JP2013020193A - レーザー照明装置、及び、それを備えたレーザー顕微鏡 - Google Patents

レーザー照明装置、及び、それを備えたレーザー顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することができるレーザー照明装置及びレーザー顕微鏡の技術を提供することを課題とする。
【解決手段】レーザー走査顕微鏡2は、レーザー照明装置1と、顕微鏡本体50を備えている。レーザー照明装置1は、互いに異なる波長を有するレーザー光を射出するレーザー11及びレーザー12と、レーザー11からのレーザー光を分割するハーフミラー21と、レーザー12からのレーザー光を分割するハーフミラー22を含んでいる。レーザー照明装置1は、さらに、ハーフミラー21、ハーフミラー22で分割されたレーザー光の各々の光路上に、レーザー光の光軸を調整するための光軸調整手段(ミラー23、ミラー25、ダイクロイックミラー24、ダイクロイックミラー26)を含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー照明装置及びそれを備えたレーザー顕微鏡に関し、特に、光軸調整可能なレーザー照明装置及びそれを備えたレーザー顕微鏡に関する。
刺激光により標本の任意の部位を刺激しながら刺激光とは独立に走査制御される励起光により標本を励起することで、光刺激による標本の反応を蛍光により観察する蛍光観察法が知られている。この観察法に用いられる顕微鏡用のレーザー照明装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されるレーザー照明装置は、複数のレーザーからの異なる波長のレーザー光を同軸上に合成するダイクロイックミラーなどの光路合成部と、合成されたレーザー光を励起光路と刺激光路とに向けて分割する分割光学系を含んでいる。このような構成によれば、分割されたレーザー光はそれぞれ複数の波長を含んでいるため、各光路上に配置された音響光学素子(以降、AOTFと記す。)によりそれぞれ波長選択及び調光が可能である。従って、レーザーを共有して装置の小型化を図りながら、且つ、励起光及び刺激光のいずれにおいても高い波長選択性を実現することができる。
特開2007−127740号公報
ところで、波長選択や調光に用いられるAOTFには、その色分散に関して個体差があることが知られている。特許文献1に開示されるレーザー照明装置の照明効率は、AOTFの固体差が原因で低下してしまうことがある。以下、図1を参照しながら、具体的に説明する。
図1は、従来技術に係るレーザー照明装置の構成を例示した図である。図1に例示されるレーザー照明装置100は、特許文献1に開示されるレーザー照明装置に光軸調整手段を適用したレーザー照明装置であり、一般的なレーザーコンバイナと同様に、レーザー毎に光軸調整手段を備えている。
図1に例示されるレーザー照明装置100では、レーザー101、レーザー102から射出された波長の異なるレーザー光L1、レーザー光L2は、ダイクロイックミラー104で合成される。その後、ハーフミラー105により、合成光中のレーザー光L1、レーザー光L2がそれぞれ分割されて、AOTF107及びAOTF108に入射する。なお、AOTF107、AOTF108から射出されたレーザー光は、それぞれカップリングレンズ109、カップリングレンズ112により集光されて、シングルモード光ファイバー111、シングルモード光ファイバー114で整形された後に、コリメータレンズ110、コリメータレンズ113から射出される。
AOTF107、AOTF108に入射するレーザー光L1の入射角度は、光軸調整手段である角度調整可能なミラー103により調整することができる。また、AOTF107、AOTF108に入射するレーザー光L2の入射角度は、光軸調整手段である角度調整可能なダイクロイックミラー104により調整することができる。
しかしながら、いずれもAOTF107への入射角度とAOTF108への入射角度とを別々に調整することはできない。つまり、レーザー照明装置100では、光軸調整手段によりレーザー光のAOTF107への入射角度とAOTF108への入射角度は同時且つ同量だけ変化するため、AOTF107に入射するレーザー光L1とレーザー光L2の間の入射角度差とAOTF108に入射するレーザー光L1とレーザー光L2の間の入射角度差も同時に同量だけ変化する。
従って、レーザー照明装置100は、AOTF107とAOTF108との間の分散についての固体差を考慮して、波長の異なるレーザー光間の入射角度差を、AOTF毎に個別に調整することができない。このため、レーザー照明装置100では、AOTF107またはAOTF108が配置された少なくとも一方の光路中でレーザー光の光量ロスが生じてしまい、照明効率が低下してしまう。
以下、具体的に例示する。例えば、図1に例示されるように、光軸調整手段を調整して、AOTF107から射出されるレーザー光L1とレーザー光L2とをカップリングレンズ109の光軸と平行な方向に射出しシングルモード光ファイバー111の入射端に集光させる。この場合、AOTF107とAOTF108では、分散について固体差があるため、AOTF108から射出されるレーザー光L1とレーザー光L2の両方をカップリングレンズ112の光軸と平行に射出することはできない。このため、シングルモード光ファイバー114に入射する前に、AOTF108から射出されたレーザー光L1とレーザー光L2の少なくとも一方で光量ロスが生じてしまう。
以上のような実情を踏まえ、本発明では、照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することができるレーザー照明装置及びレーザー顕微鏡の技術を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、第1の照明光路と第2の照明光路のそれぞれにレーザー光を射出するレーザー照明装置であって、互いに異なる波長を有するレーザー光を射出する第1のレーザー光源及び第2のレーザー光源と、前記第1のレーザー光源からのレーザー光を分割する第1の光路分割手段と、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の一方を前記第1の照明光路に導くとともに、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方の光軸を調整する第1の光軸調整手段と、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の他方を前記第2の照明光路に導くとともに、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方の光軸を調整する第2の光軸調整手段と、前記第2のレーザー光源からのレーザー光を分割する第2の光路分割手段と、前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の一方を前記第1の照明光路に導くとともに、前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方の光軸を調整する第3の光軸調整手段と、前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の他方を前記第2の照明光路に導くとともに、前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方の光軸を調整する第4の光軸調整手段と、を含むレーザー照明装置を提供する。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載のレーザー照明装置において、前記第1の光軸調整手段または前記第3の光軸調整手段の一方は、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方と前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方とを合成する第1の光路合成手段であるレーザー照明装置を提供する。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載のレーザー照明装置において、前記第2の光軸調整手段または前記第4の光軸調整手段の一方は、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方と前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方とを合成する第2の光路合成手段であるレーザー照明装置を提供する。
本発明の第4の態様は、第1の態様に記載のレーザー照明装置において、さらに、前記第1の光軸調整手段により光軸が調整されたレーザー光と前記第3の光軸調整手段により光軸が調整されたレーザー光とを合成する第1の光路合成手段を含むレーザー照明装置を提供する。
本発明の第5の態様は、第4の態様に記載のレーザー照明装置において、さらに、前記第2の光軸調整手段により光軸が調整されたレーザー光と前記第4の光軸調整手段により光軸が調整されたレーザー光とを合成する第2の光路合成手段を含むレーザー照明装置を提供する。
本発明の第6の態様は、第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つに記載のレーザー照明装置において、前記第1の光路分割手段は、前記第1の光軸調整手段または前記第2の光軸調整手段を兼ねるレーザー照明装置を提供する。
本発明の第7の態様は、第1の態様乃至第6の態様のいずれか1つに記載のレーザー照明装置において、前記第2の光路分割手段は、前記第3の光軸調整手段または前記第4の光軸調整手段を兼ねるレーザー照明装置を提供する。
本発明の第8の態様は、第1の態様乃至第7の態様のいずれか1つに記載のレーザー照明装置において、さらに、前記第1の光路分割手段または前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光を前記レーザー光の光軸と直交する方向に平行に移動させる光線シフト手段を含むレーザー照明装置を提供する。
本発明の第9の態様は、第1の態様乃至第8の態様のいずれか1つに記載のレーザー照明装置において、さらに、前記第1の照明光路上に配置された第1の光学素子と、前記第2の照明光路上に配置された前記第1の光学素子と異なる分散を有する第2の光学素子を含むレーザー照明装置を提供する。
本発明の第10の態様は、第9の態様に記載のレーザー照明装置において、前記第1の光学素子及び前記第2の光学素子は、音響光学素子であるレーザー照明装置を提供する。
本発明の第11の態様は、第9の態様に記載のレーザー照明装置において、前記第1の光学素子及び前記第2の光学素子は、レーザー光を光ファイバーの入射端に集光させるカップリングレンズであるレーザー照明装置を提供する。
本発明の第12の態様は、第9の態様乃至第11の態様のいずれか1つに記載のレーザー照明装置において、前記第1の光軸調整手段、前記第2の光軸調整手段、前記第3の光軸調整手段、または、前記第4の光軸調整手段の少なくとも一つは、前記第1の光学素子または前記第2の光学素子に入射するレーザー光の入射角度を調整する角度調整手段であるレーザー照明装置を提供する。
本発明の第13の態様は、第9の態様乃至第11の態様のいずれか1つに記載のレーザー照明装置において、前記第1の光軸調整手段、前記第2の光軸調整手段、前記第3の光軸調整手段、または、前記第4の光軸調整手段の少なくとも一つは、前記第1の光学素子または前記第2の光学素子に入射するレーザー光を、前記レーザー光の光軸に直交する方向に移動させる光線シフト手段であるレーザー照明装置を提供する。
本発明の第14の態様は、第1の照明光路と第2の照明光路のそれぞれにレーザー光を射出するレーザー照明装置であって、互いに異なる波長を有するレーザー光を射出する複数のレーザー光源と、前記レーザー光源からのレーザー光を分割する、前記レーザー光源毎に設けられた光路分割手段と、前記光路分割手段により分割されたレーザー光の一方を前記第1の照明光路に導くとともに、前記光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方の光軸を調整する、前記光路分割手段毎に設けられた第1の光軸調整手段と、前記光路分割手段により分割されたレーザー光の他方を前記第2の照明光路に導くとともに、前記光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方の光軸を調整する、前記光路分割手段毎に設けられた第2の光軸調整手段と、を含むレーザー照明装置を提供する。
本発明の第15の態様は、第1の態様乃至第14の態様のいずれか1つに記載のレーザー照明装置を含むレーザー顕微鏡を提供する。
本発明によれば、照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することができるレーザー照明装置及びレーザー顕微鏡の技術を提供することができる。
従来技術に係るレーザー照明装置の構成を例示した図である。 実施例1に係るレーザー照明装置を含む顕微鏡の構成を例示した図である。 実施例1に係るレーザー照明装置による光軸調整の効果について説明するための図である。 実施例1に係るレーザー照明装置の光軸調整部の変形例について説明するための図である。 実施例1に係るレーザー照明装置の光軸調整部の他の変形例について説明するための図である。 実施例1に係るレーザー照明装置の光軸調整部のさらに他の変形例について説明するための図である。 実施例2に係るレーザー照明装置を含むレーザー走査顕微鏡の構成を例示した図である。 実施例3に係るレーザー照明装置を含むレーザー走査顕微鏡の構成を例示した図である。 実施例4に係るレーザー照明装置を含むレーザー走査顕微鏡の構成を例示した図である。
図2は、本実施例に係るレーザー照明装置を含むレーザー走査顕微鏡の構成を例示した図である。図2に例示されるレーザー走査顕微鏡2は、2つの照明光路のそれぞれにレーザー光を射出するレーザー照明装置1と、2つの照明光路のそれぞれに走査手段(ガルバノミラー51、ガルバノミラー53)を含む顕微鏡本体50と、を備える。レーザー照明装置1は、光源部10と、光軸調整部20と、AOTF部30と、光ファイバー部40と、を備えている。なお、レーザー照明装置1から射出されるレーザー光の2つの照明光路は、励起光路と刺激光路として用いられてもよく、または、2つとも励起光路として用いられてもよい。
光源部10は、互いに異なる波長を有するレーザー光を射出するレーザー11及びレーザー12を含んでいる。
光軸調整部20は、レーザー11から射出されるレーザー光L1とレーザー12から射出されるレーザー光L1とは波長の異なるレーザー光L2の両方をAOTF31、AOTF32に導くとともに、且つ、AOTF31に入射するレーザー光L1、レーザー光L2と、AOTF32に入射するレーザー光L1、レーザー光L2の光軸をそれぞれ調整する役割を担っている。
光軸調整部20は、レーザー11から射出されるレーザー光L1を分割するハーフミラー21と、レーザー12から射出されるレーザー光L2を分割するハーフミラー22を含んでいる。
ハーフミラー21を透過したレーザー光L1の光路上には、光軸調整部20は、レーザー光L1をその光軸と直交する方向に平行に移動させるシフタ20aと、レーザー光L1をAOTF32へ導くミラー23及びダイクロイックミラー24を含んでいる。なお、ミラー23は、入射光軸に対して反射面の角度を調整することができるチルトミラーであり、ハーフミラー21を透過したレーザー光L1の光軸を調整する光軸調整手段である。ダイクロイックミラー24は、レーザー光L1を透過させレーザー光L2を反射する特性を有し、レーザー光L1とレーザー光L2を合成する光路合成手段である。
ハーフミラー21を反射したレーザー光L1の光路上には、光軸調整部20は、ミラー27と、レーザー光L1をその光軸と直交する方向に平行に移動させるシフタ20bと、レーザー光L1をAOTF31へ導くミラー25及びダイクロイックミラー26を含んでいる。ミラー25は、入射光軸に対して反射面の角度を調整することができるチルトミラーであり、ハーフミラー21を反射したレーザー光L1の光軸を調整する光軸調整手段である。ダイクロイックミラー26は、レーザー光L1を透過させレーザー光L2を反射する特性を有し、レーザー光L1とレーザー光L2を合成する光路合成手段である。
ハーフミラー22を透過したレーザー光L2の光路上には、光軸調整部20は、レーザー光L2をその光軸と直交する方向に平行に移動させるシフタ20cと、レーザー光L2を反射してAOTF32へ導くダイクロイックミラー24を含んでいる。なお、ダイクロイックミラー24は、入射光軸に対して反射面の角度を調整することができるチルトミラーであり、ハーフミラー22を透過したレーザー光L2の光軸を調整する光軸調整手段であるとともに、レーザー光L1を透過させレーザー光L2を反射する特性を有し、レーザー光L1とレーザー光L2を合成する光路合成手段である。
ハーフミラー22を反射したレーザー光L2の光路上には、光軸調整部20は、ミラー28と、レーザー光L2をその光軸と直交する方向に平行に移動させるシフタ20dと、レーザー光L2をAOTF31へ導くダイクロイックミラー26を含んでいる。なお、ダイクロイックミラー26は、入射光軸に対して反射面の角度を調整することができるチルトミラーであり、ハーフミラー22を反射したレーザー光L2の光軸を調整する光軸調整手段であるとともに、レーザー光L1を透過させレーザー光L2を反射する特性を有し、レーザー光L1とレーザー光L2を合成する光路合成手段である。
ここで、光軸調整部20に含まれるシフタ(シフタ20a、シフタ20b、シフタ20c、シフタ20d)は、例えば、平行平板ガラスであり、レーザー光を平行移動させることでレーザー光の光軸を調整する光軸調整手段である。また、シフタは、平行移動量(シフト量)を調整するために、ミラー23等を同様に入射光軸に対して角度調整可能に配置されてもよい。また、光軸調整部20は、光路分割手段であるハーフミラー21、ハーフミラー22や、光路合成手段であるダイクロイックミラー24、ダイクロイックミラー26の代わりに、偏光特性を利用してレーザー光を分割または合成する偏光ビームスプリッタを用いてもよい。
AOTF部30は、ダイクロイックミラー26により合成されたレーザー光の照明光路(第1の照明光路)上に配置されたAOTF31と、ダイクロイックミラー24により合成されたレーザー光の光路(第2の照明光路)上に配置されたAOTF32とを含んでいる。AOTF31、AOTF32は、それぞれ波長選択機能と強度変調機能を有し、入射するレーザー光から任意の波長成分を選択して任意の強度で射出することができる。なお、AOTF31とAOTF32は、一般に、固体差により異なる分散を有している。
光ファイバー部40は、AOTF31から射出されたレーザー光をシングルモード光ファイバー43の入射端に集光させるカップリングレンズ41と、レーザー光を整形するシングルモード光ファイバー43と、シングルモード光ファイバー43からのレーザー光を平行光に変換するコリメータレンズ42と、AOTF32から射出されたレーザー光をシングルモード光ファイバー46の入射端に集光させるカップリングレンズ44と、レーザー光を整形するシングルモード光ファイバー46と、シングルモード光ファイバー46からのレーザー光を平行光に変換するコリメータレンズ45を含んでいる。
顕微鏡本体50は、光ファイバー部40から射出される第1の照明光路を通るレーザー光(例えば、励起光)と第2の照明光路を通るレーザー光(例えば、刺激光)を対物レンズ57を介して標本Sに照射し、標本Sからの蛍光を検出する。
顕微鏡本体50は、レーザー照明装置1から射出される一方のレーザー光の光路(第1の照明光路)上に、走査手段であるガルバノミラー51と、対物レンズ57の瞳をガルバノミラー51に投影する瞳リレー光学系52と、ミラー55を含んでいる。また、レーザー照明装置1から射出される他方のレーザー光の光路(第2の照明光路)上に、走査手段であるガルバノミラー53と、対物レンズ57の瞳をガルバノミラー53に投影する瞳リレー光学系54を含んでいる。
両光路の交差する位置には、レーザー照明装置1から射出される第1の照明光路を通過するレーザー光と第2の照明光路を通過するレーザー光を合成するダイクロイックミラー56が配置されている。また、ガルバノミラー51と瞳リレー光学系52の間にも、ダイクロイックミラー58が配置され、その反射光路には、蛍光を検出する検出系59が配置されている。標本Sから生じた蛍光は、対物レンズ57、ダイクロイックミラー56を透過してミラー55で反射し、瞳リレー光学系52を介して入射するダイクロイックミラー58により検出系59へ導かれる。
上述したように、レーザー照明装置1では、光軸調整部20は、ハーフミラー21、ハーフミラー22のそれぞれの透過光路と反射光路の各々に、光軸を調整する手段を含んでいる。具体的には、ハーフミラー21の透過光路、反射光路、ハーフミラー22の透過光路、反射光路上には、それぞれ、レーザー光の光軸の角度を調整する光軸調整手段(ミラー23、ミラー25、ダイクロイックミラー24、ダイクロイックミラー26)と、レーザー光の光軸の位置を調整する光軸調整手段(シフタ20a、シフタ20b、シフタ20c、シフタ20d)を含んでいる。このため、AOTF31、AOTF32に入射するレーザー光L1、レーザー光L2の位置と角度をそれぞれ任意に調整することができる。
また、上述したように、顕微鏡本体50は、レーザー照明装置1からレーザー光が射出される第1の照明光路と第2の照明光路に、それぞれ走査手段(ガルバノミラー51、ガルバノミラー53)を備えている。このため、一方の光路を通過するレーザー光(例えば、刺激光)を標本Sの任意の部位に照射しながら、他方の光路を通過するレーザー光(例えば、励起光)を標本Sの異なる位置に照射することができる。これにより、刺激光により標本Sの任意の部位を刺激しながら励起光により標本Sを走査して標本Sの反応を蛍光により観察することができる。
以上、本実施例に係るレーザー照明装置1またはレーザー照明装置1を含むレーザー走査顕微鏡2によれば、光軸調整部20を調整することで照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することが可能であり、AOTF31とAOTF32のそれぞれに入射するレーザー光L1とレーザー光L2の入射角度と入射位置を個別に調整することができる。このため、AOTF31に入射するレーザー光L1とレーザー光L2の入射角度差とAOTF32に入射するレーザー光L1とレーザー光L2の入射角度差を異ならせて固体差に起因するAOTF31とAOTF32の分散の違いを補償することができる。従って、AOTF31とAOTF32の両方からレーザー光L1とレーザー光L2をカップリングレンズの光軸と平行なレーザー光として射出することが可能となるため、シングルモード光ファイバーの入射端での光量ロスが抑制され、高い照明効率を実現することができる。
また、図3に例示されるガウス強度分布を有するレーザー光を想定すると、光ファイバーの入射端の中心が光束の中心に一致している場合であれば、光束がdXだけ変動するとレーザー光の強度はΔ1程度変動するのに対して、光ファイバーの入射端の中心が光束の中心からずれた位置に調整されている場合であれば、光束が同じくdXだけ変動するとレーザー光の強度はΔ1に比べて大きなΔ2程度変動することになる。このように、レーザー照明装置1によりレーザー光の光束の中心を光ファイバーの入射端の中心に高精度に合わせることで、種々の要因でレーザー光の光束と光ファイバーの入射端の位置関係が変化した場合でも、照明効率の劣化を最小限に抑えることができる。
また、レーザー11から射出されるレーザー光L1とレーザー12から射出されるレーザー光L2をそれぞれ第1の照明光路と第2の照明光路の両方に導くことで装置の小型化を図ることができる。また、照明光路の各々にAOTF(AOTF31、AOTF32)を配置することで、いずれの照明光路に射出されるレーザー光についても高い波長選択性を実現することができる。
なお、本実施例に係るレーザー照明装置1の光軸調整部の構成は、図2に例示される光軸調整部20の構成に限られない。レーザー照明装置1は、図2に例示される光軸調整部20の代わりに、図4に例示される光軸調整部20A、図5に例示される光軸調整部60、図6に例示される光軸調整部70を含んでもよい。
図4に例示される光軸調整部20Aは、シフタ(シフタ20a、シフタ20b、シフタ20c、シフタ20d)が省略されている点が、図2に例示される光軸調整部20と異なっている。光軸調整部20Aによっても、照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することができる。なお、シフタは必要に応じて設ければ良く、例えば、AOTFがレーザーから比較的近い位置に配置されている場合には、通常、シフタを省略しても十分な性能を実現することができる。
図5に例示される光軸調整部60は、チルトミラーであるミラー25の代わりに固定されたミラー65を、チルトミラーであるダイクロイックミラー26の代わりに固定されたダイクロイックミラー66を、固定されたミラー27の代わりにチルトミラーであるミラー67を、固定されたミラー28の代わりにチルトミラーであるミラー68を含む点、及び、シフタが省略されている点が、図2に例示される光軸調整部20と異なっている。光路毎に光軸調整手段が含まれている限り、光路合成手段は、ダイクロイックミラー24のように光軸調整手段を兼ねてもよく、また、ダイクロイックミラー66のように固定されていてもよい。光軸調整部60によっても、照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することができる。なお、光軸調整部60は、必要に応じてシフタを含んでもよい。
図6に例示される光軸調整部70は、固定されたハーフミラー21の代わりにチルトミラーであるハーフミラー71を、固定されたハーフミラー22の代わりにチルトミラーであるハーフミラー72を、チルトミラーであるミラー25の代わりに固定されたミラー75を、チルトミラーであるダイクロイックミラー26の代わりに固定されたダイクロイックミラー76を含む点、及び、シフタが省略されている点が、図2に例示される光軸調整部20と異なっている。光軸調整部70に例示されるように、光路分割手段であるハーフミラー71、ハーフミラー72がハーフミラー71、ハーフミラー72を反射するレーザー光の光軸調整手段を兼ねてもよい。光軸調整部70によっても、照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することができる。なお、光軸調整部70は、必要に応じてシフタを含んでもよい。
図7は、本実施例に係るレーザー照明装置を含むレーザー走査顕微鏡の構成を例示した図である。図7に例示されるレーザー走査顕微鏡3は、2つの照明光路のそれぞれにレーザー光を射出するレーザー照明装置1と、照明光路の一方に対応して設けられた顕微鏡本体80と、照明光路の他方に対応して設けられた顕微鏡本体90と、を備えている。レーザー走査顕微鏡3は、顕微鏡本体50の代わりに、顕微鏡本体80及び顕微鏡部90を含む点が、図2に例示される実施例1に係るレーザー走査顕微鏡2と異なっている。その他の点については、実施例1に係るレーザー走査顕微鏡2と同様である。
顕微鏡本体80及び顕微鏡本体90は、同様の構成を有し、それぞれ走査手段であるガルバノミラー(ガルバノミラー81、ガルバノミラー91)と、対物レンズ(対物レンズ84、対物レンズ94)の瞳をガルバノミラーに投影する瞳リレー光学系(瞳リレー光学系82、瞳リレー光学系92)と、ミラー(ミラー83、ミラー93)と、対物レンズ(対物レンズ84、対物レンズ94)と、レーザー光を透過して蛍光を反射するダイクロイックミラー(ダイクロイックミラー85、ダイクロイックミラー95)と、ダイクロイックミラーの反射光路に配置された検出系(検出系86、検出系96)と、を含んでいる。
顕微鏡本体80は、光ファイバー部40から射出される第1の照明光路を通るレーザー光を、対物レンズ84を介して標本S1に照射し、標本S1からの蛍光を検出する。また、顕微鏡本体90は、光ファイバー部40から射出される第2の照明光路を通るレーザー光を、対物レンズ94を介して標本S2に照射し、標本S2からの蛍光を検出する。
本実施例に係るレーザー走査顕微鏡3によれば、レーザー照明装置1を含んでいるため、実施例1に係るレーザー走査顕微鏡2と同様の効果を得ることができる。具体的には、レーザー走査顕微鏡3は、光軸調整部20を調整することで照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することが可能である。このため、AOTF間の分散についての固体差を補償して、高い照明効率を実現することができる。
また、レーザー走査顕微鏡3は、種々の要因でレーザー光の光束と光ファイバーの入射端の位置関係が変化した場合でも照明効率の劣化を最小限に抑えることができる点、全体として装置の小型化を図ることができる点、いずれの照明光路に射出されるレーザー光についても高い波長選択性を実現することができる点についても、実施例1に係るレーザー走査顕微鏡2と同様である。
さらに、本実施例に係るレーザー走査顕微鏡3によれば、ひとつのレーザー照明装置1で、2つの標本(標本S1、標本S2)を同時に観察することができる。
なお、本実施例に係るレーザー走査顕微鏡3でも、実施例1に係るレーザー走査顕微鏡2と同様に、光軸調整部20の代わりに、図4に例示される光軸調整部20A、図5に例示される光軸調整部60、図6に例示される光軸調整部70を含んでもよい。
図8は、本実施例に係るレーザー照明装置を含むレーザー走査顕微鏡の構成を例示した図である。図8に例示されるレーザー走査顕微鏡5は、2つの照明光路のそれぞれにレーザー光を射出するレーザー照明装置4と、2つの照明光路のそれぞれに走査手段(ガルバノミラー51、ガルバノミラー53)を含む顕微鏡本体50と、を備えている。レーザー走査顕微鏡5は、レーザー照明装置1の代わりに、レーザー照明装置4を含む点が、図2に例示される実施例1に係るレーザー走査顕微鏡2と異なっている。その他の点については、実施例1に係るレーザー走査顕微鏡2と同様である。
本実施例に係るレーザー照明装置4は、光源部10と、光軸調整部20と、光ファイバー部40を含んでおり、AOTF部30を含まない点を除き、レーザー照明装置1と同様である。なお、レーザー照明装置4から射出されるレーザー光の2つの照明光路は、レーザー照明装置1と同様に、それぞれ励起光路、刺激光路として用いられてもよく、または、2つとも励起光路として用いられてもよい。
本実施例に係るレーザー照明装置4及びレーザー走査顕微鏡5によれば、光軸調整部20を含んでいるため、実施例1に係るレーザー照明装置1及びレーザー走査顕微鏡2と同様の効果を得ることができる。具体的には、レーザー照明装置4及びレーザー走査顕微鏡5は、光軸調整部20を調整することで照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することが可能であり、カップリングレンズ41とカップリングレンズ44のそれぞれに入射するレーザー光L1とレーザー光L2の入射角度と入射位置を個別に調整することができる。このため、カップリングレンズ41とカップリングレンズ44の分散に固体差がある場合であっても、カップリングレンズ41とカップリングレンズ44の分散の違いを補償することができる。従って、シングルモード光ファイバー43、シングルモード光ファイバー46の入射端での光量ロスが抑制され、高い照明効率を実現することができる。
また、レーザー照明装置4及びレーザー走査顕微鏡5は、種々の要因でレーザー光の光束と光ファイバーの入射端の位置関係が変化した場合でも照明効率の劣化を最小限に抑えることができる点、全体として装置の小型化を図ることができる点、いずれの照明光路に射出されるレーザー光についても高い波長選択性を実現することができる点についても、実施例1に係るレーザー照明装置1及びレーザー走査顕微鏡2と同様である。
なお、本実施例に係るレーザー照明装置4及びレーザー走査顕微鏡5でも、実施例1に係るレーザー照明装置1及びレーザー走査顕微鏡2と同様に、光軸調整部20の代わりに、図4に例示される光軸調整部20A、図5に例示される光軸調整部60、図6に例示される光軸調整部70を含んでもよい。
図9は、本実施例に係るレーザー照明装置を含むレーザー走査顕微鏡の構成を例示した図である。図9に例示されるレーザー走査顕微鏡7は、2つの照明光路のそれぞれにレーザー光を射出するレーザー照明装置6と、2つの照明光路のそれぞれに走査手段(ガルバノミラー51、ガルバノミラー53)を含む顕微鏡本体50と、を備えている。レーザー走査顕微鏡7は、レーザー照明装置1の代わりに、レーザー照明装置6を含む点が、図2に例示される実施例1に係るレーザー走査顕微鏡2と異なっている。その他の点については、実施例1に係るレーザー走査顕微鏡2と同様である。
本実施例に係るレーザー照明装置6は、光源部10と光軸調整部20を含んでおり、AOTF部30及び光ファイバー部40を含まない点を除き、レーザー照明装置1と同様である。なお、レーザー照明装置6から射出されるレーザー光の2つの照明光路は、レーザー照明装置1と同様に、それぞれ励起光路、刺激光路として用いられてもよく、また、2つとも励起光路として用いられてもよい。
本実施例に係るレーザー照明装置6及びレーザー走査顕微鏡7によれば、光軸調整部20を含んでいるため、実施例1に係るレーザー照明装置1及びレーザー走査顕微鏡2と同様の効果を得ることができる。具体的には、レーザー照明装置6及びレーザー走査顕微鏡7は、光軸調整部20を調整することで照明光路毎且つ波長毎にレーザー光の光軸を調整することが可能であり、瞳リレー光学系52と瞳リレー光学系54のそれぞれに入射するレーザー光L1とレーザー光L2の入射角度と入射位置を個別に調整することができる。このため、瞳リレー光学系52と瞳リレー光学系54の分散や色収差に固体差がある場合であっても、瞳リレー光学系52と瞳リレー光学系54の分散や色収差の違いを補償することができる。従って、対物レンズ57などでのケラレが抑制されて高い照明効率を実現することができるとともに、標本S上での色収差を良好に補正することができる。
また、レーザー照明装置6及びレーザー走査顕微鏡7は、全体として装置の小型化を図ることができる点、いずれの照明光路に射出されるレーザー光についても高い波長選択性を実現することができる点についても、実施例1に係るレーザー照明装置1及びレーザー走査顕微鏡2と同様である。
なお、本実施例に係るレーザー照明装置6及びレーザー走査顕微鏡7でも、実施例1に係るレーザー照明装置1及びレーザー走査顕微鏡2と同様に、光軸調整部20の代わりに、図4に例示される光軸調整部20A、図5に例示される光軸調整部60、図6に例示される光軸調整部70を含んでもよい。
なお、実施例1から実施例4では、AOTF、カップリングレンズ、またはリレーレンズの分散の固体差に応じて、光軸調整手段を予め調整して使用する例を説明したが、光軸調整手段は、制御装置によって自動的に調整されてもよい。例えば、レーザー走査顕微鏡2であれば、シングルモード光ファイバー43、シングルモード光ファイバー46から射出されるレーザー光の光量を監視して、光量の低下が検知された場合に、制御装置が自動的に光軸調整手段を調整してもよい。
1、4、6、100・・・レーザー照明装置、2、3、5、7・・・レーザー走査顕微鏡、10・・・光源部、11、12、101、102・・・レーザー、20、60、70・・・光軸調整部、20a、20b、20c、20d・・・シフタ、21、22、71、72、105・・・ハーフミラー、23、25、27、28、55、65、67、68、75、83、93、103、106・・・ミラー、24、26、56、58、66、76、85、95、104・・・ダイクロイックミラー、30・・・AOTF部、31、32、107、108・・・AOTF、40・・・光ファイバー部、41、44、109、112・・・カップリングレンズ、42、45、110、113・・・コリメータレンズ、43、46、111、114・・・シングルモード光ファイバー、50、80、90・・・顕微鏡本体、51、53、81、91・・・ガルバノミラー、52、54、82、92・・・瞳リレー光学系、57、84、94・・・対物レンズ、59、86、96・・・検出系、S、S1、S2・・・標本、L1、L2・・・レーザー光

Claims (15)

  1. 第1の照明光路と第2の照明光路のそれぞれにレーザー光を射出するレーザー照明装置であって、
    互いに異なる波長を有するレーザー光を射出する第1のレーザー光源及び第2のレーザー光源と、
    前記第1のレーザー光源からのレーザー光を分割する第1の光路分割手段と、
    前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の一方を前記第1の照明光路に導くとともに、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方の光軸を調整する第1の光軸調整手段と、
    前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の他方を前記第2の照明光路に導くとともに、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方の光軸を調整する第2の光軸調整手段と、
    前記第2のレーザー光源からのレーザー光を分割する第2の光路分割手段と、
    前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の一方を前記第1の照明光路に導くとともに、前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方の光軸を調整する第3の光軸調整手段と、
    前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の他方を前記第2の照明光路に導くとともに、前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方の光軸を調整する第4の光軸調整手段と、を含む
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  2. 請求項1に記載のレーザー照明装置において、
    前記第1の光軸調整手段または前記第3の光軸調整手段の一方は、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方と前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方とを合成する第1の光路合成手段である
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  3. 請求項2に記載のレーザー照明装置において、
    前記第2の光軸調整手段または前記第4の光軸調整手段の一方は、前記第1の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方と前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方とを合成する第2の光路合成手段である
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  4. 請求項1に記載のレーザー照明装置において、さらに、
    前記第1の光軸調整手段により光軸が調整されたレーザー光と前記第3の光軸調整手段により光軸が調整されたレーザー光とを合成する第1の光路合成手段を含む
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  5. 請求項4に記載のレーザー照明装置において、さらに、
    前記第2の光軸調整手段により光軸が調整されたレーザー光と前記第4の光軸調整手段により光軸が調整されたレーザー光とを合成する第2の光路合成手段を含む
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のレーザー照明装置において、
    前記第1の光路分割手段は、前記第1の光軸調整手段または前記第2の光軸調整手段を兼ねる
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のレーザー照明装置において、
    前記第2の光路分割手段は、前記第3の光軸調整手段または前記第4の光軸調整手段を兼ねる
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のレーザー照明装置において、さらに、
    前記第1の光路分割手段または前記第2の光路分割手段により分割されたレーザー光を前記レーザー光の光軸と直交する方向に平行に移動させる光線シフト手段を含む
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のレーザー照明装置において、さらに、
    前記第1の照明光路上に配置された第1の光学素子と、
    前記第2の照明光路上に配置された前記第1の光学素子と異なる分散を有する第2の光学素子を含む
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  10. 請求項9に記載のレーザー照明装置において、
    前記第1の光学素子及び前記第2の光学素子は、音響光学素子であることを特徴とするレーザー照明装置。
  11. 請求項9に記載のレーザー照明装置において、
    前記第1の光学素子及び前記第2の光学素子は、レーザー光を光ファイバーの入射端に集光させるカップリングレンズである
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  12. 請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載のレーザー照明装置において、
    前記第1の光軸調整手段、前記第2の光軸調整手段、前記第3の光軸調整手段、または、前記第4の光軸調整手段の少なくとも一つは、前記第1の光学素子または前記第2の光学素子に入射するレーザー光の入射角度を調整する角度調整手段である
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  13. 請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載のレーザー照明装置において、
    前記第1の光軸調整手段、前記第2の光軸調整手段、前記第3の光軸調整手段、または、前記第4の光軸調整手段の少なくとも一つは、前記第1の光学素子または前記第2の光学素子に入射するレーザー光を、前記レーザー光の光軸に直交する方向に移動させる光線シフト手段である
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  14. 第1の照明光路と第2の照明光路のそれぞれにレーザー光を射出するレーザー照明装置であって、
    互いに異なる波長を有するレーザー光を射出する複数のレーザー光源と、
    前記レーザー光源からのレーザー光を分割する、前記レーザー光源毎に設けられた光路分割手段と、
    前記光路分割手段により分割されたレーザー光の一方を前記第1の照明光路に導くとともに、前記光路分割手段により分割されたレーザー光の前記一方の光軸を調整する、前記光路分割手段毎に設けられた第1の光軸調整手段と、
    前記光路分割手段により分割されたレーザー光の他方を前記第2の照明光路に導くとともに、前記光路分割手段により分割されたレーザー光の前記他方の光軸を調整する、前記光路分割手段毎に設けられた第2の光軸調整手段と、を含む
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載のレーザー照明装置を含む
    ことを特徴とするレーザー顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3006979A1 (en) * 2014-10-09 2016-04-13 Olympus Corporation Microscope system
JP2016080715A (ja) * 2014-10-09 2016-05-16 オリンパス株式会社 顕微鏡システム
WO2020054043A1 (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 株式会社ニコン 光学装置および顕微鏡

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