以下、図面を参照して、本発明にかかる画像表示装置、画像表示方法、および画像表示プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる画像表示装置を備えた被検体内情報取得システムの一構成例を示す模式図である。図1に示すように、この実施の形態1にかかる被検体内情報取得システムは、被検体1の体内画像を撮像するカプセル型内視鏡2と、カプセル型内視鏡2によって無線送信された画像信号を受信する受信装置3と、カプセル型内視鏡2によって撮像された体内画像を表示する画像表示装置4と、かかる受信装置3と画像表示装置4との間におけるデータの受け渡しを行うための可搬型の記録媒体5とを備える。
カプセル型内視鏡2は、被検体1の臓器内部に導入可能な大きさに形成されたカプセル型の内視鏡装置であり、カプセル型筐体の内部に撮像機能および無線通信機能を備える。具体的には、カプセル型内視鏡2は、経口摂取等によって被検体1の臓器内部に導入される。その後、被検体1内部のカプセル型内視鏡2は、蠕動運動等によって臓器内部を移動しつつ、時系列に沿って体内画像を順次撮像し、得られた体内画像の画像信号を外部の受信装置3に順次無線送信する。この場合、カプセル型内視鏡2は、体内画像の撮像時間を示す時間データを画像信号に付加し、かかる体内画像の画像データおよび時間データを含む画像信号を順次無線送信する。カプセル型内視鏡2は、被検体1の臓器内部に導入されてから被検体1の外部に排出されるまでの期間、かかる体内画像の撮像動作および無線送信動作を順次繰り返す。
受信装置3は、複数の受信アンテナ3a〜3hを備え、これら複数の受信アンテナ3a〜3hのうちの少なくとも一つを介して被検体1内部のカプセル型内視鏡2からの無線信号を受信する。受信装置3は、かかるカプセル型内視鏡2から受信した無線信号に対して復調処理等の所定の通信処理を行って、この無線信号に含まれる画像信号を抽出し、この抽出した画像信号をもとに被検体1の体内画像を生成する。受信装置3は、このような処理を順次繰り返して、カプセル型内視鏡2による被検体1の体内画像群を取得する。この場合、受信装置3は、このように体内画像の画像データを取得するとともに、かかる画像信号に付加されていた体内画像の時間データを取得する。また、受信装置3には記録媒体5が予め挿着されている。受信装置3は、この記録媒体5内に、各体内画像の撮像時刻等の時間データと対応付けた態様で被検体1の体内画像群の各画像データを蓄積する。
なお、かかる受信装置3の受信アンテナ3a〜3hは、図1に示したように被検体1の体表上に分散配置されてもよいし、被検体1に着用させるジャケットに配置されてもよい。また、受信装置3が備える受信アンテナ数は、1つ以上であればよく、特に8つに限定されない。
画像表示装置4は、被検体1の体内画像群等の各種データを取得し、取得した体内画像群等の各種データを表示するワークステーションのような構成を有する。具体的には、画像表示装置4は、上述した受信装置3から取り外された記録媒体5を挿着され、この記録媒体5の保存データを取り込む。これによって、画像表示装置4は、カプセル型内視鏡2による被検体1の体内画像群等の各種データを取得する。かかる画像表示装置4は、このように取得した体内画像群内の各体内画像を静止画表示または動画表示し、あるいは、この体内画像群の中から抽出した複数の体内画像を一覧表示する。医師または看護師等の医療従事者は、この画像表示装置4に表示された各体内画像を観察し、かかる各体内画像の観察を通して被検体1の臓器内部を観察し、この結果、被検体1を診断できる。
記録媒体5は、上述した受信装置3と画像表示装置4との間におけるデータの受け渡しを行うための可搬型の記録メディアである。具体的には、記録媒体5は、受信装置3および画像表示装置4に対して着脱可能であって、両者に対する挿着時にデータの出力および記録が可能な構造を有する。記録媒体5は、受信装置3に挿着された場合、受信装置3がカプセル型内視鏡2から受信した体内画像群等の各種データを記録する。かかる各種データを蓄積した状態の記録媒体5は、受信装置3から取り外された後に画像表示装置4に挿着される。この場合、かかる記録媒体5の保存データは、画像表示装置4に取り込まれる。
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる画像表示装置4の構成について詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態1にかかる画像表示装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、この実施の形態1にかかる画像表示装置4は、上述した記録媒体5の保存データを取り込むリーダライタ11と、各種情報を入力する入力部12と、被検体1の体内画像等を表示する表示部13と、リーダライタ11によって取り込まれた各種データ等を記憶する記憶部14と、かかる画像表示装置4の各構成部を制御する制御部15とを備える。
リーダライタ11は、上述したカプセル型内視鏡2による被検体1の体内画像群を取得する画像取得部として機能する。具体的には、リーダライタ11は、上述した受信装置3から取り外された記録媒体5を着脱可能に挿着され、制御部15の制御に基づいて、この記録媒体5の保存データを取り込む。このようにして、リーダライタ11は、被検体1の体内画像群の画像データおよび時間データ等の各種データを取得し、この取得した各種データを制御部15に転送する。なお、かかるリーダライタ11が取得した体内画像群は、上述したカプセル型内視鏡2が被検体1の臓器内部を時系列に沿って撮像した一連の画像である。一方、リーダライタ11は、初期化された記録媒体5を挿着された場合、制御部15によって書き込み指示されたデータをこの記録媒体5に書き込む。この場合、リーダライタ11は、例えば被検体1の患者名、患者ID、検査日および検査ID等の特定データを記録媒体5に書き込む。
入力部12は、キーボードおよびマウス等の入力デバイスを用いて実現され、ユーザによる入力操作に対応して制御部15に各種情報を入力する。なお、かかる入力部12によって制御部15に入力される各種情報として、例えば、制御部15に対して指示する各種指示情報、被検体1の特定データ、一覧表示対象の体内画像を抽出するための画像抽出条件の情報等が挙げられる。
表示部13は、CRTディスプレイまたは液晶ディスプレイ等の画像表示が可能なディスプレイを用いて実現され、制御部15によって表示指示された各種情報および各種データを表示する。具体的には、表示部13は、上述したカプセル型内視鏡2による被検体1の体内画像群、被検体1の特定データ、入力部12による入力情報、入力操作または表示操作のための各種GUI(Graphical User Interface)等を表示する。より具体的には、表示部13は、制御部15の制御に基づいて、被検体1の体内画像群内の各体内画像を時系列順または時系列の逆順に静止画表示または動画表示する。また、表示部13は、制御部15の制御に基づいて、被検体1の体内画像群の中から抽出された複数の体内画像を一覧表示する。これと同時に、表示部13は、被検体1の体内画像群のうちの一覧表示対象として抽出されなかった体内画像、すなわち、これら複数の体内画像の画像間に潜在する体内画像(以下、潜在画像という場合がある)の情報を表示する。
記憶部14は、EEPROMまたはハードディスク等の再書き込み可能な不揮発性の記憶媒体を用いて実現される。記憶部14は、制御部15によって書き込み指示された各種データ等を保存し、制御部15によって読み出し指示された保存データを制御部15に送信する。具体的には、記憶部14は、制御部15の制御に基づいて、被検体1の特定データ等の入力部12による入力情報、被検体1の体内画像群等のリーダライタ11による取得データ、一覧表示対象の体内画像を抽出するための画像抽出条件等の各種データおよび各種情報を記憶する。また、記憶部14は、取得した全体内画像を記憶する記憶領域である体内画像フォルダ14aと、体内画像フォルダ14a内の体内画像群の中から抽出された体内画像を記憶する記憶領域である抽出画像フォルダ14bとを有する。記憶部14は、上述した被検体1の体内画像群を体内画像フォルダ14a内に記憶し、この体内画像群の中から一覧表示対象として抽出された複数の体内画像を抽出画像フォルダ14b内に記憶する。なお、記憶部14は、かかる体内画像フォルダ14aおよび抽出画像フォルダ14b等のフォルダを備えずに、被検体1の各体内画像データを記憶してもよい。この場合、記憶部14は、被検体1の体内画像群の中から一覧表示対象として抽出された各体内画像にフラグ等の識別可能な付加情報を付加し、一覧表示対象外の体内画像と区別した態様で一覧表示対象の各体内画像を記憶してもよい。
制御部15は、画像表示装置4の機能を実現するためのプログラム等を記憶する記憶部およびこの記憶部内のプログラムを実行するCPU等を用いて実現される。制御部15は、画像表示装置4の各構成部であるリーダライタ11、入力部12、表示部13、および記憶部14の各動作を制御し、且つ、かかる各構成部間における信号の入出力を制御する。具体的には、制御部15は、入力部12によって入力された指示情報に基づいて、記録媒体5の保存データを取り込むようにリーダライタ11を制御し、この取り込んだ保存データを記憶するように記憶部14を制御する。また、制御部15は、入力部12によって入力された被検体1の特定データ等を記録媒体5に保存するようにリーダライタ11を制御する。
また、制御部15は、表示部13の表示動作を制御する表示制御部15aと、一覧表示対象の体内画像を抽出する画像抽出部15bと、画像抽出条件を設定する抽出条件設定部15cと、体内画像群内の各体内画像に対して各種処理を行う画像処理部15dとを備える。
表示制御部15aは、入力部12によって入力された指示情報に基づいて、被検体1の体内画像群内の各体内画像を静止画表示または動画表示するように表示部13を制御する。この場合、表示制御部15aは、記憶部14の体内画像フォルダ14aの中から被検体1の体内画像群を読み出し、この読み出した体内画像群内の各体内画像を、時系列順または時系列の逆順に静止画表示または動画表示するように表示部13を制御する。一方、表示制御部15aは、入力部12の入力情報に基づいて、一画面内に表示する体内画像の表示枚数を予め設定する。表示制御部15aは、入力部12によって入力された指示情報に基づいて、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に潜在する潜在画像の情報を示す表示態様で被検体1の体内画像群のうちの複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。この場合、表示制御部15aは、予め設定した表示枚数ずつ、記憶部14の抽出画像フォルダ14bの中から複数の体内画像を読み出す。表示制御部15aは、かかる潜在画像の情報(具体的には潜在画像のうちの特徴的画像の種類等)を示すマークをこれら複数の体内画像の画像間に付加してこれら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。また、表示制御部15aは、かかる画像間のマークの中からユーザによる入力部12の操作によって所望のマークが選択された場合、この選択されたマークに対応する潜在画像を追加表示するように表示部13を制御する。なお、かかる抽出画像フォルダ14bに保存される複数の体内画像は、画像抽出部15bによって被検体1の体内画像群の中から抽出されたものである。
また、表示制御部15aは、表示部13に一覧表示させる複数の体内画像の中に特徴的画像が含まれる否かを判断し、特徴的画像が含まれる場合、一覧表示する複数の体内画像のうちの特徴的画像に、この特徴的画像の種類を示すマークを付加するように表示部13を制御する。表示制御部15aは、入力部12によって入力された指示情報に基づいて、かかるマークの表示、非表示を設定する。
ここで、上述した特徴的画像は、医師または看護師等の医療従事者によって注目される特徴的な体内画像であり、例えば、出血部と思われる体内画像、病変部を捉えた体内画像、クリップ等の異物が写っている体内画像、幽門等の臓器の継ぎ目の体内画像、表示部13に表示された各体内画像の中から入力部12の入力情報に基づいて選択された体内画像等である。また、上述したマークは、かかる特徴的画像の種類別に異なる色または形状のものである。
画像抽出部15bは、抽出条件設定部15cによって設定された画像抽出条件をもとに、被検体1の体内画像群の中から一覧表示対象である複数の体内画像を抽出する。この場合、画像抽出部15bは、体内画像フォルダ14a内の被検体1の体内画像群の中から、抽出条件設定部15cが設定した画像抽出条件に合致する体内画像を抽出する。かかる画像抽出部15bによって抽出された体内画像は、記憶部14の抽出画像フォルダ14b内に保存される。画像抽出部15bは、抽出条件設定部15cが画像抽出条件を変更した場合、その都度、被検体1の体内画像群の中から、この変更後の画像抽出条件に合致する体内画像を抽出し直す。
抽出条件設定部15cは、上述した画像抽出部15bが被検体1の体内画像群の中から一覧表示対象の体内画像を抽出するための画像抽出条件を設定する。また、抽出条件設定部15cは、入力部12の入力情報をもとに画像抽出条件を変更する。かかる画像抽出条件は、制御部15の制御に基づいて記憶部14に保存され、制御部15によって適宜読み出される。なお、かかる抽出条件設定部15cによって設定される画像抽出条件は、階層的に変更可能なものであり、例えば、時系列に沿って連続する体内画像間の類似度の閾値等である。
画像処理部15dは、被検体1の体内画像群に含まれる各体内画像に対して所定の画像処理を行って、上述した画像抽出部15bによる体内画像の抽出処理に必要な情報を算出する。具体的には、画像処理部15dは、記憶部14の体内画像フォルダ14a内に保存された被検体1の体内画像群を読み出し、この体内画像群内の各体内画像の色情報を抽出する。画像処理部15dは、かかる各体内画像の色情報をもとに、この体内画像群内において時系列に沿って連続する体内画像間の類似度を画像毎に算出する。なお、画像処理部15dは、この体内画像群内における隣接画像間の動きベクトルを算出し、この算出した各体内画像の動きベクトルをもとに、かかる体内画像間の類似度を画像毎に算出してもよい。画像処理部15dは、このように画像毎に算出した各類似度をこの体内画像群内の各体内画像に各々対応付ける。制御部15は、かかる各類似度を各体内画像と対応付けた態様で記憶部14に保存する。なお、かかる記憶部14に保存した各体内画像の類似度は、制御部15によって適宜読み出され、上述した画像抽出部15bが一覧表示対象の体内画像を抽出する際に用いられる。
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる画像表示装置4の動作について説明する。図3は、特徴的画像のマークを表示するとともに複数の体内画像を一覧表示する際の画像表示装置の処理手順を例示するフローチャートである。この実施の形態1にかかる画像表示装置4は、取得した被検体1の体内画像群の中から一覧表示対象の体内画像を複数抽出し、予め設定した表示枚数ずつ、これら複数の体内画像を一覧表示する。この場合、画像表示装置4は、これら複数の体内画像の画像間に潜在する潜在画像の中に特徴的画像が含まれていれば、かかる潜在画像の情報として特徴的画像のマークを表示する。
詳細には図3に示すように、この実施の形態1にかかる画像表示装置4の制御部15は、まず、体内画像の一覧表示指示の有無を判断する(ステップS101)。このステップS101において、制御部15は、入力部12によって一覧表示の指示情報を入力された場合、体内画像の一覧表示指示ありと判断し、一覧表示の指示情報を入力されていない場合、体内画像の一覧表示指示なしと判断する。制御部15は、体内画像の一覧表示指示なしと判断した場合(ステップS101,No)、入力部12によって一覧表示の指示情報を入力されるまで、このステップS101を繰り返す。
一方、制御部15は、このステップS101において体内画像の一覧表示指示ありと判断した場合(ステップS101,Yes)、予め取得した体内画像群の中から一覧表示対象の体内画像を抽出する(ステップS102)。
このステップS102において、画像抽出部15bは、記憶部14の体内画像フォルダ14a内に保存された被検体1の体内画像群の中から、抽出条件設定部15cによって予め設定された画像抽出条件と合致する複数の体内画像を抽出する。この場合、画像抽出部15bは、この体内画像群内の各体内画像の類似度と画像抽出条件とを比較し、この比較結果に基づいて、これら複数の体内画像を抽出する。なお、かかる各体内画像の類似度は、上述したように、画像処理部15dによって予め算出される。制御部15は、このように抽出した複数の体内画像を抽出画像フォルダ14b内に記憶するように記憶部14を制御する。
つぎに、制御部15は、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に特徴的画像が潜在するか否かを判断する(ステップS103)。このステップS103において、表示制御部15aは、体内画像フォルダ14a内に保存された被検体1の体内画像群の中から、一覧表示対象の体内画像以外の体内画像、すなわち一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に潜在する潜在画像を記憶部14から読み出す。ここで、特徴的画像が出血部または病変部等の特徴的部位を被写体として含む体内画像である場合、かかる特徴的画像には、出血部または病変部等に特有の色情報(赤色等)が含まれる。一方、特徴的画像が入力部12の入力情報に基づいて選択された体内画像である場合、かかる特徴的画像には、表示部13に表示された各体内画像の中からユーザによって選択された体内画像である旨を示すフラグが付加される。表示制御部15aは、かかる記憶部14から読み出した潜在画像の色情報またはフラグをもとに、この潜在画像が特徴的画像であるか否かを判断する。表示制御部15aは、記憶部14内に含まれる全ての潜在画像について、かかる特徴的画像の判断処理を繰り返し実行する。
制御部15は、これら全ての潜在画像のうちの少なくとも一つが特徴的画像である場合、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に特徴的画像が潜在すると判断し(ステップS103,Yes)、潜在する特徴的画像の情報を示す表示態様で表示部13に体内画像を一覧表示させる(ステップS104)。
このステップS104において、表示制御部15aは、記憶部14の抽出画像フォルダ14bの中から、画像抽出部15bがステップS102において抽出した複数の体内画像を読み出す。そして、表示制御部15aは、予め設定した一画面内における体内画像の表示枚数ずつ、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。さらに、表示制御部15aは、これら複数の体内画像の各画像間のうち、ステップS103において判断した特徴的画像が潜在する画像間に、その特徴的画像の種類を示すマークを付加するように表示部13を制御する。
かかる表示制御部15aの制御に基づいて、表示部13は、一覧表示対象である複数の体内画像を一覧表示するとともに、これら複数の体内画像の各画像間のうちの特徴的画像が潜在する画像間に、潜在する特徴的画像の種類を示すマークを表示する。
一方、制御部15は、上述したステップS103において、記憶部14内の全ての潜在画像が特徴的画像ではない場合、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に特徴的画像が潜在しないと判断する(ステップS103,No)。この場合、制御部15は、上述したステップS102において抽出した複数の体内画像を表示部13に一覧表示させる(ステップS105)。このステップS105において、表示制御部15aは、記憶部14の抽出画像フォルダ14bの中から、画像抽出部15bがステップS102において抽出した複数の体内画像を読み出す。そして、表示制御部15aは、予め設定した一画面内における体内画像の表示枚数ずつ、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。
その後、制御部15は、体内画像の一覧表示処理を終了するか否かを判断し(ステップS106)、入力部12によって処理終了の指示情報を入力された場合、この入力された指示情報に基づいて処理終了と判断し(ステップS106,Yes)、本処理を終了する。一方、制御部15は、このステップS106において処理終了の指示情報を入力されていない場合、処理終了ではないと判断し(ステップS106,No)、上述したステップS101に戻り、このステップS101以降の処理手順を繰り返す。
つぎに、一画面内に一覧表示される体内画像の表示枚数が15枚である場合を例示して、画像間に潜在する特徴的画像の情報を示す表示態様で体内画像を一覧表示する際の画像表示装置4の動作を具体的に説明する。図4は、本発明の実施の形態1にかかる画像表示装置による体内画像の一覧表示態様を例示する模式図である。図5は、画像表示装置がマークに対応する特徴的画像を追加表示した状態を例示する模式図である。
体内画像の一覧表示の指示情報が入力部12によって入力された画像表示装置4において、制御部15は、この入力部12によって入力された一覧表示の指示情報をもとに、体内画像の一覧表示指示ありと判断する。このような状態において、画像抽出部15bは、記憶部14の体内画像フォルダ14a内に保存された被検体1の体内画像群の中から、抽出条件設定部15cによる画像抽出条件と合致する体内画像P1〜P15を抽出する。制御部15は、一覧表示対象の体内画像として、これら複数の体内画像P1〜P15を抽出画像フォルダ14b内に記憶するように記憶部14を制御する。
表示制御部15aは、かかる一覧表示対象である複数の体内画像P1〜P15の各画像間に特徴的画像が潜在するか否かを判断する。この場合、表示制御部15aは、体内画像フォルダ14a内に保存された被検体1の体内画像群の中から、かかる一覧表示対象である複数の体内画像P1〜P15の画像間に潜在する潜在画像を読み出す。表示制御部15aは、この読み出した潜在画像の色情報またはフラグ等の付加情報をもとに、この潜在画像が特徴的画像であるか否かを判断する。さらに、表示制御部15aは、この潜在画像が特徴的画像である場合、この潜在画像の色情報または付加情報をもとに、その特徴的画像の種類を判別する。表示制御部15aは、かかる体内画像P1〜P15の各画像間に潜在する全ての潜在画像について、かかる特徴的画像の判断処理および種類判別処理を繰り返し実行する。なお、表示制御部15aは、このように記憶部14から読み出した潜在画像の色情報または付加情報をもとに特徴的画像か否かを判断してその特徴的画像の種類を判別してもよいが、これに限らず、リーダライタ11から体内画像群のデータを取得したタイミングにおいてリアルタイムに、各体内画像が特徴的画像であるか否かを判断して特徴的画像の種類を判別してもよい。
その後、表示制御部15aは、かかる体内画像P1〜P15の画像間における全て潜在画像のうちの各特徴的画像に対して、特徴的画像の種類別に異なるマークを各々対応付ける。そして、表示制御部15aは、一覧表示対象である複数の体内画像P1〜P15を一覧表示するように表示部13を制御する。且つ、表示制御部15aは、これら複数の体内画像P1〜P15の各画像間のうちの特徴的画像が潜在する画像間に、この特徴的画像の種類を示すマークを付加するように表示部13を制御する。この場合、表示制御部15aは、この画像間に潜在する特徴的画像と対応付けたマークをこの画像間に付加するように表示部13を制御する。表示制御部15aは、これら複数の体内画像P1〜P15の画像間に潜在する特徴的画像毎に、かかる表示部13の制御を繰り返し実行する。
かかる表示制御部15aの制御に基づいて、表示部13は、一覧表示対象の体内画像P1〜P15を一覧表示するとともに、これら複数の体内画像P1〜P15の各画像間のうちの特徴的画像が潜在する画像間に特徴的画像のマークを表示する。具体的には、図4に示すように、表示部13は、体内画像の一覧表示ウィンドウ13a内に複数の体内画像P1〜P15を一覧表示する。且つ、表示部13は、特徴的画像が潜在する体内画像P1,P2の画像間にマークM1〜M3を表示し、体内画像P4,P5の画像間にマークM3を表示し、体内画像P11,P12の画像間にマークM3を表示する。
ここで、かかるマークM1〜M3は、図4に示すように、特徴的画像の種類別に異なるものである。マークM1は、入力部12の入力情報に基づいて選択された特徴的画像、すなわち表示部13に表示された各体内画像の中からユーザによって選択された体内画像(以下、ピックアップ画像という場合がある)である旨を示すマークである。マークM2は、被写体として出血部を含む体内画像である旨を示すマークである。マークM3は、被写体として病変部を含む体内画像である旨を示すマークである。
なお、上述した表示制御部15aは、入力部12の入力情報に基づいて、かかる特徴的画像のマークM1〜M3の表示、非表示の設定を切り替えることができる。具体的には、表示部13は、図4に示すように、一覧表示ウィンドウ13a内に、マークM1〜M3の表示または非表示を設定するための設定GUI16を表示する。この設定GUI16には、特徴的画像のマークM1〜M3の表示、非表示の設定を切り替えるためのチェックボックス16a〜16cが含まれる。チェックボックス16aは、特徴的画像のうちのピックアップ画像のマークM1の表示、非表示の設定を切り替えるためのものである。チェックボックス16bは、特徴的画像のうちの出血部の体内画像のマークM2の表示、非表示の設定を切り替えるためのものである。チェックボックス16cは、特徴的画像のうちの病変部の体内画像のマークM3の表示、非表示の設定を切り替えるためのものである。
入力部12は、チェックボックス16aのクリック操作によって、チェックボックス16aをオン状態にした場合、マークM1を表示状態にする指示情報を制御部15に入力し、チェックボックス16aをオフ状態にした場合、マークM1を非表示状態にする指示情報を制御部15に入力する。入力部12は、チェックボックス16bのクリック操作によって、チェックボックス16bをオン状態にした場合、マークM2を表示状態にする指示情報を制御部15に入力し、チェックボックス16bをオフ状態にした場合、マークM2を非表示状態にする指示情報を制御部15に入力する。入力部12は、チェックボックス16cのクリック操作によって、チェックボックス16cをオン状態にした場合、マークM3を表示状態にする指示情報を制御部15に入力し、チェックボックス16cをオフ状態にした場合、マークM3を非表示状態にする指示情報を制御部15に入力する。なお、図4には、オン状態であるチェックボックス16a〜16cが図示されている。
表示制御部15aは、かかるマークM1〜M3の表示設定または非表示設定を各々指示する各指示情報に基づいて、マークM1〜M3の各々を表示状態または非表示状態に設定する。表示部13は、かかる表示制御部15aの制御に基づいて、体内画像P1〜P15の画像間にマークM1〜M3を適宜表示する。なお、図4においては、マークM1〜M3は、全て表示状態に設定されており、表示部13は、上述したように、体内画像P1,P2の画像間、体内画像P4,P5の画像間、および体内画像P11,P12の画像間に、マークM1〜M3を適宜表示する。
医師または看護師等のユーザは、かかる一覧表示ウィンドウ13aを視認することによって、被検体1の体内画像群の中から所望の画像抽出条件に基づいて抽出された複数の体内画像P1〜P15を容易に観察できるとともに、これら複数の体内画像P1〜P15の各画像間に如何なる種類の特徴的画像が潜在しているかを容易に認識できる。これによって、ユーザは、かかる画像間に潜在する特徴的画像と一覧表示された体内画像P1〜P15との関連性を容易に判断できるとともに、これら複数の体内画像P1〜P15とマークM1〜M3のいずれかによって示される特徴的画像との位置関係を容易に認識できる。この結果、被検体1の臓器内部の観察および診断に有用である目的の体内画像を容易に発見することができる。
一方、表示制御部15aは、一覧表示対象である複数の体内画像P1〜P15の各体内画像の色情報またはフラグ等の付加情報をもとに、これら複数の体内画像P1〜P15の中に特徴的画像が含まれるか否かを判断する。表示制御部15aは、体内画像P1〜P15の中に特徴的画像が含まれる場合、体内画像P1〜P15のうちの特徴的画像に、この特徴的画像の種類を示すマークを付加するように表示部13を制御する。かかる表示制御部15aの制御に基づいて、表示部13は、例えば図4に示すように、ピックアップ画像である体内画像P13にマークM1を付加し、出血部の体内画像P3にマークM2を付加し、病変部の体内画像P4,P5にマークM3を付加する。この場合、表示部13は、かかる特徴的画像である体内画像P3,P4,P5,P13の近傍(例えば画像隅部の近傍)にマークM1〜M3を適宜表示する。
医師または看護師等のユーザは、かかる体内画像P3に付加されたマークM2を視認することによって、体内画像P3が出血部の体内画像であることを容易に判断できる。同様に、ユーザは、かかる体内画像P4,P5に付加されたマークM3を視認することによって、体内画像P4,P5が病変部の体内画像であることを容易に判断でき、かかる体内画像P13に付加されたマークM1を視認することによって、体内画像P13がピックアップ画像であることを容易に判断できる。
一方、表示制御部15aは、一覧表示対象である複数の体内画像P1〜P15の画像間に付加されたマークM1〜M3の中からユーザによって所望のマークが選択された場合、この選択されたマークに対応する特徴的画像である潜在画像を表示部13に追加表示させる。すなわち、入力部12は、ユーザによる入力操作に対応して、かかる画像間に表示されたマークM1〜M3のいずれかを選択する選択情報を制御部15に入力する。表示制御部15aは、かかる選択情報によって選択されるマークに対応する潜在画像を追加表示するように表示部13を制御する。
具体的には、図5に示すように、入力部12は、例えば体内画像P11,P12の画像間に付加されたマークM3にマウスカーソル17を合わせて行われるクリック操作に対応して、このマークM3の選択情報を制御部15に入力する。表示制御部15aは、かかる選択情報によって選択されるマーク、すなわち体内画像P11,P12の画像間のマークM3に対応する特徴的画像Q1を追加表示するように表示部13を制御する。表示部13は、かかる表示制御部15aの制御に基づいて、このマークM3に対応する特徴的画像Q1を含む画像表示ウィンドウ18を追加表示する。このようにして、表示部13は、体内画像P11,P12の画像間に潜在していた特徴的画像Q1をポップアップ表示する。
ここで、かかる画像表示ウィンドウ18の形状は、所望のものであってもよいが、図5に示すように、選択されたマークM3を指し示す態様の吹き出し形状であることが望ましい。これによって、表示部13は、かかる画像表示ウィンドウ18内の特徴的画像Q1とマークM3との対応関係を容易に表示することができる。
なお、表示部13は、表示制御部15aの制御に基づいて一覧表示ウィンドウ13aを表示する。かかる一覧表示ウィンドウ13aには、図4,5に示すように、一覧表示された複数の体内画像のうちのいずれかの時間位置を示すためのタイムバー13bおよびスライダ13cが表示される。タイムバー13bは、被検体1の体内画像群の全体的な時間位置を示すグラフィックバーである。スライダ13cは、かかるタイムバー13bに沿って移動して、一覧表示中の体内画像(図4,5においては体内画像P1〜P15)の中から選択された体内画像に対応するタイムバー13b上の時間位置を指し示す。
また、図4,5において、表示制御部15aは、一覧表示ウィンドウ13a内に一覧表示する体内画像の表示枚数を15枚に設定しているが、かかる一覧表示ウィンドウ13a内の体内画像の表示枚数は所望の枚数であればよく、特に15枚に限定されない。なお、図5では、一覧表示対象である複数の体内画像のうちの体内画像P1〜P15が表示されているが、表示部13は、画像のスクロール操作、スライダ13cの移動操作または表示枚数の設定変更等によって残りの体内画像を一覧表示可能である。
以上、説明したように、本発明の実施の形態1では、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に特徴的画像が潜在するか否かを判断し、特徴的画像が潜在する場合、これら複数の体内画像の各画像間のうちの特徴的画像が潜在する画像間に、潜在する特徴的画像の種類等の情報を示すマークを付加して、これら複数の体内画像を一覧表示するように構成した。このため、画面に一覧表示された複数の体内画像を観察しつつ、これら複数の体内画像の画像間に潜在する特徴的画像の情報を確認することが可能な画像表示装置、画像表示方法、および画像表示プログラムを実現することができる。
この実施の形態1にかかる画像表示装置を用いることによって、被検体の体内画像群の中から所望の画像抽出条件に基づいて抽出された複数の体内画像を観察しつつ、これら複数の体内画像の画像間に如何なる特徴的画像が潜在しているかを容易に認識できる。これによって、かかる画像間に潜在する特徴的画像と一覧表示された複数の体内画像との関連性を容易に判断できるとともに、これら複数の体内画像と画像間に潜在する特徴的画像との位置関係を容易に認識できる。この結果、被検体の臓器内部の観察および診断に有用である目的の体内画像を容易に発見することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間のうちの特徴的画像が潜在する画像間に、この特徴的画像の情報を示すマークを付加していたが、この実施の形態2では、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間に、潜在画像の枚数を示す付加情報を付加している。
図6は、本発明の実施の形態2にかかる画像表示装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。図6に示すように、この実施の形態2にかかる画像表示装置24は、上述した実施の形態1にかかる画像表示装置4の制御部15に代えて制御部25を備える。この制御部25は、上述した実施の形態1にかかる画像表示装置4の表示制御部15aに代えて表示制御部25aを備える。なお、この実施の形態2にかかる被検体内情報取得システムは、上述した実施の形態1にかかる被検体内情報取得システム(図1参照)の画像表示装置4に代えて画像表示装置24を備える。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
制御部25は、上述したように、上述した実施の形態1にかかる画像表示装置4の表示制御部15aに代えて表示制御部25aを備える。なお、制御部25は、かかる表示制御部25aの機能以外、上述した実施の形態1における制御部15と同様の機能を有する。
表示制御部25aは、上述した特徴的画像のマークの代わりに、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に潜在する体内画像(すなわち潜在画像)の情報を示す付加情報をこれら複数の体内画像の画像間に付加して、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。具体的には、表示制御部25aは、入力部12によって入力された指示情報に基づいて、記憶部14の抽出画像フォルダ14bの中から複数の体内画像を読み出し、予め設定した表示枚数ずつ、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。且つ、表示制御部25aは、かかる一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間に、これら複数の体内画像の画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を付加するように表示部13を制御する。なお、かかる表示制御部25aは、このように画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を表示部13に表示させる機能以外、上述した実施の形態1にかかる画像表示装置4の表示制御部15aと同様の機能を有する。
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる画像表示装置24の動作について説明する。図7は、潜在画像枚数を示す付加情報を表示するとともに複数の体内画像を一覧表示する際の画像表示装置の処理手順を例示するフローチャートである。この実施の形態2にかかる画像表示装置24は、取得した被検体1の体内画像群の中から一覧表示対象の体内画像を複数抽出し、予め設定した表示枚数ずつ、これら複数の体内画像を一覧表示する。この場合、画像表示装置24は、これら複数の体内画像の各画像間に、潜在画像の情報の一例である画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を表示する。
詳細には図7に示すように、この実施の形態2にかかる画像表示装置24の制御部25は、まず、体内画像の一覧表示指示の有無を判断する(ステップS201)。このステップS201において、制御部25は、図3に示したステップS101と同様に体内画像の一覧表示指示の有無を判断し、体内画像の一覧表示指示なしと判断した場合(ステップS201,No)、入力部12によって一覧表示の指示情報を入力されるまで、このステップS201を繰り返す。
一方、制御部25は、このステップS201において体内画像の一覧表示指示ありと判断した場合(ステップS201,Yes)、予め取得した体内画像群の中から一覧表示対象の体内画像を抽出する(ステップS202)。このステップS202において、画像抽出部15bは、図3に示したステップS102と同様に、被検体1の体内画像群の中から一覧表示対象である複数の体内画像を抽出する。制御部25は、このように抽出した複数の体内画像を抽出画像フォルダ14b内に記憶するように記憶部14を制御する。
つぎに、制御部25は、ステップS202において抽出した体内画像の画像間毎に潜在画像枚数の計数処理を実行する(ステップS203)。このステップS203において、表示制御部25aは、記憶部14の体内画像フォルダ14a内に保存された被検体1の体内画像群のうちの一覧表示対象として画像抽出部15bが抽出した複数の体内画像を除く残りの体内画像の枚数を、これら複数の体内画像の画像間毎に計数する。ここで、かかる残りの体内画像の枚数は、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に潜在する潜在画像の枚数である。表示制御部25aは、このように画像間毎の計数処理を行うことによって、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間における潜在画像枚数を計数する。
続いて、制御部25は、画像間毎に潜在画像枚数を示す表示態様で表示部13に体内画像を一覧表示させる(ステップS204)。このステップS204において、表示制御部25aは、記憶部14の抽出画像フォルダ14bの中から、画像抽出部15bがステップS202において抽出した複数の体内画像を読み出す。そして、表示制御部25aは、予め設定した一画面内における体内画像の表示枚数ずつ、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。さらに、表示制御部25aは、これら複数の体内画像の各画像間に、ステップS203において計数処理した画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を付加するように表示部13を制御する。
かかる表示制御部25aの制御に基づいて、表示部13は、一覧表示対象である複数の体内画像を一覧表示するとともに、これら複数の体内画像の各画像間に、画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を表示する。
その後、制御部25は、図3に示したステップS106と同様に、体内画像の一覧表示処理を終了するか否かを判断し(ステップS205)、処理終了と判断した場合(ステップS205,Yes)、本処理を終了する。一方、制御部25は、このステップS205において処理終了ではないと判断した場合(ステップS205,No)、上述したステップS201に戻り、このステップS201以降の処理手順を繰り返す。
つぎに、一画面内に一覧表示される体内画像の表示枚数が15枚である場合を例示して、画像間に潜在する潜在画像の情報を示す表示態様で体内画像を一覧表示する際の画像表示装置24の動作を具体的に説明する。図8は、本発明の実施の形態2にかかる画像表示装置による体内画像の一覧表示態様を例示する模式図である。
体内画像の一覧表示の指示情報が入力部12によって入力された画像表示装置24において、制御部25は、この入力部12によって入力された一覧表示の指示情報をもとに、体内画像の一覧表示指示ありと判断する。このような状態において、画像抽出部15bは、記憶部14の体内画像フォルダ14a内に保存された被検体1の体内画像群の中から、抽出条件設定部15cによる画像抽出条件と合致する体内画像P1〜P15を抽出する。制御部25は、一覧表示対象の体内画像として、これら複数の体内画像P1〜P15を抽出画像フォルダ14b内に記憶するように記憶部14を制御する。
表示制御部25aは、かかる一覧表示対象である複数の体内画像P1〜P15の画像間毎に潜在画像枚数の計数処理を実行する。この場合、表示制御部25aは、記憶部14の体内画像フォルダ14aに保存された被検体1の体内画像群を読み出す。表示制御部25aは、この読み出した体内画像群のうち、体内画像P1,P2の画像間に潜在する潜在画像の枚数を計数し、次いで、体内画像P2,P3の画像間に潜在する潜在画像の枚数を計数する。かかる表示制御部25aは、体内画像P3以降の画像間についても同様に潜在画像枚数の計数処理を繰り返し実行する。このようにして、表示制御部25aは、これら複数の体内画像P1〜P15の各画像間における潜在画像枚数を計数する。
なお、上述した画像抽出部15bが被検体1の体内画像群の中から一覧表示対象の体内画像として16枚以上の体内画像を抽出した場合、表示制御部25aは、15枚目の一覧表示対象画像(すなわち体内画像P15)以降の画像間についても、かかる潜在画像枚数の計数処理を繰り返し実行する。
その後、表示制御部25aは、一覧表示対象である複数の体内画像P1〜P15を一覧表示するように表示部13を制御する。且つ、表示制御部25aは、これら複数の体内画像P1〜P15の各画像間に、画像毎の潜在画像枚数を示す付加情報を付加するように表示部13を制御する。この場合、表示制御部25aは、かかる付加情報として、体内画像P1〜P15の画像間毎の潜在画像枚数の計数処理結果を表示部13に表示させる。なお、一覧表示対象の体内画像の枚数が16枚以上である場合、表示制御部25aは、15枚目の一覧表示対象画像(すなわち体内画像P15)以降の画像間についても、かかる表示部13の制御を繰り返し実行する。
かかる表示制御部25aの制御に基づいて、表示部13は、一覧表示対象の体内画像P1〜P15を一覧表示するとともに、これら複数の体内画像P1〜P15の各画像間に、画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を表示する。具体的には、図8に示すように、表示部13は、体内画像の一覧表示ウィンドウ13a内に複数の体内画像P1〜P15を一覧表示する。且つ、表示部13は、これら複数の体内画像P1〜P15の各画像間に、画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報A1〜A14を各々表示する。また、表示部13は、体内画像P15の側部であって付加情報A14と反対側に、体内画像P15以降の画像間の潜在画像枚数を示す付加情報A15を表示する。
ここで、付加情報A1〜A15は、かかる表示制御部25aによる画像間毎の潜在画像枚数の計数処理結果を示す数値情報である。具体的には、付加情報A1は、体内画像P1,P2の画像間に潜在する潜在画像の枚数を示す数値情報であり、付加情報A2は、体内画像P2,P3の画像間に潜在する潜在画像の枚数を示す数値情報であり、付加情報A3は、体内画像P3,P4の画像間に潜在する潜在画像の枚数を示す数値情報である。同様に、付加情報A4〜A14は、体内画像P4〜P15の各画像間の潜在画像枚数を各々示す数値情報である。
付加情報A15は、一覧表示対象の体内画像の枚数が15枚である場合、15枚目の一覧表示対象画像である体内画像P15以降に潜在する潜在画像の枚数を示す数値情報である。一方、一覧表示対象の体内画像の枚数が16枚以上である場合、付加情報A15は、体内画像P15と16枚目の一覧表示対象画像との画像間に潜在する潜在画像の枚数を示す数値情報である。
医師または看護師等のユーザは、かかる一覧表示ウィンドウ13aを視認することによって、被検体1の体内画像群の中から所望の画像抽出条件に基づいて抽出された複数の体内画像P1〜P15を容易に観察できるとともに、これら複数の体内画像P1〜P15の各画像間に、何枚の体内画像が潜在しているかを容易に認識できる。このため、ユーザは、かかる一覧表示された体内画像P1〜P15の各画像間隔を視認でき、これによって、体内画像P1〜P15における体内画像同士の位置関係を容易に把握できる。この結果、これら一覧表示された体内画像P1〜P15の各撮像部位を容易に判別しつつ、短時間に効率よく体内画像を観察することができる。
なお、図8において、表示制御部25aは、一覧表示ウィンドウ13a内に一覧表示する体内画像の表示枚数を15枚に設定しているが、かかる一覧表示ウィンドウ13a内の体内画像の表示枚数は所望の枚数であればよく、特に15枚に限定されない。また、図8では、一覧表示対象である複数の体内画像のうちの体内画像P1〜P15が表示されているが、表示部13は、画像のスクロール操作、スライダ13cの移動操作または表示枚数の設定変更等によって残りの体内画像を一覧表示可能である。この場合、表示制御部25aは、15枚目の一覧表示対象画像(体内画像P15)以降の画像間についても、上述した体内画像P1〜P15の各画像間の場合と同様に、画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を付加するように表示部13を制御する。表示部13は、かかる表示制御部25aの制御に基づいて、かかる体内画像P15以降の各画像間に、画像毎の潜在画像枚数を示す付加情報を表示する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態2では、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に潜在する潜在画像の枚数等を示す付加情報を画像間毎に付加して、これら複数の体内画像を一覧表示するように構成した。このため、画面に一覧表示された複数の体内画像を観察しつつ、これら複数の体内画像の画像間に潜在する潜在画像の情報を確認することが可能な画像表示装置、画像表示方法、および画像表示プログラムを実現することができる。
この実施の形態2にかかる画像表示装置を用いることによって、被検体の体内画像群の中から所望の画像抽出条件に基づいて抽出された複数の体内画像を観察しつつ、これら複数の体内画像の各画像間に、何枚の体内画像が潜在しているかを容易に認識できる。このため、かかる一覧表示された複数の体内画像の各画像間隔を視認でき、これによって、これら複数の体内画像における体内画像同士の位置関係を容易に把握できる。この結果、これら複数の体内画像の各撮像部位を容易に判別しつつ、短時間に効率よく体内画像を観察することができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態2では、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間に、潜在画像の枚数を示す付加情報を付加していたが、この実施の形態3では、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間距離を、画像間毎の潜在画像枚数に応じて変化させて、これら複数の体内画像を一覧表示している。
図9は、本発明の実施の形態3にかかる画像表示装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。図9に示すように、この実施の形態3にかかる画像表示装置34は、上述した実施の形態2にかかる画像表示装置24の制御部25に代えて制御部35を備える。この制御部35は、上述した実施の形態2にかかる画像表示装置24の表示制御部25aに代えて表示制御部35aを備える。なお、この実施の形態3にかかる被検体内情報取得システムは、上述した実施の形態2にかかる被検体内情報取得システムの画像表示装置24に代えて画像表示装置34を備える。その他の構成は実施の形態2と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
制御部35は、上述したように、上述した実施の形態2にかかる画像表示装置24の表示制御部25aに代えて表示制御部35aを備える。なお、制御部35は、かかる表示制御部35aの機能以外、上述した実施の形態2における制御部25と同様の機能を有する。
表示制御部35aは、上述した画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を付加する代わりに、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間距離を画像間毎の潜在画像枚数に応じて変化させて、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。具体的には、表示制御部35aは、入力部12によって入力された指示情報に基づいて、記憶部14の抽出画像フォルダ14bの中から複数の体内画像を読み出す。表示制御部35aは、上述した実施の形態2の場合と同様に、これら複数の体内画像の各画像間における潜在画像枚数を計数する。表示制御部35aは、予め設定した表示枚数ずつ、かかる各画像の潜在画像枚数に応じて各画像間距離を各々変化させた態様にして、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。なお、かかる表示制御部35aは、このように画像間毎の潜在画像枚数に応じて画像間距離を変化させた態様の各体内画像を表示部13に一覧表示させる機能以外、上述した実施の形態2にかかる画像表示装置24の表示制御部25aと同様の機能を有する。
つぎに、本発明の実施の形態3にかかる画像表示装置34の動作について説明する。図10は、本発明の実施の形態3にかかる画像表示装置による体内画像の一覧表示態様を例示する模式図である。この実施の形態3にかかる画像表示装置34は、画像毎の潜在画像枚数に応じて画像間距離を変化させて複数の体内画像を一覧表示する際の動作以外、上述した実施の形態2にかかる画像表示装置24と同様に動作する。すなわち、この画像表示装置34の制御部35は、図7に示したステップS201〜S205のうちのステップS204において実施の形態2の場合と異なる処理手順を実行する。なお、制御部35は、残りのステップS201〜S203およびステップS205において、実施の形態2の場合と同様の処理手順を実行する。以下では、一画面内に一覧表示される体内画像の表示枚数が15枚である場合を例示して、このステップS204における画像表示装置34の動作を説明する。
上述したステップS204において、表示制御部35aは、一覧表示対象である複数の体内画像P1〜P15の各画像間距離を画像毎の潜在画像枚数に応じて変化させた態様で体内画像P1〜P15を一覧表示するように表示部13を制御する。この場合、表示制御部35aは、画像間毎の潜在画像枚数を画像間距離に換算し、得られた画像間距離分、体内画像間を離間して体内画像P1〜P15を一覧表示するように表示部13を制御する。かかる表示制御部35aによって制御される画像間隔距離は、画像間毎の潜在画像枚数の増加に伴って増加し、画像間毎の潜在画像枚数の減少に伴って減少する。なお、一覧表示対象の体内画像の枚数が16枚以上である場合、表示制御部35aは、15枚目の一覧表示対象画像(すなわち体内画像P15)以降の画像間についても、かかる表示部13の制御を繰り返し実行する。
かかる表示制御部35aの制御に基づいて、表示部13は、図10に示すように、画像間毎の潜在画像枚数に応じて各画像間距離を変化(増減)させた態様で一覧表示対象の体内画像P1〜P15を一覧表示する。この場合、表示部13は、例えば、体内画像P1,P2の画像間の潜在画像枚数が体内画像P2,P3の画像間の潜在画像枚数に比して多い場合、この体内画像P1,P2の画像間距離L1を体内画像P2,P3の画像間距離L2に比して大きくする。これと同様に、表示部13は、かかる体内画像P1〜P15の各画像間について、他の画像間に比して多い枚数の体内画像が潜在する画像間の画像間距離を相対的に大きくし、他の画像間に比して少ない枚数の体内画像が潜在する画像間の画像間距離を相対的に小さくする。
医師または看護師等のユーザは、かかる一覧表示ウィンドウ13aを視認することによって、被検体1の体内画像群の中から所望の画像抽出条件に基づいて抽出された複数の体内画像P1〜P15を容易に観察できるとともに、これら複数の体内画像P1〜P15の各画像間に潜在する体内画像の枚数(すなわち潜在画像枚数)の大小関係を容易に比較できる。このため、ユーザは、かかる一覧表示された体内画像P1〜P15の各画像間隔を直感的に認識でき、これによって、体内画像P1〜P15における体内画像同士の位置関係を容易に把握できる。この結果、これら一覧表示された体内画像P1〜P15の各撮像部位を容易に判別しつつ、短時間に効率よく体内画像を観察することができる。
なお、図10において、表示制御部35aは、一覧表示ウィンドウ13a内に一覧表示する体内画像の表示枚数を15枚に設定しているが、かかる一覧表示ウィンドウ13a内の体内画像の表示枚数は所望の枚数であればよく、特に15枚に限定されない。また、図10では、一覧表示対象である複数の体内画像のうちの体内画像P1〜P15が表示されているが、表示部13は、画像のスクロール操作、スライダ13cの移動操作または表示枚数の設定変更等によって残りの体内画像を一覧表示可能である。この場合、表示制御部35aは、15枚目の一覧表示対象画像(体内画像P15)以降の画像間についても、上述した体内画像P1〜P15の各画像間の場合と同様に、画像間毎の潜在画像枚数に応じて画像間距離を変化するように表示部13を制御する。表示部13は、かかる表示制御部35aの制御に基づいて、かかる体内画像P15以降の各画像間距離を、画像毎の潜在画像枚数に応じて変化させる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態3では、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間距離を画像間毎の潜在画像枚数に応じて変化させて、これら複数の体内画像を一覧表示するようにし、その他を実施の形態2と同様に構成した。このため、上述した実施の形態2の場合と略同様に、画面に一覧表示された複数の体内画像を観察しつつ、これら複数の体内画像の画像間に潜在する潜在画像の情報を確認することが可能な画像表示装置、画像表示方法、および画像表示プログラムを実現することができる。
この実施の形態3にかかる画像表示装置を用いることによって、被検体の体内画像群の中から所望の画像抽出条件に基づいて抽出された複数の体内画像を観察しつつ、これら複数の体内画像の各画像間に潜在する体内画像の枚数(すなわち潜在画像枚数)の大小関係を容易に比較できる。このため、かかる一覧表示された複数の体内画像の各画像間隔を直感的に認識でき、これによって、これら複数の体内画像における体内画像同士の位置関係を容易に把握できる。この結果、これら複数の体内画像の各撮像部位を容易に判別しつつ、短時間に効率よく体内画像を観察することができる。
なお、上述した実施の形態1では、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間に潜在する特徴的画像の種類別に異なるマークを付加して、かかる画像間に潜在する特徴的画像の種類を表示していたが、さらに、かかる特徴的画像のマークに、特徴的画像の潜在枚数を示す数値情報を付加してもよい。この場合、表示制御部15aは、これら複数の体内画像の画像間毎に特徴的画像の潜在枚数を計数する。表示制御部15aは、上述した特徴的画像のマーク(例えばマークM1〜M3)に、画像間毎の特徴的画像の潜在画像を示す数値情報を付加し、この数値情報を含む特徴的画像のマークを画像間に付加するように表示部13を制御する。表示部13は、かかる表示制御部15aの制御に基づいて、かかる数値情報を含む特徴的画像のマークを、この特徴的画像が潜在する画像間に表示する。ユーザは、かかる数値情報を含む特徴的画像のマークを視認することによって、画像間に潜在する特徴的画像の種類および潜在枚数を認識でき、この結果、かかる画像間に潜在する特徴的画像と一覧表示対象の体内画像との関連性および位置関係を一層容易に知ることができる。
また、上述した実施の形態1では、ユーザによる入力部12の操作によって特徴的画像のマークが選択された際に追加表示した画像表示ウィンドウ内に、このマークに対応する単一の特徴的画像を表示していたが、このマークに対応する特徴的画像が複数潜在する場合、この画像表示ウィンドウ内に、このマークに対応する複数の特徴的画像を表示してもよい。
さらに、上述した実施の形態2では、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間に潜在する潜在画像の情報を示す付加情報として、画像間毎の潜在画像枚数を示す数値情報を付加していたが、これに限らず、かかる潜在画像の情報を示す付加情報は、画像間毎の潜在画像枚数に応じて異なる色情報であってもよい。この場合、表示制御部25aは、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間毎の潜在画像枚数を色情報に換算し、得られた色情報を、画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報として付加して、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。なお、かかる色情報は、画像間毎の潜在画像枚数の増減に伴って、例えば赤色等の暖色から青色等の寒色または寒色から暖色に変化する。表示部13は、かかる表示制御部25aの制御に基づいて、これら複数の体内画像を一覧表示するとともに、これら複数の体内画像の各画像間に、かかる画像間毎の潜在画像枚数を示す色情報を表示する。
または、かかる潜在画像の情報を示す付加情報は、画像間毎の潜在画像枚数に応じて変化するグラフ情報であってもよい。図11は、潜在画像の情報を示す付加情報の一具体例を示す模式図である。表示制御部25aは、画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報として、図11に示すような棒グラフ状のグラフ情報を表示部13に付加させてもよい。この場合、表示制御部25aは、図11に示すグラフ情報のバー長Dを画像間毎の潜在画像枚数の増減に応じて増減し、かかる画像間毎の潜在画像枚数に応じたバー長Dを有するグラフ情報を各画像間に付加して複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。表示部13は、かかる表示制御部25aの制御に基づいて、これら複数の体内画像を一覧表示するとともに、これら複数の体内画像の各画像間に、かかるバー長Dを有するグラフ情報を表示する。
または、かかる潜在画像の情報を示す付加情報は、画像間毎の潜在画像枚数に応じて異なる色情報であってもよい。図12は、潜在画像の情報を示す付加情報の別の具体例を示す模式図である。表示制御部25aは、画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報として、図12に示すような円グラフ状のグラフ情報を表示部13に付加させてもよい。この場合、表示制御部25aは、かかるグラフ情報の円グラフ領域(図12に示す斜線部分)を画像間毎の潜在画像枚数の増減に応じて増減し、かかる画像間毎の潜在画像枚数に応じた円グラフ領域を有するグラフ情報を各画像間に付加して複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。表示部13は、かかる表示制御部25aの制御に基づいて、これら複数の体内画像を一覧表示するとともに、これら複数の体内画像の各画像間に、かかる円グラフ領域を有するグラフ情報を表示する。
一方、上述した実施の形態2では、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間に、画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を付加していたが、これに限らず、これら複数の体内画像の画像間に潜在する潜在画像の撮像時間を示す付加情報を付加してもよい。この場合、表示制御部25aは、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間に潜在する各潜在画像の時間データ(カプセル型内視鏡2による体内画像の撮像時刻を示すデータ)をもとに、これら複数の体内画像の各画像間における潜在画像の総撮像時間を算出する。表示制御部25aは、上述した画像間毎の潜在画像枚数の計数処理を実行する代わりに、かかる画像間毎に潜在画像の総撮像時間の算出処理を実行し、かかる画像間毎の潜在画像の総撮像時間を示す付加情報を付加して複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。表示部13は、かかる表示制御部25aの制御に基づいて、これら複数の体内画像を一覧表示するとともに、これら複数の体内画像の各画像間に、かかる画像間毎の潜在画像の総撮像時間を示す付加情報を表示する。
なお、かかる付加情報は、画像間毎の潜在画像の総撮像時間を示す数値情報であってもよいし、画像間毎の潜在画像の総撮像時間に応じて異なる色情報であってもよい。かかる付加情報が色情報である場合、表示制御部25aは、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間毎の潜在画像の総撮像時間を色情報に換算する。表示制御部25aは、得られた色情報を、画像間毎の潜在画像の総撮像時間を示す付加情報として付加して、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。かかる色情報は、画像間毎の潜在画像の総撮像時間の増減に伴って、例えば赤色等の暖色から青色等の寒色または寒色から暖色に変化する。
または、かかる付加情報は、画像間毎の潜在画像の総撮像時間の増減に応じてバー長Dが増減する棒グラフ状のグラフ情報(図11参照)であってもよいし、画像間毎の潜在画像の総撮像時間の増減に応じて円グラフ領域が増減するグラフ情報(図12参照)であってもよい。この場合、表示制御部25aは、かかるグラフ情報のバー長Dまたは円グラフ領域を画像間毎の潜在画像の総撮像時間の増減に応じて増減する。表示制御部25aは、かかる画像間毎の潜在画像の総撮像時間に応じたバー長Dまたは円グラフ領域を有するグラフ情報を各画像間に付加して複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。
一方、上述した実施の形態2では、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間に、画像間毎の潜在画像枚数を示す付加情報を付加していたが、これに限らず、これら複数の体内画像の画像間毎に潜在する潜在画像の情報を示す付加情報として、これら複数の体内画像の各画像枠に色情報を付加してもよい。
図13は、本発明の実施の形態2にかかる画像表示装置による体内画像の一覧表示態様の変形例を示す模式図である。具体的には、表示制御部25aは、一覧表示対象である複数の体内画像の画像間毎の潜在画像枚数または潜在画像の総撮像時間を色情報に換算する。表示制御部25aは、得られた色情報を、画像間毎の潜在画像枚数または潜在画像の総撮像時間を示す付加情報として各画像枠に付加して、これら複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。なお、かかる色情報は、画像間毎の潜在画像枚数または潜在画像の総撮像時間の増減に伴って、例えば赤色等の暖色から青色等の寒色または寒色から暖色に変化する。表示部13は、かかる表示制御部25aの制御に基づいて、図13に示すように、これら複数の体内画像を一覧表示するとともに、これら複数の体内画像の各画像枠に、かかる画像間毎の潜在画像枚数または潜在画像の総撮像時間を示す色情報を表示する。
一方、上述した実施の形態3では、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間距離を、画像間毎の潜在画像枚数に応じて変化させていたが、これに限らず、画像間毎の潜在画像の撮像時間に応じて、これら複数の体内画像の各画像間距離を変化させてもよい。この場合、表示制御部35aは、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間に潜在する各潜在画像の時間データ(カプセル型内視鏡2による体内画像の撮像時刻を示すデータ)をもとに、これら複数の体内画像の各画像間における潜在画像の総撮像時間を算出する。表示制御部35aは、上述した画像間毎の潜在画像枚数の計数処理を実行する代わりに、かかる画像間毎に潜在画像の総撮像時間の算出処理を実行し、かかる画像間毎の潜在画像の総撮像時間を画像間距離に換算する。表示制御部35aは、得られた画像間距離分、体内画像間を離間して複数の体内画像を一覧表示するように表示部13を制御する。かかる表示制御部35aによって制御される画像間隔距離は、画像間毎の潜在画像の総撮像時間の増加に伴って増加し、画像間毎の潜在画像の総撮像時間の減少に伴って減少する。表示部13は、かかる表示制御部35aの制御に基づいて、画像毎の潜在画像の総撮像時間に応じて各画像間距離を変化させた態様で一覧表示対象である複数の体内画像を一覧表示する。
なお、上述した実施の形態1〜3では、複数の体内画像を一覧表示する際、これら複数の体内画像の画像間に、特徴的画像の情報を示すマークまたは潜在画像枚数を示す付加情報を付加し、あるいは、画像毎の潜在画像枚数に応じて各画像間距離を変化させていたが、これに限らず、これらの実施の形態1〜3を適宜組み合わせた画像表示装置であってもよい。
例えば、実施の形態1にかかる画像表示装置4は、上述したように画像間に特徴的画像のマークを表示し、且つ、実施の形態2にかかる画像表示装置24と同様に、一覧表示対象である複数の体内画像の各画像間に、潜在画像の枚数または総撮像時間を示す付加情報を表示してもよい。この場合、画像表示装置4の表示制御部15aは、実施の形態2における表示制御部25aと同様の機能を兼ね備えればよい。また、実施の形態1にかかる画像表示装置4は、上述したように画像間に特徴的画像のマークを表示し、且つ、実施の形態3にかかる画像表示装置34と同様に、画像間毎の潜在画像の枚数または総撮像時間に応じて各画像間距離を変化させて一覧表示対象である複数の体内画像を一覧表示してもよい。この場合、画像表示装置4の表示制御部15aは、実施の形態3における表示制御部35aと同様の機能を兼ね備えればよい。
一方、上述した実施の形態1〜3では、一覧表示対象の体内画像を抽出するための画像抽出条件として体内画像の類似度に関する閾値を設定していたが、かかる画像抽出条件は、体内画像の類似度に関する閾値に限定されない。例えば、かかる画像抽出条件は、体内画像内における赤色または緑色等の所定の色レベルに関する閾値であってもよいし、体内画像の平均色のレベルに関する閾値であってもよいし、体内画像内における所定の色の広がりレベル(所定の色の画素数)に関する閾値であってもよいし、時系列に沿って撮像された体内画像群から体内画像を間引くまたは抽出する際のフレーム間隔数であってもよいし、これらのうちの少なくとも2つを組み合わせたものであってもよい。