JP2013033089A - 航空写真画像による地上情報の自動取得方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来、航空写真をベースとして地図を作成するに際して、住所、建造物名、河川名、道路名、交差点名等の様々な地図注記の情報は現地に赴いての調査や資料を判読しての調査等を必要とし、甚大な費用と時間を費やしていたという点である。
【解決手段】 地上に存在する各種建造物や施設に地図注記として必要な情報を備えたタグを敷設し、そのタグを敷設した状態の航空写真を撮影し、その航空写真を基として前記したタグから地図注記情報を画像処理により自動認識して情報を得ることとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は航空写真画像による地上情報の自動取得方法に関し、特に、航空写真をベースとして地形や建造物等を図式化して地図を作成することを目的とした航空写真画像による地上情報の自動取得方法に関する分野である。
従来より、航空写真を撮影し、その航空写真に基いて、道路、河川、建物等を含めた地形を図式化して地図を作成する技術が知られている。この航空写真は一般的にセスナ機を使用して、一定の幅の帯域を連続して撮影し、その画像を地図データと重ね合わせることで得られるものとなっている。
元来、地図は、その平面的な図式に加え空間情報も伝達し、読み取ることができるメディアであり、行政や国土の利用、整備、保全、国民生活の安全、安心、利便性の向上そして新産業や新サービスの創出及び地域の活性化のための大きなデータベースとなる。
しかしながら、従来、撮影された航空写真には当然のことながら、住所や建造物の名称、河川、道路、交差点等の名称は情報として示されてはおらず、現地における調査、資料の判読による調査が不可欠のものとなり、この調査結果が地図上に地図注記として記載され、実際の使用に適する地図が得られることとなる。ところが、この地図注記情報を得るための調査作業は膨大な時間と費用が必要とされるものとなっている。
出願人は、本願発明に関して、先行する技術文献を調査したが、格別に本願発明と関連し、類似すると思われる文献は発見できなかった。
本発明が解決しようとする問題点は、従来、航空写真をベースとして地図を作成するに際して、住所、建造物名、河川名、道路名、交差点名等の様々な地図注記の情報は現地に赴いての調査や資料を判読しての調査等を必要とし、甚大な費用と時間を費やしていたという点である。
この問題点を解決するために、本発明に係る航空写真画像による地上情報の自動取得方法は、地上に存在する各種建造物や施設に地図注記として必要な情報を備えたタグを敷設し、そのタグを敷設した状態の航空写真を撮影し、その航空写真を基として前記したタグから地図注記情報を画像処理により自動認識して情報を得ることを特徴とし、前記した航空写真の撮影には、カメラとGPS及びIMUをシンクロさせ、撮影時の位置情報データを得ることを特徴とし、前記したタグは一次元又は二次元コードとしたことを特徴としている。
また、本願発明に係る航空写真画像による地上情報の自動取得方法は、前記取得した情報に基いて地図を作成することを特徴とし、前記取得した複数のタグを基に画像処理を行い航空写真画像の位置を特定して、図化された地図と照合することにより、航空写真の自動縮尺及び航空写真の自動歪み補正を行なってオルソ画像を作成することを特徴としている。
本発明に係る航空写真画像による地上情報の自動取得方法は上記のように構成されている。そのため、撮影された航空写真には地図注記の情報として有効なデータがタグ、特に二次元コードとして写し取られており、この情報を抽出、解析、判読することで、正確で迅速な地図作成等に寄与することができる。
本願発明における航空写真の撮影の概念を示す図である。
図面として示し、実施例で説明したように構成したことで実現した。
次に、本発明の好ましい実施の一例を図面を参照して説明する。図中1は航空機で撮影される対象となる地上を示している。この地上1にはこの図にあって十字に交差する道路2、2と複数の建造物3、3‥及び公園等の施設4等々が存在している。
上記した道路2の交差点2aや、各建造物3、3、公園等の施設4には、その各々の住所や名称等の地図注記に必要な情報がコード化されたタグ、特に識別用の二次元コード5、5‥を敷設する。建造物3、3‥の場合、屋上や屋根に敷設することが好ましい。
一方、図中6は、航空機を使用して撮影された航空写真画像を示している。ここで、カメラを搭載した航空機は高度約8、000mを想定しているが、この条件は、状況に応じ変更される。この航空写真画像6には、地上1の影像と共に二次元コード5、5‥の像5a、5a‥も撮影されることとなる。
ここで、前記した識別用の二次元コード5、5‥のサイズは、上記した条件では約3m平方で十分であり、もっと低空飛行を行えば1m平方以下でも十分となる。この識別用の二次元コード5、5‥の像5a、5a‥は航空写真画像6からズームアップしてコンピュータによって解析し、住所、名称等の情報を抽出することができる。
また、前記した航空機による航空写真の撮影に関しては、カメラにGPSによる位置情報とIMUによる傾きの情報及び飛行高度情報をシンクロさせることで、地上1の画像を垂直下に見た状況にアジャストすることが可能となる。
さらに、前記した二次元コード5、5‥は予めコード化し、そのコードに対して住所、地番、名称、経度と緯度による座標値、その他属性情報等をデータベース化して、敷設する二次元コード5、5‥を発行する方法を規格化しておく。
航空写真画像6に写しこまれた二次元コード5、5‥の像5a、5a‥を画像処理によって抽出し、その抽出された二次元コード5、5‥を解析ソフトウェアを利用してコード化する。そして、この抽出されたコードからデータベースを利用し、地上情報、主として地図注記の情報を取得することとなる。
こうして、撮影された航空写真画像6の二次元コード5の像5aから、建物や道路、交差点、施設等の名称、住所の地図注記情報を取得することで、正確で迅速な地図作成作業を実行することができる。また、写真画像における建造物や道路等の名称や住所の情報が正確に一致することとなるので、改めて現地における調査、資料の調査等の作業を大幅に削減することができ、地図作成のための費用と時間を節減することができるもので、地図の照合作業も迅速となる。
また、こうした航空写真画像による地上情報の自動取得方法によると、例えば、地震や津波等の自然災害があった場合でも即時に現地の航空写真を撮影することで、被害状況や地形の変形等を把握することも可能となる。
本発明に係る航空写真画像による地上情報の自動取得方法は上記のように構成されている。実施例としては静止画用のカメラを想定しているが、これはビデオカメラに代替することもでき、ビデオストレージをベースとして同様の作業を行なうことで地図の作成が可能となる。
また、本実施例では情報タグを二次元コードとしたが、これに限られるものではなく、一次元コード、又は文字、記号コードでもよく、航空機はジェット機や、従来のセスナ機やヘリコプター等の使用でも可能である。さらに、本発明の実施は地図の作成に限らず、不動産の登記簿作成等にも非常に役立つものとなる。
1 地上
2 道路
2a 交差点
3 建造物
4 施設
5 二次元コード
5a 二次元コードの像
6 航空写真画像

Claims (5)

  1. 地上に存在する各種建造物や施設に地図注記として必要な情報を備えたタグを敷設し、そのタグを敷設した状態の航空写真を撮影し、その航空写真を基として前記したタグから地図注記情報を画像処理により自動認識して情報を得ることを特徴とする航空写真画像による地上情報の自動取得方法。
  2. 前記した航空写真の撮影には、カメラとGPS及びIMUをシンクロさせ、撮影時の位置情報データを得ることを特徴とする請求項1に記載の航空写真画像による地上情報の自動取得方法。
  3. 前記したタグは一次元又は二次元コードとしたことを特徴とする請求項1または2に記載の航空写真画像による地上情報の自動取得方法。
  4. 前記取得した情報に基いて地図を作成することを特徴とする請求項1から3のうち1項に記載の航空写真画像による地上情報の自動取得方法。
  5. 前記取得した複数のタグを基に画像処理を行い航空写真画像の位置を特定して、図化された地図と照合することにより、航空写真の自動縮尺及び航空写真の自動歪み補正を行なってオルソ画像を作成することを特徴とする請求項4に記載の航空写真画像による地上情報の自動取得方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019075014A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 株式会社クボタ 自律走行型作業機のための作業領域決定システム、自律走行型作業機、および、作業領域決定プログラム
CN111121825A (zh) * 2020-01-08 2020-05-08 武汉大学 一种行人惯性导航系统中初始导航状态的确定方法及装置

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