JP2012532269A - 燃料−アルコールブレンドを使用する先進燃焼エンジンの動作包絡線の拡張 - Google Patents

燃料−アルコールブレンドを使用する先進燃焼エンジンの動作包絡線の拡張 Download PDF

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Abstract

本発明は、先進燃焼モードでの動作中に燃料−アルコールブレンド、例えばガソリン−アルコールブレンドをエンジンシリンダに供給することによって、先進燃焼モードでの動作中に先進燃焼エンジンの動作包絡線を拡張する方法を提供する。本発明の方法では、燃料−アルコールブレンドは、広範囲のエンジン負荷にわたって効率的に燃焼し、EGR、WT、NVO、再吸気または多数の燃料噴射に対する必要性が、減少されまたは除去される。
【選択図】図1

Description

本発明は、先進燃焼エンジンの動作包絡線を拡張するための、熱効率がよく環境に優しい方法を提供する。
内燃式(IC)エンジンは、ほぼ均一な空気および燃料チャージが燃焼室内で火花点火される火花点火(SI)モードで動作することができる。ICエンジンはまた、燃焼室内に不均一な空気および燃料チャージの圧縮が当該チャージを点火させる圧縮点火モードで動作してもよい。予混合圧縮点火(HCCI)は、圧縮点火の一種であり、自己着火で圧縮始動する前に空気と燃料がシリンダ内で完全に混合される。HCCIが、ガソリンエンジンの低NO排気量を、ディーゼルエンジンと関連した高熱効率をもつ三元触媒と組み合わせることができるので、車両の窒素酸化物(NO)、および粒子状物質(PM)の排出量を低下させる世界各国における規制の構想は、HCCIに関する関心を増大させた。
HCCIでは、空気−燃料混合の増加は、ディーゼル燃料噴射よりも早期の段階において、一般に直接燃料噴射によって生ずる。従来のディーゼル燃焼とは異なり、HCCI燃焼は、ガスの容積全体を通して多数箇所における自然発生的な自動着火により行われる。HCCI燃焼は一般的に、二段階で生ずる。最初に低温熱発生(heat release)(LTHR)が生じ、その後に高温熱発生(HTHR)が続く。LTHR50は、LTHRの中間点における時間であり、HTHR50は、HTHRの中間点における時間である。
LTHRおよびHTHRを広げ、LTHRおよびHTHR中の最大圧力増加率を減少させることは、HCCIエンジンの動作範囲を増大させる(非特許文献1および非特許文献2参照)。
HCCIのこれらの特質は知られているが、多くの理由のため、広範囲の負荷にわたってHCCIエンジンを動作させるのは依然として困難であることが分かった。
HCCIエンジンが自動着火に依存しているので、燃焼段階(自動着火の時期)は本来的に、制御するのが困難である。HCCIエンジンによる高速度の熱発生は、その負荷が増加するにつれて、機械的および騒音上の問題になり得る。また、燃焼は、HCCIエンジンではきわめて急速に生じ、最大圧力上昇率は、中程度の負荷および高負荷を達成するため、HCCIエンジンの能力を制限する。HCCIはまた、燃料組成に敏感であり(非特許文献3参照)、燃料は低負荷では自動着火しないことが多い。
外部排気ガス再循環(EGR)および可変バルブタイミング(VVT)が、HCCIおよび他のICエンジンの燃焼熱発生、圧力上昇率、およびNO排出の制御を支援するが、これらの設計オプションの各々には害がある。
EGRガスが排気およびEGRシステムを通って流れなければならないので、外部EGRは、反応速度が遅くなる。外部EGRはまた、かなりの熱放散を必要とし、EGRはしばしば、エンジンへの導入前に冷却しなければならない。更に、EGRに対する高負荷性能を達成するため、(EGRによる空気の置換のため)大きな寸法のエンジンが必要となり、効率性および動力の損失となる。VVTを使用する内部EGRの方法では反応速度が速いが、これらのバルブの方法では、同様に動力および効率性を低下させる吸気バルブの遅れ閉鎖タイミングに取り組む。
負のバルブオーバーラップ(NVO)が、排気バルブの閉鎖を早期に使用して既燃ガスを捕捉することによって、HCCIの低負荷の自動着火の課題を解決しようとしている。捕捉したガスは、引き続く圧縮行程中において、自動着火を支援する。再吸気と呼ばれる別の解決策では、排気バルブは、吸気行程中に再び開放して、既燃ガスを排気口からシリンダ内に再び入れる。燃料組成および負荷条件を最適にしようとして、多数の燃料噴射も使用されてきた。
ヤオ(Yao)ら著、「HCCIエンジンに関する燃料化学の影響およびエンジン動作条件についての研究」(An Investigation on the effects of fuel chemistry and engine operating conditions on HCCI engine)、SAE Technical Paper Series、2008−01−1660 ルー(Lu)ら著、「反応抑制剤のポート噴射によるnヘプタンの予混合圧縮点火燃焼に関する実験的研究および化学的分析」(Experimental study and chemical analysis of n−heptane homogeneous charge compression ignition combustion with port injection of reaction inhibitors)、Combustion and Flame149(2007)261〜270頁 シバタ(Shibata)ら著、「燃料組成についての低温熱発生の相関関係およびHCCIエンジン燃焼」(Correlation of Low Temperature Heat Release with Fuel Composition and HCCI Engine Combustion)、SAE Technical Paper Series、2005−01−0138
先進燃焼エンジンの燃焼段階および排出量を最適にしようとする上述の試みにもかかわらず、ICエンジンが、先進燃焼モード(例えば、HCCIモード)において一層環境に優しく、熱効率が良く、経済的に実行できるやり方で動作するのを可能にする方法に対する必要性が存在し続ける。理想的には、このような方法は、公知のエンジン設計と関連した複雑な機構および熱効率を不十分にすることなしに、高エンジン負荷と低エンジン負荷において効率的に動作し、良好なピークNOおよびPM排出量を達成し、熱効率を向上させるであろう。
本発明者らは、先進燃焼モード(例えば、HCCIモード)での動作中に燃料−アルコールブレンド(例えば、(RON+MON)/2の値が約85〜約100のガソリン−アルコールブレンド)をエンジンシリンダに供給することによって、先進燃焼モードでの動作中に先進燃焼エンジンの動作包絡線を拡張する方法を見い出した。ここに記載された方法では、燃料−アルコールブレンドは、広範囲のエンジン負荷において効率的に燃焼し、EGR、VVT、NVO、再吸気、多数の燃料噴射、および吸気口シリンダの圧力ブースティングに対する必要性が、減少されまたは除去される。本発明の方法は、(1)ピークNO排出量の著しい減少、(2)着火遅れの延長、(3)HTHRの遅れと広がり、および(4)HTHRの際の最大圧力増加率の減少、を示した。
良好な燃焼特性が得られるので、ここに記載された方法は、先進燃焼エンジンが、広範囲の回転速度および負荷にわたって先進燃焼モード(例えば、HCCIモード)で動作するのを可能にする。例えば、ここに記載された方法は、許容できないエンジン騒音、冶金学的な応力、またはNO排出量の上昇に遭遇することなしに、エンジンのHCCIの負荷範囲を約10%〜約30%拡張する。その熱効率および低NO排出量のため、ここに記載された方法は、かなりの環境上の利点を提示する。
一実施形態では、ここに記載された方法は、先進燃焼モード(例えば、HCCIモード)での動作中、(RON+MON)/2の値が約85〜約100であり、かつ約5容積%以上のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドをエンジンシリンダに供給することによって、先進燃焼エンジンの動作包絡線を拡張する方法を提供し、この方法では、先進燃焼モード(例えば、HCCIモード)での動作中、(1)エンジンのピークNO排出量は、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも約5%〜約99%少なく、(2)エンジンシリンダは任意選択で、シリンダ内におけるガソリン−アルコールブレンドの燃焼前に、僅かな割合の容積のEGRを含有する。
ここに記載された方法は、エンジンシリンダへの導入前にアルコールおよび燃料(例えば、ガソリン)が混合されるブレンドを使用することができる。或いは、アルコールおよび燃料(例えば、ガソリン)は、シリンダ内に別個に供給され(例えば、噴射され)、必要量のアルコールと燃料を含有するブレンドを形成してもよい。
ここに記載された方法は、広範囲のエンジン回転速度および負荷にわたって効率的な燃焼を達成する。着火の遅れおよびHTHRの遅れと広がりにより、燃焼は、多量の燃料がシリンダに供給される高負荷条件の下でエンジンのシリンダの全体にわたって、より均一になる。また、燃焼安定性が改善され、サイクル間変動が減少する。
本発明のこれらのおよび他の態様は、本発明の次の詳細な説明において更に説明される。
例1および例2の燃焼実験において試験されたベース(エタノールを含有しない)およびエタノール含有燃料についてLTHR50とHTHR50との相違を例示する。 例1および例2の燃焼実験において試験されたベース(エタノールを含有しない)およびエタノール含有燃料についてサイクル平均ピークNO排出量に関するエタノールの影響を例示する。 例1および例2の燃焼実験において試験されたベース(エタノールを含有しない)およびエタノール含有燃料について個々のサイクルのピークNO排出に関するエタノールの影響を例示する。 先進燃焼エンジンのHCCI動作包絡線を例示している。 ここに記載された方法によるエタノール−濃縮ガソリンの燃焼についての熱発生データを例示する。 ここに記載された方法によるエタノール−濃縮ガソリンの燃焼についての熱発生データを例示する。
特別の定めのない限り、ここに開示された百分率は全て、容積に基づくものである。
ここに記載された範囲の任意の終点は、任意の他の終点と組み合わせて、別の適当な範囲を形成することができる。
特に指摘されていない限り、以下の定義が適用される。
「先進燃焼エンジン」とは、少なくとも幾つかの回転速度/負荷条件の下で、(1)十分に均一なHCCIモード、(2)予混合チャージ圧縮点火(PCCI)モード、(3)低温燃焼(LTC)モード、または(4)別の従来とは異なる高混焼モードのいずれかで動作するICエンジンを意味する。
ここで使用されるような「アルコール」は、1種のアルコール、または2種以上のアルコールの混合物のいずれかを包含する。一価の脂肪族アルコールが、或る態様において使用される。1個〜約10個の炭素原子を含有するアルコールが幾つかの態様で使用され、1個〜5個の炭素原子を含有するアルコールが幾つかの態様で使用され、1個〜4個の炭素原子を含有するアルコールが幾つかの態様で使用される。例えば、「アルコール」は、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、および2−メチル−2−プロパノールからなる群から選択される1つ以上の化合物で構成されることができる。メタノールとエタノールが或る態様において使用され、エタノールが或る態様において使用される。
「先進燃焼エンジンの動作包絡線」(例えば、エンジンのHCCI動作包絡線)は、例えば図4のHCCI燃焼モードについて描写されるような、エンジンを先進燃焼モードで動作させることができる回転速度および負荷範囲によって定義される。先進燃焼エンジンの動作包絡線は、許容できるエンジン騒音、許容できるエンジンの冶金学的な応力、および着火不良のような1つ以上パラメータによって、範囲が定められる。
「先進燃焼モードでの動作中における先進燃焼エンジンの動作包絡線の拡張」(例えば、エンジンのHCCI動作包絡線の拡張)とは、燃料−アルコールブレンド、例えばガソリン−アルコールブレンドを使用することによってエンジンを先進燃焼モードで動作させることができる回転速度および/または負荷範囲を増大させることを意味する。例えば、ここに記載された方法は、エンジンの基準ガソリンの使用時に達成される負荷よりも約10%〜約30%高い負荷を包含するように、エンジンのHCCI動作包絡線を拡張する。
「エンジンシリンダが任意選択でシリンダ内でのガソリン−アルコールブレンドの燃焼前に僅かな容積%のEGRを含有する」とは、エンジンシリンダが40容積%未満のEGRを含有し、幾つかの態様では20容積%未満のEGRを含有することを意味する。
ここに記載されるような「燃料」には、限定するわけではないが、ガソリン、ディーゼル燃料、ケロシン、ジェット燃料、バイオ燃料ブレンド(例えば、バイオディーゼル)、再生可能なディーゼル、フィッシャー・トロプシュから得られる燃料、ガソリン−ディーゼルブレンド、ナフサ、石油または非石油供給原料から得られる他の燃料、および上述のものの任意の組み合わせまたはブレンドが包含される。本開示において記載されるような燃料は一般的に、性能を向上させまたは規制に適合させるため、添加物を含有する。上述の燃料に少量包含させてもよい添加物の例には、限定するわけではないが、燃焼促進物質、清浄剤、分散剤、潤滑剤、セタン改良剤、コールドフロー改良剤、金属不活性化剤、抗乳化剤、消泡剤、染料、腐食抑制剤等が包含される。
「ガソリン」の非限定的な例は、約77°F(25℃)〜約437°F(225℃)の範囲において大気圧で沸騰し、多量のパラフィン、シクロパラフィン(シクロパラフィン)、オレフィン、および芳香族化合物の混合物、および少量または微量の燃焼促進物質、清浄剤、染料、腐食抑制剤等を包含する添加物を含む炭化水素の混合物を含む。
「ディーゼル燃料」の非限定的な例は、約0容積%〜約50容積%がシクロパラフィンである約50容積%〜約95容積%の脂肪族炭化水素と、約0容積%〜約5容積%のオレフィン系炭化水素と、約5容積%〜約50容積%の芳香族炭化水素とを含み、約280°F(138℃)〜750°F(399℃)で沸騰するC〜C24炭化水素の混合物で構成される。
「ケロシン」の非限定的な例には、約5容積%〜約50容積%の芳香族留分、約0容積%〜約50容積%のシクロパラフィン留分、および約0容積%〜約5容積%のオレフィン留分が含まれる。
「ジェット燃料」の非限定的な例には、約0容積%〜約25容積%の芳香族留分、約0容積%〜約25容積%のシクロパラフィン留分、および約0容積%〜約5容積%のオレフィン留分が含まれる。
バイオディーゼルブレンド(ディーゼル燃料が混合されたバイオディーゼル)は、混合比、およびブレンドに対して選定されるディーゼルを反映する組成を有する。バイオディーゼル自体は、大豆、セイヨウアブラナ、パームのような植物油、動物脂、使用済み料理油、または他の供給源から製造することができる。
再生可能なディーゼルは、オレフィン結合を飽和させ、酸素原子を除去し、高パラフィン系炭化水素を残すように植物油または脂肪酸メチルエステルを水素化処理することによって作られる。
「フィッシャー・トロプシュ」から得られる燃料の非限定的な例は、約90容積%〜100容積%の脂肪族炭化水素、約0容積%〜約1容積%のオレフィン、および約0容積%〜10容積%の芳香族化合物を含む。
ここに記載された方法で使用された燃料の芳香族化合物留分は、メチル芳香族化合物、および非メチルアルキル芳香族化合物を含有することができる。非メチルアルキル芳香族化合物の非限定的な例には、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、アルキルナフタレン等のような分子が包含され、そのような分子では、2つ以上の炭素を含有する単一のアルキル鎖が芳香族環に結合されている。メチル芳香族化合物の非限定的な例には、トルエン、o、m、p−キシレン、トリメチルベンゼン、メチルエチルベンゼン等のような芳香族分子が包含される。
ここに記載された方法で使用された燃料のシクロパラフィン留分は、シクロアルカン、または少なくとも1つのシクロアルカン環を含有する分子からなる。シクロパラフィン留分の成分の非限定的な例には、シクロヘキサン、シクロペンタン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロペンタン、ジメチルシクロヘキサン、ジメチルシクロペンタン、エチルシクロヘキサン、およびエチルシクロペンタンが包含される。
ここに記載された方法で使用された燃料のオレフィン留分は、直鎖、分岐、およびシクロ−オレフィンを含有することができる。オレフィン留分の成分の非限定的な例には、ブタン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、およびジイソブチレンが包含される。
ここに記載された方法で使用された燃料のイソ−パラフィン系(分岐パラフィン系)留分とn−パラフィン系(直鎖パラフィン系)留分は、分岐アルカンと直鎖アルカンによってそれぞれ構成される。イソ−パラフィン系留分、およびn−パラフィン系留分成分の非限定的な例には、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、2−メチルペンタン、およびイソ−オクタンが包含される。
ここに記載された方法で使用されるガソリンは、幾つかの態様では、(RON+MON)/2の値が約85〜約100であり、幾つかの態様では、1容積%未満のベンゼンと、80重量ppm未満の硫黄とを含有する。
ここに記載された方法で使用されるガソリン−アルコールブレンドは、幾つかの態様では、(RON+MON)/2の値が約85〜約105であり、幾つかの態様では、(RON+MON)/2の値が約87〜約93である。
「燃料−アルコールブレンド」の非限定的な例には、
(1)約5容積%〜約15容積%のアルコール、および約85容積%〜約95容積%の燃料を含むブレンド、
(2)約15容積%〜約25容積%のアルコール、および約75容積%〜約85容積%の燃料を含むブレンド、
(3)約25容積%〜約35容積%のアルコール、および約65容積%〜約75容積%の燃料を含むブレンド、
(4)約35容積%〜約45容積%のアルコール、および約55容積%〜約65容積%の燃料を含むブレンド、
(5)約45容積%〜約55容積%のアルコール、および約45容積%〜約55容積%の燃料を含むブレンド、
(6)約55容積%〜約65容積%のアルコール、および約35容積%〜約45容積%の燃料を含むブレンド、
(7)約65容積%〜約75容積%のアルコール、および約25容積%〜約35容積%の燃料を含むブレンド、
(8)約75容積%〜約85容積%のアルコール、および約15容積%〜約25容積%の燃料を含むブレンド、および
(9)約85容積%〜約95容積%のアルコール、および約5容積%〜約15容積%の燃料を含むブレンド
が包含される。
「HCCI」は、かなり多量の燃料チャージが、圧縮誘導燃焼が予混合チャージ容積の全体にわたって多数の箇所で発生するのに十分な程度まで空気または燃焼生成ガス(燃焼残留物)と予混合される任意のエンジンまたは燃焼プロセスのことをいう。
「熱発生時間間隔」は、LTHR50とHTHR50との間の時間間隔を意味する。図5および図6は、ここに記載された方法によるエタノール−濃縮ガソリンの燃焼についての熱発生データを例示する。
「着火遅れ」は、燃料が噴射される時点と、自動着火が実際に生ずる時点との間隔である。ここに記載された方法は、等価な条件の下で燃焼した基準燃料に対して観測された着火遅れよりも約20%〜約80%大きい着火遅れを達成する。
「火花点火(SI)モードでエンジン動作を始動する」とは、エンジンシリンダ内で燃料または空気−燃料チャージを火花点火してエンジンをコールドスタートさせることによって燃焼させることを意味する。火花点火(SI)モードでエンジン動作を始動させるのに使用される燃料は、エンジンの先進燃焼モード(例えばHCCIモード)への変換時に使用される燃料と同じものでもよく、異なるものでもよい。
「基準燃料」(例えば、「基準ガソリン」)は、アルコールを含有せず、燃料−アルコールブレンドと同様な着火品質レベルまで混合される燃料である。ガソリンについては、共通の着火品質測定値は、(RON+MON)/2である。セタン価、派生セタン価、RON、または他の共通の慣例的な測定値のような、他の着火品質測定値を使用してもよい。
「Rmax」は、HTHRの最大圧力増加率である。
一実施形態では、先進燃焼モードにおける先進燃焼エンジンの動作包絡線は、先進燃焼モードでの作動中に、約5容積%〜95容積%、幾つかの態様では約5容積%〜85容積%または10容積%〜75容積%、幾つかの態様では約10容積%〜50容積%、幾つかの態様では約10容積%〜30容積%、幾つかの態様では11容積%〜30容積%、幾つかの態様では11容積%〜25容積%、幾つかの態様では15容積%〜25容積%、幾つかの態様では約10容積%〜15容積%のアルコールを含む燃料−アルコールブレンドをエンジンシリンダに供給することによって、拡張される。
この実施形態では、先進燃焼モードでの作動中。この実施形態では、先進燃焼モードでの作動中、(l)エンジンのピークNO排出量は、等価な燃焼条件の下で基準燃料の燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも約5%〜約99%少なく、(2)エンジンシリンダは任意選択で、シリンダ内での燃料−アルコールブレンドの燃焼前に、少量の割合の容積のEGRを含有する。
ここに記載された方法の別の実施形態では、HCCIモードにおける先進燃焼エンジンの動作包絡線は、HCCIモードでの動作中に、約5容積%〜95容積%、幾つかの態様では約10容積%〜75容積%、幾つかの態様では約10容積%〜50容積%、幾つかの態様では約10容積%〜30容積%、幾つかの態様では約10容積%〜15容積%のアルコールを含む燃料−アルコールブレンドをエンジンシリンダに供給することによって、拡張される。この実施形態では、先進燃焼モードでの動作中、(1)エンジンのピークNO排出量は、等価な燃焼条件の下で基準燃料の燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも約5%〜約99%少なく、(2)エンジンシリンダは任意選択で、シリンダ内における燃料−アルコールブレンドの燃焼前に、僅かな割合の容積のEGRを含有する。
ここに記載された方法の別の実施形態では、HCCIモードにおける先進燃焼エンジンの動作包絡線は、HCCIモードでの動作中に、ガソリンと、約5容積%〜95容積%、幾つかの態様では約10容積%〜75容積%、幾つかの態様では、約10容積%〜50容積%、幾つかの態様では約10容積%〜30容積%、幾つかの態様では約10容積%〜15容積%のアルコール(幾つかの態様では、エタノール)とを含むガソリン−アルコールブレンドをエンジンシリンダに供給することによって、拡張される。この実施形態では、先進燃焼モードでの作動中、(1)エンジンのピークNO排出量は、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも約5%〜約99%少なく、(2)エンジンシリンダは任意選択で、シリンダ内におけるガソリン−アルコールブレンドの燃焼前に、僅かな割合の容積のEGRを含有する。
ここに記載された方法の別の実施形態では、先進燃焼モードにおける先進燃焼エンジンの動作包絡線は、先進燃焼モードでの動作中に、(a)(RON+MON)/2の値が約85〜約100であり、かつ(b)約10容積%〜約30容積%のアルコールと、約70容積%〜約90容積%のガソリンとを含むガソリン−アルコールブレンドをエンジンシリンダに供給することによって、拡張される。この実施形態では、HCCI先進燃焼モードでの作動中に、(1)エンジンのピークNO排出量は、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも約5%〜約99%少なく、(2)エンジンシリンダは任意選択で、シリンダ内におけるガソリン−アルコールブレンドの燃焼前に、僅かな割合の容積のEGRを含有する。
ここに記載された方法の別の実施形態では、先進燃焼エンジンのHCCI動作包絡線は、HCCIモードでの動作中に、(a)(RON+MON)/2の値が約85〜約100であり、かつ(b)約10容積%〜約30容積%のアルコールと、約70容積%〜約90容積%のガソリンとを含むガソリン−エタノールブレンドをエンジンシリンダに供給することによって、拡張される。この実施形態では、HCCIモードでの動作中に、(1)エンジンのピークNO排出量は、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも約5%〜約99%少なく、(2)エンジンシリンダは任意選択で、シリンダ内におけるガソリン−エタノールブレンドの燃焼前に、僅かな割合の容積のEGRを含有する。
ここに記載された方法の別の実施形態では、先進燃焼エンジンのHCCI動作包絡線は、HCCIモードでの動作中に、(a)(RON+MON)/2の値が約85〜約100(例えば、約87〜約95)であり、かつ(b)約10容積%〜約30容積%のエタノールと、約70容積%〜約90容積%のガソリンとを含むガソリン−エタノールブレンドをエンジンシリンダに供給することによって、拡張される。この実施形態では、HCCIモードでの動作中に、(1)エンジンのピークNO排出量は、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも約5%〜約99%少なく、(2)エンジンシリンダは、シリンダ内でのガソリン−エタノールブレンドの燃焼前にEGRを含有しない。
ここに記載された方法の更に別の実施形態では、先進燃焼エンジンのHCCI動作包絡線は、HCCIモードでの動作中に、(a)(RON+MON)/2の値が約85〜約100であり、(b)約10容積%〜約30容積%のエタノールと、約70容積%〜約90容積%のガソリンとを含むガソリン−エタノールブレンドをエンジンシリンダに供給することによって、拡張される。この実施形態では、HCCIモードでの動作中に、(1)エンジンのピークNO排出量は、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも約5%〜約99%少なく、(2)エンジンシリンダは、シリンダ内でのガソリン−エタノールブレンドの燃焼前にEGRを含有せず、(3)Rmax値が、(RON+MON)/2の値が約87〜約90の基準ガソリンが、約10容積%〜約40容積%のEGRの存在下においてシリンダ内で燃焼されるときに観測されるRmax値とほぼ等しいかまたはそれよりも小さい。
ここに記載された方法では、燃料−アルコールブレンド(例えば、ガソリン−アルコールブレンド)のLTHRとHTHRとの間の時間間隔は、等価な条件の下で燃焼した基準燃料(例えば、基準ガソリン)と比較すると、少なくとも約20%〜約80%延長される。燃料−アルコールブレンド(例えば、ガソリン−アルコールブレンド)のLTHRの時間は、等価な条件の下で燃焼した基準燃料(例えば、基準ガソリン)のLTHRの時間と比較すると、少なくとも約10%延長される。燃料−アルコールブレンド(例えば、ガソリン−アルコールブレンド)のHTHRの時間は、等価な条件の下で燃焼した基準燃料(例えば、基準ガソリン)のHTHRの時間と比較すると、少なくとも約30%延長される。
本書で説明した方法のこれらのおよび他の態様は、例示的なものであり限定的なものではない以下の例において、更に例示される。
実験装置および方法
下記の実施例1および実施例2の実験においては、次の実験装置および方法を使用した。
点火品質試験器(IQT)を使用して、下記の表IAおよび表IBにリストした基準ガソリンおよびガソリンブレンドの燃焼特性を検討した。IQTは、噴射された燃料アリコートを自然に燃焼させるように、高圧および温度条件を使用した。図5および図6に示すように、圧力センサによって経時的な圧力上昇を監視し、熱発生特性を定量化した。このようにして、制御された実験室の条件の下で燃焼を検討し、燃料の相違を特徴づけた。HCCI燃焼を良好にシミュレートするため、HCCI条件を良好に再現するように、標準的なIQT動作(ASTM D6890)を修正した。燃焼室の温度を修正し、燃料の量を減少させることによって、これを達成した。これらの変化により、IQTは、HCCIエンジンの測定値に適合した燃料組成の影響の予測を可能にした。
実施例1
燃焼特性
5つの燃料および燃料ブレンドの組成および燃焼特性を評価し、以下の表1および表2に要約して示した。燃料および燃料ブレンドを、2種類のオクタン品質水準、即ち、(1)(RON+MON)/2が約87のもの、(2)(RON+MON)/2が約90のものに分類した。
Figure 2012532269
Figure 2012532269
Figure 2012532269
表1、表2、および表3に要約された燃焼データは、ガソリン中に10容積%以上のエタノールを包含させると、IQT試験で検討された燃料の燃焼性能が著しく向上したことを実証している。
各グループのオクタン品質水準が一致していたので、各グループの燃料について、熱発生と着火遅れがほぼ同じ時間に生ずることが期待された。例えば、高オクタンのグループでは、ベース90の(RON+MON)/2は90.1であり、燃料90−20の(RON+MON)/2は90.6であり、両者の値は実質的に同じである。また、主要燃焼事象の中心(高温熱発生50%ポイント(HTHR50))は、ベース90では26.1msec、燃料90−20では平均35.5msecであり、時間が大幅に36%増加した。着火遅れについても、ベース燃料90での22.0msecから燃料90−20での平均32.0msecへと45%の大幅な増加を示した。
(RON+MON)/2が約87となるように混合された燃料に、予期しない同じ傾向が見られた。燃料87−15C、燃料87−20AについてのHTHR50の時間ポイントは、ベース87Aと比較して、それぞれ41%、48%増加した。同じ燃料についての着火遅れは、47%、55%増加した。
LTHR50の時間についても、HTHR50での遅れのように顕著なものではなかったが、エタノール含有燃料では遅れた。従って、エタノール含有燃料についてのLTHR50とHTHR50との間の時間間隔は、ベース燃料についてのLTHR50とHTHR50との間の時間間隔よりも大きい。ベース燃料と比較すると、低温熱発生ポイントと高温熱発生ポイントとの間の時間差は、(1)エタノールを15%含有する燃料では約49%大きく、(2)エタノールを20%含有し、(RON+MON)/2が87の燃料では約57%大きく、(3)エタノールを20%含有し、(RON+MON)/2が90の燃料では約41%大きかった。得られたデータは、実施された燃焼試験に対して良好な再現性を示した。
図1は、ベース(エタノールを含有しない)およびエタノール含有燃料についてのHTHR50とLTHR50との上述の相違を例示している。図1に示されるデータは、10%以上のエタノールを含有する燃料について、(RON+MON)/2の値がほぼ同じでエタノールを含有しない燃料と比較すると、低温熱発生ポイントと高温熱発生ポイントとの間に大きな時間間隔があることを示している。この大きな時間間隔はおそらく、環境を問題にする際に主要な燃焼事象および多少の高温の反応ガスの存在が燃焼段階または自動着火を支援する前に、このような反応ガスがシリンダ内で均一に混合する機会を提供する。かくして、本発明のプロセスの特有な燃焼特性は、エンジン設計者が噴射時期をより良好に最適化するのを可能にすることもできる。
実施例2
ピークNO排出量に関する燃料組成の影響
実施例1に記載された燃焼実験の際、ピークNO排出量に関するエタノールの影響も検討した。図2は、32個の試験サイクルにわたって平均した、ベース(エタノールを含有しない)およびエタノール含有燃料についてのサイクル平均ピークNO排出量に関するエタノールの影響を例示する。
15%以上エタノールを使用すると、サイクル平均ピークNO量は、(RON+MON)/2が87の燃料では約86%〜89%、(RON+MON)/2が90の燃料では14%減少した。低オクタン価と高オクタン価の両方の燃料の組みについて、NOxの著しい減少が見られ、(RON+MON)/2が87の燃料についての結果は、極めて大きな減少を示した。低オクタン価では、非エタノール燃料を使用すると、完全に均一な燃料/空気ブレンドが得られないことが理論的に想定される。これにより、効率的な燃焼が損なわれ、ピーク燃焼温度が増加し、局部的にホットゾーンが生じ得る。NOの形成は、極めて温度に依存するものであり、ピーク燃焼温度が増加すると、著しく増大する傾向がある。エタノールは、燃料ブレンドの均質性を著しく向上させるのに十分長く燃焼を遅らせ、これにより燃焼温度とNO量の両方を減少させるものと思われる。NO量の減少が高オクタン燃料ではより小さくなるという事実は、この結論を裏付ける。高オクタンのベース燃料(ベース90)では、HTHR50は、26.1msecのところで既に顕著に遅れている。燃料90−20ではHTHR50が35.5msecへと一層遅れているが、ベース87AのHTHR50がほんの16.2msecである低オクタン燃料の組とほぼ同程度であり、均質性に影響を及ぼさない。
ベース燃料90と燃料87−20AのピークNO排出量が同様なものである(ベース燃料90では12.3ppm、燃料8720Aでは12.1ppm)ことが明らかになった。これは、予期しないことであった。何故なら、ベース燃料90と燃料87−20Aの組成、オクタン品質、HTHR50および着火遅れについて、まとめて考察すると、燃料87−20AのピークNO排出量がベース燃料90のそれよりも大きいことを示唆したからである。(ベース燃料90と燃料87−20Aの組成は実質的に相違している:ベース燃料90はエタノールを含有せず、燃料87−20Aは20%のエタノールを含有する。(RON+MON)/2によって測定されるようなオクタン品質は、ベース燃料90では90.1、燃料87−20Aでは88.5である。ベース燃料90についてのHTHR50(26.1msec)および着火遅れ(22.0msec)は、燃料87−20AについてのHTHR50(24.1msec)および着火遅れ(20.8msec)よりも幾分遅い。)ベース燃料90と燃料87−20AのピークNO排出量の予期せぬ類似性は、燃料のオクタン価を(RON+MON)/2の尺度で(2〜3数字だけ)増加させることによって、または低オクタン燃料を(約20%)エタノールと混合することによって、HCCIピークNO排出量を効果的に減少させることができることを示している。
図3は、実施例1に記載された燃焼実験の32個の試験サイクルの各々において試験されたベース(エタノールを含有しない)およびエタノール含有燃料について、個々のサイクルのピークNO排出量に関するエタノールの影響を例示している。ベース燃料の値が、対応するエタノール燃料の値よりもかなり大きかったばかりでなく、ベース燃料のサイクル間変動は、エタノール燃料のサイクル間変動よりも著しく大きく、エタノール含有燃料がより安定的な燃焼を達成することを示している。
上述の説明が専ら例示的な目的を意図しており、多少なりとも本発明の範囲を限定することを意図していないことを理解すべきである。

Claims (48)

  1. 先進燃焼エンジンの動作包絡線を、先進燃焼モードでの動作中に拡張する方法であって、前記先進燃焼モードでの動作中に、エンジンシリンダに、5容積%以上のアルコールを含む燃料−アルコールブレンドを供給する工程を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記燃料−アルコールブレンドが、
    (a)5容積%〜15容積%のアルコールおよび85容積%〜95容積%の燃料を含むブレンド、
    (b)15容積%〜25容積%のアルコールおよび75容積%〜85容積%の燃料を含むブレンド、
    (c)25容積%〜35容積%のアルコールおよび65容積%〜75容積%の燃料を含むブレンド、
    (d)35容積%〜45容積%のアルコールおよび55容積%〜65容積%の燃料を含むブレンド、
    (e)45容積%〜55容積%のアルコールおよび45容積%〜55容積%の燃料を含むブレンド、
    (f)55容積%〜65容積%のアルコールおよび35容積%〜45容積%の燃料を含むブレンド、
    (g)65容積%〜75容積%のアルコールおよび25容積%〜35容積%の燃料を含むブレンド、
    (h)75容積%〜85容積%のアルコールおよび15容積%〜25容積%の燃料を含むブレンド、および
    (i)85容積%〜95容積%のアルコールおよび5容積%〜15容積%の燃料を含むブレンド
    からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記燃料−アルコールブレンドが、(RON+MON)/2の値が85〜100でありかつ10容積%〜50容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. (a)前記先進燃焼エンジンが、HCCIモード、PCCIモード、またはLTCモードのいずれかで動作し、
    (b)前記燃料−アルコールブレンドが、ガソリン、ディーゼル燃料、ケロシン、ジェット燃料、バイオ燃料ブレンド、フィッシャー・トロプシュから得られる燃料、ガソリン−ディーゼルブレンド、ナフサおよびそれらの混合物および/またはブレンドからなる群から選択される燃料を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. (a)前記燃料−アルコールブレンドがガソリンを含み、
    (b)前記エンジンがHCCIモードで動作し、
    (c)前記エンジンのピークNO排出量が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも5%〜99%少ない
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. (a)前記燃料−アルコールブレンドがガソリンを含み、
    (b)前記エンジンがHCCIモードで動作し、
    (c)LTHRとHTHRとの間の時間間隔が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測されるLTHRとHTHRとの間の時間間隔よりも少なくとも20%〜80%長い
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. (a)前記燃料−アルコールブレンドがガソリンを含み、
    (b)前記エンジンがHCCIモードで動作し、
    (c)前記エンジンの着火遅れが、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測される着火遅れよりも少なくとも20%〜80%長い
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. (a)前記燃料−アルコールブレンドがガソリンを含み、
    (b)前記エンジンがHCCIモードで動作し、
    (c)前記エンジンのピークNO排出量が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも5%〜99%少なく、
    (d)前記エンジンシリンダが、前記シリンダ内における前記ガソリン−エタノールブレンドの燃焼前に、EGRを含有しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記燃料−アルコールブレンドが、ガソリンおよび一価の脂肪族アルコールを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記燃料−アルコールブレンドが、ガソリンおよび2種以上のアルコールを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記燃料−アルコールブレンドが、
    ガソリン、および
    メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノールおよび2−メチル−2−プロパノールからなる群から選択されるアルコール
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記燃料−アルコールブレンドが、ガソリン−アルコールブレンドを含み、
    前記ガソリンとアルコールが、前記シリンダに別個に供給され、前記シリンダ内でブレンドを形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. エンジン動作が、SIモードで開始され、エンジン負荷の変化に応答してHCCIモードでの動作に変換されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 前記燃料−アルコールブレンドが、ガソリン−エタノールブレンドを含み、
    前記エンジンのHCCI動作包絡線が、前記エンジンが基準ガソリンを使用してHCCIモードで動作するときに得られるものよりも10%〜30%大きい負荷を包含する
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  15. エンジン動作が、SIモードで開始され、エンジン負荷の変化に応答してHCCIモードでの動作に変換されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. HCCIエンジンの動作包絡線を拡張する方法であって、前記HCCIモードでの動作中に、(a)(RON+MON)/2の値が85〜105であり、かつ(b)5容積%〜95容積%のアルコールおよび70容積%〜90容積%のガソリンを含むガソリン−アルコールブレンドをエンジンシリンダに供給する工程を含み、
    (1)前記エンジンのピークNO排出量が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも5%〜99%少なく、
    (2)LTHRとHTHRとの間の時間間隔が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測されるLTHRとHTHRとの間の時間間隔よりも少なくとも20%〜80%長く、
    (3)着火遅れが、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測される着火遅れよりも少なくとも20%〜80%長く、
    (4)Rmax値が、(RON+MON)/2の値が87〜90の基準ガソリンが前記シリンダ内で燃焼されるときに観測されるRmaxとほぼ等しいかまたはそれよりも小さい
    ことを特徴とする方法。
  17. 前記ガソリン−アルコールブレンドが、10容積%〜75容積%のアルコールを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記ガソリン−アルコールブレンドが、10容積%〜50容積%のアルコールを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  19. 前記ガソリン−アルコールブレンドが、10容積%〜30容積%のアルコールを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  20. 前記ガソリン−アルコールブレンドが、10容積%〜15容積%のアルコールを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  21. 前記エンジンのHCCI動作包絡線が、前記エンジンが基準ガソリンを使用してHCCIモードで動作するときに得られるものよりも10%〜30%大きい負荷を包含することを特徴とする請求項16に記載の方法。
  22. 先進燃焼エンジンのピークNO排出量を減少させる方法であって、先進燃焼モードでの動作中に5容積%以上のアルコールを含む燃料−アルコールブレンドをエンジンシリンダに供給することを含むことを特徴とする方法。
  23. (a)前記燃料−アルコールブレンドが、5容積%〜95容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであり、
    (b)前記エンジンがHCCIモードで動作し、
    (c)前記エンジンのピークNO排出量が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも5%〜99%少なく、
    (d)前記エンジンのHCCI動作包絡線が、前記エンジンが基準ガソリンを使用してHCCIモードで動作するときに得られるものよりも10%〜30%大きい負荷を包含する
    ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜75容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  25. 前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜50容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  26. 燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜30容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  27. 前記燃料−アルコールブレンドが、11容積%〜30容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  28. 前記燃料−アルコールブレンドが、11容積%〜25容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  29. 前記燃料−アルコールブレンドが、15容積%〜25容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  30. 前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜15容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  31. (a)前記ガソリン−アルコールブレンドが10容積%〜30容積%のアルコールを含み、
    (b)LTHRとHTHRとの間の時間間隔が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測されるLTHRとHTHRとの間の時間間隔よりも少なくとも20%〜80%長く、
    (c)前記エンジンの着火遅れが、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測される着火遅れよりも少なくとも20%〜80%長い
    ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
  32. 前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜30容積%のエタノールを含むガソリン−エタノールブレンドであり、
    前記エンジンのピークNO排出量が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも5%〜99%少ない
    ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
  33. (a)前記燃料−アルコールブレンドが、10%容積〜30容積%のエタノールを含むガソリン−エタノールブレンドであり、
    (b)前記エンジンのピークNOx排出量が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNOx排出量よりも5%〜99%少なく、
    (c)LTHRとHTHRとの間の時間間隔が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測されるLTHRとHTHRとの間の時間間隔よりも少なくとも20%〜80%長く、
    (d)ガソリン−エタノールブレンドの(RON+MON)/2の値が85〜95である
    ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
  34. 前記燃料−アルコールブレンドが、11容積%〜30容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  35. 前記燃料−アルコールブレンドが、11容積%〜25容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  36. 前記燃料−アルコールブレンドが、15容積%〜25容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  37. 先進燃焼エンジンにおけるサイクル間変動を減少させる方法であって、先進燃焼モードでの動作中に、5容積%以上のアルコールを含む燃料−アルコールブレンドをエンジンシリンダに供給することを含むことを特徴とする方法。
  38. (a)前記燃料−アルコールブレンドが、5容積%〜95容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであり、
    (b)前記エンジンが、HCCIモードで動作し、
    (c)前記エンジンのピークNOx排出量が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNOx排出量よりも5%〜99%少なく、
    (d)前記エンジンのHCCI動作包絡線が、前記エンジンが基準ガソリンを使用してHCCIモードで動作するときに得られるものよりも10%〜30%大きい負荷を包含する
    ことを特徴とする請求項37に記載の方法。
  39. 前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜75容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  40. 前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜50容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  41. 前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜30容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  42. 前記燃料−アルコールブレンドが、11容積%〜30容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  43. 前記燃料−アルコールブレンドが、11容積%〜25容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  44. 前記燃料−アルコールブレンドが、15容積%〜25容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  45. 前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜15容積%のアルコールを含むガソリン−アルコールブレンドであることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  46. (a)前記ガソリン−アルコールブレンドが10容積%〜30容積%のアルコールを含み、
    (b)LTHRとHTHRとの間の時間間隔が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測されるLTHRとHTHRとの間の時間間隔よりも少なくとも20%〜80%長く、
    (c)前記エンジンの着火遅れが、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測される着火遅れよりも少なくとも20%〜80%長い
    ことを特徴とする請求項37に記載の方法。
  47. 前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜30容積%のエタノールを含むガソリン−エタノールブレンドであり、前記エンジンのピークNO排出量が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNO排出量よりも5%〜99%少ないことを特徴とする請求項37に記載の方法。
  48. (a)前記燃料−アルコールブレンドが、10容積%〜30容積%のエタノールを含むガソリン−エタノールブレンドであり、
    (b)前記エンジンのピークNOx排出量が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンの燃焼によって生成されるピークNOx排出量よりも5%〜99%少なく、
    (c)LTHRとHTHRとの間の時間間隔が、等価な燃焼条件の下で基準ガソリンが燃焼するときに観測されるLTHRとHTHRとの間の時間間隔よりも少なくとも20%〜80%長く、
    (d)前記ガソリン−エタノールブレンドの(RON+MON)/2の値が85〜95である
    ことを特徴とする請求項37に記載の方法。
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