JP2013021616A - 撮像装置 - Google Patents

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圭悟 松尾
Ryuhi Okubo
竜飛 大久保
Kazuhiro Haneda
和寛 羽田
Toshio Takahashi
利夫 高橋
Daichi Murakami
大地 村上
Osamu Nonaka
修 野中
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Abstract

【課題】小さい回路規模で、十分なオートフォーカス性能を確保しつつ、高精細動画像の撮影時においても、高画質の撮像画像を得る。
【解決手段】 撮像装置は、撮像用画素が2次元状に配列されると共に、該配列の一部に複数の焦点検出用画素が配列された撮像素子と、上記撮像素子に規則的に設定された各加算領域において、所定画素間隔の複数の画素の画素値を加算する画素値加算回路と、上記複数の画素が上記焦点検出用画素を含む場合の上記画素値加算回路の画素加算結果を補正すると共に、上記各加算領域における上記焦点検出用画素の画素位置に応じて補正処理を切換える補正回路と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像等を撮像可能な撮像装置に関する。
近年、デジタルカメラなどの撮影機能付き携帯機器(撮像装置)は、静止画のみならず、動画撮影機能を有するものが多い。この種の撮像装置には、撮像用画素の他にAF用センサ(瞳分割機能を有するAF画素)を配置した撮像素子を採用して、瞳分割位相差法によりオートフォーカスを行うものがある。この手法を採用することにより高速なオートフォーカスが可能である。
しかし、オートフォーカス性能を高くするためには、撮像素子内に比較的多くのAF画素を配置する必要があり、AF画素部分の画像信号の欠落によって、撮像画像の画質が劣化するという欠点がある。
そこで、AF画素を離散的に配置すると共に、フォーカシングに必要な1対のAF画素のうちの一方のみを配置することで、AF画素数を低減させる手法が採用されることがある。しかしこの場合には、AF画素の空間分解能の低下によって、被写体のエッジ位置によっては、フォーカシング演算に誤差が生じることがある。
そこで、列に含まれるAF画素が連続的となるようにAF画素を配置して、AF画素を連続サンプリング可能に構成することも考えられる(例えば、特許文献1)。
特開2010−32646号公報
しかしながら、特許文献1の提案では、動画時においてAF画素を補正するための工夫が十分ではなく、画質劣化が生じるという問題があった。
本発明は、十分なオートフォーカス性能を確保しつつ、高精細動画像の撮影時においても、高画質の撮像画像を得ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮像用画素が2次元状に配列されると共に、該配列の一部に複数の焦点検出用画素が配列された撮像素子と、上記撮像素子に規則的に設定された各加算領域において、所定画素間隔の複数の画素の画素値を加算する画素値加算回路と、上記複数の画素が上記焦点検出用画素を含む場合の上記画素値加算回路の画素加算結果を補正すると共に、上記各加算領域における上記焦点検出用画素の画素位置に応じて補正処理を切換える補正回路と、を具備する。
本発明によれば、十分なオートフォーカス性能を確保しつつ、高精細動画像の撮影時においても、高画質の撮像画像を得ることができるという効果を有する。
本発明の一実施の形態に係る撮像装置の回路構成を示すブロック図。 瞳分割位相差法を説明するためのための説明図。 実施の形態において採用される撮像素子の画素配列を示す説明図。 緑色画素について、動画時の画素加算を説明するための説明図。 図3の太枠で示す加算領域の4つを示す説明図。 図5の5〜8行目、即ち、下側の太枠で示す加算領域における加算処理を示す説明図。 図5の1〜4行目、即ち、上側の太枠で示す加算領域における加算処理を示す説明図。 N画素及びAF画素の推定方法を示す説明図。 N画素及びAF画素の推定方法を示す説明図。 図1中の受光部14a及び垂直アナログ加算回路14bの具体的な構成の一例を示す回路図。 動画撮像時における撮像部14の処理を説明するためのフローチャート。 本実施の形態におけるカメラ制御を説明するためのフローチャート。 図12中の読出し信号補正処理を具体的に示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る撮像装置の回路構成を示すブロック図である。
先ず、図2乃至図9の説明図を参照して、本実施の形態における動画撮像時の手法について説明する。図2は瞳分割位相差法を説明するためのための説明図である。
被写体31から各光路を介して撮像装置に入射する光学像は撮影レンズ32によって撮像素子33の入射面に結像する。AF検出用の画素(以下、AF画素という)として2つの撮像部(例えば、R撮像部とL撮像部)を構成し、各光路を射出瞳において例えば右方向と左方向とに分割して、右方向からの光(右光)と左方向からの光(左光)とを、R撮像部とL撮像部とにそれぞれ入射する。例えば、図2(a)において、撮像素子33の一部33aを拡大して示すように、撮影レンズ32の光軸に対してR,L撮像部を偏心させることで、右光と左光とを各R,L撮像部にそれぞれ入射させることができる。
ピントが合っている場合には、R,L撮像部には被写体の同一点からの光が入射する。従って、水平方向に配置したAF検出用の複数のR撮像部によって得られる画像信号と複数のL撮像部によって得られる画像信号とは同一となる。ピントがずれると、図2(a)に示すように、被写体の同一点からの光は、ピントのずれ量に応じてずれた位置のR撮像部とL撮像部とに入射する。従って、水平方向に配置したAF検出用の複数のR撮像部によって得られる画像信号(実線)34と複数のL撮像部によって得られる画像信号(破線)35とは位相がずれ、位相のずれ量はピントのずれ量に対応する。R,L撮像部によって得られる画像信号34,35同士の位相差に基づいて、ピント調整用のレンズを駆動することで、オートフォーカスを実現することができる。
なお、図2(a)は読み出し回路をAF画素と通常画素とで共通化するために、画素にR,L撮像部の両方を構成することなく、R撮像部のみを有する画素(以下、R画素という)とL撮像部のみを有する画素(以下、L画素という)によってAF画素を構成した例を示している。更に、図2(b)は、L画素を省略し、AF画素としてR画素のみを用いて、複数の撮像用画素(以下、N画素ともいう)によって得られる画像信号(実線)36の位相とR撮像部によって得られる画像信号(破線)35の位相とを比較することで、ピントのずれ量を求める例を示している。
図3は本実施の形態において採用される撮像素子の画素配列を示す説明図である。
本実施の形態においては、画素配列としてベイヤー配列を採用する例について説明する。図3において密なハッチングは、赤色のフィルタが配置された赤色の画素を示し、粗なハッチングは青色のフィルタが配置された青色の画素を示し、無地は緑色のフィルタが配置された緑色の画素を示し、縁取りのある枠はAF画素を示している。なお、図3中のRの文字はAF画素がR画素であることを示しており、図3のR画素は、緑色の画素を得るための緑色のフィルタが配置された画素に設けられている。なお、撮影画像を得るために、緑色フィルタが配置されたR画素についても緑色画素として用いるので、以後、R画素についても緑色画素として説明することがある。
図3に示すように、ベイヤー配列では、水平及び垂直2×2画素を単位として同一の配列が繰り返される。即ち、2×2画素のうち斜めに青と赤の画素が配置され、残りの斜めの2画素には緑のフィルタが設けられた画素が配置される。
また、図3においては、水平方向については、R画素は1画素(1列)おきに配置されており、水平方向にはR画素の空間分解能が比較的高く、高精度のフォーカシング演算が可能である。
静止画撮影時には、各画素から読み出した信号をそのまま撮像画像の各画素値として用い、撮像後に画素補間等の画像処理が行われる。一方、動画撮像時には、同色の4画素の画素値を加算することでその色の1画素を生成する。図3の太線で囲った範囲が、同色の4画素加算を行う4×4画素の加算領域を示している。
各太枠の加算領域内において、密なハッチングで示す赤色の4画素を加算して、動画時の赤の1画素を生成する。また、各加算領域内において、粗なハッチングで示す青色の4画素を加算して、動画時の青の1画素を生成する。また、緑色についても、動画時には、各加算領域内の4つの緑色画素から緑色の一方の1画素を生成し、他の4つの緑色画素から緑色の他方の1画素を生成する。
図4は緑色画素について、動画時の画素加算を説明するための説明図である。図4では無地の枠によって、赤又は青色の画素を示している。また、図4では、粗のハッチングによって赤色の画素が水平方向に隣接する緑色画素(Gr画素)を示し、密なハッチングによって青色の画素が水平方向に隣接する緑色画素(Gb画素)を示している。図4では、実線太枠及び破線太枠によって、動画時の1つの緑色画素を生成するための画素加算の範囲を示している。なお、Gb画素とGr画素の特性は同一である。また、図4の例では、R画素はGb画素の位置にあるので、R画素をGb画素と区別せずに説明することもある。
動画時には、実線太線内の4つのGb画素を加算して1つの緑色画素を生成し、破線太線内の4つのGr画素を加算して1つの緑色画素を生成する。しかしながら、破線太枠内の4つのGr画素は、撮像用画素のみによって構成されているのに対し、実線太枠内の4つのGb画素のうちの1つの画素は、AF画素(R画素)である。このため、加算結果をそのまま用いて動画時の撮像画像を生成すると、画質劣化が生じる。
そこで、本実施の形態においては、図5乃至図9に示す補正方法を採用する。なお、図5乃至図9においては、AF画素としてR画素のみを用いる例について説明するが、L画素のみを用いる場合、R,L画素の両方を用いる場合にも同様に適用可能である。図5は図3と同様の表示によって図3の太枠で示す加算領域の4つを示している。図6は図5の5〜8行目、即ち、下側の太枠で示す加算領域における加算処理を示し、図7は図5の1〜4行目、即ち、上側の太枠で示す加算領域における加算処理を示している。また、図8及び図9はN画素及びAF画素の推定方法を示す説明図である。なお、図5乃至図9では緑色画素について、Gb画素であるかGr画素であるかをGb,Grによって示しており、画素位置を(行、列)によって示している。
なお、図5の下側の太枠で示す加算領域は、加算する4つのGr画素の中央の位置にR画素が位置するのに対し、図5の上側の太枠で示す加算領域は、R画素の位置が当該加算領域内の4つのGr画素に囲まれていない。図3に示すように、他の加算領域も同様であり、R画素の位置は図5の上側に示す加算領域と同様であるか又は下側に示す加算領域と同様である。そこで、本実施の形態においては、R画素の位置に応じて、図6に示す加算処理又は図7に示す加算処理を行うようになっている。
動画撮像時には、2つの行の同色の2列の画素から1画素を生成する処理を高速に行うために、撮像素子からの読み出しに際して、同色の2行の画素を加算して読み出す。図6乃至図9においては、画素を示す枠同士を連結して表示することで、加算処理を示している。図6(a)は図5の第6,第8行の加算処理(垂直加算処理)を示しており、図6(b)は図5の第5,第7行の垂直加算処理を示している。
図6(c),(d)は、R画素を含む垂直加算処理の処理結果を示しており、これらの加算結果及び図6(e)〜(l)に示す加算結果は以後の処理に用いるためにメモリに記憶されるようになっている。次に、同色の2行の2画素の加算結果を、隣接する同色の2列と加算(水平加算)して、1行おきで且つ1列おきの4画素の加算を行う。
図6(e),(g),(i),(k)は夫々図5の左下太枠の加算領域における4つのGb画素の加算処理、4つの青色画素の加算処理、4つのGr画素の加算処理及び4つの赤色画素の加算処理を示している。
また、図6(f),(h),(j),(l)は夫々図5の右下太枠の加算領域における4つのGb画素の加算処理、4つの青色画素の加算処理、4つのGr画素の加算処理及び4つの赤色画素の加算処理を示している。
図5の下側太枠の加算領域においては、4つの赤色画素の加算処理、4つのGr画素の加算処理及び4つの青色画素の加算処理には、N画素(撮像用画素)が用いられるので、特には問題はない。しかし、4つのGb画素の加算処理においては、1つの画素がR画素であり、画質を向上させるために補正処理が必要である。
本実施の形態においては、1画素がR撮像部とL撮像部によって構成されており、R撮像部の画素値とL撮像部の画素値とを加算できれば、このようなAF画素からもN画素と同等の画素値が得られるものと考える。即ち、本実施の形態においては、R画素の位置においてR撮像部だけでなくL撮像部も設けられているとした場合におけるL撮像部の画素値を推定し、R画素の画素値に推定したL撮像部の画素値を加算することで、R画素の位置においてN画素が構成されていた場合の画素値を求めるようになっている。
なお、動画撮像時には、高速処理のために、撮像素子において上述した加算読み出しを行っており、動画撮像時においては撮像素子から単独の画素の画素値を読み出すこと等、加算読み出し以外の読み出しはできない。従って、R画素の画素値を直接読み出すこともできず、R画素の2倍の画素値をR画素の位置におけるN画素の値として直接求めることもできない。
図5に示すように、下側太枠の加算領域においては、R画素の位置は、4つのGr画素によって囲まれた中央の位置であり、この位置においてN画素が構成されていた場合の画素値を、当該4つのGr画素の加算画素値の1/4と推定する。例えば、図8(a)に示すように、R画素(6,3)の位置にN画素を構成した場合の画素値は、画素Gr(5,2),Gr(5,4),Gr(7,2),Gr(7,4)の加算画素値(図6(i))の1/4である。
次に、動画撮像時のAF処理のために、R画素における画素値(R撮像部の画素値)も求める。例えば、画素R(6,3)の位置にN画素を構成した場合の画素値N(6,3)と画素Gb(8,3)とは、位置が近接しており、これらの画素値は同様の値であるものと推定する。画素R(6,3)の画素値は、画素R(6,3),Gb(8,3)の加算画素値(図6(c))から、図8(a)で求めた画素N(6,3)の画素値を減算することで得る(図8(b))。
更に、R撮像部とL撮像部の画素値が略同一の値であり、これらの画素値の和がN画素の画素値であるものとして、画素R(6,3)の位置においてL画素を構成した場合の画素値L(6,3)は、図8(a)で求めた画素値N(6,3)から図8(b)で求めた画素値R(6,3)を減算することで得る。(図8(c))。
そして、画素Gb(6,1),R(6,3),Gb(8,1),Gb(8,3)の加算画素値に、R画素(6,3)の位置に構成したと仮定したL画素の画素値を加えた値を、画素Gb(6,1),R(6,3),Gb(8,1),Gb(8,3)を全てN画素で構成した場合の加算画素値とする(図8(d))。
R画素が加算領域内の4つのGr画素に囲まれている全ての加算領域について、図8と同様の処理が行われて、R画素を含む4つのGb画素の加算画素値を補正すると共に、R画素の画素値を推定する。
図7は図5の上側太枠の加算領域における処理を示しており、図7(a)は図5の第2,第4行の加算処理(垂直加算処理)を示し、図7(b)は図5の第1,第3行の垂直加算処理を示している。図7(c),(d)は、R画素を含む垂直加算処理の処理結果を示しており、これらの加算結果及び図7(e)〜(l)に示す加算結果は以後の処理に用いるためにメモリに記憶されるようになっている。次に、同色の2行の2画素の加算結果を、隣接する同色の2列と加算(水平加算)して、1行おきで且つ1列おきの4画素の加算を行う。
図7(e),(g),(i),(k)は夫々図5の左上太枠の加算領域における4つのGb画素の加算処理、4つの青色画素の加算処理、4つのGr画素の加算処理及び4つの赤色画素の加算処理を示している。
また、図7(f),(h),(j),(l)は夫々図5の右上太枠の加算領域における4つのGb画素の加算処理、4つの青色画素の加算処理、4つのGr画素の加算処理及び4つの赤色画素の加算処理を示している。
図5の上側太枠の加算領域においても、4つの赤色画素の加算処理、4つのGr画素の加算処理及び4つの青色画素の加算処理には、N画素(撮像用画素)が用いられるので、特には問題はない。しかし、4つのGb画素の加算処理においては、1つの画素がR画素であり、画質を向上させるために補正処理が必要である。
図5に示すように、上側太枠の加算領域においては、R画素の位置は、当該加算領域中の4つのGr画素と、当該加算領域に隣接する加算領域中の4つのGr画素中とによって囲まれた中央の位置であり、この位置においてN画素が構成されていた場合の画素値を、これらの8つのGr画素の加算画素値の1/8と推定する。
例えば、図5に示すように、右上太枠の加算領域中のR画素(2,5)は、当該加算領域中の画素Gr(1,6),Gr(1,8),Gr(3,6),Gr(3,8)と、隣接する左上太枠の加算領域中の画素Gr(1,2),Gr(1,4),Gr(3,2),Gr(3,4)に囲まれた中央の位置に位置する。そこで、図9(a)に示すように、R画素(2,5)の位置にN画素を構成した場合の画素値を、画素Gr(1,2),Gr(1,4),Gr(3,2),Gr(3,4),Gr(1,6),Gr(1,8),Gr(3,6),Gr(3,8)の加算画素値(図7(i),(j))の1/8とする。
また、動画撮像時のAF処理のために、R画素における画素値(R撮像部の画素値)を求める。例えば、画素Gb(4,5)と、画素N(2,5)の位置は近接しており、これらの画素値は同様の値であるものと推定し、画素R(2,5)の画素値を、画素R(2,5),Gb(4,5)の加算画素値(図7(d))から、図9(a)で求めた画素N(2,5)の画素値を減算することで得る(図9(b))。
また、図9(a)により求めた画素値N(2,5)から画素値R(2,5)を減算することで、画素R(2,5)の位置におけるL画素の画素値とする(図9(c))。そして、図7(f)の画素R(2,5),Gb(2,7),Gb(4,5),Gb(4,7)の加算画素値に、R画素(2,5)の位置に構成したと仮定したL画素の画素値L(2,5)を加えた値を、画素R(2,5),Gb(2,7),Gb(4,5),Gb(4,7)を全てN画素で構成した場合の加算画素値とする(図9(d))。
R画素が加算領域内の4つのGr画素及び隣接する加算領域の4つのGr画素に囲まれている全ての加算領域について、図9と同様の処理によって、R画素を含む4つのGb画素の加算画素値を補正すると共に、R画素の画素値を推定する。
なお、図8及び図9の推定手法は一例であり、他の推定方法を採用しても良い。例えば、画素R(2,5)の位置におけるN画素の画素値を、画素R(2,5)を囲む4つのGr(1,4),Gr(3,4),Gr(1,6),Gr(3,6)の加算画素値の1/4と推定してもよい。
(回路構成)
図1に示すように、撮像装置1の図示しない本体筐体内には本体回路部10が設けられ、本体筐体に着脱自在に取り付けられる交換レンズ部20には交換レンズ回路部21が設けられている。本体回路部10には、通信部12が設けられており、交換レンズ回路部21には通信部23が設けられている。本体回路部10の通信部12は、交換レンズ回路部21の通信部23との間で、相互に情報を送受することができるようになっている。
交換レンズ20は、撮影レンズ26を有している。撮影レンズ26は、駆動部25に駆動されることで合焦を可能にするオートフォーカス機能を備えている。交換レンズ20のレンズ制御部22は、本体回路部10からの信号により又はユーザ操作に基づく操作部24からの信号によって、駆動部25を制御して、撮影レンズ26を駆動し、撮影レンズ26における絞り、ピント、ズーム等を制御することができるようになっている。
レンズ制御部22の通信部23は、所定の伝送路を介して本体回路部10の通信部12との間で情報の送受を行う。レンズ制御部22は、本体回路部10の通信部12との間の通信が確立すると、レンズに関する情報を通信部23によって本体回路部10に送信させることができる。これにより、本体回路部10は、交換レンズ20のズーム倍率、焦点距離、明るさナンバー等を認識することができる。
本体回路部10は、CMOSセンサ等の撮像素子によって構成された撮像部14を有している。撮像部14は、交換レンズ20からの被写体の光を受光する受光部14aを有する。交換レンズ20からの被写体の光学像は、受光部14aに結像するようになっている。受光部14aは、上述した図3のベイヤー配列の画素を有するものとする。撮像部14は、信号処理及び制御部11によって駆動制御される。撮像部14は、受光部14aから2つの行の画素の値を加算して読み出す垂直アナログ加算回路14bを有する。垂直アナログ加算回路14bは、受光部14aからの1行おきの2行の画素の加算画素値を水平デジタル加算回路14cに出力する。水平デジタル加算回路14cは、2行の加算画素値を1つおきの2つの列に亘って加算して4画素の加算画素値を出力する。なお、水平デジタル加算回路14cは、加算画素値に対する乗算処理、加減算処理等の演算が可能である。撮像素子14はメモリ14dを有している。水平デジタル加算回路14cによる演算結果は、メモリ14dに記憶されるようになっている。
図10は図1中の受光部14a及び垂直アナログ加算回路14bの具体的な構成の一例を示す回路図である。受光部14aは、マトリクス状に配置された複数の画素によって構成されており、図10ではそのうち1行おきに設けられた同色の2行の2つの画素(破線)の構成のみを示している。
各画素はフォトダイオードPD、転送トランジスタT1、フローティングディフュージョンFD、リセットトランジスタT2、増幅トランジスタT3によって構成される。フォトダイオードPDは受光した光に応じて電荷を発生する。フォトダイオードPDに発生した電荷は、転送トランジスタT1によってフローティングディフュージョンFDに転送されて蓄積される。リセットトランジスタT2によってフローティングディフュージョンFDのリセット及び蓄積期間が設定され、フローティングディフュージョンFDの信号電荷に基づく電圧が増幅トランジスタT3によって増幅される。
行選択スイッチT4は、行選択信号によってオン,オフし、トランジスタT3からの信号電流をカラム線CAを介してCDS回路41に出力する。1列の全ての行選択スイッチT4は共通のカラム線CAに接続され、同一行の全ての行選択スイッチT4が同時にオンになることで、同一行の全ての画素から各カラム線CAを介して信号が各CDS回路41に供給される。
静止画撮影時には、図示しない垂直走査回路によって行選択スイッチT4がライン毎に選択的にオンとなる。動画撮像時には、垂直走査回路は、1ライン毎の同一色の2行の行選択スイッチT4をオンにする。これにより、動画撮影時には、同一色の2つの行の画素の画素値が、カラム線CAを介して出力される。
CDS回路41は、同一色の2つの行の画素値のリセットノイズを除去して出力する。CDS回路41の出力は、トランジスタT5を介してコンデンサC1に蓄積される。動画撮像時には、コンデンサC1には2画素の画素値の和の電荷が蓄積されることになる。コンデンサC1の蓄積電荷は、アンプ42を介してアナログデジタル変換部(ADC)43に供給されてデジタル信号に変換されて出力される。こうして、各カラム線CA毎に設けられたADC43からは、同色の2つの行の画素の加算画素値が出力されることになる。なお、各ADC43の出力は、図示しない水平走査回路によって順次出力される。
なお、受光部14aの構造を簡単化すると共に、処理を高速化するために、各画素の構造及び読み出しの手順等を画素間で共通化する必要があり、このため、動画撮影時には、同色の2つの行の画素の加算画素値のみが出力され、単一の画素の画素値を出力することはできない。
動画撮影時には、水平走査回路によって2行の画素の読み出しが終了すると、次の2行の画素の読み出しが行われる。なお、2行の画素の読み出しが終了する毎に、これらの行の各画素がリセットされる。
図11は動画撮像時における撮像部14の処理を説明するためのフローチャートである。なお、図11は、加算する画素にAF画素が含まれる場合の補正処理に必要な加算画素値を記録するための処理を示しており、赤色の4画素加算結果、青色の4画素加算結果及びAF画素を含まない緑色の4画素加算結果については、図11のステップS7以降の判定を行うことなくメモリ14dに仮記録される。
撮像部14は、図11のステップS1において、上述した図8及び図9に示す演算を行うための変数L,M,N,j,kを0に初期化する。次に、撮像部14は、垂直アナログ加算回路14bによって、1行おきの2つの行の2画素を加算する。これにより、例えば図6(a),(b)、図7(a),(b)等の加算画素値が得られる。撮像部14は、この2画素加算において加算する画素にAF画素が含まれるか否かを判定する(ステップS3)。AF画素が含まれる場合には、変数Lをインクリメントした後、加算画素値S1(L)をメモリ14dに与えて仮記録する。
次に、撮像部14は、ステップS6において、水平デジタル加算回路14cによって、1列おきの2画素の加算画素値を加算することで4画素の加算画素値を得る。これにより、例えば、図6(e)〜(l)、図7(e)〜(l)で示す4画素の加算画素値SGb1(j),SB(M),SGr1(k)、SR(N),SGb2(j),SGr2(k)が得られる。
次に、撮像部14は、4画素加算の対象の2行が含まれる加算領域が、当該2行の4つのGr画素がAF画素を囲むように配置された加算領域であるか否かを判定する。即ち、ステップS6の4画素加算が図5の上側太枠の加算領域に対して行われているか、下側太枠の加算領域に対して行われているかが判定される。
4画素加算が図5の下側太枠の加算領域に対するものである場合、即ち、図6の加算処理が行われている場合には、処理はステップS7からステップS8に移行して、撮像部14は加算した4画素にAF画素が含まれるか否かを判定する。ステップS6において加算した4画素が図6(i)に示すように、AF画素(R画素)を含まない場合には、撮像部14はステップS10においてkをインクリメントした後、4画素の加算画素値SGr2(k)をメモリ14dに与えて記憶させる(ステップS11)。
また、撮像部14は、ステップS6において加算した4画素が図6(e)に示すように、AF画素(R画素)を含む場合には、撮像部14はステップS12においてjをインクリメントした後、4画素の加算画素値SGb2(j)をメモリ14dに与えて記憶させる。
一方、4画素加算が図5の上側太枠の加算領域に対するものである場合、即ち、図7の加算処理が行われている場合には、処理はステップS7からステップS14に移行して、撮像部14は加算した4画素にAF画素が含まれるか否かを判定する。ステップS6において加算した4画素が図7(i)に示すように、AF画素(R画素)を含まない場合には、撮像部14はステップS15においてkをインクリメントした後、4画素の加算画素値SGr1(k)をメモリ14dに与えて記憶させる(ステップS16)。
また、撮像部14は、ステップS6において加算した4画素が図7(e)に示すように、AF画素(R画素)を含む場合には、撮像部14はステップS17においてjをインクリメントした後、4画素の加算画素値SGb1(j)をメモリ14dに与えて記憶させる。
撮像部14は、ステップS19において、全列の処理が終了したか否かを判定し、終了していない場合には、ステップS20において列を変更してステップS2〜S18の処理を繰り返す。撮像部14は、ステップS21において、全行の処理が終了したか否かを判定し、終了していない場合には、ステップS22において行を変更してステップS1〜S19の処理を繰り返す。
図1において、信号処理及び制御部11は、撮像部14に駆動信号を出力して撮像部14を駆動して、上述した処理を行わせる。信号処理及び制御部11には信号抽出部11aが設けられており、信号抽出部11aは、撮像部14からの画素値を取り込んで、判定部11bに出力する。
信号処理及び制御部11中の判定部11bは、動画撮影時においては、メモリ14dから読み出された加算画素値が赤色の4画素加算画素値、青色の4画素加算画素値、AF画素を含まない緑色の4画素加算画素値又はAF画素を含む緑色の4画素加算画素値のいずれであるかを判定する。
信号処理及び制御部11の信号補正部11cは、4画素の加算画素値が、赤色の4画素加算画素値、青色の4画素加算画素値又はAF画素を含まない緑色の4画素加算画素値である場合には、4画素の加算画素値をそのまま信号補正部11c及びAF信号加算部11dを介して画像処理部11fに与える。信号補正部11cは、4画素の加算画素値が、AF画素を含む緑色の4画素加算画素値である場合には、図8又は図9の演算によって4画素の加算画素値を求めて、AF信号加算部11dを介して画像処理部11fに出力する。
また、信号補正部11cは、図8(d)又は図9(d)に示す演算によって、AF画素(R画素)の画素値を求めて、AF信号加算部11dに出力する。また、信号補正部11cは、R画素の画素値から、当該R画素の画素位置にL画素又はN画素を構成した場合のL画素の画素値及びN画素の画素値を求めることができる。
AF信号加算部11dは、R画素値、L画素値を夫々加算することで、S/Nを改善した後、AF信号算出部11eに出力する。AF信号算出部41eは、AF信号加算部11dからのR画素値、L画素値及びN画素値のうちの少なくとも2つの画素値を用い、これらの画素値によって得られる画像信号同士の位相差に基づいて、瞳分割位相差法よるAF信号を生成する。信号処理及び制御部11は、AF信号算出部11eによって算出されたAF信号を通信部12,23を介して駆動部25に供給することで、ピント合わせを行うようになっている。
信号処理及び制御部11の画像処理部11fは、動画撮影時には、メモリ14dから読み出された加算画素値又は信号補正部11cによって補正された加算画素値に対して、所定の信号処理、例えば、色信号生成処理、マトリックス変換処理、その他各種のデジタル処理を行う。信号処理及び制御部11は、画像信号及び音声信号等の記録に際して、符号化処理を施して圧縮した画像情報及び音声情報等を出力することもできるようになっている。
また、本体回路部10には、時計部15、操作判定部16も配設されている。時計部15は信号処理及び制御部11が用いる時間情報を発生する。操作判定部16は、撮像装置1に設けられた撮像開始終了ボタンや撮影モード設定等の図示しない各種スイッチに対するユーザ操作に基づく操作信号を発生して、信号処理及び制御部11に出力するようになっている。信号処理及び制御部11は、操作信号に基づいて、各部を制御する。
また、本体回路部10には、記録再生部17及び表示部18が設けられている。記録再生部17は、信号処理及び制御部11からの画像情報及び音声情報を図示しない記録媒体に記録することができるようになっている。なお、記録再生部17としては例えばカードインターフェースを採用することができ、記録再生部17はメモリカード等に画像情報及び音声情報等を記録可能である。また、記録再生部17は、記録媒体に記録された画像情報及び音声情報を読み出して信号処理及び制御部11に供給することができる。信号処理及び制御部11は、記録再生部17からの画像情報及び音声情報を復号化して、画像信号及び音声信号を得ることができるようになっている。
表示部18は、撮像部14からの撮像画像や記録再生部17からの再生画像が信号処理及び制御部11から供給されて、これらの画像表示を行うことができる。また、表示部18は信号処理及び制御部11に制御されて、撮影機器1の操作を行うためのメニュー表示等を表示することもできるようになっている。
信号処理及び制御部11は、生成した映像信号を記録再生部17に与えて記録させる場合には、ユーザ操作に基づいて記録した映像信号のファイル化を行うようになっている。なお、ファイル化によって、記録再生部17に記録されてファイル化された映像信号(以下、映像ファイルという)に対してユーザ操作に基づく各種処理、例えば再生処理が可能となる。
次に、このように構成された実施の形態の作用について図12及び図13を参照して説明する。図12は本実施の形態におけるカメラ制御を説明するためのフローチャートであり、図13は図12中の読出し信号補正処理を具体的に示すフローチャートである。
撮像装置1に電源が投入されると、信号処理及び制御部11は、図12のステップS21において、撮影モードが指示されたか否かを判定する。撮影モードが指示されていない場合には、信号処理及び制御部11は、ステップS22において、再生モードが指示されたか否かを判定する。再生モードが指示されると、信号処理及び制御部11は、ステップS23において、サムネイルの一覧表示を行う。サムネイル一覧を参照したユーザによる画像の選択が行われると、ステップS24からステップS25に処理を移行して、信号処理及び制御部11は選択画像の再生を行う。ファイル選択が行われない場合には、ステップS26において再生モードの終了を判定する。
一方、撮影モードが指示されると、信号処理及び制御部11は、ステップS31において、撮像部14からの画像信号に基づいて、表示部18に撮像画像(スルー画)をライブビュー表示させる。なお、この場合には、信号処理及び制御部11は、撮像部14からの撮像画像を、表示部18の表示画素数に応じて間引き処理した後、表示部18に与える。
次のステップS32,33において、撮影操作が行われたか否かが判定される。例えばレリーズボタン操作等によって静止画撮影が指示されると、信号処理及び制御部11は、ステップS34においてオートフォーカス処理を行う。静止画撮影時には、撮像部14は1画素ずつ読み出しを行っており、AF画素の画素値がメモリ14dに記憶される。信号処理及び制御部11のAF信号算出部11bは、メモリ14dに記憶されているAF画素の画素値を読み出し、複数のR撮像部から得られる画像信号と複数のL撮像部から得られる画像信号との位相差を検出して、交換レンズ回路部21の駆動部25を制御するためのAF信号を発生する。AF信号は、通信部12,23を介して交換レンズ回路21の駆動部25に供給され、駆動部25はAF信号に基づいて撮影レンズ26を駆動して、ピント合わせを行う。
なお、受光部14aに、AF画素としてR画素のみが構成されている場合には、AF信号算出部11bは、N画素とR画素との演算によってL撮像部の画素値を求めればよい。また、AF信号算出部11bは、AF画素の画素値を読み出し、複数のR撮像部から得られる画像信号と複数のN画素から得られる画像信号との位相差を検出して、交換レンズ回路部21の駆動部25を制御するためのAF信号を発生するようにしてもよい。
信号処理及び制御部11は、ピント合わせを行った後、撮像部14からの撮像画像に対して所定の信号処理を施して記録用の画像を生成する。信号処理及び制御部11は、生成した撮像画像を図示しないメモリに記録する(ステップS35)。信号処理及び制御部11は、記録された撮像画像中のAF画素については、当該AF画素の周囲の画素を用いた補正処理によって、このAF画素をN画素で構成した場合の画素を求めて、AF画素位置の画素値とする(ステップS36)。
信号処理及び制御部11は、AF画素の画素値が補正された撮像画像を記録再生部17にファイル化する(ステップS37)。また、信号処理及び制御部11は、記録した撮像画像を表示部18に与えて、レックビュー表示を行う(ステップS38)。
信号処理及び制御部11は、ステップS51において、電源オフ操作が行われた否かを判定する。電源オフ操作が行われていない場合には、信号処理及び制御部11は、撮影・再生モードの変更操作を受付けた後、処理をステップS21に戻す。電源オフ操作が行われた場合には、信号処理及び制御部11は電源をオフにする(ステップS53)。
一方、ステップS32において、ユーザが動画撮影を指示したものと判定された場合には、信号処理及び制御部11は、処理をステップS41に移行して、図6及び図7に示した動画時画素読み出しを行う。即ち、ステップS41の処理によって、垂直アナログ加算回路14bによる2画素の加算画素値、及び水平デジタル加算回路14cによる同色の4画素の加算画素値が得られる。これらの加算画素値はメモリ14dに記憶される共に、信号処理及び制御部11の信号抽出部11aによって読出される。
動画撮像時には、撮像部14から単独の画素の画素値を読み出すことはできない。そこで、信号処理及び制御部11は、ステップS42の処理によって、AF画素を含む4画素の加算画素値の補正を行うと共に、AF画素の画素値を求める。
即ち、信号処理及び制御部11の判定部11bは、図13のステップS61において、画素加算の対象の行が、4つのGr画素によってAF画素が囲まれるように配置された加算領域に含まれる行であるか否かを判定する。AF画素が当該加算領域の4つのGr画素によって囲まれている加算領域、即ち、図5の下側太枠の加算領域については、ステップS62〜S65において、4画素の加算画素値の補正及びAF画素の算出が行われる。即ち、ステップS62では、信号補正部11cは、SGr2(i)/4の値、即ち、4つのGr画素の加算画素値の1/4を当該4つのGr画素に囲まれたAF画素(R画素)の画素位置にN画素が構成された場合の画素値N2(i)とする。
次に、信号補正部11cは、ステップS63において、2画素の加算画素値S2(i)からステップS62において求めた画素値N2(i)を減算することで、4つのGr画素に囲まれた位置のR画素の画素値R2(i)を求める。
また、信号補正部11cは、ステップS64において、ステップS62において求めた画素値N2(i)からステップS63において求めた画素値R2(i)を減算することで、4つのGr画素に囲まれたAF画素の画素位置にL画素が構成された場合の画素値L2(i)を求める。
こうして、ステップS62〜S64において、AF画素の画素値が求められる。次に、信号補正部11cは、ステップS65において、加算画素値SGb2(i)にステップS64で求めた画素値L2(i)を加算することで、4つのGb画素の加算画素値SGb2(i)を求める。
一方、AF画素が当該加算領域の4つのGr画素によって囲まれていない加算領域、即ち、図5の上側太枠の加算領域については、ステップS66〜S69において、4画素の加算画素値の補正及びAF画素の算出が行われる。即ち、ステップS66では、信号補正部11cは、(SGr1(i−1)+SGr1(i))/8の値、即ち、当該加算領域の4つのGr画素の加算画素値と隣接する加算領域の4つのGr画素の加算画素値との加算結果を1/8にした値を、当該8つのGr画素に囲まれたAF画素(R画素)の画素位置にN画素が構成された場合の画素値N1(i)とする。
次に、信号補正部11cは、ステップS67において、2画素の加算画素値S1(i)からステップS66において求めた画素値N1(i)を減算することで、4つのGr画素に囲まれていないR画素の画素値R1(i)を求める。
また、信号補正部11cは、ステップS68において、ステップS66において求めた画素値N1(i)からステップS67において求めた画素値R1(i)を減算することで、4つのGr画素に囲まれていないAF画素の画素位置にL画素が構成された場合の画素値L1(i)を求める。
こうして、ステップS66〜S68において、AF画素の画素値が求められる。次に、信号補正部11cは、ステップS69において、加算画素値SGb1(i)にステップS68で求めた画素値L1(i)を加算することで、4つのGb画素の加算画素値SGb1(i)を求める。
次に、AF信号加算部11dは、R画素値、L画素値を夫々加算して、加算結果をAF信号算出部11eに出力する(ステップS43)。AF信号算出部11eは、求めた複数のR画素値によって得られる画像信号と複数のL画素値によって得られる画像信号との相関を検出する(ステップS44)。AF信号算出部11eは、検出した相関に基づいてデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量によって交換レンズ回路部21の駆動部25を制御するためのAF信号を発生する(ステップS45)。このAF信号が駆動部25に供給され、駆動部25は撮影レンズ26を駆動してピント合わせを行う(ステップS46)。
信号処理及び制御部11は、ピント合わせ後に、補正された4画素の加算画素値を用いて、動画撮像時の画像を生成し、所定の信号処理を施した後、表示部18に表示する(ステップS48)。また、信号処理及び制御部11は、生成した撮像画像に符号化処理を施した後記録生成部17に記録させる。信号処理及び制御部11は、ステップS49において動画撮影の終了が指示されると、記録再生部17に記録された動画像をファイル化する(ステップS37)。
このように本実施の形態においては、動画時の高速処理のために、AF画素を有する撮像部から、複数の画素の画素値が加算された後出力される場合でも、簡単な演算処理によって、AF画素が通常画素である場合の加算画素値を推定することができ、高画質の動画像を得ることができる。また、この場合でも、簡単な演算処理によって、AF画素の画素値を取得することができ、ピント合わせを高精度に行うことができる。なお、簡単な演算処理とは、加算する複数の画素が、AF画素を含む画素であるかAF画素を囲む画素であるかによって、各場合毎に加算結果を夫々記憶し、記憶した加算結果に対する簡単な四則演算を行うことであり、高速処理が可能である。
しかも本実施の形態においては、画素加算の加算領域毎にAF画素の画素配置が異なる場合でも、加算画素値の補正処理を切換えることで、加算領域を規則的に設定することが可能である。
なお、上記実施の形態においては、AF画素としてR画素が配置される例について説明したが、L画素のみを用いる場合、R,L画素の両方を用いる場合にも同様に適用可能である。更に、Gb画素の画素位置にAF画素が配置される場合だけでなく、Gr画素の画素位置にAF画素が配置される場合であっても、同様に適用可能である。
また、上記各実施の形態においては、AF画素として水平左右方向からの光を受光するL,R撮像部を有する画素を用いる例について説明したが、AF画素として垂直上下方向からの光を受光する2つの撮像部を有する画素を用いる例についても、同様に適用できることは明らかである。
10…本体回路部、11…信号処理及び制御部、11a…信号抽出部、11b…判定部、11c…信号補正部、11d…AF信号加算部、11e…AF信号算出部、11f…画像処理部、14…撮像部、14a…受光部、14b…垂直アナログ加算回路、14c…水平デジタル加算回路、14d…メモリ、17…記録再生部、18…表示部。

Claims (5)

  1. 撮像用画素が2次元状に配列されると共に、該配列の一部に複数の焦点検出用画素が配列された撮像素子と、
    上記撮像素子に規則的に設定された各加算領域において、所定画素間隔の複数の画素の画素値を加算する画素値加算回路と、
    上記複数の画素が上記焦点検出用画素を含む場合の上記画素値加算回路の画素加算結果を補正すると共に、上記各加算領域における上記焦点検出用画素の画素位置に応じて補正処理を切換える補正回路と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記補正回路は、
    上記複数の画素が上記焦点検出用画素を含む場合の上記画素値加算回路の第1の画素加算結果を、上記複数の画素が上記焦点検出用画素を含まない場合の上記画素値加算回路の第2の画素加算結果に従って補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記補正回路は、
    上記複数の画素が上記焦点検出用画素を囲む加算領域については、当該加算領域内の画素から求めた上記第2の画素加算結果によって上記第1の画素加算結果を補正し、上記複数の画素が上記焦点検出用画素を囲まない加算領域については、当該加算領域及び隣接する加算領域内の画素から求めた上記第2の画素加算結果によって上記第1の画素加算結果を補正する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 上記画素値加算回路は、上記第1及び第2の画素加算結果を、4画素の画素値の加算によって得る
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
  5. 上記画素値加算回路は、上記撮像素子の垂直方向の2つの撮像用画素を加算するアナログ加算回路と、上記アナログ加算回路の2画素の加算結果を加算する水平デジタル加算回路と
    を具備したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の撮像装置。
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