JP2013009064A - 撮影システム、撮影装置、及び撮影システムによる撮影方法 - Google Patents

撮影システム、撮影装置、及び撮影システムによる撮影方法 Download PDF

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Abstract

【課題】立体視可能な画像の合成に必要な画像を簡便に取得することができる撮影システム、撮影装置、及び撮影システムによる撮影方法を提供する。
【解決手段】被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置1aは、動き情報取得部3aと、通信部4aとを備える。動き情報取得部3aは、撮影装置1aの動きを動き情報として取得する。通信部4aは、一又は複数の他の撮影装置1bとの間で、撮影装置1a及び他の撮影装置1bで取得された画像の情報及び動き情報を含む各種情報の送受信を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体視可能な画像の合成に必要な画像を取得する撮影システム、撮影装置、及び撮影システムによる撮影方法に関する。
立体視可能な画像の合成に必要な画像を取得することを目的として、カメラ(又は撮影装置)で被写体を撮影し、画像を取得する手法が各種提案されている。
特許文献1には、2本のレンズを有する2眼式のカメラを用いて右目観察用の画像と左目観察用の画像とを取得し、立体視可能な画像を作成する手法が開示されている。
特許文献2には、同一の被写体を異なる撮影位置で撮影可能な一又は複数の他のカメラとの間で、同期して撮影を行うための同期用信号と同期撮影によって取得された画像データとを送受信する通信手段を備えたカメラが開示されている。このカメラは筐体側面に信号光出射器と受光器とを備え、且つ、信号光を出射した時刻、受光した時刻、筐体の左右どちらの方向から信号光を受光したか等の情報から、そのカメラと他のカメラとの相対位置を算出する位置算出部を備える。カメラの制御部は、位置算出部の算出結果に基づいて、対象となるカメラが、立体画像の取得が可能な所定の視差範囲にあるか否かを判定し、所定の範囲内に位置していると判定すると、撮影準備が完了したことを示すメッセージをユーザに向けて表示させる。この後、ユーザは同期撮影を開始する。
また、特許文献3には、被写体を撮影し、画像を得る撮像部と、外部機器との間で画像の送受信が可能な通信部と、複数の前記画像を比較し、立体画像の生成が可能である画像の組み合わせを判定する判定部と、判定部において立体画像の生成が可能であると判定された組み合わせの画像を関連づけて記録する記録部とを具備するカメラが開示されている。立体画像の生成可否の判定は、撮影準備段階での複数のカメラからの画像を比較することにより行う。
特開平11−008863号公報 特開2005−109984号公報 特開2010−157851号公報
しかし、特許文献1に記載のカメラは通常の一眼式カメラに比べてカメラ自体が非常に大きく、機動性に乏しいとともに、操作方法も複雑なものが多いという問題点がある。
特許文献2及び3に記載のカメラは、特許文献1の問題点を解決することを目的としており、通常の一眼式のカメラを複数台使って、立体視可能な画像を合成するための画像を取得する。
しかし、特許文献2に記載のカメラは、信号光の送受信の時刻とカメラ筐体の左右どちらから受光したかという情報から相互の相対位置を算出するため、得られる相対位置の情報量(相互の高さの違い、横方向の距離、被写体に対する前後方向の位置の違いなど)は十分なものではない。そのため、立体画像の取得が可能な所定の視差範囲内にないと判定された場合、カメラ配置を立体画像の取得が可能な所定の視差範囲内に精度良く調整することは容易ではない。また、双方のカメラの姿勢の差異に関する情報は得られないため、得られた画像から立体視可能な画像を合成する処理は複雑なものとなる。
特許文献3に記載のカメラは、撮影準備段階での複数のカメラからの画像を比較し、その結果から立体画像の生成が可能であるか否かを判定するため、その処理は複雑で時間がかかる。更に立体画像の生成が可能ではないと判定されたときに、これを可能にするための方法が不明であるため、その利用は容易ではない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、立体視可能な画像の合成に必要な画像を簡便に取得する撮影システム、撮影装置、及び撮影システムによる撮影方法を提供することを目的とする。
前記の目標を達成するために、本願発明の第1の観点に係る撮影システムは、
被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置と、該撮影装置と異なる位置で前記被写体を前記撮影装置と同期して撮影し、他の画像として取得する他の撮影装置とを備える撮影システムであって、
前記撮影装置は、
前記撮影装置の動きを動き情報として取得する動き情報取得部と、
前記他の撮影装置との間で、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で取得された前記画像の情報及び前記動き情報を含む各種情報の送受信が可能な通信部と、
各種情報を表示する表示部と、を備え、
前記他の撮影装置は、
前記他の撮影装置の動きを他の動き情報として取得する他の動き情報取得部と、
前記撮影装置との間で、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で取得された前記画像の情報及び前記動き情報を含む各種情報の送受信が可能な他の通信部と、
各種情報を表示する他の表示部と、を備える、
ことを特徴とする。
本願発明の第2の観点に係る撮影装置は、
被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置において、
前記撮影装置の動きを動き情報として取得する動き情報取得部と、
一又は複数の他の撮影装置との間で、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で取得された前記画像の情報及び前記動き情報を含む各種情報の送受信が可能な通信部と、を備える、
ことを特徴とする。
本願発明の第3の観点に係る撮影システムによる撮影方法は、
被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置、及び該撮影装置と異なる位置で前記被写体を前記撮影装置と同期して撮影し、他の画像として取得する他の撮影装置を備える撮影システムによる撮影方法であって、
前記撮影装置及び前記他の撮影装置において、前記撮影装置及び前記他の撮影装置の動きを、それぞれ動き情報及び他の動き情報として取得する動き情報取得ステップと、
前記他の動き情報を、前記他の撮影装置から送信し、前記撮影装置で受信する動き情報送受信ステップと、
前記動き情報及び前記他の動き情報から、成分毎の差分を算定し、差分情報として取得する差分情報取得ステップと、
前記成分毎の差分の絶対値が、前記各成分に対応する閾値より小さいかどうかを判定する差分判定ステップと、
該差分判定ステップで前記成分毎の差分の絶対値が、いずれも前記対応する閾値より小さいと判定されたとき、前記撮影装置の表示部に同期撮影可能である旨を表示し、前記成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが、前記対応する閾値以上であると判定されたとき、前記撮影装置及び前記他の撮影装置の少なくとも一方の表示部に、前記差分情報を表示する表示ステップと、
該表示ステップで同期撮影可能である旨の表示がなされた後、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で前記被写体の同期撮影を行い、それぞれ画像及び他の画像として取得する撮影ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、立体視可能な画像の合成に必要な画像を簡便に取得することができる撮影システム、撮影装置、及び撮影システムによる撮影方法を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る撮影システムの構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る撮影システムによる被写体撮影時の撮影装置の配置例を示す斜視図である。 実施形態1に係る撮影システムで取得された撮影装置の動き情報の例を示す図である。 実施形態1に係る撮影システムで取得された撮影装置の動き情報から算定された差分情報の例を示す図である。 実施形態1に係る撮影システムによる画像取得処理の例を示すフローチャートである。 実施形態1に係る撮影システムの撮影時差分表示に係る処理の例を示すフローチャートである。 実施形態1の変形例に係る撮影システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る撮影システムの構成例を示すブロック図である。 実施形態2に係る撮影システムで、横方向の差分が生じた場合の、画像データの補正を説明するための図である。 実施形態2に係る撮影システムで、上下方向の差分が生じた場合の、画像データの補正を説明するための図である。 実施形態2に係る撮影システムで、撮像レンズ光軸周りの回転の差分が生じた場合の、画像データの補正を説明するための図である。 実施形態2に係る撮影システムの画像補正と画像合成処理の例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る撮影システムの構成例を示すブロック図である。 実施形態3に係る撮影システムによる画像取得処理のフローチャートのうち、実施形態3に係る部分の例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る撮影システムの被写体撮影時の配置例を示す図である。
(実施形態1)
立体視可能な画像を生成するためにはある被写体を異なる位置から同期して撮影して取得される少なくとも2つの画像が必要となる。以下ではこの目的に使用される画像を2台の撮影装置で構成される撮影システムにより取得する場合について説明する。撮影装置2台の構成を基本にすることにより、撮影システムが3台以上の撮影装置で構成されている場合についても容易に拡張できる。
実施形態1に係る撮影システムの構成例を図1に示す。撮影システムは、2台の撮影装置1aと1bとで構成される。撮影装置1a、1bは、通常のカメラや携帯電話等に組み込まれたカメラである。更に静止画、動画のいずれを撮影できるものであってもよい。
撮影装置1aは、撮像部2a、動き情報取得部3a、通信部4a、操作部5a、タイマ6a、記憶部7a、CPU(Central Processing Unit)8a、及び表示部9aを備える。
撮像部2aは、撮像素子、撮像レンズ、及びレンズ駆動部を具備し、被写体を撮像レンズ及びレンズ駆動部で撮像素子上に結像させて撮影することにより被写体の画像Aを取得する。撮像部2aは静止画及び動画の少なくともいずれか一方を取得することができる。なお、撮像素子は撮像面を構成する。
動き情報取得部3aは、撮影装置1aの動きに関する情報である動き情報Aを取得する。動き情報取得部3aは、位置の動き情報を取得する位置変化情報取得部30aを備え、更に姿勢の動き情報を取得する姿勢変化情報取得部31aを備えてもよい。動き情報とは、位置及び姿勢の動き情報を総称したものである。
位置変化情報取得部30aは、例えば加速度センサで構成され、その出力から撮影装置1aの左右方向(横方向)、上下方向、前後方向(被写体方向)の基準位置からの位置移動量を算出し、それぞれの方向の位置移動量をその成分とする位置の動き情報Aとして取得する。
姿勢変化情報取得部31aは、例えば角速度センサで構成され、その出力から撮影装置1aの所定の横方向軸の周りの角度、所定の上下方向軸の周りの角度、所定の前後方向(被写体方向)軸の周りの角度の基準姿勢からの角度変化量を算出し、それぞれの角度変化量をその成分とする姿勢の動き情報Aとして取得する。
通信部4aは、撮影装置1bとの間で、各種情報、例えば同期動作させるための同期用信号、画像A、Bの画像情報、撮影前及び撮影時の撮影装置1a、1bの動き情報A、Bを送信又は受信する。同期動作とは、画像A、Bの同期撮影及び動き情報A、Bの同期取得を言う。図1に示す例では通信部4aは、撮影装置1bに同期用信号を送信し、撮影装置1bから、同期用信号に基づき取得された撮影装置1bの動き情報Bと、撮影装置1bで同期撮影された画像Bの画像情報と、を受信する。通信部4aは、例えば、赤外線通信デバイス、ブルーツース(Bluetooth(登録商標);近距離無線通信規格の一種)による微弱電波通信、無線LAN等を利用して通信を行う。
操作部5aは、撮影装置1aをユーザが操作する際の機能選択、各種指示、データ等を入力する入力部である。例えばキーボード、選択キー、タッチパネルなどで構成される。
タイマ6aは、時間又は時刻を計測する。撮影装置1bとの同期動作に使用される。
記憶部7aは、ROM、RAM等の内部メモリ、ディスク装置等の外部メモリで構成される。ディスク装置等の外部メモリにはCPU8aで実行されるプログラムが格納され、内部メモリは、CPU8aがプログラムを外部メモリから読み出して実行する場合の実行時のメモリとなる。記憶部7aは、また、撮影により取得された画像Aや、撮影前及び撮影時に取得された撮影装置1a及び1bの動き情報A、Bを格納する。
CPU8aは、記憶部7aのRAM、ROM等の内部メモリを利用して所定のプログラムを実行することにより各種機能を実現する。機能を実現するための機能構成要素として、制御部80a、差分取得部81a、差分判定部82a、及び画像合成部83aを備える。
制御部80aは、撮像部2a、動き情報取得部3a、通信部4a、操作部5a、タイマ6a、記憶部7a、差分取得部81a、差分判定部82a、及び画像合成部83a、及び表示部9aの動作を制御する。
差分取得部81a、差分判定部82a、及び画像合成部83aについては、後述する。
表示部9aは、液晶ディスプレイ装置、LEDディスプレイ装置等で構成され、各種情報を表示してユーザに提示する。表示する各種情報の内容については後述する。
撮影装置1bは、撮像部2b、動き情報取得部3b、通信部4b、操作部5b、タイマ6b、記憶部7b、CPU8b、及び表示部9bを備える。
撮像部2b、動き情報取得部3b、通信部4b、操作部5b、タイマ6b、記憶部7b、及び表示部9bは、それぞれ、撮影装置1aの撮像部2a、動き情報取得部3a、通信部4a、操作部5a、タイマ6a、記憶部7a、及び表示部9aと同様の構成と機能とを有する。
なお、通信部4bは、通信部4aと同様な構成で、撮影装置1aとの間で、各種情報、例えば同期動作させるための同期用信号、画像A、Bのデータ、撮影前及び撮影時の撮影装置1a、1bの動き情報A、Bを送信又は受信する。図1に示す例では、通信部4bは、同期動作させるための同期用信号を受信し、また撮影装置1aと同期して取得した撮影前及び撮影時の撮影装置1bの動き情報B、撮影装置1bで同期撮影して取得された画像Bのデータを、撮影装置1aに送信する。
CPU8bは、記憶部7bのRAM、ROM等の内部メモリを利用して所定のプログラムを実行することにより各種機能を実現する。機能を実現するための機能構成要素として、制御部80bを備える。なお、CPU8bの機能構成要素をCPU8aと同じにしても良い。
制御部80bは、撮像部2b、動き情報取得部3b、通信部4b、操作部5b、タイマ6b、記憶部7b、及び表示部9bの動作を制御する。CPU8bの機能構成要素をCPU8aと同じにした場合は制御部80bは、制御部80aと同様の機能を有する。
差分取得部81aは、動き情報Aと、これと同期して取得され通信部4b、4aを介して撮影装置1aで受信された動き情報Bとの各成分毎の差分を算定し、差分情報として取得する。各成分とは、独立3軸方向の移動距離、及びその周りの回転角のことを言う。詳細は後述する。
差分判定部82aは、差分取得部81aで算定された各成分毎の差分の絶対値のそれぞれについて、あらかじめ設定された各成分に対応する閾値より小さいかどうかを判定する。
判定の結果、閾値以上の差分の絶対値を有する成分が存在する場合は、制御部80aは、差分情報を表示部9aに表示させ、位置又は/及び姿勢を修正するよう撮影装置1aのユーザの注意を喚起する。撮影装置1aのユーザは、表示された差分情報に基づき、成分毎の差分全てについて、各々の絶対値が、それぞれの成分に対応する閾値よりも小さくなるように撮影装置1aの位置、姿勢を修正する。
画像合成部83aは撮影装置1a、1bで取得された画像A、Bのそれぞれから所定の領域の画像を切り出すフレーム切り出し処理を行い、切り出した画像から立体視可能な画像を合成する。フレーム切り出し処理は例えば立体視動画フレームの合成時に使用されるサイドバイサイド方式や、トップアンドボトム方式など、立体視可能な画像の合成方法と合わせて種々の方式を選択することができる。
次に、本実施形態に係る撮影装置1a、1bの動作を、動き情報が位置、姿勢の双方の動き情報を含む場合について説明する。動き情報は、所定の位置、姿勢を基準位置、基準姿勢としたときの、それぞれの基準からの変化量である。以下では撮影装置1a、1bの基準位置、基準姿勢を共通にする場合について説明する。この場合は、撮影装置1a、1bを撮影前に同じ位置に、同じ姿勢で設置し、例えば位置変化情報取得部30a、30b及び姿勢変化情報取得部31a、31bをリセットする。これにより、撮影装置1a、1bの基準位置及び基準姿勢が初期設定される。同じ位置とは、撮影装置1a、1bの撮像レンズの光軸中央面の位置が同じという意味であり、同じ姿勢とは、撮影装置1a、1bを同じ平面上にその上下方向を同じにして通常の使用状態で設置したときに、それぞれの撮像レンズの光軸が互いに平行である場合を言う。基準位置、基準姿勢にある時の、撮像レンズの光軸を前後方向軸とし、撮像レンズの光軸中央面を通る垂直方向の軸を上下方向軸、水平方向の軸を横方向軸とする。初期設定後は、加速度センサ等の位置変化情報取得部30a及び30bによる加速度出力を横方向、上下方向、前後方向について、それぞれ時間で二重積分することにより横方向、上下方向、前後方向それぞれについて基準位置からの位置変化情報A、Bを取得することができる。角速度センサ等の姿勢変化情報取得部31a、31bの場合も同様に、角速度出力を時間で二重積分することにより、横方向軸、上下方向軸、前後方向軸の周りの上記基準姿勢に対して回転した角度を姿勢変化情報A、Bとして取得することができる。時間積分に必要な時間の情報はタイマ6a、6bから得られる。
なお、撮影装置1a、1bをそれぞれ同じ位置に設置して同一の被写体を撮影したときの画像A及びBは、被写体の大きさが撮影素子の画素数で比べたときに同じ大きさとなるようにあらかじめ調整されているものとする。撮影装置1a、1bの型式が異なったり、ズーム等により相互に異なる大きさの画像となる場合は、一方の画像を拡大、若しくは縮小することにより被写体が同じ大きさとなる画像の拡大率、若しくは縮小率をあらかじめ定め、撮影により取得された画像の一方にこの拡大率、若しくは縮小率を乗じて得られた画像を以下の議論の対象とする。このときは2つの画像の中心を合わせたときの狭い方の画像の範囲を2つの画像の共通の画像範囲とする。以下ではこのようにして同一条件で撮影された場合の被写体の大きさが同じになるように処理された画像を対象とする。
図2は、実施形態1に係る撮影システムによる被写体撮影時の撮影装置の配置例を示す斜視図である。図2において被写体には、対象物40が含まれている。撮影装置1a、1bは仮想的な同一水平面上に設置されていると考えてよい。図2に示す例では撮影装置1aは紙面上右側に、撮影装置1bは紙面上左側に配置されている。
図2において、撮影装置1a、1bの前後方向軸は互いに平行で、上下方向の位置の差分の絶対値は所定の閾値以下(理想的には差分は0)である。また、撮影装置1a、1bの撮像部2a、2bの撮影開口面は互いに平行で、互いの面間の距離は所定の閾値以下(厳密には撮像レンズの光軸中央面間の距離が0)である。実用的には、撮影装置1a、1bの撮像レンズ装着面が互いに略同一面上にあればよい。両光軸間の横方向の距離(図2に示すH)は任意に設定できるが、基本的には撮影中一定に保持されるようにする。なお、Hをあまり大きくとると、撮影装置1a、1bの撮影で得られた画像に共通に含まれる被写体の領域(共通の領域)が狭くなり、最悪の場合は共通の領域がなくなってしまい、立体視可能な画像を生成できなくなるので留意する必要がある。この共通の領域の大きさは、被写体と撮影装置1a、1bとの間の距離に依存する。以下では共通の領域が存在することを前提とする。
以下では、撮影装置1a、1bの動き情報A、Bの各成分として、それぞれ、基準位置に対する前後方向の位置の変化をDa、Db、横方向の位置の変化をHa、Hb、上下方向の位置の変化をVa、Vbとし、基準姿勢に対する前後方向軸の周りの角度の変化をθa、θb、横方向軸の周りの角度の変化をφa、φb、上下方向軸の周りの角度の変化をψa、ψbとする。
図3に、このように定義したときの、それぞれ記憶部7a、7bに記憶された撮影装置1a、1bの動き情報A、Bの例を示す。図中、経過時間とは撮影装置1a、1bの同期動作開始時からの経過時間である。動き情報A、Bの各成分には経過時間に付した番号を添え字として付した。同期動作開始時とは、通信部4a、4bを介して送受信される同期用信号により設定される、撮影装置1a、1bで同期動作が開始される例えば時刻のことである。図3では簡便のために各経過時間毎の動き情報A、Bは撮影装置1a、1bともに同じ成分がひとつだけ変化したと仮定して示した。なお、経過時間は、同期して取得した順序を示す指標としてもよい。
図2において、対象物40に対する撮影装置1a、1bの視差角は例えばαである。撮影装置1a、1bで同期撮影により取得された画像A、Bから、画像合成部83aが対象物40毎にこのαを算定し、算定されたαに基づき、立体視可能な画像が合成される。視差角αは撮影装置1a、1bの間の距離Hに対応して決まる画像中の対象物40の位置から算定される。この視差角は画像に含まれる対象物40毎に異なるため立体視可能な画像を合成することができる。この合成法については公知の技術なのでここでは説明を省略する。
立体視可能な画像の合成においては、合成に必要な画像を得るために撮影装置1a、1bの相互の位置及び姿勢を、所定の配置関係にし、その配置関係を保持して撮影する必要がある。
実施形態1では、撮影装置1a、1bのそれぞれの動き情報A、Bの成分毎の差分を差分情報とし、この差分情報の各成分が所定の対応する閾値以上の場合に、差分情報を表示して、撮像装置1a又は1bの位置又は/及び姿勢を修正するようにユーザの注意を喚起する。具体的には以下の通りである。
撮影装置1aの動き情報取得部3a、及び撮影装置1bの動き情報取得部3bで同期してそれぞれ取得された動き情報A、Bから、差分取得部81aが各成分毎の差分を求めこれを差分情報とする。
図4に差分情報の例を示す。図4に例示する差分情報の各差分成分ΔH、ΔV、ΔD、Δθ、Δφ、及びΔψは、例えば撮影装置1aの動き情報Aの各成分から、撮影装置1bの動き情報Bの対応する各成分を差し引いて求めた値とする。なお、横方向の差分ΔHについては撮影装置1a、1b間の設定された距離をHとし、ΔHからHを差し引いて求めた差分ΔH’も併せて算定される。なお、Hについては、撮像装置1a、1bが左右いずれの配置を想定して定義するかにより適切に正負の符号を付したものとする。ΔHの正数、負数の別から撮影装置1a、1bの左右配置が識別できる。以下では横方向の差分とは、特に断らない限り差分ΔH’のことを意味するものとする。
差分判定部82aは、この差分情報の各差分成分ΔH’、ΔV、ΔD、Δθ、Δφ、及びΔψの絶対値のそれぞれが、あらかじめ定められた対応する閾値ε、ε、ε、εθ、εφ、及びεψよりも小さいかどうかを判定する。いずれの差分成分の絶対値も、対応する閾値より小さい場合に撮影装置1a、1bの配置関係は初期設定時と実質的に同じと判断し、表示部9aを介して同期撮影が可能である旨の表示を行う。この場合の表示は例えばグリーンのLED(Light Emission Device)を点灯させる、液晶ディスプレイ装置、LEDディスプレイ装置等にその旨表示する等各種の表示が考えられるが、いずれでも良い。各閾値はあらかじめ記憶部7aに格納されており、差分判定部82aは、これらを読み出して利用する。
各差分成分の絶対値のいずれかが、対応する閾値以上の場合には、制御部80aは、差分情報を表示部9aに表示し、ユーザに対して撮影装置1aの位置、姿勢を修正するように注意を喚起する。ユーザはこの表示から、修正が必要な成分を認識することができ、撮影装置1aの位置、姿勢を修正する。修正の後、再度取得された撮影装置1a、1bのそれぞれの動き情報A、Bから、上記同様に差分情報が求められ、差分判定部82aにより、各差分成分の絶対値が、対応する閾値よりも小さいと判定されるまで、位置、姿勢の修正とその後の動き情報A、Bの取得、差分情報の取得、及び差分情報に関する判定が繰り返される。
表示部9aに同期撮影可能である旨の表示がなされた場合、ユーザはこの表示の後、撮影装置1a、1bの同期撮影を開始し、画像A、Bを取得する。同期撮影の詳細は後述する。
動き情報取得部3a、3bは、同期撮影が開始された後も、それぞれ、撮影時の撮影装置1a、1bの動き情報A、Bを撮影時動き情報A、Bとして取得する。
なお、動画撮影の場合、撮影時動き情報A、Bの取得は画像A、Bの1フレームの画像撮影毎に実施してもよいし、1フレームの画像撮影の時間間隔とは異なる所定の時間間隔で実施するようにしてもよい。
撮影時動き情報Bは、制御部80bにより、通信部4bを介して撮影装置1aに送信される。なお、動画撮影の場合で、1フレームの画像撮影のたびに撮影時動き情報A、Bが取得される場合は、所定の時間間隔で、その時点で最新の撮影時動き情報Bが撮影装置1aに送信される。動画撮影の場合で、1フレームの画像撮影の時間間隔とは異なる、通常は、それよりも長い所定の時間間隔で撮影時動き情報A、Bが取得される場合は、取得の都度、最新の撮影時動き情報Bが送信される。
撮影装置1aは、通信部4aを介して、撮影時動き情報Bを受信する。差分取得部81aは、受信された撮影時動き情報Bと、これに対応する時間に取得された撮影時動き情報Aとから、その成分毎に差分を算定し、撮影時差分情報として取得する。差分判定部82aは、差分情報の判定の場合と同様に、撮影時差分情報の各差分成分毎に判定を行い、いずれかの差分成分の絶対値が、これに対応してあらかじめ設定された閾値以上であると判定された場合、撮影時差分情報を表示部9aに表示する。ユーザはこの表示に基づいて撮影装置1aの位置、姿勢を撮影中に修正することができる。
画像合成部83aは、以上のようにして撮影装置1a、1bで撮影し取得された画像A、Bから立体視可能な画像を合成する。制御部80aは、例えば、合成された画像を表示部9aに表示する。他の表示装置で表示させるために合成された画像の情報を通信部を介して、他の装置に送信してもよい。
次に、動画撮影の場合を例に、図5に基づき、画像取得処理について説明する。図5は、実施形態1に係る撮影システムによる画像取得処理の例を示すフローチャートである。図5の左側には撮影装置1aでの画像取得処理Aの例を示すフロチャートが、図5の右側には撮影装置1bでの画像取得処理Bの例を示すフローチャートが示されている。撮影装置1aと撮影装置1bとの間の情報の受け渡しは白抜き矢印で示されている。
撮影装置1aのユーザは立体視可能な画像の合成に必要な画像A、Bの取得準備を開始する旨の指示を操作部5aを介して入力する。制御部80aは、この入力を受けて、通信部4aを介して準備開始信号を撮影装置1bに送信する(ステップS1)。準備開始信号は、撮影装置1a、1bの動き情報A、Bの同期取得を図るための同期用信号である。撮影装置1a、1bはそれぞれにタイマ6a、6bを有している。このタイマ6a、6bを使い、例えば、準備開始信号を同期して取得する時刻、又は取得開始の時間(例えばX分後)を指定する。
撮影装置1bは、制御部80bの制御により、通信部4bを介して準備開始信号を受信し(ステップS20)、準備開始信号で指定された時刻又は時間になったときに、所定の時間間隔で撮影装置1aと同期して撮影装置1bの動き情報Bを取得する(ステップS21)。制御部80bは、取得された動き情報Bを通信部4bを介して撮影装置1aに送信する(ステップS22)。
撮影装置1aは、制御部80aの制御により、準備開始信号を撮影装置1bに送信したのち、準備開始信号で指定された時刻又は時間になったときに、所定の時間間隔で撮影装置1bと同期して撮影装置1aの動き情報Aを取得するとともに、撮影装置1bから送信された撮影装置1bの動き情報Bを通信部4aを介して受信し取得する(ステップS2)。
動き情報A、Bが取得された後、撮影装置1aの差分取得部81aは、動き情報A、Bから各成分毎に差分を算定する(ステップS3)。差分判定部82aは差分成分毎にその絶対値が対応する閾値より小さいかどうかを判定する(ステップS4)。
各差分成分の絶対値の少なくとも1つが対応する閾値以上であると判定された場合は(ステップS4;NO)、制御部80aは、表示部9aに差分情報を表示し撮影装置1aの位置・姿勢を修正する必要があることを撮影装置1aのユーザに示す(ステップS5)。その後、ステップS2に戻り、ステップS2からS4までの処理が、ステップS4の判定がYESとなるまで繰り返される。
この間、撮影装置1aのユーザは、表示部9aに表示された各差分成分の絶対値のいずれもが対応する閾値より小さくなるように、撮影装置1aの位置、姿勢を修正する。
各差分成分の絶対値全てが、対応する閾値よりも小さいと判定された場合は(ステップS4;YES)、制御部80aは、表示部9aに同期撮影が可能であることを知らせる表示を行い、操作部5aを介してユーザから同期撮影の指示が入力されたかどうかを判定する(ステップS6)。入力されていない場合は(ステップS6;NO)入力されるまで待つ。
ユーザから同期撮影の指示が入力されれば(ステップS6;YES)、制御部80aは、通信部4aを介して撮影装置1bに同期撮影開始信号を送信する(ステップS7)。同期撮影開始信号は、被写体を撮影装置1a、1bで同期撮影するための同期用信号である。撮影開始信号は、例えば撮影開始時刻を指定するものであってもよいし、撮影を開始する時間(例えばX分後)を指定するものであってもよい。
撮影装置1bの制御部80bは、通信部4bを介して同期撮影開始信号を受信すると(ステップS23)、同期撮影開始信号により指定された条件で同期撮影を開始するかどうかを判定(ステップS24)する。具体的には、タイマ6bにより同期撮影開始信号で指定された時刻又は時間になったかどうかを判定し、その時刻、又は時間になるまで待つ(ステップS24;NO)。同期撮影開始と判定された場合(ステップS24;YES)、撮像部2bで撮影を行い画像Bを取得すると共に、動き情報取得部3bで撮影時の撮影装置1bの動き情報Bを撮影時動き情報Bとして取得する(ステップS25)。これらは記憶部7bに保存される。
撮影装置1aの制御部80aは、撮影装置1bと同様に、同期撮影開始信号により指定された条件で撮影を開始するかどうかを判定(ステップS8)する。具体的には、タイマ6aにより同期撮影開始信号で指定された時刻又は時間になったかどうかを判定し、その時刻、又は時間になるまで待つ(ステップS8;NO)。撮影開始と判定された場合(ステップS8;YES)。撮影装置1aの撮像部2aで撮影を行い画像Aを取得すると共に、動き情報取得部3aで撮影時の撮影装置1aの動き情報Aを撮影時動き情報Aとして取得する(ステップS9)。
なお、撮影時動き情報A、Bはそれぞれ画像A、画像Bの1フレーム毎の取得と同期して取得してもよいし、撮像装置1a、1bに共通の所定時間を別に設定し、この所定時間毎に、同期して取得してもよい。いずれの場合も、撮影時動き情報AとBとは、同期して取得された動き情報である。
制御部80aは、撮影装置1aの操作部5aから撮影終了の入力の有無を判定し(ステップS10)、入力がない場合(ステップS10;NO)、画像Aと撮影時動き情報Aの取得(ステップS9)を継続する。また、画像Aと撮影時動き情報Aを記憶部7aに保存する。
撮影終了の入力があれば(ステップS10;YES)、制御部80aは、通信部4aを介して撮影装置1bに撮影終了信号を送信する(ステップS11)。
撮影装置1bの制御部80bは、撮影装置1aから送信された撮影終了信号を通信部4bを介して受信したかどうかを判定する(ステップS26)。受信していなければ(ステップS26;NO)、画像Bと撮影時動き情報Bの取得(ステップS25)が継続される。受信すれば(ステップS26;YES)、制御部80bは、撮像部2bによる撮影、及び動き情報取得部3bによる撮影時動き情報Bの取得を終了する(ステップS27)。その後、制御部80bは、撮影により取得された画像Bを通信部4bを介して撮影装置1aに送信し(ステップS28)、画像取得処理Bを終了する。
撮影装置1aの制御部80aは、撮影装置1bから送信された画像Bを通信部4aを介して受信して(ステップS12)画像取得処理Aを終了する。なお、受信された画像Bは記憶部7aに保存される。
なお、図5のステップS25で取得した撮影時動き情報Bは、次の図6に示す処理で撮影装置1aに送信され使用されるが、これとは独立に、後述する用途のために、図5のステップS28で画像Bと共に撮影装置1aに送信してもよい。
次に、画像取得処理AのステップS9、画像取得処理BのステップS25でそれぞれ実行される撮影時動き情報A、Bの取得の際に、画像取得処理A、Bと並行して実行される撮影時動き情報から算定された差分である撮影時差分の表示に係る処理の例について説明する。図6は、実施形態1に係る撮影システムの撮影時差分表示に係る処理の例を示すフローチャートである。図6の左側は撮影装置1aで実行される撮影時差分表示に係る処理Aの例を示すフローチャート、図6の右側は撮影装置1bで実行される撮影時差分表示に係る処理Bの例を示すフローチャートである。撮影装置1aと撮影装置1bとの間の情報の受け渡しは白抜き矢印で示されている。撮影時差分表示に係る処理A、Bはそれぞれ撮影装置1a、1bの電源投入後に実施を開始してもよいし、図5のステップS1でユーザから画像の取得準備を開始する旨の指示が操作部5aを介して入力されたときに撮影時差分表示に係る処理Aの実施を開始し、通信部4bを介して準備開始信号を受信したときに撮影時差分表示に係る処理Bの実施を開始してもよい。図6において、図5に示す処理と同じ内容の処理は同じ番号を付す。
なお、図6に示す処理は、図5のステップS9、S25における撮影時動き情報A、Bの取得を画像A、Bのフレーム毎の撮影と同期して行う場合の例である。
まず、撮影装置1a、1bの制御部80a、80bは、それぞれ同期撮影開始時刻又は時間かどうかを判定する(ステップS8、ステップS24)。これは図5のステップS8、ステップS24の判定を共用する。同期撮影開始時刻又は時間でなければ(ステップS8;NO、ステップS24;NO)、同期撮影開始時刻又は時間まで待つ。同期撮影開始後(ステップS8;YES、ステップS24;YES)、図5の画像取得処理A、BのステップS9、S25において、撮影時動き情報A、Bが撮影装置1a、1bのそれぞれで取得されている。
図6右側に示す撮影時差分表示に係る処理Bでは、撮影装置1bの制御部80bは、取得された最新の撮影時動き情報Bを、取得時刻(又は取得順を示す番号等の識別子)と共に通信部4bを介して撮影装置1aに送信する(ステップS29)。
その後、所定の時間経過したかどうかを判定し(ステップS30)、経過していれば(ステップS30;YES)ステップS29に戻る。経過していなければ(ステップS30;NO)、撮影装置1aから送信された撮影終了信号(後述する図6左側に示すステップS11で送信)の受信の有無を判定し(ステップS26。図5のステップS26と共用)、受信していれば(ステップS26;YES)撮影時差分表示に係る処理Bを終了する。受信していなければ(ステップS30;NO)、ステップS30に戻る。
撮影装置1aの制御部80aは、同期撮影開始と判定された(ステップS8;YES)後、ステップS29で撮影装置1bから送信された撮影時動き情報Bが通信部4aを介して受信されたかどうかを判定する(ステップS13)。受信されていなければ(ステップS13;NO)受信まで待機する。受信された場合(ステップS13;YES)、差分取得部81aは、受信した撮影時動き情報B及びその取得時刻と同時刻に(又は同じ順番で)取得された撮影時動き情報Aとから差分を算定し、撮影時差分情報として取得する(ステップS14)。
次に、差分判定部82aは、各撮影時差分成分の絶対値が、対応する閾値より小さいかどうかを判定する(ステップS15)。対応する閾値以上の絶対値を有する撮影時差分成分があれば(ステップS15;NO)、制御部80aは撮影時差分情報を表示部9aに表示して(ステップS16)撮影装置1aの位置、姿勢を修正するよう撮影装置1aのユーザに注意を喚起する。
ステップS16の後、又は全ての撮影時差分成分の絶対値が、対応する閾値より小さいと判定された場合(ステップS15;YES)、制御部80aは、撮影終了の入力がなされていないかどうかを判定する(ステップS10。図5のステップS10と共用)。撮影終了の入力がある場合(ステップS10;YES)、制御部80aは、通信部4aを介して撮影終了信号を撮影装置1bに送信し(ステップS11。図5のステップ11と共用)、撮影時差分表示に係る処理Aを終了する。撮影終了の入力がない場合(ステップS10;NO)、ステップS13に戻り、次の撮影時動き情報Bの受信を待ち、同様の処理で撮影時差分の算定とその判定処理を継続する。
図6では、動画撮影の場合で、図5のステップS9、S25では、撮影による画像のフレーム毎の撮影と対応して撮影時動き情報A、Bが取得されるとしたときの撮影時差分表示に係る処理を示しているため、全ての撮影時動き情報A、Bについて差分を求め表示の候補にすると、通信部4b、4aの負荷が大きくなり、また、ユーザがその表示内容を確認する前に表示内容が切り替わってしまうという不都合が生じる。これを避けるためにステップS30で所定時間の経過を判定し、所定時間が経過したときの最新に取得された撮影時動き情報Bを送信対象とした。これにより、ステップS16での撮影時差分情報の表示は所定の時間間隔毎に行われることになる。この所定時間は変更可能にしてもよい。
なお、図5のステップS9、S25での撮影時動き情報A、Bの取得を、別途設定された所定時間間隔で行うようにした場合は、図6のステップS29での撮影時動き情報Bの送信は、撮影時動き情報Bの取得の都度行えばよい。従って、図6のステップS30は省略することができる。
図5、図6では動画撮影を例に説明したが、静止画撮影の場合は、図5のステップS10、S11、S26、S27、及び図6のS10、S26が不要となる。連写の場合も同様で、連写はステップS9、S25に含まれる。
これまで、差分判定の結果に応じて、撮影装置1aの表示部9aに差分情報を表示し、撮影装置1aの位置・姿勢の修正をするよう撮影装置1aのユーザの注意を喚起するとしたが、撮影装置1bの表示部9bに差分情報を表示し、撮影装置1bの位置・姿勢を修正するように撮影装置1bのユーザの注意を喚起するようにしてもよい。
この場合、撮影装置1aの制御部80aは、撮影装置1aで取得した差分情報を通信部4aを介して撮影装置1bに送信する。撮影装置1bは、この差分情報を通信部4bを介して受信し、制御部80bは、表示部9bに差分情報を表示して撮影装置1bの位置・姿勢の修正をするよう撮影装置1bのユーザの注意を喚起する。なお、表示部9a、9bのいずれにも差分情報を表示し、撮影装置1a、撮影装置1bのどちらで位置・姿勢を修正するかについては通信部4a、4bを介して交信により定めるようにしてもよいし、両方で修正しても良い。
他の例として、撮影装置1bもCPU8bに差分取得部81b及び差分判定部82bを備える。撮影装置1aは撮影装置1bに動き情報Aを送信する。撮影装置1bは、動き情報Aを受信し、撮影装置1aで説明した手順と同様の手順で、対応する閾値以上の差分成分の絶対値があると判定されれば、差分情報を表示部9bに表示する。すなわち、表示部9a、9b共に差分情報が表示される。撮影装置1a、撮影装置1bのどちらで位置・姿勢を修正するかについては通信部4a、4bを介してユーザの交信により定める。
表示部9a及び/又は表示部9bへの差分情報の表示により、ユーザが撮影装置1a及び/又は1bの位置、姿勢を修正した後、撮影装置1a、1bのそれぞれの動き情報A、Bが再度取得され、上記同様に差分情報が求められる。この処理は同期撮影中継続される。
なお、これまで、横方向の差分ΔH’の判定については、撮影装置1a、1b間の横方向の距離があらかじめ設定されたHであることを基準としていたが、これに限る必要はない。Hを設定可能にし、新たに設定されたHを基準として横方向の差分ΔH’の判定を行ってもよい。ただし動画撮影の場合は、一括して立体視可能な画像を構成する一連の撮影期間中はHを一定に保つ。
また、撮影開始前に、操作部5aを介して横方向の距離Hを新たに設定する旨の入力がなされたとき以後、最初に取得された横方向の差分ΔHを新たなHとして設定してもよい。この場合の「最初に」とは、動画撮影の場合に、一括して立体視可能な画像を構成する一連の撮影期間中の最初という意味である。この方法によれば、Hの設定のための入力が不要となる。また、撮影開始前に、横方向の差分ΔHが表示されたとき、所定の指示により、表示された差分ΔHを新たなHとして設定してもよい。
位置変化情報取得部30a、30bは、加速度センサに限らない。例えばGPS(Global Positioning System)や方位センサ、高度センサを使用したものであってもよい。
以上の説明では、動き情報取得部3a、3bはそれぞれ、位置変化情報取得部30a、30b、姿勢変化情報取得部31a、31bを備えているとしたが、姿勢変化情報取得部31a、31bを省略してもよい。
実施形態1の撮影システムによれば、撮影装置1a、1bに動き情報取得部3a、3bを備え、撮影装置1a、1bの位置、姿勢の差分情報を、その判定結果に応じて表示部9a又は/及び表示部9bに表示するようにしたので、両者の配置関係が明確になるとともに、初期設定時と同じ配置関係(ただし横方向のみ距離H離れた位置)にするために撮影装置1a又は1bの配置をどの様に、またどの程度修正すればよいかが明確になる。従って、撮影装置1a、1bの配置関係を容易に初期設定時の配置関係にすることができるため、立体視可能な画像の合成に必要な画像を簡便に取得することができる。また、同時に、撮影装置1a、1bを高精度に配置して撮影した画像を取得できるので、この画像に基づくことにより、高精度の立体視可能な画像を得ることができる。
また、実施形態1によれば、撮影装置1a、1b間の横方向の距離Hを適宜設定することができるため、撮影時の撮影装置1a、1bの配置の自由度が大きくなり撮影システムとしての利便性が向上する。更に、横方向の距離Hを適宜設定することができるため視差を調整することができる。従って、異なる視差の画像を容易に取得でき、その画像による立体視可能な画像の合成が容易となる。
変形例として、撮影装置1a、1bは動画撮影装置であるとし、それぞれ図7に示すように、図1の構成に音声収集部10a、10bを備え、撮影装置1aは音声再生部11aを備える。音声収集部10a、10bは、例えばマイクであり、撮影装置1a、撮影装置1bで画像を撮影する際に、撮影と同期して音声を、それぞれ音声情報A、Bとして収集し、それぞれ、記憶部7a、7bに記録する。音声再生部11aは、2チャンネルの増幅器やスピーカで構成され、音声情報を音声として再生する。
撮影装置1bは、音声収集部10bで得られた音声情報Bを通信部4bを介して撮影装置1aに送信する。
撮影装置1aの画像合成部83aは、立体視可能な画像を合成する際に、撮影装置1a、1b間の左右の配置に基づき、前記音声情報A及び受信した音声情報Bから画像と同期させてステレオ音を構成するステレオ音声情報を生成する。撮影装置1a、1b間の左右の配置は、横方向の差分の符号から容易に判断することができる。ステレオ音声情報は、撮影装置1aの例えば音声再生部11aでステレオ音として再生される。特に音声再生部11aの音声出力端子を左右2チャンネル分設け、例えばヘッドフォンの端子をこれに接続すればより効果的にステレオ音として再生させることができる。なお、合成された立体視可能な画像の情報を通信部を介して他の装置に送信する場合、生成されたステレオ音声情報を併せて当該他の装置に送信する。
これにより、立体視可能な画像に、音声のステレオ効果を加えることができるので、当該画像の視聴者は、より臨場感のある画像を楽しむことができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る撮影システムの構成例を図8に示す。図8の構成中、図1と同じものは同一の番号を付している。図1の構成と異なる部分は次の点である。撮影装置1aは新たに測距部10aを備え、撮影装置1aのCPU8aは機能構成要素として画像補正部84aを備える。撮影装置1bも新たに測距部10bを備える。
画像補正部84aは、制御部80aにより制御され、撮影装置1a、1b間に対応する閾値以上の絶対値を有する撮影時差分が残った状態で被写体を撮影し画像A、Bとして取得した場合に、立体視可能な画像の生成に対する差分の悪影響を低減するために撮影時差分に基づき画像A又はBを補正する。
測距部10a、10bは、それぞれ、撮影する被写体のうち、ピントを合わせる対象物40までの距離D0a、D0bを取得する。このような機能は、自動焦点カメラ等でよく利用されており、例えばピントを合わせるときの撮像レンズの移動量を示す信号等から算定される。この距離D0a、D0bは、画像補正部84aでの画像A又はBの補正を行うときに使用される。なお、通信部4a、4bはこの距離D0a、D0bの情報も送受信できる。
画像補正部84aは、横方向の撮影時差分ΔH’、上下方向の撮影時差分ΔV、及び前後方向軸の周りの回転角度θの撮影時差分Δθを対象として、これらの撮影時差分による立体視可能な画像の合成に与える悪影響を低減するために画像A又は/及びBを補正する。
図9は、撮影システムで横方向の撮影時差分が生じた場合の、画像の補正を説明するための図である。図9の上方に図2の配置の撮影装置1a、1bで撮影され取得された画像A、Bを示している。撮影装置1aは撮影装置1bの例えば右側に配置されている。図9の下方には撮影時差分ΔH’に関する補正を行ったときの画像を示す。いずれも、向かって左側の画像は撮影装置1aで撮影し取得された画像20Aと補正後の画像21A、向かって右側の画像は撮影装置1bで撮影し取得された画像20Bと補正後の画像21Bに対応している。いずれも、各撮影装置1a、1bの撮像面上の画像を被写体側から見て表示しているので、左右が反転している。対象物40は画像20A中では画像中の対象物40A、画像20B中では画像中の対象物40Bとして示されている。
今、撮影装置1aの撮影時動き情報Aの横方向成分がHaであり、撮影装置1bの撮影時動き情報Bの横方向成分Hbが0とすると、撮影時差分ΔHはHaとなり、撮影時差分ΔH’はHa−Hとなる。
差分判定部82aによる判定で、撮影時差分ΔH’の絶対値が閾値ε以上であった場合、画像補正部84aは、撮影時差分ΔH’に関して、画像20A又は/及び20Bの補正を行う。以下では画像20Aを補正する場合について説明する。
この場合、画像補正部84aは、撮影時差分ΔH’の絶対値を閾値εよりも小さくする(説明の便宜上ε=0とする)ために、撮影装置1aを−ΔH’移動させたときに得られるであろう画像Aに近似した画像を補正後の画像21Aとして画像20Aに基づき生成する。なお、撮影装置1aの移動は−ΔH’が正値の時は右側へ、負値の時は左側へ移動させる必要がある。図9に示す例ではΔH’は正値とし、これを修正するためには、例えば撮影装置1aを左側にΔH’移動させたときの画像に近似する補正後の画像21Aが必要である。この画像21Aは、画像20Aから、図9に示す画像の「右側」端部を所定幅Δh削除し、「左側」端部に所定幅Δhの画像を追加することにより生成される。追加する領域の画像は実際には得られていないので、この領域には例えばRGBの上限値を付与し、形式的に左右の画像のサイズを合わせる。ΔH’の符号が異なる場合は削除と追加の領域が左右逆転する。このような画像の補正処理は、画像の平行移動処理と考えてもよい。
所定幅ΔhはΔH’の絶対値に係数kを乗じて求める。この係数kは測距部10aで取得した焦点を合わせの対象となる被写体中の対象物40までの距離Dと、焦点あわせの際の撮像部2aの撮像レンズの移動量ΔFと、例えば無限遠に焦点を合わせたときの撮像レンズ中央面から撮像面までの距離Fにより決まる量であり、k(D、F、ΔF)と表現することができる。Dは、測距部10aで測定されたD0aとする。関数kは、記憶部7aに例えば表形式で保存されたものを読み出して、補間等によりその値を算定する。
図10は、撮影システムで上下方向の撮影時差分が生じた場合の、画像の補正を説明するための図である。図10の上方は撮影装置1a及び1bで撮影して取得された画像A、Bを示している。撮影装置1aは撮影装置1bの右側に配置されている。図10の下方は撮影時差分ΔVに関する補正を行ったときの画像を示す。いずれも、向かって左側の画像は撮影装置1aで撮影・取得された画像20Aと補正後の画像21A、向かって右側の画像は撮影装置1bで撮影・取得された画像20Bと補正後の画像21Bに対応している。いずれも、各撮影装置1a、1bの撮像面上の画像を被写体側から見て表示しているので、左右が反転している。対象物40は画像20A中では画像中の対象物40A、画像20B中では画像中の対象物40Bとして示されている。
今、撮影装置1aの撮影時動き情報Aの上下方向成分がVaであり、撮影装置1bの撮影時動き情報Bの上下方向成分Vbは0とすると、撮影時差分ΔVはVaとなる。
差分判定部82aによる判定で、撮影時差分ΔVの絶対値が閾値ε以上であった場合、画像補正部94aは、撮影時差分ΔVに関して、画像20A又は20Bの補正を行う。以下では画像20Aを補正する場合について説明する。
補正のやり方はH=0である場合の横方向の撮影時差分ΔH’があった場合と同様で、方向が90度異なり上下方向になるだけである。すなわち、図10の下方に示す例では、画像20Aの上端部に上下方向の幅Δvの領域を付加し、下端部では同じ幅の領域を削除して補正後の画像21Aを生成する。このような画像の補正処理は、画像の平行移動処理と考えてもよい。
なお、Δvは撮影時差分ΔVの絶対値に係数fを乗したものである。係数fは、測距部10aで取得した焦点合わせの対象となる対象物40までの距離Dと、焦点あわせの際の撮像部2aの撮像レンズの移動量ΔFと、例えば無限遠に焦点を合わせたときの撮像レンズ中央面から撮像面までの距離Fにより決まる量であり、f(D、F、ΔF)と表現することができる。Dは、測距部10aで測定されたD0aを利用する。関数fは、記憶部7aに例えば表形式で保存されたものを読み出して、補間等によりその値を算定する。撮影時差分ΔVの符号により上記付加、削除する領域は上下逆転する。
横方向、上下方向の対応する閾値以上の絶対値を有する撮影時差分成分の影響を画像Aで補正する場合、いずれも画像の平行移動処理と端部領域で画像の追加・削除の処理を行うので、一括処理して補正された画像21Aを生成することができる。
図11は、撮影システムで撮像レンズ光軸周りの回転の撮影時差分が生じた場合の、画像の補正を説明するための図である。図11の上方は撮影装置1a及び1bで撮影して取得された画像A、Bを示す。図11の下方は撮影時差分Δθに関する補正を行ったときの画像を示す。いずれも、向かって左側の画像は撮影装置1aで撮影・取得された画像20Aと補正後の画像21A、向かって右側の画像は撮影装置1bで撮影・取得された画像20Bと補正後の画像21Bに対応している。いずれも、各撮影装置1a、1bの撮影面上の画像を被写体側から見て表示しているので、左右が反転している。回転方向は例えば時計回りの回転を正方向、反時計回りの回転を負方向とする。対象物40は画像20A中では画像中の対象物40A、画像20B中では画像中の対象物40Bとして示されている。
今、撮影装置1aの撮影時動き情報Aの角度θ成分がθaであり、撮影装置1bの撮影時動き情報Bの角度θ成分θbが0度であるとする。このときの撮影時差分Δθはθaとなる。従って、画像中の対象物40Aは光軸中心すなわち画像中心の周りで反時計回りにΔθ(=θa)回転している。一方、画像中の対象物40Bは画像中心の周りで回転していない。
差分判定部82aによる判定で、撮影時差分Δθの絶対値が閾値εθ以上であった場合は、画像補正部84aは、撮影時差分Δθに関して、画像20A又は20Bの補正を行う。以下では画像20Aを補正する場合について説明する。
この撮影時差分Δθを画像20Aで補正する場合、画像補正部84aは、画像20Aを光軸、すなわち画像20Aの中心を回転軸として、撮影時差分Δθとは反対方向に、図11の下方に示す例では時計周りにΔθ回転させる。回転させて得られる画像を補正処理途中の画像210Aとして示す。画像20Bはこの例では補正しないので補正後の画像21Bは補正前の画像20Bと同じである。画像210Aの画像領域を画像21Bの画像領域にそろえるために、斜線を付した部分を補正により追加する画像部位211Aとして画像210Aに追加し、ドットを付した部分を補正により削除する画像部位212Aとして画像210Aから削除する。このとき、画像補正部84aは、補正により追加する画像部位211Aは、立体視可能な画像の合成には利用されないので、データの付与は特に制限されないが、例えばRGBの上限値を付与する。画像210Aをこのようにして補正することにより補正後の画像21Aが生成される。
以上の各補正は画像20Aに代えて画像20Bに対して実施してもよい。その場合、Dは測距部10bで測定されたD0b、係数k、係数f、ΔF、Fは撮像部2bに対する値となり、補正による追加又は削除する領域が左右、上下で逆転し、またθに関する回転処理方向が逆転し、補正による追加又は削除する領域も逆回転方向に沿って配置される。D0bは撮影装置1bの撮影時動き情報Bとともに通信部4bを介して撮影装置1aに送信される。係数k、係数f、ΔF、Fはあらかじめ撮影装置1aの記憶部7aに格納されているか、最初に通信部4bを介して撮影装置1aに送信され、撮影装置1aの記憶部7aに格納され、その後の利用に供されるようにしてもよい。
また、以上の各補正は画像20Aと画像20Bの双方に対して実施してもよい。その場合は、画像の平行移動に係る補正のそれぞれで追加、削除される領域の幅の合計が、上記追加、削除される領域の幅と等しくなるようにする。また、回転に係る補正の場合は、画像20Aと画像20Bのそれぞれでの回転の角度が上記回転差分と等しくなるようにする。
上記で説明した撮影時動き情報A、Bは、理想的には画像A、Bの各フレームの撮影時にそれぞれ取得されたものであることが望ましい。図5のステップS9、S25で取得される撮影時動き情報A、Bがそのようにして取得されていれば、図5のステップS28で撮影装置1bから画像Bを送信するときに、画像Bの各フレームと対応させて撮影時動き情報Bをも送信することにより、撮影時動き情報A、Bをフレーム毎の画像の補正に使用することができる。一方、図5のステップS9、S25で取得される撮影時動き情報A、Bが画像A、Bの各フレームの撮影とは別の時間間隔で取得されている場合は、例えば図6のステップS29で撮影装置1bから撮影装置1aに送信された撮影時動き情報Bとこれに対応する撮影時動き情報Aを利用してその取得時刻に近い時刻に撮影された画像A、Bを補正する。図5のステップS28で撮影装置1bから画像Bを送信するときに、画像Bの各フレームと対応させて撮影時動き情報Bを再度送信するようにしてもよい。
画像合成部83aは、対応する閾値以上の絶対値を有する撮影時差分成分が残った状態で撮影し取得された画像A、Bのうち少なくとも一方の画像を画像補正部84aで補正された画像とし、これらの画像に基づき立体視可能な画像を合成する。
図12は、画像補正と画像合成処理を示すフローチャートである。この処理は図5のステップS12の処理が完了した後に実行される。
差分取得部81aは取得された撮影時動き情報A、Bから差分情報を算定し取得する(ステップS40)。このとき横方向の撮影時差分についてはΔHと合わせてΔH’も算定する。
次に、差分判定部82aは、撮影時差分Δθの絶対値が閾値εθよりも小さいかどうかを判定する(ステップS41)。閾値εθ以上であれば(ステップS41;NO)、画像補正部84aは、撮影時差分Δθに基づき、画像A又はBの少なくともいずれか一方を回転させて画像の方向をそろえる補正を行い(ステップS42)、次のステップS43に移行する。一方、撮影時差分Δθの絶対値が閾値εθよりも小さければ(ステップS41;YES)、何の処理も行わず次のステップS43に移行する。
次に、差分判定部82aは、撮影時差分ΔH’、ΔVがそれぞれ対応する閾値よりも小さいかどうかを判定する(ステップS43)。少なくともいずれか一方が対応する閾値以上であれば(ステップS43;NO)、画像補正部84aは、該当する撮影時差分に基づき、画像A又はBの少なくともいずれか一方を平行移動処理により補正を行い(ステップS44)、次のステップS45に移行する。一方、いずれの撮影時差分の絶対値も対応する閾値より小さければ(ステップS43;YES)、何の処理も行わず次のステップS45に移行する。画像補正部84aは、この補正の際、測距部10a、又は10bで取得した対象物40までの距離情報を利用する。
次に、画像合成部83aは、画像A、B、又は補正された場合は補正後の画像A、Bのそれぞれから所定領域の画像を切り出すフレーム切り出し処理を実行し(ステップS45)、切り出した画像から立体視可能な画像を合成する(ステップS46)。
なお、図12に示す処理において、ステップS41とS42、及びステップS43とS44とは、それぞれを一組として、その実行順序を入れ替えてもよい。また、一部のみを実行してもよい。
実施形態2によれば、撮影装置1a、1b間で、対応する閾値以上の絶対値を有する撮影時差分成分が残った状態で撮影を行った場合であっても、画像の補正により撮影時差分の影響を低減した立体視可能な画像を合成することができるため、より高精度の立体視可能な画像を提供することができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3は、撮影装置1a、1bの前後方向の位置をより高精度に調整するための指標を提供することを目的とする。実施形態3に係る撮影システムの構成例を図13に示す。図13の構成中、図1と同じものは同一の番号を付している。図1の構成と異なる点は撮影装置1aがCPU8aに機能構成要素として対象認識・解析部85aを備えていることである。
対象認識・解析部85aは、画像から対象部位(例えば顔)を認識し、画像内でのこの対象部位を解析し、その座標範囲を取得するとともに、取得した座標範囲から、画像上での対象部位の所定方向の長さを算定する。このような機能は既存の顔認識プログラムやオブジェクト認識プログラムを利用することにより実現することができる。
次に動作について説明する。撮影装置1aは、撮影装置1a、1bで予備的に同期撮影して得られる画像をそれぞれ予備画像A、Bとして取得する。予備画像Bについては撮影装置1bから通信部4bを介して撮像装置1aに送信され、通信部4aを介して受信されることにより撮影装置1aで取得される。
対象認識・解析部85aは、取得された予備画像A、Bから同じ対象部位を認識し、それぞれの座標範囲を求め、所定方向の長さを算定する。所定方向の長さとは例えば上下方向の長さである。
差分取得部81aは、予備画像A、Bにおける対象部位の所定方向の長さから、その差分を算定する。
対象部位の撮影装置1a、1bからの距離が同じ場合は画像A、Bそれぞれでの対象部位の所定方向の長さ、例えば上下方向の長さが同じとなり、異なる場合は近い方の撮影装置で取得された画像での上下方向の長さの方が大きくなる。本実施形態3ではこれを利用して両者の差分の大きさを距離の違いを示す指標とする。
差分判定部82aは、この差分の絶対値が所定の閾値より小さいかどうかを判定する。所定の閾値以上の差分の絶対値があれば制御部80aは表示部9aにこの差分を表示し、撮影装置1aの前後方向の位置を修正するように撮影装置1aのユーザの注意を喚起する。
図14に撮影システムによる画像取得処理のフローチャートのうち、実施形態3に係る部分の例を示す。図14の左側は撮影装置1aの画像取得処理Aのフローチャートのうち実施形態3に係る部分、図14の右側は撮影装置1bの画像取得処理Bのフローチャートのうち実施形態3に係る部分の例を示す。これらは図5に示す画像取得処理のフローチャートを基本とし、これに付加する部分のみを示したものである。
撮影装置1aの画像取得処理Aでは図5に示すステップS4でYESの判定が得られた場合、制御部80aは予備画像の取得指示の有無を判定する(ステップS50)。予備画像取得指示がなければ(ステップS50;NO)、その指示を待つ。予備画像取得指示は、例えば、操作部5aに撮影装置1aのユーザがその旨入力することにより得られる。
予備画像の取得指示があれば、制御部80aは通信部4aを介して撮影装置1bに同期撮影開始信号を送信し(ステップS51)、撮影装置1bは通信部4bを介して同期撮影開始信号を受信する(ステップS60)。これらの処理はそれぞれ図5のステップS7、S23と同様の処理である。
撮影装置1a、1bの制御部80a、80bは、それぞれ同期撮影開始信号で指定された時刻又は時間になったかどうかを判定し(ステップS52、ステップS61)、当該時刻又は時間になれば(ステップS52;YES、ステップS61;YES)撮像部2a、2bで同期撮影を実施し、それぞれ予備画像A、Bを取得する(ステップS53、ステップS62)。
次に、撮影装置1bの制御部80bは取得した予備画像Bを通信部4bを介して撮影装置1aに送信し(ステップS63)、図5に示すステップS23の処理に移行する。
撮影装置1aは通信部4aを介して予備画像Bを受信する(ステップS54)。次に、対象認識・解析部85aは、予備画像A、Bそれぞれについて同一対象部位と判断される対象部位を認識し、認識した対象部位を解析して、座標範囲を取得すると共に、取得した座標範囲から、認識した対象部位の所定方向の長さ(例えば上下方向の長さ)を併せて算定する(ステップS55)。
差分取得部81aは、このようにして予備画像A、Bから求めた所定方向の長さから、その差分を算定し取得する(ステップS56)。
差分判定部82aは、この差分の絶対値が所定のあらかじめ設定されている閾値よりも小さいかどうかを判定する(ステップS57)。差分の絶対値がこの閾値よりも小さければ(ステップS57;YES)図5のステップS6に移行する。差分の絶対値が対応する閾値以上であれば(ステップS57;NO)、制御部80aはこの差分を表示部9aに表示し(ステップS58)、撮影装置1aを前後方向の位置を修正するよう撮影装置1aのユーザの注意を喚起し、ステップS51の処理に戻る。
なお、制御部80aは、この差分を通信部4aを介して撮影装置1bに送信し、撮影装置1bは、表示部9bにこの差分を表示して、撮影装置1bの前後方向の位置を修正するよう、撮影装置1bのユーザの注意を喚起してもよい。
実施形態3によれば被写体の中の特定の対象と撮影装置1a及び1bとの間の距離が異なっていた場合でも、この距離を修正するための指標となる情報を得ることができる。そのため立体視可能な画像を合成するために必要な画像を簡便に取得することができる。また、同時に、撮影装置1a、1bを高精度に配置して被写体を撮影し、画像を取得できるので、この画像に基づき高精度の立体視可能な画像をを合成することができる。
(実施形態4)
実施形態4に係る撮影システムの構成は図1に示すものと同じである。異なる点は撮影システムの配置と画像合成部84aの処理内容である。
実施形態4における撮影システムの配置例を図15に示す。図15は図2の平面図に相当するものである。被写体中の対象物40は簡略化のため矢印で示した。図2と異なる点は、同期撮影時の撮影装置1a、1bの撮像レンズ光軸が、互いに平行とはなっていない点である。すなわち、同期撮影可能とする配置条件から、上下方向軸の周りの回転角ψについての差分Δψが対応する閾値よりも小さいという条件を外している。
図15に示すように撮影装置1a、1bの画像A、画像B上の対象物40の画像である対象物40A、40Bのそれぞれの画像中心からの横方向の距離Ka、Kbと撮像部2a、2bの撮像レンズ中央面と撮像面間のそれぞれの距離Fa、Fbから、図示する角度αa、αbを算定することができる。また、撮影装置1a、1bの初期設定時からの回転角ψの変化をそれぞれψa、ψbとすると差分Δψ=ψa−ψbである。回転の方向に対する正負の符号を適切に定義することにより対象物40に対する撮影装置1a、1b間の視差角αはα=αa−αb+Δψとして求めることができる。従って、Δψを対応する閾値より小さくしなくても画像A、Bから上記のようにして視差角αを求めることにより、立体視可能な画像合成することができる。
実施形態4に係る画像取得処理では図5のステップS4において差分Δψの絶対値に関する判定を削除する。画像合成処理では視差角に関する上記内容の処理を含める。
実施形態4によれば、対応する閾値以上の絶対値を有する差分Δψが残った状態でも、立体視可能な画像の合成に必要な画像データを取得することができるため、被写体撮影の自由度が増え、ユーザの利便性が向上する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置と、該撮影装置と異なる位置で前記被写体を前記撮影装置と同期して撮影し、他の画像として取得する他の撮影装置とを備える撮影システムであって、
前記撮影装置は、
前記撮影装置の動きを動き情報として取得する動き情報取得部と、
前記他の撮影装置との間で、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で取得された前記画像の情報及び前記動き情報を含む各種情報の送受信が可能な通信部と、
各種情報を表示する表示部と、を備え、
前記他の撮影装置は、
前記他の撮影装置の動きを他の動き情報として取得する他の動き情報取得部と、
前記撮影装置との間で、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で取得された前記画像の情報及び前記動き情報を含む各種情報の送受信が可能な他の通信部と、
各種情報を表示する他の表示部と、を備える、
ことを特徴とする撮影システム。
(付記2)
前記撮影装置は、
前記動き情報、及び該動き情報取得時に前記他の撮影装置で取得され、前記他の通信部を介して送信され、前記通信部を介して受信された前記他の動き情報に基づき、前記動き情報及び前記他の動き情報から、対応する成分毎に差分を算定し差分情報として取得する差分取得部と、
前記差分情報の前記成分毎の差分の絶対値が、前記各成分に対応する閾値よりも小さいかどうかを判定する差分判定部と、を備える、
ことを特徴とする付記1に記載の撮影システム。
(付記3)
前記表示部は、前記差分判定部により、前記成分毎の差分の絶対値がいずれも前記対応する閾値よりも小さいと判定されたとき、前記被写体の同期撮影が可能である旨の表示をし、前記成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが前記対応する閾値以上であると判定されたとき、前記差分情報を表示する、
ことを特徴とする付記2に記載の撮影システム。
(付記4)
前記表示部は、前記差分判定部により、前記成分毎の差分の絶対値がいずれも前記対応する閾値よりも小さいと判定されたとき、前記被写体の同期撮影が可能である旨の表示をし、
前記通信部は、前記差分判定部により、前記成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが前記対応する閾値以上であると判定されたとき、前記他の撮影装置に前記差分情報を送信し、
前記他の表示部は、前記他の通信部を介して受信された前記差分情報を表示する、
ことを特徴とする付記2に記載の撮影システム。
(付記5)
前記撮影装置は、所定の画像に基づき、特定の対象部位を認識し、認識された前記特定の対象部位を解析して所定方向の長さを取得する対象認識・解析部を備え、
該対象認識・解析部は、前記撮像部が前記被写体を予備撮影して取得した予備画像と、前記他の撮像部が前記被写体を予備撮影して取得し、前記他の通信部を介して送信され、前記通信部を介して受信された他の予備画像とから、それぞれで認識された前記特定の対象部位の前記所定方向の長さを取得し、
前記差分取得部は、前記予備画像と前記他の予備画像とから取得された前記特定の対象部位の前記所定方向の長さの差分を算定、取得し、
前記差分判定部は、前記所定方向の長さの差分の絶対値が、対応する閾値より小さいかどうかを判定する、
ことを特徴とする付記2乃至4のいずれか1項に記載の撮影システム。
(付記6)
前記表示部は、前記差分判定部により、前記所定方向の長さの差分の絶対値が、前記対応する閾値以上であるという判定がなされたとき、前記所定方向の長さの差分の情報を表示する、
ことを特徴とする付記5に記載の撮影システム。
(付記7)
前記通信部は、前記差分判定部により、前記所定方向の長さの差分の絶対値が、前記対応する閾値以上であるという判定がなされたとき、前記他の撮影装置に前記所定方向の長さの差分の情報を送信し、
前記他の表示部は、前記他の通信部を介して受信された前記所定方向の長さの差分の情報を表示する、
ことを特徴とする付記5に記載の撮影システム。
(付記8)
前記動き情報取得部は、前記他の撮影装置と同期して前記被写体を撮影する時の前記撮影装置の前記動き情報を撮影時動き情報として取得し、
前記他の動き情報取得部は、前記撮影装置と同期して前記被写体を撮影する時の前記他の撮影装置の前記他の動き情報を他の撮影時動き情報として取得し、
前記差分取得部は、前記撮影時動き情報と、前記他の通信部により送信され、前記通信部により受信された前記他の撮影時動き情報とから、対応する成分毎に差分を算定し、撮影時差分情報として取得し、
前記差分判定部は、前記撮影時差分情報の成分毎に、その絶対値が、前記対応する閾値より小さいかどうかを判定する、
ことを特徴とする付記2乃至7のいずれか1項に記載の撮影システム。
(付記9)
前記表示部は、前記差分判定部により、前記撮影時差分情報の成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが、前記対応する閾値以上であるという判定がなされたとき、前記撮影時差分情報を表示する、
ことを特徴とする付記8に記載の撮影システム。
(付記10)
前記通信部は、前記差分判定部により、前記撮影時差分情報の成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが、前記対応する閾値以上であるという判定がなされたとき、前記他の撮影装置に前記撮影時差分情報を送信し、
前記他の表示部は、前記他の通信部を介して受信された前記撮影時差分情報を表示する、
ことを特徴とする付記8に記載の撮影システム。
(付記11)
前記撮影装置は、被写体を異なる位置で同期して撮影した複数の画像から立体視可能な画像を合成する画像合成部を備え、
前記画像合成部は、前記表示部に同期撮影が可能である旨の表示がなされた後に、被写体を前記撮影装置で撮影し取得された画像と、前記被写体を前記他の撮影装置で前記撮影装置と同期して撮影し取得され、前記他の通信部を介して送信され、前記通信部を介して受信された他の画像とから立体視可能な画像を合成する、
ことを特徴とする付記3、4、6乃至10のいずれか1項に記載の撮影システム。
(付記12)
前記撮影装置は、前記差分判定部により、前記撮影時差分の各成分の絶対値のいずれかが前記対応する閾値以上であると判定されたとき、前記撮影時差分情報に基づき、前記画像及び前記他の画像の少なくとも一方について補正する画像補正部を備え、
前記画像合成部は、少なくとも一方が補正された、前記画像と前記他の画像とに基づき立体視可能な画像を合成する、
ことを特徴とする付記11に記載の撮影システム。
(付記13)
前記撮影装置及び前記他の撮影装置は、それぞれ、
前記被写体を動画として撮影して画像を取得する動画用撮影装置であり、
動画撮影中の前記被写体からの音声を収集し、それぞれ、音声情報及び他の音声情報として取得する音声収集部を備え、
前記他の通信部は、前記他の音声情報を送信し、
前記通信部は、前記他の通信部から送信された前記他の音声情報を受信し、
前記画像合成部は、立体視可能な画像の合成とともに、前記音声情報と、前記他の音声情報とから、ステレオ音声情報を生成する、
ことを特徴とする付記11又は12に記載の撮影システム。
(付記14)
被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置において、
前記撮影装置の動きを動き情報として取得する動き情報取得部と、
一又は複数の他の撮影装置との間で、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で取得された前記画像の情報及び前記動き情報を含む各種情報の送受信が可能な通信部と、を備える、
ことを特徴とする撮影装置。
(付記15)
被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置、及び該撮影装置と異なる位置で前記被写体を前記撮影装置と同期して撮影し、他の画像として取得する他の撮影装置を備える撮影システムによる撮影方法であって、
前記撮影装置及び前記他の撮影装置において、前記撮影装置及び前記他の撮影装置の動きを、それぞれ動き情報及び他の動き情報として取得する動き情報取得ステップと、
前記他の動き情報を、前記他の撮影装置から送信し、前記撮影装置で受信する動き情報送受信ステップと、
前記動き情報及び前記他の動き情報から、成分毎の差分を算定し、差分情報として取得する差分情報取得ステップと、
前記成分毎の差分の絶対値が、前記各成分に対応する閾値より小さいかどうかを判定する差分判定ステップと、
該差分判定ステップで前記成分毎の差分の絶対値が、いずれも前記対応する閾値より小さいと判定されたとき、前記撮影装置の表示部に同期撮影可能である旨を表示し、前記成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが、前記対応する閾値以上であると判定されたとき、前記撮影装置及び前記他の撮影装置の少なくとも一方の表示部に、前記差分情報を表示する表示ステップと、
該表示ステップで同期撮影可能である旨の表示がなされた後、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で前記被写体の同期撮影を行い、それぞれ画像及び他の画像として取得する撮影ステップと、を備える、
ことを特徴とする撮影システムによる撮影方法。
1a、1b 撮影装置
2a、2b 撮像部
3a、3b 動き情報取得部
4a、4b 通信部
5a、5b 操作部
6a、6b タイマ
7a、7b 記憶部
8a、8b CPU
9a、9b 表示部
10a、10b 音声収集部
11a 音声再生部
20A、20B 画像
21A、21B 補正後の画像
30a、30b 位置変化情報取得部
31a、31b 姿勢変化情報取得部
40 対象物
40A、40B 画像中の対象物
80a、80b 制御部
81a 差分取得部
82a 差分判定部
83a 画像補正部
84a 画像合成部
85a、85b 対象認識・解析部
210A 補正処理途中の画像
211A 補正により追加する画像部位
212A 補正により削除する画像部位

Claims (10)

  1. 被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置と、該撮影装置と異なる位置で前記被写体を前記撮影装置と同期して撮影し、他の画像として取得する他の撮影装置とを備える撮影システムであって、
    前記撮影装置は、
    前記撮影装置の動きを動き情報として取得する動き情報取得部と、
    前記他の撮影装置との間で、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で取得された前記画像の情報及び前記動き情報を含む各種情報の送受信が可能な通信部と、
    各種情報を表示する表示部と、を備え、
    前記他の撮影装置は、
    前記他の撮影装置の動きを他の動き情報として取得する他の動き情報取得部と、
    前記撮影装置との間で、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で取得された前記画像の情報及び前記動き情報を含む各種情報の送受信が可能な他の通信部と、
    各種情報を表示する他の表示部と、を備える、
    ことを特徴とする撮影システム。
  2. 前記撮影装置は、
    前記動き情報、及び該動き情報取得時に前記他の撮影装置で取得され、前記他の通信部を介して送信され、前記通信部を介して受信された前記他の動き情報に基づき、前記動き情報及び前記他の動き情報から、対応する成分毎に差分を算定し差分情報として取得する差分取得部と、
    前記差分情報の前記成分毎の差分の絶対値が、前記各成分に対応する閾値よりも小さいかどうかを判定する差分判定部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
  3. 前記表示部は、前記差分判定部により、前記成分毎の差分の絶対値がいずれも前記対応する閾値よりも小さいと判定されたとき、前記被写体の同期撮影が可能である旨の表示をし、前記成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが前記対応する閾値以上であると判定されたとき、前記差分情報を表示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影システム。
  4. 前記表示部は、前記差分判定部により、前記成分毎の差分の絶対値がいずれも前記対応する閾値よりも小さいと判定されたとき、前記被写体の同期撮影が可能である旨の表示をし、
    前記通信部は、前記差分判定部により、前記成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが前記対応する閾値以上であると判定されたとき、前記他の撮影装置に前記差分情報を送信し、
    前記他の表示部は、前記他の通信部を介して受信された前記差分情報を表示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影システム。
  5. 前記動き情報取得部は、前記他の撮影装置と同期して前記被写体を撮影する時の前記撮影装置の前記動き情報を撮影時動き情報として取得し、
    前記他の動き情報取得部は、前記撮影装置と同期して前記被写体を撮影する時の前記他の撮影装置の前記他の動き情報を他の撮影時動き情報として取得し、
    前記差分取得部は、前記撮影時動き情報と、前記他の通信部により送信され、前記通信部により受信された前記他の撮影時動き情報とから、対応する成分毎に差分を算定し、撮影時差分情報として取得し、
    前記差分判定部は、前記撮影時差分情報の成分毎に、その絶対値が、前記対応する閾値より小さいかどうかを判定する、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の撮影システム。
  6. 前記表示部は、前記差分判定部により、前記撮影時差分情報の成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが、前記対応する閾値以上であるという判定がなされたとき、前記撮影時差分情報を表示する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮影システム。
  7. 前記通信部は、前記差分判定部により、前記撮影時差分情報の成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが、前記対応する閾値以上であるという判定がなされたとき、前記他の撮影装置に前記撮影時差分情報を送信し、
    前記他の表示部は、前記他の通信部を介して受信された前記撮影時差分情報を表示する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮影システム。
  8. 前記撮影装置は、被写体を異なる位置で同期して撮影した複数の画像から立体視可能な画像を合成する画像合成部を備え、
    前記画像合成部は、前記表示部に同期撮影が可能である旨の表示がなされた後に、被写体を前記撮影装置で撮影し取得された画像と、前記被写体を前記他の撮影装置で前記撮影装置と同期して撮影し取得され、前記他の通信部を介して送信され、前記通信部を介して受信された他の画像とから立体視可能な画像を合成する、
    ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の撮影システム。
  9. 被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置において、
    前記撮影装置の動きを動き情報として取得する動き情報取得部と、
    一又は複数の他の撮影装置との間で、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で取得された前記画像の情報及び前記動き情報を含む各種情報の送受信が可能な通信部と、を備える、
    ことを特徴とする撮影装置。
  10. 被写体を撮影し、画像として取得する撮影装置、及び該撮影装置と異なる位置で前記被写体を前記撮影装置と同期して撮影し、他の画像として取得する他の撮影装置を備える撮影システムによる撮影方法であって、
    前記撮影装置及び前記他の撮影装置において、前記撮影装置及び前記他の撮影装置の動きを、それぞれ動き情報及び他の動き情報として取得する動き情報取得ステップと、
    前記他の動き情報を、前記他の撮影装置から送信し、前記撮影装置で受信する動き情報送受信ステップと、
    前記動き情報及び前記他の動き情報から、成分毎の差分を算定し、差分情報として取得する差分情報取得ステップと、
    前記成分毎の差分の絶対値が、前記各成分に対応する閾値より小さいかどうかを判定する差分判定ステップと、
    該差分判定ステップで前記成分毎の差分の絶対値が、いずれも前記対応する閾値より小さいと判定されたとき、前記撮影装置の表示部に同期撮影可能である旨を表示し、前記成分毎の差分の絶対値の少なくとも1つが、前記対応する閾値以上であると判定されたとき、前記撮影装置及び前記他の撮影装置の少なくとも一方の表示部に、前記差分情報を表示する表示ステップと、
    該表示ステップで同期撮影可能である旨の表示がなされた後、前記撮影装置及び前記他の撮影装置で前記被写体の同期撮影を行い、それぞれ画像及び他の画像として取得する撮影ステップと、を備える、
    ことを特徴とする撮影システムによる撮影方法。
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