JP2013037502A - コンピュータ装置およびそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 障害を発生させることなく、コンピュータ装置が起動中であっても直ちにユーザが電源オフ指示を入力することができるコンピュータ装置を提供する。
【解決手段】 制御部は、OSの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき監視アプリから起動完了通知を受信したか否かを判断し、監視アプリから起動完了通知を受信するまでの間、電源オフ指示の送信を保留する。従って、OSの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力された場合であっても、直ちにOSを電源オフ状態にさせないので、コンピュータ装置に障害が発生することを防止できる。そして、制御部は、監視アプリから起動完了通知を受信したとき、電源オフ指示をOSに送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンピュータ装置、監視アプリケーションプログラムおよび制御部の動作プログラムに関する。
パーソナルコンピュータ(以下、PCという。)において、PCがシャットダウンされた状態においてユーザが誤って電源スイッチを操作し、PCが起動中の状態のとき、ただちにPCを再度シャットダウンさせることができない。PCのOSが起動を完了した後、ユーザがOSを操作してPCをシャットダウンさせる必要があるからである。すなわち、PCのOSが起動している最中に、PCを強制的にシャットダウンさせる、あるいは、PCのACプラグをコンセントから抜いてPCへの電源供給を遮断すると、ハードディスクドライブ(以下、HDDという。)や、フラッシュメモリ等の記憶媒体が破損する、又は、OSや起動プログラム等の他のプログラムに障害が発生する恐れがあるからである。
このように、ユーザが誤ってPCの電源スイッチを操作してしまった場合には、PCのOSの起動が完了するまでの時間、PCへの電源オフ指示の入力を待たなければならない。従って、このような状況において、ユーザが直ちに、PCに電源オフ指示を入力することができ、かつ、記憶媒体の破損や、各プログラムの障害が生じることのないPCが要望されている。
特開2001−228937号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、障害を発生させることなく、コンピュータ装置が起動中であっても直ちにユーザが電源オフ指示を入力することができるコンピュータ装置を提供することである。
本発明の好ましい実施形態によるコンピュータ装置は、オペレーティングシステムおよび監視アプリケーションプログラムがインストールされ、制御部を備え、前記監視アプリケーションプログラムが、前記オペレーティングシステムが起動完了しているか否かを確認するステップと、前記オペレーティングシステムが起動完了していることを確認したとき、前記制御部に起動完了通知を送信するステップとを前記コンピュータ装置に実行させ、前記制御部が、前記オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したか否かを判断するステップと、前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信するまでの間、電源オフ指示の送信を保留するステップと、前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したとき、電源オフ指示を前記オペレーティングシステムに送信するステップとを実行する。
制御部は、オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したか否かを判断し、監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信するまでの間、電源オフ指示の送信を保留する。従って、オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力された場合であっても、直ちにオペレーティングシステムを電源オフ状態にさせないので、コンピュータ装置に障害が発生することを防止できる。そして、制御部は、監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したとき、電源オフ指示をオペレーティングシステムに送信する。従って、オペレーティングシステムの起動完了後、直ちにオペレーティングシステムに電源オフ指示を送信し、コンピュータ装置を再度電源オフ状態に移行させることができる。以上のように、ユーザ操作としては、オペレーティングシステムが起動完了するまで待つことなく、電源オフ指示を再度入力することができ、利便性が向上する。
本発明の好ましい実施形態によるコンピュータ装置にインストールされる前記監視アプリケーションプログラムは、前記オペレーティングシステムが起動完了しているか否かを確認するステップと、前記オペレーティングシステムが起動完了していることを確認したとき、前記制御部に起動完了通知を送信するステップとを前記コンピュータに実行させる。
本発明の好ましい実施形態によるコンピュータ装置に備えられる前記制御部の動作プログラムは、前記オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したか否かを判断するステップと、前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信するまでの間、電源オフ指示の送信を保留するステップと、前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したとき、電源オフ指示を前記オペレーティングシステムに送信するステップとを前記制御部に実行させる。
本発明の別の好ましい実施形態によるコンピュータ装置は、オペレーティングシステムがインストールされ、制御部とメモリとを備え、前記オペレーティングシステムが、起動中に、前記オペレーティングシステムの起動処理に関するログを前記メモリに書き込むステップを実行し、前記制御部が、前記オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、所定時間間隔で前記メモリにアクセスし、前記メモリに格納されている前記ログを確認するステップと、前記ログの内容に基づいて前記オペレーティングシステムが起動完了したか否かを判断するステップと、前記オペレーティングシステムが起動完了したと判断されるまでの間、電源オフ指示の送信を保留するステップと、前記オペレーティングシステムが起動完了したと判断されたとき、電源オフ指示を前記オペレーティングシステムに送信するステップとを実行する。
制御部は、オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、所定時間間隔でメモリにアクセスし、メモリに格納されているログを確認し、ログの内容に基づいてオペレーティングシステムが起動完了したか否かを判断する。制御部は、オペレーティングシステムが起動完了したと判断されるまでの間、電源オフ指示の送信を保留する。従って、オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力された場合であっても、直ちにオペレーティングシステムを電源オフ状態にさせないので、コンピュータ装置に障害が発生することを防止できる。そして、制御部は、オペレーティングシステムが起動完了したと判断されたとき、電源オフ指示をオペレーティングシステムに送信する。従って、オペレーティングシステムの起動完了後、直ちにオペレーティングシステムに電源オフ指示を送信し、コンピュータ装置を再度電源オフ状態に移行させることができる。以上のように、ユーザ操作としては、オペレーティングシステムが起動完了するまで待つことなく、電源オフ指示を再度入力することができ、利便性が向上する。
本発明の別の好ましい実施形態によるコンピュータ装置に備えられる前記制御部の動作プログラムは、前記オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、所定時間間隔で前記メモリにアクセスし、前記メモリに格納されている前記ログを確認するステップと、前記ログの内容に基づいて前記オペレーティングシステムが起動完了したか否かを判断するステップと、前記オペレーティングシステムが起動完了したと判断されるまでの間、電源オフ指示の送信を保留するステップと、前記オペレーティングシステムが起動完了したと判断されたとき、電源オフ指示を前記オペレーティングシステムに送信するステップとを前記制御部に実行させる。
障害を発生させることなく、コンピュータ装置が起動中であっても直ちにユーザが電源オフ指示を入力することができるコンピュータ装置を提供することができる。
本発明の好ましい実施形態によるPC1を示すブロック図である。 MCU3、OS11および監視アプリ12の動作の概要を示す図である。 MCU3の処理を示すフローチャートである。 MCU3の処理を示すフローチャートである。 監視アプリ12の処理を示すフローチャートである。 MCU3の処理を示すフローチャートである。 MCU3、OS11および監視アプリ12の動作の概要を示す図である。 MCU3の処理を示すフローチャートである。 MCU3の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるPC(コンピュータ装置)1を示す概略ブロック図である。PC1は、PC部2と、MCU3等の制御部と、電源スイッチ4と、LED5等のインジケータとを概略備える。
PC部2は、CPU2aと、チップセット2bと、メモリ(例えば、RAM等)2cと、HDD2dと、ODD(オプティカルディスクドライブ)2eと、イジェクトスイッチ2fとを備える。PC部2のハードウェア構成は、いわゆる一般的なパーソナルコンピュータである。
MCU3およびその周辺回路には、スタンバイ電源電圧が供給されている。スタンバイ電源電圧は、PC1がスタンバイ状態やシャットダウン状態等の電源オフ状態においても供給される電源電圧である。MCU3は、スタンバイ電源電圧に基づいて、電源オフ状態のときにユーザ操作が実行されたことを判断し、ユーザ操作に応じた処理を実行することができる。
また、PC1の各部にはメイン電源電圧が供給される。メイン電源電圧は、PC1が稼働中(PC1が起動完了した後の状態)に供給される電源電圧である。
HDD2dには、図2に示すように、OS(オペレーティングシステム)11および監視アプリケーションプログラム(以下、監視アプリという。)12がインストールされている。監視アプリ12は、OS11が起動完了したか否かを監視し、その結果をMCU3に通知するプログラムである。監視アプリ12は、また、MCU3からの電源オフ指示をOS11に転送するプログラムである。監視アプリ12は、PC1が稼働状態において常に稼働状態にある常駐プログラムである。
MCU3は、図示しないメモリ(ROM等)に格納されているMCU3の動作プログラムに基づいて後述する各動作を実行する。MCU3は、PC部2のCPU2a(OS11、監視アプリ12)と相互に通信し、コマンドを送受する。電源スイッチ4は、ユーザ操作による電源オン指示または電源オフ指示が入力されるスイッチである。つまり、PC1が電源オフ状態のときに電源スイッチ4が押された場合、電源オン指示が入力され、PC1が電源オン状態のときに電源スイッチ4が押された場合、電源オフ指示が入力される。電源スイッチ4の操作は、MCU3によって判別される。LED5は、PC1の電源状態をユーザに知らせるものであり、MCU3によって発光態様が制御される。
PC1の起動中(すなわちOS11や監視アプリ12の起動中)に、ユーザ操作によって電源スイッチ4が再度操作され、PC1を電源オフ状態にする指示が入力されたとき(図2(1))、MCU3は、監視アプリ12から起動完了通知を受信するのを待つ。つまり、起動完了通知を受信する迄の間、MCU3は、電源オフ指示の送信を保留する。監視アプリ12は、監視アプリ12自体が起動した後、OS11が起動完了しているか否かを確認する。OS11が起動完了していることを確認すると、監視アプリ12は、MCU3に対して起動完了通知を送信する(図2(2))。
MCU3は、起動完了通知を監視アプリ12から受信すると、監視アプリ12に対して電源オフ指示を送信する(図2(3))。監視アプリ12は、MCU3から電源オフ指示を受信した場合、電源オフ指示をOS11に転送する(図2(4))。OS11は、電源オフ指示を監視アプリ12から受信すると、電源オフ(例えば、シャットダウン)の処理を実行する。
従って、本実施形態のPC1によると、PC1(OS11)の起動中に再度電源スイッチ4が操作された場合でも、OS11の起動完了後に、OS11に電源オフ指示を供給することができるので、OS11は強制終了ではなく、正常に電源オフの処理を実行することができる。なお、図2では、MCU3は、電源オフ指示を監視アプリ12を介してOS11に送信しているが、これに限定されず、MCU3は、OS11に直接電源オフ指示を送信してもよい。
図3は、MCU3の処理を示すフローチャートである。PC1が電源オフ状態のときに、ユーザ操作によって電源スイッチ4が操作されて、電源オン指示が入力されたとき、MCU3は、PC部2のチップセット2bに電源オン指示を送信する(S1)。MCU3は、LED5の発光態様をPC1が起動中であることを示す態様(色、点滅間隔等)に変更する(S2)。S1、S2の各処理は、従来の処理と同様である。
MCU3は、ユーザ操作によって、再度、電源スイッチ4が操作されたか否かを判断する(S3)。操作されない場合(S3でNO)、S4に進み、MCU3は、監視アプリ12から起動完了通知を受信したか否かを判断する(S4)。起動完了通知を受信しない場合(S4でNO)、処理はS3に戻る。すなわち、PC1(OS11)が起動完了するまでの間にユーザ操作によって再度電源スイッチ4が操作されたか否かが判断される。
PC1(OS11)が起動完了するまでの間にユーザ操作によって再度電源スイッチ4が操作された場合(S3でYES)、本実施形態の終了処理を実行する(S6)。一方、S4において、監視アプリ12から起動完了通知を受信した場合(S4でYES)、すなわち、PC1(OS11)が起動完了するまでの間にユーザ操作によって再度電源スイッチ4が操作されなかった場合、MCU3は、PC1が起動完了したことを判断し、本処理を終了する。
図4は、S6の処理の詳細を示すフローチャートである。MCU3は、S3でYESと判断された電源スイッチ4の操作が長押しであるか否かを判断する(S11)。長押しとは所定時間以上継続して電源スイッチ4が押し続けられることをいう。
電源スイッチ4の操作が長押しではなく、短押しである場合(S11でNO)、MCU3は、LED5の発光態様をPC1が電源オフ処理中(シャットダウン動作中)であることを示す態様(色、点滅間隔等)に変更する(S12)。これにより、実際には、PC1(OS11)は起動中であるものの、ユーザはPC1が電源オフ処理中(シャットダウン処理中)であることを認識させることができる。
続いて、MCU3は、監視アプリ12から起動完了通知を受信したか否かを判断する(S13)。起動完了通知を受信するまでの間、MCU3は待機し、次の処理へと進まない。
図5は、監視アプリ12の処理(詳細には、監視アプリ12に基づくCPU2aの処理)を示すフローチャートである。図5の処理は、PC1(OS11および監視アプリ12)が起動中の動作から開始する。監視アプリ12は監視アプリ12自身が起動完了すると、OS11が起動完了しているか否かを確認する(S22)。OS12の起動が完了している場合(S22でYES)、監視アプリ12は、MCU3に起動完了通知を送信する(S23)。
図4に示すように、MCU3は、監視アプリ12から起動完了通知を受信すると(S13でYES)、監視アプリ12に電源オフ指示を送信する(S14)。
図5に示すように、監視アプリ12は、MCU3から電源オフ指示を受信したか否かを判断している(S24)。MCU3から電源オフ指示を受信したと判断された場合(S24でYES)、監視アプリ12は、まず、PC1に接続されているディスプレイ装置の電源をオフ状態にさせる(S25)。これは、ユーザにPC1が電源オフ処理中であることを知らせるためである。
続いて、監視アプリ12は、OS11に電源オフ指示を転送する(S26)。OS11は、電源オフ指示を受信すると、電源オフ処理(シャットダウン処理)を実行開始する(S27)。以上の処理によって、PC1(OS11)が起動中にユーザ操作によって再度電源スイッチ4が操作された場合でも、OS11が起動完了後に、OS11に電源オフ処理を開始させることができる。
図4に示すように、S11で電源スイッチ4が長押しされたと判断された場合(S11でYES)、MCU3は、監視アプリ12から起動完了通知を受信するのを待たずに、PC部1に電源オフ指示を送信する(S15)。そして、MCU3は、LED5の発光態様をPC1が電源オフ処理中(シャットダウン動作中)であることを示す態様(色、点滅間隔等)に変更する(S16)。PC部1は、電源オフ指示に応じて、強制シャットダウン処理を実行する(S17)。
図6は、PC1(OS11)が起動完了後に、ユーザ操作によって電源スイッチ4が操作された場合のMCU3の処理を示すフローチャートである。MCU3は、電源スイッチ4の操作が長押しか否かを判断する(S31)。長押しでないと判断された場合(S31でNO)、MCU3は、監視アプリ12に電源オフ時のモードを問い合せる(S32)。ここで、電源オフ時のモードとは、電源スイッチ4が操作されたときに、PC部2がシャットダウン、スタンバイ、スリープといった電源状態のうちのどれに移行するかを示すものであり、ユーザ操作によって設定可能である。
MCU3は、監視アプリ12に電源オフ指示を送信する(S33)。MCU3は、S32で取得した動作モードに応じて、LEDの表示態様(色、点滅間隔等)を変更する(S34)。これにより、シャットダウン、スタンバイ、又は、スリープ等のそれぞれでLED5の表示態様が異なるので、ユーザは、LED5を見ることで、シャットダウン、スタンバイ、又は、スリープのどのモードで電源オフ処理を実行しているかを把握することができる。
監視アプリ12は、MCU3から電源オフ指示を受信すると、電源オフ指示をOS11に転送する。OS11は、電源オフ指示を受信すると、電源オフ処理(シャットダウン、スタンバイ、又は、スリープ)を実行する(S35)。
一方、S31で電源スイッチ4が長押しされたと判断された場合(S31でYES)、MCU3は、監視アプリ12に電源オフ指示を送信する(S36)。そして、MCU3は、LED5の発光態様をPC1が電源オフ処理中(シャットダウン動作中)であることを示す態様(色、点滅間隔等)に変更する(S37)。PC部1は、電源オフ指示に応じて、強制シャットダウン処理を実行する(S38)。
次に、本発明の別の好ましい実施形態によるPC101について説明する。
図7に示すように、PC101の起動中(すなわちOS11や監視アプリ12の起動中)に、OS11はメモリ2cにOS11の起動処理に関するログを順次書き込んでいる(図7(1))。これは、OS11が起動に失敗したときに、ログの内容を確認することによって、正常な状態に復帰するためである。
PC101の起動中に、ユーザ操作によって電源スイッチ4が再度操作され、PC101を電源オフ状態にする指示が入力されたとき(図7(2))、MCU3は、所定時間毎にポーリング処理によってメモリ2cにアクセスし、OS11の起動処理に関するログの内容を確認する(図7(3))。そして、MCU3は、OS11の起動処理に関するログの中に、OS11が起動完了したことを示す情報が存在するか否かを判断する(図7(4))。存在する場合、MCU3は、OS11が起動完了していることを確認することができるので、OS11に対して電源オフ指示を送信する(図7(5))。OS11は、電源オフ指示をMCU3から受信すると、電源オフ(例えば、シャットダウン)の処理を実行する。本実施形態によると、監視アプリ12をインストールする必要がない。
図8は、本実施形態のMCU3の処理を示すフローチャートである。PC1が電源オフ状態のときに、ユーザ操作によって電源スイッチ4が操作されて、電源オン指示が入力されたとき、MCU3は、PC部2のチップセット2bに電源オン指示を送信する(S41)。MCU3は、LED5の発光態様をPC101が起動中であることを示す態様(色、点滅間隔等)に変更する(S42)。S41、S42の各処理は、従来の処理と同様である。
MCU3は、ユーザ操作によって、再度、電源スイッチ4が操作されたか否かを判断する(S43)。操作されない場合(S43でNO)、S44に進み、MCU3は、メモリ2c内に格納されているOS11の起動処理に関するログを確認し、OS11が起動完了しているか否かを判断する(S44)。OS11が未だ起動完了していないと判断される場合(S44でNO)、処理はS43に戻る。すなわち、PC101(OS11)が起動完了するまでの間にユーザ操作によって再度電源スイッチ4が操作されたか否かが判断される。
PC101(OS11)が起動完了するまでの間にユーザ操作によって再度電源スイッチ4が操作された場合(S43でYES)、本実施形態の終了処理を実行する(S46)。一方、S44において、メモリ2c内に格納されているOS11の起動処理に関するログの中にOS11が起動完了したことを示す情報が存在する場合(S44でYES)、すなわち、PC101(OS11)が起動完了するまでの間にユーザ操作によって再度電源スイッチ4が操作されなかった場合、MCU3は、PC101が起動完了したことを判断し、本処理を終了する。
図9は、S46の処理の詳細を示すフローチャートである。MCU3は、S43でYESと判断された電源スイッチ4の操作が長押しであるか否かを判断する(S51)。
電源スイッチ4の操作が長押しではなく、短押しである場合(S51でNO)、MCU3は、LED5の発光態様をPC101が電源オフ処理中(シャットダウン動作中)であることを示す態様(色、点滅間隔等)に変更する(S52)。これにより、実際には、PC101(OS11)は起動中であるものの、ユーザはPC101が電源オフ処理中(シャットダウン処理中)であることを認識させることができる。
続いて、MCU3は、所定時間間隔でメモリ2cにポーリングによってアクセスし、メモリ2c内に格納されているOS11の起動処理に関するログを確認する(S53)。MCU3は、OS11の起動処理に関するログの中に、OS11が起動完了したことを示す情報が存在するか否かを判断する(S54)。OS11の起動処理に関するログの中に、OS11が起動完了したことを示す情報が存在するようになるまでの間、MCU3は処理を待機し(つまり、OS11への電源オフ指示の送信を保留し)、次の処理へと進まない。
OS11の起動処理に関するログの中に、OS11が起動完了したことを示す情報が存在することが判断されると(S54でYES)、MCU3は、OS11に電源オフ指示を送信する(S55)。OS11は、電源オフ指示を受信すると、電源オフ処理(シャットダウン処理)を実行開始する。以上の処理によって、PC101(OS11)が起動中にユーザ操作によって再度電源スイッチ4が操作された場合でも、OS11が起動完了後に、OS11にシャットダウン処理を開始させることができる。
なお、S51で電源スイッチ4が長押しされたと判断された場合(S51でYES)、MCU3は、OS11の起動完了の確認を待たずに、PC部1に電源オフ指示を送信する(S56)。そして、MCU3は、LED5の発光態様をPC101が電源オフ処理中(シャットダウン動作中)であることを示す態様(色、点滅間隔等)に変更する(S57)。PC部1は、電源オフ指示に応じて、強制シャットダウン処理を実行する(S58)。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。本発明のPC1におけるMCU3や、監視アプリ12の動作をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムまたはそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体という形態で提供されてもよい。
本発明は、PCに好適に適用され得る。
1 PC
2 PC部
2a CPU
2b チップセット
2c メモリ
2d HDD
2e ODD
2f イジェクトスイッチ
3 MCU
4 電源スイッチ
5 LED
11 OS
12 監視アプリ

Claims (5)

  1. オペレーティングシステムおよび監視アプリケーションプログラムがインストールされ、制御部を備えるコンピュータ装置であって、
    前記監視アプリケーションプログラムが、
    前記オペレーティングシステムが起動完了しているか否かを確認するステップと、
    前記オペレーティングシステムが起動完了していることを確認したとき、前記制御部に起動完了通知を送信するステップとを前記コンピュータ装置に実行させ、
    前記制御部が、
    前記オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したか否かを判断するステップと、
    前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信するまでの間、電源オフ指示の送信を保留するステップと、
    前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したとき、電源オフ指示を前記オペレーティングシステムに送信するステップとを実行する、コンピュータ装置。
  2. 請求項1に記載のコンピュータ装置にインストールされる前記監視アプリケーションプログラムであって、
    前記オペレーティングシステムが起動完了しているか否かを確認するステップと、
    前記オペレーティングシステムが起動完了していることを確認したとき、前記制御部に起動完了通知を送信するステップとを前記コンピュータに実行させる、監視アプリケーションプログラム。
  3. 請求項1に記載のコンピュータ装置に備えられる前記制御部の動作プログラムであって、
    前記オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したか否かを判断するステップと、
    前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信するまでの間、電源オフ指示の送信を保留するステップと、
    前記監視アプリケーションプログラムから起動完了通知を受信したとき、電源オフ指示を前記オペレーティングシステムに送信するステップとを前記制御部に実行させる、コンピュータプログラム。
  4. オペレーティングシステムがインストールされ、制御部とメモリとを備えるコンピュータ装置であって、
    前記オペレーティングシステムが、起動中に、前記オペレーティングシステムの起動処理に関するログを前記メモリに書き込むステップを実行し、
    前記制御部が、
    前記オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、所定時間間隔で前記メモリにアクセスし、前記メモリに格納されている前記ログを確認するステップと、
    前記ログの内容に基づいて前記オペレーティングシステムが起動完了したか否かを判断するステップと、
    前記オペレーティングシステムが起動完了したと判断されるまでの間、電源オフ指示の送信を保留するステップと、
    前記オペレーティングシステムが起動完了したと判断されたとき、電源オフ指示を前記オペレーティングシステムに送信するステップとを実行する、コンピュータ装置。
  5. 請求項4に記載のコンピュータ装置に備えられる前記制御部の動作プログラムであって、
    前記オペレーティングシステムの起動中に、ユーザ操作によって電源オフ指示が入力されたとき、所定時間間隔で前記メモリにアクセスし、前記メモリに格納されている前記ログを確認するステップと、
    前記ログの内容に基づいて前記オペレーティングシステムが起動完了したか否かを判断するステップと、
    前記オペレーティングシステムが起動完了したと判断されるまでの間、電源オフ指示の送信を保留するステップと、
    前記オペレーティングシステムが起動完了したと判断されたとき、電源オフ指示を前記オペレーティングシステムに送信するステップとを前記制御部に実行させる、コンピュータプログラム。
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