JP2012508712A - ホスホノ基を含有するベンジリデン化合物 - Google Patents

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Abstract

UV線からヒト及び動物の毛髪及び皮膚を保護するための、式(1)の化合物の使用を開示する。
Figure 2012508712

〔式中、R1及びR2は互いに独立して、水素;非置換若しくは置換C1-C12アルキル;非置換若しくは置換C3-C12シクロアルキル;非置換若しくは置換C6-C20アリール;又は非置換若しくは置換C2-C20アルケニルであり;R3は、PO3R1R2;COOR6;COR7;CONR7R8;-SO2R6;CN;非置換若しくは置換C6-C20アリールであり;R4は、非置換C6-C20アリール;あるいは、少なくとも1つのC1-C18アルキル、C1-C18アルコキシ、C3-C12シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、モノ-若しくはジ-C1-C18アルキルアミノ、-NR10COR11又は式(1a)の基で置換されているC6-C20アリール、あるいは非置換若しくは置換C4-C20ヘテロアリールであり;R5は、水素;置換若しくは非置換C1-C20アルキル;非置換若しくは置換C3-C12シクロアルキル;非置換若しくは置換C6-C20アリール;又は非置換若しくは置換C4-C20ヘテロアリールであり;あるいはR4及びR5は脂環式環を形成し;R6、R7及びR8は互いに独立して、水素;1以上のEで置換されていてもよい及び/若しくは1以上のDで中断されていてもよいC1-C18アルキル若しくはC3-C12シクロアルキル;又はGで置換されていてもよいC6-C20アリールであり;あるいはR7及びR8は一緒に5員若しくは6員環を形成し;Dは、-CO-;-COO-;-S-;-SO-;-SO2-;-O-;-NR9-;-SiR12R13-;-POR14-;-CR15=CR16-;又は-C≡C-であり;Eは、-OR17;-SR17;-NR10R11;-NR10COR11;-COR11;-COOR11;-CONR10R11;-CN;ハロゲン;SO3R18;SO2R18;PO3(R18)2;又はPO2(R18)2であり;Gは、E;場合によりDで中断されているC1-C18アルキル;C1-C18パーフルオロアルキル;場合によりEで置換されている及び/又はDで中断されているC1-Cl8アルコキシであり;R9、R10及びR11は互いに独立して、水素;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルであり;あるいはR10及びR11は一緒に5員若しくは6員環を形成し;R12及びR13は互いに独立して、水素;C1-C18アルキル;又は場合によりC1-C18アルキルで置換されているC6-C18アリールであり;R14は、C1-C18アルキル;又は場合によりC1-C18アルキルで置換されているC6-C18アリールであり;R15及びR16は互いに独立して、水素;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;又は場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルであり;R17は、H;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;又は場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルであり;R18は、水素;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;又は場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルである。〕
本発明のUVフィルターは、UV-A及びUV-B領域において有利に吸収する油溶性物質である。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧品調製物のためのホスホノ基を含有するベンジリデン化合物の使用に関する。
ヒトの皮膚にとって紫外線(紫外光)が有害であることは周知である。UV線は、その波長に応じて、異なる種の皮膚損傷を引き起こす。UV-B線(約290nm〜約320nm)は、日光皮膚炎(sunburn)に関与し、そして、皮膚癌の原因となり得る。UV-A線(約320nm〜約400nm)は、皮膚を日焼けさせるが、日光皮膚炎及び皮膚癌誘発の一因にもなる。さらに、UV-B線の有害な効果は、UV-A線によって増大され得る。
従って、効果的なサンスクリーン製剤は、ヒトの皮膚が太陽光によって損傷されるのを防止するために、好ましくは、少なくとも1種のUV-Aフィルター及びUV-Bフィルターと約290nmから約400nmまでの全範囲にわたる広帯域UVフィルターの両方を含む。
残念なことに、多くの効果的な有機UVフィルターは、特定の濃度において油溶性に乏しく、結晶化する傾向を有する。結果として、UV保護効力は、著しく低減される。
さらに、油溶性UVフィルターは、日焼け防止用化粧品(cosmetic sun care product)の中に、そのエマルションの感覚的特性に対していかなる影響も及ぼすことなく含まれているべきである。そのような理由により、薄く塗った後に皮膚上に残された水-脂質被膜(hydro-lipid film)内において、UV吸収剤が最適に分布することが保証されるべきである。
従って、本発明の目的は、UV吸収剤に関して改善された特性を有するUV吸収製剤を見いだすことである。
驚くべきことに、ホスホノ基を含有する特定のベンジリデン化合物が化粧用UV吸収剤として極めて良好な特性を有しているということが分かった。
従って、本発明は、UV線からヒト及び動物の毛髪及び皮膚を保護するための、下記式(1)のベンジリデン化合物の使用に関する。
Figure 2012508712
〔式中、
R1及びR2は互いに独立して、水素;非置換若しくは置換C1-C12アルキル;非置換若しくは置換C3-C12シクロアルキル;非置換若しくは置換C6-C20アリール;又は非置換若しくは置換C2-C20アルケニルであり;
R3は、PO3R1R2;COOR6;COR7;CONR7R8;-SO2R6;CN;非置換若しくは置換C6-C20アリールであり;
R4は、非置換C6-C20アリール;あるいは、少なくとも1つのC1-C18アルキル、C1-C18アルコキシ、C3-C12シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、モノ-若しくはジ-C1-C18アルキルアミノ、-NR10COR11又は式(1a)の基:
Figure 2012508712
で置換されているC6-C20アリール、あるいは非置換若しくは置換C4-C20ヘテロアリールであり;
R5は、水素;置換若しくは非置換C1-C20アルキル;非置換若しくは置換C3-C12シクロアルキル;非置換若しくは置換C6-C20アリール;又は非置換若しくは置換C4-C20ヘテロアリールであり;あるいは
R4及びR5は脂環式環を形成し;
R6、R7及びR8は互いに独立して、水素;1以上のEで置換されていてもよい及び/若しくは1以上のDで中断されていてもよいC1-C18アルキル若しくはC3-C12シクロアルキル;又はGで置換されていてもよいC6-C20アリールであり;あるいは
R7及びR8は一緒に5員若しくは6員環を形成し;
Dは、-CO-;-COO-;-S-;-SO-;-SO2-;-O-;-NR9-;-SiR12R13-;-POR14-;-CR15=CR16-;又は-C≡C-であり;
Eは、-OR17;-SR17;-NR10R11;-NR10COR11;-COR11;-COOR11;-CONR10R11;-CN;ハロゲン;SO3R18;SO2R18;PO3(R18)2;又はPO2(R18)2であり;
Gは、E;場合によりDで中断されているC1-C18アルキル;C1-C18パーフルオロアルキル;場合によりEで置換されている及び/又はDで中断されているC1-Cl8アルコキシであり;
R9、R10及びR11は互いに独立して、水素;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルであり;あるいは
R10及びR11は一緒に5員若しくは6員環を形成し;
R12及びR13は互いに独立して、水素;C1-C18アルキル;又は場合によりC1-C18アルキルで置換されているC6-C18アリールであり;
R14は、C1-C18アルキル;又は場合によりC1-C18アルキルで置換されているC6-C18アリールであり;
R15及びR16は互いに独立して、水素;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;又は場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルであり;
R17は、H;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;又は場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルであり;
R18は、水素;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;又は場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルである〕。
好ましくは、
R1及びR2は互いに独立して、水素;又はC1-C12アルキルである、
式(1)の化合物である。
また好ましくは、
R3は、PO3R1R2;COOR6;COR7;又はSO2R6であり;
R1及びR2は互いに独立して、水素;又は非置換若しくは置換C1-C12アルキルであり;
R6及びR7は互いに独立して、非置換若しくは置換C1-C18アルキル若しくはC6-C20アリールである、
式(1)の化合物である。
また好ましくは、
R4は、非置換C6-C20アリール;あるいは少なくとも1つのC1-C18アルキル、C1-C18アルコキシ、ヒドロキシ、モノ-若しくはジ-C1-C18アルキルアミノ又は下記式(1a)の基:
Figure 2012508712
〔式中、
R1及びR2は互いに独立して、非置換C1-C12アルキルであり;
R3は、COOR6であり;
R6は、C1-C5アルキルである。〕
で置換されているC6-C20アリールである、式(1)の化合物である。
また好ましくは、
R5は、水素;又はC1-C20アルキルである、
式(1)の化合物である。
最も好ましくは、下記式(2)の化合物:
Figure 2012508712
〔式中、
R1及びR2は互いに独立して、C1-C5アルキルであり;
R3は、-COOR6;SO2R6;PO3R1R2;COR6;非置換C6-C10アリール;又はC1-C5アルキル若しくはC1-C5アルコキシで置換されているC6-C10アリールであり;
R6は、C1-C5アルキル;又はC6-C10アリールであり;
R19、R20及びR21は互いに独立して、水素;C1-C5アルキル;C1-C5アルコキシ;アミノ;C1-C5-ジアルキルアミノ;フェニル;又は下記式の基:
Figure 2012508712
である。〕
である。
式(1)に対応する化合物は、そのcis形態若しくはtrans形態であってもよいし、及び/又はそのプロトン化形態若しくは脱プロトン化形態であってもよい。
サンプル照射のための組み立て。1:メタルハライドランプ(Macam Flexicure)、2:液体光ガイド、3:光学ベンチ、4:カットオフフィルター、λ > 290 nmについて半透明、5:UV吸収剤溶液を含む閉鎖キュベット、6:磁気撹拌器。
C1-C12アルキルとは、直鎖及び分岐鎖炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、2-エチルブチル、n-ペンチル、イソペンチル、1-メチルペンチル、1,3-ジメチルブチル、n-ヘキシル、1-メチルヘキシル、n-ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3-テトラ-メチルブチル、1-メチルヘプチル、3-メチルヘプチル、n-オクチル、2-エチルヘキシル、1,1,3-トリメチルヘキシル、1,1,3,3-テトラメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1-メチルウンデシル又はドデシルを意味する。
C1-C12アルコキシは、直鎖又は分岐鎖の基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、ノニルオキシ、ウンデシルオキシ又はドデシルオキシである。
C3-C12シクロアルキルは、非置換の又は1若しくはそれ以上のC1-C4アルキルで置換されたC3-C12-シクロアルキルであり、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロドデシル(cyclodocecyl)、1-イソプロピル-4-メチル-シクロヘキシル(DL-メンチル)であり、最も好ましくはシクロヘキシルである。
ヘテロ-C3-12アリールは、好ましくはピリジニル、ピリミジニル、トリアジニル、ピロリル、フラニル、チオフェニル又はキノリニル(chinolinyl)である。
C2-C20アルケニルは、例えばアリル、イソプロペニル、2-ブテニル、3-ブテニル、イソブテニル、n-ペンタ-2,4-ジエニル、3-メチル-ブタ-2-エニル、n-オクタ-2-エニル、n-ドデカ-2-エニル、イソ-ドデセニル、n-ドデカ-2-エニル又はn-オクタデカ-4-エニルである。
C6-C20アリールは、例えばナフチル、好ましくはフェニル又はビフェニルである。
各アルキルは、直鎖であってもよいし又は分岐鎖であってもよい。各アルキル又はシクロアルキルは、飽和であっても又は不飽和であってもよい。
各アルキル、シクロアルキル又はアルコキシは、好ましくは1以上のEで置換される及び/又は1以上のDで中断される。
各アリールは、好ましくはGで置換される。
各ヘテロアリールは、好ましくはG、C2-C18アルケニル、C2-C18アルキニル、C7-C25アラルキル、又はCNで置換される。
本発明に係るホスホノ化合物の例を以下の表1に示す。
Figure 2012508712
Figure 2012508712
ホスホノUV吸収剤は、ジャーナル“Tetrahedron” Vol. 30 (1974)の第301〜305頁にW. Lehnertにより記載されている手順に従って、式(1a)のケトン又はアルデヒドと一般式(1b)のホスホノ化合物(R基は上で定義の通りである)とを、四塩化チタン及び有機塩基の存在下で反応させることにより調製することができる。
Figure 2012508712
式(1a)のカルボニル化合物と式(1b)のホスホネートとの反応は、好ましくは溶媒の不在下又は有機溶媒の存在下で、より好ましくはエーテル溶媒、例えばジエチルエーテル、ジオキサン及びテトラヒドロフラン;ハロゲン化溶媒、例えばテトラクロロメタン、クロロホルム又はジクロロメタン;芳香族溶媒、例えばトルエン、キシレン、メシチレン及びベンゼン;炭化水素溶媒、例えばヘプタン及び石油エーテル、エステル溶媒、例えば酢酸エチル及び酢酸メチル;アルコール溶媒、例えばt-ブタノール、n-オクタノール-(1)及びエチレングリコール;並びにアミド溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジエチルアセトアミド、ジエチルプロピオンアミド及び1-メチルピロリドン中で実施する。極性溶媒、例えばジメチルスルホキシド、並びにこれらの溶媒の混合物も好適である。最も好ましくは、溶媒は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、テトラクロロメタン、クロロホルム及びトルエン、並びにこれらの混合物から選択される。
縮合反応は、四塩化チタン又は別の好適なルイス酸を使用することにより促進される。ルイス酸の例は、例えば三塩化アルミニウム、フッ化カリウム、三塩化チタン又は塩化亜鉛である。
本発明の製造方法において、式(1b)のメチレン活性化合物は、無機又は有機塩基の存在下で反応させる。有機塩基の典型例は、アミン、例えばN-メチルモルホリン、モルホリン、トリエチルアミン、Hunig塩基、DBU(1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン)、DBN(1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エン)、p-ジメチルアミノピリジン及びN,N,N’,N’-テトラメチルグアニジンである。好適な塩基はまた、アルコキシド(例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt-ブトキシド)である。無機塩基、例えばNaH、LiOH、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム及び炭酸カリウムもまた好適である。N-メチルモルホリン、トリエチルアミン、DBU及びHunig塩基などのアミンを使用することが好ましい。
反応温度は、−78℃と使用する溶媒の沸点との間とすることができるが、好ましくは−10℃〜50℃、より好ましくは0℃〜20℃である。
式(1b)のホスホノ試薬のモル比は、式(1a)のカルボニル誘導体に関して0.1〜100倍、好ましくは0.5〜10倍、より好ましくは1〜2倍とすることができる。
式(1b)のホスホノ試薬に対する四塩化チタンのモル比は、0.5〜10倍、好ましくは0.9〜5倍、より好ましくは1〜2倍とすることができる。
溶媒の量(質量)は、式(1a)のカルボニル誘導体の質量の0.5〜100倍、好ましくは1〜50倍、より好ましくは1〜10倍である。
反応終点は、例えば薄層クロマトグラフィ、ガスクロマトグラフィ又は高速液体クロマトグラフィによって確認することができる。反応後、生成物である式(1)のホスホノ誘導体は、通常の生成物単離によって、例えば液体−液体分離、カラムクロマトグラフィ、又は反応混合物への貧溶媒の添加による結晶化、又は蒸留によって、反応混合物から得ることができる。
式(1)で表されるホスホノベンジリデン化合物は、UVフィルターとして特に適している。換言すれば、式(1)で表されるホスホノベンジリデン化合物は、紫外線の影響を受けやすい有機物質(特に、ヒト及び動物の皮膚及び毛髪)をUV線の作用から保護するのに特に適している。そのような化合物は、従って、化粧品調製物、医薬調製物及び獣医薬調製物の中の光防護剤(light-protective agent)として適している。そのような化合物は、好ましくは、溶解した状態で使用する。
従って、本発明は、式(1)の少なくとも1種の化合物と化粧料として許容される担体又は補助剤を含む化粧品調製物にも関する。
化粧品調製物は、本発明に係るUV吸収剤に加えて、以下の物質クラスの1種以上のさらなるUV防護剤も含有することができる。
1. p-アミノ安息香酸誘導体、例えば4-ジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシルエステル;
2. サリチル酸誘導体、例えばサリチル酸2-エチルヘキシルエステル;
3. ベンゾフェノン誘導体、例えば2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン及びその5-スルホン酸誘導体;
4. ジベンゾイルメタン誘導体、例えば1-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(4-メトキシフェニル)-プロパン-1,3-ジオン;
5. ジフェニルアクリレート、例えば2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリル酸2-エチルヘキシル及び2-シアノアクリル酸3-(ベンゾフラニル);
6. 3-イミダゾール-4-イルアクリル酸及びエステル;
7. ベンゾフラン誘導体、特にEP-A-582 189、US-A-5 338 539、US-A-5 518 713及びEP-A-613 893に記載の2-(p-アミノフェニル)ベンゾフラン誘導体;
8. 高分子UV吸収剤、例えばEP-A-709 080に記載のベンジリデンマロン酸エステル誘導体;
9. ケイヒ酸誘導体、例えば4-メトキシケイヒ酸2-エチルヘキシルエステル及びイソアミルエステル、又はUS-A-5 601 811及びWO97/00851号に記載のケイヒ酸誘導体;
10. カンファー誘導体、例えば3-(4'-メチル)ベンジリデン-ボルナン-2-オン、3-ベンジリデンボルナン-2-オン、N-[2(及び4)-2-オキシボルナ-3-イリデン-メチル)-ベンジル]アクリルアミドポリマー、3-(4'-トリメチルアンモニウム)-ベンジリデン-ボルナン-2-オン メチルスルフェート、3,3'-(1,4-フェニレン-ジメチン)-ビス(7,7-ジメチル-2-オキソ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-メタンスルホン酸)及び塩、3-(4'-スルホ)ベンジリデン-ボルナン-2-オン及び塩;カンファーベンザルコニウムメトスルフェート;
11. ヒドロキシフェニルトリアジン化合物、例えば2-(4'-メトキシフェニル)-4,6-ビス(2'-ヒドロキシ-4'-n-オクチルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン;2,4-ビス{[4-(3-(2-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシ-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン;2,4-ビス{[4-(2-エチル-ヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-[4-(2-メトキシエチル-カルボキシl)-フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン;2,4-ビス{[4-(トリス(トリメチルシリルオキシ-シリルプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン;2,4-ビス{[4-(2"-メチルプロペニルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン;2,4-ビス{[4-(1',1',1',3',5',5',5'-ヘプタメチルトリシリル-2"-メチル-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン;2,4-ビス{[4-(3-(2-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシ-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-[4-エチルカルボキシ)-フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン;
12. ベンゾトリアゾール化合物、例えば2,2'-メチレン-ビス(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェノール
Figure 2012508712
13. トリアニリノ-s-トリアジン誘導体、例えば2,4,6-トリアニリン-(p-カルボ-2'-エチル-1'-オキシ)-1,3,5-トリアジン、並びにUS-A-5 332 568、EP-A-517 104、EP-A-507 691、WO93/17002号及びEP-A-570 838に開示されているUV吸収剤;
14. 2-フェニルベンゾイミダゾール-5-スルホン酸及びその塩;
15. o-アミノ安息香酸メンチル;
16. TiO2(さまざまに封入されたもの)、ZnO及び雲母。
「"Sunscreens", N.J. Lowe, N.A.Shaath編, Marcel Dekker, Inc., New York and Basle」又は「Cosmetics & Toiletries (107), 50ff (1992)」に記載されているUV吸収剤も、さらなるUV防護物質として使用することができる。
下記表中に示されている光防護剤が、特に好ましい。
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上記光防護剤のそれぞれは、特に、好ましいものとして上記表中に示されている光防護剤は、本発明に係るUV吸収剤と混合させて使用することができる。その点に関して、本発明のUV吸収剤に加えて上記さらなる光防護剤のうちの2種以上を使用することも可能であること、例えば、2種、3種、4種、5種又は6種のさらなる光防護剤を使用することも可能であることは、理解されるであろう。重量基準で、1:99〜99:1、特に1:95〜95:1、好ましくは10:90〜90:10の本発明のUV吸収剤/さらなる光防護剤の混合比を用いるのが好ましい。特に興味深いのは、20:80〜80:20の混合比、特に40:60〜60:40の混合比であり、好ましくは約50:50の混合比である。そのような混合物を使用して、とりわけ、溶解性を改善することが可能であるか、又は、UV吸収を増大させることが可能である。
適切な混合物は、本発明に係る化粧用組成物の中において、特に有利に使用することができる。
適切な新規UVフィルターは、表1に記載されている(化合物P-01〜化合物P-14)。
そのような製剤中の別の典型的な成分は、保存剤、殺菌剤及び静菌剤、香料、色素、顔料、増粘剤、保湿剤、湿潤剤、脂肪、油、蝋であるか、又は、化粧品製剤及びパーソナルケア製剤の別の典型的な成分、例えば、アルコール、多価アルコール、ポリマー、電解質、有機溶媒、シリコーン誘導体、皮膚軟化剤、乳化剤若しくは乳化性界面活性剤、界面活性剤、分散剤、酸化防止剤、抗刺激剤(anti-irritant)及び抗炎症剤などである。
上述した化粧品調製物又は医薬調製物は、太陽光の有害な作用に対してヒトの皮膚を極めて良好に保護する点で区別される。
以下の可溶性UVフィルターの混合物(表2)は、本発明のベンジリデン化合物と一緒に混合することができる。
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以下の油混和性有機UVフィルターの混合物(表3)は、本発明のベンジリデン化合物と一緒に混合することができる。
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以下の水溶性又は水分散性UVフィルターの混合物(表4)は、本発明のベンジリデン化合物と一緒に混合することができる。
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UVフィルター組合せの例
上記表中で先に挙げたUVフィルター組合せの全てにおいて、「X」は、特定のUVフィルターを表す。特定の各UV吸収剤の重量比(当該組合せ中のUV吸収剤全体の重量を基準とする)は、例えば、0.01から0.99、特に0.1から0.9、好ましくは0.2から0.8の範囲である(例えば、0.3)。
UVフィルター組合せのさらなる例は、以下のとおりである:
先に挙げたUVフィルター組合せの全てにおいて、UV吸収剤の重量比(当該組合せ中のUV吸収剤全体の重量を基準とする)は、以下のとおりである:
(a)2種のUV吸収剤の組合せ:
1:1又は1:2又は2:1又は1:3又は3:1。
(b)3種のUV吸収剤の組合せ:
1:1:1又は1:2:1又は1:1:2又は2:1:1又は1:2:2又は2:1:2又は2:2:1
又は1:3:1又は1:1:3又は3:1:1又は1:3:3又は3:1:3又は3:3:1
又は1:2:3又は1:3:2又は2:1:3又は2:3:1又は3:1:2又は3:2:1。
(c)4種のUV吸収剤の組合せ:
1:1:1:1又は1:1:2:1又は1:1:1:2又は1:2:1:1又は2:1:1:1又は1:1:1:3又は1:1:3:1
又は1:3:1:1又は3:1:1:1又は1:2:2:1又は2:1:2:1又は2:2:1:1又は2:1:1:2
又は1:3:3:1又は3:1:3:1又は3:3:1:1又は3:1:1:3又は1:2:3:1又は1:3:2:1又は1:1:2:3
又は1:1:3:2又は2:1:1:3又は2:1:3:1又は2:3:1:1又は3:1:1.2又は3:2:1:1
又は3:1:2:1。
製剤の例
以下の製剤例において:
新規のUVフィルターは(表1に記載されるように)、P-01又はP-02又はP-03又はP-04又はP-05又はP-06又はP-07又はP-08又はP-09又はP-10又はP-11又はP-12又はP-13又はP-14又はP-15又はP-16であってよい。
「UV SOL」は(表2に記載されるように)、UV SOL 1、又はUV SOL 2、又はUV SOL 3、又はUV SOL 4、又はUV SOL 5、又はUV SOL 6、又はUV SOL 7、又はUV SOL 8、又はUV SOL 9、又はUV SOL 10、又はUV SOL 11、又はUV SOL 12、又はUV SOL 13、又はUV SOL 14、又はUV SOL 15、又はUV SOL 16、又はUV SOL 17、又はUV SOL 18、又はUV SOL 19、又はUV SOL 20、又はUV SOL 21、又はUV SOL 22、又はUV SOL 23、又はUV SOL 24、又はUV SOL 25、又はUV SOL 26、又はUV SOL 27、又はUV SOL 28、又はUV SOL 29、又はUV SOL 30、又はUV SOL 31、又はUV SOL 32、又はUV SOL 33、又はUV SOL 34、又はUV SOL 35、又はUV SOL 36、又はUV SOL 37、又はUV SOL 38、又はUV SOL 39、又はUV SOL 40、又はUV SOL 41、又はUV SOL 42、又はUV SOL 43、又はUV SOL 44、又はUV SOL 45、又はUV SOL 46、又はUV SOL 47、又はUV SOL 48、又はUV SOL 49、又はUV SOL 50、又はUV SOL 51、又はUV SOL 52、又はUV SOL 53、又はUV SOL 54、又はUV SOL 55、又はUV SOL 56、又はUV SOL 57、又はUV SOL 58、又はUV SOL 59、又はUV SOL 60、又はUV SOL 61、又はUV SOL 62、又はUV SOL 63、又はUV SOL 64、又はUV SOL 65、又はUV SOL 66、又はUV SOL 67、又はUV SOL 68、又はUV SOL 69、又はUV SOL 70、又はUV SOL 71、又はUV SOL 72、又はUV SOL 73、又はUV SOL 74、又はUV SOL 75、又はUV SOL 76、又はUV SOL 77、又はUV SOL 78、又はUV SOL 79、又はUV SOL 80、又はUV SOL 81、又はUV SOL 82、又はUV SOL 83、又はUV SOL 84、又はUV SOL 85、又はUV SOL 86、又はUV SOL 87、又はUV SOL 88、又はUV SOL 89、又はUV SOL 90、又はUV SOL 91、又はUV SOL 92、又はUV SOL 93、又はUV SOL 94、又はUV SOL 95、又はUV SOL 96、又はUV SOL 97、又はUV SOL 98、又はUV SOL 99、又はUV SOL 100、又はUV SOL 101、又はUV SOL 102、又はUV SOL 103、又はUV SOL 104、又はUV SOL 105、又はUV SOL 106、又はUV SOL 107、又はUV SOL 108、又はUV SOL 109、又はUV SOL 110、又はUV SOL 111、又はUV SOL 112、又はUV SOL 113、又はUV SOL 114、又はUV SOL 115、又はUV SOL 116、又はUV SOL 117、又はUV SOL 118、又はUV SOL 119、又はUV SOL 120、又はUV SOL 121、又はUV SOL 122、又はUV SOL 123、又はUV SOL 124、又はUV SOL 125、又はUV SOL 126、又はUV SOL 127、又はUV SOL 128、又はUV SOL 129、又はUV SOL 130、又はUV SOL 131、又はUV SOL 132、又はUV SOL 133、又はUV SOL 134、又はUV SOL 135、又はUV SOL 136、又はUV SOL 137、又はUV SOL 138、又はUV SOL 139、又はUV SOL 140、又はUV SOL 141、又はUV SOL 142、又はUV SOL 143、又はUV SOL 144、又はUV SOL 145、又はUV SOL 146、又はUV SOL 147、又はUV SOL 148、又はUV SOL 149、又はUV SOL 150、又はUV SOL 151、又はUV SOL 152、又はUV SOL 153、又はUV SOL 154、又はUV SOL 155、又はUV SOL 156、又はUV SOL 157、又はUV SOL 158、又はUV SOL 159、又はUV SOL 160、又はUV SOL 161、又はUV SOL 162、又はUV SOL 163、又はUV SOL 164、又はUV SOL 165、又はUV SOL 166、又はUV SOL 167、又はUV SOL 168、又はUV SOL 169、又はUV SOL 170、又はUV SOL 171、又はUV SOL 172、又はUV SOL 173、又はUV SOL 174、又はUV SOL 175、又はUV SOL 176、又はUV SOL 177、又はUV SOL 178、又はUV SOL 179、又はUV SOL 180、又はUV SOL 181、又はUV SOL 182、又はUV SOL 183、又はUV SOL 184、又はUV SOL 185、又はUV SOL 186、又はUV SOL 187、又はUV SOL 188、又はUV SOL 189、又はUV SOL 190、又はUV SOL 191、又はUV SOL 192、又はUV SOL 193、又はUV SOL 194、又はUV SOL 195、又はUV SOL 196、又はUV SOL 197、又はUV SOL 198、又はUV SOL 199、又は UV SOL 200、又はUV SOL 201、又はUV SOL 202、又はUV SOL 203、又はUV SOL 204、又はUV SOL 205、又はUV SOL 206、又はUV SOL 207、又はUV SOL 208、又はUV SOL 209、又はUV SOL 210、又はUV SOL 211、又はUV SOL 212、又はUV SOL 213、又はUV SOL 214、又はUV SOL 215、又はUV SOL 216、又はUV SOL 217、又はUV SOL 218、又はUV SOL 219、又はUV SOL 220、又はUV SOL 221、又はUV SOL 222、又はUV SOL 223、又はUV SOL 224、又はUV SOL 225、又はUV SOL 226、又はUV SOL 227、又はUV SOL 228、又はUV SOL 229、又はUV SOL 230、又はUV SOL 231、又はUV SOL 232、又はUV SOL 233、又はUV SOL 234、又はUV SOL 235、又はUV SOL 236、又はUV SOL 237、又はUV SOL 238、又はUV SOL 239、又はUV SOL 240、又はUV SOL 241、又はUV SOL 242、又はUV SOL 243、又はUV SOL 244、又はUV SOL 245、又はUV SOL 246、又はUV SOL 247、又はUV SOL 248、又はUV SOL 249、又はUV SOL 250、又はUV SOL 251、又はUV SOL 252、又はUV SOL 253であってよく;
「UV LIQ」は(表3に記載されるように)、UV LIQ 1、又はUV LIQ 2、又はUV LIQ 3、又はUV LIQ 4、又はUV LIQ 5、又はUV LIQ 6、又はUV LIQ 7、又はUV LIQ 8、又はUV LIQ 9、又はUV LIQ 10、又はUV LIQ 11、又はUV LIQ 12、又はUV LIQ 13、又はUV LIQ 14、又はUV LIQ 15、又はUV LIQ 16、又はUV LIQ 17、又はUV LIQ 18、又はUV LIQ 19、又はUV LIQ 20、又はUV LIQ 21、又はUV LIQ 22、又はUV LIQ 23、又はUV LIQ 24、又はUV LIQ 25、又はUV LIQ 26、又はUV LIQ 27、又はUV LIQ 28、又はUV LIQ 29、又はUV LIQ 30、又はUV LIQ 31、又はUV LIQ 32、又はUV LIQ 33、又はUV LIQ 34、又はUV LIQ 35、又はUV LIQ 36、又はUV LIQ 37、又はUV LIQ 38、又はUV LIQ 39、又はUV LIQ 40、又はUV LIQ 41、又はUV LIQ 42、又はUV LIQ 43、又はUV LIQ 44、又はUV LIQ 45、又はUV LIQ 46、又はUV LIQ 47、又はUV LIQ 48、又はUV LIQ 49、又はUV LIQ 50、又はUV LIQ 51、又はUV LIQ 52、又はUV LIQ 53、又はUV LIQ 54、又はUV LIQ 55、又はUV LIQ 56、又はUV LIQ 57、又はUV LIQ 58、又はUV LIQ 59、又はUV LIQ 60、又はUV LIQ 61、又はUV LIQ 62、又はUV LIQ 63、又はUV LIQ 64、又はUV LIQ 65、又はUV LIQ 66、又はUV LIQ 67、又はUV LIQ 68、又はUV LIQ 69、又はUV LIQ 70、又はUV LIQ 71、又はUV LIQ 72、又はUV LIQ 73、又はUV LIQ 74、又はUV LIQ 75、又はUV LIQ 76、又はUV LIQ 77、又はUV LIQ 78、又はUV LIQ 79、又はUV LIQ 80、又はUV LIQ 81、又はUV LIQ 82、又はUV LIQ 83、又はUV LIQ 84、又はUV LIQ 85、又はUV LIQ 86、又はUV LIQ 87、又はUV LIQ 88、又はUV LIQ 89、又はUV LIQ 90、又はUV LIQ 91、又はUV LIQ 92、又はUV LIQ 93、又はUV LIQ 94、又はUV LIQ 95、又はUV LIQ 96、又はUV LIQ 97、又はUV LIQ 98、又はUV LIQ 99、又はUV LIQ 100、又はUV LIQ 101、又はUV LIQ 102、又はUV LIQ 103、又はUV LIQ 104、又はUV LIQ 105、又はUV LIQ 106、又はUV LIQ 107、又はUV LIQ 108、又はUV LIQ 109、又はUV LIQ 110、又はUV LIQ 111、又はUV LIQ 112、又はUV LIQ 113、又はUV LIQ 114、又はUV LIQ 115、又はUV LIQ 116、又はUV LIQ 117、又はUV LIQ 118、又はUV LIQ 119、又はUV LIQ 120、又はUV LIQ 121、又はUV LIQ 122、又はUV LIQ 123であってよく;
「UV WAT」は(表4に記載されるように)、UV WAT 1、又はUV WAT 2、又はUV WAT 3、又はUV WAT 4、又はUV WAT 5、又はUV WAT 6、又はUV WAT 7、又はUV WAT 8、又はUV WAT 9、又はUV WAT 10、又はUV WAT 11、又はUV WAT 12、又はUV WAT 13、又はUV WAT 14、又はUV WAT 15、又はUV WAT 16、又はUV WAT 17、又はUV WAT 18、又はUV WAT 19、又はUV WAT 20、又はUV WAT 21、又はUV WAT 22、又はUV WAT 23、又はUV WAT 24、又はUV WAT 25、又はUV WAT 26、又はUV WAT 27、又はUV WAT 28、又はUV WAT 29、又はUV WAT 30、又はUV WAT 31、又はUV WAT 32、又はUV WAT 33、又はUV WAT 34、又はUV WAT 35、又はUV WAT 36、又はUV WAT 37、又はUV WAT 38、又はUV WAT 39、又はUV WAT 40、又はUV WAT 41、又はUV WAT 42、又はUV WAT 43、又はUV WAT 44、又はUV WAT 45、又はUV WAT 46、又はUV WAT 47、又はUV WAT 48、又はUV WAT 49、又はUV WAT 50、又はUV WAT 51、又はUV WAT 52、又はUV WAT 53、又はUV WAT 54、又はUV WAT 55、又はUV WAT 56、又はUV WAT 57、又はUV WAT 58、又はUV WAT 59、又はUV WAT 60、又はUV WAT 61、又はUV WAT 62、又はUV WAT 63、又はUV WAT 64、又はUV WAT 65、又はUV WAT 66、又はUV WAT 67、又はUV WAT 68、又はUV WAT 69、又はUV WAT 70、又はUV WAT 71、又はUV WAT 72、又はUV WAT 73、又はUV WAT 74、又はUV WAT 75、又はUV WAT 76、又はUV WAT 77、又はUV WAT 78、又はUV WAT 79、又はUV WAT 80、又はUV WAT 81、又はUV WAT 82、又はUV WAT 83、又はUV WAT 84、又はUV WAT 85、又はUV WAT 86、又はUV WAT 87、又はUV WAT 88、又はUV WAT 89、又はUV WAT 90、又はUV WAT 91、又はUV WAT 92、又はUV WAT 93、又はUV WAT 94、又はUV WAT 95、又はUV WAT 96、又はUV WAT 97、又はUV WAT 98、又はUV WAT 99、又はUV WAT 100、又はUV WAT 101、又はUV WAT 102、又はUV WAT 103、又はUV WAT 104、又はUV WAT 105、又はUV WAT 106、又はUV WAT 107、又はUV WAT 108、又はUV WAT 109、又はUV WAT 110、又はUV WAT 111、又はUV WAT 112、又はUV WAT 113、又はUV WAT 114、又はUV WAT 115、又はUV WAT 116、又はUV WAT 117、又はUV WAT 118、又はUV WAT 119、又はUV WAT 120、又はUV WAT 121、又はUV WAT 122、又はUV WAT 123、又はUV WAT 124、又はUV WAT 125、又はUV WAT 126、又はUV WAT 127、又はUV WAT 128、又はUV WAT 129、又はUV WAT 130、又はUV WAT 131、又はUV WAT 132、又はUV WAT 133、又はUV WAT 134、又はUV WAT 135、又はUV WAT 136、又はUV WAT 137、又はUV WAT 138、又はUV WAT 139、又はUV WAT 140、又はUV WAT 141、又はUV WAT 142、又はUV WAT 143、又はUV WAT 144、又はUV WAT 145、又はUV WAT 146、又はUV WAT 147、又はUV WAT 148、又はUV WAT 149、又はUV WAT 150、又はUV WAT 151、又はUV WAT 152、又はUV WAT 153、又はUV WAT 154、又はUV WAT 155、又はUV WAT 156、又はUV WAT 157、又はUV WAT 158、又はUV WAT 159、又はUV WAT 160、又はUV WAT 161、又はUV WAT 162、又はUV WAT 163、又はUV WAT 164、又はUV WAT 165、又はUV WAT 166、又はUV WAT 167、又はUV WAT 168、又はUV WAT 169、又はUV WAT 170、又はUV WAT 171、又はUV WAT 172、又はUV WAT 173、又はUV WAT 174、又はUV WAT 175、又はUV WAT 176、又はUV WAT 177、又はUV WAT 178、又はUV WAT 179、又はUV WAT 180、又はUV WAT 181、又はUV WAT 182、又はUV WAT 183、又はUV WAT 184、又はUV WAT 185、又はUV WAT 186、又はUV WAT 187、又はUV WAT 188、又はUV WAT 189、又はUV WAT 190、又はUV WAT 191、又はUV WAT 192、又はUV WAT 193、又はUV WAT 194、又はUV WAT 195、又はUV WAT 196、又はUV WAT 197、又はUV WAT 198、又はUV WAT 199、又は UV WAT 200、又はUV WAT 201、又はUV WAT 202、又はUV WAT 203、又はUV WAT 204、又はUV WAT 205、又はUV WAT 206、又はUV WAT 207、又はUV WAT 208、又はUV WAT 209、又はUV WAT 210、又はUV WAT 211、又はUV WAT 212、又はUV WAT 213、又はUV WAT 214、又はUV WAT 215、又はUV WAT 216、又はUV WAT 217、又はUV WAT 218、又はUV WAT 219、又はUV WAT 220、又はUV WAT 221、又はUV WAT 222、又はUV WAT 223、又はUV WAT 224、又はUV WAT 225、又はUV WAT 226、又はUV WAT 227、又はUV WAT 228、又はUV WAT 229、又はUV WAT 230、又はUV WAT 231、又はUV WAT 232、又はUV WAT 233、又はUV WAT 234、又はUV WAT 235、又はUV WAT 236、又はUV WAT 237、又はUV WAT 238、又はUV WAT 239、又はUV WAT 240、又はUV WAT 241、又はUV WAT 242、又はUV WAT 243、又はUV WAT 244、又はUV WAT 245、又はUV WAT 246、又はUV WAT 247、又はUV WAT 248、又はUV WAT 249、又はUV WAT 250、又はUV WAT 251、又はUV WAT 252、又はUV WAT 253、又はUV WAT 254、又はUV WAT 255、又はUV WAT 256、又はUV WAT 257、又はUV WAT 258、又はUV WAT 259、又はUV WAT 260、又はUV WAT 261、又はUV WAT 262、又はUV WAT 263、又はUV WAT 264、又はUV WAT 265、又はUV WAT 266、又はUV WAT 267、又はUV WAT 268、又はUV WAT 269、又はUV WAT 270、又はUV WAT 271、又はUV WAT 272、又はUV WAT 273、又はUV WAT 274、又はUV WAT 275、又はUV WAT 276、又はUV WAT 277、又はUV WAT 278、又はUV WAT 279、又はUV WAT 280、又はUV WAT 281、又はUV WAT 282、又はUV WAT 283、又はUV WAT 284、又はUV WAT 285、又はUV WAT 286、又はUV WAT 287、又はUV WAT 288、又はUV WAT 289、又は UV WAT 290、又はUV WAT 291、又はUV WAT 292、又はUV WAT 293、又はUV WAT 294、又はUV WAT 295、又はUV WAT 296、又はUV WAT 297、又はUV WAT 298、又はUV WAT 299、又はUV WAT 300、又はUV WAT 301、又はUV WAT 302、又はUV WAT 303、又はUV WAT 304、又はUV WAT 305、又はUV WAT 306、又はUV WAT 307、又はUV WAT 308、又はUV WAT 309、又はUV WAT 310、又はUV WAT 311、又はUV WAT 312、又はUV WAT 313、又はUV WAT 314、又はUV WAT 315、又はUV WAT 316、又はUV WAT 317、又はUV WAT 318、又はUV WAT 319、又はUV WAT 320、又はUV WAT 321、又はUV WAT 322、又はUV WAT 323、又はUV WAT 324、又はUV WAT 325、又はUV WAT 326、又はUV WAT 327、又はUV WAT 328、又はUV WAT 329、又はUV WAT 330、又はUV WAT 331、又はUV WAT 332、又はUV WAT 333、又はUV WAT 334、又はUV WAT 335、又はUV WAT 336、又はUV WAT 337、又はUV WAT 338、又はUV WAT 339、又はUV WAT 340、又はUV WAT 341、又はUV WAT 342、又はUV WAT 343、又はUV WAT 344、又はUV WAT 345、又はUV WAT 346、又はUV WAT 347、又はUV WAT 348、又はUV WAT 349、又はUV WAT 350、又はUV WAT 351、又はUV WAT 352、又はUV WAT 353、又はUV WAT 354、又はUV WAT 355、又はUV WAT 356、又はUV WAT 357、又はUV WAT 358、又はUV WAT 359、又はUV WAT 360、又はUV WAT 361、又はUV WAT 362、又はUV WAT 363、又はUV WAT 364、又はUV WAT 365、又はUV WAT 366、又はUV WAT 367、又はUV WAT 368、又はUV WAT 369、又はUV WAT 370、又はUV WAT 371、又はUV WAT 372、又はUV WAT 373、又はUV WAT 374、又はUV WAT 375、又はUV WAT 376、又はUV WAT 377であってよい。
製剤例
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本発明はまた、本発明に係る少なくとも1種のUV吸収剤を含む化粧用組成物にも関する。該化粧用組成物は、UVフィルターとして特に適している。換言すれば、該化粧用組成物は、紫外線の影響を受けやすい有機物質(特に、皮膚及び毛髪)をUV線の有害作用に対して保護するのに特に適している。
UV吸収剤は、溶解した状態で使用することができ、又は微粉化された状態で使用することができる。
化粧用組成物は、その組成物の全重量に基づいて、例えば0.1〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%、特に0.5〜10重量%の、1種以上のUV吸収剤、及び少なくとも1種の化粧料として許容される補助剤を含む。
化粧用組成物は、慣習的な方法を用いてUV吸収剤(1種又は複数種)を補助剤と物理的に混合させることによって、例えば、個々の成分を単に一緒に撹拌することによって、特に、既に知られている化粧品用UV吸収剤(例えば、とりわけ、OMC、サリチル酸イソオクチルエステルなど)の溶解特性を利用して、調製することができる。該UV吸収剤は、例えば、さらなる処理に付すことなく使用することができるか、又は、微粉化状態で使用することができるか、又は、粉末の形態で使用することができる。
化粧用組成物は、例えば、クリーム、ゲル、ローション、アルコール溶液及び水/アルコール溶液、エマルション、蝋/脂肪組成物、スティック調製物、パウダー又は軟膏などであることができる。
水と油を含むエマルション(例えば、W/O、O/W、O/W/O及びW/O/Wエマルション又はマイクロエマルション)として、組成物は、組成物の全重量に基づいて、例えば0.1〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%、特に0.5〜10重量%の1種以上のUV吸収剤、組成物の全重量に基づいて、1〜60重量%、特に5〜50重量%、好ましくは10〜35重量%の少なくとも1種の油成分、組成物の全重量に基づいて、0〜30重量%、特に1〜30重量%、好ましくは4〜20重量%の少なくとも1種の乳化剤、組成物の全重量に基づいて、10〜90重量%、特に30〜90重量%の水、及び0〜88.9重量%、特に1〜50重量%の化粧料として許容される他の補助剤を含有する。
油を含む組成物(例えば、油、W/O、O/W、O/W/O及びW/O/Wエマルション又はマイクロエマルション)の油成分として、以下を考慮することができる:炭素原子数6〜18、好ましくは8〜10の脂肪アルコールに基づくGuerbetアルコール、直鎖C6-C24脂肪酸と直鎖C3-C24アルコールとのエステル、分岐鎖C6-C13カルボン酸と直鎖C6-C24脂肪アルコールとのエステル、直鎖C6-C24脂肪酸と分岐鎖アルコール(特に2-エチルヘキサノール)とのエステル、ヒドロキシカルボン酸と直鎖又は分岐鎖C6-C22脂肪アルコールとのエステル(特にリンゴ酸ジオクチル)、直鎖及び/又は分岐鎖脂肪酸と多価アルコール(例えばプロピレングリコール、二量体ジオール若しくは三量体トリオール)及び/又はGuerbetアルコールとのエステル、C6-C10脂肪酸に基づくトリグリセリド、C6-C18脂肪酸に基づく液体モノ-/ジ-/トリ-グリセリド混合物、C6-C24脂肪アルコール及び/又はGuerbetアルコールと芳香族カルボン酸(特に安息香酸)とのエステル、C2-C12ジカルボン酸と炭素原子数1〜22の直鎖若しくは分岐鎖アルコール又は2〜6個のヒドロキシ基をもつ炭素原子数2〜10のポリオールとのエステル、植物油(例えばヒマワリ油、オリーブ油、ダイズ油、ナタネ油、アーモンド油、ホホバ油、オレンジ油、コムギ胚芽油、杏仁油、及びココナッツ油の液体成分)、分岐鎖一級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖及び分岐鎖C6-C22脂肪アルコールカーボネート、Guerbetカーボネート、安息香酸と直鎖及び/又は分岐鎖C6-C22アルコールとのエステル(例えばFinsolv(登録商標)TN)、総炭素原子数12〜36、特に炭素原子数12〜24の直鎖又は分岐鎖の対称又は非対称ジアルキルエーテル、例えばジ-n-オクチルエーテル、ジ-n-デシルエーテル、ジ-n-ノニルエーテル、ジ-n-ウンデシルエーテル、ジ-n-ドデシルエーテル、n-ヘキシルn-オクチルエーテル、n-オクチルn-デシルエーテル、n-デシルn-ウンデシルエーテル、n-ウンデシルn-ドデシルエーテル、n-ヘキシルn-ウンデシルエーテル、ジ-tert-ブチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ-3-エチルデシルエーテル、tert-ブチルn-オクチルエーテル、イソペンチルn-オクチルエーテル及び2-メチルペンチル-n-オクチルエーテル;エポキシ化脂肪酸エステルとポリオール、シリコーン油及び/又は脂肪族若しくはナフテン炭化水素との開環生成物。また重要なものとして、脂肪酸と炭素原子数3〜24のアルコールのモノエステルがある。物質の群は、以下を含む:炭素原子数8〜24の脂肪酸、例えばカプロン酸、カプリル酸、2-エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エラエオステアリン酸、アラキドン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸及びエルカ酸、並びにその工業グレード混合物(例えば、天然の脂肪及び油の加圧除去において、レーレンのオキソ合成からのアルデヒドの還元において又は不飽和脂肪酸の二量体化において得られる)と、アルコール、例えばイソプロピルアルコール、カプロンアルコール、カプリルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、リノイルアルコール、リノレニルアルコール、エラエオステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びブラシジルアルコール、並びにその工業グレード混合物(例えば、脂肪及び油又はレーレンのオキソ合成からのアルデヒドに基づく工業グレードメチルエステルの高圧水素化において並びに不飽和脂肪アルコールの二量体化におけるモノマー画分として得られる)とのエステル化生成物。特に、ミリスチン酸イソプロピル、イソノナン酸C16-C18アルキルエステル、ステアリン酸2-エチルヘキシルエステル、オレイン酸セチル、トリカプリル酸グリセロール、カプリン酸/カプリル酸ヤシ脂肪アルコール及びステアリン酸n-ブチルが重要である。使用可能なさらなる油成分は、ジカルボン酸エステル、例えばアジピン酸ジ-n-ブチル、アジピン酸ジ(2-エチルヘキシル)、コハク酸ジ(2-エチルヘキシル)及び酢酸ジイソトリデシル、並びにジオールエステル、例えばジオレイン酸エチレングリコール、ジイソトリデカン酸エチレングリコール、ジ(2-エチルヘキサン酸)プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジペラルゴン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸ブタンジオール及びジカプリル酸ネオペンチルグリコールである。好ましいモノ-又はポリ-オールは、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセロール及びソルビトールである。1又は複数のアルキルカルボン酸の二価及び/又は三価金属塩(アルカリ土類金属、特にAl3+)を使用することも可能である。
油成分は、組成物の全重量に基づいて、例えば1〜60重量%、特に5〜50重量%、好ましくは10〜35重量%の量で用いることができる。
本組成物には、任意の慣用的に使用されている乳化剤を用いることができる。
乳化剤として、例えば、以下のグループからの非イオン性界面活性剤を考慮することができる:
−2〜30 molのエチレンオキサイド及び/又は0〜5 molのプロピレンオキサイドと、炭素原子数8〜22の直鎖脂肪アルコールと、炭素原子数12〜22の脂肪酸と及びアルキル基中の炭素原子数8〜15のアルキルフェノールとの付加生成物、例えばceteareth-20又はceteareth-12;
−1〜30 molのエチレンオキサイドと、炭素原子数3〜6のポリオール、特にグリセロールとの付加生成物のC12-C22脂肪酸モノ-及びジ-エステル;
−グリセロールモノ-及びジ-エステル、並びに炭素原子数6〜22の飽和及び不飽和脂肪酸のソルビタンモノ-及びジ-エステル、並びにそのエチレンオキサイド付加生成物、例えばステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、オレイン酸ソルビタン又はセスキオレイン酸ソルビタン;
−C8-C22アルキル-モノ-及び-オリゴ-グリコシド及びそのエトキシ化類似体、オリゴマー化の程度は1.1〜5、特に1.2〜1.4であることが好ましく、糖成分としてグルコースが好ましい;
−2〜60 mol、特に15〜60 molのエチレンオキサイドとヒマシ油及び/又は水素化ヒマシ油との付加生成物;
−ポリオールエステル、特にポリグリセロールエステル、例えばジイソステアロイルポリグリセリル-3-ジイソステアリン酸、ポリグリセリル-3-ジイソステアリン酸、ジイソステアリン酸トリグリセリル、ポリグリセリル-2-セスキイソステアリン酸又はポリグリセリジメレート。複数のこれらの物質クラスからの化合物の混合物もまた好適である;
−直鎖、分岐鎖、不飽和又は飽和C6-C22脂肪酸、リシノレイン酸及びまた12-ヒドロキシステアリン酸に基づく、並びにグリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、糖アルコール(例えばソルビトール)、アルキルグルコシド(例えばメチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコシド)及びまたポリグルコシド(例えばセルロース)に基づく部分エステル、例えばポリグリセリル-2-ジヒドロキシステアリン酸又はポリグリセリル-2-ジリシノレイン酸;
−モノ-、ジ-及びトリ-アルキルホスフェート、またモノ-、ジ-及び/又はトリ-PEG-アルキルホスフェート並びにその塩;
−羊毛脂アルコール;
−天然誘導体の1又は複数のエトキシ化エステル、例えば水素化ヒマシ油のポリエトキシ化エステル;
−シリコーン油乳化剤、例えばシリコーンポリオール;
−ポリシロキサン/ポリアルキル/ポリエーテルコポリマー及び対応の誘導体、例えばセチルジメチコンコポリオール;
−ペンタエリスリトール、脂肪酸、クエン酸及び脂肪アルコールの混合エステル(DE-A-1 165 574参照)、並びに/あるいは炭素原子数6〜22の脂肪酸、メチルグルコース及びポリオール、好ましくはグリセロール又はポリグリセロールの混合エステル、例えばジステアリン酸ポリグリセリル-3-グルコース、ジオレイン酸ポリグリセリル-3-グルコース、ジオレイン酸メチルグルコース又はジステアリルクエン酸ジココイルペンタエリスリル、そしてまた
−ポリアルキレングリコール。
エチレンオキサイドの及び/又はプロピレンオキサイドと、脂肪アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、グリセロールモノ-及びジ-エステル、また脂肪酸のソルビタンモノ-及びジ-エステルとの、又はヒマシ油との付加生成物は公知であり、市販の製品である。これらは通常、均一(homologue)混合物であり、そのアルコキシ化度の平均がエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドと、付加反応を行う基質との量の比に対応している。エチレンオキサイドとグリセロールとの付加生成物のC12-C18脂肪酸モノ-及びジ-エステルが例えばDE-A-2 024 051から化粧品調製物のための脂肪復元物質として知られている。
C8-C18アルキル-モノ-及び-オリゴ-グリコシド、それらの調製及び用途は先行技術から公知である。これらは、特にグルコース又はオリゴ糖と炭素原子数8〜18の一級アルコールとを反応させることにより調製される。好適なグリコシド基としては、環式糖基が脂肪アルコール及びまた好ましくは約8までのオリゴマー化度のオリゴマーグリコシドとグリコシド結合しているモノグリコシドが挙げられる。オリゴマー化度は、工業グレード製品に慣用の同族体分布(homologue distribution)に基づく統計学的平均値である。
乳化剤として両性イオン界面活性剤を使用することも可能である。「両性イオン界面活性剤」という用語は、特に、分子中に少なくとも1つの四級アンモニウム基と、少なくとも1つのカルボキシレート及び/又はスルホネート基を有する表面活性化合物を意味する。特に好適な両性イオン界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えばN-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウムグリシネート、例えばココアルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N-アシルアミノプロピル-N,N-ジメチルアンモニウムグリシネート、例えばココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート、及び2-アルキル-3-カルボキシメチル-3-ヒドロキシエチルイミダゾリンであって、それぞれアルキル又はアシル基が炭素原子数8〜18であり、並びにココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。特に好ましくは、CTFA名コカミドプロピルベタインとして知られる脂肪酸アミド誘導体である。同様に、乳化剤として両性界面活性剤が好適である。両性界面活性剤は、特にC8-C18-アルキル又は-アシル基を含むほかに、分子中に少なくとも1つの遊離アミノ基及び少なくとも1つの-COOH又は-SO3H基を含み、かつ中性塩(internal salt)を形成することができるものを意味すると理解される。好適な両性界面活性剤の例としては、N-アルキルグリシン、N-アルキルプロピオン酸、N-アルキルアミノ酪酸、N-アルキルイミノジプロピオン酸、N-ヒドロキシエチル-N-アルキルアミドプロピルグリシン、N-アルキルタウリン、N-アルキルサルコシン、2-アルキルアミノプロピオン酸及びアルキルアミノ酢酸(それぞれ、アルキル基中の炭素原子数約8〜18である)が挙げられる。
特に好ましい両性界面活性剤は、N-ココアルキルアミノ-プロピオネート、ココアシルアミノエチルアミノプロピオネート及びC12-C18アシルサルコシンである。両性乳化剤に加えて、四級乳化剤、特に好ましくはエステルクアット型のもの、好ましくはメチル-四級化ジ-脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩が考慮される。
非イオン性乳化剤が好ましい。記載する非イオン性乳化剤のうち、特に好ましくは炭素原子数8〜22及び4〜30 EO単位のエトキシ化脂肪アルコールである。
乳化剤は、組成物の全重量に基づいて、例えば1〜30重量%、特に4〜20重量%、好ましくは5〜10重量%の量で用いることができる。しかし、原則的には乳化剤を使用しないことも可能である。
本発明に係る組成物(例えば、クリーム、ゲル、ローション、アルコール溶液及び水/アルコール溶液、エマルション、蝋/脂肪組成物、スティック調製物、パウダー又は軟膏など)は、さらなる補助剤及び添加剤として、低刺激性界面活性剤、過脂肪剤、真珠光沢ワックス(pearlescent wax)、稠度調節剤、増粘剤、ポリマー、シリコーン化合物、脂肪、蝋、安定剤、生物起源活性成分、脱臭活性成分、抗フケ剤、被膜形成剤、膨潤剤、さらなるUV線保護因子、酸化防止剤、屈水剤(hydrotropic agent)、保存剤、昆虫忌避剤、セルフタンニング剤、可溶化剤、香油、着色剤、細菌抑制剤などをさらに含有することもできる。
過脂肪剤として用いるのに適した物質は、例えば、ラノリン及びレシチン、さらにポリエトキシル化又はアクリル化ラノリン及びレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド並びに脂肪酸アルカノールアミドであり、後者は同時に泡安定化剤としても作用する。
適当な低刺激性の界面活性剤(すなわち、皮膚に十分許容される界面活性剤)の例としては、脂肪アルコールポリグリコールエーテル硫酸塩、モノグリセリド硫酸塩、モノ-及び/又はジ-アルキルスルホコハク酸塩、脂肪酸イセチオン酸塩、脂肪酸サルコシン酸塩、脂肪酸タウリド、脂肪酸グルタメート、α-オレフィンスルホン酸塩、エーテルカルボン酸、アルキルオリゴグルコシド、脂肪酸グルカミド、アルキルアミドベタイン及び/又はタンパク質脂肪酸縮合物が挙げられ、後者は好ましくはコムギタンパク質に基づく。
真珠光沢ワックスとして、例えば以下を考慮することができる:アルキレングリコールエステル、特にジステアリン酸エチレングリコール;脂肪酸アルカノールアミド、特にヤシ脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、特にステアリン酸モノグリセリド;多価の非置換又はヒドロキシ置換カルボン酸と炭素原子数6〜22の脂肪アルコールとのエステル、特に酒石酸の長鎖エステル;脂肪物質、例えば脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテル及び脂肪カーボネート(合計炭素原子数が少なくとも24である)、特にラウロン(laurone)及びジステアリルエーテル;脂肪酸、例えばステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸又はベヘン酸、炭素原子数12〜22のオレフィンエポキシドと炭素原子数12〜22の脂肪アルコール及び/又は炭素原子数2〜15で2〜10のヒドロキシ基を有するポリオールとの開環生成物、並びにそれらの混合物。
濃度(consistency)調節剤として、以下を考慮することができる:特に炭素原子数12〜22、好ましくは炭素原子数16〜18の脂肪アルコール又はヒドロキシ脂肪アルコール、そしてさらに部分グリセリド、脂肪酸及びヒドロキシ脂肪酸。好ましくは、そのような物質と、アルキル-オリゴグルコシド及び/又は同じ鎖長の脂肪酸 N-メチルグルカミド及び/又はポリ-12-ヒドロキシステアリン酸ポリグリセロールとの組み合わせがある。
好適な増粘剤としては、例えば、多糖のAerosil型(親水性ケイ酸)、特にキサンタンガム、グアー-グアー、アガー-アガー、アルギン酸塩及びTylose、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシメチルセルロース、また脂肪酸の比較的高分子量のポリエチレングリコールモノ-及びジ-エステル、ポリアクリレート(例えばGoodrich製のCarbopol(登録商標)又はSigma製のSynthalen(登録商標))、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドン、界面活性剤、例えばエトキシル化脂肪酸グリセリド、脂肪酸とポリオールとのエステル、例えばペンタエリスリトール又はトリメチロールプロパン、同族体分布が制限された脂肪アルコールエトキシレート及びアルキル-オリゴグルコシド、並びに電解質、例えば塩化ナトリウム又は塩化アンモニウムが挙げられる。
適当なカチオン性ポリマーは例えば以下のものである:カチオン性セルロース誘導体、例えばAmerchol社からPolymer JR 400(登録商標)という名称で得られる四級化ヒドロキシメチルセルロース、カチオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩とアクリルアミドのコポリマー、四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えばLuviquat(登録商標)(BASF社)、ポリグリコールとアミンの縮合物、四級化コラーゲンポリペプチド、例えばラウリルジアンモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(Lamequat(登録商標)L/Gruenau社)、四級化コムギポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコーンポリマー、例えばアミドメチコン、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー(Cartaretin(登録商標)/Sandoz社)、アクリル酸と塩化ジメチルジアリルアンモニウムのコポリマー(Merquat(登録商標) 550/Chemviron社)、ポリアミノポリアミド(例えば、FR-A-2 252 840に記載のもの)及びその架橋された水溶性ポリマー、カチオン性キチン誘導体、例えば四級化キトサン(場合により、微結晶として販売される)、ジハロアルキル(例えば、ジブロモブタン)とビスジアルキルアミン(例えば、ビスジメチルアミノ-1,3-プロパン)との縮合物、カチオン性グアーガム、例えばCelanese社からのJaguar(登録商標) C-17、Jaguar(登録商標) C-16、四級化アンモニウム塩ポリマー、例えばMiranol社からのMirapol(登録商標) A-15、Mirapol(登録商標) AD-1、Mirapol(登録商標) AZ-1。
アニオン性、両性イオン性(zwitterionic)、両性(amphoteric)及び非イオン性ポリマーとして、例えば以下のものが考慮される:酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/アクリル酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニルコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー及びそのエステル、非架橋ポリアクリル酸及びポリオール架橋ポリアクリル酸、塩化アクリルアミドプロピル-トリメチルアンモニウム/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メタクリル酸メチル/メタクリル酸tert-ブチルアミノエチル/メタクリル酸2-ヒドロキシプロピルコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタムターポリマー、並びに任意に誘導体化されたセルロースエーテル及びシリコーン。
好適なシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン、そしてまたアミノ-、脂肪酸-、アルコール-、ポリエーテル-、エポキシ-、フッ素-、グリコシド-及び/又はアルキル-修飾シリコーン化合物(室温にて液体状又は樹脂状のいずれでもよい)である。また好適なものは、平均鎖長200〜300ジメチルシロキサン単位のジメチコンと水素化シリケートの混合物であるシメチコンである。好適な揮発性シリコーンの詳細な調査はさらにTodd et al.によるCosm. Toil. 91, 27 (1976)に見出される。
脂肪の典型例はグリセリドであり、蝋として以下を考慮することができる:中でも、室温で固形の蜜蝋、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋、モンタン蝋、パラフィン蝋、水素化ヒマシ油及び脂肪酸エステル又はmicrowax、場合により親水性蝋、例えばセチルステアリルアルコール又は部分グリセリドと組み合わせてもよい。脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸又はリシノール酸のマグネシウム、アルミニウム及び/又亜鉛を安定化剤として用いることができる。
生体活性成分は、例えば以下の成分を意味すると理解すべきである:トコフェロール、酢酸トコフェロール、パルミチン酸トコフェロール、アスコルビン酸、デオキシリボ核酸、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、プソイドセラミド、精油、植物エキス及びビタミン複合体。
消臭活性成分としては、例えば、アルミニウムクロロハイドレートのような制汗剤が考慮される(J. Soc. Cosm. Chem. 24, 281 (1973)参照)。例えば、式Al2(OH)5Cl×2.5H2Oに相当するアルミニウムクロロハイドレートは、Hoechst AG社(Frankfurt (FRG))からLocron(登録商標)という商標名で市販されており、それを利用することが特に好適である(J. Pharm. Pharmacol. 26, 531 (1975)参照)。クロロハイドレートのほかに、ヒドロキシ酢酸アルミニウム及び酸性アルミニウム/ジルコニウム塩を用いることも可能である。さらなる消臭活性成分としてエステラーゼ阻害剤を加えてもよい。かかる阻害剤は好ましくはクエン酸トリアルキル、例えばクエン酸トリメチル、クエン酸トリプロピル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリブチル、特にクエン酸トリエチル(Hydagen(登録商標)CAT、Henkel KGaA、Dusseldorf FRG)であり、これらは酵素活性を阻害することで臭気の発生を軽減する。エステラーゼ阻害剤として考えられる別の物質は、ステロールの硫酸又はリン酸エステル、例えばラノステロール、コレステロール、カンペステロール、スチグマステロール及びシトステロールの硫酸又はリン酸エステル、ジカルボン酸及びそのエステル、例えばグルタル酸、グルタル酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸及びマロン酸ジエチルエステル、ヒドロキシカルボン酸及びそのエステル、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸又は酒石酸ジエチルエステルである。細菌叢に影響を与えて、汗分解細菌を死滅させるか、その細菌の増殖を阻止する抗菌活性成分も同様に調製物(特にスティック調製物)中に含めることができる。例としては、キトサン、フェノキシエタノール及びグルコン酸クロルヘキシジンが挙げられる。5-クロロ-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)-フェノール(Irgasan(登録商標)、Ciba Specialty Chemicals Inc.)もまた、特に有効であると判明した。
フケ防止剤として、例えば、クリンバゾール(climbazole)、オクトピロックス(octopirox)及びジンクピリチオン(zinc pyrithione)を用いることができる。慣用の皮膜形成剤としては、例えば、キトサン、微結晶キトサン、四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸を高比率で含む四級セルロース誘導体のポリマー、コラーゲン、ヒアルロン酸とその塩、及び同様の化合物が挙げられる。水相のための膨張剤として、モンモリロナイト、粘土鉱物物質、Pemulen、またアルキル修飾型のカルボポール(Goodrich)を用いることができる。さらに好適なポリマー及び膨張剤は、R. Lochhead, Cosm. Toil. 108, 95 (1993)による概説中に見出すことができる。
一次光防御物質のほかに、UV線が皮膚や毛髪を透過するとき誘発される光化学連鎖反応を妨げる酸化防止剤クラスの二次光防御物質を用いることも可能である。そのような酸化防止剤の典型的な例は以下のものである:アミノ酸(例:グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)とその誘導体、イミダゾール類(例:ウロカニン酸)とその誘導体、ペプチド(例:D,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシン)とその誘導体(例:アンセリン)、カロチノイド、カロテン(例えばα-カロテイン、β-カロテン、リコペン)とその誘導体、クロロゲン酸とその誘導体、リポ酸とその誘導体(例:ジヒドロリポ酸)、オーロチオグルコース、プロピルチオウラシルと他のチオール類(例:チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン及びそれらのグリコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、ラウリル、パルミトイル、オレイル、γリノレイル、コレステリル及びグリセリルエステル)とそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸とその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び塩)とさらにスルホキシミン化合物(例:ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ-、ヘキサ-、ヘプタ-チオニンスルホキシミン)を非常に少ない許容される量で(例えばpmolからμmol/kg)、さらに(金属)キレート剤(例:αヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、αヒドロキシ酸(例:クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁エキス、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAとその誘導体、不飽和脂肪酸とその誘導体(例:γリノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸とその誘導体、ユビキノンとユビキノールとそれらの誘導体、ビタミンCとその誘導体(例:パルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、酢酸アスコルビル)、トコフェロールとその誘導体(例:ビタミンEアセテート)、ビタミンAとその誘導体(例:ビタミンAパルミテート)、さらにベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾエート、ルチン酸とその誘導体、αグリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール(furfurylidene glucitol)、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、樹脂ノルジヒドログアヤレト酸、ノルジヒドログアヤレト酸(nordihydroguaiaretic acid)、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸とその誘導体、マンノースとその誘導体、スーパーオキシドジスムターゼ、N-[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニル]スルファニル酸(とその塩、例えばナトリウム塩)、亜鉛とその誘導体(例:ZnO、ZnSO4)、セレンとその誘導体(例:セレンメチオニン)、スチルベンとその誘導体(例:スチルベンオキシド、trans-スチルベンオキシド)、並びに上記活性成分の本発明に適する誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチド及び脂質)。HALS(=「Hindered Amine Light Stabilizers」(ヒンダードアミン光安定剤))化合物もまた挙げることができる。存在する酸化防止剤の量は、UV吸収剤の重量に基づいて、通常0.001〜30重量%、好ましくは0.01〜3重量%である。
流動性を改善するために、ハイドロトロピー剤(hydrotropic agents)、例えばエタノール、イソプロピルアルコール又はポリオールを用いることが可能である。この目的にかなうポリオールは好ましくは2〜15個の炭素原子と少なくとも2個のヒドロキシ基を有する。
ポリオールはさらなる官能基、特にアミノ基を含んでもよく、かつ/又は窒素で修飾されてもよい。典型的な例は以下のものである:
−グリセロール;
−アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、さらに平均分子量100〜1000ダルトンのポリエチレングリコール;
−1.5〜10の固有縮合度を有する工業用オリゴグリセロール混合物、例えば40〜50重量%のジグリセロール含量を有する工業用ジグリセロール混合物;
−メチロール化合物、例えば、特にトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトール;
−低級アルキル-グルコシド、特にアルキル基中に1〜8個の炭素原子を有するもの、例えばメチル及びブチルグルコシド;
−炭素原子数5〜12の糖アルコール、例えばソルビトール又はマンニトール;
−炭素原子数5〜12の糖、例えばグルコース又はサッカロース;
−アミノ糖、例えばグルカミン;
−ジアルコールアミン、例えばジエタノールアミン又は2-アミノ-1,3-プロパンジオール。
適当な保存剤としては例えば以下のものが挙げられる:フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パラベン、ペンタンジオール又はソルビン酸、及びCosmetics RegulationsのSchedule 6、Parts A及びBに列挙されている別の物質クラス。
天然及び/又は合成芳香物質の香油混合物として以下を挙げることができる。天然芳香物質は、例えば、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ、イランイラン)から、茎及び葉(ゼラニウム、パチュリー、プチグレン)から、果実(アニスの実、コリアンダー、ヒメウイキョウ、ジュニパー(juniper))から、果実の皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)から、根(メース、アンジェリカ、セロリ、ショウズク、コスツス(costus)、アイリス、ショウブ)から、樹木(パインウッド、サンダルウッド、ガイヤックウッド、セダーウッド、ローズウッド)から、ハーブ及びイネ科植物(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)から、針状葉及び小枝(トウヒ、マツ、スコッツパイン(Scots pine)、マウンテンパイン(mountain pine))から、樹脂及びバルサム(ガルバナム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、オリバナム、オポポナックス)から得られる抽出物(エキス)である。動物性の原料も考慮され、例えばシベット(ジャコウ)及びカストリウムがある。典型的な合成芳香物質は、例えば、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール又は炭化水素型の生成物である。
エステル型の芳香物質化合物は、例えば、酢酸ベンジル、イソ酪酸フェノキシエチル、酢酸p-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、エチルメチルフェニルグリシネート、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、プロピオン酸スチラリル及びサリチル酸ベンジルである。エーテルとしては、例えばベンジルエチルエーテルが挙げられる。アルデヒドとしては、例えば炭素原子数8〜18の直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアール(lilial)及びブルゲオナール(bourgeonal)が挙げられる。ケトンとしては、例えばイオノン類、αイソメチルイオノン及びメチルセドリルケトンが挙げられる。アルコールとしては、例えば、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピノールが挙げられる。炭化水素としては、主にテルペン及びバルサムが挙げられる。しかし、調合により魅力的な香りをもたらす種々の芳香物質の混合物を用いることが好ましい。アロマ成分として主に用いられる比較的低揮発性のエーテル油も香油として適しており、例えば、セージ油、カモミール油、チョウジ油、メリッサ油、シナモンリーフ油、ライムブロッサム油、ジュニパーベリー油、ベチバー油、オリバナム油、ガルバナム油、ラボラナム(labolanum)油及びラバンジン油がある。以下の芳香物質を単独で又は組み合わせて用いることが好ましい:ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアール、リラール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、αヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレンフォルテ(boisambrene forte)、アンブロキサン、インドール、ヘジオン、サンデリス(sandelice)、レモン油、タンジェリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロベルタール(cyclovertal)、ラバンジン油、マスカテルセージ油(muscatel sage oil)、βダマスコン、バーボンゼラニウム油、サリチル酸シクロヘキシル、バートフィクス・クール(vertofix coeur)、iso-E-Super、Fixolide NP、エバニール(evernyl)、イラルデインガンマ(iraldein gamma)、フェニル酢酸、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、ローズオキサイド(rose oxide)、ロミラット(romillat)、イロチル(irotyl)及びフロラマット(floramat)。
着色剤としては、例えばドイツ研究機関の色素委員会(Farbstoffkommission der Deutschen Forschungsgemeinschaft)の刊行物「化粧品用着色剤(Kosmetische Faerbemittel)」(Verlag Chemie, Weinheim, 1984, p.81-106)中にまとめられた、化粧品用として認可された適当な物質を用いることができる。着色剤は全混合物に基づいて通常0.001〜0.1重量%の濃度で用いる。
細菌抑制剤の典型例は、グラム陽性細菌に対する比活性を有する保存剤、例えば2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジン(1,6-ジ(4-クロロフェニル-ビグアニド)ヘキサン)、又はTCC(3,4,4'-トリクロロカルバニリド)である。
多数の芳香物質及びエーテル油もまた抗微生物特性を有している。活性成分の典型例は、チョウジ(クローブ)油、ハッカ油及びタイム油中のオイゲノール、メントール及びチモールである。対象となる天然消臭剤は、テルペンアルコールファルネソール(3,7,11-トリメチル-2,6,10-ドデカトリエン-1-オール)であり、これはライム花油中に存在する。モノラウリン酸グリセロールもまた静菌剤であることがわかっている。存在するさらなる細菌抑制剤の量は、調製物の固形含量に基づいて、通常0.1〜2重量%である。
さらに、化粧用組成物には補助剤として以下の成分を含めることが可能である:消泡剤(例:シリコーン)、構造化剤(例:マレイン酸)、可溶化剤(例:エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール又はジエチレングリコール)、乳白剤(例:ラテックス、スチレン/PVP又はスチレン/アクリルアミドコポリマー)、錯化剤(例:EDTA、NTA、βアラニン二酢酸、ホスホン酸)、噴射剤(例:プロパン/ブタン混合物、N2O、ジメチルエーテル、CO2、N2又は空気)、酸化色素前駆体としてのいわゆる発色剤及び顕色剤成分、還元剤(例:チオグリコール酸及びその誘導体、チオ乳酸、システアミン、チオリンゴ酸又はαメルカプトエタンスルホン酸)、あるいは酸化剤(例:過酸化水素、臭素酸カリウム又は臭素酸ナトリウム)。
防虫剤としては、例えば、N,N-ジエチル-m-トルアミド、1,2-ペンタンジオール又はインセクトリペレント(insect repellent)3535が考慮される。適当なセルフタンニング剤は、例えば、ジヒドロキシアセトン、エリスルロース(erythrulose)、あるいはジヒドロキシアセトンとエリスルロースの混合物である。
本発明に係る化粧用組成物は、多種多様な化粧品調製物に含まれる。例えば、特に以下の調製物が考慮される:
・ スキンケア製品、例えば、タブレット若しくは液体セッケンの形をした皮膚洗浄・クレンジング製品、合成洗剤、又は洗浄ペースト剤;
・ 浴用製品、例えば、液体(フォームバス、ミルク、シャワー製品)又は固体の浴用製品、例えばバスキューブ及びバスソルト;
・ スキンケア製品、例えば、スキンエマルション、マルチエマルション又はスキンオイル;
・ 化粧用パーソナルケア製品、例えば、昼用クリーム又はパウダークリームの形をしたフェイシャルメイクアップ、フェイスパウダー(粉又は固形)、ルージュ又はクリームメイクアップ;アイケア製品、例えばアイシャドウ製品、マスカラ、アイライナー、アイクリーム、又はアイフィックスクリーム;リップケア製品、例えばリップスティック、リップグロス、リップコントゥールペンシル;ネイルケア製品、例えばマニキュア、除光液、ネイルハードナー又はキューティクルリムーバー;
・ フットケア製品、例えば、フットバス、フットパウダー、フットクリーム若しくはフットバルサム、足専用の消臭剤及び制汗剤、又はタコ(callus)取り製品;
・ 光保護製品、例えば、サンミルク、ローション、クリーム又はオイル、サンブロック又はトロピカル、プレタンニング製品又はアフターサン製品;
・ スキンタンニング製品、例えば、セルフタンニングクリーム;
・ 脱色素製品、例えば、皮膚を白くするための製品又はスキンライトニング製品;
・ 防虫剤、例えば、虫よけオイル、ローション、スプレー又はスティック;
・ 消臭剤、例えば、消臭スプレー、ポンプ式スプレー、消臭ジェル、スティック又はロールオン;
・ 制汗剤、例えば、制汗スティック、クリーム又はロールオン;
・ しみのある肌をクレンジング及びケアするための製品、例えば、合成洗剤(固体又は液体)、ピーリング若しくはスクラブ製品又はピーリングマスク;
・ 化学的除毛製品(デピレーション)、例えば、除毛パウダー、液体除毛製品、クリーム状又はペースト状除毛製品、ジェル又はエアゾールフォーム型の除毛製品;
・ 髭剃り製品、例えば、髭剃り用セッケン、発泡性シェービングクリーム、非発泡性シェービングクリーム、フォーム及びジェル、ドライシェービング用のプレシェーブ製品、アフターシェーブ又はアフターシェーブローション;
・ 芳香製品、例えば、フレグランス(オーデコロン、オードトワレ、オードパルファン、パルファンドトワレ、香水)、香油又はパフュームクリーム;
・ 化粧用ヘアトリートメント製品、例えばシャンプー及びコンディショナーの形をした洗髪製品、ヘアケア製品、例えばプレトリートメント製品、ヘアトニック、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ポマード、ヘアリンス、トリートメントパック、インテンシブヘアトリートメント、毛髪構造化製品、例えばパーマネントウェーブ(ホットウェーブ、マイルドウェーブ、コールドウェーブ)用のヘアウェービング製品、縮毛矯正製品、リキッドヘアセット製品、ヘアフォーム、ヘアスプレー、毛髪用脱色(ブリーチング)製品、例えば過酸化水素水、ライトニングシャンプー、ブリーチングクリーム、ブリーチングパウダー、ブリーチングペースト若しくはオイル、一時的、半永久的若しくは永久的なヘアカラー剤、自己酸化染料を含む製品、又はヘナやカモミールのような天然のヘアカラー剤。
挙げられている最終的な製剤は、多種多様な調製物の形態で存在することができ、例えば、
・ W/O、O/W、O/W/O、W/O/W又はPITエマルション及び全ての種類のマイクロエマルションとしての液体調製物の形態;
・ ゲルの形態
・ オイル、クリーム、乳液又はローションの形態;
・ パウダー、ラッカー、タブレット又はメーキャップの形態;
・ スティックの形態;
・ スプレー(噴射剤ガスを用いるスプレー若しくはポンプアクションスプレー)又はエーロゾルの形態;
・ フォームの形態;又は、
・ ペーストの形態
で存在することができる。
皮膚用の化粧用組成物として特に重要なものは、光防護調製物、例えば、サンミルク、ローション、クリーム、オイル、サンブロック若しくはトロピカル、日焼け前用調製物(pretanning preparation)又は日焼け後用調製物(after-sun preparation)、さらに、皮膚タンニング調製物(skin-tanning preparation)、例えば、セルフタンニングクリームである。特に興味深いのは、サンプロテクションクリーム、サンプロテクションローション、サンプロテクションオイル、サンプロテクションミルク、及びスプレーの形態にあるサンプロテクション調製物である。
毛髪用の化粧用組成物として特に重要なものは、上で記載したヘアトリートメント用の調製物、特に、シャンプーの形態にある毛髪洗浄調製物、ヘアコンディショナー、ヘアケア調製物、例えば、プレトリートメント調製物、ヘアトニック、スタイリングクリーム、スタイリングゲル、ポマード、ヘアリンス、トリートメントパック、インテンシブヘアトリートメント、ヘアストレート調製物、液体ヘアセット調製物、ヘアフォーム及びヘアスプレーである。特に興味深いのは、シャンプーの形態にある毛髪洗浄調製物である。
シャンプーは例えば次の組成を有する:0.01〜5重量%の本発明に係るUV吸収剤、12.0重量%のラウレス-2硫酸ナトリウム、4.0重量%のコカミドプロピルベタイン、3.0重量%の塩化ナトリウム、及び合計100%の水。
例えば、特に次の毛髪化粧品の製剤が用いられる:
a1) 本発明のUV吸収剤、PEG-6-C10オキソアルコール及びセスキオレイン酸ソルビタンからなる自然乳化型ストック製剤に、水と所望の四級アンモニウム化合物、例えば4%塩化ミンクアミドプロピルジメチル-2-ヒドロキシエチルアンモニウム又はクオタニウム80を加えたもの;
a2) 本発明のUV吸収剤、クエン酸トリブチル及びモノオレイン酸PEG-20-ソルビタンからなる自然乳化型ストック製剤に、水と所望の四級アンモニウム化合物、例えば4%塩化ミンクアミドプロピルジメチル-2-ヒドロキシエチルアンモニウム又はクオタニウム80を加えたもの;
b) ブチルトリグリコールとクエン酸トリブチル中の本発明のUV吸収剤の四級塩ドープ溶液(quat-doped solutions);
c) 本発明のUV吸収剤とn-アルキルピロリドンとの混合物又は溶液。
本発明に係る化粧品調製物は、該組成物の全重量に基づいて、0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%の、式(1)のUV吸収剤を含むか、又は該UV吸収剤と化粧料として許容される補助剤の混合物を含む。
化粧品調製物は、慣習的な方法を用いてUV吸収剤(1種又は複数種)を補助剤と物理的に混合させることによって、例えば、個々の成分を単に一緒に撹拌することにより、調製することができる。
本発明に係る化粧品調製物は、油中水型エマルション若しくは水中油型エマルションとして、アルコール中油型ローションとして、イオン性若しくは非イオン性の両親媒性脂質のベシクル分散液(vesicular dispersion)として、ゲル、固体スティックとして、又は、エーロゾル製剤として、製剤化することができる。
油中水型エマルション又は水中油型エマルションとして、化粧料として許容される補助剤は、好ましくは5〜50%の油相、5〜20%の乳化剤及び30〜90%の水を含む。該油相は、化粧品製剤に適する任意の油、例えば、1種以上の炭化水素油、蝋、天然油、シリコーン油、脂肪酸エステル又は脂肪アルコールなどを含有することができる。好ましいモノオール又はポリオールは、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセロール及びソルビトールである。
本発明に係る化粧品調製物に関して、慣習的に使用され得る任意の乳化剤、例えば、以下のものを使用することができる:天然の誘導体の1以上のエトキシル化エステル、例えば、硬化ヒマシ油のポリエトキシル化エステル、又は、シリコーン油乳化剤、例えば、シリコーンポリオール;非エトキシル化脂肪酸石鹸若しくはエトキシル化脂肪酸石鹸;エトキシル化脂肪アルコール;非エトキシル化ソルビタンエステル若しくはエトキシル化ソルビタンエステル;エトキシル化脂肪酸;又は、エトキシル化グリセリド。
化粧品調製物はまた、さらなる成分、例えば皮膚軟化剤、エマルション安定化剤、皮膚保湿成分、皮膚日焼け促進剤、増粘剤(キサンタンなど)、保湿剤、例えばグリセロール、保存剤、芳香物質及び着色剤を含んでもよい。
本発明に係る化粧品調製物は、太陽光の有害な作用に対してヒトの皮膚を極めて良好に保護する点で区別される。
本発明に係るホスホノベンジリデン化合物は、上で記載されている化粧品製剤の一般的な成分を安定化させるために使用することもできる。例えば、本発明に係るホスホノベンジリデン化合物は、他のUV吸収剤、例えばUV-Aフィルターであるブチルメトキシジベンゾイルメタン(Parsol 1789, CAS No. 70356-09-1)を安定化させるために使用することもできる。
式(1)で表されるホスホノベンジリデン化合物は、高分子材料を保護するためのUVフィルターとして特に適している。該UVフィルターは、好ましくは、WO 2006/058856号の第4頁第20行〜第10頁第15行において開示されているような高分子基体中で使用する。
本発明に係る高分子基体には、例えば、以下のものが包含される:
モノオレフィンとジオレフィンのポリマー及びそれらの混合物、モノオレフィンとジオレフィンの互いのコポリマー若しくは別のビニルモノマーとのコポリマー、炭化水素樹脂、ポリスチレン、ビニル芳香族モノマーに由来する芳香族ホモポリマー及び芳香族コポリマー、ポリマーを水素化することにより生じた水素化芳香族ポリマー、挙げられているポリマーを水素化することにより生じた水素化芳香族ポリマー、ビニル芳香族モノマーのグラフトコポリマー、ハロゲン含有ポリマー、例えば、不飽和酸及びその誘導体に由来するポリマー、不飽和アルコールとアミン若しくはそのアシル誘導体若しくはアセタールに由来するポリマー、環状エーテルのホモポリマー及びコポリマー、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシドとポリフェニレンスルフィド、及びポリフェニレンオキシドとスチレンポリマー若しくはポリアミドとの混合物、ポリウレタン、ポリアミド及びコポリアミド、ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド-イミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン及びポリベンゾイミダゾール、ポリエステル、ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート、ポリケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン、一方はアルデヒドに由来し且つ他方はフェノール、尿素及びメラミンに由来する架橋ポリマー、乾性アルキド樹脂及び非乾性アルキド樹脂、飽和ジカルボン酸及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコール及び架橋剤としてのビニル化合物のコポリエステルに由来する不飽和ポリエステル樹脂並びにそれらのハロゲン含有難燃性修飾形態、置換アクリレートに由来する架橋性アクリル樹脂、例えば、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート若しくはポリエステルアクリレート、メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソシアネート若しくはエポキシ樹脂で架橋されたアルキド樹脂、ポリエステル樹脂及びアクリル樹脂、脂肪族、脂環式、ヘテロ環式若しくは芳香族グリシジル化合物に由来する架橋エポキシ樹脂、又は、天然ポリマー。
本発明に係る高分子基体は、例えば、成形物、回転成形物品(rotomolded article)、射出成形物品、ブロー成形物品、フィルム、テープ、モノフィラメント、繊維、不織布、形材(profile)、接着剤若しくはパテ又は表面塗料などの中に入れて使用する。
例えば、本発明に係るPVC塗装は、屋根葺き材及び羽目板などの建築用物品に対して使用される。本発明に係る高分子基体は、自動車のフロントガラス、自動車の別のガラス並びに家及びオフィスの窓の中の高分子フィルムの中に使用する。
本発明に係るベンジリデン化合物は、ボディーケア製品及び家庭用品を安定化させるのにも有用であり、特に、スキンケア製品、浴用添加剤及びシャワー用添加剤、香料及び芳香性物質を含む調製物、ヘアケア製品、歯磨剤、脱臭及び制汗用調製物、装飾用調製物(decorative preparation)、光防護製剤並びに活性成分含有調製物に用いられる。
ボディーケア製品は、クリーム、軟膏、ペースト、フォーム、ゲル、ローション、パウダー、メーキャップ、スプレー、スティック又はエーロゾルの形態であり得る。それらは、好ましくは、油相又は水相又は水/アルコール相の中に、本発明に係るベンジリデン化合物を含有しており、そして、場合により、別の光安定剤と混合された状態で含有している。
下記表には、本発明のボディケア製品の典型的な例とそれらの成分が記載されている。
Figure 2012508712
新規家庭用洗浄剤及び処理剤(treating agent)の典型的な例は、以下のとおりである:
Figure 2012508712
ベンジリデン化合物は、必要に応じて高温下で、通常、油相又はアルコール若しくは水相に溶解させることによって組み入れる。
本発明を、以下の実施例を参照しながらより具体的に記載する。しかし、これは本発明の範囲を制限することを意図するものではない。
下記実施例において、百分率は重量に関するものである。使用するベンジリデン化合物の量は、その純粋な物質に関するものである。
A. ホスホノUV吸収剤の調製例
化合物(P-1)の調製:
ホスホノ化合物P-1は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。6.95 gのパラ-アニスアルデヒド及び11.56 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、 所望の生成物を黄色がかった油として95%(16.32 g)の収量で得た。
化合物(P-2)の調製:
ホスホノ化合物P-2は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。6.71 gのテレフタルアルデヒド及び23.11 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、所望の生成物を淡褐色油として89%(24.43 g)の収量で得た。
化合物(P-3)の調製:
ホスホノ化合物P-3は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。9.04 gの4-ジエチルアミノ-ベンズアルデヒド及び12.71 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、所望の生成物を黄色液体として17%(4.71 g)の収量で得た。
化合物(P-4)の調製:
ホスホノ化合物P-4は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。9.11 gのシリンガアルデヒド及び12.33 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、所望の生成物を黄色粉末として40%(7.81 g)の収量で得た。融点:109.6℃。
化合物(P-6)の調製:
ホスホノ化合物P-6は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。0.85 gの4-メトキシ-ベンズアルデヒド及び2.00 gのテトラエチルメチレンジホスホネートを用いて、所望の生成物を淡橙色油として得た。
化合物(P-7)の調製:
ホスホノ化合物P-7は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。4.56 gのビフェニル-4-カルバルデヒド及び6.17 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、所望の生成物を褐色がかった油として得た。
化合物(P-5)の調製:
ホスホノ化合物P-5は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。1.14 gのビフェニル-4-カルバルデヒド及び2.00 gのテトラエチルメチレンジホスホネートを用いて、0.3 gの所望の生成物を得、橙褐色結晶を得た。
化合物(P-17)の調製:
ホスホノ化合物P-17は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。5.00 gの4-アセトアミドベンズアルデヒド及び6.96 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、4.67 gの所望の生成物を得、黄色がかった液体を得た。
化合物(P-19)の調製:
ホスホノ化合物P-20は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。4.2 gの4,4-ビフェニルジカルボキシアルデヒド(dicarboxoaldehyde)及び9.86 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、5.1 gの所望の生成物を得、ベージュ色結晶を得た。
化合物(P-20)の調製:
ホスホノ化合物P-21は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(B)に従って合成した。9.01 gの9-フルオレノン及び22.42 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、6.0 gの所望の生成物を得、黄色結晶を得た。
化合物(P-21)の調製:
ホスホノ化合物P-22は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。5.00 gのバニリン及び7.44 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、6.37 gの所望の生成物を得、橙褐色結晶を得た。
化合物(P-22)の調製:
ホスホノ化合物P-23は、Tetrahedron, Vol. 30(W. Lehnert)の第305頁に記載の方法(A)に従って合成した。8.50 gの3,4,5-トリメトキシ-ベンズアルデヒド及び9.71 gのトリエチルホスホノアセテートを用いて、11.78 gの所望の生成物を得、無色結晶を得た。
光安定性
光安定性の測定
光安定性の評価に用いられる方法は、UVフィルターの高度に希釈した溶液の照射に基づいている。ある用量の照射後の分析はUV分光法により実施した。エタノール中のUV吸収剤の濃度は1・10-5〜1・10-6 mol/lの値に調整し、1cm光路長のキュベットにおける溶液の吸光度が0.2に等しい又はそれ未満となるようにした。フィルター分子の相互保護はそのような条件では除外した。図1は、サンプルの照射のための実験組み立てを示す。
サンプルの照射前に、サンプル位置におけるUVB強度を、UV放射計(RM-12, Dr. Grobel Electronic GmbH)を用いて測定する。この放射計は、波長分割放射計(Gamma C11)を用いたメタルハライドランプ(光ガイド及びカットオフフィルタを含む)のスペクトル出力の測定との比較により較正を行った。従って、RM-12放射計の読取値とランプの対応するスペクトル出力との関係が分かり、UVB強度を測定することにより波長分割強度を決定することができる。光ガイドの端とキュベットとの距離を変更することにより、UVB強度は100μW/cm2〜4500μW/cm2の範囲で変動しうる。
サンプルの照射のため、可能な最も高い強度を用いた(4.5 mW/cm2 UVB強度、Macam 103放射計を用いて測定)。照射時間は0〜180分で変更した。180分後にサンプルが受けた用量は60 MEDに相当する。照射の間はサンプルを撹拌した。ある照射時間の後、サンプルをUV分光計(Perkin Elmer, Lambda 16)において分析した。
各用量の照射における吸収値から、ランベルト・ベールの法則を用いて濃度を算出することができる。物質の半減期を得るために、一次速度則モデルを実験データに当てはめた。ランプのUVスペクトル及びCOLIPA標準太陽のUVスペクトルが知られているため、COLIPA標準太陽光の条件下におけるUV吸収剤のそれぞれの半減期を算出することができる(Bernd Herzog, Stefan Muller, Myriam Sohn, Uli Osterwalder, “New Insight and Prediction of Photostablity of Sunscreens”, SOFW Journal 133, 26-36 (2007))。
調べたいくつかの特定のベンゾトロポロンの半減期の値及び照射(10 MED)後の回復を、以下の表に示す。
Figure 2012508712
本発明に係る化合物P-1、P-2、P-3、P-4、P-6及びP-7は、特別に高い光安定性を有し、また全ての事例において10 MEDの照射後にアリーリデンホスホネートの98%超が回復した。化合物P-1及びP-7は10 MEDの照射後に光分解さえ全く観察されなかった。
UV遮蔽特性
ビスビフェニルトリアジン誘導体のUV遮蔽特性は、エタノール中のそのUVスペクトルを測定することによって調べた。以下の表に、調べた吸収極大(λmax)を対応のA1% 1cm値と共に示す。
Figure 2012508712
本発明に係るホスホノ化合物P-1、P-2、P-3、P-6及びP-7は、UV域において良好な遮蔽特性を示し、500を超えるA1% 1cm値により示された。ホスホノ化合物P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6及びP-7は、広域のUV範囲をカバーする広域吸収帯を示し、広域のUV範囲に対する保護を提供する。
適用例
適用例1:
Figure 2012508712
製造についての説明
部分Aと部分Bを別々に調製し、75℃に加熱する。撹拌を強めながら、部分Bを部分Aの中に入れ、Ultra Turraxを用いて10000rpmで10秒間ホモジナイズする。撹拌しながら室温まで冷却させる。室温で、pHを5.80〜6.20に調節する。
ブチルメトキシジベンゾイルメタンの光安定性は、当該エマルションを石英プレートの表面上に厚さ20μmの塗膜として塗布することによって決定する。その塗膜に、ソーラーシミュレーターを用いて2時間照射する(5400kJ/m2)。照射後、その石英プレートを5mLのテトラヒドロフランの中に浸す。次いで、高速液体クロマトグラフィーを用いて、UV-Aフィルターであるブチルメトキシジベンゾイルメタンの量を求める。残留しているブチルメトキシジベンゾイルメタンは、42%であると決定される。
Figure 2012508712
上記製剤は、製剤Aについて記載されているのと同様にして調製する。
比較製剤B中のブチルメトキシジベンゾイルメタンの光安定性は、製剤Aについて上で記載されているのと同様にして決定する。残留しているブチルメトキシジベンゾイルメタンは、4%であると決定される。このことは、ブチルメトキシジベンゾイルメタンが、少なくとも10の倍数でホスホノベンジリデン化合物(P-01)によって有意に安定化されることを意味する。
適用例2:
Figure 2012508712
製造についての説明
部分Aと部分Bを別々に調製し、75℃に加熱する。撹拌を強めながら、部分Bを部分Aの中に入れ、Ultra Turraxを用いて10000rpmで10秒間ホモジナイズする。撹拌しながら室温まで冷却させる。室温で、pHを5.80〜6.20に調節する。
UV-Bフィルターであるメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの光安定性は、当該エマルションを石英プレートの表面上に厚さ20μmの塗膜として塗布することによって決定する。その塗膜に、ソーラーシミュレーターを用いて4時間照射する(10800kJ/m2)。照射後、その石英プレートを5mLのテトラヒドロフランの中に浸す。次いで、高速液体クロマトグラフィーを用いて、UV-Bフィルターであるメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの量を求める。残留しているメトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、59%であると決定される。
Figure 2012508712
上記製剤は、製剤Aについて記載されているのと同様にして調製する。
比較製剤B中のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの光安定性は、製剤Aについて上で記載されているのと同様にして決定する。残留しているメトキシケイヒ酸エチルヘキシルは38%であると決定される。このことは、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが、1.55の倍数でホスホノベンジリデン化合物(P-01)によって有意に安定化されることを意味する。

Claims (9)

  1. UV線からヒト及び動物の毛髪及び皮膚を保護するための、下記式の化合物の使用。
    Figure 2012508712
    〔式中、
    R1及びR2は互いに独立して、水素;非置換若しくは置換C1-C12アルキル;非置換若しくは置換C3-C12シクロアルキル;非置換若しくは置換C6-C20アリール;又は非置換若しくは置換C2-C20アルケニルであり;
    R3は、PO3R1R2;COOR6;COR7;CONR7R8;-SO2R6;CN;非置換若しくは置換C6-C20アリールであり;
    R4は、非置換C6-C20アリール;あるいは、少なくとも1つのC1-C18アルキル、C1-C18アルコキシ、C3-C12シクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、モノ-若しくはジ-C1-C18アルキルアミノ、-NR10COR11又は下記式の基:
    Figure 2012508712
    で置換されているC6-C20アリール、あるいは非置換若しくは置換C4-C20ヘテロアリールであり;
    R5は、水素;置換若しくは非置換C1-C20アルキル;非置換若しくは置換C3-C12シクロアルキル;非置換若しくは置換C6-C20アリール;又は非置換若しくは置換C4-C20ヘテロアリールであり;あるいは
    R4及びR5は脂環式環を形成し;
    R6、R7及びR8は互いに独立して、水素;1以上のEで置換されていてもよい及び/若しくは1以上のDで中断されていてもよいC1-C18アルキル若しくはC3-C12シクロアルキル;又はGで置換されていてもよいC6-C20アリールであり;あるいは
    R7及びR8は一緒に5員若しくは6員環を形成し;
    Dは、-CO-;-COO-;-S-;-SO-;-SO2-;-O-;-NR9-;-SiR12R13-;-POR14-;-CR15=CR16-;又は-C≡C-であり;
    Eは、-OR17;-SR17;-NR10R11;-NR10COR11;-COR11;-COOR11;-CONR10R11;-CN;ハロゲン;SO3R18;SO2R18;PO3(R18)2;又はPO2(R18)2であり;
    Gは、E;場合によりDで中断されているC1-C18アルキル;C1-C18パーフルオロアルキル;場合によりEで置換されている及び/又はDで中断されているC1-Cl8アルコキシであり;
    R9、R10及びR11は互いに独立して、水素;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルであり;あるいは
    R10及びR11は一緒に5員若しくは6員環を形成し;
    R12及びR13は互いに独立して、水素;C1-C18アルキル;又は場合によりC1-C18アルキルで置換されているC6-C18アリールであり;
    R14は、C1-C18アルキル;又は場合によりC1-C18アルキルで置換されているC6-C18アリールであり;
    R15及びR16は互いに独立して、水素;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;又は場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルであり;
    R17は、H;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;又は場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルであり;
    R18は、水素;場合によりC1-C18アルキル若しくはC1-C18アルコキシで置換されているC6-C18アリール;又は場合により-O-で中断されているC1-C18アルキルである。〕
  2. R1及びR2は互いに独立して、水素;又はC1-C12アルキルである、請求項1に記載の使用。
  3. R3は、PO3R1R2;COOR6;COR7;又はSO2R6であり;
    R1及びR2は互いに独立して、水素;又は非置換若しくは置換C1-C12アルキルであり;
    R6及びR7は互いに独立して、非置換若しくは置換C1-C18アルキル若しくはC6-C20アリールである、請求項1又は2に記載の使用。
  4. R4は、非置換C6-C20アリール;あるいは少なくとも1つのC1-C18アルキル、C1-C18アルコキシ、ヒドロキシ、モノ-若しくはジ-C1-C18アルキルアミノ又は下記式の基:
    Figure 2012508712
    〔式中、
    R1及びR2は互いに独立して、非置換C1-C12アルキルであり;
    R3は、COOR6であり;
    R6は、C1-C5アルキルである。〕
    で置換されているC6-C20アリールである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
  5. R5は、水素;又はC1-C20アルキルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
  6. 下記式の化合物:
    Figure 2012508712
    〔式中、
    R1及びR2は互いに独立して、C1-C5アルキルであり;
    R3は、-COOR6;SO2R6;PO3R1R2;COR6;非置換C6-C10アリール;又はC1-C5アルキル若しくはC1-C5アルコキシで置換されているC6-C10アリールであり;
    R6は、C1-C5アルキル;又はC6-C10アリールであり;
    R19、R20及びR21は互いに独立して、水素;C1-C5アルキル;C1-C5アルコキシ;アミノ;C1-C5-ジアルキルアミノ;フェニル;又は下記式の基:
    Figure 2012508712
    である。〕
    を使用する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。
  7. 化粧料として許容される担体又は補助剤と一緒に請求項1に記載の少なくとも1種の式(1)の化合物を含む化粧品調製物。
  8. さらなるUV防護剤も含む、請求項7に記載の調製物。
  9. 他のUVフィルターを安定化させるために式(1)の化合物を化粧品製剤中に使用する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用。
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