JP2013040601A - 動力発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】錘付き回転板の重力および慣性力を利用して発電機を回すことのできる高効率の動力発生装置を提案すること。
【解決手段】重量と慣性力を利用した動力発生装置1は、45度の角度を張る扇形回転体10に第1、第2錘15、16が取り付けられており、停止位置p1からは自重による回転モーメントによって自動的に回転を始め、回転が始まると回転補助機構20によって回転補助力が与えられながら回転し、その重心位置p(w)が回転中心10aの真下から真上の位置に戻るまでは十分な慣性力によって回転が継続する。これにより扇形回転体10が継続回転し、これと一体となって回転する水平回転軸3の回転が増速されて発電機7が回転駆動されて発電動作が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、錘を取り付けた回転体を、その重力および慣性力を利用して継続回転させることで発電動作を行う発電用の動力発生装置に関する。
発電装置としては、風力および太陽光などの自然エネルギを利用したものが一般に知られている。風力発電装置、太陽光発電装置は、風力、太陽光が得られない状況下では電力を得ることができないので、これらを併用するなどの対策が必要である。特許文献1には、風力、太陽光を利用する代わりに、錘を取り付けた回転板の振り子運動を利用して発電機を回して発電を行う発電装置が提案されている。ここに開示の発電装置では、回転板の振り子運動から一方向への回転力を取り出して弾み車を回転させ、当該弾み車の回転力によって発電機を回転駆動して発電を行うようになっている。また、加速モータを用いて錘付きの回転板に補助駆動力を付与して、その振り子運動を継続させるようにしている。
特開2010−242732号公報
特許文献1に開示の発電装置では、錘付き回転板の振り子運動を一方向回転運動に変換しているので、振り子運動から取り出すことのできる回転運動エネルギが少なく極めて効率が悪い。また、振り子運動から一方向回転を取り出すための機構、この機構を介して取り出した回転力によって弾み車を回転させるための伝達機構が必要であり、構成部品が多く、これらを経由して取り出される回転力の損失が多い。このため、大容量の加速モータを用いて錘付き回転板の振り子運動を継続させる必要があり、発生電力に対する消費電力の割合が高く、実用的ではない。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、錘付き回転板の重力および慣性力を利用して発電用の回転力を効率良く発生させることのできる動力発生装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の動力発生装置は、
回転式の発電機と、
前記発電機を回転駆動するための水平回転軸と、
前記水平回転軸を中心として予め定めた正回転方向に当該水平回転軸と一体回転するように当該回転軸に垂直に取り付けた90度以下の角度θを張る扇形の輪郭形状をした扇形回転体と、
前記扇形回転体の回転中心から半径方向に離れた位置に取り付けられている錘と、
前記扇形回転体が前記正回転方向に1回転する毎に、前記錘が取り付けられている当該扇形回転体の重心位置が前記回転中心の真上から真下に至るまでの間の設定回転角度範囲において、当該扇形回転体に対して前記正回転方向への補助回転力を与える回転補助部材と、
前記重心位置が前記回転中心の真上を通り過ぎた位置から90度回転した位置までの間の回転角度位置に、前記扇形回転体を強制停止させるための回転停止部材とを有していることを特徴としている。
本発明の動力発生装置の停止状態においては、偏心した位置に錘の付いている扇形回転体が、回転停止部材によって、その重心位置が回転中心の真上から正回転方向に回転した位置に止められている。錘付きの扇形回転体にはその自重によって発生する正回転方向の回転モーメントが作用している。よって、回転停止部材による停止状態を解除すると、正回転方向に自動的に回転を開始する。
錘付きの扇形回転体は、その重心位置が回転中心の真下に至るまで自重による回転モーメントが作用して回転力が付与される。重心位置が回転中心の真下を通り過ぎた後は、錘付きの扇形回転体は慣性力によって正回転方向に継続して回転するものの、自重による回転モーメントが逆向きに作用するので、回転速度が徐々に低下する。また、軸受部分などの摩擦ロスによっても回転速度が低下するので、重心位置が真上に至る前に錘付き扇形回転体の回転が止まってしまう可能性がある。
本発明では、自重による回転モーメントが正回転方向に作用している間において、回転補助部材によって錘付きの扇形回転体に対して正回転方向の補助回転力が付与される。このため、錘付きの扇形回転体は正回転方向に勢い良く回転する。したがって、重心位置が回転中心の真上を通り過ぎる手前で止まってしまうことなく、錘付きの扇形回転体を正回転方向に継続して回転させることができる。
このように、本発明によれば、錘付きの扇形回転体に作用する重力による回転モーメント、回転モーメントによって回転を始めた錘付きの扇形回転体の回転方向への慣性力を利用しているので、錘付き扇形回転体の回転を継続させるための補助の回転力としては小さなものでよい。また、振り子運動する錘付きの回転板から回転力を取り出す場合に比べて、機構が簡単になり、回転力伝達経路上での回転力損失量も極めて少ないので、効率の良い動力発生装置を実現できる。さらに、風力発電、太陽光発電とは異なり、天候に影響されずに安定した発電動作を行うことができる。
本発明の動力発生装置において、前記扇形回転体は、当該扇形回転体の一方の第1縁端部を規定している矩形断面の第1枠板と、他方の第2縁端部を規定している矩形断面の第2枠板と、前記第1枠板および前記第2枠板の外端部の間に架け渡した矩形断面の円弧状枠板とを備えており、
前記錘は、前記第1枠板に取り付けた第1錘と、前記第2枠板に取り付けた第2錘とを備えており、
前記回転補助部材は、電動モータによって回転駆動される駆動輪と、従動輪とを備えており、
前記駆動輪および前記従動輪は、前記設定回転角度範囲内を回転する前記円弧状枠板を両側から挟み込み可能な位置に配置されていることを特徴としている。
この構成によれば、扇形回転体の円弧状枠板が駆動輪と従動輪の間に挟み込まれた状態で正方向への回転力が効率良く付与される。また、円弧状枠板の円周方向の長さを調整することによって、電動モータ側から回転力が付与される回転角度範囲を簡単に増減できる。
また、本発明の動力発生装置において、前記回転停止部材による前記扇形回転体の停止位置は、前記円弧状枠板における前記正回転方向の側に位置する端部が前記駆動輪および前記従動輪の間に挟み込まれる回転角度位置あるいは挟み込まれる前の回転角度位置であることを特徴としている。
この構成によれば、回転停止部材による停止を解除すると、扇形回転体はその自重によって正方向に回転を開始すると同時、あるいはその直後に、電動モータによって回転駆動力が与えられる。したがって、始動後に、扇形回転体の回転を速やかに必要な速度まで高めることができる。また、扇形回転体の自重によって作用する回転モーメントの方向が正回転方向に切り替わった後の時点で、重心位置がなるべく高い位置にある状態において、電動モータによる補助回転力を扇形回転体に与えることができるので、扇形回転体には回転方向に大きな慣性力が発生する。
次に、本発明の動力発生装置において、前記第1錘が前記第1縁端部に沿って半径方向にスライド可能に取り付けられており、前記第2錘が前記第2縁端部に沿って半径方向にスライド可能に取り付けられており、前記第1錘は半径方向に伸縮可能な第1バネ部材によって半径方向へのスライドが規制されており、前記第2錘は半径方向に伸縮可能な第2バネ部材によって半径方向へのスライドが規制されていることを特徴としている。
扇形回転体の回転速度が増すと、第1錘、第2錘に作用する遠心力も増すので、第1バネ部材、第2バネ部材によるバネ力に逆らって第1錘、第2錘が半径方向の外方に移動する。したがって、回転速度が増加するとより大きな遠心力が作用するので扇形回転体を高速回転させて発生電力量を増加させることができる。
この代わりに、前記第1縁端部に対する前記第1錘の取り付け位置を、前記回転中心からの距離が異なる位置に変更可能であり、前記第2縁端部に対する前記第2錘の取り付け位置を、前記回転中心からの距離が異なる位置に変更可能としておき、必要とされる電力が得られる位置に第1、第2錘のそれぞれを取り付けておいても良い。
次に、本発明の動力発生装置では、前記発電機として、第1発電機および第2発電機を備えており、前記第1発電機の回転入力軸には、前記水平回転軸の回転が増速機構を介して伝達され、前記第2発電機の回転入力軸は前記水平回転軸によって直接に回転駆動され、前記第2発電機を前記回転補助部材を回転駆動するための電動モータの駆動電源として用いることを特徴としている。
また、本発明の動力発生装置は、減圧状態の雰囲気を維持可能なケーシングを有しており、前記ケーシング内に、前記水平回転軸、前記錘が取り付けられている前記扇形回転体、前記回転補助部材および前記回転停止部材が配置されていることを特徴としている。
減圧雰囲気中あるいは真空雰囲気中において各部を駆動することにより空気抵抗を低減でき、効率良く扇形回転体を回転駆動できる。よって、発電効率を高めることができるので望ましい。
本発明を適用した動力発生装置を示す概略構成図である。 図1の動力発生装置の正面図である。 図1の動力発生装置の扇形回転体を示す正面図である。 図1の動力発生装置の回転補助機構を示す正面図および側面図である。
以下に、図面を参照して本発明を適用した発電用の動力発生装置の実施の形態を説明する。まず、図1および図2を参照して発電用の動力発生装置(発電装置)の全体構成を説明する。動力発生装置1は、偏平な直方体形状をしたケーシング2を備えており、ケーシング2は例えば金属製の細長い枠材を組み立てることで構成することができる。このケーシング2の内部の中央部分には、前後方向に水平に延びる状態に架け渡した水平回転軸3が前後の軸受部4、5を介して回転自在の状態で支持されている。水平回転軸3には駆動側プーリ6が同軸状態に固定されている。
ケーシング2の内部における下端の一方の隅には回転式の発電機7が配置されている。発電機7の回転入力軸7aには同軸状態に従動側プーリ8が固定されている。従動側プーリ8は駆動側プーリ6よりも小径であり、これら従動側プーリ8および駆動側プーリ6の間には駆動ベルト9が架け渡されている。かかるプーリ・ベルト式の増速機構を介して、水平回転軸3の回転が増速されて発電機7に伝達される。
水平回転軸3には、全体として扇形の輪郭形状をした扇形回転体10が当該水平回転軸3と一体回転するように垂直に固定されている。図1〜図3を参照して説明すると、扇形回転体10は、水平回転軸3に同軸状態に固定された円盤状のボス11を備えており、このボス11には、扇形回転体10の回転中心10aから45度の角度で半径方向に延びる状態で、第1枠板12および第2枠板13が取り付けられている。これら第1、第2枠板12、13の外端部12a、13aの間に円弧状枠板14が架け渡されている。
第1枠板12、第2枠板13は矩形断面をした直線状の金属板からなり、円弧状枠板14は45度の角度を張る矩形断面をした一定幅の金属板からなる。この円弧状枠板14の表面14aおよび裏面14bには、その金属素材に比べて耐摩耗性が高く、しかも、摩擦係数が高くなるように表面処理が施されている。この代わりに、このような素材を表面14a、裏面14bに積層してもよい。なお、第1枠板12、第2枠板13の代わりに、円形断面あるいは多角形断面の棒材を用いることも可能である。
第1枠板12には、その長さ方向の途中の位置に第1錘15が取り付けられている。同様に、第2枠板13にも、その長さ方向の途中位置に第2錘16が取り付けられている。本例では2個ずつの錘が取り付けられている。これら第1、第2錘15、16は、回転中心10aから同一の距離の位置にある同一質量の錘である。第1枠板12、第2枠板13には、それらの長さ方向に沿って複数の箇所に錘取り付け用のネジ穴12b、13bが形成されており、第1、第2錘15、16の取り付け位置を変更できるようになっている。
この代わりに、第1錘15を第1枠板12に対して回転中心10aに接近および離れる方向(半径方向)にスライド可能に取り付け、半径方向に架け渡した圧縮コイルバネあるいは引張コイルバネによって、当該第1錘15の半径方向の初期位置を規定しておいてもよい。同様に、第2錘16を第2枠板13に対して回転中心10aに接近および離れる方向(半径方向)にスライド可能に取り付け、半径方向に架け渡した圧縮コイルバネあるいは引張コイルバネによって、当該第2錘16の半径方向の初期位置を規定しておいてもよい。このようにすれば、各錘15、16に作用する遠心力の大きさに応じて、各錘15、16がバネ力に逆らって半径方向にスライドする。なお、第1、第2錘15、16は図においては直方体形状のものを示しているが、球形など異なる形状のものであってもよいことは勿論である。
次に、図1、図2、図4に示すように、ケーシング2の内部の上端部分における一方の角には、回転補助機構20が取り付けられている。回転補助機構20は扇形回転体10に補助回転力を付与するためのものであり、扇形回転体10の回転中心10aに向かう状態に配置されている電動モータ21と、この電動モータ21の回転軸21aに固定した駆動輪22と、従動輪23とを備えている。従動輪23は、その回転中心線が駆動輪22の回転中心線と平行となる状態に配置されている。また、従動輪23は、扇形回転体10の円弧状枠板14の厚さよりも僅かに狭い間隔で、その外周面が駆動輪外周面に対峙している。この代わりに、従動輪23を駆動輪22に対して接近および離れる方向に移動可能な状態に支持し、不図示の弾性部材によって、その外周面を駆動輪22の外周面に対して押し付けておいてもよい。
また、本例では、回転補助機構20は、水平回転軸3に同軸状態に組み込まれている第2発電機24を備えている。この第2発電機24の回転入力軸(図示せず)は水平回転軸3と一体回転して発電を行う。基本的に、第2発電機24から得られる電力によって電動モータ21が回転駆動されるようになっている。
駆動輪22と従動輪23の対峙位置は、扇形回転体10の円弧状枠板14の回転軌跡上に位置しており、これらの間を通って円弧状枠板14が駆動輪22の外周面に押し付けられた状態で移動する。したがって、円弧状枠板14が通過する際に駆動輪22を回転駆動させることにより、駆動輪22と従動輪23の間に挟み込まれた状態で通過する円弧状枠板14には駆動輪22によって、回転中心10a回りの補助回転力が付与される。
次に、図1、図2に示すように、ケーシング2の内部における水平回転軸3の上方の位置には、扇形回転体10を待機位置に保持すると共に、回転している扇形回転体10を強制停止させるための回転停止機構30が取り付けられている。回転停止機構30は、たとえば、扇形回転体10の第1、第2錘15、16の回転軌跡上に突出した突出位置と当該回転軌跡上の位置から退避した退避位置の間を往復移動可能な回転停止部材31と、この回転停止部材31を移動させるためのプランジャなどの駆動機構32と、予め定めた回転角度位置を通過する扇形回転体10を検出する検出器(図示せず)とを備えている。検出器の検出信号に基づき駆動機構32が駆動して回転停止部材31が移動して扇形回転体10を所定位置に停止させることができるようになっている。
一方、ケーシング2の内部下端部分には、発電機7の隣接位置にバッテリ41が配置されている。発電機7で発生した電力がバッテリ41に蓄えられる。バッテリ41から引き出される給電線42を介して外部に電力が供給される。また、バッテリ41からは電動モータの駆動電力が供給され、制御盤43にも駆動電力が供給される。
制御盤43には、各種の操作スイッチが配列されており、スイッチ操作に応じて、制御盤43は回転補助機構20、回転停止機構30の動作制御、バッテリ41からの給電動作の制御等を行う。
次に、図2を参照して各部の配置関係を説明する。まず、扇形回転体10は図において時計回りである正回転方向Aに回転する。回転停止機構30による扇形回転体10の停止位置p1は、第1、第2枠板12、13のうち正回転方向Aとは反対側に位置する第2枠板13が垂直な姿勢になった回転角度位置である。回転補助機構20の駆動輪22および従動輪23による円弧状枠板14の挟み込み位置p2は、停止位置p1から正回転方向Aに45度回転した位置である。したがって、停止位置p1においては、円弧状枠板14における正回転方向Aの端が、駆動輪22と従動輪23の挟み込み位置の直前に位置している。
この構成の動力発生装置1の発電動作を説明する。停止位置p1においては、第1、第2錘15、16の付いている扇形回転体10の重心位置p(w)が、回転中心10aの真上から正回転方向に22.5度だけ回転した位置にある。よって、錘付きの扇形回転体10にはその自重によって発生する正回転方向Aの回転モーメントが作用している。
回転停止部材31による停止状態を解除すると、扇形回転体10はその自重によって正回転方向Aに自動的に回転を開始する。扇形回転体10は、その重心位置p(w)が回転中心10aの真下に至るまで自重wによる回転モーメントが作用して回転力が付与された状態にある。
また、回転を開始した直後から、回転開始と同時に駆動される回転補助機構20の駆動輪22と従動輪23の間に挟まれて、駆動輪22によって正回転方向Aへの回転補助力が加えられる。この状態は、扇形回転体10が回転開始位置から45度回転するまで継続する。すなわち、扇形回転体10の円弧状枠板14が駆動輪22と従動輪23の挟み込み位置を通過し終えるまで継続する。この結果、自重wによる回転力と、電動モータ21による回転補助力によって、扇形回転体10は、その重心位置p(w)が回転中心10aの真下に位置するまでの間において十分に加速されて大きな回転力で回転する。
重心位置p(w)が回転中心10aの真下を通り過ぎた後は、錘付きの扇形回転体10には自重wによる回転モーメントが正回転方向Aとは逆向きに作用して回転速度が低下する。しかるに、扇形回転体10には十分な慣性力が付与されているので、正回転方向Aに継続して回転して、その重心位置p(w)が回転中心10aの真上を通過することができる。
このようにして扇形回転体10の回転が繰り返され、扇形回転体10と一体となって回転する水平回転軸3の回転が増速されて発電機7に伝達されて発電が行われる。また、回転開始時以外の動作状態においては、水平回転軸3に組み込まれている第2発電機24から得られる電力によって回転補助機構20の電動モータ21が駆動されるので、外部から電力供給を行うことなく扇形回転体10の回転が継続して、発電機7による発電動作が継続して行われ、電力がバッテリ41に蓄えられる。本発明者の実験によれば、錘付きの扇形回転体10は回転直後においては1回転内における回転速度が変動するものの、或る程度の回転速度に到達した後は振動を伴うことなく定速回転状態を形成できることが確認され、発電機7から充分な電力が発生することが確認された。
なお、回転補助機構20の電源として、ソーラーパネルを用いることも可能である。ソーラーパネルをケーシング2の外部に配置しておき、ソーラーパネルから得られる電力をバッテリ41に蓄えておく。動力発生装置1の始動時には、バッテリ41に蓄えられている電力を用いて回転補助機構20を駆動する。始動後は第2発電機24の電力により回転補助機構20を継続して駆動することができる。
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態は本発明を発電用の動力発生装置に適用したものであるが、本発明は発電以外の動力発生装置として利用可能である。例えば、産業機械の動力源(回転力発生源)としても利用可能である。
1・・動力発生装置
2・・ケーシング
3・・水平回転軸
4,5・・軸受部
6・・駆動側プーリ
7・・発電機
8・・従動側プーリ
9・・駆動ベルト
10・・扇形回転体
10a・・回転中心
11・・ボス
12・・第1枠板
12a・・外端部
12b・・ネジ穴
13・・第2枠板
13a・・外端部
13b・・ネジ穴
14・・円弧状枠板
15・・第1錘
16・・第2錘
20・・回転補助機構
21・・電動モータ
22・・駆動輪
23・・従動輪
24・・第2発電機
30・・回転停止機構
31・・回転停止部材
32・・駆動機構
41・・バッテリ
42・・給電線
43・・制御盤
p1・・停止位置
p2・・挟み込み位置
p(w)・・重心位置
w・・自重

Claims (7)

  1. 回転式の発電機と、
    前記発電機を回転駆動するための水平回転軸と、
    前記水平回転軸を中心として予め定めた正回転方向に当該水平回転軸と一体回転するように当該回転軸に垂直に取り付けた90度以下の角度θを張る扇形の輪郭形状をした扇形回転体と、
    前記扇形回転体の回転中心から半径方向に離れた位置に取り付けられている錘と、
    前記扇形回転体が前記正回転方向に1回転する毎に、前記錘が取り付けられている当該扇形回転体の重心位置が前記回転中心の真上から真下に至るまでの間の設定回転角度範囲において、当該扇形回転体に対して前記正回転方向への補助回転力を与える回転補助部材と、
    前記重心位置が前記回転中心の真上を通り過ぎた位置から90度回転した位置までの間の回転角度位置に、前記扇形回転体を強制停止させるための回転停止部材とを有していることを特徴とする重力および慣性力を利用した動力発生装置。
  2. 請求項1において、
    前記扇形回転体は、当該扇形回転体の一方の第1縁端部を規定している矩形断面の第1枠板と、他方の第2縁端部を規定している矩形断面の第2枠板と、前記第1枠板および前記第2枠板の外端部の間に架け渡した矩形断面の円弧状枠板とを備えており、
    前記錘は、前記第1枠板に取り付けた第1錘と、前記第2枠板に取り付けた第2錘とを備えており、
    前記回転補助部材は、電動モータによって回転駆動される駆動輪と、従動輪とを備えており、
    前記駆動輪および前記従動輪は、前記設定回転角度範囲内を回転する前記円弧状枠板を両側から挟み込み可能な位置に配置されていることを特徴とする重力および慣性力を利用した動力発生装置。
  3. 請求項2において、
    前記回転停止部材による前記扇形回転体の停止位置は、前記円弧状枠板における前記正回転方向の側に位置する端部が前記駆動輪および前記従動輪の間に挟み込まれる回転角度位置あるいは挟み込まれる前の回転角度位置であることを特徴とする重力および慣性力を利用した動力発生装置。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記第1錘は前記第1縁端部に沿って半径方向にスライド可能に取り付けられており、
    前記第2錘は前記第2縁端部に沿って半径方向にスライド可能に取り付けられており、
    前記第1錘は半径方向に伸縮可能な第1バネ部材によって半径方向へのスライドが規制されており、
    前記第2錘は半径方向に伸縮可能な第2バネ部材によって半径方向へのスライドが規制されていることを特徴とする重力および慣性力を利用した動力発生装置。
  5. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記第1縁端部に対する前記第1錘の取り付け位置を、前記回転中心からの距離が異なる位置に変更可能であり、
    前記第2縁端部に対する前記第2錘の取り付け位置を、前記回転中心からの距離が異なる位置に変更可能であることを特徴とする重力および慣性力を利用した動力発生装置。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれかの項において、
    前記発電機として、第1発電機および第2発電機を備えており、
    前記第1発電機の回転入力軸には、前記水平回転軸の回転が増速機構を介して伝達され、
    前記第2発電機の回転入力軸は前記水平回転軸によって直接に回転駆動され、
    前記第2発電機を前記回転補助部材を回転駆動するための電動モータの駆動電源として用いることを特徴とする重力および慣性力を利用した動力発生装置。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれかの項において、
    減圧状態の雰囲気を維持可能なケーシングを有しており、
    前記ケーシング内に、前記水平回転軸、前記錘が取り付けられている前記扇形回転体、前記回転補助部材および前記回転停止部材が配置されていることを特徴とする重力および慣性力を利用した動力発生装置。
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