JP2013063191A - 磁気共鳴イメージング装置及びroi解析法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置及びroi解析法 Download PDF

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Abstract

【課題】 参照ROIの設定をできるだけ省き、簡便にプラーク解析を可能とする。
【解決手段】 画像上に設定された参照ROI内の各画素値の平均値を参照信号強度として求め、参照信号強度と参照ROIが設定された画像の撮像条件とを記憶し、解析ROIが設定された画像の撮像条件と一致する撮像条件に対応する参照信号強度と、解析ROI内の各画素値との信号強度比に基づいて、解析ROI内の状態を表す情報を演算する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気共鳴イメージング(以下、「MRI」という)装置に関し、特に画像上の設定したROI内の状態の判断する際の信号処理及び操作に関する。
MRI装置は、被検体、特に人体の組織を構成する原子核スピンが発生するNMR信号を計測し、その頭部、腹部、四肢等の形態や機能を2次元的に或いは3次元的に画像化する装置である。撮影においては、NMR信号には、傾斜磁場によって異なる位相エンコードが付与されるとともに周波数エンコードされて、時系列データとして計測される。計測されたNMR信号は、2次元又は3次元フーリエ変換されることにより画像に再構成される。
このMRI装置における頚動脈プラークの診断において、非特許文献1では、出血プラーク/脂質プラーク、繊維性/石炭化プラークを区別することが重要であることが述べられている。また、非特許文献2では、RADARと呼ばれるラディアル撮像法を用いてプラークの状態を確認する方法について述べられている。これらの報告によると、RADAR撮像で得られた画像において、筋肉部分の信号強度を参照信号強度とし、プラーク部分の信号強度を解析信号強度とし、両者の信号強度比率を算出することで、プラークの状態を判断している。参照信号強度および解析信号強度は、画面上で画像を見ながら関心領域(ROI)を手動で設定し、各ROI内の画素値である信号強度として得られる。
高橋哲彦,他:中枢神経MRIの先進アプリケーション開発,日立評論 2011年3月号, pp.30-33. S. Narumi, et al.: Altered carotid plaque signal among different repetition times on T1-weighted magnetic resonance plaque imaging with self-navigated radial-scan technique, Neuroradiology, Volume 52, Number 4, pp.285-290.
上述した通り、プラークの状態を判断するためには筋肉部分とプラーク部分にROIを設定する必要がある(以降、筋肉部分に設定するROIを参照ROI、プラーク部に設定するROIを解析ROIと呼ぶ)。解析ROIに関しては、解析ROI内の各画素と参照ROI(筋肉部分)の画素値(信号強度)との比率を算出する必要があるため、精度の高い解析結果を得るためには、解析ROIの設定位置が非常に重要となる。従って、現状では画像を見ながら慎重に設定せざるを得ない。一方、参照ROIに関しては、参照ROI内の画素の平均信号強度(以降、参照信号強度)を筋肉部分の信号強度としている。このことから、プラーク解析では基準となる参照信号強度が分かればよいので、毎回参照ROIを設定することは煩雑であり、不必要な操作と信号処理を行うことになる。
そこで、本発明の目的は、参照ROIの設定をできるだけ省き、簡便なプラーク解析を可能としたMRI装置及びROI解析法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のMRI装置及びROI解析法は、画像上に設定された参照ROI内の各画素値の平均値を参照信号強度として求め、参照信号強度と参照ROIが設定された画像の撮像条件とを記憶し、解析ROIが設定された画像の撮像条件と一致する撮像条件に対応する参照信号強度と、解析ROI内の各画素値との信号強度比に基づいて、解析ROI内の状態を表す情報を演算する。
本発明のMRI装置及びROI解析法は、事前登録した参照信号強度を用いて信号強度比率を算出する。その結果、毎回参照ROIを設定してその信号処理を行う必要がなくなり、参照ROIの設定に関する操作とその信号処理を簡便化可能なMRI装置及びROI解析法を提供することができる。
MRI装置の概略図 実施例1の機能ブロック図 (a)は、実施例1の参照信号強度登録方法のフローチャート、(b)は参照ROI設定例 (a)実施例1の信号強度比率算出方法のフローチャート、(b)は解析ROI設定例 実施例2の参照信号強度登録方法のフローチャート 実施例2の信号強度比率算出方法のフローチャート 参照信号強度入力画面 実施例3の信号強度比率算出方法のフローチャート
以下、添付図面に従って本発明のMRI装置の好ましい実施形態について詳説する。なお、発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
最初に、本発明に係るMRI装置の一例の全体概要を図1に基づいて説明する。図1は、本発明に係るMRI装置の一実施例の全体構成を示すブロック図である。このMRI装置は、NMR現象を利用して被検体の断層画像を得るもので、図1に示すように、MRI装置は静磁場発生系2と、傾斜磁場発生系3と、送信系5と、受信系6と、信号処理系7と、計測制御部4と、中央処理装置(演算処理部)8とを備えて構成される。
静磁場発生系2は、垂直磁場方式であれば、被検体1の周りの空間にその体軸と直交する方向に、水平磁場方式であれば、体軸方向に均一な静磁場を発生させるもので、被検体1の周りに永久磁石方式、常電導方式あるいは超電導方式の静磁場発生源が配置されている。
傾斜磁場発生系3は、MRI装置の座標系(静止座標系)であるX,Y,Zの3軸方向に傾斜磁場を印加する傾斜磁場コイル9と、それぞれの傾斜磁場コイルを駆動する傾斜磁場電源10とから成り、後述の計測制御部4からの命令に従ってそれぞれのコイルの傾斜磁場電源10を駆動することにより、X,Y,Zの3軸方向に傾斜磁場Gx,Gy,Gzを印加する。撮影時には、スライス面(撮影断面)に直交する方向にスライス方向傾斜磁場パルス(Gs)を印加して被検体1に対するスライス面を設定し、そのスライス面に直交して且つ互いに直交する残りの2つの方向に位相エンコード方向傾斜磁場パルス(Gp)と周波数エンコード方向傾斜磁場パルス(Gf)を印加して、エコー信号にそれぞれの方向の位置情報をエンコードする。
計測制御部4は、高周波磁場パルス(以下、「RFパルス」という)と傾斜磁場パルスをある所定のパルスシーケンスで繰り返し印加する制御手段で、演算処理部8の制御で動作し、被検体1の断層画像のデータ収集に必要な種々の命令を送信系5、傾斜磁場発生系3、および受信系6に送る。
送信系5は、被検体1の生体組織を構成する原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさせるために、被検体1にRFパルスを照射するもので、高周波発振器11と変調器12と高周波増幅器13と送信側の高周波コイル(送信コイル)14aとから成る。高周波発振器11から出力されたRFパルスを計測制御部4からの指令によるタイミングで変調器12により振幅変調し、この振幅変調されたRFパルスを高周波増幅器13で増幅した後に被検体1に近接して配置された高周波コイル14aに供給することにより、RFパルスが被検体1に照射される。
受信系6は、被検体1の生体組織を構成する原子核スピンの核磁気共鳴により放出されるエコー信号(NMR信号)を検出するもので、受信側の高周波コイル(受信コイル)14bと信号増幅器15と直交位相検波器16と、A/D変換器17とから成る。送信側の高周波コイル14aから照射された電磁波によって誘起された被検体1の応答のNMR信号が被検体1に近接して配置された高周波コイル14bで検出され、信号増幅器15で増幅された後、計測制御部4からの指令によるタイミングで直交位相検波器16により直交する二系統の信号に分割され、それぞれがA/D変換器17でディジタル量に変換されて、信号処理系7に送られる。
信号処理系7は、各種データ処理と処理結果の表示及び保存等を行うもので、光ディスク19、磁気ディスク18等の外部記憶装置と、CRT等からなるディスプレイ20とを有する。受信系6からのデータが演算処理部8に入力されると、演算処理部8が信号処理、画像再構成等の処理を実行し、その結果である被検体1の断層画像をディスプレイ20に表示すると共に、外部記憶装置の磁気ディスク18等に記憶する。
操作部25は、MRI装置の各種制御情報や上記信号処理系7で行う処理の制御情報を入力するもので、トラックボール又はマウス23、及び、キーボード24から成る。この操作部25はディスプレイ20に近接して配置され、操作者がディスプレイ20を見ながら操作部25を通してインタラクティブにMRI装置の各種処理を制御する。
なお、図1において、送信側の高周波コイル14aと傾斜磁場コイル9は、被検体1が挿入される静磁場発生系2の静磁場空間内に、垂直磁場方式であれば被検体1に対向して、水平磁場方式であれば被検体1を取り囲むようにして設置されている。また、受信側の高周波コイル14bは、被検体1に対向して、或いは取り囲むように設置されている。
現在MRI装置の撮像対象核種は、臨床で普及しているものとしては、被検体の主たる構成物質である水素原子核(プロトン)である。プロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和時間の空間分布に関する情報を画像化することで、人体頭部、腹部、四肢等の形態または、機能を2次元もしくは3次元的に撮像する。
以下、頚動脈プラークに本発明に係るROI解析を適用したプラーク解析を例にして、本発明の各実施例を説明する。ただし、本発明は、頚動脈プラークのみに限定されず、画像上にROIを設定して解析を行う場合に適用可能である。
次に、本発明のMRI装置及びROI解析法の実施例1を説明する。本実施例は、参照信号強度をその値を取得したときの撮像条件と共に事前登録し、事前登録した撮像条件がプラーク解析時の撮像条件と一致する場合に、事前登録した参照信号強度を用いてプラーク解析を行う。以下、図面を用いて本実施例を詳細に説明する。
最初に、本実施例の演算処理部8が行うROI解析処理の各機能を図2に示す機能ブロック図を用いて説明する。
本実施例のROI解析処理は、ROI設定部201と、ROI内信号強度演算部202と、参照信号記憶処理部203と、参照信号強度特定部204と、ROI解析部205と、を有してなる。
ROI設定部201は、操作者が画像上で描画したROIに基づいて、そのROIの位置情報や範囲情報を抽出して、画像上にROIを設定する。
ROI内信号強度演算部202は、ROI内の各画素値(信号強度)の平均値を算出する。
参照信号記憶処理部203は、ROI内信号強度演算部202で求められた参照信号強度を磁気ディスク18に記憶する。また、ROIが設定された画像の撮像条件を磁気ディスク18に記憶する。ここで、記憶する撮像条件とは、画像値に影響のある撮像パラメータのことであり、例えば、繰り返し時間(TR)、エコー時間(TE)、インバージョン時間(TI)、撮像シーケンス種などがある。
参照信号強度特定部204は、磁気ディスク18にアクセスして、記憶された撮像条件が、プラーク解析用の画像の撮像条件と一致するか否かを確認し、一致した場合に、その参照信号強度を磁気ディスク18から取得する。そして、取得した参照信号強度をプラーク解析時の参照信号強度とする。
ROI解析部205は、解析ROIの各画素値と参照信号強度との信号強度比を求める。
次に、図3(a)に示すフローチャートと図3(b)に示す参照ROI設定例とを用いて、上記各機能部が連携して行う参照信号強度の算出及びその値の事前登録処理について説明する。
ステップ301において、操作者は、MRI装置を用いて被検者を撮像する。
ステップ302において、演算処理部8は、ステップ301で撮像された画像をディスプレイ20の画面に表示する。
ステップ303において、操作者は操作部25を操作して、ステップ302で表示された画面上において、筋肉部分に参照ROI351を描画する。この参照ROI351の描画方法としては、例えばマウス23を用いてROIを設定したい部分の輪郭をドラッグする方法がある。そして、ROI設定部201は、操作者が画像上で描画したROIに基づいて、そのROIの位置情報や範囲情報を抽出して、画像上に参照ROI351を設定する。
ステップ304において、ROI内信号強度演算部202は、ステップ303で設定された参照ROI351内の各画素値(信号強度)の平均値を算出して磁気ディスク18に記憶する。参照ROI351内に含まれる画素数をnとすると、その参照ROI351内の画素値群Srは{sr_1,sr_2,...,sr_n}と表せる。そのSrの平均値Sr_avgは、
Sr_avg = (Σsr_i)/n (1)
となる。
そして、参照信号記憶処理部203は、ROI内信号強度演算部202で算出された参照信号強度Sr_avgを磁気ディスク18に記憶する。
ステップ305において、参照信号記憶処理部203は、ステップ301で撮像した画像の撮像条件を磁気ディスク18に記憶する。記憶する撮像パラメータの値は前述したとおりである。
以上までが参照信号強度の算出及びその値と撮像条件の事前登録処理についての説明である。
次に、上記のとおり事前に計測して登録しておいた参照信号強度とそのときの撮像条件を用いて、前述の各機能部が連携して行うプラーク解析処理について、図4(a)に示すフローチャートと(b)に示す解析ROI設定例とを用いて説明する。
ステップ401、ステップ402については上述したステップ301、ステップ302と同一であるため説明を省略する。
ステップ403において、参照信号強度特定部204は、磁気ディスク18にアクセスして、ステップ305で事前登録した撮像条件がステップ401で撮像した画像の撮像条件と一致するか否かを確認する。撮像条件が一致する場合はステップ404に進む。一方、撮像条件が一致しなかった場合は、参照信号強度特定部204は、事前登録した参照信号強度は本プラーク解析には使用できないと判断し、別途参照信号強度の取得を促す報知を行う。例えば、操作者に新たに参照信号強度を取得することを促すメッセージをディスプレイ20に表示する。そして、ステップ405に進む。
ステップ404で、参照信号強度特定部204は、一致する撮像条件に対応する参照信号強度を磁気ディスク18から取得して、本プラーク解析での参照信号強度とする。そして、ステップ407に移行する。
ステップ405と406は、事前登録した参照信号強度が本プラーク解析に使用できないので、参照信号強度を新たに取得する処理であり、ステップ405はステップ303と同一であり、ステップ406は算出した参照信号強度を磁気ディスク18に記憶しないこと以外はステップ304と同一であるため、それぞれの詳細説明を省略する。
ステップ407において、操作者は、ステップ401で撮像した画像のプラーク部分に解析ROI451を描画する。そして、ROI設定部201は、操作者が画像上で描画したROIに基づいて、そのROIの位置情報や範囲情報を抽出して、画像上に解析ROI451を設定する。
ステップ408において、ROI解析部205は、解析ROI451の各画素値とステップ404またはステップ406で取得された参照信号強度との信号強度比を求める。ステップ407で設定された解析ROI451内の画素数をmとすると、各画素における信号強度群Saは{sa_1,sa_2,...,sa_m}と表すことができる。この信号強度群Saと参照信号強度との比率R={r1,r2,...,rm}を算出する。この信号強度比率rxは次式(2)で計算可能である。
rx=sa_m/Sr_avg(x=1,2,....,m) (2)
この信号強度比率rxからプラークの状態を確認できる。どのように信号強度比率rxを表示して確認するのでしょうか?例えば、解析ROI内を信号強度比率rxに応じて色づけするとか?
以上までが実施例1のプラーク解析の処理フローの説明である。
尚、本実施例では、筋肉部分に設定したROI内の各画素値の平均値を参照信号強度としたが、例えば脂肪部分等、他の組織における画素値(信号強度)を参照信号強度としても良い。
以上説明したように本実施例のMRI装置及びROI解析法は、参照信号強度とその撮像条件とを事前登録し、事前登録した撮像条件がプラーク解析時の撮像条件と一致する場合に、事前登録した参照信号強度を用いてプラーク解析を行う。その結果、参照ROIの設定操作及び参照信号強度の算出を省略でき、プラーク解析における操作を簡略化して操作性を向上させることができる。
次に、本発明のMRI装置及びROI解析法の実施例2を説明する。前述の実施例1と異なる点は、参照信号強度と撮像条件とを対にして複数の対を事前登録し、その中から解析時の撮像条件と一致する撮像条件で取得された参照信号強度を選択し、この参照信号強度を用いて信号強度比率を算出することである。以下、異なる箇所のみ説明し、同じ箇所の説明は省略する。
最初に、本実施例の演算処理部8が行うプラーク解析処理の各機能の内で、前述の図2を用いて説明した実施例1の各機能の処理内容と異なる処理内容を有する機能について説明する。
参照信号記憶処理部203は、ROI内信号強度演算部202で求められた参照信号強度と、ROIが設定された画像の撮像条件とを、対にして(つまり互いに対応付けて)磁気ディスク18に記憶する。記憶する撮像条件は、前述の実施例1と同様である。
参照信号強度特定部204は、磁気ディスク18を検索して、記憶された撮像条件の中から、プラーク解析用の画像の撮像条件と一致する撮像条件を選択すると共に、選択した撮像条件と対の(つまり対応する)参照信号強度を磁気ディスク18から取得する。そして、取得した参照信号強度をプラーク解析時の参照信号強度とする。
他の各機能は、前述の実施例1と同様であるので詳細な説明を省略する。
次に、図5に示すフローチャートを用いて、上記各機能部が連携して行う参照信号強度と撮像条件とを対にして複数登録する処理について説明する。
ステップ501からステップ504までは図3のステップ301から304と同じであるため説明を省略する。
ステップ505で、参照信号記憶処理部202は、ステップ501で撮像した画像の撮像条件を、ステップ504で記憶した参照信号強度と対にして(つまり、対応付けて)、磁気ディスク18に記憶する。ここで、記憶する撮像条件としては、ステップ305で説明した撮像パラメータと同様である。
ステップ506において、操作者は、ステップ505で記憶した撮像条件とは別条件の参照信号強度を磁気ディスク18に記憶するか否かを判定する。記憶する場合(Yes)は、操作者は、ステップ501に戻って所望の撮像条件を設定して、再度ステップ501から505を繰り返す。記憶しない場合(No)は、処理を終了する。
以上までが参照信号強度の算出及びその値を撮像条件と対にして事前登録する処理についての説明である。これらの一連のステップの繰り返しで、参照信号強度群Sr_avg_x(x=1,2,...,n)、撮像条件群Cr_x(x=1,2,...,n)とが対として、つまり相互に対応付けられて磁気ディスク18に記憶される。
次に、事前登録した参照信号強度を用いて、前述の各機能部が連携して行うプラーク解析を実施する処理について図6に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップ601、602は図4のステップ401、402と同じであるため説明を省略する。
ステップ603において、参照信号強度特定部203は、磁気ディスク18を検索して、ステップ505で磁気ディスク18に記憶された撮像条件群Cr_xからステップ602で撮像した画像の撮像条件と一致する撮像条件を選択する。そして、選択した撮像条件Cr_xと対の(つまり対応する)参照信号強度Sr_avg_xを磁気ディスク18から取得する。ステップ506で説明した通り、撮像条件群Cr_xと参照信号強度Sr_avg_xとが対として磁気ディスク18に記憶されているため、ステップ602の撮像条件と一致するCr_iが分れば、Sr_avg_iを容易に取得できる。
ステップ604において、参照信号強度特定部204は、ステップ603で取得したSr_avg_iを本プラーク解析における参照信号強度とする。
ステップ605から608までは図4のステップ405から408と同じであるため説明を省略する。
以上までが実施例2のプラーク解析の処理フローの説明である。以上により、参照ROIを手作業で設定する機会を低減し、プラーク解析の操作性を向上することができる。
以上説明したように本実施例のMRI装置及びROI解析法は、参照信号強度をその撮像条件と対にして、複数の対を事前登録し、それらの中からプラーク解析時の撮像条件と同一の撮像条件で取得された参照信号強度を選択して、選択した参照信号強度を用いてプラーク解析を行う。その結果、参照ROIの設定操作及び参照信号強度の算出を省略でき、プラーク解析における操作を簡略化して操作性を向上させることができる。
次に、本発明のMRI装置及びROI解析法の実施例3を説明する。前述の実施例1及び実施例2と異なる点は、参照信号強度を任意の値で登録することである。例えば、論文等で報告された値を参照信号強度としてプラーク解析したい場合も考えられる。本実施例3は、そのような場合に応えるために、操作者が参照信号強度を手動で入力可能な手段を設ける。以下、図7と図8を用いて説明する。
最初に、本実施例の演算処理部8が行うプラーク解析処理の各機能の内で、前述の図2を用いて説明した実施例1の各機能の処理内容と異なる処理内容を有する機能について説明する。
参照信号記憶処理部203は、事前に入力設定された参照信号強度を磁気ディスク18に記憶する。
参照信号強度特定部204は、事前に記憶された参照信号強度を磁気ディスク18から取得する。そして、取得した参照信号強度をプラーク解析時の参照信号強度とする。
他の各機能は、前述の実施例1と同様であるので詳細な説明を省略する。
次に、操作者が参照信号強度を手動で入力可能な手段として、参照信号強度入力用画面の一例を図7に示す。図7の参照信号強度入力用画面は、操作者が参照信号強度入力部701に参照信号強度の所望値を入力し、参照信号記憶処理部203が、入力された値を磁気ディスク18に記憶する。このようにして事前登録した参照信号強度を、参照信号強度特定部204が読み出して、ROI解析部205が信号強度比率を算出する処理に用いる。
上記の様にして事前登録した参照信号強度を用いてプラーク解析を実施する処理は、図8に示すフローチャートのとおりであるが、ステップ801から805に関しては、それぞれ図4の401,402,404,407,408と同じであるため説明を省略する。
以上により、所望の参照信号強度を用いて信号強度比率を算出することが可能となり、プラーク解析の操作性を向上することができる。
以上説明したように本実施例のMRI装置及びROIク解析法は、操作者が所望の参照信号強度を事前に登録しておき、その参照信号強度を用いてプラーク解析を行う。その結果、参照ROIの設定操作及び参照信号強度の算出を省略でき、プラーク解析における操作を簡略化して操作性を向上させることができる。
1:被検体、2 静磁場発生系、3 傾斜磁場発生系、4 計測制御部、5 送信系、6 受信系、7 信号処理系、8 中央処理装置(演算処理部)、9 傾斜磁場コイル、10 傾斜磁場電源、11 高周波発信器、12 変調器、13 高周波増幅器、14a 高周波コイル(送信コイル)、14b 高周波コイル(受信コイル)、15 信号増幅器、16 直交位相検波器、17 A/D変換器、18 磁気ディスク、19 光ディスク、20 ディスプレイ、21 ROM、22 RAM、23 トラックボール又はマウス、24 キーボード、601 参照信号強度入力部

Claims (6)

  1. 所定のパルスシーケンスに基づいて、静磁場中に配置された被検体からのエコー信号の計測を制御する計測制御部と、
    前記エコー信号を用いて、前記被検体の画像を再構成する演算処理部と、
    前記画像を表示する表示部と、
    各種情報を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記演算処理部は、
    前記画像上に設定された参照ROI内の各画素値から参照信号強度を求めるROI内信号強度演算部と、
    前記画像上に設定された解析ROI内の各画素値と前記参照信号強度との信号強度比に基づいて、前記解析ROI内の状態を表す情報を演算し、該解析ROI内の状態を表す情報を前記表示部に表示させるROI解析部と、
    を備えた磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記演算処理部は、
    前記参照信号強度と、前記参照ROIが設定された画像の撮像条件とを、前記記憶部に記憶する参照信号記憶処理部と、
    前記解析ROIが設定された画像の撮像条件と一致する撮像条件に対応する前記参照信号強度を前記記憶部から取得する参照信号強度特定部と、
    を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記参照信号記憶処理部は、一つの前記参照信号強度と、一つの前記参照ROIが設定された画像の撮像条件とを前記記憶部に記憶し、
    前記参照信号強度特定部は、前記解析ROIが設定された画像の撮像条件と、前記記憶部に記憶された撮像条件とが一致する場合に、前記記憶部に記憶された前記参照信号強度を取得することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記参照信号記憶処理部は、前記参照ROIが設定された画像の撮像条件と、該参照ROI内の画素値から求めた前記参照信号強度とを対にして、複数の対を前記記憶部に記憶し、
    前記参照信号強度特定部は、前記記憶部を検索して、前記解析ROIが設定された画像の撮像条件と一致する撮像条件を選択し、該選択した撮像条件と対となる参照信号強度を取得することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記参照信号記憶処理部は、入力された参照信号強度を前記記憶部に記憶し、
    前記参照信号強度特定部は、前記記憶部に記憶された前記参照信号強度を取得することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 磁気共鳴イメージング装置の演算処理部が行うROI解析方法であって、
    画像上に設定された参照ROI内の各画素値の平均値を参照信号強度として求めるROI内信号強度演算ステップと、
    前記参照信号強度と、前記参照ROIが設定された画像の撮像条件とを、記憶部に記憶する参照信号記憶処理ステップと、
    前記解析ROIが設定された画像の撮像条件と一致する撮像条件に対応する前記参照信号強度を前記記憶部から取得する参照信号強度特定ステップと、
    前記画像上に設定された解析ROI内の各画素値と前記参照信号強度との信号強度比に基づいて、前記解析ROI内の状態を表す情報を演算するROI解析ステップと、
    前記解析ROI内の状態を表す情報を表示するステップと、
    を備えたことを特徴とするROI解析方法。
  6. 請求項5記載のROI解析方法であって、
    前記参照ROIは、前記画像の筋肉組織部に設定され、
    前記解析ROIは、前記画像の頚動脈部に設定されることを特徴とするROI解析方法。
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