JP2013076598A - 医療機器、エラー情報処理システム及びエラー情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】血糖計等の医療機器の誤操作等に係るエラー履歴情報に基づいて、ユーザによるエラーの傾向(癖等)を解析した情報を作成し、これをユーザへの指導材料として医療従事者等に提供することにより、エラー履歴情報の有効利用を図る。
【解決手段】エラー情報処理システム1は、医療機器10(血糖計10A)と、該医療機器10で発生したエラーに関するエラー履歴情報を取得するエラー履歴情報取得部60とエラー履歴情報に含まれる各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成するエラー情報処理部62とを備えるエラー情報処理装置50と、からなる。
【選択図】図4
【解決手段】エラー情報処理システム1は、医療機器10(血糖計10A)と、該医療機器10で発生したエラーに関するエラー履歴情報を取得するエラー履歴情報取得部60とエラー履歴情報に含まれる各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成するエラー情報処理部62とを備えるエラー情報処理装置50と、からなる。
【選択図】図4
Description
本発明は、血糖値等のバイタルサインを測定する医療機器、当該医療機器から送信されたエラー情報を処理するエラー情報処理システム及び当該システムに適用されるエラー情報処理プログラムに関する。
糖尿病患者には、血糖値の変動を測定することによる日常的な管理が推奨されている。血糖値の測定には、携行可能で患者自身が測定を行うための簡易型の血糖計が用いられる。従来の血糖計としては、例えば、患者自身が手指等を穿刺して出した血液を採取して、光学的又は電気化学的な特徴量から血糖値を測定するものが知られている。例えば、光学式の血糖計は、血液中のブドウ糖量に応じて呈色する試薬が含浸された試験紙に血液を供給し、当該試験紙の性状を光学的に検出し、血糖値を算出するように構成されている。当該試験紙は、ディスポーザブルの試験具に設けられ、当該試験具が血糖計の先端装着部に装着される(例えば、特許文献1参照)。
かかる血糖計には、使用手順や操作方法に関して何らかの不備がある場合、例えば、前記の試験紙が正しく装着されなかったり、適正温度以外の場所で測定しようとしたり、充分な血液が採取されなかったりした場合に、それらをエラーとして検出し、ディスプレイに表示等することにより使用者にエラーの発生を報知する機能を備えたものがある。
従来の血糖計にあっては、エラーが検出され当該エラーの内容がユーザに報知された後には当該エラー情報が利用されることはなかった。ところで、糖尿病患者は、血糖計の測定自体は自身で行う一方、通常は定期的に医療施設等に行き、普段の食事内容や治療方針について医師から指導を受ける。この場合、血糖計の使用に際してユーザがどのようなエラーを発生させ易いのか、その傾向を医師等において把握できれば、ユーザに対する適切な指導に資するものであり、ユーザにおける血糖計の操作スキルの向上が期待できる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、血糖計等の医療機器の誤操作等に係るエラー履歴情報に基づいて、ユーザによるエラーの傾向(癖等)を解析した情報を作成し、これをユーザへの指導材料として医療従事者等に提供することにより、エラー履歴情報の有効利用を図ることができる医療機器、エラー情報処理システム及びエラー情報処理プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の医療機器は、所定のバイタルサインを測定するとともに、機器に生じたエラーを検出しユーザに対して報知する機能を有する医療機器であって、検出された前記エラーに関するエラー履歴情報を記憶可能な記憶部と、前記医療機器と前記エラー履歴情報を処理するエラー情報処理装置とが通信可能な状態になった際に、前記エラー履歴情報を送信する通信部とを備えることを特徴とする。
上記の医療機器によれば、検出したエラーに関するエラー履歴情報を記憶部に記憶し、当該エラー履歴情報をエラー情報処理システムに送信することが可能である。従って、エラー情報処理システムにおいて、エラーの傾向(ユーザの癖等)を示す情報を作成し、これをユーザへの指導材料として医療従事者等に提供することにより、エラー情報の有効利用を図ることができる。
上記の医療機器において、前記エラー履歴情報は、前記エラーの発生日時、種類及びエラー発生時の前記医療機器の状態を含むとよい。
これらの情報を含むことにより、各ユーザに特有のエラーの傾向をより反映した情報を提供することができる。
また、本発明のエラー情報処理システムは、前記所定のバイタルサインを測定する医療機器と、該医療機器で発生したエラーに関する前記エラー履歴情報を取得するエラー履歴情報取得部と前記エラー履歴情報に含まれる各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成するエラー情報処理部とを備えるエラー情報処理装置と、からなることを特徴とする。
上記のエラー情報処理システムによれば、エラー履歴情報に基づいて、各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成するので、これをユーザへの指導材料として医療従事者等に提供することにより、エラー情報の有効利用を図ることができる。
上記のエラー情報処理システムにおいて、前記エラー情報処理部は、前記各エラーの発生日時から前記エラー履歴情報の受信日時までの差分時間をそれぞれ算出し、少なくとも前記差分時間を算出根拠に含めて、前記各エラーに対する評価値としてのポイントを算出するとよい。
エラーの発生日時と受信日時との差分時間を加味してポイントを算出することにより、現時点(受信日時)を基準としたエラー発生時期の古さに応じた評価値を割り振ることができる。従って、現状をよく反映したポイント計算がなされ、ユーザによるエラー発生の傾向をより適切に反映した指導材料を医療従事者等に提供することができる。
上記のエラー情報処理システムにおいて、前記エラー情報処理部は、前記エラー履歴情報中に同じ種類のエラーがある場合、同一種類の各エラーについて発生回数をそれぞれ算出し、前記差分時間及び前記発生回数に応じて前記ポイントを算出するとよい。
発生回数の多いエラーは、ユーザが発生させ易いエラーであるため、当該発生回数をポイント計算に反映することにより、ユーザによるエラー発生の傾向を一層適切に反映した指導材料を医療従事者等に提供することができる。
上記のエラー情報処理システムにおいて、前記各エラーについての前記ポイントを反映したダイアグラムを作成するダイアグラム作成部を備えるとよい。
このようなダイアグラムにより、医療従事者等において、ユーザによるエラー発生の傾向を効果的に把握することができる。
また、本発明のエラー情報処理プログラムは、コンピュータを、所定のバイタルサインを測定する医療機器にて発生したエラーに関するエラー履歴情報を取得するエラー履歴情報取得手段、及び前記エラー履歴情報に含まれる各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成するエラー情報処理手段として機能させるためのエラー情報処理プログラムである。
本発明によれば、血糖計等の医療機器の誤操作等に係るエラー履歴情報に基づいて、ユーザによるエラーの傾向(癖等)を解析した情報を作成し、これをユーザへの指導材料として医療従事者等に提供することにより、エラー履歴情報の有効利用を図ることができる。
以下、本発明に係る医療機器、エラー情報処理システム及びエラー情報処理プログラムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るエラー情報処理システム1を構成する医療機器10及びエラー情報処理装置50を示す概略構成図である。本実施形態における医療機器10は、血糖値を測定する血糖計10Aとして構成されている。血糖計10Aは、患者自身が操作して血糖測定を行うパーソナルユースの用途として主に用いられるが、特段の改造をすることなく医療従事者が使用する医療施設内用途としても使用可能である。
先ず、血糖計10Aについて説明する。図2に示すように、血糖計10Aは、ボディ12と、チップ26が装着されるチップ装着部14と、チップ装着部14の近傍上面に設けられたイジェクタ16と、ボディ12の上面中央に設けられたディスプレイ18と、ボディ12の上面の基端側に設けられた操作部20と、ボディ12の基端部側面に設けられた時間設定ボタン22とを備える。血糖計10Aには、紐24aを介してキャップ24が接続されている。このキャップ24は、未使用時に血糖計10Aの先端部に装着されてチップ装着部14を保護するものである。
血糖計10Aには、先端に試験具としてチップ26が装着される。チップ26は、いわゆるディスポーザブル品であり個包装体としてのケース28内に収納され、ケース28の基端開口部は図示しないフィルムでシールされている。チップ26は、有底筒状のベース筒26aと、ベース筒26aから半径外方向に突出するフランジ26bと、ベース筒26aの底部から突出するノズル26cと、ベース筒26aの底部内面に設置された試験紙26dとを有する。ノズル26cの中心には、先端の点着部26eから試験紙26dに連通する直線状の血液導入路が設けられている。
試験紙26dの材質としては、例えば、ポリエーテルスルホンが挙げられる。試験紙26dに含浸される試薬としては、例えば、グルコースオキシターゼ(GOD)、ペルオキシターゼ(POD)、4−アミノアンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)等の発色剤が挙げられる。また、試薬には所定の緩衝剤が含まれていてもよい。
血糖計10Aのボディ12は、ユーザが片手で把持しやすいやや細長い形状であり、その先端部は先端方向に向かって細くなるとともにやや下側に屈曲して血液の点着操作が容易な形状となっている。
チップ装着部14は、血糖計10Aの先端部に設けられており、上述したチップ26を装着可能な円筒型に構成されている。ユーザが血糖計10Aを用いて血糖値を計測する際には、チップ装着部14にチップ26を装着し、装着されたチップ26の先端の点着部26eから血液を吸引する。チップ装着部14の中心には、測定窓15が設けられ、血糖測定の際には測定窓15を介して、後述する測定部40による光の照射及び受光が行われる。
ディスプレイ18は、計測した血糖値を測定結果として表示する他、操作手順の案内、治療ガイダンス、エラーが発生した際のエラー内容とその対処方法の表示等が可能である。操作部20は、電源34のオン・オフをする電源ボタン30と、過去に記憶された測定値を呼び出す記憶呼出ボタン31を有する。
図3は、血糖計10Aのブロック構成図である。図3に示すように、血糖計10Aは、制御部32と、電源34と、時計36と、記憶部38と、測定部40と、スピーカ42と、温度計44と、通信部46とを有する。
制御部32は、血糖計10Aの全体を統括的に制御している。電源34には、例えばボタン電池が用いられ、電源ボタン30の作用下に電力を制御部32に供給する。時計36は、タイマー機能及びカレンダー機能を有し、時間設定ボタン22の操作によって年月日及び時刻が調整され、現在年月日及び時刻を制御部32に通知する。
測定部40は、本実施形態では光学式として構成されており、試験紙26dにパルス状に光を照射する発光部40aと、呈色した試験紙26dで反射した光を受光する受光部40bと、該受光部40bの受光信号をデジタル値に変換して制御部32に供給するA/D変換器40cとを有する。なお試験紙26d及び測定部40は光学式に限らず、例えば、アンペロメトリー等を利用した電極式(電気化学方式)であってもよい。
ディスプレイ18、時間設定ボタン22、記憶呼出ボタン31、電源34、時計36、記憶部38、測定部40、スピーカ42、温度計44及び通信部46は、制御部32に接続されており、制御部32によりデバイスの動作制御やデータ伝送が行われる。制御部32としては、例えばマイクロコンピュータが用いられ、記憶部38に記憶された所定のプログラムを読み込み、当該プログラムに従って、血糖値測定、各デバイスの動作制御等に必要な所定の演算処理を実行する。
記憶部38は、各種演算処理の実行に必要なプログラム、過去に計測した血糖値に関する情報(血糖値情報)、過去に生じたエラーに関する情報(エラー履歴情報)を記憶・保存しておく部分である。血糖値情報には、測定された各血糖値と、各血糖値に対応する測定年月日及び日時が含まれる。エラー履歴情報の内容については後述する。
なお、図3では煩雑になることを避けるために記憶部38を1つのブロックで模式的に示しているが、プログラム格納用のROM、各種処理の実行に際してプログラム又はデータを一時的に記憶するRAM、各種設定値等を記憶する不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)に分けるとよい。
通信部46は、有線通信又は無線通信により、外部機器と通信する機能を有する。有線通信としては、USB接続による通信が挙げられ、無線通信としては、ICタグ技術等を利用した近距離無線通信が挙げられる。具体的には、通信部46は、血糖計10Aとコンピュータ52とが接続された際に、記憶部38に記憶された血糖値情報とエラー履歴情報をコンピュータ52に送信する。
血糖計10Aには、使用環境(温度、明るさ等)、チップ26の装着状態の不良、チップ26の異常等、血糖計10Aの使用に際して何らかのエラー(不具合)が発生した場合に、それらのエラーを検出し、ユーザにエラーの発生を報知する機能を備えている。エラーが発生した際、血糖計10Aは、例えば、エラー内容をディスプレイ18に表示し、又はスピーカ42から警告音(ビープ音等)或いは音声ガイダンスを発することにより、エラーが発生したことをユーザに報知する。また、血糖計10Aは、エラーが発生した際には、当該エラーへの対処方法も併せてディスプレイ18に表示し、ユーザ自身によるエラーへの対処を支援するようになっている。
検出され得るエラーの種類としては、チップ26の装着異常(チップ26が斜めに入っている、チップ26の押し込みが浅い等)、チップ外れ、測定窓15の汚れ、血液量の不足、周囲温度の不適、周囲明るさの不適等がある。なお、血糖計10Aは、上記に挙げたもの以外のエラーを検出するように構成してもよいことは勿論である。血糖計10Aの使用において、何らかのエラーが検出された場合、血糖計10Aは、その都度エラーに関する情報を記憶部38に記憶し、エラー履歴情報として蓄積する。
図5Aは、エラー履歴情報のデータ構造を示す図である。図5Aに示すように、エラー履歴情報には、シーケンス番号である「No.」と、エラーが発生した年月日である「発生日時」と、血糖計10Aのエラー発生時の状態である「発生タイミング」と、エラーの種類(内容)を示す「エラー種類」とが含まれる。ここで、「発生タイミング」には、例えば、「チップ装着前」、「点着前」、「カウントダウン中」、「結果表示中」、「履歴中」、「通信中」がある。エラー履歴情報には、上記以外の状態も発生タイミングのカテゴリーの1つとして含めてもよい。エラー種類は、例えば、エラーの種類の数に対応した桁数のビット列で記述される。
「チップ装着前」は、電源34をオンにした時点からチップ26が正しく装着される前までの期間である。「点着前」は、チップ装着部14にチップ26が装着された後であって、チップ26の先端に血液を点着することで測定が開始されるまでの期間である。「カウントダウン中」は、血糖計10Aが血糖値の測定に必要な処理をしている最中の期間である。なお、カウントダウン中は、ディスプレイ18に測定完了までの残りの秒数が表示される。「結果表示中」は、血糖計10Aが算出した血糖値をディスプレイ18に表示している期間である。「履歴中」は、血糖計10Aが過去の測定値をディスプレイ18に表示している期間である。「通信中」は、血糖計10Aが、血糖値情報又はエラー履歴情報を送信するために外部機器と通信している期間である。
上記のように構成された血糖計10Aを用いて血糖値を測定するには、先ず、血糖計10Aの電源ボタン30を押して電源34をオンにするとともに、血糖計10Aの先端部でチップ装着部14を覆っているキャップ24を取り外す。次に、ケース28から図示しないフィルムを剥がし、ケース28内に収容されたチップ26をチップ装着部14に装着する。図示したチップ26及び血糖計10Aの場合、チップ装着部14にケース28ごと装着し、その後ケース28をチップ装着部14から抜き取ることにより、チップ26がチップ装着部14に装着されるに至る。
チップ26の装着に際し、チップ26のチップ装着部14への挿入が浅い、或いはチップ26がチップ装着部14に対して斜めに挿入されている等のチップ26の装着異常があると、血糖計10Aがこれをエラーとして検出し、スピーカ42からエラーの発生を知らせるビープ音を出力するとともに、ディスプレイ18にはエラー内容と対処方法を表示する。この場合のエラーについて、「発生タイミング」は、「チップ装着前」であり、「エラー種類」は、「チップ装着エラー」である。従って、これらの情報がエラーの発生日時とともにエラー履歴情報として記憶部38に記憶される。
記憶部38には、過去に生じた複数回分のエラーが、予め設定した所定の分量だけエラー履歴情報として記憶される。例えば、所定の分量は、回数(例えば、過去500回分)で規定してもよく、或いは期間(例えば、過去1年間分)で規定してもよい。所定の分量を超える分については、古い情報から順に削除され、新たな情報が追加される。
また、チップ26をチップ装着部14に装着した際、測定窓15に汚れや埃が付いている可能性がある場合には、血糖計10Aがこれをエラーとして検出し、スピーカ42からエラーの発生を知らせるビープ音を出力するとともに、ディスプレイ18にはエラー内容とその対処方法を表示する。この場合のエラーについて、「発生タイミング」は、「チップ装着前」であり、「エラー種類」は、「測定窓の汚れ」である。従って、これらの情報がエラーの発生日時とともにエラー履歴情報として記憶部38に記憶される。チップ26がチップ装着部14に適切に装着されると、ディスプレイ18には、チップ26に血液を付けることを促す操作案内が表示される。
次に、チップ26の点着部26eに血液を点着させる。このとき、点着させた血液量が少な過ぎる場合には、血糖計10Aがこれをエラーとして検出し、ディスプレイ18にはエラー内容と対処方法が表示される。この場合のエラーについて、「発生タイミング」は、測定開始に至っていないので「点着前」であり、「エラー種類」は、「血液量の不足」である。従って、これらの情報がエラーの発生日時とともにエラー履歴情報として記憶部38に記憶される。
チップ26の点着部26eに測定に十分な量の血液が点着され、血液がノズル26c内を通り試験紙26dに導かれると、測定部40において受光信号に基づいて、血糖値の測定を開始する。このとき試験紙26dには血液が浸潤されグルコースと試薬との反応により呈色が進行し、受光部40bの受光信号が変化していく。血液点着の検出時から所定時間経過後、得られた受光信号に基づいて血糖値を求める。
血糖計10Aは、血糖値の測定開始から測定終了までの間、カウントダウンを行う。このカウントダウンにおいて、ディスプレイ18には、「9」、「8」、「7」…という具合に測定完了までの秒数を示す数字が表示される。
カウントダウン中、周囲が明る過ぎる場合には、血糖計10Aがこれをエラーとして検出し、ディスプレイ18にはエラー内容と対処方法が表示される。この場合のエラーについて、「発生タイミング」は、「カウントダウン中」であり、「エラー種類」は、「周囲明るさの不適」である。従って、これらの情報がエラーの発生日時とともにエラー履歴情報として記憶部38に記憶される。なお、「周囲明るさの不適」のエラーは、カウントダウン中だけでなく、チップ26の装着前或いは血液の点着前においても検出され得る。
カウントダウン中、周囲温度が高過ぎる或いは低過ぎる場合には、血糖計10Aがこれをエラーとして検出し、ディスプレイ18にはエラー内容と対処方法が表示される。この場合のエラーについて、「発生タイミング」は、「カウントダウン中」であり、「エラー種類」は、「周囲温度の不適」である。従って、これらの情報がエラーの発生日時とともにエラー履歴情報として記憶部38に記憶される。なお、「周囲温度の不適」のエラーは、カウントダウン中だけでなく、チップ26の装着前或いは血液の点着前においても検出され得る。
カウントダウン中に、チップ26が外れた場合には、血糖計10Aがこれをエラーとして検出し、ディスプレイ18にはエラー内容と対処方法が表示される。この場合のエラーについて、「発生タイミング」は、「カウントダウン中」であり、「エラー種類」は、「チップ外れ」である。従って、これらの情報がエラーの発生日時とともにエラー履歴情報として記憶部38に記憶される。
カウントダウンが終了し、血糖値の測定が完了すると、測定結果としての血糖値に対応した数字がディスプレイ18に表示される。このように計測された血糖値は、血糖値情報として記憶部38に記憶される。記憶部38には、過去に計測した複数回分(例えば、過去500回分)の血糖値が記憶される。過去に計測した血糖値は、記憶呼出ボタン31の操作に応じてディスプレイ18に表示することができる。
上述した本実施形態に係る血糖計10Aによれば、検出したエラーに関するエラー履歴情報を記憶部38に記憶し、当該エラー履歴情報をエラー情報処理装置50に送信することが可能である。従って、エラー情報処理装置50において、エラーの傾向(ユーザの癖等)を示す情報を作成し、これをユーザへの指導材料として医療従事者等に提供することにより、エラー情報の有効利用を図ることができる。
また、本実施形態の場合、エラー履歴情報は、エラーの発生日時、エラーの種類及びエラー発生時の血糖計10Aの状態(発生タイミング)を含むので(図5A参照)、ユーザごとに異なるエラーの発生傾向(特徴)を解析するのに有用な情報であり、エラー情報処理装置50における情報処理によって得られる結果の信頼性を効果的に高めることができる。
次に、エラー情報処理システム1を構成するエラー情報処理装置50について説明する。コンピュータ52は、例えば、医療施設等に設置されたパーソナルコンピュータであり、CPU(中央演算処理装置)、主記憶装置としてのRAM、補助記憶装置としてのハードディスク等から構成され、さらに、ディスプレイ等の表示手段54と、キーボード、マウス等の入力手段56が接続されている。
また、コンピュータ52には、無線通信用の通信手段58が接続されている。この通信手段58は、血糖計10Aの通信部46から送信される無線信号を受信可能な受信部として機能する。なお、血糖計10Aが、有線通信のみによって外部機器と通信を行うように構成されている場合、所定の通信ケーブル(例えば、USBケーブル)を介して血糖計10Aとコンピュータ52とを接続することにより、血糖計10Aから所定データをコンピュータ52へと送信することができる。
コンピュータ52には、当該コンピュータ52をエラー情報処理装置50として機能させるためのプログラム(エラー情報処理プログラム)Pがインストールされている。すなわち、当該プログラムPがコンピュータ52を構成するハードウエア(CPU)に読み込まれ、プログラムPとハードウエアとが協働することにより、後述するエラー情報に係る各種処理が実現される。
コンピュータ52へのプログラムPのインストールは、例えば、当該プログラムPを記憶した記憶媒体MからプログラムPをコンピュータ52の補助記憶装置にコピーする方法により行うことができる。或いは、当該インストールは、インターネット等のネットワークを介してプログラムPをダウンロードする方法によっても行うことができる。
図4は、エラー情報処理装置50の主要部を示すブロック構成図である。エラー情報処理装置50は、エラー履歴情報を受信するエラー履歴情報取得部60と、当該エラー履歴情報に含まれる各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成し、該情報に基づくダイアグラムを作成するエラー情報処理部62と、エラー情報処理部62にて作成された情報を表示手段54へと出力する出力部64とを備える。エラー情報処理装置50を構成する各機能部(エラー履歴情報取得部60、エラー情報処理部62及び出力部64)は、プログラムPに従って動作するコンピュータ52の機能として設けられる。
エラー履歴情報取得部60は、血糖計10Aから送信されたエラー履歴情報を受信するとともに、その受信日時を記録する。取得したエラー履歴情報には、図5Aに示したように、シーケンス番号である「No.」と、エラーが発生した日時である「発生日時」と、血糖計10Aのエラー発生時の状態である「発生タイミング」と、エラーの種類(内容)を示す「エラー種類」とが含まれる。
エラー情報処理部62は、エラープロパティ情報作成部66と、ダイアグラム作成部68とを有する。エラープロパティ情報作成部66は、エラー履歴情報に含まれる各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成する。図5Bは、エラープロパティ情報のデータ構造の一例を示す図である。エラープロパティ情報には、上述した「発生日時」、「発生タイミング」、「エラー種類」の他、「ユーザID」、コンピュータ52(エラー情報処理装置50)がエラー履歴情報を受信した日時である「受信日時」、各エラーに対する評価値である「スキルポイント」が含まれる。当該エラープロパティ情報における「発生日時」、「発生タイミング」及び「エラー種類」は、それぞれ、エラー履歴情報における「発生日時」、「発生タイミング」及び「エラー種類」と同じ意味である。なお、以下、「スキルポイント」を単に「ポイント」と言う場合がある。
エラープロパティ情報作成部66は、各エラーの発生日時からエラー履歴情報の受信日時までの差分時間をそれぞれ算出し、当該差分時間に応じて、各エラーに対する評価値としてのポイントを算出する。また、エラープロパティ情報作成部66は、エラー履歴情報中に同じ種類のエラーがある場合、同一種類の各エラーについて発生回数をそれぞれ算出し、差分時間及び発生回数に応じてポイントを算出する。なお、スキルポイントの算出方法の詳細については、エラー情報処理部62の処理手順を説明するときに併せて説明する。
ダイアグラム作成部68は、各エラーについてのスキルポイントを反映したダイアグラム(図9A及び図9B参照)を作成する。ダイアグラム作成部68が作成するダイアグラムは、各エラーに対するスキルポイントを考慮することによりユーザにおけるエラー発生の傾向(癖)を幾何学モデルで表現した図形であり、例えば、各種のグラフ、マップ、ヒストグラム等である。ダイアグラム作成部68にて作成されたダイアグラムは、出力部64の作用下に表示手段54へと出力され、表示手段54において表示され、医療従事者等に提供される。
次に、血糖計10Aに記憶されたエラー履歴情報を利用して、ユーザが発生させるエラーの傾向を反映したダイアグラムが表示されるまでの手順を、主として図6及び図7に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、前提として、血糖計10Aには、複数のエラーに関する情報を含むエラー履歴情報が記憶されており、且つ当該各エラーには、異なる種類及び同一種類の複数のエラーが含まれるものとする。また、図6において[血糖計]が表示されたステップは、血糖計10Aによる処理ステップであることを示し、図6及び図7において[処理装置]が表示されたステップは、エラー情報処理装置50による処理ステップであることを示す。以下、エラー情報処理装置50を単に「処理装置50」という場合がある。
コンピュータ52に接続された通信手段58にエラー履歴情報が記憶された血糖計10Aを近づける(ステップS1)。そうすると、血糖計10Aの通信部46及びコンピュータ52に接続された通信手段58による通信が行われることにより、処理装置50が血糖計10Aを認識するとともに(ステップS2)、血糖計10Aが処理装置50との接続を認識する(ステップS3)。すると、次に、血糖計10Aは、その記憶部38に記憶されたエラー履歴情報を送信し(ステップS4)、通信手段58が当該エラー履歴情報を受信して、処理装置50が当該エラー履歴情報を取得する(ステップS5)。
エラー履歴情報を取得した処理装置50は、次に、エラープロパティ情報を作成する(ステップS6)。図7は、エラープロパティ情報作成部66における処理手順を示すフローチャートである。図7に示すように、エラープロパティ情報作成部66は、先ず、ユーザIDの検索を行って該当するユーザIDを特定し(ステップS6a)、特定されたユーザIDに係る情報をエラープロパティ情報に追加する(ステップS6b)。次に、エラー履歴情報を受信した日時情報を追加する(ステップS6c)。
次に、エラープロパティ情報作成部66は、エラーの発生日時から、エラー履歴情報取得部60がエラー履歴情報を取得した日時である受信日時までの時間(以下、「差分時間」という)を、エラーごとに算出する(ステップS6d)。すなわち、差分時間は、受信時間を基準としてどれだけ前に発生したエラーであるの時間量であり、通常、エラーごとに異なる。
次に、エラープロパティ情報作成部66は、エラー履歴情報中に同じ種類のエラーがある場合、同一種類の各エラーについて発生回数をそれぞれ算出する(ステップS6e)。例えば、エラー履歴情報の中にチップ異常エラーが3つ含まれる場合、最も日時が古いチップ異常エラーに対しては1回目、2番目に古い日時のチップ異常エラーに対しては2回目、3番目に古い(最も新しい)日時のチップ異常エラーに対しては3回目であることをそれぞれ算出する。すなわち、ステップS6eでは、各エラーについて、同一種類のエラーの中でそれが何回目のエラーであるのかを特定する。
続いて、エラープロパティ情報作成部66は、図8に示すスキルポイントグラフに基づいて、各エラーに対する評価値としてのポイント(スキルポイント)を算出する。図8に示すスキルポイントグラフにおいて、横軸は差分時間(括弧内は、対応する日数)であり、縦軸はスキルポイントを示している。
図8に示すように、スキルポイントは、差分時間及びエラー回数に応じて決められる。具体的には、差分時間が小さいほど、与えられるスキルポイントが段階的に大きくなる。また、エラー回数に応じて異なる複数の線L1〜L4が設定されており、エラー回数が多いほど、与えられるスキルポイントが段階的に大きくなる。なお、図8では、図示の便宜上、スキルポイントグラフの各線L1〜L4同士が本来的には重なる部分を僅かにずらして示している。
エラー情報処理装置50には、図8のスキルポイントグラフに対応するテーブルがエラー回数ごとに設けられている。スキルポイントグラフに対応するスキルポイントテーブルは、例えば、図5Cに示すデータ構造を有し、差分時間とスキルポイントとが対応付けられている。エラープロパティ情報作成部66は、エラー回数ごとに設けられたスキルポイントテーブルを参照し、各エラーに対するスキルポイントを算出する。
図8に示すスキルポイントグラフに基づくポイントの計算方法を例示すると、以下のようになる。例えば、チップ異常エラーが、差分時間で190h(1回目)と40h(2回目)の合計2回ある場合に、1回目のチップ異常エラーに対しては、実線で示す線L1の190hを参照することにより2ポイントが算出され、2回目のチップ異常エラーに対しては、点線で示す線L2の40hを参照することにより4ポイントが算出される。従って、チップ異常エラーについては、合計6ポイントが割り当てられる。その他のエラーについても、エラーごとに差分時間とエラー発生回数に応じてポイントが算出される。
なお、図8に示すスキルポイントグラフは一例に過ぎず、差分時間及び発生回数との関係におけるポイントに対する重み付けの程度は、任意に設定できることは勿論である。例えば、差分時間が小さいエラーに対してはより多くのポイントが割り当てられるように各線L1〜L4が設定されてもよい。スキルポイントグラフにおけるエラー回数ごとの線は、4つに限られず、必要に応じて3以下又は5以上の線が設定されてもよい。
本実施形態におけるエラープロパティ情報作成部66は、図8に示すスキルポイントグラフに基づいて差分時間と発生回数の両方を加味して各エラーに対するポイントを算出するように構成されているが、これとは異なり、発生回数を加味せず、差分時間のみに基づいて各エラーに対するポイントを計算するように構成されてもよい。
図7を再び参照する。エラープロパティ情報作成部66は、上記のようにして算出されたポイントをスキルポイント情報として追加する(ステップS6g)。これにより、図5Bに示すデータ構造を有するエラープロパティ情報が作成される。
次に、ダイアグラム作成部68は、作成されたエラープロパティ情報に基づき、各エラーについてのスキルポイントを反映したダイアグラムを作成する。ここでは、ダイアグラムとして、スキルマップを作成するものとする(ステップS7)。ダイアグラム作成部68が作成するスキルマップとしては、例えば、図9Aに示すようなエラーの発生タイミングで分類した多角形グラフや、図9Bに示すようなエラーの種類で分類した多角形グラフが挙げられる。なお、各エラーについてのスキルポイントを反映したダイアグラムとしては、図9A及び図9Bに例示した形態のものに限らず、棒グラフ、折れ線グラフ等の他の種類のダイアグラムであってもよい。
ダイアグラム作成部68は、図9Cに示すエラーグラフを作成してもよい(ステップS8)。図9Cのエラーグラフにおいて、横軸はエラー発生日時から受信日時までの日数(差分日数)であり、縦軸は1日における時刻である。グラフ中の黒い点は、発生したエラーであり、グラフ中の位置によって、何日前の何時に発生したものであるのかが示されている。
ダイアグラム作成部68により作成されたダイアグラム(この例では、スキルマップ及びエラーグラフ)は、出力部64(図4参照)の処理作用下に表示手段54(図1参照)へと出力され、表示手段54によって表示される(ステップS9)。表示されたダイアグラムは、ユーザによるエラーの発生の傾向(癖)を反映したものであり、ユーザへの血糖計10Aの操作方法に関する指導材料として、医師等の医療従事者に提供される。
なお、コンピュータ52において同一ユーザについて過去に作成した1つ又は複数のダイアグラムが保存されている場合には、エラー情報処理装置50は、表示手段54に過去のダイアグラムと最新のダイアグラムとを表示させる機能を備えてもよい。エラー情報処理装置50がこのような機能を備えることにより、医療従事者において過去のダイアグラムと最新のダイアグラムとを比較でき、ユーザによる血糖計10Aの操作スキルの変化(上達の様子)を把握することができる。
上述したように、コンピュータ52には、当該コンピュータ52をエラー情報処理装置50として機能させるためのプログラムPがインストールされている。すなわち、当該プログラムPは、コンピュータ52を、所定のバイタルサインを測定する医療機器10(血糖計10A)にて発生したエラーに関するエラー履歴情報を取得するエラー履歴情報取得手段(エラー履歴情報取得部60)、及びエラー履歴情報に含まれる各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成し、該情報によりダイアグラムを作成するエラー情報処理手段(エラー情報処理部62)として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように、エラー情報処理装置50によれば、エラー履歴情報に基づいて、各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成するので、これをユーザへの指導材料として医療従事者等に提供することにより、エラー情報の有効利用を図ることができる。
具体的には、エラー情報処理装置50は、各エラーに対する評価(スキルポイント)を含むエラープロパティ情報を作成するとともに、スキルポイントを反映したダイアグラムを作成するので、医療従事者等において、ユーザによるエラー発生の傾向を適切に把握することができ、ユーザに対してより適切な指導を与えることができる。
本実施形態の場合、エラー情報処理装置50のエラー情報処理部62は、エラーの発生日時と受信日時との差分時間を加味してポイントを算出するので、現時点(受信日時)を基準としたエラー発生時期の古さに応じて重み付けをした評価値を割り振ることができる。従って、現状をよく反映したポイント計算がなされ、ユーザによるエラー発生の傾向をより適切に反映した指導材料を医療従事者等に提供することができる。
また、本実施形態の場合、エラー情報処理装置50のエラー情報処理部62は、エラー履歴情報中に同じ種類のエラーがある場合、同一種類の各エラーについて発生回数をそれぞれ算出し、上述した差分時間及び発生回数に応じてポイントを算出するので、より適切な重み付けがされたポイント計算がなされる。すなわち、発生回数の多いエラーは、ユーザが発生させ易いエラーであるため、当該発生回数をポイント計算に反映することにより、ユーザによるエラー発生の傾向を一層適切に反映したポイント計算がなされ、より信頼性の高い情報を医療従事者等に提供することができる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
上述した実施形態では、血液中のグルコース濃度を測定する血糖計を挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、血液、リンパ液、髄液、唾液等の体液中の所定成分を測定するものであればよく、所定成分としては、例えば、コレステロール、尿酸、クレアチニン、乳酸、ヘモグロビン(潜血)、各種アルコール類、各種糖類、各種タンパク質、各種ビタミン類、ナトリウム等の各種無機イオン、PCBやダイオキシン等の環境ホルモンであってもよい。更にまた、前記実施例では、所定成分の量を測定するものとして説明したが、所定成分の性質を測定するものであってもよい。
本発明は、体液の所定成分を測定する医療機器に適用可能であるが、これに限らず、例えば、体液成分以外のバイタルサインを測定する医療機器にも適用可能である。バイタルサインとしては心拍数・呼吸(数)・血圧・体温、血流量、酸素飽和度、心電等を含む。また、ここでいう医療機器とはいわゆるパーソナルユース品に限らず、例えば臨床機器を含むことはもちろんである。
1…エラー情報処理システム 10…医療機器
10A…血糖計 38…記憶部
46…通信部 50…エラー情報処理装置
60…エラー履歴情報取得部 62…エラー情報処理部
P…プログラム(エラー情報処理プログラム)
10A…血糖計 38…記憶部
46…通信部 50…エラー情報処理装置
60…エラー履歴情報取得部 62…エラー情報処理部
P…プログラム(エラー情報処理プログラム)
Claims (7)
- 所定のバイタルサインを測定するとともに、機器に生じたエラーを検出しユーザに対して報知する機能を有する医療機器であって、
検出された前記エラーに関するエラー履歴情報を記憶可能な記憶部と、
前記医療機器と前記エラー履歴情報を処理するエラー情報処理装置とが通信可能な状態になった際に、前記エラー履歴情報を送信する通信部とを備える、
ことを特徴とする医療機器。 - 請求項1記載の医療機器において、
前記エラー履歴情報は、前記エラーの発生日時、種類及びエラー発生時の前記医療機器の状態を含む、
ことを特徴とする医療機器。 - 請求項1又は2記載の医療機器と、
前記エラー履歴情報を取得するエラー履歴情報取得部と前記エラー履歴情報に含まれる各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成するエラー情報処理部とを備えるエラー情報処理装置と、
からなることを特徴とするエラー情報処理システム。 - 請求項3記載のエラー情報処理システムにおいて、
前記エラー情報処理部は、前記各エラーの発生日時から前記エラー履歴情報の受信日時までの差分時間をそれぞれ算出し、少なくとも前記差分時間を算出根拠に含めて、前記各エラーに対する評価値としてのポイントを算出する、
ことを特徴とするエラー情報処理システム。 - 請求項4記載のエラー情報処理システムにおいて、
前記エラー情報処理部は、前記エラー履歴情報中に同じ種類のエラーがある場合、同一種類の各エラーについて発生回数をそれぞれ算出し、前記差分時間及び前記発生回数に応じて前記ポイントを算出する、
ことを特徴とするエラー情報処理システム。 - 請求項4又は5記載のエラー情報処理システムにおいて、
前記各エラーについての前記ポイントを反映したダイアグラムを作成するダイアグラム作成部を備える、
ことを特徴とするエラー情報処理システム。 - コンピュータを、
所定のバイタルサインを測定する医療機器にて発生したエラーに関するエラー履歴情報を取得するエラー履歴情報取得手段、及び
前記エラー履歴情報に含まれる各エラーに対する評価を含むエラープロパティ情報を作成するエラー情報処理手段
として機能させるためのエラー情報処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011215875A JP2013076598A (ja) | 2011-09-30 | 2011-09-30 | 医療機器、エラー情報処理システム及びエラー情報処理プログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016070804A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | アンリツインフィビス株式会社 | 物品検査装置 |
EP3077829A4 (en) * | 2013-12-04 | 2017-07-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Biomaterial test apparatus and method of controlling the same |
-
2011
- 2011-09-30 JP JP2011215875A patent/JP2013076598A/ja not_active Withdrawn
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