JP2012530755A5

JP2012530755A5 -

Info

Publication number: JP2012530755A5
Application number: JP2012516692A
Authority: JP
Filing date: 2010-06-22
Publication date: 2013-06-27

Claims

感染因子の感染、アレルゲンに対する曝露、及び環境刺激に対する曝露の少なくともいずれかの結果として、肺組織において過剰な炎症反応が生じやすいか、過剰な炎症反応が生じているか、又は過剰な炎症反応が生じやすく且つ過剰な炎症反応が生じている哺乳類の対象において肺組織の炎症の治療に使用する医薬品であって、（ａ）１以上のサイトカインの産生、活性、及び作用の少なくともいずれか、（ｂ）サイトカインの標的である１以上の細胞の機能、並びに（ｃ）サイトカインを産生する細胞及びサイトカインによって活性化される細胞の少なくともいずれかによって引き起こされる病理学的作用の少なくともいずれかを阻止する、遅延させる、調節する、又は低減する剤を含むことを特徴とする医薬品。
炎症が、急性炎症、亜急性炎症、又は慢性炎症である請求項１に記載の医薬品。
炎症が、好酸性炎症であるか、又は遅延型過敏症（ＤＴＨ）炎症である請求項２に記載の医薬品。
サイトカインが産生及び活性化の少なくともいずれかを行う細胞によって引き起こされる病理学的作用が、急性呼吸不全症候群（ＡＲＤＳ）、呼吸不全症候群（ＲＤＳ）、又は急性肺傷害（ＡＬＩ）である請求項１から３のいずれかに記載の医薬品。
感染因子が、インフルエンザウイルス、ヘモフィルスインフルエンザ、ＳＡＲＳウイルス、アデノウイルス、ＲＳウイルス、連鎖球菌属、ブドウ球菌属、レジオネラ属、シュードモナス属、クレブシエラ属、バークホルデリア属、肺炎球菌属、ミコバクテリウム属、クラミジア属、ブラストミセス属、クリプトコックス属、及びアスペルギルス属から選択される請求項１から４のいずれかに記載の医薬品。
アレルゲンが、喘息を引き起こし得るアレルゲンである請求項１から４のいずれかに記載の医薬品。
環境刺激が、慢性閉塞性肺疾患（ＣＯＰＤ）を引き起こし得る刺激である請求項１から４のいずれかに記載の医薬品。
剤が、抗サイトカイン抗体、これら抗体のサイトカイン中和部分、及び可溶型のサイトカイン受容体の少なくともいずれかである請求項１から７のいずれかに記載の医薬品。
抗体のサイトカイン中和部分が、Ｆ_ａｂ断片である請求項８に記載の医薬品。
剤が、ポリペプチド又は組換えＤＮＡコンストラクトとして送達され得る請求項８から９のいずれかに記載の医薬品。
サイトカインが、ＩＬ−１スーパーファミリーのメンバー；ＩＬ−２；ＩＬ−６；ＩＬ−８；ＩＬ−１２；ＩＬ−２３；インターフェロン、好ましくは、αインターフェロン、βインターフェロン、及びγインターフェロンの少なくともいずれか；ＴＮＦ、好ましくはＴＮＦ−α及びＴＮＦ−βの少なくともいずれか；ＧＭ−ＣＳＦ；ＣＣＬ；ＣＸＣＬ；ＣＸ３ＣＬ；ＸＣＬ；並びにリンホトキシンの少なくともいずれかから選択される請求項１から１０のいずれかに記載の医薬品。
肺組織において感染、アレルゲン、又は環境刺激に対する過剰な炎症反応が生じやすいか、過剰な炎症反応が生じているか、又は過剰な炎症反応が生じやすく且つ生じている哺乳類の対象が、感染又は曝露の４８時間後から感染又は曝露組織における炎症促進性サイトカイン及び炎症性細胞の少なくともいずれかの量の著しい増加を示す請求項１から１１のいずれかに記載の医薬品。
肺組織において過剰な炎症反応が生じやすい哺乳類の対象が、１３歳〜６５歳のヒト対象である請求項１から１２のいずれかに記載の医薬品。
肺組織において過剰な炎症反応が生じやすい哺乳類の対象が、２０歳〜５０歳のヒト対象である請求項１から１３のいずれかに記載の医薬品。
剤が、感染又は曝露の４８時間以上後に対象に投与するのに適しているか、又は病理学的症状の発症後、好ましくは重篤な病理学的症状の発症後の任意の段階で対象に投与するのに適している請求項１から１４のいずれかに記載の医薬品。
感染因子が、汎発流行性インフルエンザである請求項１から１５のいずれかに記載の医薬品。
インフルエンザが、トリインフルエンザ又はブタインフルエンザである請求項１６に記載の医薬品。
（ａ）請求項１から１７のいずれかに記載の医薬品と、
（ｂ）更なる添加剤と
を含むことを特徴とする医薬組成物。
非経口投与、鼻腔内投与、静脈内投与、又は経口投与用にされた請求項１８に記載の医薬組成物。
剤が、抗ＩＦＮ−γ抗体又はこれら抗体のＩＦＮ−γ中和部分であり、好ましくは、前記抗体のＩＦＮ−γ中和部分は、Ｆ _ａｂ断片と抗ＴＮＦ−α抗体又はこれら抗体のＴＮＦ−α中和部分との少なくともいずれかであり、好ましくは、前記抗体のＴＮＦ−α中和部分は、Ｆ _ａｂ断片と抗ＩＬ−１２抗体又はこれら抗体のＩＬ−１２中和部分との少なくともいずれかであり、好ましくは、前記抗体のＩＬ−１２中和部分は、Ｆ _ａｂ断片である請求項１から１７のいずれかに記載の医薬品。
感染因子の感染、アレルゲンに対する曝露、及び環境刺激に対する曝露の少なくともいずれかの結果として、肺組織において過剰な炎症反応が生じやすいか、過剰な炎症反応が生じているか、又は過剰な炎症反応が生じやすく且つ過剰な炎症反応が生じている哺乳類の対象において肺組織の炎症を治療するための医薬の製造における請求項１から１７のいずれかに記載の医薬品の使用。