JP2013001212A - Vehicle seat - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用シートに関し、詳しくは、着座者に対してエアを吹き当てるファンがシートクッションおよび/またはシートバックに組み付けられている車両用シートに関する。 The present invention relates to a vehicle seat, and more particularly to a vehicle seat in which a fan that blows air against a seated person is assembled to a seat cushion and / or a seat back.
従来、シートクッションおよび/またはシートバックにファンが組み付けられている車両用シートが既に知られている。ここで、下記特許文献1には、シートクッションの表面およびシートバックの表面からファンによってエアを吹き出させることができる車両用シートが開示されている。これにより、着座者にエアを吹き当てることができるため、例えば、夏場において、着座者に蒸れが生じることを防止できる。したがって、着座者の快適性を高めることができる。
Conventionally, a vehicle seat in which a fan is assembled to a seat cushion and / or a seat back is already known. Here,
しかしながら、上述した従来技術では、例えば、図6に示すように、シートクッション102において、エアを吹き出させるファン142が、車両フロアfに対して露出する格好(ファン142と車両フロアfとが向かい合う格好)で設けられている。そのため、ファン142の風切り音やファン142のモータ音が車両フロアfに跳ね返って、これら風切り音やモータ音が着座者に不快感を与えることとなっていた。
However, in the above-described conventional technology, for example, as shown in FIG. 6, in the
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、不快感を与えることなく快適性を高めることができる車両用シートを提供することである。 The present invention is intended to solve such a problem, and an object of the present invention is to provide a vehicle seat that can enhance comfort without causing discomfort.
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、着座者に対してエアを吹き当てるファンがシートクッションおよび/またはシートバックに組み付けられている車両用シートであって、ファンは、その残響音を抑制可能なボックスで覆われており、ボックスには、ファンが吹き当てるエアを取り込むための吸気口が形成されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、従来技術と同様に、着座者にエアを吹き当てることができるため、着座者に蒸れが生じることを防止できる。したがって、着座者の快適性を高めることができる。また、この構成によれば、ボックスによって、ファンの風切り音やファンのモータ音が吸音される。したがって、これら風切り音やモータ音が着座者に不快感を与えることがない。
The present invention is for achieving the above object, and is configured as follows.
The invention according to
According to this configuration, air can be blown to the seated person as in the conventional technique, and therefore, it is possible to prevent the seated person from being steamed. Therefore, the comfort of the seated person can be enhanced. Moreover, according to this structure, the wind noise of a fan and the motor sound of a fan are absorbed by the box. Therefore, these wind noises and motor sounds do not give uncomfortable feelings to the seated person.
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートであって、ボックスおよびその吸気口は、レゾネータとそのポートとを兼ねていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、ヘルムホルツの原理により、例えば、ボックスの内部のエアを「316Hz」で振動させることができる。このように振動させることができると、例えば、ロードノイズに起因する騒音(「315Hz」)を打ち消すことができる。したがって、車内の騒音を抑制できる。
The invention according to
According to this configuration, for example, the air inside the box can be vibrated at “316 Hz” based on the Helmholtz principle. When vibrated in this way, for example, noise (“315 Hz”) due to road noise can be canceled out. Therefore, noise in the vehicle can be suppressed.
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2に記載の車両用シートであって、ボックスの壁面は、シートクッションおよび/またはシートバックのクッション材から突出するように形成されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、遮音壁をクッション材に接合させる作業が不要となる。
The invention according to claim 3 is the vehicle seat according to
According to this structure, the operation | work which joins a sound insulation wall to a cushion material becomes unnecessary.
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載の車両用シートであって、ファンは、その両側がボックスの対向する壁面に嵌め込みされる格好で組み付けられていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、ファンをボックスの対向する壁面に組み付けるとき、すなわち、ファンをクッション材に組み付けるとき、この組み付けを簡便に行うことができる。
The invention according to
According to this configuration, when the fan is assembled to the opposing wall surfaces of the box, that is, when the fan is assembled to the cushioning material, this assembly can be easily performed.
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜5を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『車両用シート』の例として、『フロントシート(運転席、助手席等)1』を例に説明していく。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、フロントシート1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。 Hereinafter, the form for implementing this invention is demonstrated using FIGS. In the following description, “front seat (driver's seat, front passenger seat, etc.) 1” will be described as an example of “vehicle seat”. In the following description, the terms “up”, “down”, “front”, “back”, “left”, and “right” refer to the directions of “up”, “down”, “front”, “back”, “left”, and “right” described in the above-described drawings When up, down, front, back, left, right are shown.
まず、図1〜5を参照して、本発明の実施例に係るフロントシート1の構成を説明する。このフロントシート1は、シートクッション2と、シートバック(図示しない)とから構成されている。以下、このシートクッション2について説明していく。なお、シートバック(図示しない)については、公知のものでよいため、その詳細な説明は省略することとする。
First, with reference to FIGS. 1-5, the structure of the
シートクッション2は、クッションフレーム10と、このクッションフレーム10に包着状に組み付けられるクッションパッド30と、このクッションパッド30の表面をカバーリングする公知の表皮70(図1において、図示しない)とから構成されている。以下に、これらクッションフレーム10と、クッションパッド30とを個別に説明していく。
The
はじめに、クッションフレーム10から説明していく。クッションフレーム10は、左のサイドフレーム12と、右のサイドフレーム14と、フロントパネル16と、ロアロッド18とから略矩形枠状を成すように構成されている。これらフロントパネル16とロアロッド18との間には、左右方向に適宜の間隔で4本のSバネ20が掛け渡されている。これにより、クッションフレーム10に後述するクッションパッド30を組み付けたとき、このクッションパッド30に着座した乗員(着座者)の沈み込みを防止できる。
First, the
なお、上述した左右のサイドフレーム12、14は、左右のロアアーム50、52に対して昇降可能に組み付けられている。また、この左右のロアアーム50、52も左右のスライドレール60、62に対してスライド可能に組み付けられている。これにより、フロントシート1を車両フロアF(図1〜2、図4〜5において、図示しない)に対して昇降できると共に前後にスライドできる。クッションフレーム10は、このように構成されている。
The left and
次に、クッションパッド30を説明していく。クッションパッド30は、本体32と、この本体32の底面から突出するように一体的に対を成すように形成された遮音壁34、34とから構成されている。この本体32と遮音壁34とが、特許請求の範囲に記載の「クッション材」と「ボックスの壁面」とに相当する。この遮音壁34、34には、ファンユニット40に形成されたガイド40a、40aを差し込み可能なガイド溝34a、34aが形成されている。
Next, the
これにより、ファンユニット40を遮音壁34、34、すなわち、ファンユニット40をクッションパッド30の本体32に組み付けることができる。この記載が、特許請求の範囲に記載の「ファンは、その両側がボックスの対向する壁面に嵌め込みされる格好で組み付けられている」に相当する。
Thereby, the
ここで、ファンユニット40について詳述すると、このファンユニット40は、その内部にモータ(図示しない)によって駆動するファン42を備えたユニットである。そして、このファンユニット40は、そのファン42を動作させると、その下部の開口40bから取り込んだエアを吹出口40cから吹き出させることができるように形成されている。これにより、この吹き出させたエアを略Y字状に形成されたダクト44を介して本体32の前面に形成された吹出孔32a、32aから吹き出させることができる。
Here, the
なお、遮音壁34、34には、そのガイド溝34a、34aに差し込んで組み付けたファンユニット40を覆うように略コ字状に形成された遮音カバー36が接合されている。これにより、ファンユニット40を遮音壁34、34と遮音カバー36とによって覆うことができる。なお、この接合は、例えば、接着によって行われている。また、この遮音壁34、34に遮音カバー36を接合させたものを、説明の便宜上、「ボックスB」と記す。
The
この遮音カバー36は、遮音壁34と同様に、クッションパッド30の本体32と同じ素材(クッション性を有するパッド素材)から形成されている。この遮音カバー36の前面には、上述したダクト44を通すダクト差込孔36aと、エアを取り込むための吸気口36bとが形成されている。
Similar to the
ここで、このボックスBの各種サイズについて詳述すると、このボックスBは、その各種サイズが「吸気口36bの半径r=16mm」であり、「遮音カバー36の前面の厚みD=10mm」であり、「ボックスBの内部の奥行L=130mm」であり、「ボックスBの内部の幅W=130mm」であり、「ボックスBの内部の高さH=40mm」となるように形成されている。このようなボックスBの内部のサイズが、特許請求の範囲に記載の「残響音を抑制可能」に相当する。
Here, the various sizes of the box B will be described in detail. The various sizes of the box B are “the radius r of the
このように形成すると、ヘルムホルツの原理により、ボックスBの内部のエアを「316Hz」で振動させることができる。このように振動させることができると、例えば、ロードノイズに起因する騒音(「315Hz」)を打ち消すことができる。これらの記載が、特許請求の範囲に記載の「レゾネータ」に相当する。このように、「ボックスB」が、「レゾネータ」に相当すると、「吸気口36b」が「ポート」に相当することとなる。クッションパッド30は、このように構成されている。
When formed in this manner, the air inside the box B can be vibrated at “316 Hz” according to the Helmholtz principle. When vibrated in this way, for example, noise (“315 Hz”) due to road noise can be canceled out. These descriptions correspond to the “resonator” described in the claims. Thus, when “box B” corresponds to “resonator”, “
これらクッションフレーム10と、クッションパッド30と、公知の表皮(図1において、図示しない)とから構成されているシートクッション2と、公知のシートバック(図示しない)とからフロントシート1は構成されている。
The
続いて、上述した構成から成るフロントシート1の動作を説明する。ファンユニット40のファン42を動作させると、ボックスB(遮音壁34、34と遮音カバー36)の吸気口36bからエアが取り込まれ、この取り込まれたエアはファンユニット40の開口40bを介して同吹出口40cから吹き出される。すると、吹き出されたエアは、ダクト44を介してクッションパッド30の本体32の左右の吹出孔32a、32aから吹き出される。これにより、従来技術と同様に、着座者にエアを吹き当てることができるため、着座者に蒸れが生じることを防止できる。したがって、着座者の快適性を高めることができる。
Subsequently, the operation of the
本発明の実施例に係るフロントシート1は、上述したように構成されている。この構成によれば、上述したように、従来技術と同様に、着座者の快適性を高めることができる。また、この構成によれば、ファンユニット40は、ボックスB(遮音壁34、34と遮音カバー36)によって覆われている。そのため、このボックスBによって、ファン42の風切り音やファン42のモータ音が吸音される。したがって、これら風切り音やモータ音が着座者に不快感を与えることがない。
The
また、この構成によれば、「ボックスB」およびその「吸気口36b」が、「レゾネータ」およびその「ポート」に相当する。そのため、ヘルムホルツの原理により、例えば、ボックスBの内部のエアを「316Hz」で振動させることができる。このように振動させることができると、例えば、ロードノイズに起因する騒音(「315Hz」)を打ち消すことができる。したがって、車内の騒音を抑制できる。
Further, according to this configuration, “box B” and its “
また、この構成によれば、遮音壁34、34は、クッションパッド30の本体32の底面から突出するように一体的に形成されている。そのため、遮音壁34、34をクッションパッド30の本体32に接合させる作業が不要となる。
Further, according to this configuration, the
また、この構成によれば、クッションパッド30の遮音壁34、34には、ファンユニット40に形成されたガイド40a、40aを差し込み可能なガイド溝34a、34aが形成されている。そのため、ファンユニット40を遮音壁34、34に組み付けるとき、すなわち、ファンユニット40をクッションパッド30の本体32に組み付けるとき、この組み付けを簡便に行うことができる。
Further, according to this configuration, the
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、『車両用シート』の例として、『フロントシート1』を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、『後部座席』であっても構わない。
The contents described above are only related to one embodiment of the present invention, and do not mean that the present invention is limited to the above contents.
In the embodiment, “
また、実施例では、ボックスBの例として、遮音壁34、34に遮音カバー36を接合させたものを説明した。しかし、これに限定されるものでなく、単に、箱形状のボックスでも構わない。その場合、このボックスの内部にファンユニット40を組み付けることになる。また、このボックスは、例えば、Sバネ20に掛け留めてシートクッション2に組み付けることとなる。
In the embodiment, as an example of the box B, the
また、実施例では、ファンユニット40がシートクッション2に組み付けられている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、ファンユニット40がシートバック(図示しない)に組み付けられていても構わない。その場合、例えば、ファンユニット40は、バックボード(図示しない)の内部に配置される格好でシートバック(図示しない)に組み付けられることとなる。
In the embodiment, the example in which the
また、実施例では、ボックスBの各種サイズが「吸気口36bの半径r=16mm」であり、「遮音カバー36の前面の厚みD=10mm」であり、「ボックスBの内部の奥行L=130mm」であり、「ボックスBの内部の幅W=130mm」であり、「ボックスBの内部の高さH=40mm」となるように形成されている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、略「315Hz」になるような数値であれば、幾つであっても構わない。
In the embodiment, the various sizes of the box B are “radius r of
また、実施例では、遮音カバー36の吸気口36bが1つの例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、遮音カバー36の吸気口36bが2つであっても構わない。その場合、例えば、ボックスBの各種サイズが「吸気口36bの半径r=12mm」であり、「遮音カバー36の前面の厚みD=10mm」であり、「ボックスBの内部の奥行L=150mm」であり、「ボックスBの内部の幅W=75mm」であり、「ボックスBの内部の高さH=40mm」となるように形成される形態が考えられる。
In the embodiment, an example in which the
1 フロントシート(車両用シート)
2 シートクッション
3 シートバック
30 クッションパッド(クッション材)
36b 吸気口
42 ファン
B ボックス
1 Front seat (vehicle seat)
2 Seat cushion 3 Seat back 30 Cushion pad (cushion material)
Claims (4)
ファンは、その残響音を抑制可能なボックスで覆われており、
ボックスには、ファンが吹き当てるエアを取り込むための吸気口が形成されていることを特徴とする車両用シート。 A vehicle seat in which a fan for blowing air to a seated person is assembled to a seat cushion and / or a seat back,
The fan is covered with a box that can suppress its reverberation,
A vehicle seat, wherein an air inlet for taking in air blown by a fan is formed in the box.
ボックスおよびその吸気口は、レゾネータとそのポートとを兼ねていることを特徴とする車両用シート。 The vehicle seat according to claim 1,
A vehicle seat characterized in that the box and its inlet serve as both a resonator and its port.
ボックスの壁面は、シートクッションおよび/またはシートバックのクッション材から突出するように形成されていることを特徴とする車両用シート。 The vehicle seat according to claim 1, wherein
A vehicle seat characterized in that a wall surface of the box is formed so as to protrude from a cushion material of a seat cushion and / or a seat back.
ファンは、その両側がボックスの対向する壁面に嵌め込みされる格好で組み付けられていることを特徴とする車両用シート。
The vehicle seat according to claim 1,
A vehicle seat characterized in that the fan is assembled in such a manner that both sides thereof are fitted into opposing wall surfaces of the box.
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