JP2012521987A - 放射線照射誘発型上皮障害を予防および治療する方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】 なし
Description
雄性Balb/c マウスに麻酔をかけ、通常のプロトコルを用いて肝切除の処置をした。柔らかな左葉沿いに肝臓の30%無血切除を実施した。対照マウスは肝切除を行わなず、肝臓を触診した。実験および対照グループはそれぞれ7匹のマウスを含有した。全マウスにおいて、体積200μlの107 cfu/mlの緑膿菌PA27853を生理食塩水、PEG 3.350またはPEG 15-20(PEG)のいずれかで希釈して直接針穿刺により盲腸の底部に注射した。比較的低分子量のPEGは市販されており:15,000〜20,000ダルトンの平均分子量を有するPEG 15-20はビスフェノールコアと共有結合したPEG 7-8とPEG 8-10の組み合わせである。PEG 7-8は7,000〜8,000ダルトンの平均分子量を有しかつPEG 8-10は8,000〜10,000ダルトンの平均分子量を有する。当業者は、HMW PEGが様々なPEGサブユニットを有する化合物を含み、各サブユニットはお互いにまたは1以上のリンカー分子と接続して(好ましくは共有結合して)任意の様々な平均分子量を有し、リンカー分子はPEG分子の接続体に好適な官能基を有する比較的小さい分子であることを理解するであろう。好適なリンカーはHMW PEGの生物学的活性を実質的に保存する(本明細書に開示した有利な予防または治療効果を実現するために十分な生物学的活性を保存する)。
密着結合(tight junction)は哺乳動物腸管のバリア機能に重要な役割を果たす上皮細胞骨格の動力学的エレメントである。緑膿菌は、Caco-2細胞およびT-84細胞の両方の経上皮電気抵抗(TEER)により測定した密着結合の透過性に重大な変化をもたらす。Caco-2細胞は培養において安定なTEERを維持する、よく特徴付けられたヒト結腸上皮細胞であり、この細胞株は腸病原体のin vivo挙動のin vitroモデルとして認められている。培養Caco-2単層のTEERの緑膿菌PA27853誘発型減少に対するPEGの保護効果を確認するために、1 X 107 cfu/mlのPA27853を、10%PEG 3.35または10%PEG 15-20の存在のもとで2つのCaco-2細胞単層上の頂端に接種した。TEERを連続的に8時間測定し、TEERの最大降下を記録した。
肝切除後にマウスの盲腸で緑膿菌PA27853中のPA-Iレクチン/付着因子の発現が増加し、マウス腸における緑膿菌の致死的効果に重要な役割を果たした。PA-Iはマウス腸においてPA27853の上皮への付着を加速することによりならびに細胞毒、外毒素Aおよびエラスターゼに対する有意なバリア欠損を創製することにより、有意な病原性決定因子として機能する。緑膿菌におけるPA-I発現は転写レギュレーターRhIRおよびそのコグネイト・アクチベーターC4-HSLにより調節される。PA27853中のPA-Iの発現はC4-HSLへの曝露により増加するだけでなく、Caco-2細胞、Caco-2細胞膜調製物、およびCaco-2細胞培養由来の上清との接触によっても増加する。
2通りのPEG溶液(PEG 3.35およびPEG 15-20)の細菌膜完全性に与える効果をSYTO 9およびヨウ化プロピジウムから成る染色方法により評価した。いずれのPEG溶液も細菌膜透過性に影響も与えなかった(図4a)。膜完全性を生/死細菌の生存度キット(L- 13152; Molecular Probes)を用いて確認した。色々なインキュベーション時間に採取したサンプルの10倍希釈物をプレーティングすることにより細菌を定量し、細菌数をcfu/mlとして表した。2通りのPEG溶液を含有するTSB培地で一晩増殖した緑膿菌の増殖曲線は、いずれのPEG溶液による細菌量に与える抑制効果は無いことを示した(図4b)。実際、PEGを含有する培地のそれぞれにおける増殖パターンはPEGを含まないTSB培地の増殖パターンと識別できなかった。エネルギー代謝に関わるハウスキーピング酵素、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)の活性を、増殖の指数および定常期の間の様々な時点で測定した。LDH活性は、CytoTox96(Promega)から入手した基質混合物を用いて結合ジアフォラーゼ酵素アッセイで測定した。タンパク質濃度はBCAタンパク質アッセイ(Pierce)を用いて決定した。PEGの存在のもとで増殖した緑膿菌の無細胞上清におけるLDH活性に変化はなかった。この実験結果は、HMW PEGが細菌増殖パターンに与える効果は無視しうることを示した。
一晩増殖したPA27853の培養の1%アリコートをトリプシン大豆ブロス(TSB)中で、10%HMW PEGを加えてまたは加えないで、4時間、37℃にて継代培養した。各継代培養の1滴を取り出し、緑膿菌PA27853細胞をPBSを用いて徹底的に洗浄し、雲母上で空気を吹き付けて10分間乾燥して直ちに撮像した。乾燥した細菌の画像をタッピングモードのAFMによって空気中でマルチモードナノスコープIIIA走査プローブ顕微鏡(MMAFM、Digital Instruments)を用いて実施した。サブコンフルエントなCaco-2細胞を10%HMW PEGで4時間処理し、PBSを用いて徹底的に洗浄した。細胞のAFM撮像をPBS中でO-リングを使わずに実施した。
PEG溶液の緑膿菌の空間的配向に与える効果を直接観察するために、高感度緑色蛍光タンパク質をコードするegfp遺伝子を運ぶ緑膿菌PA27853/EGFPの生菌株を用いて実験を実施した。実験はCaco-2細胞の存在および非存在のもとで実施した。細菌に与えるPEGの効果および細菌の培養上皮との相互作用に与えるPEGの効果の両方を撮像するために、微分干渉顕微鏡(DIC)とGFP撮像を用いた。
本発明はまた、ヒトおよび他の動物、特に他の哺乳動物における様々な疾患および/または異常症状を予防する方法を提供する。これらの方法においては、HMW PEGの有効量を、それを必要とするヒト患者または動物被験体に投与する。PEGは、当技術分野で公知の日常の最適化手順を用いて決定した投与スケジュールを用いて投与することができる。好ましくは、PEGは5,000〜20,000ダルトン、そしてより好ましくは10,000〜20,000ダルトンの平均分子量を有する。少なくとも5%のHMW PEGを投与することを考えている。HMW PEGを好適な剤形で、例えば、溶液として、ゲルまたはクリームとして、噴霧(例えば、吸入用の)に好適な溶液として、HMW PEGを含む医薬組成物で、ならびに動物へ注射するのに好適な無菌等張溶液で投与することができる。投与は任意の通常の経路を用いて実施することができ;HMW PEGを経口または局所に投与することが考えられる。いくつかの実施形態において、投与するHMW PEG組成物はさらに、デキストランコーティングしたL-グルタミン、デキストランコーティングしたイヌリン、デキストラン-コーティングした酪酸、フルクト-オリゴ糖、N-アセチル-D-ガラクトサミン、デキストラン-コーティングしたマンノース、ガラクトースおよびラクツロースからなる群より選択される化合物を含む。他の実施形態においては、投与するHMW PEG組成物はさらに、デキストランコーティングしたL-グルタミン、デキストランコーティングしたイヌリン、デキストラン-コーティングした酪酸、1種以上のフルクト-オリゴ糖類、N-アセチル-D-ガラクトサミン、デキストラン-コーティングしたマンノース、ガラクトースおよびラクツロースを含む。
この実施例は、緑膿菌の存在により合併症化した放射線照射傷害から腸上皮細胞およびマウスを保護するHMW PEG15-20の能力を確立する実験結果を提供する。さらに特にこの実施例は、HMW PEGおよび同様の化合物が、上皮細胞アポトーシスを予防し、細菌の侵入を遮蔽し、そして哺乳動物を放射線照射および緑膿菌などの病原体への曝露後の死亡から保護することを確立するデータを提供する。ポリエチレングリコールおよびオキシドは固体表面を細菌の付着から遮蔽し、それによりバイオフィルム形成を防止することは公知である。さらに、非吸収HMW PEGコポリマーは緑膿菌の腸上皮細胞への付着に対して保護し、そして外科の機械的ストレス後のマウスの死亡率を低下することは公知である。
緑膿菌株PAO1およびその誘導体、Placプロモーターの制御下で発現されるpUCP24プラスミドベクター上の緑色蛍光タンパク質(EGFP)をコードするegfp遺伝子を運ぶ菌株PAO1/EGFP、ならびにPA-Iレクチン/付着因子発光性レポーター菌株PAO1/lecA::luxを用いた。
ラット腸上皮細胞(IEC-18細胞、30-34継代)を全実験に用いた。IEC-18細胞は元来ラット腸の回腸由来であって、正常な腸の上皮細胞に観察される増殖特徴を提示する。in vitro条件下で、この細胞は接触抑制される細胞増殖を示し、軟寒天においてコロニーを形成せずそしてヌードマウスに注射したときに腫瘍化しない。IEC-18細胞を、10%ウシ胎児血清、10mMグルタミン、50U/mlペニシリン、および50μg/mlストレプトマイシンを補充したDMEMを含有するプラスチック培養フラスコ中で、37℃にて5%CO2-95%空気の加湿雰囲気中で通常通り培養した。細胞はCa2+およびMg2+を含まないリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中の0.05%トリプシン-0.02%EDTAを用いて毎週、継代培養した。
本明細書でPEG 15-20と呼ぶ高分子量ポリエチレングリコール15,000-20,000Da(カタログ番号:P2263)はSigma(St. Louis、MO)から購入した。画像作成研究のために、未改変PEG 15-20をSigmaに特注したフルオレセイン(バッチ478-004-2、28-Nov-06)と融合し、Xenogen in vivoイメージングシステムを用いて可視化した。
胃腸内のPEGのin vivo分布を評価する目的で、8週齢の雄性C57BL6マウス(n=3/グループ)のグループに、1週間、フルオレセイン標識PEG 15-20(1%溶液)を補充した無菌飲料水を与えた(IACUC プロトコル # 71744)。PEG 15-20溶液の嗜好性を高めるために、5%ブドウ糖を加えた。対照マウスには5%ブドウ糖を含む無菌水だけを与えた。全マウスに研究期間中、通常の咀嚼餌(チュウ)を許した。飲料を任意にとれる1週間の後、1%PEG 15-20溶液を中止し、全マウスに5%ブドウ糖を含む水を飲むことだけを許した。Xenogen IVIS 200 in vivo蛍光イメージングシステム(Optical Imaging Core Facility、University of Chicago)を用いて、PEG 15-20溶液の中止の日から開始してシグナルが得られなくなるまで、マウスの毎日の連続腹部画像を撮像した。撮像の前に、全マウスをケタミン/キシラジンの腹膜内注射で麻酔し、ナイール液で毛を除去してシグナル感受性を高めた。盲腸画像についてはマウスを犠牲にし、遠位の腸を除去し、管腔を生理食塩水で激しく洗浄した(10回、5mlで洗い流した)。画像はSZX 16 Olympus立体顕微鏡を用いて撮影した。
IEC-18細胞をIEC増殖培地中でコンフルエント単層まで増殖し、次いで10%PEG 15-20を用いて4時間処理した。次いで細胞をさらなる増殖培地を用いて徹底的に洗浄し、タッピングモードの原子間力顕微鏡(AFM)を用いて撮像し、実施は空気中でMultimode Nanoscope MA走査プローブ顕微鏡によりO-リングを用いることなく行った(MMAFM;Digital Instruments, Woodbury, NY)。犠牲前の1週間、自由に飲用する5%PEG 15-20溶液または水道水を通常の咀嚼餌と共に与えておいたマウス(n=3/グループ)から、腸の組織セクションを収穫した。収穫した腸セクションは末端回腸および近位の結腸からの3mmサンプルを含んだ。セクションを長軸方向に鋭く解剖して開き、雲母上に管腔側を上に向けて置き、タッピングモードAFMを用いて撮像した。
IEC-18細胞を90%集密度まで24-ウエルプレート中で(引き続いてのアポトーシスアッセイ用に)またはガラス底培養ディッシュ(MatTek, Ashland, MA-01721 Part No. P35GCol-0-14-C コラーゲンコーティング)中でコンフルエントな単層へ増殖した。3つのグループの細胞を試験した:グループIは対照グループであって、標準IEC増殖培地で24時間インキュベートした細胞を含み;グループII(5 Gy)は5Gyの放射線照射(Co-60γ源から1.27Gy/分の用量比で発生)に曝し、引き続いて24時間増殖した細胞を含み;
グループIII(5%PEG+5Gy)は5%PEG 15-20へIEC増殖培地中で1時間頂端を曝し、次いで3回増殖培地で穏やかに洗浄し、5 Gyで放射線照射し、引き続いて24時間増殖した細胞を有した。増殖培地は全グループにおいて放射線照射前に変えた。
放射線照射誘発型腸由来の敗血症のマウスモデルを8週齢の雄性C57BL6マウスを用いて開発した。IACUCプロトコル70931 & 71744のもとで、全マウス(n=10/group)の食を12時間断った後、x線発生放射線照射器から13Gy用量の腹部放射線照射を1回送達した。放射線照射後、続いて全マウスの食を断ったが、5%ブドウ糖を含む水溶液(対照)または5%ブドウ糖を含む1%PEG 15-20水溶液を48時間自由に飲用することを許した。次いでマウスに全麻酔(ケタミン/キシラジンのIP注射)のもとで外科開腹術を施し、107 CFU/mlの緑膿菌PAO1を含む10%グリセロール溶液200μLを27-ゲージのシリンジを用いて盲腸穿刺を介して直接接種した。盲腸注射後、腹腔を2層で閉じ、マウスを加温ランプのもとで回復させた。直接盲腸穿刺モデルは従来記載されかつ特徴付けられており、致死性腸由来敗血症の信頼しうるモデルである。術後、マウスの両グループの死亡率を観察し、それぞれの飲用溶液(5%ブドウ糖を含む水-対-5%ブドウ糖を補充した1%PEG 15-20を含む水)を維持し、そして外科後24時間に咀嚼餌に移行し、実験の残りの間、この条件下に維持した。全マウスを追跡し、日に2回敗血症の発生を観察した。可能であれば、マウスを犠牲にし、率直に敗血症(嗜眠、色素涙、液便、波だった毛(ruffled fur))および率直に瀕死である場合は死亡率として数えた。PEG 15-20の腸上皮アポトーシスおよびp53とp21の発現に与える効果を評価する実験では、限られた数のマウス(n=3)において開腹術および緑膿菌注射なしの再反復研究を実施し、この場合、マウスを放射線照射後24時間に犠牲にした。
細胞死ELISAキット(細胞死検出ELISAPLUS、Roche Molecular Biochemicals)を用いて細胞質ヒストンに関連するDNA断片を検出した。放射線照射後24時間に、IEC-18細胞を溶解バッファー(890μl ddH20、10μlの1M Tris-HCl、pH 8.0、5μlの1M MgSO4、5μl RNAse、5μl DNAse、100μlの10 x 完全プロテアーゼインヒビターカクテル、Roche)で処理し、20μlの細胞溶菌液をELISAに使用した。核DNA断片化をTUNELアッセイ(in situ細胞死検出キット、POD(ペルオキシダーゼ)、Roche Diagnostics-カタログ番号11684817910)を用いて検出した。概要を説明すると、IEC増殖培地を捨て、細胞を4%ホルムアルデヒドに固定し、0.2%Triton X-100で透過化処理し、TdTインキュベーションバッファーで60分間、37℃にて加湿インキュベーター中で処理して3'-OH標識を施した。染色した細胞を蛍光共焦点顕微鏡を用いて分析した。
対照、5Gy-放射線照射したまたはPEG-前処理して5Gy-放射線照射したマウス回腸の通常の5μmパラフィンセクションを調製した。TUNELアッセイをin situ細胞死検出キット、POD(Roche Applied Science)を用いて実施した。
腸上皮IEC-18細胞におけるp53発現およびp21発現を、適宜、抗p53抗体(ヒト起源のp-53のアミノ酸156-214に対して生じるsc-99マウスモノクローナル抗体、Santa Cruz Biotechnology)および抗p21抗体(Santa Cruz Biotechnology)を用いる免疫ブロットにより確認した。IEC-18細胞単層を5-Gyの放射線に曝し、そして5%PEG 15-20を伴うかまたは伴わない増殖培地中で24時間インキュベートした。その後、細胞を採集し、本明細書に記載の細胞溶解バッファーを用いて溶解した。細胞溶解液中のタンパク質濃度をBioRad標準タンパク質試験試薬(Hercules、CA)を用いて確認した。溶解液中のタンパク質(25μg/ウエル)を10%SDS-PAGEにより分離し、次いで二フッ化ポリビニリデン(PVDF)膜(Polyscreen; NEN, Boston, Mass.)を含む1x Towbinバッファー(25mM Tris、192mMグリシン[pH 8.8]、10%[vol/vol]メタノール)に移した。全ての膜を5%(wt/vol)脱脂乾燥乳を含むTween-Tris緩衝化生理食塩水(T-TBS;150mM NaCl、5mM KCl、10mM Tris[pH 7.4]、0.05%[vol/vol] Tween 20)中でブロックした。ブロットを一晩4℃にて、抗p53または抗p21抗体で、適宜、インキュベートした。膜を次いで5回、T-TBSで洗浄し、抗マウス西洋わさびペルオキシダーゼ-コンジュゲートした二次抗体と1時間、室温でインキュベートし、次いで、4回T-TBSでかつ1回Tris緩衝化生理食塩水で洗浄した。SuperSignal West Pico Chemiluminescent Substrate(Pierce Chemical、Rockford、IL)システムを用いて目的のバンドを可視化した。マウス腸組織におけるp53およびp21の発現を免疫組織化学により確認した。水-対-1%PEG 15-20水溶液を飲用するマウス(n=3/グループ)を、放射線照射(腸の緑膿菌接種なしに)後、24時間に犠牲にし、全部で10個の3mm腸横断面を各マウスの遠位回腸および近位結腸から直ぐに収穫した。組織サンプルを直ぐに10%ホルマリン溶液中に置いて次いでパラフィンに包埋した。横断面のスライドをH&E(ヘマトキシリン&エオシン)、抗p53抗体、または抗p21抗体のいずれかで染色した。熟練した病理学者がp53-対-核の染色比およびp21-対-核の染色比をACISソフトウエア(Automated Cellular Imaging Software)を用いて盲検様式で計算した。
放射線照射した細菌の付着を防止するPEGの能力を、ガラス底培養ディッシュ(MatTek、Ashland、MA-01721 Part No. P35GCol-0-14-C、コラーゲンをコーティング)で増殖して緑色蛍光タンパク質(PAO1/EGFP)を産生する緑膿菌に頂端曝露したIEC-18細胞を用いて試験した。概略を説明すると、放射線照射後24時間に、100μLの緑膿菌株PAO1/EGFP(107 CFU/mL)を1mLの増殖培地を含有する各ガラス底培養ディッシュに加えた。Placからのegfp遺伝子の発現を0.5mMイソプロピルチオガラクトシドにより誘発させた。リアルタイム画像作成を、レーザー走査共焦点顕微鏡(Leica、モデルTCS SP2 AOS)を用いて実施し、GFPフィルターを用いてZ平面分散パターンを画像化した。画像は一連の連続Z-スタックを作製し、GFP-タグ付き細菌のIEC-18細胞単層との時間に応じた付着の評価を可能にした。Z-スタックデータを、アメリカ国立衛生研究所から入手可能なImage Jソフトウエアを用いて解析した。
データの全ての統計解析はMicrosoft ExcelおよびSigma PlotソフトウエアによるStudentのt-検定および分散分析(ANOVA)を用いて実施した。Kaplan-Meier 生存 分析はSPSS 15.0ソフトウエアを用いて実施した。
本発明は、また例えば治療方法におけるHMW PEGの投与をモニターする方法を包含する。前記モニタリング方法においては、標識HMW PEGを単独でまたは非標識HMW PEGと組み合わせて投与し、この標識を単純な終点決定などの連続的または断続的スケジュールで治療中に検出する。用語「標識」HMW PEGは、標識または検出可能な化合物がHMW PEGに直接または間接的に結合しているか、またはHMW PEGが標識をHMW PEGと関係付けることができるレポーター化合物に結合していることを意味する(もちろん、HMW PEGに結合していないかまたはそれと関連付けるように設計された標識も後述のように本発明に包含される)。HMW PEGは当業界において知られる任意の検出可能な標識を用いて標識化され、PEGはそれを検出するのに十分な濃度で標識化される。当業者は、そのレベルが標識および検出方法に応じて変化することを認識するであろう。当業者は通常の最適化手順を用いて標識化の程度を最適化できるであろう。標識は、非共有結合または使用、特に保存の際に安定である共有結合によってHMW PEGに化学的に結合される。HMW PEGに共有結合した標識が好ましい。標識結合の密度はHMW PEGの生物活性を実質的に保持するように調節される(本明細書に開示した有益な予防または治療効果を実現するのに十分な生物活性の保持)。これは、典型的には当技術分野で知られるようにHMW PEG:標識比を調節することによって達成される。HMW PEGの相対的な平均分子サイズであれば、広範囲の標識がその生物活性を実質的に保持してHMW PEGに結合するのに好適であると予想される。
傷害後の上皮単層修復を誘発するHMW PEGの能力を評価するために、IEC-18細胞を60mmディッシュ中で集密まで増殖し、次いでその単層をかみそりの刃で機械的に傷付けた。剥離した細胞を取出し、5%PEG 15-20、50ng/ml上皮増殖因子(EGF)または両方の組み合わせを含有する新鮮培地を加えた。細胞を治療薬の存在のもとで24時間維持するかまたは2分間治療し、洗浄し、次いで24時間無治療でインキュベートした。24時間後に創傷治癒を創傷の長さの減少により評価した。図13に示したように、HMW PEGおよびEGFは両方とも個々に創傷治癒を誘発し、そしてHMW PEGとEGFの組み合わせはこの効果の相乗的誘発をもたらした。このアッセイは機械的に誘発した腸上皮創傷の治癒を測定しているが、類似の効果が他の侵襲、例えば、放射線照射誘発型細胞死により引き起こされた上皮創傷について観察されうると予想される。
Claims (17)
- 放射線に曝された哺乳動物上皮細胞を治療するための医薬品の製造における高分子量ポリエチレングリコール(HMW PEG)化合物の使用。
- 哺乳動物上皮細胞がさらに腸病原体に曝される、請求項1に記載の使用。
- 腸病原体がシュードモナス属である、請求項2に記載の使用。
- 腸病原体が緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)である、請求項3に記載の使用。
- HMW PEG化合物が少なくとも1,000ダルトン、少なくとも5,000ダルトン、少なくとも8,000ダルトン、少なくとも12,000ダルトンおよび少なくとも15,000ダルトンからなる群より選択される平均分子量を有する、請求項1に記載の使用。
- HMW PEGが1つの疎水性コアと結合した少なくとも2つの炭化水素鎖を含み、それぞれの炭化水素鎖はHMW PEG化合物の少なくとも40%の平均分子量を有しかつ疎水性コアは環構造を含むものである、請求項5に記載の使用。
- 放射線照射された哺乳動物上皮細胞の微生物病原体誘発型障害を治療するための医薬品の製造における高分子量ポリエチレングリコール(HMW PEG)化合物の使用。
- 微生物病原体が緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)である、請求項7に記載の使用。
- HMW PEGが少なくとも1,000ダルトン、少なくとも5,000ダルトン、少なくとも8,000ダルトン、少なくとも12,000ダルトンおよび少なくとも15,000ダルトンからなる群より選択される平均分子量を有する、請求項8に記載の使用。
- 放射線療法との組み合わせで哺乳動物上皮細胞を治療するための医薬品の製造における高分子量ポリエチレングリコール(HMW PEG)化合物の使用。
- HMW PEGが少なくとも1,000ダルトン、少なくとも5,000ダルトン、少なくとも8,000ダルトン、少なくとも12,000ダルトンおよび少なくとも15,000ダルトンからなる群より選択される平均分子量を有する、請求項10に記載の使用。
- 哺乳動物上皮細胞を放射線照射誘発型損傷から保護するための医薬品の製造における高分子量ポリエチレングリコール(HMW PEG)化合物の使用。
- HMW PEG化合物が少なくとも1,000ダルトン、少なくとも5,000ダルトン、少なくとも8,000ダルトン、少なくとも12,000ダルトンおよび少なくとも15,000ダルトンからなる群より選択される平均分子量を有する、請求項12に記載の使用。
- 放射線照射された哺乳動物上皮細胞を微生物病原体誘発型損傷から保護するための医薬品の製造における高分子量ポリエチレングリコール(HMW PEG)化合物の使用。
- HMW PEG化合物が少なくとも1,000ダルトン、少なくとも5,000ダルトン、少なくとも8,000ダルトン、少なくとも12,000ダルトンおよび少なくとも15,000ダルトンからなる群より選択される平均分子量を有する、請求項14に記載の使用。
- 微生物病原体が緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)である、請求項14に記載の使用。
- 腹部放射線照射を受けた哺乳動物における敗血症を予防するための医薬品の製造における高分子量ポリエチレングリコール化合物の使用。
Applications Claiming Priority (3)
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