JP2012520595A - 誘電体装荷アンテナ - Google Patents

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Abstract

円偏波信号のためのデュアルバンド誘電体装荷ヘリカルアンテナは、らせん状アンテナエレメントの群を2つ有する。各群には、このようなエレメントが少なくとも4本あり、これらのエレメントは、その遠位端をそれぞれのフィード結合ノードに接続され、その近位端を共通のリンク導体に接続される。各群は、隣接するこのようなアンテナエレメントのペアを含み、各ペアは、電気的に短いエレメントを1本と、電気的に長いエレメントを1本とを有し、これらのエレメントの配置は、各群において、コア沿いの所定の方向に、短いエレメントが長いエレメントに先行しているペアの数が、同じ方向に、長いエレメントが短いエレメントに先行しているペアの数に等しいような配置である。

Description

本発明は、200MHzを超える周波数における動作のための誘電体装荷アンテナに関し、主として、ただし非排他的に、円偏波電磁放射を伴う動作のためのマルチフィラーヘリカルアンテナに関する。
誘電体装荷クアドリフィラーヘリカルアンテナが、英国特許出願第2292638A号、第2310543A号、及び第2367429A号、並びに国際出願第WO2006/136809号に開示されている。このようなアンテナは、主に、例えば全地球測位システム(GPS)衛星コンステレーションなど、全地球的航法衛星システム(GNSS)から位置決定及びナビゲーションの目的で円偏波信号を受信することを意図されている。L1バンドのGPS及び対応するGalileoサービスは、狭帯域サービスである。そのほかにも、従来のアンテナから得られるよりも大きい比帯域幅の受信装置又は送信装置を必要とする衛星ベースのサービスがある。より広い帯域幅を提供するアンテナの1つは、英国特許出願第2424521A号に開示されたものである。
関連のアンテナが、英国特許出願第2445478A号に開示されている。この出願は、類似のクアドリフィラーアンテナよりも広い帯域幅及び/又は高い利得を提供するヘクサフィラーアンテナ及びオクタフィラーアンテナを開示している。
本発明の目的は、より広い周波数対応範囲を持つアンテナを提供することにある。
本発明の第1の態様にしたがうと、200MHzを上回る第1及び第2の動作周波数における及び円偏波放射を伴う動作のための誘電体装荷ヘリカルアンテナは、5よりも大きい誘電率を有するとともにコア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体材料の電気絶縁性誘電体コアと、フィード結合ノードのペアと、複数の細長い導電性アンテナエレメント、及び共通の相互接続導体を含むアンテナエレメント構造とを含み、アンテナエレメントは、コア外表面上又はその近傍でコアの周囲に分布された細長い導体の形態をとり、アンテナエレメントは、フィード結合ノードの1つから共通の導体まで伸びる少なくとも4本の実質同延のアンテナエレメントの第1の群と、フィード結合ノードのもう1つから共通の導体まで伸びる少なくとも4本の実質同延のアンテナエレメントの第2の群とを含み、上記群はいずれも、第1の周波数における円偏波共振に関連付けられた電気的に短いアンテナエレメントと、第2の周波数における円偏波共振に関連付けられた電気的に長いアンテナエレメントとを含み、前記群は、それぞれ、隣接するアンテナエレメントのペアを複数含み、各ペアは、電気的に短いアンテナエレメントを1本と、電気的に長いアンテナエレメントを1本とを含み、これらのエレメントの配置は、各群において、コア沿いの所定の方向に、電気的に短いアンテナエレメントが電気的に長いアンテナエレメントに先行しているペアの数が、上記方向に、電気的に長いアンテナエレメントが電気的に短いアンテナエレメントに先行しているペアの数に等しいような、配置である。
「電気的に長いアンテナエレメント」及び「電気的に短いアンテナエレメント」という用語は、絶対的ではなく純粋に比較的な意味として解釈されるものであり、このような両方の記述のエレメントを有するものとして記載されたアンテナエレメントの群は、電気的長さの異なるエレメントを有しており、そのうち「電気的に長い」として記述されたエレ
メントが、「電気的に短い」として記述されたエレメントよりも電気的に長い。上で記載された、複数の隣接するアンテナエレメントのペアは、一般に3つ以上のペアを含み、各ペア内のエレメントの1本は同様の別のペアのエレメントでもある。
この構成のアンテナを使用すると、それぞれ円偏波放射に関連付けられた第1及び第2の共振モードを提供することができ、第1のモードは、低い方の第1の周波数を中心として電気的に長いエレメントに関連付けられ、第2のモードは、高い方の第2の周波数を中心として電気的に短いエレメントに関連付けられる。通常、第1の周波数と第2の周波数との間の開きは、これら2つの周波数の平均の12%以下である。各共振モードは、各アンテナエレメント上で回転の方向に最大電圧を順次励起される回転ダイポールによって特徴付けられる。アンテナは、第1及び第2の共振周波数をそれぞれ内包する第1及び第2の動作周波数帯域を収めたデュアルバンドアンテナとして動作してよい。これらの帯域は、共振周波数の間の開きに応じて、離れていてもよいし、統合されて1つの複合円偏波帯域を形成してもよい。
アンテナは、とりわけ、隣接するアップリンク周波数帯域及びダウンリンク周波数帯域を用いる衛星電話サービスのための手持ち式のモバイルワイヤレストランシーバのための用途を有する。現行の又は予想されるサービスには、2000〜2010MHz帯域及び2190〜2200MHz帯域を使用するTerreStar(登録商標)Sバンドサービスがある。これは、補助的な地上コンポーネントを含む衛星電話サービスである。これらのシステムを使用するモバイルユニットは、通常、衛星基地及び地上基地と通信し、通信状態に応じて一方から他方へ自動的に切り替わる。2000MHzから2200MHzまでの帯域における同様のその他のサービスには、ICOグローバル通信Sバンドサービス及びSkyTerraサービスがある。
本発明は、また、例えば、一方では1575.42MHz上におけるGPS又はGalileo、もう一方では1598.0625MHzから1605.9375MHzまでの帯域におけるGlonassのように、2つのGNSSシステムとの通信を組み合わせるデュアルサービスシステムへも適用性を有する。本発明にしたがったシングルアンテナを使用したその他の実現可能な組み合わせには、1575.42MHz上におけるGNSSと、1616.0MHzから1626.5MHzまでの帯域におけるIridium衛星電話システムとのペア、及び2320MHzから2345MHzまでに及ぶ帯域におけるいわば2つの衛星ラジオサービスのペアがある。
通常、上で言及された先行公報におけるアンテナのように、本発明にしたがったアンテナでは、コア外表面は、互いに反対を向き横方向に広がる端面部分と、これらの端面部分の間に広がる側面部分(通常、円筒状表面部分)とを有する。フィード結合ノードは、好ましくは、一方の端面部分上又は端面部分の近く(例えば、端面部分の近傍で側面部分上)のいずれかに配置される。
共通の相互接続導体は、側面部分上又はその近傍でコアを取り囲み、フィード結合ノードから他方の端面部分の方向に離れた位置から該他方端面部分まで広がるスリーブであってよい。或いは、それは、例えば他方の端面部分の近傍で側面部分上にある環状トラックのように、コアを取り囲む狭い導電性の環(annulus)であってよい。アンテナエレメントは、好ましくは、実質均等に間隔を置かれた接続地点において共通の導体に接続される。同様に、これらは、好ましくは、フィードノードに関連付けられたコア端面部分の外縁の周囲に実質均等に間隔を置いて配される。
概して、一連のアンテナエレメントにおける遠位端間の物理的間隔は、コアの周囲におけるそれらの分布が2:1を超える割合では相違しないことが好ましいとされる。同じこ
とは、一連のアンテナエレメントの近位端と近位端との間の間隔にも、そして一連のアンテナエレメントの両端の間の各位置におけるそれらのエレメント間の間隔にも当てはまることが好ましいとされる。同延のアンテナエレメントが接続される環状導体又はスリーブのリムは、通常、アンテナの中心軸に垂直に広がる面内に概ね位置している。それは、アンテナの動作周波数若しくはその近くにおいて、そして好ましくは上記で言及された高い方の周波数において、360°の電気的長さ(又は導体上若しくはスリーブリム上における電流の管内波長としてのλ)を有すると有利である。これは、相互接続導体が、対応する周波数において、すなわち本発明の好ましい実施形態では上記で言及された高い方の周波数において、リング共振を示すことを意味する。
再び、上記で言及された先行公報におけるアンテナと同様に、同延のアンテナエレメントは、好ましくはらせん状であり、コアの外表面上に導電性トラックとして形成される。本発明の好ましい実施形態では、各らせん状エレメントは、アンテナの中心軸を中心にして半回転をなす。また、例えば、全回転するらせん状エレメントを使用することも可能である。
電気的に短いエレメントを純粋にらせん状の経路をたどるようにし、電気的に長いエレメントを平均的にはらせん状であるが例えば蛇行などによって純粋ならせんからは逸脱した経路をたどるようにすることで、それぞれの同延アンテナエレメントの電気的長さの差を設けることが有利である。或いは、全ての同延アンテナエレメントを、それぞれの純粋ならせん状経路から逸脱して蛇行するが異なる蛇行幅を有するようにしてもよい。別の代案として、アンテナエレメントを、幅の異なる導電性トラックとして形成することによって、電気的長さの差を得てもよい。また、アンテナエレメントが接続される共通の相互接続導体の縁は、上記のGB2310543A及びGB2445478Aに記載されるような形で非平面状であってよい。らせん状エレメントの電気的長さの差は、第1のフィードノードと第2のフィードノードとの間に、それぞれ異なる周波数における共振を提供する異なる電気的長さの導電性経路を形成する。
出願人は、とりわけ有利な同延アンテナエレメントの配置は、上記の各アンテナエレメント群が5本の同延アンテナエレメントを有し、そのうちの少なくとも2本のエレメントを、蛇行やその他の方法によって同群内のその他のアンテナエレメントよりも長い電気的長さを有するようにしたものであることを見出した。このようなアンテナは、(i)低い方の第2の第1の周波数における円偏波共振モードを伴うクアドリフィラーアンテナと、(ii)第2の周波数における円偏波共振モードを伴うヘクサフィラーアンテナとを混在させた組み合わせだと見なされてよく、これら2つの周波数の間の開きは、通常、これら2つの共振周波数の平均の0.5%から12%までの間である。
アンテナが有する同延アンテナエレメントのペアが4つであれ、5つであれ、又は6つ以上であれ、アンテナエレメントは、コアの側面部分上で実質均等に分布されることが好ましい。これは、10本のエレメントを有する好ましいアンテナの場合、クアドリフィラーパートのエレメントも、やはり上で言及されたヘクサフィラーパートのエレメントも、それら自体は互いに対して均等に分布されていないことを意味するが、これらは、所要の各周波数において適切な放射パターンを生じさせるのに均等な分布に十分近くなっている。
本発明にしたがった好ましいアンテナは、コアの遠位端面部分上又はその近傍に位置付けられたフィード結合ノードと、遠位端面部分とそれとは反対を向いた近位端面部分との間でコアを通り抜けるフィーダ構造とを有するゆえに、バックファイヤ型アンテナである。フィーダ構造と併せて4分の1波長バランを形成し、上で言及された先行公開出願で教示されるようにフィーダ構造の遠位端において平衡ソースを得るために、必要に応じて、
近位端面部分又はその近くにおいて、共通の相互接続導体がフィーダ構造に結合される。
好ましいアンテナは、フィード結合ノードとフィーダ構造との間に接続されたインピーダンス整合回路網を有する。この回路網は、コアの端面部分の1つに取り付けられた成層基板上の1つ若しくは2つ以上の導体によって構成された少なくとも1つのリアクティブ整合エレメントを含むことによって構成されるか、それぞれの端面部分上にめっきされた導体によって形成された1つ若しくは2つ以上のリアクティブエレメントによって構成されるか、端面部分上に搭載された1つ若しくは2つ以上の個別の集中リアクティブエレメントによって構成される。
バックファイヤ型アンテナに代わるものとして、アンテナは、フィードノードをコアの近位端面部分上又はその近傍に配置したエンドファイヤ型アンテナとして構成される。
本発明の第2の態様にしたがうと、隣接する周波数帯域における円偏波共振モードのペアを有する誘電体装荷ヘリカルアンテナは、共通の半径を持ち実質同軸で且つ軸方向に同延な少なくとも4本の導電性らせん状アンテナエレメントの群を2つと、フィード結合ノードのペアと、環状のリンク導体とを含み、上記群のうち、1つの群のアンテナエレメントは、フィード結合ノードの1つから共通の導体まで伸びており、もう1つの群のアンテナエレメントは、フィード結合ノードのもう1つから共通の導体まで伸びており、上記ヘリカルアンテナは、各群において、アンテナエレメントは、少なくとも第1及び第2の異なる電気的長さのそれぞれの導電性経路の少なくとも一部を形成し、共振モードのペアのうち、1つのモードは、第1の電気的長さの経路に関連付けられ、もう1つのモードは、第2の電気的長さの経路に関連付けられ、経路によって形成されるパターンは、各群における異なる電気的長さの順序がその群に関連付けられた中心線に関して鏡像をなすようなパターンである、ことを特徴とする。
好ましい実施形態では、各らせん状アンテナエレメントは、コアの反対側に、直径方向に相対する対応する細長いエレメントを有する。このような各エレメントペアの各エレメントは、フィードノードの1つに結合された第1の端と、ペアのなかのもう1本の細長いアンテナエレメントの第2の端にリンクされた第2の端とを有することによって、軸に関して概ね対称的で且つ所定の共振周波数を有するそれぞれの導電性ループの少なくとも一部を形成する。このような細長いアンテナエレメントのペアによって形成されるループは、アンテナの中心軸を中心にして角度的に分布し、ループのそれぞれの共振周波数は、軸を中心にした角度方向とともに変化する。細長いアンテナエレメントの第2の端は、それらが相互接続導体の共通の環状縁とエレメントとの接続によって画定されるように、コアを取り囲む環状のリンク導体によってリンクされ、上記縁は、その軸方向位置を、細長いアンテナエレメントの2つの群の各群のなかで高さを変化させる。
所要の帯域幅にわたってサイズの小ささと効率の良さとの間で適切な譲歩を実現するためには、アンテナを満たしている誘電体コアの比誘電率が10よりも大きいことが好ましく、20よりも大きいことが更に好ましい。
本発明の第3の態様にしたがうと、上述されたアンテナにおいて、各アンテナエレメント群は、第1の電気的長さのアンテナエレメントを少なくとも2本と、異なる第2の電気的長さのアンテナエレメントを少なくとも2本とを有し、共振モードは、第1及び第2のそれぞれの周波数を中心とし、これらの周波数の間の開きは、第1の周波数と第2の周波数との平均の2%から12%までの間である。
本明細書において、「放射」及び「放射する」という用語は、アンテナの特性又はその構造に適用された場合に、アンテナによるエネルギの放射及び周囲からエネルギを吸収す
る受信エレメントとしてのアンテナの相互的性質の両方に関連した特性又は構造も含むという意味で、広義に解釈される。
本発明にしたがったアンテナの斜視図である。 図1のアンテナのフィード構造の軸方向断面である。 図1のアンテナの円筒状外表面部分上の導体パターンを平面に移して表わした図である。 図2に示されたフィード構造の詳細であり、その成層基板をフィーダ伝送線の遠位端部分から取り外して示している。 フィーダ構造の成層基板の3枚の導電層の導体パターンを示した図である。 フィーダ構造の成層基板の3枚の導電層の導体パターンを示した図である。 フィーダ構造の成層基板の3枚の導電層の導体パターンを示した図である。 等価回路図である。 図1のアンテナの挿入損失(S11)周波数応答を示したグラフである。 代替のフィード構造の詳細である。 図8に示された代替のフィード構造の成層基板の2枚の導電層の導体パターンを示した図である。 図8に示された代替のフィード構造の成層基板の2枚の導電層の導体パターンを示した図である。 別の等価回路図である。
本発明は、次に、図面を参照にして例を挙げて説明される。
図1、図2、及び図3を参照すると、本発明にしたがったデュアルバンドマルチフィラーヘリカルアンテナは、円柱状コア12の円筒状外表面上にめっきやその他の方法で金属化された軸方向に同延の10本の導電性らせん状トラック10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10Jの形態をとる10本の細長いアンテナエレメントを伴うアンテナエレメント構造を有する。コアは、セラミック材料で作成される。本例では、ほぼ21の比誘電率を有するチタン酸カルシウム−マグネシウム材料である。この材料は、温度変動に伴うその寸法的及び電気的な安定性と、その誘電損失の低さとで知られている。2100MHz及び2170MHzにおける動作を意図されたこの実施形態では、コアは、10mmの直径を有する。コアの長さ、17.75mmは、直径よりも大きいが、本発明の他の実施形態では、直径未満であってもよい。コアは、プレス法によって製造されるが、押し出しプロセスによって生成されてもよく、コアは、次いで、焼成される。
この好ましいアンテナは、コアの遠位端面12Dから近位端面12Pへとコア内を通る軸方向穴に収容された同軸伝送線を有するという点で、バックファイヤ型ヘリカルアンテナである。端面12D,12Pは、ともに、平面状であり、コアの中心軸に垂直である。これらの端面は、本発明のこの実施形態では、1つが遠位側を向いており尚且つもう1つが近位側を向いているという点で、互いに反対向きである。同軸伝送線は、穴内の中央に収容され外側のシールド導体が穴の壁から離されている剛性の同軸フィーダであるので、シールド導体とコア12の材料との間には、効果的に、誘電体層(この場合はエアスリーブ)がある。図2を参照すると、同軸伝送線フィーダは、導電性の管状外側シールド16と、第1の管状エアギャップ又は絶縁層17と、該絶縁層17によってシールドから絶縁
される細長い内側導体18とを有する。シールド16は、該シールドを穴の壁から隔てるための、外向きに突き出して一体的に形成されたバネツメ16T又はスペーサを有する。シールド16と穴の壁との間には、第2の管状エアギャップが存在する。絶縁層17は、代わりに、プラスチックスリーブとして形成されてもよく、シールド16と穴の壁との間もまた、同様である。フィーダの下方の近位端では、上で言及された我々によるWO2006/136809号に記載されるように、内側導体18が、絶縁性ブッシュ(不図示)によってシールド16内の中央に位置している。
シールド16と、内側導体18と、絶縁層17との組み合わせは、アンテナの接続先である機器の高周波(RF)回路構成にアンテナエレメント10A〜10Jの遠位端を結合するためにアンテナコア12内に通された、所定の特性インピーダンスの、ここでは50オームの、伝送線を構成する。アンテナエレメント10A〜10Jと、フィーダとの間の結合は、らせん状トラック10A〜10Jに関連付けられた導電性の接続部分を通じてなされ、これらの接続部分は、コア12の遠位端面12D上にめっきされた放射状トラック10AR,10BR,10CR,10DR,10ER,10FR,10GR,10HR,10IR,10JRとして形成される。各接続部分は、それぞれのらせん状トラックの遠位端から、穴12Bの端の近傍でコアの遠位面12D上にめっきされてフィード結合ノードを形成する2つのアーチ形のトラックすなわち導体10AE,10FJの1つまで伸びている。
2つのアーチ形導体10AE,10FJは、以下で説明されるように、コアの遠位面12Dに固定された成層基板を含むプリント回路基板(PCB)アセンブリ19上の導体によって、それぞれ、シールド16及び内側導体18に結合される。同軸伝送線フィーダ及びPCBアセンブリ19は、コア12に組み入れられる前に、全体として一体のフィード構造となり、これらの相互関係は、図1と図2との比較から見ることができる。
再び図2を参照すると、伝送線フィーダの内側導体18は、機器の回路構成との接続のためにコア12の近位面12Pからピンとして突き出す近位部分18Pを有する。同様に、シールド16の近位端にある不可分の突起(不図示)も、機器の回路構成のアースとの接続をなすために、コアの近位面12Pを超えて突き出している。
アンテナエレメント10A〜10Jの近位端は、共通の仮想アース導体20によって相互に接続される。この実施形態では、共通の導体は、環状であり、コア12の近位端部分を取り囲むめっきスリーブの形態をとっている。そして、このスリーブ20は、コア12の近位端面12Pのめっき導電性カバー22によって、フィーダのシールド導体16に接続される。
10本のらせん状アンテナエレメント10A〜10Jは、このようなエレメントの5つのペア10A−10F、10B−10G、10C−10H、10I、10E−10Jを構成し、各ペアは、1本のらせん状エレメントが1つのアーチ形導体10AEに結合され、もう1つのらせん状エレメントがもう1つのアーチ形導体10FJに結合され、そうして、伝送線フィーダの内側導体18及びシールド16にそれぞれ結合されている。したがって、事実上、10本のらせん状アンテナエレメント10A〜10Jは、5本のエレメント10A〜10E及び10F〜10Jの2つの群の形で配されていると見なされてよく、1つの群のエレメント10A〜10Eは、全て、第1のアーチ形導体10AEに結合され、もう1つの群のエレメント10F〜10Jは、全て、第2のアーチ形導体10FJに結合されている。ゆえに、2つのアーチ形導体は、それぞれのらせん状アンテナエレメントを相互に接続する第1及び第2のフィード結合ノードを構成し、成層基板19上に形成された整合回路網を通じて各群のエレメントを伝送線フィーダの導体のいずれか1つに接続するための共通の接続を提供する。
10本のらせん状アンテナエレメント10A〜10Jは、次に説明されるように、異なる長さである。
図1と併せて図3を参照すると、各アンテナエレメント群10A〜10E,10F〜10Jには、純粋にらせん状の導体トラックによって構成されたアンテナと、概ねらせん状ではあるがらせん状の平均を中心として蛇行されそれゆえに純粋にらせん状のトラックよりも長くなっている経路をたどる導体トラックによって構成されたアンテナとがある。以下において、蛇行されたトラック及び純粋ならせん状のトラックを、それぞれ、「長い」トラック及び「短い」トラックと称する。本発明のこの実施形態では、4本の長いトラック10B,10D,10G,10Iと、6本の短いトラック10A,10C,10E,10F,10H,10Jとがある。各群10A〜10E又は10F〜10Jの各トラックは、もう1つの群のなかに、同じ長さの対応するトラックを有する。したがって、トラック10Aは、同じ長さの対応するトラック10Fを有し、例えば、トラック10Bは、対応するトラック10Gを有する。このように、いずれのらせん状トラックも、もう1つの群のなかに、アンテナの軸に垂直な任意の面内において直径方向に相対するように位置付けられた、反対側に位置する対応物を有する。反対側に位置するこのような各ペアのトラックは、約360°の有効電気的長さを有するそれぞれの導電性ループの一部を形成する。このような各ループは、フィード結合ノードの1つから、先ずは1本のらせん状トラックを通り、スリーブのリム20Uを経て、もう1本のトラックを通り、そうしてもう1つのフィード結合ノードに到っている。このような各ループは、その電気的長さに応じたそれぞれの共振周波数を有する。したがって、長いトラックによって形成されるループは、短いトラックによって形成されるループよりも、低い共振周波数を有する。この実施形態では、6本の短いトラックと、4本の長いトラックとがあるので、アンテナは、第1の周波数における円偏波共振モードを有するクアドリフィラーヘリカルアンテナと、第1の周波数よりも高い第2の周波数における円偏波共振モードを有するヘクサフィラーアンテナとを混在させたものと見なすことができる。
この実施形態では、4本の長いトラックは、蛇行の幅の差ゆえに僅かに異なる長さを有する。具体的には、トラック10B,10Gが、350μmの蛇行幅を有する一方で、残りの2本の長いトラック10D,10Iは、より小さい蛇行幅300μmを有する。直径方向に相対する2本のトラック10B,10Gを、4本の長いトラックの残りの2本のトラックよりも長くすることは、アンテナの軸に沿って上向きの円偏波放射パターンを得るためにクアドリフィラーヘリカルアンテナにおいて使用されてきた従来の長さパターンと一致する。短いエレメント10A,10C,10E,10F,10H,10Jもやはり、僅かに長さが異なり、外側のトラック10A,10E,10F,10Jは、各群の中心寄りのトラック10C,10Hよりも、コアの円筒状表面部分上において僅かに短くなっている。この長さの差は、垂直な面に対するスリーブリム20Uの高さを、(外側のトラックと内側のトラックとの間で)通常は200μm相違させることによって実現される。この相違は、一部には、遠位端面12D(図1を参照せよ)上の導体が外側のらせん状トラック10A,10E,10F,10Jに関連して有する経路が事実上長めであることを打ち消すように選択される。
らせん状トラック10A〜10Jのトラックからトラックへの位相進行は、スリーブ20のリム10Uの電気的長さが360°であること、すなわち、動作周波数領域内の一管内波長であることによって、強化される。この実施形態ではリム20上でリング共振が励起される高い方の共振周波数である。
リング共振の励起は、一部には、各群のエレメント10A〜10E,10F〜10Jによる励磁電流の増加からの正味励磁電流が、リム沿いの所要の方向にあることに依存する
。図3を参照すると、大抵の場合、動作周波数帯域内では、「長い」らせん状エレメントと「短い」らせん状エレメントとの間に励磁電流が生成される。したがって、らせん状エレメントの群10A〜10Eについては、長いトラック10Bの長い電気的長さゆえのトラック10Bにおける相対的な電流遅延に起因して、短いトラック10Aと長いトラック10Bとの間に励磁電流IABが存在する。短いエレメント10Cと長いエレメント10Bとの間には、逆励磁電流IBCが存在する。同様に、図3に示されるように、リム20U上で、次のペアのトラック10Cと10Dとの間及び続くペアのトラック10Dと10Eとの間には、順励磁電流及び逆励磁電流が生成される。リム20U沿いの第1の方向の電流成分の数は、反対の第2の方向の電流成分と同数であるので、励磁電流IAB,IBC,ICD,IDEは、互いに打ち消し合うことがわかる。もう1つの群のトラック10F〜10Jがリム20Uと出会うところのリム上でも、同じパターンの励磁電流が存在する。上述のように、その他の長さの違いに起因して、リム20U沿いの1つの方向に、正味励磁電流がある。したがって、長いトラック間及び短いトラック間にも、励磁電流(不図示)がある。ただし、長いエレメントと短いエレメントとからなる隣接するペアの間の励磁電流は、リング共振の全体的な励磁に影響を及ぼすので、これらの特定の励磁電流の打ち消しは、上述のように、重要である。
したがって、各アンテナエレメント群10A〜10E,10F〜10Jでは、リム20U沿いの所定の方向に、短いトラックが長いトラックに先行している隣接するエレメントのペアの数は、長いトラックが短いトラックに先行しているペアの数に等しいことが望ましいとされる。図3を参照にして上述された例では、第1のらせん状エレメント群10A〜10Eは、リム20Uに沿って左から右に、短いトラック10A,10Cが長いトラック10B,10Dに先行している隣接するエレメントの2つのペア10A−10B及び10C−10Dと、長いトラック10B,10Dが短いトラック10C,10Eに先行している隣接するエレメントの2つのペア10B−10C及び10D−10Eとを有する。言い換えると、この実施形態では、図に示されるように、左から右に電流成分を励起させる異なる長さの隣接するトラックの2つのペアと、右から左に電流成分を励起させる異なる長さの隣接するトラックの2つのペアとがある。同様に、もう1つのエレメント群10F〜10Jにも、各種類のペアが2つずつある。
異なる見方をすると、各エレメント群10A〜10E及び10F〜10Jでは、群のそれぞれの中心線CL1及びCL2に関し、長いらせん状トラック及び短いらせん状トラックが対称をなしている。
このアンテナにおいてらせん状アンテナエレメント10A〜10Jのパターンが持つもう1つの有利な性質は、第1に、アンテナ軸における、長いらせん状トラック10B,10D,10G,10Iの互いに対する角度間隔及び短いらせん状トラック10A,10C,10E,10F,10H,10Jの互いに対する角度間隔が、クアドリフィラーアンテナ及びヘクサフィラーアンテナのそれぞれにおけるアンテナエレメントの理想的な均等間隔とある程度似ているということである。従来、クアドリフィラーヘリカルアンテナのらせん状エレメントは、軸に垂直な任意の面内において、軸に対するそれらの角度間隔が互いに90°の間隔を置かれていることがわかる。本アンテナでは、長いトラックは72°及び108°の角度間隔、すなわち90°よりも18°大きい角度間隔及び90°よりも18°小さい角度間隔を有する。ヘクサフィラーヘリカルアンテナのらせん状エレメントの最適な角度間隔は60°である。本アンテナでは、各群の短いトラック間において、72°の角度間隔、そして2つの群の最外にある短いエレメント間において36°の角度間隔、すなわちそれぞれ60°よりも12°大きい角度間隔及び60°よりも24°小さい角度間隔が実現されている。
上述された2つの有利な特性、すなわち、一方では、長いトラックと短いトラックとか
らなる隣接するペアによって励磁電流が打ち消されることと、もう一方では、軸に関して長いエレメントと短いエレメントとの間隔が均等であることは、異なるエレメントパターンによって、様々な成功度合いで実現できることがわかる。全体のアンテナサイズやトラック幅などの、その他の性質も関連している。本明細書で記載及び図示されるデカフィラーアンテナは、1.5GHzから2GHzの領域における隣接する2つの周波数帯域におい動作可能なアンテナについて出願人に現時点で知られている最も優れた妥協案である。
各らせん状トラック10A〜10Jは、このアンテナでは、コアに対して実質半回転をなしているが、その他のアンテナは、その他の整数倍(2、3、4、…)の半回転を有するエレメントを用いることが可能である。
導電性スリーブ20、コアの近位端面12P上のめっき、及びフィーダの外側シールド16は、全体として、アンテナがその動作周波数で動作されるときに、装着時におけるアンテナの接続先である機器からの放射アンテナエレメント構造のコモンモードアイソレーションを提供する4分の1波長バランを形成する。スリーブ内の電流は、したがって、スリーブリム20Uに閉じ込められる。したがって、動作周波数では、スリーブ20のリム20U及び各ペア10A−10F及び10E−10Jのらせん状エレメントは、平衡フィードに接続されるそれぞれの導電性ループを形成し、電流は、各ペアのエレメント間においてリム20Uを通じて流れる。
上記のように、本発明のこの好ましい実施形態では、スリーブの周囲は、アンテナの動作周波数における管内波長に等しい。らせん状エレメントのペアとリムとによって動作周波数において形成される上記の導電性ループの共振から生じる共振モードを強化する上述の効果は、英国特許出願第GB2346014Aで更に詳しく説明されている。スリーブ20は、らせん状エレメント10A〜10Jとは独立に、それ自体で共振構造として機能する。したがって、動作波長に等しい電気的長さを有するスリーブのリム20Uは、リングモードで共振する。らせん状エレメントのペアとリム20Uとによって形成されるループによる共振モードの強化は、GB2346014Aに記載されるように、各らせん状エレメントとリムとの合流地点において、リム20Uによって表わされるリングに波が導入され、次いで、その波がリム20U沿いに進んで回転ダイポールを形成することをイメージすることによって、視覚化することができる。リム20Uの電気的長さゆえに、導入された波がリム20U沿いに進んで合流地点に戻るときは、次の波が対応するらせん状エレメントから導入され、最初の波を強化する。この発展的な波の組み合わせは、リムの共振長からもたらされる。
円偏波電磁波に関するアンテナの動作に寄与するリング共振と、スリーブ20、及びコアの近位端面12P上のめっきの作用とに関する更なる詳細が、上記のGB2346014Aに含まれている。本発明のこの実施形態のスリーブ及びめっきは、バラン機能及びリング共振の両方を提供するという点で有利であるが、本実施形態の場合のように、フィーダシールド導体16に接続されたスリーブの形態として端を開口された空洞を形成ことによってリング共振を提供するのではなく、コア12を取り囲むとともに近位及び遠位の両方の縁をコアの外側面部分上に有する環状の導体にらせん状エレメント10A〜10Hを接続することによっても、リング共振を独立に提供することもできる。このような導体は、らせん状エレメント10A〜10Jを形成する導電性トラックの幅と同様の幅を有する環状のトラックを構成しえる範囲内で、比較的狭くてもよい。このような場合でも、アンテナの動作周波数における管内波長に対応する電気的長さを有するならば、らせん状エレメント及びそれらの相互接続によって提供されるループに関連付けられた共振モードを強化するリング共振を発生させる。
らせん状エレメント10A〜10J及びそれらの相互接続によって表わされるループの
共振挙動に関して、これらは、アンテナが、その動作周波数において、円偏波信号を感知可能である共振のモードで動作するように組み合わさる。らせん状エレメントの各ペア10AF,10BG,10CH,10DI,10EJは、アンテナの一動作周波数帯域内の共振と関連しており、これらのペアは、全て、以下のように、共通の円偏波共振を形成するように共同で動作する。アンテナエレメント10A〜10Jの長さの違いは、各群10A〜10E,10F〜10J内の異なるエレメント間で電流の位相差を生じさせる。この共振モードでは、電流は、後述されるように、一方では、内側のフィード導体18に結合された各エレメントペア10A−10F、10B−10G、10C−10H、10D−10I、及び10E−10Jの間で、もう一方では、PCBアセンブリ19(図2を参照せよ)の結合導体によってシールド16に接続されたそれらの間で、リム20U沿いに流れる。スリーブ20、及びコアの近位端面12P上のめっきは、全体として、コアの近位端面12Pにおけるアンテナエレメント10A〜10Jからシールド導体16への電流の流れを阻止するトラップとして機能する。
バランスリーブを有する誘電体装荷マルチフィラーヘリカルアンテナの動作は、上記の英国特許出願第GB2292638A及びGB2310543Aで更に詳しく説明されている。
フィーダ伝送線は、単純にアンテナエレメント構造との間で信号をやり取りするための50オームの特性インピーダンスを有する線として以外の機能を実施する。第1に、上述のように、シールド16は、フィード構造とアンテナエレメント構造との接続地点においてコモンモード絶縁を提供するために、スリープ20と組み合わさって機能する。シールド導体の、(a)コアの近位端面12P上のめっき22との接続と、(b)PCBアセンブリ19上の導体との接続との間の長さは、(フィーダ伝送線を収容された)軸方向穴の寸法、及びシールド16と穴の壁との間の空間を満たす材料の誘電率と相まって、シールド16のその外表面上における電気的長さが、少なくともおおよそ、アンテナの2つの所要共振モードの各周波数における4分の1波長であるような長さであり、したがって、導電性スリーブ20と、めっき22と、シールド16との組み合わせは、フィード構造とアンテナエレメント構造との接続において平衡電流を増進させる。
この好ましいアンテナには、フィード構造のシールド16を取り囲む絶縁層がある。この層は、コア12の誘電率よりも低誘電率であって、好ましいアンテナではエア層であり、これは、シールド16の電気的長さに対するコア12の影響を抑え、したがって、シールド16の外側に関連したあらゆる縦共振に対するコア12の影響も抑える。所要の動作周波数に関連した共振モードは、円柱状コアの軸から直径方向にすなわち横方向に伸びる電圧ダイポールによって特徴付けられるので、所要の共振モードに対する低誘電率スリーブの影響は、スリーブの厚さが少なくとも好ましい実施形態ではコアの厚さよりもかなり小さいゆえに、比較的小さくてすむ。したがって、シールド16に関連した線形共振モードは、所望の共振モードから切り離されることが可能である。
アンテナは、500MHzよりも大きい主要共振周波数を有し、これらの共振周波数は、上述のように、らせん状アンテナエレメント10A〜10Jの有効電気的長さによって決定される。所定の共振周波数において、エレメントの長さは、コア材料の比誘電率にも依存し、アンテナの寸法は、エアコアのクアドリフィラーアンテナの場合は大幅に低減される。
アンテナは、約2GHzにおけるデュアルバンド衛星通信に特に適している。この場合、コア12は、約10mmの直径を有し、縦方向に伸びるアンテナエレメント10A〜10Dは、約12mmの平均縦(すなわち、中心軸に平行な)範囲を有する。導電性スリーブ20の長さは、通常、ほぼ5.5mmである。アンテナエレメント10A〜10Jの正
確な寸法は、設計段階で、所要の位相差が得られるまで経験的最適化を行うことによる試行錯誤法で決定することができる。コアの軸方向穴の中の同軸伝送線の直径は、ほぼ2mmである。
次に、フィード構造の更なる詳細が説明される。図2に示されるように、フィード構造は、同軸の50オームの線16,17,18と、該線の遠位端に接続されたPCBアセンブリ19との組み合わせを含む。PCBアセンブリ19を構成する成層基板は、この場合、コア12の遠位端面12Dに対して平らに対面接触する平面状の多層プリント回路基板である。PCBアセンブリ19の最大寸法は、コア12の直径よりも小さいので、PCBアセンブリ19は、図1に示されるように、コア12の遠位端面12Dの周縁内に完全に収まっている。
この実施形態では、PCBアセンブリ19は、コアの遠位面12D上で中央に位置付けられた円盤の形態をとる。その直径は、コアの遠位面12D上にめっきされたアーチ形のエレメント間結合導体10AE,10FJを覆う大きさである。図4に示されるように、PCBアセンブリ19は、同軸フィーダ伝送線の内側導体18を受け入れる実質中心にある穴32を有する。中心から外れた3つの穴34は、シールド16の遠位ラグ16Gを受け入れる。突起(ラグ)16Gは、同軸フィーダ構造に対するアセンブリ19の位置決めを助けるために、曲げられる又は「ジョグされる(jogged)」。4つの穴32,34は、全て、貫通めっきされる。また、PCBアセンブリ19の周縁の部分19Pも、めっきされ、該めっきは、基板の近位面上及び遠位面上まで伸びている。
アセンブリ19は、複数の絶縁層と複数の導電層とを有するという意味で、多層基板を含んでいる。この実施形態では、基板は、遠位層36及び近位層38を含む2枚の絶縁層を有する。導電層には、遠位層40、中間層42、及び近位層44の3枚がある。中間導体層42は、図4に示されるように、遠位絶縁層36と近位絶縁層38との間に挟まれる。各導体層は、図5A〜5Cに示されるように、それぞれの導体パターンをエッチングされている。導体パターンが、PCBアセンブリ19の周縁部分19Pに達するところ及び貫通めっき穴32,34に達するところでは、それぞれ、縁のめっき及び穴のめっきによって、異なる層のそれぞれの導体が相互に接続される。導体層40,42,44の導体パターンを示した図からわかるように、中間層42は、(穴32内に座しているときの)内側導体18との接続から放射状アンテナエレメント接続部分10AR〜10JRの方向に伸びる扇形すなわちセクタ形の第1の導体エリア42Cを有する。この導体エリア42Cの真下において、近位導体層44は、(めっきビア34内に受け入れられているときの)フィーダのシールド16との接続から基板の周縁19Pまで伸びて、放射状接続エレメント10AR〜10ERを相互に接続するアーチ形の又は一部環状のトラック10AEを覆っている、概ねセクタ形のエリア44Cを有する。このようにして、近位絶縁層38の材料がコンデンサ誘電体として機能して、内側フィーダ導体18とフィーダシールド16との間に分路コンデンサが形成される。この材料は、通常、5よりも大きい誘電率を有する。
中間導電層42の導体パターンは、アーチ形の又は一部環状のトラック10FJを覆うように内側の導体フィールド18との接続から第2のめっき外周縁19Pまで伸びる第2の導体エリア42Lを有するようなパターンである。導体エリア42Lの下にくる対応する導電性エリアは導電層44内にはない。アーチ形のトラック10FJを覆う中心の穴32とめっき周縁部分19Pとの間の導電性エリア42Lは、フィーダの内側導体18とらせん状アンテナエレメント群の1つ、10F〜10Jとの間の直列インダクタンスとして機能する。
PCBアセンブリ19の近位面が、コアの遠位面12Dに接触されて、上述のようなア
ーチ形の相互接続エレメント10AE,10FJの上に位置合わせされた状態で、PCBアセンブリ19と細長いフィーダ16〜18との組み合わせが、コア12に装着されると、周縁部分19Pとその下のコアの遠位面12D上のトラックとの間に接続がなされ、分路キャパシタンス及び直列インダクタンスを有するリアクティブ整合回路が形成される。
PCBアセンブリ19の近位絶縁層は、層38の比誘電率をほぼ10にするために、セラミックを充填されたプラスチック材料で形成される。遠位絶縁層36は、同じ材料、又は約4.5の比誘電率を有するFR−4エポキシ基板のように更に低い誘電率を有する材料で作成することができる。近位層38の厚さは、遠位層36よりも大幅に薄い。実際、遠位層36は、近位層38のサポートとして機能してよい。
フィーダ線16〜18と、PCBアセンブリ19と、コアの遠位面12D上の導電性トラックとの間の接続は、はんだ付けによって、又は導電性の糊による接着によってなされる。フィーダ16〜18及びPCBアセンブリ19は、内側導体18の遠位端がPCBアセンブリ19のビア32の中にはんだ付けされ、シールド突起16Gがそれぞれの中心外の穴34に入れられたときに、全体として、一体のフィード構造を形成する。フィーダ16〜18及びPCBアセンブリ19は、全体として、不可分の整合回路網を伴う一体のフィード構造を形成する。
図6を参照すると、この回路図においてC及びLによって示される分路キャパシタンス及び直列インダクタンスは、同軸伝送線の遠位端と放射アンテナエレメント構造との間に整合回路網48を形成する。放射アンテナエレメント構造は、この回路図では、短いらせん状トラック10A,10C,10E,10F,10H,10J及び長いらせん状トラック10B,10D,10G,10Iを有するアンテナエレメント(図1を参照せよ)をそれぞれ表わす2つの支回路50,51として示されている。同軸線はシールド16、絶縁層17、及び内側導体18として物理的に具現化されているが、同軸線がその近位端を50オームの終端を有する高周波回路構成に接続されたときに、分路キャパシタンス及び直列インダクタンスの両方によって、その同軸線によって表わされるインピーダンスを、動作周波数におけるアンテナエレメント構造のインピーダンスに整合させる。
上記のように、フィード構造は、アンテナコア12に挿入される前に、PCBアセンブリ19の成層基板を同軸線16〜18に固定され、一体に組み立てられる。アセンブリ19を不可分のパーツとして含む1つの部品としてフィード構造を形成すると、フィード構造の導入を2つの動き、すなわち、(i)一体のフィード構造をコア12の軸方向穴に滑り込ませること及び(ii)露出しているシールド16の近位端部分の周囲に導電性のフェルール又はワッシャを嵌めることによって実施できるという点で、アンテナの組み立て費用が大幅に低減される。フェルールは、シールド部品16に押し嵌めされてよいし、シールドに圧着されてもよい。コアへのフィード構造の挿入に先立って、コア12の遠位端面12D上におけるアンテナエレメント構造の接続部分に、及び軸方向穴の両端のすぐ近傍のめっき22上に、好ましくははんだペーストが施される。したがって、上記の工程(i)及び(ii)の完了後は、組み立て品を、はんだリフローオーブンに入れることができる、又は単一のはんだ付け段階としてのレーザはんだ付け、誘導はんだ付け、又はホットエアはんだ付けなどの代わりのはんだ付けプロセスに通すことができる。
(a)PCBアセンブリ19の成層基板の周縁表面上及び近位表面上の導体と、(b)コアの遠位面12D上の金属化導体との間に形成されるはんだブリッジ、並びにそれらの導体自体の形状は、基板がコア上で正確に方向付けられた場合に、リフローはんだ付けの最中に平衡回転メニスカス力を提供するように構成される。
上述された構造を使用して、図7の挿入損失グラフによって示されるようなデュアルバ
ンド円偏波周波数応答を形成することが可能である。アンテナは、低い方の共振周波数fを中心とした第1の帯域と、高い方の共振周波数fを中心とした第2の帯域とを有する。通常、2つの中心周波数の周波数分離f−fは、平均周波数1/2(f+f)の0.5%から5%までの間である。上述及び図示されたアンテナでは、アンテナは、左旋円偏波に関して主に上向きの放射パターンを有する。
インピーダンススミスチャート上において、非整合共振ノードの整合点が十分近くに集まっていない場合は、二極の整合回路網が好ましいとされる。図8、図9A、図9B、及び図10を参照すると、代替のフィード構造は、先の実施形態と同様にコアの遠位端面12Dに対して平らに対面接触する両面プリント回路基板の形態をとるPCBアセンブリ19を有している。前述と同様に、プリント回路基板は、同軸フィーダ伝送線の内側導体を受け入れる実質中心にある穴32と、シールド16の遠位突起16Gを受け入れる3つの中心外の穴34とを有する。前述と同様に、4つの穴32,34は、全て、貫通めっきされ、また、基板周縁の周縁部分19PA、19PBも、めっきされ、該めっきは、基板の近位面上及び遠位面上まで伸びている。
この代替のPCBアセンブリ19は、1枚の絶縁層と、2枚のパターン化導電層とを有するという意味で、両面成層基板を有している。本発明の他の実施形態では、追加の絶縁層及び導電層が使用されてよい。図8に示されるように、この実施形態では、2枚の導電層は、絶縁層60によって隔てられた遠位層56及び近位層58を含む。この絶縁層60は、FR−4ガラス強化エポキシ基板で作成される。遠位導体層及び近位導体層は、図9A及び図9Bにそれぞれ示されるように、それぞれの導体パターンをエッチングされている。導体パターンが、成層基板の周縁部分19PA,19PBに達するところ及び貫通めっき穴32,34に達するところでは、それぞれ、縁のめっき及び穴のめっきによって、異なる層のそれぞれの導体が相互に接続される。導体層56,58の導体パターンを示した図からわかるように、遠位導電層56は、成層基板の中心の穴32に収められているときの内側フィード線導体18を基板の第1の周縁めっき縁部分19PAに接続する細長い導体トラック56L1,56L2を有する。この細長いトラックは、2つのパーツ56L1,56L2をなしており、これらのパーツは、その比較的狭くて細長い形状ゆえに、アンテナの動作周波数におけるインダクタンスを構成する。縁部分19PAは、アーチ形トラックの1つ、10FJを通じてコアの遠位端面12D(図1)上の半分の放射状導体10FR〜10JRに接続され、これらのインダクタンスは、(i)内側フィード線導体18と、(ii)短いトラックを有する3本のアンテナエレメント10F,10H,10J及び長いトラックを有する2本のアンテナエレメント10G,10Iとの間で直列である。もし、成層基板上で利用可能なスペースにおいて、所要のインダクタンスを得るのに十分な長さの1つのトラック部分56L1,56L2を確保できないならば、トラック部分56L1,56L2のいずれかを平行な2つのトラック部分に分け、すなわち間に切り込みを入れ、単位長さあたりのインダクタンスを大きくすることができる。
フィード線シールド16は、成層基板の穴34に収められたときに、基板の反対側の周縁めっき縁部分19PBに、その比較的大きい面積ゆえに低いインダクタンスを有する扇形の導体56Fによって直接接続される。したがって、シールドは、短いトラック10A,10C,10E及び長いトラック10B,10Dを有する残りのアンテナエレメントに、もう1つのアーチ形トラック10AE及びそれぞれの放射状導体10AR〜10ER(図1)を通じて直接接続される。
扇形の導体56Fは、個々の分路キャパシタンスのためのパッドを提供するために、細長い誘導トラック56L1,56L2と並んで第1の周縁めっき縁部分19PAに向かって伸ばされる。したがって、この実施形態では、扇形の導体56Fは、誘導トラック56L1,56L2の両側でそれらに平行に伸びる2つの延長56FA,56FBを有する。
各延長56FA,56FBは、中央の誘導トラックと比べると、大幅に幅が広くそれゆえにインダクタンスを無視できるトラックとして形成される。これらの延長の1つ、56FAは、中心の穴32に付随するめっきに接続された第1のチップコンデンサ62−1、及び2本の誘導トラックパーツ56L1と56L2との合流地点に接続された第2のチップコンデンサ62−2Aのためのパッドを提供する。もう1つの延長、56FBは、やはり誘導トラックパーツ56L1と56L2との合流地点に接続された第3のチップコンデンサ62−2Bのためのパッドを提供する。本発明のこの実施形態では、コンデンサ62−1,62−2A,62−2Bは、0201サイズのチップコンデンサ(例えば村田製作所のGJM)である。
上述された組み合わせは、図10に概略を示された二極のリアクティブ整合回路網を構成する。該回路網は、(a)短いらせん状トラック10A,10C,10E,10F,10H,10Jを有するアンテナエレメントとそれらの関連パーツとによって構成されるソース、及び長いらせん状トラック10B,10D,10G,10Iを有するアンテナエレメントとそれらの関連パーツとによって構成されるソースをそれぞれ表わす2つの支回路64,65と、(b)50オームの負荷52との間にデュアルバンド整合を提供する。この例では、フィード線16〜18(図8)は、50オームの同軸線セクション66である。インダクタL1,L2は、上で言及されたトラックセクション56L1,56L2によって形成される。分路キャパシタンスC1は、図8及び図9Aにおいてコンデンサ62−1として示されたものである。もう1つの分路キャパシタンスC2は、図9Aを参照にして上述された2つのチップコンデンサ62−2A,62−2Bの並列組み合わせによって形成される。第2のキャパシタンスC2のために2つのコンデンサを使用することによって、薄型のチップコンデンサを使用して比較的高いキャパシタンス値を得ることが可能になり、抵抗損失が低減される。
直列インダクタンスL1,L2及び分路キャパシタンスC1,C2によって構成される回路網は、アンテナの放射アンテナエレメント構造と、高周波回路構成に接続されたときに伝送線セクションの近位端にくる50オームの終端との間に整合回路網を形成する。この50オームの負荷インピーダンスは、動作周波数におけるアンテナエレメント構造のインピーダンスに整合される。

Claims (15)

  1. 200MHzを超える第1及び第2の動作周波数における円偏波放射を伴う動作のための誘電体装荷ヘリカルアンテナであって、
    5よりも大きい誘電率を有するとともにコア外表面によって画定される内部体積の大部分を占有する固体材料の電気絶縁性誘電体コアと、
    フィード結合ノードのペアと、
    複数の細長い導電性アンテナエレメント、及び共通の相互接続導体を含むアンテナエレメント構造と、
    を備え、
    前記アンテナエレメントは、前記コア外表面上又はその近傍で前記コアの周囲に分布された細長い導体の形態をとり、
    前記アンテナエレメントは、前記フィード結合ノードの1つから前記共通の導体まで伸びる少なくとも4本の実質同延のアンテナエレメントの第1の群と、前記フィード結合ノードのもう1つから前記共通の導体まで伸びる少なくとも4本の実質同延のアンテナエレメントの第2の群とを含み、前記群はいずれも、前記第1の周波数における円偏波共振に関連付けられた電気的に短いアンテナエレメントと、前記第2の周波数における円偏波共振に関連付けられた電気的に長いアンテナエレメントとを含み、
    前記群は、それぞれ、隣接するアンテナエレメントのペアを複数含み、各ペアは、電気的に短いアンテナエレメントを1本と、電気的に長いアンテナエレメントを1本とを含み、これらのエレメントの配置は、各群において、前記コア沿いの所定の方向に、前記電気的に短いアンテナエレメントが前記電気的に長いアンテナエレメントに先行しているペアの数が、前記方向に、前記電気的に長いアンテナエレメントが前記電気的に短いアンテナエレメントに先行しているペアの数に等しいような配置である、
    アンテナ。
  2. 前記第2の周波数は、前記第1の周波数と前記第2の周波数との平均の12パーセント以下の周波数差で前記第1の周波数から離れている、
    請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記コア外表面は、互いに反対を向いた横方向に広がる端面部分と、前記端面部分の間に広がる側面部分とを有し、
    前記フィード結合ノードは、前記端面部分の1つの上又はその近くに配置され、
    前記共通の相互接続導体は、前記フィード結合ノードからもう1つの前記端面部分の方向に離れた位置において、前記側面部分上又はその近傍で前記コアを取り囲む環状の導体又はスリーブである、
    請求項1又は2に記載のアンテナ。
  4. 円偏波放射にそれぞれ関連付けられた第1及び第2の共振モードを有し、前記第1のモードは、第1の周波数を中心とし、電気的に長いエレメントに関連付けられ、前記第2のモードは、前記第1の周波数との平均の12%以下の周波数差で前記第1の周波数から離れている第2の周波数を中心とし、電気的に短いエレメントに関連付けられ、
    前記コア外表面は、反対を向いた横方向に広がる端面部分と、前記端面部分の間に広がる側面部分とを有し、
    前記フィード結合ノードは、前記端面部分の1つの上又はその近くに配置され、
    前記共通の相互接続導体は、前記フィード結合ノードからもう1つの前記端面部分の方向に離れた位置において、前記側面部分上又はその近傍で前記コアを取り囲む環状の導体又はスリーブであり、
    前記共通の相互接続導体の電気的長さは、λを前記第2の周波数における前記導体上の電流の管内波長として、nλである、
    請求項1に記載のアンテナ。
  5. 前記アンテナエレメントは、概ねらせん状であり、前記コアの前記外表面上に導電性トラックとして形成される、
    請求項1ないし4のいずれかに記載のアンテナ。
  6. 前記電気的に長いアンテナエレメントは、それぞれの純粋ならせんを中心として蛇行している、
    請求項5に記載のアンテナ。
  7. 前記アンテナエレメント群は、それぞれ、少なくとも5本の同延のアンテナエレメントを有する、
    請求項1ないし6のいずれかに記載のアンテナ。
  8. 前記コアは、円柱状であり、
    前記アンテナエレメントは、らせん状であり、前記コアの前記円筒状外表面部分上で実質均等に分布している、
    請求項1ないし7のいずれかに記載のアンテナ。
  9. バックファイヤ型アンテナとして構成される
    請求項1ないし8のいずれかに記載のアンテナ。
  10. 前記フィード結合ノードは、前記コアの遠位端面部分上又はその近傍に配置され、
    前記共通の相互接続導体スリーブは、前記コアを取り囲み、前記コアの近位端面部分において、前記遠位端面部分と前記近位端面部分との間で前記コアを通り抜けるフィーダ構造に接続されている、
    請求項9に記載のアンテナ。
  11. エンドファイヤ型アンテナとして構成される、
    請求項1ないし8のいずれかに記載のアンテナ。
  12. 隣接する円偏波共振モードのペアを有する誘電体装荷ヘリカルアンテナであって、共通の半径を持ち軸方向に同延な少なくとも4本の導電性らせん状アンテナエレメントの群を2つと、フィード結合ノードのペアと、環状のリンク導体とを備え、前記群のうち、1つの群の前記アンテナエレメントは、前記フィード結合ノードの1つから前記共通の導体まで伸びており、もう1つの群の前記アンテナエレメントは、前記フィード結合ノードのもう1つから前記共通の導体まで伸びており、
    各群において、前記アンテナエレメントは、少なくとも第1及び第2の異なる電気的長さのそれぞれの導電性経路の少なくとも一部を形成し、前記共振モードのペアのうち、1つのモードは、前記第1の電気的長さの前記経路に関連付けられ、もう1つのモードは、前記第2の電気的長さの前記経路に関連付けられ、前記経路によって形成されるパターンは、各群における前記異なる電気的長さの順序がその群に関連付けられた中心線に関して鏡像をなすようなパターンである、
    ことを特徴とするアンテナ。
  13. 前記群は、それぞれ、第1の電気的長さのアンテナエレメントを少なくとも2本と、第2の電気的長さのアンテナエレメントを少なくとも3本とを有する、
    請求項12に記載のアンテナ。
  14. 隣接する円偏波共振モードのペアを有する誘電体装荷ヘリカルアンテナであって、共通
    の半径を持ち軸方向に同延の少なくとも4本の導電性らせん状アンテナエレメントの群を2つと、フィード結合ノードのペアと、環状のリンク導体とを備え、前記群のうち、1つの群の前記アンテナエレメントは、前記フィード結合ノードの1つから前記共通の導体まで伸びており、もう1つの群の前記アンテナエレメントは、前記フィード結合ノードのもう1つから前記共通の導体まで伸びており、
    各アンテナエレメント群は、第1の電気的長さのアンテナエレメントを少なくとも2本と、異なる第2の電気的長さのアンテナエレメントを少なくとも2本のとを有し、前記共振モードは、第1及び第2の周波数をそれぞれ中心とし、これらの周波数の間の開きは、前記第1の周波数と前記第2の周波数との平均の2%から12%までの間である、
    ことを特徴とするアンテナ。
  15. らせん状アンテナエレメントを少なくとも10本有する、
    請求項14に記載のアンテナ。
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