JP2013070923A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアを開閉したときの開閉軌跡の上端が、洗剤ケースへの収納時における洗剤投入部の下端よりも上方に位置する場合にも、洗剤ケースから引き出された洗剤投入部とドアとが干渉することを防止することができるドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】ドラム式洗濯機Sの液体供給ユニットは、外槽内と連通する流出口を有する洗剤ケースと、洗剤ケースに対して引出し可能に配置される洗剤ボックス12と、洗剤ボックス12に水を供給するシャワーケースと、を備え、ドア7を開閉したときの開閉軌跡の上端が、洗剤ケースへの収納時における洗剤ボックス12の下端よりも上方に位置しており、洗剤ボックス12の引出し方向における手前側を、洗剤ボックス12の洗剤ケースからの引出し時に洗剤ケースへの収納時よりも上方に持ち上げる持上げ機構が設けられている。
【選択図】図18

Description

本発明は、ドラム式洗濯機に関し、特に、洗剤ケースに対して引出し可能に配置される洗剤投入部を備えたドラム式洗濯機に関する。
ドラム式洗濯機は、水平又は開口部側が高くなるように傾斜した回転軸を中心に回転可能であり洗濯物を収容し得るドラムと、このドラムが内部に配置された外槽と、洗濯物をドラム内に出し入れする際に開閉されるドアとを備えている(特許文献1参照)。
ドラム式洗濯機の筐体内の上部空間には、外槽内に水を洗剤等と共に供給する液体供給ユニットが設けられている。この液体供給ユニットは、外槽内と連通する流出口を有する洗剤ケースと、洗剤ケースに対して引出し可能に配置される洗剤投入部と、洗剤投入部に水を供給する給水部とを備えている。
給水部は、洗剤ケースの上側に配置されており、下面には散水孔が設けられている。水は散水孔から洗剤投入部に流下し、洗剤を洗剤ケースに流し込む。そして、洗剤と共に水が洗剤ケースの流出口を経て外槽内に供給される。
特開2010−35747号公報
ところで、前記特許文献1に記載のドラム式洗濯機においては、ドア(開口扉3)を開閉したときの開閉軌跡の上端が、洗剤投入部(洗剤ケース5)の下端よりも上方に位置している。このため、例えば洗剤投入部が洗剤ケース(洗剤ケース収納容器6)から引き出された状態でドアを開閉すると、洗剤投入部とドアとが干渉してしまい、ドアを完全に開くことができなかったり、洗剤投入部やドアが損傷を受けたりする虞がある。
特に、前記特許文献1に記載のドラム式洗濯機のように開口部側が高くなるように傾斜した斜めドラムを備えている場合には、ドアが斜め上方に開かれるため、洗剤投入部とドアとがより干渉し易くなる。一方、干渉を避けるために洗剤投入部とドアとを所定距離以上離隔させる場合には、ドラム式洗濯機のデザインが制限されてしまうと共に大型化を招くことになる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ドアを開閉したときの開閉軌跡の上端が、洗剤ケースへの収納時における洗剤投入部の下端よりも上方に位置する場合にも、洗剤ケースから引き出された洗剤投入部とドアとが干渉することを防止することができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯機は、回転軸を中心に回転可能であり洗濯物を収容し得るドラムと、前記ドラムが内部に配置された外槽と、前記洗濯物を前記ドラム内に出し入れする際に開閉されるドアと、前記外槽内に水を含む液体を供給する液体供給ユニットと、を有し、前記液体供給ユニットは、前記外槽内と連通する流出口を有する洗剤ケースと、前記洗剤ケースに対して引出し可能に配置される洗剤投入部と、前記洗剤投入部に水を供給する給水部と、を備え、前記ドアを開閉したときの開閉軌跡の上端が、前記洗剤ケースへの収納時における前記洗剤投入部の下端よりも上方に位置しており、前記洗剤投入部の引出し方向における手前側を、前記洗剤投入部の前記洗剤ケースからの引出し時に前記洗剤ケースへの収納時よりも上方に持ち上げる持上げ機構を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ドアを開閉したときの開閉軌跡の上端が、洗剤ケースへの収納時における洗剤投入部の下端よりも上方に位置する場合にも、洗剤ケースから引き出された洗剤投入部とドアとが干渉することを防止することができるドラム式洗濯機を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るドラム式洗濯機の外観を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1に示されるドラム式洗濯機の内部の構造を示す側面図である。 図1に示されるドラム式洗濯機の内部の構造を示す斜視図である。 液体供給ユニットの拡大斜視図である。 液体供給ユニットの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 洗剤ボックスを洗剤ケースとシャワーケースとの間に装着する様子を示す斜視図である。 洗剤ケースとシャワーケースとの分解斜視図である。 洗剤ボックスの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 洗剤ボックスの拡大斜視図であり、(a)は左手前側上方から見た斜視図、(b)は右手前側上方から見た斜視図である。 シャワーケースの拡大斜視図であり、(a)は右手前側上方から見た斜視図、(b)は右奥側下方から見た斜視図である。 洗剤ボックスの外観を示す左側面図である。 図5のA1−A1線に沿う断面図である。 図5のB1−B1線に沿う断面図である。 洗剤ボックスが洗剤ケースから引き出された状態における液体供給ユニットの拡大斜視図である。 洗剤ボックスが洗剤ケースから引き出された状態における液体供給ユニットの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図15のA2−A2線に沿う断面図である。 図15のB2−B2線に沿う断面図である。 洗剤ボックスを手前側に引き出した状態のドラム式洗濯機を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は正面図である。 第2実施形態に係るドラム式洗濯機のシャワーケースの拡大斜視図であり、(a)は右手前側上方から見た斜視図、(b)は右奥側下方から見た斜視図である。 洗剤ボックスが洗剤ケースに収納された状態における液体供給ユニットの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図20のC1−C1線に沿う断面図である。 図20のD1−D1線に沿う断面図である。 洗剤ボックスが洗剤ケースから引き出された状態における液体供給ユニットの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図23のC2−C2線に沿う断面図である。 図23のD2−D2線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るドラム式洗濯機の外観を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図2は、図1に示されるドラム式洗濯機の内部の構造を示す側面図である。図3は、図1に示されるドラム式洗濯機の内部の構造を示す斜視図である。なお、説明を明確にするため、図1に示すように前後左右上下の方向を設定する。
図1に示すように、ドラム式洗濯機Sは、外郭が鋼板と樹脂成型品とを組み合わせて構成された筐体1を有している。筐体1は、ベース1fを備えており、左右の側板1a,1b、前面カバー1c、背面カバー(図示せず)、及び上面カバー1eがベース1fの上方に取り付けられて、箱状の筐体1が形成されている。
前面カバー1cの略中央には、衣類等の洗濯物をドラム3(図2参照)内に出し入れする際に開閉されるドア7が、ヒンジ機構(図示せず)により開閉可能に取り付けられている。ドア7の右側には、ドア7のロック機構(図示せず)を解除するための取っ手7aが設けられている。取っ手7aを手前に引くことで、ロック機構が外れてドア7が開き、ドア7を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じるようになっている。
筐体1の上部には、電源スイッチ、操作スイッチ、コース設定ダイヤル、表示器等を備えた操作パネル6が設けられている。操作パネル6の左側には、洗剤、仕上剤等を投入するための引出し式の洗剤ボックス(洗剤投入部)12が配置されている。なお、洗剤ボックス12の詳細については後記する。
図2に示すように、ドラム式洗濯機Sは、筐体1内に、回転軸を中心に回転可能であり洗濯物を収容し得る内槽としてのドラム3を備える。ドラム3の前側端面には、洗濯物を出し入れするための開口部3aが形成されており、この開口部3aの半径方向外側には、ドラム3と一体の流体バランサ3bが設けられている。
ドラム3の回転中心軸は、ここでは水平に設定されている。但し、開口部3a側が高くなるようにドラム3の回転中心軸が傾斜させられてもよい。なお、図2では、ドラム式洗濯機Sの左の側板1a、背面カバー(図示せず)、及び上面カバー1eが外された状態が示されている(図3も同様)。
また、図2及び図3に示すように、ドラム式洗濯機Sは、ドラム3が内部に配置された有底円筒形状の外槽(槽)2を、ドラム3と同軸上に備える。外槽2の後側端面の外側中央には、ドラム3を駆動するためのモータ4が取り付けられており、モータ4の回転軸は、外槽2を貫通し、ドラム3と結合している。
外槽2は、下側をベース1fに固定されたダンパ5で防振支持されている。外槽2の前側端面には開口部が設けられており、ドア7(図1参照)を閉じることで外槽2が水封されるようになっている。外槽2の後側の上部左側には、外槽2内へ水、洗剤、仕上剤等を含む液体が流入する給水口2aが設けられている。
筐体1内の上部左側には、外槽2内に水、洗剤、仕上剤等を含む液体を供給する液体供給ユニット10が設けられている。液体供給ユニット10の流出口14と外槽2の給水口2aとは、ゴム製の蛇腹管20で接続されている。
図示省略するが、外槽2の最下部に設けられた排水口にホースが接続され、このホースは、排水弁を介して排水ホースに繋がっており、排水ホースから機外へ洗濯水が排水されるように構成されている。
また、筐体1の背面の上部左側には、水道栓からの給水ホース接続口8が設けられている。給水ホース接続口8は給水弁装置9に連結されており、給水弁装置9は、第1電磁弁9a及び第2電磁弁9bを含んでいる。第1電磁弁9a及び第2電磁弁9bは、それぞれホース21,22を介して液体供給ユニット10に接続されている。
次に、液体供給ユニット10についてより詳細に説明する。
図4は、液体供給ユニットの拡大斜視図である。図5は、液体供給ユニットの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図6は、洗剤ボックスを洗剤ケースとシャワーケースとの間に装着する様子を示す斜視図である。図7は、洗剤ケースとシャワーケースとの分解斜視図である。
図4及び図5に示すように、液体供給ユニット10は、洗剤ケース11と、洗剤ボックス12と、シャワーケース(給水部)13とを備えており、例えば樹脂製である。洗剤ケース11の底面には、外槽2内と連通する流出口14(図5(b)参照)が形成されており、この流出口14に蛇腹管20(図2、図3参照)が接続されている。洗剤ボックス12のトレイ部22(図6参照)は、洗剤ケース11の前面開口部15(図6参照)から引出し可能に、洗剤ケース11内に配置される。シャワーケース13は、ホース21,22(図3参照)を経て送られる水を、洗剤ボックス12の上面にシャワーのごとく供給するように構成されている。
図6に示すように、洗剤ボックス12は、洗剤ケース11の前面に開口された前面開口部15を通して、洗剤ケース11内に装着される。洗剤ボックス12は、洗剤ケース11の前面開口部15を閉止可能な扉部21と、扉部21の後面から後方に延伸し洗剤等が投入される部分であるトレイ部22とを備えている。扉部21の前面には、使用者が指を入れて洗剤ボックス12の出し入れ操作を行うための操作部23が形成されている。トレイ部22の上部の左右両側部には、前後方向に延びる左右一対のフランジ形状のガイド24,24が形成されており、洗剤ボックス12は、ガイド24,24により、洗剤ケース11とシャワーケース13との間で支持される。
図7に示すように、洗剤ケース11には、上面に開口された上面開口部16が形成されている。シャワーケース13は、上面開口部16を覆うようにして、洗剤ケース11の上側に取り付けられる。このとき、洗剤ケース11の上部の左右両外側面に設けられた複数の爪部18がシャワーケース13の左右両外側面に設けられた複数の係合孔17にそれぞれ係合し、シャワーケース13は洗剤ケース11にねじ部材19により固定される。そして、洗剤ケース11及びシャワーケース13は、図示しない構造部材を介して筐体1に固定される。
洗剤ケース11は、外槽2(図3参照)との干渉を防ぐために底面が斜めにカットされており、正面(前方)から見ると右側が浅く、左側が深くなっている(洗剤ボックス12も同様)。洗剤ケース11の後側壁面には切欠部31が設けられており、シャワーケース13を洗剤ケース11にセットすると、シャワーケース13の流入部42(図10参照)が切欠部31に嵌合するように構成されている。
洗剤ケース11の底面は、右奥側から手前側に向かい低くなった傾斜面32と、左手前側から奥側に向かい低くなった傾斜面33とを備えている。傾斜面33の奥側の低くなった部分は、洗剤ケース11の底面で最も低い位置であり、ここに流出口14(図2参照)が形成されている。このような構成によれば、洗剤ボックス12を引き出した状態で洗剤ケース11の前側底面上に洗剤を落下させてしまったとしても、給水された水が傾斜面32に沿って洗剤ケース11の前側底面に送られた後、洗剤と共に傾斜面33に沿って流出口14に向けて送られるため、落下した洗剤がその位置に残留して堆積してしまうことが回避される。
洗剤ケース11の左右両内側面には、前後方向に延びる左右一対の段状のガイドレール34,34(右側のガイドレールは図示せず)が形成されている。そして、ガイドレール34,34上に洗剤ボックス12のガイド24,24の下面が載り、洗剤ボックス12の下方向と左右方向の位置決めを行い、洗剤ボックス12を洗剤ケース11に対してスムーズに出し入れできるように構成されている。ここで、ガイドレール34は、奥側に形成された奥側水平部34aと、手前側に形成された手前側水平部34cと、奥側水平部34aと手前側水平部34cとの間に両水平部34a,34cよりも低く窪むように形成された窪み部34bとを有している。
図8は、洗剤ボックスの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。図9は、洗剤ボックスの拡大斜視図であり、(a)は左手前側上方から見た斜視図、(b)は右手前側上方から見た斜視図である。図10は、シャワーケースの拡大斜視図であり、(a)は右手前側上方から見た斜視図、(b)は右奥側下方から見た斜視図である。
図8及び図9に示すように、洗剤ボックス12のトレイ部22には、本洗い用の洗剤投入室25、本洗い用の洗剤投入室25とは別に設けられた前洗い用の洗剤投入室26、及び仕上剤投入室27が、それぞれ洗剤ボックス12の引出し方向における奥側から手前側に向けて並行して延在させられて形成されている。本洗い用の洗剤投入室25は、本洗いに使用される洗剤(ここでは粉末洗剤、以下同様)を投入するための投入室であり、前洗い用の洗剤投入室26は、前洗いを行うコースを選択した場合に前洗いに使用される洗剤を投入するための投入室である。仕上剤投入室27は、最終のすすぎにおいて使用され洗濯物を柔軟に仕上げるための仕上剤(液体)を投入するための投入室である。
本洗い用の洗剤投入室25及び前洗い用の洗剤投入室26は、上部と奥側が開口した箱状を呈しており、その底面は手前が高く、奥側が低い傾斜面となっている。本洗い用の洗剤投入室25及び前洗い用の洗剤投入室26における洗剤や水が流出する奥側端縁25a,26aのやや手前側には、それぞれ異物通過防止柵25b,26bが設けられている。
また、洗剤ボックス12の奥側上部には、幅方向(左右方向)に延伸する変形抑制用の補強リブ25c,26cが設けられている。具体的には、補強リブ25cは、本洗い用の洗剤投入室25の奥側上部において、奥側端縁25aと異物通過防止柵25bとの間に位置され、左右両内側面間に橋架されるように幅方向に延伸して形成されており、補強リブ26cは、前洗い用の洗剤投入室26の奥側上部において、奥側端縁26aと異物通過防止柵26bとの間に位置され、左右両内側面間に橋架されるように幅方向に延伸して形成されている。
仕上剤投入室27は、上部が開口した箱状を呈している。仕上剤投入室27の奥側底面には、奥側が隔壁27bで区切られた仕上剤流出室27cが形成されており、この仕上剤流出室27cにサイホン28が備えられている。サイホン28は、仕上剤流出室27cに立設されたサイホンパイプ(図示せず)と、これに被せられるサイホンキャップ28aとから構成されている。仕上剤流出室27cからの仕上剤や水は、サイホンパイプに連通する流出口(図示せず)を経て奥側端縁27aから流出するように構成されている。
仕上剤投入室27は、洗剤ボックス12の引出し方向に直交する幅方向において、左側に設けられた本洗い用の洗剤投入室25と右側に設けられた前洗い用の洗剤投入室26との間に形成されている。このように構成すれば、後記するように、給水弁装置9における2つの電磁弁9a、9bを使用して、投入室25〜27に向けての3方向の給水の切替えを良好に実現できる。
仕上剤投入室27の手前側端縁27dは、本洗い用の洗剤投入室25の手前側端縁25d及び前洗い用の洗剤投入室26の手前側端縁26dよりも奥側に設定されている。また、洗剤ボックス12には、本洗い用の洗剤投入室25の手前側と前洗い用の洗剤投入室26の手前側とを区画する隔壁29が、仕上剤投入室27の手前側端壁の外面から手前側に向けて延在して形成されている。
このように構成すれば、3つの投入室25〜27の手前側端縁を概ね同一に揃えた場合と比較して、本洗い用の洗剤投入室25の手前側の開口幅W1、前洗い用の洗剤投入室26の手前側の開口幅W2を広く確保することができる。また、隔壁29を仕上剤投入室27の手前側端壁の外面から手前側に向けて延在させたので、開口幅W1、W2の両方をバランス良く広げることができる。更に、広い開口幅W1,W2を有する領域の奥行き寸法L1も、必要に応じて適宜設定することが可能となり、例えば開口幅W1,W2と同程度に設定することが好ましい。
図10に示すように、シャワーケース13は、薄型箱状の給水室41と、給水室41の奥側端部から下方に延伸され給水室41と一体に形成された流入部42とを有している。流入部42は、内部を隔壁(図示せず)で仕切られ2室に分かれており、各室にはホース21,22(図3参照)がそれぞれ接続される流入口43,44が開設されている。
給水室41は、内部を隔壁(図示せず)で仕切られ3室に分かれており、本洗い用給水室45と、前洗い用給水室46と、仕上剤用給水室47とを備えている。本洗い用給水室45は、シャワーケース13の左側に形成されて、洗剤ボックス12の本洗い用の洗剤投入室25の上方に位置しており、下面に複数の散水孔45aが開設されている。前洗い用給水室46は、シャワーケース13の右側に形成されて、洗剤ボックス12の前洗い用の洗剤投入室26の上方に位置しており、下面に複数の散水孔46aが開設されている。仕上剤用給水室47は、シャワーケース13の幅方向中央寄りに形成されて、洗剤ボックス12の仕上剤投入室27の上方に位置しており、下面に複数の散水孔47aが開設されている。
第1電磁弁9a(図3参照)がオン(開)されると、給水ホース接続口8から第1電磁弁9aを通って送られる水は、流入口43から流入部42に流入した後、P方向(図10(a)参照)に向けて吐出されて、本洗い用給水室45に送られるように構成されている。また、第2電磁弁9b(図3参照)がオン(開)されると、給水ホース接続口8から第2電磁弁9bを通って送られる水は、流入口44から流入部42に流入した後、Q方向に向けて吐出されて、前洗い用給水室46に送られるように構成されている。一方、第1電磁弁9a及び第2電磁弁9bが同時にオン(開)されると、給水ホース接続口8から両電磁弁9a,9bを通って送られる水は、それぞれ、流入口43及び流入口44から流入部42に流入した後、P方向及びQ方向に向けて同時に吐出され、両者が衝突して流れの向きがP方向とQ方向との中間に相当するR方向(前方)に変えられて、仕上剤用給水室47に送られるように構成されている。このように、2つの電磁弁9a、9bを使用して3方向の給水の切替えが可能となっている。
シャワーケース13の下面の左右両側部には、前後方向に延びる左右一対のガイド規制部(第1規制部)48,48が形成されている。そして、ガイド規制部48,48の下に洗剤ボックス12のガイド24,24が位置され、洗剤ボックス12の上方向の位置決めを行うと共に、上方向移動を規制している。ガイド規制部48は、前後方向に延在する規制面48aと、規制面48aに連設され奥側から手前側に向かい高くなるように形成された傾斜面48bとを備えている。
次に、洗剤ケース11から引き出された洗剤ボックス12と、開放されたドア7との干渉を防止する構造について説明する。
図1(b)に示すように、本実施形態のドラム式洗濯機Sでは、閉塞時におけるドア7の上端の高さH2は、洗剤ケース11への収納時における洗剤ボックス12の下端の高さH1よりも高く設定されている。前記したようにドラム3の回転中心軸はここでは水平に設定されているため、ドア7を開閉したときの開閉軌跡の上端は、閉塞時におけるドア7の上端の高さH2と同じ高さにあり、洗剤ケース11への収納時における洗剤ボックス12の下端よりも上方に位置している。
したがって、洗剤ボックス12が洗剤ケース11から、仮に水平方向に真直ぐ前方に引き出される場合には、例えば洗剤ボックス12が引き出された状態でドア7を開閉すると、洗剤ボックス12とドア7とが干渉してしまうことになる。しかも、通常、洗剤ボックス12の手前側が自重で下方に傾くため、干渉を助長してしまう。また、開口部3a(図2参照)側が高くなるように傾斜した斜めドラムを備えたドラム式洗濯機の場合には、ドア7が斜め上方に開かれるため、ドア7を開閉したときの開閉軌跡の上端は、閉塞時におけるドア7の上端よりも上方となり、洗剤ボックス12とドア7とがより干渉し易くなる。本実施形態のドラム式洗濯機Sは、このような洗剤ボックス12とドア7との干渉を防止する構造を提供するものである。
図11は、洗剤ボックスの外観を示す左側面図である。
図11に示すように、洗剤ボックス12の洗剤等が投入される部分であるトレイ部22の下面に、引出し方向(前後方向)に延在する直線状の補強用のリブ60が形成されている。リブ60は、例えばトレイ部22の幅方向(左右方向)に2個所形成される。但し、リブ60は、任意の個数だけ形成可能であり、例えば幅方向の中央付近に1箇所形成されてもよい。リブ60は、手前側に形成された手前側水平部61と、手前側水平部61に連設され手前側から奥側に向かい低くなるように形成された傾斜部(第1被当接部)62と、傾斜部62に連設され奥側に形成された奥側水平部63とを有している。傾斜部62は、直線状でも曲線状でもよく、あるいは複数の直線から構成された形状であってもよい。
一方、図6及び図7に示すように、洗剤ケース11の前面開口部15の内面下部には、幅方向(左右方向)に延在する直線状の隆起部である開口下縁部71(第1当接部)が形成されている。
ここで、傾斜部62及び開口下縁部71は、洗剤ボックス12の引出し方向における手前側を、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に洗剤ケースへ11の収納時よりも上方に持ち上げる持上げ機構の構成をなしている。この持上げ機構は、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に、洗剤ボックス12に形成された傾斜部62に洗剤ケース11に形成された開口下縁部71が下方から当接して傾斜部62を上昇させることにより、洗剤ボックス12の手前側を上方に持ち上げる機能を有する。
次に、図12〜図18を参照して、前記のように構成された第1実施形態に係るドラム式洗濯機Sの作用について説明する。
図12は、図5のA1−A1線に沿う断面図である。図13は、図5のB1−B1線に沿う断面図である。つまり、図12は、洗剤ボックス12が洗剤ケース11に収納された状態における液体供給ユニット10の、ガイド規制部48及びガイド24を通る鉛直面で切断した断面図である。また、図13は、洗剤ボックス12が洗剤ケース11に収納された状態における液体供給ユニット10の、洗剤ケース11の内側を通る鉛直面で切断した断面図である。
図12に示すように、洗剤ボックス12が洗剤ケース11に収納された状態において、洗剤ボックス12のガイド24は、洗剤ケース11のガイドレール34の上面とシャワーケース13のガイド規制部48の下面との間に挟まれている。ここで、洗剤ボックス12のガイド24は、ガイドレール34の奥側水平部34aと手前側水平部34cとの上に載置された状態にある。
一方、図13に示すように、洗剤ケース11の開口下縁部71は、その上面がリブ60の手前側水平部61に対向する位置にある。この状態では、開口下縁部71の上面は、手前側水平部61の下面に僅かに接触又は離間している。
図14は、洗剤ボックスが洗剤ケースから引き出された状態における液体供給ユニットの拡大斜視図である。図15は、洗剤ボックスが洗剤ケースから引き出された状態における液体供給ユニットの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図14及び図15に示すように、洗濯時に、使用者は、まず洗剤ボックス12の扉部21の操作部23(図6参照)を持って手前側に引くと、洗剤ボックス12のトレイ部22が、洗剤ケース11の前面開口部15(図6参照)から引き出される。
図16は、図15のA2−A2線に沿う断面図である。図17は、図15のB2−B2線に沿う断面図である。なお、図16及び図17は、それぞれ図12及び図13と同様の鉛直面で切断した断面図である。
図17に示すように、使用者が洗剤ボックス12を手前側に引いていくと、洗剤ボックス12のトレイ部22の下面に形成されたリブ60の傾斜部62に、洗剤ケース11の開口下縁部71が下方から当接して傾斜部62を上昇させる。このとき、洗剤ボックス12には、上方向の力F1が作用する。
また同時に、図16に示すように、開口下縁部71よりも奥側の位置で、シャワーケース13の下面に形成されたガイド規制部48の規制面48aが、洗剤ボックス12のガイド24に上方から当接して押さえることになる。このとき、洗剤ボックス12には、下方向の力F2が作用する。ここで、ガイド規制部48は、前記した持上げ機構の構成をなしている。
ガイド24が規制面48aの前端に当接して下方に押されるとき、傾斜面48bは、ガイド24の手前側が上昇したときの逃げ空間を提供する。一方、ガイド24の奥側は、ガイドレール34の窪み部34bの底面に向けて下降する。この意味で、窪み部34bは、ガイド24の奥側の下降を許容する空間を提供する。
このように上方向の力F1と下方向の力F2とが作用して洗剤ボックス12の手前側を上方へ回転させるモーメントが働く。これにより、洗剤ボックス12の手前側が、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に洗剤ケース11への収納時よりも上方に持ち上げられる。
図18は、洗剤ボックスを手前側に引き出した状態のドラム式洗濯機を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は正面図である。
図18に示すように、洗剤ボックス12を引き出すと、洗剤ボックス12は手前側が奥側よりも上方に持ち上がった姿勢に変化させられる。したがって、洗剤ボックス12の手前側をドア7から離間する方向に逃がすことができ、洗剤ケース11から引き出された洗剤ボックス12とドア7とが干渉することを防止することができる。
続いて、使用者は、洗剤を本洗い用の洗剤投入室25に投入する。前洗いを行うコースを選択した場合には、同様にして使用者は、前洗い用の洗剤投入室26にも洗剤を投入する。以下、前洗いが行われる場合について説明する。なお、必要に応じて漂白剤が洗剤に加えて投入される。更に、使用者は、仕上剤投入室27に仕上剤を投入する。洗剤及び仕上剤の投入が終了すると、使用者は、洗剤ボックス12の扉部21を奥側に押し込んで、トレイ部22を洗剤ケース11(図6参照)内に収納する。
洗い工程が開始されると、まず前洗いが行われる。すなわち、給水弁装置9の第2電磁弁9bがオン(開)され、給水ホース接続口8からの水はシャワーケース13内においてQ方向(図10(a)参照)に送られて、前洗い用給水室46に流入する。水は前洗い用給水室46の下面に開設された複数の散水孔46aから洗剤ボックス12の前洗い用の洗剤投入室26に流下して万遍なく散水され、そこにある洗剤を洗剤ケース11に流し込む。そして、洗剤と共に水が洗剤ケース11の流出口14を経て、蛇腹管20を通り、外槽2の給水口2aから外槽2内に供給される。
外槽2内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機Sは、モータ4によりドラム3を回転させて、洗濯物の前洗いを開始する。前洗いが終了すると、ドラム式洗濯機Sは、排水弁(図示せず)を開いて、外槽2内の洗濯水を排水し、ドラム3を回転させて遠心脱水する。
続いて、本洗いが行われる。すなわち、給水弁装置9の第1電磁弁9aがオン(開)され、給水ホース接続口8からの水はシャワーケース13内においてP方向(図10(a)参照)に送られて、本洗い用給水室45に流入する。水は本洗い用給水室45の下面に開設された複数の散水孔45aから洗剤ボックス12の本洗い用の洗剤投入室25に流下して万遍なく散水され、そこにある洗剤を洗剤ケース11に流し込む。そして、洗剤と共に水が洗剤ケース11の流出口14を経て、蛇腹管20を通り、外槽2の給水口2aから外槽2内に供給される。
外槽2内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機Sは、モータ4によりドラム3を回転させて、洗濯物の本洗いを開始する。本洗いが終了すると、ドラム式洗濯機Sは、排水弁(図示せず)を開いて、外槽2内の洗濯水を排水し、ドラム3を回転させて遠心脱水する。
続いて、すすぎ工程が行われる。まず、例えば給水弁装置9の第1電磁弁9aがオン(開)されて、給水ホース接続口8からの水は、洗剤ボックス12の本洗い用の洗剤投入室25、洗剤ケース11を経て、外槽2内に供給される。なお、このとき、本洗い用の洗剤投入室25内の洗剤は、既に流されていて存在しない。
外槽2内に規定の水位まで給水されて洗濯水が溜まると、ドラム式洗濯機Sは、モータ4によりドラム3を回転させて、洗濯物のすすぎを開始する。すすぎは、通常2〜3回行われる。
そして、最終のすすぎにおいて、給水弁装置9の第1電磁弁9a及び第2電磁弁9bが同時にオン(開)され、給水ホース接続口8からの水は、シャワーケース13内においてR方向(図10(a)参照)に送られて、仕上剤用給水室47に流入する。ここで、第1電磁弁9a及び第2電磁弁9bを同時にオン(開)させた場合、P方向に吐出される水とQ方向に吐出される水とが衝突して流れの向きがR方向(前方)に変えられる。この場合、水がP方向又はQ方向に多少流れたとしても、本洗い用の洗剤投入室25や前洗い用の洗剤投入室26の中に入れてあった洗剤は既に水と共に流された後なので、問題が生じることはない。
水は仕上剤用給水室47の下面に開設された複数の散水孔47aから洗剤ボックス12の仕上剤投入室27に流下して万遍なく散水される。仕上剤投入室27内に収容した仕上剤を水で薄めて水位を高めることにより、サイホン作用によって仕上剤と共に水がサイホン28のサイホンパイプから流出して、洗剤ケース11に流し込まれる。そして、仕上剤と共に水が洗剤ケース11の流出口14を経て、蛇腹管20を通り、外槽2の給水口2aから外槽2内に供給される。
すすぎ工程が終了すると、ドラム式洗濯機Sは、外槽2内の洗濯水を排水して、ドラム3を回転させて遠心脱水し、洗濯を終了する。
前記したように、第1実施形態のドラム式洗濯機Sの液体供給ユニット10は、外槽2内と連通する流出口14を有する洗剤ケース11と、洗剤ケース11に対して引出し可能に配置される洗剤ボックス12と、洗剤ボックス12に水を供給するシャワーケース13と、を備え、ドア7を開閉したときの開閉軌跡の上端が、洗剤ケース11への収納時における洗剤ボックス12の下端よりも上方に位置しており、洗剤ボックス12の引出し方向における手前側を、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に洗剤ケース11への収納時よりも上方に持ち上げる持上げ機構が設けられている。
第1実施形態によれば、洗剤ボックス12の手前側が、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に洗剤ケース11への収納時よりも上方に持ち上げられる。つまり、洗剤ボックス12を引き出すと、洗剤ボックス12は手前側が奥側よりも上方に持ち上がった姿勢に変化させられる。
したがって、ドア7を開閉したときの開閉軌跡の上端が洗剤ケース11への収納時における洗剤ボックス12の下端よりも上方に位置するドラム式洗濯機Sの場合にも、洗剤ケース11からの引出し時に洗剤ボックス12の手前側をドア7から離間する方向に逃がすことができ、洗剤ケース11から引き出された洗剤ボックス12とドア7とが干渉することを防止することができる。
また、第1実施形態では、前記した持上げ機構は、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に、洗剤ボックス12に形成された傾斜部62に洗剤ケース11に形成された開口下縁部71が下方から当接して傾斜部62を上昇させ、開口下縁部71よりも奥側の位置で、シャワーケース13に形成されたガイド規制部48が洗剤ボックス12に上方から当接して押さえることにより、洗剤ボックス12の手前側を上方に持ち上げる。このようにすれば、前記した傾斜部62、開口下縁部71、ガイド規制部48のような簡易な構成要素により、前記した持上げ機構を構成することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、洗剤ボックス12の手前側を上方に持ち上げる持上げ機構が、前記した第1実施形態と相違している。
図19は、第2実施形態に係るドラム式洗濯機のシャワーケースの拡大斜視図であり、(a)は右手前側上方から見た斜視図、(b)は右奥側下方から見た斜視図である。図1〜図18に示した第1実施形態と同様の構成及び作用は、第2実施形態に取り込まれるものとして詳細な説明を省略し、相違する点について説明する。
図19に示すように、シャワーケース13aの薄型箱状の給水室41aの前側下面に、前後方向に延在する直線状の突出部である押込みリブ(第2当接部)75が形成されている。押込みリブ75は、ここでは給水室41aの手前側における幅方向の左側に1個所形成される。但し、押込みリブ75は、給水室41aの幅方向の左側及び右側の少なくとも一方に形成されていればよい。
押込みリブ75の前端及び後端には面取り部が形成されている。面取り部は、ここでは滑らかな曲面であるが、水平面に対して例えば30度程度傾斜した傾斜面であってもよい。また、押込みリブ75の上面は、ここでは水平面であるが、手前側から奥側に向かい低くなるように形成された傾斜面であってもよい。
そして、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に、洗剤ボックス12の本洗い用の洗剤投入室25の奥側上部において左右両内側面間に橋架されるように幅方向に延伸して形成された前記した補強リブ25c(第2被当接部)に、シャワーケース13aの押込みリブ75が上方から当接するように構成されている。
ここで、補強リブ25c及び押込みリブ75は、洗剤ボックス12の引出し方向における手前側を、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に洗剤ケースへ11の収納時よりも上方に持ち上げる持上げ機構の構成をなしている。この持上げ機構は、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に、洗剤ボックス12に形成された補強リブ25cに、シャワーケース13aに形成された押込みリブ75が上方から当接して補強リブ25cを下降させることにより、洗剤ボックス12の手前側を上方に持ち上げる機能を有する。
次に、図20〜図25を参照して、前記のように構成された第2実施形態に係るドラム式洗濯機の作用について説明する。
図20は、洗剤ボックスが洗剤ケースに収納された状態における液体供給ユニットの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図21は、図20のC1−C1線に沿う断面図である。図22は、図20のD1−D1線に沿う断面図である。なお、図21及び図22は、それぞれ図12及び図13と同様の鉛直面で切断した断面図である。
図20に示すような液体供給ユニット10aにおける洗剤ボックス12が洗剤ケース11に収納された状態において、図21に示すように、洗剤ボックス12のガイド24は、洗剤ケース11のガイドレール34の上面とシャワーケース13aのガイド規制部48の下面との間に挟まれている。ここで、洗剤ボックス12のガイド24は、ガイドレール34の奥側水平部34aと手前側水平部34cとの上に載置された状態にある。
一方、図22に示すように、洗剤ボックス12の補強リブ25cは、シャワーケース13aの押込みリブ75とは、洗剤ボックス12の引出し方向(前後方向)において離間した位置にある。
図23は、洗剤ボックスが洗剤ケースから引き出された状態における液体供給ユニットの外観を示す拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図23に示すように、洗濯時に、使用者は、まず洗剤ボックス12の扉部21の操作部23(図6参照)を持って手前側に引くと、洗剤ボックス12のトレイ部22が、洗剤ケース11の前面開口部15(図6参照)から引き出される。
図24は、図23のC2−C2線に沿う断面図である。図25は、図23のD2−D2線に沿う断面図である。なお、図24及び図25は、それぞれ図12及び図13と同様の鉛直面で切断した断面図である。
図25に示すように、使用者が洗剤ボックス12を手前側に引いていくと、洗剤ボックス12に形成された補強リブ25cに、シャワーケース13aに形成された押込みリブ75が上方から当接して補強リブ25cを下降させる。このとき、洗剤ボックス12には、下方向の力F3が作用する。
また同時に、押込みリブ75よりも手前側の位置で、洗剤ケース11の開口下縁部71(第2規制部)が、洗剤ボックス12に下方から当接して支持することになる。このとき、洗剤ボックス12には、上方向の力F4が作用する。ここで、開口下縁部71は、前記した持上げ機構の構成をなしている。但し、ガイドレール34の手前側水平部34cの後端(図24参照)が洗剤ボックス12に下方から当接して支持するように構成されることも可能である。
洗剤ボックス12が開口下縁部71に当接して上方向の力F4を受けるとき、図24に示すように、ガイド規制部48の傾斜面48bは、ガイド24の手前側が上昇したときの逃げ空間を提供する。一方、ガイド24の奥側は、ガイドレール34の窪み部34bの底面に向けて下降する。
このように下方向の力F3と上方向の力F4とが作用して洗剤ボックス12の手前側を上方へ回転させるモーメントが働く。これにより、洗剤ボックス12の手前側が、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に洗剤ケース11への収納時よりも上方に持ち上げられる。
前記したように、第2実施形態に係る持上げ機構は、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に、洗剤ボックス12に形成された補強リブ25cにシャワーケース13aに形成された押込みリブ75が上方から当接して補強リブ25cを下降させ、押込みリブ75よりも手前側の位置で、洗剤ケース11に形成された開口下縁部71が洗剤ボックス12に下方から当接して支持することにより、洗剤ボックス12の手前側を上方に持ち上げる。このようにすれば、前記した補強リブ25c、押込みリブ75、開口下縁部71のような簡易な構成要素により、前記した持上げ機構を構成することができる。
したがって、第2実施形態によっても第1実施形態と同様に、ドア7を開閉したときの開閉軌跡の上端が洗剤ケース11への収納時における洗剤ボックス12の下端よりも上方に位置するドラム式洗濯機の場合にも、洗剤ケース11からの引出し時に洗剤ボックス12の手前側をドア7から離間する方向に逃がすことができ、洗剤ケース11から引き出された洗剤ボックス12とドア7とが干渉することを防止することができる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記各実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、各実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、本発明の持上げ機構は、前記した構成に必ずしも限定されるものではなく、例えば、洗剤ボックス12の内側面に設けられた凹溝状のガイドレールに、洗剤ケース11の外側面に前後方向に離間して形成された一対の係合突部をそれぞれ嵌着させ、洗剤ボックス12の洗剤ケース11からの引出し時に、各係合突部がガイドレールに沿って手前側に移動することにより、洗剤ボックス12の手前側を上方に持ち上げるように構成されてもよい。
また、前記した実施形態では、洗剤ボックス12のトレイ部22には、本洗い用の洗剤投入室25、前洗い用の洗剤投入室26、及び仕上剤投入室27が、それぞれ奥側から手前側に向けて並行して延在させられて形成されているが、洗剤ボックス12のトレイ部22における洗剤又は仕上剤の投入室の数や配置等の構成は、適宜変更可能である。
また、前記した実施形態では、乾燥機能を備えていないドラム式洗濯機Sについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、乾燥機能を備えたドラム式洗濯機にも適用可能である。
2 外槽
3 ドラム
7 ドア
10,10a 液体供給ユニット
11 洗剤ケース
12 洗剤ボックス(洗剤投入部)
13,13a シャワーケース(給水部)
14 流出口
15 前面開口部
24 ガイド
25c 補強リブ(第2被当接部)
48 ガイド規制部(第1規制部)
60 リブ
62 傾斜部(第1被当接部)
71 開口下縁部(第1当接部、隆起部、第2規制部)
75 押込みリブ(第2当接部)
S ドラム式洗濯機

Claims (5)

  1. 回転軸を中心に回転可能であり洗濯物を収容し得るドラムと、
    前記ドラムが内部に配置された外槽と、
    前記洗濯物を前記ドラム内に出し入れする際に開閉されるドアと、
    前記外槽内に水を含む液体を供給する液体供給ユニットと、を有し、
    前記液体供給ユニットは、前記外槽内と連通する流出口を有する洗剤ケースと、前記洗剤ケースに対して引出し可能に配置される洗剤投入部と、前記洗剤投入部に水を供給する給水部と、を備え、
    前記ドアを開閉したときの開閉軌跡の上端が、前記洗剤ケースへの収納時における前記洗剤投入部の下端よりも上方に位置しており、
    前記洗剤投入部の引出し方向における手前側を、前記洗剤投入部の前記洗剤ケースからの引出し時に前記洗剤ケースへの収納時よりも上方に持ち上げる持上げ機構を設けたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記持上げ機構は、前記洗剤投入部の前記洗剤ケースからの引出し時に、前記洗剤投入部に形成された第1被当接部に前記洗剤ケースに形成された第1当接部が下方から当接して前記第1被当接部を上昇させ、前記第1当接部よりも奥側の位置で、前記給水部に形成された第1規制部が前記洗剤投入部に上方から当接して押さえることにより、前記洗剤投入部の手前側を上方に持ち上げることを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記第1被当接部は、前記洗剤投入部の下面に前記引出し方向に延在して手前側から奥側に向かい低くなるように形成された傾斜部であり、
    前記第1当接部は、前記洗剤ケースの前面に開口された前面開口部の内面下部に形成された隆起部であることを特徴とする請求項2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記第1規制部は、前記給水部の下面の左右両側部に形成された前記引出し方向に延びる左右一対のガイド規制部であり、
    前記洗剤投入部の左右両側部には、前記引出し方向に延びる左右一対のフランジ形状のガイドが形成されており、
    前記洗剤投入部の前記洗剤ケースからの引出し時に、前記ガイド規制部が前記洗剤投入部の前記ガイドに上方から当接して押さえることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記持上げ機構は、前記洗剤投入部の前記洗剤ケースからの引出し時に、前記洗剤投入部に形成された第2被当接部に前記給水部に形成された第2当接部が上方から当接して前記第2被当接部を下降させ、前記第2当接部よりも手前側の位置で、前記洗剤ケースに形成された第2規制部が前記洗剤投入部に下方から当接して支持することにより、前記洗剤投入部の手前側を上方に持ち上げることを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
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