JP2013068333A - 磁気温度調節装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オゾン層を破壊するフロン類のガスや温室効果ガスを用いないで、熱媒体としての流体の温度調節ができる磁気温度調節装置を提供する。
【解決手段】流路12Bの下部34から上部36へ向って流体Qを流通させることにより、滞留手段16によって流路12Bの下流側46に磁性体14を滞留させる。そして、滞留させた磁性体14に磁界をかけることにより、この磁性体14の温度を上げて流体Qを昇温する。これにより、昇温した流体Qを流路12Bから送り出すことができる。
【選択図】図1
【解決手段】流路12Bの下部34から上部36へ向って流体Qを流通させることにより、滞留手段16によって流路12Bの下流側46に磁性体14を滞留させる。そして、滞留させた磁性体14に磁界をかけることにより、この磁性体14の温度を上げて流体Qを昇温する。これにより、昇温した流体Qを流路12Bから送り出すことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱媒体の温度調節を行う磁気温度調節装置に関する。
これまでの冷凍機器や空調機器では、圧縮、凝縮、膨張、蒸発のサイクルにおいて、蒸発時に吸熱し、凝縮時に放熱する、フロンや代替フロンをはじめとする熱媒体の特性が利用されていた。例えば、特許文献1には、代替フロンを冷却媒体として使用したヒートポンプが開示されている。
しかし、フロンは、オゾン層を破壊する原因物質とされ、フロン及び代替フロンは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスとされているので、オゾン層保護や地球温暖化防止の観点から、近年は、これらのガスを用いない冷凍技術や空調技術が求められている。例えば、磁界がかけられることにより温度が上がり、磁界が取り去られることにより温度が下がる磁性体の磁気熱量効果を利用した磁気冷凍技術が提案されている。
本発明は係る事実を考慮し、オゾン層を破壊するフロン類のガスや温室効果ガスを用いないで、熱媒体としての流体の温度調節ができる磁気温度調節装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、下部から上部へ、又は上部から下部へ流体が流通する流路と、前記流路内に移動可能に収容された複数の粒状の磁性体と、前記流路の下流側及び上流側に設けられ、前記流路の下流側及び上流側に前記磁性体を滞留させる滞留手段と、前記流路の下部から上部へ、又は前記流路の上部から下部へ向って、前記磁性体を伴って前記流体を流通させるとともに、該流体の流通を停止して前記流体と前記磁性体との比重差で、前記流路の上部から下部へ、又は前記流路の下部から上部へ向って前記磁性体を移動させる流通発生手段と、前記流路の下流側又は上流側に配置され、前記磁性体に磁界をかける磁石と、前記流路の上流側に配置され、前記磁性体から熱を放出させる、又は前記磁性体に熱を吸収させる熱交換部と、を有する磁気温度調節装置である。
請求項1に記載の発明では、流路の下部から上部へ、又は流路の上部から下部へ向って、磁性体を伴って流体を流通させることにより、流路の下流側に設けられた滞留手段によって流路の下流側に磁性体を滞留させる。これにより、流路の下流側に磁石が配置されている場合には、この磁石によって磁性体に磁界がかけられ、流路の上流側に磁石が配置されている場合には、この磁石によって磁性体にかけられていた磁界が取り去られる。よって、磁気熱量効果により磁性体の温度が上がる、又は磁性体の温度が下がるので、流路の下部又は上部へ送り込まれる熱媒体としての流体が昇温又は冷却され、昇温又は冷却された流体を流路の上部又は下部から送り出すことができる。すなわち、オゾン層を破壊するフロン類のガスや温室効果ガスを用いないで、熱媒体としての流体の温度調節ができる。
請求項2に記載の発明は、前記流路は、並列配置され、前記流通発生手段は、一方の前記流路と他方の前記流路とへの前記流体の流通を切り替える切替手段を有する。
請求項2に記載の発明では、切替手段によって流体の流通を切り替えることにより、昇温又は冷却された熱媒体としての流体を連続的に送り出し続けることができる。
請求項3に記載の発明は、前記流路は、直列に複数連結されている。
請求項3に記載の発明では、熱媒体としての流体の昇温効果又は冷却効果を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、下部から上部へ、又は上部から下部へ流体が流通する流路と、前記流路内に移動可能に収容され、前記流体が通過する収容体と、前記収容体に収容された磁性体と、前記流路の下流側及び上流側に設けられ、前記流路の下流側及び上流側に前記収容体を滞留させる滞留手段と、前記流路の下部から上部へ、又は前記流路の上部から下部へ向って、前記収容体を伴って前記流体を流通させるとともに、該流体の流通を停止して前記磁性体及び前記収容体と前記流体との比重差で、前記流路の上部から下部へ、又は前記流路の下部から上部へ前記収容体を移動させる流通発生手段と、前記流路の下流側又は上流側に配置され、前記収容体に収容された前記磁性体に磁界をかける磁石と、前記流路の上流側に配置され、前記磁性体から熱を放出させる、又は前記磁性体に熱を吸収させる熱交換部と、を有する磁気温度調節装置である。
請求項4に記載の発明では、流路の下部から上部へ、又は流路の上部から下部へ向って、収容体を伴って流体を流通させることにより、流路の下流側に設けられた滞留手段によって流路の下流側に収容体を滞留させる。これにより、収容体に収容されている磁性体が流路の下流側に滞留するので、流路の下流側に磁石が配置されている場合には、この磁石によって磁性体に磁界がかけられ、流路の上流側に磁石が配置されている場合には、この磁石によって磁性体にかけられていた磁界が取り去られる。よって、磁気熱量効果により磁性体の温度が上がる、又は磁性体の温度が下がるので、流路の下部又は上部へ送り込まれる熱媒体としての流体が昇温又は冷却され、昇温又は冷却された流体を流路の上部又は下部から送り出すことができる。すなわち、オゾン層を破壊するフロン類のガスや温室効果ガスを用いないで、熱媒体としての流体の温度調節ができる。
請求項5に記載の発明は、前記流路は、並列配置され、前記流通発生手段は、一方の前記流路と他方の前記流路とへの前記流体の流通を切り替える切替手段を有する。
請求項5に記載の発明では、切替手段によって流体の流通を切り替えることにより、昇温又は冷却された熱媒体としての流体を連続的に送り出し続けることができる。
請求項6に記載の発明は、前記収容体は、籠状の容器である。
請求項6に記載の発明では、収容体を籠状の容器とすることにより、収容体に、流体を通過させ、且つ磁性体を確実に収容することができる。
請求項7に記載の発明は、前記収容体は、球状の容器である。
請求項7に記載の発明では、収容体を球状の容器とすることにより、収容体を通過せずに流路を流通する流体の流れ抵抗を小さくすることができる。
本発明は上記構成としたので、オゾン層を破壊するフロン類のガスや温室効果ガスを用いないで、熱媒体としての流体の温度調節ができる。
図を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。まず、本発明の第1の実施形態に係る磁気温度調節装置について説明する。
図1(a)、(b)に示すように、磁気温度調節装置10は、流路としての一対の管部材12、複数の粒状の磁性体14、滞留手段としての網部材16、18、流通発生手段20、磁石22、24、及び熱交換部としての熱交換フィン26を有している。説明の都合上、左に配置された管部材12を管部材12A、右に配置された管部材12を管部材12Bとする。
管部材12A、12Bは、円筒部材の上部が上板により塞がれ、下部が下板により塞がれた形状になっている。管部材12A、12Bには、この管部材12A、12Bの下部34から上部36へ熱媒体としての流体である空気Qが流通する。管部材12A、12Bは、並列に配置されており管体28から分岐された管体30A、30Bに下端部が接続されている。これにより、管体28から管体30Aへ送られた空気Qは、管部材12A内へ送り込まれ、管体28から管体30Bへ送られた空気Qは、管部材12B内へ送り込まれる。また、管部材12A、12Bの上端部には、管体32A、32Bがそれぞれ接続されており、管部材12A、12Bから管体32A、32Bへ空気Qがそれぞれ送り出される。
管部材12A、12B内には、複数の粒状の磁性体14が移動可能に収容されている。磁性体14は、磁界がかけられたときに磁気熱量効果により温度が上がる性質を有している。また、磁性体14の比重は、空気Qの比重よりも大きくなっている。
管部材12A、12Bの下流側46及び上流側48には、磁性体14を滞留させる網部材16、18が設けられている。例えば、磁性体14としては、1〜2mm程度の粒径を有するガドリニウムなどが挙げられる。網部材16、18は、磁性体14の粒径よりも網の目の大きさが小さいものを用いる。
流通発生手段20は、送風機(不図示)と、切替手段としての開閉弁38A、38Bとを備えている。送風機は、管体28の端部に接続されており、管体28へ空気Qを送り込む。開閉弁38Aは管体30Aの中間に配置され、開閉弁38Bは管体30Bの中間に配置されている。
これにより、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にすることによって、送風機からの空気Qが管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込まれ、開閉弁38Aを開状態にするとともに、開閉弁38Bを閉状態にすることによって、送風機からの空気Qが管体28、30Aを介して管部材12A内へ送り込まれる。すなわち、切替手段としての開閉弁38A、38Bの開閉の切り替えによって、一対の流路(管部材12A、12B)の一方の流路(管部材12A)と、他方の流路(管部材12B)とへの空気Qの流通を切り替えることができる。
管部材12A、12Bの下流側46に位置する、管部材12A、12Bの外壁面付近には、磁石22、24が配置されている。磁石22、24は、永久磁石であり、管部材12A、12Bを介してS極とN極とが対向するようにして配置されている。これによって、磁石22と磁石24との間の領域に磁性体14が移動してきたときに、この磁性体14に磁界がかけられる。
管部材12A、12Bの上流側48に位置する、管部材12A、12Bの外壁面には、この外壁面を取り囲むように熱交換フィン26が設けられている。これによって、熱交換フィン26に取り囲まれた領域に磁性体14が移動してきた時に、この磁性体14から管部材12A、12Bの外部へ熱を放出させる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る磁気温度調節装置の作用と効果について説明する。
本発明の第1の実施形態の磁気温度調節装置10は、第1流入工程、第1移動工程、第1滞留工程、第1熱変換工程、第1逆移動工程、第1熱交換工程、第2流入工程、第2移動工程、第2滞留工程、第2熱変換工程、第2逆移動工程、及び第2熱交換工程により、昇温された熱媒体としての流体である空気Qを管体32A、32Bから送り出す。
まず、第1流入工程では、図1(a)に示すように、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にして、送風機により空気Qを管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込む。
次に、第1移動工程では、管部材12B内へ送り込まれた空気Qが磁性体14を伴って、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)流通する。すなわち、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する空気Qの動圧により、磁性体14が、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)移動する。
次に、第1滞留工程では、網部材16により、空気Qの通過は許容され、磁性体14の通過は阻止されるので、管部材12Bの下流側46に磁性体14が滞留する。
次に、第1熱変換工程では、管部材12Bの下流側46に配置された磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられる。これによって、磁気熱量効果により磁性体14の温度が上がるので、管体30Bから送り込まれる空気Qが昇温され、昇温された空気Qを管体32Bから送り出すことができる。
ここで、管部材12Aでは、第1流入工程、第1移動工程、第1滞留工程、及び第1熱変換工程と並行して、第1逆移動工程、第1熱交換工程が行われる。第1逆移動工程では、開閉弁38Aを閉状態にし、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)の空気Qの流通を停止することによって、空気Qと磁性体14との比重差で、管部材12Aの上部36から下部34へ向って(下流側46から上流側48へ)磁性体14が移動する。すなわち、磁性体14は、重力沈降により落下する。これにより、磁性体14は、網部材18の上に堆積(滞留)して配置される。
そして、第1熱交換工程では、熱交換フィン26を介して、網部材18の上に堆積された磁性体14から管部材12Aの外部へ熱を放出させる。これによって、磁性体14は、再び磁界がかけられたときに温度が上がる状態になる。
次に、第2流入工程では、第1熱交換工程が完了した後、図1(b)に示すように、開閉弁38Bを閉状態にするとともに、開閉弁38Aを開状態にして、送風機により空気Qを管体28、30Aを介して管部材12Aへ送り込む。
次に、第2移動工程では、管部材12Aへ送り込まれた空気Qが磁性体14を伴って、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)流通する。すなわち、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する空気Qの動圧により、磁性体14が、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)移動する。
次に、第2滞留工程では、網部材16により、空気Qの通過は許容され、磁性体14の通過は阻止されるので、管部材12Aの下流側46に磁性体14が滞留する。
次に、第2熱変換工程では、管部材12Aの下流側46に配置された磁石22、24によって磁性体14に磁界がかけられる。これによって、磁気熱量効果により磁性体14の温度が上がるので、管体30Aから送り込まれる空気Qが昇温され、昇温された空気Qを管体32Aから送り出すことができる。
ここで、管部材12Bでは、第2流入工程、第2移動工程、第2滞留工程、及び第2熱変換工程と並行して、第2逆移動工程、第2熱交換工程が行われる。第2逆移動工程では、開閉弁38Bを閉状態にし、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)の空気Qの流通を停止することによって、空気Qと磁性体14との比重差で、管部材12Bの上部36から下部34へ向って(下流側46から上流側48へ)磁性体14が移動する。すなわち、磁性体14は、重力沈降により落下する。これにより、磁性体14は、網部材18の上に堆積(滞留)して配置される。
そして、第2熱交換工程では、熱交換フィン26を介して、網部材18の上に堆積された磁性体14から管部材12Bの外部へ熱を放出させる。これによって、磁性体14は、再び磁界がかけられたときに温度が上がる状態になる。
後は、第2熱交換工程が完了した後、これまで説明した、第1流入工程、第1移動工程、第1滞留工程、第1熱変換工程、第1逆移動工程、第1熱交換工程、第2流入工程、第2移動工程、第2滞留工程、第2熱変換工程、第2逆移動工程、及び第2熱交換工程を繰り返す。これにより、昇温された空気Qを磁気温度調節装置10から連続的に送り出し続けることができる。
よって、本発明の第1の実施形態の磁気温度調節装置10では、これまで説明した、第1流入工程、第1移動工程、第1滞留工程、第1熱変換工程、第1逆移動工程、第1熱交換工程、第2流入工程、第2移動工程、第2滞留工程、第2熱変換工程、第2逆移動工程、及び第2熱交換工程により、オゾン層を破壊するフロン類のガスや温室効果ガスを用いないで、熱媒体としての流体である空気Qの温度調節ができる。
また、磁気温度調節装置10は、送風機の稼動、及び開閉弁38A、38Bの開閉動作のみに電力等の動力が必要であり、これ以外の動力を必要とせずに熱媒体としての流体の温度調節ができるので、省エネルギー効果が期待できる。
また、磁性体14は粒状なので、管部材12A、12Bに収容されている全ての磁性体14を合計した体積と同じ体積を有する1つ磁性塊の表面積よりも、全ての磁性体14の表面積を合計した値の方が大きくなるので、熱交換効率を高くすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る磁気温度調節装置と、その作用及び効果について説明する。
第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。第2の実施形態の磁気温度調節装置40は、図2(a)、(b)に示すように、管部材12A、12Bの上流側48に位置する、管部材12A、12Bの外壁面付近に、磁石22、24が配置されている。磁石22、24は、管部材12A、12Bを介してS極とN極とが対向するようにして配置されており、これによって、磁石22と磁石24との間の領域に磁性体14が移動してきたときに、この磁性体14に磁界がかけられる。
まず、図2(a)に示すように、開閉弁38Aを開状態にするとともに、開閉弁38Bを閉状態にして、送風機により空気Qを管体28、30Aを介して管部材12A内へ送り込むことによって、磁性体14は、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する空気Qの動圧により、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)移動し、網部材16により管部材12Aの下流側46に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14にかけられていた磁界が取り去られ、磁気熱量効果により磁性体14の温度が下がるので、管体30Aから送り込まれる空気Qが冷却され、冷却された空気Qを管体32Aから送り出すことができる。
また、管部材12Bでは、空気Qと磁性体14との比重差で、磁性体14は、重力沈降により落下し、管部材12Bの上流側48に配置された網部材18の上に堆積(滞留)して配置される。
これによって、磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられ、磁気熱量効果により管部材12Bの外部から熱交換フィン26を介して磁性体14が熱を吸収し、磁性体14の温度が上がる。よって、磁性体14は、再び磁界が取り去られたときに温度が下がる状態になる。
次に、図2(b)に示すように、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にして、送風機により空気Qを管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込むことによって、磁性体14は、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する空気Qの動圧により、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)移動し、網部材16により管部材12Bの下流側46に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14にかけられていた磁界が取り去られ、磁気熱量効果により磁性体14の温度が下がるので、管体30Bから送り込まれる空気Qが冷却され、冷却された空気Qを管体32Bから送り出すことができる。
また、管部材12Aでは、空気Qと磁性体14との比重差で、磁性体14は、重力沈降により落下し、管部材12Aの上流側48に配置された網部材18の上に堆積(滞留)して配置される。
これによって、磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられ、磁気熱量効果により管部材12Aの外部から熱交換フィン26を介して磁性体14が熱を吸収し、磁性体14の温度が上がる。よって、磁性体14は、再び磁界が取り去られたときに温度が下がる状態になる。
後は、開閉弁38A、38Bの開閉を切り替えて、図2(a)の工程と、図2(b)の工程とを繰り返す。これにより、冷却された空気Qを磁気温度調節装置40から連続的に送り出し続けることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る磁気温度調節装置と、その作用及び効果について説明する。
第3の実施形態の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。第3の実施形態の磁気温度調節装置42は、図3(a)、(b)に示すように、管体28から分岐された管体30A、30Bに管部材12A、12Bの上端部が接続されている。これにより、管体28から管体30Aへ送られた熱媒体としての流体である水Wが、管部材12A内へ送り込まれ、管体28から管体30Bへ送られた水Wは、管部材12B内へ送り込まれる。また、管部材12A、12Bの下端部には、管体32A、32Bがそれぞれ接続されており、管部材12A、12Bから管体32A、32Bへ水Wがそれぞれ送り出される。
流通発生手段20は、ポンプ(不図示)と、切替手段としての開閉弁38A、38Bとを備えている。ポンプは、管体28の端部に接続されており、管体28へ水Wを送り込む。開閉弁38Aは管体30Aの中間に配置され、開閉弁38Bは管体30Bの中間に配置されている。
これにより、開閉弁38Aを開状態にするとともに、開閉弁38Bを閉状態にすることによって、ポンプからの水Wが管体28、30Aを介して管部材12A内へ送り込まれ、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にすることによって、ポンプからの水Wが管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込まれる。すなわち、切替手段としての開閉弁38A、38Bの開閉の切り替えによって、一対の流路(管部材12A、12B)の一方の流路(管部材12A)と、他方の流路(管部材12B)とへの水Wの流通を切り替えることができる。
すなわち、第1の実施形態の磁気温度調節装置10では、流通発生手段20が管部材12A、12Bの下方に配置されているのに対して、第3の実施形態の磁気温度調節装置42では、流通発生手段20が管部材12A、12Bの上方に配置されている。また、第3の実施形態の磁気温度調節装置42では、水Wの比重よりも磁性体14の比重が小さくなっている。
また、第3の実施形態の磁気温度調節装置42では、管部材12A、12Bの下流側46に位置する、管部材12A、12Bの外壁面付近に、磁石22、24が配置されている。また、管部材12A、12Bの上流側48に位置する、管部材12A、12Bの外壁面に、この外壁面を取り囲むように熱交換フィン26が設けられている。
第3の実施形態の磁気温度調節装置42では、まず、図3(a)に示すように、開閉弁38Aを開状態にするとともに、開閉弁38Bを閉状態にして、ポンプにより水Wを管体28、30Aを介して管部材12A内へ送り込むことによって、磁性体14は、管部材12Aの上部36から下部34へ向って(上部36から下部34へ)流通する水Wの動圧により、管部材12Aの上部36から下部34へ向って(上流側48から下流側46へ)移動し、網部材18により管部材12Aの下流側46に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられ、磁気熱量効果により磁性体14の温度が上がるので、管体30Aから送り込まれる水Wが昇温され、昇温された水Wを管体32Aから送り出すことができる。
また、管部材12Bでは、水Wと磁性体14との比重差で、磁性体14は、浮力により上昇し、網部材16により管部材12Bの上流側48に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14にかけられていた磁界が取り去られ、磁気熱量効果により熱交換フィン26を介して磁性体14の熱が管部材12Bの外部へ放出され、磁性体14の温度が下がる。よって、磁性体14は、再び磁界がかけられたときに温度が上がる状態になる。
次に、図3(b)に示すように、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にして、ポンプにより水Wを管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込むことによって、磁性体14は、管部材12Bの上部36から下部34へ向って(上部36から下部34へ)流通する水Wの動圧により、管部材12Bの上部36から下部34へ向って(上流側48から下流側46へ)移動し、網部材18により管部材12Bの下流側46に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられ、磁気熱量効果により磁性体14の温度が上がるので、管体30Bから送り込まれる水Wが昇温され、昇温された水Wを管体32Bから送り出すことができる。
また、管部材12Aでは、水Wと磁性体14との比重差で、磁性体14は、浮力により上昇し、網部材16により管部材12Aの上流側48に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14にかけられていた磁界が取り去られ、磁気熱量効果により熱交換フィン26を介して磁性体14の熱が管部材12Aの外部へ放出され、磁性体14の温度が下がる。よって、磁性体14は、再び磁界がかけられたときに温度が上がる状態になる。
後は、開閉弁38A、38Bの開閉を切り替えて、図3(a)の工程と、図3(b)の工程とを繰り返す。これにより、昇温された水Wを磁気温度調節装置42から連続的に送り出し続けることができる。
以上、本発明の第3の実施形態について説明した。
なお、第3の実施形態では、管部材12A、12Bの下流側46に位置する、管部材12A、12Bの外壁面付近に、磁石22、24を配置した例を示したが、管部材12A、12Bの上流側48に位置する、管部材12A、12Bの外壁面に、磁石22、24を配置してもよい。この場合には、冷却された水Wを管体32A、32Bから送り出すことができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る磁気温度調節装置について説明する。
次に、本発明の第4の実施形態に係る磁気温度調節装置について説明する。
図4(a)、(b)に示すように、磁気温度調節装置110は、流路としての一対の管部材12、収容体としての籠状の容器60、複数の粒状の磁性体14、滞留手段としての網部材16、18、流通発生手段20、磁石22、24、及び熱交換部としての熱交換フィン26を有している。説明の都合上、左に配置された管部材12を管部材12A、右に配置された管部材12を管部材12Bとする。
管部材12A、12Bは、円筒部材の上部が上板により塞がれ、下部が下板により塞がれた形状になっている。管部材12A、12Bには、この管部材12A、12Bの下部34から上部36へ熱媒体としての流体である空気Qが流通する。
管部材12A、12Bは、並列に配置されており管体28から分岐された管体30A、30Bに下端部が接続されている。これにより、管体28から管体30Aへ送られた空気Qは、管部材12A内へ送り込まれ、管体28から管体30Bへ送られた空気Qは、管部材12B内へ送り込まれる。また、管部材12A、12Bの上端部には、管体32A、32Bがそれぞれ接続されており、管部材12A、12Bから管体32A、32Bへ空気Qがそれぞれ送り出される。
管部材12A、12B内には、1つの容器60が移動可能に収容されている。図5(a)の斜視図に示すように、容器60は、外周面、底面及び天面が樹脂製の網62によって形成された円柱状の部材であり、容器60内を空気Qが通過することができる。
容器60内には、複数の粒状の磁性体14が収容されている。すなわち、管部材12A、12B内には、複数の粒状の磁性体14が移動可能に収容されている。磁性体14は、磁界がかけられたときに磁気熱量効果により温度が上がる性質を有している。例えば、磁性体14としては、1〜2mm程度の粒径を有するガドリニウムなどが挙げられる。網62の目は、磁性体14の粒径よりも小さくなっている。また、磁気温度調節装置110では、容器60と、この容器60に収容されている全ての磁性体14とを1つの部材として考えたときの比重(以下、「容器60の見掛け比重」とする)が、空気Qの比重よりも大きくなっている。
図4に示すように、管部材12A、12Bの下流側46及び上流側48には、容器60を滞留させる網部材16、18が設けられている。磁気温度調節装置110における網部材16、18の網の目は、容器60の通過を阻止できる大きさになっている。
流通発生手段20は、送風機(不図示)と、切替手段としての開閉弁38A、38Bとを備えている。送風機は、管体28の端部に接続されており、管体28へ空気Qを送り込む。開閉弁38Aは管体30Aの中間に配置され、開閉弁38Bは管体30Bの中間に配置されている。
これにより、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にすることによって、送風機からの空気Qが管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込まれ、開閉弁38Aを開状態にするとともに、開閉弁38Bを閉状態にすることによって、送風機からの空気Qが管体28、30Aを介して管部材12A内へ送り込まれる。すなわち、切替手段としての開閉弁38A、38Bの開閉の切り替えによって、一対の流路(管部材12A、12B)の一方の流路(管部材12A)と、他方の流路(管部材12B)とへの空気Qの流通を切り替えることができる。
管部材12A、12Bの下流側46に位置する、管部材12A、12Bの外壁面付近には、磁石22、24が配置されている。磁石22、24は、永久磁石であり、管部材12A、12Bを介してS極とN極とが対向するようにして配置されている。これによって、磁石22と磁石24との間の領域に磁性体14が移動してきたときに、この磁性体14に磁界がかけられる。
管部材12A、12Bの上流側48に位置する、管部材12A、12Bの外壁面には、この外壁面を取り囲むように熱交換フィン26が設けられている。これによって、熱交換フィン26に取り囲まれた領域に磁性体14が移動してきた時に、この磁性体14から管部材12A、12Bの外部へ熱を放出させる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る磁気温度調節装置の作用と効果について説明する。
本発明の第4の実施形態の磁気温度調節装置110は、第1流入工程、第1移動工程、第1滞留工程、第1熱変換工程、第1逆移動工程、第1熱交換工程、第2流入工程、第2移動工程、第2滞留工程、第2熱変換工程、第2逆移動工程、及び第2熱交換工程により、昇温された熱媒体としての流体である空気Qを管体32A、32Bから送り出す。
まず、第1流入工程では、図4(a)に示すように、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にして、送風機により空気Qを管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込む。
次に、第1移動工程では、管部材12B内へ送り込まれた空気Qが容器60及び磁性体14を伴って、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)流通する。すなわち、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する空気Qの動圧により、容器60が、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)磁性体14を伴って移動する。
次に、第1滞留工程では、網部材16により、空気Qの通過は許容され、容器60の通過は阻止されるので、管部材12Bの下流側46に容器60が滞留する。これにより、容器60に収容されている磁性体14が管部材12Bの下流側46に滞留する。
次に、第1熱変換工程では、管部材12Bの下流側46に配置された磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられる。これによって、磁気熱量効果により磁性体14の温度が上がるので、管体30Bから送り込まれる空気Qが昇温され、昇温された空気Qを管体32Bから送り出すことができる。
ここで、管部材12Aでは、第1流入工程、第1移動工程、第1滞留工程、及び第1熱変換工程と並行して、第1逆移動工程、第1熱交換工程が行われる。第1逆移動工程では、開閉弁38Aを閉状態にし、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)の空気Qの流通を停止することによって、空気Qの比重と、容器60の見掛け比重との比重差で、管部材12Aの上部36から下部34へ向って(下流側46から上流側48へ)容器60が移動する。すなわち、容器60は、重力沈降により落下する。これにより、容器60は、網部材18の上に滞留して配置され、容器60内に収容されている磁性体14は、管部材12Aの上流側48に滞留する。
そして、第1熱交換工程では、熱交換フィン26を介して、管部材12Aの上流側48に滞留した磁性体14から管部材12Aの外部へ熱を放出させる。これによって、磁性体14は、再び磁界がかけられたときに温度が上がる状態になる。
次に、第2流入工程では、第1熱交換工程が完了した後、図4(b)に示すように、開閉弁38Bを閉状態にするとともに、開閉弁38Aを開状態にして、送風機により空気Qを管体28、30Aを介して管部材12Aへ送り込む。
次に、第2移動工程では、管部材12Aへ送り込まれた空気Qが容器60及び磁性体14を伴って、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)流通する。すなわち、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する空気Qの動圧により、容器60が、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)磁性体14を伴って移動する。
次に、第2滞留工程では、網部材16により、空気Qの通過は許容され、容器60の通過は阻止されるので、管部材12Aの下流側46に容器60が滞留する。これにより、容器60に収容されている磁性体14が管部材12Aの下流側46に滞留する。
次に、第2熱変換工程では、管部材12Aの下流側46に配置された磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられる。これによって、磁気熱量効果により磁性体14の温度が上がるので、管体30Aから送り込まれる空気Qが昇温され、昇温された空気Qを管体32Aから送り出すことができる。
ここで、管部材12Bでは、第2流入工程、第2移動工程、第2滞留工程、及び第2熱変換工程と並行して、第2逆移動工程、第2熱交換工程が行われる。第2逆移動工程では、開閉弁38Bを閉状態にし、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)の空気Qの流通を停止することによって、空気Qの比重と、容器60の見掛け比重との比重差で、管部材12Bの上部36から下部34へ向って(下流側46から上流側48へ)容器60が移動する。すなわち、容器60は、重力沈降により落下する。これにより、容器60は、網部材18の上に滞留して配置され、容器60内に収容されている磁性体14は、管部材12Aの上流側48に滞留する。
そして、第2熱交換工程では、熱交換フィン26を介して、管部材12Bの上流側48に滞留した磁性体14から管部材12Bの外部へ熱を放出させる。これによって、磁性体14は、再び磁界がかけられたときに温度が上がる状態になる。
後は、第2熱交換工程が完了した後、これまで説明した、第1流入工程、第1移動工程、第1滞留工程、第1熱変換工程、第1逆移動工程、第1熱交換工程、第2流入工程、第2移動工程、第2滞留工程、第2熱変換工程、第2逆移動工程、及び第2熱交換工程を繰り返す。これにより、昇温された空気Qを磁気温度調節装置110から連続的に送り出し続けることができる。
よって、本発明の第4の実施形態の磁気温度調節装置110では、これまで説明した、第1流入工程、第1移動工程、第1滞留工程、第1熱変換工程、第1逆移動工程、第1熱交換工程、第2流入工程、第2移動工程、第2滞留工程、第2熱変換工程、第2逆移動工程、及び第2熱交換工程により、オゾン層を破壊するフロン類のガスや温室効果ガスを用いないで、熱媒体としての流体である空気Qの温度調節ができる。
また、磁気温度調節装置110では、磁性体14が容器60内に収容されているので、磁石22、24の磁力によって、管部材12A、12Bの内壁に磁性体14がくっ付いてしまうのを防ぐことができる。これにより、第1及び第2逆移動工程において、管部材12A、12Bの上部36から下部34へ向って(下流側46から上流側48へ)磁性体14を確実に移動させることができる。
また、磁気温度調節装置110では、収容体を籠状の容器60とすることにより、収容体に、流体(空気Q)を通過させ、且つ磁性体14を確実に収容することができる。
また、磁気温度調節装置110は、送風機の稼動、及び開閉弁38A、38Bの開閉動作のみに電力等の動力が必要であり、これ以外の動力を必要とせずに熱媒体としての流体の温度調節ができるので、省エネルギー効果が期待できる。
また、磁性体14は粒状なので、管部材12A、12Bに収容されている全ての磁性体14を合計した体積と同じ体積を有する1つ磁性塊の表面積よりも、全ての磁性体14の表面積を合計した値の方が大きくなるので、熱交換効率を高くすることができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る磁気温度調節装置と、その作用及び効果について説明する。
第5の実施形態の説明において、第4の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。第5の実施形態の磁気温度調節装置140は、図6(a)、(b)に示すように、管部材12A、12Bの上流側48に位置する、管部材12A、12Bの外壁面付近に、磁石22、24が配置されている。磁石22、24は、管部材12A、12Bを介してS極とN極とが対向するようにして配置されており、これによって、磁石22と磁石24との間の領域に磁性体14が移動してきたときに、この磁性体14に磁界がかけられる。
まず、図6(a)に示すように、開閉弁38Aを開状態にするとともに、開閉弁38Bを閉状態にして、送風機により空気Qを管体28、30Aを介して管部材12A内へ送り込むことによって、容器60は、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する空気Qの動圧により、管部材12Aの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)磁性体14を伴って移動し、網部材16により管部材12Aの下流側46に滞留する。そして、容器60に収容されている磁性体14が管部材12Aの下流側46に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14にかけられていた磁界が取り去られ、磁気熱量効果により磁性体14の温度が下がるので、管体30Aから送り込まれる空気Qが冷却され、冷却された空気Qを管体32Aから送り出すことができる。
また、管部材12Bでは、空気Qの比重と、容器60の見掛け比重との比重差で、容器60は、重力沈降により落下し、管部材12Bの上流側48に配置された網部材18の上に滞留して配置される。そして、容器60内に収容されている磁性体14は、管部材12Bの上流側48に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられ、磁気熱量効果により管部材12Bの外部から熱交換フィン26を介して磁性体14が熱を吸収し、磁性体14の温度が上がる。よって、磁性体14は、再び磁界が取り去られたときに温度が下がる状態になる。
次に、図6(b)に示すように、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にして、送風機により空気Qを管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込むことによって、容器60は、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する空気Qの動圧により、管部材12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)磁性体14を伴って移動し、網部材16により管部材12Bの下流側46に滞留する。そして、容器60に収容されている磁性体14が管部材12Bの下流側46に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14にかけられていた磁界が取り去られ、磁気熱量効果により磁性体14の温度が下がるので、管体30Bから送り込まれる空気Qが冷却され、冷却された空気Qを管体32Bから送り出すことができる。
また、管部材12Aでは、空気Qの比重と、容器60の見掛け比重との比重差で、容器60は、重力沈降により落下し、管部材12Aの上流側48に配置された網部材18の上に滞留して配置される。そして、容器60内に収容されている磁性体14は、管部材12Aの上流側48に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられ、磁気熱量効果により管部材12Aの外部から熱交換フィン26を介して磁性体14が熱を吸収し、磁性体14の温度が上がる。よって、磁性体14は、再び磁界が取り去られたときに温度が下がる状態になる。
後は、開閉弁38A、38Bの開閉を切り替えて、図6(a)の工程と、図6(b)の工程とを繰り返す。これにより、冷却された空気Qを磁気温度調節装置140から連続的に送り出し続けることができる。
次に、本発明の第6の実施形態に係る磁気温度調節装置と、その作用及び効果について説明する。
第6の実施形態の説明において、第4の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。第6の実施形態の磁気温度調節装置142は、図7(a)、(b)に示すように、管体28から分岐された管体30A、30Bに管部材12A、12Bの上端部が接続されている。これにより、管体28から管体30Aへ送られた熱媒体としての流体である水Wが、管部材12A内へ送り込まれ、管体28から管体30Bへ送られた水Wは、管部材12B内へ送り込まれる。また、管部材12A、12Bの下端部には、管体32A、32Bがそれぞれ接続されており、管部材12A、12Bから管体32A、32Bへ水Wがそれぞれ送り出される。
流通発生手段20は、ポンプ(不図示)と、切替手段としての開閉弁38A、38Bとを備えている。ポンプは、管体28の端部に接続されており、管体28へ水Wを送り込む。開閉弁38Aは管体30Aの中間に配置され、開閉弁38Bは管体30Bの中間に配置されている。
これにより、開閉弁38Aを開状態にするとともに、開閉弁38Bを閉状態にすることによって、ポンプからの水Wが管体28、30Aを介して管部材12A内へ送り込まれ、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にすることによって、ポンプからの水Wが管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込まれる。すなわち、切替手段としての開閉弁38A、38Bの開閉の切り替えによって、一対の流路(管部材12A、12B)の一方の流路(管部材12A)と、他方の流路(管部材12B)とへの水Wの流通を切り替えることができる。
このように、第4の実施形態の磁気温度調節装置110では、流通発生手段20が管部材12A、12Bの下方に配置されているのに対して、第6の実施形態の磁気温度調節装置142では、流通発生手段20が管部材12A、12Bの上方に配置されている。また、第6の実施形態の磁気温度調節装置142では、水Wの比重よりも容器60の見掛け比重が小さくなっている。
また、第6の実施形態の磁気温度調節装置142では、管部材12A、12Bの下流側46に位置する、管部材12A、12Bの外壁面付近に、磁石22、24が配置されている。また、管部材12A、12Bの上流側48に位置する、管部材12A、12Bの外壁面に、この外壁面を取り囲むように熱交換フィン26が設けられている。
第6の実施形態の磁気温度調節装置142では、まず、図7(a)に示すように、開閉弁38Aを開状態にするとともに、開閉弁38Bを閉状態にして、ポンプにより水Wを管体28、30Aを介して管部材12A内へ送り込むことによって、容器60は、管部材12Aの上部36から下部34へ向って(上部36から下部34へ)流通する水Wの動圧により、管部材12Aの上部36から下部34へ向って(上流側48から下流側46へ)磁性体14を伴って移動し、網部材18により管部材12Aの下流側46に滞留する。そして、容器60に収容されている磁性体14が管部材12Aの下流側46に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられ、磁気熱量効果により磁性体14の温度が上がるので、管体30Aから送り込まれる水Wが昇温され、昇温された水Wを管体32Aから送り出すことができる。
また、管部材12Bでは、水Wの比重と容器60の見掛け比重との比重差で、容器60は、浮力により磁性体14を伴って上昇し、網部材16により管部材12Bの上流側48に滞留する。そして、容器60内に収容されている磁性体14は、管部材12Bの上流側48に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14にかけられていた磁界が取り去られ、磁気熱量効果により熱交換フィン26を介して磁性体14の熱が管部材12Bの外部へ放出され、磁性体14の温度が下がる。よって、磁性体14は、再び磁界がかけられたときに温度が上がる状態になる。
次に、図7(b)に示すように、開閉弁38Aを閉状態にするとともに、開閉弁38Bを開状態にして、ポンプにより水Wを管体28、30Bを介して管部材12B内へ送り込むことによって、容器60は、管部材12Bの上部36から下部34へ向って(上部36から下部34へ)流通する水Wの動圧により、管部材12Bの上部36から下部34へ向って(上流側48から下流側46へ)磁性体14を伴って移動し、網部材18により管部材12Bの下流側46に滞留する。そして、容器60に収容されている磁性体14が管部材12Bの下流側46に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14に磁界がかけられ、磁気熱量効果により磁性体14の温度が上がるので、管体30Bから送り込まれる水Wが昇温され、昇温された水Wを管体32Bから送り出すことができる。
また、管部材12Aでは、水Wの比重と容器60の見掛け比重との比重差で、容器60は、浮力により磁性体14を伴って上昇し、網部材16により管部材12Aの上流側48に滞留する。そして、容器60内に収容されている磁性体14は、管部材12Aの上流側48に滞留する。
これによって、磁石22、24により磁性体14にかけられていた磁界が取り去られ、磁気熱量効果により熱交換フィン26を介して磁性体14の熱が管部材12Aの外部へ放出され、磁性体14の温度が下がる。よって、磁性体14は、再び磁界がかけられたときに温度が上がる状態になる。
後は、開閉弁38A、38Bの開閉を切り替えて、図7(a)の工程と、図7(b)の工程とを繰り返す。これにより、昇温された水Wを磁気温度調節装置142から連続的に送り出し続けることができる。
以上、本発明の第6の実施形態について説明した。
なお、第6の実施形態では、管部材12A、12Bの下流側46に位置する、管部材12A、12Bの外壁面付近に、磁石22、24を配置した例を示したが、管部材12A、12Bの上流側48に位置する、管部材12A、12Bの外壁面に、磁石22、24を配置してもよい。この場合には、冷却された水Wを管体32A、32Bから送り出すことができる。
以上、本発明の第1〜第6の実施形態について説明した。
なお、本発明の第1〜第6の実施形態で示した磁気温度調節装置10、40、42、110、140、142により供給される(管部材12A、12Bから送り出される)熱媒体としての流体の温度制御は、管部材12の数、熱交換部(熱交換フィン26)の熱交換性能、磁石22、24によりかけられる磁界強度、熱媒体としての流体の流量等を適宜設定して行えばよい。
例えば、管部材12を直列に複数連結してもよい。このようにすれば、熱媒体としての流体の昇温効果又は冷却効果を高めることができる。図8、9には、3つの管部材12を直列に連結している一例が示されている。
また、これらの応用例である図10、11に示すように、三方弁44を設けて、この三方弁44の切り替えにより熱媒体としての流体を送り込む管部材12の数を変更できるようにしてもよい。このようにすれば、管部材12から送り出す熱媒体としての流体の温度制御を行うことができる。図10、11は、左に配置された管部材12と、中央に配置された管部材12とに流体Qを送り込んでいる状況が描かれている。
また、本発明の第1〜第6の実施形態では、流路として管部材12A、12Bを用いた例を示したが、流路は、熱媒体としての流体が流通できるものであればよい。例えば、空調用のダクトや、ガスや水が流れる管体を流路としてもよい。
また、本発明の第1〜第6の実施形態では、管部材12A、12Bの外壁面に熱交換フィン26を設けた例を示したが、必要とする熱交換が行えるのであれば、熱交換フィン26を設けずに、管部材12A、12Bの外壁を熱交換部としてもよい。
また、本発明の第1及び第2の実施形態では、熱媒体としての流体を空気Qとし、第3の実施形態では、熱媒体としての流体を水Wとした例を示したが、他の流体を熱媒体として用いてもよい。例えば、第1及び第2の実施形態の熱媒体を水Wとし、水Wの比重よりも比重の大きい磁性体14を用いるようにしてもよい。この場合には、管部材12A、12B内へ送り込まれた水Wが磁性体14を伴って、管部材12A、12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)流通する。すなわち、管部材12A、12Bの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する水Wの動圧により、磁性体14が、管部材12A、12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)移動する。また、管部材12A、12Bの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)の水Wの流通を停止することによって、磁性体14は、重力沈降により落下し、管部材12A、12Bの網部材18の上に堆積(滞留)する。
また、本発明の第4及び第5の実施形態では、熱媒体としての流体を空気Qとし、第6の実施形態では、熱媒体としての流体を水Wとした例を示したが、他の流体を熱媒体として用いてもよい。例えば、第4及び第5の実施形態の熱媒体を水Wとし、水Wの比重よりも容器60の見掛け比重の方が大きくなるような比重を有する磁性体14を用いるようにしてもよい。この場合には、管部材12A、12B内へ送り込まれた水Wが容器60及び磁性体14を伴って、管部材12A、12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)流通する。すなわち、管部材12A、12Bの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)流通する水Wの動圧により、容器60が、管部材12A、12Bの下部34から上部36へ向って(上流側48から下流側46へ)磁性体14を伴って移動する。また、管部材12A、12Bの下部34から上部36へ向って(下部34から上部36へ)の水Wの流通を停止することによって、容器60は、重力沈降により落下し、管部材12A、12Bの網部材18の上に滞留する。
また、第1〜第6の実施形態では、磁界がかけられたときに磁気熱量効果により温度が上がる性質を有する磁性体14を用いた例を示したが、磁界がかけられたときに逆磁気熱量効果により温度が下がる性質を有する磁性体14を用いてもよい。この場合、第1の実施形態の磁気温度調節装置10は、冷却された空気Qを管体32A、32Bから送り出すことができ、第2の実施形態の磁気温度調節装置40は、昇温された空気Qを管体32A、32Bから送り出すことができ、第3の実施形態の磁気温度調節装置42は、冷却された水Wを管体32A、32Bから送り出すことができ、第4の実施形態の磁気温度調節装置110は、冷却された空気Qを管体32A、32Bから送り出すことができ、第5の実施形態の磁気温度調節装置140は、昇温された空気Qを管体32A、32Bから送り出すことができ、第6の実施形態の磁気温度調節装置142は、冷却された水Wを管体32A、32Bから送り出すことができる。
また、本発明の第1、第2、第4、及び第5の実施形態では、送風機により空気Qを管部材12A、12Bへ送り込む例を示し、本発明の第3及び第6の実施形態では、ポンプにより水Wを管部材12A、12Bへ送り込む例を示したが、熱媒体としての流体を管部材12A、12Bへ送り込めるものであればよい。
また、本発明の第1〜第3の実施形態では、滞留手段として網部材16、18を用いた例を示したが、本発明の第1〜第3の実施形態に用いる滞留手段は、熱媒体としての流体(第1〜第3の実施形態では、空気Q、水W)の通過を許容し、磁性体14の通過を阻止するものであればよい。例えば、メッシュ材やフィルター材により滞留手段を構成してもよい。
また、本発明の第4〜第6の実施形態では、滞留手段として網部材16、18を用いた例を示したが、本発明の第4〜第6の実施形態に用いる滞留手段は、熱媒体としての流体(第4〜第6の実施形態では、空気Q、水W)の通過を許容し、容器60の通過を阻止するものであればよい。例えば、メッシュ材やフィルター材により滞留手段を構成してもよい。
また、本発明の第1〜第6の実施形態では、磁石22、24を永久磁石とした例を示したが、磁石は、磁性体14に磁界をかけることができるものであればよい。例えば、電磁石により、磁性体14に磁界をかけるようにしてもよい。
また、第4〜第6の実施形態では、複数の粒状の磁性体14を容器60に収容した例を示したが、磁性体14は粒状でなくてもよい。例えば、磁性体14を1つ又は複数のブロック状部材にしてもよい。
また、第4〜第6の実施形態では、収容体を、円柱状の容器60とした例を示したが、収容体は、どのような形状にしてもよい。例えば、図5(b)、(c)の斜視図に示すような、容器64、66にしてもよい。容器64、66では、貫通孔68、70を鉛直に形成することによって、容器64、66を通過せずに管部材12A、12B内を流通する流体(第4〜第6の実施形態では、空気Q、水W)の流れ抵抗を小さくすることができる。
また、第4〜第6の実施形態では、管部材12A、12B内に1つの容器60を収容した例を示したが、収容体は、管部材12A、12B内にいくつ収容してもよい。
また、例えば、図12(a)の斜視図に示すように、収容体を、樹脂製の網62によって形成された球状の容器72としてもよい。このようにすれば、容器72を通過せずに管部材12A、12B内を流通する流体(第4〜第6の実施形態では、空気Q、水W)の流れ抵抗を小さくすることができる。
また、第4〜第6の実施形態では、収容体としての容器60を樹脂製の網62によって形成した例を示したが、収容体は、磁界により管部材12A、12Bの内壁にくっ付いてしまって、収容体の上下移動に支障を来たさないものであればよく、磁性を有さない材料によって形成されているのが好ましい。例えば、樹脂、木、コンクリート等によって形成してもよい。
また、収容体の外壁は、熱媒体としての流体(第4〜第6の実施形態では、空気Q、水W)の通過を許容し、磁性体14の通過を阻止するものによって形成されていればよい。例えば、メッシュ材やフィルター材によって収容体の外壁を形成してもよい。図12(b)、及び図13(a)〜(c)の斜視図には、フィルター材74によって外壁が形成された収容体としての容器76、78、80、82が示されている。
以上、本発明の第1〜第6の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、第1〜第6の実施形態を組み合わせて用いてもよいし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10、40、42、110、140、142 磁気温度調節装置
12、12A、12B 管部材(流路)
14 磁性体
16、18 網部材(滞留手段)
20 流通発生手段
22、24 磁石
26 熱交換フィン(熱交換部)
38A、38B 開閉弁(流通発生手段)
60、64、66、72、76、78、80、82 容器(収容体)
Q 空気(流体)
W 水(流体)
12、12A、12B 管部材(流路)
14 磁性体
16、18 網部材(滞留手段)
20 流通発生手段
22、24 磁石
26 熱交換フィン(熱交換部)
38A、38B 開閉弁(流通発生手段)
60、64、66、72、76、78、80、82 容器(収容体)
Q 空気(流体)
W 水(流体)
Claims (7)
- 下部から上部へ、又は上部から下部へ流体が流通する流路と、
前記流路内に移動可能に収容された複数の粒状の磁性体と、
前記流路の下流側及び上流側に設けられ、前記流路の下流側及び上流側に前記磁性体を滞留させる滞留手段と、
前記流路の下部から上部へ、又は前記流路の上部から下部へ向って、前記磁性体を伴って前記流体を流通させるとともに、該流体の流通を停止して前記流体と前記磁性体との比重差で、前記流路の上部から下部へ、又は前記流路の下部から上部へ向って前記磁性体を移動させる流通発生手段と、
前記流路の下流側又は上流側に配置され、前記磁性体に磁界をかける磁石と、
前記流路の上流側に配置され、前記磁性体から熱を放出させる、又は前記磁性体に熱を吸収させる熱交換部と、
を有する磁気温度調節装置。 - 前記流路は、並列配置され、
前記流通発生手段は、一方の前記流路と他方の前記流路とへの前記流体の流通を切り替える切替手段を有する請求項1に記載の磁気温度調節装置。 - 前記流路は、直列に複数連結されている請求項1又は2に記載の磁気温度調節装置。
- 下部から上部へ、又は上部から下部へ流体が流通する流路と、
前記流路内に移動可能に収容され、前記流体が通過する収容体と、
前記収容体に収容された磁性体と、
前記流路の下流側及び上流側に設けられ、前記流路の下流側及び上流側に前記収容体を滞留させる滞留手段と、
前記流路の下部から上部へ、又は前記流路の上部から下部へ向って、前記収容体を伴って前記流体を流通させるとともに、該流体の流通を停止して前記磁性体及び前記収容体と前記流体との比重差で、前記流路の上部から下部へ、又は前記流路の下部から上部へ前記収容体を移動させる流通発生手段と、
前記流路の下流側又は上流側に配置され、前記収容体に収容された前記磁性体に磁界をかける磁石と、
前記流路の上流側に配置され、前記磁性体から熱を放出させる、又は前記磁性体に熱を吸収させる熱交換部と、
を有する磁気温度調節装置。 - 前記流路は、並列配置され、
前記流通発生手段は、一方の前記流路と他方の前記流路とへの前記流体の流通を切り替える切替手段を有する請求項4に記載の磁気温度調節装置。 - 前記収容体は、籠状の容器である請求項4又は5に記載の磁気温度調節装置。
- 前記収容体は、球状の容器である請求項4〜6の何れか1項に記載の磁気温度調節装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011205366A JP2013068333A (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | 磁気温度調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011205366A JP2013068333A (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | 磁気温度調節装置 |
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JP2013068333A true JP2013068333A (ja) | 2013-04-18 |
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ID=48474229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011205366A Withdrawn JP2013068333A (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | 磁気温度調節装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013068333A (ja) |
-
2011
- 2011-09-20 JP JP2011205366A patent/JP2013068333A/ja not_active Withdrawn
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