JP2013068819A - 撮像装置及び光量制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】瞳分割方向に応じた絞り開口形状とすることにより、絞りの絞り状態に拘わらず十分なオートフォーカス性能を得る。
【解決手段】 撮像装置は、撮像用画素が2次元状に配列されると共に、該配列の一部に複数の焦点検出用画素が配列された撮像部と、開口部の大きさを変化させることで上記撮像部への入射光量を制限するものであって、上記開口部を所定方向について他の方向よりも長い開口形状に設定可能な絞り装置と、上記焦点検出用画素に基づいて上記撮像部のフォーカス制御を行うフォーカス制御部とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】 撮像装置は、撮像用画素が2次元状に配列されると共に、該配列の一部に複数の焦点検出用画素が配列された撮像部と、開口部の大きさを変化させることで上記撮像部への入射光量を制限するものであって、上記開口部を所定方向について他の方向よりも長い開口形状に設定可能な絞り装置と、上記焦点検出用画素に基づいて上記撮像部のフォーカス制御を行うフォーカス制御部とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、動画像等を撮像可能な撮像装置及び光量制御装置に関する。
近年、デジタルカメラなどの撮影機能付き携帯機器(撮像装置)は、静止画のみならず、動画撮影機能を有するものが多い。この種の撮像装置には、撮像用画素の他にAF(オートフォーカス)用センサ(瞳分割機能を有するAF画素)を配置した撮像素子を採用して、瞳分割位相差法によりオートフォーカスを行うものがある。この手法を採用することにより高速なオートフォーカスが可能である。
瞳分割位相差法では、被写体からの光を射出瞳において左右に分割する。AF画素として、右側の瞳を透過した光束(右光)を受光するR撮像部と、左側の瞳を透過した光束(左光)を受光するL撮像部とを設け、複数のR撮像部とL撮像部とから得られるAF画素信号の相関を求めることで、ピントのズレ量に応じたAF信号を生成することができる。例えば、撮影レンズの光軸に対してR,L撮像部を偏心させることで、右光と左光とを各R,L撮像部にそれぞれ入射させることができる。
しかしながら、AF用センサを内蔵した撮像素子は、ピント制御が高速となるメリットがある反面、撮像用画素とAF用画素とが混在していることから、十分な画質を維持するように撮像素子の制御を行った場合には、必ずしもAF用画素によって得られるAF画素信号が位相制御に最適な値となるとは限らず、AF精度が低下することがある。
そこで、特許文献1の提案において、AF画素を集中的に配置して、AF画素と撮像用画素の光電変換部を別々に制御することにより、AF精度を向上させるようにした発明が開示されている。
特開2009−63952号公報
ところで、各AF画素への入射光は、絞り、焦点距離、画素構造等の光学的な構造によって決定される。例えば、瞳分割された左右の光が夫々入射する左右のAF画素の位置は、絞り開口の大きさの影響を受ける。絞り開口が小さい状態になると、瞳分割された左右の光の入射位置の差が小さくなる。そうすると、R撮像部により得られるAF画素信号とL撮像部により得られるAF画素信号との位相差が小さくなり、AF精度が低下するという問題があった。
本発明は、瞳分割方向に応じた絞り開口形状とすることにより、絞りの絞り状態に拘わらず十分なオートフォーカス性能を得ることができる撮像装置及び光量制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮像用画素が2次元状に配列されると共に、該配列の一部に複数の焦点検出用画素が配列された撮像部と、開口部の大きさを変化させることで上記撮像部への入射光量を制限するものであって、上記開口部を所定方向について他の方向よりも長い開口形状に設定可能な絞り装置と、上記焦点検出用画素に基づいて上記撮像部のフォーカス制御を行うフォーカス制御部とを具備する。
また、本発明に係る光量制御装置は、撮像素子を測距用センサとして利用する測距装置に用いられる光量制御装置において、第1の開口を有した開口部材と、上記開口部材の開口中心に関し相対的に回転する回転部材と、複数の羽根部材であって、上記第1の開口の周囲に上記第1の開口を囲むように配置され、上記回転部材の上記回転に連動してそれぞれが上記第1の開口の上記周囲にて回転し、上記第1の開口に対し進入、退避を行い、上記第1の開口から退避した開放状態と上記第1の開口中に進入して上記第1の開口より小さい第2の開口を形成する第1の絞り状態と、さらに上記第1の開口中に十字状の第3の開口を形成する第2の絞り状態とを形成可能な複数の羽根部材と、を具備する。
本発明によれば、瞳分割方向に応じた絞り開口形状とすることにより、絞りの絞り状態に拘わらず十分なオートフォーカス性能を得ることができるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の回路構成を示すブロック図である。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の回路構成を示すブロック図である。
本実施の形態においては、絞りの開放状態に応じて絞り開口形状が瞳分割方向に応じた形状に変化する絞りを採用する。例えば、絞り開口が小さい状態では、瞳分割方向に開口長が大きく、瞳分割方向以外の方向には開口長が小さい絞りを採用するようになっている。
また、本実施の形態の撮像装置に採用される撮像素子には、撮像用画素の他にAF検出用の画素(以下、AF画素という)が配置されている。AF画素は、撮像素子の所定の行数毎、例えば3行毎に配置されており、AF画素を含む行については、AF画素に適した制御を行うことで、オートフォーカス性能を向上させるようになっている。また、動画撮影時においては、AF画素を含まない行の撮像用画素のみを用いて画像を構成すると共に、間引き読み出しによってインターレース方式の映像信号を得ることにより、解像度を低下させることなくフレームレートを高くして、高画質化を図るようになっている。
先ず、図2乃至図6を参照して、本実施の形態における動画撮像時の手法について説明する。図2は瞳分割位相差法を説明するためのための説明図である。
被写体31から各光路を介して撮像装置に入射する光学像は撮影レンズ32によって撮像素子33の入射面に結像する。AF画素として2つの撮像部(例えば、R撮像部とL撮像部)を構成し、各光路を射出瞳において例えば右方向と左方向とに分割して、右方向からの光(右光)と左方向からの光(左光)とを、R撮像部とL撮像部とにそれぞれ入射する。例えば、図2において、撮像素子33の一部33aを拡大して示すように、撮影レンズ32の光軸に対してR,L撮像部を偏心させることで、右光と左光とを各R,L撮像部にそれぞれ入射させることができる。
ピントが合っている場合には、R,L撮像部には被写体の略同一点からの光が入射する。従って、水平方向に配置したAF検出用の複数のR撮像部によって得られる画像信号と複数のL撮像部によって得られる画像信号とは同一となる。ピントがずれると、図2に示すように、被写体の略同一点からの光は、ピントのずれ量に応じてずれた位置のR撮像部とL撮像部とに入射する。従って、水平方向に配置したAF検出用の複数のR撮像部によって得られる画像信号(実線)34と複数のL撮像部によって得られる画像信号(破線)35とは位相がずれ、位相のずれ量はピントのずれ量に対応する。R,L撮像部によって得られる画像信号34,35同士の位相差(相関)に基づいて、ピント調整用のレンズを駆動することで、オートフォーカスを実現することができる。
なお、図2は読み出し回路をAF画素と撮像用画素とで共通化するために、1画素にR,L撮像部の両方を構成することなく、R撮像部のみを有する画素(以下、R画素という)とL撮像部のみを有する画素(以下、L画素という)によってAF画素を構成した例を示している。更に、L画素を省略し、AF画素としてR画素のみを用いて、複数の撮像用画素によって得られる画像信号とR撮像部によって得られる画像信号との相関によって、ピントのずれ量を求めるようにしてもよい。
図3は本実施の形態において採用される撮像素子の画素配列の一例を示す説明図である。
本実施の形態においては、画素配列としてベイヤー配列を採用する例について説明する。図3において密なハッチングは、青色のフィルタが配置された青色の画素を示し、粗なハッチングは赤色のフィルタが配置された赤色の画素を示し、無地は緑色のフィルタが配置された緑色の画素を示し、枠内に文字がある画素はAF画素を示している。
図3に示すように、ベイヤー配列では、水平及び垂直2×2画素を単位として同一の配列が繰り返される。即ち、2×2画素のうち斜めに青と赤の画素が配置され、残りの斜めの2画素には緑の画素が配置される。なお、図3のRはR画素を示し、LはL画素を示しており、R画素及びL画素の位置には、緑色の画素を得るための緑色のフィルタが配置されている。
静止画撮影時には、各画素から読み出した信号をそのまま撮像画像の各画素値として用い、撮像後に画素補間等の画像処理を行う。
一方、動画撮像時には、AF画素が配置された行以外の行の撮像用画素のみを用いて撮像画像を構成する。即ち、図3の例では、第1,3,4,6,7,9,10,…行の撮像用画素を用いて撮像画像を構成する。また、第2,5,8,…行を間引いた場合でもベイヤー配列が維持されるように、第1,4,7,10,13,…行の撮像用画素を用いて撮像画像を構成するか又は第3,6,9,12,15,…行の撮像用画素を用いて撮像画像を構成した方がよい。
一方、動画撮像時には、AF画素が配置された行以外の行の撮像用画素のみを用いて撮像画像を構成する。即ち、図3の例では、第1,3,4,6,7,9,10,…行の撮像用画素を用いて撮像画像を構成する。また、第2,5,8,…行を間引いた場合でもベイヤー配列が維持されるように、第1,4,7,10,13,…行の撮像用画素を用いて撮像画像を構成するか又は第3,6,9,12,15,…行の撮像用画素を用いて撮像画像を構成した方がよい。
動画撮影時には、フレームレートを高くするために、画素の読み出し時間を短縮するための間引き読み出しを行うことが考えられる。そこで、解像度を低下させることなくフレームレートを高くするために、第1,4,7,10,13,…行の撮像用画素を用いた撮像画像と第3,6,9,12,15,…行の撮像用画素を用いたインターレース方式の撮像画像を生成するようになっている。
また、AF画素が含まれる行には撮像用画素も配置されている。しかし、上述したように、AF画素が含まれる行の撮像用画素は撮像画像に用いないことから、撮像素子のAF画素が含まれる行の画素について、AF画素が含まれない行の画素に対する制御と異なる制御を行った場合でも、撮像画像に対して影響を与えることはない。そこで、AF画素が含まれる行の画素については、AF性能を考慮した最適の制御、例えば、画像の明るさに応じた蓄積時間の制御を行うようになっている。
図4はインターレース方式の撮像画像を出力するためのタイミング信号を示す説明図であり、図5は動画撮影時において図3の画素配列の撮像素子からの撮像画像用の読み出しを説明するための説明図である。また、図6は動画撮影時において図3の画素配列の撮像素子からのAF画素の読み出しを説明するための説明図である。
インターレースの第1期間と第2期間とは、図4にタイミング信号によって規定される。図4に示すように、第1期間と第2期間とは1/60秒周期で切換るようになっている。図5は図3と同様の記載方法によって画素の読み出し及び読み出した画素を用いた撮像画像の出力を説明するものである。図5は縦方向に撮像素子の第1,2,3,…行を示し、縦方向の同一位置は同一行に関する処理を行ったことを示している。
動画撮影時には、図5に示すように、第1期間において、第3,6,9,…行を間引いて、第1,2,4,5,7,8,10,11,…行の画素を読み出す。読み出された連続する2行のうち、下方の行には、AF画素が含まれる。AF画素が含まれない行、即ち、第1,4,7,10,…行の撮像用画素のみを用いて、第1期間の撮像画像を生成する。
また、図5に示すように、第2期間においては、第1,4,7,10,…行を間引いて、第2,3,5,6,8,9,11,12,…行の画素を読み出す。読み出された連続する2行のうち、上方の行には、AF画素が含まれる。AF画素が含まれない行、即ち、第3,6,9,12,…行の撮像用画素のみを用いて、第2期間の撮像画像を生成する。第1,第2期間のいずれの撮像画像も夫々ベイヤー配列を維持している。
図4に示すように、第1期間と第2期間とは、1/60秒周期で交互に繰り返される。図5に示すように、第1期間と第2期間とでは、撮像画像の生成に用いる撮像用画素としては異なる画素が読み出されるが、第1期間と第2期間とを合わせると、撮像画像は、撮像素子のAF画素を含まない全ての行の撮像用画素の情報を含んでおり、十分な解像度が得られる。また、第1及び第2期間の各期間の読み出し時には、3行に1行の間引き処理が行われるので、高速読み出しが可能でありフレームレートを高くすることが可能である。これにより、十分な画質の撮像画像を得ることができる。
一方、図6に示すように、第1期間において、読み出された第1,2,4,5,7,8,10,11,…行の画素のうち、連続する2行の下方の行には、AF画素が含まれる。このAF画素が含まれる行、即ち、第2,5,8,11,…行の画素からAF画素のみを取り出して、第1期間のAF画素信号を生成する。
同様に、第2期間において、読み出された第2,3,5,6,8,9,11,12,…行の画素のうち、連続する2行の上方の行には、AF画素が含まれる。このAF画素が含まれる行、即ち、第2,5,8,11,…行のAF画素のみを取り出して、第2期間のAF画素信号を生成する。
図6に示すように、第1期間と第2期間とで、同一のAF画素が読み出される。読み出したAF画素の一方を単独で用いてAF画素信号を生成してもよく、また、第1,2期間の同一位置のAF画素同士を加算してAF画素信号を生成してもよい。上述したように、AF画素については、撮像画像に用いる撮像用画素とは異なる制御が可能であり、電荷蓄積期間を適宜制御することで、AF制御に適した最適なAF画素信号を得ることができる。
(回路構成)
図1に示すように、撮像装置1の図示しない本体筐体内には本体回路部10が設けられ、本体筐体に着脱自在に取り付けられる交換レンズ部20には交換レンズ回路部21が設けられている。本体回路部10には、通信部12が設けられており、交換レンズ回路部21には通信部23が設けられている。本体回路部10の通信部12は、交換レンズ回路部21の通信部23との間で、相互に情報を送受することができるようになっている。
図1に示すように、撮像装置1の図示しない本体筐体内には本体回路部10が設けられ、本体筐体に着脱自在に取り付けられる交換レンズ部20には交換レンズ回路部21が設けられている。本体回路部10には、通信部12が設けられており、交換レンズ回路部21には通信部23が設けられている。本体回路部10の通信部12は、交換レンズ回路部21の通信部23との間で、相互に情報を送受することができるようになっている。
交換レンズ20は、固定レンズ26及びズーム及びフォーカシングレンズ27を有している。ズーム及びフォーカシングレンズ27は、モータ等によって構成された駆動部29bに駆動されることでズーミング及び合焦を可能にする。交換レンズ20のレンズ制御部22は、本体回路部10からの信号により又はユーザ操作に基づく操作部24からの信号によって、駆動制御部25を制御する。これにより、駆動制御部25は駆動部29bを制御して、ズーム及びフォーカシングレンズ27を駆動し、ピント、ズーム等を制御することができるようになっている。
また、交換レンズ部20には、固定レンズ26とズーム及びフォーカシングレンズ27との間に光量制御装置である絞り装置28が設けられている。駆動部29aは、駆動制御部25によって制御されて、絞りの開口状態を制御するようになっている。一般的には、点像ボケの形状を考慮して、絞り開口形状は、開放状態に拘わらず略円形となるようになっている。しかしながら、この場合には、絞り込まれて絞り開口が小さい状態では、瞳分割位相差法の瞳分割方向(例えば左右方向)における各光の入射位置の差が小さくなり、AF精度が低下する。
そこで、本実施の形態においては、後述するように、絞り装置28の絞りを絞り込んだ状態においては、絞りの開口形状を瞳分割方向に応じた細長の形状とするようになっている。即ち、絞り装置28は、開口部を所定方向について他の方向よりも長い開口形状に設定可能であり、例えば、絞り込んだ状態で、十字形状の絞り開口を得ることができるようになっている。
レンズ制御部22の通信部23は、所定の伝送路を介して本体回路部10の通信部12との間で情報の送受を行う。レンズ制御部22は、本体回路部10の通信部12との間の通信が確立すると、レンズに関する情報を通信部23によって本体回路部10に送信させることができる。これにより、本体回路部10は、交換レンズ20のズーム倍率、焦点距離、明るさナンバー等を認識することができる。
本体回路部10は、CMOSセンサ等の撮像素子によって構成された撮像部14を有している。撮像部14は、交換レンズ20からの被写体の光を受光する受光部14aを有する。交換レンズ20からの被写体の光学像は、受光部14aに結像するようになっている。受光部14aは、上述した図3のベイヤー配列の画素を有するものとする。撮像部14は、信号処理及び制御部11によって駆動制御される。なお、撮像素子は、測距用センサとしても機能し、撮像装置1は測距装置としても利用可能である。
図7は図1中の受光部14aの具体的な構成の一例を示す回路図である。受光部14aは、マトリクス状に配置された複数の画素によって構成されており、図7ではそのうちの2行2列の画素(破線)の構成のみを示している。
図7においては、破線で囲った領域が画素を示しており、各画素は相互に同一構成である。即ち、各画素はフォトダイオードPD、リセットトランジスタT1、増幅トランジスタT2によって構成される。タイミング回路41は、信号処理及び制御部11に制御されて、リセット信号RST(RST−1,TST−2,…)及び転送信号RE(RE−1,RE−2,…)を発生する。同一行のリセットトランジスタT1には、同一の信号線を介してリセット信号RSTが供給される。同一行の転送トランジスタT3には、同一の信号線を介して転送信号REが供給される。
フォトダイオードPDは受光した光に応じて電荷を発生する。フォトダイオードPDはリセットトランジスタT1によって電荷がリセットされる。フォトダイオードPDに発生した電荷は、増幅トランジスタT2により増幅され、転送トランジスタT3によって各列の信号線に転送される。
各画素は、リセット信号RSTに基づくリセットタイミングから転送信号REに基づく転送タイミングまでの蓄積期間において蓄積した電荷を、各列の信号線を介して出力する。同一列の各画素からの電荷は、夫々各列の信号線を介してラッチ回路42(42−1,42−2,…)に供給される。各列のラッチ回路42は、各画素からの信号電荷を出力する。同一列の各画素からの電荷を共通の信号線を介して出力するので、各画素からの読み出しタイミングは、行毎にずらすようになっている。
図7の受光部14aにおいては、リセットタイミング及び転送タイミングに基づいて各画素の光電荷蓄積期間が設定され、行毎にリセット信号及び転送信号を各画素に供給することで、行毎に蓄積期間を設定することが可能である。これにより、AF画素を含む行については、AF画素を含まない行と異なる電荷蓄積期間を設定することが可能である。撮像画像に用いる撮像用画素はAF画素が含まれない行の画素であるので、撮像画像に影響を与えることなく、AF制御に適した蓄積期間の設定が可能である。
タイミング回路41は、信号処理及び制御部11によって制御される。信号処理及び制御部11は、タイミング回路41を制御することで、AF画素を含む行とAF画素を含まない行の電荷蓄積期間を行毎に設定することができるようになっている。また、信号処理及び制御部11は、撮像部14に駆動信号を出力すると共に、撮像部14からの画素信号を取り込む。信号処理及び制御部11には動画信号抽出部11a及び静止画信号抽出部11bが設けられている。静止画信号抽出部11bは、静止画撮影時における撮像画像を取得するものであり、受光部14aからの画素信号をそのまま撮像画像として静止画像処理部11hに出力する。
図8は静止画信号抽出部11bによる信号抽出及び静止画像処理部11hによる処理を説明するための説明図である。図8(a),(b)は図3と同一の記載方法によって各画素を示している。静止画信号抽出部11bは、静止画撮影時には、図8(a)に示す全ての画素を読み出す。静止画信号抽出部11bは、読み出した画素信号を撮像画像として静止画像処理部11hに出力する。
静止画像処理部11hは、入力された撮像画像に対して所定の信号処理、例えば、色信号生成処理、マトリックス変換処理、その他各種のデジタル処理を行う。また、AF画素からは本来の緑色成分の信号電荷を取り出すことはできない。そこで、静止画像処理部11hは、周囲の画素を用いた補間処理を行って、撮像用画素として用いるようにしてもよい。例えば、静止画像処理部11hは、図8(a)の矢印に示すように、AF画素を囲む近傍の4つの緑色画素を用いた補間処理によって、AF画素位置において撮像用画素を構成した場合の画素値を求めて、図8(b)に示すように、全画素を撮像用画素で構成した場合と同様の撮像画像を得る。
一方、動画信号抽出部11aは動画撮影時における撮像画像を取得するものであり、第1期間において、受光部14aからの画素信号のうち第1,2,4,5,7,8,…行の画素の画素信号を読み出し、第2期間において第2,3,5,6,8,9,…行の画素の画素信号を読み出して、AF画素抽出部11c及び動画画素抽出部11dに出力する。
AF画素抽出部11cは、図6に示した処理によって、AF画素の画素信号のみを抽出してAF信号算出部11fに出力する。AF信号算出部11fは、R画素の画素信号とL画素の画素信号との相関を求め、相関結果に基づいて瞳分割位相差法によるAF信号を生成する。信号処理及び制御部11は、AF信号算出部11fによって算出されたAF信号を通信部12,23を介して駆動制御部25に供給することで、ピント合わせを行うようになっている。上述したように、AF画素はAF信号として適切なレベルの信号が得られるように例えば蓄積期間が設定されており、高精度のフォーカス制御が可能である。
一方、動画画素抽出部11dは、図5に示した処理によって、AF画素が含まれない行の撮像用画素のみを抽出して動画像処理部11gに出力する。動画像処理部11gは、入力された撮像画像に対して、所定の信号処理、例えば、色信号生成処理、マトリックス変換処理、その他各種のデジタル処理を行う。上述したように、動画像処理部11gは、間引き読み出しをすると共に、インターレース方式の撮像画像を得ており、十分な解像度で高いフレームレートの画像を得ることができる。
なお、動画像処理部11g及び静止画像処理部11hは、画像信号及び音声信号等の記録に際して、符号化処理を施して圧縮した画像情報及び音声情報等を出力することもできるようになっている。
また、本体回路部10には、時計部15、操作判定部16も配設されている。時計部15は信号処理及び制御部11が用いる時間情報を発生する。操作判定部16は、撮像装置1に設けられた撮像開始終了ボタンや撮影モード設定等の図示しない各種スイッチに対するユーザ操作に基づく操作信号を発生して、信号処理及び制御部11に出力するようになっている。信号処理及び制御部11は、操作信号に基づいて、各部を制御する。
また、本体回路部10には、記録再生部17及び表示部18が設けられている。記録再生部17は、信号処理及び制御部11からの画像情報及び音声情報を図示しない記録媒体に記録することができるようになっている。なお、記録再生部17としては例えばカードインターフェースを採用することができ、記録再生部17はメモリカード等に画像情報及び音声情報等を記録可能である。また、記録再生部17は、記録媒体に記録された画像情報及び音声情報を読み出して信号処理及び制御部11に供給することができる。信号処理及び制御部11は、記録再生部17からの画像情報及び音声情報を復号化して、画像信号及び音声信号を得ることができるようになっている。
表示部18は、撮像部14からの撮像画像や記録再生部17からの再生画像が信号処理及び制御部11から供給されて、これらの画像表示を行うことができる。また、表示部18は信号処理及び制御部11に制御されて、撮影機器1の操作を行うためのメニュー表示等を表示することもできるようになっている。
信号処理及び制御部11は、生成した映像信号を記録再生部17に与えて記録させる場合には、ユーザ操作に基づいて記録した映像信号のファイル化を行うようになっている。なお、ファイル化によって、記録再生部17に記録されてファイル化された映像信号(以下、映像ファイルという)に対してユーザ操作に基づく各種処理、例えば再生処理が可能となる。
図9及び図10は動画撮像時における撮像部14の蓄積及び読み出し制御を説明するための説明図である。図9(a),(c),(e)は夫々撮像素子14の第1行〜第3行の画素に供給されるリセット信号を示し、図9(b),(d),(f)は夫々撮像素子14の第1行〜第3行の画素に供給される読み出し信号を示し、図9(g)は実線で蓄積電荷のラッチ出力を示し破線で電荷蓄積の無い画素からの読み出しを示している。なお、図9においては、転送信号及びラッチ出力の時間幅は見やすさを考慮した幅で記載しており、図9(g)の各枠は各行の全画素の読み出しを示し、第1期間において第1期間に読み出されるべき全ての行の画素信号が読み出され、第2期間において第2期間に読み出されるべき全ての行の画素信号が読み出されるものとする。
リセット信号RSTによってフォトダイオードPDはリセットされ、転送信号REによって蓄積電荷が出力される。即ち、リセット信号RSTの立ち下がりタイミングから転送信号REの立ち上がりタイミングまでが、各画素の蓄積期間となる。
図9の例では、第1期間に対応して、第1,2,4,5,7,8,…行の各画素の電荷蓄積及び読み出しが行われ、第2期間に対応して、第2,3,5,6,8,9,…行の各画素の電荷蓄積及び読み出しが行われる。即ち、AF画素が含まれる行の各画素は第1期間及び第2期間の両方で読み出され、AF画素が含まれない行の画素は、第1期間又は第2期間に読み出される。
図9に示すように、AF画素が含まれる第2行の画素の蓄積期間は、AF画素が含まれない第1,第3行の画素の蓄積期間と異なる期間長に設定されている。なお、図9では図示されていないが、AF画素が含まれない行の画素については、全ての画素の蓄積期間は同一に設定される。一方、AF画素が含まれる行の各画素については、リセット信号RST及び転送信号REによって、行毎に蓄積期間が設定されるようになっている。
図9の例では、AF画素が含まれる第2行の各画素の蓄積期間を、AF画素が含まれない行の各画素の蓄積期間よりも短くした例を示している。図10は図9と同様の記載方法によって、AF画素が含まれる第2行の各画素の蓄積期間を、AF画素が含まれない行の各画素の蓄積期間よりも長くした例を示している。
図10の例は、リセット信号RST及び転送信号REを省略することで、AF画素が含まれる第2行の各画素の蓄積期間を、AF画素が含まれない行の各画素の蓄積期間よりも長くしている。従って、この場合には、AF画素は、第2期間のみに読み出されることになる。リセット信号RST及び転送信号REの設定によっては、AF画素を第1期間に読み出すことも可能であり、第1及び第2期間の両方のタイミングで読み出すことも可能である。更に、リセット信号RST及び転送信号REの設定によっては、第1期間及び第2期間の和の期間よりも長い蓄積期間を設定し、第1及び第2期間の数期間毎にAF画素の読み出しを行うようにすることも可能である。
また、図9及び図10の例では、撮像用画素の読み出しが行われない期間には蓄積を行わない例を示しているが、第1及び第2期間の両方の期間に夫々蓄積を行い、ラッチ回路によっていずれか一方の期間のみに撮像用画素の読み出しを行うようにしてもよい。また、図9及び図10の例では、撮像用画素については、第1期間(第2期間)の期間長、例えば、1/60秒よりも短い期間で蓄積を行う例について示しているが、撮像用画素の蓄積期間を、第1及び第2期間の和の期間、例えば1/30秒よりも短い期間で蓄積を行うようにしてもよい。
図11はAF画素の蓄積期間の制御を説明するための説明図である。図11(a)は背景53と人物52の画像を含む撮像画像51を示している。図11(b)は横軸に撮像画像51の所定の垂直位置における水平位置をとり縦軸に輝度レベルをとって、所定の水平ラインにおける輝度変化を示している。即ち、撮像画像51は、背景53の画像部分に比べて、人物52の画像部分の輝度が極めて高い例を示している。この場合には、人物52の画像部分に対応する位置に配置されたAF画素については、蓄積期間を短くする。これにより、AF画素信号のレベルが飽和することを防止することができる。
逆に、図11(c)は太陽64を有する背景63と人物62との画像を含む撮像画像61を示している。図11(d)は横軸に撮像画像61の所定の垂直位置における水平位置をとり縦軸に輝度レベルをとって、所定の水平ラインにおける輝度変化を示している。即ち、撮像画像61は、太陽64の影響により、背景63の画像部分に比べて、人物62の画像部分の輝度が極めて低い例を示している。この場合には、人物62の画像部分に対応する位置に配置されたAF画素については、蓄積期間を長くする。これにより、AF画素信号のレベルとして十分なレベルを確保することができる。
(絞り装置)
図12は図1中の絞り装置28の具体的な構成を示す分解斜視図である。なお、図12では説明の簡略化のために、1枚の絞り羽根のみを示している。また、図13は絞り羽根の回動を説明するための平面図である。図13(a)は最大開放状態の絞り羽根の状態を示し、図13(b)は中間絞り状態を示し、図13(c)は最も絞り込んだ最大絞り状態を示している。
図12は図1中の絞り装置28の具体的な構成を示す分解斜視図である。なお、図12では説明の簡略化のために、1枚の絞り羽根のみを示している。また、図13は絞り羽根の回動を説明するための平面図である。図13(a)は最大開放状態の絞り羽根の状態を示し、図13(b)は中間絞り状態を示し、図13(c)は最も絞り込んだ最大絞り状態を示している。
図12において、光量制御装置である絞り装置28は、レンズ前群71とレンズ後群72との間において、レンズ前群71により光束が絞られる位置に配置される。レンズ前群71は図1の固定レンズ26に相当し、レンズ後群72は図1のズーム及びフォーカシングレンズ27に相当する。図12の絞り装置28は、図1では交換レンズ部20の図示しないカメラレンズ鏡筒内に設けたが、カメラ本体等に設けられることもある。なお、レンズ後群72は、図1の駆動部29bに相当するモータ73の回転力を伝達する送りネジ74によって、レンズ前群71及びレンズ後群72による光軸(以下、レンズ光軸という)方向に進退移動するようになっている。これにより、ズーミング及びフォーカシングが可能である。
絞り装置28は、レンズ前群71側に設けられた矢車75と、レンズ光源72側に設けられた固定板80とを有する。開口部材である固定板80は、金属製、または遮光性を備えるように着色されたプラスチックなどの樹脂により射出形成される板状部材であり、中央には、絞りの全開状態を規定する真円状の光路開口部81が中心をレンズ光軸に一致させて形成されている。固定板80の光路開口部81の周囲には、周方向の等間隔の異なる位置に、レンズ前群71側に向かって突出するように、絞り羽根85の枚数だけ回転支軸82が植設されている。
矢車75は、光路開口部81に対向した開口を有する回転部材である。矢車75の外周には外歯車が形成されており、この外歯車とモータ76の回転軸に取り付けられたピニオンギア77とは噛合している。モータ76の回転によって、矢車75はレンズ光軸を中心に回動する。矢車75には、周方向の等間隔の異なる位置に、レンズ後群72側に向かって突出するように、絞り羽根85の枚数だけ駆動軸である駆動ピン78が植設されている。
矢車75と固定板80との間には、相互に同一形状の複数数(例えば4枚)の絞り羽根85が設けられている。絞り羽根85には、嵌合孔としての回転軸孔86が設けられており、絞り羽根85の回転軸孔86に固定板80の回転支軸82を挿嵌することで、絞り羽根85は固定板80上において回転支軸82を中心に回動自在に配置される。
また、絞り羽根85は、回転支軸82の回りの回転量を制御するために、所定の曲線形状に穿設された被駆動溝であるカム溝87を有している。カム溝87は長溝孔又はスロットである。矢車75の駆動ピン78はカム溝87内に嵌入され、駆動ピン78はカム溝87と係合して、カム溝87内を摺動自在である。矢車75が固定板80に対して相対的に回転することによって、駆動ピン78がカム溝87内で摺動してカム溝87の位置を規定する。即ち、矢車75の回転及びカム溝87の形状に従った回転量で、絞り羽根85が回転支軸82を中心に回転する。
図13に示すように、4つの絞り羽根85の各回転軸孔86が夫々固定板80に設けられた4つの回転支軸82に挿嵌されて、4つの絞り羽根85は、光路開口部81の周囲に円周状に配置される。図13の一点鎖線にて示す水平線は瞳分割位相差法における左右の瞳分割方向を示しており、垂直線は瞳分割位相差法における上下の瞳分割方向を示している。
各絞り羽根85は、回転軸孔86の一方側にカム溝87が形成され、他方側に絞り開口状態を制御する絞り形成部91が形成される。絞り形成部91は、絞り羽根85の先端において略平坦な先端部91aとこの先端部に略直交し略平坦な縁辺部91bとを有する。
駆動ピン78は、カム溝87の回転軸孔86側の一端とその反対側の他端との間を移動する。この移動に伴って、絞り羽根85が回転して、絞り形成部91が光路開口部81内に進入又は待避する。例えば、図13(a)は矢車75と固定板80との相対回転角度が第1の回転角の状態を示している。この場合には、駆動ピン78がカム溝87の他端に位置し、図13(a)に示すように、絞り形成部91は光路開口部81内に進入しておらず、絞りは全開(最大開放)状態である。レンズ光軸から回転軸孔86までの距離よりも駆動ピン78までの距離の方が大きく、矢車75が図13の時計方向に回転して相対回転角度が第2の回転角になると、駆動ピン78がカム溝87の中央の所定位置に移動し、図13(b)に示すように、絞り形成部91は光路開口部81内に所定量だけ進入し、絞りは中間絞り状態となる。更に、矢車75が時計方向に回転して相対回転角度が第3の回転角になると、駆動ピン78がカム溝87の一端まで移動し、図13(c)に示すように、絞り形成部91は光路開口部81内に最も多く進入し、絞りは最大絞り状態となる。
図13(c)の最大絞り状態においては、隣接する絞り羽根85の絞り形成部91同士が相互に近接し、絞り形成部91同士の隙間が絞りの開口部となる。この絞りの開口部は、光路開口部81の中央の十字形状部分のみとなる。即ち、絞り装置28においては、最大絞り状態においても、水平方向及び垂直方向には十分な長さの開口部を有する。なお、図13(a)〜(c)に示すように、最大開放状態から最大絞り状態のいずれの絞り状態であっても、光路開口部81は、中央において水平方向及び垂直方向には十分な長さの開口部を有している。これにより、絞りの状態に拘わらず、左右や上下のAF画素から十分な位相差の信号電荷を得ることができ、AF精度を向上させることができる。
次に、このように構成された実施の形態の作用について図14及び図15を参照して説明する。図14は本実施の形態におけるカメラ制御を説明するためのフローチャートであり、図15は図14中の動画画素読み出し処理を具体的に示すフローチャートである。
撮像装置1に電源が投入されると、信号処理及び制御部11は、図14のステップS21において、撮影モードが指示されたか否かを判定する。撮影モードが指示されていない場合には、信号処理及び制御部11は、ステップS22において、再生モードが指示されたか否かを判定する。再生モードが指示されると、信号処理及び制御部11は、ステップS23において、サムネイルの一覧表示を行う。サムネイル一覧を参照したユーザによる画像の選択が行われると、ステップS24からステップS25に処理を移行して、信号処理及び制御部11は選択画像の再生を行う。ファイル選択が行われない場合には、ステップS26において再生モードの終了を判定する。
一方、撮影モードが指示されると、信号処理及び制御部11は、ステップS31において、撮像部14から動画画素の読み出しを行うと共に、読み出した画素信号に基づいて、表示部18に撮像画像(スルー画)をライブビュー表示させる。
動画画素読み出し処理においては、先ず、ステップS60において、入射光量に合わせた絞り制御が行われる。駆動部29aは駆動制御部25に制御されて、絞り装置28を駆動する。即ち、駆動部29aに相当するモータ76は、絞り量に応じて矢車75を回転させる。これにより、図13(a)に示す最大開放状態と図13(c)に示す最大絞り状態との間で絞りが調整されて、入射光量が制御される。
次に、動画信号抽出部11aは、図15のステップS61,S62において、第1期間であるか、第2期間であるかを判定する。第1期間である場合には、動画信号抽出部11aは、ステップS63において、AF画素を含む行とその上の行の画素、即ち、図5に示す第1,2,4,5,7,8,…行の画素の読み出しを行う。次に、動画画素抽出部11dは、読み出された画素のうちAF画素を含む行の上の行の画素の信号を抽出して動画像処理部11gに与える。こうして、動画像処理部11gは、図5の第1,4,7,10,…行の画素を用いて、第1期間の撮像画像を生成する。この撮像画像が第1期間の撮像画像として表示部18に表示される(ステップS64)。
また、AF画素抽出部11cは、図6に示すように、第2,5,8,11,…行からAF画素を抽出して、画素信号をAF信号算出部11fに与える。AF信号算出部11fは、積算処理のためにAF画素を記憶する(ステップS65)。
なお、AF画素の受光部のサイズが撮像用画素の受光部のサイズよりも小さいことから、AF画素の画素信号のレベルは撮像用画素の画素信号のレベルよりも低いことが考えられる。図14及び図15の例は、この点を考慮して、AF画素信号のレベルを適正なレベルとするために、同一位置のAF画素の画素信号を積算することで、十分なレベルのAF画素信号を得るようにしたものである。なお、AF画素については蓄積時間を十分に長く設定することができるので、必ずしもAF画素信号を積算する必要はなく、その場合には後述するAF画素の積算処理は省略可能である。
第2期間においては、動画信号抽出部11aは、ステップS66において、AF画素を含む行とその下の行の画素、即ち、図5に示す第2,3,5,6,8,9,…行の画素の読み出しを行う。次に、動画画素抽出部11dは、読み出された画素のうちAF画素を含む行の下の行の画素の信号を抽出して動画像処理部11gに与える。こうして、動画像処理部11gは、図5の第3,6,9,12,…行の画素を用いて、第2期間の撮像画像を生成する。この撮像画像が第2期間の撮像画像として表示部18に表示される(ステップS67)。
また、AF画素抽出部11cは、図6に示すように、第2,5,8,11,…行からAF画素を抽出して、画素信号をAF信号算出部11fに与える。AF信号算出部11fは、積算処理のためにAF画素を記憶する(ステップS68)。
AF信号算出部11fは、ステップS69において、積算されたAF画素信号のレベルが適正なレベルになったか否かを判定する。AF信号算出部11fは、適正でない場合には、ステップS70において、AF画素抽出部11cからの同一位置のAF画素信号を積算し、適正となった場合には、ステップS71において、AF画素信号の積算処理を終了する。こうして、AF信号算出部11fは、適正なレベルのAF画素信号を用いて、AF信号を生成する。
本実施の形態においては、図13に示すように、最大絞り状態を含むいずれの絞り状態においても、光路開口部81の中央の十字形状部分を含む開口、即ち、瞳分割方向には十分に長い開口を有しており、射出瞳を通過する右光及び左光の入射位置の差は十分に大きく、R撮像部及びL撮像部によって得られるAF画素信号の位相差は十分に大きい。従って、R撮像部の出力とL撮像部の出力との相関によって、高精度にピントずれを検出することができ、絞り状態に拘わらず、AF精度を向上させることができる。
信号処理及び制御部11は、図14のステップS32において、AF信号が算出されたか否かを判定する。AF信号が算出されると、信号処理及び制御部11は、ステップS41において、算出されたAF信号に基づいてピント制御を行う。即ち、AF信号は、通信部12,23を介して交換レンズ回路21の駆動制御部25に供給され、駆動制御部25はAF信号に基づいてズーム及びフォーカシングレンズ27を駆動して、ピント合わせを行う。次に、AF信号算出部11fは、ステップS42において、AF画素信号の積算値をクリアする。
信号処理及び制御部11は、ステップS33において、ユーザが動画撮影を指示したか否かを判定する。動画撮影が指示された場合には、動画像処理部11gは、第1及び第2期間の撮像画像に基づいて記録用の動画像を生成し、記録再生部17に与えて記録させる(ステップS43)。信号処理及び制御部11は、ステップS44において動画撮影の終了が指示されたか否かを判定する。動画撮影の終了指示がされていない場合には、信号処理及び制御部11は、処理をステップS31に戻す。動画撮影の終了が指示された場合には、信号処理及び制御部11は、処理をステップS38に移行して、動画像の画像ファイル化を行う。
一方、信号処理及び制御部11は、ステップS34において、静止画撮影が指示されたものと判定すると、ステップS35において静止画用の絞り制御を行う。次に、静止画信号抽出部11bによって受光部14aの全画素の読み出しが行われる。読み出された画素信号は、静止画像処理部11hに供給されて仮記録される(ステップS36)。静止画像処理部11hは、AF画素について画素補間を行い(ステップS37)、AF画素の画素位置に撮像用画素が構成された場合と同様の撮像画像を得る。
信号処理及び制御部11は、AF画素の画素値が補正された撮像画像を記録再生部17に与えてファイル化する(ステップS38)。また、信号処理及び制御部11は、記録した撮像画像を表示部18に与えて、レックビュー表示を行う(ステップS39)。
信号処理及び制御部11は、ステップS51において、電源オフ操作が行われた否かを判定する。電源オフ操作が行われていない場合には、信号処理及び制御部11は、撮影・再生モードの変更操作を受付けた後、処理をステップS21に戻す。電源オフ操作が行われた場合には、信号処理及び制御部11は電源をオフにする(ステップS53)。
このように本実施の形態においては、動画撮影時においては、絞りの状態に拘わらず、光軸中央の少なくとも十字形状部分の絞りは開口している。即ち、絞りは瞳分割方向には長い開口を有しており、絞りの状態に拘わらず瞳分割された光の入射位置の差は十分に大きく、十分なAF精度を得ることができる。
なお、上記各実施の形態においては、AF画素として水平左右方向からの光を受光するL,R撮像部を有する画素を用いる例について説明したが、AF画素として垂直上下方向や、斜め方向からの光を受光する2つの撮像部を有する画素を用いる例についても、同様に適用できることは明らかである。
(変形例)
図16及び図17は変形例に係り、図16は最大開放状態の絞り羽根の状態を示す平面図であり、図17は絞り装置95の具体的な構成を示す分解斜視図である。なお、図17では説明の簡略化のために、1枚の絞り羽根のみを示している。
図16及び図17は変形例に係り、図16は最大開放状態の絞り羽根の状態を示す平面図であり、図17は絞り装置95の具体的な構成を示す分解斜視図である。なお、図17では説明の簡略化のために、1枚の絞り羽根のみを示している。
図17に示すように、本変形例の絞り装置95は、固定板80に代えて回転支持板96を採用した点が図12の絞り装置28と異なる。回転支持板96は固定板80と同様の構成であるが、図示しない支持部材に支持されて、レンズ光軸を中心に回動自在である。即ち、回転支持板96の外周には外歯車が形成されており、この外歯車とモータ97の回転軸に取り付けられたピニオンギア98とは噛合している。モータ97の回転によって、回転支持板96はレンズ光軸を中心に回動する。
図16は絞り装置95の回転支持板96が図13に示す状態から45度回転した状態を示している。即ち、図16の一点鎖線にて示す十字の直線は、撮像素子14の受光部14aにおける画素の配列方向から45度傾斜した方向を示している。
絞り装置95は、一点鎖線にて示す45度傾斜した十字形状部分が、常に開口状態である。従って、瞳分割位相差法における瞳分割方向が、画素配列に対して45度傾斜している場合でも、絞りの状態に拘わらず、一対のAF画素から十分な位相差の信号を得ることができ、AF精度を向上させることができる。
なお、絞り装置95は、モータ97を回転させることによって、図13と同様の絞り状態を得ることも可能である。
(第2の実施の形態)
図18及び図19は本発明の第2の実施の形態に係り、図18は絞り羽根の回動を説明するための平面図であり、図19は点像ボケの様子を示す説明図である。なお、図18(a)は最大開放状態の絞り羽根の状態を示し、図18(b)は中間絞り状態を示し、図18(c)は最も絞り込んだ最大絞り状態を示している。
図18及び図19は本発明の第2の実施の形態に係り、図18は絞り羽根の回動を説明するための平面図であり、図19は点像ボケの様子を示す説明図である。なお、図18(a)は最大開放状態の絞り羽根の状態を示し、図18(b)は中間絞り状態を示し、図18(c)は最も絞り込んだ最大絞り状態を示している。
第1の実施の形態においては、最大絞り状態においては、絞りの開口部は十字形状となる。静止画撮影時に絞りを最大絞り状態にすると、点像ボケは絞り形状の影響を受けて十字形状となる。図19はこの場合の撮像画像の一例を示しており、人物101の背景に電飾を施した樹木102が撮影されていることを示している。撮像画像100は、電飾部分において点像ボケ103が現れている。この点像ボケ103は、絞り形状の影響を受けて十字形状となる。
本実施の形態においては、静止画撮影時の点像ボケをより円形状に近づけて画像品位を向上させるものである。本実施の形態は、絞り羽根の形状、回転軸孔、回転支軸及び駆動ピンの位置並びにカム溝の位置及び形状が図12及び図13の絞り装置28と異なるのみであり、回路構成等の他の構成は第1の実施の形態と同様である。
4枚の絞り羽根111は相互に同一形状であり、同一位置及び同一形状の回転軸孔112及びカム溝114が形成されている。固定板110は板状部材であり、中央には、絞りの全開状態を規定する真円状の光路開口部81が中心をレンズ光軸に一致させて形成されている。固定板110の光路開口部81の周囲には、周方向の等間隔の異なる位置に、レンズ前群71側に向かって突出するように、絞り羽根111の枚数だけ回転支軸113が植設されている。
図示しない矢車に設けた各駆動ピン115が、絞り羽根111のカム溝114に摺動自在に嵌入され、一方、絞り羽根111の回転軸孔112に固定板110の回転支軸113が挿嵌される。これにより、絞り羽根111は固定板110上において回転支軸113を中心に回動自在である。絞り羽根110の回転量は、駆動ピン115の回転及びカム溝114の形状により規定される。
図18に示すように、4つの絞り羽根111の各回転軸孔112が夫々固定板110に設けられた4つの回転支軸113に挿嵌されて、4つの絞り羽根111は、光路開口部81の周囲に円周状に重畳配置される。図18においても、一点鎖線にて示す水平線は瞳分割位相差法における左右の瞳分割方向を示しており、垂直線は瞳分割位相差法における上下の瞳分割方向を示している。
各絞り羽根111は、一端側に絞り開口状態を制御する絞り形成部116が形成される。絞り形成部116は、絞り羽根111の先端において略平坦な先端部116aとこの先端部に略直交し略平坦な縁辺部116bとを有する。
駆動ピン115は、図示しない矢車が回転することによってカム溝114内を移動する。矢車が回転することによって矢車と固定板110とは相対的に回転する。図18では駆動ピン115の位置によって矢車と固定板110との相対回転角度が分かる。矢車と固定板110とが図18(a)の位置関係にある場合の相対回転角度(第1の回転角)を0度とする。この場合には、絞り形成部116は光路開口部81内に進入しておらず、絞りは全開(最大開放)状態である。矢車が図18の時計方向に相対回転角度として第2の回転角(α1)度だけ回転して駆動ピン115がカム溝114内を移動すると、図18(b)に示すように、絞り形成部116は光路開口部81内に所定量だけ進入し、絞りは中間絞り状態となる。この状態では、光路開口部81の中央の十字形状部分が絞りの開口部となる。
即ち、本実施の形態における絞り装置においては、最大開口状態から中間絞り状態までの絞り状態においては、水平方向及び垂直方向には十分な長さの開口部を有する。これにより、最大開口状態から中間絞り状態までの絞り状態においては、左右や上下のAF画素から十分な位相差の信号電荷を得ることができ、AF精度を向上させることができる。即ち、動画撮影時において、十分なAF精度を確保しながら、絞りにより光量調整が可能である。
更に、矢車が図18の時計方向に第3の回転角(α2)度だけ回転して駆動ピン115がカム溝114内を移動すると、図18(c)に示すように、絞り形成部116は光路開口部81内に十分に進入して、絞りは最大絞り状態となる。この状態では、各絞り形成部116の先端部116aは、隣接する絞り形成部116の縁辺部116bに十分に近接し、光路開口部81の中央には略四角形の小さい開口部が形成される。
即ち、本実施の形態においては、最大絞り状態においては、略四角形の開口部となり、点像ボケをより円形に近づけることができる。即ち、本実施の形態においては、静止画撮影時において、図18(c)の絞り状態にすることによって、点像ボケが略円形となる撮像画像を得ることができる。
このように本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、動画撮影時にAF精度を向上させると共に、静止画撮影時において、点像ボケを略円形に近づけることができ、撮像画像の品位を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図20は本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。図20において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は2つの絞り装置28a,28bを用いる交換レンズ部120を採用した点が第1の実施の形態と異なる。
図20は本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。図20において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は2つの絞り装置28a,28bを用いる交換レンズ部120を採用した点が第1の実施の形態と異なる。
絞り装置28aは、第1の実施の形態における絞り装置28と同様の構成であり、絞り状態に拘わらず、レンズ光軸を中心とした十字形状の部分が常に開口している。一方、絞り装置28bは一般的な絞り装置であり、絞り形状は略円形状である。本実施の形態においては、絞り装置28aは動画撮影用の絞り装置であり、絞り装置28bは静止画撮影用の絞り装置である。
駆動制御部25は光学系制御部22に制御されて、駆動部29a,29cを制御する。駆動部29aは駆動制御部25に制御されて、動画撮影時において絞り装置28aの絞り状態を変化させる。なお、駆動部29aは、静止画撮影時には、絞り装置28aの絞り状態を最大開放状態とする。また、駆動部29bは駆動制御部25に制御されて、静止画撮影時において絞り装置28bの絞り状態を変化させる。なお、駆動部29bは、動画撮影時には、絞り装置28bの絞り状態を最大開放状態とする。
このように構成された実施の形態においては、静止画撮影時には、絞り装置28bによって絞り状態が変化する。絞り装置28bは絞り形状が略円形状であり、点像ボケは略円形となる。一方、動画撮影時には、絞り装置28aによって絞り状態が変化する。絞り装置28aは第1の実施の形態における絞り装置28と同様の構成であり、絞り状態に拘わらず、瞳分割方向には十分な長さの開口を有しており、左右のAF画素の位相差を大きくして、AF精度を向上させることができる。
このように本実施の形態においては、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、静止画撮影時と動画撮影時において、確実な絞り制御が可能である。
(第4の実施の形態)
図21は本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。図21において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、絞り装置28に代えて絞り装置123を用いた交換レンズ部121を採用した点が第1の実施の形態と異なる。
図21は本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。図21において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、絞り装置28に代えて絞り装置123を用いた交換レンズ部121を採用した点が第1の実施の形態と異なる。
絞り装置123は液晶パネルによって構成されている。駆動制御部25はパネル駆動部122を制御して絞り形状を変化させる。パネル駆動部122は液晶パネルによって構成された絞り装置123の透過光量を画素毎に制御して、任意の形状の開口を形成する。
図22は絞り装置123の液晶パネルの透過光量を説明するための説明図であり、斜線部分が液晶パネルの最大透過率の部分であり、その他の部分は透過率が十分に低い部分である。即ち、図22は斜線部分が絞り開口の形状を示している。
図22(a),(b)は静止画撮影時の絞り開口形状を示しており、図22(a)は最大開放状態の絞り開口形状であり、図22(b)は最大絞り状態の絞り開口形状である。図22(c)乃至(f)は動画撮影時の絞り開口形状の一例を示している。図22(c),(d)は、瞳分割方向が左右及び上下方向の場合の絞り開口形状を示しており、図22(c)は中間絞り状態の絞り開口形状を示し、図22(d)は最大絞り状態の絞り開口形状を示している。図22(e)は、瞳分割方向が左右方向のみの場合の最大絞り状態の絞り開口形状を示しており、図22(f)は、瞳分割方向が斜め方向の場合の最大絞り状態の絞り開口形状を示している。
このような構成によれば、静止画撮影時及び動画撮影時において、パネル駆動部122が液晶パネルで構成された絞り装置123を駆動制御することで、任意の形状の絞り開口形状を得ることができる。
これにより、本実施の形態においても、上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、今回の各実施例は、いわゆるベイヤー配列の撮像素子を利用して説明したが、色成分を撮像素子の光軸方向で検出するような積層型の撮像素子に、本発明を応用してもよい。
さらに、本発明の各実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話やスマートフォンなど携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)等に内蔵されるカメラでも勿論構わない。
本発明は、上記各実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
なお、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。また、これらの動作フローを構成する各ステップは、発明の本質に影響しない部分については、適宜省略も可能であることは言うまでもない。
10…本体回路部、11…信号処理及び制御部、11a…動画信号抽出部、11b…静止画信号抽出部、11c…AF画素抽出部、11d…動画画素抽出部、11f…AF信号算出部、11g…動画像処理部、11h…静止画像処理部、14…撮像部、14a…受光部、17…記録再生部、18…表示部、28…絞り装置。
Claims (7)
- 撮像用画素が2次元状に配列されると共に、該配列の一部に複数の焦点検出用画素が配列された撮像部と、
開口部の大きさを変化させることで上記撮像部への入射光量を制限するものであって、上記開口部を所定方向について他の方向よりも長い開口形状に設定可能な絞り装置と、
上記焦点検出用画素に基づいて上記撮像部のフォーカス制御を行うフォーカス制御部と
を具備したことを特徴とする撮像装置。 - 上記所定方向は、瞳分割方向である
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 上記絞り装置は、絞り込んだ状態において、上記開口部の開口形状を十字形状とする
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。 - 撮像素子を測距用センサとして利用する測距装置に用いられる光量制御装置において、
第1の開口を有した開口部材と、
上記開口部材の開口中心に関し相対的に回転する回転部材と、
複数の羽根部材であって、上記第1の開口の周囲に上記第1の開口を囲むように配置され、上記回転部材の上記回転に連動してそれぞれが上記第1の開口の上記周囲にて回転し、上記第1の開口に対し進入、退避を行い、上記第1の開口から退避した開放状態と上記第1の開口中に進入して上記第1の開口より小さい第2の開口を形成する第1の絞り状態と、さらに上記第1の開口中に十字状の第3の開口を形成する第2の絞り状態とを形成可能な複数の羽根部材と、
を具備したことを特徴とした光量制御装置。 - 上記複数の羽根部材は、上記第2の絞り状態から上記第3の開口より小さい第4の開口を形成する第3の絞り状態に遷移する
ことを特徴とした請求項4に記載の光量制御装置。 - 上記第3の開口は、光軸を中心とする点に関し、点対称に形成されている
ことを特徴とした請求項4又は5記載の光量制御装置。 - 上記複数の羽根部材は、4枚の絞り羽根によって構成されている
ことを特徴とした請求項4乃至6のいずれか1つに記載の光量制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2011207720A JP2013068819A (ja) | 2011-09-22 | 2011-09-22 | 撮像装置及び光量制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015068959A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法 |
US9826140B2 (en) | 2013-12-05 | 2017-11-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Image capturing apparatus and control method thereof |
JP2020113991A (ja) * | 2017-03-16 | 2020-07-27 | 富士フイルム株式会社 | 撮像装置 |
-
2011
- 2011-09-22 JP JP2011207720A patent/JP2013068819A/ja not_active Withdrawn
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US11184523B2 (en) | 2017-03-16 | 2021-11-23 | Fujifilm Corporation | Imaging apparatus with phase difference detecting element |
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