スマートフォン１は、ステップ６１に示すように、図４と同様のホーム画面４０ａをディスプレイ２Ａに表示している。

ステップＳ６１では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ａを上フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ａに対する上フリックを検出すると、ステップＳ６２に示すように、規則９０ｃに従って、ホーム画面４０ｄをディスプレイ２Ａに表示する。ホーム画面４０ｄは、ホーム画面４０ａに対して３つ右に位置するホーム画面である。つまり、ホーム画面４０ｄは、左から４番目のホーム画面である。

スマートフォン１は、ステップＳ６２として、ディスプレイ２Ａにホーム画面４０ｄを表示する。“Ｍｕｓｉｃ”アイコンおよび“Ｎａｖｉｇａｔｅ”アイコンが、ホーム画面４０ｄの左上領域に配置される。また、スマートフォン１は、ステップＳ６２として、ロケータ５１の左から４番目のシンボルを、円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示する。このとき、スマートフォン１は、ステップＳ６１で円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示していたロケータ５１の左端のシンボルを、円形の枠として表示する。

そして、ステップＳ６３では、利用者の指Ｆ１が、ホーム画面４０ｄを上フリックしている。スマートフォン１は、ホーム画面４０ｄに対する上フリックを検出すると、規則９０ｃに従ってホーム画面を変更する。すなわち、スマートフォン１は、ステップＳ６４として、ホーム画面４０ｄに対して３つ右に位置するホーム画面であるホーム画面４０ｇを、ホーム画面４０ｄに代えてディスプレイ２Ａに表示する。

また、スマートフォン１は、ステップＳ６４として、ロケータ５１の左から７番目のシンボル、すなわち右端のシンボルを、円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示する。このとき、スマートフォン１は、ステップＳ６２およびＳ６３で円形の枠の内部が塗りつぶされた状態で表示していたロケータ５１の左から４番目のシンボルを、円形の枠として表示する。

本実施形態に係るスマートフォン１は、表示されているホーム画面に対する上方向へのフリックジェスチャが行われると、表示されているホーム画面を、第２規則に設定されている規則９０ｃに従って別のホーム画面に変更する。このように、スマートフォン１は、表示されているホーム画面と変更後のホーム画面との相対的な位置関係を一定にすることができるため、操作性がさらに向上する。また、スマートフォン１は、規則９０ｂ、９０ｃの２つの規則を第２規則に設定可能とし、第２規則を利用者が選択できるようにすることで、ホーム画面に対する上下方向へのフリックジェスチャで実行されるホーム画面の移動処理を利用者の所望の処理とすることができる。

次に、図１３を参照して、スマートフォン１がホーム画面４０を変更する処理手順について説明する。図１３は、スマートフォン１のコントローラ１０が行う制御を示すフローチャートである。コントローラ１０は、図１３に示す処理手順と並行して、他の処理手順を実行することがある。

まず、スマートフォン１のコントローラ１０は、ステップＳ１０１として、ホーム画面４０に対するフリックジェスチャが行われたか否かを判定する。コントローラ１０は、ホーム画面４０に対するフリックジェスチャが行われていないと判定した場合（ステップＳ１０１でＮｏ）、ステップＳ１０１に進む。このように、コントローラ１０は、ステップＳ１０１でホーム画面４０に対するフリックジェスチャを検出するまで、ステップＳ１０１の処理を繰り返す。

コントローラ１０は、ホーム画面４０に対するフリックジェスチャが行われていると判定した場合（ステップＳ１０１でＹｅｓ）、ステップＳ１０２に進む。コントローラ１０は、ステップＳ１０２として、ホーム画面４０に対するフリックジェスチャが第１方向へのフリックジェスチャであるか否かを判定する。第１方向へのフリックジェスチャは、例えば、右方向へのフリックジェスチャまたは左方向へのフリックジェスチャである。

コントローラ１０は、ホーム画面４０に対するフリックジェスチャが第１方向へのフリックジェスチャであると判定した場合（ステップＳ１０２でＹｅｓ）、ステップＳ１０３に進む。コントローラ１０は、ステップＳ１０３として、変更規則テーブル９Ｄから規則９０ａを読み出し、読み出した規則９０ａに従ってホーム画面を変更する。そして、コントローラ１０は、一連の処理を終了する。

コントローラ１０は、ホーム画面４０に対するフリックジェスチャが第１方向へのフリックジェスチャではないと判定した場合（ステップＳ１０２でＮｏ）、ステップＳ１０４に進む。コントローラ１０は、ステップＳ１０４として、ホーム画面４０に対するフリックジェスチャが第２方向へのフリックジェスチャであるか否かを判定する。第２方向へのフリックジェスチャは、例えば、上方向へのフリックジェスチャまたは下方向へのフリックジェスチャである。

コントローラ１０は、ホーム画面４０に対するフリックジェスチャが第２方向へのフリックジェスチャであると判定した場合（ステップＳ１０４でＹｅｓ）、ステップＳ１０５に進む。コントローラ１０は、ステップＳ１０５として、変更規則テーブル９Ｄから規則９０ｂまたは規則９０ｃを読み出し、読み出した規則９０ｂまたは規則９０ｃに従ってホーム画面を変更する。そして、コントローラ１０は、一連の処理を終了する。

コントローラ１０は、ホーム画面４０に対するフリックジェスチャが第２方向へのフリックジェスチャではないと判定した場合（ステップＳ１０４でＮｏ）、ステップＳ１０６に進む。コントローラ１０は、ステップＳ１０６として、ホーム画面４０に対して行われたフリックジェスチャに応じた動作を行う。そして、コントローラ１０は、一連の処理を終了する。

本発明を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施例に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施例に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。

例えば、図５に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。

また、上記の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、添付の請求項に係る装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。また、添付の請求項に係る装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。

また、上述した第１の例〜第６の例は、それぞれが適宜組み合わせられてよい。

また、上述した第１の例〜第６の例では、ホーム画面の左右方向が第１方向であるとして、またホーム画面の上下方向が第２方向であるとして説明しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、ホーム画面の右上方向が第１方向または第２方向であってもよい。

また、変更規則テーブル９Ｄに記憶された第１規則および第２規則、本実施形態では規則９０ａ、規則９０ｂおよび規則９０ｃの内容は、図６に示す内容に限られない。例えば、第２規則は、ホーム画面に対する上フリックが検出されると、左端のホーム画面が新たにディスプレイ２Ａに表示されることを規定していてもよい。

また、上述した第３の例〜第５の例では、スマートフォン１は、規則９０ｂに従ってホーム画面を変更する際、ロケータのシンボルの形状を円から三角形に変化させるが、本発明はこれに限られない。スマートフォン１は、例えば、ロケータのシンボルの形状を四角形としてもよい。また、スマートフォン１は、例えば、シンボルの色を変化させてもよい。また、スマートフォン１は、規則９０ａまたは規則９０ｃに従ってホーム画面を変更する際にロケータの表示態様を異ならせてもよい。

また、上述した第３の例では、スマートフォン１は、ホーム画面を変更する際に、表示されているホーム画面がめくれてその下から別のホーム画面が現れるように表示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、スマートフォン１は、表示されているホーム画面の透明度を徐々に高くしていくことによりその下から別のホーム画面が現れるように表示してもよい。

また、上述した第６の例で、スマートフォン１は、例えばディスプレイ２Ａに左から５番目のホーム画面４０ｅを表示している状態でホーム画面４０ｅに対する上フリックが行われると、ホーム画面４０ｅの３つ右に位置するホーム画面が存在しないことを利用者に通知し、ホーム画面を変更しなくてもよい。また、スマートフォン１は、上記の場合に、右端のホーム画面であるホーム画面４０ｇをディスプレイ２Ａに表示してもよい。すなわち、スマートフォン１は、変更規則で規定される位置のホーム画面が存在しない場合には、利用者にその旨を通知し、ホーム画面を変更せずともよい。また、スマートフォン１は、変更規則で規定される位置のホーム画面が存在しない場合には、現在表示可能な複数のホーム画面のうち、変更規則で規定される位置のホーム画面が存在したと仮定したときに、そのホーム画面に最も近いホーム画面を表示させてもよい。

また、上述した第１の例〜第６の例では、例えばホーム画面４０ａの左上領域にアイコン５０が配置されているが、本発明はこれに限られない。アイコン５０は、ホーム画面４０ａの左下領域に配置されていてもよい。

また、上述した第１の例〜第６の例では、スマートフォン１は、利用者の設定によりホーム画面の数が変更された場合、変更規則における変更後のホーム画面の位置を変更してよい。例えば、スマートフォン１は、利用者の設定によりホーム画面の数が一つ増えた場合に、規則９０ｂにおいて上フリックジェスチャに対応する項目である「左から５番目」を「左から６番目」に変更してよい。

１ スマートフォン
２ タッチスクリーンディスプレイ
２Ａ ディスプレイ
２Ｂ タッチスクリーン
３ ボタン
４ 照度センサ
５ 近接センサ
６ 通信ユニット
７ レシーバ
８ マイク
９ ストレージ
９Ａ 制御プログラム
９Ｂ メールアプリケーション
９Ｃ ブラウザアプリケーション
９Ｄ 変更規則テーブル
９Ｚ 設定データ
１０ コントローラ
１２、１３ カメラ
１４ コネクタ
１５ 加速度センサ
１６ 方位センサ
１７ ジャイロスコープ
２０ ハウジング
４０ ホーム画面
５０ アイコン

Claims (14)

1. タッチスクリーンディスプレイと、
   前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第１方向へのフリックジェスチャが行われると、第１規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更し、前記第１ホーム画面に対する第２方向へのフリックジェスチャが行われると、第２規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するコントローラと、
   を備える装置。
2. 前記コントローラは、前記第１ホーム画面に対する第１方向へのフリックジェスチャが行われると、前記第１ホーム画面の隣のホーム画面であって前記第１ホーム画面に対して前記第１方向側とは反対側に位置するホーム画面である第２ホーム画面をスクロールさせて表示する
   請求項１に記載の装置。
3. 前記コントローラは、前記第１ホーム画面に対する第２方向へのフリックジェスチャが行われると、前記第１ホーム画面を、所定のホーム画面に切り替える
   請求項１または２に記載の装置。
4. 前記コントローラは、前記第１ホーム画面に対する第２方向へのフリックジェスチャが行われると、前記第１ホーム画面を、前記第１ホーム画面に対して所定の位置関係にある第３ホーム画面に切り替える
   請求項１または２に記載の装置。
5. 前記コントローラは、前記第２規則に従ってホーム画面を変更した後に当該変更後のホーム画面に対する前記第１方向へのフリックジェスチャが行われると、前記第１規則に従ってホーム画面を変更する
   請求項１から４のいずれか一項に記載の装置。
6. 前記コントローラは、前記第２規則に従ってホーム画面を変更した後に当該変更後のホーム画面に対する前記第２方向へのフリックジェスチャが行われると、前記第２規則に従ってホーム画面を変更する
   請求項１から４のいずれか一項に記載の装置。
7. 前記複数のホーム画面各々には、前記複数のホーム画面の配列の中での位置を示すロケータが表示され、
   前記コントローラは、前記第１規則または前記第２規則に従ってホーム画面を変更すると共に、前記ロケータの表示を、複数のホーム画面の中での変更後のホーム画面の位置に合わせて変更する
   請求項１から６のいずれか一項に記載の装置。
8. 前記コントローラは、前記第１規則に従ってホーム画面を変更する場合と前記第２規則に従ってホーム画面を変更する場合とで、変更後のホーム画面の位置に対応する前記ロケータの表示態様を異ならせる
   請求項７に記載の装置。
9. 前記コントローラは、前記第１規則に従ってホーム画面を変更する場合と前記第２規則に従ってホーム画面を変更する場合とで、ホーム画面を変更する態様を異ならせる
   請求項１から８のいずれか一項に記載の装置。
10. 前記第１方向は、前記ホーム画面の右方向または左方向である
    請求項１から９のいずれか一項に記載の装置。
11. 前記第２方向は、前記ホーム画面の上方向または下方向である
    請求項１０に記載の装置。
12. 前記コントローラは、ホーム画面に表示される文字または画像の上下方向に基づいてホーム画面の上方向、下方向、左方向および右方向を決定する
    請求項１０または１１に記載の装置。
13. タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、
    前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第１方向へのフリックジェスチャが行われると、第１規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するステップと、
    前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第２方向へのフリックジェスチャが行われると、第２規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するステップと、
    を含む方法。
14. タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、
    前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第１方向へのフリックジェスチャが行われると、第１規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するステップと、
    前記タッチスクリーンディスプレイに表示されている第１ホーム画面に対する第２方向へのフリックジェスチャが行われると、第２規則に従って前記第１ホーム画面を別のホーム画面に変更するステップと、
    を実行させるプログラム。

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